JP2017004644A - 金属空気電池セル - Google Patents

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昌樹 高橋
由晴 中島
Yoshiharu Nakajima
由晴 中島
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Yuka Amemori
由佳 雨森
阪間 寛
Hiroshi Sakama
寛 阪間
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Abstract

【課題】出力性能および放電持続性に優れ、電池反応による生成物によって構成部品が破損するようなことのない金属空気電池セルを提供すること。【解決手段】略直方体状の容器10と、容器10内の一面側に固定配置された矩形状の第1空気極31と、容器10内の他面側に固定配置された矩形状の第2空気極32と、容器10にその上部のみが固定され、第1空気極31と間隙を介して対向するよう当該第1空気極31の内側に配置された矩形状の第1金属極41と、容器10にその上部のみが固定され、第2空気極32と間隙を介して対向するよう当該第2空気極32の内側に配置された矩形状の第2金属極42と、容器10に装着された正極端子50と、容器10に装着された負極端子60とを備えてなり、第1金属極41および第2金属極42の各々には、その下端から縦方向に延びてその上端近傍に至るスリット43が形成されている。【選択図】 図4

Description

本発明は、金属空気電池セルに関し、さらに詳しくは、正極である空気極と負極である金属極とが略中空直方体状の容器内に配置されてなる金属空気電池セルに関する。
従来、金属空気電池であるマグネシウム空気電池として、有底角筒状の容器本体と、容器本体に着脱可能に取り付けられた蓋体と、容器本体の一面に固定配置された板状の空気体(正極)と、蓋体に固定されるとともに容器本体の内部に挿入される円柱状の金属極(負極)とを備えてなるものが知られている(下記特許文献1参照)。
特開2014−146479号公報
例えば、携帯電話の充電などの用途に供される金属空気電池には、ある程度高い出力(最大電力)が望まれる。
しかしながら、上記特許文献1のような構造のマグネシウム空気電池では、電極の面積、特に、空気極に対向する金属極の表面積が狭く、また、空気極と金属極との離間距離が大きいことから、十分に高い出力を得ることができない。
一方、金属空気電池には、ある程度長い時間にわたり所期の出力による放電が持続することが望まれる。特に、金属極(マグネシウム合金)が消費される前に、電池反応による反応生成物によって反応の持続性が損なわれたり、当該反応生成物によって構成部品が破損したりすることは避けなければならない。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、高い出力(最大電力)を得ることができるとともに、電池反応による反応生成物によって反応の持続性が損なわれにくく、放電持続性に優れた金属空気電池セルを提供することにある。
本発明の他の目的は、電池反応による反応生成物によって構成部品が破損するようなことのない金属空気電池セルを提供することにある。
本発明の金属空気電池セルは、正極である空気極および負極である金属極が容器内に配置されてなる金属空気電池セルにおいて、
中空の略直方体状であって、この直方体の最大面積面である一面および他面を起立させた状態で配置される容器と、
前記容器内の一面側に固定配置された矩形シート状の第1空気極と、
前記容器内の他面側に固定配置された矩形シート状の第2空気極と、
前記容器にその上部のみが固定され、前記第1空気極と間隙を介して対向するよう当該第1空気極の内側に配置された矩形シート状の第1金属極と、
前記容器にその上部のみが固定され、前記第2空気極と間隙を介して対向するよう当該第2空気極の内側に配置された矩形シート状の第2金属極と、
前記容器に装着され、前記第1空気極および前記第2空気極の各々と電気的に接続された正極端子と、
前記容器に装着され、前記第1金属極および前記第2金属極の各々と電気的に接続された負極端子とを備えてなり、
下記(1)〜(3)の何れかの構成を備えていることを特徴とする。
(1)前記第1金属極および前記第2金属極の各々には、その下端から縦方向に延びてその上端近傍に至る(但し上端には至っていない)少なくとも1本のスリットが形成されていること。
(2)前記第1金属極および前記第2金属極の各々は、その下端から縦方向に延びてその上端に至る少なくとも1本のスリットによって複数枚の短冊状片に分割されていること。すなわち、スリットを介して配置された複数枚の短冊状片により、第1金属極および第2金属極の各々が構成されていること。
(3)前記第1金属極および前記第2金属極の各々に貫通孔が形成されていること。
