JP2017007267A - 液体収容容器装着部および印刷装置 - Google Patents

液体収容容器装着部および印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体収容容器を取り外す際に液体が飛散することを防止或いは抑制できる印刷装置を提供すること。【解決手段】プリンターは、インクカートリッジ装着部6と、印刷ヘッドと、インク導入針31と印刷ヘッドを連通するインク流路を有する。インクカートリッジ装着部6は、インクカートリッジ7(液体収容容器)が装着されたときに当該インクカートリッジ7のインク供給口8に挿入されるインク導入針31を備える。インク導入針31は先端部94に撥水面100を備える。インクカートリッジ7の交換時にインク導入針31がインク供給口8から引き抜かれる際には、撥水面100によってインク導入針31にインクが保持されることが抑制される。これにより、インク導入針31とインク供給口8の間でインクが糸を引くように延びることを抑制できる。よって、糸状となった液体が千切れて液体が飛散することを防止或いは抑制できる。【選択図】図6

Description

本発明は、インクなどの液体を収容する液体収容容器が着脱可能に装着される液体収容容器装着部、および液体装着部を備える印刷装置に関する。
インクジェットプリンターはインクを収容するインクカートリッジが着脱可能に装着されるカートリッジ装着部を備える。インクカートリッジはカートリッジ装着部への装着方向の前面にインク供給口を有しており、カートリッジ装着部はインクカートリッジがカートリッジ装着部に装着されたときにインク供給口に挿入されるインク導入針を有する。インク導入針はインク流路を介して印刷ヘッドに連通している。
特許文献1に記載のインクジェットプリンターでは、インク供給口は、エラストマーなどの弾性部材からなる筒状パッキンの内周面により規定されている。インクカートリッジにおける筒状パッキンよりも内側には、インク供給口を開閉する弁機構が設けられている。弁機構は、筒状パッキンに内側から当接してインク供給口を封鎖する閉位置と、閉位置よりもインクカートリッジの内側に位置する開位置との間を移動する弁体と、弁体を閉位置に付勢する付勢部材を備える。インクカートリッジをカートリッジ装着部に装着する装着時には、インク供給口に挿入されたインク導入針が弁体を閉位置から開位置に移動させる。これにより、インク導入針とインクカートリッジが連通し、インクカートリッジから印刷ヘッドへのインクの供給が可能となる。
特開2007−30519号公報
インクカートリッジをカートリッジ装着部から取り外す際には、インクカートリッジを装着方向とは反対方向に移動させて、インク供給口からインク導入針を引き抜く。
ここで、液体導入針(インク導入針)が液体供給口(インク供給口)から引き抜かれる時に、液体(インク)が飛散して、液体収容容器(インクカートリッジ)の前面やカートリッジ装着部の内壁に付着する場合がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、液体収容容器を取り外す際にインクなどの液体が飛散することを防止或いは抑制できる液体収容容器装着部および印刷装置を提供することにある。
液体導入針が液体供給口から引き抜かれる様子を本発明者らが高速度カメラを用いて観察したところ、液体導入針と液体供給口が離間する際に液体導入針と液体供給口の間で液体(インク)が糸を引くように延びており、糸状となった液体が千切れるときに液体が飛散することが確認された。また、このような現象は、液体(インク)の粘度が比較的低い場合にも認められた。本発明は、このような発明者らの新たな知見に基づく。
上記の課題を解決するために、本発明は、液体供給口を備える液体収容容器が着脱可能に装着される液体収容容器装着部において、前記液体供給口に挿入される液体導入針を有し、前記液体導入針には、撥水面が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、液体導入針に撥水面が設けられている。ここで、撥水面は濡れ性が低く、撥水面に付着した液体の接触角度が大きいので、液体導入針が液体供給口から引き抜かれる際に、液体導入針の側に液体が保持されることが抑制される。これにより、液体導入針と液体供給口の間に液体が両持ちの状態で保持されて、液体が糸を引くように延びることを抑制できる。よって、糸状となった液体が千切れて液体が飛散することを防止或いは抑制できる。
