JP2017004198A - ネットワークシステム、ネットワークシステムの制御方法、及び、制御装置 - Google Patents
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本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、クライアントとしての制御装置と、制御装置と通信可能な複数のサーバーを備えるネットワークシステムについて、制御装置からのリクエストに対するサーバーのレスポンスの遅延を抑制することを目的とする。
本発明の構成によれば、クライアントとしての制御装置と、制御装置と通信可能な複数のサーバーを備えるネットワークシステムについて、制御装置からのリクエストに対するサーバーのレスポンスの遅延を抑制できる。
本発明の構成によれば、トランザクションが複数の処理ステップを有することを踏まえ、制御装置の接続先のサーバーを、複数の処理ステップの応答時間に基づいて、切り替えることができる。
本発明の構成によれば、各処理ステップにおける応答時間の遅延の累計が許容範囲を超えた場合にサーバーを切り替えることができる。
本発明の構成によれば、複数の処理ステップのうち、いずれかの処理ステップについて応答時間の遅延が生じた場合にサーバーを切り替えることができる。
本発明の構成によれば、トランザクションの途中でサーバーの切り替えが行われることが防止されるため、トランザクションの途中でサーバーの切り替えを行った場合に発生する処理が必要なく、処理の複雑化を抑制できる。
本発明の構成によれば、レシートの発行に際して生じ得る顧客の待ち時間を考慮して、サーバーの切り替えを実行できる。
本発明の構成によれば、クライアントとしての制御装置と、制御装置と通信可能な複数のサーバーを備えるネットワークシステムについて、制御装置からのリクエストに対するサーバーのレスポンスの遅延を抑制できる。
本発明の構成によれば、クライアントとしての制御装置と、制御装置と通信可能な複数のサーバーを備えるネットワークシステムについて、制御装置からのリクエストに対するサーバーのレスポンスの遅延を抑制できる。
図1に示すように、会計システム1は、複数の店舗システム11を備える。店舗システム11は、スーパーマーケットや、コンビニエンスストア、デパート、飲食店等の店舗に用いられるシステムである。
店舗システム11は、顧客が購入した商品に応じた会計を行う機能、会計に応じてレシートを発行する機能等を備える。
POS端末10の構成、機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
POS端末10は、LANに係る通信規格に従って、ローカルネットワークLNと接続する。POS端末10がローカルネットワークLNと接続する際に使用する通信規格は何でもよく、また、有線接続でも無線接続でもよい。
ローカルネットワークLNには、通信装置14が接続される。通信装置14は、ローカルネットワークLNと、インターネットを含むグローバルネットワークGNとを接続するインターフェース装置である。通信装置14は、モデム(又は、ONU(Optical Network Unit))としての機能、ルーター機能、NAT(Network Address Translation)機能、及び、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー機能等を有する。通信装置14は、ローカルネットワークLNに接続された機器と、グローバルネットワークGNに接続された機器との間で行われる通信に際し、機器間で送受信されるデータを転送する。なお、図1では、通信装置14を1つのブロックで表現するが、通信装置14は、機能に応じた複数の装置を有する構成でもよい。
POS端末10は、通信装置14を介して、グローバルネットワークGNにアクセス可能である。
図2に示すように、POS端末10は、制御装置制御部50と、制御装置記録部51(印刷部)と、制御装置記憶部52と、制御装置通信部53と、制御装置デバイス通信部54と、を備える。
POS端末10には、所定のウェブブラウザーがインストールされる。制御装置制御部50は、インストールされたウェブブラウザーを読み出して実行することにより、クライアント機能部501として機能する。
また、制御装置通信部53は、制御装置制御部50の制御で、通信装置14を介して、グローバルネットワークGNにアクセスし、当該ネットワークに接続された機器(第1制御サーバー15、第2制御サーバー15aを含む。)と通信する。
