JP2017004165A - 感染拡大防止支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに感染拡大防止支援システム - Google Patents

感染拡大防止支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに感染拡大防止支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】感染の拡大を防止するための感染拡大防止支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに感染拡大防止支援システムを提供する。
【解決手段】寄与情報提示部56は、感染症の発症の有無を監視する監視対象者の中で、発症判定部55で感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、医療施設内に存在する各人の位置の経時変化を表す移動履歴を元にした、感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示する。
【選択図】図10

Description

本発明は、感染症の拡大防止を支援する感染拡大防止支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに感染拡大防止支援システムに関する。
現在、医療施設や介護施設等の施設内における施設内感染(院内感染)が問題となっており、施設内感染への対策が模索されている。施設内感染は、例えば医療施設内において、ある入院患者が肺炎やインフルエンザといった感染症を発症した場合に、その感染症を発症した入院患者(以下、感染症を発症した人を発症者と表記)から他の入院患者や医療スタッフ等に二次感染が引き起こされる事態をいう。
特許文献1には、発症者を早期に発見するための技術が開示されている。具体的には、感染症の発症の有無を監視する対象である監視対象者(特許文献1では被検者と表記)の生体情報を取得し、取得した生体情報に基づいて、監視対象者が感染症を発症したか否かを判定している。そして、監視対象者が感染症を発症したと判定した場合に、その旨を報せている。生体情報には、体温、心拍数、呼吸数が挙げられている。
一方、特許文献2には、感染の拡大を防止するための技術が開示されている。具体的には、発症者の病室の入口、病床、あるいは発症者自身に無線タグを、医療スタッフ(特許文献2では医療従事者と表記)の携帯端末にリーダをそれぞれ取り付け、無線タグからの電波がリーダで認識された場合、すなわち発症者と医療スタッフが接近した場合に、携帯端末を介して医療スタッフに感染に注意すべき旨を報せている。発症者自身に無線タグを取り付ける態様では、病室の入口に固定された表示装置にリーダを取り付けておき、発症者が病室に入ろうとした場合に、表示装置を介して発症者に注意を促す例も記載されている。
特開2012−090946号公報 特開2006−209583号公報
ここで、発症者と接近した人が誰かという情報は、接近した人が発症者から病原体を移された可能性があるため、発症者と接近した人のその後の状態の監視を強化するためには大変参考になる情報である。また、発症者が発症する前の行動の情報は、発症者が誰から病原体を移されたのか、すなわち感染源を特定するためには大変有益な情報である。
発症者と接近した人のその後の状態の監視を強化することができれば、もし発症者と接近した人が感染症を発症した場合には早期に発見することができる。また、感染源を特定することができれば、施設内感染の抜本的な対策に役立てることができる。このため発症者と接近した人が誰かという情報や発症者が発症する前の行動の情報を把握することは、感染の拡大を防止するうえで非常に重要である。
しかしながら、特許文献2では、発症者と接近した医療スタッフに感染に注意すべき旨を報せてはいるが、発症者がどのような移動経路を辿って誰と接近したかは把握することができない。また、発症者が発症する前の行動についても把握することができない。したがって、感染の拡大を防止する対策としては不十分であった。
本発明は、感染の拡大を防止する効果を十分に発揮することが可能な感染拡大防止支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに感染拡大防止支援システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の感染拡大防止支援装置は、施設内に存在する複数人の各々の施設内における位置を示す位置情報を取得して、複数人の各々の位置の経時変化を表す移動履歴を記録する移動履歴記録部と、感染症の発症の有無を監視する対象であって、複数人のうちの少なくとも一部を含む複数の監視対象者の各々の生体情報を取得して、複数の監視対象者の各々の生体情報の経時変化を表す生体情報履歴を記録する生体情報履歴記録部と、生体情報または生体情報履歴に基づいて、監視対象者が感染症を発症したか否かを判定する発症判定部と、監視対象者の中で、発症判定部で感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、複数人の移動履歴を元にした、感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示する寄与情報提示部とを備える。
寄与情報提示部は、発症判定者の移動履歴と、発症判定者以外の他の人の移動履歴とを、寄与情報として提示することが好ましい。
寄与情報提示部は、発症判定者の移動履歴と、発症判定者以外の他の人の移動履歴とを照合することで、他の人の中から発症判定者に接近した移動履歴を有する接近履歴保有者を抽出し、抽出した接近履歴保有者を、寄与情報として提示することが好ましい。
寄与情報提示部は、監視対象者に選定されていない接近履歴保有者を、監視対象者の候補として提示することが好ましい。
寄与情報提示部は、発症判定者が複数存在する場合に、複数の発症判定者同士の移動履歴を照合し、複数の発症判定者同士が接近していたか否かを、寄与情報として提示することが好ましい。
複数人の中から、監視対象者を選定する監視対象者選定部を備えることが好ましい。
監視対象者選定部による監視対象者の選定条件を変更可能であることが好ましい。また、発症判定部の判定条件を変更可能であることが好ましい。
移動履歴記録部は、施設内に存在する移動可能な複数の機器の各々の施設内における位置を示す機器位置情報も取得して、複数の機器の各々の位置の経時変化を表す機器移動履歴も記録し、寄与情報提示部は、機器移動履歴も元にした寄与情報を提示することが好ましい。
移動履歴の記録対象となる人には、施設内において、サービスを受ける受益者と、サービスを提供する提供者の両方が含まれることが好ましい。また、施設は、医療施設または介護施設であることが好ましい。施設が医療施設である場合、提供者には、医療サービスを提供する医療スタッフと、医療サービスの提供に際して付随する付随サービスを提供する付随業務スタッフとが含まれる。
本発明の感染拡大防止支援装置の作動方法は、施設内に存在する複数人の各々の施設内における位置を示す位置情報を取得して、複数人の各々の位置の経時変化を表す移動履歴を移動履歴記録部で記録する移動履歴記録ステップと、感染症の発症の有無を監視する対象であって、複数人のうちの少なくとも一部を含む複数の監視対象者の各々の生体情報を取得して、複数の監視対象者の各々の生体情報の経時変化を表す生体情報履歴を生体情報履歴記録部で記録する生体情報履歴記録ステップと、生体情報または生体情報履歴に基づいて、監視対象者が感染症を発症したか否かを発症判定部で判定する発症判定ステップと、監視対象者の中で、発症判定ステップで感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、複数人の移動履歴を元にした、感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を寄与情報提示部で提示する寄与情報提示ステップとを備える。
本発明の感染拡大防止支援装置の作動プログラムは、施設内に存在する複数人の各々の施設内における位置を示す位置情報を取得して、複数人の各々の位置の経時変化を表す移動履歴を記録する移動履歴記録機能と、感染症の発症の有無を監視する対象であって、複数人のうちの少なくとも一部を含む複数の監視対象者の各々の生体情報を取得して、複数の監視対象者の各々の生体情報の経時変化を表す生体情報履歴を記録する生体情報履歴記録機能と、生体情報または生体情報履歴に基づいて、監視対象者が感染症を発症したか否かを判定する発症判定機能と、監視対象者の中で、発症判定機能で感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、複数人の移動履歴を元にした、感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示する寄与情報提示機能とを、コンピュータに実行させる。
上記目的を達成するために、本発明の感染拡大防止支援システムは、感染拡大防止支援装置、および感染拡大防止支援装置と通信可能に接続された端末とを備える感染拡大防止支援システムにおいて、施設内に存在する複数人の各々の施設内における位置を示す位置情報を取得して、複数人の各々の位置の経時変化を表す移動履歴を記録する移動履歴記録部と、感染症の発症の有無を監視する対象であって、複数人のうちの少なくとも一部を含む複数の監視対象者の各々の生体情報を取得して、複数の監視対象者の各々の生体情報の経時変化を表す生体情報履歴を記録する生体情報履歴記録部と、生体情報または生体情報履歴に基づいて、監視対象者が感染症を発症したか否かを判定する発症判定部と、監視対象者の中で、発症判定部で感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、複数人の移動履歴を元にした、感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示する寄与情報提示部とを備える。
