JP2017007383A - 車両用アウタミラー装置 - Google Patents

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Kei Ambo
慧 安保
吉野 崇
Takashi Yoshino
崇 吉野
和也 森下
Kazuya Morishita
和也 森下
澤田 真
Makoto Sawada
澤田  真
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Abstract

【課題】より広い車速域で空力騒音を低減できると共に、異物侵入に起因する空力騒音低減効果の低下を抑制できる車両用アウタミラー装置を提供する。【解決手段】アウタカバー14に形成された空気取入口24及び空気吹出口26と、アウタカバー14内に画成されて空気取入口24と空気吹出口26とを互いに連通する連通路28と、空気取入口24及び空気吹出口26の少なくとも一方を開閉するように設けられたシャッター40とを有する構成とする。空気取入口24又は空気吹出口26がシャッター40により閉じられることにより、低速走行時に空気吹出口26から空気が外部に吹き出ないようになる。これにより、空気の吹き出しによる騒音発生が防止され、幅広い車速域で空力騒音を低減できる。また、異物が連通路28に侵入することが防止され、流路抵抗の増大による中高速走行時の空力騒音低減効果の低下が抑制される。【選択図】図5

Description

本発明は、車両用アウタミラー装置に関し、更に詳細には、自動車のサイドドアやフロントピラー等に取り付けられるアウトサイドミラー装置であって、空力騒音の低減に着目した車両用アウタミラー装置に関する。
空力騒音の低減に着目した車両用アウタミラー装置として、ミラーカバーの前部に空気取入口が設けられ、ミラーバイザーとミラーカバーとの見切り部近傍且つミラーカバーの上部に空気吹出口が設けられ、更に空気取入口に取り入れられた走行風を空気吹出口に案内する空気流路(連通路)がミラーカバー内に形成され、空気取入口に取り入れられた空気が連通路を流れて空気吹出口より外部に吹き出されるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1)。
この車両用アウタミラー装置では、空気吹出口から吹き出される空気によって見切り部近傍に乱流が発生し、当該乱流と、ミラーカバーの外壁面に沿って流れる空気流の剥離(層流剥離)によって見切り部近傍に発生する空気の渦とが干渉することにより、層流剥離による連続的な渦の発生が阻止され、連続的な渦の発生に起因する空力騒音が低減する効果が得られる。
特開2013−100037号公報
ミラーカバーは、多くの場合、空力抵抗の低減のために、車体前方に向けて凸をなす砲弾形の流線形状をしている。特許文献1に示されている車両用アウタミラー装置においても、砲弾形の流線形状をしたミラーカバーの前部において、空気取入口が前方に向けて開口しており、車両走行時には空気が常時空気取入口から取り込まれて空気吹出口から吹き出される。しかしながら、低速走行時には、空気吹出口から外部への空気の吹き出しがなくても層流剥離に起因する空力騒音が発生しない、或いは空力騒音が問題にならないほど小さい場合がある。逆に、空気吹出口から外部への空気の吹き出しによって騒音が大きくなる虞がある。また、空力騒音の低減に寄与しない低速走行時や停車時に空気取入口や空気吹出口が開いていると、埃や塵、落ち葉等の異物が連通路に侵入する虞が高くなる。そして異物が連通路に侵入すると、連通路の流路抵抗が大きくなって所期の空力騒音低減効果が得られなくなる虞がある。
本発明は、このような背景に鑑み、より広い車速域で空力騒音を低減できると共に、異物侵入に起因する空力騒音低減効果の低下を抑制できる車両用アウタミラー装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、ミラー本体(12)と、前向きに凸曲面をなす外壁面をもって前記ミラー本体の車体前方側を覆うカバー(14)とを有する車両用アウタミラー装置(10)であって、前記カバーに形成された空気取入口(24)及び空気吹出口(26)と、前記カバー内に画成されて前記空気取入口と前記空気吹出口とを互いに連通する連通路(28)と、前記空気取入口及び前記空気吹出口の少なくとも一方を開閉するように設けられたシャッター(40)とを有する構成とする。
この構成によれば、空気取入口及び空気吹出口の少なくとも一方がシャッターにより閉じられることにより、低速走行時に空気吹出口から空気が外部に吹き出ないようにして空気の吹き出しによる騒音の発生を防止でき、幅広い車速域で空力騒音を低減できる。また、低速走行時や停車時に空気取入口及び空気吹出口の少なくとも一方がシャッターにより閉じられることにより、異物が連通路に侵入することが防止される。これにより、異物侵入による流路抵抗の増大によって中高速走行時の空力騒音低減効果が低下することが抑制される。
また、上記の発明において、前記シャッター(40)は、対応する前記空気取入口(24)又は前記空気吹出口(26)を開放する開位置と対応する前記空気取入口又は前記空気吹出口を閉塞する閉位置とをとり得るように設けられた可動部材(48)と、前記可動部材を前記閉位置側へ付勢する付勢手段(50、48、54)とを備え、前記付勢手段は、車速が閾値以上になった場合に前記可動部材の前記開位置側への移動を許容するように設けられている構成とするとよい。
