JP2017013972A - ブレーキ着脱治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降路の上部に配置された巻上機本体にブレーキユニットを安全かつ容易に着脱できるブレーキ着脱治具を提供する。【解決手段】実施形態に係るブレーキ着脱治具20は、エレベータの昇降路の上部に配置される巻上機本体10にブレーキユニット12を着脱するためのものである。巻上機本体10の上面部10Aに固定されるベース板21と、ベース板21に立設される支持軸22と、支持軸22に基端部23Aが支持され、先端部23Bがブレーキユニット12の上方に延在する吊梁材23と、吊梁材23の先端部23Bに設けられるガイドレール26と、ガイドレール26に保持されると共に、吊梁材23の長手方向に沿って、該ガイドレール26をスライド移動するスライド部材27と、スライド部材27とブレーキユニット12とを連結するブラケット28と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、巻上機本体にブレーキユニットを着脱するためのブレーキ着脱治具に関する。
一般に、建物内のエレベータの占有面積を最小限とするために機械室を設けない、いわゆる機械室レスタイプのエレベータ装置が普及している(例えば、特許文献1参照)。機械室レスタイプのエレベータ装置では、昇降路の上部に乗りかごを昇降させる巻上機が設置され、この巻上機は、巻上ロープを巻き上げる電動機を内蔵する巻上機本体と、この巻上機本体に連結されるブレーキユニットとを備えて構成される。
ところで、巻上機の保守点検を行う際に、巻上機本体にブレーキユニットを着脱する作業が生じる場合がある。機械室レスタイプのエレベータ装置では、巻上機の近くまで上昇させた乗りかごの上面に作業員が昇り、この乗りかごの上面を足場として、ブレーキユニットの着脱作業が行われる。この場合、ブレーキユニットは重量物であるため、安全かつ容易にブレーキユニットの着脱をすることが要望されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、昇降路の上部に配置された巻上機本体にブレーキユニットを安全かつ容易に着脱できるブレーキ着脱治具を提供することを目的とする。
実施形態のブレーキ着脱治具は、エレベータの昇降路の上部に配置される巻上機本体にブレーキユニットを着脱するためのブレーキ着脱治具であって、巻上機本体の上面部に固定されるベース板と、ベース板に立設される支持軸と、支持軸に基端部が支持され、先端部がブレーキユニットの上方に延在する吊梁材と、吊梁材の先端部に設けられるガイドレールと、ガイドレールに保持されると共に、吊梁材の長手方向に沿って、該ガイドレールをスライド移動するスライド部材と、スライド部材とブレーキユニットとを連結する連結部材と、を備える。
以下、実施形態に係るブレーキ着脱治具を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係るブレーキ着脱治具が利用されるエレベータ装置の概略構成を示す図である。エレベータ装置1は、図1に示すように、昇降路2を昇降可能な乗りかご3と、つり合いおもりとしてのカウンタウェイト4と、これら乗りかご3とカウンタウェイト4とを連結するメインロープ5と、このメインロープ5が巻き掛けられて乗りかご3を昇降させる巻上機6とを備える。本実施形態では、昇降路2の上部にステージ7が設けられ、巻上機6はステージ7上に配置される。このように、本実施形態のエレベータ装置1は、昇降路2の上部に巻上機6が配置された、いわゆる機械室レスタイプのものである。
昇降路2は、建物の鉛直方向に沿って設けられ、建物内の複数の階床8にそれぞれ連通する。乗りかご3は、昇降路2内に配置され、利用者が乗ったり荷物を乗せたりするための構造物である。本実施形態では、乗りかご3は、この乗りかご3の上面3Aの周縁を囲う安全柵9を備え、作業者が乗りかご3の上面3Aに立って安全に作業を行うことを可能としている。カウンタウェイト4は、メインロープ5を介して乗りかご3に連結されて昇降路2内に配置され、乗りかご3と連動して昇降路2を昇降可能なつり合いおもりである。メインロープ5は、巻上機6のシーブ11(図2参照)等に巻き掛けられて、一端に乗りかご3が接続され、他端にカウンタウェイト4が接続される。巻上機6は、乗りかご3を移動させる動力を発生させる電動機(不図示)、この電動機に連結されたシーブ11等を備える。巻上機6は、電動機の駆動によりシーブ11が回転し、メインロープ5がシーブ11に巻き上げられて乗りかご3を昇降する。
