JP6266387B2 - 基板ユニット、電気化学セルユニットおよび電気化学セルユニット製造方法 - Google Patents

基板ユニット、電気化学セルユニットおよび電気化学セルユニット製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、基板ユニット、電気化学セルユニットおよび電気化学セルユニット製造方法に関するものである。
非水電解質二次電池、電気二重層キャパシタなどの電気化学セルは、各種デバイスの電源などに利用されている。電気化学セルの1つの形態として、例えば下記特許文献1のような電池が提案されている。
特許文献1には、電荷を蓄える電気化学セルの正極に導電体である正極タブが接続され、電池セルの負極に導電体である負極タブが接続され、正極タブに導電体である矩形の正極プレートが接続され、負極タブに導電体である矩形の負極プレートが接続され、正極プレートと負極プレートとが保護回路基板に接続され、保護回路基板における正極プレートに相当する矩形領域の四隅に形成された同形状のランドに正極プレートがハンダ付けされ、保護回路基板における負極プレートに相当する矩形領域の四隅に形成された同形状のランドに負極プレートがハンダ付けされている電気化学セルユニットが記載されている。
特許文献1に記載の電気化学セルユニットによれば、ランドが矩形領域の四隅または四辺に配置されているので、保護回路基板に形成されたランドに、位置ずれすることなく正極プレートおよび負極プレートをランドにハンダ付けすることができるとされている。
特開2005−183092号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、以下のような課題がある。
従来技術にあっては、電気化学セルの正極タブおよび負極タブは、正極プレートおよび負極プレートに対して、それぞれダイレクト法によるスポット溶接等の抵抗溶接により接合される。このとき、正極プレートおよび負極プレートと、ランドとの間に介在するハンダが溶融してフラックス(松脂など)が突沸し、その際に、飛散したハンダがボール状に生成されるおそれがある。このとき形成されたハンダボールは、例えば、電気化学セルのタブや保護回路基板を短絡させ、動作不具合の原因となる。
このように、従来技術にあっては、ハンダボールが原因となって、電気化学セルユニットに製造不良が発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、製造不良の発生を抑制することができる基板ユニット、電気化学セルユニットおよび電気化学セルユニット製造方法の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の基板ユニットは、配線パターンとランドとを有するとともに、電子素子が実装された基板と、電気部品から延出され、前記ランドに対して抵抗溶接により接合される接合部を有するタブと、を備え、前記ランドは、銅を主成分とする材料により形成された第一層と、ニッケルを主成分とする材料により形成された第二層と、を含み、前記第二層にはリンが添加されていることを特徴としている。
本発明によれば、電気部品から延出されたタブの接合部は、ランドに対して抵抗溶接により直接接合されるので、ハンダボールが発生することがない。したがって、ハンダボールを原因とする製造不良の発生を抑制することができる。
また、電気部品のタブが接合されるランドは、銅を主成分とする材料により形成された第一層と、ニッケルを主成分とする材料により形成された第二層と、を含み、第二層にはリンが添加されているので、純ニッケルよりも融点を低減することが可能となり、低い熱エネルギーで溶接が可能となり、少なくとも従来の純ニッケルを用いた場合に比較してタブとランドとの接合強度を十分に確保できる。
また、抵抗溶接による接合は、ハンダによる接合と比較して加熱時間が大幅に短縮できるので、例えば電気部品や電気部品を覆うラミネートフィルム、ラミネートフィルムとタブの中間に位置するフィルム状の部材、さらに、基板に実装された電子素子等に熱的ダメージが加わるのを抑制できる。
さらに、従来技術のように、金属プレートを必要としないので、部品点数の削減による基板ユニットの小型化、薄型化および低コスト化、さらに、製造工程の削減による製造工程の簡素化による製造のリードタイム削減とコストダウンができる。
また、前記タブはNi−Pメッキを有することを特徴としている。
本発明によれば、リン(P)が添加されていることにより、タブとランドとの接合強度を十分に確保できる。
また、前記タブは屈曲部を有していることを特徴としている。
本発明によれば、タブに屈曲部を設けることにより、強固な接合を得ることができる。
また、前記タブの前記接合部には、前記ランドに向かって突出する凸部が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、抵抗溶接時の電流をタブの凸部に集中させて加圧することができるので、タブをランドに対して効率よく確実に抵抗溶接できる。
また、前記タブは、前記電気部品側に折り返された状態で、前記ランドに接合されていることを特徴としている。
本発明によれば、タブを折り返すことにより、基板ユニットの全長を短縮し、小型化することができる。
また、前記タブの前記接合部よりも前記電気部品側には、前記電気部品に向かって延出された放熱部を有することを特徴としている。
