JP2017006015A - 希釈用コーヒー組成物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高濃度のクロロゲン酸類を含み、酸味、甘味、コクが良好で、かつ雑味が低減され、コーヒー感に優れる希釈用コーヒー組成物の製造方法の提供。【解決手段】L値が15〜35である焙煎コーヒー豆を、加圧条件下、110〜170℃の温度にて、通液倍数が0.5〜35[v/v]、及び空塔速度(SV)が0.01〜10[h-1]の条件にて多段階抽出する第1の工程と、第1の工程により得られたコーヒー抽出液を10〜70℃の温度にて平均細孔半径が30Åである、活性炭と接触させる第2の工程を含む、乾燥固形分が5.6質量%以上である希釈用コーヒー組成物の製造方法。クロロゲン酸類が、全糖及びカフェインに対して、質量比で[全糖/クロロゲン酸類]が1.2〜5であり、[カフェイン/クロロゲン酸類]が0.5以下である希釈用コーヒー組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、希釈用コーヒー組成物の製造方法に関する。
コーヒー飲料はリフレッシュ作用や、それに含まれるクロロゲン酸類の生理機能が注目されるに伴い、その消費量が増加する傾向にある。淹れたてのコーヒー飲料は、コーヒーの風味が豊かで格段に優れているが、抽出プロセスが不便で廃棄物の処理等の点で利便性に劣る。そこで、その利便性を改善するために、コーヒー抽出液を高濃度化した濃縮物又は粉末化したインスタントコーヒー等の希釈用コーヒー組成物が開発され、広く利用されている。例えば、特定の2種の焙煎コーヒー豆を多段階抽出し濃縮することで得られる、コーヒー濃縮組成物(特許文献1)等が知られている。
近年、利便性とは異なる観点で付加価値を高めた希釈用コーヒー組成物が提案されている。例えば、ヒドロキシヒドロキノン量を低減し、クロロゲン酸類の生理機能を高めたソリュブルコーヒー(特許文献2)等が知られている。
特開2012−220971号公報 特開2006−204192号公報
本発明者らは、クロロゲン酸類の生理機能を十分に発現させるために、希釈用コーヒー組成物中のクロロゲン酸類を高濃度化したところ、それを希釈して飲用したときに、酸味、甘味又はコクが不十分となったり、あるいは雑味が感じられるなど風味バランスが崩れ、コーヒー感が損なわれやすいことが判明した。
本発明の課題は、高濃度のクロロゲン酸類を含み、酸味、甘味、コクが良好で、かつ雑味が低減され、コーヒー感に優れる希釈用コーヒー組成物の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み検討した結果、焙煎コーヒー豆を、所定の条件にて多段階抽出し、得られたコーヒー抽出液を所定の条件で活性炭と接触させる工程に供することで、酸味、甘味、コクが良好で、雑味の少ない風味バランスに優れる希釈用コーヒー組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、焙煎コーヒー豆を、加圧条件下、110〜170℃の温度にて多段階抽出する第1の工程と、
第1の工程により得られたコーヒー抽出液を10〜70℃の温度にて活性炭と接触させる第2の工程
を含む、希釈用コーヒー組成物の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、高濃度のクロロゲン酸類を含み、酸味、甘味、コクが良好で、かつ雑味が低減され、コーヒー感に優れる希釈用コーヒー組成物を簡便な操作で製造することができる。
本明細書において「希釈用コーヒー組成物」とは、一般的に飲用されるコーヒー飲料よりもBrixが高いものであって、水やミルク等で希釈後に飲用に供されるものである。
本発明により得られる希釈用コーヒー組成物は、(F)Brixが通常5%以上であるが、ハンドリング性の観点から、7%以上が好ましく、7.5%以上がより好ましく、8%以上が更に好ましい。なお、(F)Brixの上限値は特に限定されないが、生産効率の観点から、99%が好ましく、98%がより好ましく、97%が更に好ましい。かかる(F)Brixの範囲としては、好ましくは5〜99%、より好ましくは7〜99%、更に好ましくは7.5〜98%、殊更に好ましくは8〜97%である。ここで、本明細書において「Brix」とは、糖用屈折計を利用して測定した値であり、20℃のショ糖水溶液の質量百分率に相当する値である。具体的には、後掲の実施例に記載の方法により測定することができる。本発明の希釈用コーヒー組成物としては、例えば、焙煎コーヒー豆から後述の多段階抽出により得られるもの、又は当該多段階抽出により得られるものを濃縮若しくは乾燥したものが挙げられる。
希釈用コーヒー組成物の形態としては、例えば、液体、粉末、顆粒、錠剤等が挙げられ、適宜選択することができる。例えば、希釈用コーヒー組成物が液体の場合、ポーションタイプの希釈飲料とすることができる。一方、希釈用コーヒー組成物が粉末の場合、インスタントコーヒーとするのに好適であり、その形態としては、スプーンで計量し調製するもの、透過性浸出パッケージ又はカップ1杯分毎に小分けしたスティックタイプとすることができる。
本発明の希釈用コーヒー組成物の製造方法は、第1の工程と、第2の工程とを含むものである。以下、各工程について説明する。
(第1の工程)
第1の工程は、焙煎コーヒー豆を、加圧条件下、110〜170℃の温度にて多段階抽出する工程である。
焙煎コーヒー豆の豆種及び産地は特に限定されず、嗜好性に応じて適宜選択することができるが、焙煎コーヒー豆の豆種としては、例えば、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種及びアラブスタ種等が挙げられる。また、コーヒー豆の産地としては、例えば、ブラジル、コロンビア、タンザニア、モカ、キリマンジャロ、マンデリン、ブルーマウンテン、グァテマラ、ベトナム、インドネシア等を挙げることができる。
焙煎コーヒー豆の焙煎度は特に限定されないが、コーヒーの風味バランスの観点から、色差計で測定したL値として、15以上が好ましく、20以上がより好ましく、22以上が更に好ましく、そして35以下が好ましく、33以下がより好ましく、31以下が更に好ましい。かかるL値の範囲としては、好ましくは15〜35、より好ましくは20〜33、更に好ましくは22〜31である。ここで、本明細書において「L値」とは、黒をL値0とし、また白をL値100として、焙煎コーヒー豆の明度を色差計で測定したものである。なお、焙煎方法及び焙煎条件は特に限定されない。焙煎コーヒー豆は2種以上を混合して使用しても構わないが、単一の焙煎コーヒー豆を使用することが好ましい。また、焙煎度の異なるコーヒー豆を使用することも可能であり、焙煎度の異なるコーヒー豆を使用する場合、L値が上記範囲外のものを用いても差し支えないが、L値の平均値が上記範囲内となるように適宜組み合わせて使用することが好ましい。L値の平均値は、使用する焙煎コーヒー豆のL値に、当該焙煎コーヒー豆の含有質量比を乗じた値の総和として求められる。
