JPH06199083A - 非接触icカード - Google Patents
非接触icカードInfo
- Publication number
- JPH06199083A JPH06199083A JP4348951A JP34895192A JPH06199083A JP H06199083 A JPH06199083 A JP H06199083A JP 4348951 A JP4348951 A JP 4348951A JP 34895192 A JP34895192 A JP 34895192A JP H06199083 A JPH06199083 A JP H06199083A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- contact
- substrate
- reinforcing member
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄型化しても内蔵部品を曲げ等の応力によっ
て破損する虞がない機械的強度に優れた非接触ICカー
ドを提供する。 【構成】 基板11上にIC10、電池8、振動子9及
びアンテナ回路5等の回路部品が配置された状態で内蔵
されてなる非接触ICカードにおいて、これらの回路部
品の一部、例えばIC10、振動子9を囲繞する矩形状
の補強部材14を上記基板11上に設けて構成されてい
る。
て破損する虞がない機械的強度に優れた非接触ICカー
ドを提供する。 【構成】 基板11上にIC10、電池8、振動子9及
びアンテナ回路5等の回路部品が配置された状態で内蔵
されてなる非接触ICカードにおいて、これらの回路部
品の一部、例えばIC10、振動子9を囲繞する矩形状
の補強部材14を上記基板11上に設けて構成されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、非接触ICカードに
関し、更に詳しくは、回路部品の保護構造を改良した非
接触ICカードに関する。
関し、更に詳しくは、回路部品の保護構造を改良した非
接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IC、チップ部品、電池等を内蔵
させ、電磁波等を利用して非接触でデータ伝送を行なう
非接触ICカードが注目されている。この非接触ICカ
ードは、カード表面に電極を設ける必要がないため、従
来の電極付きICカードにおいて度々あった接触不良や
電極部分からの腐食といった欠点がなくなり、しかも端
末から離れて交信することができるため、その利便性が
向上するという長所がある。
させ、電磁波等を利用して非接触でデータ伝送を行なう
非接触ICカードが注目されている。この非接触ICカ
ードは、カード表面に電極を設ける必要がないため、従
来の電極付きICカードにおいて度々あった接触不良や
電極部分からの腐食といった欠点がなくなり、しかも端
末から離れて交信することができるため、その利便性が
向上するという長所がある。
【0003】そこで、従来の非接触ICカードを図12
〜図14を参照しながら説明する。従来の非接触ICカ
ードは、図12の回路ブロック図に示すように、動作を
制御するCPU1と、このCPU1の動作を制御するプ
ログラムを記憶するROM2及びRAM3と、これらと
バス4を介して接続され且つ外部装置20との間でアン
テナ回路5及び変復調回路6を介してデータの入出力を
制御する入出力制御回路7と、電源を供給する電池8を
備えて構成されている。尚、9は振動子である。そし
て、上記非接触ICカードのIC10は上記CPU1等
で構成されている。また、上記非接触ICカードは、図
13に示すように、電池8及びIC10等の回路部品が
実装された基板11と、この基板11と共にその全回路
部品を内蔵するように貼り合わされた2枚のプラスチッ
クカバー12とを備えて構成されている。
〜図14を参照しながら説明する。従来の非接触ICカ
ードは、図12の回路ブロック図に示すように、動作を
制御するCPU1と、このCPU1の動作を制御するプ
ログラムを記憶するROM2及びRAM3と、これらと
バス4を介して接続され且つ外部装置20との間でアン
テナ回路5及び変復調回路6を介してデータの入出力を
制御する入出力制御回路7と、電源を供給する電池8を
備えて構成されている。尚、9は振動子である。そし
て、上記非接触ICカードのIC10は上記CPU1等
で構成されている。また、上記非接触ICカードは、図
13に示すように、電池8及びIC10等の回路部品が
実装された基板11と、この基板11と共にその全回路
部品を内蔵するように貼り合わされた2枚のプラスチッ
クカバー12とを備えて構成されている。
【0004】次に、動作について説明すると、非接触I
Cカードと外部装置20との間でデータの交信がある
と、アンテナ回路5及び変復調回路6を介して信号が入
出力制御回路8によって入出力制御される。この際、C
PU1がROM2あるいはRAM3に記憶されたプログ
ラムを読み出し、解読して所定の動作を実行する。
Cカードと外部装置20との間でデータの交信がある
と、アンテナ回路5及び変復調回路6を介して信号が入
出力制御回路8によって入出力制御される。この際、C
PU1がROM2あるいはRAM3に記憶されたプログ
ラムを読み出し、解読して所定の動作を実行する。
【0005】ところで、上記非接触ICカードは、開発
当初には内蔵部品の薄型化がなされておらず、その一方
でカードの機械的強度を保つために厚さ10mm以上に
形成されたものがあった。しかし、最近では、ユーザー
から薄型化の要求があることや、薄型部品(例えば、
0.5mm厚のペーパーリチウム電池や同様の厚さのI
Cパッケージ)が開発され、また、振動子、抵抗、コン
デンサ等も1mm以下の厚さにチップ化されていること
などから非接触ICカードの薄型化が促進されている。
当初には内蔵部品の薄型化がなされておらず、その一方
でカードの機械的強度を保つために厚さ10mm以上に
形成されたものがあった。しかし、最近では、ユーザー
から薄型化の要求があることや、薄型部品(例えば、
0.5mm厚のペーパーリチウム電池や同様の厚さのI
Cパッケージ)が開発され、また、振動子、抵抗、コン
デンサ等も1mm以下の厚さにチップ化されていること