本発明によれば、放熱部から抵抗溶接の際に発生する熱を放出できるので、例えば電気部品や電気部品を覆うラミネートフィルム、ラミネートフィルムとタブの中間に位置するフィルム状の部材、さらに、基板に実装された電子素子等に熱的ダメージが加わるのを確実に抑制できる。
また、前記基板は、延出された前記タブに対して、前記タブの厚み方向に積層配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、基板が延出されたタブに対して、タブの厚み方向に積層配置されるので、基板ユニットの薄型化ができる。
また、前記基板の前記電気部品側の端部は、前記タブの接合部と前記電気部品との中間位置よりも前記電気部品側に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、基板を電気部品側に近接させて配置することにより、基板ユニットの薄型化に加えて、基板ユニットの全長を短縮することができる。
また、本発明の電気化学セルユニットは、上述の基板ユニットを備え、前記電気部品は電気化学セルであることを特徴としている。
本発明によれば、ハンダボールを原因とする製造不良の発生を抑制することができるので、信頼性の高い電気化学セルユニットとすることができる。また、電気化学セルを覆うラミネートフィルムや電子素子等に熱的ダメージが加わるのを抑制できる。さらに、部品点数の削減による電気化学セルユニットの小型化、薄型化および低コスト化ができる。
また、前記電気化学セルは、一対の前記タブを備え、前記電気化学セルの正極からは、一方の前記タブとしてアルミニウムを主成分とする材料により形成された正極タブが延出され、前記電気化学セルの負極からは、他方の前記タブとしてニッケルを主成分とする材料により形成された負極タブが延出されていることを特徴としている。
本発明によれば、正極タブおよび負極タブをそれぞれランドに抵抗溶接する際に、ハンダボールを原因とする製造不良の発生を抑制することができるので、信頼性の高い電気化学セルユニットとすることができる。
また、本発明の電気化学セルユニット製造方法は、上述の電気化学セルユニットを製造するための電気化学セルユニット製造方法であって、前記正極タブを前記ランドに対して抵抗溶接により接合するための正極側抵抗溶接工程を含み、前記正極側抵抗溶接工程では、一対の溶接電極棒のうち、一方の溶接電極棒を前記正極タブに当接させるとともに、他方の溶接電極棒を前記ランドに当接させて行うことを特徴としている。
本発明によれば、正極側抵抗溶接工程では、一方の溶接電極棒を正極タブに当接させるとともに、他方の溶接電極棒をランドに当接させて行う、いわゆるインダイレクト溶接方法により、正極タブをランドに対して確実に接合できる。
また、本発明の電気化学セルユニット製造方法は、上述の電気化学セルユニットを製造するための電気化学セルユニット製造方法であって、前記負極タブを前記ランドに対して抵抗溶接により接合するための負極側抵抗溶接工程を含み、前記負極側抵抗溶接工程では、一対の溶接電極棒をそれぞれ前記負極タブに当接させて行うことを特徴としている。
本発明によれば、負極側抵抗溶接工程では、一対の溶接電極棒をそれぞれ負極タブに当接させて行う、いわゆるシリーズ溶接方法により、負極タブをランドに対して確実に接合できる。
本発明によれば、電気部品から延出されたタブの接合部は、ランドに対して抵抗溶接により直接接合されるので、ハンダボールが発生することがない。したがって、ハンダボールを原因とする製造不良の発生を抑制することができる。
また、電気部品のタブが接合されるランドは、銅を主成分とする材料により形成された第一層と、ニッケルを主成分とする材料により形成された第二層と、を含み、第二層にはリンが添加されているので、タブとランドとの接合強度を十分に確保できる。
また、抵抗溶接による接合は、ハンダによる接合と比較して加熱時間が大幅に短縮できるので、例えば電池の発電素子を覆うラミネートフィルム、基板に実装された電子素子等に熱的ダメージが加わるのを抑制できる。
さらに、従来技術のように、金属プレートを必要としないので、部品点数の削減による基板ユニットの小型化、薄型化および低コスト化ができる。
第一実施形態に係る電気化学セルユニットの説明図である。 ランドの側面断面図である。 正極タブをランドに対して抵抗溶接する際の説明図である。 抵抗溶接の一態様の模式図である。 抵抗溶接の一態様の模式図である。 抵抗溶接の一態様の模式図である。 抵抗溶接の一態様の模式図である。 抵抗溶接の一態様の模式図である。 負極タブをランドに対して抵抗溶接する際の説明図である。 ランドの他の態様の模式図である。 第二実施形態に係る電気化学セルユニットの説明図である。 第三実施形態に係る電気化学セルユニットの説明図である。 第四実施形態に係る電気化学セルユニットの説明図である。
(第一実施形態)
以下に、本発明の第一実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、第一実施形態に係る電気化学セルユニット1の説明図であって、図1(a)は電気化学セルユニット1の平面図であり、図1(b)は電気化学セルユニット1の側面図である。なお、図1において、後述する被覆部材40については、二点鎖線で図示している。
図1(a)および図1(b)に示すように、本実施形態の電気化学セルユニット1は、主に電気化学セル11(請求項の「電気部品」に相当。)と、基板ユニット2と、により構成されている。
