JP7306323B2 - 車両のバックドア空気抵抗低減構造 - Google Patents

車両のバックドア空気抵抗低減構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両の後部に設けられた開口部である車両後部開口部を開閉するバックドアにおける車両の走行時の空気抵抗を低減する、車両のバックドア空気抵抗低減構造に関する。
近年の車両は、燃費の向上が強く望まれている。車両の燃費の向上のためのアプローチの1つとして、走行時の空気抵抗の低減が挙げられる。
例えば特許文献1には、自動車、電車等の走行車両の後側の上部にルーフスポイラを設け、走行条件に応じてルーフスポイラの傾斜角度(水平方向に対する傾斜角度)を変更する、車両のルーフスポイラ装置が記載されている。例えば晴天時では、ルーフスポイラの傾斜角度を、ルーフ上面からルーフスポイラが突出しないようにしながら比較的大きく下方に傾斜させて空気抵抗の低減効果をより大きくしている(この場合、ルーフスポイラとバックドアウィンドウとの間は狭くなる)。また例えば雨天時では、ルーフスポイラの傾斜角度を、ルーフ上面からルーフスポイラが突出しないようにしながら比較的小さく下方に傾斜させてルーフスポイラとバックドアウィンドウとの間を広くしてより多くの走行風をバックドアウィンドウへ流して汚れの付着の防止効果をより大きくしている。
特開平10-24869号公報
近年では、SUVタイプ、ハッチバックタイプ等の形状の車両が多く、これらの車両は車両後部開口部にバックドアを有している。車両走行時には、図13及び図14に示すように、車両101の左右の側面に沿って流れてきた走行風Wが、バックドア140に達すると強い巻き込みが発生してバックドア140に隣接する後方に種々の渦Uを形成する場合があり、当該渦Uによって空気抵抗が増加する場合がある。特に図15に示すように、バックドア140(バックドアウィンドウを含む)の水平に対する傾斜角度θ(図13参照)が約25~約35[°]の範囲では、高速走行時の走行風Wの巻き込みが強く、上記の渦Uが形成されやすい傾向にあり、Cd値の値が周囲の角度の場合と比較して大きくなっている(周囲の角度と比較して空気抵抗が大きくなっている)。
特許文献1に記載のルーフスポイラ装置は、ルーフスポイラの傾斜角度を調整してルーフスポイラそのものの空気抵抗を低減させることが記載されているが、バックドアに隣接する後方に形成される渦U(図13、図14参照)について記載がなされていない。従って、バックドアに隣接する後方に形成される渦Uの発生を抑制するものではないと考えられ、当該渦Uによる空気抵抗の悪化が懸念される。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、車両の走行時においてバックドアに隣接する後方に渦が形成されることを抑制して、車両の走行時における空気抵抗をより低減することができる、車両のバックドア空気抵抗低減構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、車両の後部に設けられた開口部である車両後部開口部を開閉するバックドアにおける車両の走行時の空気抵抗を低減する、車両のバックドア空気抵抗低減構造である。車両のルーフの後端には、下方に向かって凹んだルーフ後端凹部が形成され、前記ルーフ後端凹部を覆うように前記バックドアの上端部であるバックドア上端部が配置されている。そして、車両の前記ルーフにおける前記ルーフ後端凹部よりも前方のルーフ面の後端部であるルーフ面後端部から離れて前記ルーフ面後端部よりも後方の位置、かつ前記バックドア上端部よりも上方の位置、かつ前記ルーフ面を仮想的に延長した仮想平面の位置、となるスポイラ基準位置に平面状のスポイラ上面を有するスポイラと、前記ルーフ面後端部と前記スポイラ上面の先端部との間の隙間であるルーフ隙間に接続されているとともに、前記スポイラ上面と前記ルーフ後端凹部との間に設けられた空間であるルーフ後部空間と、前記バックドアの右縁部であるバックドア右縁部と、前記車両後部開口部の右縁部に隣接する車両の部位である車両開口右縁部と、の間となる車両内に設けられて前記ルーフ後部空間に連通されたバックドア右縁空間と、前記バックドアの左縁部であるバックドア左縁部と、前記車両後部開口部の左縁部に隣接する車両の部位である車両開口左縁部と、の間となる車両内に設けられて前記ルーフ後部空間に連通されたバックドア左縁空間と、前記バックドア右縁空間と車両の外部とを連通する右縁排出口と、前記バックドア左縁空間と車両の外部とを連通する左縁排出口と、車両の走行時において前記ルーフ隙間から前記ルーフ後部空間へと導入した走行風を、前記バックドア右縁空間及び前記バックドア左縁空間へと導いて前記右縁排出口及び前記左縁排出口から排出する際の風量を、車両の走行速度または車両の走行時の風量である走行風量に応じて調整する、導入風量調整機構と、を有している、車両のバックドア空気抵抗低減構造である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る車両のバックドア空気抵抗低減構造であって、前記導入風量調整機構は、前記スポイラ上面が前記スポイラ基準位置から車両の後方に向かって移動可能、あるいは前記スポイラ上面の少なくとも前方部が前記スポイラ基準位置から車両の上方に向かうように旋回可能、となるように弾性部材にて支持された前記スポイラ上面と、前記弾性部材と、を有している。