本発明において、前記液体供給口及び前記液体導入針は、前記液体導入針に設けられる液体導入孔を介して連通され、前記撥水面は、前記液体導入針の前記液体導入孔より先端側に設けられていることが望ましい。液体導入針が液体供給口から引き抜かれる際に、液体は、液体導入針の液体導入孔よりも先端側と液体供給口との間で両持ちの状態となりやすい。従って、液体導入針の液体導入孔よりも先端側に撥水面を設ければ、液体が糸を引くように延びることを抑制しやすい。
本発明において、前記液体導入針は、前記液体供給口に挿入される際に当該液体供給口を規定している環状の弾性部材に内周側から摺接する摺接部と、前記摺接部より先端側に当該摺接部よりも小径に設けられた先端部とを備え、前記撥水面は、前記先端部に設けられていることを特徴とする。このようにすれば、先端部に設けた撥水面が液体供給口を規定する弾性部材との摺接によって磨耗することを抑制できる。
本発明において、前記撥水面は、前記摺接部および先端部の表面に撥水膜を形成することにより設けられており、前記摺接部に設けられた撥水膜は、前記先端部に設けられた撥水膜よりも厚いものとすることができる。このようにすれば、摺接部に設けた撥水面を長い期間に渡って維持することが可能となる。
本発明において、前記撥水面は、前記摺接部および先端部の表面に撥水膜を形成することにより設けられており、前記摺接部に設けられた撥水膜の硬度は、前記先端部に設けられた撥水膜の硬度よりも高いものとすることができる。このようにすれば、摺接部に設けた撥水面を長い期間に渡って維持することが可能となる。
次に、本発明の印刷装置は、上記の液体収容容器装着部と、印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドと前記液体導入針とを連通する液体流路と、を有し、前記液体流路を介して前記液体収容容器装着部に装着された前記液体収容容器に収容されたインクを前記印刷ヘッドに供給することを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、インクを収容する液体収容容器を液体収容容器装着部から取り外す際に、インクが飛散して、液体収容容器や液体収容容器装着部に付着することを防止或いは抑制できる。
本発明を適用したインクジェットプリンターの外観斜視図および断面図である。 図1のインクジェットプリンターのインク供給系の説明図である。 蓋体を取り除いたインクカートリッジの斜視図である。 インクカートリッジのインク供給口構成部材の説明図である。 インクカートリッジ装着部の縦断面図である。 インク導入針の斜視図である。 インクカートリッジの着脱動作の説明図である。 インクカートリッジとインク導入針の間でインクが延びる状態の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した液体収容容器装着部を備える印刷装置を説明する。
(印刷装置)
図1(a)はインクジェットプリンターの外観斜視図であり、図1(b)はその内部構造を示す断面図である。図2は図1のインクジェットプリンター1のインク供給系の説明図である。図1(a)に示すように、インクジェットプリンター1は、全体として前後方向に長い直方体形状のプリンター筐体2を備える。プリンター筐体2の前面2aの上側部分には、その幅方向一方側に操作パネル3が設けられ、他方側に排紙口4が形成されている。操作パネル3の下方には開閉蓋5が設けられている。開閉蓋5はプリンター筐体2内に設けられたインクカートリッジ装着部(液体収容容器装着部)6を開閉する。
図2に示すように、インクカートリッジ装着部6には直方体形状のインクカートリッジ7が着脱可能に装着されている。インクカートリッジ7はインクジェットプリンター1にインクを供給するためのインク供給口(液体供給口)8を備える。以下では、互いに直交する3方向を幅方向X、前後方向Yおよび上下方向Zとして、インクジェットプリンター1を説明する。また、排紙口4が設けられている側を前後方向Yの前方(前側)+Y、その反対側を後方(後側)−Yとして説明する。
