JP2017016975A - 電池 - Google Patents

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昌幸 木谷
友多佳 松村
Yutaka Matsumura
友多佳 松村
岡田 智之
Tomoyuki Okada
智之 岡田
圭太郎 宮澤
Keitaro Miyazawa
圭太郎 宮澤
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Abstract

【課題】リード部材の強度向上が達成できるとともに更なる小型化が可能な電池を提供する。【解決手段】発電素子と電解液とを包材2で封入した電池1は、長さ方向の一端3bが発電素子に接続され、長さ方向の他端3aが包材2の外部に露出したリード部材3,4と、リード部材3,4の両側から貼り合わされて、長さ方向の一端が1mm以上5mm以下の範囲で包材2の外部に露出した絶縁樹脂フィルム6と、を備えている。リード部材3,4は、アルミニウム箔から構成されており、絶縁樹脂フィルム6を貼った後のアルミニウム箔の抗張力が85N/mm2以上であり、絶縁樹脂フィルム6を貼った後のアルミニウム箔の破断伸びが15%以上である。絶縁樹脂フィルム6は、ポリオレフィン系樹脂を含み、その引張弾性率が350MPa以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、アルミニウム箔からなるリード部材を備えた電池に関する。
特許文献1には、耐衝撃性を向上させたアルミニウム箔からなるタブリードとこれを用いた電池が開示されている。特許文献1のタブリードは、軟質アルミからなる平形導体に絶縁樹脂フィルムを貼り付けて構成されており、平形導体の幅は2mm〜9mmと記載されている。
また、特許文献2には、金属層を有する封入容器と、当該封入容器の内部から外部に延びるリード導体と、金属層とリード導体との間に設けられた絶縁樹脂層とを備えた電気部品が開示されている。特許文献2のリード導体は、例えば厚さ0.1mm、幅5mm、長さ50mmのアルミニウム板から構成されている。
特開2014−38838号公報 特開2009−259739号公報
近年、ヘッドマウントディスプレイや腕時計型手首装着装置などのウェアラブル機器に用いられる電池については更なる小型化が要求されており、当該電池に用いられるタブリード(リード導体)についても上記特許文献1や特許文献2に記載の幅寸法よりもさらに細い極細幅とすることが要求されている。そして、タブリードの幅寸法が細くてもタブリードの耐衝撃性が損なわれないことが要求される。
本発明は、耐衝撃性に優れた極細幅のリード部材を備えることでさらなる小型化が可能な電池の提供を目的とする。
本発明による電池は、
発電素子と電解液とを包材で封入した電池であって、
長さ方向の一端が前記発電素子に接続され、前記長さ方向の他端が前記包材の外部に露出したリード部材と、
前記リード部材の両側から貼り合わされて、長さ方向の一端が1mm以上5mm以下の範囲で前記包材の外部に露出した絶縁樹脂フィルムと、を備え、
前記リード部材は、アルミニウム箔から構成されており、前記絶縁樹脂フィルムを貼った後の前記アルミニウム箔の抗張力が85N/mm以上であり、前記絶縁樹脂フィルムを貼った後の前記アルミニウム箔の破断伸びが15%以上であり、
前記絶縁樹脂フィルムは、ポリオレフィン系樹脂を含み、その引張弾性率が350MPa以下である。
本発明によれば、耐衝撃性に優れた極細幅のリード部材を備えることでさらなる小型化が可能な電池を提供することができる。
本発明による電池および当該電池が接続される基板の一例を示す斜視図である。 図1に示す電池の一部拡大断面図である。 (a)は、従来例に係る電池および基板の側面図であり、(b)は、図1に係る電池および基板の側面図である。
〈本発明の実施形態の概要〉
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
本発明にかかる電池の一実施形態は、
(1)発電素子と電解液とを包材で封入した電池であって、
長さ方向の一端が前記発電素子に接続され、前記長さ方向の他端が前記包材の外部に露出したリード部材と、
前記リード部材の両側から貼り合わされて、長さ方向の一端が1mm以上5mm以下の範囲で前記包材の外部に露出した絶縁樹脂フィルムと、を備え、
