JP4600747B2 - 車両操舵システム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、大きなコストアップ、大幅なレイアウトの悪化を伴うことなく、トルク制御及びVGRのギア比制御を単一のモータで行うことができる、コンパクトな車両操舵システムを提供することを目的としている。
これにより、大きなコストアップ、大幅なレイアウトの悪化を伴うことなく、トルク制御及びVGRのギア比制御を単一のモータで行うことができる。
アウターロータは、インナーロータよりも回転半径が大きいため、容易に高いトルクを発生させることができる。このため、アウターロータを主減速機構の入力軸に連結すれば、操舵力を助勢する大きなトルク容量を有するEPSを容易に構成することができる。また、インナーロータは、アウターロータよりも、容易に高い回転数を発生させることができる。このため、インナーロータを主減速機構に連結すれば、ギア比制御の精度の高いVGRを容易に構成することができる。
このような構成とすれば、アウターロータの回転についてより大きな減速を設定することができる。このため、より大きなトルク容量を有するEPSを容易に構成することができる。
このような構成とすれば、ギア比制御の精度のより高いVGRを容易に構成することができる。
このような構成とすれば、アウターローラが入力軸に連結されているので、大きなトルク容量を得ることができる。その上、ハンドルからの操舵力が、外輪歯車に入力されるので、大きなトルク容量のEPSを容易に構成することができる。
また、外輪歯車の回転数に対する太陽歯車の回転数の減速比は、遊星キャリアの回転によって制御される。このため、インナーロータの回転により遊星キャリアの回転を制御することにより、容易にVGRのギア比を制御することができる。
このような構成とすれば、ハンドルからの操舵力が、外輪歯車に入力されるので、大きなトルク容量を得ることができる。その上、アウターローラが入力軸に連結されているので、大きなトルク容量のEPSを容易に構成することができる。
また、インナーロータが太陽歯車に連結されているので、インナーロータの出力により、主減速機構の減速比を制御して、容易にVGRのギア比を制御することができる。この構成は、特に、回転速度を重視した制御を行うのに好適である。
このような構成とすれば、アウターローラが入力軸に連結されているので、大きなトルク容量のEPSを容易に構成することができる。
また、遊星キャリアの回転数に対する太陽歯車の回転数の減速比は、外輪歯車の回転によって制御される。このため、インナーロータの回転により外輪歯車の回転を制御することにより、容易にVGRのギア比を制御することができる。
まず、図1を参照して、本実施形態の操舵システム1を構成し、自動車の操舵ハンドルから車輪へ操舵力を伝達する伝達機構について説明する。図1に示すように、操舵ハンドル2には、ステアリングシャフト4の上端が連結されている。このステアリングシャフト4の下端部には、自在継手5を介して、中間シャフト6の上端が連結されている。さらに、この中間シャフト6の下端部には、主減速機構8が連結されている。
図4は、車両操舵システムのうちの、主減速機構8及び2出力モータ9を含む要部の模式図である。
本実施形態では、遊星歯車機構8の外輪歯車83に、入力軸である中間シャフト6が固定されている。また、太陽歯車81に、出力軸である中間シャフト10が固定されている。
このコントローラ20には、車速センサ31、舵角センサ32、インナーロータ回転角センサ33、トルクセンサ34、及びアウターロータ回転角センサ35の各々から、それぞれ出力信号が入力される。
図6は、車両操舵システムのうちの、主減速機構8及び2出力モータ9を含む要部の模式図である。なお、図1に示した例では、2出力モータ9の回転軸線を、主減速機構8の回転軸線と実質的に平行に設けた様子を図示したが、本実施形態では、2出力モータ9の回転軸線は、主減速機構8の回転軸線と、実質的に垂直に配置されている。
