JP2006211421A - 携帯型電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本体の内部電源をオン/オフすることなく、ユーザ使用状態に応じて映像表示をオフすることができる携帯型電子機器を提供する。
【解決手段】 モバイル型TV1は、ユーザの状態を検出するセンサ25、センサ25の検出結果を基にユーザの状態を判定し映像/音声出力を制御する制御部26を備え、制御部26は、ユーザが映像を見れる状態にないとき、表示部2への電源供給を停止するとともに、ユーザが映像を見れる状態になると電源供給を再開する制御を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、モバイル型テレビジョン受信機などの映像表示部を備える携帯型電子機器に関する。
従来、液晶表示装置においては、外部から照射された光の透過光量を制御して画像を表示する透過型と、反射光量を制御して画像を表示する反射型とに大別される。透過型液晶表示装置は、一般に、背面にバックライトと呼ばれる照明装置を使用している。このバックライトはバックライト駆動回路に接続されており、商用電源やバッテリ等の電源を基に作成した必要な駆動電力が、駆動回路を通じて供給されている。また、反射型液晶表示装置は、周囲光を利用して表示することが可能であるが、表示輝度が周囲環境に依存する度合いが非常に高く、特に夜間などの暗闇では表示が全く認識できないこともある。そのため、十分な周囲光が得られない場合に備えて、反射型液晶表示素子を前方から照明するフロントライトと呼ばれる照明装置を設け、同様に駆動回路を用いて点灯するものもある。
また、携帯型のテレビジョン受信機に代表される携帯型表示装置は、携帯使用時にはバッテリ駆動される。携帯型表示装置では、バックライト部に消費される電力が最も大きく、バッテリ駆動時間はバックライトの点灯/非点灯やその輝度によって大きく異なる。一般に、バックライトの輝度が高ければ表示画面は見やすくなり、輝度が低くなると見にくくなる。バックライトの使用はバッテリ駆動時間に大きく影響するため、バックライト輝度を制御してバッテリ駆動時間を伸ばすことが行われている。例えば、特許文献1には、設定されたバッテリ駆動時間とバッテリの総容量から消費電流を算出し、ユーザが設定した時間内だけバックライトを駆動するパーソナルコンピュータが開示されている。
また、特許文献2には、バッテリ残容量に応じて機器の点灯時間を制御する装置が開示されている。また、特許文献3には、バッテリ残量が一定レベル以下になるとバックライトを低電力駆動に切り換え、さらに低下すると映像をオフすると共にメモリカード録画に切り換える携帯型視聴装置が開示されている。
さらに、特許文献4には、音声のみの用途として使用される場合やテレビ電話として使用中であっても映像を送信しない用途に適用したテレビ電話装置が開示されている。また、特許文献5には、画像データの表示を制御する操作手段の操作に応じて表示回路の電源をオン/オフするモバイル型電子機器が開示されている。
特開平4−192015号公報 特開平7−327004号公報 特開平11−122937号公報 特開平9−322137号公報 特開2001−272943号公報
このような従来のモバイル型TV等の映像表示装置にあっては、本体電源オン/オフのスイッチのみが搭載されているため、映像をオフにしようとして電源スイッチをオフにすると音声も同時にオフになる。しかし、モバイル型TVの使用状況としては、映像は見ないが音声は聴きたい場合もあり得る。例えば、モバイル型TVを電車で視聴していて、電車から降りる時、映像は見れないが音声だけは聴き続けたい場合がある。また、歩行中などにおいてモバイル型TVをカバン等に収納し、音声だけを聴く場合もある。このような場合、電源スイッチをオフにすると音声も同時にオフになるので、電源をオンにしたままにする必要があるが、見ていない映像のために液晶表示部やデコード回路へ通電が続けられ、バッテリ消費が増えてしまうという問題がある。
映像のみをオフにする専用スイッチを設けることが考えられるが、モバイル型電子機器では設置スペースが限られている上、使用頻度が少ない専用スイッチを設置してもユーザが咄嗟に操作し難いことが想定される。例えば、上記電車から降りる時、普段使用しない専用スイッチをうまく操作できるか疑問である。また、上記専用スイッチが意図せずに操作されてしまうと、普段使用しない専用スイッチであるため突然の画面オフにユーザがとまどうことや本体電源のオフと錯覚してそのまま放置してバッテリを消耗してしまう不具合も考えられる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、本体の内部電源をオン/オフすることなく、ユーザ使用状態に応じて映像表示をオフすることができる携帯型電子機器を提供することを目的としている。
