JP2017019533A - 展示体及びこれを備えるパッケージ製品 - Google Patents

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耕輔 森田
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【課題】安定した自立状態を保つことが可能な商品を展示するための展示体を提供する。【解決手段】商品を展示状態で展示しつつ、展示面上に自立可能な展示体が提供される。前記展示体は、第1側部、第2側部及び下部を有する表面部材と、前記展示状態で、前記表面部材と対面するように配置され、前記商品を前記表面部材の反対側に突出する態様で支持する裏面部材と、前記展示状態で、前記表面部材及び前記裏面部材を起立させる台座とを備える。前記台座は、前記展示状態で、前記裏面部材との間に前記展示面に面する空間を形成するように、前記表面部材の前記第1側部から前記表面部材の前記第2側部まで延びる。【選択図】図9

Description

本発明は、商品を展示状態で展示しつつ、展示面上に自立可能な展示体、及びこれを備えるパッケージ製品に関する。
従来より、ブリスターパック等と呼ばれる、商品を展示するための様々な展示体が知られている。この種の展示体は、吊り下げにより陳列されることが多いが、陣列棚等の展示体を載置すべき面(展示面という)上に自立状態で陳列されることもある。特許文献1には、自立状態で陳列されるのに適したブリスターパックが開示されている。特許文献1のブリスターパックは、商品が固定される台紙の下部に自立用底部が形成されており、当該自立用底部は、展示面に面するように当該展示面上に載置される底面部を有する。
特開第2014−133585号公報
しかしながら、上記のとおりの特許文献1の構成では、商品を支持した状態の展示体は必ずしも安定せず、転倒の可能性がある。すなわち、台座の底面部が常に平面状であればよいが、底面部が一定以上の大きさを占めるようになると、商品の重力や他のパーツから不均一に引っ張られることで、底面部は湾曲面を描き得る。そうすると、商品を支持した状態の展示体がこのような面で支持されるとき、その自立状態は安定性を欠くことになり兼ねない。また、底面部が常に平面状であったとしても、底面部が展示面に広く面で接触する場合には、展示体が展示面上をスライドしてしまい、やはり転倒の可能性がある。
本発明は、安定した自立状態を保つことが可能な商品を展示するための展示体、及びこれを備えるパッケージ製品を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る展示体は、商品を展示状態で展示しつつ、展示面上に自立可能な展示体であって、第1側部、第2側部及び下部を有する表面部材と、前記展示状態で、前記表面部材と対面するように配置され、前記商品を前記表面部材の反対側に突出する態様で支持する裏面部材と、前記展示状態で、前記表面部材及び前記裏面部材を起立させる台座とを備える。前記台座は、前記展示状態で、前記裏面部材との間に前記展示面に面する空間を形成するように、前記表面部材の前記第1側部から前記表面部材の前記第2側部まで延びる。なお、ここでいう「表面部材」及び「裏面部材」は、展示状態での「表」「裏」とは必ずしも関係なく、従って、展示状態で主として人が視認する面は「表面部材」及び「裏面部材」のいずれであってもよい。
ここでは、表面部材と商品を支持する裏面部材とが、展示面上に台座により起立させられる。この台座は、展示状態で、裏面部材との間に展示面に面する空間を形成するように、表面部材の第1側部から第2側部まで延びるように構成される。すなわち、台座が、表面部材及び裏面部材の側方に配置されるとともに、裏面部材との間に空間を空けて裏面部材の後側とに配置される。また、当該空間は展示面に面しており、言い換えると、当該空間の下方において、展示面に接触する底面部が省略されている、或いは部分的にしか設けられていない。従って、ここでの展示体、ひいては商品が取り付けられた状態の展示体(以下、パッケージ製品)は、湾曲面を描き得る大きな底面部が省略されており、転倒の可能性が低く、安定した自立状態を保つことができる。
本発明の第2観点に係る展示体は、第1観点に係る展示体であって、前記台座は、前記展示状態で、前記裏面部材に支持された状態の前記商品の少なくとも一部を囲むように、前記表面部材の前記第1側部から前記表面部材の前記第2側部まで延び、前記第1側部側から前記第2側部側に向かって前記商品を押しつつ、前記第2側部側から前記第1側部側に向かって前記商品を押すように、前記商品に当接する。
ここでは、展示状態において、商品が台座に当接して、両側から中央に向かう方向に横方向に押されるため、商品の横ずれが防止される。従って、パッケージ製品の自立状態がさらに安定する。
本発明の第3観点に係る展示体は、第1観点又は第2観点に係る展示体であって、前記第1側部及び前記第2側部の少なくとも一方と、前記台座とは、ミシン目が形成された境界線を挟んで一体的に構成されている。
ここでは、表面部材と台座との側方の境界に沿ってミシン目が形成されているため、表面部材に連結される台座の後方への折り込みが容易になるとともに、パッケージ製品の開封が容易になる。
本発明の第4観点に係る展示体は、第1観点から第3観点のいずれかに係る展示体であって、前記台座は、前記第1側部に連結される第1側壁部と、前記第2側部に連結される第2側壁部と、前記展示状態で、前記第1側壁部と前記第2側壁部とを連結し、前記裏面部材に前記空間を挟んで対面する後壁部とを有する。前記後壁部は、前記展示状態で、前記展示面に接触する。前記表面部材の前記下部には、前記後壁部とともに前記展示面に接触して、当該展示体を起立させる突起が形成されている。
ここでは、台座の後壁部と、表面部材の突起とが底面部に接触することで、展示体が支持される。従って、パッケージ製品が表面部材の下端部全体で支持される場合よりも、パッケージ製品の自立状態がさらに安定する。