本発明によれば、感染症の発症の有無を監視する監視対象者の中で、感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、施設内に存在する複数人の各々の施設内における位置の経時変化を表す移動履歴を元にした、感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示するので、感染の拡大を防止する効果を十分に発揮することが可能な感染拡大防止支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに感染拡大防止支援システムを提供することができる。
施設内情報システムを示す図である。 施設内情報システムにおける各種情報の流れを示す図である。 位置情報を送信する無線受信機の配置を示す医療施設の間取り図である。 移動履歴を示す図である。 医療施設の間取り図に移動履歴を書き込んだ図である。 縦軸に位置、横軸に時刻をとったグラフで移動履歴を表した図である。 生体情報履歴を示す図である。 感染拡大防止支援サーバおよびクライアント端末を構成するコンピュータを示すブロック図である。 クライアント端末のCPUの機能を示すブロック図である。 感染拡大防止支援サーバのCPUの機能を示すブロック図である。 生体情報履歴表示画面を示す図である。 生体情報履歴表示画面を示す図である。 移動履歴表示画面を示す図である。 感染拡大防止支援サーバのCPUの処理手順を示すフローチャートである。 接近履歴保有者を寄与情報として提供する第2実施形態を示す図である。 接近履歴保有者表示画面を示す図である。 監視対象者の候補を寄与情報として提示する第3実施形態を示す図である。 監視対象者の候補マークを表示した接近履歴保有者表示画面を示す図である。 複数の発症者同士の接近の有無を寄与情報として提示する第4実施形態を示す図である。 接近有無表示画面を示す図である。 接近していた発症判定者同士を線で結んだ樹形図である。 監視対象者を自動的に選定する第5実施形態を示す図である。 移動可能な機器の機器移動履歴を元にした寄与情報を提示する第6実施形態を示す図である。 診療支援サーバを追加した施設内情報システムにおける各種情報の流れを示す図である。 診療データ表示画面を示す図である。
[第1実施形態]
図1において、医療施設内に構築された施設内情報システム2は、端末に相当するクライアント端末10、および感染拡大防止支援装置に相当する感染拡大防止支援サーバ11等を備える。クライアント端末10と感染拡大防止支援サーバ11は、医療施設内に敷設されたLAN(Local Area Network)等のネットワーク12を介して相互に通信可能に接続されており、感染拡大防止支援システムを構成している。
ネットワーク12には、カルテサーバ13、画像サーバ14も接続されている。カルテサーバ13には電子カルテが検索可能に記録されている。画像サーバ14には各種医療検査で得られた検査画像が検索可能に記録されている。
クライアント端末10、感染拡大防止支援サーバ11、カルテサーバ13、および画像サーバ14は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ワークステーションといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、各種アプリケーションプログラムをインストールして構成される。
感染拡大防止支援サーバ11は、感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示する寄与情報提示機能を有する。カルテサーバ13は、電子カルテを管理するカルテ管理機能を有する。画像サーバ14は、検査画像を管理する画像管理機能を有する。
クライアント端末10は、入院患者Pを診療する医師Dや入院患者Pを看護する看護師N、医療検査を実施する検査技師T等(以下、まとめて医療スタッフMSと表記)により操作される。クライアント端末10は、各サーバ11、13、14が提供する各種機能を利用して入院患者Pの診療を行う際、具体的には電子カルテ、検査画像等を閲覧する際や、電子カルテに各種診療データを入力する際に使用される。なお、図1ではクライアント端末10は1台しか描かれていないが、実際には、内科、外科、検査科、リハビリ科等の診療科毎や医療スタッフMS毎に複数台のクライアント端末10が配備されている。
医療施設には、医療スタッフMSに加えて、売店の販売員S等の付随業務スタッフWSもいる。付随業務スタッフWSには、販売員Sの他に、清掃員、炊事スタッフ、警備員等がいる。付随業務スタッフWSは、医療スタッフMSによる医療サービスの提供に際して付随する付随サービスを提供する。これら医療スタッフMSおよび付随業務スタッフWSはサービスを提供する提供者に相当する。一方、入院患者Pはサービスを受ける受益者に相当する。
入院患者P、医療スタッフMS、および付随業務スタッフWSの各人は、全員位置センサ20を常に携行している。位置センサ20は、各人の医療施設内における位置を測定するためのセンサである。位置センサ20は例えば無線送信機であり、ネットワーク12に接続された無線受信機21Aと無線通信が可能である。
医師Dは、クライアント端末10で電子カルテを閲覧し、複数の入院患者Pの中から、感染症を発症するリスクが高いと判断した入院患者Pと、昏睡状態等で症状を自訴することが困難な入院患者Pを、感染症の発症の有無を監視する監視対象者として選定する。医師Dは、クライアント端末10を介して、監視対象者として選定した入院患者Pの例えば電子カルテに、監視対象者として選定したことを示すフラグを付与する。
感染症を発症するリスクが高い入院患者Pとしては、例えば、臓器移植後の拒絶反応抑制の目的で免疫抑制剤を投与中の患者、肺炎球菌等の病原体のワクチンを打っていない高齢者、あるいは過去に施設内感染で感染症を発症したことがある患者等が挙げられる。逆に感染症を発症するリスクが低い入院患者Pは、免疫抑制剤を投与していない患者、若年層で比較的免疫力が高いと考えられる患者、あるいはワクチンを打っている患者等である。
点線の丸枠M内に示すように、医師Dにより監視対象者に選定された入院患者Pには、体表面に生体センサ22が取り付けられる。生体センサ22は、監視対象者の生体情報を測定するためのセンサである。生体センサ22は、所定時間間隔、例えば10分間隔で監視対象者の生体情報を自動的に測定する。位置センサ20と同様に、生体センサ22も例えば無線送信機で構成され、ネットワーク12に接続された無線受信機21Bと無線通信が可能である。
生体センサ22は、生体情報として、監視対象者の体表温、呼吸数、および皮膚インピーダンスを測定する(図7参照)。体表温は発熱の有無、呼吸数は咳の有無や回数、皮膚インピーダンスは発汗(寝汗)の有無をそれぞれ調べる場合に好適な指標である。
図2において、無線受信機21Aは、各人の位置センサ20と無線通信して、位置センサ20から、これを携行する人を識別するための個人ID(Identification Data)を受信する。個人IDは、入院患者P、医療スタッフMS、および付随業務スタッフWSの各人を識別するための記号や番号である。入院患者Pの個人IDには「P」、医療スタッフMSの個人IDには「MS」、付随業務スタッフWSの個人IDには「WS」が付される。無線受信機21Aは、各人の施設内における位置を示す位置情報として、自らを識別するための受信機IDを、受信した個人IDおよび個人IDを受信した時刻とともに感染拡大防止支援サーバ11に送信する。
一方、無線受信機21Bは、監視対象者の生体センサ22から、これが取り付けられた監視対象者の個人IDと、測定した生体情報とを受信する。無線受信機21Bは、受信した生体情報と個人ID、およびこれらを受信した時刻を感染拡大防止支援サーバ11に送信する。
無線受信機21Aは、起動中、ビーコンと呼ばれる電波を所定時間間隔で常時発信している。無線受信機21Aは、各自が受け持つ医療施設内の箇所をカバーする範囲に到達する電波強度のビーコンを発信する。位置センサ20は、ビーコンの受信有無を常時監視している。位置センサ20は、ビーコンを受信すると、ビーコンの発信元の無線受信機21Aと無線接続し、個人IDを無線受信機21Aに送信する。
一方、無線受信機21Bは、生体センサ22からの接続要求を待ち受けている。生体センサ22は、生体情報の測定後、接続要求を無線受信機21Bに送信する。無線受信機21Bは、接続要求を受信すると、接続要求の送信元の生体センサ22と無線接続する。無線接続後、生体センサ22は個人IDと生体情報を無線受信機21Bに送信する。
感染拡大防止支援サーバ11は、移動履歴データベース(以下、DB(Data Base)と略記)25と生体情報履歴DB26を有する。移動履歴DB25には、無線受信機21Aからの位置情報に基づく移動履歴27が検索可能に記録されている。生体情報履歴DB26には、無線受信機21Bからの生体情報に基づく生体情報履歴28が検索可能に記録されている。
