JP6917686B2 - ウェットシート包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、シート間の摩擦力を抑えることによってウェットシートのポップアップ性が改善されたウェットシート包装体に関する。
従来、水、アルコール等の液体の薬剤を含有させたウェットシートが知られている。これらのウェットシートは、通常、ポップアップ式で折り重ねられた状態で袋状の包装容器内に収納され、一枚ずつ引き出されて使用される。
しかし、ポップアップ式のウェットシートは、シートを引き出す際に、次に続くシートが付着した状態で取り出され、複数枚同時に取り出されることがある。
そこで、従来、包装体の取り出し口に切り欠き部を設けることで、次のシートをその切り欠き部で飛び出しにくくし、シートを一枚ずつ取り出せるようにしたウェットティッシュ包装体が知られている(特許文献1)。
また、包装容器内に収納する際に、次のシートが付着しにくい折り畳み方法によって折り重ねることで、シートを一枚ずつ取り出しやすくしたウェットシート積層体が知られている(特許文献2)。
特許第5858682号公報 特許第5651315号公報
しかしながら、取り出し口に切り欠き部を設けることや、特別な折り畳み方法の採用が必要となると、ウェットシートの製造に大きな制約が生じるという問題がある。
そこで、ウェットシート自体のポップアップ性を改善する新たな方法が求められていた。
そこで、本発明の課題は、シート間の摩擦力を抑えることによってウェットシートのポップアップ性が改善されたウェットシート積層体が収納されたウェットシート包装体を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
基材シートにウェットシート用薬液が含浸されて複数枚が交互に折り重ねられたウェットシート積層体が本体部に収容されたウェットシート包装体において、
前記基材シートは、エンボス加工部によって形成された高繊維密度領域と、当該高繊維密度領域よりも繊維密度の小さい低繊維密度領域と、を有し、
前記高繊維密度領域と前記低繊維密度領域とによって、杉綾模様又は格子模様が形成され、
前記ウェットシート用薬液は、シリコーンオイルを0.1〜5.0質量%の範囲内で含有し、
前記本体部は、シート材により袋状に構成され、上面の一部に開口部を備え、
前記開口部からポップアップ式で前記ウェットシート積層体の最上面のウェットシートを取り出し可能に構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のウェットシート包装体において、
前記基材シートは、前記ウェットシート用薬液が、前記基材シートの乾燥質量に対して150〜500質量%の範囲内で含浸されていることを特徴とする。
本発明によれば、シート間の摩擦力を抑えることによってウェットシート自体のポップアップ性を改善することができる。
ウェットシート包装体を示す外観斜視図である。 ウェットシート包装体を示す断面図である。 杉綾模様が形成された基材シートの一部を示す平面図である。 縞模様が形成された基材シートの一部を示す平面図である。 格子模様が形成された基材シートの一部を示す平面図である。 図3〜5のVI-VIの部分の基材シートの断面図である。 ウェットシートが二枚連なって取り出された状態の例を示す図である。 メッシュ模様が形成された比較例に係る基材シートの一部を示す平面図である。 図8におけるIX-IXの部分の基材シートの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用する。
本実施形態に係るウェットシート包装体1は、図1に示すように、上面に開口部11を有する袋状の本体部10と、開口部11を開閉自在に覆うフィルムラベル状の蓋材20と、を備える。
ウェットシート包装体1には、ウェットシートWが複数枚積層された積層体Lが本体部10の内部に収容されている(図2)。そして、本体部10に備えられた開口部11から、ポップアップ式で積層体Lの最上面のウェットシートWが取り出し可能に構成されている。
なお、以下の説明では、ウェットシート包装体1において、開口部11が形成された面を上面、開口部11が形成された面と反対側の面を底面とする。
本体部10は、シート材により袋状に構成されている。シート材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂シートの単材又は複合材、或いはこれら合成樹脂シートとアルミフォイル、紙等を貼り合わせた複合シート等を使用することができる。
