JP2018088768A - モータ搭載自動車の駆動制御装置 - Google Patents

モータ搭載自動車の駆動制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018088768A
JP2018088768A JP2016231386A JP2016231386A JP2018088768A JP 2018088768 A JP2018088768 A JP 2018088768A JP 2016231386 A JP2016231386 A JP 2016231386A JP 2016231386 A JP2016231386 A JP 2016231386A JP 2018088768 A JP2018088768 A JP 2018088768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
command torque
motors
drive control
distributed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016231386A
Other languages
English (en)
Inventor
剛志 神田
Tsuyoshi Kanda
剛志 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2016231386A priority Critical patent/JP2018088768A/ja
Publication of JP2018088768A publication Critical patent/JP2018088768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

【課題】複数のモータにおける温度の不均衡を緩和し、またモータの長寿命化を図ることができるモータ搭載自動車の駆動制御装置を提供する。【解決手段】このモータ搭載自動車の駆動制御装置は、複数の走行駆動用のモータ1と、これらモータ1に冷却液を個別に流す個別冷却路を備え、複数のモータ1における、少なくとも二台のモータ1の前記個別冷却路が直列に接続され、各個別冷却路にわたる循環経路に冷却液を循環させるポンプおよびこの冷却液を冷却するラジエータを備え、左右の車輪2,2、(10,10)を駆動する各モータ1をそれぞれ独立して駆動可能なモータ搭載自動車の駆動制御装置である。指令手段12aから与えられた指令トルクを前記各モータ1に分配するにつき、前記ポンプに対し前記循環経路の上流側の前記モータ程、分配される指令トルクが大きくなるように分配する指令トルク分配手段12bを備えている。【選択図】図1

Description

この発明は、モータ搭載自動車の駆動制御装置に関し、走行駆動用の複数のモータに対する電流制限の不均衡を緩和し、またモータの長寿命化を図る技術に関する。
複数の走行駆動用のモータを搭載した自動車において、前記複数のモータを一組のラジエータおよびポンプで冷却する場合、複数のモータの各個別冷却路を直列または並列に接続することが考えられる(特許文献1,2)。
特許第3443296号公報 特許第5417123号公報
前記各個別冷却路を並列接続とした場合、各個別冷却路に流れる流量が半分になってしまい、冷却効率が下がる。
上記とは逆に各個別冷却路を直列接続とした場合、各個別冷却路に流れる流量はそのままにできる。しかし、各個別冷却路にわたる循環経路の下流に配置したモータは、それよりも上流に配置されたモータによって温められた冷却水で冷却することになる。
一方、モータは過度な温度上昇をした場合に、絶縁材料の劣化および永久磁石の減磁などの問題がある。このため、モータの温度が上がり過ぎた場合にモータに流す電流を制限するか、またはモータに流す電流を停止している。
循環経路の下流側に配置したモータは、上流側のモータよりも冷却水の温度が高いため、上流にあるモータに比べ早く電流制限がかかる温度に達してしまう。また、各モータに同じトルク指令を与えた場合に、下流のモータ程、平均温度が高くなってしまうため、モータの寿命も短くなってしまう。
この発明の目的は、複数のモータにおける温度の不均衡を緩和し、またモータの長寿命化を図ることができるモータ搭載自動車の駆動制御装置を提供することである。
この発明のモータ搭載自動車の駆動制御装置は、複数の走行駆動用のモータ1と、これらモータ1に冷却液を個別に流す個別冷却路16と、各個別冷却路16にわたる循環経路17に冷却液を循環させるポンプ18と、この冷却液を冷却するラジエータ19とを備えるモータ搭載自動車の駆動制御装置であって、
前記モータ搭載自動車の駆動制御装置は、左右の車輪2,2、(10,10)を駆動する各モータ1をそれぞれ独立して駆動可能であり、
前記複数のモータ1における、少なくとも二台のモータ1の前記個別冷却路16は直列に接続されており、
前記モータ搭載自動車が備える指令手段12aから与えられた指令トルクを、前記各モータ1に分配するときに、前記ポンプ18に対し前記循環経路17の上流側の前記モータ程、分配される指令トルクが大きくなるように分配する指令トルク分配手段12bを備えている。
この構成によると、前記モータ搭載自動車は、ポンプ18により、複数のモータ1の各個別冷却路16にわたる循環経路17に冷却液を循環させる。冷却液は、循環経路途中においてラジエータ19により冷却される。複数のモータ1における、少なくとも二台のモータ1の個別冷却路16が直列に接続されたため、これら個別冷却路を並列に接続するよりも、冷却液の流量を大きくし冷却効率を高めることができる。