なお、制御装置デバイス通信部54が無線通信機能を備え、デバイスと無線通信する構成でもよい。
カスタマーディスプレーCDは、制御装置制御部50の制御で、画像を表示する。カスタマーディスプレーCDに表示された情報は、レジカウンターLで会計を行う顧客が視認できる。
キャッシュドロアーKSは、現金を収容するトレイ及びトレイをロックする機構を備え、制御装置制御部50の制御で、ロックを解除し、トレイを開く。
タッチパネルTPは、液晶表示パネルや有機ELパネル等の表示装置と、当該表示装置に重ねて設けられ、ユーザー(レジ担当者を含む。)のタッチ操作を検出するタッチセンサーと、を有する。タッチパネルTPは、レジカウンターLにおいて、レジ担当者が視認可能であり、タッチ操作可能な位置に設けられる。タッチパネルTPは、制御装置制御部50の制御で、表示装置に各種画像を表示する。制御装置制御部50のクライアント機能部501は、所定の手段で取得したHTMLファイルに基づいて、タッチパネルTPにウェブページを表示可能である。また、タッチパネルTPは、ユーザーのタッチ操作を検出した場合、タッチ操作された位置を示す信号を制御装置制御部50に出力する。制御装置制御部50は、タッチパネルTPからの入力に基づいて、ユーザーのタッチ操作に対応する処理を実行する。
サーバー制御部40は、図示しないCPUや、ROM、RAM、その他周辺回路等を備え、第1制御サーバー15を制御する。
サーバー記憶部41は、商品の商品コードと商品の商品名と商品の単価とを対応付けた商品マスターであるサーバー側商品マスター411を記憶する。
また、サーバー記憶部41は、HTMLファイルであるサーバー側HTMLファイル412を記憶する。サーバー側HTMLファイル412については後述する。
また、サーバー記憶部41は、サーバー側ウェブアプリケーション413を記憶する。サーバー側ウェブアプリケーション413については後述する。
また、サーバー記憶部41は、会計情報管理データベース414を記憶する。会計情報管理データベース414については後述する。
図2に示すように、第2制御サーバー15aは、サーバー制御部40aと、サーバー記憶部41aと、サーバー通信部42aとを備える。
図3は、電源がオンされた場合のPOS端末10、及び、第1制御サーバー15の動作を示すフローチャートである。図3(A)はPOS端末10の動作を示し、(B)は第1制御サーバー15の動作を示す。
なお、POS端末10ごとに、電源のオンに応じて、アクセスするサーバー(第1制御サーバー15、又は、第2制御サーバー15a)が事前に定められ、登録される。本例に係るPOS端末10は、電源のオンに応じてアクセスするサーバーは第1制御サーバー15であるが、他のPOS端末10は、必ずしも第1制御サーバー15である必要はない。電源のオンに応じてPOS端末10が第2制御サーバー15aにアクセスした場合、POS端末10、及び、第2制御サーバー15aは、図3のフローチャートで説明する処理を実行する。
次いで、クライアント機能部501は、取得したサーバー側HTMLファイル412を実行して、会計用ユーザーインターフェース60(図4)をタッチパネルTPに表示する(ステップSA3)。
図4の会計用ユーザーインターフェース60において、左上部には、顧客が購入した商品の商品名、商品の単価、及び、商品の数量が一覧表示される一覧表示エリア61が設けられる。一覧表示エリア61の右方には、顧客が購入した商品の合計金額、会計に際して顧客から預かった貨幣の金額、及び、顧客に渡す釣銭の金額が表示される金額表示エリア62が設けられる。
一覧表示エリア61の下方には、バーコードスキャナーBSによって読み取られたバーコードの情報(以下、「バーコード情報」という。)が表示されるバーコード情報表示エリア63が設けられる。バーコード情報は、基本的には、商品に割り当てられた商品コードである。
バーコード情報表示エリア63の右方には、ソフトウェアテンキー64が設けられる。ソフトウェアテンキー64は、会計を確定する確定キー641、及び、小計(顧客が購入した商品の合計金額の計算)を指示する小計キー642を有する。
このように、POS端末10の電源のオンに応じて、POS端末10のタッチパネルTPにレジカウンターLで行われる会計(業務)で使用する会計用ユーザーインターフェース60が自動で表示される。このため、レジ担当者は、POS端末10の電源のオン時に、第1制御サーバー15のURLへの入力等の作業を行う必要がなく、レジ担当者の作業効率が良く、利便性が高い。