このような構成の金属空気電池セルによれば、容器一面側および他面側にそれぞれ固定配置された2枚の空気極(第1空気極および第2空気極)と、これらの空気極にそれぞれ対向する2枚の金属極(第1金属極および第2金属極)とが容器内に配置されているので、空気極(第1空気極および第2空気極)および金属極(第1金属極および第2金属極)の表面積を広く確保することができるとともに、空気極と金属極との間隙を狭く設定することができる。これにより、高い出力(電流−電圧特性試験における最大電力)を達成することができる。
また、このような構成の金属空気電池セルによれば、空気極と金属極との間隙における電池反応による反応生成物を、金属極に形成されたスリット(上記(1)または(2)の場合)または貫通孔(上記(3)の場合)から容器の内側(第1金属極と第2金属極との間)に移行させることができるので、当該反応生成物を容器内の全体に分散させることができ、空気極と金属極との間隙に反応生成物が早期に堆積して電池反応が阻害されることを防止することができる。この結果、この金属空気電池セルは優れた放電持続性を有するものとなる。
さらに、このような構成の金属空気電池セルによれば、第1金属極および第2金属極の上部のみが容器に固定されているので、空気極と金属極との間隙に堆積した反応生成物によっても構成部品(空気極)が破損するようなことはない。
仮に、金属極の上部および下部が容器に固定されていると、空気極と金属極との間隙に堆積した反応生成物によって空気極および金属極に作用する押圧力により、相対的に強度の低い空気極が破損することが考えられる。
しかし、本発明の金属空気電池セルのように、金属極の上部のみが容器に固定されて、下部は固定されていないことによれば、当該金属極を揺動させてその下部を容器の内側に変位させることができ、これにより、反応生成物による押圧力が緩和されるので、空気極が破損することを確実に防止することができる。
また、上記(1)または(2)の構成を備えた金属空気電池セルによれば、金属電極に形成されたスリットにより、金属極の撓み剛性が低下して当該金属極の下部を容易に変位させることができるとともに、スリットにより形成された電極部分または短冊状片を独立して揺動させる(下部を変位させる)ことができるので、反応生成物の堆積量が左右方向に異なる場合であっても、堆積量に応じて電極部分ごとに変位量を変えることにより対応することができる。
本発明の金属空気電池セルにおいて、前記容器の一面側および他面側の各々における容器内面の面積を(S0)、前記第1空気極および前記第2空気極の各々の面積を(S1)、前記第1金属極および前記第2金属極の各々の面積を(S2)とするとき、
(S1)/(S0)が0.5〜1.0であり、
(S2)/(S1)が0.5〜1.0であることが、高い出力を達成する観点から好ましい。
また、本発明の金属空気電池セルにおいて、前記第1空気極と前記第1金属極との間隙および前記第2空気極と前記第2金属極との間隙が何れも0.5〜5.0mmであること、特に0.5〜2.5mmであることが、高い出力を達成する観点から好ましい。
また、本発明の金属空気電池セルにおいて、前記第1金属極および前記第2金属極の各々に形成されているスリットの幅が1.0〜10.0mmであり、前記スリットの数が1〜4であることが、優れた放電持続性を達成する観点から好ましい。
また、前記第1金属極または前記第2金属極における前記貫通孔の比率が3〜20面積%であることが好ましい。
また、本発明の金属空気電池セルにおいて、前記第1金属極および前記第2金属極を構成する金属がマグネシウムまたはマグネシウム合金であることが好ましい。
本発明の金属空気電池セルによれば、高い出力(最大電力)を得ることができるとともに、電池反応による反応生成物によって反応の持続性が損なわれにくいので、放電持続性に優れている。
また、本発明の金属空気電池セルにおいては、電池反応による反応生成物によって構成部品である空気極(第1空気極および第2空気極)が破損するようなことを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るマグネシウム空気電池セルを示す斜視図である。 図1に示したマグネシウム空気電池セルの正面図である。 図1に示したマグネシウム空気電池セルの平面図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図1に示したマグネシウム空気電池セルを構成する空気極の積層構成を示す断面図である。 図1に示したマグネシウム空気電池セルを構成する第2金属極を示す斜視図である。 図1に示したマグネシウム空気電池セルが筐体内に配列されてなるマグネシウム空気電池(組電池)を示す平面図である。 長時間の放電前後における金属極の形態の変化を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るマグネシウム空気電池セルを示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るマグネシウム空気電池セルを示す断面図である。 実施例および比較例に係る電池について測定した放電持続性の試験結果を示すチャートである。