駆動制御装置において、指令トルク分配手段12bは、指令手段12aから与えられた指令トルクを各モータ1に分配する。この場合において、指令トルク分配手段12bは、ポンプ18に対し循環経路17の上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きくなるように分配する。個別冷却路16を直列に接続した場合、循環経路17の下流側に配置したモータ1は、上流側のモータ1よりも冷却水の温度が高いため、上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きくなるように分配することで、複数のモータ1における温度の不均衡を緩和することができる。したがって、複数のモータ1のうちの一部のモータ1のみが過度に温度上昇することを防止でき、絶縁材料の劣化および永久磁石の減磁などを未然に防止できる。これによりモータ1の長寿命化を図ることができる。また一部のモータ1のみ電流を制限または停止することを防止できることから、車両姿勢の安定化を図れる。
前記モータ搭載自動車が直進時か旋回時かを判定する走行状態判定手段Saを備え、前記指令トルク分配手段12bは、前記走行状態判定手段Saにより前記モータ搭載自動車が直進時であると判定されているとき、前記ポンプ18に対し前記循環経路17の上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きく、前記循環経路17の下流側のモータ程、分配される指令トルクが小さくなるように指令トルクを分配しても良い。
この構成によると、走行状態判定手段Saは、モータ搭載自動車(車両)が直進時か旋回時かを判定する。車両が直進時であると判定されているとき、指令トルク分配手段12bは、上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きく、下流側のモータ程、分配される指令トルクが小さくなるように分配する。車両の旋回時において、前記のように循環経路17の上流、下流に応じて各モータ1へ分配する指令トルクに差を与えると、旋回の妨げになる場合がある。そこで、車両の直進時に限定して前記のように各モータ1へ分配する指令トルクを決定することで、車両の走行状態の妨げになることを未然に防止することができる。
前記モータ搭載自動車が最大加速時か否かを判定する加速状態判定手段Sbを備え、
前記走行状態判定手段Saにより前記モータ搭載自動車が直進時と判定され、且つ、前記加速状態判定手段Sbにより前記モータ搭載自動車が最大加速時と判定されているとき、前記指令トルク分配手段12bは、前記循環経路17の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて前記各モータ1に分配する指令トルクを決定しても良い。
前記設定されたトルク分配比率は、設計等によって任意に定めるトルク分配比率であって、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により適切なトルク分配比率を求めて定められる。
車両の直進時であっても最大加速時においては、前記のように循環経路17の上流、下流に応じて各モータ1へ分配する指令トルクに差を与えると、循環経路17の上流側にあるモータ1は最大のトルクを発生することができるが、循環経路17の下流側にあるモータ1は、最大のトルクを発生することができない。そこで、車両の直進時であっても最大加速時においては、循環経路17の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて各モータ1に分配する指令トルクを決定することで、すべてのモータを最大トルクに設定することが可能となり、モータ搭載自動車を最大で加速することができる。
前記走行状態判定手段Saにより前記モータ搭載自動車が旋回時と判定されているとき、前記指令トルク分配手段12bは、前記循環経路17の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて前記各モータ1に分配する指令トルクを決定しても良い。
前記設定されたトルク分配比率は、設計等によって任意に定めるトルク分配比率であって、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により適切なトルク分配比率を求めて定められる。
車両の旋回時において、前記のように循環経路17の上流、下流に応じて各モータ1へ分配する指令トルクに差を与えると、旋回の妨げになる場合がある。そこで、車両の旋回時においては、循環経路17の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて前記各モータ1に分配する指令トルクを決定することで、旋回の妨げになることを未然に防止することができる。
前記モータ搭載自動車の車速を検出する車速検出手段Scを備え、前記走行状態判定手段Saにより前記モータ搭載自動車が旋回時と判定され、且つ、前記車速検出手段Scで検出される車速が閾値以下のとき、前記指令トルク分配手段12bは、前記循環経路17の上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きく、前記循環経路17の下流側のモータ程、分配される指令トルクが小さくなるように分配しても良い。
前記閾値は、設計等によって任意に定める閾値であって、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により適切な閾値を求めて定められる。
車両の旋回時であっても車速が低い低速時には、旋回性への影響が出にくい。そこで、車両の旋回時であっても、車速検出手段Scで検出される車速が閾値以下のとき、指令トルク分配手段12bは、前記のように各モータ1に分配する指令トルクを決定することで、複数のモータ1における温度の不均衡を緩和することができる。これによりモータ1の長寿命化を図ることができる。
前記各モータ1の温度を検出または推定する温度検出手段Seを備え、前記指令トルク分配手段12bは、前記走行状態判定手段Saにより前記モータ搭載自動車が直進時と判定されているとき、前記温度検出手段Seで検出された前記各モータ1の温度差に基づいて、前記循環経路17の上流側および下流側のモータ1に分配すべき指令トルクの大きさを決定しても良い。この場合、指令トルク分配手段12bは、車両の直進性を維持しつつ、各モータ1の温度差および循環経路の上流、下流に応じて各モータ1に分配する指令トルクを決定することで、各モータ1の温度の均一化を図ることができる。
