JP2017013695A - 車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドリングストップ時のエンジン再始動に伴う再起動を防止するために、複雑な構成が不要であってコスト上昇を抑えることができる車載装置を提供すること。
【解決手段】車載装置1は、携帯端末装置100がUSBケーブルを介して接続されるUSBインタフェース部80と、携帯端末装置100に対してUSBケーブルを介して給電を行う給電部82と、車両に搭載されたバッテリ200から給電されて車載装置1の動作電力を生成する電源回路90と、アイドリングストップにおけるエンジン停止時に、給電部82による携帯端末装置100への給電動作を停止するとともに、携帯端末装置100に給電要求を送って、USBケーブルを介した携帯端末装置100から電源回路90への給電動作を可能にする切替部84および切替制御部52とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、アイドリングストップ機能を有する車両に搭載されて各種の動作を行う車載装置に関する。
従来から、燃料節約と排出ガス削減を目的として、信号待ち等で停車したときにエンジン回転を停止させるアイドリングストップ機能を有する車両が知られている。このような車両では、信号待ち等でブレーキペダルを踏んでいる状態でエンジン回転が停止し、ブレーキペダルから足を離したときなどにスタータを用いてエンジンを再始動させるようになっている。このため、エンジン再始動時にバッテリ電圧が大きく低下し、バッテリの状態によってはバッテリ電圧が車載装置の最低動作保障電圧よりも低くなって、アイドリングストップ実施毎に車載装置の再起動が発生する。そのため、車載装置の動作がその都度中断されることになる。例えば、車載装置としてナビゲーション装置を考えた場合には、再起動時に読み込む地図データ等のデータ量が多いため、通常動作を開始するまでに20秒程度かかることになり、右左折交差点で一時停止した場合などにはその都度案内動作に支障をきたすことになる。
このような不都合を回避する従来技術として、エンジン再始動時に、DC/DCコンバータによって構成される電力補助装置によって車載装置に動作電力を供給する構成(例えば、特許文献1参照。)や、バッテリにキャパシタからなる蓄電池と可変抵抗回路とを直列接続し、車載装置に印加される電圧値が所定値となるように可変抵抗回路の抵抗値を制御するようにした構成(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
特開2014−234015号公報 特開2013−1331号公報
ところで、上述した特許文献1、2に開示された構成では、電力補助装置や蓄電池などの電力を蓄えることができる高価な部品を用いており、構成が複雑になるとともに製品全体として大幅なコスト上昇につながるという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、アイドリングストップ時のエンジン再始動に伴う再起動を防止するために、複雑な構成が不要であってコスト上昇を抑えることができる車載装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車載装置は、走行中にエンジンの停止および再始動が行われるアイドリングストップ機能を備えた車両に搭載されるとともに、所定のケーブルを介して双方向の給電が可能な外部装置が接続されている。この車載装置は、外部装置がケーブルを介して接続されるインタフェース手段と、外部装置に対してケーブルを介して給電を行う給電手段と、車両に搭載されたバッテリから給電されて自装置の動作電力を生成する電源回路と、アイドリングストップにおけるエンジン停止時に、給電手段による外部装置への給電動作を停止するとともに、外部装置に給電要求を送って、ケーブルを介した外部装置から電源回路への給電動作を可能にする給電切替手段とを備えている。
また、上述した給電切替手段は、給電手段による外部装置への給電と、外部装置から電源回路への給電を切り替える切替手段と、切替手段による切替動作を制御する切替制御手段とを備えることが望ましい。