以下、本発明の金属空気電池の一実施形態に係るマグネシウム空気電池セルについて、図面を用いて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1〜図5に示す本実施形態のマグネシウム空気電池セル100は、正極である空気極および負極である金属極が容器内に配置されてなるマグネシウム空気電池セルにおいて、中空の扁平な略直方体状であって、この直方体の最大面積面である一面101および他面102を起立させた状態で配置される容器10と、容器10内の一面101側に固定配置された矩形シート状の第1空気極31と、容器10内の他面102側に固定配置された矩形シート状の第2空気極32と、その上部のみが容器10に固定され、第1空気極31と間隙G1を介して対向するよう当該第1空気極31の内側に配置された矩形シート状の第1金属極41と、その上部のみが容器10に固定され、第2空気極32と間隙G2を介して対向するよう当該第2空気極32の内側に配置された矩形シート状の第2金属極42と、容器10に装着され、第1空気極31および第2空気極32の各々と電気的に接続された正極端子50と、容器10に装着され、第1金属極41および第2金属極42の各々と電気的に接続された負極端子60とを備えてなり、第1金属極41および第2金属極42の各々には、その下端から縦方向に延びて、その上端近傍に至る2本のスリットが形成されている。
マグネシウム空気電池セル100を構成する容器10は、容器本体11と、容器カバー15とからなる中空の略直方体状(箱型)の容器である。なお、図1〜図3において、18は給水部である。
容器10は、その概略形状である直方体の最大面積面である一面101および他面102を起立させた状態で、後述するマグネシウム空気電池(組電池)の内部に複数個配置される。
容器本体11内には、空気極(第1空気極31および第2空気極32)および金属極(第1金属極41および第2金属極42)が配置されるとともに、使用時において、食塩水などの電解液が収容される。
容器本体11の構成材料としては特に限定されるものではなく、樹脂などを挙げることができる。
図1、図2および図4に示すように、容器10(容器本体11)の一面101および他面102を構成する壁には開口窓13が形成されている。これらの開口窓13によって、第1空気極31および第2空気極32の外周面を空気と接触させることができる。
容器カバー15には、第1空気極31および第2空気極32の各々と電気的に接続されている正極端子50と、第1金属極41および第2金属極42の各々と電気的に接続されている負極端子60とが装着されている。
容器10のサイズとしては特に限定されるものではないが、サイズ(外側寸法)の一例を示せば152mm×176mm×33mmとされる。また、サイズ(内側寸法)の一例を示せば130mm×159mm×24mmとされる。このサイズ(内側寸法)の容器10において一面側および他面側の各々における容器内面の面積(S0)は206.7cm2 (130mm×159mm)となる。
マグネシウム空気電池セル100を構成する第1空気極31は、容器10内の一面101側に固定配置された矩形シート状の電極であり、第2空気極32は、容器10内の他面102側に固定配置された矩形シート状の電極である。
マグネシウム空気電池セル100を構成する空気極(第1空気極31および第2空気極32)は、図6に示すように、導電材層36と集電体層38とが積層されてなる。
第1空気極31および第2空気極32を構成する導電材層36は、容器10内に収容される電解液と接触する内側層である。
この導電材層36は、導電性材料をバインダ樹脂により結着させることにより形成することができる。
ここに、導電材層36を得るために使用する導電性材料としては特に限定されるものではなく、従来公知の金属空気電池の正極体(導電材層)を構成する材料をすべて使用することができるが、好適な導電性材料として、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、活性炭およびカーボンナノチューブなどの炭素材料を挙げることができる。
空気極(第1空気極31,第2空気極32)の導電材層36を形成するために導電性材料と混合されるバインダ樹脂としても特に限定されるものではないが、好適なバインダ樹脂として、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)などのフッ素樹脂を挙げることができる。
導電材層36には、従来公知の空気電池正極用の電極触媒が含有されていてもよい。
導電材層36に含有させることのできる触媒としては、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、タングステン(W)、鉛(Pb)、鉄(Fe)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、ガリウム(Ga)、アルミニウム(Al)等の金属およびその化合物、並びにこれらの合金などを例示することができる。
空気極(第1空気極31,第2空気極32)を構成する集電体層38は、空気と接する外側層である。
集電体層38としては、導電性の金属材料からなる金網、エキスパンドメタル、織物、パンチングシート、発泡体などを好適に使用することができる。
