JP2017012374A5 - - Google Patents

Description

上記目的を達成する本発明の特徴は、回転ガントリーと、回転ガントリーに取り付けられ、イオンビームを照射する照射装置と、回転ガントリー内に設置され、円弧部およびこの円弧部に連絡される水平部を含む軌道が形成され、その軌道に沿って移動する囲み部材と、囲み部材の内側に配置されて照射装置に取り付けられ、Ｘ線源からのＸ線を検出するＸ線検出装置と、囲み部材の外側に配置され、Ｘ線検出装置と対向する位置に取り付けられるそのＸ線源とを備え、囲み部材は、Ｘ線源とＸ線検出装置の間に配置されＸ線源からのＸ線を透過する素材からなるＸ線透過領域を含んでいることにある。

円弧部およびこの円弧部に連絡される水平部を含む軌道に沿って移動する囲み部材は、軌道の水平部において水平床部を形成する。医療従事者はその水平床部に立つことができ、囲み部材の内側に挿入されたベッド上の患者に対するアクセスが容易になる。また、囲み部材の内側に配置されてＸ線源からのＸ線を検出するＸ線検出装置が照射装置に取り付けられており、そのＸ線源が囲み部材の外側に配置されてＸ線検出装置と対向する位置に取り付けられており、Ｘ線源から放出されてそのＸ線透過領域を透過したＸ線を照射装置に取り付けられたＸ線検出装置で検出するため、患部のＸ線撮影を行う際に、Ｘ線源およびＸ線検出装置を移動させる必要がないため、患部のＸ線撮影を開始するまでに要する時間を短縮することができる。このため、治療スループットを向上させることができる。

Claims (19)

1. 回転ガントリーと、
   前記回転ガントリーに取り付けられ、イオンビームを照射する照射装置と、
   前記回転ガントリー内に設置され、円弧部および前記円弧部に連絡される水平部を含む軌道が形成され、前記軌道に沿って移動する囲み部材と、
   前記囲み部材の内側に配置されて前記照射装置に取り付けられ、Ｘ線源からのＸ線を検出するＸ線検出装置と、
   前記囲み部材の外側に配置され、前記Ｘ線検出装置と対向する位置に取り付けられる前記Ｘ線源とを備え、
   前記囲み部材は、前記Ｘ線源と前記Ｘ線検出装置の間に配置され前記Ｘ線源からのＸ線を透過する素材からなるＸ線透過領域を含んでいることを特徴とする粒子線治療システム。
2. 前記囲み部材は、連結された複数の踏み板部材を有し、
   前記Ｘ線透過領域の前記回転ガントリーの周方向における幅Ｗ _３ は、前記踏み板部材の前記周方向の幅Ｗ _１ よりも広い請求項１に記載の粒子線治療システム。
3. 前記囲み部材は、前記Ｘ線透過領域と金属部材とを含むＸ線透過部材を有する請求項２に記載の粒子線治療システム。
4. 前記Ｘ線透過部材は、前記踏み板部材の間に配置され、前記踏み板部材に連結されている請求項３に記載の粒子線治療システム。
5. 前記Ｘ線透過部材の前記周方向における幅Ｗ _２ は、前記幅Ｗ _１ よりも広い請求項３に記載の粒子線治療システム。
6. 前記Ｘ線源は、前記回転ガントリーに取り付けられている請求項２に記載の粒子線治療システム。
7. 前記Ｘ線透過部材の、前記周方向における幅Ｗ₂が、前記踏み板部材の、前記周方向における幅Ｗ₁よりも広く、且つ前記囲み部材の水平床部であって前記軌道の前記水平部に位置している前記水平床部の幅Ｗ_Hから前記幅Ｗ₁を引いた値以下である請求項３に記載の粒子線治療システム。
8. 前記Ｘ線透過部材が、前記Ｘ線透過領域および板状の金属部材を含み、前記Ｘ線透過領域の前記周方向における幅Ｗ₃は、前記Ｘ線透過部材の前記幅Ｗ₂よりも狭い請求項３に記載の粒子線治療システム。
9. 前記Ｘ線源が、前記回転ガントリーの外側に配置されて前記回転ガントリーの外面に取り付けられ、
   Ｘ線通過孔が、前記回転ガントリーの前記Ｘ線源と向かい合う位置に形成される請求項６に記載の粒子線治療システム。
10. 前記Ｘ線源が第１Ｘ線源および第２Ｘ線源を含み、
    前記第１Ｘ線源および第２Ｘ線源が、前記周方向において離れた位置に配置され、
    前記Ｘ線検出装置が第１Ｘ線検出装置および第２Ｘ線検出装置を含み、
    前記第１Ｘ線検出装置が前記第１Ｘ線源に対向して配置され、
    前記第２Ｘ線検出装置が前記第２Ｘ線源に対向して配置される請求項６または９に記載の粒子線治療システム。
11. 前記囲み部材は、各々が前記Ｘ線透過領域および前記金属部材を含む第１Ｘ線透過部材および第２Ｘ線透過部材を有し、
    前記第１Ｘ線透過部材が前記第１Ｘ線源に対向して配置され、
    前記第２Ｘ線透過部材が前記第２Ｘ線源に対向して配置される請求項１０に記載の粒子線治療システム。
12. 前記第１Ｘ線透過部材及び前記第２Ｘ線透過部材のそれぞれの、前記周方向における幅Ｗ₂ が、前記幅Ｗ₁よりも広く、且つ前記囲み部材の水平床部であって前記軌道の前記水平部に位置している前記水平床部の幅Ｗ_Hから前記幅Ｗ₁を引いた値以下である請求項１１に記載の粒子線治療システム。
13. 前記幅Ｗ₃は、前記幅Ｗ₂よりも狭い請求項１２に記載の粒子線治療システム。
14. 前記囲み部材の両端部のそれぞれと前記照射装置の対向する一対のそれぞれの側面とを、前記回転ガントリーの径方向に移動可能に接続する、前記照射装置に配置される一対の接続部材を備えた請求項１、９および１０のいずれか１項に記載の粒子線治療システム。
15. 前記接続部材は、前記照射装置の側面に取り付けられて前記回転ガントリーの径方向に伸びるガイド部材、および移動床部材の端部に取り付けられ、前記ガイド部材に移動可能に取り付けられたスライド部材を含んでいる請求項１４に記載の粒子線治療システム。
16. 前記照射装置は、前記照射装置の、前記回転ガントリーの回転方向において対向する前記一対の側面が前記回転ガントリーの中心軸に向かって傾斜する先細り形状になっている請求項１４または１５に記載の粒子線治療システム。
17. 前記囲み部材が、屈曲自在に連結された複数の前記踏み板部材および前記第２Ｘ線透過部材を含む第１移動床部、および屈曲自在に連結された他の複数の前記踏み板部材および前記第１Ｘ線透過部材を含む第２移動床部を有する請求項１１に記載の粒子線治療システム。
18. 前記囲み部材に発生する開口を覆うカバーと、前記カバーを移動させるカバー巻取装置とを備えた請求項１４ないし１７のいずれか１項に記載の粒子線治療システム。
19. 前記イオンビームが加速される加速器と、前記加速器に連絡され、前記加速器からの前記イオンビームを前記照射装置に導くビーム輸送系とを備えた請求項１ないし１８のいずれか１項に記載の粒子線治療システム。