などから非接触ICカードの薄型化が促進されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
非接触ICカードの場合には、例えば、1mm程度まで
薄型化しようとすると、プラスチックカバー12を極端
に薄くしなくてはならず、この場合最も薄いところで
0.2mm以下になってしまい、工業的に製造すること
が難しく、しかも曲げ、捩り等によってプラスチックカ
バー12の貼り合わせ部分に割れが生じるという課題が
あった。
非接触ICカードの場合には、例えば、1mm程度まで
薄型化しようとすると、プラスチックカバー12を極端
に薄くしなくてはならず、この場合最も薄いところで
0.2mm以下になってしまい、工業的に製造すること
が難しく、しかも曲げ、捩り等によってプラスチックカ
バー12の貼り合わせ部分に割れが生じるという課題が
あった。
【0007】また、一方で、非接触ICカードを樹脂で
一体成形する方法が検討されている。この方法の場合に
は、図14に示すように回路部品を樹脂で完全に周囲を
封止することによって比較的薄いカードでも製造するこ
とができるが、溶融樹脂による射出成形時の熱及び射出
圧力が各部品に悪影響を及ぼす虞があり、また、カード
を薄くすればカードが曲がり易くなり、カードの曲がり
などによって内蔵部品が破損する虞があるなどという課
題があった。更には、カードの薄型化が進むと、ICが
外部からのサージによって破損する虞もあった。
一体成形する方法が検討されている。この方法の場合に
は、図14に示すように回路部品を樹脂で完全に周囲を
封止することによって比較的薄いカードでも製造するこ
とができるが、溶融樹脂による射出成形時の熱及び射出
圧力が各部品に悪影響を及ぼす虞があり、また、カード
を薄くすればカードが曲がり易くなり、カードの曲がり
などによって内蔵部品が破損する虞があるなどという課
題があった。更には、カードの薄型化が進むと、ICが
外部からのサージによって破損する虞もあった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、薄型化しても内蔵部品を曲げ等の応力によ
って破損する虞がない機械的強度に優れた非接触ICカ
ードを提供することを目的としている。
れたもので、薄型化しても内蔵部品を曲げ等の応力によ
って破損する虞がない機械的強度に優れた非接触ICカ
ードを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の非接触ICカードは、回路部品を囲繞する補強部材を
基板上に設けて構成されたものである。
の非接触ICカードは、回路部品を囲繞する補強部材を
基板上に設けて構成されたものである。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の非接触I
Cカードは、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設
けると共に、補強部材の一部に溶融樹脂が進入する隙間
を設けて構成されたものである。
Cカードは、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設
けると共に、補強部材の一部に溶融樹脂が進入する隙間
を設けて構成されたものである。
【0011】また、本発明の請求項3に記載の非接触I
Cカードは、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設
けると共に、補強部材の表面に凹凸を設けて構成された
ものである。
Cカードは、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設
けると共に、補強部材の表面に凹凸を設けて構成された
ものである。
【0012】また、本発明の請求項4に記載の非接触I
Cカードは、基板上にアンテナコイルパターンを設け、
このアンテナコイルパターン上に補強部材を配設して構
成されたものである。
Cカードは、基板上にアンテナコイルパターンを設け、
このアンテナコイルパターン上に補強部材を配設して構
成されたものである。
【0013】また、本発明の請求項5に記載の非接触I
Cカードは、基板上の外周縁部にアンテナコイルパター
ンを設け、このアンテナコイルパターン上に補強部が位
置するフレームを基板上の外周縁部に取り付けて構成さ
れたものである。
Cカードは、基板上の外周縁部にアンテナコイルパター
ンを設け、このアンテナコイルパターン上に補強部が位
置するフレームを基板上の外周縁部に取り付けて構成さ
れたものである。
【0014】また、本発明の請求項6に記載の非接触I
Cカードは、回路部品の電極部分を少なくとも2種類の
合成樹脂で被覆して構成されたものである。
Cカードは、回路部品の電極部分を少なくとも2種類の
合成樹脂で被覆して構成されたものである。
【0015】また、本発明の請求項7に記載の非接触I
Cカードは、ICを金属性キャップで覆って構成された
ものである。
Cカードは、ICを金属性キャップで覆って構成された
ものである。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、回路
部品を補強部材によって囲繞したたため、曲げ等の応力
がカードの作用しても補強部材がその応力に抗して回路
部品を保護することができる。
部品を補強部材によって囲繞したたため、曲げ等の応力
がカードの作用しても補強部材がその応力に抗して回路
部品を保護することができる。
【0017】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設けると
共に補強部材の一部に溶融樹脂が進入する隙間を設けた
ため、成形用樹脂でカードを成形する際に、隙間から成
形用樹脂が容易に進入することができる。
れば、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設けると
共に補強部材の一部に溶融樹脂が進入する隙間を設けた
ため、成形用樹脂でカードを成形する際に、隙間から成
形用樹脂が容易に進入することができる。
【0018】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設けると
共に補強部材の表面に凹凸部を設けたため、成形用樹脂
でカードを成形すると、この樹脂が凹凸部に回り込み、