この構成によれば、車速が閾値以上になった場合に可動部材の開位置側への移動によって空気吹出口から空気が外部に吹き出るようになる構造を、簡単且つ低コストで実現できる。
また、上記の発明において、前記シャッター(40)は、対応する前記空気取入口(24)又は前記空気吹出口(26)を開放する開位置と対応する前記空気取入口又は前記空気吹出口を閉塞する閉位置とをとり得るように設けられた可動部材(48)と、車速に応じて前記可動部材を駆動制御する駆動制御装置(56、58)とを備える構成とするとよい。
この構成によれば、可動部材が駆動制御装置によって積極的に駆動制御されることにより、可動部材の位置の切り替えが確実に行われ、空気吹出口からの空気の吹き出しを車速に応じて適確に開始又は停止できる。
また、上記の発明において、前記駆動制御装置(56、58)は、車速が第1の閾値(例えば、80km/h)以上になった場合に前記可動部材(48)を前記閉位置から前記開位置に駆動し、車速が前記第1の閾値よりも小さな第2の閾値(例えば、70km/h)以下になった場合に前記可動部材を前記開位置から前記閉位置に駆動する構成とするとよい。
この構成によれば、車両が閾値周辺の概ね一定速度で走行している場合に、可動部材が頻繁に開位置と閉位置とに駆動されることが防止される。これにより、可動部材の駆動音が頻繁に発生することで乗員が煩わしさを感じることを防止できる。
また、上記の発明において、前記シャッター(40)は、前記空気吹出口(26)のみを開閉するように設けられ、前記連通路(28)を画成する壁部材(30)を振動させる振動手段(32)を更に有する構成とするとよい。
この構成によれば、例えばエンジン始動直後等の停車時に振動手段が壁部材を振動させることよって連通路内に付着した異物を払い落として空気取入口から排出することができる。これにより、連通路内に侵入した異物による流路抵抗の増大によって空力騒音低減効果が低下することを抑制できる。
また、上記の発明において、前記可動部材(48)が前記カバー(14)の外面側に前記カバーに沿って摺動可能に設けられた構成とするとよい。
この構成によれば、可動部材とカバーとの間に粉塵等が溜まって目詰まりした場合にも、手動で可動部材を強制駆動することができ、清掃も容易に行えるため、メンテナンス性が向上する。
また、上記の発明において、前記空気取入口(24)及び前記空気吹出口(26)の少なくとも一方に開口を分割するように設けられた仕切り部材(64)を更に有する構成とするとよい。
この構成によれば、空気取入口や空気吹出口に落ち葉等の異物が侵入することが仕切り部材により抑制される。これにより、異物の侵入によって空力騒音低減効果が減少することが抑制される。
このように本発明によれば、より広い車速域で空力騒音を低減できると共に、異物侵入に起因する空力騒音低減効果の低下を抑制できる車両用アウタミラー装置を提供することができる。
第1実施形態に係る車両用アウタミラー装置を装着した自動車の要部斜視図 図1に示す車両用アウタミラー装置の正面図 図1に示す車両用アウタミラー装置の平面図 図2のIV−IV線に沿った断面図 図4のV部の拡大図 図5のVI−VI線に沿った断面図 第2実施形態に係る車両用アウタミラー装置の空気吹出口周辺の拡大断面図(図4のV部の拡大図に相当) 図7のVIII−VIII線に沿った断面図 第3実施形態に係る車両用アウタミラー装置の空気吹出口周辺の拡大断面図(図4のIX部の拡大図に相当) 第4実施形態に係る車両用アウタミラー装置の空気吹出口周辺の拡大断面図(図4のV部の拡大図に相当) 図10に示す制御装置によるシャッター開閉制御のフロー図 第5実施形態に係る車両用アウタミラー装置の断面図(図2のIV−IV線に沿った断面図に相当) 第6実施形態に係る車両用アウタミラー装置の断面図(図2のIV−IV線に沿った断面図に相当) 変形例に係る車両用アウタミラー装置の正面図
以下に、本発明に係る車両用アウタミラー装置について、いくつかの実施形態を挙げて詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
まず、図1〜図6を参照して第1実施形態に係る車両用アウタミラー装置を説明する。図1に示されるように、アウタミラー装置10は、自動車のサイドドア2の前側部分に固定されている取付プレート4にアタッチメント6を介して車体の外側方に突出するように取り付けられるアウトサイドミラー装置である。アウタミラー装置10は、平面鏡或いは凸面鏡によるミラー本体(鏡体)12と、ミラー本体12の車体前方側を覆う樹脂成形品によるアウタカバー14とを有する。なお、図示していないが、アウタミラー装置10は、アタッチメント6を介してサイドドア2に取り付けるように構成されてもよい。
アウタカバー14は、図2〜図4に示されるように、上壁14Aと、下壁14Bと、前壁14Cと、左右(外側及び内側)の側壁14D、14Eとを有し、隣接する壁同士が曲面形状の壁によって滑らかに接続され、車体後方側の全体が開口していて、全体として前向きに凸曲面をなす外壁面によって横長(左右方向に長い)の砲弾形の流線形状をしている。
