JP2017013528A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転舵アクチュエータに要求される出力を低減できる車両用操舵装置を提供する。【解決手段】車両用操舵装置1は、車輪3と、車輪3を回転駆動させる車輪駆動用アクチュエータ6と、車輪3を転舵するための転舵機構8と、車輪3を転舵するための転舵力を転舵機構8に付与する転舵アクチュエータ9と、作動油を介して車輪駆動用アクチュエータ6の回転駆動力を転舵力として転舵機構8に伝達する油圧回路60とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用操舵装置に関する。
特許文献1は、車輪と、車輪を独立して転舵可能な転舵機構と、車輪を回転駆動させるための車輪駆動用モータ(車輪駆動用アクチュエータ)とを含む自動車を開示している。転舵機構は、転舵モータ(転舵アクチュエータ)と、転舵モータの回転を車輪に伝達する伝達機構とからなる。
特開2013−112102号公報 特開2013−147084号公報 特開2010−23809号公報 特開2012−158311号公報
特許文献1の構成では、たとえば車両の停車中に車輪を操舵する据え切り操舵時に、転舵アクチュエータに大きな出力を発生させる必要がある。このため、転舵アクチュエータとして大出力のものが要求される。
そこで、本発明は、転舵アクチュエータに要求される出力を低減できる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車輪(3;3FL,3FR,3RL,3RR)と、前記車輪に回転駆動力を付与する車輪駆動用アクチュエータ(6;6FL,6FR,6RL,6RR)と、前記車輪を転舵するための転舵機構(8;8FL,8FR)と、前記車輪を転舵するための転舵力を前記転舵機構に付与する転舵アクチュエータ(9;9FL,9FR)と、作動油を介して前記車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力を転舵力として前記転舵機構に伝達する油圧回路(60)とを含む、車両用操舵装置(1,91)である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、作動油を介して車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力を転舵力として転舵機構に与えることができる。つまり、車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力を、車輪を転舵するための転舵力として転舵機構に与えることが可能である。これにより、転舵アクチュエータの転舵力に加えて、車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力を転舵力として転舵機構に与えることができる。これにより、転舵アクチュエータに要求される出力を低減できる。その結果、転舵アクチュエータの小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、前記油圧回路は、前記車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力により駆動される油圧ポンプ(61)と、前記油圧ポンプから供給された作動油により駆動され、前記転舵機構に転舵力を与える油圧アクチュエータ(62)と、前記油圧アクチュエータに所定方向の駆動力を与える駆動位置(A,C)と、前記油圧アクチュエータに駆動力を与えない中立位置(B)との間で作動油の流れる方向を切り換える方向切換手段(63)とを含む、請求項1に記載の車両用操舵装置である。
この構成では、車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力が油圧ポンプに伝達されると、油圧ポンプが駆動される。方向切換手段が駆動位置に位置する場合、油圧ポンプから油圧アクチュエータに作動油が供給される。これにより、油圧アクチュエータが駆動されて、車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力が転舵力として転舵機構に与えられる。一方、方向切換手段が中立位置に位置する場合、油圧ポンプから油圧アクチュエータに作動油は供給されない。つまり、油圧アクチュエータは駆動されないので、車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力は転舵機構に伝達されない。
この構成によれば、油圧回路において、油圧アクチュエータの駆動方向を変更できると共に、油圧アクチュエータを駆動または停止させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記油圧回路への前記車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力の伝達・遮断を行うクラッチ(49)をさらに含む、請求項1または2に記載の車両用操舵装置である。
