JP2017165196A - 車両の前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行中の車両の空気抵抗の抑制を図り燃費の向上を図る。
【解決手段】風路20は、ホイールハウス16よりも前方の車両10の箇所に設けられ、車両10の前後方向に延在しホイールハウス16内に走行風を導く。風路20の車両前方箇所は、フロントバンパカバー12Aに形成された前開口2002となっており、風路20の車両後方箇所は、ホイールハウス16内に開放された後開口2004となっている。風路20は、前方から後方に至るにつれて断面積が次第に大きくなるように形成され、予め定められた車速において後開口2004での走行風の流速V2が予め定められた所定範囲になるように、前開口2002の断面積A1が後開口2004の断面積A2よりも小さくなるように定められている。
【選択図】図3

Description

本発明は車両の前部構造に関する。
従来から走行中の車両に作用する空気抵抗を抑制して燃費の向上を図る車両の前部構造が提案されている。
特許文献1には、路面と車両下面との間からホイールハウス内に流入する走行風が車幅方向外側に噴出することで空気の流れに乱れが生じ空気抵抗が悪化するため、この空気の流れの乱れを抑制する技術が提案されている。
すなわち、この技術では、車両前部からの走行風をホイールハウス内に導入する空気通路を設け、空気通路からの走行風を車輪の外周面に衝突させる空気噴出口をホイールハウスの隔壁に設けることで、路面と車両下面との間からホイールハウス内に流入する走行風を抑制し、ホイールハウスから噴出する空気の流れの乱れの減少を図っている。
しかしながら、この技術では、走行風を車輪に衝突させることから、車輪に作用する空気抵抗が増加することが避けられず、車両全体に作用する空気抵抗の抑制を図る上で改善の余地がある。
一方、本発明者らは、車両走行中に、走行風がフロントバンパの前面に当たることでフロントバンパの前面に加わる圧力と、走行風が当たらないフロントバンパの後面に加わる圧力との差が、車両の空気抵抗に大きな影響を与えることに着目した。
特開2014−125013号公報
本発明は上記圧力の差に着目してなされたものであり、その目的は、走行中の車両の空気抵抗の抑制を図り燃費の向上を図る上で有利な車両の前部構造を提供することにある。
上述の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ホイールハウスに前輪が収容された車両の前部構造であって、前記ホイールハウスよりも前方の車両の箇所に、車両の前後方向に延在し前記ホイールハウス内に走行風を導く風路が設けられ、予め定められた車速において前記風路の車両後方箇所の走行風の流速が予め定められた所定範囲になるように、車両の前方に位置する前記風路の断面が車両の後方に位置する前記風路の断面よりも小さく形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記風路は、前輪よりも車幅方向内側に変位した箇所で車両の前後方向に延在していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記風路に、前記風路の断面積を調節するシャッターが設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記風路の車両後方箇所は、前記ホイールハウス内に開放された後開口となっており、前記シャッターの開度を、前記後開口を通過する走行風の流速に応じて調節する制御部が設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、予め定められた車速において風路の車両後方箇所の走行風の流速が予め定められた所定範囲となるため、ホイールハウス内の圧力が上昇し、フロントバンパの前側の空気の圧力と、ホイールハウス内の空気の圧力との差が減少する。
したがって、走行風による車両を後方に押す力が低減されることになり、走行中の車両の空気抵抗を低減することができ、燃費の向上を図る上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、風路が前輪よりも車幅方向内側に変位した箇所で車両の前後方向に延在しているため、前輪に走行風が当たることで生じる空気抵抗を抑制し燃費の向上を図る上でより有利となる。
請求項3記載の発明によれば、シャッターにより風路の断面積を調節することにより、車速に拘わらず、風路の車両後方箇所の走行風の流速が予め定められた所定範囲になるようにする上でより有利となるため、走行中の車両の空気抵抗を低減し燃費の向上を図る上でより有利となる。
請求項4記載の発明によれば、シャッターの開度を、後開口を通過する走行風の流速に応じて調節するので、請求項3の効果を高める上で有利となる。
第1の実施の形態に係る車両の前部構造を示す車両の側面図である。 (A)は図1のAA線断面、(B)は(A)のBB線断面図である。 第2の実施の形態におけるシャッターの構造を示す説明図であり、(A)はシャッターの第1の例を示す説明図、(B)はシャッターの第2の例を示す説明図、(C)はシャッターの第3の例を示す説明図である。 シャッターの制御動作を説明するフローチャートである。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、図1、図2において、符号FRは車両前方、符号RRは車両後方、符号UPは車両上方、符号OUTは車幅方向外側を示している。
