JP2007015413A - 表示部付き電子機器 - Google Patents

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JP2007015413A JP2005195642A JP2005195642A JP2007015413A JP 2007015413 A JP2007015413 A JP 2007015413A JP 2005195642 A JP2005195642 A JP 2005195642A JP 2005195642 A JP2005195642 A JP 2005195642A JP 2007015413 A JP2007015413 A JP 2007015413A
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Abstract

【課題】 装置内の冷却ファン9の異常が検出された場合でも、装置内の温度上昇を抑え
ながら、かつ一定の制限された条件下で装置機能を利用し続けることができ、ユーザの利
便性を向上させることができる表示部付き電子機器を提供すること。
【解決手段】 複数の装置機能を備えた車載用ディスプレイ装置1において、装置内の電
源部7を冷却するための冷却ファン9と、冷却ファン9の異常を検出する異常検出手段と
、異常検出手段により冷却ファン9の異常が検出された場合、記憶部6に記憶されている
複数の装置機能の優先情報に基づいて、使用可能な装置機能を制限する機能制限手段とを
装備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は表示部付き電子機器に関し、より詳細には複数の装置機能を備えた表示部付き
電子機器に関する。
近年、車載用の電子機器として、ナビゲーション機能の他に、オーディオ機能、緊急通
報機能、さらにエアコン制御機能などの複数の装置機能がコンパクトに集約された表示部
付き電子機器が製品化されている。
このような表示部付き電子機器には、各装置機能を作動させるため電源を供給する電源
回路基板が設けられており、該電源回路基板に設けられた部品には、発熱部品が含まれて
いるため、これら発熱部品が発する熱を強制的に拡散して、機器内の温度上昇を抑制する
ための冷却ファンが機器内に設けられている。
しかしながら、従来の表示部付き電子機器では、冷却ファンの異常(故障等)が検出さ
れた場合、装置機能自体に異常が発生していなくても、電源が強制的に遮断され、全ての
装置機能が使用できないように構成されており、ユーザは、装置機能が全く使用できなく
なり不便であるという課題があった。
また、下記の特許文献1には、車両のコンソールボックス内に取り付けられた音響機器
の温度上昇を防止するために、エアコンの送風路とコンソールボックスとを冷却口で接続
し、空調ファンからの風をコンソールボックス内に送り込む冷却構造が開示されているが
、このような冷却構造を上記した従来の表示部付き電子機器に適用したとしても、上記課
題は何ら解決することはできない。
実開平5−4093号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、機器内の冷却手段の異常が検出された
場合でも、機器内の温度上昇を抑えながら、かつ一定の制限された条件下で装置機能を利
用し続けることができ、ユーザの利便性を向上させることができる表示部付き電子機器を
提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る表示部付き電子機器(1)は、複数の装置機能
を備えた表示部付き電子機器において、機器内の発熱部を冷却するための冷却手段と、該
冷却手段の異常を検出する異常検出手段と、該異常検出手段により前記冷却手段の異常が
検出された場合、前記複数の装置機能の優先情報に基づいて、使用可能な装置機能を制限
する機能制限手段とを備えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(1)によれば、前記異常検出手段により前記冷却手段の異常
が検出された場合、前記機能制限手段によって、前記複数の装置機能の優先情報に基づい
て使用可能な装置機能が制限される。したがって、例えば、前記優先情報として、優先度
が高い装置機能と優先度が低い装置機能とを設定情報として登録しておけば(ユーザ登録
できるようにしてもよい)、前記冷却手段の異常が検出された場合に、前記優先度が低い
装置機能(例えば、車載器の場合であれば、オーディオ機能やTV・ラジオ機能などの運
転に直接関係のない装置機能)への電源供給を停止することにより、装置機能を制限して
、不要な電力消費を抑えて、機器内の温度上昇を抑えることができ、また、前記冷却手段
の異常が検出された場合であっても優先度が高い装置機能(例えば、車載器であれば、ナ
ビゲーション機能、緊急通報機能、エアコン制御機能など)を引き続き使用することが可
能になり、ユーザの利便性を向上させることができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(2)は、複数の装置機能を備えた表示部付き電
子機器において、機器内の発熱部を冷却するための冷却手段と、該冷却手段の異常を検出
する異常検出手段と、該異常検出手段により前記冷却手段の異常が検出された場合、前記
表示部への表示制御を行う表示制御手段の処理速度を低速側に切り替える処理速度切替手
段とを備えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(2)によれば、前記異常検出手段により前記冷却手段の異常
が検出された場合、前記処理速度切替手段によって、前記表示部への表示制御を行う表示
制御手段の処理速度が低速側に切り替えられる。したがって、前記表示制御手段の処理速
度(例えば、動作周波数)が低速側に切り替えられることにより、比較的電力消費が大き
な前記表示制御手段の電力消費を抑制することができ、機器内の温度上昇を抑えることが
できる。また、前記冷却手段の異常が検出された場合であっても、前記表示制御手段が低
速でも機能しているので、表示出力が必要な装置機能を一定の制限された条件下で作動さ
せることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(3)は、上記表示部付き電子機器(1)又は(
2)において、機器内の温度を検出する温度検出手段と、前記冷却手段の異常が検出され
た後に前記温度検出手段により検出された温度が、所定の表示停止温度を越えた場合に、
前記表示部への表示を停止させる表示停止手段と、該表示停止手段により前記表示部への
表示が停止された場合に、表示情報を外部機器へ送信する送信手段とを備えていることを