前記リード部材は、アルミニウム箔から構成されており、前記絶縁樹脂フィルムを貼った後の前記アルミニウム箔の抗張力が85N/mm以上であり、前記絶縁樹脂フィルムを貼った後の前記アルミニウム箔の破断伸びが15%以上であり、
前記絶縁樹脂フィルムは、ポリオレフィン系樹脂を含み、その引張弾性率が350MPa以下である。
この構成によれば、耐衝撃性に優れた極細幅のリード部材を備えることでさらなる小型化が可能な電池を提供することができる。
(2)前記リード部材の幅が1mm以上1.5mm以下であって、厚さが0.2mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
上記の幅寸法および厚さ寸法を備えた極細幅のリード部材であっても、折り曲げ時に破断することがなく耐衝撃性に優れている。
(3)前記アルミニウム箔の抗張力が90N/mm以上であることが好ましい。
(4)前記アルミニウム箔の破断伸びが30%以上であることが好ましい。
これらの構成のようにリード部材の抗張力を高め、かつ破断伸びを大きくしたことにより、耐衝撃性に優れたリード部材を備えた電池を提供することができる。
(5)前記アルミニウム箔には鉄が1.2重量%以上1.7重量%以下含まれていることが好ましい。
この構成によれば、リード部材の抗張力を高め、かつ破断伸びを大きくすることができる。
(6)前記絶縁樹脂フィルムの引張弾性率が250MPa以下であることが好ましい。
この構成によれば、取扱い性や耐久性に優れた電池を提供することができる。
〈本発明の実施形態の詳細〉
以下、本発明に係る電池の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、非水電解質電池および当該電池が接続される基板の一例を示す斜視図である。
本実施形態に係る非水電解質電池1は、例えば、非常に小型の電池(一辺の長さが15mm〜25mm、厚さ2mm〜3mmの電池)であり、図1に示すように、金属箔を含む多層フィルムからなる封入体2(包材の一例)を備えている。封入体2は、図示省略するが、正極板と負極板とをセパレータを介して積層した積層電極群(発電素子の一例)と電解液を収納している。正極板にはリード部材3が接続され、負極板にはリード部材4が接続されている。正極側のリード部材3および負極側のリード部材4は、それぞれ、絶縁樹脂フィルム6を介して封入体2のシール部5から密封封止した状態で取り出される。
基板100は、例えばウェアラブル機器に取り付けられるものであって、その上面に電子回路素子100aと配線パターン100bとを備えている。そして、リード部材3,4の先端部(後述の上端部3a,4a)は、基板100の配線パターン100bにハンダ付けにより接続されている。
図2は、図1に示す非水電解質電池1の一部拡大断面図である。
図2に示すように、封入体2は、非水電解質電池1の外装ケースとなるもので、例えば、矩形状の2枚の多層フィルム外縁部のシール部5を、熱溶着によりシールすることにより密封される。封入体2は、少なくとも3層の積層体である多層フィルム2a〜2cから構成されている。最内層フィルム2aは、電解液で溶解されずシール部5から電解液が漏出するのを防止するのに適したものとしてポリオレフィン樹脂(例:無水マレイン酸変性低密度ポリエチレンまたはポリプロピレン)が用いられる。金属箔層2bは、アルミニウム、銅、ステンレス等の金属箔が用いられ、電解液に対する密封性を高めている。最外層フィルム2cは、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET))やポリアミド(ナイロン)等で形成され、薄い金属箔層2bを保護している。
図1および図2に示されるように、リード部材3,4は、薄い導体箔が長方形状にカットされた平形導体として構成されている。リード部材3,4の封入体2からの取り出し部分には、絶縁樹脂フィルム6が貼り付けられている。絶縁樹脂フィルム6は、2枚のフィルムをリード部材3,4の両面から位置を合わせて貼り合わされることで形成される。絶縁樹脂フィルム6は、リード部材3,4の長さより短く、リード部材3,4の幅より広いものが用いられる。すなわち、リード部材3,4の長さ方向の両端を除く部分(中間部分)は絶縁樹脂フィルム6で覆われて、リード部材3,4の上端部3a,4aと下端部3b,4bとがそれぞれ露出している。そして、リード部材3,4の上端部3a,4aは、封入体2から外部に露出され外部装置である基板100への接続端子とされる。また、リード部材3,4の下端部3b,4bは、封入体2内に収容された電極または電極リード7との接続部とされる。