前記モータ搭載自動車が四つ以上の前記モータ1を有し、前記指令トルク分配手段12bは、左側の各車輪2,10の合計トルクと右側の各車輪2,10の合計トルクとが同一となるように前記各モータ1に分配する指令トルクを決定しても良い。この場合、車両の直進安定性を高めることができる。
前記循環経路17の上流に、後輪用の前記モータ1が配置され、前記指令トルク分配手段12bは、前輪10より後輪2のトルクが大きくなるように前記各モータ1に分配する指令トルクを決定しても良い。この場合、加速時に前輪10よりも荷重が大きくなる後輪2のトルクを、前輪10のトルクよりも大きく分配し、加速性能を向上させることができる。
前記モータ1と、前記車輪10を回転支持する車輪用軸受22と、前記モータ1の回転を減速して前記車輪用軸受22に伝達する減速機23とでモータ駆動装置を構成しても良い。
この発明のモータ搭載自動車の駆動制御装置は、複数の走行駆動用のモータと、これらモータに冷却液を個別に流す個別冷却路と、各個別冷却路にわたる循環経路に冷却液を循環させるポンプと、この冷却液を冷却するラジエータとを備えるモータ搭載自動車の駆動制御装置であって、前記モータ搭載自動車の駆動制御装置は、左右の車輪を駆動する各モータをそれぞれ独立して駆動可能であり、前記複数のモータにおける、少なくとも二台のモータの前記個別冷却路は直列に接続されており、前記モータ搭載自動車が備える指令手段から与えられた指令トルクを、前記各モータに分配するときに、前記ポンプに対し前記循環経路の上流側の前記モータ程、分配される指令トルクが大きくなるように分配する指令トルク分配手段を備えた。このため、複数のモータにおける温度の不均衡を緩和し、またモータの長寿命化を図ることができる。
この発明の実施形態に係るモータ搭載自動車の駆動制御装置の概念構成を示す説明図である。 同モータ搭載自動車のモータの断面図である。 同駆動制御装置のインバータ装置のブロック図である。 同モータ搭載自動車における各モータの個別冷却路の接続例を示す図である。 (A)は同モータの個別冷却路を示す断面図、(B)は同個別冷却路の出入口を示す図である。 旋回時の車速条件を入れた指令トルク分配例を示すフローチャートである。 旋回時の車速条件を入れない指令トルク分配例を示すフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係るモータ搭載自動車におけるモータ駆動装置の構成例を示す図である。 同モータ搭載自動車における各モータの個別冷却路の接続例を示す図である。 この発明のさらに他の実施形態に係るモータ搭載自動車におけるモータ駆動装置の構成例を示す図である。 同モータ駆動装置を概略示す断面図である。
この発明の実施形態に係るモータ搭載自動車の駆動制御装置を図1ないし図7と共に説明する。以下の説明は、モータ搭載自動車の駆動制御方法についての説明も含む。図1は、この駆動制御装置を備えたモータ搭載自動車の概念図である。このモータ搭載自動車は、は、後輪となる左右の車輪2,2がそれぞれ走行駆動用のモータ1により独立駆動され、前輪となる左右の車輪10,10がそれぞれ走行駆動用のモータ1により独立駆動される四輪駆動の電気自動車である。各モータ1は車体に搭載される。
<モータについて>
図2に示すように、このモータ1は、ラジアルギャップタイプの三相(U相,V相,W相)モータが適用される。このモータ1は、モータハウジング3、ステータ4、ロータ5、および転がり軸受6,6を有する。モータハウジング3は、有底筒形状のハウジング本体7と、このハウジング本体7の開口端を閉じるモータカバー8とを有する。モータカバー8は、ハウジング本体7にボルトにより着脱自在に設けられる。
ハウジング本体7の内周面にステータ4が設けられ、このステータ4の内周に間隔(ラジアルギャップ)をあけてロータ5が設けられている。ステータ4は、例えば、軟質磁性材料から成るステータコア4aと、このステータコア4aに巻回されたコイル4bとを有する円環状の部材である。
ロータ5は、ステータコア4aの内周に環状隙間を介して設けられるコア部5aと、このコア部5aに内蔵される図示外の複数の永久磁石とを有する。これら永久磁石は、円周方向一定間隔おきに配列される。ロータ5は、モータ軸5bを中心部に有する。モータ軸5bは、軸方向の一部がハウジング本体7の側壁7aの開口部から、モータハウジング3の外部に引き出されている。外部に引き出されたモータ軸5bの一部は、例えば、図示外の減速機に同軸に結合される。
ハウジング本体7の側壁7aの開口部とモータ軸5bとの間にはシール部材が設けられている。ハウジング本体7の側壁7a、モータカバー8には、それぞれ転がり軸受6,6が同軸に嵌合固定されている。モータ軸5bは、モータハウジング3に転がり軸受6,6を介して回転自在に支持されている。
<電源系および制御系について>
図1に示すように、この駆動制御装置は、ECU11と、複数(この例では四つ)のインバータ装置9と、センサ類Sとを備える。各モータ1は、バッテリーBtの電力により各インバータ装置9を介して回転駆動される。
図3は、この駆動制御装置のインバータ装置9のブロック図である。各インバータ装置9は、スイッチング素子を含む複数のパワーデバイス9aaで構成されてバッテリーBtの直流電力を三相の交流電力に変換するインバータ9aと、このインバータ9aを制御する駆動制御回路であるモータコントロール部9bとを有する。
図1に示すように、モータコントロール部9bは、上位制御手段となるECU(電子制御ユニット)11から与えられた各モータ1に対する駆動指令(指令トルク)に応じてインバータ9aをPWM制御等によって出力制御する。