この構成によれば、車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力を転舵機構に伝達しないときに、クラッチを解放状態にすることにより、油圧回路を停止させることができる。これにより、転舵機構が転舵しないときに、車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力が作動油を介して転舵機構に伝達されるのを回避できるので、エネルギーの消費を抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用操舵装置が搭載された車両の駆動系を図解的に示す平面図である。 図2は、図1に示す右前輪の車両用操舵装置を図解的に示す断面図である。 図3は、図2に示す油圧回路の模式図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る車両用操舵装置を図解的に示す断面図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用操舵装置1が搭載された車両2の駆動系を図解的に示す平面図である。本実施形態では、車両用操舵装置1は、四輪駆動式車両の車両用操舵装置である。
車両2は、右前輪3FR、左前輪3FL、右後輪3RRおよび左後輪3RLの4つの駆動輪(これらを総称するときには「車輪3」という。)を有する四輪駆動式車両である。各車輪3は、ホイール4とタイヤ5とを含む。右前輪3FR、左前輪3FL、右後輪3RRおよび左後輪3RLは、それぞれ右前輪駆動用アクチュエータ6FR、左前輪駆動用アクチュエータ6FL、右後輪駆動用アクチュエータ6RRおよび左後輪駆動用アクチュエータ6RL(これらを総称するときには「車輪駆動用アクチュエータ6」という。)によって独立に駆動される。
各車輪駆動用アクチュエータ6は、たとえば車輪3のホイール4内に組み込まれたインホイール型の三相交流電動機(電動モータ)である。各車輪駆動用アクチュエータ6は、車両2に搭載された車輪駆動用インバータ7FR,7FL,7RR,7RL(これらを総称するときには「車輪駆動用インバータ7」という。)により駆動される。各車輪駆動用インバータ7は、三相インバータ回路から構成されている。
車両2は、右前輪3FRおよび左前輪3FLを転舵するための右前輪側転舵機構8FRおよび左前輪側転舵機構8FL(これらを総称するときには「転舵機構8」という。)を含む。右前輪側転舵機構8FRおよび左前輪側転舵機構8FLは、右前輪3FRおよび左前輪3FLを独立転舵する左右独立転舵機構の一部を構成している。右前輪側転舵機構8FRおよび左前輪側転舵機構8FLには、右前輪側転舵アクチュエータ9FRおよび左前輪側転舵アクチュエータ9FL(これらを総称するときには「転舵アクチュエータ9」という。)が連結されている。
本実施形態では、右前輪側転舵アクチュエータ9FRおよび左前輪側転舵アクチュエータ9FLは、三相交流電動機(電動モータ)である。右前輪側転舵アクチュエータ9FRおよび左前輪側転舵アクチュエータ9FLは、右前輪3FRおよび左前輪3FLを転舵するための転舵力を、右前輪側転舵機構8FRおよび左前輪側転舵機構8FLに独立に付与する。各転舵アクチュエータ9は、車両2に搭載された転舵インバータ10FR,10FL(これらを総称するときには「転舵インバータ10」という。)により駆動される。各転舵インバータ10は、三相インバータ回路から構成されている。
また、車両2には、各車輪駆動用インバータ7および各転舵インバータ10等を制御するためのECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)11と、各部に電力を供給するためのバッテリ12とが搭載されている。ECU11は、たとえばCPUおよびメモリ(ROM,RAM,不揮発性メモリ等)を備えたマイクロコンピュータから構成されている。
各車輪駆動用インバータ7は、バッテリ12から供給される直流電力を交流電力に変換して対応する車輪駆動用アクチュエータ6に供給する。これにより、対応する車輪駆動用アクチュエータ6が駆動されて、車輪3が回転する。同様に、各転舵インバータ10は、バッテリ12から供給される直流電力を交流電力に変換して対応する転舵アクチュエータ9に供給する。これにより、対応する転舵アクチュエータ9が駆動されて、転舵機構8を介して車輪3が転舵される。
また、車両2には、ステアリングホイール13の操舵角θを検出する操舵角センサ14が搭載されている。操舵角センサ14によって検出された操舵角θは、ECU11に入力される。各転舵アクチュエータ9は、操舵角センサ14によって検出された操舵角θ等に基づいて制御される。