第1制御サーバー15のサーバー間同期処理部402と、第2制御サーバー15aのサーバー間同期処理部402aとは互いに通信して、サーバー側商品マスター411とサーバー側商品マスター411aとの同期、サーバー側HTMLファイル412とサーバー側HTMLファイル412aとの同期、及び、サーバー側ウェブアプリケーション413とサーバー側ウェブアプリケーション413aとの同期をとる。
以下、第1制御サーバー15が記憶するサーバー側商品マスター411、サーバー側HTMLファイル412、及び、サーバー側ウェブアプリケーション413を総称して「第1サーバー側データ」という。また、第2制御サーバー15aが記憶するサーバー側商品マスター411a、サーバー側HTMLファイル412a、及び、サーバー側ウェブアプリケーション413aを総称して「第2サーバー側データ」という。
第1サーバー側データのいずれかの内容に変更があった場合、サーバー間同期処理部402は、第2サーバー側データに対して同様の変更を行わせる制御コマンドを生成する。例えば、サーバー側商品マスター411に対して、1の商品の商品コードと対応付けられた商品の単価の変更が行われた場合、サーバー間同期処理部402は、サーバー側商品マスター411aに対して同様の変更を行わせる制御コマンドを生成する。
次いで、サーバー間同期処理部402は、生成した制御コマンドを第2制御サーバー15aに送信する。
図5は、会計処理の実行時のPOS端末10の動作を示すフローチャートである。図5のフローチャートの開始時点では、POS端末10の接続先は、第1制御サーバー15である。POS端末10の接続先のサーバーとは、会計処理を含む各種処理において、POS端末10をクライアントとするサーバーとして機能するサーバー装置のことである。POS端末10の接続先が第1制御サーバー15の場合、POS端末10は、第1制御サーバー15と適宜コネクション(通信経路)を確立し、コネクションを介して第1制御サーバー15にリクエストを送信し、コネクションを介して第1制御サーバー15からリクエストに対応するレスポンスを受信する。また、POS端末10の接続先が第2制御サーバー15aの場合、POS端末10は、第2制御サーバー15aと適宜コネクション(通信経路)を確立し、コネクションを介して第2制御サーバー15aにリクエストを送信し、コネクションを介して第2制御サーバー15aからリクエストに対応するレスポンスを受信する。
商品情報取得処理において、クライアント機能部501は、顧客が購入した商品ごとに、第1制御サーバー15と通信して、商品の商品名、及び、商品の単価(以下、「商品関連情報」という。)を取得し、取得した商品関連情報に基づく処理を実行する。以下、商品情報取得処理について詳述する。
読取結果データは、商品の商品コードを示す情報を含むデータである。
次いで、クライアント機能部501は、読取結果データに基づいて、商品コードを取得する(ステップSD2)。
次いで、クライアント機能部501は、会計用ユーザーインターフェース60のバーコード情報表示エリア63にステップSD2で取得した商品コードを表示する(ステップSD3)。
次いで、クライアント機能部501は、制御装置通信部53を制御して、ステップSD2で取得した商品コードの商品の商品名、及び、商品の単価を問い合わせるデータ(以下、「商品情報要求データ」という。)を、第1制御サーバー15に送信する(ステップSD4)。商品情報要求データの送信に応じて、クライアント機能部501は、経過時間の計測を開始する。 商品情報要求データは、リクエストに相当し、ステップSD4の処理は、POS端末10(制御装置)が、リクエストを第1制御サーバー15(サーバー)に送信する処理に相当する。
次いで、サーバー側アプリケーション実行部4011は、受信した商品情報要求データに基づいて、商品コードを取得し、サーバー記憶部41が記憶するサーバー側商品マスター411を参照し、取得した商品コードの商品の商品名、及び、商品の単価を取得する(ステップSE2)。
ステップSE2の処理は、第1制御サーバー15(サーバー)によるリクエストに対応する処理に相当する。
商品情報応答データはレスポンスに対応し、ステップSE3の処理は、リクエストに対応する処理の処理結果を示すレスポンスを送信する処理に相当する。
次いで、クライアント機能部501は、受信した商品情報応答データに基づいて、商品の商品名、及び、商品の単価を取得し、会計用ユーザーインターフェース60の一覧表示エリア61の対応する領域に、商品の商品名、商品の単価、及び、商品の数量の組み合わせを表示する(ステップSD6)。
次いで、クライアント機能部501は、ステップSD7で算出した応答時間(以下、「商品情報取得処理ステップ応答時間」という。)を示す情報を制御装置記憶部52の所定の記憶領域に記憶する(ステップSD8)。