上述の通り、非水電解質電池1は、非常に小型なものである。そのため、リード部材3,4は、幅Wが1mm以上1.5mm以下であって、厚さTが0.2mm以上0.5mm以下、封入体2の外部に露出する部分の長さL1が2mm以上15mm以下であることが好ましい。リード部材3,4の幅Wが1mmよりも細いと耐衝撃性に劣り、1.5mmよりも太いと小型化を実現することができない。また、リード部材3,4の厚さTが0.2mmよりも薄いと耐衝撃性に劣り、0.5mmよりも厚いと薄型化を実現することができない。また、絶縁樹脂フィルム6は、厚さが70μm〜150μm、長さが2mm〜20mm、横幅はリード部材3,4の幅よりも1mm〜5mm程度大きいものが用いられる。ここで、本実施形態においては、図2の上下方向(縦方向)をリード部材3,4の長さ(L1)方向とし、図2の左右方向(横方向)をリード部材3,4の厚さ(T)方向とし、長さ方向および厚さ方向に直交する方向(図2の奥行き方向)をリード部材3,4の幅(W)方向としている。
リード部材3,4は、高電位で電解液に溶解しないアルミニウム箔から構成されている。本実施形態のリード部材3,4に用いられるアルミニウム箔は、それ自体の抗張力が90N/mm以上である。アルミニウム箔自体の抗張力は大きいほど良く、110N/mmあることが好ましい。また、リード部材3,4に用いられるアルミニウム箔自体の破断伸びは30%以上である。アルミニウム箔自体の破断伸びは大きいほど良く、50%以上あることが好ましい。
リード部材3,4を構成するアルミニウム箔に絶縁樹脂フィルム6を貼り付ける際にはアルミニウム箔に熱が加えられるので、絶縁樹脂フィルム6を貼った後のアルミニウム箔の抗張力と破断伸びは、アルミニウム箔自体の抗張力と破断伸びよりも小さくなる。絶縁樹脂フィルム6を貼った後のアルミニウム箔の抗張力は85N/mm以上あればよく、110N/mm以上であることが好ましい。絶縁樹脂フィルム6を貼った後のアルミニウム箔の破断伸びは15%以上あればよく、40%以上であることが好ましい。
また、本実施形態においては、リード部材3,4に用いられるアルミニウム箔に含まれる鉄の含有量を、1.2重量%以上1.7重量%以下とすることが好ましい。これにより、アルミニウム箔自体の抗張力を従来よりも高い90N/mm以上とすることができるとともに、アルミニウム箔自体の破断伸びを従来よりも高い30%以上とすることができる。また、絶縁樹脂フィルム6を貼った後のアルミニウム箔の抗張力も従来よりも高い85N/mm以上とすることができ、絶縁樹脂フィルム6を貼った後のアルミニウム箔の破断伸びも、従来よりも高い15%にすることができる。
なお、本実施形態においては、リード部材3,4の腐食防止のために、リード部材3,4の表面を、ポリアクリル酸およびポリアクリル酸アミドを含む樹脂成分と、金属塩とを含む複合皮膜層で表面処理している。この場合の金属塩としては、例えば、クロム酸塩、ジルコニウム塩,チタン塩,その他モリブデン塩等を用いることが好ましい。ジルコニウム塩にはフッ化ジルコン酸塩や炭酸ジルコニウム塩、リン酸ジルコニウム塩などを使用することができる。チタン塩にはキレート系の有機チタンなどを使用することができる。モリブデン塩にはモリブデン酸塩を使用することができる。
このような表面処理に使用される処理液には、接着性向上のため、オキサゾリン基を樹脂成分に付与している。
絶縁樹脂フィルム6は、リード部材3,4の両面に予め熱溶着により接合されている。そして、絶縁樹脂フィルム6は、その長さ方向の一端が1mm以上5mm以下の範囲で封入体2のシール部5から外部に露出している。すなわち、絶縁樹脂フィルム6は、封入体2の外部へ露出する部分の長さL2が1mm以上5mm以下である。絶縁樹脂フィルム6の露出部分の長さL2が1mmよりも小さいと、後述のようにリード部材3,4を折り曲げる際の耐衝撃性に劣る。また、絶縁樹脂フィルム6の露出部分の長さL2が5mmよりも大きいと非水電解質電池1の小型化を実現することができない。