焙煎コーヒー豆は、未粉砕のものでも、粉砕したものでもよいが、抽出効率の観点から粉砕したものが好ましい。粉砕した焙煎コーヒー豆の大きさは適宜選択することが可能であるが、例えば、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しないものを使用することができる。
本工程においては焙煎コーヒー豆を多段階抽出するが、本明細書において「多段階抽出」とは、複数の独立した抽出塔を配管で直列につないだ装置を用いる抽出方法であり、例えば、次の方法が挙げられる。焙煎コーヒー豆を、複数の独立した抽出塔それぞれに投入し、1段階目の抽出塔に抽出溶媒を供給して該抽出塔からコーヒー抽出液を排出させる。次いで、1段階目の抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を2段階目の抽出塔に供給し該抽出塔からコーヒー抽出液を排出させる。なお、3段階目以降の抽出塔を有する場合、前段階の抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を次段階の抽出塔に供給しコーヒー抽出液を排出させるという操作を繰り返し行う。そして、最終段階の抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を回収する。更に、1段階目から最終段階の抽出塔とは異なる予備抽出塔に、新たな焙煎コーヒー豆を充填して待機させておき、最終段階の抽出塔と予備抽出塔とを連結し、抽出溶媒の供給を2段階目の抽出塔に切替え、2段階目の抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を、3階目の抽出塔から最終段階の抽出塔、そして予備抽出塔まで供給し、予備抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を回収する。また、1段階目の抽出塔から抽出後の焙煎コーヒー豆を抜き出し、新たな焙煎コーヒー豆を充填した後、1段階目の抽出塔と予備抽出塔とを連結し、抽出溶媒の供給を3段階目の抽出塔に切替え、3段階目の抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を、4階目の抽出塔から最終段階の抽出塔、予備抽出塔、そして1段階目の抽出塔まで供給し、1段階目の抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を回収する。このように、順次抽出溶媒の供給ラインと、コーヒー抽出液の排出ラインとの切り替え操作、抽出塔の焙煎コーヒー豆の交換操作を繰り返し行うことで連続生産することもできる。なお、ラインの切り替え操作、焙煎コーヒー豆の交換操作は、各抽出塔において行うことが可能であり、所望の希釈用コーヒー組成物が得られるように適宜設定することができる。ここで、「独立した抽出塔」とは、抽出塔が完全に遮断されていることを意味するのではなく、焙煎コーヒー豆の移動は制限されるが、抽出溶媒又は製造途中のコーヒー抽出液を次段階の抽出塔に送液可能な連結手段を有する1つの抽出塔をいう。抽出溶媒は、下方から上方への上昇流、あるいは上方から下方への下降流で供給することが可能であり、抽出溶媒は、密閉系で供給される。
また、本工程においては、抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を、全ての抽出塔に連続して通過させるだけでなく、抽出塔から排出されたコーヒー抽出液を一旦タンク等に貯留してもよい。貯留したコーヒー抽出液は、次段階以降の抽出塔に順次供給してもよい。
多段階抽出に使用する抽出塔の数は、所望の風味が得られるように適宜選択可能であるが、2塔以上が好ましく、4塔以上がより好ましく、6塔以上が更に好ましい。なお、上限は、生産効率の観点から、15塔が好ましく、10塔が更に好ましい。
また、抽出塔に充填する焙煎コーヒー豆の量は抽出スケールに応じて適宜選択することが可能であるが、希釈用コーヒー組成物から調製されたコーヒー飲料100g当たりの焙煎コーヒー豆の使用量が生豆換算で1g以上となる量が好ましく、2.5g以上となる量がより好ましく、5g以上となる量が更に好ましい。ここで、生豆換算値は、焙煎コーヒー豆1gが生コーヒー豆1.3gに相当するものとする(改訂新版・ソフトドリンクス、監修:全国清涼飲料工業会、発行:光琳、平成元年12月25日発行 421頁記載)。
抽出溶媒としては、水、又はエタノール等のアルコール含有水溶液等が挙げられ、中でも、風味の観点から、水が好ましい。抽出溶媒のpH(25℃)は、風味の観点から、好ましくは4〜10、更に好ましくは5〜7である。
抽出溶媒の通液条件は、焙煎コーヒー豆の全容量に対する空間速度(SV)として、0.01[h-1]以上が好ましく、0.1[h-1]以上がより好ましく、0.5[h-1]以上が更に好ましく、そして10[h-1]以下が好ましく、5[h-1]以下がより好ましく、3[h-1]以下が更に好ましい。かかる空間速度(SV)の範囲としては、好ましくは0.01〜10[h-1]、より好ましくは0.1〜5[h-1]、更に好ましくは0.5〜3[h-1]である。また、1塔当たりの焙煎コーヒー豆の容量に対する通液倍数(BV)は、0.5[v/v]以上が好ましく、1[v/v]以上がより好ましく、2[v/v]以上が更に好ましく、そして35[v/v]以下が好ましく、25[v/v]以下がより好ましく、15[v/v]以下が更に好ましい。かかる通液倍数(BV)としては、好ましくは0.5〜35[v/v]、より好ましくは1〜25[v/v]、更に好ましくは2〜15[v/v]である。
抽出温度は110〜170℃であるが、風味の観点から、120℃以上が好ましく、130℃以上がより好ましく、140℃以上が更に好ましく、そして165℃以下が好ましく、160℃以下が更に好ましい。かかる抽出温度の範囲としては、好ましくは120〜170℃、より好ましくは130〜165℃、更に好ましくは140〜160℃である。