そして前記弾性部材は、前記走行風量が所定風量以上の場合に前記走行風からの応力によって変形することで、前記スポイラ上面を前記スポイラ基準位置よりも後方に移動または上方に旋回させ、前記走行風量が前記所定風量未満の場合に前記変形から復元して前記スポイラ上面を前記スポイラ基準位置へと戻す、車両のバックドア空気抵抗低減構造である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明に係る車両のバックドア空気抵抗低減構造であって、前記導入風量調整機構は、前記スポイラ上面を前記スポイラ基準位置から車両の後方に向かって移動可能、あるいは前記スポイラ上面の少なくとも前方部が前記スポイラ基準位置から車両の上方に向かうように旋回可能、とする駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御装置と、を有している。そして前記制御装置は、前記走行速度を検出し、検出した前記走行速度に基づいて前記駆動装置を制御する、車両のバックドア空気抵抗低減構造である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第3の発明に係る車両のバックドア空気抵抗低減構造であって、前記スポイラ上面は、車両の左右方向に沿って複数に分割されており、分割された前記スポイラ上面のそれぞれに対して前記駆動装置が設けられており、前記制御装置は、前記走行速度と、車両の旋回方向または操舵角度とを検出し、検出した前記走行速度と、前記旋回方向または前記操舵角度とに基づいて、それぞれの前記駆動装置を制御する、車両のバックドア空気抵抗低減構造である。
第1の発明によれば、車両の走行速度(または走行時の走行風量)に応じて、ルーフ隙間から導入する走行風の風量であって、バックドア右縁空間に連通された右縁排出口(及び、バックドア左縁空間に連通された左縁排出口)から吐出する走行風の風量、を調整することで、バックドアの左右にエアカーテンを形成する。これにより、車両の走行時において車両の左右の側面に沿って流れてきた走行風がバックドアに達した際にバックドアに隣接する後方に巻き込まれることを抑制し、バックドアに隣接する後方に渦が形成されることを抑制して、走行時における空気抵抗をより低減することができる。
第2の発明によれば、車両の走行風量が所定風量以上の場合(走行速度が所定速度以上の場合に相当)に、走行風からの応力によって、弾性部材が変形してスポイラ上面を移動または旋回させるので、ルーフ隙間から導入される走行風量が増加し、右縁排出口及び左縁排出口から排出される走行風の風量が増加する。これにより、非常にシンプルな構成にて導入風量調整機構を実現することができる。
第3の発明によれば、制御装置と駆動装置を用いて、車両の走行速度に基づいてスポイラ上面を移動または旋回させることで、走行速度に応じて右縁排出口及び左縁排出口から排出される走行風の風量を調整する。これにより、シンプルな構成にて導入風量調整機構を実現することができる。
通常、車両の右旋回時には車両の左側よりも右側のほうが巻き込みによる渦が発生しやすく、車両の左旋回時には車両の右側よりも左側のほうが巻き込みによる渦が発生しやすい傾向がある。第4の発明によれば、左右方向に沿って複数に分割されたスポイラ上面のそれぞれを、走行速度と、旋回方向または操舵角度と、に基づいてそれぞれのスポイラ上面を移動または旋回させる。これにより、車両の旋回時においても、右縁排出口及び左縁排出口から排出される走行風の風量をそれぞれ異なる適切な風量に調整することが可能である。