図2は、巻上機の外観斜視図である。巻上機6は、図2に示すように、水平方向に延びる軸線Sに沿って長く形成された巻上機本体10と、この巻上機本体10の軸線Sの一端側に配置されるシーブ11と、軸線Sの他端側に配置されるブレーキユニット12とを備える。巻上機本体10は、軸線Sに沿って回転軸(不図示)が延びる電動機(不図示)を備え、この電動機の回転軸は軸線Sを中心に回転する。巻上機本体10の上面部10Aには、運搬用のアイボルト(不図示)を取り付けるための2つのねじ穴10B,10Bが設けられている。このねじ穴10B,10Bは、いずれも上記した軸線Sの鉛直上方に形成されている。
シーブ11は、巻上機本体10の電動機に連結されて電動機に連動して回転する。このシーブ11には、上記したメインロープ5(図1)が巻き掛けられている。ブレーキユニット12は、通常、巻上機本体10の電動機を停止し、昇降路2内の乗りかご3を所定の階床8で停止させた際に、シーブ11の回転を固定して乗りかご3が上下方向に動くことを防ぐ。また、ブレーキユニット12は、昇降路2内の乗りかご3を緊急停止させる際にも使用される。
ブレーキユニット12は、例えば、ディスクブレーキユニットであり、巻上機本体10に着脱自在に形成されている。巻上機本体10は、ブレーキユニット12側の端部に本体フランジ部10Cを備え、ブレーキユニット12は、この本体フランジ部10Cと組み合うブレーキフランジ部12Aを備える。これら本体フランジ部10Cとブレーキフランジ部12Aとはボルト13により固着される。
巻上機本体10は、電動機の回転軸に連結されたブレーキディスク(不図示)を備え、ブレーキユニット12は、ブレーキディスクに対して軸線S方向に移動可能に構成されるブレーキパッド(不図示)を備え、このブレーキパッドがブレーキディスクに押し付けられることでブレーキディスク(回転軸)の回転を停止する。
上述した構成を備える巻上機6は、巻上機6の保守点検時に、巻上機本体10に対してブレーキユニット12を着脱する作業が生じる場合がある。本実施形態では、図1に示すように、巻上機6は、昇降路2の上部に配置されているため、乗りかご3を巻上機6の近くまで上昇させ、この乗りかご3の上面3Aに作業員が昇り、この乗りかご3の上面3Aで作業が行われる。ブレーキユニット12は、例えば、重量が30kg程度ある重量物であるため、安全かつ容易にブレーキユニット12の着脱をする要望がある。
続いて、本実施形態のブレーキ着脱治具20について説明する。このブレーキ着脱治具20は、巻上機本体10に対してブレーキユニット12を安全かつ容易に着脱可能とするものである、図3は、ブレーキ着脱治具が取り付けられた巻上機の外観斜視図であり、図4は、ブレーキ着脱治具が取り付けられた巻上機の概略側面図である。また、図5は、ブレーキ着脱治具の分解斜視図である。ブレーキ着脱治具20は、図3及び図4に示すように、巻上機本体10の上面部10Aに固定されるベース板21と、このベース板21に立設される支持軸22と、支持軸22に基端部23Aが支持される吊梁材23と、この吊梁材23の先端部23Bに設けられるガイドレール26とを備える。また、ブレーキ着脱治具20は、図4及び図5に示すように、ガイドレール26をスライド移動するスライド部材27と、このスライド部材27とブレーキユニット12とを連結するブラケット(連結部材)28とを備える。
ベース板21は、図3に示すように、巻上機本体10の上面部10Aに配置される平板状の部材であり、巻上機本体10の上記ねじ穴10B(図2)にそれぞれボルト15を用いて固定されている。またベース板21は、一方の側縁部21Aが円弧状に形成され、この側縁部21Aは、巻上機本体10よりも該巻上機本体10の幅方向に張り出している。ベース板21は、側縁部21Aが円弧状に形成されたものに限るものではなく矩形状でも良い。また、一方の側縁部21Aだけでなく両方の側縁部21Aを幅方向に張り出す構成としても良い。
支持軸22は、図4に示すように、ベース板21に固定され、このベース板21に対して垂直に延びている。また、ベース板21を巻上機本体10に固定した場合、支持軸22は、ベース板21上の上記ボルト15,15の間であって、各ボルト15,15を結んだ線上に設けられていることが好ましい。これにより、ベース板21を巻上機本体10に固定した場合、支持軸22は、巻上機本体10(巻上機6)の軸線Sの鉛直上方に位置する。