導電性の金属材料としては、集電体として機能するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ステンレス鋼(SUS)、銅、ニッケルなどを挙げることができる。
第1空気極31および第2空気極32のサイズとしては、容器10の一面101側および他面102側の各々における容器内面を十分に覆うことができるサイズであることが好ましい。
ここに、容器10の一面101側および他面102側の各々における容器内面の面積を(S0)、第1空気極31および第2空気極32の各々の面積を(S1)とするとき、(S1)/(S0)が0.5〜1.0であることが好ましく、更に好ましくは0.7〜1.0である。
第1空気極31および第2空気極32のサイズの一例を示せば130mm×159mm×1.0mmとされ、この場合において、面積(S1)は206.7cm2 となり、(S1)/(S0)の値は1.0となる。
マグネシウム空気電池セル100を構成する第1金属極41は、容器10に対してその上部のみが固定され、第1空気極31と間隙G1を介して対向するよう、当該第1空気極31の内側に配置された矩形シート状の電極であり、第2金属極42は、容器10に対してその上部のみが固定され、第2空気極32と間隙G2を介して対向するよう、当該第2空気極32の内側に配置された矩形シート状の電極である。
マグネシウム空気電池セル100を構成する第1金属極41および第2金属極42は、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなる。
第1金属極41および第2金属極42を構成するマグネシウム合金としては、従来公知のマグネシウム空気電池の負極体を構成するものをすべて使用することができる。
具体的には、アルミニウム、亜鉛、マンガン、ケイ素、希土類元素、カルシウム、ストロンチウム、スズ、ゲルマニウム、リチウム、ジルコニウム、ベリリウムから選ばれた少なくとも1種の金属と、マグネシウムとの合金を挙げることができる。
好適なマグネシウム合金としては、AZ31、AZ61、AZ91などのマグネシウムとアルミニウムと亜鉛とを含む合金、AM60、AM80などのマグネシウムとアルミニウムとマンガンとを含む合金、LZ91などのマグネシウムとリチウムとを含む合金を挙げることができる。
第1金属極41および第2金属極42のサイズとしては、第1空気極31および第2空気極32の各々のサイズと同程度であることが好ましい。
ここに、第1空気極31および第2空気極32の各々の面積を(S1)とし、第1金属極41および第2金属極42の各々の面積を(S2)とするとき、(S2)/(S1)が0.5〜1.0であることが好ましい。
第1金属極41および第2金属極42のサイズの一例を示せば130mm×134mm×1.0mmとされ、この場合において、面積(S2)は、後述する2本のスリット43の面積(例えば2.2cm2 )を差し引くと172.0cm2 となり、(S2)/(S1)の値は0.83となる。
図5および図7に示すように、第2金属極42には、その下端から縦方向に延びてその上端近傍に至る2本のスリット43が形成されている。
これにより、第2金属極42は、互いに独立して揺動する(下部が変位する)ことのできる第1部分421と第2部分422と第3部分423とを有することになる。
なお、第1金属極41も、第2金属極42と同様の形状を有している。
これにより、第1空気極31と第1金属極41との間隙G1における電池反応の反応生成物を、第1金属極41に形成されているスリットから容器10の内側(第1金属極41と第2金属極42との間)に移行させることができるとともに、第2空気極32と第2金属極42との間隙G2における電池反応の反応生成物を、第2金属極42に形成されているスリット43から容器10の内側に移行させることができるので、当該反応生成物を容器10の内部全体に分散させることができる。従って、第1空気極31と第1金属極41との間隙G1および/または第2空気極32と第2金属極42との間隙G2に反応生成物が早期に堆積して電池反応が阻害されることを防止することができ、この結果、優れた放電持続性を発揮することができる。
ここに、第1金属極41および第2金属極42の各々に形成されているスリットの幅は1.0〜10.0mmであることが好ましく、好適な一例を示せば1.0mmである。
この幅が過小である場合には、電池反応の反応生成物を容器(セル)全体に十分に分散させることができず、放電持続性を十分に満足するものとならない。
他方、この幅が過大である場合には、第1金属電極41および第2金属電極42の面積を広く確保することができず、得られる電池が十分に高い出力を有するものとならない。
マグネシウム空気電池セル100を構成する正極端子50は、第1空気極31および第2空気極32の各々と電気的に接続されており、これにより、第1空気極31と第2空気極32とが並列に接続されている。
図4に示すように、正極端子50の両側には、当該正極端子50と一体的に形成されてなるリード板501および502が備えられている。
リード板501は第1空気極31と面接触しており、リード板502は第2空気極32と面接触している。
