JP2015136997A - 車載機器制御システム及び車載機器制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車載マルチメディアを好適に作動できる車載機器制御システムを提供する。【解決手段】車両11に搭載され、車載のバッテリ14からの給電で駆動されるとともに、複数の自己機能を有し、車両11においてACCスイッチ15aのオンオフ操作に応じて駆動状態が切り替えられる車載マルチメディア20を備える車載機器制御システムであって、車載マルチメディア20は、携帯端末30からの信号を受信する通信モジュール28と、ACCスイッチ15aがオフ状態であることを判定する制御手段23であって、ACCスイッチ15aがオフであると判定された状況下で、携帯端末30からの作動要求信号を受信した場合に、作動要求信号に基づいて、複数の自己機能のうちいずれかを選択的に作動状態とする制御手段23とを備えている。【選択図】 図1
Description
本発明は、車両に搭載された車載マルチメディアの駆動を制御する車載機器制御システム及び車載機器制御プログラムに関する。
スピーカやディスプレイ等の出力装置と一体に車両に搭載され、音声再生機能、映像再生機能、経路案内機能(カーナビゲーション機能)等の各機能を作動できる車載マルチメディアが知られている。車載マルチメディアは、車両に設けられた車両電源スイッチ(ACCスイッチ)がオンの際に、バッテリから供給される電力で駆動される(特許文献1参照)
車両電源スイッチがオン状態となると、車載マルチメディアが有する各機能が作動される。この場合、使用しない機能も作動されることが、電力損失や車載マルチメディアの動作速度が制約される等の不利益となるおそれがある。
本発明は、車載マルチメディアを好適に作動できる車載機器制御システムを提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、車両に搭載され、車載のバッテリからの給電で駆動されるとともに、複数の自己機能を有し、車両において車両電源スイッチのオンオフ操作に応じて駆動状態が切り替えられる車載機器を備える車載機器制御システムであって、車載機器は、ユーザにより携帯される携帯端末からの信号を受信する受信手段と、車両電源スイッチがオフ状態であることを判定する手段と、車両電源スイッチがオフ状態であると判定された状況下で、携帯端末からの作動要求信号を受信した場合に、作動要求信号に基づいて、複数の自己機能のうちいずれかを選択的に作動状態とする作動手段とを備えることを特徴とする。
上記発明において、車両電源スイッチがオフの際、携帯端末からの作動要求信号を受信した際に、車載機器が持つ複数の自己機能のうちのいずれかが選択的に作動状態にできるようにした。この場合、バッテリの電力消費を抑えつつ車載機器を作動することができる。
以下、本発明にかかる車載機器制御システムを図面に基づいて説明する。図1は車載機器制御システムを示すブロック図である。車載機器制御システムは、携帯端末30と無線接続可能な車載マルチメディア20を備えている。
図1において、車両11には、車載マルチメディア20と、各種電子機器12(メータ12a、空調機器(エアコンECU)12b、ヘッドライト12c及び内部照明12dなど)と、制御装置13と、バッテリユニット14と、ACC信号発生器15と、車両電源スイッチであるACCスイッチ15aとが搭載されている。また携帯端末30が車両11の車室内に持ち込まれた状況が示されている。
制御装置13は、周知のマイクロコンピュータからなるCPU、RAM、ROM及びI/Oバス等を有しており、車両11全般の動作制御を行う。制御装置13は、車両11に搭載された車載マルチメディア20及び各種電子機器12と信号ラインL10を介して接続されており、バッテリユニット14と信号ラインL11を介して接続されている。
バッテリユニット14は、主電源14aと、補助電源14bとを備えている。主電源14aは車載マルチメディア20と電源ラインL1を介して接続されるとともに、各種電子機器12と電源ラインL2を介して接続されている。補助電源14bは、後述する車載マルチメディア20の通信モジュール28と電源ラインL3を介して接続されている。