車輪3、車輪駆動用アクチュエータ6、車輪駆動用インバータ7、転舵機構8、転舵アクチュエータ9、転舵インバータ10、ECU11、バッテリ12等により車両用操舵装置1の一部が構成されている。以下、図2を参照して車両用操舵装置1の具体的な構成について説明する。車両2において、右前輪3FR側および左前輪3FL側の各構成はほぼ同様であるので、以下では、右前輪3FR側の構成を例に取って説明する。また、右後輪3RR側および左後輪3RL側の各構成は、転舵機構8等が接続されていない点で右前輪3FR側および左前輪3FL側の各構成と異なるが、その他の構成は、右前輪3FR側および左前輪3FL側の各構成とほぼ同様であるので、説明を省略する。
図2は、図1に示す右前輪3FRの車両用操舵装置1を図解的に示す断面図である。以下では、車両2の内側の方向を「車内側」といい、車両2の外側の方向を「車外側」という。
車両用操舵装置1は、前述の右前輪3FRと、右前輪3FRを支持するためのアッパアーム15およびロアアーム16とを含む。右前輪3FRは、前述のようにホイール4とタイヤ5とを含む。右前輪3FRのホイール4は、より具体的には、タイヤ5が取り付けられたリム17と、リム17に取り付けられ、その径方向中央部に車軸18が一体的に設けられたディスク19とを含む。アッパアーム15の車内側の端部(図示略)およびロアアーム16の車内側の端部(図示略)は、たとえば車体(図示略)に対して相対的に動くことができるように支持されている。アッパアーム15の車外側の端部15aには、前述の右前輪側転舵アクチュエータ9FRが連結されている。
右前輪側転舵アクチュエータ9FRには、前述の右前輪側転舵機構8FRが連結されている。右前輪側転舵機構8FRは、右前輪側転舵アクチュエータ9FRの出力軸と一体を成す転舵軸21と、転舵軸21に取り付けられ、右前輪3FRを支持するための車輪支持体22とを含む。転舵軸21は、アッパアーム15からロアアーム16に向かって延びるように設けられている。なお、転舵軸21は、右前輪側転舵アクチュエータ9FRの出力軸とは別体として当該出力軸に連結されていてもよい。
車輪支持体22は、モータハウジング23と、モータハウジング23を転舵軸21に連結する連結部24と、モータハウジング23をボールジョイント20を介してロアアーム16に連結する連結部25とを含む。車輪支持体22の連結部24は、転舵軸21の下端部21a(右前輪側転舵アクチュエータ9FRとは反対側の端部)に取り付けられている。車輪支持体22の連結部24は、転舵軸21の下端部21aと一体を成していてもよい。
モータハウジング23は、ディスク19に対向する円板状の円板部26と、円板部26よりも車外側に配置され、円板部26に対向する平板円環状の環状部27と、円板部26および環状部27の外周縁同士を連結する円筒状の円筒部28とを含む。環状部27の内周縁には、車外側に向かって突出した円筒状の突出部29が設けられている。この突出部29の内周面と車軸18との間に軸受30が配置されている。
つまり、右前輪3FRは、軸受30を介して回転自在に車輪支持体22に支持されている。そして、車輪支持体22は、転舵軸21を回動中心とする回動軸線L回りに回動自在にアッパアーム15に支持されている。したがって、車輪支持体22が回動されることにより、右前輪3FRが転舵される。車輪支持体22のモータハウジング23内に、前述の右前輪駆動用アクチュエータ6FRが収容されている。
右前輪駆動用アクチュエータ6FRは、モータハウジング23の円筒部28の内周面28aに固定されたステータ31と、ステータ31の径方向内側に配置されたロータ32と、ロータ32に固定されたモータシャフト33とを含む。モータシャフト33は、車内側の端部33aおよび車外側の端部33bを有している。ステータ31は、右前輪駆動用アクチュエータ6FRのU相、V相およびW相に対応するU相巻線、V相巻線およびW相巻線を含むステータ巻線を有している。
車両用操舵装置1は、右前輪駆動用アクチュエータ6FRと右前輪3FRとの間に設けられ、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を右前輪3FRに伝達する第1動力伝達機構40を含む。より具体的には、第1動力伝達機構40は、前述のモータシャフト33と、モータシャフト33の回転力を増加させる減速機41と、減速機41により増加された回転力が伝達される出力軸42と、出力軸42と車軸18とを連結する第1クラッチ43とを含む。出力軸42は、車内側の端部42aおよび車外側の端部42bを有しており、モータシャフト33に対して相対回転可能にモータシャフト33の同軸上に配置されている。
減速機41は、モータシャフト33と一体回転可能にモータシャフト33の端部33bに連結されたサンギア44と、出力軸42と一体回転可能に出力軸42の端部42aに連結されたキャリア45とを含む。減速機41は、さらに、サンギア44とキャリア45とを連結する遊星ギア46と、モータハウジング23に固定され、遊星ギア46を自転可能に支持するリングギア47とを含む。リングギア47は、本実施形態では、モータハウジング23の環状部27に固定されている。
