JP2016059740A - 補助シート - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の吸収性物品を用いた場合でも、水分の多い軟便や下痢便を好適に処理することを可能とする補助シートを提供する。【解決手段】吸収性物品の肌面側に取り外し可能に配置して用いられる補助シートであって、セルロース系半合成繊維の長繊維から構成された繊維集合体を有している。セルロース系半合成繊維はアセテート繊維であることが好ましく、また長繊維は束として補助シートの長手方向に配向していることが好ましい。【選択図】図3

Description

本発明は、使い捨ておむつや尿パッド等の吸収性物品に配置して用いられる補助シートに関するものである。
使い捨ておむつや尿パッド等の吸収性物品は、体液を吸収して保持する吸収性コアの肌面側に液透過性のトップシートが設けられて形成されている。そして、吸収性物品に尿が排泄されると、尿がトップシートを速やかに透過して、吸収性コアに吸収・保持されるようになっている。しかし通常の吸収性物品では、軟便や下痢便等の水分が多い大便が吸収性物品に排泄されると、軟便や下痢便がトップシート上に留まって、水分がトップシートを速やかに透過しないことが起こり得る。この場合、軟便や下痢便がトップシート上で広がって、横漏れを生じるおそれがある。
軟便や下痢便等の水分の多い大便を好適に取り扱うことを目指した吸収性物品として、例えば特許文献1には、直径5mm〜10mmの孔が貫通して設けられたトップシートを備えた吸収性物品が開示され、特許文献2には、多数のひだ状部が平行に形成されて断面凹凸状に形成されたトップシートを備えた吸収性物品が開示されている。さらに特許文献3には、吸収性物品の肌面側に取り外し可能に配置して用いられ、軟便や下痢便を漉し取ることを目的とした補助シートが開示されている。特許文献3の補助シートは、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維から構成されている。
特開2011−239835号公報 特開2002−165830号公報 特開2014−033775号公報
軟便や下痢便等の水分が多い大便に対応する手段として、特許文献3に開示されるような補助シートを用いれば、通常の吸収性物品であっても軟便や下痢便への対応を簡単に行うことができる。また、補助シートを吸収性物品から取り外すことにより、大便を適切に処分することができる。この点で、軟便や下痢便を適切に処理できる補助シートがさらに様々開発されれば、吸収性物品の使用状況の改善につながり好ましい。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通常の吸収性物品を用いた場合でも、水分の多い軟便や下痢便を好適に処理することを可能とする補助シートを提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の補助シートとは、吸収性物品の肌面側に取り外し可能に配置して用いられる補助シートであって、セルロース系半合成繊維の長繊維から構成された繊維集合体を有しているところに特徴を有する。本発明の補助シートはセルロース系半合成繊維の長繊維から構成された繊維集合体を有しているため、使用前は嵩高に形成され、水分の多い軟便や下痢便であっても、固形分を好適に漉し取って、速やかに水分と分離させることができる。一方、一旦補助シートが水分と触れると、補助シートの嵩が減り、補助シートの水分保持量を低減することができる。そのため、固形分を補助シート上に漉し取りつつ、より多くの水分を透過させることが可能となる。従って、本発明の補助シートによれば、軟便や下痢便から固形分と水分を好適に分離できる。
セルロース系半合成繊維としては、アセテート繊維を用いることが好ましい。軟便や下痢便は、水分とともに油分も含有する場合があるが、アセテート繊維は水分と油分のいずれとも馴染みすぎず、アセテート繊維から水分と油分の両方を適度に分離することができる。従って、アセテート繊維を用いれば、繊維間隙に水分や油分が多く留まらず、水分とともに油分も補助シートを透過しやすくなる。
繊維集合体は、セルロース系半合成繊維の長繊維の束から構成されていることが好ましい。このように補助シートが構成されていれば、水分が長繊維の配向方向に拡散しやすくなり、水分の透過性が高まる。
