JP2017004195A - Ic内蔵媒体 - Google Patents

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正彦 若菜
Masahiko Wakana
正彦 若菜
裕介 関和
Yusuke Sekiwa
裕介 関和
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【課題】ICカードの表裏から衝撃が加わった場合であっても、この衝撃が直接ICチップにかかることがなく、その損傷を防ぐことができるICカードを提供すること。
【解決手段】基材シート11の片面にICチップ13を搭載してインレットシート1を構成し、ICチップの周囲に、ICチップより強度の高い補強材14を配置すると共に、この補強材の高さをICチップの高さより高くする。表面側からICカードに衝撃を加えた場合、この衝撃はまず補強材にかかる。そして、この補強材はICチップより硬度が高いため、その衝撃を補強材が受け止めてICチップに衝撃がかかることがない。このため、ICカードに衝撃が加わった場合でも、ICチップの損傷が防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明はICカードやICタグ等のIC内蔵媒体に関する。このIC内蔵媒体は、内蔵するICチップを外力から保護することができる。
IC内蔵媒体は、一般に、基材シートの片面にICチップを搭載してインレットシートを構成し、このインレットシートを上下の樹脂シートで挟んで一体化して構成されるものである。ICカードを例として説明すると、外部機器と接触する端子を有し、この接触端子を通じて外部機器と通信する接触型ICカードと、電磁波によって外部機器と通信する非接触型ICカードとに大別される。なお、接触端子を通じて通信することができ、かつ、電磁波によって通信することもできるデュアル型のICカードも知られている。
ところで、ICチップは外力によって損傷し易いことから、このICチップを保護するため、ICチップの上下面に金属板等の補強板を配置したICカードも知られている(特許文献1)。
このICカードは、例えば、図9に示す構造をしている。図9(a)はICチップ13と補強板17との位置関係を示す平面図、図9(b)は分解断面図である。
すなわち、このICカード100は、まず、基材シート11の片面に非接触通信用アンテナ(図9(b)では図示されていない)12を設け、この非接触通信用アンテナ12に接続するようにICチップ13を搭載している。そして、このICチップ13の上にこれより大面積の補強板18を接着すると共に、その反対面にも補強板18’を接着して、インレットシート1を構成している。
そこで、説明の便宜のため、ICチップ13が搭載された面を表面、その反対側を裏面とすると、まず、表面に表面側コアシート2を重ねている。この表面側コアシート2は、ICチップ13及び表面側補強板18の合計厚みとほぼ等しい厚みを有する樹脂シートから成り、その一部にICチップ13と表面側補強板17の両者を収容する貫通孔が設けられている。そして、この表面側コアシート2に、順次、表面側中間シート3、表面側外装シート4を重ねている。これら表面側中間シート3と表面側外装シート4とは、いずれも、樹脂シートであり、表面側外装シート4には必要な印刷画像が形成されている。
他方、インレットシート1の裏面には、まず、裏面側コアシート2’を重ねている。この裏面側コアシート2’は、裏面側補強板18’とほぼ等しい厚みを有する樹脂シートから成り、その一部に裏面側補強板18’を収容する貫通孔が設けられている。そして、この裏面側コアシート2に、順次、裏面側中間シート3’、裏面側外装シート4’を重ねている。これら裏面側中間シート3’と裏面側外装シート4’とは、いずれも、樹脂シートであり、裏面側外装シート4には必要な印刷画像が形成されている。
このICカード100は、ICチップ13の表裏面の補強板17,17’が配置されており、補強板17,17’は高い屈曲耐性を有するため、このICカード100を屈曲した場合でも補強板17,17’が屈曲することがない。このため、屈曲応力がICチップ13にかかることがなく、その損傷を防ぐことができる。
特開2005−84170号公報
特許文献1に記載のICカードはICチップを屈曲から保護することができるが、ICチップの表裏面に補強板が接着されているため、ICカードの表裏から衝撃が加わった場合にはこの衝撃が補強板を通してICチップにかかり、この衝撃でICチップが損傷するおそれがあった。