図1、図2に示すように、車両10の前部には、フロントバンパ12と、前部空間14と、ホイールハウス16と、前輪18と、風路20とが配置されている。
フロントバンパ12は、不図示のバンパビームと、フロントバンパカバー12Aとを含んで構成されている。
バンパビームは、車両前部において車幅方向に延在し、その両側が車体フレームを構成する部材に取着されている。フロントバンパカバー12Aは合成樹脂製で、バンパビームにボルトにより締結されている。
前部空間14は、フロントバンパ12の後方に位置し、不図示ダッシュボードにより車室の前方に仕切られ、ボンネット22により開閉される。
車両10がエンジン車であれば、前部空間14にはエンジンが収容され、車両10がハイブリッド車、あるいは、プラグインハイブリッド車であれば、前部空間14にはエンジンおよびインバータが収容され、車両10が電動車であれば、前部空間14にはインバータが収容される。
ホイールハウス16は、前輪18を収容するものであり、フェンダーシールドやスプラッシュシールドなどの車体を構成する車体パネルの部分によって構成されている。
ホイールハウス16内は、前部空間14と連通しており、ホイールハウス16内の圧力が変化すると、その圧力の変化は音速の速度で前部空間14に伝わる。
風路20は、ホイールハウス16よりも前方の車両10の箇所に設けられている。
風路20は、車両10の前後方向に延在しホイールハウス16内に走行風を導くものである。
風路20の車両前方箇所は、フロントバンパカバー12Aに形成された前開口2002となっており、風路20の車両後方箇所は、ホイールハウス16内に開放された後開口2004となっている。
図1に示すように、風路20は、前方から後方に至るにつれて断面積が次第に大きくなるように形成され、したがって、前開口2002の断面積A1が後開口2004の断面積A2よりも小さく形成されている。
本実施の形態では、図2(B)に示すように、風路20は断面が矩形状を呈し、風路20は、車幅方向の幅Wと、上下方向の高さHを有している。
本実施の形態では、風路20は、幅Wが均一であり、高さHが車両10の前方から後方に至るにつれて次第に大きくなるように形成されている。
なお、風路20は、高さHが均一で、幅Wが車両10の前方から後方に至るにつれて次第に大きくなるように形成されていてもよいし、風路20は、幅Wと高さHの双方が車両10の前方から後方に至るにつれて次第に大きくなるように形成されていてもよい。なお、風路20の断面形状は、円形や多角形などであってもよく矩形に限定されない。
また、本実施の形態では、図2(A)に示すように、風路20は、前輪18よりも車幅方向内側に変位した箇所で車両10の前後方向に延在しており、後開口2004からホイールハウス16内に導かれた走行風が前輪18に直接当たらないように図られている。
次に作用効果について説明する。
車両10の走行時、走行風は、前開口2002から風路20内に導入され後開口2004からホイールハウス16内に至る。
ここで、前開口2002の断面積をA1、後開口2004の断面積をA2とし、前開口2002での走行風の流速をV1、後開口2004での走行風の流速をV2としたとき、以下の関係式(1)が成立する。
V2=(V1×A1)/A2……(1)
この関係式(1)に基いて、後開口2004での走行風の流速V2が予め定められた所定範囲になるように、前開口2002の断面積A1が後開口2004の断面積A2よりも小さくなるように設定する。
このように前開口2002の断面積A1と後開口2004の断面積A2とを設定すると、走行風の流速が高いほど走行風の圧力が低下し、走行風の流速が低いほど走行風の圧力が増加するという関係から、ホイールハウス16内の圧力が上昇し、フロントバンパ12の前側の空気の圧力と、ホイールハウス16内の空気の圧力との差が減少する。
また、ホイールハウス16内の圧力は、前部空間14に伝わるため、フロントバンパ12の前側の空気の圧力と、前部空間14の圧力との差も減少する。
したがって、走行時におけるフロントバンパ12の前面に加わる圧力と、フロントバンパ12の後側の車体部分であるホイールハウス16および前部空間14に加わる圧力との差が減少する。
そのため、走行風による車両10を後方に押す力が低減されることになり、走行中の車両10の空気抵抗を低減することができ、燃費の向上を図る上で有利となる。
流速V1、V2は、車速に応じて変化するため、流速V2が所定範囲となる断面積の比率A1/A2は車速に応じて異なる。
したがって、車両10が空気抵抗の影響を大きく受ける車速を予め設定しておき、この車速に応じて断面積の比率A1/A2を設定すればよい。
例えば、車両10が空気抵抗の影響を大きく受ける車速を、日本仕様の車両には、70km/h、80km/h、90km/h、100km/hに予め設定すればよく、ヨーロッパ仕様の車両には、アウトバーンがあるため、100km/h、120km/h、140km/h、160km/hに予め設定すればよい。
なお、車両10が空気抵抗の影響を大きく受ける車速の設定は、上述のように70km/h以上の適宜値とすることができ、例えばスポーツタイプの車両やワンボックスカーなど車種に応じても適宜設定することができる。
例えば、予め車速を70km/hに設定し、この車速に対応して流速V2が所定範囲となる断面積の比率A1/A2を設定した場合、車速が70km/hよりも高くなるほど、流速V2が増加する。