図4に示されるように、アウタカバー14の内側にはインナカバー16が固定されている。インナカバー16は、車体後方側の全体が開口した箱形の樹脂成形品として構成され、開口部16Aを画成するカール形状の後端縁部16Bによってアウタカバー14の後端縁部14Fに面一の外壁面になるように接続されている。
インナカバー16内の開口部16Aの近傍にミラー本体12が配置されている。インナカバー16は、車体前方側に、自身の内部空間16Cとアウタカバー14の内部空間14Gとを区切る隔壁16Dを有しており、隔壁16Dの車体後方側、換言すると、内部空間16Cに、ミラー本体12の角度を可変設定する電動式の駆動装置18を内蔵している。
インナカバー16は隔壁16Dから車体前方側に延出した拡張壁16Eを有している。隔壁16Dと拡張壁16Eとの間の空間には電気ボックス(機器)20が配置され、拡張壁16Eの車体前方側の内室(内部空間14G)には内蔵用機器22が配置されている。
このようにして、アウタカバー14内及びインナカバー16内には、駆動装置18、電気ボックス20、内蔵用機器22が収容されている。駆動装置18、電気ボックス20、内蔵用機器22は、全てインナカバー16に固定されており、これらを取り付けられたインナカバー16がサブアッシーとしてアウタカバー14に装着される構造になっている。
図2及び図3に示されるように、アウタカバー14の車体前側、つまり前壁14Cには空気取入口24が前方に向けて開口している。アウタカバー14の空気取入口24よりも車体後側の上壁14Aには空気吹出口26が上方に向けて開口している。空気取入口24及び空気吹出口26は、車体幅方向、つまり左右方向に延在するスロット状の開口によって構成されている。空気吹出口26は、車両の走行によって上壁14Aの外壁面に沿って流れる空気流Faが上壁14Aの外面から剥離する剥離部(自然剥離部)Xよりも空気流Faにおける上流側(車体前側)に設けられている。剥離部Xは左右方向に線状に延在するため、空気吹出口26は剥離部Xの略全域に亘って剥離部Xに略平行に左右方向に延在するスロット状開口によって構成されている。
空気取入口24の車体内側(車室内側)の端部24Aと空気吹出口26の車体内側(車室内側)の端部26Aとの左右方向の位置は略同じであるが、空気取入口24の車体外側の端部24Bは空気吹出口26の車体外側の端部26Bよりも車体内側の位置にある。空気吹出口26は上壁14Aの左右方向の略全域(剥離部Xの略全域)に亘って延在しているのに対して空気取入口24は、空気吹出口26よりもスロット長が短く、空気吹出口26に対して車体内側に偏って形成されている。
空気取入口24及び空気吹出口26のスロット幅は、各々全長に亘って一定であり、空気取入口24のスロット幅は空気吹出口26のスロット幅よりも大きく、空気取入口24の開口面積と空気吹出口26の開口面積とは略同一である。
図4に示されるように、空気取入口24と空気吹出口26とはアウタカバー14の内側に形成された連通路28によって互いに連通している。連通路28の前面28Aは、車体後方且つ下方に向けて凹をなすアウタカバー14の上壁14Aの内面により画成されている。つまり、連通路28の前面28Aは車体後方且つ下方に向けて凹をなす湾曲形状をしている。連通路28の後面28Bは、車体後方且つ下方に向けて凸形状をなす湾曲形状を有する後壁部材30の内面により画成されている。つまり、連通路28の後面28Bは車体前方且つ上方に向けて凹をなす湾曲形状をしている。従って、連通路28は、空気取入口24や空気吹出口26の開口面積よりも大きな断面積を有するチャンバ(気液分離室)を形成している。
後壁部材30は、内部空間14G(機器を収容する内室)の前側上部を画成する隔壁をなすものでもあり、アウタカバー14とは別の樹脂成形品によって構成されてアウタカバー14の内面に接着等によって固定されている。後壁部材30は、上面が空気取入口24の下縁と面一となるように、且つ前面が空気吹出口26の後縁と面一となるようにアウタカバー14に接合されている。後壁部材30の内面、即ち連通路28の後面28Bは、空気吹出口26から空気吹出口26に向けて、前方に向けて下り勾配となる曲面となる底面28Cを形成している。
図2及び図3に示されるように、連通路28の車体内側の側面28Dを画成する側壁は、アウタカバー14或いは後壁部材30に一体成形され、空気取入口24の車体内側の端部24Aと空気吹出口26の車体内側の端部26Aとを直線で結ぶように延在した偏平な壁によって構成されている。連通路28の車体外側の側面28Eを画成する側壁は、アウタカバー14或いは後壁部材30に一体成形され、空気取入口24の車体外側の端部24Bと空気吹出口26の車体外側の端部26Bとを、曲線を含む折れ線で結ぶように延在した湾曲した壁によって構成されている。
図4に示されるように、連通路28は内部空間14G側に膨出することになるが、内部空間14Gの下側に配置されている内蔵用機器22の上方にできるデッドスペースに配置されているので、デッドスペースの有効活用のもとに連通路28がアウタカバー14の大型化を招くことはない。換言すると、内蔵用機器22を内部空間14Gの下側にオフセット配置することによって内蔵用機器22の上流側にスペースを確保し、このスペースに連通路28が配置されることにより、連通路28が上面視で内蔵用機器22と重なる部分を含む配置になり、デッドスペースの有効利用のもとにアウタカバー14の小型化が可能になる。