抽出圧力(ゲージ圧)は、風味及び抽出効率の観点から、0.1〜1.5MPaが好ましく、0.15〜1.4MPaがより好ましく、0.2〜1.3MPaが更に好ましい。
全抽出塔中の抽出液の滞留時間は抽出スケール等により一様ではないが、通常0.5〜5時間、好ましくは1〜3時間であり、1塔当たりの抽出液の滞留時間は通常5〜50分、好ましくは10〜30分である。
また、多段階抽出は、下記式により求められるBrix回収率(%)を制御することもできる。かかるBrix回収率は、好ましくは30〜50%、より好ましくは32〜48%、更に好ましくは34〜46%である。
Brix回収率(%)=Brix×採液量(L)/焙煎豆量(kg)
加圧条件で多段階抽出を行うことより、常圧条件で多段階抽出を行う場合やドリップ抽出する場合に比して、可溶性固形分及びクロロゲン酸類の濃度の高いコーヒー抽出液が得られ、風味も異なるものになる。
(第2の工程)
第2の工程は、第1の工程により得られたコーヒー抽出液を10〜70℃の温度にて活性炭と接触させる工程である。
活性炭としては、甘味の増強、雑味の低減、ヒドロキシヒドロキノンの選択的除去の観点から、平均細孔半径が30Å以下のものが好ましく、25Å以下のものがより好ましく、20Å以下のものが更に好ましく、そして3Å以上のものが好ましく、5Å以上のものがより好ましく、7Å以上のものが更に好ましい。5〜25Åのものがより好ましく、7〜20Åのものが更に好ましい。
本明細書における平均細孔半径とは、MP法により得られた細孔分布曲線のピークトップを示す細孔半径の値である。MP法とは、文献(Colloid and Interface Science, 26, 46(1968))に記載の細孔測定法である。本明細書における平均細孔半径は、具体的には、BELSORP−mini(マイクロトラック・ベル株式会社製)などを用いて、窒素吸着法を用いて測定できる。
活性炭の原料としては、オガコ、石炭、ヤシ殻等が挙げられ、中でも、ヤシ殻活性炭が好ましい。また、水蒸気等のガスにより賦活した活性炭が好ましく使用される。
このような活性炭の市販品としては、白鷺WH2c LSS(日本エンバイロケミカルズ株式会社)、太閣CW(二村化学工業株式会社)、クラレコールGW、クラレコールGW−H(以上、クラレケミカル株式会社)等を挙げることができる。
なお、本工程では、活性炭は、そのまま利用しても、加熱殺菌したものを用いてもよい。加熱殺菌方法としては、例えば、日本にあっては食品衛生法に定められた殺菌方法を適用することが可能であり、より具体的には、レトルト殺菌法、高温短時間殺菌法(HTST法)、超高温殺菌法(UHT法)等を挙げることができる。
活性炭の使用量は、甘味の増強、雑味の低減、ヒドロキシヒドロキノンの選択的除去の観点から、コーヒー抽出液の質量に、該コーヒー抽出液のBrix(%)を乗じて得られた数値に対して、好ましくは5〜70質量%、より好ましくは8〜60質量%、更に好ましくは10〜50質量%となる量が好ましい。
活性炭との接触温度は10〜70℃であるが、ヒドロキシヒドロキノンの低減、クロロゲン酸類の回収率の観点から、70℃以下が好ましく、60℃以下が好ましく、50℃以下が好ましく、またヒドロキシヒドロキノン及びカフェインの低減の観点から、10℃以上が好ましく、15℃以上がより好ましく、20℃以上が更に好ましい。かかる活性炭の処理温度としては、好ましくは10〜60℃、より好ましくは15〜60℃、更に好ましくは20〜50℃、より更に好ましくは20〜40℃である。なお、活性炭処理は、処理槽を所望の温度に冷却又は加温しながら行ってもよい。
接触方法としては、例えば、バッチ法又はカラム通液法が挙げられる。中でも、生産効率の観点から、カラム通液法が好ましい。
バッチ法は、コーヒー抽出液に活性炭を加え、所定の温度にて1〜72時間撹拌した後、活性炭を除去すればよい。
また、カラム通液法は、カラム内に活性炭を充填し、コーヒー抽出液を所定の温度にてカラム下部又は上部から通液させ、他方から排出させればよい。カラム通液法において、コーヒー抽出液の通液条件は、活性炭の全容量に対する空間速度(SV)は、0.1[h-1]以上が好ましく、0.5[h-1]以上がより好ましく、1[h-1]以上が更に好ましく、そして30[h-1]以下が好ましく、25[h-1]以下がより好ましく、20[h-1]以下が更に好ましい。かかる空間速度(SV)の範囲としては、好ましくは0.1〜30[h-1]、より好ましくは0.5〜25[h-1]、更に好ましくは1〜20[h-1]である。また、活性炭の全容量に対する通液倍数(BV)は、6[v/v]以上が好ましく、7[v/v]以上がより好ましく、8[v/v]以上が更に好ましく、そして80[v/v]以下が好ましく、50[v/v]以下がより好ましく、40[v/v]以下が更に好ましい。かかる通液倍数(BV)としては、好ましくは6〜80[v/v]、より好ましくは7〜50[v/v]、更に好ましくは8〜40[v/v]である。
また、本工程においては、活性炭と接触させる際の第1の工程により得られたコーヒー抽出液の濃度は、ハンドリング性、生産効率の観点から、Brixとして5%以上が好ましく、7%以上がより好ましく、8%以上が更に好ましく、そして20%以下が好ましく、15%以下がより好ましく、12%以下が更に好ましい。かかる抽出液の濃度の範囲としては、Brixとして、好ましくは5〜20%、より好ましくは7〜15%、更に好ましくは8〜12%である。第1の工程により得られたコーヒー抽出液がかかる濃度範囲に満たない場合は、活性炭との接触前に濃縮しても良い。濃縮方法としては公知の方法及び装置で行えばよく、特に制限されるものではないが、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜濃縮が挙げられる。
第2の工程により得られた活性炭処理液は、希釈用コーヒー組成物の形態に合わせて必要により濃縮又は乾燥をすることができる。濃縮方法としては、例えば、前述した方法が挙げられ、また乾燥方法としては、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥等を挙げることができる。
このようにして製造された希釈用コーヒー組成物は、(A)クロロゲン酸類、(B)全糖、及び(C)カフェインを含有するものであり、以下の特性を具備することができる。