そこで、本発明は、これらICカード等のIC内蔵媒体の表裏から衝撃が加わった場合であっても、この衝撃が直接ICチップにかかることがなく、その損傷を防ぐことができるIC内蔵媒体を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基材シートの片面にICチップを搭載してインレットシートを構成し、このインレットシートの表裏に樹脂シートを重ねて一体化して成るIC内蔵媒体において、
前記基材シート上のICチップの周囲に補強材を配置して成り、かつ、この補強材の高さがICチップの高さより高いことを特徴とするIC内蔵媒体である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記インレットシートが、ICチップに接続されたアンテナ回路を備えることを特徴とする請求項1に記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項3に記載の発明は、前記補強材がICチップより強度の高いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項4に記載の発明は、前記補強材の高さとICチップの高さとの差が0.01mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項5に記載の発明は、前記補強材とICチップとの間に隙間が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項6に記載の発明は、前記隙間が0.5〜1.0mmであることを特徴とする請求項5に記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項7に記載の発明は、前記補強材が、ICチップを挟んで対向する辺に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項8に記載の発明は、前記補強材がICチップを囲んで設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項9に記載の発明は、前記補強材の内側の位置であって、ICチップと前記樹脂シートの間に空隙が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項10に記載の発明は、前記補強材で囲まれた領域を覆って、補強材の上に耐熱性シートが配置されていることを特徴とする請求項9に記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項11に記載の発明は、前記基材シートを挟んで前記補強材と対向する面に
裏面側補強材が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のIC内蔵媒体である。
次に、請求項12に記載の発明は、前記裏面側補強材で囲まれた領域を覆って、裏面側補強材の上に耐熱性シートが配置されていることを特徴とする請求項11に記載のIC内蔵媒体である。
本発明のIC内蔵媒体は、ICチップの周囲にそれより高い補強材を配置しているため、表面側からIC内蔵媒体に衝撃を加えた場合、この衝撃はまず補強材にかかる。そして、その衝撃を補強材が受け止めてICチップに衝撃がかかることがない。このため、IC内蔵媒体に衝撃が加わった場合でも、ICチップの損傷が防止できる。
図1は本発明のIC内蔵媒体の具体例に係り、図1(a)はICチップや補強材の位置関係を示す平面透視図、図1(b)は分解断面図である。 図2はICチップと補強材の位置関係を示すもので、図2(a)はインレットシートのICチップ周辺の要部拡大平面図、図2(b)はその拡大断面図である。 図3は補強材の形状及びこの補強材とICチップとの位置関係を示すもので、図3(a)及び(b)はそれぞれ別の補強材を使用した例を示すインレットシートの要部拡大平面図である。 図4は本発明のIC内蔵媒体の具体例に係り、図4(a)はその要部拡大断面図、図4(b)は別の具体例の要部拡大断面図である。 図5は本発明のIC内蔵媒体の別の具体例に係り、図5(a)は分解断面図、図5(b)はその要部拡大断面図である。 図6は本発明のIC内蔵媒体のさらに別の具体例に係り、図6(a)は分解断面図、図6(b)はその要部拡大断面図である。 図7は本発明のICカードのさらに別の具体例に係り、図7(a)は分解断面図、図7(b)はその要部拡大断面図である。 図8は本発明のIC内蔵媒体の具体例に係り、図8(a)はその要部拡大断面図、図8(b)は別の具体例の要部拡大断面図である。 図9は従来のICカードの例に係り、図9(a)はその平面透視図、図9(b)は分解断面図である。
以下、図面を参照しながら、非接触ICカードを具体例として本発明を説明する。図1はこの具体例に係り、図1(a)はICチップや補強材の位置関係を示す平面透視図、図1(b)は分解断面図である。