後壁部材30の外面、即ち後面には、後壁部材30を振動させる振動機構32が設けられている。振動機構32は、電気モータ34と、電気モータ34の出力軸に一体に取り付けられ、重心が回転軸からオフセットしたアンバランスウェイト36とを備えている。振動機構32は、空気吹出口26から空気が取り込まれない車両停車時等に後壁部材30を振動させることにより、連通路28に侵入して後壁部材30の内面に付着した埃や塵、落ち葉等の異物を払い落とし、空気吹出口26から外部に排出する。
アウタカバー14の連通路28を画成する部分には、空気吹出口26を開閉するシャッター40が設けられている。図5及び図6を参照してシャッター40について詳細に説明する。アウタカバー14の外面における空気吹出口26の前方には、空気吹出口26に連なるように凹部42が形成されている。凹部42の左右の縁部には、上端にて凹部42の内方に向かって突出し、アウタカバー14の外面に沿って延在するガイド突起44が形成されており、凹部42の底部とガイド突起44との間に案内溝46が形成されている。案内溝46はアウタカバー14の外面に対応して湾曲しており、アウタカバー14の外面と平行に延在している。
案内溝46には、空気吹出口26を開閉する可動板48が、案内溝46に沿って即ちアウタカバー14の外面に沿って摺動するように設けられている。可動板48は、図5に想像線で示される空気吹出口26を開放する開位置と、図5に実線で示される空気吹出口26を閉塞する閉位置とをとり得る。可動板48と凹部42の前面との間には、可動板48を閉位置側へ付勢する付勢手段として圧縮コイルばね50が介装されている。なお、付勢部材は、圧縮コイルばね50に限られず、引張コイルばねや板ばね等、他の種類のばねや、磁石等が用いられてもよい。
可動板48の左右の側面には、複数のローラ52(本実施形態では、左右の側面に3つずつ)が案内溝46に収容されるように設けられている。各ローラ52は、左右方向に延在する軸により回転自在に支持されている。各側面に設けられた3つのローラ52のうちの1つは凹部42の底面に転接し、他の2つは、凹部42の底面に対向するガイド突起44の下面に転接している。これにより、可動板48は案内溝46に沿う姿勢を保ったまま開位置及び閉位置間を低摩擦でスライド移動可能になっている。
可動板48が閉位置にある時に空気吹出口26を塞ぐ可動板48の後端部は、後側ほど薄いテーパ形状をしている。また、可動板48の上面(外面)は、アウタカバー14の外面や案内溝46に沿う湾曲面となっている。つまり、可動板48の空気吹出口26(空間)に面する後端部の下面48A(内面)は、外面(即ち、可動板48のスライド方向)に比べ、後方に向けてより大きな傾斜角をもって上方に傾斜している。この可動板48の空気吹出口26に面する後端部の下面48Aには、車両走行時に車速に応じて空気取入口24に発生した動圧が連通路28を介して作用する。上記の通り可動板48の後端部の下面48Aが可動板48のスライド方向に対して傾斜しているため、空気吹出口26の動圧は、可動板48を開位置側へ移動させる分力を発生させる。
そして、圧縮コイルばね50の付勢力は、車速が所定の閾値以上になった場合に可動板48の開位置側への移動を許容するように設定されている。例えば、圧縮コイルばね50は、車速が70km/hの時に可動板48が開方向への移動を開始し、車速が80km/hの時に可動板48が開位置に至り、空気吹出口26が全開になる付勢力を発揮するように初期ばね力やばね定数が設定されている。
図4に示されるように、自動車が走行すると、アウタミラー装置10は空気の流れ場中に置かれることになり、アウタカバー14の前壁14Cに衝突した空気は、上壁14A、下壁14B、左右の側壁14D、14Eの外壁面に沿って車体後方に向けて流れる。このうち、上壁14Aの外壁面に沿って流れる空気流Faは、車速が比較的低い時(低速走行時)には剥離することなく上壁14Aの外壁面に沿って流れる。そして、車速が所定値以上になると(中高速走行時)、上壁14Aの外壁面に沿って流れる空気流Faは、剥離部Xに到達するまでは、剥離することなく上壁14Aの外壁面に沿って流れ、剥離部Xに到達した後は、上壁14Aの外壁面に沿って流れることなく、外壁面から剥離した流れになる。これにより、剥離部Xよりも下流側に、空気流Faの剥離前後の主流方向の流速差に起因して2次元渦が発生する。2次元渦は、騒音の発生源になると共に、下流側にて3次元渦に変化して逸散するため、更なる騒音発生源になる。
このことに対して、本実施形態のアウタミラー装置10では、車速が所定値以上の場合にシャッター40が空気吹出口26を開放状態(全開や半開等)にすることにより、アウタカバー14の前壁14Cに衝突した空気の一部が空気取入口24から連通路28に入り、連通路28を流れて空気吹出口26から空気流Fbとして上壁14Aの上方に向けて吹き出る。空気吹出口26から吹き出した空気による空気流Fbの流速は連通路28における流路抵抗によって空気流Faの流速よりも遅く、空気流Fbは、剥離部Xよりも上流側において空気流Faに衝突し、空気流Faに擾乱を与えると共に空気流Faに対して空気抵抗になって空気流Faの流速を低下させる働きをする。この働きは、空気吹出口26が、左右方向に線状に延在する剥離部Xの略全域に亘って延在しているから、剥離部Xの略全域に亘って生じる。