ECU11は、自動車全体の統括制御,協調制御を行う手段であって、マイクロコンピュータとその制御プログラム、および電子回路等で構成されている。このECU11に、各モータ1を制御するモータ制御手段12と、記憶手段13とが設けられている。モータ制御手段12は、アクセルペダル等のアクセル操作手段14の踏込み量の信号であるアクセル入力に応答して指令トルクを生成する指令手段12aと、この指令トルクを各モータ1の各インバータ装置9に分配する指令トルク分配手段12bとを有する。
指令手段12aは、より詳しくは、前記アクセル入力の他に、ブレーキペダル等のブレーキ操作手段15の減速入力をアクセル入力に加味して前記指令トルクを演算する。指令トルク分配手段12bは、後述する循環経路における各モータ1の位置に応じて、各モータ1に対応するインバータ9aに分配する指令トルクを計算して出力する。指令トルク分配手段12bから出力されたモータ別の指令トルクは、インバータ装置9に入力され、インバータ9aで各モータ1の駆動電流に変換される。
<冷却系統および制御系の詳細について>
図4は、このモータ搭載自動車における各モータ1の個別冷却路の接続例を示す図である。複数(この例では四台)のモータ1a,1b,1c,1dは、それぞれ冷却液を流す個別冷却路16を有する。このモータ搭載自動車は、各個別冷却路16にわたる循環経路17に冷却液を循環させ、且つ、この冷却液を冷却する一組のポンプ18およびラジエータ19を備える。ラジエータ19は、例えば、走行風に当たり易い車体の前部に設置される。ポンプ18としては、いわゆるウォーターポンプが適用される。
ラジエータ19の下流にポンプ18が直列に配管接続され、このポンプ18の下流に、順次、四台のモータ1c,1d,1a,1bが直列に配管接続される。さらに最も下流側のモータ1bにラジエータ19が配管接続されることで、循環経路17を構成する。循環経路17の上流に、後輪2,2用のモータ1c,1dを配置し、循環経路17の下流に前輪10,10用のモータ1a,1bを配置している。
図5(A)は、各モータ1の個別冷却路16を示す断面図であり、図5(B)は個別冷却路16の出入口を示す図である。図5(A)および図5(B)に示すように、個別冷却路16は、ハウジング本体7内における、ステータ4が配置される軸方向付近に螺旋状に設けられる冷却水路から成る。個別冷却路16の入口16aから供給された冷却液は螺旋に沿って流れた後、出口16bから排出される。ハウジング本体7内のうち、熱源となるステータ4の外周面付近に個別冷却路16が設けられるため、モータ1を効率良く冷却し得る。
図1および図4に示すように、各モータ1を循環経路17に対し直列に配管接続する場合において、モータ温度が同程度となるよう以下のような制御をする。
指令トルク分配手段12bは、与えられた指令トルクを対応するインバータ装置9を介して各モータ1に分配するにつき、ポンプ18に対し循環経路17の上流側のモータ程、分配される指令トルクの平均値が大きく、循環経路17の下流側のモータ程、分配される指令トルクの平均値が小さくなるように分配する。
指令トルクの平均値とは、定められた時間内に分配される指令トルクの平均値である。前記定められた時間の起算時は、四台全てのモータ1c,1d,1a,1bに対し同時であり、定められた時間の満了時も、四台全てのモータ1c,1d,1a,1bに対し同時に満了する。前記起算時から前記満了時までの経過時間は、例えば、数分〜数十分という比較的長時間であり、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により定められる。このように、前記起算時から前記満了時までの経過時間を比較的長時間に設定するのは、モータ1の温度上昇は比較的緩やかであるため、数分〜数十分の間に分配される指令トルクの平均値に差を設ければよいからである。
センサ類Sは、走行状態判定手段Saと、加速状態判定手段Sbと、車速検出手段Scとを備える。センサ類Sは、各モータ1に分配する指令トルクを決定するために用いられる。走行状態判定手段Saは、モータ搭載自動車(車両)が直進時か旋回時かを判定する。走行状態判定手段Saは、例えば、ステアリングホイール20の操舵角を検出する操舵角センサ21の出力値、または車輪10の転舵角を検出する転舵角センサ(図示せず)の出力値がある規定角度以内であるとき「直進時」であると判断し、センサ出力値が規定角度から外れたとき「旋回時」であると判断しても良い。走行状態判定手段Saは、モータ搭載自動車のヨーレートを検出するヨーレートセンサの出力値が規定範囲内であるとき「直進時」であると判断し、ヨーレートセンサの出力値が規定範囲から外れたとき「旋回時」であると判断しても良い。
走行状態判定手段Saは、これら操舵角センサ、転舵角センサおよびヨーレートセンサの少なくともいずれかの出力値からモータ搭載自動車が直進時か旋回時かを判定しても良い。前記規定角度、前記規定範囲は、それぞれ設計等によって任意に定める角度、範囲であって、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により適切な角度、範囲を求めて定められる。前記規定角度、前記規定範囲につき、許容範囲を持たせることで、「直進時」と「旋回時」の判定の切り替わりを頻繁にしないようにできるうえ、極緩やかなカーブ走行時を「直進時」と判定し得る。定められた規定角度または規定範囲によっては、このモータ搭載自動車が比較的大きな旋回半径で(換言すれば、極緩やかなカーブを)走行しているとき、走行状態判定手段Saは、このモータ搭載自動車が「直進時」であると判定する場合もある。
指令トルク分配手段12bは、走行状態判定手段Saによりモータ搭載自動車が「直進時」であると判定されているとき、ポンプ18に対し循環経路17の上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きく、循環経路17の下流側のモータ程、分配される指令トルクが小さくなるように分配する。
<指令トルク分配例について>