そして、2出力モータ9のアウターロータ92に固定された第1回転軸94が、2段階の減速機構としての歯車機構43及び44を介して、中間シャフト6に連結されている。2段目の歯車機構44は、ウォームギア(図示せず。)により、動力を伝達している。また、2出力モータ9のインナーロータ93に固定された第2回転軸95が、ウォームギア(図示せず。)を有する減速機構としての歯車機構45を介して、遊星歯車機構8の太陽歯車81に連結されている。
図7は、車両操舵システムのうちの、主減速機構8及び2出力モータ9を含む要部の模式図である。なお、図1に示した例では、2出力モータ9の回転軸線を、主減速機構8の回転軸線と実質的に平行に設けた様子を図示したが、本実施形態では、2出力モータ9の回転軸線は、主減速機構8の回転軸線に対して実質的に垂直に配置されている。
2 操舵ハンドル
4 ステアリングシャフト
5 自在継手
6 中間シャフト
8 主減速機構
9 2出力モータ
10 中間シャフト
12 ステアリングギアボックス
14 タイロッド
16 タイヤ
20 コントローラ
21 特性記憶部
22 基本操舵比演算部
23 補正操舵比演算部
24 目標制御量演算部
25 インナーロータ駆動部
26 アウターロータ駆動部
31 車速センサ
32 舵角センサ
33 インナーロータ回転角センサ
34 トルクセンサ
35 アウターロータ回転角センサ
41、42、43、44、45 減速機構
81 太陽歯車
82 遊星歯車
83 外輪歯車
84 遊星キャリア
91 ステータ
92 アウターロータ
93 インナーロータ
94 第1回転軸
95 第2回転軸
Claims (7)
- 自動車の操舵ハンドルと車輪のギア比を可変に制御するVGR機構を備えた、操舵ハンドルの操舵力を電気的に助勢する車両操舵システムであって、
自動車の操舵ハンドルから車輪へ操舵力を伝達する伝達機構に設けられた主減速機構と、
操舵システムのトルク制御及びVGR機構のギア比制御の両方を行うための2出力モータと、
を備え、
上記2出力モータは、
ステータと、
上記ステータの外周側に配置されたアウターロータと、
上記ステータの内周側に配置されたインナーロータと、
から構成され、
上記2出力モータの上記二つのロータのうちの一方のロータは、上記操舵ハンドルの操舵力を助勢するように、減速機構を介して、上記主減速機構の入力軸に連結され、
上記2出力モータの上記二つのロータのうちの他方のロータは、上記主減速機構の減速比を制御するように、減速機構を介して、上記主減速機構に連結されている
ことを特徴とする、車両操舵システム。 - 上記2出力モータの上記アウターロータは、上記主減速機構の入力軸に連結され、
上記2出力モータの上記インナーロータは、上記主減速機構に連結されている、請求項1記載の車両操舵システム。 - 上記2出力モータの上記アウターロータは、2つの減速機構を介して、上記主減速機構の入力軸に連結されている、請求項2記載の車両操舵システム。
- 上記2出力モータの上記インナーロータは、1つの減速機構を介して、上記主減速機構に連結されている、請求項2又は3記載の車両操舵システム。
- 上記主減速機構は、外輪歯車が入力軸と連結し、太陽歯車が出力軸と連結した遊星歯車機構であり、
上記2出力モータの上記アウターロータは、上記入力軸に連結され、
上記2出力モータの上記インナーロータは、当該遊星歯車機構の減速比を制御する遊星キャリアに連結されている、請求項2乃至4の何れか一項に記載の車両操舵システム。 - 上記減速機構は、外輪歯車が入力軸と連結し、太陽歯車が出力軸と連結した遊星歯車機構であり、
上記2出力モータの上記アウターロータは、上記入力軸に連結され、
上記2出力モータの上記インナーロータは、上記太陽歯車に連結されている、請求項2乃至4の何れか一項に記載の車両操舵システム。 - 上記減速機構は、遊星キャリアが入力軸と連結され、太陽歯車が出力軸と連結した遊星歯車機構であり、
上記2出力モータの上記アウターロータは、上記入力軸に連結され、
上記2出力モータの上記インナーロータは、当該遊星歯車機構の減速比を制御する外輪歯車に連結されている、請求項2乃至4の何れか一項に記載の車両操舵システム。
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