第1クラッチ43は、出力軸42の車外側の端部42bと車軸18との間に設けられている。第1クラッチ43は、たとえば電磁クラッチであり、右前輪3FRへの右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力の伝達・遮断を行う。より具体的には、第1クラッチ43は、出力軸42と車軸18とを締結し、出力軸42の回転力を車軸18に伝達する締結状態と、出力軸42と車軸18との締結状態を解放し、車軸18への出力軸42の回転力の伝達を遮断する解放状態との間で制御される。
車両用操舵装置1は、さらに、右前輪駆動用アクチュエータ6FRと右前輪側転舵機構8FRとの間に設けられ、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を右前輪側転舵機構8FRに伝達する第2動力伝達機構48を含む。より具体的には、第2動力伝達機構48は、前述のモータシャフト33と、モータシャフト33に連結された第2クラッチ49と、第2クラッチ49を介してモータシャフト33に連結された動力伝達軸50とを含む。第2動力伝達機構48は、さらに、動力伝達軸50に接続され、作動油を介して右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を右前輪側転舵機構8FRに伝達する油圧回路60を含む。
第2クラッチ49は、本実施形態では、モータハウジング23内に配置されており、当該モータハウジング23内でモータシャフト33の車内側の端部33aに連結されている。動力伝達軸50は、車内側の端部50aおよび車外側の端部50bを有しており、モータシャフト33の同軸上に配置されている。動力伝達軸50の車外側の端部50bは、モータハウジング23の円板部26を貫通して、第2クラッチ49に連結されている。
第2クラッチ49は、たとえば電磁クラッチであり、油圧回路60への右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力の伝達・遮断を行う。より具体的には、第2クラッチ49は、モータシャフト33と動力伝達軸50とを締結し、モータシャフト33の回転力を動力伝達軸50を介して油圧回路60に伝達する締結状態と、モータシャフト33と動力伝達軸50との締結状態を解放し、動力伝達軸50へのモータシャフト33の回転力の伝達を遮断する解放状態との間で制御される。
以下、図3を参照して、油圧回路60の具体的な構成について説明する。図3は、図2に示す油圧回路60の模式図である。
油圧回路60は、油圧ポンプ61と、油圧アクチュエータ62と、作動油の流れる方向を制御する方向切換弁63(方向切換手段)と、作動油の流量を制御する流量制御弁64と、作動油の圧力を制御する圧力制御弁65と、油圧ポンプ61、方向切換弁63および圧力制御弁65にそれぞれ接続されたタンクTと、複数の油路69,70,71と、複数の逆止弁78とを含む。
油圧ポンプ61は、動力伝達軸50に連結されており、動力伝達軸50の回転力により駆動される。油圧ポンプ61には、タンクTと第1油路69とが接続されている。より具体的には、油圧ポンプ61は、第1ポート67と第2ポート68とを含む。第1ポート67および第2ポート68には、逆止弁78を介して第1油路69が接続されている。また、第1ポート67および第2ポート68には、逆止弁78を介してタンクTが接続されている。動力伝達軸50の回転力が油圧ポンプ61に伝達されると、油圧ポンプ61は、動力伝達軸50の回転方向に対応するタンクTから第1油路69に向けて作動油を吐出する。
油圧アクチュエータ62は、右前輪側転舵機構8FRに連結されている。油圧アクチュエータ62は、油圧ポンプ61から供給された作動油により右前輪側転舵機構8FRを回転駆動させる。より具体的には、油圧アクチュエータ62は、出力軸72と、第2油路70が接続された第1ポート73と、第3油路71が接続された第2ポート74とを含む。
たとえば、第1ポート73から第2ポート74に向かって作動油が流れる場合、油圧アクチュエータ62に正回転方向の回転力が発生する。これにより、油圧アクチュエータ62の出力軸72が正回転する。それとは逆に、第2ポート74から第1ポート73に向かって作動油が流れる場合、油圧アクチュエータ62に正回転とは反対方向の回転力が発生する。これにより、油圧アクチュエータ62の出力軸72が逆回転する。一方、第1ポート73および第2ポート74のいずれにも作動油が流れない場合、油圧アクチュエータ62に回転力は発生しない。したがって、油圧アクチュエータ62の出力軸72に回転力は伝達されない。
本実施形態では、油圧アクチュエータ62の出力軸72の正・逆の回転力は、出力伝達機構75を介して右前輪側転舵機構8FRに伝達される。より具体的には、出力伝達機構75は、油圧アクチュエータ62の出力軸72に一体回転可能に取り付けられた第1歯車76と、第1歯車76に噛合うように転舵軸21に一体回転可能に取り付けられた第2歯車77とを含む。出力軸72の正・逆の回転力は、第1歯車76および第2歯車77を介して転舵軸21に与えられる。
