JP2017014775A - 換気框 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】換気框5は、框体50と、アルミ製框部材51および樹脂製框部材55間に設置されるフィルター60とを備える。框体50のアルミ製框部材51は、室外側開口524が形成された見付け片部521と、一対の見込み片部532,522と、室内側開口538が形成された見付け片部533とを有して中空に形成される。樹脂製框部材55は、通気用開口561が形成された樹脂製見付け片部56を有する。樹脂製見付け片部56および見付け片部533間には隙間58が形成される。室内側開口538および通気用開口561は複数の長孔538A,561Aによってそれぞれ形成される。フィルター60は、見付け片部533および樹脂製見付け片部56間の隙間58に引出し可能に挿入される。
【選択図】図3
Description
室内側縦板には、上下方向に離れて位置する上向凹溝および下向凹溝が形成され、上側凹溝および下側凹溝間に室内側開口が位置している。室内側縦板の長手方向における一端側には、切欠部が形成されている。フィルターは、室内側縦板の切欠部から上向凹溝および下向凹溝間に引き出し自在に挿入される。
また、特許文献1に記載のフィルター付き換気框では、上横板、下横板を介して室外側縦板および室内側縦板間で熱伝達するため、室内外間における断熱性の向上を図ることが困難である。
また、換気框の室内側部分が樹脂製框部材によって構成され、金属製框部材が室内側に露出しないので、室内外間における断熱性を向上できる。
このような構成によれば、室内側見付け片部および樹脂製見付け片部間の隙間に挿入されるフィルターの樹脂製框部材の見付け方向外側への位置ズレを、第一規制部によって規制でき、前記フィルターの樹脂製框部材の見付け方向内側への位置ズレを、第二規制部によって規制できる。
また、第一規制部および第二規制部が樹脂製框部材に形成されるので、室内側見付け片部に前述した各規制部などを形成する必要がなく見付け面をフラットに形成でき、室内側見付け片部に室内側開口を構成する複数の孔を容易に加工できる。また、樹脂製框部材は、その樹脂製見付け片部の室外面に第一規制部および第二規制部を形成でき、かつ樹脂製見付け片部の室内面をフラットに形成できるので、樹脂製框部材に通気用開口を構成する複数の孔を容易に加工できる。
このような構成によれば、室内側見付け片部および樹脂製見付け片部間の隙間に挿入されるフィルターの金属製框部材の見付け方向外側への位置ズレを、第一規制部によって規制でき、前記フィルターの金金属製框部材の見付け方向内側への位置ズレを、第二規制部によって規制できる。
また、金属製框部材の室内側見付け片部に第一規制部および第二規制部を形成することで、例えば樹脂製框部材に第一規制部および第二規制部を形成した場合と比べ、室内側見付け片部および樹脂製見付け片部間の隙間幅の寸法精度を向上できる。
このような構成によれば、換気框の長手方向における端部からフィルターを挿入し引出す必要がないので、換気框の端部に取り付けられる縦框などが框勝ちとされても、換気框の室内面からフィルターを簡単に挿入し、引出すことができる。
このような構成によれば、蓋部材によってフィルター挿入口を塞ぐことで、室内側から見てフィルター挿入口を隠すことができ、内観意匠を向上できる。
このような構成によれば、開閉部材が上下移動するものである場合と比べ、開閉部材の上下移動領域を確保する必要がなく框体の見付け寸法を小さくできる。また、金属製框部材の中空部に上向凹溝や下向き凹溝を設け、当該上向凹溝および下向凹溝間にフィルターを配置する場合と比べ、フィルターが金属製框部材の中空部ではなく、室内側見付け片部および樹脂製見付け片部間の隙間に設置されるので、金属製框部材の見込み寸法を小さくでき、また、開閉部材にフィルターが干渉することをなくすことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、建具である引き違い窓1は、上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24を枠組みした窓枠2と、図1において左右方向にスライド可能に窓枠2内に配置された外障子3および内障子4とを備えている。
前述した内障子4の上框は、本実施形態に係る換気框5によって構成されている。
アルミ押出形材52は、見付け片部521と、見込み片部522と、立上り片部523とを有し、上枠21のレール等に嵌合する嵌合溝を形成している。