図1(b)に示すように、プリンター筐体2の内部には、後方−Yの下側部分にロール紙を装填するためのロール紙収納部11が形成されている。また、プリンター筐体2の内部には、ロール紙収納部11から印刷ヘッド12による印刷位置Pを経由して排紙口4に至る紙搬送路13が形成されている。紙搬送路13は、ロール紙収納部11から後方−Yに向かって斜め上方に延びた後に前方+Yに湾曲し、そのまま前方+Yに延びて排紙口4に達する。
印刷ヘッド12は、プリンター筐体2の前端側の上側部分に配置されている。印刷ヘッド12は、インクジェットヘッドであり、そのインクノズル面12aを下方に向けた状態でキャリッジ15に搭載されている。
印刷ヘッド12の下方にはインクノズル面12aと所定のギャップを開けてプラテンユニット16が配置されている。印刷位置Pはプラテンユニット16により規定されている。プラテンユニット16には、ロール紙から繰り出される長尺状の記録紙を搬送する搬送機構17が搭載されている。搬送機構17は駆動源として搬送モーター18を備える。前後方向Yでキャリッジ15を挟んだ両側には幅方向Xに延びる一対のキャリッジガイド軸21が平行に配置されている。キャリッジ15はこれら一対のキャリッジガイド軸21によって幅方向Xに移動可能な状態で支持されている。
キャリッジ15が幅方向Xに移動することにより、印刷ヘッド12は、印刷位置Pと、幅方向Xで紙搬送路13から外側に外れたメンテナンス位置Mの間を移動する(図1(a)参照)。メンテナンス位置Mには、ヘッドメンテナンスユニット25が配置されている。図2に示すように、ヘッドメンテナンスユニット25は、メンテナンス位置Mに配置された印刷ヘッド12のインクノズル面12aと対向するヘッドキャップ26、インクノズル面12aを被うキャッピング位置と、インクノズル面12aから離間するヘッド開放位置との間でヘッドキャップ26を昇降させるキャップ移動機構27を備える。キャップ移動機構27は駆動源として昇降モーター28を備える。また、ヘッドメンテナンスユニット25は、ヘッドキャップ26を介して印刷ヘッド12からインクなどを吸引する吸引ポンプ29を備える。
(インク供給系)
図2に示すように、インク供給系は、インクカートリッジ装着部6に設けられたインク導入針31と、インク導入針31と印刷ヘッド12の間を連通させるインク流路(液体流路)35と、を備える。インク導入針31はインクカートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ7のインク供給口8に挿入される。インク流路35は、インク導入針31から印刷ヘッド12に向かうインク供給方向の上流側から下流側に向かって、平面流路37、第1可撓性流路38、ダイヤフラムポンプ39、第2可撓性流路40、および、サブタンク41を備える。ダイヤフラムポンプ39は、インク導入針31を介してインクカートリッジ7からインクを吸引してサブタンク41に供給する。サブタンク41は圧力調整機構(不図示)を備えており、所定の圧力状態のインクを印刷ヘッド12に供給する。
本例では、インクカートリッジ装着部6に、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、および、イエローインクをそれぞれ供給する4本のインクカートリッジ7が装着される。従って、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、および、イエローインクのそれぞれを印刷ヘッド12に供給する4本のインク導入針31と4系統のインク流路35を備える。
(インクカートリッジ)