感染拡大防止支援サーバ11は、クライアント端末10からの配信要求を受け付ける。感染拡大防止支援サーバ11は、配信要求に応じて、生体情報履歴28を表示する生体情報履歴表示画面30(図11および図12も参照)を生成する。また、感染拡大防止支援サーバ11は、移動履歴を表示する移動履歴表示画面75(図13参照)を生成する。感染拡大防止支援サーバ11は、生成した表示画面を、配信要求の要求元のクライアント端末10に送信する。
感染拡大防止支援サーバ11は、ウェブブラウザ上で閲覧可能な表示画面を配信する情報提供サイトを開設し、クライアント端末10に対して認証キーを発行して、情報提供サイトへのアクセス権限を与える。クライアント端末10では、この情報提供サイトから配信された表示画面が表示される。
感染拡大防止支援サーバ11は、表示画面を、例えば、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語によって作成されるウェブ配信用のXMLデータの形式で出力する。クライアント端末10は、XMLデータに基づき表示画面をウェブブラウザ上に再現して表示する。なお、XMLに代えて、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等の他のデータ記述言語を利用してもよい。
図3において、無線受信機21Aは、1階の売店、食堂、待合室等や、2階の201号室といった各病室、男女トイレ、談話室、あるいはエレベーター等の医療施設の各階の各箇所に設置されている。なお、図示は省略するが、無線受信機21Bも医療施設内の各箇所に設置されている。
各無線受信機21Aにはそれぞれ異なる受信機ID(「RS0001」、「RS0020」等)が付されている。感染拡大防止支援サーバ11は、図3に示す各無線受信機21Aが設置された箇所と受信機IDとの対応関係を示す対応テーブルを有している。感染拡大防止支援サーバ11は、この対応テーブルを参照することにより、受信機IDから各人の位置を認識することができる。つまり、受信機IDが、各人の施設内における位置を示す位置情報の役割を果たす。
位置センサ20と無線受信機21Aとの無線接続は、位置センサ20がビーコンを受信できている間は継続し、位置センサ20がビーコンの到達範囲を外れて位置センサ20がビーコンを受信できなくなった時点で終了する。
前述のようにビーコンの到達範囲は各無線受信機21Aが受け持つ箇所に限られている。このため、例えば201号室にいる入院患者Pが談話室に移動した場合は、入院患者Pが201号室から退室した時点で受信機ID「RS0020」の無線受信機21Aと位置センサ20との無線接続が終了する。そして、入院患者Pが談話室に入室すると、今度は受信機ID「RS0024」の無線受信機21Aと位置センサ20との無線接続が開始される。これにより受信機ID「RS0024」と入院患者Pが談話室に入室した時刻が無線受信機21Aから感染拡大防止支援サーバ11に送信され、入院患者Pがその時刻に談話室に入室したことが分かる。
また、受信機ID「RS0024」と入院患者Pが談話室に入室した時刻が送信される前には、受信機ID「RS0020」と入院患者Pが201号室に入室した時刻が感染拡大防止支援サーバ11に送信されている。このため、201号室に入室した時刻と談話室に入室した時刻とから、入院患者Pの201号室の滞在時間が分かる。
図4において、移動履歴27は、対応テーブルで受信機IDから認識した各人の位置と、その時刻とが個人ID毎に記録されたもので、各人の各々の位置の経時変化を表している。移動履歴27には、例えば1か月前から現在までの各人の位置と時刻が記録される。
図4の個人ID「P0001」の、「2015.05.25 09:00〜11:00」の期間の移動履歴27を、図3の医療施設の間取り図上で表現すると、図5に示すようになる。この移動履歴27を書き込んだ間取り図を各人について作成して見比べれば、どこで誰と誰が接近したかが分かる。
また、図6に示すように、図4の個人ID「P0001」(実線で示す)、「P0002」(一点鎖線で示す)、「P0003」(二点鎖線で示す)の各人の、「2015.05.25 09:00〜11:00」の期間の移動履歴27を、縦軸に位置、横軸に時刻をとったグラフ上で表現すれば、さらにどこで誰と誰が接近したかが分かりやすい。
この例では、図6に点線の丸枠Cで示すように、10:17から10:22の5分間、個人ID「P0001」、「P0002」の移動履歴27が売店で重複しているので、個人ID「P0001」の入院患者Pと個人ID「P0002」の入院患者Pが売店で5分間接近していたことが分かる。一方、個人ID「P0003」の移動履歴27は他の移動履歴27と重複していないため、個人ID「P0003」の入院患者Pは、個人ID「P0001」、「P0002」の入院患者Pと接近していないことが分かる。
図7において、生体情報履歴28は、生体情報と時刻とが個人ID毎に記録されたもので、各監視対象者の生体情報の経時変化を表している。生体情報履歴28には、移動履歴27と同様に、例えば1か月前から現在までの各監視対象者の生体情報と時刻が記録される。
図8において、クライアント端末10および感染拡大防止支援サーバ11を構成するコンピュータは、基本的な構成は同じであり、それぞれ、ストレージデバイス35、メモリ36、CPU(Central Processing Unit)37、通信部38、ディスプレイ39、および入力デバイス40を備えている。これらはデータバス41を介して相互接続されている。
ストレージデバイス35は、クライアント端末10等を構成するコンピュータに内蔵、またはケーブルやネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブ、もしくはハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス35には、オペレーティングシステム等の制御プログラムや各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種表示画面の表示データ等が記憶されている。
メモリ36は、CPU37が処理を実行するためのワークメモリである。CPU37は、ストレージデバイス35に記憶されたプログラムをメモリ36へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。
通信部38は、ネットワーク12を介した各種情報の伝送制御を行うネットワークインターフェースである。ディスプレイ39は、マウスやキーボード等の入力デバイス40の操作に応じた各種表示画面を表示する。表示画面にはGUI(Graphical User Interface)による操作機能が備えられる。クライアント端末10等を構成するコンピュータは、表示画面を通じて入力デバイス40からの操作指示の入力を受け付ける。
なお、以下の説明では、クライアント端末10を構成するコンピュータの各部には添え字の「A」を、感染拡大防止支援サーバ11を構成するコンピュータの各部には添え字の「B」をそれぞれ符号に付して区別する。
図9において、ウェブブラウザが起動されると、クライアント端末10のCPU37Aは、メモリ36と協働して、GUI制御部45、およびブラウザ制御部46として機能する。
GUI制御部45は、各種表示画面をディスプレイ39Aに表示し、かつ各種表示画面を通じて入力デバイス40Aから入力される操作指示を受け付ける。操作指示には、感染拡大防止支援サーバ11への表示画面の配信指示がある。GUI制御部45は、受け付けた配信指示をブラウザ制御部46に出力する。
ブラウザ制御部46は、ウェブブラウザの動作を制御する。ブラウザ制御部46は、GUI制御部45からの配信指示に応じた配信要求を感染拡大防止支援サーバ11に対して発行する。
また、ブラウザ制御部46は、感染拡大防止支援サーバ11からの表示画面のXMLデータを受け取る。ブラウザ制御部46は、XMLデータに基づきウェブブラウザ上に表示する表示画面を再現し、これをGUI制御部45に出力する。GUI制御部45は、表示画面をディスプレイ39Aに表示する。
図10において、感染拡大防止支援サーバ11のストレージデバイス35Bには、感染拡大防止支援プログラム48が記憶されている。感染拡大防止支援プログラム48は、感染拡大防止支援サーバ11を構成するコンピュータを、感染拡大防止支援装置として機能させるためのアプリケーションプログラムであり、作動プログラムに相当する。
感染拡大防止支援プログラム48が起動されると、感染拡大防止支援サーバ11のCPU37Bは、メモリ36と協働して、要求受付部50、画面生成部51、配信制御部52、移動履歴記録部53、生体情報履歴記録部54、発症判定部55、および寄与情報提示部56として機能する。
要求受付部50は、クライアント端末10からの配信要求を受け付ける。要求受付部50は、受け付けた配信要求を画面生成部51に出力する。画面生成部51は、配信要求に応じて表示画面を生成する。画面生成部51は、生成した表示画面のXMLデータを配信制御部52に出力する。配信制御部52は、表示画面のXMLデータを、配信要求の要求元のクライアント端末10に出力する。
移動履歴記録部53は、無線受信機21Aからの位置情報を取得して、取得した位置情報を移動履歴DB25に記録する。生体情報履歴記録部54は、無線受信機21Bからの生体情報を取得して、取得した生体情報を生体情報履歴DB26に記録する。
発症判定部55は、各監視対象者の生体情報履歴28を生体情報履歴DB26から読み出し、読み出した生体情報履歴28に基づいて、各監視対象者が感染症を発症したか否かを判定する。発症判定部55は所定時間間隔で判定を行う。