電気化学セル11は、正極および負極を含む電極体13と、電極体13を収納する外装体19と、を備えた、いわゆるリチウムイオン電池である。
電極体13は、平面視で略矩形状をしている。電極体13は、不図示のセパレータを介して互いに積層された不図示の正極および負極を含んでいる。正極および負極は、例えば電解液などの非水電解質に接している。
電極体13の正極は、例えば、金属箔などの集電体に正極活物質を付着させたものである。正極活物質は、例えば、チタン酸リチウムやマンガン酸リチウムなどのように、リチウムと遷移金属とを含む複酸化物である。負極は、金属箔などの集電体に負極活物質を付着させたものである。負極活物質は、例えば、シリコン酸化物、グラファイト、ハードカーボン、チタン酸リチウム、LiAl等である。セパレータは、リチウムイオンを通す特性を有する。セパレータは、例えば、樹脂ポーラスフィルム、ガラス製不織布、樹脂製不織布のいずれか一つ、またはいずれか二以上の組み合わせを含む。電極体13は、正極および負極の一方から他方へリチウムイオンが移動することにより、電荷を蓄積(充電)したり電荷を放出(放電)したりすることができる。
このように、電極体13は、正極および負極の電極とその集電体、正極と負極とを隔離するセパレータとを捲回もしくは積層して形成する。また、電解質は液体以外にも、ゲルまたは、固体の電解質を用いることもでき、その場合はゲルまたは固体の電解質がセパレータの機能を有することができる。
電極体13の側面のうち電極体13の短手方向に沿う一側面からは、正極タブ15および負極タブ16(いずれも請求項における「タブ」に相当。)が、電極体13の長手方向に沿って電極体13の外側に延出されている。正極タブ15は、電極体13の正極に対して電気的および機械的に接続されている。負極タブ16は、電極体13の負極に対して電気的および機械的に接続されている。正極タブ15および負極タブ16の詳細については、後述する。
電気化学セル11は、電極体13を収納する外装体19を備える。外装体19は、電極体13を包み込むようにカップ状の凹みを形成され、その凹み部に電極を収納することができる。さらに、平面視矩形状のシートを折り曲げることもできる。外装体19は、例えば金属箔の両面を樹脂製のフィルムで挟み、積層された金属層を有するラミネートフィルムである。金属箔は、例えばアルミニウムやマグネシウムなどの水分や酸素を遮断する金属材料を用いて形成されている。樹脂層の内面は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、アイオノマー、エチレン‐メタクリレート共重合樹脂などの熱可塑性樹脂を用いて形成される。具体的に本実施形態の外装体19は、ポリプロピレン等の樹脂材料による内層と、ナイロン等の樹脂材料による外層と、アルミニウム等の金属材料による中間層と、を備えた三層構造の絶縁特性に優れたラミネートフィルムである。電極体13は、外装体19を熱溶着により封止される。また、外装体19と、正極タブ15および負極タブ16との間にタブを挟む様なフィルム状の部材を有していてもよい。このタブを挟むフィルムは樹脂層の内面と同様に熱可塑性樹脂からなり、ラミネートフィルムと共に封止される。
基板ユニット2は、基板20と、正極タブ15および負極タブ16と、により構成されている。
基板20は、例えばガラスを含有するエポキシ系の樹脂からなる、いわゆるガラスエポキシ基板であって、平面視略矩形状に形成されている。基板20は、正極タブ15の基端部15aおよび負極タブ16の基端部16aから電極体13の厚み方向に離間して配置されている。
基板20の主面のうち、正極タブ15の基端部15aおよび負極タブ16の基端部16aとは反対側に面する第一主面21には、不図示の配線パターンが配索されている。配線パターンは、例えば銅(Cu)等の金属材料が貼り合わされることにより積層状に形成されている。
基板20の第一主面21上には、複数の電子素子23が実装されている。電子素子23は、例えば、抵抗やトランジスタ等のスイッチング回路がパッケージングされた、いわゆるICである。また、基板20の第一主面21上には、不図示のチップ抵抗やコンデンサ等が実装されている。
基板20に実装された電子素子23および配線パターンは、電気化学セル11の充放電を制御して過充電や過放電を防止したり、過電流が発生した時に外部機器から電気化学セル11を電気的に遮断したりするための保護回路を形成している。
基板20の第一主面21には、一対の電極パッド24A,24Bが形成されている。電極パッド24A,24Bは、例えば銅(Cu)等の金属材料がパターンを印刷後、エッチング等により余分な銅を溶出し、配線が形成されており、不図示の配線パターンを形成する際に同時に形成される。
電極パッド24A,24Bには、それぞれ正極導線25Aおよび負極導線25Bの芯線が電気的および機械的に接続されている。正極導線25Aおよび負極導線25Bは、外部機器に対して電気化学セルユニット1を電気的に接続するための導線である。
基板20の第一主面21とは反対側の第二主面22には、一対のランド30が形成されている。一対のランド30には、それぞれ正極タブ15および負極タブ16が抵抗溶接により接合される。
図2は、ランド30の側面断面図である。なお、図2では、分かり易くするために、基板20、ランド30および正極タブ15以外については図示を省略している。また、図2において、ランド30および正極タブ15の厚みについては、誇張して表現している。