ここで、本明細書において「クロロゲン酸類」とは、3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸及び5−カフェオイルキナ酸のモノカフェオイルキナ酸と、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び5−フェルラキナ酸のモノフェルラキナ酸と、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸及び4,5−ジカフェオイルキナ酸の(E)ジカフェオイルキナ酸を併せての総称であり、本発明においては、上記9種のうち少なくとも1種を含有すればよい。なお、(A)クロロゲン酸類の含有量は、上記9種の合計量に基づいて定義される。また、「全糖」とは、当該希釈用コーヒー組成物中に含まれる糖類及び多糖類であり、具体的には、グルコース、フルクトース等の単糖、ショ糖、マルトース、乳糖等のオリゴ糖、でん粉、ヘミセルロース等の多糖が含まれる。なお、(B)全糖の含有量は、糖質を無機酸により加水分解し、生じた還元糖の総量を、ブドウ糖換算した値である。(A)クロロゲン酸類及び(B)全糖の分析は、後掲の実施例に記載の方法にしたがうものとする。
希釈用コーヒー組成物中の(A)クロロゲン酸類と(B)全糖との質量比[(B)/(A)]は通常1.2〜5であり、コク増強の観点から、1.5以上が好ましく、2以上がより好ましく、2.9以上が更に好ましく、また生理効果、雑味抑制の観点から、4.7以下が好ましく、4.5以下がより好ましく、4.3以下が更に好ましく、4以下がより更に好ましい。かかる質量比[(B)/(A)]の範囲としては、好ましくは1.5〜4.7、より好ましくは2〜4.5、更に好ましくは2.9〜4.3、より更に好ましくは2.9〜4である。
希釈用コーヒー組成物中の(A)クロロゲン酸類と(C)カフェインとの質量比[(C)/(A)]は通常0.5以下であり、甘味増強、雑味低減、吸湿性の観点から、0.4以下が好ましく、0.3以下がより好ましく、0.25以下が更に好ましく、0.2以下がより更に好ましく、0.17以下がより更に好ましく、0.15以下がより更に好ましい。なお、かかる質量比[(C)/(A)]は0であってもよいが、生産効率の観点から、0.001以上が好ましく、0.003以上がより好ましく、0.01以上が更に好ましく、0.03以上がより更に好ましく、0.08以上がより更に好ましく、0.09以上がより更に好ましい。かかる質量比[(C)/(A)]の範囲としては、好ましくは0.001〜0.4、より好ましくは0.003〜0.3、更に好ましくは0.01〜0.25、より更に好ましくは0.03〜0.2、より更に好ましくは0.08〜0.17、より更に好ましくは0.09〜0.15である。なお、成分(C)の分析は、後掲の実施例に記載の方法にしたがうものとする。
希釈用コーヒー組成物中の(A)クロロゲン酸類の含有量は、(F)Brixとの比率[(F)(%)/(A)(質量%)]として、コク増強の観点から、9以上が好ましく、10以上がより好ましく、10.5以上が更に好ましく、11以上がより更に好ましく、また雑味抑制の観点から、15以下が好ましく、14以下がより好ましく、13.5以下が更に好ましく、13以下がより更に好ましい。かかる比率[(F)/(A)]の範囲としては、好ましくは9〜15、より好ましくは10〜14、更に好ましくは10.5〜13.5、より更に好ましくは11〜13である。
(A)クロロゲン酸類中の(E)ジカフェオイルキナ酸の割合[(E)/(A)]は、質量基準で、生理効果の観点から、0.05以上が好ましく、0.08以上がより好ましく、0.1以上が更に好ましく、また沈殿防止の観点から、0.3以下が好ましく、0.25以下がより好ましく、0.2以下が更に好ましく、0.15以下がより更に好ましい。かかる割合[(E)/(A)]の範囲としては、質量基準で、好ましくは0.05〜0.3、より好ましくは0.08〜0.25、更に好ましくは0.1〜0.2、より更に好ましくは0.1〜0.15である。なお、(E)ジカフェオイルキナ酸の含有量は、上記3種の合計量に基づいて定義される。
希釈用コーヒー組成物中の(A)クロロゲン酸類と(D)ヒドロキシヒドロキノンとの質量比[(D)/(A)]は、生理効果、雑味低減の観点から、5×10-4以下が好ましく、4×10-4以下がより好ましく、1×10-4以下が更に好ましく、5×10-5以下がより更に好ましく、3×10-5以下がより更に好ましく、2×10-5以下がより更に好ましい。なお、かかる質量比 [(D)/(A)]は0であってもよいが、生産効率の観点から、1×10-7以上が好ましく、1×10-6以上がより好ましく、2×10-6以上が更に好ましい。かかる質量比 [(D)/(A)]の範囲としては、好ましくは1×10-7〜5×10-4、より好ましくは1×10-7〜4×10-4、更に好ましくは1×10-7〜1×10-4、より更に好ましくは1×10-6〜5×10-5、より更に好ましくは2×10-6〜3×10-5、殊更に好ましくは2×10-6〜2×10-5である。なお、成分(D)の分析は、後掲の実施例に記載の方法にしたがうものとする。
また、本発明の希釈用コーヒー組成物が液体である場合、乾燥固形分は、5.6質量%以上が好ましく、6.0質量%以上がより好ましく、6.4質量%以上が更に好ましく、そして80.0質量%以下が好ましく、75.0質量%以下がより好ましく、70.0質量%以下が更に好ましい。かかる乾燥固形分の範囲としては、好ましくは5.6〜80.0質量%、より好ましくは6.0〜75.0質量%、更に好ましくは6.4〜70.0質量%である。また、本発明の希釈用コーヒー組成物が固体である場合、乾燥固形分は、90.0質量%以上が好ましく、93.0質量%以上がより好ましく、96.0質量%以上が更に好ましく、また脂質の酸化の観点から、99.8質量%以下が好ましく、99.5質量%以下がより好ましく、99.0質量%以下が更に好ましい。かかる乾燥固形分の範囲としては、好ましくは90.0〜100.0質量%、より好ましくは93.0〜99.5質量%、更に好ましくは96.0〜99.0質量%である。ここで、本明細書において「乾燥固形分」とは、試料を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して揮発物質を除いた残分をいう。
本発明の希釈用コーヒー組成物は、2種以上の希釈用コーヒー組成物をブレンドしてもよい。
また、希釈用コーヒー組成物は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アルミ蒸着フィルム等を材質とするレトルトパックで提供しても、更に金属缶、PETボトル、ガラス容器のような形態で提供してもよい。この場合、密封容器内に窒素ガス等の不活性ガスを充填し、また加熱殺菌することもできる。加熱殺菌方法としては、適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた条件に適合するものであれば特に限定されず、例えば、レトルト殺菌法、高温短時間殺菌法(HTST法)、超高温殺菌法(UHT法)等を挙げることができる。