また、本体部10を構成するシート材は、本体部10の底面側(図示略)で本体部10の長手方向に沿って接合されるとともに、本体部10の長手方向の両端部で対向する面同士が接合されている。
本体部10の上面に形成された開口部11の形状は、特に限定されることはなく、図1に示すような楕円形としてもよいし、或いは円形、方形、方形の角を丸めた形状など任意の形状とすることができる。
蓋材20は、本体部10とは別体のシート片により、開口部11を開閉自在に覆うように構成されている。蓋材20の材質としては、本体部10と同様に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂シートの単材又は複合材、或いはこれら合成樹脂シートとアルミフォイル、紙等を張り合わせた複合シート等を使用することができる。蓋材20の形状は、開口部11を完全に覆うことができれば特に限定されることはなく、例えば、矩形状、楕円形状など任意の形状とすることができる。
また、蓋材20の裏面には、ポリエステル系、アクリル系、ゴム系等の感圧接着剤が塗布されており、蓋材20は、開口部11を開閉自在に覆うように本体部10に接着されるようになっている。
ウェットシートWは、開口部11からウェットシートWを連続して取り出せるように、複数枚が交互に折り重ねられた積層体Lが、本体部10の内部に収納されている。すなわち、ウェットシートWを開口部11から引き出したときに、次のウェットシートWの上端が開口部11よりも突出する位置まで引き出される、いわゆるポップアップ式となっている。ウェットシートWを積層する枚数としては、特に限られないが、10〜100枚程度であることが好ましい。
ウェットシートWの基材シートSは、所定の繊維を繊維素材として、例えば、スパンレース、エアスルー、エアレイド、ポイントボンド、スパンボンド、ニードルパンチ等の周知の技術により製造される不織布である。所定の繊維としては、例えば、レーヨン、リヨセル、テンセル、コットン等のセルロース系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維が挙げられる。これらは単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用することができる。
なお、基材シートSは、紙で形成されていてもよい。
基材シートSは、シートが重なった際にシート間の摩擦力を抑える観点から、高繊維密度領域22と、高繊維密度領域22よりも繊維密度の小さい低繊維密度領域21と、を有することが好ましい。
本明細書でいう「高繊維密度領域22」とは、低繊維密度領域21よりも繊維密度が大きい領域であることを意味し、密度は低繊維密度領域21よりも大きければ特に限定されない。
また、「低繊維密度領域21」とは、高繊維密度領域22よりも繊維密度が小さい領域であることを意味し、密度は高繊維密度領域22よりも小さければ特に限定されない。
また、基材シートSは、高繊維密度領域22と低繊維密度領域21とによって、杉綾模様、縞模様又は格子模様が形成されていることが好ましい。図3〜図5には、高繊維密度領域22からなる線状の凸部と、低繊維密度領域21からなる線状の凹部とによって、それぞれ、杉綾模様(図3)、縞模様(図4)、格子模様(図5)が形成された基材シートSの一部を示す。また、基材シートSの断面を図6に示す。
基材シートSに、これらの杉綾模様、縞模様又は格子模様を形成することによって、シートが重なっている際に、シート間の接触面積を減らし、摩擦力を抑えることができる。そのため、ポップアップ式で折り重ねられたウェットシートWを取り出す際に、次のシートが付着した状態で取り出されにくくなるため、一枚ずつ取り出しやすくなる。
なお、凸部が高繊維密度領域22であり、凹部が低繊維密度領域21であるとしたが、これに限られず、凸部が低繊維密度領域21であり、凹部が高繊維密度領域22であるとしてもよい。
また、図3〜図5では、説明の便宜のため、高繊維密度領域22の部分に網点を付している。
また、低繊維密度領域21と高繊維密度領域22とによって形成される杉綾模様、縞模様及び格子模様における線本数は、3〜9本/cmであることが好ましい。ここで、本明細書でいう線本数(本/cm)とは、1cmあたりに、線状の低繊維密度領域21及び線状の高繊維密度領域22が何本分存在するかを意味している。すなわち、平行に設けられた線状の低繊維密度領域21及び線状の高繊維密度領域22に平行な方向に対して垂直な方向(本数が最も多くなる方向)に何本存在するかを意味している。つまり、4本/cmのときは、1cmに線状の低繊維密度領域21及び高繊維密度領域22が2本ずつ設けられていることを意味する。