図2に示すように、ランド30は、例えば銅(Cu)により第二主面22上に配索された配線パターン26に対して積層されて成膜されており、銅(Cu)を主成分とする材料により形成された第一層31と、ニッケル(Ni)を主成分とする材料により形成された第二層32と、金(Au)を主成分とする材料により形成された第三層33と、を有している。
第二主面22上に配索された配線パターン26は、厚さが例えば少なくとも10μm以上となっている。配線パターン26の厚さは、30μm以上がより好ましく、60μm以上がさらに好ましい。
第二主面22上の配線パターン26は、基板20内において基板20の厚み方向に沿って形成された中間ビア28(図1参照)によって、第一主面21上に配索された不図示の配線パターンと電気的に接続されている。
第一層31は、第二主面22上の配線パターン26に対して積層されており、例えば銅(Cu)と錫(Sn)との合金(Cu−Sn、以下、「銅錫合金」という。)や、銅(Cu)とニッケル(Ni)との合金(Cu−Ni、以下、「銅ニッケル合金」という。)により形成されている。
第一層31の形成方法は、特に限定されない。
第一層31は、例えば、配線パターン26の表面に対してニッケル(Ni)によりメッキを施した後、加熱することにより、一部が銅ニッケル合金となることで形成される。
また、第一層31は、例えば、配線パターン26の表面に対して銅ニッケル合金または銅錫合金によるメッキを施すことにより形成されてもよい。
なお、銅錫合金により第一層31を形成する場合、錫(Sn)の含有比率を20%以下とすることが望ましい。特に、錫(Sn)の含有比率を20%以上に高めると、正極タブ15および負極タブ16を抵抗溶接する時の温度の影響を受け、第一層31がその形状を保てなくなる。このため、正極タブ15および負極タブ16を抵抗溶接する際に位置ズレやショート等が発生し、安定した接合ができないおそれがあるためである。
また、銅ニッケル合金により第一層31を形成する場合、銅(Cu)の含有比率を50%以下とすることが望ましい。銅(Cu)の比率を高くすると、第一層31の形成後に表面が酸化し、抵抗溶接を安定して行うことができないおそれがあるためである。
第二層32は、配線パターン26および第一層31の表面を覆うように積層されており、例えば錫(Sn)とニッケル(Ni)との合金(Sn−Ni、以下、「銅ニッケル合金」という。)や、亜鉛(Zn)とニッケル(Ni)との合金(Zn−Ni、以下、「亜鉛ニッケル合金」という。)や、銅(Cu)とニッケル(Ni)との合金(Cu−Ni、以下、「銅ニッケル合金」という。)や、金(Au)とニッケル(Ni)との合金(Au−Ni、以下「金ニッケル合金」という。)や、リン(P)とニッケル(Ni)との合金(Ni−P、以下「リンニッケル合金」という。)などのNiを主成分とした合金により形成されている。とくに、第二層32を形成する材料には、リン(P)が添加されていることにより、正極タブ15および負極タブ16とランド30との接合強度を十分に確保できる。また、ニッケル(Ni)に添加する金属は1wt%〜49wt%まで添加することができる。特にリン(P)の場合には、1wt%〜15wt%とすることが好ましい。また、この第二層32は、結晶子のサイズを10μm以下とするとよい。より好ましくは、0.1μ以下、さらに好ましくは、0.02μ以下であることにより、接合強度がより十分確保することができる。
第二層32の形成方法は、特に限定されない。
第二層32は、例えば電解メッキ法や無電解メッキ法により形成される。なお、第二層32は、無電解メッキ法により形成されるのがより好ましい。また、無電解メッキ法により結晶子が極端に小さく、ピークのないブロード形状のニッケル合金層が形成できることを、XRDの分析を用いることによって、確認できる。ただし、第二層32を無電解メッキ法により形成する場合は、ホウ素(B)を含むものは好ましくない。ホウ素(B)がニッケル(Ni)に添加された状態では、ニッケル(Ni)の融点が上がり、適切な温度で溶接ができないためである。そのため、第二層32のホウ素(B)の含有率は、例えば1%以下に抑える必要がある。
ここで、第二層32を形成する材料には、リン(P)が添加されている。これにより、正極タブ15および負極タブ16とランド30との接合強度を十分に確保できる。
第三層33は、第二層32の表面における酸化を防止するために設けられている。第三層33は、第二層32の表面を覆うように積層されており、例えば金(Au)と錫(Sn)との合金(Au−Sn、以下、「金錫合金」という。)や、金(Au)と銅(Cu)との合金(Au−Cu、以下、「金銅合金」という。)や、金(Au)とニッケル(Ni)との合金(Au−Ni、以下、「金ニッケル合金」という。)により形成されている。第三層33は、例えば電解メッキ法や無電解メッキ法により形成される。
配線パターン26を除いたランド30の厚さ(すなわち、第一層31、第二層32および第三層33の合計の厚さ)は、例えば20μm以上が好ましく、40μm以上100μm以下がより好ましい。