ACC信号発生器15は、ACCスイッチ15aに接続されており、ACCスイッチ15aがオンの際にアクセサリ信号(ACC信号)を出力する。ACC信号が信号ラインL10を介して制御装置13に入力されると、制御装置13は信号ラインL11を介してバッテリユニット14に駆動信号を送信する。これにより主電源14aがオンとされ、車載マルチメディア20及び各種電子機器12に電力が供給される。
なお車両11には、ACCスイッチ15a以外に、イグニッション(IG)スイッチ、スタータ(STA)スイッチ等(図示略)が設けられている。ACCスイッチ15aがオンの場合、エンジン駆動に直接関わらないアクセサリ系の電子機器に電力が供給される。IGスイッチがオンとなると、アクセサリ系とエンジン制御系の両方の電子機器に電力が供給される。STAスイッチがオンとなると、エンジン制御系のスタータモータに電力が供給されて、エンジンのクランキングが開始される。
車載マルチメディア20は、駆動装置20aと、制御装置23と、通信モジュール28とを備え、これらは互いにLAN等を介して接続されている。
駆動装置20aは、ディスプレイ24、スピーカ25、アンプ26等を備えている。ディスプレイ24は、地図データ、DVD(登録商標),テレビの映像を出力したり、各種操作のための操作メニューを出力したりする。スピーカ25は、ナビゲーションシステムの音声案内や音楽などを出力する。アンプ26はスピーカ25から出力される音声等を増幅する。なおこれらの各機器は車室内の所定位置に設置されている。
制御装置23は、車載マルチメディア20の通信動作やデータ管理動作等の動作全般を制御するものであり、周知のマイクロコンピュータからなるRAM、ROM、CPU等から構成されている。
ROMには、車載マルチメディア20の各種の自己機能を実現するためのプログラム(アプリケーションソフトウェア)が記憶されている。例えば音声再生機能、映像再生機能、経路案内機能(ナビゲーション機能)等の各自己機能を作動させるためのプログラムが記憶されている。RAMには、通信モジュール28で受信した信号等が一時的に記憶される。
CPUは、受信した作動要求信号に基づいて所定の自己機能を作動させる。例えば、音楽やラジオなどの音声出力を行う音声再生機能が選択された場合には、ディスプレイ24による画像表示、スピーカ25による音声出力、アンプ26による出力増幅のうち、スピーカ25による音声出力を実施する。DVDやテレビ等の映像出力を行う映像再生機能が選択された場合には、ディスプレイ24による画像表示及びスピーカ25による音声出力を実施する。またカーナビゲーションによる経路案内機能が選択された場合には、ディスプレイ24による画像表示を実施する。
通信モジュール28は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の通信方式を用いて、携帯端末30と無線接続が可能となっている。通信モジュール28は、電源ラインL3を介して補助電源14bと接続されており、ACCスイッチ15aのオンオフに関わらず、補助電源14bから供給される電力で駆動されており、携帯端末30からの信号を受信する待機状態とされている。
ACCスイッチ15aがオフ状態の際、通信モジュール28と携帯端末30と無線接続が確立すると、通信モジュール28は制御装置23に起動信号を送信する。また通信モジュール28は、携帯端末30から受信した作動要求信号を制御装置23に送信する。制御装置23が起動信号を受信すると、主電源14aからの電力が電源ラインL1を介して車載マルチメディア20に供給されるようにするとともに、車載マルチメディア20の所定の機能を作動させるべく動作制御を行う。
携帯端末30は、車載マルチメディア20(通信モジュール28)と無線接続が可能なスマートフォン、携帯電話、タブレット端末等であり、近距離通信部31、インターネット通信部32、制御装置33等を備えている。
近距離通信部31は、通信モジュール28による無線通信と同じ通信方式で、車載マルチメディア20との無線接続を可能とする。制御装置33は、周知のマイクロコンピュータからなりCPU、RAM、ROM及びI/Oバス等を備え、携帯端末30の通信動作やデータ管理動作等の動作全般を制御する。