吊梁材23は、剛性を有する長尺部材であり、ブレーキユニット12を巻上機本体10から取り外す際、または、巻上機本体10に取り付ける際に、ブレーキユニット12を吊り下げて保持する。吊梁材23は、図3に示すように、基端部23Aが上記した支持軸22に支持され、先端部23Bはブレーキユニット12の上方を通過し、ブレーキユニット12よりも上記した軸線S方向に離間した位置に延在する。本実施形態では、吊梁材23は、断面L字状に形成された一対のアングル材24,24と、これらアングル材24,24の長手方向の一端同士を該アングル材24,24間に隙間を設けた状態で連結する基材25とを備える。このため、基材25が吊梁材23の基端部23Aに相当する。また、ガイドレール26は、吊梁材23の先端部23Bとなるアングル材24,24の他端側で該アングル材24,24に挟まれて支持されている。
上記した基材25は、アングル材24,24の間に設けられた開口25A(図4)を備え、支持軸22は、開口25Aを通じて基材25を貫通している。このため、吊梁材23は、支持軸22の軸周りに回転自在に支持される。この構成によれば、ブレーキユニット12を吊り下げた状態で、吊梁材23を支持軸22の軸周りに回転させることにより、ブレーキユニット12を簡単に移動させることができ、該ブレーキユニット12の着脱作業を容易に行うことができる。なお、支持軸22と基材25とを、ボールベアリングなどの軸受を介して支持する構成としても良いことは勿論である。
ガイドレール26は、図5に示すように、例えば、角型パイプなどを用いて形成され、アングル材24,24の間に挟まれて支持される。ガイドレール26は、底面部の幅方向中央に、長手方向に沿って切欠き26Aが設けられ、この切欠き26Aの両側に位置する底面部26B,26Bがスライド部材27をスライド移動可能に保持する。
スライド部材27は、図5に示すように、本体30と、この本体30に回転自在に支持される4つのローラ31と、本体30から下方に延びる軸部32とを備える。ローラ31は、ガイドレール26の幅方向及び長手方向にそれぞれ2つずつ並べて設けられ、ガイドレール26の両底面部26B,26B上をそれぞれ走行する。軸部32は、ガイドレール26の切欠き26Aを通過して、ガイドレール26の下方に延びる。この軸部32には、外周にねじ部が形成され、図4に示すナット33が取り付けられる。なお、本実施形態では、スライド部材27は回転自在なローラ31を備える構成としたが、例えば、本体30の底面に摩擦抵抗の小さな材料で形成された摺動部を設け、ガイドレール26の両底面部26B,26B上を摺動させる構成としても良い。
ブラケット28は、図4に示すように、スライド部材27の軸部32に連結されて水平方向に延びる水平面部28Aと、この水平面部28Aの先端から下方に延びてブレーキユニット12に固定される固定面部28Bとを備える。ブレーキユニット12には、軸線S方向の端面に固定用ねじ穴(不図示)が設けられており、固定面部28Bを貫通するボルト34により、ブレーキユニット12とブラケット28(固定面部28B)とが固着される。また、水平面部28Aには、軸部32が貫通すると共に、軸線S方向(ガイドレール26の長手方向)に延びる長孔35が設けられている。ブラケット28は、長孔35を貫通させた軸部32にナット33を取り付けることにより、スライド部材27に連結される。本実施形態では、ナット33の高さ位置によって、ブラケット28の高さ位置を調整することができ、軸部32及びナット33が高さ調整部を構成する。また、軸部32に対して、ブラケット28を長孔35の軸線S方向に調整することができる。
このように、ブレーキ着脱治具20は、吊梁材23の先端部23Bに設けられるガイドレール26と、ガイドレール26に保持されると共に、該ガイドレール26をスライド移動するスライド部材27と、スライド部材27とブレーキユニット12とを連結するブラケット28とを備えるため、このブレーキユニット12を吊梁材23に吊り下げた状態のまま、ブレーキユニット12をガイドレール26に沿ってスライド移動させることができる。このため、ブレーキユニット12を吊梁材23に吊り下げたまま、該ブレーキユニット12を巻上機本体10に対して、軸線S方向に接近または離間させることができ、ブレーキユニット12の着脱を容易に行うことができる。
吊梁材23は、上記したようにブレーキユニット12を吊り下げて保持する。さらに、ブレーキユニット12は、ガイドレール26に沿ってスライド移動するため、吊梁材23を基端部23Aで支持する支持軸22には、ブレーキユニット12の荷重による大きな曲げモーメントが生じる。本実施形態では、吊梁材23は、図3及び図4に示すように、基端部23Aと先端部23Bとの間に、ベース板21に向けて延び、該ベース板21に当接する脚部40を備える。具体的には、アングル材24,24の底面にそれぞれ脚部40を取り付けている。この脚部40を設けることにより、脚部40がブレーキユニット12を吊り下げた際の荷重を受けるため、支持軸22に生じる曲げモーメントを低減することができる。この構成により、支持軸22の強度を過剰に高める必要はなく、ブレーキ着脱治具20の軽量化及び簡素化を実現できる。