見付け片部521のうち見込み片部522よりも下方に位置する部分には、室外側開口524が設けられている。室外側開口524は、框体50の長手方向に沿って設けられた複数の長孔524Aによって形成されている。各長孔524Aは上下方向に延びている。
見付け片部531の上縁は見込み片部532に室外縁に連続しており、この連続部分に見付け片部521と係合した係合溝部535が形成されている。
見込み片部532の室内縁は見付け片部533の下縁に連続しており、この連続部分に樹脂製框部材55が係合する係合溝部536が形成されている。また、この連続部分の内側には、開閉部材71に当接する気密材537が設けられている。
見付け片部533には、室内側開口538が設けられている。室内側開口538は、框体50の長手方向に沿って設けられた複数の長孔538Aによって形成されている。各長孔538Aは上下方向に延びている。複数の長孔538A間には、フィルター60の室外面を受ける受け部542が形成されている。室内側開口538は、框体50の見込み方向において立上り片部523に対して間隔を隔てて対向して位置している。
延出片部534は、見付け片部533の上縁から室外側に延出して形成されている。延出片部534の先端下部には、立上り片部523の先端と係合する係合溝部539が形成されている。延出片部534の先端上部には、樹脂製框部材55が係合する係合溝部540が形成されている。また、延出片部534と見付け片部533との連続部分には、開閉部材71が回動自在に取り付けられる溝部541が形成されている。溝部541は、アルミ製框部材51の長手方向に沿って形成されている。
アルミ製框部材51は、前述した室外側見付け片部、上側、下側の見込み片部(一対の見込み片部)および室内側見付け片部によって中空部54が形成されており、この中空部54に、室内側開口538および室外側開口524を通じて通気可能に構成されている。
樹脂製見付け片部56には、通気用開口561が形成されており、通気用開口561よりも上側部分(樹脂製框部材55の見付け方向外側の部分)と下側部分(樹脂製框部材55の見付け方向内側の部分)には室外側に突出した第一規制部562および第二規制部563が形成されている。第一規制部562は、後述するフィルター挿入口566の上縁に沿って形成され、第二規制部563は、フィルター挿入口566の下縁に沿って形成されている。通気用開口561は、框体50の長手方向に沿って設けられた複数の長孔561Aによって形成されている(図2参照)。各長孔561Aは上下方向に延びている。複数の長孔561A間には、フィルター60の室外面を受ける受け部569が形成されている。樹脂製見付け片部56には、係合溝部536に係合している鉤状の係合突部564が形成されている。
また、樹脂製見付け片部56には、図2に示すように、操作摘み72が配置される開口部565が設けられており、開口部565にはカバー材565Aが設けられている。開口部565のうち框体50の長手方向において操作摘み72および通気用開口561間に位置する部分にフィルター挿入口566が形成されており、フィルター挿入口566には、当該フィルター挿入口566を回動によって開閉可能にカバー材565Aに連結された蓋部材567が設けられている。
樹脂製見込み片部57は、樹脂製見付け片部56の上縁から室外側に延出して形成されており、その先端に係合溝部540に係合している鉤状の係合突部571を有している。
通気用開口561は、框体50見込み方向において室内側開口538に対して隙間58を隔てて対向して位置する。第一規制部562および第二規制部563は隙間58に位置する。
樹脂製見付け片部56の下部は、框体50の見込み方向において見付け片部531と間隔を隔てて対向して位置する。当該下部と見付け片部531との間には面材45が配置される。
なお、樹脂製見付け片部56の見付け寸法は、アルミ製框部材51の室外側見付け片部の見付け寸法と同じである。
このフィルター60は、図4に示すように、蓋部材567によって開けられたフィルター挿入口566から隙間58(図3参照)に挿入され、蓋部材567によってフィルター挿入口566が閉められることによって室内側開口538および通気用開口561間に配置される。
また、交換時などには、蓋部材567によって開けられたフィルター挿入口566からフィルター60を引出し、新たなフィルター60を前述したように挿入する。
なお、フィルター60にはその長手方向に延びたワイヤーなどが設けられているが、当該ワイヤーなどが設けられていないものも使用可能である。
操作摘み72は、アルミ製框部材51の見付け片部533に取り付けられ、樹脂製框部材55の長手方向においてフィルター挿入口566および通気用開口561と並んで配置されており、図2に示すA方向(左右方向)にスライド操作可能である。操作摘み72は、図示しない連動機構によって開閉部材71に連結されている。
