JP2017008573A - 基礎杭の造成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つのクレーン装置を使用することにより、容易かつ安全にワンストップ実行可能なオールケーシング工法による基礎杭の造成方法を提供する。
【解決手段】 基礎杭の造成方法は、伸縮可能なブームを、水平方向に伸縮自在にベースマシンに取り付け、前記ブーム10が水平面内で旋回可能なクレーン装置を用いる。前記クレーン装置1によって吊り下げられたケーシングチューブ80を所定の位置まで移動して、当該位置で地盤に前記ケーシングチューブを圧入する工程と、掘削機によって地盤に圧入された前記ケーシングチューブ内を削孔する工程と、鉄筋カゴを吊り下げて前記削孔内部に建て込む工程と、前記削孔の内部に打設されるコンクリートの打設に伴い引き抜かれる前記ケーシングチューブを吊り下げて前記所定位置から移動させる工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハンマーグラブやハイドログラブ等の掘削機、ケーシングチューブ、鉄筋カゴなどの吊下物を伸縮自在に吊り下げるクレーン装置を使用した基礎杭の造成方法に関し、特に、建物内やトンネル内などの狭隘且つ低空頭な場所において基礎杭を造成するための方法に関する。
建設現場における基礎杭造成工事では、クレーンと旋回式のボーリングマシンとを組み合わせた掘削装置を用いて掘削作業が行われている。具体的には、クレーンに吊り下げられたケーシングチューブを圧入機であるボーリングマシンにより旋回させながら土中に押し込み、このケーシング内の土をクレーンより吊下げられたハンマーグラブにより、掘削作業を行うオールケーシング工法が用いられる。
このオールケーシング工法では、まず、油圧装置によって前記ボーリングマシンが備えるクランプ装置、旋回モータ、油圧シリンダ等を作動させる。クレーンに吊り下げられたケーシングチューブを圧入機に挿入し、クランプ装置でクランプして、旋回モータによりで回転させつつ油圧シリンダで土中に押し込む。次に、クレーンから吊されたハンマーグラブを用い、ケーシングチューブ内を掘削するとともに、掘削を終えた土を前記ケーシングチューブから離れた場所に排土する作業を行う。
このハンマーグラブでの掘削作業は、吊り下げられているハンマーグラブをケーシングチューブ内に下ろした後、ある高さからウインチを解放して落下させることによって行われる。この落下によって、ハンマーグラブの先端で開放しているシェルが土中に突き刺さり、この状態からウインチを巻き上げると、シェルが閉じ、内部に土砂を抱えた状態で巻き上げられる。
当該ハンマーグラブによるケーシングチューブ内の掘削は、ケーシングチューブを軸方向に継ぎ足しながらケーシングチューブの圧入とハンマーグラブによる掘削が所定の深さに達するまで繰り返し行われる。
そして、所定の深さまで掘削できた後は、クレーンからハンマーグラブを外し、必要に応じてスライム処理を行い、クレーンで吊りさげた鉄筋カゴを、掘削した孔(掘削孔)の中に挿入する。
次に、鉄筋カゴを入れた掘削孔に生コンクリートを打設するための輸送管(例えば、トレミ管)をセットし、生コンクリートを打設しつつ前記ボーリングマシンでケーシングチューブを引き抜く作業を行うことで、生コンクリートの硬化に伴い土中に杭が完成する。この生コンクリートの打設及びケーシングチューブの引抜きの終了により基礎杭の造成作業が完了する。
上記の基礎杭の造成工程にあっては、ハンマーグラブやケーシングチューブなどの諸装置をクレーンによって高い所から吊下げた状態で行うため、作業を行うには広い上空空間を要していた。このため、屋根のある場所やトンネル等の高さ制限がある場所では、上記掘削装置を使用できないという問題があった。
これを改善する手段として、自走可能なベースマシン上にフレームを介してレールを設けた水平架台のレールに沿って水平方向にキャリッジをスライドさせ、ケーシングチューブやH鋼等を移送可能とした掘削装置が特許文献1(特許第4747193号公報)や特許文献2(特許第5290463号公報)に開示されている。
この搬送装置は、自走移動可能な台車に載置して上空制限のある狭い作業場所近辺まで移動する。そして、先端部にハンマーグラブ等を吊下げたキャリッジをレールに沿って水平方向にスライド移動させ、所定の掘削場所の上方から掘削し、キャリッジを移動して、掘削場所から離れた場所に当該排土を廃棄する。
また、特許文献1の装置は、ベースマシンにケーシングチューブを圧入するための掘削台座部を備えており、当該掘削台座部によってケーシングチューブを圧入しつつ、ハンマーグラブでケーシングチューブ内を掘削することが記載されている。
特許第4747193号公報 特許第5290463号公報
上記の各特許文献に記載の掘削装置は、低空頭の作業空間においても効率よく作業することができるように水平方向に伸びるレールとそのレールに沿って移動するキャリッジを備える。キャリッジには、ハンマーグラブなどの吊下物に接続されたワイヤが取り出され、作業領域である掘削孔の上方までキャリッジを移動させて作業を行うこととしている。
しかし、これらの装置では、キャリッジはレールに沿った水平方向にしか移動することができないため、吊下物の上昇下降を行うためには、ウインチの巻取りかフレーム自体の上下移動を行う必要があった。フレームはアウトリガーにより掘削孔の上方に固定されていることから、フレームの上昇下降を伴う作業は非常に煩雑な作業を伴うものであった。
また、特許文献1の装置は、掘削台座部を備えたベースマシンにレールを固定しているため、ケーシングチューブを地盤に圧入したあと、当該ケーシングチューブを除去するまでその場を移動することができず、当該状態でキャリッジを水平方向にしか移動することができないため、吊下物はキャリッジの可動域内でしか移動させることができなかった。このため、オールケーシング工法の各工程で使用される装置や材料は、変更する毎に別の重機を用いて持ち運ぶ必要があり、狭隘な作業空間において重機が錯綜することから、非常に煩雑な作業を伴うものであった。