1.クロロゲン酸類及びカフェインの分析
分析機器はHPLCを使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通りである。
・UV−VIS検出器:L−2420((株)日立ハイテクノロジーズ)
・カラムオーブン:L−2300((株)日立ハイテクノロジーズ)
・ポンプ:L−2130((株)日立ハイテクノロジーズ)
・オートサンプラー:L−2200((株)日立ハイテクノロジーズ)
・カラム:Cadenza CD−C18 内径4.6mm×長さ150mm、粒子径3μm(インタクト(株))
分析条件は次の通りである。
・サンプル注入量:10μL
・流量:1.0mL/min
・UV−VIS検出器設定波長:325nm
・カラムオーブン設定温度:35℃
・溶離液A:0.05M 酢酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、10mM 酢酸ナトリウム、5(V/V)%アセトニトリル溶液
・溶離液B:アセトニトリル
濃度勾配条件(体積%)
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
15.0分 95% 5%
20.0分 95% 5%
22.0分 92% 8%
50.0分 92% 8%
52.0分 10% 90%
60.0分 10% 90%
60.1分 100% 0%
70.0分 100% 0%
HPLCでは、試料1gを精秤後、溶離液Aにて10mLにメスアップし、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A,孔径0.45μm,ジーエルサイエンス(株))にて濾過後、分析に供した。
クロロゲン酸類の保持時間(単位:分)9種のクロロゲン酸類
・モノカフェオイルキナ酸:5.3、8.8、11.6の計3点
・モノフェルラキナ酸:13.0、19.9、21.0の計3点
・ジカフェオイルキナ酸:36.6、37.4、44.2の計3点。
ここで求めた9種のクロロゲン酸類の面積値から5−カフェオイルキナ酸を標準物質とし、質量%を求めた。
なお、カフェインの分析は、UV−VIS 検出器設定波長:270nm、カフェインを標準物質とした以外はクロロゲン酸類と同様に実施した。カフェインの保持時間は18.9分。
2.ヒドロキシヒドロキノンの分析
ヒドロキシヒドロキノンの分析法は次の通りである。
分析機器はHPLC−電気化学検出器(クーロメトリック型)であるクーロアレイシステム(モデル5600A、開発・製造:米国ESA社、輸入・販売:エム・シー・メディカル(株))を使用した。
装置の構成ユニットの名称・型番は次の通りである。
・アナリティカルセル:モデル5010、クーロアレイオーガナイザー
・クーロアレイエレクトロニクスモジュール・ソフトウエア:モデル5600A
・溶媒送液モジュール:モデル582、グラジエントミキサー
・オートサンプラー:モデル542、パルスダンパー
・デガッサー:Degasys Ultimate DU3003
・カラムオーブン:505
・カラム:CAPCELL PAK C18 AQ 内径4.6mm×長さ250mm、粒子径5μm((株)資生堂)
分析条件は次の通りである。
・サンプル注入量:10μL
・流量:1.0mL/min
・電気化学検出器の印加電圧:200mV
・カラムオーブン設定温度:40℃
・溶離液C:0.1(W/V)%リン酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、5(V/V)%メタノール溶液
・溶離液D:0.1(W/V)%リン酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、50(V/V)%メタノール溶液
溶離液C及びDの調製には、高速液体クロマトグラフィー用蒸留水(関東化学(株))、高速液体クロマトグラフィー用メタノール(関東化学(株))、リン酸(特級、和光純薬工業(株))、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(60%水溶液、東京化成工業(株))を用いた。
濃度勾配条件(体積%)
時間 溶離液C 溶離液D
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
10.1分 0% 100%
20.0分 0% 100%
20.1分 100% 0%
50.0分 100% 0%
分析試料の調製は、試料5gを精秤後、0.5(W/V)%リン酸、0.5mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、5(V/V)%メタノール溶液にて10mLにメスアップし、この溶液について遠心分離を行い上清を得た。この上清について、ボンドエルートSCX(固相充填量:500mg、リザーバ容量:3mL、ジーエルサイエンス(株))に通液し、初通過液約0.5mLを除いて通過液を得た。この通過液について、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A,孔径0.45μm,ジーエルサイエンス(株))にて濾過し、速やかに分析に供した。
HPLC−電気化学検出器の上記の条件における分析において、ヒドロキシヒドロキノンの保持時間は、6.38分であった。得られたピークの面積値から、ヒドロキシヒドロキノン(和光純薬工業(株))を標準物質とし、質量%を求めた。
3.全糖の分析
試料2.5gにイオン交換水50mLと25%塩酸5mLを加え、沸騰浴にて2.5時間加熱し、冷却後、中和、酢酸鉛(適量)による除タンパクを行った後、イオン交換水にて100mLに定容し、No.5Bのろ紙を用い、ろ過を行い、炭酸ナトリウム(適量)による脱鉛を行った後、No.5Bのろ紙を用い、ろ過した液を試験溶液とした。この試験溶液について還元糖量をソモギー変法にて測定した(ブドウ糖換算)。
ソモギー変法
100mL容共栓三角フラスコに、試験溶液20mLとA1液10mLと沸石数個を加え、空冷管を装着し、電気コンロ上にて2分以内に沸騰させ、3分間煮沸し、氷冷した後、B1液10mLとC1液10mLを加え、室温で2分間放置した後、D1液を用いて、指示薬として1%可溶性デンプンにて、終点が空色になるまで滴定を行った。試験溶液の代わりにイオン交換水を用いた同様の操作をブランクとした。