指令トルク分配手段12bは、車両の「直進時」において、例えば、最上流のモータ1に分配する指令トルク「1」に対し、最下流のモータ1に分配する指令トルクを「0.7〜0.8」とする。またこの例では、循環経路17の上流に、後輪2,2用のモータ1c,1dを配置し、指令トルク分配手段12bは、前輪10,10より後輪2,2のトルクが大きくなるように各モータ1に分配する指令トルクを決定する。
また指令トルク分配手段12bは、車両の「直進時」において、左側の各車輪2,10の合計トルクと、右側の各車輪2,10の合計トルクとが同一となるように各モータ1に分配する指令トルクを決定する。
車両の「直進時」において、モータ1c,1d,1a,1bそれぞれの指令トルクは、次式(1)および式(2)および式(3)を満たす関係となる。
TRQave3>TRQave4>TRQave1>TRQave2 …式(1)
式(1)におけるTRQave1〜4は、それぞれ各モータ1に分配する指令トルクの平均値である。
TRQ1+TRQ4=TRQ2+TRQ3 …式(2)
TRQ3+TRQ4>TRQ1+TRQ2 …式(3)
式(2),(3)において、TRQ1は左前車輪10に対応するモータ1aに分配する指令トルク、TRQ4は左後車輪2に対応するモータ1dに分配する指令トルク、TRQ2は右前車輪10に対応するモータ1bに分配する指令トルク、TRQ3は右後車輪2に対応するモータ1cに分配する指令トルクである。
加速状態判定手段Sbは、運転者により最大加速に相当する指令、または其れに近い指令が入力されたか否かを判定する。加速状態判定手段Sbは、例えば、アクセル操作手段14からのアクセル入力が、最大加速に相当する指令、または其れに近い指令であるか否かに基づいて、車両が最大加速時か否かを判定する。前記定められた関係は、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により定められる。
指令トルク分配手段12bは、走行状態判定手段Saにより車両が「直進時」と判定され、且つ、加速状態判定手段Sbにより車両が最大加速時と判定されているとき、循環経路17の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて各モータ1に分配する指令トルクを決定する。前記設定されたトルク分配比率は、記憶手段13に書換え可能に記憶されている。前記トルク分配比率として、例えば、各モータ1に分配する指令トルクが同一に設定される。但し、分配する指令トルクは同一に限定されるものではなく、例えば、前後の車輪10,2に対応するモータ1に分配する指令トルクに差を設けても良い。
車両の直進時であっても最大加速時においては、前記のように循環経路17の上流、下流に応じて各モータ1へ分配する指令トルクに差を与えると、循環経路17の一番上流側のモータ1のみ最大トルクを出力することとなり、循環経路17の下流側のモータ1は、最大トルクを出力することは出来ない。そこで、車両の直進時であっても最大加速時においては、循環経路17の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて各モータ1に分配する指令トルクを決定することで、すべてのモータ1が最大のトルクを出力することが可能となる。
走行状態判定手段Saにより車両が「旋回時」と判定されているとき、指令トルク分配手段12bは、循環経路17の上流、下流に依らず、前記設定されたトルク分配比率に基づいて各モータ1に分配する指令トルクを決定する。車両の旋回時において、前記のように循環経路17の上流、下流に応じて各モータ1へ分配する指令トルクに差を与えると、旋回の妨げになる場合があるからである。例えば、車両の旋回時に、旋回内輪側の車輪に対応するモータの指令トルクを、旋回外輪側の車輪に対応するモータの指令トルクよりも大きくすると、旋回性能が下がり、旋回半径にも影響してしまう。
車速検出手段Scは、例えば、車速を検出する車速センサ等から成る。
走行状態判定手段Saにより車両が「旋回時」と判定され、且つ、車速検出手段Scで検出される車速が閾値以下のとき、指令トルク分配手段12bは、循環経路17の上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きく、循環経路17の下流側のモータ程、分配される指令トルクが小さくなるように分配する。車両の旋回時であっても車速が低い低速時には、旋回性への影響が出にくい。そこで、車両の旋回時で且つ車速が閾値以下のとき、指令トルク分配手段12bは、前記のように各モータ1に分配する指令トルクを決定することで、複数のモータ1a,1b,1c,1dにおける温度の不均衡を緩和し得る。
図6は、旋回時の車速条件を入れた指令トルク分配例を示すフローチャートである。
以後図1も適宜参照しつつ説明する。車両の主電源が投入されこの車両が走行している条件を充足すると本処理が開始され、加速状態判定手段Saは、車両が最大加速時か否かを判定する(ステップa1)。最大加速時であるとの判定で(ステップa1:Yes)、指令トルク分配手段12bは、四台全てのモータ1a,1b,1c,1dに最大トルクとなる同一の指令トルクを指令する(ステップa2)。その後本処理を終了する。
最大加速時でないとの判定で(ステップa1:No)、走行状態判定手段Saは車両が「旋回時」であるか否かを判定する(ステップa3)。車両が「旋回時」ではない、つまり「直進時」であるとの判定で(ステップa3:No)、指令トルク分配手段12bは、上流側のモータ程大きな指令トルク、下流側のモータ程小さな指令トルクを分配する(ステップa4)。その後本処理を終了する。
ステップa3において、車両が「旋回時」であるとき(ステップa3:Yes)、車速検出手段Scにより車速が低速であると判定されると(ステップa5:Yes)、前記ステップa4に移行する。車両が「旋回時」で(ステップa3:Yes)、且つ、車速が低速ではないと判定されると(ステップa5:No)、指令トルク分配手段12bは、循環経路17(図4)の上流、下流に依らず、各モータ1に最適なトルク配分をする(ステップa6)。その後本処理を終了する。