バックドアを閉じた状態の車両の背面図である。 バックドアを開いた状態の車両の背面図である。 図1におけるIII-III断面図である。 図1におけるIV-IV断面図である。 バックドアの後方に、走行風の巻き込みによる渦が発生する従来の例を説明する平面図である。 バックドアの後方に、走行風の巻き込みによる渦が発生することを抑制する本実施の形態を説明する平面図である。 第1の実施の形態の導入風量調整機構の構成と動作の例を説明する断面図である。 第1の実施の形態の導入風量調整機構の構成と動作の例を説明する断面図である。 第2の実施の形態の導入風量調整機構の構成と動作の例を説明する断面図である。 第3の実施の形態の導入風量調整機構の構成と動作の例を説明する断面図である。 第4の実施の形態の導入風量調整機構の構成の例を説明する断面図である。 第4の実施の形態の導入風量調整機構の動作の例を説明する図である。 車両の走行時において、車両の側面に沿って流れてきた走行風が、バックドアに隣接する後方に渦を発生させる例を説明する図である。 車両の走行時において、車両の側面に沿って流れてきた走行風が、バックドアに隣接する後方に渦を発生させる例を説明する図である。 車両のバックドアの傾斜角度とCd値の関係を説明する図である。
●[車両のバックドアの周辺の構造(図1~図4)]
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。まず図1~図4を用いて、車両1に設けられたバックドア40の周辺の構造について説明する。なお図中に「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」が示されている場合、「前」は車両1の前方向を指し、「後」は車両1の後方向を指す。また「左」は車両1の左方向を指し、「右」は車両1の右方向を指す。また「上」は車両1の上方向を指し、「下」は車両1の下方向を指す。
図1はバックドア40を閉じた状態の車両1の背面図の例を示し、図2はバックドア40を開いた状態の車両1の背面図の例を示している。また図3は、図1におけるIII-III断面図を示しており、図4は、図1におけるIV-IV断面図を示している。
車両1の後部に設けられた開口部である車両後部開口部21(図2参照)には、当該車両後部開口部21を開閉するバックドア40(図1、図2参照)が設けられている。
また図3に示すように、車両のルーフ10の後端には、下方に向かって凹んだルーフ後端凹部11が形成されている。またバックドア40は、バックドアアウタ45、バックドアインナ42、バックドアウィンドウ43等を有している。そしてバックドア40の上端部である(バックドアアウタ45とバックドアインナ42にて形成された)バックドア上端部41は、ルーフ後端凹部11を覆うように配置されている。なお、図示省略するが、ルーフ後端凹部11には、バックドア40を上下方向に往復回動可能に支持するヒンジ部が設けられている。また図2に示すように、バックドア40の左右の縁部には、バックドア40を開口する際のユーザの力を補助するダンパ28L、28Rが設けられている。
図3に示すように、ルーフ10の後方、かつ、バックドア上端部41の上方には、スポイラ30が設けられている。そしてスポイラ30は、スポイラ上面31と、スポイラ底面32とを有している。スポイラ上面31は、平面状であり、車両のルーフ10におけるルーフ後端凹部11よりも前方のルーフ面12の後端部であるルーフ面後端部12Bから離れてルーフ面後端部12Bよりも後方の位置、かつ、バックドア上端部41よりも上方の位置、かつ、ルーフ面12を仮想的に延長した仮想平面10Vの位置、となるスポイラ基準位置(30P)に配置されている。スポイラ底面32は、バックドア上端部41に取り付けられている。
図3に示すように、スポイラ上面31とルーフ後端凹部11との間には、車両1内に設けられた空間であるルーフ後部空間10Kが設けられている。そしてルーフ後部空間10Kは、ルーフ面後端部12Bとスポイラ上面31の先端部との間の隙間であるルーフ隙間10Sに接続されている。
図4に示すように、バックドア40は、バックドアインナ42、バックドアアウタ45、バックドアウィンドウ43、バックドアトリム44等を有している。そして図4に示すように、バックドア40の右縁部であるバックドア右縁部40Rと、車両後部開口部21の右縁部に隣接する車両1の部位である車両開口右縁部25Rとの間には、車両1内に設けられて上下方向に延びる空間であるバックドア右縁空間48Rが設けられている。そして図4に示すバックドア右縁空間48Rは、図3に示すルーフ後部空間10Kと車両1内で連通されている。同様に、バックドア40の左縁部であるバックドア左縁部40Lと、車両後部開口部21の左縁部に隣接する車両1の部位である車両開口左縁部25Lとの間には、車両1内に設けられて上下方向に延びる空間であるバックドア左縁空間48Lが設けられている。そしてバックドア左縁空間48Lは、図3に示すルーフ後部空間10Kと車両1内で連通されている。
また図4に示すように、車両1の右側面のボディ20Rは、ボディアウタ22R、ボディインナ23R、24R、シール部材であるウェザーストリップ21S等を有している。そしてバックドア右縁空間48Rは、バックドア40の右縁部とボディ20Rとの間の隙間である右縁排出口49Rによって、車両1の外部と連通されている。同様に、車両1の左側面のボディ20Lは、ボディアウタ22L、ボディインナ23L、24L、ウェザーストリップ21S等を有している。そして、バックドア左縁空間48Lは、バックドア40の左縁部と左側面のボディ20Lとの間の隙間である左縁排出口49Lによって、車両1の外部と連通されている。