長繊維は補助シートの長手方向に配向していることが好ましい。長繊維が補助シートの長手方向に配向していれば、水分が補助シートの長手方向に拡散しやすくなり、水分がより広範に拡散しやすくなる。その結果、水分が補助シートを速やかに透過しやすくなる。
長繊維は、繊維配向方向に対して8cm以上の長さ範囲で、繊維どうしが接着されていないことが好ましい。このように補助シートが構成されていれば、補助シートの使用前、補助シートが嵩高に形成されやすくなる。
セルロース系半合成繊維の長繊維は、乾燥時の空隙率が95%以上であることが好ましい。セルロース系半合成繊維の長繊維がこのような空隙率を示すものであれば、補助シートが、大便を漉し取って水分を透過させるフィルターとしての機能を好適に発揮しやすくなる。
本発明の補助シートは、通常の吸収性物品の肌面側に配置して用いることにより、水分の多い軟便や下痢便が排泄された場合でも、補助シートにより大便を漉し取って、軟便や下痢便に含まれる水分を好適に透過させることができる。
本発明の補助シートの平面図を表す。 図1に示した補助シートのA−A断面図を表す。 本発明の補助シートの吸収性物品への取り付け例を表す。
本発明の補助シートは、使い捨ておむつや尿パッド等の吸収性物品に取り付けて使用するものであり、具体的には、吸収性物品の肌面側に取り外し可能に配置して用いられるものである。本発明の補助シートは、大便、特に水分の多い軟便や下痢便を捕捉するのに好適に用いられ、補助シートにより大便から固形分を漉し取り、水分は補助シートを透過させるようにすることにより、吸収性物品の液吸収能力を好適に発揮させるようにするものである。
軟便や下痢便は大便が泥状あるいは懸濁状で存在しており、吸収性物品のトップシート上で留まりやすく、トップシートを透過しにくい。そのため、吸収性物品の着用者が軟便や下痢便を排泄すると、軟便や下痢便が吸収性物品のトップシート上で広がって、横漏れするおそれが生じる。また、軟便や下痢便が付着した吸収性物品は、大便が吸収性物品にこびり付きやすく、その処分が困難となる場合がある。
本発明の補助シートは、吸収性物品の肌面側に配置して用いることにより、軟便や下痢便を好適に処理できるようにするものである。すなわち、本発明の補助シートを吸収性物品の肌面側に配置し、この状態で着用者が吸収性物品を着用することで、水分の多い軟便や下痢便が排泄された場合でも、補助シートによって大便が漉し取られ、軟便や下痢便に含まれる水分が吸収性物品によって好適に吸収されるようになる。大便を漉し取った補助シートは、吸収性物品から取り外し、例えば、大便のみをトイレに流すことにより適切に処分することができる。この際、補助シート上には、水分量が低減された大便が残ることとなるため、大便を補助シートから容易に除去することができる。
本発明において、吸収性物品の肌面側とは、吸収性物品を着用した際に着用者の肌に向く側を意味する。例えば、吸収性物品が、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアを有する場合は、トップシートが吸収性物品の肌面側に位置することとなる。従ってこの場合、補助シートはトップシート上に配置して用いられることとなる。なお、補助シートにおいては、補助シートの使用の際に着用者の肌に向く側を上側とし、吸収性物品に向く側を下側と称する。
補助シートの形状(平面形状)は特に限定されない。補助シートは、例えば、四角形(角の丸まった四角形を含む)や長円形、砂時計形等に形成される。また補助シートは、長手方向と幅方向を有し、長手方向の端部が幅狭に形成されていてもよい。このように補助シートが形成されていれば、補助シートを吸収性物品から取り外す際、補助シートの長手方向の端部を掴んで、補助シートを吸収性物品から取り外しやすくなる。なお、補助シートの幅方向とは、補助シートと同一面にあり、長手方向と直交する方向を意味する。
補助シートの大きさは、一般の吸水性物品の肌面側に配置して、着用者からの大便(特に軟便や下痢便)を捕捉できる大きさを有していることが好ましい。補助シートは、例えば、長手方向の長さが15cm〜70cm(より好ましくは20cm〜60cm)であることが好ましく、幅方向の長さが10cm〜30cm(より好ましくは13cm〜25cm)であることが好ましい。ただし、長手方向の長さは幅方向の長さ以下である。