成形用樹脂を基板上で強固に固定することができる。
れば、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設けると
共に補強部材の表面に凹凸部を設けたため、成形用樹脂
でカードを成形すると、この樹脂が凹凸部に回り込み、
成形用樹脂を基板上で強固に固定することができる。
【0019】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、基板上にアンテナコイルパターンを設け、このア
ンテナコイルパターン上に補強部材を配設したため、カ
ード全体に対して作用する曲げ等の応力に対する機械的
強度を強化して回路部品を保護することができる。
れば、基板上にアンテナコイルパターンを設け、このア
ンテナコイルパターン上に補強部材を配設したため、カ
ード全体に対して作用する曲げ等の応力に対する機械的
強度を強化して回路部品を保護することができる。
【0020】また、本発明の請求項5に記載の発明によ
れば、基板上の外周縁部にアンテナコイルパターンを設
け、このアンテナコイルパターン上に補強部が位置する
フレームを基板上の外周縁部に取り付けたため、カード
全体に対して作用する曲げ等の応力に対する機械的強度
を強化して回路部品を保護することができる。
れば、基板上の外周縁部にアンテナコイルパターンを設
け、このアンテナコイルパターン上に補強部が位置する
フレームを基板上の外周縁部に取り付けたため、カード
全体に対して作用する曲げ等の応力に対する機械的強度
を強化して回路部品を保護することができる。
【0021】また、本発明の請求項6に記載の発明によ
れば、回路部品の電極部分を少なくとも2種類の合成樹
脂で被覆したため、少なくとも2種類の合成樹脂で電極
部分に集中する応力を緩和して回路部品の応力に対する
機械的強度を強化して回路部品を保護することができ
る。
れば、回路部品の電極部分を少なくとも2種類の合成樹
脂で被覆したため、少なくとも2種類の合成樹脂で電極
部分に集中する応力を緩和して回路部品の応力に対する
機械的強度を強化して回路部品を保護することができ
る。
【0022】また、本発明の請求項7に記載の発明によ
れば、ICを金属性キャップで覆ったため、金属性キャ
ップによってICをサージ破壊から防止することができ
る。
れば、ICを金属性キャップで覆ったため、金属性キャ
ップによってICをサージ破壊から防止することができ
る。
【0023】
【実施例】以下、図1〜図11に示す実施例の基づいて
従来と同一または相当部分には同一符号を付して本発明
の特徴を中心に説明する。尚、各図中、図1は本発明の
非接触ICカードの一実施例を示す平面図、図2は図1
に示す非接触ICカードを示す断面図、図3は本発明の
非接触ICカードの他の実施例に用いられる補強部材を
示す斜視図、図4は本発明の非接触ICカードの更に他
の実施例に用いられる補強部材を示す斜視図、図5は本
発明の非接触ICカードの更に他の実施例に用いられる
補強部材を示す斜視図、図6は本発明の非接触ICカー
ドの更に他の実施例を示す平面図、図7は本発明の非接
触ICカードの更に他の実施例を示す平面図、図8は本
発明の非接触ICカードの更に他の実施例の要部を示す
側断面図、図9は本発明の非接触ICカードの更に他の
実施例の要部を示す側断面図、図10は本発明の非接触
ICカードの更に他の実施例に用いられるフレームを示
す図で、同図(a)はその平面図、同図(b)は(a)
のb−b線に沿う断面図、図11は本発明の非接触IC
カードの更に他の実施例の要部を示す断面図である。
従来と同一または相当部分には同一符号を付して本発明
の特徴を中心に説明する。尚、各図中、図1は本発明の
非接触ICカードの一実施例を示す平面図、図2は図1
に示す非接触ICカードを示す断面図、図3は本発明の
非接触ICカードの他の実施例に用いられる補強部材を
示す斜視図、図4は本発明の非接触ICカードの更に他
の実施例に用いられる補強部材を示す斜視図、図5は本
発明の非接触ICカードの更に他の実施例に用いられる
補強部材を示す斜視図、図6は本発明の非接触ICカー
ドの更に他の実施例を示す平面図、図7は本発明の非接
触ICカードの更に他の実施例を示す平面図、図8は本
発明の非接触ICカードの更に他の実施例の要部を示す
側断面図、図9は本発明の非接触ICカードの更に他の
実施例の要部を示す側断面図、図10は本発明の非接触
ICカードの更に他の実施例に用いられるフレームを示
す図で、同図(a)はその平面図、同図(b)は(a)
のb−b線に沿う断面図、図11は本発明の非接触IC
カードの更に他の実施例の要部を示す断面図である。
【0024】実施例1.本実施例の非接触ICカード
は、図1、図2に示すように、従来と同様にCPU等で
構成されたIC10、電池8、振動子9及びアンテナ回
路5等の回路部品と、これらの回路部品が実装された基
板11と、これらの部品を内蔵するようにカード状に一
体射出成形された合成樹脂13とを備えて構成されてい
る。また、上記IC10、電池8及び振動子9等の回路
部品はそれぞれ半田付け等により基板11上に実装配置
されている。そして、上記アンテナ回路5は上記基板1
1上の外周縁部にスパイラル上に導体により印刷形成さ
れている。
は、図1、図2に示すように、従来と同様にCPU等で
構成されたIC10、電池8、振動子9及びアンテナ回
路5等の回路部品と、これらの回路部品が実装された基
板11と、これらの部品を内蔵するようにカード状に一
体射出成形された合成樹脂13とを備えて構成されてい
る。また、上記IC10、電池8及び振動子9等の回路
部品はそれぞれ半田付け等により基板11上に実装配置
されている。そして、上記アンテナ回路5は上記基板1
1上の外周縁部にスパイラル上に導体により印刷形成さ
れている。
【0025】また、上記非接触ICカードは、図1、図
2に示すように、回路部品の一部であるIC10及び振
動子9等の回路部品を囲繞し且つ矩形状の枠体として形
成され補強部材14(二点鎖線で図示)を上記基板11
上に設けて構成されている。そして、上記補強部材14
は、図2に示すように、エポキシ系樹脂からなる熱硬化
性樹脂あるいは接着剤15によってその外周部で上記基
板11上に固定されている。この固定位置は、実装部品
の半田付け部分に影響しない範囲で可能な限り半田付け