空気流Faの流速が低下することにより、剥離前後の主流方向の流速差が小さくなると共に、剥離部X付近における外壁面からの法線方向の離間距離に対する空気流Faの主流方向の平均速度が低下し、平均速度の急激な変化も緩和される。
これらのことにより、剥離部X付近の空気流Fa、つまり境界層の厚さが厚くなり、剥離部Xよりも下流側の2次元渦の発生が抑制される。2次元渦の発生が抑制されることにより、3次元渦の発生も抑制される。従って、2次元渦ならびに3次元渦に起因する騒音が低減し、車内の静粛性が向上する。
一方、車速が比較的低い時(低速走行時)には、空気吹出口26から外部への空気の吹き出しがなくても層流剥離に起因する空力騒音が発生しない、或いは空力騒音が問題にならないほど小さい場合がある。逆に、空気吹出口26から外部への空気の吹き出しによって騒音が大きくなる虞がある。
このことに対して、本実施形態のアウタミラー装置10では、車速が所定値未満の場合には、シャッター40が空気吹出口26を閉塞状態に維持することにより、アウタカバー14の前壁14Cに衝突した空気の一部は、空気取入口24に動圧を発生させて可動板48に開方向に向く力を作用させるが、可動板48が閉位置に維持されるため、空気流Fbとなって空気吹出口26から吹き出ることはない。そのため、空気吹出口26から外部への空気の吹き出しによって騒音が大きくなることがない。
また、車速が所定値未満の場合にシャッター40が空気吹出口26を閉塞状態に維持することにより、低速走行時や停車時、駐車時に空気と共に埃や塵、落ち葉等の異物が空気吹出口26から連通路28内に侵入することが抑制されると共に、停車時や駐車時に異物が空気吹出口26から連通路28内に侵入することが防止される。これらのことにより、異物の連通路28への侵入や連通路28内での堆積によって連通路28の流路抵抗が大きくなって所期の空力騒音低減効果が得られなくなること、つまり、中高速走行時の空力騒音低減効果が低下することが抑制される。
本実施形態では、シャッター40が、空気吹出口26を開放する開位置と空気吹出口26を閉塞する閉位置とをとり得るように設けられた可動板48と、可動板48を閉位置側へ付勢する圧縮コイルばね50とを備え、車速が閾値以上になった場合に可動板48の開位置側への移動を許容するように圧縮コイルばね50が設けられている。そのため、上記のように車速が閾値以上になった場合に可動板48を開位置側へ移動させる構造が、簡単且つ低コストで実現可能である。
また、本実施形態では、シャッター40が空気吹出口26のみを開閉するように設けられ、アウタミラー装置10が、連通路28を画成する後壁部材30を振動させる振動機構32を有している。そして、車両停車時、例えば、エンジン始動直後等に、振動機構32が壁部材を振動させることよって連通路28内に付着した異物を払い落として空気取入口24から排出する。これにより、連通路28内の流路抵抗の増大によって空力騒音低減効果が低下することが抑制される。
なお、本実施形態では、アウタカバー14の外面側に可動板48が摺動可能に設けられている。そのため、可動板48とアウタカバー14との間に粉塵等が溜まって目詰まりした場合に手動で可動板48を強制駆動することができる。また、清掃を容易に行うことができる。従って、メンテナンス性がよい。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態に係るアウタミラー装置10を、図7及び図8を参照して説明する。なお、図7及び図8において、図5及び図6に対応する部分は、図5及び図6に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、凹部42がアウタカバー14の外面における空気吹出口26の後方に形成されている。即ち、空気吹出口26を開閉するシャッター40が空気吹出口26の後方斜め上方に設けられている。凹部42の左右の縁部には、深さ方向の中央にて突出し、アウタカバー14の外面に沿って延在するガイド突起44が形成されている。ガイド突起44は、アウタカバー14の外面と平行なガイドレールをなすものである。
ガイド突起44には、空気吹出口26を開閉する可動板48が係合している。可動板48は、ガイド突起44を挟み込む上下一対のレール保持部を有することで、ガイド突起44に沿って、即ちアウタカバー14の外面に沿って摺動可能に設けられている。可動板48は、図5に想像線で示される空気吹出口26を開放する開位置と、図5に実線で示される空気吹出口26を閉塞する閉位置とをとり得る。可動板48の開位置は閉位置よりも高くなっており、可動板48は自重によって閉位置側に常時付勢される構成となっている。即ち、ガイド突起44が水平方向に対して傾斜し、閉位置が開位置よりも低い構成及び可動板48の自重が、可動板48を閉位置側に付勢する付勢手段となる。なお、可動板48とアウタカバー14との間には隙間が形成されており、これにより、連通路28の動圧が高くなると微小の空気がこの隙間を通って外部に排出され、可動板48が浮いた状態となることから、可動板48の摺動抵抗は小さい。或いは、追加的な付勢手段として、ばねや磁石等、別体の付勢部材が設けられてもよい。