図1(a)および図1(b)に示すように、正極タブ15および負極タブ16は、それぞれ電気化学セル11から延出されており、側面視でU字状に湾曲するように電気化学セル11側に折り返された状態で、先端部15b,16bがランド30に対して抵抗溶接されている。正極タブ15は、例えばアルミニウム(Al)を主成分とする材料により形成されている。また、負極タブ16は、例えばニッケル(Ni)を主成分とする材料により形成されている。また、電気化学セルがキャパシタ型の場合は、正極タブ15、負極タブ16ともにアルミニウムを主成分とすることができる。
ここで、図2に示すように、正極タブ15および負極タブ16の先端部15b,16bは、ランド30に対して抵抗溶接により接合される接合部17となっている。そして、正極タブ15および負極タブ16のそれぞれの接合部17には、ランド30に向かって突出する凸部17aが形成されている。接合部17に凸部17aを形成することにより、後述のように抵抗溶接を行う際に、電流を正極タブ15および負極タブ16の凸部17aに集中させて加圧することができるので、正極タブ15および負極タブ16をランド30に対して効率よく確実に抵抗溶接できる。
正極タブ15、負極タブ16および基板20を含む基板ユニット2は、被覆部材40により被覆されている。被覆部材40は、例えばポリプロピレン等の樹脂材料による内層と、ナイロン等の樹脂材料による外層と、アルミニウム等の金属材料による中間層と、を備えた三層構造の絶縁特性に優れたラミネートフィルムや、樹脂材料等により形成された粘着テープ等を、基板ユニット2および電気化学セル11の端部に対して複数回巻き回して固着することにより形成されている。
(電気化学セルユニット製造方法)
続いて、上述の電気化学セルユニット1を製造するための電気化学セルユニット製造方法について説明する。
図3は、正極タブ15をランド30に対して抵抗溶接する際の説明図である。なお、図3は、基板20を第二主面22側から見た状態を図示している。また、図3では、正極タブ15およびランド30の周辺部分のみを拡大して図示している。
図3に示すように、電気化学セルユニット製造方法は、正極タブ15をランド30に対して抵抗溶接により接合するための正極側抵抗溶接工程を含む。
正極側抵抗溶接工程では、一対の溶接電極棒61,62のうち、一方の溶接電極棒61を第二主面22側から正極タブ15における凸部17aに対応した位置に当接させるとともに、他方の溶接電極棒62をランド30に当接させて抵抗溶接を行ういわゆるインダイレクト方式によって、正極タブ15をランド30に対して接合している。
インダイレクト方式の場合は、あらかじめ正極タブ15の先端に、抵抗チップを超音波溶接やホットプレスなどの拡散接合などで接合しておくことにより強固な接合が得られるため好ましい。抵抗チップの材料としては、純アルミニウム(99.9%以上)やアルミニウム合金を用いてもよく、より好ましくはニッケル箔やニッケルメッキを施したステンレスを用いることができる。厚みは10μm〜200μmが好ましい。また、簡便な製造法として、アルミニウムからなる正極タブ15を少なくとも1回以上折り曲げて、折り曲げた部分を抵抗チップとしてもよい。
図4は、抵抗溶接の一態様の模式図である。なお、図4において、溶接個所を二点鎖線で図示している。
また、図4(a)および図4(b)に示すように、正極タブ15に屈曲部18を有していてもよい。屈曲部18は屈曲部先端の正極タブ15が離間し、その間に絶縁部材38を挟持していてもよい。ここで、絶縁部材38としては、例えば、ポリイミド(PI)やポリアミド(ポリアミドの中でも特に、ポリアラミドが好ましい)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、リキッドクリスタルポリマー(LCP)等、一般には、エンジニアリングプラスチックと呼ばれる難燃性の高い素材を用いることが好ましい。また、ポリアミドの中でも特に、ポリアラミドが好ましい。また、作業性向上のため、これらに不織布やシートに粘着層を配して、タブに接着しても良い。その際の粘着材は、シリコーン樹脂系が望ましい。不織布やシートと粘着層の厚みは、10μm〜100μm程度が好ましい。
図4(a)に示すように、離間した正極タブ15をそれぞれインダイレクト方式で溶接した後、離間した正極タブ15同士を溶接すれば、より強固な接合を得ることが可能である。また、離間した正極タブ15の片側をあらかじめ長くしておくことにより溶接がより容易になる。また、図4(b)に示すように、屈曲部18はさらに折り曲げてもよい。
また、その他の方法として、一対の溶接電極棒61,62(図3参照)をそれぞれ正極タブ15に当接させて接合させる、いわゆるシリーズ方式を用いることも好ましい。シリーズ方式であれば、電極の幅が狭い場合や、溶接の面積が小さい場合にも強固な接合を得ることが可能である。
図5から図8は、それぞれ抵抗溶接の一態様の模式図である。なお、図7および図8において、溶接個所を二点鎖線で図示している。
図5に示すように、シリーズ方式を用いる場合、あらかじめ正極タブ15に屈曲部18を設けてもよい。屈曲部18を設けることにより、正極タブ15内部に流れる電流を低減させることができる。これにより、正極タブ15とランド30とに流れる電流の経路が長くなるので、正極タブ15が発熱しやすくなる。したがって、正極タブ15とランド30との強固な接合を得ることができる。図6に示すように、さらに、屈曲部18は、絶縁部材38を配していてもよい。また、図7に示すように、屈曲部18をさらに折り曲げてもよい。