さらに、上記の装置では、キャリッジの移動に伴いワイヤを巻き取るウインチとキャリッジまでの距離が変化するため、キャリッジから取り出される吊り下げワイヤの長さも変化する。すなわち、キャリッジがウインチから遠位に移動すると吊下物は上昇するし、キャリッジがウインチに近づくように移動すると吊下物は下降する。
これらの問題は、吊下物を周辺に存在する機材などに接触させる原因となり、装置の破損などの原因となり、作業時におけるキャリッジの移動と吊下物を連結するワイヤのウインチの巻取り動作とを連動させることにより解消することができるものである。しかし、キャリッジとウインチを連動させて操作するための動作制御が煩雑となるという問題があった。
上記の理由から、上記特許文献に記載の装置は、空頭の制限から大型の重機が持ち込めず、小型の重機が錯綜する狭隘な作業空間での施工は危険を伴い、安全性の確保が困難となっていた。(この一文は会長との電話でキーワードとして複数回お伺いしたために追加したのですが、不要であれば削除します。ご確認ください。)
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、ケーシングの建て込みからコンクリート打設後のケーシングの引き抜きまで、1つのクレーン装置を使用することにより、容易かつ安全にワンストップで基礎杭の造成を可能とするオールケーシング工法による基礎杭の造成方法を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の基礎杭の造成方法を提供する。
本発明の基礎杭の造成方法は、吊下物を連結する連結金具を先端に有するワイヤを先端から繰り出したブームを、略水平方向に伸縮可能にベースマシンに取り付け、前記ブームを鉛直軸周りに旋回可能に構成されたクレーン装置を用いて基礎杭の造成を行なう方法であって、
前記クレーン装置によって吊り下げられたケーシングチューブを所定の位置まで移動させて、当該位置で地盤に前記ケーシングチューブを圧入する工程と、
前記クレーン装置に吊り下げられた掘削機によって地盤に圧入された前記ケーシングチューブ内を削孔する工程と、
前記クレーン装置に鉄筋カゴを吊り下げて前記ベースマシンの操作により前記削孔内部に建て込む工程と、
前記削孔の内部に打設されるコンクリートの打設に伴い引き抜かれる前記ケーシングチューブを前記クレーン装置により吊り下げて前記ベースマシンの操作により前記所定位置から移動させる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明において、前記掘削孔を削孔する工程は、前記掘削機によって掘削された排土を、前記掘削機の引き上げによって前記掘削孔外部に持ち上げ、前記ブームを旋回・伸縮させて前記掘削孔の外部に廃棄することができる。
さらに、前記ブームは、
第1ワイヤシーブを先端近傍に有する第1アームと、
前記第1アームに沿って進退可能に設けられ第2ワイヤシーブを先端近傍に有する第2アームと、
前記第1アームに沿って移動可能に設けられたスライダと、
前記スライダと前記第1及び第2のアームとに設けられ、互いに噛合して前記スライダの移動に伴って前記第2アームを伸縮させる噛合手段と、
前記スライダに設けられた中間ワイヤシーブと、を備え、
前記スライダを移動させる駆動手段と、
前記ワイヤは、第1ワイヤシーブと前記第2ワイヤシーブとの途中において前記中間ワイヤシーブに巻き掛けられているものが使用される。
また、前記ブームは、
前記ブームの先端の下方側の前記ワイヤに沿った位置に配置された検出部材と、前記検出部材に前記連結金具が接触したことを検知する検知手段と、を備え、
前記検知手段が前記検出部材に前記連結金具が接触したことを検知すると前記ワイヤの巻き上げ速度を減速することができる。
本発明によれば、伸縮自在に設けられたブームを略水平方向に配置し、鉛直軸周りに旋回可能に搭載したベースマシンを使用して、ケーシングチューブの圧入、掘削、鉄筋カゴ建て込み、コンクリート打設に伴うケーシングチューブの引き抜きの各工程を1つの装置により行うため、各工程で使用する部品や装置を高所から吊り下げる必要もなく、装置の入れ替えの手間を省略することができる。
したがって、低空頭かつ狭隘な空間での吊り下げ物の操作を容易にすることができ、オールケーシング工法の各工程で使用される装置や材料の変更もベースマシンやブームの移動により容易であり、各工程でクレーン装置を使用することができる。
また、ブームは、第1アームと第2アームを備え、それぞれに噛み合う噛合手段を備えたスライダをスライドさせることで、アームの伸縮を行うブームを用いる。また、ワイヤは、第1アームの先端に設けられた第1ワイヤシーブからスライダに設けられた中間ワイヤシーブを介して第2アームから取り出されるように巻き回されるため、スライダの中間ワイヤシーブとそれぞれ第1ワイヤシーブ及び第2アームの取り出し位置までのワイヤの長さは変化しない。すなわちスライダが第1ワイヤシーブに近づくと中間ワイヤシーブと第2アームの取り出し位置の距離は伸びるため、両者が相殺される。
したがって、アームの伸縮に伴って吊下物が上下移動することがない。この構成によれば、ケーシングチューブの圧入機と空間上面とのわずかな隙間に吊下物を出し入れする作業時において、アームの伸縮に伴う吊下物の上下移動を防止することができ、低空頭かつ狭隘な作業空間での施工の手間を軽減することができる。