アイドリングストップ時にエンジンが停止したときに、外部装置に対する給電を停止して車載装置全体としての消費電力を少なくするだけでなく、この外部装置から車載装置に対して給電を行うことにより、エンジンの再始動時にバッテリ電圧が低下した場合であっても車載装置に対する給電電圧の低下を抑制することができ、エンジンの再始動に伴う車載装置の再起動を防止(あるいは低減)することが可能となる。また、給電切替手段の追加等の最小限の変更で済むため、高価な部品を含む複雑な構成が不要であってコスト上昇を抑えることができる。
また、上述した外部装置は、複数の電圧値のそれぞれに対応する給電が可能であり、切替制御手段は、エンジン停止時に、複数の電圧値の中からバッテリの定格電圧に対応する給電電圧を指定した給電要求を外部装置に送ることが望ましい。これにより、搭載されているバッテリの仕様に合わせた外部装置からの給電が可能となる。
また、上述した切替制御手段は、エンジンの再始動時のバッテリの端子電圧の低下の程度を予測し、低下の程度が大きくてバッテリの端子電圧が動作保障電圧値よりも低くなると判断したときに、エンジン停止時に切替手段による給電切り替えを行うことが望ましい。これにより、外部装置から車載装置に給電する頻度を減らすことができ、外部装置における過度の電力消費を抑えることが可能となる。
また、上述した切替制御手段は、エンジン停止時の外部装置の電池残量を確認し、この電池残量が所定値以上であるときに、エンジン停止時に切替手段による給電切り替えを行うことが望ましい。外部装置の電池残量が少ない場合に外部装置から車載装置に対する給電を禁止することにより、外部装置の電池残量が空になって動作不能に陥ることを防止することができる。
また、上述した外部装置がインタフェース部に接続されていないときに接続を促す所定の通知を行う通知手段をさらに備えることが望ましい。これにより、外部装置の接続忘れにより、エンジンの再始動に伴って車載装置の再起動が発生することを防止することができる。
また、上述した切替制御手段は、エンジンの再始動を検出したときに、所定の待ち時間が経過した後、切替手段に指示を送って、外部装置から電源回路への給電を給電手段による外部装置への給電に切り替えることが望ましい。これにより、エンジンの再始動後に外部装置に対する給電を確実に再開することができ、次のアイドリングストップ時の動作に備えることが可能となる。
また、上述したケーブルは、USBケーブルであり、外部装置は、USB PD規格を満たすことが望ましい。これにより、車載装置に対する給電能力を有する外部装置を用いて、外部装置から車載装置に対する給電を確実に実施することが可能となる。
一実施形態の車載装置の構成を示す図である。 USB PD規格に対応するプロファイルの内容を示す図である。 アイドリングストップ時の給電切替に関連する電源投入後の車載装置の動作手順を示す流れ図である。 アイドリングストップ監視モードの動作手順を示す流れ図である。 携帯端末装置が未接続場合に通知を行う変形例の動作手順を示す流れ図である。 電池残量が少ないときにアイドリングストップ監視モードへの移行を中止する変形例の動作手順を示す流れ図である。 バッテリの状態を考慮した変形例の動作手順を示す流れ図である。
以下、本発明を適用した一実施形態の車載装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態の車載装置の構成を示す図である。図1に示す車載装置1は、走行中にエンジンの停止および再始動が行われるアイドリングストップ機能を備えた車両に搭載されており、アイドリングストップ時に携帯端末装置100から給電が行われ、それ以外では携帯端末装置100に対して給電を行っている。このため、車載装置1は、ナビゲーション処理部10、TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18、操作部20、入力制御部26、表示処理部30、表示装置32、デジタル−アナログ変換器(D/A)40、スピーカ42、制御部50、ハードディスク装置(HDD)70、USBインタフェース部(USB I/F)80、電源回路90、加算回路92を備えている。
ナビゲーション処理部10は、ハードディスク装置70に記憶されている地図データを用いて車載装置1が搭載された車両の走行を案内するナビゲーション動作を行う。自車位置を検出するGPS装置12とともに用いられ、車両の走行を案内するナビゲーション動作には、地図表示、経路探索・誘導のほかに周辺施設を検索して表示する動作などが含まれる。なお、自車位置検出は、GPS12の他にジャイロセンサや車速センサ等の自律航法センサを組み合わせて用いるようにしてもよい。