(1)本実施形態では、換気框5は、アルミ製框部材51およびアルミ製框部材51の室内側に係合する樹脂製框部材55を備える框体50と、アルミ製框部材51および樹脂製框部材55間に設置されるフィルター60とを備え、アルミ製框部材51は、室外側開口524が形成された室外側見付け片部(見付け片部521,531によって構成される)と、一対の見込み片部(下側の見込み片部532および見込み片部522、立上り片部523および延出片部534によって構成される上側の見込み片部)と、室内側開口538が形成された室内側見付け片部(見付け片部533によって構成される)とを有して中空に形成され、樹脂製框部材55は、通気用開口561が形成された樹脂製見付け片部56を有し、樹脂製見付け片部56および見付け片部533間には隙間58が形成され、室内側開口538および通気用開口561は、框体50の長手方向に沿って設けられた複数の長孔538A,561A(孔)によってそれぞれ形成され、フィルター60は、見付け片部533および樹脂製見付け片部56間の隙間58に引出し可能に挿入されることを特徴とする。
上記構成を有するため、隙間58にフィルター60を挿入することで、フィルター60の室外面は見付け片部533に受け止められ、フィルター60の室内面は樹脂製見付け片部56に受け止められる。これにより、室内側開口538および通気用開口561を通る気流によってフィルター60が撓み変形することなく集塵等の機能を十分に発揮でき、また、隙間58から外れることをなくすことができる。
また、換気框5の室内側部分が樹脂製框部材55によって構成され、アルミ製框部材51が室内側に露出しないので、室内外間における断熱性を向上でき、さらに、樹脂製見付け片部56によってフィルター60をガイドできる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)樹脂製框部材55は、アルミ製框部材51の見付け片部533および樹脂製見付け片部56間の隙間58に位置する第一規制部562および第二規制部563を有し、第一規制部562は、室内側開口538および通気用開口561よりも上方(樹脂製框部材55の見付け方向外側)に位置し、第二規制部563は、室内側開口538および通気用開口561よりも下方(樹脂製框部材55の見付け方向内側)に位置する。このため、隙間58に挿入されるフィルター60の上方への位置ズレを、第一規制部562によって規制でき、フィルター60の下方への位置ズレを、第二規制部563によって規制できる。
また、第一規制部562および第二規制部563は、樹脂製框部材55に形成されるので、アルミ製框部材51の見付け片部533に前述した第一規制部562および第二規制部563を形成する必要がなく見付け面をフラットにでき、見付け片部533に室内側開口538を構成する複数の長孔538Aを容易に加工できる。また、樹脂製框部材55は、その樹脂製見付け片部56の室外面に第一規制部562および第二規制部563を形成でき、樹脂製見付け片部56の室内面をフラットに形成できるので、樹脂製框部材55に通気用開口561を構成する複数の孔561Aを容易に加工できる。
(3)アルミ製框部材51には、当該アルミ製框部材51内に位置して室内側開口538を開閉する開閉部材71と、開閉部材71を開閉操作する操作摘み72とが取り付けられ、樹脂製框部材55には、操作摘み72が配置される開口部565が形成され、開口部565のうち操作摘み72と通気用開口561との間の部分はフィルター挿入口566として構成される。このため、換気框5の長手方向における端部からフィルター60を挿入したり、引出したりする必要がないので、上框である換気框5に対して縦框勝ちとされても、換気框5の室内面からフィルター60を簡単に挿入し、引出すことができる。
(4)樹脂製框部材55には、フィルター挿入口566を塞ぐ蓋部材567が設けられる。このため、蓋部材567によってフィルター挿入口566を塞ぐことで、室内側から見てフィルター挿入口566を隠すことができ、内観意匠を向上できる。
(5)開閉部材71は、アルミ製框部材51の長手方向に沿って形成された溝部541に回動可能に取り付けられる。このため、例えば開閉部材71が上下移動するものである場合と比べ、開閉部材71の上下移動領域を確保する必要がなく框体50の見付け寸法を小さくできる。また、アルミ製框部材51の中空部54に上向凹溝や下向き凹溝を設け、当該上向凹溝および下向凹溝間にフィルター60を配置する場合と比べ、フィルター60がアルミ製框部材51の中空部54ではなく、見付け片部533および樹脂製見付け片部56間の隙間58に設置されるので、アルミ製框部材51の見込み寸法を小さくでき、また、開閉部材71にフィルター60が干渉することをなくすことができる。
