JP2017011999A - 車両システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両システムは、ファンを有するモータ部、ヒートシンクを有する制御装置、制御装置に設けられたセンサ、車両のエンジン、エンジンを冷却するための冷却回路、を備え、モータ部と制御装置により回転電機が構成され、制御装置とモータ部との間には、ファンによって発生する冷却風を通すための風路が構成されており、ヒートシンクは、風路に面するように設けられ、制御装置を冷却する冷媒を流すための冷媒用通路と、冷媒用通路の外周から風路に突出させたフィンが形成されており、冷媒用通路は、冷却回路に接続されており、制御装置の温度をセンサにより測定し、制御装置の温度が閾値以下の場合には制御装置への冷却回路からの冷媒の流入を停止し、制御装置の温度が閾値以上の場合には前記冷媒を流すものである。
【選択図】図3
Description
特許文献1においては、制御装置であるインバータアセンブリのヒートシンクからハウジングに向けて突出した冷却フィンの端面に冷却風路を構成するためのプレートを備えた回転電機が提案されている。特許文献1の回転電機は、プレートを取り付けることでハウジングからの受熱を防ぐとともに、インバータアセンブリとの間に通風路を構成し冷却性を向上させることが提案されている。
特許文献2の駆動装置においては、電動機のハウジングと制御装置としてのインバータと一体化されたヒートシンクが、対向する部分に冷媒を通す冷却空間を構成し、両者の間を断熱素材の分離壁で分割する構造が示されている。また、この分離壁には、電動機側とインバータ側に流れる冷媒の流量を調整する流量日調整手段を設け、電動機側とインバータ側の流路が並列になるように構成されている。これにより、特許文献2は、発熱量に応じて適切に冷却をおこなうことが提案されている。
しかしながら、特許文献1では、空冷の回転電機として、インバータアセンブリのヒートシンクとプレートで構成された冷却風路に回転子のファンで発生させた冷却風を通し、インバータと固定子や回転子を冷却しており、高温環境下では通風を効率化しても冷却風の吸気温度自体が上昇するため、冷却性能に限界があった。
また、特許文献2および特許文献3においては、インバータ側と電動機側に冷却通路を設け、それを接続する構成となっている。インバータの耐熱温度は搭載する電子部品や基板材料によって決定され、一般的に125℃程度が上限温度となる。一方で回転電機や電動機を構成する回転子や固定子は基本的に鉄心に銅のコイルを巻いた構成となっており、熱的に弱い部分としてはコイルと周囲との絶縁を行うためのコイル被膜や絶縁用部材であり、190℃から240℃程度が上限温度となる。このため、インバータと回転電機の上限温度差は100℃前後となる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態1について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1における回転電機を示す断面図である。また、図2は、この発明の実施の形態1における回転電機を示す電気回路図である。さらにまた、図3は、この発明の実施の形態1における回転電機を搭載した車両システムを示すブロック図であり、車両システムの一部を抜粋した図である。
図1に示すように、この発明の実施の形態1では、巻線界磁式の制御装置一体型回転電機を例に説明する。図1において、回転電機1は、モータ部130と制御装置131を備えている。回転電機1のモータ部130は、2種類のハウジング8、ハウジング9と、界磁巻線2と界磁巻線2を覆う界磁鉄心3とを備え回転軸となるシャフト4を持ち、ハウジング8およびハウジング9に回転自在に保持される回転子5とを備えている。また、回転電機1は、回転子5の外周側に固定子巻線6を保持する固定子7を備えている。そして、回転子5および固定子7は、ハウジング8、9に固定されている。回転子5の片側端部には、エンジンと双方向にトルクを授受するためにプーリ13が取り付けられている。プーリ13は、ベルトを介してエンジンと接続されている(以下プーリ13側をフロント側、
プーリ13の反対側をリヤ側と呼ぶ)。よって、ハウジング8はフロントブラケットであ
り、フロントベアリング23によりシャフト4を保持している。また、ハウジング9はリヤブラケットであり、リヤベアリング24によりシャフト4を保持している。
ハウジング9であるリヤブラケットのさらにリヤ側には、制御装置131とブラシホルダ15と保護カバー22が搭載されている。制御装置131は、外部の電源に接続され、駆動時の電機子電流の供給及び発電時の電機子電流の整流を行うためのスイッチング素子を周辺回路とともにまとめた電力モジュール10を備えている。また、制御装置131は、界磁電流を制御するためのスイッチング素子を周辺回路とともにまとめた界磁モジュール12を備えている。
この発明の実施の形態1は、制御装置131とモータ部130との間には、ファン21によって発生する冷却風32を通すための風路が構成されており、ヒートシンク18が、風路に面するように設けられている。また、ヒートシンク18が、制御装置131を冷却する冷媒を流すための冷媒用通路31と、冷媒用通路31の外周から風路に突出させたフィン28を有する構成としたので、電力モジュール10を冷媒によってより効果的に冷却できる。