マグネシウム空気電池セル100を構成する負極端子60は、第1金属極41および第2金属極42の各々と電気的に接続されており、これにより、第1金属極41と第2金属極42とが並列に接続されている。
第1空気極31と第1金属極41との間隙G1、第2空気極32と第2金属極42との間隙G2の大きさとしては0.5〜5.0mmであることが好ましく、更に好ましくは0.5〜2.5mm、好適な一例を示せば2.0mmである。
間隙G1,G2が過大である場合には、得られる電池が十分に高い出力を有するものとならない。他方、間隙G1,G2が過小である場合には、金属極(第1金属極41,2金属極42)と、空気極(第1空気極31,第2空気極32)との絶縁性を確保することが困難となり、両者間に短絡が発生するおそれがある。
本実施形態のマグネシウム空気電池セル100では、第1金属極41および第2金属極42の近傍において下記(1)に示す酸化反応が起こり、第1空気極31および第2空気極32において下記(2)に示す還元反応が起こり、電池セル全体として下記(3)に示す反応が起こることにより放電が行われる。
(1)2Mg → 2Mg+ + 4e-
(2)O2 +2H2 O+4e- → 4OH
(3)2Mg+O2 +2H2 O → 2Mg(OH)2
図8は、本実施形態のマグネシウム空気電池セル100(100A〜100E)が筐体120の内部に配列されてなるマグネシウム空気電池(組電池)500を示している。
同図において、50A〜50Eは、それぞれ、マグネシウム空気電池セル100A〜100Eの正極端子であり、60A〜60Eは、それぞれ、マグネシウム空気電池セル100A〜100Eの負極端子である。
図8に示すように、マグネシウム空気電池500の第1正極端子151と第2正極端子152とは、導電板153により、互いに電気的に接続されている。
また、マグネシウム空気電池500の第1負極端子161と第2負極端子162とは、導電板163により、互いに電気的に接続されている。
マグネシウム空気電池500の第1正極端子151および第2正極端子152は、導電板155により、マグネシウム空気電池セル100Aの正極端子50Aに接続され、このマグネシウム空気電池セル100Aの負極端子60Aは、導電板171により、マグネシウム空気電池セル100Bの正極端子50Bに接続され、このマグネシウム空気電池セル100Bの負極端子60Bは、導電板172により、マグネシウム空気電池セル100Cの正極端子50Cに接続され、このマグネシウム空気電池セル100Cの負極端子60Cは、導電板173により、マグネシウム空気電池セル100Dの正極端子50Dに接続され、このマグネシウム空気電池セル100Dの負極端子60Dは、導電板174により、マグネシウム空気電池セル100Eの正極端子50Eに接続され、このマグネシウム空気電池セル100Eの負極端子60Eは、導電板165により、マグネシウム空気電池500の第1負極端子161および第2負極端子162に接続されている。
このように、筐体120に格納されているマグネシウム空気電池セル100A〜100Eは直列に接続されており、従って、本実施形態のマグネシウム空気電池500は、マグネシウム空気電池セル100A〜100Eを直列に接続してなる組電池であり、第1正極端子151および第2正極端子152は当該組電池としての正極端子であり、第1負極端子161および第2負極端子162は当該組電池としての負極端子である。
本実施形態のマグネシウム空気電池セル100によれば、一面101側および他面102側にそれぞれ固定配置された2枚の空気極(第1空気極31および第2空気極32)と、これらの空気極にそれぞれ対向する2枚の金属極(第1金属極41および第2金属極42)とが、第1空気極31、第1金属極41、第2金属極42、第2空気極32の順に、隣り合う電極どうしが各々の面を対向させながら、コンパクトな容器10内に配列されているので、空気極全体および金属極全体の表面積を広く確保することができるとともに、空気極と金属極との間隙G1,G2を狭く(例えば0.5〜5.0mmに)設定することができる。これにより、高い出力(電流−電圧特性試験における最大電力)を達成することができる。
また、本実施形態のマグネシウム空気電池セル100によれば、空気極と金属極との間隙G1,G2における電池反応による反応生成物を、金属極に形成されたスリットから容器10の内側に移行させて容器10内の全体に分散させることができるので、空気極と金属極との間隙G1,G2に反応生成物が早期に堆積して電池反応が阻害されることを防止することができ、この結果、このマグネシウム空気電池セル100は優れた放電持続性を有するものとなる(後述する実施例参照)。
そのようなスリットが形成されていない場合には、空気極と金属極との間に反応生成物が早期に堆積し、当該反応生成物によって、反応面に電解液が供給されずに反応(放電)が早期に停止してしまう(後述する比較例参照)。
また、本実施形態のマグネシウム空気電池セル100によれば、金属極(第1金属極41および第2金属極42)の上部のみが容器に固定されていて金属極の下部は固定されていないので、空気極と金属極との間隙に堆積した反応生成物による押圧力を受けた金属極が揺動して、その下部が容器10の内側に変位することにより、反応生成物による空気極および金属極への押圧力が緩和されるので、相対的に強度の低い空気極が破損するようなことはない。