ストレージデバイス35Bには、発症判定部55の判定条件58が記憶されている。発症判定部55は、この判定条件58に基づいて判定を行う。判定条件58には、生体情報の体表温、呼吸数、および皮膚インピーダンスの各々の閾値と、期間の閾値とが設定されている。例えば、体表温の閾値として38℃以上、呼吸数の閾値として25回/分以上、皮膚インピーダンスの閾値として25S以上、期間の閾値として5時間が設定されている。
発症判定部55は、生体情報の体表温、呼吸数、皮膚インピーダンスが、全て判定条件58の各閾値以上である状態が、期間の閾値以上続いた場合、監視対象者が感染症を発症したと判定する。それ以外の場合、例えば、体表温は閾値以上であるが、呼吸数、皮膚インピーダンスは閾値未満であった場合や、体表温、呼吸数、皮膚インピーダンスが、全て判定条件58の各閾値以上であるが、その状態が期間の閾値以上続いていない場合は、発症判定部55は、監視対象者が感染症を発症していないと判定する。発症判定部55は、監視対象者が感染症を発症したと判定した場合、その監視対象者、すなわち発症判定者の個人IDを含む発症通知を、画面生成部51、配信制御部52、および寄与情報提示部56に出力する。
ここで、発症判定者は、あくまでも発症判定部55で感染症を発症したと判定された人であって、この時点では実際に感染症を発症した発症者であるか否かは未確定である。発症判定者は、各種医療検査が行われ、その結果に基づいて医師Dにより感染症を発症したと確定診断を下された場合に、はじめて発症者として扱われる。
発症判定部55からの発症通知を受け付けた場合、配信制御部52は、感染症を発症したと判定した旨のメッセージと、発症判定者の個人IDを記載した電子メールをクライアント端末10に送信する。
また、発症判定部55からの発症通知を受け付けた場合、寄与情報提示部56は、移動履歴27を元にした寄与情報を提示する。より具体的には、寄与情報提示部56は、移動履歴DB25から、発症判定者の移動履歴27を含む各人の移動履歴27を全て読み出す。寄与情報提示部56は、読み出した発症判定者の移動履歴27を含む各人の移動履歴27を、寄与情報として画面生成部51に出力する。
画面生成部51は、生体情報履歴DB26からの生体情報履歴28に基づいて、生体情報履歴表示画面30を生成する。
図11および図12に示すように、生体情報履歴表示画面30は、個人ID入力領域60、生体情報履歴表示領域61等を有している。個人ID入力領域60には、検索キーとして個人IDを入力するための入力ボックス62、および表示ボタン63が設けられている。生体情報履歴表示領域61には、生体情報履歴28がグラフ形式で表示される(図12参照)。
図11は、クライアント端末10のウェブブラウザ上で最初に表示される生体情報履歴表示画面30の初期画面を示す。この初期画面においては、生体情報履歴表示領域61には生体情報履歴28は表示されず、個人IDの入力と表示ボタン63の押下を促すメッセージが表示される。
入力ボックス62に所望の個人IDが入力されて、表示ボタン63がカーソル64で選択されると、クライアント端末10から感染拡大防止支援サーバ11に個人IDを含む配信要求が送信される。画面生成部51は、この配信要求を受けて、個人IDを検索キーとして、生体情報履歴DB26から当該個人IDの監視対象者の生体情報履歴28を読み出し、読み出した生体情報履歴28に基づいて、図12に示すように生体情報履歴表示画面30を更新する。
図12において、生体情報履歴表示領域61は、上から順に、体表温表示欄65、呼吸数表示欄66、および皮膚インピーダンス表示欄67の3つの表示欄65〜67に分けられる。各表示欄65〜67には、体表温、呼吸数、および皮膚インピーダンスの経時変化を示すグラフGがそれぞれ表示され、各表示欄65〜67の左端には、体表温、呼吸数、および皮膚インピーダンスの数値がそれぞれ表示される。また、生体情報履歴表示領域61の下部には、生体情報履歴28の取得期間を示す日付が表示される。なお、氏名、年齢、性別、病室名等の監視対象者の情報を表示してもよい。
生体情報履歴表示領域61の上部左側に設けられたタブ68には、発症判定部55の判定結果である発症可能性の有無が表示される。発症判定部55で当該監視対象者が感染症を発症していないと判定した場合、画面生成部51は、タブ68に「発症可能性:なし」を表示する。一方、発症判定部55で当該監視対象者が感染症を発症したと判定し、発症判定部55から発症通知を受けた場合、画面生成部51は、タブ68に図12に示すように「発症可能性:あり」を表示する。
移動履歴表示ボタン69は、発症判定部55で当該監視対象者が感染症を発症したと判定した場合にのみカーソル64で選択可能となっている。移動履歴表示ボタン69がカーソル64で選択されると、クライアント端末10から感染拡大防止支援サーバ11に配信要求が送信される。画面生成部51は、この配信要求を受けて、寄与情報提示部56からの寄与情報(本実施形態では発症判定者の移動履歴27を含む各人の移動履歴27)に基づいて、図13に示す移動履歴表示画面75を生成する。
図13において、移動履歴表示画面75は、表示条件入力領域76と移動履歴表示領域77を有している。表示条件入力領域76は、移動履歴表示領域77に表示する移動履歴27の表示条件を入力するための領域である。
移動履歴表示領域77には、図6で示した、縦軸に位置、横軸に時刻をとったグラフが移動履歴27の一表示形態として表示される。なお、移動履歴27の表示形態としては、図13で例示した、図6に示す縦軸に位置、横軸に時刻をとったグラフに代えて、あるいは加えて、図5に示す移動履歴27を書き込んだ医療施設の間取り図としてもよい。あるいは、図4に示すような表形式の移動履歴27を表示してもよい。
表示条件入力領域76には、移動履歴27を表示する人の属性を選択するためのプルダウンメニュー78と、移動履歴27に表示する場所を選択するためのプルダウンメニュー79と、表示する移動履歴27の期間を入力するための入力ボックス80A、80Bと、更新ボタン81とが設けられている。
プルダウンメニュー78には、入院患者P、医療スタッフMS、および付随業務スタッフWSが選択肢として表示される。プルダウンメニュー79には、1階、2階等の医療施設のフロアや、売店、201号室等の医療施設の各箇所が選択肢として表示される。入力ボックス80Aには期間の開始日時が、入力ボックス80Bには期間の終了日時がそれぞれ入力される。プルダウンメニュー78、79は、横の追加ボタン82をカーソル64で選択することで追加することが可能であり、いわゆるアンド検索を行うことができる。図13では、表示条件として、属性「入院患者」、場所「1階」と「2階」、期間「2015.05.25 09:00〜11:00」が入力された状態を示している。
プルダウンメニュー78、79で所望の属性および場所が選択され、入力ボックス80A、80Bに所望の期間が入力されて更新ボタン81がカーソル64で選択されると、プルダウンメニュー78、79で選択された属性および場所、並びに入力ボックス80A、80Bに入力された期間を含む配信要求がクライアント端末10から感染拡大防止支援サーバ11に送信される。画面生成部51は、この配信要求を受けて、移動履歴表示領域77の表示を更新する。
なお、移動履歴表示画面75の初期画面における表示条件としては、属性を入院患者P、医療スタッフMS、および付随業務スタッフWSの全ての人、場所を医療施設内の全て、期間を1か月前から現在までとしてもよいし、属性を例えば入院患者Pのみ、場所を例えば発症判定者が入院しているフロア、期間を例えば3日前から現在までと限定してもよい。移動履歴表示画面75の初期画面における表示条件を変更可能としてもよい。
また、属性別、場所別、または期間別に移動履歴表示領域77を区切って、1つの移動履歴表示画面75に属性別、場所別、または期間別の移動履歴27を並べて表示してもよいし、属性別、場所別、または期間別に複数の移動履歴表示画面75を表示してもよい。さらに、属性の選択肢に監視対象者とそうでない人(非監視対象者)を加えたり、移動履歴27を表示する人の個人IDを指定可能としてもよい。
以下、上記構成による作用について、図14のフローチャートを参照して説明する。まずステップS100に示すように、感染拡大防止支援サーバ11では、移動履歴記録部53により医療施設内の各人の位置情報が取得され、移動履歴DB25に記録される。また、ステップS110に示すように、生体情報履歴記録部54により、各監視対象者の生体情報が取得され、生体情報履歴DB26に記録される。
移動履歴27および生体情報履歴28の記録と並行して、発症判定部55により、各監視対象者の生体情報履歴28が生体情報履歴DB26から定期的に読み出され、生体情報履歴28に基づいて、各監視対象者が感染症を発症したか否かが判定されている(ステップS120)。
発症判定部55で感染症を発症していないと判定された場合(ステップS130でNO)は、ステップS100に戻る。一方、発症判定部55で感染症を発症したと判定された場合(ステップS130でYES)は、発症判定部55から寄与情報提示部56に発症判定者の個人IDを含む発症通知が出力される。これにより発症判定者の移動履歴27を含む各人の移動履歴27が移動履歴DB25から寄与情報提示部56に読み出され、これが寄与情報として寄与情報提示部56から画面生成部51に出力される(ステップS140)。
医師Dは、クライアント端末10を通じて感染拡大防止支援サーバ11の情報提供サイトにアクセスして認証を行う。認証後、感染拡大防止支援サーバ11では、画面生成部51で図11に示す生体情報履歴表示画面30が生成される。そして、配信制御部52を介して生体情報履歴表示画面30がクライアント端末10に送信され、ディスプレイ39Aに表示される。