以上の構成により、車両1の走行時における走行風は、図3に示すように、ルーフ隙間10Sからルーフ後部空間10Kへと導入される。そしてルーフ後部空間10Kに導入された走行風は、ルーフ後部空間10Kに連通されたバックドア右縁空間48R(図4参照)とバックドア左縁空間48L(図4参照)へと導かれる。そして図4に示すように、バックドア右縁空間48Rに導かれた走行風は、右縁排出口49Rから車両1の外部に排出される。同様に、バックドア左縁空間48Lに導かれた走行風は、左縁排出口49Lから車両1の外部に排出される。
従来では、図5に示すように、車両101のルーフ110上に流れる走行風Vを、そのままバックドア140の後方へと流していた。従って、車両101の側面を流れる走行風Wが、バックドア140に隣接する後方に巻き込まれて渦Uを発生させていた。しかし本実施の形態では、図6に示すように、車両1のルーフ10上に流れる走行風V(走行風Vの一部)を、ルーフ隙間10Sから車両1内に取り込んで、バックドア40の左右の縁部である左排出口49Lと右排出口49Rから吐出する。これにより、図6に示すように、バックドア40に隣接する後方における走行風Wの巻き込みによる渦U(図5参照)の発生を抑制するエアカーテンYを形成する。なお、ルーフ隙間10S、バックドア右縁空間48L、バックドア左縁空間48Lに導かれた走行風は、図3及び図4に示すように、ウェザーストリップ21S(シール部材)によって、車室内に流れ込むことが防止されている。
なお、図5に示す走行風Wの巻き込みによる渦Uは、車両1が比較的高速(例えば100[km/h]以上)の場合に発生し易い。つまり、図6に示すエアカーテンYの形成は、車両1の走行速度が比較的低速である場合は不要であり、車両1の走行速度が比較的高速(例えば100[km/h]以上)の場合に必要となる。従って、車両1の走行速度(または車両1の走行時の風量である走行風量)に応じて、図3に示すルーフ隙間10Sからルーフ後部空間10Kへと取り込む風量を調整する導入風量調整機構が必要である。以下、この導入風量調整機構の第1の実施の形態~第4の実施の形態につて順に説明する。なお、本発明の車両のバックドア空気抵抗低減構造は、以降に説明する導入風量調整機構と、上述したスポイラと、ルーフ後部空間10K、バックドア右縁空間48R、バックドア左縁空間48L、右縁排出口49R、左縁排出口49L等を有する。
●[第1の実施の形態の導入風量調整機構(図7、8)]
次に図7及び図8を用いて、導入風量調整機構の第1の実施の形態について説明する。図7は車両1の走行速度が第1所定速度(例えば100[km/h])未満の場合の状態を示し、図8は車両1の走行速度が第1所定速度以上の場合の状態を示している。
スポイラ30Aは、スポイラ上面31とスポイラ底面32とを有している。スポイラ底面32はバックドア上端部41に取り付けられており、スポイラ上面31は、スポイラ底面32に対してヒンジ33にて回動可能となるように支持されている。当該ヒンジ33によって、スポイラ上面31の前方部は、スポイラ基準位置30Pから車両1の上方に向かうように旋回可能とされている。なお図7に示すスポイラ上面31の位置は、上述したスポイラ基準位置30Pである。なおスポイラ上面31の前端部には、走行風をルーフ後部空間10Kへと導入する導入板31Mが設けられている。
スポイラ30Aの内部には駆動装置51、伸縮シャフト52が設けられており、駆動装置51は制御装置50からの制御信号によって駆動される。また制御装置50は、車両1の走行速度を検出可能である。なお、制御装置50は、車両1内のどこに配置されていてもよいが、図7及び図8の例では、バックドア上端部41内に配置されている例を示している。駆動装置51は、例えば電動モータであり、制御装置50からの制御信号にて駆動され、図示省略したギア等を介して伸縮シャフト52を伸縮させる。伸縮シャフト52は、一方端がスポイラ底面32に接続され、他方端がスポイラ上面31に接続されている。
制御装置50は、車両1の走行速度を検出し、走行速度が第1所定速度(例えば100[km/h])未満である場合、伸縮シャフト52が最も短くなるように駆動装置51へ制御信号を出力して、スポイラ上面31の位置を、図7に示すスポイラ基準位置(30P)にする。この場合、ルーフ隙間10Sからルーフ後部空間10Kへと取り込まれる風量は比較的少ないため、右縁排出口49Rと左縁排出口49L(図4参照)から排出される風量も比較的少ないが、走行速度が第1所定速度未満であるため、渦がほぼ発生していないので問題無い。