また、雰囲気温度が低い場合には、冷媒を止めても冷却風32により冷却することができ、制御装置131を適切な温度に保つことができる。したがって、冷媒を止めることができるため、冷媒による冷却回路の負荷を減らすことができ、車両の燃費を向上することが可能となる。
また、この発明の実施の形態1の回転電機1が電動機として動作する場合、ECU110からの指令を受け、所定の界磁電流を回転子5に流して回転子5を磁化するとともに、電力モジュール10をオンオフすることで、固定子7に電流を流して回転子5との間に磁気吸引力を発生させて、トルクを発生させる。
実施の形態1においては、ECU110にて回転電機1を動作させる際に、次の動作で回転電機1が高温となると予測される場合、供給を停止していた冷媒を予め供給するように制御してもよい。このように制御することで、より確実に回転電機1の過熱を防止することができ、回転電機1の寿命を延ばすことができる。
図4は、この発明の実施の形態2における回転電機の冷媒用通路部材を示す平面図であり、冷媒用通路部材27をリヤ側から見た平面図である。また、図5は、この発明の実施の形態2における回転電機のモジュール搭載部材を示す平面図であり、モジュール搭載部材26のフロント側から見た平面図である。実施の形態2において、実施の形態1と同一の符号については、実施の形態1と同一の構成であるので説明を省略する。この発明の実施の形態2においては、図4に示すように、冷媒用通路部材27における斜線部が、冷媒用通路31となっており、図5に示すように、モジュール搭載部材26から冷媒用通路31に向けて流路内フィン29を流路の壁となるように突出させている。つまり、流路内フィン29は、冷媒の流路を遮る方向に設けられている。
また、流路内フィン29をモジュール搭載部材26の裏面から優先的に突出させる。これによって、流路内フィン29に対して、電力モジュール10からの熱を受けたモジュール搭載部材26の熱を効率よく冷媒へと伝えることが可能となり、制御装置131の冷却性が向上する。
実施の形態1および実施の形態2においては、電力モジュール10の温度上昇が顕著であるため、主として、電力モジュール10を搭載したヒートシンク18について説明をおこなったが、界磁モジュール12を搭載したヒートシンク18においても同様の構成を備えている。この発明の実施の形態1および実施の形態2においては、電力モジュール10および界磁モジュール12を含むパワーモジュールに対して適用が可能である。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
ケース、20 ファン、21 ファン、22 保護カバー、23 フロントベアリング、24 リヤベアリング、25 回転センサ保護カバー、26 モジュール搭載部材、27 冷媒用通路部材、28 フィン、29 流路内フィン、30 風路構成用プレート、31 冷媒用通路、32 冷却風、100 内燃機関、110 ECU、120 スタータ、130 モータ部、131 制御装置、140 ラジエータ、141 ウォータポンプ、142 バルブ
Claims (2)
- 外周に通気口を有するハウジングと、前記ハウジング内に配置され、固定子巻線を有する固定子と、前記固定子に対向して配置され、軸受によって回転自在に支持された回転子と、前記回転子と一体に回転されるファンとを有するモータ部、
前記ハウジングの外側に配置され、前記固定子巻線へ通電する電力モジュールと、前記電力モジュールを冷却するヒートシンクとを有する制御装置、
前記制御装置に設けられたセンサ、
前記回転子とプーリを介してトルクを授受する車両のエンジン、
前記エンジンを冷却するための冷却回路、を備え、
前記モータ部と前記制御装置により回転電機が構成され、前記制御装置と前記モータ部との間には、前記ファンによって発生する冷却風を通すための風路が構成されており、
前記ヒートシンクは、前記風路に面するように設けられ、前記制御装置を冷却する冷媒を流すための冷媒用通路と、前記冷媒用通路の外周から前記風路に突出させたフィンが形成されており、
前記冷媒用通路は、前記冷却回路に接続されており、
前記制御装置の温度を前記センサにより測定し、前記制御装置の前記温度が閾値以下の場合には前記制御装置への前記冷却回路からの前記冷媒の流入を停止し、前記制御装置の前記温度が閾値以上の場合には前記冷媒を流すことを特徴とする車両システム。 - 前記エンジンと前記回転電機のそれぞれを制御し、前記車両の運転状態をコントロールする電子制御ユニットを有しており、
前記回転電機は、前記エンジンからの前記トルクを受けて電力を発電する発電動作と、前記エンジンへ前記トルクを出力し、前記エンジンを始動または前記エンジンをアシストする電動動作の機能を有しており、
前記回転電機の前記制御装置内の温度と前記運転状態の監視をおこない、前記運転状態が停止から始動、始動から加速へ切り替わることで前記制御装置の温度上昇が予想される場合には、前記冷媒を流し始めることを特徴とする請求項1に記載の車両システム。
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