本発明の携帯型電子機器は、映像表示部を備える携帯型電子機器において、ユーザの使用状態を検出する検出手段と、検出されたユーザの使用状態情報を基に該ユーザが映像を見れる状態にあることを判定する判定手段と、前記判定手段によりユーザが映像を見れる状態にないと判定されると、前記映像表示部への電源供給を停止する制御を行う制御手段とを備えることを特徴としている。
具体的な態様として、前記検出手段は、ユーザの手放しを検出する接触センサ、温度センサ、光量センサのいずれか、又は本体の振動を検出する振動センサ、本体の傾きを検出する傾きセンサの少なくともいずれか、若しくはこれらのセンサの組み合わせである。
前記制御手段は、前記映像表示部への電源供給を停止し、さらに一定時間経過後に本体電源をオフする制御を行うものであってもよい。
前記制御手段は、前記判定手段によりユーザが映像を見れる状態にあると判定されると、前記映像表示部への電源供給を再開する制御を行うことがより好ましい。
以上、詳述したように、本発明によれば、ユーザ使用状態に応じて映像表示を自動的にオフすることができ、省電力化によりバッテリ駆動時間を延ばすことができる。また、ユーザにスイッチ操作を強いらないため使い勝手の向上を図ることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な携帯型電子機器の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態の携帯型電子機器の外観を示す図であり、図1(a)はその正面図、図1(b)はその左側面図、図1(c)はその右側面図、図1(d)はその表示部を開いた場合の右側面図である。本実施の形態に係る携帯型電子機器は、放送を受信して再生するモバイル型TV放送受信機(以下、モバイル型TVという)に適用した例である。
図1(a)〜(d)において、モバイル型TV1は、本体1aにLCDからなる表示部2、電源スイッチ3、音量ボタン4、再生,停止,一時停止,早送り,又はデータのスクロール操作等の十字キー5、選局ボタン6、メニュー,カード再生などの各種機能選択キー7、電源オン/オフ状態,受信状態,記録動作状態などのステータスを発光して報知するLED8、SDカードを挿脱するSDカードスロット9、イヤホン端子10、外部入力端子11、DC電源入力端子12を備えて構成される。
また、図1(d)に示すように表示部2はヒンジ部(図示略)により回動自在に支持され、表示部2が起こされた状態ではさらにヒンジ部上で回転可能である。この構成によりユーザは所望の角度で映像を見ることができる。また、表示部2を反転させて本体1aに収容することで液晶画面を保護することができる。なお、表示部2を反転させて本体1aに収容したときは表示部2への通電は停止される。
図2は、モバイル型TV1の機能を示すブロック図である。
図2において、モバイル型TV1は、図示しないアンテナ,変調部を内蔵し放送コンテンツを受信するチューナ21、受信信号から映像データと音声データに分離する分離部22、分離された映像ストリームをデコードする映像用デコーダ23、分離された音声ストリームをデコードする音声用デコーダ24、ユーザの状態を検出するセンサ25(検出手段)、CPUなどにより構成され装置全体を制御するとともに、センサ25の検出結果を基にユーザの状態を判定し映像/音声出力を制御する制御部26(判定手段,制御手段)、LCD・駆動ドライバ・バックライト等からなり映像を出力する映像出力部(ディスプレイ)27、及び音声を出力する音声出力部(スピーカ/イヤホンなど)28を備えて構成される。上記映像用デコーダ23及び映像出力部27は、制御部26により電源通電制御を受ける映像表示部を構成する。
モバイル型TV1は、放送コンテンツを受信し表示するTV受信機としての機能に加え、SDカードにJPEG,MPEG方式で記録された静止画/動画を再生し、表示部2に表示する画像再生装置(いわゆる「ポータブル・ビューアー」)としての機能を有する。
チューナ21は、デジタル放送信号、さらにアナログ放送用の信号を受信し復調する。
制御部26を構成するCPUは、プログラムを格納するEEPROM(electrically erasable programmable ROM)等からなり認識したデータを記憶する不揮発性メモリ(図示略)、プログラムを実行させるためのメモリ(図示略)を備える。
制御部26は、センサ25からの検出結果を基にユーザが映像を見れる状態にあることを判定し、ユーザが映像を見れる状態にないとき、上記映像表示部への電源供給を停止する制御を行う。また、ユーザが映像を見れる状態にあるとき、上記映像表示部への電源供給を再開する制御を行う。さらに、省電力モード設定機能により省電力モードが設定されている場合には、上記映像表示部への電源供給を停止した後、一定時間経過後に本体1a電源をオフする制御を行う。