制御装置33のROMは、フラッシュメモリ等から構成された記憶装置又は記憶領域であり、携帯端末30を動作させるための各種プログラムが記憶されている。すなわち、携帯端末30を電話機として機能させるためのプログラム、車載マルチメディア20を遠隔操作するリモコンとして機能させるためのプログラム等が記憶されている。RAMには、インターネット通信部32を介して受信した音楽や映像等のコンテンツが記憶される。
携帯端末30を用いて車載マルチメディア20の所定の自己機能を作動させる際、携帯端末30からは所定の機能を作動させる作動要求信号が出力される。なお作動要求信号は、車載マルチメディア20の各自己機能に対応している。また携帯端末30からは車載マルチメディア20の自己機能を停止させる停止信号も出力される。これにより、携帯端末30による遠隔操作で車載マルチメディア20の作動と停止とを切り替えることができる。
ところで、車両11を停止させた状態のままで車載マルチメディア20を作動させる場合、ACCスイッチ15aをオン状態に切り替えると、車載マルチメディア20以外の各電子機器12に対しても電力が供給される状態となる。つまり電子機器12のうち、作動させる必要の無い機器に対しても電力供給が行われる。そのため不要な電力消費が生じ得る。
一方、本実施形態では、ACCスイッチ15aがオフ状態で、携帯端末30と無線接続された車載マルチメディア20のみが起動されるようにしている。この場合、他の電子機器12による不要な電力消費の発生を抑えることができる。また、本実施形態では、携帯端末30の遠隔操作で車載マルチメディア20の特定の自己機能のみが作動されるようにしており、車載マルチメディア20の作動中の電力消費が抑えられるとともに、車載マルチメディア20の動作速度が向上されている。
次に上記構成を備える車載機器制御システムの処理手順を説明する。図2は車載マルチメディア20の通信モジュール28による処理手順のフローチャートである。図3は車載マルチメディア20の制御装置23による処理手順のフローチャートであり、制御装置23の起動中に繰り返し実施される。図4は携帯端末30(制御装置33)による処理手順のフローチャートである。
図2において通信モジュール28は、ステップS10で、ACCスイッチ15aがオフ状態であるか否かを判定する。ACCスイッチ15aがオフ状態であると判定した場合、つまりACC信号発生器15からACC信号が出力されていない場合には、ステップS11に進み、携帯端末30と無線接続(Bluetooth接続)されているか否かを判定する。肯定判定した場合には、ステップS12に進み、制御装置23がオフ状態であるか否かを判定する。制御装置23がオフ状態の場合には、ステップS13に進み、起動信号を送信して制御装置23を起動する。なおステップS10〜S12で否定判定した場合には、本処理を終了する。
図3において制御装置23は、ステップS20で、ACCオフ状態で起動されており、かつ車載マルチメディア20に対する作動要求があるか否かを判定する。ACCオフ状態で、通信モジュール28が作動要求信号を受信しており、作動要求があると判定した場合には、ステップS20が肯定され、ステップS21に進み、車載マルチメディア20の作動対象の機能を判定する。つまり通信モジュール28が受信した作動要求信号に基づき、作動対象の機能を判定する。
続くステップS22では、作動対象の機能が音声再生機能であるか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS23に進み、スピーカ25を作動させる。ステップS22で否定判定した場合には、ステップS24に進み、作動対象の機能が映像再生機能であるかを判定する。
肯定判定した場合にはステップS25に進み、ディスプレイ24及びスピーカ25を作動する。ステップS24で否定判定した場合にはステップS26に進み、作動対象の機能が経路案内機能であるかを判定する。肯定判定した場合にはステップS27に進み、ディスプレイ24を作動する。なおステップS20,S26で否定判定した場合には本処理を終了する。