本発明の第5観点に係る展示体は、第1観点から第4観点のいずれかに係る展示体であって、前記商品は、商品本体と、前記商品本体を収容する容器とを有する。前記容器は、底面部と、前記底面部から起立する側面部と、前記側面部における前記底面部の反対側の端部から周方向外方へ延びるフランジ部とを含む。前記裏面部材は、前記側面部を前記底面部側から前記底面部の反対側の端部側まで通すことのできる形状の引っ掛け孔を有する。前記商品は、前記裏面部材における前記引っ掛け孔の周辺の部位に前記フランジ部を引っ掛けることにより、前記表面部材の反対側に突出する態様で前記裏面部材に支持される。
本発明の第6観点に係る展示体は、第5観点に係る展示体であって、前記裏面部材の端部に連結され、前記展示状態で、前記裏面部材に対面するように折り返されて、前記裏面部材に対し前記フランジ部を押えるように、前記裏面部材と前記表面部材との間に配置される押え面部をさらに備える。
ここでは、裏面部材から折り返されて、裏面部材と表面部材との間に配置される押え面部により、商品のフランジ部が裏面部材に対し押えられる。これにより、裏面部材の引っ掛け孔に引っ掛けられている商品の、裏面部材からの脱落が防止される。また、これにより、パッケージ製品の自立状態がさらに安定する。
本発明の第7観点に係る展示体は、第1観点から第6観点のいずれかに係る展示体であって、前記裏面部材の端部に連結され、前記展示状態で、前記裏面部材に対面するように折り返されて、前記裏面部材と前記表面部材との間に配置される押え面部をさらに備える。前記押え面部は、前記展示状態で、前記裏面部材の反対側に膨出する湾曲面を描き、前記裏面部材との間に一定の空間を形成するように構成される。
ここでは、押え面部が裏面部材の反対側に膨出する湾曲面を描き、裏面部材との間に一定の空間を形成する。これにより、当該空間及び押え面部が緩衝材として機能し、輸送時等におけるパッケージ製品の破損が防止される。
本発明の第8観点に係る展示体は、第1観点から第7観点のいずれかに係る展示体であって、前記台座は、前記展示状態で、前記表面部材及び前記裏面部材を前記裏面部材側に傾くように起立させる。
ここでは、表面部材及び裏面部材が裏面部材側に傾くように起立させられる。従って、表面部材側からパッケージ製品を見る者に、表面部材が視認し易くなる。本構成は、表面部材に商品説明等の情報が印字される場合に、特に効果的である。
本発明の第9観点に係るパッケージ製品は、第1観点から第8観点のいずれかに記載の展示体と、前記展示体に支持された状態の前記商品とを備える。
本発明によれば、表面部材と商品を支持する裏面部材とが、展示面上に台座により起立させられる。この台座は、展示状態で、裏面部材との間に展示面に面する空間を形成するように、表面部材の第1側部から第2側部まで延びるように構成される。すなわち、台座が、表面部材及び裏面部材の側方に配置されるとともに、裏面部材との間に空間を空けて裏面部材の後側とに配置される。また、当該空間は展示面に面しており、言い換えると、当該空間の下方において、展示面に接触する底面部が省略されている、或いは部分的にしか設けられていない。従って、ここでの展示体、ひいてはパッケージ製品は、湾曲面を描き得る大きな底面部が省略されており、転倒の可能性が低く、安定した自立状態を保つことができる。
本発明の一実施形態に係る空気清浄器を示す斜視図である。 図1の空気清浄器の平面図である。 図2の空気清浄器の断面図である。 図1の空気清浄器におけるフランジ部の一部平面図(a)及び断面図(b)である。 図1の空気清浄器におけるフランジ部の拡大断面図である。 図1の空気清浄器の使用方法を示す断面図である。 図1の空気清浄器の他の使用方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るパッケージ製品の正面図である。 図8のパッケージ製品の背面図である。 裏面部材の左側部側から見た図8のパッケージ製品の側面図である。 裏面部材の右側部側から見た図8のパッケージ製品の側面図である。 図8のパッケージ製品の底面図である。 展示体の展開図である。 組立途中の展示体を示す図である。 組立途中の展示体を示す別の図である。 完成体の展示体を示す図である。 2つのパッケージ製品を積み重ねた状態の底面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る展示体を備えるパッケージ製品について説明する。
<1.全体構成>
図8〜図12は、本実施形態に係るパッケージ製品5を様々な方向から見た図である。これらの図に示すように、パッケージ製品5は、ゲル状の薬剤2入りの空気清浄器100と、これを展示用に支持する展示体6とを備えている。ただし、展示体6は、このような空気清浄器100以外の商品を展示する用途にも利用可能である。本実施形態に係るパッケージ製品5は、空気清浄器100を販売するに当たり、販売促進のため、展示体6により空気清浄器100を支持することで、空気清浄器100を美しく展示できるように構成したものである。パッケージ製品5は、陳列棚等の展示面上に自立させた状態で設置するのに適した構成を備えている。以下、空気清浄器100について説明した後、これを支持する展示体6について説明する。
<2.空気清浄器>
図1は、空気清浄器100の斜視図、図2はその平面図、図3はその断面図である。図1〜図3に示すように、この空気清浄器100は、上部に開口111を有し、ゲル状の薬剤2が収容される容器1を備えている。また、この空気清浄器100には、容器1の上部開口111を塞ぐようにカバーシート3が取り付けられ、さらに、このカバーシート3を覆うようにガス不透過性の遮水シート4が取り付けられている。以下、各部材について説明する。
<2−1.容器>