医師Dは、生体情報履歴表示画面30の入力ボックス62に所望の個人ID、例えば電子メールに記載された発症判定者の個人IDを入力して表示ボタン63を選択する。これによりクライアント端末10から感染拡大防止支援サーバ11に個人IDを含む配信要求が送信される。
感染拡大防止支援サーバ11では、画面生成部51により、配信要求に含まれる個人IDの監視対象者の生体情報履歴28に基づいて、図12に示すように生体情報履歴表示画面30が更新される。更新された生体情報履歴表示画面30はクライアント端末10に送信され、ディスプレイ39Aに表示される。
このとき、発症判定部55で、配信要求に含まれる個人IDの監視対象者が感染症を発症していないと判定された場合は、画面生成部51によりタブ68の表示が「発症可能性:なし」とされ、移動履歴表示ボタン69が選択不可とされる。一方、発症判定部55で、配信要求に含まれる個人IDの監視対象者が感染症を発症したと判定され、発症判定部55から発症通知を受けていた場合は、画面生成部51によりタブ68の表示が「発症可能性:あり」とされ、移動履歴表示ボタン69が選択可能に表示される。
タブ68の表示が「発症可能性:あり」であった場合、医師Dは、移動履歴表示ボタン69を選択する。これによりクライアント端末10から感染拡大防止支援サーバ11に移動履歴表示画面75の配信要求が送信される。
感染拡大防止支援サーバ11では、画面生成部51により、寄与情報提示部56からの寄与情報に基づいて、図13に示す移動履歴表示画面75が生成される。移動履歴表示画面75はクライアント端末10に送信され、ディスプレイ39Aに表示される。
発症判定部55で感染症を発症したと判定された場合に、寄与情報提示部56から画面生成部51に寄与情報として発症判定者の移動履歴27を含む各人の移動履歴27を提示し、画面生成部51で寄与情報に基づいた移動履歴表示画面75を生成して、これをクライアント端末10のディスプレイ39Aに表示して医師Dの閲覧に供するので、医師Dは、発症判定者と接近した移動履歴を有する人、すなわち接近履歴保有者が誰かを特定することができ、特定した接近履歴保有者がこれから発症する可能性があるとして監視を強化する等、感染の拡大を防止する対策をとることができる。
より具体的には、医師Dは、接近履歴保有者に対して、病原体が移されたかどうかを確かめる検査を行ったり、接近履歴保有者を隔離したり、もし接近履歴保有者が感染症を発症した場合に重篤化しないよう予防薬を投与したりする。あるいは、接近履歴保有者が監視対象者でなかった場合は、接近履歴保有者を新たに監視対象者に取り込んで生体センサ22を付けさせる。
また、発症判定者が複数存在する場合は、複数の発症判定者同士の移動履歴27から、各発症判定者が接近していたか否かが分かる。そして、例えば2人の発症判定者のうちの一方が1週間前に発症したと判定され、他方がその2日後に発症したと判定された場合に、2人の発症判定者が接近していた場合は、一方の発症判定者から他方の発症判定者に感染したこと、つまり一方の発症判定者が感染源であると見当がつく。また、逆に2人の発症判定者が接近していない場合は、感染源が別にあると推定することができる。
接近履歴保有者には、入院患者Pに限らず医療スタッフMSや付随業務スタッフWSも含まれる。接近履歴保有者が医療スタッフMSや付随業務スタッフWSであった場合も、これらの人達が新たに監視対象者に取り込まれる。
移動履歴表示画面75の閲覧後、医師Dは、発症判定者に対して各種医療検査を行い、その結果に基づいて、発症判定者が真に感染症を発症しているかどうか、すなわち確定診断を下す。
なお、医師Dが最初に選定する監視対象者としては、入院患者Pだけでなく、医療スタッフMS、付随業務スタッフWSを加えてもよい。
無線受信機21Aが受け持つ箇所を、1つの部屋毎ではなく、例えば半径2m等のより狭い範囲としてもよい。こうすれば、発症判定者と接近履歴保有者が、感染の心配がない同じ部屋の離れた場所にいたのか、感染が懸念されるほど接近したのかを区別することができる。また、位置センサ20としては、GPS(Global Positioning System)センサと高度センサを組み合わせたものを用いてもよい。この場合はGPSセンサで医療施設内の水平位置を測定し、高度センサで医療施設内の垂直位置(1階、2階等のフロア)を測定する。GPSセンサによれば、発症判定者と接近履歴保有者が接近した距離が分かるので、例えば5m接近した状態が5分間継続した場合に接近履歴保有者と判断する等、距離と期間に応じて接近履歴保有者か否かを区別することができる。
移動履歴27および生体情報履歴28に記録する時刻は、無線受信機21A、21Bで位置センサ20および生体センサ22から個人IDを受信した時刻ではなく、無線受信機21A、21Bからの位置情報および生体情報を移動履歴記録部53および生体情報履歴記録部54で取得した時刻としてもよい。また、無線受信機21A、21Bを1つの無線受信機で構成してもよい。
生体情報に体動を加えてもよい。この場合は生体センサ22に加速度センサを搭載し、加速度センサで測定した加速度を、体動を表す数値に換算する。体動が分かれば、その回数や大きさから、監視対象者が咳き込んだ回数や激しく咳き込んだことが分かるので、感染症を発症したか否かを判定する際に有用な指標となる。
判定条件58として期間の閾値を設定して、生体情報履歴28に基づいて発症判定部55で感染症を発症したか否かを判定しているが、期間の閾値を設定せず、無線受信機21Bから取得した最新の生体情報に基づいて感染症を発症したか否かを判定してもよい。
また、監視対象者の生体情報履歴28と、過去の発症者の生体情報履歴28とを比較し、監視対象者の生体情報履歴28が過去の発症者の生体情報履歴28と同様の傾向にあるか否かを示す類似度を算出して、算出した類似度に基づいて感染症を発症したか否かを判定してもよい。この場合、過去の発症者の生体情報履歴28と、確定診断で医師Dが下した感染症の疾患名とを関連付けて生体情報履歴DB26に記憶しておき、感染症を発症したと判定した場合に、その判定の根拠となった過去の発症者の疾患名を生体情報履歴表示画面30に表示してもよい。
発症判定部55で感染症を発症したと判定された場合にクライアント端末10に送信する電子メールに、発症判定者の個人IDの代わりに発症判定者の生体情報履歴表示画面30のURL(Uniform Resource Locator)のリンクを記載してもよい。こうすれば、入力ボックス62に発症判定者の個人IDを入力する手間を省くことができる。
発症判定部55で感染症を発症していないと判定された場合、移動履歴表示ボタン69を選択不可としているが、この場合も移動履歴表示ボタン69を選択可能とし、移動履歴表示画面75を表示してもよい。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、発症判定者の移動履歴27を含む各人の移動履歴27を寄与情報として提示し、接近履歴保有者の特定を医師Dに委ねているが、こうすると接近履歴保有者以外の移動履歴27も移動履歴表示画面75に表示されるため、医師Dが接近履歴保有者を特定しにくく医師Dに負担を掛けることになる。そこで本実施形態では、寄与情報提示部56で、発症判定者以外の他の人の中から接近履歴保有者を自動的に抽出し、抽出した接近履歴保有者を寄与情報として提示する。
具体的には図15に示すように、寄与情報提示部56は、発症判定者(図15では個人ID「P0001」)の移動履歴27Aと、発症判定者以外の他の人(図15では個人ID「P0002」、「P0003」等)の移動履歴27Bとを照合する。そして、発症判定者の移動履歴27Aと重複する移動履歴27Bを有する発症判定者以外の他の人、つまり接近履歴保有者の個人IDを抽出する。寄与情報提示部56は、この抽出した接近履歴保有者の個人IDを、寄与情報として画面生成部51に出力する。
図15では、「P0002」等の入院患者Pを表す個人IDの他に、「MS0001」や「WS0005」等、医療スタッフMSおよび付随業務スタッフWSを表す個人IDが、接近履歴保有者の個人IDとして抽出されている。
画面生成部51は、寄与情報提示部56からの接近履歴保有者の個人IDに基づいて、図16に示す接近履歴保有者表示画面85を生成する。接近履歴保有者表示画面85には、接近履歴保有者リスト86が表示される。接近履歴保有者リスト86は、接近履歴保有者の個人ID、氏名、所属・居所の各項目を有する。氏名、所属・居所は、予め個人IDと関連付けて感染拡大防止支援サーバ11のストレージデバイス35Bに記憶されている。接近履歴保有者が入院患者Pの場合は、氏名、所属・居所はカルテサーバ13の電子カルテからも取得することができる。なお、確認ボタン87は、接近履歴保有者表示画面85の表示を消すためのボタンである。
接近履歴保有者表示画面85は、移動履歴表示画面75の代わりに、あるいは移動履歴表示画面75に加えて、クライアント端末10のディスプレイ39Aに表示される。医師Dは、接近履歴保有者表示画面85を閲覧することで、簡単に接近履歴保有者を把握することができる。
なお、移動履歴表示画面75を表示する場合は、上記第1実施形態のように発症判定者の移動履歴27を含む各人の移動履歴27を表示してもよいし、発症判定者の移動履歴27と、接近履歴保有者の移動履歴27とを表示してもよい。
接近履歴保有者の個人IDに加えて、発症判定者と接近履歴保有者とが接近した場所、時刻、回数、期間を寄与情報として提示し、これらの情報を接近履歴保有者表示画面85に表示してもよい。この場合、発症判定者と接近した場所別に接近履歴保有者を表示したり、発症判定者と接近した回数が多い順に接近履歴保有者を並べる等、発症判定者と接近した場所、時刻、回数、期間に応じて、接近履歴保有者リスト86の表示順をソート可能に構成してもよい。