方向切換弁63は、油圧ポンプ61と油圧アクチュエータ62との間に介装されている。方向切換弁63は、本実施形態では、第1ポート、第2ポート、第3ポートおよび第4ポート(図3では各ポートに対応した数字のみを記載している。)を有し、正位置A(駆動位置)、中立位置Bおよび逆位置C(駆動位置)で切り換え可能な4ポート3位置切換弁である。方向切換弁63は、たとえば常時閉(常時中立位置B)の電磁弁であってもよい。
方向切換弁63の第1ポートには、第1油路69を介して油圧ポンプ61が接続されている。方向切換弁63の第2ポートには、第3油路71を介して油圧アクチュエータ62の第2ポート74が接続されている。方向切換弁63の第3ポートには、タンクTが接続されている。方向切換弁63の第4ポートには、第2油路70を介して油圧アクチュエータ62の第1ポート73が接続されている。
方向切換弁63は、油圧アクチュエータ62に流れ込む作動油の方向を切り換える。より具体的には、方向切換弁63が正位置Aに位置する場合、作動油は、第2油路70を介して油圧アクチュエータ62の第1ポート73に流れ込む。油圧アクチュエータ62の第2ポート74から第3油路71に吐出された作動油は、方向切換弁63を介してタンクTに供給される。
一方、方向切換弁63が逆位置Cに位置する場合、作動油は、第3油路71を介して油圧アクチュエータ62の第2ポート74に流れ込む。油圧アクチュエータ62の第1ポート73から第2油路70に吐出された作動油は、方向切換弁63を介してタンクTに供給される。他方、方向切換弁63が中立位置Bに位置する場合、油圧ポンプ61から第1油路69に吐出された作動油は、方向切換弁63を介してタンクTに供給される。つまり、油圧アクチュエータ62の第1ポート73および第2ポート74のいずれにも作動油は流れ込まない。
流量制御弁64は、第2油路70に介装されており、当該第2油路70の流路を絞ることにより作動油の流量を制御する。圧力制御弁65は、第1油路69に並列に接続され、第1油路69を流れる作動油の余剰分をタンクTに流し込むことによって、油圧アクチュエータ62に流れ込む作動油の圧力を制御する。
車両用操舵装置1において、第1クラッチ43の締結状態で、かつ、第2クラッチ49の解放状態で、モータシャフト33が回転駆動されると、モータシャフト33の回転力は、減速機41により増加されて出力軸42に伝達される。出力軸42に伝達された回転力は、さらに第1クラッチ43を介して車軸18に伝達される。これにより、右前輪3FRが回転駆動される。このとき、第2クラッチ49が解放状態であるので、モータシャフト33の回転力は、油圧ポンプ61に伝達されない。
一方、第1クラッチ43の解放状態で、かつ、第2クラッチ49の締結状態で、モータシャフト33が回転駆動されると、モータシャフト33の回転力は、第2クラッチ49を介して動力伝達軸50に伝達される。動力伝達軸50に伝達された回転力は、油圧ポンプ61に伝達される。動力伝達軸50の回転力が油圧ポンプ61に伝達されると、作動油が方向切換弁63に供給される。
方向切換弁63が正位置Aに位置する場合、油圧アクチュエータ62が正回転する。方向切換弁63が中立位置Bに位置する場合、油圧アクチュエータ62は回転しない。方向切換弁63が逆位置Cに位置する場合、油圧アクチュエータ62が逆回転する。これら油圧アクチュエータ62の正・逆の回転力が、転舵力として右前輪側転舵機構8FRに与えられる。これにより、油圧アクチュエータ62の正・逆の回転力に対応する方向に右前輪3FRが転舵される。このとき、右前輪側転舵アクチュエータ9FRの回転駆動力を調整することにより、作動油を介して右前輪側転舵機構8FRに与えられる転舵力を調整してもよい。
なお、第1クラッチ43の締結状態で、かつ、第2クラッチ49の締結状態で、モータシャフト33が回転駆動された場合であっても、油圧回路60において方向切換弁63、流量制御弁64、圧力制御弁65等を制御することにより、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を、転舵力として右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えることができる。
油圧アクチュエータ62により右前輪側転舵機構8FRが駆動されない場合、つまり、方向切換弁63が中立位置Bに位置する場合には、第2クラッチ49は、解放状態にされていることが好ましい。この場合、モータシャフト33の回転駆動力が油圧ポンプ61に伝達されない。つまり、油圧回路60の駆動を停止できるので、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力(エネルギー)が油圧回路60で消費されるのを抑制できる。