容器1は、上部に矩形状の開口111を有する直方体状の容器本体11と、この容器本体11の開口111の周縁から周方向外方に延びるフランジ部12とを備えており、これらが一体的に形成されている。なお、容器1の説明時における「上下」とは、特に断らない限り、容器1の底壁112を水平面上に載置した状態を基準に定義される。従って、底壁112側が下方であり、開口111側が上方である。容器本体11は、矩形状の底壁112(底面部)と、この底壁112の各辺から上方に延びる4つ側壁113(側面部)とを備え、これら底壁112と側壁113とは一体的に形成されている。上記開口111は、底壁112の反対側において、側壁113により規定される。各側壁113は、上方にいくにしたがって、外方に向ってやや傾斜するように底壁112から起立している。そして、各側壁113の上端部には、水平方向に延びるフランジ部12が形成されており、平面視において容器1が矩形状になるように一体的に連結されている。また、フランジ部12の4つの角部は円弧状に形成されている。なお、本実施形態では、フランジ部12は、周方向全体に亘って形成されているが、周方向に亘って局所的に形成されていてもよい。
容器1の形状は、特には限定されないが、例えば、側壁113を底面として自立できるような形状とすることができる。例えば、側壁113の長さを底壁112よりも長くしてもよいし、あるいは側壁113の長さが底壁112よりも短かったとしても、側壁113は、底面として自立できるような長さであればよい。
この容器1を構成する材料は特には限定されず、種々の樹脂材料で形成することができる。しかしながら、流通時や誤って転落した場合等、パッケージ製品5に予期せぬ外力が加わることがある。従って、そのような場合にも、パッケージ製品5を保護することができる程度の可撓性を有する軟質の材料で形成することが好ましい。例えば、図3に示すように、ポリエチレンテレフタレートからなる外層110と、その内側に積層され、ポリエチレンからなる内層120と、で形成することができる。この構成の場合、容器本体11の内部空間側の内壁面は、内層120で形成され、外壁面は外層110で形成される。また、フランジ部12は、上面が内層120で形成され、下面が外層110で形成される。但し、容器1を構成する材料は、これ以外でもよいが、例えば、後述するように、カバーシート3との溶着を容易にするという観点からすると、カバーシート3と対向する層、つまり内層120の融点が、外層110の融点よりも低いことが好ましい。また、容器1は、1層で形成することもできるし、3層以上で形成することもできる。なお、容器1に可撓性がある場合、容器1がやや転倒しやすくなるが、上記フランジ部12により、開口111が下方を向くまで転倒する可能性は低いと言える。
また、容器1は、その全体が透明(半透明を含む)に形成されており、外部から内部を視認可能である。従って、容器1内に封入された薬剤2がキラキラと輝く様を外部から視認することができ、空気清浄器100の美観が高められている。
<2−2.カバーシート>
次に、カバーシート3について説明する。カバーシート3は、吸水性及び通気性を有するシートで形成され、例えば、多孔性のシートや不織布により形成することができる。不織布としては、例えば、シルク、麻、羊毛、コットン、パルプ、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アセテート、ナイロン、アクリル、ビニロン、キュプラ、エチレン酢酸ビニル、レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなどからなる繊維、又はこれらを組み合わせた複合繊維により形成することができる。
不織布を構成する繊維としては、例えば、芯鞘構造の繊維からなる不織布を用いることができる。この場合、例えば、ポリエチレンテレフタレートからなる芯材と、これを被覆するポリエチレンからなる鞘材とで形成された不織布を用いることができる。
また、このような不織布は、湿式抄紙法、乾式抄紙法、スパンボンド法、メルトブロー法、ラテックス樹脂ボンド法、溶剤ボンド法、スティッチボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、サーマルボンド法、エアースルー法などの方法により製造することができる。
<2−3.遮水シート>
遮水シート4は、上述したカバーシート3を外側から覆うものであり、液不透過性であれば特には限定されない。例えば、ポリエチレン等を主成分とする樹脂製のシートで構成することができるが、その他、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、ナイロン、セロファン、ビニロン、塩化ビニルなどを用いることもできる。また、複数の層で形成することでき、後述するように、カバーシート3への取付を考慮すると、カバーシート3と同種の材料を含む複数の層で形成することができる。例えば、図3に示すように、下から、ポリエチレンからなる第1層41、ナイロンからなる第2層42、及びポリエチレンテレフタレートからなる第3層43を積層した3層構造のシートで形成することができる。図3の例では、遮水シート4においてカバーシートと対向する第1層41と、カバーシート3とが同種の材料であるため、両シート3,4の溶着が容易になる。また、溶着を容易にするという観点からすると、カバーシート3と接する層は、他の層と比べ、融点が最も低い材料であることが好ましい。但し、遮水シート4の層構造は、これ以外でもよい。
<2−4.薬剤>
薬剤2は、ゲル状である。また、薬剤2の形状は、種々の形状とすることができ、例えば、球状、直方状、星型等の幾何学体であってもよく、また動物、植物、アニメキャラクター等の特殊形状であってもよいが、本実施形態では、ビーズのような玉状に形成される。また、本実施形態では、このようなビーズ状の薬剤2の多数の玉が、容器1内に収容される。なお、個々の薬剤の形状については、同じ形状であっても、異なる形状であっても構わない。また、薬剤2の形状を、容器1の内部空間の形状と概ね等しい直方体状とすることもできる。