図3は蓋体を外したインクカートリッジ7の斜視図である。図4はインク供給口構成部材の説明図である。図4(a)はインク供給口構成部材を通過する面で切断したインクカートリッジ7の横断面図であり、図4(b)はインク供給口構成部材の斜視図であり、図4(c)はインク供給口構成部材に保持されたシール部材の斜視図であり、図4(d)はインク供給口構成部材に支持された弁体の斜視図である。なお、インクカートリッジ7の説明では、インクカートリッジ装着部6に装着された装着姿勢を基準として、その幅方向X、前後方向Yおよび上下方向Zをインクジェットプリンター1の幅方向X、前後方向Yおよび上下方向Zと同様の方向とする。また、装着姿勢を基準として、インクカートリッジ7の前方(前側)+Yおよび後方(後側)−Yを、インクジェットプリンター1の前方(前側)+Yおよび後方(後側)−Yと同様の方向とする。
図2に示すようにインクカートリッジ7は、前後方向Yに長い直方体状のケース51を有する。ケースは幅方向Xに配列されたケース本体52と蓋体53を備える。蓋体53はケース本体52に着脱可能に取り付けられている。図3に示すように、ケース本体52は、その背面52a(インクカートリッジ7の後方−Yの端面)の上下方向Zの中央にケース開口55を備える。また、ケース本体52は、上下方向Zでケース開口55を間に挟んだ両側にガイド孔56を有する。ケース本体52にはインクパック58が収納される。インクパック58は、可撓性のインク収容袋59と、インク収容袋59の後方−Yの端縁に取り付けられたインク供給口構成部材60と、を備える。
図4(a)に示すように、インク供給口構成部材60は、その軸線L1を前後方向Yに向けた筒状部材61を備える。図4(b)に示すように、筒状部材61は軸線L1方向の中央部分に一定の外径寸法を備える筒部62を備える。筒部62は軸線L1方向の途中位置に径方向を外側に突出する環状のフランジ63を有する。また、筒状部材61は、筒部62の後側−Yに筒部62よりも外径寸法の大きい大径筒部64を備え、筒部62の前方+Yに溶着部65を備える。溶着部65は、上下方向Zが長く、幅方向Xが短い偏平形状である。インク供給口構成部材60は、溶着部65がインク収容袋59の後方−Yの端縁に熱溶着されてインク収容袋59に固定される。
大径筒部64は内周側に環状のシール部材67を同軸に保持する。筒部62の内周側は弁室68である。弁室68には、前後方向Yに移動可な状態で弁体69が配置されている。また、弁室68には、弁体69をシール部材67に付勢するコイルバネ70が配置されている。
ここで、インクパック58は、インク供給口構成部材60のフランジ63がケース本体52に設けられた保持部52bに保持された状態でケース本体52に収納される。インクパック58がケース51内に収納された状態では、ケース開口55とインク供給口構成部材60は、前後方向Yから見た場合に重なり、ケース開口55とシール部材67は同軸上に位置する。シール部材67の内周面71はインクカートリッジ7のインク供給口8を規定する。
シール部材67はゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。本例では、シール部材67はエラストマー製である。シール部材67の内周面71は、シール部材67の後端から前方+Yに向かって一定の内径寸法で延びる環状面部分71a、環状面部分71aの前端から前方+Yに向かって内周側に傾斜する第1テーパー面部分71b、第1テーパー面部分71bの前端から前方+Yに延びる摺接面部分71c、および、摺接面部分71cの前端から前方+Yに向かって外周側に傾斜する第2テーパー面部分71dを備える。
弁体69は、開口部を後側−Yに向けたカップ状の弁体本体73と弁体本体73の外周面から外周側および前方+Yに突出する複数本のリブ74を備える。弁体69は、弁体本体73の後端縁部分がシール部材67の第2テーパー面部分71dに当接する閉位置69Aと、閉位置69Aから前方+Yに離間する開位置69B(図7(c)参照)の間を移動する。
(インクカートリッジ装着部)
図5はインクカートリッジ装着部6の縦断面図である。インクカートリッジ装着部6はインクカートリッジ7を収納可能な装着室75を備える。装着室75における後方−Yの側壁76にはインク導入針31が固定されている。インク導入針31は、側壁76の壁面から前方+Yに突出する針部31aを備える。また、側壁76からは、2本のガイドピン77が前方+Yに突出している。2本のガイドピン77は、インク導入針31を上下方向Zで間に挟んだ両側に設けられている。各ガイドピン77の先端はインク導入針31の先端よりも前方+Yに位置する。装着室75の底壁78には、前後方向Yに延びるガイドレール79が敷設されている。