制御装置50は、車両1の走行速度を検出し、走行速度が第1所定速度(例えば100[km/h])以上である場合、車両1の走行速度に応じた伸縮シャフト52の長さを求める(予めマップ等を作成して記憶装置に記憶させておく)。そして制御装置50は、伸縮シャフト52の長さが求めた長さとなるように、駆動装置51へ制御信号を出力して、スポイラ上面31の位置を、図8に示す位置へと変更する。スポイラ上面31におけるルーフ面12からの突出量ΔHは、例えば数[mm]~10[mm]程度である。スポイラ上面31の前端がルーフ面12から上方に突出することで、より多くの走行風が、導入板31Mによって、ルーフ隙間10Sからルーフ後部空間10Kへと導かれる。これにより、右縁排出口49R及び左縁排出口49L(図1、図4参照)から排出される走行風の風量が増量されて適量のエアカーテンが形成され、走行風の巻き込みによる渦U(図13、図14参照)の発生を抑制し、当該渦Uによる空気抵抗の増加を抑制することができる。
なお、車両の走行時にスポイラ上面31をルーフ面12から突出させるので、このスポイラ上面31による空気抵抗は増加する。しかし、巻き込みによる渦U(図13、図14参照)の発生を抑制して、当該渦Uによる空気抵抗の増加を抑制しており、車両1の全体の空気抵抗としては、スポイラ上面31をルーフ面12から突出させなかった場合と比較して、より低減させることができる(スポイラによる空気抵抗の増量分よりも、渦の抑制による空気抵抗の減量分のほうが大きい)。
また、制御装置50、駆動装置51、伸縮シャフト52の代わりに、応力が印加された場合に変形し、応力の印加が無くなった場合に復元する弾性部材(バネ、ゴム等)を用いてもよい。この場合、弾性部材の一方端はスポイラ底面32に接続され、弾性部材の他方端はスポイラ上面31に接続される。
弾性部材は、車両1の走行速度が第1所定速度以上に相当する走行風の風量である所定風量以上の場合に、当該走行風からの応力によって変形して、スポイラ上面31の前方部をスポイラ基準位置(30P)から上方に旋回させるように(図8と同様の状態となるように)弾性力が調整されている。また弾性部材は、走行風の風量が所定風量未満の場合に、上記の変形から復元してスポイラ上面31の前方部をスポイラ基準位置(30P)に戻すように弾性力が調整されている。
●[第2の実施の形態の導入風量調整機構(図9)]
次に図9を用いて、導入風量調整機構の第2の実施の形態について説明する。図9において、スポイラ30Bのスポイラ上面31の前方部であるスポイラ上面前方部31Aの二点鎖線にて示す位置は、スポイラ基準位置(30P)を示している。また図9においてスポイラ上面前方部31Aの実線にて示す位置は、車両1の走行速度が第1所定速度(例えば100[km/h])以上の場合の位置を示している。図7及び図8に示す第1の実施の形態ではスポイラ上面31の全体が旋回したが、図9に示す第2の実施の形態では、スポイラ上面31における前方部のみ(スポイラ上面前方部31Aのみ)が旋回する点が異なる。以下、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
スポイラ上面31の少なくとも前方部であるスポイラ上面前方部31Aは、ヒンジ33によってスポイラ基準位置(30P)から、車両1の上方に向かって旋回可能とされている。なお伸縮シャフト52の一方端はスポイラ底面32に接続され、伸縮シャフト52の他方端はスポイラ上面前方部31Aに接続されている。なおスポイラ上面前方部31Aの前端部には、第1の実施の形態と同様、導入板31Mが設けられている。スポイラ上面前方部31Aにおけるルーフ面12からの突出量ΔHは、第1の実施の形態と同様、例えば数[mm]~10[mm]程度である。その他の構成や、制御装置50の動作や効果等については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
また第1の実施の形態と同様、制御装置50、駆動装置51、伸縮シャフト52の代わりに、応力が印加された場合に変形し、応力の印加が無くなった場合に復元する弾性部材(バネ、ゴム等)を用いてもよい。この場合、弾性部材の一方端はスポイラ底面32に接続され、弾性部材の他方端はスポイラ上面前方部31Aに接続される。
弾性部材は、車両1の走行速度が第1所定速度以上に相当する走行風の風量である所定風量以上の場合に、当該走行風からの応力によって変形して、スポイラ上面前方部31Aをスポイラ基準位置(30P)から上方に旋回させるように(図9にて実線にて示すスポイラ上面前方部31Aと同様の状態となるように)弾性力が調整されている。また弾性部材は、走行風の風量が所定風量未満の場合に、上記の変形から復元してスポイラ上面前方部31Aをスポイラ基準位置(30P)に戻すように弾性力が調整されている。
●[第3の実施の形態の導入風量調整機構(図10)]