部分近傍に来るようにすることが好ましい。また、上記
補強部材14内には熱硬化性樹脂16が充填され、この
熱硬化性樹脂16内に上記IC10及び振動子9等の回
路部品が埋設され、カード形成用の溶融樹脂からの熱的
影響を緩和するように構成されている。また、上記補強
部材14は、上記IC10及び振動子9等の回路部品を
囲繞する大きさに形成されたものであるが、その大きさ
は上記電池8をも囲繞する大きさに形成されたものであ
ってもよい。また、上記補強部材14は、上述のように
矩形状に制限されるものではなく、図3に示すように大
きさの異なる二つのコ字状の部材14A、14Bであっ
ても、図4に示すように矩形状の螺旋巻形状であっても
よく、このようにすれば上記補強部材14は更に曲がり
難い構造になると共に補強部材14に形成された隙間δ
から低圧力でカード成形用の合成樹脂13が内部に進入
し易くなる。また、上記補強部材14は、図5に示すよ
うに、その表面に凹凸部14Cを形成し、これを被覆す
る合成樹脂13との噛み合いを良くして合成樹脂13と
強固に一体化するように形成したものであってもよく、
また、図示しないがリング状のものであっても、また板
状のものであってもよい。更に、上記補強部材14は、
カードの厚さに余裕があれば、上記基板11の反対面に
も配置してもよい。
2に示すように、回路部品の一部であるIC10及び振
動子9等の回路部品を囲繞し且つ矩形状の枠体として形
成され補強部材14(二点鎖線で図示)を上記基板11
上に設けて構成されている。そして、上記補強部材14
は、図2に示すように、エポキシ系樹脂からなる熱硬化
性樹脂あるいは接着剤15によってその外周部で上記基
板11上に固定されている。この固定位置は、実装部品
の半田付け部分に影響しない範囲で可能な限り半田付け
部分近傍に来るようにすることが好ましい。また、上記
補強部材14内には熱硬化性樹脂16が充填され、この
熱硬化性樹脂16内に上記IC10及び振動子9等の回
路部品が埋設され、カード形成用の溶融樹脂からの熱的
影響を緩和するように構成されている。また、上記補強
部材14は、上記IC10及び振動子9等の回路部品を
囲繞する大きさに形成されたものであるが、その大きさ
は上記電池8をも囲繞する大きさに形成されたものであ
ってもよい。また、上記補強部材14は、上述のように
矩形状に制限されるものではなく、図3に示すように大
きさの異なる二つのコ字状の部材14A、14Bであっ
ても、図4に示すように矩形状の螺旋巻形状であっても
よく、このようにすれば上記補強部材14は更に曲がり
難い構造になると共に補強部材14に形成された隙間δ
から低圧力でカード成形用の合成樹脂13が内部に進入
し易くなる。また、上記補強部材14は、図5に示すよ
うに、その表面に凹凸部14Cを形成し、これを被覆す
る合成樹脂13との噛み合いを良くして合成樹脂13と
強固に一体化するように形成したものであってもよく、
また、図示しないがリング状のものであっても、また板
状のものであってもよい。更に、上記補強部材14は、
カードの厚さに余裕があれば、上記基板11の反対面に
も配置してもよい。
【0026】而して、上記補強部材14は、枠体として
形成されたものであれば、その大きさができるだけ小さ
くした、開口面積の小さいもので、枠幅、高さをできる
だけ大きく確保して曲げ等の応力に対する機械的強度を
大きくしたものが好ましい。そして、補強部材14の高
さは、カードの厚さ、部品の厚さよりも少し高く形成し
て垂直方向からの圧力による応力を緩和することができ
るものが好ましい。
形成されたものであれば、その大きさができるだけ小さ
くした、開口面積の小さいもので、枠幅、高さをできる
だけ大きく確保して曲げ等の応力に対する機械的強度を
大きくしたものが好ましい。そして、補強部材14の高
さは、カードの厚さ、部品の厚さよりも少し高く形成し
て垂直方向からの圧力による応力を緩和することができ
るものが好ましい。
【0027】また、上記補強部材14の材料としては、
金属材料、合成樹脂材料等の機械的強度に優れたものが
好ましい。また、金属材料としては、例えばSUS、S
PCC等の弾力性の高いもの、あるいは炭化処理あるい
は窒化処理により剛性を高めたものが好ましい。また、
合成樹脂材料としては、例えばガラス繊維強化エポキシ
樹脂、ガラス繊維強化液晶ポリマー等のガラス繊維強化
プラスチック、PBT等が好ましい。また、上記射出成
形用の合成樹脂としてはLCP樹脂が好ましく、また上
記接着剤14及び熱硬化性樹脂16としては例えばエポ
キシ系樹脂が好ましい。
金属材料、合成樹脂材料等の機械的強度に優れたものが
好ましい。また、金属材料としては、例えばSUS、S
PCC等の弾力性の高いもの、あるいは炭化処理あるい
は窒化処理により剛性を高めたものが好ましい。また、
合成樹脂材料としては、例えばガラス繊維強化エポキシ
樹脂、ガラス繊維強化液晶ポリマー等のガラス繊維強化
プラスチック、PBT等が好ましい。また、上記射出成
形用の合成樹脂としてはLCP樹脂が好ましく、また上
記接着剤14及び熱硬化性樹脂16としては例えばエポ
キシ系樹脂が好ましい。
【0028】次に、上記非接触ICカードの製造方法に
ついて説明する。それにはまず、図2に示すうようにI
C10等の回路部品を基板11上に半田付けして固定し
た後、補強部材14でIC10及び振動子9等の回路部
品を囲繞した状態で補強部材14をエポキシ系樹脂から
なる接着剤15で基板11上に固定し、更にエポキシ系
樹脂からなる熱硬化性樹脂16を補強部材14の内部に
供給して硬化させてその内部の回路部品を埋設する。然
る後、LCP樹脂を射出して硬化させることにより合成
樹脂13で回路部品が内蔵された非接触ICカードを成
形する。この射出成形に際して、上記補強部材14内の
回路部品は、熱硬化性樹脂によって保護されているた
め、射出成形用に溶融合成樹脂による熱的影響が緩和さ
れて、その機能が損なわれる虞がない。また、他の方法
として、射出成形時に補強部材14の内部に射出成形用
の溶融合成樹脂が入り込まない高さの補強部材14を準
備し、上述のように各回路部品を基板11上に実装した
後、先にLCP樹脂を射出して補強部材14の外側を硬
化させた後、熱硬化性樹脂16を補強部材14内に供給
してカードを作製するようにしてもよい。また、エポキ
シ系の熱硬化性樹脂に発泡性を持たせると、熱硬化性樹