特徴としている。
上記表示部付き電子機器(3)によれば、前記冷却手段の異常が検出された後に前記温
度検出手段により検出された温度が、所定の表示停止温度を越えた場合に、前記表示停止
手段によって前記表示部への表示が停止されるので、電力消費が大きい表示部(例えば、
液晶ディスプレイ等で構成されている場合、TFT電源やバックライト電源)への電源供
給が停止される結果、電力消費を大幅に抑制することができ、機器内の温度上昇を効果的
に抑えることができる。また、前記表示部への表示が停止された場合に、前記送信手段に
よって前記表示情報が外部機器へ送信されるので、前記外部機器に前記表示情報を表示さ
せることができ、ユーザは、前記外部機器を通じて前記表示部へ表示させる情報を一定の
制限された条件下で把握することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(4)は、複数の装置機能を備えた表示部付き電
子機器において、機器内の発熱部を冷却するための冷却手段と、該冷却手段の異常を検出
する異常検出手段と、該異常検出手段により前記冷却手段の異常が検出された場合、前記
表示部への表示を停止させて、音声のみ出力可能な状態に切り替える出力切替手段とを備
えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(4)によれば、前記異常検出手段により前記冷却手段の異常
が検出された場合、前記出力切替手段によって前記表示部への表示が停止され、音声のみ
出力可能な状態に切り替えられる。したがって、電力消費が大きい表示部(例えば、液晶
ディスプレイで構成されている場合、TFT電源やバックライト電源)への電源供給が停
止される結果、電力消費を大幅に抑制することができ、機器内の温度上昇を効果的に抑え
ることができる。また、前記冷却手段の異常が検出された場合であっても、前記音声の出
力が可能なため、音声を出力する装置機能(例えば、車載器であれば、ナビゲーション機
能(音声案内)、オーディオ機能(音楽の出力)など)を一定の制限された条件下で引き
続き使用することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(5)は、上記表示部付き電子機器(4)におい
て、前記冷却手段の異常が検出された後に前記出力切替手段により前記表示部への表示が
停止された場合に、表示情報を外部機器へ送信する送信手段を備えていることを特徴とし
ている。
上記表示部付き電子機器(5)によれば、前記冷却手段の異常が検出された後に前記出
力切替手段により前記表示部への表示が停止された場合に、前記送信手段によって前記表
示情報が外部機器へ送信されるので、前記外部機器に前記表示情報を表示させることがで
き、ユーザは、前記外部機器を通じて前記表示部へ表示させる情報を一定の制限された条
件下で把握することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(6)は、上記表示部付き電子機器(1)〜(5
)のいずれかにおいて、機器内の温度を検出する温度検出手段と、前記異常検出手段によ
り前記冷却手段の異常が検出された場合に、該冷却手段の異常が検出された後に前記温度
検出手段により検出された温度に基づいて、前記冷却手段の異常が検出された場合の制御
を実行するか否かを判断する実行判断手段とを備えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(6)によれば、前記異常検出手段により前記冷却手段の異常
が検出された場合に、該冷却手段の異常が検出された後に前記温度検出手段により検出さ
れた温度に基づいて、前記冷却手段の異常が検出された場合の制御を実行するか否かが判
断される。したがって、前記冷却手段の異常が検出された場合の制御を実行するか否かを
判断するための実行判定温度を、機器を構成する各部品の動作保証温度等を考慮して設定
することができ、前記冷却手段の異常が検出されても、機器内の温度が実行判定温度を越
えていない場合は、通常の制御を行い、機器内の温度が実行判定温度を越えた場合に、前
記冷却手段が異常が検出された場合の制御(前記機能制限手段、前記処理速度切替手段、
又は前記出力切替手段等による制御)を実行させることができ、機器を構成する各部の動
作保証温度等を考慮した制御動作の切替を行うことができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(7)は、上記表示部付き電子機器(6)におい
て、前記冷却手段の異常が検出された場合の制御が実行されている間に、前記温度検出手
段により検出された温度が、所定の通常制御復帰温度以下になった場合に、前記冷却手段
の異常が検出される前の通常制御に復帰させる通常制御復帰手段を備えていることを特徴
としている。
上記表示部付き電子機器(7)によれば、前記冷却手段の異常が検出された場合の制御
が実行されている間に、前記温度検出手段により検出された温度が、所定の通常制御復帰
温度以下になると、前記冷却手段の異常が検出される前の通常制御に自動的に復帰させる
ことができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(8)は、上記表示部付き電子機器(1)〜(7
)のいずれかにおいて、機器内の温度を検出する温度検出手段と、前記冷却手段の異常が
検出された後に前記温度検出手段により検出された温度が、所定の電源遮断温度を越えた
場合に、機器の電源を強制的に遮断する電源遮断手段とを備えていることを特徴としてい
る。
上記表示部付き電子機器(8)によれば、前記冷却手段の異常が検出された後に前記温
度検出手段により検出された温度が、所定の電源遮断温度を越えた場合に、前記電源遮断
手段によって機器の電源が強制的に遮断されるので、前記冷却手段の異常が検出された後
に機器内の温度が異常に上昇した場合には、機器の装置機能に不具合が発生しないように
電源を強制的に遮断させることができ、機器を適切に保護することができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(9)は、上記表示部付き電子機器(8)におい
て、前記電源遮断手段により機器の電源が強制的に遮断された後、所定の再起動条件が成
立した場合に、機器を再起動させる再起動手段を備えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(9)によれば、前記電源遮断手段により機器の電源が強制的
に遮断された後であっても、前記所定の再起動条件(例えば、一定時間経過や一定温度低