薬剤2は、水分及び機能性成分を含有しており、この水分は、ゲル状のビーズ玉から分離し得る。ここで機能性成分とは、空気清浄器100が使用される環境で所望の空気清浄器能を発現可能である成分であり、その一例として、芳香成分、消臭成分、防虫成分、抗菌成分等が挙げられる。このような機能性成分は、油性及び水溶性のいずれであってもよい。なお、機能性成分が油性である場合には、薬剤2に油分を含ませておくことが重要である。本発明では、機能性成分として、好ましくは、使用される環境で空気中に揮散可能である成分が挙げられる。これらの機能性成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。好ましい組み合わせとしては、芳香成分及び消臭成分の組み合わせが挙げられる。
具体的には、芳香成分としては、例えば、ラベンダ−、レモン、オレンジ、ジャスミン、ペパ−ミント等の天然香料;リモネン、タ−ピノレン、ゲラニオ−ル、シトロネロ−ル、酢酸エチル等の合成香料;及びこれらのブレンド香料等が挙げられる。
また、消臭成分としては、例えば、イネ、松、ヒノキ、笹等の植物の抽出物;脱塩型ベタイン化合物;変性有機酸化合物;トリエタノールアミン;安定化二酸化塩素;アルデヒド化合物等が挙げられる。
防虫成分としては、例えば、ヒノキチオール、ヒバ油、アリルイソチオシアネート、エタノール、プロパノール、1.8.シネオール等が挙げられる。
抗菌成分としては、例えば、オクチルトリメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムグルコン酸、クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、アリルイソチオシアネート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル等が挙げられる。
<2−5.カバーシート、遮水シートの容器への取付>
カバーシート3は、容器1のフランジ部12に取り付けられる。このときの取付方法は、特には限定されないが、例えば、ヒートシールにより取り付けることができる。以下、ヒートシールにより、カバーシート3及び遮水シート4を容器1へ取り付ける方法の一例について、図4及び図5を参照しつつ、説明する。図4は、フランジ部12の一部平面図(a)及び断面図(b)、図5は、フランジ部12の拡大断面図である。
まず、カバーシート3の周縁部を周方向全体に亘って、ヒートシールにより、フランジ部12に溶着する。このとき、例えば、カバーシート3が、ポリエチレンの鞘材を有する芯鞘構造の繊維で形成され、フランジ部12の上面(内層120)が同じくポリエチレンで形成されていれば、同種の材料であるため、溶着が容易になる。また、ヒートシールを施す領域(以下、第1溶着領域H1)は、特には限定されないが、例えば、図4に示すように、フランジ部12の内周及び外周から隙間を空けた領域とすることができる。これにより、フランジ部12の内周縁から第1溶着領域H1までの間は、カバーシート3がフランジ部12を覆っているが、図5に示すように、フランジ部12には固定されておらず、カバーシート3がフランジ部12から離間可能となっている(符号S3の領域)。こうして、カバーシート3がフランジ部12に溶着されると、その領域H1では不織布が溶融され、緻密な樹脂となる。なお、不織布として芯鞘構造の繊維で形成されたものを用いる場合には、ヒートシールの温度は、鞘材の融点よりも高く、芯材の融点よりも低くすることが好ましい。
続いて、遮水シート4をカバーシート3上に配置し、ヒートシールにより、遮水シート4をカバーシート3に固定する。このとき、上述したカバーシート3の第1溶着領域H1に、遮水シート4の周縁部を周方向全体に亘って溶着する。すなわち、第1溶着領域H1よりも狭い幅に亘ってヒートシールを施し(この領域を、以下、第2溶着領域H2と称する)、遮水シート4をカバーシート3に固定する。このとき、遮水シート4の下面(第1層41)がポリエチレンで形成され、カバーシート3が上述したポリエチレンの鞘材を有する芯鞘構造の繊維で形成されていれば、同種の材料であるため、溶着が容易に行われる。こうして、フランジ部12には、カバーシート3、及び遮水シート4がこの順で積層され、固定される。
上記のとおり、容器1では、カバーシート3とフランジ部12との間に、容器1の内部空間に連通する空間S3が形成される。この空間S3は、本実施形態では、カバーシート3の周縁部において周方向全体に亘って形成されるが、周方向に亘って部分的に形成されるようにすることもできる。この場合、カバーシート3において、周方向に亘って少なくとも後述する展示状態で下方にくる部分に対応する部分に形成することが好ましい。この空間S3は、後述されるとおり、薬剤2から漏出した水分を捕捉する空間として機能し得るからである。
また、遮水シート4とカバーシート3とは、その周縁部の第2溶着領域H2において溶着されるのみで、第2溶着領域H2の内側は溶着されない。そのため、遮水シート4とカバーシート3との間には空間S3(図5参照)が形成されるようになっている。
<2−6.空気清浄器の使用方法>
続いて、上記のように構成された空気清浄器100の使用方法について説明する。まず、図6に示すように、遮水シート4をカバーシート3から取り外す。これにより、カバーシート3が外部に露出する。カバーシート3は、通気性を有するため、外部からカバーシート3を介して、容器1内に空気が流入可能となる。そして、流入した空気に含まれる臭気は、ゲル状成形体に含まれる消臭成分と反応することにより浄化され、カバーシート3から外部へ排出される。このような空気の流入、浄化、及び排出を繰り返すことで、空気清浄器100が配置された周囲の空気が浄化されていく。また、空気清浄器100は、図7のような傾けた状態でも使用することができる。