また、クレーン装置は、基礎杭の造成の各工程において、ブームの伸縮に併用して移動・旋回することにより吊り下げる装置や部品の付け替えなどを容易にすることができる。したがって、小型の重機などを複数使用する必要もなく、基礎杭の造成を1つのクレーン装置を使用することにより、容易かつ安全にワンストップで行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る基礎杭の造成方法において使用されるクレーン装置の構成を示す側面図である。 図1のクレーン装置の構成を示す平面図である。 図1のテレスコブームの正面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 図4のV−V線における断面図である。 伸張した状態にあるテレスコブームの図4に相当する断面図である。 オールケーシング工法による基礎杭造成の工程を示すフロー図である。 ケーシングチューブの建て込み工程の操作状態を模式的に示す側面図である。 掘削・排土工程の操作状態を模式的に示す側面図である。 掘削・排土工程の操作状態を模式的に示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るテレスコブームを用いたクレーン装置の構成を示す側面図である。 図11のXII−XII線における断面図である。 減速機構の構成を模式的に示す正面図である。 減速機構の構成を模式的に示す側面図である。 図13の減速機構の動作説明図である。 図13の続きの状態における減速機構の動作説明図である。 図16の続きの状態における減速機構の動作説明図である。 本発明の変形例にかかるクレーン装置の構成を模式的に示す側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る基礎杭の造成方法において使用されるクレーン装置について、図面を参照しながら説明する。クレーン装置1は、テレスコブーム10を搭載し、連結金具15L,15Rに吊下物を連結する。連結物としては、オールケーシング工法の各工程において使用される各装置、例えば、ハイドログラブ36(図9参照)等を連結することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るテレスコブームを用いたクレーン装置の構成を示す側面図である。図2は、図1のクレーン装置の構成を示す平面図である。図3は、図1のテレスコブームの正面図である。本実施形態にかかる本発明の低空頭型クレーン装置(以下、クレーン装置という)1は、移動走行可能なベースマシン2に設けられる台座部3上にフレーム4を介してテレスコブーム10を設置した構成である。なお、図1〜図6においては、連結金具15L,15Rに連結される吊下物の記載を省略している。
ベースマシン2は、建設作業用の重機車両を用いることが可能である。ベースマシン2の車輪部Wに対して鉛直軸周りに旋回可能に構成されている台座部3には、上面にフレーム4が載置されている。台座部3には重機車両の操作部5が設けられており、ベースマシン2や後述するテレスコブーム10を操作する。
前記フレーム4は、前記台座部3上に配置されており、台座部3上に鉛直方向に設けられた支柱フレーム4aと支柱フレームに対して上下移動可能に構成され、テレスコブーム10を支持する支持フレーム4bとを有する。支柱フレーム4aと支持フレーム4bは2本のリンク4cで接続されており、これらは井型リンクを構成する。支持フレーム4bには台座部3から始端する油圧シリンダ4dが接続されており、その伸縮によって支持フレーム4bが支柱フレーム4aに平行に上下方向に駆動する。
本実施形態のクレーン装置1は、上空の作業空間に制限のある倉庫や車庫などの建物内あるいはトンネル内や高架下などでの使用を可能とするものである。このため、支持フレーム4bを最大に上げた状態において、ベースマシン2に載置されているテレスコブーム10の地表面からの高さHは、最大5m以内に設定されている。
テレスコブーム10は、支持フレーム4bに連結する第1アーム11と、第1アーム11に沿って進退可能に摺動する第2アーム12とを備える。これにより、テレスコブームは、略水平方向に伸縮自在に構成されると共に、車輪部Wに対して台材部3が鉛直軸周りに旋回することにより、テレスコブームの伸縮範囲において水平面内の任意の位置に吊下物を移動することができる。
テレスコブーム10は、2つの吊下物を吊り下げることができるように2系統のワイヤWL,WRを有しており、それぞれのワイヤの先端に連結金具15L,15Rが設けられている。また、テレスコブーム10の両側面にはそれぞれの連結金具15L,15Rに取り付けられた吊下物を操作するための油圧ホースなどのケーブル類を巻き取るためのホースリール13が設けられ、また、第2アーム12の先端にはケーブル類を吊下物に案内するホースシーブ14が設けられているが、以下の図面においてはこれらの記載を省略する場合がある。
第1アーム11は、中間部分で支持フレーム4bと連結して水平方向に支持されている。第1アーム11は断面が略コの字状に構成され、先端下側に左右一対の第1ワイヤシーブ16L,16Rが設けられ、後端下側に左右ワイヤウインチ17L,17Rが設けられる。
左右ワイヤウインチ17L,17Rは、吊下物を吊り下げるためのそれぞれのワイヤWL,WRをリールに巻き取っており、独立して駆動してワイヤWL,WRの送り出し及び巻き戻しをする。
第1ワイヤシーブ16L,16Rは、取り付け部材18を介して第1アーム11の先端側に固定されている。取り付け部材18と第1ワイヤシーブ16L,16Rの間には、それぞれ左右一対のロードセル19が設けられており、吊下物の負荷がテレスコブーム10にとって過負荷となるかどうかを検出するために、ワイヤWL,WRの張力を測定する。
第1アーム11の中心領域は、他の部分より下側に突出して設けられた底壁11bが設けられており、当該底壁11bの上面には、図4に示すように、第1アーム11の長手方向に伸びるラック部材20が設けられている。ラック部材20の上面にはラック21が設けられている。