また、図8に示すように、屈曲部18は、屈曲部先端の正極タブ15が離間し、その間に抵抗チップを挟持していてもよい。抵抗チップの材料としては、純アルミニウム(99.9%以上)やアルミニウム合金を用いてもよく、より好ましくはニッケル箔やニッケルメッキを施したステンレスを用いることができる。厚みは10μm〜200μmが好ましい。また、簡便な製造法として、アルミニウムからなる正極タブ15を少なくとも一回以上折り曲げて、折り曲げた部分を抵抗チップとしてもよい。
図9は、負極タブ16をランド30に対して抵抗溶接する際の説明図である。なお、図9は、基板20を第二主面22側から見た状態を図示している。また、図9では、負極タブ16およびランド30の周辺部分のみを拡大して図示している。
図9に示すように、電気化学セルユニット製造方法は、負極タブ16をランド30に対して抵抗溶接により接合するための負極側抵抗溶接工程を含む。
負極側抵抗溶接工程では、一対の溶接電極棒61,62をそれぞれ第二主面22側から負極タブ16における凸部17aに対応した位置に当接させて抵抗溶接を行ういわゆるシリーズ方式によって、負極タブ16をランド30に対して接合している。
図10は、ランド30の他の態様の模式図である。なお、図10において、正極タブ15および負極タブ16を二点鎖線で図示している。
図10に示すように、このときランド30にスリット部30aを有していてもよい。具体的には、正極タブ15および負極タブ16にそれぞれ当接させた一対の溶接電極棒61,62を直線で結んだ箇所にスリット部30aを有する。これにより、初めの溶接点から次の溶接点まで(一つの溶接電極棒からもう一方の溶接電極棒まで)の通電時の電流は、少なくとも一回以上の屈曲(複数時は蛇行)を伴うこととなる(図10における矢印参照)。これにより、正極タブ15とランド30、および負極タブ16とランド30に流れる電流の経路が長くなり、正極タブ15および負極タブ16が発熱しやすくなる。よって、強固な接合を得ることができる。また、前述の正極タブ15と同様に、負極タブ16にも屈曲部18(図4から図8参照)を有してもよい。
本実施形態によれば、電気化学セル11から延出された正極タブ15および負極タブ16の接合部17は、ランド30に対して抵抗溶接により直接接合されるので、ハンダボールが発生することがない。したがって、ハンダボールを原因とする製造不良の発生を抑制することができる。
また、電気化学セル11の正極タブ15および負極タブ16が接合されるランド30は、銅(Cu)を主成分とする材料により形成された第一層31と、ニッケル(Ni)を主成分とする材料により形成された第二層32と、を含み、第二層32にはリン(P)が添加されているので、正極タブ15および負極タブ16とランド30との接合強度を十分に確保できる。
また、抵抗溶接による接合は、ハンダによる接合と比較して加熱時間が大幅に短縮できるので、例えば電気化学セル11や電気化学セル11を覆うラミネートフィルム等の外装体19、基板20に実装された電子素子23等に熱的ダメージが加わるのを抑制できる。
さらに、従来技術のように、金属プレートを必要としないので、部品点数の削減による基板ユニット2の小型化、薄型化および低コスト化ができる。
また、正極タブ15および負極タブ16の接合部17には、ランド30に向かって突出する凸部17aが形成されているので、抵抗溶接時の電流を正極タブ15および負極タブ16の凸部17aに集中させて加圧することができる。したがって、正極タブ15および負極タブ16をランド30に対して効率よく確実に抵抗溶接できる。
また、正極タブ15および負極タブ16は、電気化学セル11側に折り返された状態で、ランド30に接合されているので、基板ユニット2および電気化学セルユニット1の全長を短縮し、小型化することができる。
また、本実施形態の電気化学セルユニット1は、ハンダボールを原因とする製造不良の発生を抑制することができるので、信頼性の高い電気化学セルユニット1とすることができる。また、電気化学セル11を覆うラミネートフィルム等の外装体19やタブに接するフィルム状の部材、さらに、電子素子23等に熱的ダメージが加わるのを抑制できる。さらに、部品点数の削減による電気化学セルユニット1の小型化、薄型化および低コスト化ができる。
また、本実施形態の電気化学セルユニット製造方法によれば、正極側抵抗溶接工程では、一方の溶接電極棒61を正極タブ15に当接させるとともに、他方の溶接電極棒62をランド30に当接させて行う、いわゆるインダイレクト溶接方法により、正極タブ15をランド30に対して確実に接合できる。また、負極側抵抗溶接工程では、一対の溶接電極棒61,62をそれぞれ負極タブ16に当接させて行う、いわゆるシリーズ溶接方法により、負極タブ16をランド30に対して確実に接合できる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係る電気化学セルユニット1について説明する。
図11は、第二実施形態に係る電気化学セルユニット1の説明図であって、図11(a)は電気化学セルユニット1の平面図であり、図11(b)は電気化学セルユニット1の側面図である。なお、図11において、被覆部材40については、二点鎖線で図示している。
第一実施形態に係る電気化学セルユニット1は、正極タブ15および負極タブ16の先端部15b,16bが接合部17となっていた(図1参照)。