<3.展示体>
次に、図8〜図17を参照しつつ、展示体6の構成について説明する。図8〜図11は、陳列棚等の展示面上で自立した状態のパッケージ製品5をそれぞれ前方、後方、左側方、右側方から見た図である。また、図12は、パッケージ製品5の底面図である。図13〜図16は、組立途中の展示体6を示す図である。なお、以下の説明において「前後」「上下」「左右」とは、図8〜図12に示すとおりに定義され、特に断らない限り、この定義に従うものとする。
以下では、まず、展示体6を図13に示す完全に展開した状態から、空気清浄器100を加えてパッケージ製品5の完成体となるまで組み立ててゆく作業について説明した後、パッケージ製品5の完成体の特徴について説明する。
<3−1.展示体の組み立て>
展示体6は、概ね一定の厚みを有する厚紙を図13に示す形状に切り取ったものであり、後述される展示体6の各部位は、一体的に形成されている。展示体6は、矩形状の表面部材60と、矩形状の裏面部材70とを有する。表面部材60には、特に開口は形成されていない一方、裏面部材70には、後述する開口75が形成されているが、両者の外形は概ね一致する。表面部材60と裏面部材70とは、最終的なパッケージ製品5の展示状態でのそれぞれの上部61,71において連結されており、この上部61,71どうしの境界線L1に沿ってミシン目が形成されている。そして、この境界線L1に沿って一方を他方に対して折り返したとき、表面部材60の後面60bと、裏面部材70の前面70aとが対面する。
なお、図13は、完全に展開した状態の展示体6を、表面部材60の後面60b側及び裏面部材70の前面70a側から見た図となっている。パッケージ製品5の完成体の状態では、表面部材60の後面60b及び裏面部材70の前面70aは、主として外部から見えない位置に配置され、その反対側の表面部材60の前面60a及び裏面部材70の後面70bは、主として外部から視認可能な面となる(図8及び図9参照)。
表面部材60の左側部63(第1側部)及び右側部64(第2側部)の下部62側の位置には、台座部材80(台座)が連結されている。台座部材80は、左側壁部81(第1側壁部)、右側壁部82(第2側壁部)及び後壁部83を備えている。そして、左側部63に連結されている部分が左側壁部81であり、右側部64に連続されている部分が右側壁部82である。また、後壁部83は、右側壁部82における表面部材60と反対側の端部に連結されている。後壁部83は、最終的なパッケージ製品5の展示状態で、左側壁部81と右側壁部82とを連結し、表面部材60に折り重ねられた裏面部材70に空間S1(図9及び図12参照)を挟んで対面する部材となる。そのため、後壁部83における右側壁部82と反対側の端部には、挿入片84が連結されており、左側壁部81には、当該挿入片84が挿入される上下方向に延びる切り込み81aが形成されている。
左側部63と左側壁部81との境界線L2に沿っては、ミシン目が形成されており、右側部64と右側壁部82との境界線L3に沿っては、ミシン目が形成されている。そして、これらのミシン目により、左側壁部81及び右側壁部82をそれぞれ境界線L2,L3に沿って後方へ折り返し易くなっている。また、右側壁部82と後壁部83との境界線L4に沿っては、折罫線が施されており、後壁部83を境界線L4に沿って、表面部材60の後面60b側から見て左方へ折り返し易くなっている。また、図13に示すとおり、左側壁部81には、切り込み81aの延びる方向に沿って上端から下端まで延びる線L5に沿って、折罫線が施されている。従って、左側壁部81の左端部を線L5に沿って、表面部材60の後面60b側から見て右方へ容易に折り返すことができる。そして、以上の折り返しを行うと、上記挿入片84が切り込み81aへ挿入可能となる。
表面部材60の下部62には、下方へ突出する突起62a,62bが形成されている。突起62a,62bは、それぞれ下部72の左端及び右端から下部72の左右方向の幅の概ね1/3の位置に配置されている。突起62a,62bの突出方向の長さは等しく、特に本実施形態では、両者は概ね同じ形状を有する。詳細は後述するが、これらの突起62a,62bは、台座部材80の後壁部83とともに、パッケージ製品5を起立させるための部位となる。
裏面部材70には、5つの開口(引っ掛け孔)75が形成されている。これらの開口75は、各々、空気清浄器100を引っ掛けて固定するため開口であり、同じ形状を有している。開口75の形状は、容器1の開口111の形状と概ね等しい略矩形形状である。従って、この開口75には、空気清浄器100の側壁113を底壁112側から開口111側まで通すことができるが、フランジ部12は通すことができない。よって、フランジ部12は、裏面部材70における開口75の周囲の部位に引っ掛けられることになる。5つの開口75は、左側に2段かつ右側に3段の態様で形成されており、右側最上段の開口75の左側であって、左側上段の開口75の上方には、開口75は形成されていない。
また、裏面部材70の左側部73及び右側部74には、それぞれ左押え面部91及び右押え面部92が連結されている。左押え面部91及び右押え面部92は、それぞれ裏面部材70の左側部73及び右側部74の上下方向全体に亘って連結されている。左押え面部91及び右押え面部92と、裏面部材70との境界線L6,L7に沿っては、ミシン目が形成されている。そして、これらのミシン目により、左押え面部91及び右押え面部92をそれぞれ境界線L6,L7に沿って、裏面部材70の前面70a(図13において視認できる面)と対面するように折り返し易くなっている。