可動板48が閉位置にある時に空気吹出口26を塞ぐ可動板48の前端部は、前側ほど薄いテーパ形状をしている。可動板48のこの空気吹出口26(空間)に面する前端部の下面48Aは、外面(可動板48のスライド方向)に比べ、前方に向けて上方に傾斜している。これにより、空気吹出口26の動圧が、可動板48を開位置側へ移させる分力を発生させる。可動板48の重量やガイド突起44の傾斜角度は、車速が所定の閾値以上になった場合に可動板48の開位置側への移動が許容されるような値に設定されている。
シャッター40がこのように構成されていても、第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。即ち、車速が所定値以上の場合にシャッター40が空気吹出口26を開放状態(全開や半開等)にすることにより、2次元渦ならびに3次元渦に起因する騒音が低減して車内の静粛性が向上し、車速が所定値未満の場合にシャッター40が空気吹出口26を閉塞状態に維持することにより、空気吹出口26から外部への空気の吹き出しによって騒音が大きくなることがなく、且つ異物の連通路28への侵入や連通路28内での堆積によって中高速走行時の空力騒音低減効果が低下することが抑制される。
一方、本実施形態では、付勢手段としてばね部材を用いないことから、上記のように車速が閾値以上になった場合に可動板48を開位置側へ移動させる構造が、より簡単且つ低コストで実現可能である。
≪第3実施形態≫
次に、本発明によるアウタミラー装置10の第3実施形態を、図9を参照して説明する。なお、図9は、図4中のIX部の拡大図に相当する図であり、図9において、図4に対応する部分は、図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、アウタカバー14の連通路28を画成する部分に、空気取入口24を開閉するシャッター40が設けられている。以下、シャッター40について詳細に説明する。アウタカバー14の内部空間14Gに形成された連通路28には、図9に実線で示されるように空気取入口24を閉塞する閉位置と、図9に想像線で示されるように空気取入口24を開放する開位置とをとり得るように可動板48が設けられている。可動板48は、後壁部材30に回動可能に支持されており、可動板48と後壁部材30との間に介装されたねじりコイルばね54によって閉位置側に常時付勢されている。なお、付勢部材は、ねじりコイルばね54に限られず、圧縮又は引張コイルばねや板ばね等、他の種類のばねや、磁石等が用いられてもよい。空気取入口24の下縁と後壁部材30の上面とが開位置にある可動板48の上面によって面一に接続されるように、後壁部材30の上面、即ち連通路28の底面28Cに凹部42が形成されている。
閉位置にある時に空気取入口24を塞ぐ可動板48には、車速に応じて空気取入口24に発生する動圧が作用する。従って、可動板48は車速が高いほど開位置側(後方)に倒れるように回動する。そして、ねじりコイルばね54の付勢力は、車速が所定の閾値以上になった場合に可動板48の開位置側への移動を許容するように設定されている。例えば、ねじりコイルばね54は、車速が70km/hの時に可動板48が開方向への移動を開始し、車速が80km/hの時に可動板48が開位置に至り、空気取入口24が全開になる付勢力を発揮するように初期ばね力やばね定数が設定されている。
シャッター40がこのように構成され、車速が所定値以上の場合にシャッター40が空気取入口24を開放状態(全開や半開等)とし、車速が所定値未満の場合には、シャッター40が空気吹出口26を閉塞状態に維持することによっても、上記実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。なお、本実施形態では、車両の停車時には空気取入口24がシャッター40により塞がれるため、振動機構32を設ける必要性は低い。仮に振動機構32が設けられる場合には、高速走行時に振動機構32が後壁部材30を振動させることにより、風圧で異物を空気吹出口26から排出させる等、上記実施形態と異なるタイミングで後壁部材30を振動させるとよい。
≪第4実施形態≫
次に、本発明によるアウタミラー装置10の第4実施形態を、図10及び図11を参照して説明する。なお、図10は、図2中のIV部拡大図に相当するものであり、図4に対応する部分は、図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、空気吹出口26を開閉するシャッター40は、図10に想像線で示される空気吹出口26を開放する開位置と、図10に実線で示される空気吹出口26を閉塞する閉位置とをとり得るように摺動可能に設けられた可動板48と、可動板48に連結され、可動板48を駆動するアクチュエータ56と、アクチュエータ56を制御する制御装置58とを備えている。可動板48は、アウタカバー14の内面側にアウタカバー14に沿ってスライド可能に設けられているが、アウタカバー14の外面側に設けられてもよい。アクチュエータ56は、可動板48を変位させ得るものであれば如何なる種類の動力を動力源にしてもよく、如何なる駆動方式であってもよい。本実施形態では、アクチュエータ56としてリニアソレノイドが採用されている。制御装置58は、図示しない車速センサからの車速信号に基づいてリニアソレノイドへの給電を制御する。リニアソレノイドは、電力を供給されていない時には可動板48を閉位置に配置し、電力を供給されることによって可動板48を開位置に駆動する。