センサ25は、ユーザの状態を検出できるものであればどのようなセンサでもよく、以下に例示する。ここで、ユーザの状態とは、モバイル型TV1に対しユーザがどのような状態にあるかをいう。例えば、ユーザがモバイル型TV1を手に持っている、本体1aに大きな振動や傾きがないなどユーザがモバイル型TV1を見れる状態にあることを検出する。
ユーザの状態検出については以下のような方法で検出する。
(1)接触検出:モバイル型TV1と一体に設置された接触センサ又は近接センサなどでユーザの手放しを検出する。
(2)温度検出:モバイル型TV1に温度センサを設置し手に持っている部分の温度変化を検出してユーザの手放しを検出する。
(3)明るさ検出:モバイル型TV1に光量センサを設置し周囲の明るさが変わった時などの変化を検出して本体1aがカバン等に収納されたことを検出する。
(4)振動検出:モバイル型TV1に振動センサを設置し振動が大きい時などユーザが映像を見ていないことを検出する。
(5)傾き検出:モバイル型TV1に傾きセンサを設置し傾きが大きい時などユーザが映像を見ていないことを検出する。
さらに、センサ25として指紋センサを設置しユーザの指紋を検出するようにすれば、ユーザの状態検出だけではなくユーザを識別して動作を変えることができる。また、GPS(Global Positioning System)などでユーザ位置情報を取得し、ユーザ移動を制御系に反映させることも可能である。
上記センサ25は、モバイル型TV1に複数設置するものでもよく、異なる種類のセンサを組み合わせる構成でもよい。例えば、センサ25として接触センサを用いる場合には、モバイル型TV1の本体1aの両側面に設けることが好ましい。また、接触センサと振動センサなど異なる種類のセンサを組み合わせればより詳細にユーザの状態を検出することができる。
以下、上述のように構成されたモバイル型TV1の動作を説明する。
モバイル型TV1は、センサ25として接触センサを備える場合を例に採り説明する。
図3は、モバイル型TV1の表示制御動作を示すフローチャートであり、制御部26のCPUにより実行される。図中、Sはフローの各ステップを示す。
まず、ステップS1でセンサ25(本例では接触センサ)から検出結果を入力し、ステップS2でこのセンサ検出結果に有意な情報があるか否かを判定する。センサ25からの検出結果には情報として意味のない値が含まれる。例えば、接触センサの場合は、ユーザがモバイル型TV1を持ち替えたり、接触センサパッドから手が離れることなどは頻繁に起こり得る。このため、あらかじめ適当な時間(例えば10秒)経過したときにユーザが手放したと判定する。また、振動センサの場合は振動の大きさが所定値以上で、かつ所定時間(例えば10秒)経過したときにユーザが映像を見ることができないと判定する。また、光量センサの場合は、明るさが明→暗などに変わり、かつ所定時間(例えば10秒)経過したときにモバイル型TV1がカバン等にしまわれユーザが映像を見ることができないと判定する。このように、ステップS2では、センサ値の閾値判定や経過時間、頻度等を判定することでセンサ25の検出結果から有意の情報を選択する。なお、センサ25として接触センサのみの検出情報を用いると、ユーザが手放して見ない場合とユーザがモバイル型TV1をテーブル等に置いて視聴する場合とを区別できない。したがって、振動センサ、傾きセンサ、又は本体1a背面/底面に光量センサ,メカニカルスイッチ等を設置し、これら異なるセンサ情報を組み合わせて判定することが好ましい。
ステップS3でセンサ情報を基にユーザ状態を検出し、ステップS4でユーザが映像を見れるか否かを判別する。ユーザが映像を見れるときはそのまま本フローを終了する。ユーザが映像を見ることができないとき、例えば、ユーザがモバイル型TV1を手放しカバン等に収納した想定される時や大きな振動が継続している時などはユーザが映像を見ることができない状態にあると判断する。
ユーザが映像を見ることができないと判断したときは、ステップS5で映像系の通電をオフする。具体的には、図2の映像出力部(ディスプレイ)27(バックライト/フロントライト/サイドライト消灯を含む)及び映像用デコーダ23への通電をオフし、図1の表示部2の画面表示をオフする。但し、音声用デコーダ24及び音声出力部(アンプ)28通電し音声出力は継続する。
次いで、ステップS6で映像系の通電オフ後、一定時間(例えば30分)が経過したか否かを判別し、一定時間が経過していればステップS7で省電力モードに設定されているか否かを判別する。省電力モードは、長時間画面表示をオフしている場合に本体1aの電源を自動的にオフにする機能である。上記一定時間や上述したセンサ検出時間(センサ感度)についても設定が可能である。省電力モードに設定されているときは、ステップS8でモバイル型TV1の本体1aをオフして本フローを終了する。また、省電力モードに設定されていないときは、そのまま本フローを終了し本体1aの電源オフは行わない。