補助シートは、使用後は、補助シート上の大便を衛生的に処理するために、吸収性物品から取り外される。従って、補助シートは、吸収性物品の肌面側に接着剤等により固定されず、取り外し可能に配置される。具体的には、補助シートは例えば、接合手段により吸収性物品の肌面側に取り付けられずにそのまま配置される、あるいは、面ファスナー等の接合手段により吸収性物品の肌面側に着脱可能に取り付けられて配置される。
接合手段は補助シートを吸収性物品の肌面側に取り外し可能に取り付けることができるものであれば特に限定されず、例えば、面ファスナーの雄部材を用いればよい。吸収性物品の肌面側には不織布製のトップシートが設けられる場合が多く、接合手段として面ファスナーの雄部材を用いれば、雄部材を不織布製のトップシートに取り外し可能に取り付けることができる。面ファスナーの雄部材は、基材から多数の係合素子が突出して形成されるが、係合素子の形状は特に限定されず、例えば、鉤形、錨形、きのこ形、柱形等が挙げられる。
補助シートは、セルロース系半合成繊維の長繊維から構成されている。セルロース系半合成繊維の長繊維は繊維集合体として補助シートに含まれている。
セルロース系半合成繊維は、セルロースを化学的に処理して変性させて得られる繊維であり、代表的にはアセテート繊維が知られている。セルロース系半合成繊維を用いることにより、綿等の天然のセルロース繊維のような柔らかな肌触りを実現できるとともに、水分の多い軟便や下痢便から固形分である大便を漉し取って、速やかに水分と分離させることが可能となる。これについて詳しく説明すると、セルロース系半合成繊維は、セルロースの水酸基が置換されることにより、水酸基による水素結合のネットワークが低減され、繊維を嵩高に形成することができる。そのため、補助シートをセルロース系半合成繊維から構成することにより、水分の多い軟便や下痢便であっても、固形分を好適に漉し取って、速やかに水分と分離させることが可能となる。補助シートをセルロース系半合成繊維から構成することにより、例えば、綿等のセルロース系天然繊維やレーヨン等のセルロース系再生繊維を用いる場合と比べて、補助シートを嵩高く形成し、弾性回復力を付与することができる。一方、補助シートは、セルロース骨格が有する親水性に由来して、水との馴染みが適度に確保される。そのため、一旦補助シートが水分と触れると、補助シートの嵩が減り、補助シートの水分保持量を低減することができる。そのため、固形分を補助シート上に漉し取りつつ、より多くの水分を透過させることが可能となる。例えば、疎水性繊維(例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、PET繊維等)を用いた場合は、水分を吸収しても嵩がほとんど減らないため、多量の水分が補助シートに残存しやすくなる。
補助シートでは、セルロース系半合成繊維を長繊維として用いる。セルロース系半合成繊維を長繊維として用いることにより、補助シートが破断しにくくなり、また固形分が好適に漉し取られやすくなる。
セルロース系半合成繊維は長繊維の束(フィラメント束)として用いればよく、例えば、トウ開繊繊維として用いればよい。補助シートを、セルロース系半合成繊維の長繊維の束から形成すれば、水分が長繊維の配向方向に拡散しやすくなり、水分の透過性が高まる。
セルロース系半合成繊維の長繊維は、補助シートの長手方向に配向していることが好ましい。長繊維が補助シートの長手方向に配向していれば、水分が補助シートの長手方向に拡散しやすくなり、水分がより広範囲に拡散しやすくなる。その結果、水分が補助シートを速やかに透過しやすくなる。また、長繊維が補助シートの長手方向に配向していれば、補助シートの長手方向の両端部を掴んで取り扱う際に、補助シートが破断しにくくなる。そのため、補助シートを吸収性物品から取り外す際など、補助シート上に大便を載せた状態でも、補助シートを吸収性物品から安全に取り外しやすくなる。
セルロース系半合成繊維の長繊維は、接着剤や熱融着により繊維どうしが一部接着されていてもよいが、補助シートを嵩高に形成する点から、長繊維は、繊維配向方向に対して8cm以上(より好ましくは10cm以上であり、さらに好ましくは15cm以上)の長さ範囲で、繊維どうしが接着されていないことが好ましい。より好ましくは、セルロース系半合成繊維の長繊維は、繊維配向方向に対して、端部のみ繊維どうしが接着される、あるいは全体にわたって繊維どうしが接着されない。特に、セルロース系半合成繊維の長繊維が全体にわたって繊維どうしが接着されていなければ、セルロース系半合成繊維の連続フィラメントのトウを開繊し、適当な長さに切断することで、セルロース系半合成繊維の長繊維から構成された補助シートを得ることができ、補助シートの製造が簡便になる。