図11を参照して制御装置58による可動板48の制御手順(シャッター40の制御手順)について説明する。制御装置58は、イグニッションスイッチがオンにされて起動すると、以下に説明するシャッター制御を実行する。即ち、制御装置58は、車速センサから得た車速が80km/h以上であるか否かを判定する(ステップS1)。車速が80km/h以上でない場合(ステップS1:No)、制御装置58はシャッター40を閉じたまま、即ちアクチュエータ56への給電を行わずに可動板48を閉位置に維持したままとし(ステップS2)、上記手順を繰り返す。
一方、車速が80km/h以上であり、ステップS1の判定がYesである場合、制御装置58はシャッター40を開く、即ちアクチュエータ56に給電して可動板48を開位置に駆動する(ステップS3)。その後、制御装置58は、車速センサから得た車速が70km/h未満であるか否かを判定し(ステップS4)、車速が70km/h以上である場合には(ステップS4:No)、シャッター40を開いた状態を維持する(ステップS3)。一方、ステップS4において、車速が70km/h未満となって判定結果がNoとなると、制御装置58はシャッター40を閉じ(ステップS2)、上記手順を繰り返す。
このように、制御装置58が車速に応じて可動板48を駆動制御することにより、上記実施形態に比べ、可動板48の位置の切り替えが確実に行われ、車速に応じて適確に空気吹出口26からの空気の吹き出しを開始又は停止することができる。
また、本実施形態では、制御装置58が、車速が第1の閾値である80km/h以上になった場合に(ステップS1:Yes)、可動板48を閉位置から開位置に駆動し(ステップS3)、車速が第1の閾値よりも小さな第2の閾値である70km/h以下になった場合に(ステップS4:Yes)、可動板48を開位置から閉位置に駆動している(ステップS2)。このように、シャッター40を開駆動するための第1の閾値と閉駆動するための第2の閾値との間に差が設けられてヒステリシス特性が付与されることにより、車両が閾値周辺の概ね一定速度で走行している場合に、可動板48が頻繁に開位置と閉位置とに駆動されることが防止される。これにより、可動板48の駆動音が頻繁に発生して乗員が煩わしく感じることがない。
なお、本実施形態においても、車両の停車時には空気取入口24がシャッター40により塞がれている。そのため、振動機構32が設けられる場合には、車両停車時等に振動機構32が後壁部材30を振動させる時に制御装置58がシャッター40を開くようにするとよい。
≪第5実施形態≫
次に、本発明によるアウタミラー装置10の第5実施形態を、図12を参照して説明する。なお、図12において、図4に対応する部分は、図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、連通路28に侵入した異物を外部に排出するための振動機構32として、スピーカ60が用いられている。スピーカ60は、後壁部材30に対して後方に離間した位置に配置され、拡張壁16Eにより支持されている。スピーカ60は、低周波音を発生する(低周波振動する)ことで、空気を振動させて後壁部材30を振動させる。スピーカ60は、第1実施形態と同様に空気吹出口26から空気が取り込まれない車両停車時等に低周波音を発生するように制御されてもよく、第3及び第4実施形態で説明したように高速走行時や、車両停車時等に制御装置58がシャッター40を開いた時に低周波音を発生するように制御されてもよい。
≪第6実施形態≫
最後に、本発明によるアウタミラー装置10の第6実施形態を、図13を参照して説明する。なお、図13において、図4に対応する部分は、図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、連通路28を画成する後壁部材30が、弾性又は可撓性を有する材料により構成されており、拡張壁16Eに取り付けられ、後壁部材30に連結するように設けられたアクチュエータ62が振動機構32を構成している。アクチュエータ62は、後壁部材30を変位させ得るものであれば如何なる種類の動力を動力源にしてもよく、如何なる駆動方式であってもよい。本実施形態では、アクチュエータ62としてリニアソレノイドが採用されている。リニアソレノイドが伸縮動することにより、後壁部材30が前後動(振動)する。或いは、アクチュエータ62は、拡張壁16Eに取り付けられ、後壁部材30と略平行な出力軸を有する電動モータと、電動モータの出力軸に一体に形成されたカムと後壁部材30とを連結するリンクとを有する構成とされてもよい。
振動機構32がこのように構成されても、上記実施形態と同様に連通路28に侵入した異物を外部に排出し、流路抵抗の増大によって空力騒音低減効果が低下することを抑制できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態に示された構成は適宜組み合わせることができる。