これに対して、図11(a)および図11(b)に示すように、第二実施形態に係る電気化学セルユニット1は、正極タブ15および負極タブ16の接合部17よりも電気化学セル11側に、正極タブ15および負極タブ16の先端部15b,16bが配置されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成については説明を省略する。
基板20の第一主面21には、一対のランド30が形成されている。一対のランド30には、それぞれ正極タブ15および負極タブ16が抵抗溶接により接合される。
基板20の第二主面22には、一対の電極パッド24A,24Bが形成されている。一対の電極パッド24A,24Bには、それぞれ正極導線25Aおよび負極導線25Bの芯線が電気的および機械的に接続されている。
ここで、正極タブ15および負極タブ16の接合部17よりも電気化学セル11側には、正極タブ15および負極タブ16の先端部15b,16bが配置されており、電気化学セル11に向かって延出されている。正極タブ15および負極タブ16の先端部15b,16bは、正極タブ15および負極タブ16をそれぞれランド30に対して抵抗溶接する際に、発生する熱を放出可能な放熱部35となっている。
第二実施形態によれば、放熱部35から抵抗溶接の際に発生する熱を放出できるので、例えば電気化学セル11や電気化学セル11から導出されるタブに接続するフィルム状の部材、電気化学セル11を覆うラミネートフィルム等の外装体19、基板20に実装された電子素子23等に熱的ダメージが加わるのを確実に抑制できる。
(第三実施形態)
続いて、第三実施形態に係る電気化学セルユニット1について説明する。
図12は、第三実施形態に係る電気化学セルユニット1の説明図であって、図12(a)は電気化学セルユニット1の平面図であり、図12(b)は電気化学セルユニット1の側面図である。なお、図12において、被覆部材40については、二点鎖線で図示している。
第一実施形態に係る電気化学セルユニット1は、正極タブ15および負極タブ16が電気化学セル11側に折り返された状態で、ランド30に接合されていた(図1参照)。
これに対して、図12(a)および図12(b)に示すように、第三実施形態に係る電気化学セルユニット1は、正極タブ15および負極タブ16が折り返されることなく電気化学セルユニット1の長手方向に沿って延出されており、正極タブ15および負極タブ16の厚み方向に基板20が積層配置されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成については説明を省略する。
基板20の第一主面21には、一対の電極パッド24A,24Bが形成されている。一対の電極パッド24A,24Bには、それぞれ正極導線25Aおよび負極導線25Bの芯線が電気的および機械的に接続されている。
基板20の第二主面22には、一対のランド30が形成されている。一対のランド30は、基板20の第二主面22における電気化学セル11側の一端部20aに形成されている。
一対のランド30には、それぞれ正極タブ15および負極タブ16が抵抗溶接により接合される。このとき、基板20の一端部20aは、正極タブ15および負極タブ16に対して、正極タブ15および負極タブ16の厚み方向に積層配置される。したがって、第三実施形態によれば、基板ユニット2および電気化学セルユニット1の薄型化ができる。
(第三実施形態の変形例)
続いて、第三実施形態の変形例に係る電気化学セルユニット1について説明する。
図13は、第三実施形態の変形例に係る電気化学セルユニット1の説明図であって、図13(a)は電気化学セルユニット1の平面図であり、図13(b)は電気化学セルユニット1の側面図である。なお、図13において、被覆部材40については、二点鎖線で図示している。
第三実施形態に係る電気化学セルユニット1は、基板20の一端部20aが、正極タブ15および負極タブ16に対して、正極タブ15および負極タブ16の厚み方向に積層配置されていた。
これに対して、図13(a)および図13(b)に示すように、第三実施形態の変形例に係る電気化学セルユニット1は、基板20の一端部20aから他端部20bにわたって、正極タブ15および負極タブ16に対して正極タブ15および負極タブ16の厚み方向に積層配置されている点で、第三実施形態とは異なっている。なお、以下では、第三実施形態と同様の構成については説明を省略する。
基板20の第二主面22には、一対のランド30が形成されている。一対のランド30は、基板20の第二主面22における電気化学セル11とは反対側の他端部20bに形成されている。したがって、正極タブ15および負極タブ16をランド30に対して抵抗溶接により接合することにより、正極タブ15および負極タブ16の先端部15b,16bがそれぞれ基板20の他端部20bに位置する。これにより、基板20の一端部20aは、正極タブ15および負極タブ16の接合部17と電気化学セル11との中間位置よりも電気化学セル11側において、電気化学セル11と基板20の一端部20aとが近接配置される。
第三実施形態の変形例によれば、基板20を電気化学セル11側に近接させて配置することができるので、基板ユニット2の薄型化に加えて、基板ユニット2および電気化学セルユニット1の全長を短縮することができる。
この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
