JP5706607B2 - オイル吸収マット - Google Patents
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オイル吸収マットにおいて、
複数の撥水性不織布が積層されてなる矩形シート状の包装体と、
前記包装体により包装された未利用繊維コットン100%からなる吸収体と、
を備え、
前記撥水性不織布は、目付けが10g/m2〜25g/m2であり、
前記吸収体は、前記包装体上に、前記未利用繊維コットン100%が所定の厚みに積繊されることで形成され、
前記包装体は、前記吸収体をくるむように、当該包装体の一端部と当該一端部に対向する他端部とが重ね合わされてヒートシールされて筒状の包装体が形成され、当該筒状の包装体の一方の開口端部と、他方の開口端部とがそれぞれヒートシールされることで密閉されていることを特徴とする。
請求項1に記載のオイル吸収マットにおいて、
縦160mm〜200mm、横70mm〜90mm、厚み10mm〜40mmのサイズに形成されていることを特徴とする。
具体的には、オイル吸収マット1は、例えば、図1及び図2に示すように、撥水性不織布が積層されてなる包装体2と、包装体2により包装された未利用繊維コットン100%のみからなる吸収体3と、を備えて構成される。
まず、第1撥水性不織布21上に、第2撥水性不織布22を積層して、矩形シート状の包装体2を形成する。
次いで、包装体2(第2撥水性不織布22)上に、未利用繊維コットン100%を所定の厚みに積繊して、吸収体3を形成する。
次いで、包装体2で吸収体3をくるむように、矩形シート状の包装体2の一端部と当該一端部に対向する他端部とを重ね合わせてヒートシールによりシールすることによって、吸収体3を内部に有する筒状に包装体2を成形する。
次いで、筒状の包装体2における一方の開口端部と、他方の開口端部と、をそれぞれヒートシールによりシールして閉じる。このようにして、オイル吸収マット1を製造する。
なお、上記のオイル吸収マット1の製造方法は、一例であって、これに限られるものではない。
以下に、具体的な実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、比較例2として表1に示すようなオイル吸収マット(既製品)を用いた。具体的には、比較例2のオイル吸収マットは、包装体を備えておらず、吸収体は、未利用繊維コットン70%、ポリエチレンテレフタレート(PET)30%からなり、サイズは、縦500mm、横500mm、厚み5mm〜13mmであった。
また、比較例3として表1に示すようなオイル吸収マット(既製品)を用いた。具体的には、比較例3のオイル吸収マットの包装体は、外層を形成する親水性不織布と、当該親水性不織(目付け:15g/m2)布に積層され、内層を形成するクレープ紙(目付け:15g/m2)と、からなり、吸収体は、未利用繊維コットン100%からなり、サイズは、縦160mm、横75mm、厚み10mm〜40mmであった。
また、比較例4として表1に示すようなオイル吸収マット(既製品)を用いた。具体的には、比較例4のオイル吸収マットは、包装体を備えておらず、吸収体は、カポック100%からなり、サイズは、縦100mm、横200mm、厚み5mm〜13mmであった。
また、比較例5として表1に示すようなオイル吸収マット(既製品)を用いた。具体的には、比較例5のオイル吸収マットは、包装体を備えておらず、吸収体は、ポリプロピレン(PP)メルトブローン100%からなり、サイズは、縦10mm、横10mm、厚み5mm〜13mmであった。
また、実施例1のオイル吸収マット及び比較例1〜5のオイル吸収マットの重量をそれぞれ測定し、その後、水のみが入った容器の中に、これらのオイル吸収マットを漬けて(どぶ漬けして)、3分経過後に、これらのオイル吸収マットを当該容器から取り出して、それぞれの重量を測定した。
また、比較例2のオイル吸収マットは、3分経過後において、表1に示すように、オイル吸収マット1gあたりの吸油量が18.0gであり、吸水量が1.4gであった。また、オイル吸収マット1枚あたりのリント量は100gであった。