絶縁樹脂フィルム6は、ポリオレフィン系樹脂を含む材料から構成される。絶縁樹脂フィルム6の材料として用いるポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、変性ポリオレフィン等が例示され、金属との接着性の点から接着性ポリオレフィン樹脂が好ましく使用される。なお、接着性ポリオレフィン樹脂とは、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等のカルボン酸や、エポキシ等で変性されて接着性の官能基を持つポリオレフィン樹脂をいう。特に、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂は金属との接着性、シール性に優れているので好ましい。これらのポリオレフィン系樹脂は熱可塑性樹脂であり、ヒートシール時に加熱により溶融して封入体2を構成する多層フィルムの最内層フィルム2aとリード部材3,4に貼り付けられている絶縁樹脂フィルム6とを接着させる。また、絶縁樹脂フィルム6にはエラストマーが含まれていることが好ましい。絶縁樹脂フィルム6に用いられるエラストマーとしては、ポリブタジエン、EPDM、EPM、アクリルゴム、熱可塑性エラストマー等が例示され、水添スチレン・ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン等が好ましく使用できる。エラストマーの種類を適宜選択することで絶縁樹脂フィルム6の弾性率(引張弾性率)をコントロールできる。
このような材料からなる絶縁樹脂フィルム6の引張弾性率は、350MPa以下であることが好ましい。絶縁樹脂フィルム6の引張弾性率を350MPa以下とすることで、絶縁樹脂フィルム6が柔軟となり、折り曲げやすく、またスプリングバックも起こりにくくなる。絶縁樹脂フィルム6の引張弾性率を350MPa以下とするために、上記のポリオレフィン系樹脂とエラストマーとを90:10〜10:90の割合で含有することが好ましい。エラストマーの含有量が上記の割合よりも少ないと絶縁樹脂フィルム6の引張弾性率を350MPa以下にすることが難しい。エラストマーの含有量が上記の割合よりも多くなると、フィルム製膜時にフィルムが伸びて取り扱いにくくなる。また、耐熱性や耐外傷性が低下し十分な耐久性が得られない。さらに好ましいポリオレフィン系樹脂とエラストマーとの混合比は、80:20〜20:80である。絶縁樹脂フィルム6の引張弾性率は、250MPa以下であることがより好ましい。
図3(a)は、従来例に係る電池および基板の側面図であり、図3(b)は、図1に係る電池および基板の側面図である。
アルミニウム箔からなるリード部材3,4は、その上端部3a,4aが基板100の配線パターン100bにハンダ付けにより接続固定されている。このようにリード部材3,4が接続された基板100がウェアラブル機器等の電子機器に取り付けられる際には、図3(a)の矢印Aに示される方向にリード部材3,4が折り曲げられる場合がある。このとき、リード部材3,4に貼り付けられた絶縁樹脂フィルム6Aが従来のように比較的硬質な材料から構成されていると、非水電解質電池1Aのリード部材3,4の絶縁樹脂フィルム6Aにより覆われた部分と露出部分との間の部分(図3(a)のB部分)において、リード部材3,4に大きな力が加わって破断してしまうことがある。
一方、本実施形態においては、絶縁樹脂フィルム6は、ポリオレフィン系樹脂を含む樹脂材料であって、その引張弾性率は350MPa以下の柔軟な樹脂材料から構成されるとともに、その長さ方向の一端(長さL2)が1mm以上5mm以下の範囲で封入体2の外部に露出している。そのため、図3(b)に示されるように、基板100に接続されたリード部材3,4が折り曲げられると絶縁樹脂フィルム6自体もリード部材3,4の折り曲げ方向に変形することとなる。したがって、リード部材3,4の絶縁樹脂フィルム6により覆われた部分と露出部分との間の部分(図3(b)のC部分)に大きな力が加わることがない。また、リード部材3,4を構成するアルミニウム箔は絶縁樹脂フィルム6を貼った後の抗張力が85N/mm以上であり、絶縁樹脂フィルム6を貼った後の破断伸びが15%以上であってリード部材3,4自体も良好な耐衝撃性を備えている。そのため、幅Wが1mm以上1.5mm以下で厚さTが0.2mm以上0.5mm以下の極細幅で薄型なリード部材3,4であっても折り曲げた時の破断等を防止することができる。このような耐衝撃性に優れた極細幅のリード部材3,4を用いることで、非水電解質電池1のさらなる小型化と強度向上を両立させることができる。