本実施形態では、第2クラッチ49を締結状態にすることにより、油圧回路60を駆動できる。これにより、作動油を介して右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を右前輪3FRを転舵するための転舵力として右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えることが可能となる。つまり、右前輪側転舵アクチュエータ9FRの転舵力に加えて、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を転舵力として右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えることができる。これにより、右前輪側転舵アクチュエータ9FRに要求される出力を低減できる。その結果、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの小型化を図ることができる。なお、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力のみによって右前輪3FRを転舵することも可能となる。
また、本実施形態では、油圧回路60は、正位置A、中立位置Bおよび逆位置Cの間で切り換え可能な方向切換弁63を含む。これにより、油圧アクチュエータ62の駆動方向を変更できると共に、油圧アクチュエータ62を駆動または停止させることができる。
また、本実施形態では、第2動力伝達機構48は、油圧回路60への右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力の伝達・遮断を行う第2クラッチ49を含む。したがって、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に伝達しないときに、第2クラッチ49を解放状態にすることにより、油圧回路60の駆動を停止できる。これにより、右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)が転舵しないときに、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力が作動油を介して右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に伝達されるのを回避できるので、エネルギーの消費を抑制できる。
右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力は、たとえば右前輪3FRの据え切り操舵時において転舵補助力として右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えることができる。「据え切り操舵」とは、車両2の停車状態において右前輪3FRが操舵(転舵)されることをいう。以下、図1〜図3を参照しつつ、据え切り操舵時に転舵補助力が右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に付与される例について説明する。
据え切り操舵が実行されているか否かは、車両2の停車状態で、ステアリングホイール13が操舵されているか否かで判定される。より具体的には、たとえば車両2の停車状態において、操舵角センサ14から出力されたステアリングホイール13の操舵速度Vの絶対値|V|が、零よりも大きい所定の閾値Vth以上(|V|≧Vth>0)であるか否かで判定される。
車両2の停車状態で、操舵速度Vの絶対値|V|が閾値Vth以上(|V|≧Vth)であると判定されると、「据え切り操舵」が実行されていると判定されて、転舵補助力が右前輪側転舵機構8FRに与えられる。なお、据え切り操舵が実行されているか否かは、図示しないトルクセンサから出力された操舵トルクTの絶対値|T|が、零よりも大きい所定の閾値Tth以上(|T|≧Tth>0)であるか否かで判定されてもよい。
右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に転舵補助力を付与するに当たり、まず、第1クラッチ43が解放状態にされると共に第2クラッチ49が締結状態にされる。次いで、右前輪3FRを転舵させる方向に、右前輪側転舵アクチュエータ9FRが駆動されると共に、右前輪駆動用アクチュエータ6FRおよび方向切換弁63等が駆動される。つまり、右前輪駆動用アクチュエータ6FRは、転舵補助力を増大させる方向に駆動される。
これにより、右前輪3FRの据え切り操舵時に、作動油を介して右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転力が転舵補助力として右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えられる。このとき、第1クラッチ43は、解放状態であるので、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力は、右前輪3FRには伝達されない。しかし、車両2は、停車状態であるので、第1クラッチ43の解放状態が車両2の走行に支障をきたすことはない。