装着室75における側壁76に近い位置には、スライダー80が配置されている。スライダー80は、ガイドレール79に沿って、側壁76に当接する当接位置80Aと、側壁76から所定の距離だけ前方+Yに離間する離間位置80Bとの間を移動する。また、スライダー80は各ガイドピン77の外周側に同軸に配置されたコイルバネ81によって離間位置80Bに支持されている。
スライダー80は、前後方向Yから見たときにインク導入針31と重なる位置に開口部82を備える。インク導入針31は、スライダー80が当接位置80Aに配置されたときに開口部82を貫通して、針部31aの先端側部分がスライダー80よりも前方+Yに露出する。また、スライダー80は、前後方向Yから見たときに各ガイドピン77と重なる位置にそれぞれ貫通孔83を備える。各ガイドピン77は各貫通孔83を貫通している。
(インク導入針)
図6はインク導入針31の斜視図である。図6に示すように、インク導入針31は、針部31aと、側壁76に固定される固定部85とを備える。針部31aは、固定部85から前方+Yに向って内周側に傾斜する第1テーパー部86と、第1テーパー部86の前端縁から一定の外径寸法で前方+Yに延びる摺接部87とを備える。また、針部31aは、摺接部87の前方+Yに、摺接部87よりも外径寸法の小さい小径部88と、小径部88の前端縁から前方+Yに向って内周側に傾斜する第2テーパー部89と、第2テーパー部89の前端縁を連続させている円形の板部90とを備える。摺接部87と小径部88との間には段部91が形成されている。段部91は前向きの環状端面を備える。
図5に示すように、固定部85の後端面85a(インク導入針31の後端面)には、前方+Yに向かってインク導入針31の軸線L2に沿って延びる円形凹部92が設けられている。円形凹部92は摺接部87の先端部分に達している。また、摺接部87の前端部分には、その外周面から径方向を内側に向って延びて円形凹部92に連通するインク導入孔93が設けられている。インク導入孔(液体導入孔)93は、円形凹部92を介して、インク流路35に連通する。
ここで、図6に示すように、インク導入針31における小径部88よりも前側の先端部94(第2テーパー部89および板部99)の外周面には撥水面100が設けられている。撥水面100は、第2テーパー部89および板部90に、テフロン(登録商標)などをコーティングした撥水膜を設けることにより形成されている。
(インクカートリッジの着脱)
図7はインクカートリッジ7の着脱動作の説明図である。図7ではインク導入針31とインクカートリッジ7の位置関係を示す。図7(a)に示すように、インクカートリッジ7をインクカートリッジ7に装着する際には、インクカートリッジ7を前方+Yからインクカートリッジ装着部6に挿入する。この際に、インクカートリッジ7はガイドレール79に載置され、ガイドレール79に沿って案内される。その後、インクカートリッジ7は、コイルバネ70の付勢力に抗してスライダー80を後方−Yに押し込みながら、さらに、後方−Y(装着方向の前方)に移動する。
インクカートリッジ7がスライダー80を移動させると、インクカートリッジ装着部6の各ガイドピン77がインクカートリッジ7の各ガイド孔56に挿入される。これによりインクカートリッジ7は幅方向Xおよび上下方向Zで位置決めされる。その後、さらにインクカートリッジ7が後方−Yに移動すると、インクカートリッジ装着部6のインク導入針31がインクカートリッジ7のインク供給口8に挿入される。
インク導入針31のインク供給口8への挿入に際しては、図7(b)に示すように、まず、インク導入針31の先端部94(第2テーパー部89および板部90)がシール部材67の摺接面部分71cの内周側に挿入される。その後、インクカートリッジ7が後方−Yに移動すると、インク導入針31は、その摺接部87を摺接面部分71cに摺接させながら、更に、インク供給口構成部材60の内側に挿入される。そして、インク導入針31は、閉位置69Aにある弁体69を、コイルバネ70の付勢力に抗して、開位置69Bに移動させる。