下)が成立した場合に、前記機器本体を自動的に再起動させることができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(10)は、上記表示部付き電子機器(1)〜(
9)において、前記冷却手段の異常が検出された場合の制御が行われる場合に、該制御が
行われることを告知する告知手段を備えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(10)によれば、前記告知手段によって前記冷却手段の異常
が検出された場合の制御が行われることがユーザに告知されるので、ユーザは、前記冷却
手段の異常が検出された場合の制御が行われることを把握することができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(11)は、複数の装置機能を備えた表示部付き
電子機器において、機器内の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出
された温度と前記複数の装置機能の優先情報とに基づいて、使用可能な装置機能を制限す
る機能制限手段とを備えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(11)によれば、前記機能制限手段によって、前記温度検出
手段により検出された温度と前記複数の装置機能の優先情報とに基づいて、使用可能な装
置機能が制限される。したがって、例えば、前記優先情報として、優先度が高い装置機能
と優先度が低い装置機能とが設定情報として登録(ユーザ登録できるようにしてもよい)
されており、機器内の温度が、所定の温度を越えた場合、前記優先度が低い装置機能(例
えば、車載器の場合であれば、運転に直接関係のない装置機能)への電源供給を停止する
ことにより、装置機能を制限して、不要な電力消費を抑えて、機器内の温度上昇を抑える
ことができる。また、機器内の温度が、前記所定の温度を越えた場合であっても優先度が
高い装置機能(例えば、車載器であれば、ナビゲーション機能、緊急通報機能、エアコン
制御機能など)を引き続き使用することが可能になり、ユーザの利便性を向上させること
ができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(12)は、複数の装置機能を備えた表示部付き
電子機器において、機器内の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出
された温度に基づいて、前記表示部への表示制御を行う表示制御手段の処理速度を低速側
に切り替える処理速度切替手段とを備えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(12)によれば、前記処理速度切替手段によって、前記温度
検出手段により検出された温度に基づいて、前記表示部への表示制御を行う表示制御手段
の処理速度が低速側に切り替えられる。したがって、例えば、機器内の温度が、所定の温
度を越えた場合に、前記表示制御手段の処理速度(例えば、動作周波数)が低速側に切り
替えられることにより、比較的消費電力が大きな前記表示制御手段の消費電力を抑制する
ことができ、機器内の温度上昇を抑えることができる。また、機器内の温度が前記所定の
温度を越えた場合であっても、前記表示制御手段が低速でも機能しているので、表示出力
が必要な装置機能を一定の制限された条件下で作動させることができ、ユーザの利便性を
向上させることができる。
また本発明に係る表示部付き電子機器(13)は、複数の装置機能を備えた表示部付き
電子機器において、機器内の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出
された温度に基づいて、前記表示部への表示を停止させて、音声のみ出力可能な状態に切
り替える出力切替手段とを備えていることを特徴としている。
上記表示部付き電子機器(13)によれば、前記出力切替手段によって、前記温度検出
手段により検出された温度に基づいて、前記表示部への表示が停止されるので、例えば、
機器内の温度が所定の温度を越えた場合、電力消費が大きい表示部(例えば、液晶ディス
プレイではTFT電源やバックライト電源等)への電源供給が停止される結果、電力消費
を大幅に抑制することができ、機器内の温度上昇を効果的に抑えることができる。また、
機器内の温度が前記所定の温度を越えた場合であっても、前記音声の出力が可能なため、
音声を出力する装置機能(例えば、車載器であれば、ナビゲーション機能(音声案内)、
オーディオ機能(音楽の出力)など)を一定の制限された条件下で引き続き使用すること
ができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
以下、本発明に係る表示部付き電子機器の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
は、実施の形態(1)に係る表示部付き電子機器の要部を概略的に示したブロック図であ
る。なお、以下の実施の形態では、本発明に係る表示部付き電子機器を車載用ディスプレ
イ装置に適用した場合について説明する。
図中1は、複数の装置機能を備えた車載用ディスプレイ装置を示しており、車載用ディ
スプレイ装置1は、オーディオ部2、TV・ラジオ部3、緊急通報手段4、エアコン制御
部5、記憶部6、電源部7、温度検出部8、冷却ファン9、操作部10、音声出力部11
、表示制御部12、表示部13、及び制御部14を含んで構成されており、制御部14と
各部とは制御ライン15を介して接続されており、電源部7と各部とは電源ライン16を
介して接続されている。
オーディオ部2は、CDやMD等の記録媒体から音声データ等を読み取り、再生するた
めの1つ以上のデッキ部を含んで構成されており、TV・ラジオ部3は、TV放送やラジ
オ放送を受信するための受信機を含んで構成されている。緊急通報手段4は、緊急事態の
発生等を外部機関へ通報するための通信モジュールを含んで構成されている。エアコン制
御部5は、表示部13に表示させたエアコン設定画面を通じて設定されたエアコンの温度
や風量などの設定に基づいてエアコンの制御を行うマイコンを含んで構成されている。
記憶部6は、大容量の記憶装置であるハードディスク装置(HDD)から構成されてお
り、車両を目的地まで案内するナビゲーション機能を実現するためのプログラムや道路地
図データの他に、オーディオ部2、TV・ラジオ部3、緊急通報手段4、及びエアコン制
御部5などの装置機能に必要な各種データ(例えば、設定画面などの表示データなど)、
冷却ファン9の異常時における装置機能の優先情報などが格納されている。
電源部7は、電源ライン16で接続された車載用ディスプレイ装置1の各部へ所定の電