上記フローは、ユーザが映像を見れる状態にないとき、表示部2への電源供給を停止する制御を行うものであるが、同様の制御により、ユーザが映像を見れる状態にあると判定されると、表示部2への電源供給を再開する。
以上のように、本実施の形態のモバイル型TV1は、ユーザの状態を検出するセンサ25、センサ25の検出結果を基にユーザの状態を判定し映像/音声出力を制御する制御部26を備え、制御部26は、ユーザが映像を見れる状態にないとき、表示部2への電源供給を停止するとともに、ユーザが映像を見れる状態になると電源供給を再開する制御を行うので、電車から降りて映像が見れない場合、モバイル型TV1をカバン等に収納した場合、モバイル型TV1が極端に振動したり傾いたりした場合などユーザが映像を見ることができないときは映像系への通電が自動的にオフされ、バッテリ消費電力が節減される。特に、映像表示のオフは自動で行われるため、ユーザによるスイッチ操作は不要であり、電車から降りる場合など咄嗟の場合のスイッチ操作による煩わしさをなくすことができる。
また、本実施の形態では、画面表示オフ後、一定時間が経過すると本体1a電源をオフする制御を行うので、より一層の省電力効果を得ることができるとともに、画像表示オフ状態による本体1a電源の消し忘れを未然に回避することができる。
なお、本実施の形態に係る携帯型電子機器は、上述したモバイル型TV1は勿論のこと、ポータブルビューアー等の映像記録再生装置、さらにはTV受信機や映像記録再生装置以外の電子機器、例えば携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯情報端末に適用してもよい。
また、本実施の形態では携帯型電子機器という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、携帯型表示装置、映像表示システム等であってもよいことは勿論である。
さらに、上記モバイル型TVを構成する各回路部、例えばSDカード等の外部記憶装置等の種類、数及び接続方法などは前述した実施の形態に限られない。
以上説明したデジタル放送受信装置は、この携帯型電子機器を機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、メインメモリそのものがプログラムメディアであってもよいし、また外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
本発明の実施の形態の携帯型電子機器の外観を示す図である。 本実施の形態の携帯型電子機器の機能を示すブロック図である。 本実施の形態の携帯型電子機器の表示制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 モバイル型TV
1a モバイル型TV本体
2 表示部
3 電源スイッチ
4 音量ボタン
5 十字キー
6 選局ボタン
7 各種機能選択キー
8 LED
9 SDカードスロット
10 イヤホン端子
11 外部入力端子
12 DC電源入力端子
21 チューナ
22 分離部
23 映像用デコーダ
24 音声用デコーダ
25 センサ(検出手段)
26 制御部(判定手段,制御手段)
27 映像出力部(ディスプレイ)
28 音声出力部(スピーカ/イヤホン)

Claims (4)

  1. 映像表示部を備える携帯型電子機器において、
    ユーザの使用状態を検出する検出手段と、
    検出されたユーザの使用状態情報を基に該ユーザが映像を見れる状態にあることを判定する判定手段と、
    前記判定手段によりユーザが映像を見れる状態にないと判定されると、前記映像表示部への電源供給を停止する制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 前記検出手段は、ユーザの手放しを検出する接触センサ、温度センサ、光量センサのいずれか、又は本体の振動を検出する振動センサ、本体の傾きを検出する傾きセンサの少なくともいずれか、若しくはこれらのセンサの組み合わせであることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記映像表示部への電源供給を停止し、さらに一定時間経過後に本体電源をオフする制御を行うことを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段によりユーザが映像を見れる状態にあると判定されると、前記映像表示部への電源供給を再開する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器。
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