第2アーム12は、第1アーム11に伸縮自在に入れ子式に設けられる。第1アーム11の先端には、第2アーム12の下面を支持し、第2アーム12の摺動をガイドするための第1ガイドローラ22が設けられている。また、第2アーム12の後端には、第1アーム11の内側面11sに設けられたガイド23に沿って移動する第2ガイドローラ24が設けられている。第1ガイドローラ22及び第2ガイドローラ24により第2アーム12は、第1アーム11に沿ってスムーズに移動することができ、テレスコブーム10の長さが伸縮する。
第2アーム12の後方域には、梁部材12uが設けられており、当該梁部材12uから下方向に設けられたラック部材25が設けられている。ラック部材25は第2アーム12の長手方向に伸び、第1アーム11のラック部材20に対向して設けられている。ラック部材25の下面には、ラック26が設けられている。
第2アーム12にはスライダ27が設けられている。スライダ27は、2枚の板部材28が平行に対向配置された構成である。それぞれの板部材28の外面の前方及び後方には、ガイドローラ29が設けられている(図2参照)。ガイドローラ29は、第2アーム12の内側面12sに設けられたガイド30に嵌合して、スライダ27の第2スライダ12に沿った移動をスムーズにする。
スライダ27には、第1アーム11の後端に設けられている油圧シリンダ31が接続されており、当該油圧シリンダ31のピストン31pの伸縮に伴い、スライダ27が第2スライダ12に沿って移動する。
スライダ27の板部材28間には、ピニオン32が設けられている。ピニオン32は、第1アームのラック21及び第2アームのラック26と噛合する。油圧シリンダ31が伸張することにより、スライダ27が第1アーム11の先端側に押し出されると、第1アームのラック21と噛合するピニオン32が回転し、当該ピニオン32と噛合するラック26によって第2アーム12が前方に押し出される。したがって、全体としてテレスコブーム10は、第1アーム11におけるスライダの移動距離及びスライダに対する第2アーム12の移動距離の合計長さ伸張することになる(図6参照)。
一方、油圧シリンダ31が縮小することにより、スライダ27が第1アーム11の後端側に戻されると、同様にピニオン32の回転によりこれに噛合するラック26によって第2アーム12が第1アーム11に対して後方に戻される。したがって、テレスコブーム10が縮小する。
また、スライダ27には、それぞれ中間ワイヤシーブ33L,33Rが設けられている。中間ワイヤシーブ33L,33Rは、第1ワイヤシーブ16L,16Rから送られたそれぞれのワイヤWL,WRを巻き掛けて、第2アーム12の先端に設けられた第2ワイヤシーブ34L,34R側に送るものである。すなわち、それぞれのワイヤWL,WRは、左右ワイヤウインチ17L,17Rから第1ワイヤシーブ16L,16Rに先端方向に伸び、第1ワイヤシーブ16L,16Rによって巻き掛けられて中間ワイヤシーブ33L,33R側に後端側に伸び、さらに中間ワイヤシーブ33L,33Rで巻き掛けられて第2ワイヤシーブ34L,34Rに送られる。また、上記の通り、ワイヤWL,WRの先端には、連結金具15L,15Rが接続される。
したがって、テレスコブーム10の長さが一定の状態においては、左右ワイヤウインチ17L,17Rがそれぞれ独立して駆動することにより、第2アーム12の先端から取り出されたワイヤWL,WRに接続された連結金具15L,15Rが上下移動する。
第2アーム12の先端には、第2ワイヤシーブ34L、34Rの下方位置にリミットスイッチ35L,35Rが設けられている。ワイヤWL、WRが巻き上げられると、連結金具15L,15Rがリミットスイッチ35L,35Rと接触し、連結金具15L,15Rの巻き上げ上限位置を検出する。リミットスイッチ35L,35Rの検出機構の一例は後述するが、当該実施形態に限定されるものではなく、連結金具15L,15Rが第2ワイヤシーブ34L、34Rに接触するまでに連結金具15L,15Rの位置を検出できるものであれば特にその構成は問わない。
一方、左右ワイヤウインチ17L,17Rが駆動しない状態においてテレスコブーム10の長さが変化した場合について検討する。図4及び図6に示すように、テレスコブーム10が伸張する場合は、第1アーム11に対する第2アーム12の伸張距離の半分に相当する距離だけ、スライダ27が第1ワイヤシーブ16L,16R側に移動する。すなわち、第1ワイヤシーブ16L,16Rと中間ワイヤシーブ33L,33Rとの距離が短くなる。
また、第1アーム11に対する第2アーム12の伸張距離は、ピニオン32と噛合するラック26の相対移動距離の倍となるため、中間ワイヤシーブ33L,33Rと第2ワイヤシーブ34L,34Rの距離は第2アーム12の伸張幅の半分に相当する距離分だけ長くなる。
結果として、テレスコブーム10が伸張しても、第1ワイヤシーブ16L,16Rと中間ワイヤシーブ33L,33Rの距離が小さくなり、中間ワイヤシーブ33L,33Rから第2ワイヤシーブ34L,34Rまでの距離が大きくなるから第1ワイヤシーブ16L,16Rから第2ワイヤシーブ34L,34Rに至るまでのワイヤWL,WRの巻き掛け長さが変化することがない。したがって、テレスコブーム10の長さが変化しても、連結金具15L,15Rの高さ位置は変化しない。
上記構成のテレスコブーム10を搭載した本実施形態にかかるクレーン装置1は、低空頭かつ狭隘な現場における、オールケーシング工法を用いた基礎杭の造成工事に好適に用いることができる。