源を供給するためのものであり、電源回路部品や電源制御ICなどを含んで構成されてお
り、車両に搭載されたバッテリ(図示せず)に接続されている。温度検出部8は、サーミ
スタ又は感温抵抗などから構成され、装置内の温度を検出するためのものであり、温度検
出信号が制御部14に出力されるようになっている。また、冷却ファン9(冷却手段)は
、発熱量が大きい電源部7が発した熱を強制的に拡散させて放熱効果を高め、装置内の温
度上昇を抑制するための装置であり、電源部7の近傍位置に配設されている。
操作部10は、表示部13の周辺部に設けられた釦スイッチや表示部13に設けられた
タッチパネルなどを含んで構成されている。音声出力部11は、オーディオ部2やTV・
ラジオ部3から送られてきた音声信号や、記憶部6から読み出されたナビゲーション機能
の音声信号などを外部に接続されたスピーカ(図示せず)から音声として出力させるため
の信号変換処理や増幅処理などを行う機能を備えており、音声制御部、デコーダ、及びア
ンプなどを含んで構成されている。
表示制御部12は、制御部14から受けた描画指令に基づいて、ナビゲーション用の道
路地図や各種の装置機能の設定画面等の描画データを作成し、ビデオメモリへ書き込むと
ともに、表示部13に送出する制御などを行うものであり、表示マイコン、ビデオメモリ
などを含んで構成されている。また、表示部13は、液晶ディスプレイから構成されてい
る。
制御部14は、車載用ディスプレイ装置1の各部を制御するとともに、ナビゲーション
機能の制御部としての機能、後ほど説明する冷却ファン9に異常が検出された場合の異常
時制御(フェールセーフ処理)を行う機能を備えており、マイコンを含んで構成されてい
る。
次に実施の形態(1)に係る車載用ディスプレイ装置1における制御部14の行うフェ
ールセーフ処理動作を図2に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。
まず、ステップS1では、操作部10に設けられた電源ボタンの入力又は車両のACC
キー(図示せず)のON操作に基づいて、車載用ディスプレイ装置1の起動処理、すなわ
ち、電源部7から各部に電源を供給して装置自体を起動させる処理を行い、その後通常制
御、すなわち冷却ファン9の異常が検出されていない場合の制御を行う(ステップS2)
次に、温度検出部8から温度検出信号を取り込み(ステップS3)、検出された装置内
の温度Taが、冷却ファン9の正常時における上限温度T1(すなわち、冷却ファン9の
異常判定温度)を越えたか否かを判断し(ステップS4)、検出温度Taが上限温度T1
を越えていない、すなわち、冷却ファン9に異常が発生していないと判断すればステップ
S2に戻り、通常制御を継続する一方、検出温度Taが上限温度T1を越えた、すなわち
冷却ファン9の異常が検出されたと判断すれば、複数の装置機能の優先情報に基づいて、
使用可能な装置機能を制限する機能制限処理が行われることを表示又は音声によりユーザ
に告知する処理を行い(ステップS5)、その後、上記機能制限処理を行う(ステップS
6)。
例えば、複数の装置機能の優先情報として、運転時に使用する優先度が高いナビゲーシ
ョン機能、エアコン制御機能、及び緊急通報機能を使用可能にするという情報が設定され
ている場合は、その他の優先度が低いオーディオ部2やTV・ラジオ部3の機能を停止、
すなわち、これら装置機能への電源供給を停止して、ナビゲーション機能、エアコン制御
機能、及び緊急通報機能については、引き続き使用できるように制御する処理を行う。な
お、複数の装置機能の優先情報は、初期設定された情報を利用する場合の他、装置に冷却
ファン9の異常時に優先させる機能をユーザに設定させる機能を設け、ユーザにより設定
された情報を利用するようにしてもよい。
次に、温度検出部8から温度検出信号を取り込み(ステップS7)、検出された装置内
の温度Tbが、全ての装置機能への電源供給を強制的に遮断させる電源遮断温度T2(T
1<T2)を越えたか否かを判断し(ステップS8)、検出温度Tbが電源遮断温度T2
を越えていないと判断すればステップS6に戻り、機能制限処理を継続する一方、検出温
度Tbが電源遮断温度T2を越えたと判断すれば、全ての装置機能への電源供給を強制的
に遮断(シャットダウン)して、装置全体を停止させる処理を行い(ステップS9)、そ
の後処理を終える。
上記実施の形態(1)に係る車載用ディスプレイ装置1によれば、装置内の温度に基づ
いて冷却ファン9の異常が検出された場合に、複数の装置機能の優先情報に基づいて、使
用可能な装置機能が制限される。したがって、優先情報として、優先度が高い装置機能と
優先度が低い装置機能とを設定情報として登録しておけば、冷却ファン9の異常が検出さ
れた場合に、優先度が低い装置機能(オーディオ部2やTV・ラジオ部3などの運転に直
接関係のない装置機能)への電源供給を停止することにより、装置機能を制限して、不要
な電力消費を抑えて、機器内の温度上昇を抑えることができ、また、冷却ファン9の異常
が検出された場合であっても優先度が高い装置機能(例えば、ナビゲーション機能、緊急
通報手段4、エアコン制御部5など)を引き続き使用することが可能になり、ユーザの利
便性を向上させることができる。
また、冷却ファン9の異常が検出された後に温度検出部8により検出された温度が、電
源遮断温度T2(装置の動作保証温度)を越えた場合に、装置1の電源が強制的に遮断さ
れるので、装置1内の温度が異常に上昇した場合には、装置1の各装置機能に異常(高温
による故障など)が発生しないように電源を強制的に遮断させることができ、装置1を適
切に保護することができる。
また、冷却ファン9の異常が検出された場合の制御が行われることがユーザに告知され
ので、ユーザは、冷却ファン9の異常が検出された場合の制御が行われ、装置機能が制限
されることを把握することができる。
なお、上記実施の形態(1)では、冷却ファン9の異常が、温度検出部8により検出さ
れた装置内の温度に基づいて判断されるようになっているが、別の実施の形態では、冷却
ファン9に印加される電圧や、通電電流をモニターして、これらの電圧値や電流値が異常
値になったか否かにより冷却ファン9の異常を判断する構成にすることもできる。
また、上記実施の形態(1)では、冷却ファン9に異常が検出された場合に、複数の装
置機能の優先情報に基づいて、使用可能な装置機能を制限する機能制限処理が行われるよ
うになっているが、別の実施の形態では、上記機能制限処理の代わりに、冷却ファン9の
異常が検出された場合に、表示部13への表示制御を行う表示制御部12の処理速度を低
速側に切り替える、すなわち表示マイコンの動作周波数を低速に切り替える処理を行うよ