また、本実施形態では、脚部40の下端部には、図4に示すように、吊梁材23を支持軸22の軸周りに回転させた際に、ベース板21上を転動するボール(転動部)41が設けられている。この構成によれば、ブレーキユニット12を吊り下げた状態で、吊梁材23を支持軸22の軸周りに簡単に回転させることができ、ブレーキユニット12の移動及び取扱いが容易になる。また、ベース板21には、図3及び図4に示すように、吊梁材23を支持軸22の軸周りに回転させた際に、この吊梁材23の回転を止めるためのストッパ42が設けられている。
次に、例えばブレーキユニット12を交換する場合など、上記したブレーキ着脱治具20を用いて、ブレーキユニット12を着脱する際の動作について説明する。図6及び図7は、ブレーキユニットを着脱する際の動作を説明する図である。なお、これら図6及び図7では、ブレーキユニット12を取り外した巻上機本体10の内部構造の記載を省略している。
ブレーキユニット12を備える巻上機6は、図1に示すように、昇降路2の上部に設けられたステージ7上に配置されているため、乗りかご3を巻上機6の近くまで上昇させ、この乗りかご3の上面3Aに作業員が昇り、この乗りかご3の上面3Aの上でブレーキユニット12の着脱作業が行われる。ブレーキユニット12を巻上機本体10から取り外す場合、図3に示すように、ブレーキ着脱治具20を巻上機6に装着する。具体的には、ブレーキ着脱治具20のベース板21を巻上機本体10の上面部10Aに載せ、このベース板21を巻上機本体10のアイボルト用のねじ穴10B(図2)にボルト15で固定する。また、ブラケット28の固定面部28Bをブレーキユニット12の軸線S方向の端面とボルト34で固定する。この場合、図4に示すように、スライド部材27の軸部32とナット33とを操作して、ブラケット28の高さ位置を適当な高さに合わせると、ブレーキユニット12へのブラケット28の取り付けが容易となる。なお、巻上機6をステージ7に設置する際に、予め、ブレーキ着脱治具20を巻上機6に装着しておいても良い。
次に、ブレーキユニット12と巻上機本体10とを連結するボルト13(図3)を取り外す。この場合、ブレーキユニット12は、ブラケット28及びスライド部材27(図4)を介して、吊梁材23(ガイドレール26)に吊り下げられているため、ブレーキユニット12が落下することはない。続いて、作業員は、ブレーキユニット12を手でつかみ、図6に示すように、ブレーキユニット12を軸線S方向に沿って、巻上機本体10から離間する方向に移動する。この場合、図4に示すように、スライド部材27の各ローラ31がガイドレール26内を走行することにより、小さな力で簡単にブレーキユニット12を軸線S方向に引き出すことができる。
次に、作業員は、図7に示すように、ブレーキユニット12を手でつかんだ状態で、吊梁材23を支持軸22の軸線T周りに時計回りに回転させる。すると、例えば、図7に示すように、ブレーキユニット12を、乗りかご3の上面3Aに設けた安全柵9の内側に移動させることができ、乗りかご3の上面3A上で、ブレーキユニット12をブラケット28から安全に取り外すことができる。
また、交換用の新しいブレーキユニット12を巻上機本体10に取り付ける場合には、上記した取り外す手順と逆の手順を行う。具体的には、図7に示すように、ブラケット28が乗りかご3の安全柵9の内側に位置するように、吊梁材23を支持軸22の軸線T周りに回転させ、この状態で新たなブレーキユニット12をブラケット28に取り付ける。
そして、作業員は、吊梁材23を支持軸22の軸線T周りに反時計回りに回転させ、図6に示すように、ブレーキユニット12が軸線S上に位置するまで移動させる。次に、ブレーキユニット12を手でつかんだ状態で、ブレーキユニット12を軸線S方向に沿って、巻上機本体10に接近する方向に移動する。この場合にも、スライド部材27の各ローラ31がガイドレール26内を走行することにより、小さな力で簡単にブレーキユニット12を巻上機本体10に接近させることができる。
次に、ブレーキユニット12と巻上機本体10との位置合わせをし、ブレーキユニット12と巻上機本体10とをボルト13により連結する。最後に、ブレーキ着脱治具20を巻上機6から取り外して作業を終了する。