例えば、全国的に建設された鉄道等の公共交通インフラは、経年により構造的にも老朽化が進み、その構造的強度の補強・補修が求められている。また、今後想定される大地震に向け、旧耐震設計基準で建設された公共交通インフラの耐震化需要が急増しているという背景がある。その中でも特に、既設高架橋の補強・耐震化の需要量と重要性が高く、当該既存の高架橋の下の低空頭かつ既存の支持脚が設けられている環境において、基礎杭の造成を行う必要がある。
高品質な基礎杭の造成は、図7に示すように、6工程を行う必要がある。すなわち、掘削位置を決定し、ケーシングチューブをクレーンにて吊り下げ、圧入機で地中に建て込む(#1)。ケーシングチューブは、端尺のものを複数建て込みと供に組み合わせ所定長さにし、所望の深さまで建て込む。次いで、ケーシングチューブの内側をハイドログラブで所望深さに達するまで掘削及び排土を繰り返し、杭を打設する孔を削孔する(#2)。次いで、削孔時に孔内にわき出た水と掘削屑が混ざり合ったスライムが発生した場合は、スライム除去装置でスライムをポンプで吸い上げて除去する(#3)。スライムが残留した状態で杭を打設すると、杭と地盤間のスライム上に杭が立つことになり、十分な支持力を発揮することはできなくなる。
さらに、クレーンで吊り下げられた鉄筋カゴを削孔内に下ろして建て込む(#4)。鉄筋カゴは、所定の高さ寸法のものが用いられており、削孔の深さに合わせて複数個を組み合わせて使用する。次いで、コンクリートを流し込むトレミ間によりコンクリートの打設を行い、杭を形成する(#5)。コンクリートの打設の進行に伴い、クレーンにてケーシングチューブの引き抜きを行い、コンクリート打設の完了後、すべてのケーシングチューブを引き抜き除去する(#6)。
これらの工程は、それぞれ使用する重機が異なるため、すべての重機を大型のクレーンで吊り下げることは実質不可能である。また、ケーシングチューブの建て込みから引き抜きに至る全工程において、圧入機によってケーシングチューブを押さえる必要があるため、作孔の周囲には圧入機が配置されることとなる。このため、削孔周りにも所定の機材が配置されており、工程の切り替え時における重機の取り換えなどの作業は煩雑となる。
すなわち、これらの工程を狭隘且つ低空頭な作業空間において実施することは、空頭の制限から大型の重機が持ち込めないために、小型の重機を複数用いることは作業現場の錯綜を招き、施工効率を悪化させ、工期の長期化やコストの増加に繋がる。また、重機が錯綜する狭隘な作業空間での施工は危険を伴い、安全性の確保が困難となる。
本実施形態にかかるクレーン装置は、上記基礎杭の造成工程において、上記の問題を解消し容易かつ安全にワンストップで基礎杭の造成を可能とする。
図8は、ケーシングの建て込み工程の操作状態を模式的に示す側面図である。ケーシングチューブの建て込み工程(#1)では、掘削施工場所には、ケーシングチューブ80を押し込むための圧入機81が予め設置されている。そして、クレーン装置1の連結金具15L,15Rに吊下物としてケーシングチューブ80を吊り下げ、クレーン装置の移動又は、テレスコブーム10の長さ調整によって当該圧入機の上方までケーシングチューブ80を移動させた後下降させて圧入機81に挿入する。圧入機81は、ケーシングチューブを軸方向に回転させながら地面に建て込んでいく。ケーシングチューブは連結して長さを調整して使用され、目標深さとなるようにケーシングチューブを連結する作業を繰り返す。
図9及び図10は、掘削・排土工程(#2)の操作状態を模式的に示す図である。掘削・排土工程では、上記のクレーン装置の連結金具15L,15Rに吊下物としてハイドログラブ36を連結する。本実施形態にかかるクレーン装置1は、テレスコブーム10を水平方向に支持する構成を採用することにより、装置全体の高さを変更させることなくハイドログラブ36の上下及び水平方向移動を行うことができる。すなわち、上述の通りワイヤWL,WRの巻取りによりハイドログラブ36を上下に移動させ、また、図9及び図10に示すように地面に略水平に保持されたテレスコブームの伸縮(矢印90)及び台座部3の旋回(矢印91)により、ハイドログラブ36をケーシングチューブ80の直上を含む周囲に移動する。また、これらの場合において、テレスコブーム10の伸縮を行った場合であってもハイドログラブ36は上下移動することがない。したがって、上空の作業空間に制限のある倉庫や車庫などの建物内あるいはトンネル内などで好適に使用する場合において、ハイドログラブ36の上下方向制御を左右ワイヤウインチ17L,17Rのみで行うことができ、ハイドログラブの位置制御が容易である。
ハイドログラブ36は、テレスコブーム10によりケーシングチューブ80内に吊り下げられ掘削孔の底面でシェルを閉じることによってケーシングチューブ80内の土を掴んだ後、チューブ外へ移動してチューブ外へ排出する。
スライム処理工程(#3)では、掘削孔内のスライムを排出するためのスライム処理装置をクレーン装置の連結金具15L,15Rに吊下物として連結し、吸込み部分を削孔の内部に降下させて、削孔内部のスライムを外部に排出する。スライム処理装置の吸込み部分にはポンプが内蔵されており、スライムが存在する深さ位置に吊り下げられて使用される。
鉄筋カゴの建て込み工程(#4)では、クレーン装置の連結金具15L,15Rに吊下物として鉄筋カゴを吊り下げるための保持具を連結し、鉄筋カゴを削孔内に挿入する。
コンクリート打設の工程(#5)及びケーシングチューブの引き抜き工程(#6)では、クレーン装置の連結金具15L,15Rに、それぞれコンクリート打設のためのトレミ管及びケーシングチューブを吊り下げるための保持具を連結し、コンクリート打設の進行に伴い、クレーンでケーシングチューブの引き抜きを行う。これらの工程では、トレミ管を削孔内に挿入し、下側からコンクリートを打設していくと共に、圧入機によりコンクリートが流し込まれる部分のケーシングチューブの引き抜き作業を行う。引き抜かれたケーシングチューブは、連結が外され、クレーン装置に吊り下げられて所定の箇所に移動される。