次に図10を用いて、導入風量調整機構の第3の実施の形態について説明する。図10においてスポイラ上面31の二点鎖線にて示す位置はスポイラ基準位置(30P)を示し、実線にて示す位置は車両1の走行速度が第1所定速度(例えば100[km/h])以上の場合の位置を示している。第1の実施の形態ではスポイラ上面が上下方向に旋回したが、第3の実施の形態ではスポイラ上面31が前後方向にスライド可能とされている点が異なる。以下、第1の実施の形態との相違点について主に説明する。
スポイラ30Cは、スポイラ上面31とスポイラ底面32とを有している。スポイラ底面32はバックドア上端部41に取り付けられており、スポイラ上面前方部31Aはバックドア上端部41に対して前後方向にスライド可能となるようにバックドア上端部41に取り付けられている。
スポイラ30Cの内部には駆動装置51、種々のギア53等が設けられており、駆動装置51は制御装置50からの制御信号によって駆動される。また制御装置50は、車両1の走行速度を検出可能である。なお、制御装置50は、車両1内のどこに配置されていてもよいが、図10の例では、バックドア上端部41内に配置されている例を示している。駆動装置51は、例えば電動モータであり、制御装置50からの制御信号にて駆動され、ギア53等を介してスポイラ上面31を前後方向にスライドさせる。
制御装置50は、車両1の走行速度を検出し、走行速度が第1所定速度(例えば100[km/h])未満である場合、スポイラ上面31が最も前方の位置であるスポイラ基準位置(30P)に位置するように駆動装置51へ制御信号を出力して、スポイラ上面31の位置をスポイラ基準位置(30P)にする。この場合、ルーフ隙間10Sからルーフ後部空間10Kへと取り込まれる風量は比較的少ないため、右縁排出口49Rと左縁排出口49L(図4参照)から排出される風量も比較的少ないが、走行速度が第1所定速度未満であるため、渦がほぼ発生していないので問題無い。
制御装置50は、車両1の走行速度を検出し、走行速度が第1所定速度(例えば100[km/h])以上である場合、車両1の走行速度に応じてスポイラ上面31を後方に移動させる距離ΔLを求める(予めマップ等を作成して記憶装置に記憶させておく)。そして制御装置50は、スポイラ上面31の移動距離が求めた距離ΔLとなるように、駆動装置51へ制御信号を出力して、スポイラ上面31の位置を、図10にて実線にて示す位置へと変更する。なお図10中において二点鎖線にて示すスポイラ基準位置(30P)から、スポイラ上面31の後方へ移動させる距離ΔLは、例えば数[mm]~10[mm]程度である。ルーフ隙間10Sがより大きくなることで、より多くの走行風が、ルーフ隙間10Sからルーフ後部空間10Kへと導かれる。これにより、右縁排出口49R及び左縁排出口49L(図1、図4参照)から排出される走行風の風量が増量されて適量のエアカーテンが形成され、走行風の巻き込みによる渦U(図13、図14参照)の発生を抑制し、当該渦Uによる空気抵抗の増加を抑制することができる。
なお、車両の走行時により多くの走行風をルーフ隙間10Sからルーフ後部空間10Kへと導入するので、当該個所での空気抵抗は増加する。しかし、巻き込みによる渦U(図13、図14参照)の発生を抑制して、当該渦Uによる空気抵抗の増加を抑制しており、車両1の全体の空気抵抗としては、ルーフ隙間10Sを大きくしなかった場合と比較して、より低減させることができる(ルーフ隙間10Sの拡大による空気抵抗の増量分よりも、渦の抑制による空気抵抗の減量分のほうが大きい)。
なお、制御装置50、駆動装置51、ギア53等の代わりに、応力が印加された場合に変形し、応力の印加が無くなった場合に復元する弾性部材(バネ、ゴム等)を用いてもよい。この場合、弾性部材の一方端はスポイラ底面32に接続され、弾性部材の他方端はスポイラ上面31に接続される。
弾性部材は、車両1の走行速度が第1所定速度以上に相当する走行風の風量である所定風量以上の場合に、当該走行風からの応力によって変形して、スポイラ上面31をスポイラ基準位置(30P)(図10中の二点鎖線にて示すスポイラ上面31の位置)から後方に向かって移動可能とするように弾性力が調整されている。また弾性部材は、走行風の風量が所定風量未満の場合に、上記の変形から復元してスポイラ上面31をスポイラ基準位置(30P)に戻すように弾性力が調整されている。
●[第4の実施の形態の導入風量調整機構(図11、図12)]