以上、本実施形態に係るブレーキ着脱治具20は、エレベータの昇降路2の上部に配置される巻上機本体10にブレーキユニット12を着脱するものであって、巻上機本体10の上面部10Aに固定されるベース板21と、ベース板21に立設される支持軸22と、支持軸22に基端部23Aが支持され、先端部23Bがブレーキユニット12の上方に延在する吊梁材23と、吊梁材23の先端部23Bに設けられるガイドレール26と、ガイドレール26に保持されると共に、吊梁材23の長手方向に沿って、該ガイドレール26をスライド移動するスライド部材27と、スライド部材27とブレーキユニット12とを連結するブラケット28とを備える。この構成によれば、ブレーキユニット12を吊梁材23に吊り下げた状態のまま、ブレーキユニット12をガイドレール26に沿ってスライド移動させることができるため、ブレーキユニット12を巻上機本体10に対して、簡単に軸線S方向に接近または離間させることができ、ブレーキユニット12の着脱を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、吊梁材23は、基端部23Aと先端部23Bとの間に、ベース板21に向けて延び、該ベース板21に当接する脚部40を備えるため、この脚部40がブレーキユニット12を吊り下げた際の荷重の一部を受けるため、支持軸22に生じる曲げモーメントを低減することができる。従って、支持軸22の強度を過剰に高める必要はなく、ブレーキ着脱治具20の軽量化及び簡素化を実現できる。
また、本実施形態によれば、吊梁材23は、支持軸22の軸周りに回転自在に支持されるため、ブレーキユニット12を吊り下げた状態で、吊梁材23を支持軸22の軸周りに回転させることにより、例えば、乗りかご3の上面3Aに設けた安全柵9の内側に、ブレーキユニット12を簡単に移動させることができ、該ブレーキユニット12の着脱作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、脚部40は、下端部にベース板21上を転動するボール41を備えるため、ブレーキユニット12を吊り下げた状態で、吊梁材23を支持軸22の軸周りに簡単に回転させることができ、ブレーキユニット12の移動及び取扱いが容易になる。
また、本実施形態によれば、スライド部材27は、該スライド部材27に対するブラケット28の高さ位置を調整可能な軸部32及びナット33を備えるため、このナット33の操作により、ブラケット28とブレーキユニット12との連結を容易に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 エレベータ装置、2 昇降路、3 乗りかご、3A 上面、6 巻上機、7 ステージ、9 安全柵、10 巻上機本体、10A 上面部、10B ねじ穴、10C 本体フランジ部、11 シーブ、12 ブレーキユニット、12A ブレーキフランジ部、20 ブレーキ着脱治具、21 ベース板、22 支持軸、23 吊梁材、23A 基端部、23B 先端部、24 アングル材、25 基材、25A 開口、26 ガイドレール、26B 底面部、27 スライド部材、28 ブラケット(連結部材)、31 ローラ、32 軸部(高さ調整部)、33 ナット(高さ調整部)、40 脚部、41 ボール(転動部)、S 軸線
Claims (5)
- エレベータの昇降路の上部に配置される巻上機本体にブレーキユニットを着脱するためのブレーキ着脱治具であって、
前記巻上機本体の上面部に固定されるベース板と、
前記ベース板に立設される支持軸と、
前記支持軸に基端部が支持され、先端部が前記ブレーキユニットの上方に延在する吊梁材と、
前記吊梁材の先端部に設けられるガイドレールと、
前記ガイドレールに保持されると共に、前記吊梁材の長手方向に沿って、該ガイドレールをスライド移動するスライド部材と、
前記スライド部材と前記ブレーキユニットとを連結する連結部材と、
を備えることを特徴とするブレーキ着脱治具。 - 前記吊梁材は、前記基端部と前記先端部との間に、前記ベース板に向けて延び、該ベース板に当接する脚部を備えることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ着脱治具。
- 前記吊梁材は、前記支持軸の軸周りに回転自在に支持されることを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキ着脱治具。
- 前記脚部は、下端部に前記ベース板上を転動する転動部を備えることを特徴とする請求項2または3に記載のブレーキ着脱治具。
- 前記スライド部材は、該スライド部材に対する前記連結部材の高さ位置を調整可能な高さ調整部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のブレーキ着脱治具。
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