TVチューナ処理部14は、地上デジタル放送等の放送信号を受信し、映像および音声を再生する処理を行う。ラジオチューナ処理部16は、ラジオ放送の信号を受信し、音声を再生する処理を行う。AV処理部18は、圧縮されてハードディスク装置70に記憶されている音楽データや映像データを読み出して再生する処理を行う。なお、音楽データや映像データは、ディスク読取装置(図示せず)を用いてCDやDVDから読み取ったものを用いたり、携帯端末装置100から送られてくるものをUSBインタフェース部80経由で受信して用いるようにしてもよい。
操作部20は、車載装置1に対する利用者による操作を受け付けるためのものであり、表示装置32の周囲に配置された各種の操作キー、操作スイッチ、操作つまみ等を含んで構成されている。また、表示装置32に各種の操作画面や入力画面が表示された時点で、これらの操作画面や入力画面の一部を利用者が指などで直接指し示すことにより、操作画面や入力画面の表示項目を選択することができるようになっており、このような操作画面や入力画面を用いた操作を可能とするために、指し示された指などの位置を検出するタッチパネルが操作部20の一部として備わっている。なお、タッチパネルを用いる代わりに、リモートコントロールユニット等を用いて操作画面や入力画面の一部を利用者の指示に応じて選択するようにしてもよい。入力制御部26は、操作部20を監視しており、その操作内容を決定する。
表示処理部30は、各種の操作画面や入力画面等を表示する映像信号を出力して表示装置32にこれらの画面を表示するとともに、TVチューナ処理部14によって受信した放送信号に対応する映像画面やAV処理部18によって再生した映像画面等を表示する映像信号を出力して表示装置32にこれらの画面を表示する。表示装置32は、運転席と助手席の中央前方に設置されており、例えば液晶表示装置(LCD)を用いて構成されている。
デジタル−アナログ変換器40は、ナビゲーション処理部10、TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18のそれぞれの処理によって生成される音声データや音楽データをアナログの音声信号に変換してスピーカ42から出力する。なお、実際には、デジタル−アナログ変換器40とスピーカ42の間には信号を増幅する増幅器が接続されているが、図1ではこの増幅器は省略されている。また、デジタル−アナログ変換器40とスピーカ42との組合せは再生チャンネル数分備わっているが、図1では一組のみが図示されている。
USBインタフェース部80は、USBホストとしての車載装置1とUSBデバイスとしての携帯端末装置100との間で信号の入出力を行うためのものであり、USBホストコントローラを含んでいる。本実施形態では、USBケーブルを介して双方向に給電を行うことができるUSB PD(Power Delivery)規格に準拠した携帯端末装置100が接続される場合を想定している。
図2は、USB PD規格に対応するプロファイルの内容を示す図である。図2に示すように、プロファイル2以上の場合には12Vの給電に対応している。本実施形態では、USBケーブルを介して接続される携帯端末装置100がUSB PD規格のプロファイル2以上に対応していることが確認された場合には、携帯端末装置100から車載装置1に対して12Vの給電が実施される。
USBインタフェース部80は、USB PD規格に対応するため、給電部82と切替部84を有している。
給電部82は、USBケーブルを介して接続された携帯端末装置100等の外部装置に対してUSBケーブルを介して給電を行う。例えば、給電部82は、USB PD規格のプロファイル1〜5のそれぞれに対応する給電を行うために、給電電圧および給電電流を各プロファイルに合わせて可変設定することができる。
切替部84と切替制御部52(後述する)は、アイドリングストップにおけるエンジン停止時に、給電部82による携帯端末装置100への給電動作を停止するとともに、この携帯端末装置100に給電要求を送って、USBケーブルを介した携帯端末装置100から電源回路90への給電動作を可能にする。このため、切替部84は、給電部82による携帯端末装置100への給電と、携帯端末装置100から電源回路90への給電を切り替える。