図1(b)に示すように、本発明のICカードは、インレットシートの表裏に樹脂シートを重ねて一体化して成るものである。
インレットシート1は、基材シート11の片面にICチップ13を搭載したもので、この例では、外部機器と通信するためのアンテナ回路12を有しており、このアンテナ回路12はICチップ13に接続されている。
そして、本発明に係るインレットシート1においては、基材シート1上に補強材14を配置する必要がある。この補強材14は、ICカード100の衝撃が加わった場合に、この衝撃を受け止めて、ICチップ13にこの衝撃が伝わらないようにする役割を有している。このため、この補強材14はICチップ13の周囲にする配置必要がある。ICチッ
プ13と補強材14とは互いに近接していることが望ましいが、両者の側面が接触していると、補強材14に加えられた衝撃が、互いに接触した側面を通じてICチップ13に伝わることがある。これを避けるため、補強材14とICチップ13との間に隙間xが設けられていることが望ましい(図2(a)及び図2(b)参照)。この隙間xは0.5mmあれば十分である。また、補強材14を避けて衝撃が直接ICチップ13に加えられることを防ぐため、隙間xは1.0mm以下であることが望ましい。この場合であっても、補強材14を避けてICチップ13にピンポイントに衝撃が加えられた場合にはICチップ13が損傷することがあるが、ICチップ13はせいぜい2.0〜5.0mm角の矩形状をしているので、わずか1.0mm以下の隙間を介してICチップ13の周囲に配置された補強材14を避けてICチップ13にピンポイントに衝撃が加えられる場合は稀である。なお、このように補強材14とICチップ13との間に隙間xを設けることにより、ICカード100に曲げ応力が加えられた場合でも、この曲げ応力を緩和してICチップ13の損傷を防止することが可能となる。
また、この補強材14は、ICカード100に加わった衝撃を受け止めるため、ICチップ13の高さより高く設けられている必要がある。ICチップ13の高さと補強材14の高さとの差yはわずかでよく、0.01mmあれば十分である。
また、この補強材14で衝撃を受け止めることによりこの衝撃がICチップ13に伝わることを防止するため、この補強材14はICチップより強度の高い材質で構成されていることが望ましい。もっとも、ICカード100に加わった衝撃を受け止めることができる材質であれば、必ずしもICチップより強度の高いことを要しない。このような補強材14としては、例えば、金属板を打ち抜いたものを使用できる。また、セラミック板を補強材14として使用することも可能である。そして、接着剤16を使用して、この補強材14を基材シート11に接着することでICチップ13の周囲に配置することができる。
なお、この例では、ICチップ13の全周囲を囲むように四角枠状の補強材14を配置しているが、これに限らず、ICチップ13の周囲の一部に補強材14を配置してもよい。図3(a)及び図3(b)はこのような配置の例を示すものである。
すなわち、ICチップ13は一般に矩形状を有することから、図3(a)の例では、矩形状ICチップ13の四辺の周囲に、直線状の補強材14をそれぞれ配置している。そして、この図から分かるように、この補強材14は、アンテナ回路12と重ならないように、アンテナ回路12を避けて配置されている。このように補強材14を配置すれば、ICチップ13の全周囲を囲むように四角枠状の補強材14を配置した場合に比較して、補強材14を避けてICチップ13にピンポイントに衝撃が加えられる危険は高くなるが、補強材14がアンテナ回路12を避けて配置されているため、補強材14に加えられた衝撃がアンテナ回路12に伝わることなく、アンテナ回路12を衝撃から保護することができる。
また、図3(b)の例では、矩形状ICチップ13の対向する二辺の周囲に、直線状の補強材14をそれぞれ配置している。この例では、補強材14はICチップ13の各辺より長く設けられており、また、アンテナ回路12と重ならないように、アンテナ回路12を避けて配置されている。この場合にも、補強材14に加えられた衝撃がアンテナ回路12に伝わることなく、アンテナ回路12を衝撃から保護することが可能である。
次に、図1に示すICカード100の例では、表裏の樹脂シートとして、それぞれ3枚の樹脂シートを使用している。すなわち、ICチップ13が搭載された面を表面、その反対側を裏面とすると、まず、表面に表面側コアシート2を重ねている。この表面側コアシート2は、補強材14の高さとほぼ等しい厚みを有する樹脂シートから成り、その一部にICチップ13と補強材14の両者を収容する貫通孔が設けられている。そして、この表面側コアシート2に、順次、表面側中間シート3、表面側外装シート4を重ねている。これら表面側中間シート3と表面側外装シート4とは、いずれも、樹脂シートであり、外装シート4には必要な印刷画像を形成しておくことができる。