脂が樹脂の体積を増やしながら硬化するため、型嵌めし
ながら硬化させることでカードの表面にフラット性を出
すことができる。
ついて説明する。それにはまず、図2に示すうようにI
C10等の回路部品を基板11上に半田付けして固定し
た後、補強部材14でIC10及び振動子9等の回路部
品を囲繞した状態で補強部材14をエポキシ系樹脂から
なる接着剤15で基板11上に固定し、更にエポキシ系
樹脂からなる熱硬化性樹脂16を補強部材14の内部に
供給して硬化させてその内部の回路部品を埋設する。然
る後、LCP樹脂を射出して硬化させることにより合成
樹脂13で回路部品が内蔵された非接触ICカードを成
形する。この射出成形に際して、上記補強部材14内の
回路部品は、熱硬化性樹脂によって保護されているた
め、射出成形用に溶融合成樹脂による熱的影響が緩和さ
れて、その機能が損なわれる虞がない。また、他の方法
として、射出成形時に補強部材14の内部に射出成形用
の溶融合成樹脂が入り込まない高さの補強部材14を準
備し、上述のように各回路部品を基板11上に実装した
後、先にLCP樹脂を射出して補強部材14の外側を硬
化させた後、熱硬化性樹脂16を補強部材14内に供給
してカードを作製するようにしてもよい。また、エポキ
シ系の熱硬化性樹脂に発泡性を持たせると、熱硬化性樹
脂が樹脂の体積を増やしながら硬化するため、型嵌めし
ながら硬化させることでカードの表面にフラット性を出
すことができる。
【0029】以上説明したように本実施例によれば、非
接触ICカードはそのIC10及びの振動子9等の回路
部品が補強部材14で囲繞され、この部分の機械的強度
が優れているため、薄型化したカードに曲げ等の応力が
作用しても、補強部材14で囲繞された部分は曲がり難
く、補強部材14内の回路部品を補強部材14で保護す
ることができる。
接触ICカードはそのIC10及びの振動子9等の回路
部品が補強部材14で囲繞され、この部分の機械的強度
が優れているため、薄型化したカードに曲げ等の応力が
作用しても、補強部材14で囲繞された部分は曲がり難
く、補強部材14内の回路部品を補強部材14で保護す
ることができる。
【0030】実施例2.また、本実施例の非接触ICカ
ードは、図6に示すように、実施例1と同様、基板11
上に複数の回路部品、即ちCPU等で構成されたIC1
0、電池8、振動子9及びアンテナ回路5等の回路部品
が配置された状態で内蔵されて構成され、上記アンテナ
コイルパターンとしてのアンテナ回路5を基板11の外
周縁部に有し、このアンテナ回路5上に矩形状の補強部
材14を設けたものである。このアンテナ回路5には他
の回路部品が実装されていないため、その厚さ方向での
余裕がある補強部材14を上記アンテナ回路5上に配設
し、この補強部材14により非接触ICカード全体の強
度を高めたものである。また、上記補強部材14の長手
方向の辺の略中央に溝14Dが形成され、この溝14D
で万が一の時の長手方向の曲げ応力を集中的に受けても
非接触ICカードがその回路部品の存在しない部分を横
切って曲がるようにして回路部品の損傷を防止するよう
にしたものである。また、このような溝14Dを非接触
ICカードの対角線上に配置し、捩り時の応力に対処す
るようにしてもよい。
ードは、図6に示すように、実施例1と同様、基板11
上に複数の回路部品、即ちCPU等で構成されたIC1
0、電池8、振動子9及びアンテナ回路5等の回路部品
が配置された状態で内蔵されて構成され、上記アンテナ
コイルパターンとしてのアンテナ回路5を基板11の外
周縁部に有し、このアンテナ回路5上に矩形状の補強部
材14を設けたものである。このアンテナ回路5には他
の回路部品が実装されていないため、その厚さ方向での
余裕がある補強部材14を上記アンテナ回路5上に配設
し、この補強部材14により非接触ICカード全体の強
度を高めたものである。また、上記補強部材14の長手
方向の辺の略中央に溝14Dが形成され、この溝14D
で万が一の時の長手方向の曲げ応力を集中的に受けても
非接触ICカードがその回路部品の存在しない部分を横
切って曲がるようにして回路部品の損傷を防止するよう
にしたものである。また、このような溝14Dを非接触
ICカードの対角線上に配置し、捩り時の応力に対処す
るようにしてもよい。
【0031】従って本実施例によれば、補強部材14に
よって非接触ICカードの曲げを抑制するようにしたた
め、薄型化した非接触ICカードに曲げ等の応力が作用
しても、補強部材14で非接触ICカード全体が曲がり
難く、非接触ICカードに内蔵された全回路部品を補強
部材14で保護することができる。また、万が一大きな
曲げ応力が作用した場合には、補強部材14の溝14D
で非接触ICカードが曲がり、回路部品の損傷を保護す
ることができる。
よって非接触ICカードの曲げを抑制するようにしたた
め、薄型化した非接触ICカードに曲げ等の応力が作用
しても、補強部材14で非接触ICカード全体が曲がり
難く、非接触ICカードに内蔵された全回路部品を補強
部材14で保護することができる。また、万が一大きな
曲げ応力が作用した場合には、補強部材14の溝14D
で非接触ICカードが曲がり、回路部品の損傷を保護す
ることができる。
【0032】実施例3.本実施例の非接触ICカードで
は、図7に示すように、基板11上のアンテナ回路5を
覆うと共に実装回路部品が存在しない部分を横切る、二
つの開口を有する補強部材14を設け、二つの開口を区
画する補強部14Eに溝14Dを設けた以外は実施例2
と同様に構成されている。そして、一方の開口にはIC
10、振動子9が存在し、他方の開口には電池8が存在
している。従って本実施例でも実施例2と同様の作用効
果を期することができる。
は、図7に示すように、基板11上のアンテナ回路5を
覆うと共に実装回路部品が存在しない部分を横切る、二
つの開口を有する補強部材14を設け、二つの開口を区
画する補強部14Eに溝14Dを設けた以外は実施例2
と同様に構成されている。そして、一方の開口にはIC
10、振動子9が存在し、他方の開口には電池8が存在
している。従って本実施例でも実施例2と同様の作用効
果を期することができる。
【0033】実施例4.本実施例の非接触ICカード
は、図8に示すように、上記基板11上に実装された振
動子9の半田付け部分17をシリコン系樹脂17A及び