上記実施形態では、空気取入口24及び空気吹出口26が直線状且つスロット状の開口として構成されているが、図14に示されるように、左右方向に分断された複数のスロット状の開口によって構成されてもよい。言い換えれば、空気取入口24及び空気吹出口26に、スロット状の開口を長手方向に分割する複数の仕切り板64(仕切り部材)が設けられてもよい。この場合、各開口に対して複数のシャッター40が設けられてもよく、空気取入口24又は空気吹出口26に対して1つシャッター40が設けられてもよい。このように仕切り板64が設けられることにより、空気取入口24及び空気吹出口26のそれぞれの最大寸法(左右方向の寸法)が小さくなり、落ち葉等の異物が空気取入口24及び空気吹出口26から連通路28内に侵入することが抑制される。なお、連通路28への異物の侵入を防ぐ仕切り部材は、板状に限られず、ワイヤ等による線状の構成や、メッシュ状の構成であってもよい。
また、上記第1、第2及び第4実施形態では、アウタカバー14の外面側に可動板48が設けられているが、アウタカバー14の内面側に可動板48が設けられてもよい。更に、空気取入口24や空気吹出口26、可動部材の具体的形状や構成、駆動位置等も上記実施形態に限定されるものではない。アウタカバー14の形状も、竪長(上下方向に長い)の砲弾形の流線形状等、他の形状であってもよい。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 アウタミラー装置
12 ミラー本体
14 アウタカバー(カバー)
24 空気取入口
26 空気吹出口
28 連通路
30 後壁部材
32 振動機構(振動手段)
34 電気モータ(振動手段)
36 アンバランスウェイト(振動手段)
40 シャッター
48 可動板(可動部材、付勢手段)
50 圧縮コイルばね(付勢手段)
54 ねじりコイルばね(付勢手段)
56 アクチュエータ(駆動制御装置)
58 制御装置(駆動制御装置)
60 スピーカ(振動手段)
62 アクチュエータ(振動手段)
64 仕切り板(仕切り部材)

Claims (7)

  1. ミラー本体と、前向きに凸曲面をなす外壁面をもって前記ミラー本体の車体前方側を覆うカバーとを有する車両用アウタミラー装置であって、
    前記カバーに形成された空気取入口及び空気吹出口と、
    前記カバー内に画成されて前記空気取入口と前記空気吹出口とを互いに連通する連通路と、
    前記空気取入口及び前記空気吹出口の少なくとも一方を開閉するように設けられたシャッターとを有することを特徴とする車両用アウタミラー装置。
  2. 前記シャッターは、対応する前記空気取入口又は前記空気吹出口を開放する開位置と対応する前記空気取入口又は前記空気吹出口を閉塞する閉位置とをとり得るように設けられた可動部材と、前記可動部材を前記閉位置側へ付勢する付勢手段とを備え、
    前記付勢手段は、車速が閾値以上になった場合に前記可動部材の前記開位置側への移動を許容するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用アウタミラー装置。
  3. 前記シャッターは、対応する前記空気取入口又は前記空気吹出口を開放する開位置と対応する前記空気取入口又は前記空気吹出口を閉塞する閉位置とをとり得るように設けられた可動部材と、車速に応じて前記可動部材を駆動制御する制御装置とを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用アウタミラー装置。
  4. 前記制御装置は、車速が第1の閾値以上になった場合に前記可動部材を前記閉位置から前記開位置に駆動し、車速が前記第1の閾値よりも小さな第2の閾値以下になった場合に前記可動部材を前記開位置から前記閉位置に駆動することを特徴とする請求項3に記載の車両用アウタミラー装置。
  5. 前記シャッターは、前記空気吹出口のみを開閉するように設けられ、
    前記連通路を画成する壁部材を振動させる振動手段を更に有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用アウタミラー装置。
  6. 前記可動部材が前記カバーの外面側に前記カバーに沿って摺動可能に設けられたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の車両用アウタミラー装置。
  7. 前記空気取入口及び前記空気吹出口の少なくとも一方に開口を分割するように設けられた仕切り部材を更に有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の車両用アウタミラー装置。
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CN111469766A (zh) * 2020-05-06 2020-07-31 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种车辆的外后视镜控制系统及控制方法
CN115432076A (zh) * 2022-09-29 2022-12-06 同济大学 一种降低后视镜区域气动噪声的射流方法

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