[第3実施形態]
上記第1実施形態では、接近履歴保有者が監視対象者でない場合、医師Dが接近履歴保有者を新たに監視対象者に取り込む判断をしているが、本実施形態ではこの判断を援けるため、監視対象者に選定されていない接近履歴保有者を監視対象者の候補として提示する。
具体的には図17に示すように、寄与情報提示部56は、監視対象者情報90の監視対象者の個人IDと、上記第2実施形態において抽出した接近履歴保有者の個人IDとを照合し、接近履歴保有者の個人IDのうち、監視対象者情報90にない個人ID、すなわち非監視対象者かつ接近履歴保有者の個人IDを抽出する。そして、抽出した個人IDを寄与情報として画面生成部51に出力する。なお、監視対象者情報90は、例えば監視対象者を選定したときにクライアント端末10を通じて医師Dに個人IDを入力させて得たもので、ストレージデバイス35Bに記憶される。
図17では、「MS0001」や「WS0005」等の個人IDが、非監視対象者かつ接近履歴保有者の個人IDとして抽出されている。
画面生成部51は、寄与情報提示部56からの接近履歴保有者の個人ID、および非監視対象者かつ接近履歴保有者の個人IDに基づいて、図18に示す接近履歴保有者表示画面95を生成する。
図18に示す接近履歴保有者表示画面95は、図16の接近履歴保有者表示画面85の接近履歴保有者リスト86に、監視対象者の候補の項目を追加したものである。非監視対象者かつ接近履歴保有者の個人ID(図18では個人ID「MS0001」、「MS0003」、「WS0005」)の候補の項目には、候補マーク96が表示される。一方、監視対象者の個人ID(図18では個人ID「P0002」、「P0010」)の候補の項目は空欄となっている。医師Dは、この接近履歴保有者表示画面95を閲覧することで、簡単に監視対象者の候補を知ることができる。
なお、監視対象者の候補の表示方法は図18に示す例に限らない。例えば接近履歴保有者表示画面95とは別に、監視対象者の候補のリストを有する表示画面を表示してもよい。
[第4実施形態]
本実施形態では、発症判定者が複数存在する場合に、感染源を特定するための有益な寄与情報として、複数の発症判定者同士が接近していたか否かを提示する。
具体的には図19に示すように、寄与情報提示部56は、複数の発症判定者同士(図19では個人ID「P0001」、「P0100」の2人)の移動履歴27A1、27A2を照合し、複数の発症判定者同士が接近していたか否かを調べる。そして、その結果である接近の有無を寄与情報として画面生成部51に出力する。
図19では、個人ID「P0001」の発症判定者と、個人ID「P0100」の発症判定者とが、「2015.05.25 10:17〜10:37」の20分間、売店で接近していた場合を例示している。
画面生成部51は、寄与情報提示部56からの発症判定者同士の接近の有無の情報に基づいて、図20に示す接近有無表示画面98を生成する。接近有無表示画面98には、接近有無リスト99が表示される。接近有無リスト99は、発症判定者の個人IDと氏名の項目、および接近の有無の項目を有する。なお、確認ボタン100は、接近有無表示画面98の表示を消すためのボタンである。
接近有無表示画面98は、移動履歴表示画面75や接近履歴保有者表示画面85、95の代わりに、あるいは移動履歴表示画面75や接近履歴保有者表示画面85、95に加えて、クライアント端末10のディスプレイ39Aに表示される。医師Dは、接近有無表示画面98を閲覧することで、容易に感染源を特定することができる。図20では、個人ID「P0100」の発症判定者のみが接近の有無「あり」であるため、個人ID「P0100」の発症判定者が感染源であることが分かる。
接近の有無の情報に加えて、発症判定者同士が接近していた場合はその場所および期間を寄与情報として提示し、これらの情報を接近有無表示画面98に表示してもよい。また、接近の有無に応じて、接近有無リスト99の表示順をソート可能に構成してもよい。
なお、複数の発症判定者同士の接近の有無の表示方法は図20に示す例に限らない。例えば図21に示すように、接近していた発症判定者同士を線で結んだ樹形図の形式を採用してもよい。図21では左側ほど接近していた時期が過去であることを示している。こうした樹形図の表示形式によれば、大元の感染源や、感染経路が一目で分かる。また、樹形図の大元が複数ある場合は、感染源が複数存在することが分かる。
[第5実施形態]
上記第1実施形態では、監視対象者を医師Dが選定しているが、本実施形態では監視対象者の選定を自動化する。
図22において、本実施形態の感染拡大防止支援サーバ11のCPU37Bには、上記第1実施形態の各部に加えて、監視対象者選定部105が構築される。なお、図22では、画面生成部51、寄与情報提示部56、および監視対象者選定部105以外の各部は図示を省略している。
監視対象者選定部105は、ストレージデバイス35Bに記憶された選定条件106に基づいて、医療施設内に存在する各人の中から、監視対象者を選定する。選定条件106には、上記第1実施形態で説明した、感染症を発症するリスクが高い患者、および症状を自訴することが困難な患者の特徴が設定されている。すなわち、感染症を発症するリスクが高い患者の特徴として、「免疫抑制剤投与中」、「ワクチン投与履歴なしかつ65歳以上」、および「既往歴に施設内感染症」が設定されている。また、症状を自訴することが困難な患者の特徴として、「昏睡状態」および「重度認知症」が設定されている。さらに、選定条件106には、「接近履歴保有者」も設定されている。
監視対象者選定部105は、カルテサーバ13から入院患者Pの電子カルテを取得し、電子カルテの記述と選定条件とを比較する。そして、電子カルテの記述が選定条件と一致する入院患者Pを、監視対象者に選定する。
図22では、電子カルテに免疫抑制剤の投与が記述されている個人ID「P0001」の入院患者P、および電子カルテに昏睡状態が記述されている個人ID「P0002」の入院患者Pが監視対象者に選定される。一方、個人ID「P0003」の入院患者Pは、電子カルテの記述が選定条件106のいずれにも該当しないため、監視対象者には選定されない。
寄与情報提示部56は、上記第2実施形態と同じく、接近履歴保有者の個人IDを寄与情報として提示する。監視対象者選定部105は、寄与情報提示部56から個人IDを受け取った接近履歴保有者を、監視対象者に選定する。監視対象者選定部105は、監視対象者に選定した人の個人IDを含む選定情報を画面生成部51に出力する。
画面生成部51は、監視対象者選定部105からの選定情報に基づいて、監視対象者選定部105で選定した監視対象者のリストを表示する表示画面(図示せず)を生成する。医師Dは、この表示画面に表示された人に生体センサ22を付けさせ、監視対象者として扱う。このように監視対象者選定部105で監視対象者を自動的に選定してこれを表示することで、医師Dが監視対象者を選定する手間を省くことができる。
なお、選定条件106を、手動または自動で変更可能に構成してもよい。例えば医師Dの手により、「ワクチン投与履歴なしかつ65歳以上」を、年齢制限を除いて「ワクチン投与履歴なし」に変更したり、選定条件106に「年齢80歳以上」を加えたりしてもよい。
選定条件106を自動で変更する例としては、発症判定者が一定数を超えた場合は選定条件106を「入院患者全員」としたり、発症判定者が一定数以下の場合は、「発症判定者との接近回数が2回以上の接近履歴保有者」とし、発症判定者が一定数を超えた場合は接近回数の制限を除いて「接近履歴保有者」とする等が挙げられる。
発症判定部55で感染症が発症したか否かを判定するための判定条件58も同様に、手動または自動で変更可能に構成してもよい。例えば医師Dの手により、体表温の閾値を38℃以上から37.5℃以上に引き下げたり、期間の閾値を5時間から24時間に延ばしたりしてもよい。
また、例えばある発症判定者が確定診断により体温の異常低下を伴う感染症(敗血症等)と診断された場合は、自動的に体表温の閾値を35℃以下と38℃以上の2つとし、呼吸数の閾値を25回/分以上から20回/分に自動的に引き下げてもよい。
このように判定条件58や選定条件106を変更可能に構成することで、判定条件58の場合は発症判定の精度を高めることができ、選定条件106の場合は適切な監視対象者を選定することができる。
なお、最初から医療施設内の全員を監視対象者としてもよい。こうすれば医師Dが監視対象者を選定したり、上記第5実施形態の監視対象者選定部105を設けたりする必要がなくなる。ただし、生体センサ22を全員分用意する必要があってコスト面で不利であるため、監視対象者を選定することが好ましい。
感染症を発症するリスクの高低に応じて監視対象者をレベル分け(トリアージ)して、各レベルによって適用する判定条件58を変更してもよい。例えば上記第1実施形態で説明した、感染症を発症するリスクが高い患者と低い患者をともに監視対象者とし、リスクが高い患者をリスク高レベル群、リスクが低い患者をリスク低レベル群にレベル分けする。そして、リスク高レベル群に対しては、体表温の閾値37.5℃以上、呼吸数の閾値20回/分以上、皮膚インピーダンスの閾値20S以上、期間の閾値2.5時間の判定条件58を適用し、リスク低レベル群に対しては、リスク高レベル群と比べて緩やかな、体表温の閾値39℃以上、呼吸数の閾値25回/分以上、皮膚インピーダンスの閾値25S以上、期間の閾値10時間の判定条件58を適用する。このように、感染症を発症するリスクの高低に応じて発症判定の感度を上下させることで、感染症を発症するリスクが高い患者が発症したことを見逃したり、感染症を発症するリスクが低い患者が発症したと誤判定することを防止することができる。