硬質エポキシ系樹脂17Bによって順次被覆した以外は
従来のものに準じて構成されている。従って本実施例に
よれば、非接触ICーカードに曲げ応力が加わった時
に、半田付け部分17に集中する応力を樹脂17A、1
7Bで緩和し、半田付け部分17の強度を補強して電気
的信頼性を向上させることができる。
は、図8に示すように、上記基板11上に実装された振
動子9の半田付け部分17をシリコン系樹脂17A及び
硬質エポキシ系樹脂17Bによって順次被覆した以外は
従来のものに準じて構成されている。従って本実施例に
よれば、非接触ICーカードに曲げ応力が加わった時
に、半田付け部分17に集中する応力を樹脂17A、1
7Bで緩和し、半田付け部分17の強度を補強して電気
的信頼性を向上させることができる。
【0034】実施例5.本実施例の非接触ICカード
は、図9に示すように、補強部材とフレーム部材とが一
体化したフレーム18を基板11に設けた以外は、実施
例2と同様に構成されている。そして、上記フレーム1
8は、その補強部18Aがアンテナ回路5上に配置さ
れ、また、その外周面が外部に露出するように構成され
ている。従って本実施例によれば、実施例2に準じた作
用効果を期することができる。
は、図9に示すように、補強部材とフレーム部材とが一
体化したフレーム18を基板11に設けた以外は、実施
例2と同様に構成されている。そして、上記フレーム1
8は、その補強部18Aがアンテナ回路5上に配置さ
れ、また、その外周面が外部に露出するように構成され
ている。従って本実施例によれば、実施例2に準じた作
用効果を期することができる。
【0035】実施例6.本実施例の非接触ICカード
は、図10の(a)に示すように、二分割されたフレー
ム18A、18Bを基板11の外周縁部に取り付けて構
成されたものである。そして、これら両フレーム18
A、18Bは、実施例3と同様に補強部18C、18C
を有し、これらの補強部18C、18Cの内周面に同図
(b)に示すように溝18D、18Dがそれぞれ形成さ
れ、これらの溝18D、18Dに上記基板11の外周縁
部が嵌め込まれている。また、両フレーム18A、18
Bは、上記基板11に取り付けられた状態で長手方向に
僅かに隙間ができるように形成され、これらの隙間が上
述した溝14D、14Dに相当する役割を果たすように
構成されている。
は、図10の(a)に示すように、二分割されたフレー
ム18A、18Bを基板11の外周縁部に取り付けて構
成されたものである。そして、これら両フレーム18
A、18Bは、実施例3と同様に補強部18C、18C
を有し、これらの補強部18C、18Cの内周面に同図
(b)に示すように溝18D、18Dがそれぞれ形成さ
れ、これらの溝18D、18Dに上記基板11の外周縁
部が嵌め込まれている。また、両フレーム18A、18
Bは、上記基板11に取り付けられた状態で長手方向に
僅かに隙間ができるように形成され、これらの隙間が上
述した溝14D、14Dに相当する役割を果たすように
構成されている。
【0036】実施例7.本実施例の非接触ICカード
は、図11に示すように、実施例1における補強部材1
4に代えてIC10を覆う金属導体からなるキャップ部
材19を半田付けによって基板11上に固定した以外は
実施例1に準じて構成されている。本実施例によれば、
キャップ部材19によってIC10をサージ破壊から防
止することができる。
は、図11に示すように、実施例1における補強部材1
4に代えてIC10を覆う金属導体からなるキャップ部
材19を半田付けによって基板11上に固定した以外は
実施例1に準じて構成されている。本実施例によれば、
キャップ部材19によってIC10をサージ破壊から防
止することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明によれば、複数の回路部品を囲繞する補強部
材を基板上に設けたため、薄型化しても内蔵部品を曲げ
等の応力によって破損する虞がない機械的強度に優れた
非接触ICカードを提供することができる。
記載の発明によれば、複数の回路部品を囲繞する補強部
材を基板上に設けたため、薄型化しても内蔵部品を曲げ
等の応力によって破損する虞がない機械的強度に優れた
非接触ICカードを提供することができる。
【0038】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設けると
共に補強部材の一部に溶融樹脂が進入する隙間を設けた
ため、成形用樹脂でカードを成形する際に、隙間から成
形用樹脂が容易に進入して容易にカードを成形すること
ができると共に、薄型化しても内蔵部品を曲げ等の応力
によって破損する虞がない機械的強度に優れた非接触I
Cカードを提供することができる。
れば、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設けると
共に補強部材の一部に溶融樹脂が進入する隙間を設けた
ため、成形用樹脂でカードを成形する際に、隙間から成
形用樹脂が容易に進入して容易にカードを成形すること
ができると共に、薄型化しても内蔵部品を曲げ等の応力
によって破損する虞がない機械的強度に優れた非接触I
Cカードを提供することができる。
【0039】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設けると
共に補強部材の表面に凹凸部を設けたため、成形用樹脂
でカードを成形すると、この樹脂が凹凸部に回り込み、
成形用樹脂を基板上で強固に固定できると共に、薄型化
しても内蔵部品を曲げ等の応力によって破損する虞がな
い機械的強度に優れた非接触ICカードを提供すること
ができる。
れば、回路部品を囲繞する補強部材を基板上に設けると
共に補強部材の表面に凹凸部を設けたため、成形用樹脂
でカードを成形すると、この樹脂が凹凸部に回り込み、
成形用樹脂を基板上で強固に固定できると共に、薄型化
しても内蔵部品を曲げ等の応力によって破損する虞がな
い機械的強度に優れた非接触ICカードを提供すること
ができる。
【0040】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、基板上にアンテナコイルパターンを設け、このア
ンテナコイルパターン上に補強部材を配設したため、カ
ード全体に対して作用する曲げ等の応力に対する機械的