全ての商品のバーコードの読み取り、及び、読み取りに応じた各装置の処理が完了すると、図5のステップSC1の商品情報取得処理が完了する。
全ての商品のバーコードの読み取り、及び、読み取りに応じた各装置の処理が完了すると、一覧表示エリア61に、顧客が購入する商品の商品名、単価、及び、数量の組み合わせが一覧表示された状態となる。
また、全ての商品のバーコードの読み取り、及び、読み取りに応じた各装置の処理が完了した時点では、制御装置記憶部52には、バーコードの読み取りに応じて計測される商品情報取得処理ステップ応答時間のそれぞれが記憶された状態となる。
図7(A)に示すように、小計キー642が操作されたことを検出すると、POS端末10の制御装置制御部50のクライアント機能部501は、小計の計算を要求する小計計算要求データを生成し、制御装置通信部53を制御して、第1制御サーバー15に送信する(ステップSF1)。小計計算要求データの送信に応じて、クライアント機能部501は、経過時間の計測を開始する。
小計計算要求データは、リクエストに相当し、ステップSF1の処理は、リクエストを送信する処理に相当する。
次いで、サーバー側アプリケーション実行部4011は、受信した小計計算要求データに基づいて、小計を計算する(ステップSG2)。なお、サーバー側アプリケーション実行部4011は、POS端末10から受信した商品情報応答要求データ、その他付随するデータに基づいて、顧客が購入した商品の商品コードを管理する。ステップSG2において、サーバー側アプリケーション実行部4011は、管理する商品コードに基づいて、適宜、サーバー側商品マスター411を参照し、小計(顧客が購入した商品の合計金額)を計算する。小計を計算する方法は、上述した方法に限らず、どのような方法でもよい。
ステップSG2の処理は、リクエストに対応する処理に相当する。
小計応答データはレスポンスに対応し、ステップSG3の処理は、リクエストに対応する処理の処理結果を示すレスポンスを送信する処理に相当する。
次いで、クライアント機能部501は、受信した小計応答データに基づいて、金額表示エリア62の対応する領域に、小計(顧客が購入した商品の合計金額)を表示する(ステップSF3)。
次いで、クライアント機能部501は、ステップSF4で算出した応答時間(以下、「小計報取得処理ステップ応答時間」という。)を示す情報を制御装置記憶部52の所定の記憶領域に記憶する(ステップSF5)。
さらに、確定キー641が操作されたことを検出すると、クライアント機能部501は、釣銭の額の計算を要求する釣銭計算要求データを第1制御サーバー15に送信する(ステップSF6)。釣銭計算要求データの送信に応じて、クライアント機能部501は、経過時間の計測を開始する。
釣銭計算要求データはリクエストに相当し、ステップSF6の処理はリクエストを送信する処理に相当する。
次いで、サーバー側アプリケーション実行部4011は、釣銭の額を計算する(ステップSG5)。
次いで、サーバー側アプリケーション実行部4011は、計算した釣銭の額を示す釣銭応答データをPOS端末10に送信する(ステップSG6)。
釣銭応答データはレスポンスに対応し、ステップSG6の処理は、リクエストに対応する処理の処理結果を示すレスポンスを送信する処理に相当する。
次いで、クライアント機能部501は、受信した釣銭応答データに基づいて、金額表示エリア62の対応する領域に、釣銭の額を表示する(ステップSF8)。
レジ担当者は、金額表示エリア62に表示された釣銭の額に基づいて、顧客に対して釣銭を引き渡す。
次いで、クライアント機能部501は、ステップSF10で算出した応答時間(以下、「釣銭報取得処理ステップ応答時間」という。)を示す情報を制御装置記憶部52の所定の記憶領域に記憶する(ステップSF10)。
会計情報は、会計ごとに一意に付与される識別情報(以下、「会計識別情報」という。)と、顧客が購入した商品のそれぞれの商品コード、商品名、単価、数量の組み合わせを示す情報(以下、「購入商品情報」という。)と、合計購入金額(小計)、顧客から受け取った貨幣の金額、及び、顧客に引き渡した釣銭の金額を示す情報(以下、「会計金額情報」という。)と、会計が行われた時刻を示す情報(以下、「会計時刻情報」という。)と、会計が行われた店舗の識別情報である店舗IDと、を含む情報である。
なお、会計中、クライアント機能部501は、購入商品情報に含まれる情報、及び、会計金額情報に含まれる情報を、所定の記憶領域に記憶する。ステップSH1において、クライアント機能部501は、当該所定の記憶領域に記憶した情報に基づいて、購入商品情報、及び、会計金額情報を取得する。