他方、インレットシート1の裏面には、まず、裏面側コアシート2’を重ねている。そして、このコアシート2に、順次、裏面側中間シート3’、裏面側外装シート4’を重ねている。これら裏面側コアシート2’、裏面側中間シート3’及び裏面側外装シート4’は、いずれも、樹脂シートであり、裏面側外装シート4には必要な印刷画像を形成しておくことができる。
そして、これら各シートを重ね、熱圧して一体化することによりICカード100を製造することができる。熱圧一体化することにより、図4(a)に示すように、表面側中間シート3が軟化して補強材14の内側に流れ込み、ICチップ13と補強材14との隙間を埋めて一体化することができる。
また、この熱圧一体化の工程において、補強材14の内側に空気を残留させることにより、補強材14の内側で、かつ、ICチップ13と表面側中間シート3の間に空隙aを形成することができる。この空隙aは残留空気によって満たされているから、ICカード100に加えられた衝撃を緩和して、ICチップ13の損傷を一層確実に防止することができる。また、たとえ補強材14を避けてICチップ13にピンポイントに衝撃が加えられた場合であっても、この衝撃を緩和してICチップ13を保護することができる。また、ICカード100に曲げ応力が加えられた場合にも、この曲げ応力を緩和してICチップ13を保護することができる。
ところで、このようにICチップ13の周囲に空隙aを確実に形成するため、補強材14の上に耐熱性シートを配置することもできる。図5はこのようなICカード100を示すもので、図5(a)の分解断面図に示すように、このインレットシート1は、補強材14で囲まれた領域を覆って、補強材14の上に耐熱性シート17を直接接着している。このようなインレットシート1を使用してICカード100を製造すると、この耐熱性シート17と補強材14とで囲まれた領域に軟化した樹脂が流れ込むことがなく、この領域に確実に空隙aを形成することが可能である(図5(b)参照)。なお、この耐熱性シート17としては、金属板のほか、二軸延伸したポリエチレンテレフタレート(PET)シートや二軸延伸したポリエチレンナフタレート(PEN)シート等を使用することができる。また、このように耐熱性シート17を補強材14の上に配置する場合には、補強材14として、ICチップ13の全周囲を囲む補強材14を使用することが望ましいが、ICチップ13の四辺の周囲に補強材14を配置したり(図3(a)参照)、矩形状ICチップ13の対向する二辺の周囲に補強材14を配置した場合(図3(b)参照)であっても、軟化した樹脂の流れ込みを抑制して空隙aを形成することが可能である。
また、耐熱性シート17を補強材14の上に接着する代わりに、表面側中間シート3として耐熱性のシート3aを使用して、この表面側中間シート3aを補強材14の上に直接接着すること(図6(a)参照)により、耐熱性の表面側中間シート3aと補強材14とで囲まれた領域に空隙aを形成することも可能である(図6(b)参照)。耐熱性の表面側中間シート3aとしては二軸延伸PETシートや二軸延伸PENシート等を使用することができる。
以上、ICチップ13の周囲に補強材を配置した例を説明したが、これに加えて、裏面側、すなわち、ICチップ13が搭載された面とは反対側の面にも補強材を配置することができる。図面の図7はこのような例を示すもので、図7(a)はその分解断面図、図7(b)はその拡大説明図である。
すなわち、この例では、基材シート11の表面側にはICチップ13の周囲に補強材1
4が配置されており、その裏面側にも補強材(裏面側補強材)14’が接着剤16’によって接着されている。この裏面側補強材14’は、基材シート11を挟んで表面側の補強材14に対向する位置に設けられていることが望ましい。このように表裏の補強材14,14’が互いに対向する位置に配置されている場合には、両補強材14,14’が一体として衝撃を受け止めるから耐衝撃性に一層優れたものとなる。裏面側補強材14’としては金属板やセラミック板が使用でき、その厚みが0.01mm以上であることが望ましい。
このように裏面側補強材14’を有するインレットシート1を使用する場合には、このインレットシート1の裏面に重ねる裏面側コアシート2’として、裏面側補強材14’とほぼ等しい厚みを有し、かつ、裏面側補強材14’を収容する貫通孔が設けた樹脂シートを使用することが望ましい。