図7は、旋回時の車速条件を入れない指令トルク分配例を示すフローチャートである。このフローチャートでは、車両が最大加速時でなく(ステップa1:No)、且つ、車両が「旋回時」であるとき(ステップa3:Yes)、指令トルク分配手段12bは、循環経路17(図4)の上流、下流に依らず、各モータ1に最適なトルク配分をする(ステップa6)。その他は図6と同様の処理が実行される。この図7のフローチャートでは、旋回時の車速条件を加味しないため、図6のフローチャートよりも演算処理負荷を低減することができる。
<作用効果について>
以上説明したモータ搭載自動車の駆動制御装置によると、このモータ搭載自動車は、ポンプ18により、複数のモータ1a,1b,1c,1dの各個別冷却路16にわたる循環経路17に冷却液を循環させる。冷却液は、循環経路途中においてラジエータ19により冷却される。複数のモータ1a,1b,1c,1dの個別冷却路16が直列に接続されたため、これら個別冷却路を並列に接続するよりも、冷却液の流量を大きくし冷却効率を高めることができる。
駆動制御装置において、指令トルク分配手段12bは、ポンプ18に対し循環経路17の上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きくなるように分配する。個別冷却路16を直列に接続した場合、循環経路17の下流側に配置したモータ1は、上流側のモータ1よりも冷却水の温度が高いため、上流側のモータ程、分配される指令トルクの平均値が大きくなるように分配することで、複数のモータ1a,1b,1c,1dにおける温度の不均衡を緩和することができる。モータ1の温度上昇速度は、インバータ9aの例えばIGBTと比べて非常に遅い。そのため、一時的に下流側のモータ1のトルクが上流側のモータ1のトルク以上になったとしても、下流側のモータ程、平均値として分配される指令トルクが低ければ、モータ1の過度の温度上昇が抑制できる。これによりモータ1の長寿命化を図ることができる。
この実施形態では、車両が直進時であると判定されているとき、指令トルク分配手段12bは、上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きく、下流側のモータ程、分配される指令トルクが小さくなるように分配する。車両の旋回時において、前記のように循環経路17の上流、下流に応じて各モータ1へ分配する指令トルクに差を与えると、旋回の妨げになる場合がある。そこで、車両の直進時に限定して前記のように各モータ1へ分配する指令トルクを決定することで、車両の走行状態の妨げになることを未然に防止することができる。
車両の直進時であっても最大加速時においては、前記のように循環経路17の上流、下流に応じて各モータ1へ分配する指令トルクに差を与えると、循環経路17の一番上流側のモータ1のみ最大トルクを出力することとなり、循環経路17の下流側のモータ1は、最大トルクを出力することが出来ない。そこで、車両の直進時であっても最大加速時においては、循環経路17の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて各モータ1に分配する指令トルクを決定することで、すべてのモータ1が最大トルクを出力することが可能となる。
指令トルク分配手段12bは、左側の各車輪2,10の合計トルクと右側の各車輪2,10の合計トルクとが同一となるように各モータ1に分配する指令トルクを決定する。この場合、車両の直進安定性を高めることができる。
循環経路17の上流に、後輪用のモータ1,1が配置され、指令トルク分配手段12bは、前輪10,10より後輪2,2のトルクが大きくなるように各モータ1に分配する指令トルクを決定する。この場合、加速時に前輪10,10よりも荷重が大きくなる後輪2,2のトルクを、前輪10,10のトルクよりも大きく分配し、加速性能を向上させることができる。
<他の実施形態について>
以下の説明においては、各実施の形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図8および図9に示すように、駆動制御装置は、前輪となる左右の車輪10,10がそれぞれ走行駆動用のモータ1,1により独立駆動される二輪駆動の電気自動車にも適用可能である。この電気自動車は、各モータ1が車体に搭載されるいわゆる二モータオンボード形式である。
この例では、ポンプ18に対し循環経路17の上流側の左前輪用のモータ1に分配される指令トルクの平均値が、下流側の右前輪用のモータ1に分配される指令トルクの平均値よりも大きくなる(TRQAVE1>TRQAVE2)ように分配される。その他の条件、モータ1の個別冷却路の接続例は前述の実施形態と略同様である。この図8および図9の構成においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図10、図11に示すように、モータ駆動装置は、モータ1と、前輪となる左右の車輪10,10をそれぞれ回転支持する車輪用軸受22と、モータ1の回転を減速して車輪用軸受22に伝達する減速機23とでインホイールモータ駆動装置IWMを構成するものとしても良い。このインホイールモータ駆動装置IWMは、これらモータ1、車輪用軸受22および減速機23の一部または全体が車輪内に配置される。
図11に示すように、モータ1のトルクは、減速機23および車輪用軸受22を介して駆動輪である車輪10に伝達される。車輪用軸受22のハブ輪22aのフランジ部には、ブレーキを構成するブレーキロータ24が構成され、同ブレーキロータ24は車輪10と一体に回転する。モータ1は、特に、リラクタンストルクとマグネットトルクを併用して高出力化が可能となる埋込磁石式(IPM)の同期モータを適用するのが好適である。このモータ1は、ハウジング25に固定したステータ4と、モータ軸5bに取り付けたロータ5との間にラジアルギャップを設けたモータである。