(実施例)
リード部材を非水電解質電池に組み込んで落下試験(試験回数:5000回、試験方法:落下高さ1m、床の材質:堅木)を行った。本発明のリード部材は、絶縁樹脂フィルムを貼った後のアルミニウム箔の抗張力が85N/mm以上であり、前記絶縁樹脂フィルムを貼った後の前記アルミニウム箔の破断伸びが15%以上であり、前記絶縁樹脂フィルムが、ポリオレフィン系樹脂を含み、その引張弾性率が350MPa以下である構成としたので、上記の落下試験(耐衝撃試験)に合格するものであった。
また、リード部材を非水電解質電池に組み込んで以下のように復元率試験をおこなった。図3(b)に示すように、リード部材を絶縁樹脂フィルムにより覆われた位置で90°折り曲げ、1分経過後に、戻った角度θを測定した。そして、復元率をθ/90×100(%)で算出し、復元率が10%以下を合格とし、復元率が10%を超えると不合格とした。
その結果、本発明のリード部材は、絶縁樹脂フィルムが、ポリオレフィン系樹脂を含み、その引張弾性率が250MPa以下である構成とした場合に復元率試験に確実に合格するので一層好ましい。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記実施形態においては、絶縁樹脂フィルム6は単層で構成されているが、この例に限られない。絶縁樹脂フィルムは、リード部材3,4の両面に、接着または溶着する内側層と封入体2と融着される外側層の2層構造で形成することができる。この場合、内側層は、加熱溶融によりリード部材3,4に密着させて、導体界面における良好な密封封止を形成する。一方、外側層は、内側層の融点より高い融点のものが用いられ、リード部材3,4との密封封止時には溶融が生じないようにして形状を保持する。そして、封入体2とのシール時に、絶縁樹脂フィルムの外側層と封入体2と融着させることで、封入体2内の金属箔層2bとリード部材3,4が電気的に短絡しないようにすることが可能となる。
また、上記実施形態においては、リード部材3,4の表面を樹脂成分と金属塩とを含む複合皮膜層で表面処理している構成を説明したが、この例に限られない。
1:非水電解質電池(電池の一例)
2:封入体(包材の一例)
2a:最内層フィルム
2b:金属箔層
2c:最外層フィルム
3:正極側のリード部材
4:負極側のリード部材
3a,4a:上端部
3b,4b:下端部
5:シール部
6:絶縁樹脂フィルム
7:電極板リード

Claims (6)

  1. 発電素子と電解液とを包材で封入した電池であって、
    長さ方向の一端が前記発電素子に接続され、前記長さ方向の他端が前記包材の外部に露出したリード部材と、
    前記リード部材の両側から貼り合わされて、長さ方向の一端が1mm以上5mm以下の範囲で前記包材の外部に露出した絶縁樹脂フィルムと、を備え、
    前記リード部材は、アルミニウム箔から構成されており、前記絶縁樹脂フィルムを貼った後の前記アルミニウム箔の抗張力が85N/mm以上であり、前記絶縁樹脂フィルムを貼った後の前記アルミニウム箔の破断伸びが15%以上であり、
    前記絶縁樹脂フィルムは、ポリオレフィン系樹脂を含み、その引張弾性率が350MPa以下である、電池。
  2. 前記リード部材の幅が1mm以上1.5mm以下であって、厚さが0.2mm以上0.5mm以下である、請求項1に記載の電池。
  3. 前記アルミニウム箔自体の抗張力が90N/mm以上である、請求項1または請求項2に記載の電池。
  4. 前記アルミニウム箔自体の破断伸びが30%以上である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電池。
  5. 前記アルミニウム箔には鉄が1.2重量%以上1.7重量%以下含まれている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電池。
  6. 前記絶縁樹脂フィルムの引張弾性率が250MPa以下である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電池。
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