強度を強化して回路部品を保護できると共に、薄型化し
ても内蔵部品を曲げ等の応力によって破損する虞がない
機械的強度に優れた非接触ICカードを提供することが
できる。
れば、基板上にアンテナコイルパターンを設け、このア
ンテナコイルパターン上に補強部材を配設したため、カ
ード全体に対して作用する曲げ等の応力に対する機械的
強度を強化して回路部品を保護できると共に、薄型化し
ても内蔵部品を曲げ等の応力によって破損する虞がない
機械的強度に優れた非接触ICカードを提供することが
できる。
【0041】また、本発明の請求項5に記載の発明によ
れば、基板上の外周縁部にアンテナコイルパターンを設
け、このアンテナコイルパターン上に補強部が位置する
フレームを基板上の外周縁部に取り付けたため、カード
全体に対して作用する曲げ等の応力に対する機械的強度
を強化して回路部品を保護できると共に、薄型化しても
内蔵部品を曲げ等の応力によって破損する虞がない機械
的強度に優れた非接触ICカードを提供することができ
る。
れば、基板上の外周縁部にアンテナコイルパターンを設
け、このアンテナコイルパターン上に補強部が位置する
フレームを基板上の外周縁部に取り付けたため、カード
全体に対して作用する曲げ等の応力に対する機械的強度
を強化して回路部品を保護できると共に、薄型化しても
内蔵部品を曲げ等の応力によって破損する虞がない機械
的強度に優れた非接触ICカードを提供することができ
る。
【0042】また、本発明の請求項6に記載の発明によ
れば、回路部品の電極部分を少なくとも2種類の合成樹
脂で被覆したため、少なくとも2種類の合成樹脂で電極
部分に集中する応力を緩和して回路部品の応力に対する
機械的強度を強化して回路部品を保護することができ
る。
れば、回路部品の電極部分を少なくとも2種類の合成樹
脂で被覆したため、少なくとも2種類の合成樹脂で電極
部分に集中する応力を緩和して回路部品の応力に対する
機械的強度を強化して回路部品を保護することができ
る。
【0043】また、本発明の請求項7に記載の発明によ
れば、ICを金属性キャップで覆ったため、金属性キャ
ップによってICをサージ破壊から防止することができ
る。
れば、ICを金属性キャップで覆ったため、金属性キャ
ップによってICをサージ破壊から防止することができ
る。
【図1】本発明の非接触ICカードの一実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図2】図1に示す非接触ICカードを示す断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の非接触ICカードの他の実施例に用い
られる補強部材を示す斜視図である。
られる補強部材を示す斜視図である。
【図4】本発明の非接触ICカードの更に他の実施例に
用いられる補強部材を示す斜視図である。
用いられる補強部材を示す斜視図である。
【図5】本発明の非接触ICカードの更に他の実施例に
用いられる補強部材を示す斜視図である。
用いられる補強部材を示す斜視図である。
【図6】本発明の非接触ICカードの更に他の実施例を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図7】本発明の非接触ICカードの更に他の実施例を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図8】本発明の非接触ICカードの更に他の実施例の
要部を示す側面図である。
要部を示す側面図である。
【図9】本発明の非接触ICカードの更に他の実施例の
要部を示す断面図である。
要部を示す断面図である。
【図10】本発明の非接触ICカードの更に他の実施例
に用いられるフレームを示す図で、同図(a)はその平
面図、同図(b)は同図(a)のbーb線に沿う断面図
である。
に用いられるフレームを示す図で、同図(a)はその平
面図、同図(b)は同図(a)のbーb線に沿う断面図
である。
【図11】本発明の非接触ICカードの更に他の実施例
の要部を示す断面図である。
の要部を示す断面図である。
【図12】従来の非接触ICカードの一例を示す回路ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図13】従来の非接触ICカードの一例を示す断面図
図である。
図である。
【図14】従来の非接触ICカードの他の例を示す断面
図図である。
図図である。
5 アンテナ回路(アンテナコイルパターン) 8 電池(回路部品) 9 振動子(回路部品) 10 IC 11 基板 14 補強部材 15 接着剤(合成樹脂) 16 熱硬化性樹脂 17A シリコン系樹脂 17B 硬質エポキシ系樹脂 18A フレーム 18B フレーム 19 キャップ部材(金属性キャップ)
Claims (7)
- 【請求項1】 基板上に複数の回路部品が配置された状
態で内蔵されてなる非接触ICカードにおいて、回路部
品を囲繞する補強部材を上記基板上に設けたことを特徴
とする非接触ICカード。 - 【請求項2】 基板上に複数の回路部品が配置された状
態で内蔵されてなる非接触ICカードにおいて、回路部
品を囲繞する補強部材を上記基板上に設けると共に、上
記補強部材の一部に溶融樹脂が進入する隙間を設けたこ
とを特徴とする非接触ICカード。 - 【請求項3】 基板上に複数の回路部品が配置された状
態で内蔵されてなる非接触ICカードにおいて、回路部
品を囲繞する補強部材を上記基板上に設けると共に、上
記補強部材の表面に凹凸を設けたことを特徴とする非接
触ICカード。 - 【請求項4】 基板上に複数の回路部品が配置された状
態で内蔵されてなる非接触ICカードにおいて、上記基
板上にアンテナコイルパターンを設け、このアンテナコ
イルパターン上に補強部材を配設したことを特徴とする
非接触ICカード。 - 【請求項5】 基板上に複数の回路部品が配置された状
態で内蔵されてなる非接触ICカードにおいて、上記基
板上の外周縁部にアンテナコイルパターンを設け、この
アンテナコイルパターン上に補強部が位置するフレーム
を上記基板上の外周縁部に取り付けたことを特徴とする
非接触ICカード。 - 【請求項6】 基板上に複数の回路部品が配置された状
態で内蔵されてなる非接触ICカードにおいて、回路部
品の電極部分を少なくとも2種類の合成樹脂で被覆した
