JP2017014309A - 熱剥離性粘着テープ、画像読み取り装置及びその解体方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記粘着剤層としては、前記ゴム系ブロック共重合体(a)のガラス転移温度を超える温度に加熱された場合に、急激に軟化または溶融しうるものであることが好ましい。
重量平均分子量30万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体S(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は20質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は20質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は80質量%)100質量部、C5石油系粘着付与樹脂(軟化点100℃、数平均分子量885)40質量部を混合したものを、トルエンに溶解することによって粘着剤(a−1)を得た。
実施例1で使用した黒インキ層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに、フォレットGS‐1000(綜研化学(株)製、ポリメチルメタクリレート、30質量%溶液)600質量部、赤外線吸収性色素CIR‐RL(日本カーリット(株)製、ジイモニウム塩化合物)6.4質量部、メチルエチルケトン400質量部及びトルエン400質量部を含む塗布液を、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、乾燥後の厚さが4μmになるように塗工し乾燥させることによって得た赤外線吸収層を有する基材を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で粘着テープ2及び物品2を作製した。
実施例1で使用した黒インキ層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに、黒インキ層を有さない厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で粘着テープ3及び物品3を作製した。
前記粘着剤(a−1)の代わりに、前記粘着剤(a−1)と粘着成分ではないエボニックデグサジャパン製「カーボンブラック」(赤外線吸収剤)0.5質量部とを混合して得た粘着剤(a−2)を使用したこと以外は、作製例3と同様の方法で粘着テープ4及び物品4を作製した。
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量30万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体T(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は20質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は15質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は85質量%)を使用したこと以外は実施例3と同様の方法で粘着テープ5及び物品5を作製した。
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量32万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体U(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は30質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は20質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は80質量%)を使用したこと以外は実施例3と同様の方法で粘着テープ6及び物品6を作製した。
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量40万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体V(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は15質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は10質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は90質量%)を使用したこと以外は実施例3と同様の方法で粘着テープ7及び物品7を作製した。
C5石油系粘着付与樹脂(軟化点100℃、数平均分子量885)の使用量を40質量部から20質量部に変更したこと以外は実施例3と同様の方法で粘着テープ8及び物品8を作製した。
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量30万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体X(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は50質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は30質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は70質量%)を100質量部使用し、C5石油系粘着付与樹脂の代わりにテルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1000)65質量部を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で粘着テープ9及び物品9を作製した。
作製例9で使用した黒インキ層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに、黒顔料が練りこまれた厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用したこと以外は、実施例9と同様の方法で粘着テープ10及び物品10を作製した。
作製例9で使用したテルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1000)の使用量を65質量部から75質量部に変更したこと以外は実施例作製例9と同様の方法で粘着テープ11及び物品11を作製した。
実施例9で使用した粘着剤の代わりに、実施例9で使用した粘着剤と、粘着成分ではないマツモトマイクロスフィアーF−48(松本油脂製薬株式会社製、120℃における熱膨張率が370%、膨張開始温度90℃〜100℃、最大膨張温度125℃〜135℃、平均粒子径(膨張前)9μm〜15μm)とを混合して得た粘着剤を使用したこと以外は、作製例9と同様の方法で粘着テープ12及び物品12を作製した。前記マツモトマイクロスフィアーF−48は、粘着成分(スチレン−ブタジエンブロック共重合体Wとテルペンフェノール系粘着付与樹脂との合計)に対し15質量部使用した。
実施例1で使用した平行型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm2)の代わりに、半導体レーザー(出力4W、波長940nm、重量250kg、一括照射可能面積 約0.1cm2(局所加熱))を走査速度500mm/minの条件で使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で前記物品1の加熱を行った。
実施例9で使用した平行型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm2)の代わりに、半導体レーザー(出力4W、波長940nm、重量250kg、一括照射可能面積 約0.1cm2(局所加熱))を走査速度500mm/minの条件で使用したこと以外は、実施例9と同様の方法で前記物品9の加熱を行った。
実施例1で使用した平行型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm2)の代わりに、120℃に設定した乾燥機を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で前記物品1の加熱を行った。