次に図11を用いて、導入風量調整機構の第4の実施の形態について説明する。図11は車両1の平面図を示しており、スポイラ30Dのスポイラ上面が、車両1の左右方向に沿って複数に分割されており、図11の例では3つに分割されている。そして3つに分割されたスポイラ左上面34L、スポイラ中上面34M、スポイラ右上面34Rのそれぞれに対して、駆動装置51等が設けられている。スポイラ左上面34L、スポイラ中上面34M、スポイラ右上面34Rのそれぞれの駆動装置等は、図7に示す第1の実施の形態の構成、または図9に示す第2の実施の形態の構成、または図10に示す第3の実施の形態の構成、のいずれであってもよく、図11に示す例では、図7に示す第1の実施の形態の構成である例を示している。従って、スポイラ左上面34L、スポイラ中上面34M、スポイラ右上面34Rのそれぞれの構成については説明を省略する。
制御装置50は、車両1の走行速度を検出可能であり、かつ、車両1の旋回方向(右旋回、左旋回)または操舵角度(右への操舵角度、左への操舵角度)を検出可能である。そして制御装置50は、検出した走行速度と、旋回方向または操舵角度とに基づいて、それぞれの駆動装置51を制御する。なお、操舵角度を検出する場合、例えば制御装置50は、操舵角度センサからの検出信号に基づいて操舵角度を検出する。また旋回方向を検出する場合、例えば制御装置50は、加速度センサ等からの検出信号に基づいて旋回方向を検出する。なお、他の制御機器が検出した操舵角度や旋回方向を通信等にて取得してもよい。
例えば制御装置50には、第1所定速度(例えば100[km/h])、第2所定速度(例えば120[km/h])、第1右操舵角度(例えばステアリングを右回りに180[°])、第1左操舵角度(例えばステアリングを左回りに180[°])等が記憶装置に記憶されている。なお、車両1の走行速度が高くなるほど、巻き込みによる渦が発生しやすく、車両1の旋回中には、旋回のアウト側よりもイン側のほうが巻き込みによる渦が発生しやすい。
例えば制御装置50は、図12の例に示すような制御を行う。制御装置50は、走行速度が第1所定速度未満の場合、スポイラ左上面34L、スポイラ中上面34M、スポイラ右上面34Rのそれぞれがスポイラ基準位置となるように、各駆動装置51に制御信号を出力する。また制御装置は、走行速度が第2所定速度以上の場合、スポイラ左上面34L、スポイラ中上面34M、スポイラ右上面34Rのそれぞれがスポイラ基準位置から上方へ旋回するように、各駆動装置51に制御信号を出力する。
また制御装置50は、走行速度が第2所定速度未満かつ第1所定速度以上の場合、図12の例に示すように、車両の操舵角度(または旋回方向)に応じて、以下のように制御を行う。制御装置50は、操舵角度が第1右操舵角度以上(または車両が右旋回中)の場合、スポイラ左上面34Lの駆動装置に対してスポイラ基準位置となるように制御信号を出力し、スポイラ中上面34Mとスポイラ右上面34Rの各駆動装置に対してスポイラ基準位置から上方へ旋回するように制御信号を出力する。また制御装置50は、操舵角度が第1左操舵角度以上(または車両が左旋回中)の場合、スポイラ左上面34Lとスポイラ中上面34Mの各駆動装置に対してスポイラ基準位置から上方へ旋回するように制御信号を出力し、スポイラ右上面34Rの駆動装置に対してスポイラ基準位置となるように制御信号を出力する。また制御装置50は、操舵角度が第1右操舵角度未満かつ第1左操舵角度未満(または車両が直進中)の場合(ほぼ直進中とみなすことができる場合)、スポイラ左上面34Lとスポイラ右上面34Rの各駆動装置に対してスポイラ基準位置となるように制御信号を出力し、スポイラ中上面34Mの駆動装置に対してスポイラ基準位置から上方へ旋回するように制御信号を出力する。
上記の制御により、車両の走行速度と旋回方向に応じて、走行風の巻き込みによる渦の発生(図13、図14参照)を適切に抑制し、空気抵抗の増加を抑制することができる。
本発明の、車両のバックドア空気抵抗低減構造は、本実施の形態で説明した構成、構造、動作等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
第4の実施の形態の説明では、分割したそれぞれのスポイラ上面に第1の実施の形態の導入風量調整機構を備えた例を説明したが、分割したそれぞれのスポイラ上面に、第2または第3の実施の形態の導入風量調整機構を備えるようにしてもよい。また第4の実施の形態の説明では、スポイラ上面を左右方向に沿って3つに分割した例を説明したが、2つ以上の複数であればいくつに分割してもよい。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
1 車両
10 ルーフ
10K ルーフ後部空間
10S ルーフ隙間
10V 仮想平面
11 ルーフ後端凹部
12 ルーフ面
12B ルーフ面後端部
20L、20R ボディ
21 車両後部開口部
21S ウェザーストリップ
22L、22R ボディアウタ
23L、23R、24L、24R ボディインナ
25L 車両開口左縁部
25R 車両開口右縁部
28L、28R ダンパ
30、30A、30B、30C、30D スポイラ
30P スポイラ基準位置
31 スポイラ上面
31A スポイラ上面前方部