次に図4の携帯端末30のフローチャートを説明する。まずステップS30で車載マルチメディア20(MM)の操作情報が入力されているか否かを判定する。この操作情報は、車載マルチメディア20の遠隔操作に関し、ユーザにより操作入力された情報である。ステップS30で操作情報が入力されていると判定した場合、ステップS31に進み、作動対象の機能を判定する。続くステップS32では、作動対象の機能が許可できる機能であるか否かを判定する。例えば携帯端末30は通信により車載マルチメディア20が有する自己機能の情報を受け取り、その情報に基づいて判定するとしている。すなわち、車載マルチメディア20が備える各機能に対応する機能(音声再生機能、映像表示機能、経路案内機能)であるか否かを判定する。
ステップS32で許可できない機能であると判定した場合には、ステップS39に進み、その旨をユーザに通知する処理を行う。例えば、携帯端末30の図示を略す表示画面に警告を表示したり、携帯端末30の図示を略す音声出力装置から音声等にて警告を出力したりする。
一方、ステップS32で許可できる機能であると判定した場合には、ステップS33に進み、作動対象が音声再生機能であるかを判定する。肯定判定した場合には、スピーカ25を作動させるための作動要求信号を出力する。ステップS33で否定判定した場合には、ステップS35に進み作動対象が映像再生機能であるか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS36に進み、ディスプレイ24及びスピーカ25を作動させるための作動要求信号を出力する。
ステップS35で否定判定した場合には、ステップS37に進み、作動対象が経路案内機能であるか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS38に進み、ディスプレイ24を作動させるための作動要求信号を出力する。なおステップS30,S37で否定判定した場合には処理を終了する。
次に図5のシーケンス図を用いて、携帯端末30が車載マルチメディア20の特定の機能を作動及び停止させる処理の流れの一例を説明する。ここでは携帯端末30を用いて、車載マルチメディア20の音声再生機能を作動及び停止させる処理の流れを説明する。
ACCスイッチ15aがオフ状態である場合に(t1)、ユーザにより携帯端末30が車室内に持ち込まれると、携帯端末30と車載マルチメディア20(通信モジュール28)との無線接続が成立し、それに伴い車載マルチメディア20が起動状態となる(t2)。
携帯端末30から車載マルチメディア20の音声再生機能を作動させるための作動要求信号があると(t3)、制御装置23は作動要求信号を判定して、音声再生機能のみを作動させる(t4)。この場合、制御装置23はスピーカ25を起動させる。
音声再生機能が作動されると、車載マルチメディア20から携帯端末30へと音声再生機能が作動されたことが通知される(t5)。携帯端末30側では音声再生機能の起動完了が表示され、車載マルチメディア20で再生するオーディオソースが選択される(t6)。例えば、携帯端末30の図示を略す入力部による入力操作によって、記憶部34に記憶されている特定の楽曲を呼び出す。選択されたオーディオソースの情報は、車載マルチメディア20に送信される(t8)。なお、制御装置23によってスピーカ25が起動される(t7)。
車載マルチメディア20側でオーディオソースが受信されると、スピーカ25から所定の楽曲が出力される(t9)。なお音声再生機能のみが作動される場合、ディスプレイ24はオフ状態のままであり、バッテリユニット14の電力消費を抑えられている。
そして、音声再生機能が作動されている状況下で、携帯端末30から音声再生機能の停止要求が送信され(t10)、車載マルチメディア20が停止要求を受信すると、音声再生機能が終了する(t11)。そして、音声再生機能の停止が携帯端末30に通知される(t12)。携帯端末30が音声再生機能の停止に伴う信号を受信すると、携帯端末30の図示を略す表示画面上に、車載マルチメディア20の音声再生機能が停止された旨の通知が表示される(t13)。
上記によれば以下の優れた効果が得られる。