そのため、風路20を介してホイールハウス16に導かれる走行風が前輪18に当たりやすくなり、空気抵抗を抑制する効果が低下する。
しかしながら、本発明を適用しない場合に比較して空気抵抗を抑制する効果は発揮される。
また、本実施の形態では、風路20は、前輪18よりも車幅方向内側に変位した箇所で車両10の前後方向に延在しているため、風路20を介して前輪18に当たる走行風を減らすことができ、前輪18に走行風が当たることで生じる空気抵抗を抑制できるため、走行中の車両10の空気抵抗を低減することができ、燃費の向上を図る上でより有利となる。
なお、第1の実施の形態では、70km/h以上の車速に対応して流速V2が予め定められた所定範囲となる断面積の比率A1/A2を予め設定した場合について説明した。
しかしながら、車速が70km/h未満であっても車両10がある程度の空気抵抗の影響を受けるので、70km/h未満の車速に対応して流速V2が予め定められた所定範囲となる断面積の比率A1/A2を予め設定してもよく、その場合、走行中の車両10の空気抵抗を低減することで燃費の向上を図ることができることは無論である。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について図3(A)、(B)、(C)、図4を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
第1の実施の形態では、予め定められた車速(例えば70km/h)に対応して流速V2が予め定められた所定範囲となる断面積の比率A1/A2を設定しており、車速が変化した場合でも前開口2002および後開口2004の断面積は固定値となる。
前述したように、前開口2002および後開口2004の走行風の流速V1、V2は車速の影響を受けるため、前開口2002および後開口2004の断面積の比率A1/A2が固定されていると、車速が上記予め定められた車速から変化した場合に、空気抵抗を低減する効果を最大限には得られないことが考えられる。
また、前開口2002および後開口2004の断面積の比率A1/A2が適切で無いと、タイヤやホイールハウス16を構成する車体の部分に走行風が当たって空気抵抗が増加することが懸念される。
そこで、第2の実施の形態では、後開口2004の走行風の流速V2に応じて風路20の断面積の大きさを調節するようにしたものであり、シャッター24と、流速検出部26と、ECU28とを備えている。
本実施の形態では、シャッター24は、後開口2004の走行風の流速V2に応じて風路20の断面積の大きさを調節するものであり、後開口2004に設けられている。
なお、シャッター24は、前開口2002に設けても、前開口2002および後開口2004の双方に設けてもよく、要するに風路20の断面積の大きさを調節することで、前開口2002および後開口2004の断面積の比率A1/A2を調節することができればよい。
シャッター24の具体的な構成として以下のようなものが例示される。
第1の例では、シャッター24は、図3(A)に示すように、後開口2004を開閉する方向にスライド可能に設けられた蓋部2402で構成されている。
蓋部2402は、アクチュエータ30によりスライド移動されることで風路20の断面積の大きさを調整する。
アクチュエータ30は、モータ3002と、モータ3002の駆動軸により回転される送りねじ3004と、蓋部2402に設けられ送りねじ3004に螺合する雌ねじ部材3006とで構成されている。
また、第2の例では、シャッター24は、図3(B)に示すように、後開口2004の内側で支軸2410を中心に支軸2410と一体に回転する複数のフィン2412で構成されている。
複数のフィン2412は、アクチュエータ32により各支軸2410が回転されることで揺動し、風路20の断面積の大きさを調整する。
アクチュエータ32は、モータ3202と、モータ3202の駆動軸に連結されモータ3402の回転により各支軸2410を回転させるギア機構3204で構成されている。
また、第3の例では、シャッター24は、図3(C)に示すように、円形の開口に設けられ周方向に移動することで開口を開閉する複数のフィン2420で構成されている。
複数のフィン2420は、アクチュエータ30により周方向に移動されることで風路20の断面積の大きさを調整する。
アクチュエータ34は、モータ3402と、モータ3402の駆動軸に連結されモータ3402の回転により各フィン2420を周方向に移動させるギア機構3404で構成されている。
上述したようにシャッター24の構成は種々考えられ、従来公知の様々なシャッターの構成が適用可能である。
流速検出部26は、後開口2004の流速V2を検出し、その検出結果をECU28に供給するものである。
なお、流速V2>0は、後開口2004からホイールハウス16内に走行風が流れる状態を示している。
また、流速V2=0は、後開口2004を通過する走行風が無い状態を示している。
また、流速V2<0は、ホイールハウス16内から後開口2004に走行風が流れる状態を示し、風路20内が負の圧力となっていることを示している。
ECU28は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
ECU28には、アクチュエータ30、32,34のモータ3002,3202,3402が接続されており、CPUが上記制御プログラムを実行することにより、モータ3002,3202,3402の回転制御を行なうものである。