また、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を転舵補助力として右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に付与することにより、車両2の制動中に発生する右前輪3FRのトルクステアを低減することもできる。つまり、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を利用して右前輪3FRのトルクステア補償を実行できる。「トルクステア」とは、右前輪3FRにおいて発生する操舵力により右前輪3FR側からステアリングホイール13が転舵される現象のことをいう。以下、図1〜図3を参照しつつ、車両2の制動中におけるトルクステア補償の例について説明する。
車両2が制動状態であるか否かは、車両2に搭載された車速センサや加速度センサ等(図示略)から判定されてもよい。車両2が制動状態であると判定されると、トルクステア補償が実行される。トルクステア補償を実行するに当たり、まず、第1クラッチ43が解放状態にされると共に第2クラッチ49が締結状態にされる。次いで、トルクステアを低減させる方向に、右前輪側転舵アクチュエータ9FRが駆動されると共に、右前輪駆動用アクチュエータ6FRおよび方向切換弁63等が駆動される。
これにより、作動油を介して右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転力が転舵補助力として右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えられて、右前輪3FRのトルクステア補償が実行される。このとき、第1クラッチ43は解放状態であるので、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力は右前輪3FRには伝達されない。しかし、車両2は、制動状態であるので、第1クラッチ43の解放状態が車両2の走行に支障をきたすことはない。なお、トルクステア補償時には、第1クラッチ43および第2クラッチ49の両方を締結状態にして、右前輪駆動用アクチュエータ6FRを駆動させてもよい。
とりわけ、右前輪3FRの据え切り操舵時や、右前輪3FRのトルクステア補償時には、右前輪側転舵アクチュエータ9FRにおいて比較的大きな出力が要求される。しかし、前述のように、右前輪駆動用アクチュエータ6FRによる転舵補助力が右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えられるから、比較的低出力でかつ小型の右前輪駆動用アクチュエータ6FRを用いることができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る車両用操舵装置91を図解的に示す断面図である。図4において、前述の図1〜図3に示された部分に対応する部分については同一の参照符号を付して、説明を省略する。
前述の車両用操舵装置1では、油圧アクチュエータ62の出力軸72の正・逆の回転力が、出力伝達機構75を介して右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えられる。本実施形態では、右前輪側転舵アクチュエータ9FRの出力軸と油圧アクチュエータ62の出力軸とを同軸に連結することにより、右前輪側転舵アクチュエータ9FRおよび油圧アクチュエータ62の各回転力が右前輪側転舵機構8FRに伝達するようにしている。
より具体的には、油圧アクチュエータ62は、ハウジング62Aと出力軸92とを含み、車輪支持体22上に上向きに配置されている。油圧アクチュエータ62のハウジング62Aは、車輪支持体22の連結部24に固定されている。右前輪側転舵アクチュエータ9FRは、ハウジング9Aと出力軸93とを含み、油圧アクチュエータ62上に上向きに配置されている。右前輪側転舵アクチュエータ9FRのハウジング9Aは、油圧アクチュエータ62のハウジング62Aに固定されている。
油圧アクチュエータ62の出力軸92は、右前輪側転舵アクチュエータ9FRの出力軸93と一体を成している。右前輪側転舵アクチュエータ9FRの出力軸93は、ユニバーサルジョイント20Aを介してアッパアーム15の車外側の端部15aに回転不能に連結されている。このように、右前輪側転舵アクチュエータ9FRおよび油圧アクチュエータ62は、出力軸92と出力軸93とが一体となった共通の出力軸94を有している。
右前輪側転舵機構8FRは、前述の実施形態と異なり転舵軸21を含まない。右前輪側転舵機構8FRの連結部25は、本実施形態では、ボールジョイントを兼ねるユニバーサルジョイント20Bを介してロアアーム16に連結されている。つまり、ユニバーサルジョイント20A,20Bは、車輪支持体22を出力軸94の軸方向に沿って上下移動可能に支持している。