左押え面部91及び右押え面部92は、概ね左右対称な形状を有している。また、左押え面部91及び右押え面部92の左右方向の幅は、裏面部材70の左右方向の幅に比べて半分よりも短く、従って、両押え面部91,92を折り返したときに、両押え面部91,92は接触しない。一方、左押え面部91は、左側の開口75に部分的に重なり、同様に右押え面部92は、右側の開口75に部分的に重なる。その結果、開口75に通された状態の空気清浄器100のフランジ部12を裏面部材70に対し押え付けることができる。両押え面部91,92は、パッケージ製品5の完成体の状態で、裏面部材70と表面部材60との間に挟まれるように配置される。なお、左右の押え面部91,92は、折り返したときに開口75に全く重ならないように構成してもよいが、フランジ部12の少なくとも一部に重なるように構成することが好ましい。
パッケージ製品5を組み立ててゆくに当たっては、まず、以上の5つの開口75に、各々1つずつ空気清浄器100をセットする。このとき、空気清浄器100を裏面部材70の前面70a(図13において視認できる面)側から通し、フランジ部12が裏面部材70の前面70aと接触するようにする。その結果、空気清浄器100は、裏面部材70の前面70a側から後方へ、すなわち、表面部材60と反対側へ突出するような態様で、裏面部材70に支持される。図13には、右側最上段の開口75に引っ掛けたときの空気清浄器100の位置が点線で示されている。
その後、図14に示すように、左右の押え面部91,92を境界線L6,L7に沿って、裏面部材70と対面するように概ね180°折り返す。これにより、押え面部91,92は、開口75にセットされている空気清浄器100のフランジ部12にも対面する状態となる。なお、図14〜図16には空気清浄器100が示されていないが、実際にパッケージ製品5を組み立てる際には、図14〜図16の状態では、各開口75に空気清浄器100がセットされている。
次に、図15に示すように、裏面部材70を境界線L1に沿って、表面部材60と対面するように概ね180°折り返す。続けて、図15の状態から、台座部材80の左側壁部81を境界線L2に沿って右方へ概ね90°折り返すとともに、左側壁部81の左端部を線L5に沿って右方へ概ね90°折り返す。同様に、台座部材80の右側壁部82を境界線L3に沿って左方へ概ね90°折り返すとともに、後壁部83を境界線L4に沿って左方へ概ね90°折り返す。なお、台座部材80の上記各部は、手で力を加えて折り返したとしても、手を離すとある程度元の状態に戻ろうとする。しかしながら、挿入片84を切り込み81aに挿入することにより、左側壁部81及び後壁部83が互いに固定され、元の状態へ開こうとするのを防止することができる。図16は、挿入片84を切り込み81aに挿入した状態を示している。同図に示すように、この状態では、台座部材80は、裏面部材70との間に空間S1を形成しつつ、表面部材60の左側部63から右側部64まで連続的に延びる形状となる。
<3−2.パッケージ製品の完成体>
以上の手順により、図8〜図12に示すパッケージ製品5が作成される。パッケージ製品5は、図8〜図11に示すとおり、台座部材80を下方に向けた状態で、水平な展示面上に安定的に起立することができる。これは、1つには、台座部材80により支持される表面部材60、裏面部材70及び左右の押え面部91,92が立体的な多層構造を形成しており、これらの複合体としての厚みが確保されるからである。その結果、特に空気清浄器100に由来するパッケージ製品5の重みにより、これらの複合体の矩形形状が崩壊してしまうことがない。
また、突起62a,62bは、表面部材60の下部62よりも僅かに下方へ突出している。そのため、パッケージ製品5の展示状態において展示面上に接触するのは、原則として、台座部材80の後壁部83の下端縁全体と、表面部材60の突起62a,62bとだけになる。また、原則として、台座部材80の左側壁部81の下部、右側壁部82の下部、及び左右の押え面部91,92の下部は、展示面から僅かに浮き上がり、展示面に接触しない。その結果、台座部材80は、表面部材60、裏面部材70及び左右の押え面部91,92が上方へ向かうにつれて後方へ僅かに傾斜するように、これらの部材60,70,91,92を起立させることになる(図10及び図11参照)。これにより、裏面部材70に支持されている空気清浄器100の重量によりパッケージ製品5が前方へ転倒してしまう事態が防止され、パッケージ製品5は安定した自立状態を保つことができる。なお、裏面部材70の下部72は、展示面に接触することがあるが、仮に接触するとしても、表面部材60の突起62a,62bの近傍に位置するため、上述のパッケージ製品5の後傾姿勢が大きく崩れることはない。むしろ、このような裏面部材70の下部72と展示面との接触は、後壁部83及び突起62a,62bとともに、パッケージ製品5を起立させるのに役立つ。左右の押え面部91,92についても、同様である。
また、台座部材80は、パッケージ製品5の展示状態において、表面部材60とともに環状の構造体を形成する。本実施形態では、この環状の構造体内に位置する空間S1は下方が完全に開口しており、展示状態において空間S1の下方に展示面に面するような底面部材は配置されていない(図12参照)。すなわち、空間S1自体が、展示面に面している。なお、本実施形態では、裏面部材70と表面部材60との間に形成される空間についても、同様に下方が完全に開口している。ところで、このような底面部材は、商品の重力や他のパーツから不均一に引っ張られることで下方へ膨出するように変形することがある。或いは、例えば、湿度環境によっても、変形することがある。そして、このような膨出部分が展示面に接触すると、本来展示面に接触することが予定されている後壁部83や突起62a,62bが展示面から浮き上がってしまい、パッケージ製品5の自立性が損なわれ得る。しかしながら、本実施形態では、このような底面部材が存在せず、空間S1の下方が開放されているため、パッケージ製品5が後壁部83及び突起62a,62bにより安定的に支持される。なお、上記のとおり、裏面部材70や左右の押え面部91,92が展示面に接触することはあり得るが、空間S1の下方を塞ぐような底面部材がある場合に比べると、パッケージ製品5の自立性を損なうほどではない。さらに、上記のような底面部材が存在しないことにより、空間S1内に埃等が溜まってしまうことがなく、長期間展示状態が続いたとしても、パッケージ製品5を綺麗に見せることができる。