弁体69が開位置69Bに移動した状態では、図7(c)に示すように、インク導入針31のインク導入孔93は、シール部材67を越えて、シール部材67よりもインク供給口構成部材60の内側に位置する。従って、インクパック58に収容されたインクは、弁体69のリブ74の間から、インク導入孔93、円形凹部92、および、インク流路35を介して、印刷ヘッド12へ供給可能となる。
ここで、スライダー80が当接位置80Aに移動すると、インクカートリッジ7は、不図示の係止機構によって、インクカートリッジ装着部6に係止される。これにより、インクカートリッジ7は、前後方向Yに移動不能な状態で、インクカートリッジ装着部6に装着される。
次に、インクカートリッジ7を交換する際には、係止機構によるインクカートリッジ7の係止を解除する。これにより、スライダー80は、コイルバネ70の付勢力により、当接位置80Aから離間位置80Bに移動する。従って、インクカートリッジ7は、スライダー80によって前方+Yに押されて、移動する。インクカートリッジ7が前方+Yに移動すると、インク導入針31は、その摺接部87をシール部材67の摺接面部分71cに摺接させながらインクカートリッジ7に対して相対移動して、インク供給口8から引き抜かれる。
インク導入針31がインク供給口8から引き抜かれる際には、図7(d)に示すように、インク導入針31の先端部94(第2テーパー部89および板部90)がシール部材67の摺接面部分71cの内側に位置した状態を介して、インク導入針31とシール部材67が離間した状態となる。
ここで、インク導入針31に撥水面100が設けられていない場合には、図8に示すように、インク導入針31がインク供給口8から引き抜かれる際に、インクIはインク導入針31の先端部94とインク供給口8を規定しているシール部材67の間で両持ちの状態となりやすい。この結果、インク導入針31とインク供給口8が離間する際にインク導入針31とインク供給口8の間でインク(インク)が糸を引くように延び、糸状となったインクが千切れるときにインクが飛散してしまうことがある。
これに対して、本例では、インク導入針31の先端部94に撥水面100が設けられている。撥水面100は、濡れ性が低く、そこに付着したインクの接触角度が大きい。従って、インク導入針31がインク供給口8から引き抜かれるときに、インクがインク導入針31の側に保持されることが抑制される。従って、インクがインク導入針31とインク供給口8の間にインクが両持ちの状態で保持されて、インクが糸を引くように延びることを抑制できる。よって、糸状となったインクが千切れてインクが飛散することを防止或いは抑制できる。
また、本例では、撥水面100は、インク導入針31においてシール部材67と摺接する摺接部87よりも小径の部分(第2テーパー部89および板部90)に設けられる。よって、撥水面100がシール部材67との摺接によって磨耗することを抑制できる。従って、インク導入針31に設けた撥水面100を長い期間に渡って維持できる。
(変形例)
なお、撥水面100は、摺接部87、小径部88および先端部94に設けることもできる。この場合には、撥水面100を形成するために摺接部87に設ける撥水膜を、先端部94に設ける撥水膜よりも厚くすることができる。このようにすれば、摺接部87に設けた撥水面100を長い期間に渡って維持できる。
また、撥水面100を摺接部87、小径部88および先端部94に設ける場合には、撥水面100を形成するために摺接部87に設ける撥水膜の硬度を、先端部94に設ける撥水膜の硬度よりも高いものとすることができる。このようにすれば、撥水面100の耐磨耗性を向上させることができるので、摺接部87に設けた撥水面100を長い期間に渡って維持できる。
なお、撥水面100は、インク導入針31の針部31aの外周面に微細な凹凸を形成することにより設けることもできる。
また、インク導入針31だけではなく、シール部材67の側に撥水面を設けてもよい。この場合には、例えば、シール部材67の第1テーパー面部分71bに撥水面を設けることが望ましい。