線本数が3本/cm未満であると、基材シートSの表面が平坦に近づくため、シートが重なった際のシート間の摩擦力が大きくなるとともに、一旦捕捉された汚れが転着し易くなる。また、線本数が9本/cmを超えると、低繊維密度領域21と高繊維密度領域22とで形成される空間の容積が小さくなり過ぎるため、低繊維密度領域21に所望の量の汚れを確保できないようになる。
また、図6に、杉綾模様、縞模様及び格子模様が形成された基材シートSの断面を示す。高繊維密度領域22の裏面からの高さ(厚さ)Hmは、例えば、150〜800μm程度が好ましく、200〜650μm程度がより好ましい。また、低繊維密度領域21の裏面からの高さ(厚さ)Hdは、例えば、100〜500μm程度が好ましく、150〜400μm程度がより好ましい。別の視点から言えば、低繊維密度領域21と高繊維密度領域22との高低差は、50〜300μm程度が好ましく、75〜150μm程度がより好ましい。高低差が50μm未満であると、低繊維密度領域21による捕捉効果を多く期待することができず、所望の拭取り量が確保できないようになり、また、300μmを超えると、基材シートSの厚さが厚くなって、柔軟性や手触り感が損なわれるからである。
また、基材シートSは、厚さ方向に圧縮して設けられたエンボス加工部によって形成された高繊維密度領域22を有することとしてもよい。これにより、上述した模様が形成されている場合と同様に、シートが重なっている際に、シート間の接触面積が減り、摩擦力を抑えることができる。そのため、ポップアップ式で折り重ねられたウェットシートWを取り出す際に、次のシートが付着した状態で取り出されにくくなるため、一枚ずつ取り出しやすくなる。
また、エンボス加工部は、平坦な基材シートSに対して設けることとしても良く、上述した杉綾模様、縞模様又は格子模様が形成された基材シートSに対して、さらにエンボス加工部を設けることとしても良い。また、エンボス加工部自体が、杉綾模様、縞模様又は格子模様を形成するように設けてもよい。
本実施形態に係るウェットシートWの基材シートSには、所定のウェットシート用薬液が含浸されている。ウェットシート用薬液は、水(精製水)中にシリコーンオイルが0.1〜5.0質量%の範囲内で含有されている。このウェットシート用薬液を、基材シートSに含浸すると、シート間の摩擦力を抑え、ウェットシートW自体のポップアップ性を改善する。そのため、ポップアップ式で折り重ねられたウェットシートWを取り出す際に、次のシートが付着しにくくなることによって、シートを一枚ずつ取り出しやすくなる。
ここで、シリコーンオイルの濃度は、本発明の効果発現の観点から、薬液中に0.1質量%以上としている。また、シリコーンオイルの濃度が5.0質量%を超える場合、薬液が泡立つことによってシートに気泡が付着し、かつウェットシートWに触れると手が汚れる(白くなる)ことがあったため、5.0質量%以下としている。
シリコーンオイルとしては、例えば、アミノ変性シリコーンを用いることができ、アミノ変性シリコーンの中でもシリコーンクオタニウム−17などのシリコーンクオタニウム化合物を用いることが好ましい。
また、ウェットシート用薬液には、エタノール、安息香酸ナトリウム、フェノシキエタノール等の防腐剤、塩化ベンザルコニウム等の抗菌剤、プロピレングリコール等の保湿剤、クエン酸、クエン酸ナトリウム等のpH調整剤等が含浸されていてもよい。
また、本実施形態のウェットシート用薬液は、ウェットシートWの基材シートSの乾燥質量に対して、150〜500質量%の範囲内で含浸させることが望ましい。
[本発明の技術的効果]
本実施形態のウェットシートWは、基材シートSにウェットシート用薬液が含浸されたウェットシートWであって、当該ウェットシート用薬液には、シリコーンオイルを0.1〜5.0質量%の範囲内で含有する。シリコーンオイルが、0.1〜5.0質量%の範囲内で含有されていることによって、基材シートSに含浸させると、シート間の摩擦力を効果的に抑え、ウェットシートW自体のポップアップ性を改善することができる。そのため、ポップアップ式で折り重ねられたウェットシートWを取り出す際に、次のシートが付着した状態で取り出されにくくなるため、一枚ずつ取り出しやすくなる。