うにしてもよい。係る構成によれば、表示制御部12の処理速度が低速側に切り替えられ
ることにより、比較的電力消費が大きな表示制御部12の電力消費を抑制することができ
、装置内の温度上昇を抑えることができる。また、冷却ファン9の異常が検出された場合
であっても、表示制御部12が低速でも機能しているので、表示出力が必要な装置機能を
一定の制限された条件下で作動させることができ、ユーザの利便性を向上させることがで
きる。
また、さらに別の実施の形態では、上記機能制限処理の代わりに、冷却ファン9の異常
が検出された場合に、表示部13への表示を停止させて、音声のみ出力可能な状態に切り
替える処理(例えば、ナビゲーション機能の場合、地図表示は行わずに、音声のみで経路
案内等を行う処理)を行うようにしてもよく、係る構成によれば、電力消費が大きい表示
部13(例えば、液晶ディスプレイの場合、TFT電源やバックライト電源)への電源供
給が停止される結果、電力消費を大幅に抑制することができ、装置内の温度上昇を効果的
に抑えることができる。また、冷却ファン9の異常が検出された場合であっても、音声の
出力が可能なため、音声を出力する装置機能(例えば、ナビゲーション機能の音声案内機
能、オーディオ機能の音声出力機能など)を一定の制限された条件下で引き続き使用する
ことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
次に実施の形態(2)に係る車載用ディスプレイ装置について説明する。但し実施の形
態(2)に係る車載用ディスプレイ装置1Aの構成については、制御部14Aを除いて図
1に示した車載用ディスプレイ装置1と略同様であるため、異なる機能を有する制御部1
4Aには異なる符号を付し、その他の構成部品には同一符号を付して、その説明を省略す
る。
実施の形態(2)に係る車載用ディスプレイ装置1Aでは、冷却ファン9の異常が検出
された場合に、装置内の温度の上昇に応じて、段階的に装置機能が制限されていくように
構成されている点が、実施の形態(1)に係る車載用ディスプレイ装置1と相違する。
次に実施の形態(2)に係る車載用ディスプレイ装置1Aにおける制御部14Aの行う
フェールセーフ処理動作を図3に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。但し、図3
におけるステップS11〜S16までの処理動作は、図2で説明したステップS1〜S6
までの処理動作と同じであるので、ここではその説明を省略する。
ステップS16において、機能制限処理に切り替えた後、温度検出部8から温度検出信
号を取り込み(ステップS17)、検出された装置内の温度Tcが、表示制御部12の処
理速度(すなわち表示マイコンの動作周波数)を低速に切り替える低速切替温度T3(T
1<T3)を越えたか否かを判断し(ステップS18)、検出温度Tcが低速切替温度T
3を越えていないと判断すればステップS16に戻り、機能制限処理を継続する一方、検
出温度Tcが低速切替温度T3を越えたと判断すれば、表示制御部12を構成する表示マ
イコンの動作周波数を低速に切り替える処理を行い(ステップS19)、表示制御部12
の処理速度を低速にした状態(すなわち、表示制御部12の電力消費を抑えて、温度上昇
をさらに抑えた状態)で機能制限処理を行う。
次に、温度検出部8から温度検出信号を取り込み(ステップS20)、検出された装置
内の温度Tdが、表示部13への表示を停止する表示停止温度T4(T3<T4)を越え
たか否かを判断し(ステップS21)、検出温度Tdが表示停止温度T4を越えていない
と判断すればステップS19に戻り、表示制御部12の処理速度を低速にした状態での機
能制御処理を継続する一方、検出温度Tdが表示停止温度T4を越えたと判断すれば、表
示部13への表示を停止、すなわち、表示部13(TFT電源やバックライト電源)への
電源供給を停止して、音声出力部11を介しての音声出力のみを行う制御に切り替える処
理を行い(ステップS22)、音声出力のみで機能制限処理を行う。
次に、温度検出部8から温度検出信号を取り込み(ステップS23)、検出された装置
内の温度Teが、電源遮断温度T2(T4<T2)を越えたか否かを判断し(ステップS
24)、検出温度Teが電源遮断温度T2を越えていないと判断すればステップS22に
戻り、音声出力のみでの機能制限処理を継続する一方、検出温度Teが、電源遮断温度T
2を越えたと判断すれば、全ての装置機能への電源供給を強制的に遮断(シャットダウン
)して、装置全体を停止する処理を行い(ステップS25)、その後処理を終える。
上記実施の形態(2)に係る車載用ディスプレイ装置1Aによれば、冷却ファン9の異
常が検出された後の装置内の温度上昇に応じて、機能制限処理、表示制御部12の処理速
度を低速にする処理、表示部13を停止して音声のみ出力する処理が行われ、段階的に装
置機能が制限されていくことにより、装置内の温度の上昇をより効果的に抑えることがで
きる。
なお、上記実施の形態(2)では、検出された装置内の温度Tcが、低速切替温度T3
を越えた場合に、表示制御部12の処理速度を低速に切り替えるようになっているが、別
の実施の形態では、制御部14Aや他の装置機能に含まれるマイコンの処理速度の低速に
切り替えるようにしてもよい。
次に実施の形態(3)に係る車載用ディスプレイ装置について説明する。但し実施の形
態(3)に係る車載用ディスプレイ装置1Bの構成については、制御部14Bを除いて図
1に示した車載用ディスプレイ装置1と略同様であるため、異なる機能を有する制御部に
は異なる符号を付し、その他の構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態(3)に係る車載用ディスプレイ装置1Bでは、冷却ファン9の異常が検出
された場合であっても、装置内の温度が、装置の許容最大温度(上限温度T1より高く、
電源遮断温度T2より低い温度)を越えるまでは、通常制御を継続し、許容最大温度を越
えた場合に、機能制限処理を行う。また、装置内の温度が電源遮断温度T2を越えて、シ
ステムを停止した後、再起動条件が成立すると装置を再起動するようになっている点が、
実施の形態(1)に係る車載用ディスプレイ装置1と相違する。
次に実施の形態(3)に係る車載用ディスプレイ装置1Bにおける制御部14Bの行う
フェールセーフ処理動作を図4に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。但し、図4
におけるステップS31〜S34までの処理動作は、図2に示したステップS1〜S4ま
での処理動作と同じであるので、ここではその説明を省略する。
ステップS34において、検出温度Taが上限温度T1を越えている、すなわち、冷却