ここに、図9(1)は、本実施形態のマグネシウム空気電池セル100を構成する第1金属極41および第2金属極42の放電前の形態を示しており、同図(2)は、長時間の放電後において、第1空気極31と第1金属極41との間隙および第2空気極32と第2金属極42との間隙に堆積した反応生成物Pに押圧されて、第1金属極41および第2金属極42の下部が容器10の内側に変位している形態を示している。
また、本実施形態のマグネシウム空気電池セル100によれば、金属極(第1金属極41または第2金属極42)に形成されたスリットにより金属極の撓み剛性が低下して当該金属極の下部を容易に変位させることができるとともに、スリットにより形成された電極部分(第2金属極42においては、第1部分421と第2部分422と第3部分423)を独立して揺動させる(下部を変位させる)ことができるので、反応生成物の堆積量が左右方向に異なる場合であっても、反応生成物の堆積量に応じて電極部分ごとに変位量を変えることにより対応することができる。
<第2実施形態>
図10に示す本実施形態のマグネシウム空気電池セル200は、これを構成する第1金属極および第2金属極が、第1実施形態のマグネシウム空気電池セル100を構成する第1金属極41および第2金属極42と異なること以外は、マグネシウム空気電池セル100と同様の構成である。
図10に示すように、マグネシウム空気電池セル200を構成する第2金属極44は、その下端から縦方向に延びてその上端に至る2本のスリット45によって3枚の短冊状片441〜443に分割されている。すなわち、スリット45を介して配置された短冊状片441〜443によって第2金属極44が構成されている。
第2金属極44を構成する短冊状片441〜443は、各々の上部において容器10に固定されているが、各々の下部は固定されていない。これにより、短冊状片441〜443の各々は互いに独立して揺動する(下部が変位する)ことができる。
本実施形態のマグネシウム空気電池セル200において、図10には図示されていない第1金属極も第2金属極44と同様に3枚の短冊状片に分割されており、これらは、各々の上部において容器10に固定されているが各々の下部は固定されていない。これにより、第1金属極を構成する短冊状片の各々は、互いに独立して揺動する(下部が変位する)ことができる。
本実施形態のマグネシウム空気電池セル200によれば、第1実施形態のマグネシウム空気電池セル100と同様の効果を奏することができる。
<第3実施形態>
図11に示す本実施形態のマグネシウム空気電池セル300は、これを構成する第1金属極および第2金属極が、第1実施形態のマグネシウム空気電池セル100を構成する第1金属極41および第2金属極42と異なること以外は、マグネシウム空気電池セル100と同様の構成である。
図11に示すように、マグネシウム空気電池セル300を構成する第2金属極46には、スリット状の貫通孔47が形成されている。
ここに、第2金属極46における貫通孔47の比率としては3〜20面積%であることが好ましい。
この比率が過小である場合には、電池反応の反応生成物を容器(セル)全体に十分に分散させることができず、放電持続性を十分に満足するものとならない。
他方、この比率が過大である場合には、得られる電池が十分に高い出力を有するものとならない。
なお、本発明において、貫通孔の形状は特に限定されるものではない。
第2金属極46は、その上部において容器10に固定されているが、下部は固定されていない。これにより、第2金属極46は揺動する(下部が変位する)ことができる。
本実施形態のマグネシウム空気電池セル300において、図11には図示されていない第1金属極においても第2金属極46と同様の貫通孔が形成されている。また、第1金属極は、その上部において容器10に固定されているが、下部は固定されていない。これにより、第1金属極も揺動する(下部が変位する)ことができる。
本実施形態のマグネシウム空気電池セル300によれば、空気極と金属極との間隙における電池反応による反応生成物を、金属極(第1金属極および第2金属極)に形成された貫通孔から容器10の内側に移行させて容器10内の全体に分散させることができるので、空気極と金属極との間隙に反応生成物が早期に堆積して電池反応が阻害されることを防止することができ、この結果、このマグネシウム空気電池セル300は優れた放電持続性を有するものとなる。
また、金属極(第1金属極および第2金属極)の上部のみが容器に固定されていて金属極の下部は固定されていないので、空気極と金属極との間隙に堆積した反応生成物による押圧力を受けた金属極が揺動して、その下部が容器10の内側に変位することにより、反応生成物による空気極および金属極への押圧力が緩和されるので、相対的に強度の低い空気極が破損するようなことはない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものでなく、種々の変更が可能である。
例えば、金属極を構成する金属はマグネシウムまたはマグネシウム合金に限定されるものでなく、従来公知の金属空気電池の負極(金属極)を構成する金属材料をすべて使用することができる。