セルロース系半合成繊維としては、アセテート繊維を用いることが好ましい。軟便や下痢便は、水分とともに油分も含有する場合があるが、アセテート繊維は水分と油分のいずれとも馴染みすぎず、アセテート繊維から水分と油分の両方を適度に分離することができる。従って、アセテート繊維を用いれば、繊維間隙に水分や油分が多く留まらず、水分とともに油分も補助シートを透過しやすくなる。例えば、油分が繊維間隙に留まって目詰まりを起こしにくくなり、その結果、水分が補助シートを透過しやすくなる。そのため、補助シートに軟便や下痢便が排泄されても、補助シート上で軟便や下痢便の流動性が速やかに低下し、軟便や下痢便の横漏れを好適に防ぐことができる。また、使用後の補助シートを吸収性物品から安全に取り外すことも容易になる。
セルロース系半合成繊維の繊度は特に限定されないが、補助シートが大便を漉し取り水分を透過させるフィルターとしての機能を好適に発揮し、使用上十分な強度を有するようにする点から、例えば、0.1dtex〜10dtexであればよい。
セルロース系半合成繊維の長繊維は、乾燥時の空隙率が95%以上であることが好ましく、97%以上がより好ましく、98%以上がさらに好ましい。セルロース系半合成繊維の長繊維がこのような空隙率を示すものであれば、補助シートが、大便を漉し取って水分を透過させるフィルターとしての機能を好適に発揮しやすくなる。なお、前記空隙率は、セルロース系半合成繊維の長繊維の集合体(例えば長繊維の束)の空隙率を意味し、乾燥時における自重と同じ荷重下における空隙率を意味する。
セルロース系半合成繊維の空隙率は、次の手順で求める。底面が10cm×10cmの大きさのケース内にセルロース系半合成繊維2.0gを均一に積み重ね、その上に重さ200g/m2の板(すなわち重さ2.0gの板)を載せて30秒静置し、板を載せた状態でケースの底面から板までの高さH(cm)を測定し、次式により空隙率を求める:空隙率=(1―(2.0/繊維の比重(g/cm3))/100H)×100。
補助シートは、少なくとも、セルロース系半合成繊維の長繊維を含む繊維集合体から構成されていればよく、例えば、繊維集合体がシート部材で覆われていてもよい。繊維集合体はセルロース系半合成繊維の長繊維を主成分として含んでいることが好ましく、具体的には、繊維集合体は、セルロース系半合成繊維の長繊維を50質量%以上の割合で含むことが好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上が特に好ましい。繊維集合体は、セルロース系半合成繊維の長繊維のみから構成されていることも好ましい。
補助シートは、例えば、繊維集合体が上側シートと下側シートの間に配されて構成されてもよい。上側シートは、補助シートを使用の際に、繊維集合体よりも肌面側に配されるシートであり、下側シートは、繊維集合体よりも吸収性物品側に配されるシートである。この場合、補助シートの上面側の少なくとも一部は、繊維集合体(セルロース系半合成繊維の長繊維)が露出するように構成されていることが好ましく、これにより、補助シートにより軟便や下痢便から固形分である大便を好適に漉し取ることができる。補助シートの下面側は、下側シートで繊維集合体が完全に覆われていてもよく、補助シートの下面側の少なくとも一部で繊維集合体が露出していてもよい。補助シートの上面側の一部または下面側の一部で繊維集合体が露出する場合、繊維集合体は、補助シートの少なくとも長手方向および幅方向の中央部において露出していることが好ましい。この場合、上側シートまたは下側シートには開口が設けられることが好ましい。
上側シートが繊維集合体の上面側の一部のみを覆うように設けられる場合、あるいは下側シートが繊維集合体の下面側の一部のみを覆うように設けられる場合、上側シートまたは下側シートは液透過性であっても液不透過性であってもよい。上側シートが繊維集合体の上面側の全部を覆うように設けられる場合、あるいは下側シートが繊維集合体の下面側の全部を覆うように設けられる場合は、上側シートまたは下側シートは液透過性であることが好ましい。上側シートまたは下側シートが繊維集合体の上面側または下面側の一部のみを覆い、液不透過性であれば、補助シートを吸収性物品から取り外す際に上側シートまたは下側シートを持っても、手が汚れたり濡れを感じたりしにくくなる。一方、軟便や下痢便に含まれる水分の透過性を高めるためには、上側シートまたは下側シートが液透過性であることが好ましい。