ファン9の異常が検出されたと判断すれば、次に検出温度Taが装置の許容最大温度T5
(T1<T5<T2)を越えているか否かを判断し(ステップS35)、検出温度Taが
許容最大温度T5を越えていないと判断すればステップS32に戻り、通常制御を行う一
方、検出温度Taが許容最大温度T5を越えていると判断すれば、機能制限処理が行われ
ることを表示又は音声によりユーザに告知する処理を行い(ステップS36)、その後、
機能制限処理を行う(ステップS37)。
次に、温度検出部8から温度検出信号を取り込み(ステップS38)、検出された装置
内の温度Tfが、機能制限処理によって通常制御に復帰させることが可能な通常制御復帰
温度T6(T1≦T6<T5)以下になったか否かを判断し(ステップS39)、検出温
度Tfが通常制御復帰温度T6以下になったと判断すれば、機能制限処理を解除し、すな
わち、機能が制限されていた装置機能への電源供給を行い(ステップS40)、その後ス
テップS32に戻り通常制御を行う。
一方ステップS39において、検出温度Tfが通常制御復帰温度T6以下になっていな
いと判断すれば、次に検出温度Tfが電源遮断温度T2を越えたか否かを判断し(ステッ
プS41)、検出温度Tfが電源遮断温度T2を越えていないと判断すれば、ステップS
37に戻り機能制限処理を継続する。
一方ステップS41において、検出温度Tfが電源遮断温度T2を越えたと判断すれば
、全ての装置機能への電源供給を強制的に遮断(シャットダウン)して、装置全体を停止
させる処理を行い(ステップS42)、その後、停止回数がn回目になったか否かを判断
し(ステップS43)、停止回数がn回目になっていないと判断すれば、装置停止から一
定時間が経過したか否かを判断し(ステップS44)、一定時間が経過したと判断すれば
、次に装置を再起動させる処理を行い(ステップS45)、その後、温度検出部8から温
度検出信号を取り込み(ステップS46)、検出温度Tgが装置の許容最大温度T5を越
えているか否かを判断する(ステップS47)。
ステップS47において、検出温度Tgが装置の最大許容温度T5を越えていないと判
断すればステップS32に戻り、通常制御を行う一方、検出温度Tgが許容最大温度T5
を越えていると判断すれば、ステップS37に戻り機能制限処理を行う。また一方、ステ
ップS43において、停止回数がn回目になったと判断すれば、その後処理を終える。
上記実施の形態(3)に係る車載用ディスプレイ装置1Bによれば、冷却ファン9の異
常が検出された場合に、冷却ファン9の異常が検出された後に温度検出部8により検出さ
れた温度が、装置の許容最大温度T5を越えたか否かに基づいて、冷却ファン9の異常が
検出された場合の制御(すなわち機能制限処理)を実行するか否かが判断される。したが
って、冷却ファン9の異常が検出された場合の制御を実行するか否かを判断するための実
行判定温度(この場合許容最大温度T5)を、機器を構成する各部品の動作保証温度等を
考慮して適宜設定することができ、冷却ファンの異常が検出されても、機器内の温度が許
容最大温度を越えていない場合は、通常制御を行い、機器内の温度が許容最大温度を越え
た場合に、冷却ファン9の異常が検出された場合の制御(本実施の形態では、機能制限処
理)を実行させることができ、機器を構成する各部の動作保証温度等を考慮した制御動作
の切替を行うことができる。
また、冷却ファン9の異常が検出された場合の制御(本実施の形態では、機能制限処理
)が実行されている間に、温度検出部8により検出された温度が、通常制御復帰温度T6
以下になると、冷却ファン9の異常が検出される前の通常制御に自動的に復帰させること
ができる。また、装置内の温度が電源遮断温度T2を越えて、装置の電源が強制的に遮断
された後であっても、再起動条件(一定時間の経過)が成立した場合に、装置を自動的に
再起動させることができる。
図5は、実施の形態(4)に係る車載用ディスプレイ装置の要部を概略的に示したブロ
ック図である。但し実施の形態(4)に係る車載用ディスプレイ装置の構成については、
制御部14Cと通信部17とを除いて図1に示した車載用ディスプレイ装置1と略同様で
あるため、ここでは異なる機能を有する制御部14Cと通信部17とには異なる符号を付
し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略すること
とする。
実施の形態(4)に係る車載用ディスプレイ装置1Cでは、制御部14Cに通信部17
が接続されており、通信部17を介して外部の小型ディスプレイ31を備えた携帯端末3
0に有線接続又は無線接続できるように構成されている。通信部17は、車載用ディスプ
レイ装置1Cと携帯端末30との間でデータ通信を行うための通信制御部やインターフェ
ース部などを含んで構成されている。
また携帯端末30は、車載用ディスプレイ装置1Cから送信されてきたデータを小型デ
ィスプレイ31に表示させるための機能が装備されており、データ通信機能を備えた携帯
電話やPDA(携帯情報端末)などから構成される。
実施の形態(4)に係る車載用ディスプレイ装置1Cでは、冷却ファン9の異常が検出
されて、機能制限処理が行なわれている状態で、装置内の温度が表示部13への表示を停
止させる表示停止温度T7(上限温度T1より高く、電源遮断温度T2より低い)を越え
た場合に、表示部13への表示を停止して、表示制御部12で携帯端末30の小型ディス
プレイ対応の表示データを作成し、通信部17を介して携帯端末30へ送信する制御が行
われるようになっている。
次に実施の形態(4)に係る車載用ディスプレイ装置1Cにおける制御部14Cの行う
処理動作を図6に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。但し、図6におけるステッ
プS51〜S56までの処理動作は、図2に示したステップS1〜S6までの処理動作と
同じであるので、ここではその説明を省略する。
ステップS56において、機能制限処理に切り替えた後、温度検出部8から温度検出信
号を取り込み(ステップS57)、検出された装置内の温度Thが、表示部13への表示
を停止させる表示停止温度T7(T1<T7<T2)を越えたか否かを判断し(ステップ
S58)、検出温度Thが表示停止温度T7を越えていないと判断すればステップS56
に戻り、機能制限処理を継続する一方、検出温度Thが表示停止温度T7を越えたと判断
すれば、表示部13への表示を停止させる、すなわち表示部13への電源供給を停止する
処理を行い(ステップS59)、その後ステップS60に進む。
ステップS60では、通信部17を介して携帯端末30との通信状態を確立する処理を
行い、その後、表示制御部12で作成された携帯端末30側で表示させる表示データ(簡
