JP2017015219A - 仮軸 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】案内レールと、案内レールに対して転動体を介して長手方向に移動可能なスライダ21とを備えた直動案内装置10の案内レール11と同じ断面形状をなす対向面を有する一対の端板部41a,41bと、一対の端板部を、対向面同士が対向する方向に沿って所定の間隔で保持する保持部50と、一対の端板部41a,41bの各々に保持され、かつスライダ21の長手方向に形成された転動体転動溝26,27とともに転動体30を支持する線条体45,46とを備えている。
【選択図】図1
Description
ところで、工作機械などに設けられた直動案内装置においては、スライダに組み込まれた転動体を定期的に観察する必要がある。従来、転動体の観察は、特許文献2のように、案内レールからスライダを取り外し、そして、スライダを分解して転動体を取り出すことにより行っていた。
そこで、本発明者は、仮軸に着目し、本発明をなした。
本発明の課題は、スライダを装着した状態で転動体を観察することが可能な仮軸を提供することにある。
なお、図4では、図面を見易くすめため、仮軸に装着されたスライダを二点鎖線で示している。
直動案内装置10は、図5及び図6に示すように、軸方向に延びる断面形状が略四角形の案内レール11に、スライダ21が軸方向に移動可能に案内されている。
案内レール11は、軸方向両端面の他に、軸方向に延びる4つの外面を有する。4つの外面のうち上面11aと左右両側面11b,11cとが交差する稜部には、それぞれ軸方向に延びる断面ほぼ1/4円弧形状の転動体転動溝12が形成されている。また、案内レール11の左右両側面11b,11cの上下方向略中間位置には、それぞれ軸方向に延びる断面ほぼ1/2円弧形状の転動体転動溝13が形成されている。
このようなスライダ21は、スライダ本体21Aと、その軸方向両端部に着脱可能に取り付けられたエンドキャップ21Bとで構成されている。さらに、スライダ21の軸方向両端部には、案内レール11とスライダ21との間の隙間の開口部分のうち軸方向に向く開口部分を密封するサイドシール25が装着されている。
一方、エンドキャップ21Bは、スライダ本体21Aとの当接面の左右両側に、転動体転動路28とこれに平行な直線路29とを連通させる半ドーナッツ状の湾曲路を上下に有している。そして、直線路29と両端の湾曲路とで、転動体30を転動体転動路28の終点から始点へ送り循環させる転動体戻し路が構成され、この転動体戻し路と転動体転動路28とで、略環状の転動体循環路が形成されている。この略環状の転動体循環路は、案内レール1を挟んで左右両側に形成される。この転動体循環路内には、例えば鋼球でなる多数の転動体30が転動自在に装填されていて、これらの転動体30が転動することによりスライダ21が案内レール11に沿って軸方向に相対移動する。
また、仮軸40は、一対の端板部41a,41bの間において保持部42に所定の間隔で保持された複数の枠体47を更に備えていることが好ましい。複数の枠体47の各々は、直動案内装置10の案内レール11の長手方向と直交する断面と同じ断面形状で形成されている。複数の枠体47の各々は、図3(b)に示すように、案内レール11の転動体転動溝12に対応する1/4円弧形状の転動体転動溝48と、案内レール11の転動体転動溝13に対応する1/2の転動体転動溝49とを有している。
複数の枠体47の各々には、図3(b)に示すように、線条体45,46を仮軸40の長手方向に平行になるように位置決めする位置決め溝45b,46bが設けられていることが好ましい。位置決め溝45bは転動体転動溝48に設けられている。位置決め溝46bは転動体転動溝49に設けられている。
保持部50は、図1及び図2に示すように、一対の端板部41a,41bの各々の上縁を連結する天板51と、一対の端板部41a,41b及び複数の枠体47を下部で連結した底枠体52とを有していることが好ましい。互いに隣り合い枠体47の間隔及び互いに隣り合う枠体47と端板部41a,41bとの間隔は、転動体30の径よりも広くなっていることが好ましい。一対の端板部41a,41b及び天板51、複数の枠体47及び底枠体52の各々は、例えばプラスチックや鋼板で形成されている。
そして、仮軸40へのスライダ21の装着が完了すると、仮軸40のスライダ21の軸方向の両端面側でゴムバンド等を巻回してスライダ21の軸方向への移動を規制する。この状態で、スライダ21の輸送をスライダ21内に転動体30を装着した状態で行うことができる。
また、仮軸40は、互いに隣り合い枠体47の間隔及び互いに隣り合う枠体47と端板部41a,41bとの間隔が転動体30の径よりも広くなっているので、線条体45,46の位置を線条体45,46の延伸方向と直交する方向に容易にずらすことができる。
上述の実施形態では、スライダの転動体転動溝とともに転動体を支持する線条体を設けた場合について説明した。これに対し、仮軸の変形例として、図7に示すように、仮軸60の互いに対向する側面部全体を複数の線条体61で構成するようにしてもよい。
以上、本発明を上記一実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記一実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
11…案内レール
12,13…転動体転動溝
21…スライダ
26,27…転動体転動溝
28…転動体転動路
40…仮軸
41a,41b…端板部
42,43…転動体転動溝
45,46…線条体
45a,45b,46a,46b…位置決め溝
47…枠体
48,49…転動体転動溝
50…保持部
51…天板
52…底枠体
Claims (4)
- 案内レールと、前記案内レールに対して転動体を介して長手方向に移動可能なスライダとを備えた直動案内装置の前記案内レールと同じ断面形状をなす対向面を有する一対の端板部と、
前記一対の端板部を、前記対向面同士が対向する方向に沿って所定の間隔で保持する保持部と、
前記一対の端板部の各々に保持され、かつ前記スライダの長手方向に形成された転動溝とともに前記転動体を支持する線条体と、
を備えていることを特徴とする仮軸。 - 前記一対の端板部の間において前記保持部材に所定の間隔で保持された複数の枠体を更に備え、
前記線条体を前記長手方向に平行になるように位置決めする位置決め溝が前記複数の枠体の各々に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の仮軸。 - 前記複数の枠体の間隔は、前記転動体の径よりも広いことを特徴とする請求項2に記載の仮軸。
- 前記保持部は、前記一対の端板部の各々の上縁を連結する天板と、前記一対の端板部及び前記複数の枠体を下部で連結した底枠体とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の仮軸。
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JP2015134582A JP6575178B2 (ja) | 2015-07-03 | 2015-07-03 | 仮軸 |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018142776A1 (ja) | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 三菱マテリアル株式会社 | 錫合金めっき液 |
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- 2015-07-03 JP JP2015134582A patent/JP6575178B2/ja active Active
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