図1に示すように、センサ類Sとして、各モータ1の温度をそれぞれ検出する温度検出手段Seを備えても良い。温度検出手段Seとして、例えば、サーミスタが適用され、このサーミスタがステータのコイル近傍またはモータハウジングに固定される。指令トルク分配手段12bは、走行状態判定手段Saにより車両が「直進時」と判定されているとき、温度検出手段Seで検出された各モータ1の温度差に基づいて、循環経路の上流ないし下流に至る各モータ1に分配すべき指令トルクの大きさを決定する。
この場合、指令トルク分配手段12bは、車両の直進性を維持しつつ、各モータ1の温度差および循環経路の上流、下流に応じて各モータ1に分配する指令トルクを決定することで、各モータ1の温度の均一化を図ることができる。なお温度検出手段Seは、各モータ1に通電した電流等からステータのコイル温度またはロータ温度を推定しても良い。
指令トルク分配手段12bは、各モータ1に分配する指令トルクにつき、指令トルクの平均値の大小関係を比較するのに代えて、指令トルクの積算値の大小関係を比較するようにしても良い。指令トルクの積算値とは、定められた時間内に分配される指令トルクの積算値である。前記定められた時間の起算時は、全てのモータ1に対し同時であり、定められた時間の満了時も、前記全てのモータ1に対し同時に満了する。
車両の旋回時と直進時で突然トルク配分を切り替えてしまうと、車両の乗員に違和感が出てしまうので、指令トルク分配手段12bは、操舵角または転舵角、ヨーレートセンサの出力値等に応じて徐々に直進時のモード(上流側のモータ程分配される指令トルクが大きく、下流側のモータ程分配される指令トルクが小さい:直進モード)から旋回時のモード(上流下流関係なく最適なトルク配分:旋回モード)、または旋回モードから直進モードへ移行しても良い。同様に、低速時の旋回モード(上流側のモータ程分配される指令トルクが大きく、下流側のモータ程分配される指令トルクが小さいモード)と、非低速時の旋回モード(上流下流関係なく最適なトルク配分)で、車速に応じて徐々にトルク分配値を変更しても良い。
循環経路の上流、下流に応じて各モータ1に指令トルクを分配する際、例えば、上流側に固定のオフセット値を加算し常に上流側の指令トルクが固定値だけ大きくなるようにする、予め設定された比率に基づき分配する、または与えられた指令トルクおよび回転数等から設定されるマップより分配比率を算出しても良い。前記マップは記憶手段13に設けられる。
センサ類Sは、(1)〜(3)のいずれかの形態であっても良い。
(1)走行状態判定手段Saのみ
(2)走行状態判定手段Saおよび加速状態判定手段Sbのみ
(3)走行状態判定手段Saおよび車速検出手段Scのみ
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…モータ
2,10…車輪
12a…指令手段
12b…指令トルク分配手段
16…個別冷却路
17…循環経路
18…ポンプ
19…ラジエータ
IWM…インホイールモータ駆動装置(モータ駆動装置)
22…車輪用軸受
23…減速機
Sa…走行状態判定手段
Sb…加速状態判定手段
Sc…車速検出手段
Se…温度検出手段

Claims (9)

  1. 複数の走行駆動用のモータと、これらモータに冷却液を個別に流す個別冷却路と、各個別冷却路にわたる循環経路に冷却液を循環させるポンプと、この冷却液を冷却するラジエータとを備えるモータ搭載自動車の駆動制御装置であって、
    前記モータ搭載自動車の駆動制御装置は、左右の車輪を駆動する各モータをそれぞれ独立して駆動可能であり、
    前記複数のモータにおける、少なくとも二台のモータの前記個別冷却路は直列に接続されており、
    前記モータ搭載自動車が備える指令手段から与えられた指令トルクを、前記各モータに分配するときに、前記ポンプに対し前記循環経路の上流側の前記モータ程、分配される指令トルクが大きくなるように分配する指令トルク分配手段を備えたモータ搭載自動車の駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ搭載自動車の駆動制御装置において、前記モータ搭載自動車が直進時か旋回時かを判定する走行状態判定手段を備え、前記指令トルク分配手段は、前記走行状態判定手段により前記モータ搭載自動車が直進時であると判定されているとき、前記ポンプに対し前記循環経路の上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きく、前記循環経路の下流側のモータ程、分配される指令トルクが小さくなるように指令トルクを分配するモータ搭載自動車の駆動制御装置。
  3. 請求項2に記載のモータ搭載自動車の駆動制御装置において、前記モータ搭載自動車が最大加速時か否かを判定する加速状態判定手段を備え、
    前記走行状態判定手段により前記モータ搭載自動車が直進時と判定され、且つ、前記加速状態判定手段により前記モータ搭載自動車が最大加速時と判定されているとき、前記指令トルク分配手段は、前記循環経路の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて前記各モータに分配する指令トルクを決定するモータ搭載自動車の駆動制御装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のモータ搭載自動車の駆動制御装置において、前記走行状態判定手段により前記モータ搭載自動車が旋回時と判定されているとき、前記指令トルク分配手段は、前記循環経路の上流、下流に依らず、設定されたトルク分配比率に基づいて前記各モータに分配する指令トルクを決定するモータ搭載自動車の駆動制御装置。