具体的には、亜鉛、リチウム、鉄、ナトリウム、ベリリウム、アルミニウム、カドミウム、鉛およびこれらの合金を挙げることができる。
本発明の金属空気電池セルは、携帯電話の充電、小電力家電の駆動用に好適に用いることができる。
<実施例1>
開口窓13を有する樹脂製の容器10内における一面101側および他面102側に、それぞれ、図6に示したような層構成を有する矩形状の第1空気極31および第2空気極32を固定配置し、間隙G1を介して第1空気極31と対向させるようにして、スリットが形成された矩形状の第1金属極41を第1空気極31の内側に配置するとともに、間隙G2を介して第2空気極32と対向させるようにして、スリットが形成された矩形状の第2金属極42を第2空気極32の内側に配置し、第1空気極31および第2空気極32の各々と電気的に接続されている正極端子50を容器10に装着し、第1金属極41および第2金属極42の各々と電気的に接続されている負極端子60を容器10に装着することにより、図1〜図5に示したような本発明の金属空気電池セル(マグネシウム空気電池セル100)を製造した。
ここに、構成部品の詳細は下記のとおりである。
・容器10の外側寸法:152mm×176mm×33mm
・容器10の内側寸法:130mm×159mm×24mm
・一面側および他面側の各々における容器内面の面積(S0):206.7cm2
・第1空気極31および第2空気極32の寸法:
130mm×159mm×1.0mm
・第1空気極31および第2空気極32の面積(S1):206.7cm2
・第1金属極41および第2金属極42の構成金属:AZ31
・第1金属極41および第2金属極42の寸法:
130mm×134mm×1.0mm
・第1金属極41および第2金属極42に形成されたスリットの幅および長さ並びに本数 1.0mm×110mm×2本
・第1金属極41および第2金属極42の面積(S2):172.0cm2
・第1金属極41および第2金属極42の容器10に対する固定:上部のみ
・(S1)/(S0):1.0
・(S2)/(S1):0.83
<比較例1>
第1金属極および第2金属極としてスリットが形成されていないシート状の電極を使用したこと以外は実施例1と同様にして比較用の金属空気電池セル(マグネシウム空気電池セル)を製造した。
<試験例1(放電持続性)>
実施例1および比較例1によって得られたマグネシウム空気電池セルの各々について、連続放電中の電極間電圧の経時変化を測定して放電持続性を評価した。
ここに、測定には電子負荷装置「PLZ664WA」(菊水電子工業(株)製)を使用し、測定条件としては、定電流モードで、設定電流値を10Aとした。
電極間電圧の経時変化を示すチャートを図12に示し、放電持続時間(0.1V以上の測定電圧を維持した時間)を下記表1に示す。
<試験例2(正極の破損の有無)>
実施例1および比較例1によって得られたマグネシウム空気電池セルの各々について、放電持続性(試験例1)の試験を終了した後の正極を目視により観察して、破損(亀裂およびこれに伴う電解液の液漏れ)の発生の有無を確認した。
結果を併せて表1に示す。
Figure 2017004644
図12および表1の結果から、実施例1により得られたマグネシウム空気電池セルは、比較例1により得られたものより放電持続性に優れていることが確認された。
また、10.8時間にわたる放電後においても正極体に破損は認められなかった。
なお、電池反応により生成した水酸化マグネシウム等の反応生成物は、容器本体内の全体に分散されており、また、第1金属極および第2金属極の各々の下部は、容器の内側に変位していた。
100 マグネシウム空気電池セル
200 マグネシウム空気電池セル
300 マグネシウム空気電池セル
10 容器
11 容器本体
13 開口窓
15 容器カバー
18 給水部
31 第1空気極
32 第2空気極
36 導電材層
38 集電体層
41 第1金属極
42 第2金属極
421 第1部分
422 第2部分
423 第3部分
43 スリット
44 第2金属極
441〜443 第2金属極を構成する短冊状片
45 スリット
46 第2金属極
47 貫通孔
50 正極端子
501 リード板
502 リード板
60 負極端子
500 マグネシウム空気電池(組電池)
120 筐体
100A〜100E マグネシウム空気電池セル
50A〜50E マグネシウム空気電池セルの正極端子
60A〜60E マグネシウム空気電池セルの負極端子
151 マグネシウム空気電池(組電池)の第1正極端子
152 マグネシウム空気電池(組電池)の第2正極端子
153 導電板
155 導電板
161 マグネシウム空気電池(組電池)の第1負極端子
162 マグネシウム空気電池(組電池)の第2負極端子
163 導電板
165 導電板
171〜174 導電板

Claims (9)

  1. 正極である空気極および負極である金属極が容器内に配置されてなる金属空気電池セルにおいて、
    中空の略直方体状であって、この直方体の最大面積面である一面および他面を起立させた状態で配置される容器と、