・A1液:酒石酸カリウムナトリウム4水和物90g、リン酸三ナトリウム12水和物225g、硫酸銅5水和物30g及びよう素酸カリウム3.5gを水に溶解し、全量を1Lとした溶液
・B1液:シュウ酸カリウム90g及びヨウ化カリウム40gを水に溶解し、全量を1Lとした溶液
・C1液:1mol/L硫酸溶液
・D1液:0.05mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液
4.Brixの測定
20℃における試料のBrixを、糖度計(Atago RX-5000、Atago社製)を用いて測定した。
5.L値の測定
試料のL値を、色差計((株)日本電色社製 スペクトロフォトメーター SE2000)を用いて反射法にて測定した。
6.官能評価
後述の各実施例、及び比較例で得られた希釈用コーヒー組成物を、Brix3.0%となるように水で希釈したコーヒーエキスの酸味、甘味、コク及び雑味について専門パネル5名により下記の基準で評価し、その後協議により最終スコアを決定して評価値とした。
1)酸味
実施例4のコーヒーエキスの酸味の評点を「5」とし、比較例1のコーヒーエキスの酸味の評点を「3」として5段階で評価した。具体的な評価基準は以下のとおりである。
5:さわやかに感じる
4:ややさわやかに感じる
3:どちらでもない
2:やや不快に感じる
1:不快に感じる
2)甘味
実施例4のコーヒーエキスの甘味の評点を「5」とし、比較例1のコーヒーエキスの甘味の評点を「1」として5段階で評価した。具体的な評価基準は以下のとおりである。
5:適度に感じる
4:やや適度に感じる
3:わずかに感じる
2:ほとんど感じない
1:感じない
3)コク
実施例8のコーヒーエキスのコクの評点を「5」とし、比較例3のコーヒーエキスのコクの評点を「1」として5段階で評価した。具体的な評価基準は以下のとおりである。
5:非常に感じる
4:やや感じる
3:わずかに感じる
2:ほとんど感じない
1:感じない
4)雑味
実施例4のコーヒーエキスの雑味の評点を「5」とし、比較例1のコーヒーエキスの雑味の評点を「1」として5段階で評価した。具体的な評価基準は以下のとおりである。
5:感じない
4:ほとんど感じない
3:わずかに感じる
2:やや感じる
1:非常に感じる
7.吸湿性の評価
後述の実施例5、7及び10〜13、並びに比較例1、3及び4で得られた希釈用コーヒー組成物をスプレードライヤー(DL−41、ヤマト科学製)を用いて以下の条件で乾燥し、粉末状のコーヒー組成物を得た。これを試料として以下の方法により吸湿性の評価を行った。
1)乾燥条件
・流速 : 10g/分
・入りの温度: 180℃
・ATMIZING AIR: 0.1MPa
・液ノズル径: 711μm
2)評価方法
硝酸カルシウム四水和物(和光純薬株式会社製)の飽和水溶液をプラスチック製の容器本体に流し込み、プラスチック製の蓋で密閉して容器を25℃にて保管することによって、環境湿度50%を作製した。次に、容器内に試料を飽和水溶液と接触しない状態で5日間保管した後、試料の外観を下記の評価基準で評価した。その後、試料を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥し、保管前の試料の質量と、保管後の試料の質量の差分を水分量(質量%)として、吸湿性の指標として測定した。
3)外観の評価基準
3:外観に変化がない
2:小さな塊状物が生成している
1:大きな塊状物が生成している
実施例1
L26の粉砕した焙煎コーヒー豆を、円筒状抽出搭(内径160mm×高さ660mm)6本に、1搭当たりの充填量が4.2kgとなるように充填した。次いで110℃の熱水を1段目の抽出搭の下部から上部へ送液した。次いで1段目の抽出搭上部から排出されたコーヒー抽出液を、2段目の抽出搭下部から上部へ送液した。この操作を3段目以降の抽出塔についても繰り返し行い、6段目の抽出搭の上部から排出されたコーヒー抽出液を、速やかに冷却するとともに回収した。多段抽出の通液条件は、焙煎コーヒー豆の全容量に対する空間速度(SV)が1[h-1]であり、1塔当たりの焙煎コーヒー豆の容量に対する通液倍数(BV)が11[v/v]であった。得られた抽出液をロータリーエバポレーター(N−1100V型、東京理科器械(株)社製)を用い0.004MPa、50℃にて減圧加熱濃縮し、Brix10%のコーヒー組成物を得た。続いて、円筒状のカラム(内径72mm×高さ100mm)に活性炭(白鷺WH2C LSS、日本エンバイロケミカルズ製、平均細孔半径10.5Å)108g加え、80℃、10分間殺菌した後に、上記Brix10%のコーヒー組成物3.6kgを、25℃、SV=16.1[hr-1]、BV=14[v/v]の条件にて通液し、更にイオン交換水を25℃、SV=16.1[hr-1]の条件にて通液し、カラム出口より最終的な採液量として4kgの希釈用コーヒー組成物を得た(乾燥固形分5.9質量%)。得られた希釈用コーヒー組成物をBrix3.0%になるように水で希釈し、コーヒーエキスを得、その分析、並びに官能評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例2
L24の粉砕した焙煎コーヒー豆を使用し、抽出温度を150℃に変更した以外は、全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分5.9質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
実施例3
抽出温度を150℃に、活性炭処理に供するBrix10%のコーヒー組成物の量を10.0kgに、活性炭量を100gに、活性炭処理をSV=15.7[hr-1]、BV=41[v/v]の通液条件に、それぞれ変更した以外は、全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分7.3質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
実施例4
抽出温度を150℃に変更した以外は、全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分5.9質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
実施例5