また、本実施形態のウェットシートWは、本発明の効果発現の観点から、基材シートSが、高繊維密度領域22と、低繊維密度領域21とを有することが好ましい。また、基材シートSが、高繊維密度領域22と、低繊維密度領域21とによって、杉綾模様、縞模様又は格子模様が形成されていることが好ましい。さらに、本実施形態のウェットシートWは、基材シートSが、エンボス加工部によって形成された高繊維密度領域22を有することとしてもよい。
これらにより、シートが重なっている際に、シート間の接触面積が減らし、摩擦力を抑えることができる。そのため、ポップアップ式で折り重ねられたウェットシートWを取り出す際に、次のシートが付着した状態で取り出されにくくなるため、一枚ずつ取り出しやすくなる。
また、本実施形態のウェットシートWは、基材シートSが、ウェットシート用薬液を、基材シートSの乾燥質量に対して150〜500質量%の範囲内で含浸されていることにより、本発明の効果をより有効に発現させることができる。
本発明の今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した詳細な説明に限定されるものではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
<実施条件>
ウェットシートWの基材シートSとして、以下のような不織布を準備した。
・不織布の種類
レーヨン:PET(ポリエチレンテレフタレート):PP(ポリプロピレン)・PE(ポリエチレン)=40:40:20
・シートサイズ
130mm×185mm
・シート目付
34g/m
・シートの模様
杉綾模様(図3参照)
高繊維密度領域:目付50g/m、高さ(厚さ)Hm275μm
低繊維密度領域:目付15g/m、高さ(厚さ)Hd175μm
線本数:5本/cm
次に、水(精製水)中に、下記成分と、シリコーンオイルとしてシリコーンクオタニウム−17の濃度が下記表1に記載の濃度となるようにそれぞれ添加し、各実施例に係るウェットシート用薬液をそれぞれ調製した。
安息香酸ナトリウム 0.125質量%
塩化ベンザルコニウム 0.1質量%
フェノシキエタノール 0.1質量%
クエン酸 0.02質量%
クエン酸ナトリウム 0.01質量%
EDTA−2Na 0.05質量%
IPBC(ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル) 0.005質量%
PG(プロピレングリコール) 0.1質量%
次に、これらのウェットシート用薬液を、上記基材シートSに、基材シートSの乾燥質量に対して、340質量%となるように含浸させ、ウェットシート1−1〜1−7を作製した。次に、このウェットシート1−1〜1−7のそれぞれ20枚を、変則Z折りによってポップアップ式で積層し、上面に開口部11(縦20mm×横45mm)を有する本体部10(縦90mm×横130mm×高さ30mm)の内部に収納した(図1参照)。
そして、以上のように製造したウェットシート包装体1の開口部11から、1枚ずつウェットシートWを取り出し、連なりがあった回数をカウントした。ここで、「連なりがあった」とは、図7に示すように、ウェットシートWを一枚取り出した際に、次のシートが付着した状態で二枚連なって取り出されたことを意味する。
Figure 0006917686
<結果>
表1の結果より、シリコーンオイルの濃度が、0.10〜5.00質量%であるとき、0.10%未満の比較例と比べて連なり回数が減り、ウェットシートWを取り出す際に、一枚ずつ取り出しやすくなることが分かった。また、5.00質量%を超える場合も実施したが、薬液が泡立つことによってシートに気泡が付着し、かつウェットシートWに触れると手が汚れる(白くなる)ことがあったため、連なり回数をカウントしなかった。
[実施例2]
<実施条件>
ウェットシートWの基材シートSとして、以下のような不織布N1〜N5を準備した。
(不織布N1)
・不織布の種類
レーヨン:PET(ポリエチレンテレフタレート):PP(ポリプロピレン)・PE(ポリエチレン)=40:40:20
・シートサイズ
130mm×185mm
・シートの模様
模様、エンボス加工部なし
・シートの高さ(厚さ)
430μm
・シート目付
40g/m
次に、不織布N2〜5を準備した。不織布N2〜5は、不織布N1を以下とおり変更したものであり、その他は上記不織布N1と同一である。
(不織布N2)
・シート目付
37g/m
・シート模様
メッシュ模様(複数の線状の繊維領域23が網目状に交差した模様であり、図8に平面図、図9に断面図を示す。繊維領域23間に、平面視した際に四角形状となるような非繊維領域24が存在する。)
繊維領域:目付37g/m、高さ(厚さ)H560μm