31M 導入板
32 スポイラ底面
33 ヒンジ
34L スポイラ左上面
34M スポイラ中上面
34R スポイラ右上面
40 バックドア
40L バックドア左縁部
40R バックドア右縁部
41 バックドア上端部
42 バックドアインナ
43 バックドアウィンドウ
44 バックドアトリム
45 バックドアアウタ
48L バックドア左縁空間
48R バックドア右縁空間
49L 左縁排出口
49R 右縁排出口
50 制御装置(導入風量調整機構)
51 駆動装置(導入風量調整機構)
52 伸縮シャフト(導入風量調整機構)
53 ギア(導入風量調整機構)
W、V 走行風
U 渦
Y エアカーテン

Claims (4)

  1. 車両の後部に設けられた開口部である車両後部開口部を開閉するバックドアにおける車両の走行時の空気抵抗を低減する、車両のバックドア空気抵抗低減構造であって、
    車両のルーフの後端には、下方に向かって凹んだルーフ後端凹部が形成され、
    前記ルーフ後端凹部を覆うように前記バックドアの上端部であるバックドア上端部が配置されており、
    車両の前記ルーフにおける前記ルーフ後端凹部よりも前方のルーフ面の後端部であるルーフ面後端部から離れて前記ルーフ面後端部よりも後方の位置、かつ前記バックドア上端部よりも上方の位置、かつ前記ルーフ面を仮想的に延長した仮想平面の位置、となるスポイラ基準位置に平面状のスポイラ上面を有するスポイラと、
    前記ルーフ面後端部と前記スポイラ上面の先端部との間の隙間であるルーフ隙間に接続されているとともに、前記スポイラ上面と前記ルーフ後端凹部との間に設けられた空間であるルーフ後部空間と、
    前記バックドアの右縁部であるバックドア右縁部と、前記車両後部開口部の右縁部に隣接する車両の部位である車両開口右縁部と、の間となる車両内に設けられて前記ルーフ後部空間に連通されたバックドア右縁空間と、
    前記バックドアの左縁部であるバックドア左縁部と、前記車両後部開口部の左縁部に隣接する車両の部位である車両開口左縁部と、の間となる車両内に設けられて前記ルーフ後部空間に連通されたバックドア左縁空間と、
    前記バックドア右縁空間と車両の外部とを連通する右縁排出口と、
    前記バックドア左縁空間と車両の外部とを連通する左縁排出口と、
    車両の走行時において前記ルーフ隙間から前記ルーフ後部空間へと導入した走行風を、前記バックドア右縁空間及び前記バックドア左縁空間へと導いて前記右縁排出口及び前記左縁排出口から排出する際の風量を、車両の走行速度または車両の走行時の風量である走行風量に応じて調整する、導入風量調整機構と、
    を有している、
    車両のバックドア空気抵抗低減構造。
  2. 請求項1に記載の車両のバックドア空気抵抗低減構造であって、
    前記導入風量調整機構は、
    前記スポイラ上面が前記スポイラ基準位置から車両の後方に向かって移動可能、あるいは前記スポイラ上面の少なくとも前方部が前記スポイラ基準位置から車両の上方に向かうように旋回可能、となるように弾性部材にて支持された前記スポイラ上面と、
    前記弾性部材と、
    を有しており、
    前記弾性部材は、
    前記走行風量が所定風量以上の場合に前記走行風からの応力によって変形することで、前記スポイラ上面を前記スポイラ基準位置よりも後方に移動または上方に旋回させ、
    前記走行風量が前記所定風量未満の場合に前記変形から復元して前記スポイラ上面を前記スポイラ基準位置へと戻す、
    車両のバックドア空気抵抗低減構造。
  3. 請求項1に記載の車両のバックドア空気抵抗低減構造であって、
    前記導入風量調整機構は、
    前記スポイラ上面を前記スポイラ基準位置から車両の後方に向かって移動可能、あるいは前記スポイラ上面の少なくとも前方部が前記スポイラ基準位置から車両の上方に向かうように旋回可能、とする駆動装置と、
    前記駆動装置を制御する制御装置と、
    を有しており、
    前記制御装置は、
    前記走行速度を検出し、検出した前記走行速度に基づいて前記駆動装置を制御する、
    車両のバックドア空気抵抗低減構造。
  4. 請求項3に記載の車両のバックドア空気抵抗低減構造であって、
    前記スポイラ上面は、車両の左右方向に沿って複数に分割されており、
    分割された前記スポイラ上面のそれぞれに対して前記駆動装置が設けられており、
    前記制御装置は、
    前記走行速度と、車両の旋回方向または操舵角度とを検出し、検出した前記走行速度と、前記旋回方向または前記操舵角度とに基づいて、それぞれの前記駆動装置を制御する、
    車両のバックドア空気抵抗低減構造。
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