  5. 請求項4に記載のモータ搭載自動車の駆動制御装置において、前記モータ搭載自動車の車速を検出する車速検出手段を備え、前記走行状態判定手段により前記モータ搭載自動車が旋回時と判定され、且つ、前記車速検出手段で検出される車速が閾値以下のとき、前記指令トルク分配手段は、前記循環経路の上流側のモータ程、分配される指令トルクが大きく、前記循環経路の下流側のモータ程、分配される指令トルクが小さくなるように分配するモータ搭載自動車の駆動制御装置。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載のモータ搭載自動車の駆動制御装置において、前記各モータの温度を検出または推定する温度検出手段を備え、前記指令トルク分配手段は、前記走行状態判定手段により前記モータ搭載自動車が直進時と判定されているとき、前記温度検出手段で検出された前記各モータの温度差に基づいて、前記循環経路の上流側および下流側のモータに分配すべき指令トルクの大きさを決定するモータ搭載自動車の駆動制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のモータ搭載自動車の駆動制御装置において、前記モータ搭載自動車が四つ以上の前記モータを有し、前記指令トルク分配手段は、左側の各車輪の合計トルクと右側の各車輪の合計トルクとが同一となるように前記各モータに分配する指令トルクを決定するモータ搭載自動車の駆動制御装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のモータ搭載自動車の駆動制御装置において、前記循環経路の上流に、後輪用の前記モータが配置され、前記指令トルク分配手段は、前輪より後輪のトルクが大きくなるように前記各モータに分配する指令トルクを決定するモータ搭載自動車の駆動制御装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のモータ搭載自動車の駆動制御装置において、前記モータと、前記車輪を回転支持する車輪用軸受と、前記モータの回転を減速して前記車輪用軸受に伝達する減速機とでモータ駆動装置を構成するモータ搭載自動車の駆動制御装置。
JP2016231386A 2016-11-29 2016-11-29 モータ搭載自動車の駆動制御装置 Pending JP2018088768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016231386A JP2018088768A (ja) 2016-11-29 2016-11-29 モータ搭載自動車の駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016231386A JP2018088768A (ja) 2016-11-29 2016-11-29 モータ搭載自動車の駆動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018088768A true JP2018088768A (ja) 2018-06-07

Family

ID=62493944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016231386A Pending JP2018088768A (ja) 2016-11-29 2016-11-29 モータ搭載自動車の駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018088768A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020238849A1 (zh) * 2019-05-27 2020-12-03 郑州宇通客车股份有限公司 一种双电动系统的动力分配方法及车辆
WO2023223840A1 (ja) * 2022-05-19 2023-11-23 株式会社デンソー 電動駆動装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020238849A1 (zh) * 2019-05-27 2020-12-03 郑州宇通客车股份有限公司 一种双电动系统的动力分配方法及车辆
WO2023223840A1 (ja) * 2022-05-19 2023-11-23 株式会社デンソー 電動駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5985178B2 (ja) モータの制御装置
JP6355927B2 (ja) モータ搭載自動車の駆動制御装置
WO2013153997A1 (ja) インバータ装置の冷却構造
JP5981748B2 (ja) モータ冷却装置
JP2017158403A (ja) 車両
JP5886008B2 (ja) 電気自動車のモータ制御装置
JP2008206213A (ja) 電気自動車用電動機構造
JP5705585B2 (ja) 電気自動車
JP6534509B2 (ja) 車輪独立駆動式車両の駆動制御装置
JP6396180B2 (ja) 車輪独立駆動式車両の駆動制御装置
EP3000648A1 (en) Device for controlling electric automobile
WO2016052233A1 (ja) 電気自動車の制御装置
JP5731233B2 (ja) 電気自動車
JP2013247768A (ja) モータ搭載自動車の暖房制御装置
JP2018088768A (ja) モータ搭載自動車の駆動制御装置
JP2006187105A (ja) 回転電機の冷却装置
WO2018164268A1 (ja) 駆動制御装置
JP5731234B2 (ja) 電気自動車
JP5731593B2 (ja) 電気自動車
WO2017138587A1 (ja) 車輪独立駆動式車両の駆動制御装置
JP6199454B2 (ja) モータの制御装置
JP6042163B2 (ja) モータ搭載自動車の低温時駆動制御装置
JP2008260442A (ja) 車両用冷却システム
JP5731594B2 (ja) 電気自動車
JP2018121429A (ja) 電気自動車