図12に示すように、台座部材80は、パッケージ製品5の完成体の状態で、裏面部材70に支持された状態の空気清浄器100を囲むように、表面部材60の左側部63から右側部64まで延びる。このとき、台座部材80及び表面部材60は、底面視において概ね台形状の閉ループを構成し、空気清浄器100の底壁112側の角部が台座部材80に当接する。このため、台座部材80は、左側部63側から右側部64側に向かって空気清浄器100を押すとともに、右側部64側から左側部63側に向かって空気清浄器100を押す。そのため、空間S1内の空気清浄器100は両側から中央に向かう方向に横方向に押されるため、横ずれが防止される。ひいては、パッケージ製品5の自立状態がさらに安定する。
また、図12及び図17に示すとおり、左右の押え面部91,92は、パッケージ製品5の完成体の状態で、裏面部材70の反対側に膨出する湾曲面を描き、裏面部材70との間に一定の空間S2を形成する。これにより、空間S2を含む裏面部材70と表面部材60との間の空間、及び押え面部91,92が緩衝材として機能し、パッケージ製品5が前後方向からの衝撃に対し良好なクッション性を示す。また、容器1が十分な可撓性を有する場合には、この容器1もクッション性の向上に寄与する。さらに、容器1内のビーズ状の多数の薬剤の玉も、玉間の空間に衝撃を逃がしたり、玉の移動により運動エネルギーを消費したりすることで、クッション性の向上に寄与する。さらに、パッケージ製品5の完成体の状態では、左右の押え面部91,92だけでなく裏面部材70も、台座部材80側に膨出する湾曲面を描く。この裏面部材70の構造も、上記クッション性の向上にさらに寄与する。以上より、パッケージ製品5は、外力に対する耐久性が高く、展示体6や容器1が破損してしまうことが防止される。よって、パッケージ製品5を保護することができるとともに、輸送時等の緩衝材を減らすことができる。
なお、輸送時等においてパッケージ製品5を積み重ねるときには、図17に示すように、空気清浄器100が下方に位置し、表面部材60が上方に位置するように配置することが好ましい。ゲル状の薬剤2から分離した水分が過度にカバーシート3側に流れないようにするためである。ただし、本実施形態では、上記のとおり、遮水シート4及びカバーシート3により容器1の開口が密封されているため、パッケージ製品5を逆に積み重ねたとしても、水分の漏洩は防止されている。
また、台座部材80と表面部材60とにより囲まれる空間内では、空気清浄器100は、台座部材80との間にも、表面部材60との間にも、前後方向の隙間が殆どない状態で配置される。そのため、空気清浄器100のフランジ部12は、左右の押え面部91,92を表面部材60に押し付けた状態となる。従って、押え面部91,92に連結されている裏面部材70の、台座部材80側への移動が規制される。また、同時に、空気清浄器100のフランジ部12は、押え面部91,92により、裏面部材70に対し押される。そのため、空気清浄器100がしっかりと引っ掛け孔75内に挿入される。その結果、裏面部材70の開口75に引っ掛けられている空気清浄器100が、裏面部材70から脱落する事態が防止される。ひいては、パッケージ製品5の自立状態がさらに安定する。
パッケージ製品5の開封は、典型的には以下の手順で行われる。まず、図9に示すように、裏面部材70に対面する方向を向き、裏面部材70の開口75が形成されていない上部左側部分を左手で掴む。これにより、当該箇所で、裏面部材70、左押え面部91及び表面部材60が概ね隙間なく接触し、裏面部材70と表面部材60との間に形成される空間が全体的に狭くなる。従って、裏面部材70からの空気清浄器100の脱落が益々起こり難くなる。そして、この状態で、台座部材80の右側壁部82の上部を掴んで、下方へ引っ張る。そうすると、境界線L2に沿ってミシン目が形成されているため、右側壁部82と表面部材60とが容易に分離され、パッケージ製品5を開封することができる。なお、境界線L3に沿ってもミシン目が形成されているため、左側壁部81の上部を掴んで下方へ引っ張り、台座部材80を材破するようにしてもよい。
なお、左手で把持するのに適した、裏面部材70の開口75が形成されていない上部左側部分は、商品説明等の情報を記載するスペースとして利用することができる。また、表面部材60の前面61a全体も、商品説明等の情報を記載するスペースとして利用することができる。なお、パッケージ製品5は、典型的には、主として購入者の目に付く方向に表面部材60の前面61a側を向けて、陳列されることになる。すなわち、表面部材60の前面61aが、展示状態で主として人が視認する面となるが、勿論、裏面部材70の後面70bを主として人が視認できるように、パッケージ製品5を陳列することもできる。
ところで、本実施形態では、展示体6に一切の糊付け等がなされない。しかしながら、上記構成を有することにより、糊付け等を必要とすることなく、安定的に自立可能なパッケージ製品5が提供される。これにより、製造コストが削減されるとともに、開封を容易にすることができる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は適宜組み合わせることができる。
<4−1>
上記実施形態では、展示体6の境界線L1〜L3,L6,L7に沿ってミシン目が形成され、境界線L4,L5に沿って折罫線が形成されていたが、境界線L1〜L3,L6,L7の少なくとも1つに沿って折罫線を形成してもよいし、境界線L4,L5の少なくとも一方にミシン目を形成してもよい。或いは、これらの線L1〜L7の少なくとも1つにおいてミシン目や折罫線を形成しないことも可能である。ただし、上記のとおり、パッケージ製品5を容易に開封する観点からは、境界線L2,L3の少なくとも一方に沿ってミシン目を形成しておくことが好ましい。