電源回路90は、車両に搭載されたバッテリ200に接続されており、このバッテリ200から給電されて自装置(車載装置1)の各部に供給する動作電力を生成する。加算回路92は、切替部84によって携帯端末装置100から電源回路90への給電に切り替えられたときに、携帯端末装置100から送られてくる電力を電源回路90に供給する。この加算回路92は、例えば、電源回路90とバッテリ200とを接続する電力供給経路に挿入されており、バッテリ200から供給される電力と携帯端末装置100から供給される電力を加算して電源回路90に供給する。
制御部50は、車載装置1の全体を制御するためのものであり、ROMやRAMなどに格納された所定のプログラムをCPUで実行することにより実現される。また、制御部50は、アイドリングストップ時に関連して給電切替等を行うために、切替制御部52と通知処理部54を有している。
切替制御部52は、切替部84による給電切替動作を制御する。また、通知処理部54は、USBインタフェース部80に携帯端末装置100が接続されていないときに、接続を促す所定の通知を行う。例えば、表示装置32に所定の通知画面を表示することにより、あるいは、スピーカ42から所定の通知音を出力することにより、所定の通知が行われる。
上述したUSBインタフェース部80がインタフェース手段に、給電部82が給電手段に、切替制御部52と切替部84が給電切替手段に、切替部84が切替手段に、切替制御部52が切替制御手段に、通知処理部54が通知手段にそれぞれ対応する。
本実施形態の車載装置1はこのような構成を有しており、次に、アイドリングストップ時に給電切替を行う動作について説明する。
図3は、アイドリングストップ時の給電切替に関連する電源投入後の車載装置1の動作手順を示す流れ図である。電源が投入されて車載装置1が動作を開始すると、まず、切替制御部52は、USBケーブルに携帯端末装置100が接続されているか否かを判定する(ステップ100)。未接続の場合には否定判断が行われ、この判定が繰り返される。
また、携帯端末装置100が接続されている場合にはステップ100の判定において肯定判断が行われる。次に、切替制御部52は、携帯端末装置100との間でデータ通信を行って、USB PD規格への対応に関する情報を取得する(ステップ102)。
次に、切替制御部52は、この取得した情報に基づいて、携帯端末装置100が双方向給電に対応しているか(USB PD規格に対応しているか)否かを判定する(ステップ104)。対応している場合には肯定判断が行われ、次に、切替制御部52はプロファイルは2以上か否かを判定する(ステップ106)。プロファイルが2以上の場合には肯定判断が行われ、アイドリングストップ監視モードに移行する(ステップ108)。
一方、双方向給電に対応していない場合(ステップ104の判定において否定判断)や、プロファイルが1の場合(ステップ106の判定において否定判断)には、アイドリングストップ時に給電切替を行わない通常モードに移行する(ステップ110)。
図4は、アイドリングストップ監視モードの動作手順を示す流れ図である。この監視モードでは、まず、ACC(アクセサリー)スイッチ(図示せず)がオンされているか否かを判定する(ステップ200)。ACCスイッチは、車載装置1等に電源を投入する電源スイッチであり、このACCスイッチがオフされた場合には否定判断が行われ、一連の動作を終了する。また、ACCスイッチがオンされている場合にはステップ200の判定において肯定判断が行われる。次に、切替制御部52は、エンジン回転数がしきい値以下か否かを判定する(ステップ202)。このしきい値は、アイドリング回転数よりも低い値であり、このしきい値よりも高い場合には否定判断が行われ、ステップ200の判定以降が繰り返される。
また、エンジン回転数がしきい値以下の場合にはステップ202の判定において肯定判断が行われる。ACCスイッチがオン、かつ、エンジン回転数がしきい値以下の場合とはアイドリングストップによりエンジン回転が停止した状態に対応している。この場合には、アイドリングストップモードに移行する(ステップ204)。
アイドリングストップモードでは、まず、切替制御部52は、給電部82に指示を送って携帯端末装置100に対する給電を停止する(ステップ206)。また、切替制御部52は、携帯端末装置100に給電要求を行う(ステップ208)。この給電要求には12Vで給電を行う指示が含まれており、この給電要求に応じて携帯端末装置100による12V給電が開始される。また、切替制御部52は、切替部84に指示を送って給電方向を携帯端末装置100から車載装置1の電源回路90の向きに切り替える(ステップ210)。