そして、このように裏面側補強材14’を有するインレットシート1を使用する場合、各シートを重ねて熱圧一体化することにより、ICカード100を製造することができる。この際、裏面側補強材14’の内側に空気を残留させることにより、裏面側補強材14’の内側で、基材シート11と中間シート3’との間に空隙bを形成することができる(図7(a)参照)。また、裏面側補強材14’で囲まれた領域を覆って、裏面側補強材14’の上に裏面側耐熱性シート17’を直接接着することにより、この領域に確実に空隙bを形成することが可能である(図7(b)参照)。なお、裏面側中間シート3’として耐熱性の樹脂シートを使用して裏面側補強材14’に接着した場合でも、空隙bを形成することができるのはいうまでもない。
ところで、基材シート11を挟んで表裏面に空隙a,bを形成した場合には、ICチップ13が空隙a,bに満たされた空気に取り囲まれており、いわばICチップ13が空隙a,bが宙吊りされた状態に置かれているから、衝撃や折り曲げ応力によるICチップ13の損傷を一層確実に防止することが可能となる。
次に、インレットシート1の表裏に重ねるコアシート2,2’、中間シート3,3’、外装シート4,4’の材質はいずれも公知であるが、例えば、コアシート2,2’としては、ポリ塩化ビニル(PVC)シート、非晶性ポリエステル樹脂(PET−G)シート、ポリポリカーボネート樹脂(PC)シートなどを使用することができる。また、中間シート3,3’としては、二軸延伸ポリエステルシート、PET−Gシート、PCシートが使用できる。外装シート4,4’としては二軸延伸したポリエチレンテレフタレート(PET)シートが好適である。また、インレットシート1の基材シート11としては二軸延伸したPETシートや二軸延伸したポリエチレンナフタレート(PEN)シートが使用できる。
以上、非接触型ICカードを例として説明したが、本発明はこれに限らず、ICタグでもよいことはもちろんである。
100:ICカード
1:インレットシート 11:基材シート 12:アンテナ回路 13:ICチップ 14:補強材 14’:裏面側補強材 15:半田 16:接着剤 17:耐熱性シート 17’:裏面側耐熱性シート 18:補強板 18’:裏面側補強板
2:コアシート 2’:裏面側コアシート
3:中間シート 3a:耐熱性の中間シート 3’:裏面側中間シート
4:外装シート 4’:裏面側外装シート
a:空隙 b:裏面側の空隙
x:補強材とICチップとの間の隙間 y:ICチップの高さと補強材の高さとの差

Claims (12)

  1. 基材シートの片面にICチップを搭載してインレットシートを構成し、このインレットシートの表裏に樹脂シートを重ねて一体化して成るIC内蔵媒体において、
    前記基材シート上のICチップの周囲に補強材を配置して成り、かつ、この補強材の高さがICチップの高さより高いことを特徴とするIC内蔵媒体。
  2. 前記インレットシートが、ICチップに接続されたアンテナ回路を備えることを特徴とする請求項1に記載のIC内蔵媒体。
  3. 前記補強材がICチップより強度の高いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のIC内蔵媒体。
  4. 前記補強材の高さとICチップの高さとの差が0.01mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のIC内蔵媒体。
  5. 前記補強材とICチップとの間に隙間が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のIC内蔵媒体。
  6. 前記隙間が0.5〜1.0mmであることを特徴とする請求項5に記載のIC内蔵媒体。
  7. 前記補強材が、ICチップを挟んで対向する辺に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のIC内蔵媒体。
  8. 前記補強材がICチップを囲んで設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のIC内蔵媒体。
  9. 前記補強材の内側の位置であって、ICチップと前記樹脂シートの間に空隙が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のIC内蔵媒体。
  10. 前記補強材で囲まれた領域を覆って、補強材の上に耐熱性シートが配置されていることを特徴とする請求項9に記載のIC内蔵媒体。
  11. 前記基材シートを挟んで前記補強材と対向する面に裏面側補強材が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のIC内蔵媒体。
  12. 前記裏面側補強材で囲まれた領域を覆って、裏面側補強材の上に耐熱性シートが配置されていることを特徴とする請求項11に記載のIC内蔵媒体。
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