このように、本実施形態にかかるクレーン装置によれば、それぞれの工程において専用の装置を使用することなくすべての工程が吊下物を交換することで可能となる。また、テレスコブームを伸縮させた場合でも、連結金具15L,15Rの上下移動が生じないため、各工程での作業が容易となる。
(第2実施形態)
図11は、本発明の第2実施形態に係るテレスコブームを用いたクレーン装置の構成を示す側面図である。図12は、図11のXII−XII線における断面図である。本実施形態にかかる本発明の低空頭型クレーン装置(以下、クレーン装置という)40は、移動走行可能なベースマシン2に設けられる台座部3上にフレーム42を介してテレスコブーム41を設置した構成である。本実施形態にかかるクレーン装置40は、第1実施形態にかかるクレーン装置1と共通する部分を有するため、当該共通部分については説明を省略し、相違点を中心として説明を進める。
ベースマシン2は、建設作業用の重機車両が用いられており、テレスコブーム41とベースマシン2を接続するフレーム42の構成が異なっている。前記フレーム42は、前記台座部3上に配置されており、台座部3上に鉛直方向に設けられた支柱フレーム42aと支柱フレーム42aに対して上下移動可能に構成され、テレスコブーム41を支持する支持フレーム42bとを有する。支柱フレーム42aと支持フレーム42bは2本のリンク42cで接続されており、これらは井型リンクを構成する。支持フレーム42bには台座部3から始端する油圧シリンダ42dが接続されており、その伸縮によって支持フレーム42bが支柱フレーム42aに平行に上下方向に駆動する。
支持フレーム42bの上端には、略水平方向に設けられた水平フレーム42eが設けられている。水平フレーム42eは、第1アーム43と接続すると供に、テレスコブーム41に負荷される荷重のモーメントを測定することができるように構成されている。
第1アーム43には、それぞれ左右一対に構成された前脚部45f及び後脚部45rが設けられている。後脚部45rは、水平フレーム42eと回転軸46を中心に回動可能に枢着する。前脚部45fは、下端にガイド45aが設けられており、水平フレーム42eに挿通されて、テレスコブーム41が回転軸46を中心に回動したとき、全体として上下移動することができるようになっている。
また、前脚部45fの下部には、連結板47が設けられており、当該連結板47は、ロードセル48に接続されている。ロードセル48は、前脚部45fに加わる荷重を測定することでテレスコブーム41に加わるモーメントを測定することができ、テレスコブーム41の伸縮に伴い変化するモーメント及び吊下物による負荷がテレスコブーム41にとって過負荷となるかどうかを検出し、ベースマシン2を安定した状態を保つために用いる。
また、前脚部45f及び後脚部45rには、ラック支持梁49が設けられており、当該ラック支持梁49に、第1アーム43の下方に第1アーム43に沿って伸びる棒状のラック部材20aが設けられている。ラック部材20aの上面にはラック21が設けられる。
第1アーム43に入れ子式に設けられている第2アーム44を支持するために、第1アーム43の先端には、第2アーム44の下面を支持し、第2アーム44の摺動をガイドするための第1ガイドローラ22が設けられている。
第2アーム44の後方域には、梁部材44uが設けられており、当該梁部材44uから下方向に設けられたラック部材25aが設けられている。ラック部材25aは第2アーム44の長手方向に伸び、第1アーム43のラック部材20に対向して設けられている。ラック部材25aの下面には、ラック26が設けられている。
これら対向して設けられた2つのラック21,26は、スライダに設けられているピニオンと噛合して、テレスコブーム41の伸縮を行う。すなわち、第1実施形態と同様に、スライダは第1アーム43の後方に設けられている油圧シリンダに接続されており、油圧シリンダの伸縮に伴い第1アーム43に沿って移動する。スライダが移動すると、当該スライダに設けられているピニオンにより、第2アーム44が伸縮され、テレスコブーム41が伸縮する。
また、第1実施形態と同様に、スライダには、それぞれ中間ワイヤシーブが設けられている。中間ワイヤシーブは、第1ワイヤシーブ16L,16Rから送られたそれぞれのワイヤWL,WRを巻き掛けて、第2アーム44の先端に設けられた第2ワイヤシーブ34L,34R側に送るものである。すなわち、それぞれのワイヤWL,WRは、左右ワイヤウインチ17L,17Rから第1ワイヤシーブ16L,16Rに先端方向に伸び、第1ワイヤシーブ16L,16Rによって巻き掛けられて中間ワイヤシーブ33L,33R側に後端側に伸び、さらに中間ワイヤシーブで巻き掛けられて第2ワイヤシーブ34L,34Rに送られる。また、上記の通り、ワイヤWL,WRの先端には、連結金具15L,15Rが接続される。
結果として、テレスコブーム41が伸張しても、第1ワイヤシーブ16L,16Rと中間ワイヤシーブ33L,33Rの距離が小さくなり、中間ワイヤシーブ33L,33Rから第2ワイヤシーブ34L,34Rまでの距離が大きくなるから第1ワイヤシーブ16L,16Rから第2ワイヤシーブ34L,34Rに至るまでのワイヤWL,WRの巻き掛け長さが変化することがない。したがって、本実施形態にかかるテレスコブーム41は第1実施形態にかかるテレスコブーム10と同様に、テレスコブーム41の長さが変化しても、連結金具15L,15Rの高さ位置は変化しない。
本実施形態にかかるテレスコブーム41においては、第2アーム44の先端に設けられている第2ワイヤシーブ34L,34Rには、ワイヤ巻き上げ時における減速機構が設けられている。当該減速機構は、分速40m以上という高速で巻き取られるワイヤが巻き取られて、第2ワイヤシーブ34L,34Rに近づいたとき、連結金具15L,15Rが第2アーム44の先端に高速で衝突して第2アームを破損したり、衝突の反動によりブーム先端が上部構造物(屋根、高架橋の下面など)に接触することを防ぐためのものである。