易表示データ)を通信部17を制御して携帯端末30へ送信する処理を行う(ステップS
61)。一方、携帯端末30では、簡易表示データを受信すると、小型ディスプレイ31
に簡易表示データを表示する処理が行われる。
次に、温度検出部8から温度検出信号を取り込み(ステップS62)、検出された装置
内の温度Tiが、電源遮断温度T2を越えたか否かを判断し(ステップS63)、検出温
度Tが電源遮断温度T2を越えていないと判断すればステップS61に戻り、作成された
簡易表示データを携帯端末30へ送信する機能制限処理を継続する一方、検出温度Tiが
電源遮断温度T2を越えたと判断すれば、全ての装置機能への電源供給を強制的に遮断(
シャットダウン)して、装置全体を停止する処理を行い(ステップS64)、その後処理
を終える。
上記実施の形態(4)に係る車載用ディスプレイ装置1Cによれば、冷却ファン9の異
常が検出された後に温度検出部8により検出された温度が、表示停止温度T7を越えた場
合に、表示部13への表示が停止されるので、電力消費が大きい表示部13(例えば、液
晶ディスプレイの場合、TFT電源やバックライト電源)への電源供給が停止される結果
、電力消費を大幅に抑制することができ、装置内の温度上昇を効果的に抑えることができ
る。また、表示部13への表示が停止された場合に、通信部17を介して表示データが外
部の携帯端末30へ送信されるので、携帯端末30に表示データを表示させることができ
、ユーザは、携帯端末30を通じて表示部13へ表示させる情報を一定の制限された条件
下で把握することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
なお、上記した実施の形態(2)において、図3に示したステップS22、S23の間
に、実施の形態(4)におけるステップS60、S61の処理動作を挿入することもでき
る。
また、上記実施の形態(4)では、冷却ファン9の異常が検出された後に、温度検出部
8により検出された温度が、表示停止温度T7を越えた場合に、表示部13への表示が停
止され、通信部17を介して表示データが外部の携帯端末30へ送信されるようになって
いるが、別の実施の形態では、表示部13が故障(TFT液晶部、バックライト部などが
故障)した場合に、通信部17を介して表示データが外部の携帯端末30へ送信されるよ
う構成してもよい。
次に実施の形態(5)に係る車載用ディスプレイ装置について説明する。但し実施の形
態(5)に係る車載用ディスプレイ装置1Dの構成については、制御部14Dを除いて図
1に示した車載用ディスプレイ装置1と略同様であるため、異なる機能を有する制御部1
4Dには異なる符号を付し、その他の構成部品の説明をここでは省略する。
実施の形態(5)に係る車載用ディスプレイ装置1Dでは、冷却ファン9の異常検出を
直接的には行わず、温度検出部8により検出された装置内の温度が、装置の許容最大温度
T5を越えるまでは、通常制御を継続し、許容最大温度T5を越えた場合に、機能制限処
理を行うようになっている点が、実施の形態(1)に係る車載用ディスプレイ装置1と相
違する。
次に実施の形態(5)に係る車載用ディスプレイ装置1Dにおける制御部14Dの行う
処理動作を図7に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。但し、図7に示した処理動
作は、図2におけるステップS4の代わりに、ステップS71が挿入されている点を除い
て同じ処理動作となっているので、同一内容の処理には同一符号を付し、その説明を省略
する。
ステップS3で温度検出部8から温度検出信号を取り込んだ後、ステップS71におい
て、検出された装置内の温度Taが、装置の許容最大温度T5を越えたか否かを判断し、
検出温度Taが許容最大温度T5を越えていないと判断すればステップS2に戻り、通常
制御を継続する一方、検出温度Taが許容最大温度T5を越えたと判断すれば、複数の装
置機能の優先情報に基づいて使用可能な装置機能を制限する機能制限処理が行われること
を表示又は音声によりユーザに告知する処理を行い(ステップS5)、その後、機能制限
処理(ステップS6)以降の処理を行う。
上記実施の形態(5)に係る車載用ディスプレイ装置1Dによれば、冷却ファン9の異
常の発生状態に関係なく、装置内の温度が許容最大温度T5を越えた場合に、複数の装置
機能の優先情報に基づいて、使用可能な装置機能を制限する機能制限処理が行われるよう
になっているので、装置内の温度が、許容最大温度T5を越えた場合に、優先度が低い装
置機能(例えば、オーディオ部2、TV・ラジオ部3など運転に直接関係のない装置機能
)への電源供給を停止することにより、装置機能を制限して、不要な電力消費を抑えて、
機器内の温度上昇を抑えることができる。また、装置内の温度が、許容最大温度T5を越
えた場合であっても優先度が高い装置機能(例えば、ナビゲーション機能、緊急通報手段
4、エアコン制御部5など)を引き続き使用することが可能であり、ユーザの利便性を向
上させることができる。
なお、上記実施の形態(5)では、冷却ファン9の異常の発生状態に関係なく、装置内
の温度が許容最大温度T5を越えた場合に、複数の装置機能の優先情報に基づいて、使用
可能な装置機能を制限する機能制限処理が行われるようになっているが、別の実施の形態
では、上記機能制限処理の代わりに、装置内の温度が許容最大温度T5を越えた場合に、
表示部13への表示制御を行う表示制御部12の処理速度を低速側に切り替える、すなわ
ち表示マイコンの動作周波数を低速に切り替える処理を行うようにしたり、また、さらに
別の実施の形態では、上記機能制限処理の代わりに、装置内の温度が許容最大温度T5を
越えた場合に、表示部13への表示を停止させて、音声のみ出力可能な状態に切り替える
処理(例えば、ナビゲーション機能の場合、地図表示は行わずに、音声のみで経路案内等
を行う処理)を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態(1)〜(5)に係る車載用ディスプレイ装置では、装置内の温
度上昇を抑制するための冷却手段として冷却ファン9を採用した場合について説明したが
、装置内の温度上昇を抑制できるものであれば、冷却ファン9以外のものでも適用するこ
とができる。