抽出温度を150℃に、活性炭処理に供するBrix10%のコーヒー組成物の量を2.0kgに、活性炭量を100gに、活性炭処理をSV=15.7[hr-1]、BV=8.2[v/v]の通液条件に、それぞれ変更した以外は全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分4.9質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
実施例6
抽出温度を150℃に、活性炭をクラレコールGW−H(クラレケミカル製、平均細孔半径10.2Å)に、それぞれ変更した以外は全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分5.9質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
実施例7
L30の粉砕した焙煎コーヒー豆を使用し、抽出温度を150℃に変更した以外は全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分5.9質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
実施例8
抽出温度を170℃に変更した以外は全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分5.9質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
実施例9
抽出温度を150℃に変更した以外は、全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物を得、スプレードライヤー(Pulvis GB22:ヤマト科学株式会社製)にて乾燥した後、得られた粉末状のコーヒー組成物(乾燥固形分97質量%)をBrix3.0%になるように水で希釈し、コーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
比較例1
抽出温度を150℃に変更し、活性炭処理を実施しない以外は全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分8.0質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
比較例2
抽出温度を170℃に変更し、活性炭処理を実施しない以外は全て実施例1と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分8.0質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
比較例3
L26の粉砕した焙煎コーヒー豆400gを、ドリップ抽出器(内径73mm、容積11L)に投入した。次いで、ドリップ抽出器下部から0.25kgの95℃の温水を供給し、底湯をはった。次いで、シャワーより95℃の温水を1.25g/secの速度で供給した後、温水の供給を停止し、その状態を10分間保持した。温水の供給量は、焙煎コーヒー豆に対し、2.55質量倍であった。保持後、95℃の温水をシャワーより1.25g/secの速度で供給するとともに、同速度でコーヒー抽出液を排出した。採液量が2.4kgに達したときにコーヒー抽出液の排出を停止し、本採液をコーヒー抽出液とした。抽出は全て常圧下で行った。得られた抽出液をロータリーエバポレーター(N−1100V型、東京理科器械(株)社製)を用い30torr、50℃にて減圧加熱濃縮し、Brix10%のコーヒー組成物を得た。続いて、円筒状のカラム(内径36mm×高さ160mm)に活性炭(白鷺WH2C LSS、日本エンバイロケミカルズ製)30g加え、80℃、10分間殺菌した後に、上記Brix10%のコーヒー組成物1.0kgを、25℃にて、SV=15.7[hr-1]、BV=13.7[v/v]の条件にて通液し、更にイオン交換水を25℃、SV=15.7[hr-1]、にて通液し、カラム出口より最終的な採液量として1.2kgの希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分5.5質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析、並びに官能評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例4
活性炭処理を行わないこと以外は全て比較例3と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分8.0質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表1に示す。
Figure 2017006015
実施例10
L24の粉砕した焙煎コーヒー豆を使用し、抽出温度を110℃に変更したこと以外は、全て実施例3と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分7.3質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を実施例2の結果とともに表2に示す。
実施例11
L24の粉砕した焙煎コーヒー豆を使用し、抽出温度を110℃に変更したこと以外は、全て実施例5と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分4.9質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を実施例2の結果とともに表2に示す。
実施例12
L30の粉砕した焙煎コーヒー豆を使用し、抽出温度を170℃に変更したこと以外は、全て実施例3と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分7.3質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を実施例7の結果とともに表2に示す。
実施例13
L30の粉砕した焙煎コーヒー豆を使用し、抽出温度を170℃に変更したこと以外は、全て実施例5と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分4.9質量%)を得、次いで実施例1と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を実施例7の結果とともに表2に示す。
Figure 2017006015
実施例14