(1)車載マルチメディア20は、車両11に設けられたACCスイッチ15aがオンとされた際、バッテリユニット14(主電源14a)からの給電で駆動される。しかしACCスイッチ15aがオンの際、車載マルチメディア20が持つ複数の自己機能の全てがオンとなるため、不要な電力消費が生じる懸念がある。そこで、ACCスイッチ15aがオフの際、携帯端末30による遠隔操作によって、車載マルチメディア20が持つ複数の自己機能のうちのいずれかが選択的に作動状態されるようにすることで、バッテリユニット14の電力消費を抑えつつ車載マルチメディア20を作動することができる。
(2)車載マルチメディア20の所定の自己機能が作動されている際、携帯端末30による遠隔操作で、当該自己機能の作動が停止されるようにする。この場合、携帯端末30の操作によって車載マルチメディア20の自己機能のオンオフを切り替えることができる。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、次のように実施されてもよい。
・バッテリユニット14(主電源14a)の蓄電状態に基づいて、車載マルチメディア20の自己機能を作動状態とするか否かが判定されるようにしてもよい。バッテリの残量が少ない場合、車載マルチメディア20の所定の自己機能を作動させた場合に、バッテリ上がり等の不具合が生じる懸念がある。例えばバッテリの残量が少ない状態で、映画等の視聴のために電力消費量が比較的に多い映像表示機能が選択された場合、バッテリ上がり等の不具合が生じるおそれがある。そこで制御装置23は、バッテリユニット14の蓄電状態に応じて車載マルチメディア20の所定の自己機能を作動するか否かを判定するようにする。例えば、制御装置23は、主電源14aの残量に応じて選択された自己機能を実行するか否かを判定する。このように、バッテリユニット14の蓄電状態に応じて、車載マルチメディア20の自己機能を作動させるか否かが判定されることで、バッテリの残量が少ない場合に、車載マルチメディア20の自己機能の作動を制限することができ、バッテリ上がり等に伴う不具合を回避しつつ、車載マルチメディア20の機能を作動させることができる。
・バッテリユニット14の蓄電状態に応じて、自己機能の作動の可否を判定する場合、通信モジュール28を介して携帯端末30に判定結果を送信する。一方、携帯端末30側では判定結果を示画面等に表示してもよい。例えば、バッテリユニット14の蓄電状態に基づいて、作動要求信号による作動指令を受けた作動対象の機能の実施の可否を判定した結果、作動要求信号による作動指令を不可とする場合、その判定結果が携帯端末30に表示されるようにする。この場合、作動供給の許可がされない原因がバッテリの残量不足によるものであることをユーザに知らせることができる。
・上記では、携帯端末30からの作動要求信号及び停止信号に基づいて、車載マルチメディア20における自己機能の一部のオンオフが切り替えられる例を示した。これ以外にも携帯端末30の作動要求信号及び停止信号によって、バッテリユニット14に接続された車載マルチメディア20を含む各種電子機器12の一部のオンオフが切り替えられてもよい。すなわち、バッテリユニット14には、車載マルチメディア20以外にも、メータ12a、空調機器12b、ヘッドライト12c、内部照明12d等の各種電子機器12が接続されている。その為、車載マルチメディア20を作動させるためにACCスイッチ15aをオンにした場合には、バッテリユニット14に接続されたその他の電子機器12に対しても電力供給がされる状態となり、不要な電力消費が生じる懸念がある。そこでACCスイッチ15aがオフの状態で、携帯端末30からの無線信号に基づく遠隔操作で指定された車載機器が選択的に起動されるようにする。例えば、この場合、指定された車載機器以外の車載機器による電力消費を抑えつつ、選択された車載機器を好適に起動できる。
・ACCスイッチ15aを用いてバッテリユニット14のオンオフを切り替える場合には、ACCスイッチ15aがオフとされた際に、車載マルチメディア20の電源もオフとされる。一方、車両11の停止状態で、携帯端末30の要求に基づき車載マルチメディア20を作動させた場合、携帯端末30の操作で車載マルチメディア20がオフにされる必要がある。しかし、所定機能の動作が終了している場合等、車載マルチメディア20が起動状態であることの確認がしにくい状況下では、車載マルチメディア20の電源の消し忘れが生じるおそれがある。例えば、音声再生機能が作動された際、スピーカ25からの音声出力が終了している状況下で、車載マルチメディア20の電源の消し忘れが生じる可能性がある。そこで、車載機器制御システムにタイマ機能を設け、タイマによる計測時間に応じて、車載マルチメディア20の機能が停止されるようにしてもよい。例えば、車載マルチメディア20が作動されてから所定時間が経過した際に、車載マルチメディア20が自動的に停止されるようにする。この場合、車載マルチメディア20の停止し忘れに伴う不具合の発生を回避できる。