(6)必要とされる集塵機能に応じた厚さ寸法が異なるフィルター60に対応して、アルミ製框部材51に係合する樹脂製框部材55を代えることができ、見付け片部533および樹脂製見付け片部56間の隙間58の見込み幅を簡単に調整できる。
また、フィルター60は、框体50の見込み方向において見付け片部533および樹脂製見付け片部56間に位置し、上下方向において第一規制部562および第二規制部563間に位置するので、フィルター60が振動や衝撃で外れることを抑制できる。さらに、第一規制部562および第二規制部563によってフィルター60が傾かないようにガイドでき、フィルター60の挿入を簡単に行い得る。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、隙間58に第一規制部562および第二規制部563が設けられているが、これらの構成を省略してもよく、また、第一規制部562および第二規制部563のうちの一方だけを有していてもよい。
また、第一規制部562、第二規制部563は、樹脂製框部材55に形成されているが、これに限らず、見付け片部533に形成されていてもよい。この場合には、樹脂製框部材55に第一規制部562および第二規制部563を形成した場合と比べ、見付け片部533および樹脂製見付け片部56間の隙間幅の寸法精度を向上できる。
さらに、第一規制部562および第二規制部563のうちの一方が見付け片部533に形成され、他方が樹脂製見付け片部56に形成されてもよい。
Claims (6)
- 金属製框部材および前記金属製框部材の室内側に係合する樹脂製框部材を備える框体と、前記金属製框部材および前記樹脂製框部材間に設置されるフィルターとを備え、
前記金属製框部材は、室外側開口が形成された室外側見付け片部と、一対の見込み片部と、室内側開口が形成された室内側見付け片部とを有して中空に形成され、
前記樹脂製框部材は、通気用開口が形成された樹脂製見付け片部を有し、
前記樹脂製見付け片部および前記室内側見付け片部間には隙間が形成され、
前記室内側開口および前記通気用開口は、框体の長手方向に沿って設けられた複数の孔によってそれぞれ形成され、
前記フィルターは、前記室内側見付け片部および前記樹脂製見付け片部間の前記隙間に引出し可能に挿入される
ことを特徴とする換気框。 - 請求項1に記載の換気框において、
前記樹脂製框部材は、前記室内側見付け片部および前記樹脂製見付け片部間の前記隙間に位置する第一規制部および第二規制部を有し、
前記第一規制部は、前記室内側開口および前記通気用開口よりも前記樹脂製框部材の見付け方向外側に位置し、
前記第二規制部は、前記室内側開口および前記通気用開口よりも前記樹脂製框部材の見付け方向内側に位置する
ことを特徴とする換気框。 - 請求項1に記載の換気框において、
前記金属製框部材は、前記室内側見付け片部および前記樹脂製見付け片部間の前記隙間に位置する第一規制部および第二規制部を有し、
前記第一規制部は、前記室内側開口および前記通気用開口よりも前記金属製框部材の見付け方向外側に位置し、
前記第二規制部は、前記室内側開口および前記通気用開口よりも前記金属製框部材の見付け方向内側に位置する
ことを特徴とする換気框。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の換気框において、
前記金属製框部材には、当該金属製框部材内に位置して前記室内側開口を開閉する開閉部材と、前記開閉部材を開閉操作する操作摘みとが取り付けられ、
前記樹脂製框部材には、前記操作摘みが配置される開口部が形成され、
前記開口部のうち前記操作摘みと前記通気用開口との間の部分はフィルター挿入口として構成される
ことを特徴とする換気框。 - 請求項4に記載の換気框において、
前記樹脂製框部材には、前記フィルター挿入口を塞ぐ蓋部材が設けられる
ことを特徴とする換気框。 - 請求項4または請求項5に記載の換気框において、
前記開閉部材は、前記金属製框部材の長手方向に沿って形成された溝部に回動可能に取り付けられる
ことを特徴とする換気框。
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- 2015-06-30 JP JP2015131284A patent/JP2017014775A/ja active Pending
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