[第6実施形態]
病原体は、医療施設内に存在する人だけでなく、医療施設内に存在する移動可能な機器によっても媒介されるおそれがある。そこで本実施形態では、複数の移動可能な機器の各々の医療施設内における位置を示す機器位置情報も取得して、その経時変化を表す機器移動履歴も寄与情報として提示する。
図23において、本実施形態では、上記第1実施形態の医療施設内の各人だけでなく、病室を巡回してX線撮影を行う回診車110や、回診車110に搭載される電子カセッテ111等の移動可能な機器にも位置センサ20が取り付けられている。なお、移動可能な機器としては、これら回診車110および電子カセッテ111の他に、血圧測定器、ポータブル超音波診断装置等の医療機器、あるいは食事を各病室に運搬する配膳カートや、病室のベッドのシーツを回収するランドリーバスケット等の付随業務スタッフWSが使用する機器が挙げられる。
無線受信機21Aは、各機器の位置センサ20と無線通信して、位置センサ20から、これが取り付けられた機器を識別するための機器IDを受信する。無線受信機21Aは、機器位置情報を示す自らの受信機IDを、受信した機器IDおよび機器IDを受信した時刻とともに感染拡大防止支援サーバ11に送信する。
感染拡大防止支援サーバ11は、移動履歴DB25および生体情報履歴DB26に加えて、無線受信機21Aからの機器位置情報に基づく機器移動履歴を検索可能に記録する機器移動履歴DB112を有する。移動履歴記録部53は、無線受信機21Aからの各人の位置情報に加えて機器位置情報を取得する。そして、取得した機器位置情報を機器移動履歴DB112に記録する。なお、機器移動履歴は、図4の移動履歴27の個人IDが機器IDに置き換わるだけで、内容は移動履歴27と同じであるため図示を省略する。
寄与情報提示部56は、各人の移動履歴27に加えて、機器移動履歴DB112から機器移動履歴を読み出し、読み出した機器移動履歴も元にした寄与情報を提示する。例えば、寄与情報提示部56は、機器移動履歴の全てを寄与情報として画面生成部51に出力する。あるいは上記第2実施形態の接近履歴保有者の如く、全機器の中から、発症判定者と接近した機器移動履歴を有する機器(以下、接近履歴保有機器と表記)を抽出し、抽出した接近履歴保有機器の機器IDを寄与情報として画面生成部51に出力する。機器移動履歴や接近履歴保有機器は、上記第1実施形態の各人の移動履歴27や上記第2実施形態の接近履歴保有者と同様の表示形態で表示される。
このように、移動可能な機器の機器位置情報も取得して、機器移動履歴も記録し、機器移動履歴も元にした寄与情報を提示するので、人だけでなく機器を媒介した感染経路や感染源も特定することができ、感染経路および感染源をより詳細に把握することができる。
なお、図24に示すように、診療支援サーバ115を施設内情報システム2に追加して設けてもよい(感染拡大防止支援サーバ11は不図示)。診療支援サーバ115は、感染拡大防止支援サーバ11と同じく、クライアント端末10、カルテサーバ13、画像サーバ14とネットワーク12(図24では不図示)を介して相互接続されている。
診療支援サーバ115は、カルテサーバ13から電子カルテを、画像サーバ14から検査画像をそれぞれ受け取る。診療支援サーバ115は、クライアント端末10からの配信要求に応じて、カルテサーバ13の電子カルテに記述された、患者の診療過程で取得した診療データや、画像サーバ14の検査画像を統合的に表示する診療データ表示画面120(図25参照)を生成し、これを配信要求の要求元のクライアント端末10に送信する。診療データには、バイタルサインの検査値、生化学検査、血液検査といった検体検査の検査値、治療薬の投与量等が含まれる。また、診療支援サーバ115は、診療データ表示画面120を通じて、類似画像検索や疾患名推定、推奨薬剤提示といった診療支援を行う。
図25において、診療データ表示画面120は、診療データ表示領域121と診療支援情報表示領域122とを有する。診療データ表示領域121の縦軸には診療データの各項目が、横軸には期間がそれぞれ割り当てられている。診療データ表示領域121には、治療薬の投与量および投与期間を示すバー123や、バイタルサインや検体検査の検査値の経時変化を示すグラフG、検査画像のサムネイル124等が表示される。
診療支援情報表示領域122には、類似画像検索、疾患名推定、推奨薬剤提示等の診療支援の結果の情報(診療支援情報)が表示される。図25では、類似画像検索の検索画像のサムネイル125と、診療支援情報として類似画像検索の結果である類似画像のサムネイル126とが表示されている。医師Dは、この診療データ表示画面120に表示された診療データや診療支援情報を参照して、監視対象者の選定や確定診断を行うことができる。
なお、診療データ表示画面120に表示する検査値としては、上記のバイタルサインや検体検査の検査値に限らない。検査画像を画像解析して得られた、検査画像内の病変の特徴を表す計測値を検査値に含めてもよい。計測値としては、例えば病変の領域の画素値の平均、分散、最大、最小値といった画素値に関するものや、病変の領域の位置、領域の輪郭の円形度といった形状に関するもの、病変の領域の半径、面積、体積といったサイズに関するものが挙げられる。
感染拡大防止支援サーバ11を診療支援サーバ115と統合し、診療支援サーバ115に感染拡大防止支援サーバ11の機能を担わせてもよい。
上記各実施形態では、施設として医療施設を例示したが、本発明はこれに限定されない。施設内感染が問題視される施設には、医療施設の他に、感染症を発症するリスクが比較的高い高齢者が集う介護施設もある。このため、医療施設に代えて介護施設に本発明を適用してもよい。介護施設は、介護福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設(療養型老人保健施設)、介護療養型医療施設等を含む。
介護施設に本発明を適用する場合、サービスを受ける受益者は介護施設に居住する高齢者であり、サービスを提供する提供者は、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー)、理学療法士、作業療法士、あるいは清掃員、炊事スタッフ、警備員等である。なお、医療施設および介護施設以外にも、不特定多数が集い、比較的長期間生活をともにする施設、例えば学校や企業に本発明を適用してもよい。
本発明の感染拡大防止支援装置に相当する感染拡大防止支援サーバ11を構成するコンピュータのハードウェア構成は種々の変形が可能である。例えば、感染拡大防止支援サーバ11を、処理能力や信頼性の向上を目的として、ハードウェアとして分離された複数台のサーバコンピュータで構成することも可能である。例えば、要求受付部50、画面生成部51、配信制御部52の機能と、移動履歴記録部53、生体情報履歴記録部54の機能と、発症判定部55、寄与情報提示部56の機能とを、3台のサーバコンピュータに分散して担わせる。この場合は3台のサーバコンピュータで感染拡大防止支援装置を構成する。
また、上記第1実施形態では、感染拡大防止支援サーバ11で表示画面を生成し、感染拡大防止支援サーバ11からの表示画面のXMLデータに基づいて、クライアント端末10側で表示画面を再現してディスプレイ39Aに表示する態様を例示したが、表示画面の生成の元となる生体情報履歴28や寄与情報を感染拡大防止支援サーバ11からクライアント端末10に送信し、クライアント端末10側で表示画面を生成してもよい。この場合、画面生成部51は、クライアント端末10のCPU37Aに構築される。
さらに、感染拡大防止支援サーバ11のCPU37Bに構築した配信制御部52を除く各機能部をクライアント端末10のCPU37Aに構築し、クライアント端末10を感染拡大防止支援装置として稼働させてもよい。この場合、要求受付部50は、配信要求に代えて、GUI制御部45から各種配信指示を受け付ける。また、画面生成部51は、生成した表示画面をGUI制御部45に出力する。
このように、コンピュータのハードウェア構成は、処理能力、安全性、信頼性等の要求される性能に応じて適宜変更することができる。さらに、ハードウェアに限らず、感染拡大防止支援プログラム48等のアプリケーションプログラムについても、安全性や信頼性の確保を目的として、二重化したり、あるいは、複数のストレージデバイスに分散して格納することももちろん可能である。
寄与情報の提供形態としては、上記各実施形態で例示したウェブによる表示画面の配信に限らない。例えば、寄与情報を記録した寄与情報ファイルを格納するDBを設け、このDBへのアクセス権限を医師Dに与えて、DBから寄与情報ファイルを読み出させる形態でもよい。FTPS(File Transfer Protocol over SSL/TLS)等の周知のファイル転送プロトコルを用いて、寄与情報ファイルをクライアント端末10に自動的に送信する形態でもよい。ファイル転送プロトコルの代わりに電子メールを利用してもよい。また、寄与情報を印刷した紙資料を出力してもよい。
上記各実施形態では、感染拡大防止支援サーバ11を1つの医療施設内で利用する形態で説明したが、感染拡大防止支援サーバ11を複数の医療施設が利用可能な形態としてもよい。