実施例9で使用した平行型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製の、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm2)の代わりに、120℃に設定した乾燥機を使用したこと以外は、実施例9と同様の方法で前記物品9の加熱を行った。
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量100万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体W(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は20質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は30質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は70質量%)を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で粘着テープ13及び物品13を作製した。
(粘着剤(a−3)の調製)
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器に、ブチルアクリレート44.9質量部、2−エチルヘキシルアクリレート50質量部、アクリル酸2質量部、酢酸ビニル3質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.1質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.1質量部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、70℃で10時間重合することによって、重量平均分子量80万のアクリル系ランダム共重合体X溶液を得た。
比較例2で使用した厚さ4μmの黒インキ層が表面に設けられた38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに、厚さ4μmの黒インキ層を有しない厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用したこと以外は、比較例2と同様の方法で粘着テープ15及び物品15を作製した。
(粘着剤(a−4)の調製)
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器にブチルアクリレート64.9質量部、2−エチルヘキシルアクリレート30質量部、アクリル酸2質量部、酢酸ビニル3質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.1質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.1質量部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、70℃で10時間重合することによって、重量平均分子量70万のアクリル系ランダム共重合体組み合わせのモノマー配合100質量部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2質量部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、80℃で8時間重合してアクリルランダム共重合体Y溶液を得た。
実施例及び比較例で得た粘着テープの製造に使用した粘着成分(ゴム系ブロック共重合体またはアクリル系共重合体と粘着付与樹脂との合計)を、アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが100μmとなるように、離型ライナーの表面に塗布し、85℃で5分間乾燥させることによって、厚さ100μmの粘着剤層を、それぞれ複数枚形成した。
前記方法で測定した120℃下での貯蔵弾性率(G120)に対する、23℃下での貯蔵弾性率(G23)の割合を算出した。
23℃の環境下、実施例及び比較例で得た粘着テープを、1辺(外形)の長さが14mmの正方形で、幅2mmの額縁状に裁断した。
180度引き剥がし接着力は、JIS Z 0237に従い測定した。具体的には、実施例及び比較例で得た粘着テープの一方の面の離型ライナーを剥がし、その粘着剤層を、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)で裏打ちした。
前記粘着テープの片面を、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いて裏打ちし、幅10mm及び長さ70mmに裁断することによって試験テープを作製した。前記試験テープのうち長さ50mmの範囲を、ガラス板に貼付し、2kgのローラーを用い1往復加圧しそれらを接着した。前記接着したものを、23℃及び50%RHの雰囲気下に1時間放置した後、剥離方向に対して90°の方向に300gの荷重をかけ、3時間放置後、前記試験テープがSUS板からの剥がれ距離を測定し、以下の基準に従って評価した。なお、上記した定荷重保持力の評価方法は、外部から試験テープに変形応力が長時間加わった場合を想定した代用評価方法であり、剥がれ距離が長いほど定荷重保持力に優れることを表す。表中の値は、3時間放置後の剥がれ距離(mm)を示した。
実施例及び比較例に記載の加熱方法で粘着テープの表面温度が120℃に達するまで加熱し、ガラス板にゴム製の吸盤(直径40mm)をとりつけ、ポリカーボネート板を抑えながらガラス板を引っ張った際の剥がしやすさを、下記基準にしたがって評価した。
2 裁断された粘着テープ
3 ポリカーボネート板
4 プローブ
5 ガラス板
6 裁断された粘着テープ
7 ポリカーボネート板
Claims (7)
- 画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材との接着に使用することを特徴とする熱剥離性粘着テープ。
- アクリル系ブロック共重合体を含有する粘着剤、または、ゴム系ブロック共重合体(a)を含有する粘着剤を用いて形成される粘着剤層(A)を有するものである請求項1に記載の熱剥離性粘着テープ。
- 前記粘着剤層(A)が、ゴム系ブロック共重合体(a)を含有する粘着剤層であり、前記粘着剤層(A)に含まれる粘着成分の1Hz及び120℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G120が1.0×103Pa〜2.0×105Paの範囲であり、前記貯蔵弾性率G120に対する、1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23の割合〔G23/G120〕が1〜20である請求項1または2に記載の熱剥離性粘着テープ。
- きょう体と、透明ガラス部材とが、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱剥離性粘着テープによって接着された構成を有することを特徴とする画像読み取り装置。
- 前記きょう体が、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、及び、ポリスチレン樹脂からなる群より得られる少なくとも1種を含有するきょう体である請求項4に記載の画像読み取り装置。
- きょう体と透明ガラス部材とが請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱剥離性粘着テープによって接着された構成を有する画像読み取り装置を解体する方法であって、前記熱剥離性粘着テープを直接または間接的に加熱することによって、前記きょう体と透明ガラス部材とを分離することを特徴とする画像読み取り装置の解体方法。
- 前記熱剥離性粘着テープの加熱が、前記熱剥離性粘着テープまたは前記きょう体または前記透明ガラス部材にレーザーを照射、または、ハロゲンランプを近接もしくは接触させることによって行う工程である請求項6に記載の画像読み取り置の解体方法。
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