ことを特徴とする非接触ICカード。 - 【請求項7】 基板上にICを含む複数の回路部品が配
置された状態で内蔵されてなる非接触ICカードにおい
て、上記ICを金属性キャップで覆ったことを特徴とす
る非接触ICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4348951A JPH06199083A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 非接触icカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4348951A JPH06199083A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 非接触icカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06199083A true JPH06199083A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18400491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4348951A Pending JPH06199083A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 非接触icカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06199083A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10193848A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-28 | Rohm Co Ltd | 回路チップ搭載カードおよび回路チップモジュール |
JP2009144471A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Tokai Rika Co Ltd | コード凹凸照合式キーシステム |
JP2017004195A (ja) * | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 凸版印刷株式会社 | Ic内蔵媒体 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP4348951A patent/JPH06199083A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10193848A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-28 | Rohm Co Ltd | 回路チップ搭載カードおよび回路チップモジュール |
JP2009144471A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Tokai Rika Co Ltd | コード凹凸照合式キーシステム |
JP2017004195A (ja) * | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 凸版印刷株式会社 | Ic内蔵媒体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100355209B1 (ko) | 비접촉형ic카드및그제조방법 | |
US6160526A (en) | IC module and IC card | |
US20220384746A1 (en) | Display assembly, manufacturing method therefor, and display device | |
AU627124B2 (en) | Personal data card construction | |
JP2602343B2 (ja) | Icカード | |
US20060202041A1 (en) | Integrated circuit card and a method for manufacturing the same | |
CN101273674A (zh) | 基板结构 | |
US9640857B2 (en) | Communication module | |
WO1994004376A1 (en) | Ic card | |
JPH1185938A (ja) | Icカード | |
KR101168056B1 (ko) | 스마트 전자카드 | |
JPH06199083A (ja) | 非接触icカード | |
KR20010014925A (ko) | 비접촉형 ic 카드 | |
KR200170147Y1 (ko) | 집적회로칩카드 | |
US20050030723A1 (en) | Fully-molded or lidded circuit module assembly having edge-stiffening interlock features | |
US10890813B2 (en) | Electronic device having a first electronic component and a second electronic component connected by wiring, and manufacturing method therefor | |
JPH05278383A (ja) | Icカード | |
JP2002279386A (ja) | 携帯可能電子媒体 | |
JP2010204744A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2022098796A (ja) | トークンおよびその製造方法 | |
JP3206839B2 (ja) | Icカードのモジュール構造 | |
JP2006060280A (ja) | 圧電発振器の製造方法及び圧電発振器 | |
JPS6215142B2 (ja) | ||
CN206480018U (zh) | 一种通用射频支付组件 | |
JP4072414B2 (ja) | Icカード |