本発明の実施の形態(1)に係る車載用ディスプレイ装置の要部を概略的に示したブロック図である。 実施の形態(1)に係る車載用ディスプレイ装置における制御部の行うフェールセーフ処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(2)に係る車載用ディスプレイ装置における制御部の行うフェールセーフ処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(3)に係る車載用ディスプレイ装置における制御部の行うフェールセーフ処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(4)に係る車載用ディスプレイ装置の要部を概略的に示したブロック図である。 実施の形態(4)に係る車載用ディスプレイ装置における制御部の行うフェールセーフ処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(5)に係る車載用ディスプレイ装置における制御部の行うフェールセーフ処理動作を示したフローチャートである。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D 車載用ディスプレイ装置(表示部付き電子機器)
2 オーディオ部
3 TV・ラジオ部
4 緊急通報手段
5 エアコン制御部
6 記憶部
7 電源部
8 温度検出部
9 冷却ファン
10 操作部
11 音声出力部
12 表示制御部
13 表示部
14、14A、14B、14C、14D 制御部

Claims (13)

  1. 複数の装置機能を備えた表示部付き電子機器において、
    機器内の発熱部を冷却するための冷却手段と、
    該冷却手段の異常を検出する異常検出手段と、
    該異常検出手段により前記冷却手段の異常が検出された場合、前記複数の装置機能の優
    先情報に基づいて、使用可能な装置機能を制限する機能制限手段とを備えていることを特
    徴とする表示部付き電子機器。
  2. 複数の装置機能を備えた表示部付き電子機器において、
    機器内の発熱部を冷却するための冷却手段と、
    該冷却手段の異常を検出する異常検出手段と、
    該異常検出手段により前記冷却手段の異常が検出された場合、前記表示部への表示制御
    を行う表示制御手段の処理速度を低速側に切り替える処理速度切替手段とを備えているこ
    とを特徴とする表示部付き電子機器。
  3. 機器内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記冷却手段の異常が検出された後に前記温度検出手段により検出された温度が、所定
    の表示停止温度を越えた場合に、前記表示部への表示を停止させる表示停止手段と、
    該表示停止手段により前記表示部への表示が停止された場合に、表示情報を外部機器へ
    送信する送信手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の表示部付
    き電子機器。
  4. 複数の装置機能を備えた表示部付き電子機器において、
    機器内の発熱部を冷却するための冷却手段と、
    該冷却手段の異常を検出する異常検出手段と、
    該異常検出手段により前記冷却手段の異常が検出された場合、前記表示部への表示を停
    止させて、音声のみ出力可能な状態に切り替える出力切替手段とを備えていることを特徴
    とする表示部付き電子機器。
  5. 前記冷却手段の異常が検出された後に前記出力切替手段により前記表示部への表示が停
    止された場合に、表示情報を外部機器へ送信する送信手段を備えていることを特徴とする
    請求項4記載の表示部付き電子機器。
  6. 機器内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記異常検出手段により前記冷却手段の異常が検出された場合に、該冷却手段の異常が
    検出された後に前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記冷却手段の異常
    が検出された場合の制御を実行するか否かを判断する実行判断手段とを備えていることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の表示部付き電子機器。
  7. 前記冷却手段の異常が検出された場合の制御が実行されている間に、前記温度検出手段
    により検出された温度が、所定の通常制御復帰温度以下になった場合に、前記冷却手段の
    異常が検出される前の通常制御に復帰させる通常制御復帰手段を備えていることを特徴と
    する請求項6記載の表示部付き電子機器。
  8. 機器内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記冷却手段の異常が検出された後に前記温度検出手段により検出された温度が、所定
    の電源遮断温度を越えた場合に、機器の電源を強制的に遮断する電源遮断手段とを備えて
    いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の表示部付き電子機器。
  9. 前記電源遮断手段により機器の電源が強制的に遮断された後、所定の再起動条件が成立
    した場合に、機器を再起動させる再起動手段を備えていることを特徴とする請求項8記載
    の表示部付き電子機器。
  10. 前記冷却手段の異常が検出された場合の制御が行われる場合に、該制御が行われること
    を告知する告知手段を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載の
    表示部付き電子機器。
  11. 複数の装置機能を備えた表示部付き電子機器において、
    機器内の温度を検出する温度検出手段と、
    該温度検出手段により検出された温度と前記複数の装置機能の優先情報とに基づいて、
    使用可能な装置機能を制限する機能制限手段とを備えていることを特徴とする表示部付き
    電子機器。
  12. 複数の装置機能を備えた表示部付き電子機器において、
    機器内の温度を検出する温度検出手段と、
    該温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記表示部への表示制御を行う表示
    制御手段の処理速度を低速側に切り替える処理速度切替手段とを備えていることを特徴と
    する表示部付き電子機器。
  13. 複数の装置機能を備えた表示部付き電子機器において、
    機器内の温度を検出する温度検出手段と、
    該温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記表示部への表示を停止させて、
    音声のみ出力可能な状態に切り替える出力切替手段とを備えていることを特徴とする表示
    部付き電子機器。
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