すなわち、ECU28は、流速検出部26で検出された流速V2が低いほど後開口2004の断面積A2を狭く、流速検出部26で検出された流速V2が高いほど後開口2004の断面積A2を広く調節する制御部28Aを構成している。
図4のフローチャートを参照して制御部28Aの動作について説明する。
制御部28Aは、流速検出部26で検出された流速V2が予め定められた所定範囲であるか否かを判定する(ステップS10)。
所定範囲とは、流速V2がゼロに近い正の値となる範囲であり、所定範囲は、0<V2≦αで規定される。ただし、αは0より大きく、車両の空気抵抗を充分に低減できるに足る値として設定される。
ステップS10の判定が肯定であれば、後開口2004の断面積A2を維持し、言い換えると、前開口2002の断面積A1と後開口2004の断面積A2との比率(A1/A2)を維持する(ステップS12)。
これにより、流速V2がゼロに近い正の値となる状態が維持され、したがって、フロントバンパ12の前面に加わる圧力と、フロントバンパ12の後側の車体部分であるホイールハウス16および前部空間14に加わる圧力との差が減少した状態が維持され、走行中の車両10の空気抵抗が抑制された状態が維持される。
ステップS10の判定が否定であり、流速V2が上記所定範囲を上回った場合(V2>α)は、フロントバンパ12の前面に加わる圧力が、フロントバンパ12の後側の車体部分であるホイールハウス16および前部空間14に加わる圧力よりも大きい。
したがって、制御部28Aは、後開口2004の断面積A2を所定量増加させ、言い換えると、前開口2002の断面積A1と後開口2004の断面積A2との比率(A1/A2)が所定量減少するようにアクチュエータ30を制御する(ステップS14)。
これにより、流速V2が低下し、したがって、ホイールハウス16内の圧力が増加し、フロントバンパ12の前面に加わる圧力と、フロントバンパ12の後側の車体部分であるホイールハウス16および前部空間14に加わる圧力との差が減少し、走行中の車両10の空気抵抗が抑制される。
ステップS10の判定が否定であり、流速V2が上記所定範囲を下回った場合(V2≦0)は、流速V2が負の値であり、風路20内の圧力が低下し、フロントバンパ12の前面に加わる圧力が風路20内の圧力よりも大きくなり、したがって、フロントバンパ12の前面に加わる圧力と風路20内の圧力との差によって空気抵抗が発生してしまう。
したがって、制御部28Aは、後開口2004の断面積A2を所定量低下させ、言い換えると、前開口2002の断面積A1と後開口2004の断面積A2との比率(A1/A2)が所定量増加するようにアクチュエータ30を制御する(ステップS16)。
これにより、流速V2が負の値からゼロに向かって上昇し、したがって、風路20内の圧力が増加し、フロントバンパ12の前面に加わる圧力と風路20内の圧力との差が低下し、走行中の車両10の空気抵抗が抑制される。
このような処理を繰り返して実行することで車速による流速V2の変化に拘わらず、フロントバンパ12の前面に加わる圧力と、フロントバンパ12の後側の車体部分であるホイールハウス16および前部空間14に加わる圧力との差をほぼゼロにすることができる。
したがって、車速に拘わらず、走行風による車両10を後方に押す力が低減されることになり、走行中の車両10の空気抵抗を一層低減することができ、燃費の向上を図る上でより一層有利となる。
10 車両
12 フロントバンパ
14 前部空間
16 ホイールハウス
18 前輪
20 風路
24 シャッター
26 流速検出部
28 ECU
28A 制御部
30、32、34 アクチュエータ

Claims (4)

  1. ホイールハウスに前輪が収容された車両の前部構造であって、
    前記ホイールハウスよりも前方の車両の箇所に、車両の前後方向に延在し前記ホイールハウス内に走行風を導く風路が設けられ、
    予め定められた車速において前記風路の車両後方箇所の走行風の流速が予め定められた所定範囲になるように、車両の前方に位置する前記風路の断面が車両の後方に位置する前記風路の断面よりも小さく形成されている、
    ことを特徴とする車両の前部構造。
  2. 前記風路は、前輪よりも車幅方向内側に変位した箇所で車両の前後方向に延在している、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の前部構造。
  3. 前記風路に、前記風路の断面積を調節するシャッターが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両の前部構造。
  4. 前記風路の車両後方箇所は、前記ホイールハウス内に開放された後開口となっており、
    前記シャッターの開度を、前記後開口を通過する走行風の流速に応じて調節する制御部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項3記載の車両の前部構造。
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CN112839860A (zh) * 2018-10-18 2021-05-25 兰博基尼汽车股份有限公司 用于控制汽车上的气动载荷的调节装置

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