非繊維領域:縦1mm×横2mm、8個/cm
(不織布N3)
・シート目付
34g/m
・シートの模様
杉綾模様(図3参照)
高繊維密度領域:目付50g/m、高さ(厚さ)Hm225μm
低繊維密度領域:目付15g/m、高さ(厚さ)Hd175μm
線本数:5本/cm
(不織布N4)
・シート目付
37g/m
・シートの模様
格子模様(図5参照)
高繊維密度領域:目付50g/m、高さ(厚さ)Hm225μm
低繊維密度領域:目付25g/m、高さ(厚さ)Hd125μm
線本数:5本/cm
(不織布N5)
・シート目付
37g/m
・シートの模様
エンボス加工部あり
1mm×1mmのエンボス加工部がシート全体に対して2個/cm
・シートの高さ(厚さ)
350μm
次に、水(精製水)中に、下記成分を添加して混合し、実施例に係るウェットシート用薬液Aを調製した。
(ウェットシート用薬液A)
シリコーンクオタニウム−17 0.5質量%
安息香酸ナトリウム 0.125質量%
塩化ベンザルコニウム 0.1質量%
フェノシキエタノール 0.1質量%
クエン酸 0.02質量%
クエン酸Na 0.01質量%
EDTA−2Na 0.05質量%
IPBC(ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル) 0.005質量%
PG(プロピレングリコール) 0.1質量%
(ウェットシート用薬液B)
ウェットシート用薬液Aの成分のうちシリコーンクオタニウム−17のみ添加せず、他の成分は同一にして、比較例に係るウェットシート用薬液Bを調整した。
次に、ウェットシート用薬液A及びBを、上記基材シートSである不織布N1〜N5に、基材シートSの乾燥質量に対して、340質量%となるように含浸させ、下記表2に示すようにウェットシート2−1〜2−10を作製した。次に、このウェットシート2−1〜2−12のそれぞれ20枚を、変則Z折りによってポップアップ式で積層し、上面に開口部11(縦20mm×横45mm)を有する本体部10(縦90mm×横130mm×高さ30mm)の内部に収納した(図1参照)。
そして、以上のように製造したウェットシート包装体1の開口部11から、1枚ずつウェットシートWを取り出し、連なりがあった回数をカウントした。また、シートの落ち込み回数についてもカウントした。ここで、「落ち込み回数」とは、ウェットシートWを一枚取り出した際に、次のウェットシートWが付着してでてこないために、ウェットシート包装体1の本体部10内に、当該次のウェットシートWが落ちてしまった回数のことを意味する。
Figure 0006917686
<結果>
表2の結果より、杉綾模様、格子模様、エンボス加工部が施された基材シートSに、所定濃度のシリコーンオイルが含有されている場合、連なり回数が飛躍的に減り、ウェットシートWを取り出す際に、一枚ずつ取り出しやすくなることが分かった。
また、基材シートSにメッシュ模様が付されているウェットシートWは、連なり回数は0回であったが、シートの落ち込みが2回発生し、ウェットシートWとしては不適であることが分かった。落ち込みが発生したのは、繊維が存在しない箇所がある場合には、シート間の摩擦力が弱くなりすぎるためであると考えられる。
1 ウェットシート包装体
10 本体部
11 開口部
20 蓋材
21 低繊維密度領域
22 高繊維密度領域
W ウェットシート
S 基材シート
L 積層体

Claims (2)

  1. 基材シートにウェットシート用薬液が含浸されて複数枚が交互に折り重ねられたウェットシート積層体が本体部に収容されたウェットシート包装体において、
    前記基材シートは、エンボス加工部によって形成された高繊維密度領域と、当該高繊維密度領域よりも繊維密度の小さい低繊維密度領域と、を有し、
    前記高繊維密度領域と前記低繊維密度領域とによって、杉綾模様又は格子模様が形成され、
    前記ウェットシート用薬液は、シリコーンオイルを0.1〜5.0質量%の範囲内で含有し、
    前記本体部は、シート材により袋状に構成され、上面の一部に開口部を備え、
    前記開口部からポップアップ式で前記ウェットシート積層体の最上面のウェットシートを取り出し可能に構成されていることを特徴とするウェットシート包装体
  2. 前記基材シートは、前記ウェットシート用薬液が、前記基材シートの乾燥質量に対して150〜500質量%の範囲内で含浸されていることを特徴とする請求項1に記載のウェットシート包装体
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