JP5938942B2 - 複合icカード - Google Patents
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Description
これは、大量データ交換や決裁業務など、交信の確実性と安全性が求められる用途では特に重要であり、このような背景から、キャッシュカードやクレジットカード、乗車券などにおいてIC化が急速に進んでいる。
一般的にICカードは、使用者が常時携帯するものであり、常に外力に晒される状態にある。例えば、ズボンの後ろポケットに入れられた状態で座った際には、曲げやねじりなどの外力を受ける。このような様々な外力に対して、ICモジュールの破壊やアンテナとの接合破壊などが生じないよう、高い機械強度信頼性が求められる。
この問題を解決するため、図3に示すような構造の複合ICカード1000が提案されている(特許文献1参照)。図3に示される複合ICカード1000は、接触ICモジュール100側に設けたコイル10とアンテナ150側に設けたコイル15とにより接触ICモジュール100とアンテナ150を電磁結合する方式のものであり、このような複合ICカードによると、接触ICモジュール100とアンテナ150とを電気的に直接接続する箇所がなくなるため、機械信頼性を向上させることが可能である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、電磁結合時のロスを抑え、通信感度に優れる電磁結合式複合ICカードを提供することにある。
図1は本発明の一実施形態に係る複合ICカードの断面図を示し、図1に示される複合ICカード2000は接触ICモジュール200およびアンテナ250を備えている。
接触ICモジュール200はリーダーライター等の外部読み書き装置(図示せず)との通信を外部読み書き装置の接点に接触して行うものであって、例えばガラスエポキシ基板等からなる接触ICモジュール基板203を有している。そして、接触ICモジュール200はICチップ204をさらに有し、このICチップ204は接触ICモジュール基板203の両面のうち一方の表面上に形成されたバンプ電極202の上に実装されている。
なお、ICチップ204を実装する方法としては、例えば異方性導電ペースト(ACP)や異方性導電フィルム(ACF)を用いて実装する方式や、チップのバンプとパンプ電極とを超音波接合し、その隙間をアンダーフィル樹脂で固めるなどの公知の方法を使用することができる。また、接触電極201やバンプ電極202の形成方法としては、例えば金メッキを施した銅箔をICモジュール基板203の表面上に形成し、これをエッチングする方法などを用いることができる。
アンテナ250は外部読み書き装置との通信を非接触で行うものであって、例えばPET、PENなどの樹脂からなるアンテナシート208の表面上に銅やアルミなどからなるアンテナコイルを設けて形成されている。
接触ICモジュール基板203とカード基材209は、ポリエステル系接着剤やポリウレタン系接着剤などからなる接着シート211によって接着されている。
図3は電磁結合用コイル20と電磁結合用コイル25との位置関係と磁束分布を示し、本実施形態に係る結合複合カード2000では、ICモジュール側のコイル20から発生した磁束270は、高透磁率部材207の中では互いに密接した状態を保つ。その結果、アンテナ側コイル25の内側を通る磁束の本数(実線で示した磁束)が従来よりも大幅に増加し、二つのコイル間の電気的結合が高まる。その結果、電磁結合時のロスが減少し、通信感度が向上する。
以下、実施例を挙げて本発明に係る電磁結合式複合ICカードについて具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
次に、この接触ICモジュール基板203に、異方性導電接着剤ACPを用いて、ICチップ204をフリップチップ実装し、チップ204とバンプ電極202とを接合した。続いて、エポキシ接着剤により、ICチップ204と同面積のフェライト板を高透磁率部材207としてICチップ204に貼り付けた。
上記のように作製したICモジュール200を、カード基材209に形成した凹部に格納し、接着シート211により固定した。
以上のように、接触ICモジュール側に形成されたコイル20とアンテナ側に形成されたコイル25との間に、高透磁率部材207を配置したことにより、二つのコイル間での電気的結合が向上し、従来の電磁結合複合方式よりも良好な通信感度を持つ信頼性の高い複合ICカードとなった。
100,200…接触ICモジュール
150,250…アンテナ
170,270…磁束
10,15,20,25…電磁結合用コイル
201…接触電極
202…バンプ電極
203…接触ICモジュール基板
204…ICチップ
205…スルーホール
206…接着剤
207…高透磁率部材
208…アンテナシート
209…カード基材
211…接着シート
Claims (1)
- 外部読み書き装置との通信を該外部読み書き装置の接触電極に接触して行う接触ICモジュールと、前記外部読み書き装置との通信を非接触で行うアンテナとを備え、
前記接触ICモジュールは、
接触ICモジュール基板と、
前記接触ICモジュール基板の一方の面にバンプ電極を介して実装されたICチップと、
端部が前記バンプ電極と電気的に接続され、前記ICチップを取り囲むように前記接触ICモジュール基板の前記一方の面に設けられた第1の電磁結合用コイルとを備え、
前記接触電極は、前記接触ICモジュール基板の他方の面に形成され、前記接触ICモジュール基板に形成されたスルーホールを通じて前記バンプ電極と電気的に接続され、
前記アンテナは、
前記接触ICモジュール基板の前記一方の面と対向して配置されたアンテナシートと、
平面視で前記第1の電磁結合用コイルの外側に位置するように前記アンテナシートの前記接触ICモジュール基板と対向する面に形成され、前記第1の電磁結合用コイルとの間で前記接触ICモジュールと前記アンテナとを電磁結合する第2の電磁結合用コイルとを備え、
前記第1の電磁結合用コイルと前記第2の電磁結合用コイルとの間には、前記ICチップの前記アンテナシートと対向する面に接着され、前記第1の電磁結合用コイルと前記第2の電磁結合用コイルとの間に発生する漏れ磁束を低減する前記ICチップと同面積の板状の高透磁率部材が配置されていることを特徴とする複合ICカード。
Priority Applications (1)
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JP2012041782A JP5938942B2 (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 複合icカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012041782A JP5938942B2 (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 複合icカード |
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---|---|
JP2013178647A JP2013178647A (ja) | 2013-09-09 |
JP5938942B2 true JP5938942B2 (ja) | 2016-06-22 |
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ID=49270225
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5938942B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000137779A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-16 | Hitachi Maxell Ltd | 非接触情報媒体とその製造方法 |
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2012
- 2012-02-28 JP JP2012041782A patent/JP5938942B2/ja not_active Expired - Fee Related
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