また、比較例3のオイル吸収マットは、3分経過後において、表1に示すように、オイル吸収マット1gあたりの吸油量が17.8gであり、吸水量が3.9gであった。また、オイル吸収マット1枚あたりのリント量は0.012gであった。
また、比較例4のオイル吸収マットは、3分経過後において、表1に示すように、オイル吸収マット1gあたりの吸油量が20.0gであり、吸水量が4.0gであった。また、オイル吸収マット1枚あたりのリント量は0.006gであった。
また、比較例5のオイル吸収マットは、3分経過後において、表1に示すように、オイル吸収マット1gあたりの吸油量が10.1gであり、吸水量が0.1gであった。また、オイル吸収マット1枚あたりのリント量は0.00002gであった。
また、比較例2のオイル吸収マットは、吸油性が高く、吸水性が低かったが、吸収体が包装体で包装されていないためリント量が多いことが分かった。
また、比較例3のオイル吸収マットは、吸油性が高く、吸収体が包装体で包装されているためリント量が少なかったが、包装体の外層も内層も撥水性が低いため吸水性が高いことが分かった。
また、比較例4のオイル吸収マットは、吸油性が非常に高く、リント量が少なかったが、吸収体が包装体で包装されていないため吸水性が高いことが分かった。
また、比較例5のオイル吸収マットは、吸水性が低く、リント量が少なかったが、吸油性が低いことが分かった。
これにより、複数の撥水性不織布(第1撥水性不織布21及び第2撥水性不織布22)が積層されてなる包装体2と、包装体2により包装された未利用繊維コットン100%からなる吸収体3と、を備え、包装体2が密閉されているオイル吸収マット(本実施形態のオイル吸収マット1)は、油分を選択的に吸収できるとともに、リントが外部に飛散することを抑制できることが分かった。
すなわち、吸収体3を包装する包装体2は、複数の撥水性不織布が積層されてなるものであり、密閉されているので、水分を遮断して油分を選択的に吸収できるとともに、吸収体3からのリントが外部に飛散してしまうことを抑制することができる。したがって、効率良く油分を吸収できるとともに、厨房でも衛生的に使用することができる。
したがって、外部からの水分を効果的に遮断できるため、好適である。
したがって、油分をすばやく吸収できるとともに、外部からの水分を遮断することができ、さらに、内部(吸収体3)からのリントの飛散を抑制できるため、好適である。
したがって、油分をすばやく吸収できるとともに、外部からの水分を遮断することができ、さらに、内部からのリントの飛散を抑制できるため、好適である。
したがって、水分や油分に触れても当該密閉を維持できるため、好適である。
したがって、業務用厨房に設置されたグリストラップに対応できるサイズであるため、好適である。
また、包装体2を密閉する密閉手段は、ヒートシールに限ることはなく、包装体2を密閉できるとともに、水分や油分に触れても当該密閉を維持できる手段であれば任意であり、例えば、超音波シールであっても良い。
2 包装体
3 吸収体
21 第1撥水性不織布
22 第2撥水性不織布
Claims (2)
- 複数の撥水性不織布が積層されてなる矩形シート状の包装体と、
前記包装体により包装された未利用繊維コットン100%からなる吸収体と、
を備え、
前記撥水性不織布は、目付けが10g/m2〜25g/m2であり、
前記吸収体は、前記包装体上に、前記未利用繊維コットン100%が所定の厚みに積繊されることで形成され、
前記包装体は、前記吸収体をくるむように、当該包装体の一端部と当該一端部に対向する他端部とが重ね合わされてヒートシールされて筒状の包装体が形成され、当該筒状の包装体の一方の開口端部と、他方の開口端部とがそれぞれヒートシールされることで密閉されていることを特徴とするオイル吸収マット。 - 請求項1に記載のオイル吸収マットにおいて、
縦160mm〜200mm、横70mm〜90mm、厚み10mm〜40mmのサイズに形成されていることを特徴とするオイル吸収マット。
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