1・・インクジェットプリンター、2・・プリンター筐体、2a・・前面、3・・操作パネル、4・・排紙口、5・・開閉蓋、6・・インクカートリッジ装着部、7・・インクカートリッジ(液体収容容器)、7a・・インクカートリッジの背面、8・・インク供給口(液体供給口)、11・・ロール紙収納部、12・・印刷ヘッド、12a・・インクノズル面、13・・紙搬送路、15・・キャリッジ、16・・プラテンユニット、17・・搬送機構、18・・搬送モーター、21・・キャリッジガイド軸、25・・ヘッドメンテナンスユニット、26・・ヘッドキャップ、27・・キャップ移動機構、28・・昇降モーター、29・・吸引ポンプ、31・・インク導入針(液体導入針)、31a・・針部、35・・インク流路(液体流路)、37・・平面流路、38・・可撓性流路、39・・ダイヤフラムポンプ、40・・可撓性流路、41・・サブタンク、51・・ケース、52・・ケース本体、52a・・背面、52b・・保持部、53・・蓋体、55・・ケース開口、56・・ガイド孔、58・・インクパック、59・・インク収容袋、60・・インク供給口構成部材、61・・筒状部材、62・・筒部、63・・フランジ、64・・大径筒部、65・・溶着部、67・・シール部材(弾性部材)、68・・弁室、69・・弁体、69A・・閉位置、69B・・開位置、70・・コイルバネ、71・・シール部材の内周面、71a・・環状面部分、71b・・第1テーパー面部分、71c・・摺接面部分、71d・・第2テーパー面部分、73・・弁体本体、74・・リブ、75・・装着室、76・・側壁、77・・ガイドピン、78・・底壁、79・・ガイドレール、80・・スライダー、80A・・当接位置、80B・・離間位置、81・・コイルバネ、82・・開口部、83・・貫通孔、85・・インク導入針の固定部、85a・・固定部の後端面、86・・第1テーパー部、87・・摺接部、88・・小径部、89・・第2テーパー部、90・・板部、91・・段部、92・・円形凹部、93・・インク導入孔(液体導入孔)、94・・インク導入針の先端部、100・・撥水面、L1・・インク供給口構成部材の軸線、L2・・インク導入針の軸線、M・・メンテナンス位置、P・・印刷位置、X・・幅方向、Y・・前後方向、+Y・・前方、−Y・・後方、Z・・上下方向

Claims (6)

  1. 液体供給口を備える液体収容容器が着脱可能に装着される液体収容容器装着部において、
    前記液体供給口に挿入される液体導入針を有し、
    前記液体導入針には、撥水面が設けられていることを特徴とする液体収容容器装着部。
  2. 請求項1において、
    前記液体供給口及び前記液体導入針は、前記液体導入針に設けられる液体導入孔を介して連通され、
    前記撥水面は、前記液体導入針の前記液体導入孔より先端側に設けられていることを特徴とする液体収容容器装着部。
  3. 請求項1または2において、
    前記液体導入針は、前記液体供給口に挿入される際に当該液体供給口を規定している環状の弾性部材に内周側から摺接する摺接部と、前記摺接部より先端側に当該摺接部よりも小径に設けられた先端部とを備え、
    前記撥水面は、前記先端部に設けられていることを特徴とする液体収容容器装着部。
  4. 請求項3において、
    前記撥水面は、前記摺接部および先端部の表面に撥水膜を形成することにより設けられており、
    前記摺接部に設けられた撥水膜は、前記先端部に設けられた撥水膜よりも厚いことを特徴とする液体収容容器装着部。
  5. 請求項3において、
    前記撥水面は、前記摺接部および先端部の表面に撥水膜を形成することにより設けられており、
    前記摺接部に設けられた撥水膜の硬度は、前記先端部に設けられた撥水膜の硬度よりも高いことを特徴とする液体収容容器装着部。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれかの項に記載の液体収容容器装着部と、
    印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドと前記液体導入針とを連通する液体流路と、を有し、
    前記液体流路を介して前記液体収容容器装着部に装着された前記液体収容容器に収容されたインクを前記印刷ヘッドに供給することを特徴とする印刷装置。
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