図13は、減速機構の構成を示す正面図である。図14は、減速機構の構成を模式的に示す側面図である。図13及び図14は、右側のワイヤWRについての減速機構を示しており、左側のワイヤWLについても左右対称に同様の構成を有する。
本実施形態のクレーン装置に用いられる減速機構は、第2ワイヤシーブ34L,34Rの回転軸34aと同軸に設けられたアンバランスホイール50Rが設けられている。アンバランスホイール50Rは、第2ワイヤシーブ34Rと平行に近接した状態に設けられており、本実施形態では左右の第2ワイヤシーブ34L、34Rとの間に配置される。
アンバランスホイール50Rには、先端が検出錘51Rに接続された錘用ワイヤ52Rが巻き掛けられている。検出錘51Rは、本発明の検出部材の一例に相当するものであり、円筒状に構成されており、内腔にはワイヤWRが遊嵌されている。
アンバランスホイール50Rには、周方向に部分的に重量バランスを異ならせて構成するために、部分的に薄肉部53Rが設けられている。アンバランスホイール50R及び検出錘51Rは、外力が加わらない状態では、図13及び図14に示すように、検出錘51Rの重量により、錘用ワイヤ52Rが最大限まで繰り出されて、薄肉部53R部分が下方に位置するように設計されている。
また、アンバランスホイール50Rの周縁には減速検出片54Rが設けられており、さらに、当該減速検出片54Rを検出するための減速センサ55Rがアンバランスホイール50Rに近接して設けられている。減速センサ55Rは、本発明の検知手段の一例に相当するものであり、図13及び図14に示すように、アンバランスホイール50Rが錘用ワイヤ52Rが繰り出された状態にあるときに、減速検出片54Rを検出可能な位置に設けられている。
また、図16に示すように、リミットスイッチ35Rは、リンク56Rに接続されており、リンクの先端に設けられた停止検出片57Rが停止センサ58Rから離接可能に構成されている。
次に、減速機構が行う減速制御の検出動作について説明する。図13,図14に示すように、連結金具15L,15Rが下がっているときは、上記のように、連結金具15Rにより下支えされていないため、検出錘51Rは最大限まで下がり、減速センサ55Rが減速検出片54Rを検出した状態となっている。なお、錘用ワイヤ52Rの繰り出し長さは、アンバランスホイール50Rの全周長以下にとどめておくことが必要であり、アンバランスホイール50Rのサイズにもよるが最大1m程度とすることが好ましい。
減速センサ55Rが減速検出片54Rを検出した状態(図14参照)では、ワイヤウインチ17Rは減速制御することなく、車両の操作部5からの信号に基づいてワイヤの巻き上げを行う。
図15に示すように、ワイヤWRの巻取りによって、矢印92に示すように連結金具15Rが上昇し検出錘51Rに接触すると、連結金具15Rによって下から押し上げられる結果(矢印93参照)、アンバランスホイール50Rは軽量部である薄肉部53Rが上となるように図示右周りに回動する(矢印94参照)。その結果、減速センサ55Rが減速検出片54Rを検出しない状態となる。この減速センサ55Rからの信号を受信すると、ワイヤウインチ17Rは減速制御を行ない、予め設定された巻取り速度に減速してワイヤWRの巻取りを行う。
この状態では、図16に示すように、停止検出片57Rは停止センサ58Rに近接しており、停止センサ58Rからの停止検出片57Rの検出信号が継続している場合は、ワイヤウインチ17Rは低速巻取りを継続する。さらにワイヤWRの巻取りによって、図17に示すように、リミットスイッチ35Rが矢印95に示すように上方に押し上げられると、リンク56Rを介して停止検出片57Rが停止センサ58Rから離れた方向(矢印96参照)に移動し、停止センサ58Rが当該動作を検出する。停止センサ58Rが停止検出片57Rの移動を検出すると、当該信号を受信したワイヤウインチ17Rは巻取り動作を停止する。
このように本実施形態にかかるクレーン装置は、減速機構を搭載することにより、ブームの先端がケーシングチューブ80の上端と距離が短い低空頭のクレーン装置においても、ワイヤWL,WRの高速巻取りを可能にする。また、テレスコブーム10の伸縮に伴い、連結金具15L,15Rが上下移動しないため、ブームの先端に位置する第2ワイヤシーブ34L,34Rよりも離れた位置において連結金具15L,15Rの位置を検出する構成としても、巻取り動作停止の誤検出が少なくなる。
以上説明したように、本実施形態にかかるクレーン装置によれば、上記のテレスコブーム10、41の構成を採用することにより低空頭でのクレーン作業を容易にすることができる。すなわち、当該テレスコブーム10、41によれば、伸縮自在に設けられた第1アームと第2アームを備え、それぞれに噛み合う噛合手段を備えたスライダをスライドさせることで、アームの伸縮を行い、また、ワイヤは、第1アームの先端に設けられた第1ワイヤシーブからスライダに設けられた中間ワイヤシーブを介して第2アームから取り出されるように巻き回されるため、スライダの中間ワイヤシーブとそれぞれ第1ワイヤシーブ及び第2アームの取り出し位置までのワイヤの長さはほとんど変化しない。したがって、アームの伸縮に伴って吊下物がほとんど上下移動することがない。したがって、低空頭かつ狭隘な空間での吊り下げ物の操作を容易にすることができ、オールケーシング工法の各工程で使用される装置や材料を変更して、各工程でクレーン装置を使用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、本実施形態にかかるクレーン装置に使用されるブームは、図2〜図4に記載されているものに限定されるものではなく、図18に示すように、伸縮自在のブームであればよく、また、ブームをベースマシンに略水平方向に伸縮できるように取り付ける支持フレーム構成は特に限定されるものではない。なお、この場合でも、ブームは伸縮に伴い吊下物の上下移動が生じないテレスコブームを使用することが好ましいが、これに限定されるものではない。