・特定の携帯端末30との無線接続により車載マルチメディア20が起動された際、その携帯端末30を保持するユーザが車両11から離れた場合には、車載マルチメディア20がオン状態のまま放置されることになる。また車両11に他の乗員が乗車している場合には、当該他の乗員が、携帯端末30の遠隔操作で車載マルチメディア20の機能を切り替えたい場合が想定される。そこで車載マルチメディア20を作動した第1携帯端末30aとは異なる第2携帯端末30bを用いて車載マルチメディア20の機能が切り替えられるようにしてもよい。
図6に変用例のシーケンス図を示す。ここでは第1携帯端末30aによって起動された車載マルチメディア20が音声再生機能を作動している場合に、第2携帯端末30bによって音声再生機能を停止する例を説明する。
車載マルチメディア20が第1携帯端末30aとの無線接続で起動され、音声再生機能が作動されている状態で(t21)、通信モジュール28が、第2携帯端末30bから送信された停止信号を受信した場合(t22)、通信モジュール28と第2携帯端末30bとの無線接続が一時的に確立される(t23)。
この場合、第2携帯端末30bの表示画面(図示略)に車載マルチメディア20と接続状態である旨の情報が表示されるとともに、当該表示画面上に、車載マルチメディア20で現在起動されている機能が表示される(t24)。ユーザは第2携帯端末30bの操作で、車載マルチメディア20で停止させたい機能を選択する。ここでは音声再生機能が選択される。そして第2携帯端末30bから送信された停止信号を車載マルチメディア20(制御装置23)が受信すると(t25)、当該停止信号で指定された車載マルチメディア20の機能が停止される。ここでは音声再生機能が停止される(t26)。
このように、車載マルチメディア20を起動した第1携帯端末30aとは異なる第2携帯端末30bからの信号に応じて、車載マルチメディア20の状態を切り替えることができるようにする。この場合、異なるユーザによって車載マルチメディア20における作動中の機能を停止することができるとともに、車載マルチメディア20の停止し忘れ等に伴う不要な電力消費を回避しつつ、ユーザビリティを向上させることができる。
・通信モジュール28と、携帯端末30とがインターネット等の通信回線を介して無線接続される構成であってもよい。この場合、携帯端末30が近距離通信のみに対応する場合にエリア外となる場合にも、携帯端末30と車載マルチメディア20との連携が可能となる。例えば、携帯端末30が車外にあり車載マルチメディア20との間に障害物がある場合にも、携帯端末30による車載マルチメディア20の遠隔操作が可能となる。
・車載マルチメディア20は、携帯端末30との有線接続にて起動されてもよい。例えば、車載マルチメディア20に携帯端末30がUSB接続された際に、車載マルチメディア20が起動されてもよい。
・上記では、車載マルチメディア20が携帯端末30のオーディオソースを再生する例を示した。これ以外にも携帯端末30が車載マルチメディア20のオーディオソースを選択し、当該選択されたオーディオソースが車載マルチメディア20側で実行されるようにしてもよい。
・車載マルチメディア20の制御装置23は、車載マルチメディア20の起動用のOSと、動作用のOSとを別々に備える構成であってもよい。
・携帯端末30の遠隔操作により、車載マルチメディア20側のオーディオソースが起動される場合には、スピーカ25に加えてアンプ26が駆動されるようにしてもよい。
11…車両、15a…ACCスイッチ、20…車載マルチメディア、23…制御装置、28…通信モジュール、30…携帯端末。
Claims (9)