円筒状抽出塔1塔(内径0.5m×高さ4.5m)あたり200kgのL29の粉砕した焙煎コーヒー豆を充填した円筒状抽出塔6塔を直列に連結した。1塔目の抽出塔に対し、150℃の加圧熱水を2.8トン/hrでフィードし、6塔目の抽出塔から排出された抽出液をタンクに回収した。1塔目の抽出塔に加圧熱水をフィードし始めてから20分後に、熱水供給を2塔目入口に切り替え、同時に6塔目の出口ラインを、焙煎コーヒー豆を充填し待機していた7塔目入口に連結し、2塔目から排出された抽出液を3塔目から7塔目まで供給し、7塔目の抽出塔から排出された抽出液をタンクに回収した。その間に1塔目から、抽出後の焙煎コーヒー豆を抜き出し、新たに焙煎コーヒー豆を充填した。熱水供給を2塔目入口に切り替えてから20分後に、熱水供給を3塔目入口に切り替え、同時に7塔目の出口ラインを、新たな焙煎コーヒー豆を充填した1塔目に連結し、3塔目から排出された抽出液を4塔目から7塔目、次いで1塔目にまで供給し、1塔目の抽出塔から排出された抽出液をタンクに回収した。このように、抽出に用いる6本の円筒状抽出塔と、新たな焙煎コーヒー豆を充填し待機している1塔の抽出塔からなる、計7塔を20分おきにラインを切り替えながら、連続的に抽出を行った。多段抽出の通液条件はいずれも、焙煎コーヒー豆の全容量に対する空間速度(SV)が1[h-1]であり、1塔当たりの焙煎コーヒー豆の容量に対する通液倍数(BV)が11[v/v]であった。得られた抽出液を混合してBrix10%のコーヒー組成物を調製した。このコーヒー組成物は、クロロゲン酸9543[mg/kg]、カフェイン5612[mg/kg]、ヒドロキシヒドロキノン17[mg/kg]であった。なお、焙煎コーヒー豆からのクロロゲン酸の回収率は100%であった。
次に、円筒状のカラム(内径23mm×高さ100mm)に、活性炭(白鷺WH2CLSS)10gを充填し、80℃にて10分間殺菌した。その後に、得られたコーヒー組成物500gを、10℃、SV=4[hr-1]、BV=13.5[v/v]の条件にて通液し、活性炭カラム出口より採液量として480g回収した。得られた活性炭処理後のコーヒー組成物の組成は、クロロゲン酸7641[mg/kg]、カフェイン2169[mg/kg]、ヒドロキシヒドロキノン1[mg/kg]、乾燥固形分6.78質量%であった。得られた希釈用コーヒー組成物をBrix3.0%になるように水で希釈し、コーヒーエキスを得、その分析、並びに官能評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例15
活性炭との接触温度を15℃に変更した以外は全て実施例14と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分6.34質量%)を得、次いで実施例19と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表3に示す。
実施例16
活性炭との接触温度を25℃に変更した以外は全て実施例14と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分6.01質量%)を得、次いで実施例19と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表3に示す。
実施例17
活性炭との接触温度を35℃に変更した以外は全て実施例14と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分6.14質量%)を得、次いで実施例19と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表3に示す。
実施例18
活性炭との接触温度を60℃に変更した以外は全て実施例14と同様の操作により希釈用コーヒー組成物(乾燥固形分6.41質量%)を得、次いで実施例19と同様の操作によりコーヒーエキスを調製した。得られたコーヒーエキスの分析結果、評価結果を表3に示す。
Figure 2017006015
表1〜3から、焙煎コーヒー豆を、加圧条件下、110〜170℃の温度にて多段階抽出し、次いで10〜70℃の温度にて活性炭と接触させる工程に供することで、高濃度のクロロゲン酸類を含み、酸味、甘味、コクが良好で、雑味の少ない風味バランスに優れる希釈用コーヒー組成物が得られることがわかる。

Claims (7)

  1. 焙煎コーヒー豆を、加圧条件下、110〜170℃の温度にて多段階抽出する第1の工程と、
    第1の工程により得られたコーヒー抽出液を10〜70℃の温度にて活性炭と接触させる第2の工程
    を含む、希釈用コーヒー組成物の製造方法。
  2. 第1の工程において、1塔当たりの焙煎コーヒー豆の容量に対する通液倍数(BV)が0.5〜35[v/v]の条件にて多段階抽出する、請求項1記載の希釈用コーヒー組成物の製造方法。
  3. 第1の工程において、焙煎コーヒー豆の全容量に対する空塔速度(SV)が0.01〜10[h-1]の条件にて多段階抽出する、請求項1又は2記載の希釈用コーヒー組成物の製造方法。
  4. 焙煎コーヒー豆のL値が15〜35である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の希釈用コーヒー組成物の製造方法。
  5. 活性炭の平均細孔半径が30Å以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の希釈用コーヒー組成物の製造方法。
  6. 第2の工程において、活性炭と接触させる際の第1の工程により得られたコーヒー抽出液のBrixが5%以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の希釈用コーヒー組成物の製造方法。
  7. 当該希釈用コーヒー組成物が、次の成分(A)、(B)及び(C);
    (A)クロロゲン酸類
    (B)全糖、及び
    (C)カフェイン
    を含有し、
    成分(A)と成分(B)との質量比[(B)/(A)]が1.2〜5であり、
    成分(A)と成分(C)との質量比[(C)/(A)]が0.5以下であり、かつ
    (F)乾燥固形分が5.6質量%以上である希釈用コーヒー組成物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の希釈用コーヒー組成物の製造方法。
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