また、第1アーム及び第2アームを伸縮するために用いられるスライダとのラックピニオンの駆動機構は、スライダを第1アームに移動させることによって、スライダに設けられた機構により第2アームが伸縮可能に構成されているものであれば、各部材の取り付け位置や構成を特に限定するものではない。
また、スライダを駆動させるために第1アームの後端とスライダとを連結する油圧シリンダを用いているがこの構成に限定されるものではなく、スライダを第1アームに沿って移動させることができる駆動機構であればよい。
1,40 クレーン装置
2 ベースマシン
3 台座部
4,42 フレーム
4a,42a 支柱フレーム
4b,42b 支持フレーム
4c,42c リンク
4d,42d 油圧シリンダ
5 操作部
10,41 テレスコブーム
11,43 第1アーム
12,44 第2アーム
13 ホースリール
14 ホースシーブ
15L,15R 連結金具
16L,16R 第1ワイヤシーブ
17L,17R 左右ワイヤウインチ
18 取り付け部材
19,48 ロードセル
20,20a,25,25a ラック部材
21,26 ラック
22 第1ガイドローラ
23,30 ガイド
24 第2ガイドローラ
27 スライダ
28 板部材
29 ガイドローラ
31 油圧シリンダ
32 ピニオン
33L,33R 中間ワイヤシーブ
34L,34R 第2ワイヤシーブ
35L,35R リミットスイッチ
36 ハイドログラブ
42e 水平フレーム
45a ガイド
45f 前脚部
45r 後脚部
46 回転軸
47 連結板
49 ラック支持梁
50R アンバランスホイール
51R 検出錘
52R 錘用ワイヤ
53R 薄肉部
54R 減速検出片
55R 減速センサ
56R リンク
57R 停止検出片
58R 停止センサ
80 ケーシングチューブ
81 圧入機
このオールケーシング工法では、まず、油圧装置によって前記ボーリングマシンが備えるクランプ装置、旋回モータ、油圧シリンダ等を作動させる。クレーンに吊り下げられたケーシングチューブを圧入機に挿入し、クランプ装置でクランプして、旋回モータにより回転させつつ油圧シリンダで土中に押し込む。次に、クレーンから吊されたハンマーグラブを用い、ケーシングチューブ内を掘削するとともに、掘削を終えた土を前記ケーシングチューブから離れた場所に排土する作業を行う。

上記の理由から、上記特許文献に記載の装置は、空頭の制限から大型の重機が持ち込めず、小型の重機が錯綜する狭隘な作業空間での施工は危険を伴い、安全性の確保が困難となっていた。

Claims (5)

  1. 吊下物を連結する連結金具を先端に有するワイヤを先端から繰り出したブームを、略水平方向に伸縮可能にベースマシンに取り付け、前記ブームを鉛直軸周りに旋回可能に構成されたクレーン装置を用いて基礎杭の造成を行なう方法であって、
    前記クレーン装置によって吊り下げられたケーシングチューブを所定の位置まで移動させて、当該位置で地盤に前記ケーシングチューブを圧入する工程と、
    前記クレーン装置に吊り下げられた掘削機によって地盤に圧入された前記ケーシングチューブ内を削孔する工程と、
    前記クレーン装置に鉄筋カゴを吊り下げて前記ベースマシンの操作により前記削孔内部に建て込む工程と、
    前記削孔の内部に打設されるコンクリートの打設に伴い引き抜かれる前記ケーシングチューブを前記クレーン装置により吊り下げて前記ベースマシンの操作により前記所定位置から移動させる工程と、を含むことを特徴とする基礎杭の造成方法。
  2. 前記掘削孔を削孔する工程は、前記掘削機によって掘削された排土を、前記掘削機の引き上げによって前記掘削孔外部に持ち上げ、前記ブームを旋回・伸縮させて前記掘削孔の外部に廃棄することを特徴とする、請求項1に記載の基礎杭の造成方法。
  3. 前記ブームは、前記伸縮に伴い、先端から繰り出されるワイヤに設けられた連結金具が上下移動しないように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の基礎杭の造成方法。
  4. 前記ブームは、
    第1ワイヤシーブを先端近傍に有する第1アームと、
    前記第1アームに沿って進退可能に設けられ第2ワイヤシーブを先端近傍に有する第2アームと、
    前記第1アームに沿って移動可能に設けられたスライダと、
    前記スライダと前記第1及び第2のアームとに設けられ、互いに噛合して前記スライダの移動に伴って前記第2アームを伸縮させる噛合手段と、
    前記スライダに設けられた中間ワイヤシーブと、を備え、
    前記スライダを移動させる駆動手段と、
    前記ワイヤは、第1ワイヤシーブと前記第2ワイヤシーブとの途中において前記中間ワイヤシーブに巻き掛けられていることを特徴とする、請求項3に記載の基礎杭の造成方法。
  5. 前記ブームは、
    前記ブームの先端の下方側の前記ワイヤに沿った位置に配置された検出部材と、前記検出部材に前記連結金具が接触したことを検知する検知手段と、を備え、
    前記検知手段が前記検出部材に前記連結金具が接触したことを検知すると前記ワイヤの巻き上げ速度を減速することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の基礎杭の造成方法。
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