右前輪側転舵アクチュエータ9FRが駆動されると、ハウジング9Aが車輪支持体22および油圧アクチュエータ62と一体的に、出力軸94を回動中心とする回動軸線L回りに回動する。一方、油圧アクチュエータ62が駆動されると、ハウジング62Aが車輪支持体22および右前輪側転舵アクチュエータ9FRと一体的に、出力軸94を回動中心とする回動軸線L回りに回動する。
つまり、車輪支持体22は、右前輪側転舵アクチュエータ9FRの駆動および/または油圧アクチュエータ62の駆動により、出力軸94を回動中心とする回動軸線L回りに回動する。これにより、右前輪3FRが転舵される。このような構成によっても、前述の実施形態において述べた効果と同様の効果を奏することができる。なお、右前輪側転舵アクチュエータ9FRと油圧アクチュエータ62との配置を逆にしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、右前輪3FR側および左前輪3FL側において転舵補助力が得られる構成が採用された例について説明した。しかし、右後輪3RR側および左後輪3RL側においても、右前輪3FR側および左前輪3FL側の各構成と同様の構成が採用されて、転舵補助力が得られる構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、右前輪駆動用アクチュエータ6FRに減速機41が接続された例について説明した。しかし、減速機41を設けずに、モータシャフト33の車内側の端部33aを第2クラッチ49に直接接続し、モータシャフト33の車外側の端部33bを第1クラッチ43に直接接続してもよい。この場合、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力は、モータシャフト33のみを介して車軸18または動力伝達軸50に伝達される。この構成では、前述の第1動力伝達機構40は、モータシャフト33と、第1クラッチ43とを含み、前述の第2動力伝達機構48は、モータシャフト33と、第2クラッチ49と、動力伝達軸50と、油圧回路60とを含む。
また、前述の実施形態において、モータシャフト33の車内側の端部33aを油圧ポンプ61に直接接続し、モータシャフト33の車外側の端部33bを車軸18に直接接続してもよい。このような構成によって、油圧回路60において方向切換弁63、流量制御弁64、圧力制御弁65等を制御することにより、右前輪駆動用アクチュエータ6FRの回転駆動力を、転舵力として右前輪側転舵機構8FR(転舵軸21)に与えることができる。この構成では、前述の第1動力伝達機構40は、モータシャフト33を含み、前述の第2動力伝達機構48は、モータシャフト33と、油圧回路60とを含む。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…車両用操舵装置、3FL,3FR,3RL,3RR…車輪、6FL,6FR,6RL,6RR…車輪駆動用アクチュエータ、8FL,8FR…転舵機構、9FL,9FR…転舵アクチュエータ、49…第2クラッチ、60…油圧回路、61…油圧ポンプ、62…油圧アクチュエータ、63…方向切換弁(方向切換手段)、A…正位置(駆動位置)、B…中立位置、C…逆位置(駆動位置)

Claims (3)

  1. 車輪と、
    前記車輪に回転駆動力を付与する車輪駆動用アクチュエータと、
    前記車輪を転舵するための転舵機構と、
    前記車輪を転舵するための転舵力を前記転舵機構に付与する転舵アクチュエータと、
    作動油を介して前記車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力を転舵力として前記転舵機構に伝達する油圧回路とを含む、車両用操舵装置。
  2. 前記油圧回路は、
    前記車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力により駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから供給された作動油により駆動され、前記転舵機構に転舵力を与える油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータに所定方向の駆動力を与える駆動位置と、前記油圧アクチュエータに駆動力を与えない中立位置との間で作動油の流れる方向を切り換える方向切換手段とを含む、請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記油圧回路への前記車輪駆動用アクチュエータの回転駆動力の伝達・遮断を行うクラッチをさらに含む、請求項1または2に記載の車両用操舵装置。
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