次に、切替制御部52は、ACCスイッチがオンされているか否かを判定する(ステップ212)。このACCスイッチがオフされた場合には否定判断が行われ、一連の動作を終了する。また、ACCスイッチがオンされている場合にはステップ212の判定において肯定判断が行われる。次に、切替制御部52は、エンジン回転数がしきい値以上か否かを判定する(ステップ214)。このしきい値は、ステップ202の判定おいて用いられるしきい値と同じ値でもよいが、エンジン回転が開始されたことを検出することができれば異なる値を用いるようにしてもよい。エンジン回転がこのしきい値よりも低い場合には否定判断が行われ、ステップ212の判定以降が繰り返される。
また、エンジン回転数がしきい値以上の場合にはステップ214の判定において肯定判断が行われる。この場合には、クランキングモードに移行する(ステップ216)。
次に、切替制御部52は、所定時間待機する(ステップ218)。この所定時間は、クランキングが終了するまでの時間を想定したものである。次に、切替制御部52は、携帯端末装置100に対して給電停止を指示する(ステップ220)。また、切替制御部52は、切替部84に指示を送って給電方向を車載装置1の給電部82から携帯端末装置100の向きに切り替える(ステップ222)。次に、切替制御部52は、給電部82に指示を送って、給電部82から携帯端末装置100に対する給電を再開する(ステップ224)。その後、ステップ200に戻ってアイドリングストップ監視モードの動作が繰り返される。
このように、本実施形態の車載装置1では、アイドリングストップ時にエンジンが停止したときに、携帯端末装置100に対する給電を停止して車載装置1全体としての消費電力を少なくするだけでなく、この携帯端末装置100から車載装置1に対して給電を行うことにより、エンジンの再始動時にバッテリ電圧が低下した場合であっても車載装置1に対する給電電圧の低下を抑制することができ、エンジンの再始動に伴う車載装置1の再起動を防止(あるいは低減)することが可能となる。また、切替部84や給電制御部52の追加等の最小限の変更で済むため、高価な部品を含む複雑な構成が不要であってコスト上昇を抑えることができる。
また、USB PD規格のプロファイル2以上に対応する携帯端末装置100は、複数の電圧値に対応する給電が可能であり、切替制御部52は、エンジン停止時に、これら複数の電圧値の中からバッテリ200の定格電圧に対応する給電電圧(12V)を指定した給電要求を携帯端末装置100にに送っている。これにより、搭載されているバッテリ200の仕様に合わせた車載装置1からの給電が可能となる。
また、切替制御部52は、エンジンの再始動を検出したときに、所定の待ち時間が経過した後(所定時間待機の後)、切替部84に指示を送って、携帯端末装置100から電源回路90への給電を給電部82による携帯端末装置100への給電に切り替えている。これにより、エンジンの再始動後に携帯端末装置100に対する給電を確実に再開することができ、次のアイドリングストップ時の動作に備えて携帯端末装置100を充電することが可能となる。
また、USB PD規格を満たし、車載装置1に対する給電能力を有する携帯端末装置100を用いることにより、携帯端末装置100から車載装置1に対する給電を確実に実施することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、車載装置1に携帯端末装置100が接続されるのを待って(図3のステップ100)、それ以後の処理を行うようにしたが、携帯端末装置100が未接続の場合に接続を促す通知を行うようにしてもよい。
図5は、携帯端末装置100が未接続場合に通知を行う変形例の動作手順を示す流れ図である。図5に示す動作手順は、図3に示した動作手順に対してステップ101を追加した点が異なっている。以下では、この追加されたステップ101の動作に着目して説明を行う。なお、このステップ101は、後述する図6や図7の動作手順に追加するようにしてもよい。
携帯端末装置100が未接続でステップ100の判定において否定判断が行われると、通知処理部54は、携帯端末装置100の接続を促す所定の通知を行う(ステップ101)。例えば、表示装置32に接続を促すメッセージ「エンジン始動時に製品が再起動するおそれがあります。USB機器を接続して下さい。」が表示される。その後、ステップ100に戻って携帯端末装置100の接続有無判定が繰り返される。