上記各実施形態では、感染拡大防止支援サーバ11は、1つの医療施設内に設置されるクライアント端末10がLAN等のネットワーク12を介して通信可能に接続され、クライアント端末10からの配信要求に応じた表示画面を提供する形態である。これを複数の医療施設で利用可能とするためには、感染拡大防止支援サーバ11を、例えば、インターネットや公衆通信網等のWAN(Wide Area Network)を介して、複数の医療施設に設置される各クライアント端末10と通信可能に接続する。そして、複数の医療施設の各クライアント端末10からの配信要求を、WANを介して感染拡大防止支援サーバ11で受け付けて、各クライアント端末10に対して表示画面を提供する。なお、WANを利用する場合には、情報セキュリティを考慮して、VPN(Virtual Private Network)を構築したり、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)等のセキュリティレベルの高い通信プロトコルを使用することが好ましい。
なお、この場合は移動履歴27および生体情報履歴28は医療施設毎に記録される。また、この場合の感染拡大防止支援サーバ11の設置場所および運営主体は、例えば医療施設とは別の会社が運営するデータセンタでもよいし、複数の医療施設のうちの1つでもよい。
本発明は、上述の種々の実施形態や種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本発明は、プログラムに加えて、プログラムを記憶する記憶媒体にも及ぶ。
10 クライアント端末
11 感染拡大防止支援サーバ(感染拡大防止支援装置)
20 位置センサ
22 生体センサ
27、27A、27A1、27A2、27B 移動履歴
28 生体情報履歴
30 生体情報履歴表示画面
37、37A、37B CPU
48 感染拡大防止支援プログラム(作動プログラム)
53 移動履歴記録部
54 生体情報履歴記録部
55 発症判定部
56 寄与情報提示部
58 判定条件
75 移動履歴表示画面
85、95 接近履歴保有者表示画面
96 候補マーク
98 接近有無表示画面
105 監視対象者選定部
106 選定条件
115 診療支援サーバ
120 診療データ表示画面

Claims (15)

  1. 施設内に存在する複数人の各々の前記施設内における位置を示す位置情報を取得して、前記複数人の各々の前記位置の経時変化を表す移動履歴を記録する移動履歴記録部と、
    感染症の発症の有無を監視する対象であって、前記複数人のうちの少なくとも一部を含む複数の監視対象者の各々の生体情報を取得して、前記複数の監視対象者の各々の前記生体情報の経時変化を表す生体情報履歴を記録する生体情報履歴記録部と、
    前記生体情報または前記生体情報履歴に基づいて、前記監視対象者が前記感染症を発症したか否かを判定する発症判定部と、
    前記監視対象者の中で、前記発症判定部で前記感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、前記複数人の前記移動履歴を元にした、前記感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示する寄与情報提示部とを備えることを特徴とする感染拡大防止支援装置。
  2. 前記寄与情報提示部は、前記発症判定者の前記移動履歴と、前記発症判定者以外の他の人の前記移動履歴とを、前記寄与情報として提示することを特徴とする請求項1に記載の感染拡大防止支援装置。
  3. 前記寄与情報提示部は、前記発症判定者の前記移動履歴と、前記発症判定者以外の他の人の前記移動履歴とを照合することで、前記他の人の中から前記発症判定者に接近した前記移動履歴を有する接近履歴保有者を抽出し、抽出した前記接近履歴保有者を、前記寄与情報として提示することを特徴とする請求項1または2に記載の感染拡大防止支援装置。
  4. 前記寄与情報提示部は、前記監視対象者に選定されていない前記接近履歴保有者を、前記監視対象者の候補として提示することを特徴とする請求項3に記載の感染拡大防止支援装置。
  5. 前記寄与情報提示部は、前記発症判定者が複数存在する場合に、複数の前記発症判定者同士の前記移動履歴を照合し、複数の前記発症判定者同士が接近していたか否かを、前記寄与情報として提示することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の感染拡大防止支援装置。
  6. 前記複数人の中から、前記監視対象者を選定する監視対象者選定部を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の感染拡大防止支援装置。
  7. 前記監視対象者選定部による前記監視対象者の選定条件を変更可能であることを特徴とする請求項6に記載の感染拡大防止支援装置。
  8. 前記発症判定部の判定条件を変更可能であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の感染拡大防止支援装置。
  9. 前記移動履歴記録部は、前記施設内に存在する移動可能な複数の機器の各々の前記施設内における位置を示す機器位置情報も取得して、前記複数の機器の各々の前記位置の経時変化を表す機器移動履歴も記録し、
    前記寄与情報提示部は、前記機器移動履歴も元にした前記寄与情報を提示することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の感染拡大防止支援装置。
  10. 前記移動履歴の記録対象となる人には、前記施設内において、サービスを受ける受益者と、前記サービスを提供する提供者の両方が含まれることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の感染拡大防止支援装置。
  11. 前記施設は、医療施設または介護施設であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の感染拡大防止支援装置。
  12. 請求項10を引用する請求項11に記載の感染拡大防止支援装置において、
    前記施設が前記医療施設である場合、前記提供者には、医療サービスを提供する医療スタッフと、前記医療サービスの提供に際して付随する付随サービスを提供する付随業務スタッフとが含まれることを特徴とする感染拡大防止支援装置。
  13. 施設内に存在する複数人の各々の前記施設内における位置を示す位置情報を取得して、前記複数人の各々の前記位置の経時変化を表す移動履歴を移動履歴記録部で記録する移動履歴記録ステップと、
    感染症の発症の有無を監視する対象であって、前記複数人のうちの少なくとも一部を含む複数の監視対象者の各々の生体情報を取得して、前記複数の監視対象者の各々の前記生体情報の経時変化を表す生体情報履歴を生体情報履歴記録部で記録する生体情報履歴記録ステップと、
    前記生体情報または前記生体情報履歴に基づいて、前記監視対象者が前記感染症を発症したか否かを発症判定部で判定する発症判定ステップと、
    前記監視対象者の中で、前記発症判定ステップで前記感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、前記複数人の前記移動履歴を元にした、前記感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を寄与情報提示部で提示する寄与情報提示ステップとを備えることを特徴とする感染拡大防止支援装置の作動方法。
  14. 施設内に存在する複数人の各々の前記施設内における位置を示す位置情報を取得して、前記複数人の各々の前記位置の経時変化を表す移動履歴を記録する移動履歴記録機能と、
    感染症の発症の有無を監視する対象であって、前記複数人のうちの少なくとも一部を含む複数の監視対象者の各々の生体情報を取得して、前記複数の監視対象者の各々の前記生体情報の経時変化を表す生体情報履歴を記録する生体情報履歴記録機能と、
    前記生体情報または前記生体情報履歴に基づいて、前記監視対象者が前記感染症を発症したか否かを判定する発症判定機能と、
    前記監視対象者の中で、前記発症判定機能で前記感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、前記複数人の前記移動履歴を元にした、前記感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示する寄与情報提示機能とを、コンピュータに実行させることを特徴とする感染拡大防止支援装置の作動プログラム。
  15. 感染拡大防止支援装置、および前記感染拡大防止支援装置と通信可能に接続された端末とを備える感染拡大防止支援システムにおいて、
    施設内に存在する複数人の各々の前記施設内における位置を示す位置情報を取得して前記複数人の各々の前記位置の経時変化を表す移動履歴を記録する移動履歴記録部と、
    感染症の発症の有無を監視する対象であって、前記複数人のうちの少なくとも一部を含む複数の監視対象者の各々の生体情報を取得して、前記複数の監視対象者の各々の前記生体情報の経時変化を表す生体情報履歴を記録する生体情報履歴記録部と、
    前記生体情報または前記生体情報履歴に基づいて、前記監視対象者が前記感染症を発症したか否かを判定する発症判定部と、
    前記監視対象者の中で、前記発症判定部で前記感染症を発症したと判定された発症判定者がいる場合に、前記複数人の前記移動履歴を元にした、前記感染症の感染拡大防止に寄与する寄与情報を提示する寄与情報提示部とを備えることを特徴とする感染拡大防止支援システム。
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