上側シートは、繊維集合体の上面側の全部を覆うとともに、上側シートの一部が開放可能に形成されていてもよい。この場合、補助シートの少なくとも長手方向および幅方向の中央部において、上側シートの一部が開放可能に形成されることが好ましい。これにより補助シートは、上面側において繊維集合体が露出可能に形成される。また、下側シートが繊維集合体の下面側の全部を覆うとともに、下側シートの一部が開放可能に形成されていてもよい。この場合、補助シートの少なくとも長手方向および幅方向の中央部において、下側シートの一部が開放可能に形成されることが好ましい。これにより補助シートは、下面側において繊維集合体が露出可能に形成される。上側シートと下側シートはともに一部が開放可能に形成されてもよく、どちらか一方のシートのみが、一部が開放可能に形成されてもよい。このように上側シートや下側シートが形成されていれば、使用の際に上側シートの一部および/または下側シートの一部を開放することにより、繊維集合体の上面側および/または下面側を露出させることができる。例えば、上側シートや下側シートに切断可能線(例えば、ミシン目)を形成すれば、使用の際に上側シートや下側シートを切断可能線で切断することにより、上側シートの一部および/または下側シートの一部が開放され、繊維集合体(セルロース系半合成繊維の長繊維)を露出させることができる。また、上側シートや下側シートを、2以上のシートを繋ぎ合わせて形成し、その一部にシートどうしが非接着の状態で重なり合う部分を形成すれば、使用の際に当該重なり合う部分を開くことにより、上側シートの一部および/または下側シートの一部が開放され、繊維集合体(セルロース系半合成繊維の長繊維)を露出させることができる。上側シートと下側シートがこのように形成される場合、上側シートと下側シートは液透過性であっても液不透過性であってもよい。
補助シートは、上側シートが繊維集合体の上面側の一部のみを覆い、下側シートが繊維集合体の下面側の全部を覆うように設けられることが好ましい。あるいは補助シートは、上側シートが繊維集合体の上面側の全部を覆うとともに、上側シートの一部が開放可能に形成され、下側シートが繊維集合体の下面側の全部を覆うように設けられることが好ましい。このように補助シートが構成されていれば、セルロース系半合成繊維の長繊維がばらけたり脱落しにくくなって、補助シートの取り扱い性が良好になるとともに、補助シートによって好適に軟便や下痢便から固形分である大便を漉し取りやすくなる。
上側シートおよび下側シートとしては、不織布、織布、編布、プラスチックフィルム等のシート部材を用いることができる。なお上側シートと下側シートは、パルプ繊維を含まないことが好ましく、これにより上側シートと下側シートが水分を多量に保持しにくくなり、補助シートによる軟便や下痢便の固液分離能が高まる。上側シートと下側シートは、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の合成樹脂から形成されていることが好ましく、例えば、合成樹脂繊維(当該繊維は界面活性剤により親水化されていてもよい)から形成された不織布、織布、編布から構成されたり、合成樹脂フィルムから構成されることが好ましい。上側シートと下側シートが不織布(特に液透過性不織布)から構成される場合は、繊維間空隙がある程度大きく形成され、水分の透過性に優れた不織布として、ポイントボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、またはスパンレース不織布を用いることが好ましい。
補助シートは、大便から固形分を漉し取り、水分が透過するように機能させることを意図しているため、補助シートは吸水能をできるだけ有しないようにすることが好ましい。従って、補助シートは、吸収性物品の吸収性材料として一般に用いられるようなパルプ繊維や吸水性樹脂を含まないことが好ましい。例えば、補助シートは、セルロース系半合成繊維の長繊維を含む繊維集合体のみから構成されたり、繊維集合体と上側シートおよび/または下側シートのみから構成されることが好ましい。
次に、本発明の補助シートの構成例を、図1および図2を参照して説明する。図1は、補助シートの平面図を表し、図2は、図1に示した補助シートのA−A断面図を表す。なお、本発明の補助シートは、図面に示された実施態様に限定されない。