このように、携帯端末装置100が接続されていないときに接続を促す通知を行うことにより、携帯端末装置100のの接続忘れにより、エンジンの再始動に伴って車載装置1の再起動が発生することを防止することができる。
また、上述した実施形態では、双方向給電が可能な携帯端末装置100が接続されたときにアイドリングストップ監視モードに移行したが、携帯端末装置100の電池残量が少ない場合には携帯端末装置100からの十分な給電が期待できないため、アイドリングストップ監視モードへの移行を中止するようにしてもよい。
図6は、電池残量が少ないときにアイドリングストップ監視モードへの移行を中止する変形例の動作手順を示す流れ図である。図6に示した動作手順は、図3に示した動作手順に対してステップ102をステップ102Aに置き換えるとともにこのステップ102Aの次にステップ103を追加した点が異なっている。以下では、これらのステップ102A、103に着目して説明を行う。なお、これらのステップ102A、103は、図5や後述する図7の動作手順において置き換えたり追加するようにしてもよい。
携帯端末装置100が接続されていてステップ100の判定において肯定判断が行われた後、切替制御部52は、携帯端末装置100との間でデータ通信を行って、USB PD規格への対応に関する情報と電池残量を示す情報を取得する(ステップ102A)。次に、切替制御部52は、この取得した電池残量を示す情報に基づいて、携帯端末装置100の電池残量が所定値以上か否かを判定する(ステップ103)。この所定値としては、アイドリングストップ時のエンジン再始動時に携帯端末装置100から車載装置1に対して十分な給電が可能な電池残量の値が設定される。電池残量が所定値よりも少ない場合には否定判断が行われ、アイドリングストップ時に給電切替を行わない通常モードに移行する(ステップ110)。また、電池残量が所定値以上の場合にはステップ103の判定において肯定判断が行われ、ステップ104以降の動作が行われる。
このように、携帯端末装置100の電池残量が少ない場合に携帯端末装置100から車載装置1に対する給電を禁止することにより、携帯端末装置100の電池残量が空になって動作不能に陥ることを防止することができる。
また、上述した実施形態では、バッテリ200の状態に関係なくアイドリングストップ時に携帯端末装置100から車載装置1に対する給電を行うようにしたが、エンジンの再始動時のバッテリ200の端子電圧の低下の程度を予測し、低下の程度が大きくてバッテリ200の端子電圧が動作保障電圧値よりも低くなると判断したとき(バッテリ200の劣化の程度が大きい場合)に、携帯端末装置100から車載装置1に対する給電を行うようにしてもよい。
図7は、バッテリ200の状態を考慮した変形例の動作手順を示す流れ図である。図7に示す動作手順は、図3に示した動作手順に対してステップ100の前にステップ300を追加した点が異なっている。以下では、このステップ300に着目して説明を行う。なお、このステップ300は、図5や図6の動作手順に追加するようにしてもよい。
電源が投入されて車載装置1が動作を開始すると、まず、切替制御部52は、バッテリ200が劣化しているか否かを判定する(ステップ300)。具体的には、切替制御部52は、バッテリ200の端子電圧を監視することによりバッテリ200の劣化の状態(エンジンの再始動時のバッテリ200の端子電圧の低下の程度)を予測し、エンジンの再始動時に低下の程度が大きくてバッテリ200の端子電圧が動作保障電圧値よりも低くなる場合に、バッテリ200の劣化の程度が大きいと判断する。この場合には、ステップ300の判定において肯定判断が行われ、アイドリングストップ時に携帯端末装置100から車載装置1に対する給電を行うためにステップ100以降の動作が行われる。また、それ以外の場合(バッテリ200の劣化の程度が多くない場合)にはステップ300の判定において否定判断が行われ、アイドリングストップ時に給電切替を行わない通常モードに移行する(ステップ110)。
このように、バッテリ200が劣化している場合に限り、アイドリングストップ時に携帯端末装置100から車載装置1に対する給電を行うようにしているため、携帯端末装置100から車載装置1に給電する頻度を減らすことができ、携帯端末装置100における過度の電力消費を抑えることが可能となる。