<4−2>
上記実施形態では、空間S1は、下方が完全に開口していたが、部分的に底面部材で塞いでもよい。空間S1の下方が完全に埋められるように底面部材が敷かれてしまうと、底面部材が湾曲等の変形を起こすことで、当該底面部材が展示面に触れてしまい、パッケージ製品5の自立状態の安定性が損なわれかねない。しかしながら、部分的に底面部材を形成する限りにおいては、底面部材に外力が掛かり難く、底面部材の湾曲の程度も著しくはならない。そのため、部分的に底面部材を形成したとしても、底面部材が展示面に触れることは全くないか、或いは殆どなく、パッケージ製品5の自立状態の安定性が保たれる。なお、パッケージ製品5の展示状態において、空間S1の最下端での断面積のうち、底面部材により覆われていない面積の割合は、30%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、70%以上であることがさらに好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることがより好ましい。
<4−3>
展示体6により支持されるべき商品は、空気清浄器100に限られない。商品の容器の形状は特には限定されず、直方体状以外にも、円筒状など種々の形状にすることができる。また、展示体により支持されるべき商品の数も、複数である必要はなく、1つであってもよい。
1 容器
100 空気清浄器(商品)
111 開口
112 底壁(底面部)
113 側壁(側面部)
12 フランジ部
2 薬剤(商品本体)
5 パッケージ製品
6 展示体
60 表面部材
61 上部
62 下部
62a,62b 突起
63 左側部(第1側部)
64 右側部(第2側部)
70 裏面部材
75 開口(引っ掛け孔)
80 台座部材(台座)
81 左側壁部(第1側壁部)
82 右側壁部(第2側壁部)
83 後壁部
S1,S2 空間

Claims (9)

  1. 商品を展示状態で展示しつつ、展示面上に自立可能な展示体であって、
    第1側部、第2側部及び下部を有する表面部材と、
    前記展示状態で、前記表面部材と対面するように配置され、前記商品を前記表面部材の反対側に突出する態様で支持する裏面部材と
    前記展示状態で、前記表面部材及び前記裏面部材を起立させる台座と、
    を備え、
    前記台座は、前記展示状態で、前記裏面部材との間に前記展示面に面する空間を形成するように、前記表面部材の前記第1側部から前記表面部材の前記第2側部まで延びる、
    展示体。
  2. 前記台座は、前記展示状態で、前記裏面部材に支持された状態の前記商品の少なくとも一部を囲むように、前記表面部材の前記第1側部から前記表面部材の前記第2側部まで延び、前記第1側部側から前記第2側部側に向かって前記商品を押しつつ、前記第2側部側から前記第1側部側に向かって前記商品を押すように、前記商品に当接する、
    請求項1に記載の展示体。
  3. 前記第1側部及び前記第2側部の少なくとも一方と、前記台座とは、ミシン目が形成された境界線を挟んで一体的に構成されている、
    請求項1又は2に記載の展示体。
  4. 前記台座は、前記第1側部に連結される第1側壁部と、前記第2側部に連結される第2側壁部と、前記展示状態で、前記第1側壁部と前記第2側壁部とを連結し、前記裏面部材に前記空間を挟んで対面する後壁部とを有し、
    前記後壁部は、前記展示状態で、前記展示面に接触し、
    前記表面部材の前記下部には、前記後壁部とともに前記展示面に接触して、当該展示体を起立させる突起が形成されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の展示体。
  5. 前記商品は、商品本体と、前記商品本体を収容する容器とを有し、
    前記容器は、底面部と、前記底面部から起立する側面部と、前記側面部における前記底面部の反対側の端部から周方向外方へ延びるフランジ部とを含み、
    前記裏面部材は、前記側面部を前記底面部側から前記底面部の反対側の端部側まで通すことのできる形状の引っ掛け孔を有し、
    前記商品は、前記裏面部材における前記引っ掛け孔の周辺の部位に前記フランジ部を引っ掛けることにより、前記表面部材の反対側に突出する態様で前記裏面部材に支持される、
    請求項1から4のいずれかに記載の展示体。
  6. 前記裏面部材の端部に連結され、前記展示状態で、前記裏面部材に対面するように折り返されて、前記裏面部材に対し前記フランジ部を押えるように、前記裏面部材と前記表面部材との間に配置される押え面部
    をさらに備える、
    請求項5に記載の展示体。
  7. 前記裏面部材の端部に連結され、前記展示状態で、前記裏面部材に対面するように折り返されて、前記裏面部材と前記表面部材との間に配置される押え面部
    をさらに備え、
    前記押え面部は、前記展示状態で、前記裏面部材の反対側に膨出する湾曲面を描き、前記裏面部材との間に一定の空間を形成するように構成される、
    請求項1から6のいずれかに記載の展示体。
  8. 前記台座は、前記展示状態で、前記表面部材及び前記裏面部材を前記裏面部材側に傾くように起立させる、
    請求項1から7のいずれかに記載の展示体。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の展示体と、
    前記展示体に支持された状態の前記商品と
    を備える、パッケージ製品。
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