基板20や正極タブ15、負極タブ16、正極導線25A、負極導線25B、電子素子23等の配置は、各実施形態に限定されない。したがって、例えば、正極タブ15、負極タブ16、正極導線25A、負極導線25Bがすべて基板20の第一主面21に配置されていてもよいし、正極タブ15、負極タブ16、正極導線25A、負極導線25Bがすべて基板20の第二主面22に配置されていてもよい。また、各実施形態では、基板20の第一主面21上に電子素子23が実装されていたが、基板20の第二主面22上に電子素子23が実装されていてもよい。基板20や正極タブ15、負極タブ16、正極導線25A、負極導線25B、電子素子23等の配置は、種々変更することが可能である。
各実施形態では、電気部品が電気化学セル11である場合を例に説明をしたが、電気部品は電気化学セル11に限定されない。本発明は、タブを有する電気部品に対して広く適用することができる。また、とりわけ電気部品が電気化学セル11でない場合には、正極タブ15および負極タブ16の材料は、上述の実施形態に限定されない。
各実施形態では、電気化学セル11として、いわゆるリチウムイオン電池を例に説明をしたが、電気化学セル11はリチウムイオン電池に限定されない。したがって、電気化学セル11は、例えばリチウムイオン電池以外の非水電解質二次電池でもよいし、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等でもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1・・・電気化学セルユニット 2・・・基板ユニット 11・・・電気化学セル(電気部品) 15・・・正極タブ(タブ) 16・・・負極タブ(タブ) 17・・・接合部 17a・・・凸部 18・・・屈曲部 20・・・基板 23・・・電子素子 26・・・配線パターン 30・・・ランド 31・・・第一層 32・・・第二層 35・・・放熱部 61・・・溶接電極棒 62・・・溶接電極棒

Claims (10)

  1. 配線パターンとランドとを有するとともに、電子素子が実装された基板と、
    電気部品から延出され、前記ランドに対して抵抗溶接により接合される接合部を有するタブと、
    を備え、
    前記タブは、前記電気部品側に折り返された状態で、前記ランドに接合され、
    前記タブの前記接合部よりも前記電気部品側には、前記電気部品に向かって延出された放熱部を有し、
    前記ランドは、
    銅を主成分とする材料により形成された第一層と、
    ニッケルを主成分とする材料により形成された第二層と、
    を含み、
    前記第二層にはリンが添加されていることを特徴とする基板ユニット。
  2. 請求項1に記載の基板ユニットであって、
    前記タブはNi−Pメッキを有することを特徴とする基板ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の基板ユニットであって、
    前記タブは屈曲部を有していることを特徴とする基板ユニット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の基板ユニットであって、
    前記タブの前記接合部には、前記ランドに向かって突出する凸部が形成されていることを特徴とする基板ユニット。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の基板ユニットであって、
    前記基板は、延出された前記タブに対して、前記タブの厚み方向に積層配置されていることを特徴とする基板ユニット。
  6. 請求項に記載の基板ユニットであって、
    前記基板の前記電気部品側の端部は、前記タブの接合部と前記電気部品との中間位置よりも前記電気部品側に配置されていることを特徴とする基板ユニット。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の基板ユニットを備え、前記電気部品は電気化学セルであることを特徴とする電気化学セルユニット。
  8. 請求項に記載の電気化学セルユニットであって、
    前記電気化学セルは、一対の前記タブを備え、
    前記電気化学セルの正極からは、一方の前記タブとしてアルミニウムを主成分とする材料により形成された正極タブが延出され、前記電気化学セルの負極からは、他方の前記タブとしてニッケルを主成分とする材料により形成された負極タブが延出されていることを特徴とする電気化学セルユニット。
  9. 請求項に記載の電気化学セルユニットを製造するための電気化学セルユニット製造方法であって、
    前記正極タブを前記ランドに対して抵抗溶接により接合するための正極側抵抗溶接工程を含み、
    前記正極側抵抗溶接工程では、一対の溶接電極棒のうち、一方の溶接電極棒を前記正極タブに当接させるとともに、他方の溶接電極棒を前記ランドに当接させて行うことを特徴とする電気化学セルユニット製造方法。
  10. 請求項に記載の電気化学セルユニットを製造するための電気化学セルユニット製造方法であって、
    前記負極タブを前記ランドに対して抵抗溶接により接合するための負極側抵抗溶接工程を含み、
    前記負極側抵抗溶接工程では、一対の溶接電極棒をそれぞれ前記負極タブに当接させて行うことを特徴とする電気化学セルユニット製造方法。
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