また、上述した実施形態では、携帯端末装置100が接続された場合を想定したが、それ以外の外部装置が接続された場合に同様の双方向給電を行うようにしてもよい。また、車載装置1と携帯端末装置100との間がUSBケーブルを介して接続された場合について説明したが、双方向給電が可能な規格にしたがったものであればUSBケーブル以外のケーブルを介して接続するようにしてもよい。
上述したように、本発明によれば、アイドリングストップ時にエンジンが停止したときに、外部装置に対する給電を停止して車載装置全体としての消費電力を少なくするだけでなく、この外部装置から車載装置に対して給電を行うことにより、エンジンの再始動時にバッテリ電圧が低下した場合であっても車載装置に対する給電電圧の低下を抑制することができ、エンジンの再始動に伴う車載装置の再起動を防止(あるいは低減)することが可能となる。また、給電切替手段の追加等の最小限の変更で済むため、高価な部品を含む複雑な構成が不要であってコスト上昇を抑えることができる。
1 車載装置
50 制御部
80 USBインタフェース部(USB I/F)
82 給電部
84 切替部
90 電源回路
92 加算回路
100 携帯端末装置

Claims (8)

  1. 走行中にエンジンの停止および再始動が行われるアイドリングストップ機能を備えた車両に搭載されるとともに、所定のケーブルを介して双方向の給電が可能な外部装置が接続された車載装置において、
    前記外部装置が前記ケーブルを介して接続されるインタフェース手段と、
    前記外部装置に対して前記ケーブルを介して給電を行う給電手段と、
    車両に搭載されたバッテリから給電されて自装置の動作電力を生成する電源回路と、
    アイドリングストップにおけるエンジン停止時に、前記給電手段による前記外部装置への給電動作を停止するとともに、前記外部装置に給電要求を送って、前記ケーブルを介した前記外部装置から前記電源回路への給電動作を可能にする給電切替手段と、
    を備えることを特徴とする車載装置。
  2. 請求項1において、
    前記給電切替手段は、
    前記給電手段による前記外部装置への給電と、前記外部装置から前記電源回路への給電を切り替える切替部と、
    前記切替部による切替動作を制御する切替制御手段と、
    を備えることを特徴とする車載装置。
  3. 請求項2において、
    前記外部装置は、複数の電圧値のそれぞれに対応する給電が可能であり、
    前記切替制御手段は、エンジン停止時に、前記複数の電圧値の中から前記バッテリの定格電圧に対応する給電電圧を指定した給電要求を前記外部装置に送ることを特徴とする車載装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記切替制御手段は、エンジンの再始動時の前記バッテリの端子電圧の低下の程度を予測し、低下の程度が大きくて前記バッテリの端子電圧が動作保障電圧値よりも低くなると判断したときに、エンジン停止時に前記切替部による給電切り替えを行うことを特徴とする車載装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項において、
    前記切替制御手段は、エンジン停止時の前記外部装置の電池残量を確認し、この電池残量が所定値以上であるときに、エンジン停止時に前記切替部による給電切り替えを行うことを特徴とする車載装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項において、
    前記外部装置が前記インタフェース部に接続されていないときに接続を促す所定の通知を行う通知手段をさらに備えることを特徴とする車載装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか一項において、
    前記切替制御手段は、エンジンの再始動を検出したときに、所定の待ち時間が経過した後、前記切替部に指示を送って、前記外部装置から前記電源回路への給電を前記給電手段による前記外部装置への給電に切り替えることを特徴とする車載装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、
    前記ケーブルは、USBケーブルであり、
    前記外部装置は、USB PD規格を満たすことを特徴とする車載装置。
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