補助シート1は、セルロース系半合成繊維の長繊維から構成された繊維集合体2を有し、繊維集合体2が上側シート3と下側シート5の間に配されて構成されている。繊維集合体2は、セルロース系半合成繊維の長繊維の束から構成され、長繊維が補助シート1の長手方向に配向している。
上側シート3には開口4が設けられ、開口4を通して、繊維集合体2が補助シート1の上面側に露出している。一方、下側シート5は、繊維集合体2の下面側の全部を覆うように設けられている。図1および図2に示した補助シート1では、下側シート5が液透過性であり、一方、上側シート3は液透過性であっても液不透過性であってもよい。
図1および図2に示した補助シートの使用方法の例を、図3を用いて説明する。図3は、補助シートの吸収性物品への取り付け例を表す。なお、図3では、吸収性物品として尿パッドを例にとって、説明する。下記説明において、吸収性物品を着用時、腹側から背中側にかけての方向を前後方向とし、吸収性物品と同一面上にあり前後方向と直交する方向を幅方向とする。
吸収性物品11は、トップシート12とバックシート13とこれらの間に配された吸収性コア14とを有する。トップシート12は、吸収性物品の着用の際に着用者側に位置するシートであり、液透過性であることが好ましい。トップシート12としては、親水性不織布や孔が形成されたプラスチックフィルム等を用いることができる。バックシート13は、吸収性物品の着用の際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートであり、液不透過性であることが好ましい。バックシート13としては、疎水性不織布、プラスチックフィルム、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いることができる。
吸収性コア14は、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コア14としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性コア14に含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。
トップシート12の幅方向両側には、前後方向に延在する一対のサイドシート15が設けられている。サイドシート15はトップシート12に接合され、内方端に起立用弾性部材17が設けられている。サイドシート15は、起立用弾性部材17の収縮力によりサイドシート15の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、これにより立ち上がりフラップ16が形成される。
補助シート1は、吸収性物品11の肌面側に取り外し可能に配置され、図3では、吸収性物品11の肌面側に位置するトップシート12上に補助シート1が配置される。また図3に示すように、吸収性物品11が、肌面側の幅方向の両側に立ち上がりフラップ16を有する場合は、補助シート1は、立ち上がりフラップ16の間に配置して用いることが好ましい。大便を捕捉した後の補助シート1は、吸収性物品11から取り外し、別途処分する。
1: 補助シート
2: 繊維集合体
3: 上側シート
4: 開口
5: 下側シート
11: 吸収性物品
12: トップシート
13: バックシート
14: 吸収性コア
15: サイドシート
16: 立ち上がりフラップ

Claims (6)

  1. 吸収性物品の肌面側に取り外し可能に配置して用いられ、
    セルロース系半合成繊維の長繊維から構成された繊維集合体を有することを特徴とする補助シート。
  2. 前記セルロース系半合成繊維がアセテート繊維である請求項1に記載の補助シート。
  3. 前記繊維集合体が、セルロース系半合成繊維の長繊維の束から構成されている請求項1または2に記載の補助シート。
  4. 前記長繊維が補助シートの長手方向に配向している請求項3に記載の補助シート。
  5. 前記長繊維は、繊維配向方向に対して8cm以上の長さ範囲で、繊維どうしが接着されていない請求項3または4に記載の補助シート。
  6. 前記セルロース系半合成繊維の長繊維は、乾燥時の空隙率が95%以上である請求項1〜5のいずれか一項に記載の補助シート。
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