また、会計時刻情報が示す会計が行われた時刻は、確定キー641が操作された時刻である。会計時刻情報が示す会計が行われた時刻は、確定キー641が操作された時刻に限らず、会計に際して1つ目の商品のバーコードが読み取られた時刻等、会計に由来する時刻であればよい。
また、クライアント機能部501は、会計に応じて、会計識別情報を生成する機能を有し、当該機能に基づいて、会計識別情報を生成する。会計識別情報の値は、各店舗で行われる会計のそれぞれについて、一意な値とされる。
会計情報データは、リクエストに相当し、ステップSH2の処理は、POS端末10(制御装置)が、リクエストを第1制御サーバー15(サーバー)に送信する処理に相当する。
次いで、サーバー側アプリケーション実行部4011は、受信した会計情報データが示す会計情報に基づいて、所定のレイアウトのレシートの発行を指示する記録データを生成する(ステップSI2)。
記録データは、所定のレイアウトに従って、いわゆるトップロゴや、ボトムロゴ、会計識別情報、会計が行われた時刻、顧客が購入した商品の商品名、単価、数量、合計購入金額、顧客から受け取った貨幣の金額、顧客に引き渡した釣銭の金額等が記録されたレシートの発行を指示する制御データである。記録データは、XMLのフォーマットに従って情報が記述されたXMLドキュメントである。
次いで、クライアント機能部501は、XMLドキュメントの記録データに基づいて、制御装置記録部51が対応するコマンド体系の記録コマンドを生成する(ステップSH4)。
次いで、クライアント機能部501は、生成した記録コマンドに基づいて、制御装置記録部51を制御して、レシートを発行させる(ステップSH5)。
ステップSG4で発行されたレシートは、レジ担当者により、顧客に引き渡される。
次いで、クライアント機能部501は、ステップSH6で算出した応答時間(以下、「レシート発行処理ステップ応答時間」という。)を示す情報を制御装置記憶部52の所定の記憶領域に記憶する(ステップSH7)。
第1方法で切替判別処理を実行する場合、まず、クライアント機能部501は、各処理ステップ(商品情報取得処理、会計情報取得処理、及び、レシート発行処理)の応答時間と、各処理ステップに設定された標準応答時間との差を算出する。
次いで、クライアント機能部501は、取得した商品情報取得処理ステップ応答時間と、商品情報取得処理に設定された標準応答時間(以下、「標準商品情報取得処理ステップ応答時間」という。)との差(以下、「商品情報取得処理ステップ差分値」という。)を算出する。
次いで、クライアント機能部501は、取得した会計金額取得処理の応答時間と、会計金額取得処理に設定された標準応答時間(以下、「標準会計金額取得処理ステップ応答時間」という。)との差(以下、「会計金額取得処理ステップ差分値」という。)を算出する。
次いで、クライアント機能部501は、取得したレシート発行処理の応答時間と、レシート発行処理に設定された標準応答時間(以下、「標準レシート発行処理ステップ応答時間」という。)との差(以下、「レシート発行処理ステップ差分値」という。)を算出する。
処理ステップ合計値が閾値TH1を上回る場合、クライアント機能部501は、接続するサーバーを切り替えると判別する。一方、処理ステップ合計値が閾値TH1を上回らない場合、クライアント機能部501は、接続するサーバーを切り替えないと判別する。
すなわち、会計に応じて行われる会計処理(トランザクション)は、複数の処理ステップ(商品情報取得処理、会計情報取得処理、及び、レシート発行処理)を含んで構成される。そして、各処理ステップについて、応答時間の遅延が発生すると、処理ステップの実行に要する時間が長くなり、それに伴って顧客の待ち時間が長くなる。例えば、レシート発行処理の応答時間の遅延が発生すると、顧客が金銭を支払ってからレシートが発行されるまでの待ち時間が長くなる。
以上を踏まえ、第1方法H1で切替判別処理を実行することによって、各処理ステップで発生する顧客の待ち時間の累計が許容範囲を超えて大きくなる場合に、サーバーを切り替えることが可能となり、待ち時間の長期化に伴う顧客満足度の低下を効果的に抑制できる。
第2方法で切替判別処理を実行する場合、まず、クライアント機能部501は、<第1方法H1>と同様の方法で、各処理ステップ(商品情報取得処理、会計情報取得処理、及び、レシート発行処理)の応答時間を算出し、算出した応答時間と、各処理ステップに設定された閾値とを比較する。