    前記容器内の一面側に固定配置された矩形シート状の第1空気極と、
    前記容器内の他面側に固定配置された矩形シート状の第2空気極と、
    前記容器にその上部のみが固定され、前記第1空気極と間隙を介して対向するよう当該第1空気極の内側に配置された矩形シート状の第1金属極と、
    前記容器にその上部のみが固定され、前記第2空気極と間隙を介して対向するよう当該第2空気極の内側に配置された矩形シート状の第2金属極と、
    前記容器に装着され、前記第1空気極および前記第2空気極の各々と電気的に接続された正極端子と、
    前記容器に装着され、前記第1金属極および前記第2金属極の各々と電気的に接続された負極端子とを備えてなり、
    前記第1金属極および前記第2金属極の各々には、その下端から縦方向に延びてその上端近傍に至る少なくとも1本のスリットが形成されていることを特徴とする金属空気電池セル。
  2. 正極である空気極および負極である金属極が容器内に配置されてなる金属空気電池セルにおいて、
    中空の略直方体状であって、この直方体の最大面積面である一面および他面を起立させた状態で配置される容器と、
    前記容器内の一面側に固定配置された矩形シート状の第1空気極と、
    前記容器内の他面側に固定配置された矩形シート状の第2空気極と、
    前記容器にその上部のみが固定され、前記第1空気極と間隙を介して対向するよう当該第1空気極の内側に配置された矩形シート状の第1金属極と、
    前記容器にその上部のみが固定され、前記第2空気極と間隙を介して対向するよう当該第2空気極の内側に配置された矩形シート状の第2金属極と、
    前記容器に装着され、前記第1空気極および前記第2空気極の各々と電気的に接続された正極端子と、
    前記容器に装着され、前記第1金属極および前記第2金属極の各々と電気的に接続された負極端子とを備えてなり、
    前記第1金属極および前記第2金属極の各々は、その下端から縦方向に延びてその上端に至る少なくとも1本のスリットによって複数枚の短冊状片に分割されていることを特徴とする金属空気電池セル。
  3. 正極である空気極および負極である金属極が容器内に配置されてなる金属空気電池セルにおいて、
    中空の略直方体状であって、この直方体の最大面積面である一面および他面を起立させた状態で配置される容器と、
    前記容器内の一面側に固定配置された矩形シート状の第1空気極と、
    前記容器内の他面側に固定配置された矩形シート状の第2空気極と、
    前記容器にその上部のみが固定され、前記第1空気極と間隙を介して対向するよう当該第1空気極の内側に配置された矩形シート状の第1金属極と、
    前記容器にその上部のみが固定され、前記第2空気極と間隙を介して対向するよう当該第2空気極の内側に配置された矩形シート状の第2金属極と、
    前記容器に装着され、前記第1空気極および前記第2空気極の各々と電気的に接続された正極端子と、
    前記容器に装着され、前記第1金属極および前記第2金属極の各々と電気的に接続された負極端子とを備えてなり、
    前記第1金属極および前記第2金属極の各々には貫通孔が形成されていることを特徴とする金属空気電池セル。
  4. 前記容器の一面側および他面側の各々における容器内面の面積を(S0)、
    前記第1空気極および前記第2空気極の各々の面積を(S1)、
    前記第1金属極および前記第2金属極の各々の面積を(S2)とするとき、
    (S1)/(S0)が0.5〜1.0であり、
    (S2)/(S1)が0.5〜1.0であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の金属空気電池セル。
  5. 前記第1空気極と前記第1金属極との間隙および前記第2空気極と前記第2金属極との間隙が何れも0.5〜5.0mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の金属空気電池セル。
  6. 前記第1空気極と前記第1金属極との間隙および前記第2空気極と前記第2金属極との間隙が何れも0.5〜2.5mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の金属空気電池セル。
  7. 前記第1金属極および前記第2金属極の各々に形成されているスリットの幅が1.0〜10.0mmであり、前記スリットの数が1〜4であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の金属空気電池セル。
  8. 前記第1金属極または前記第2金属極における前記貫通孔の比率が3〜20面積%であることを特徴とする請求項3に記載の金属空気電池セル。
  9. 前記第1金属極および前記第2金属極を構成する金属がマグネシウムまたはマグネシウム合金であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の金属空気電池セル。
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