- 車両(11)に搭載され、車載のバッテリ(14)からの給電で駆動されるとともに、複数の自己機能を有し、前記車両において車両電源スイッチ(15a)のオンオフ操作に応じて駆動状態が切り替えられる車載機器(20)を備える車載機器制御システムであって、
前記車載機器は、
ユーザにより携帯される携帯端末(30)からの信号を受信する受信手段(28)と、
前記車両電源スイッチがオフ状態であることを判定する手段(23)と、
前記車両電源スイッチがオフ状態であると判定された状況下で、前記携帯端末からの作動要求信号を受信した場合に、前記作動要求信号に基づいて、前記複数の自己機能のうちいずれかを選択的に作動状態とする作動手段(23)とを備えることを特徴とする車載機器制御システム。 - 前記車載機器は、前記自己機能として音声再生機能、映像表示機能、経路案内機能の各機能を備える車載マルチメディアであり、
前記車載機器は、前記車両電源スイッチがオフ状態であると判定された場合に、前記携帯端末からの作動要求信号に基づいて、前記各機能の少なくとも一つを選択的に作動状態とする請求項1に記載の車載機器制御システム。 - 前記車載機器は、前記バッテリの蓄電状態を判定する判定手段を備え、
前記作動手段は、前記車両電源スイッチがオフ状態であると判定された状況下で、前記作動要求信号を受信した場合に、前記作動要求信号と前記バッテリの蓄電状態とに基づいて、前記複数の自己機能のうちいずれかを選択的に作動状態とする請求項1又は2に記載の車載機器制御システム。 - 前記車載機器は、前記バッテリの蓄電状態に基づいて、前記作動要求信号により作動指令を受けた作動対象の機能の実施の可否を判定し、実施できないと判定した場合に、その旨を前記携帯端末に送信することを特徴とする請求項3に記載の車載機器制御システム。
- 前記車載機器は、前記自己機能のうちのいずれかが作動状態である場合に、前記携帯端末からの停止信号に基づいて、当該作動状態にある機能を停止する停止手段を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載機器制御システム。
- 前記停止手段は、前記車載機器の自己機能を作動状態とした第1携帯端末とは異なる第2携帯端末からの停止信号に基づいて、当該作動状態の前記自己機能を停止する請求項5に記載の車載機器制御システム。
- 前記車載機器が作動されてからの経過時間を計測する時間計測手段を備え、
前記経過時間が所定以上であると判定した際に、前記車載機器を自動停止させる手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の車載機器制御システム。 - 車両(11)に搭載され、車載のバッテリ(14)からの給電で駆動されるとともに、複数の自己機能を有し、前記車両において車両電源スイッチ(15a)のオンオフの操作に応じて駆動状態が切り換えられる車載機器(20)における車載機器制御プログラムであって、
ユーザにより携帯される携帯端末(30)からの信号を受信するステップと、
前記車両電源スイッチがオフ状態であることを判定するステップと、
前記車両電源スイッチがオフ状態であると判定された状況下で、前記携帯端末から送信される作動要求信号を受信するステップと、
受信した前記作動要求信号に基づいて、前記複数の自己機能のうちいずれかを選択的に作動状態とするステップと、を前記車載機器のコンピュータに実行させることを特徴とする車載機器制御プログラム。 - 車両(11)に搭載され、車載のバッテリ(21)からの給電で駆動されるとともに、複数の自己機能を有し、前記車両において車両電源スイッチ(15a)のオンオフ操作に応じて駆動状態が切り替えられる複数の車載機器(20,12)であって、ユーザにより携帯される携帯端末(30)からの無線信号に基づく遠隔操作が可能な第1車載機器(20)を含む車載機器制御システムであって、
前記車両電源スイッチがオフ状態であることを判定する手段と、
前記車両電源スイッチがオフ状態であると判定された場合に、前記携帯端末から受信した作動要求信号に基づいて前記第1車載機器を作動状態とする手段と、を備えることを特徴とする車載機器制御システム。
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