すなわち、上述したように、会計に応じて行われる会計処理(トランザクション)は、複数の処理ステップ(商品情報取得処理、会計情報取得処理、及び、レシート発行処理)を含んで構成される。そして、各処理ステップについて、応答時間の遅延が発生すると、処理ステップの実行に要する時間が長くなり、それに伴って顧客の待ち時間が長くなる。
以上を踏まえ、第2方法H2で切替判別処理を実行することによって、複数の処理ステップのうちのいずれかの処理ステップで発生する顧客の待ち時間が許容範囲を超えて大きくなる場合に、サーバーを切り替えることが可能となり、待ち時間の長期化に伴う顧客満足度の低下を効果的に抑制できる。
ここで、サーバーを切り替えるか否かを判別する際に、クライアント機能部501が、応答要求コマンドを定期的に送信し、応答要求コマンドに対する応答までに要する応答時間に基づいて、上記判別を実行する構成とすることも可能である。一方で、本実施形態に係る切替判別処理では、会計処理に含まれる処理ステップの実際の応答時間に基づいて、上記判別を実行する。これにより、以下の効果を奏する。
すなわち、サーバーを切り替えるか否かの判別に使用する応答時間の値が、サーバー(本例では、第1制御サーバー15。)が実際に行った処理に要した時間を反映した値となるため、会計を行った顧客の待ち時間に実際に影響があるか否か、という観点で、上記判別を行うことができる。
サーバーを切り替えると判別した場合(ステップSC5:YES)、クライアント機能部501は、接続先のサーバーを第1制御サーバー15から第2制御サーバー15aに切り替える(ステップSC6)。より具体的には、クライアント機能部501は、第1制御サーバー15との間で確立したコネクションを対応するプロトコルの手続きに従って切断し、第2制御サーバー15aとの間でコネクションを確立する。
接続先を第2制御サーバー15aとした後に新たな会計がレジカウンターLにおいて行われる場合、クライアント機能部501は、第2制御サーバー15aと必要に応じて通信し、図5〜図8のフローチャートで示す処理を実行する。
接続先のサーバーを切り替えることにより、会計処理の各処理ステップで発生した応答時間の遅延の解消、及び、顧客の待ち時間の長期間化の抑制を図ることができる。
この構成によれば、POS端末10は、応答時間の状態に応じて、接続先のサーバーを切り替えることができ、応答時間がより短い(レスポンスがより速い)方のサーバーと接続した状態とすることができる。すなわち、上記構成によれば、クライアントとしてのPOS端末10と、POS端末10と通信可能な複数のサーバーを備えるシステムについて、POS端末10からのリクエストに対するサーバーのレスポンスの遅延を抑制することができる。
この構成によれば、トランザクションが複数の処理ステップを有することを踏まえ、POS端末10の接続先のサーバーを、複数の処理ステップの応答時間に基づいて、切り替えることができる。
この構成によれば、各処理ステップにおける応答時間の遅延の累計が許容範囲を超えた場合にサーバーを切り替えることができる。
この構成によれば、複数の処理ステップのうち、いずれかの処理ステップについて応答時間の遅延が生じた場合にサーバーを切り替えることができる。
この構成によれば、トランザクションの途中でサーバーの切り替えが行われることが防止されるため、トランザクションの途中でサーバーの切り替えを行った場合に発生する処理が必要なく、処理の複雑化を抑制できる。
この構成によれば、レシート発行処理における応答時間に基づいて、サーバーを切り替えるか否かが判別されるため、レシート発行処理において生じ得る顧客の待ち時間を考慮して、サーバーの切り替えを実行できる。
例えば、上述した実施形態では、POS端末10が記録媒体に記録する記録機能を有し、POS端末10が会計処理に基づいてレシートを発行した。しかしながら、POS端末10に記録機能を有する記録装置を接続し、記録装置によりレシートを発行する構成でもよい。
また、上述した実施形態では、POS端末10と通信可能なサーバーは、第1制御サーバー15、及び、第2制御サーバー15aの2台としたが、3台以上のサーバーでもよい。
また例えば、上述した実施形態では、会計システム1が、店舗に適用される場合を例示して発明を説明したが、会計システム1が適用される施設は、店舗に限らない。
また例えば、会計システム1を構成する各装置の通信方法はどのような方法でもよい。
また、上述した実施形態では、POS端末10の記録方式は、サーマル式としたが、記録方式は何でもよい。
また例えば、図を用いて説明した各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアにより任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
また、機能ブロック図に示した機能ブロックは、各装置の機能的構成を示すもので、具体的な実装形態を制限しない。つまり、図中の機能ブロックに対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
Claims (8)
- ネットワークに接続する複数のサーバーと、
複数の前記サーバーとネットワークを介して通信可能な制御装置とを備え、
前記サーバーは、
前記制御装置からのリクエストに応じて、リクエストに対応する処理を実行して、処理結果を示すレスポンスを送信し、
前記制御装置は、
1の前記サーバーと通信可能に接続されている間、当該1の前記サーバーにリクエストを送信してからレスポンスを受信するまでの応答時間を計測し、計測した応答時間に基づいて、接続先を当該1の前記サーバーとは異なる他の前記サーバーへ切り替えるか否かを判別し、判別結果に基づいて接続先の切り替えを実行する
ことを特徴とするネットワークシステム。 - 前記制御装置は、
複数の処理ステップを有するトランザクションについて、処理ステップごとに前記サーバーにリクエストを送信してレスポンスを受信し、リクエストを送信してからレスポンスを受信するまでの応答時間を計測し、
各処理ステップの応答時間に基づいて、接続先の切り替えを実行するか否かを判別する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。 - 前記制御装置は、
1のトランザクションに応じて、当該1のトランザクションに含まれる各処理ステップの応答時間と、各処理ステップに設定された標準応答時間との差分の合計を算出し、算出した差分の合計が所定の閾値を上回る場合、接続先を当該1の前記サーバーから他の前記サーバーへ切り替えると判別する
ことを特徴とする請求項2に記載のネットワークシステム。 - 前記制御装置は、
1のトランザクションに含まれる各処理ステップの応答時間と、各処理ステップに設定された処理ステップ閾値とを比較し、対応する処理ステップ閾値よりも大きい応答時間がある場合、接続先を当該1の前記サーバーから他の前記サーバーへ切り替えると判別する
ことを特徴とする請求項2に記載のネットワークシステム。 - 前記制御装置は、
1のトランザクションに含まれる各処理ステップの応答時間に基づいて、接続先を1の前記サーバーから他の前記サーバーへ切り替えると判別した場合、当該1のトランザクションが完了した後、接続先の切り替えを実行する
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 前記制御装置は、
記録媒体に記録する記録部を有し、
記録データの生成を要求するリクエストの送信、レスポンスとしての記録データの受信、及び受信した前記記録データに基づく前記記録部によるレシートの発行を含む処理ステップを有するトランザクションを実行する
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - ネットワークに接続する複数のサーバーと、複数の前記サーバーとネットワークを介して通信可能な制御装置とを備えるネットワークシステムの制御方法であって、
前記サーバーは、
前記制御装置からのリクエストに応じて、リクエストに対応する処理を実行して、処理結果を示すレスポンスを送信し、
前記制御装置は、
1の前記サーバーと通信可能に接続されている間、当該1の前記サーバーにリクエストを送信してからレスポンスを受信するまでの応答時間を計測し、計測した応答時間に基づいて、接続先を当該1の前記サーバーとは異なる他の前記サーバーへ切り替えるか否かを判別し、判別結果に基づいて接続先の切り替えを実行する
ことを特徴とするネットワークシステムの制御方法。 - ネットワークを介して複数のサーバーと通信可能な制御装置であって、
1の前記サーバーと通信可能に接続されている間、当該1の前記サーバーにリクエストを送信してからレスポンスを受信するまでの応答時間を計測し、計測した応答時間に基づいて、接続先を当該1の前記サーバーとは異なる他の前記サーバーへ切り替えるか否かを判別し、判別結果に基づいて接続先の切り替えを実行する
ことを特徴とする制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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