JP7181313B2 - 診療支援装置 - Google Patents

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Description


本発明は、診療支援装置に関する。

医療分野では、医師や検査技師等の医療スタッフが円滑に診療及び検査等を進めるために、診療等の過程及び結果を、医療スタッフ間または診療科間等で共有する統合的な診療支援装置が使用されている。診療支援装置は、複数名の患者について、患者名など患者の識別情報とこの患者の診療プロセスとを対応付けて一覧にしたリストを表示するなどして、医療スタッフに提供することによって診療を支援する。また、下記特許文献1及び2には、診療スケジュールと患者の位置とを表示することによって診療を支援する構成が記載されている。

特許第5158548号公報 特許第6298470号公報

しかしながら、上記特許文献1及び2では、患者が診療場所に待機して診療待ちの状態であることを前提としており、患者が診療を失念するなどして診療場所に存在しないといった事態については想定されておらず、このような場合に予定通りに診療を行うことができないといった問題があった。

本発明は、このような背景を鑑みてなされ、患者の現在位置を有効活用して診療を円滑に行うことができる診療支援装置を提供することを目的としている。

本発明の診療支援装置は、

複数名の患者について、患者ごとに、患者の識別情報と診療プロセスとを対応付けて表示する表示画面を生成する生成部と、

患者の現在位置を検出する検出部と、

患者が受診予定の診療プロセスのうち直近の診療プロセスについて、患者の現在位置から診療場所までの距離を算出する算出部と、

を備え、

生成部は、患者の識別情報に対応付けして患者の現在位置を表示する表示画面を生成し、かつ、算出部が算出した距離を用いて患者の現在位置の表示態様を変化させる。

生成部は、算出部が算出した距離が閾値以上の場合に、患者の現在位置を強調表示する表示画面を生成してもよい。

検出部は、現在時刻を検出し、

算出部は、直近の診療プロセスについて、現在時刻から診療の開始時間までの時間を算出し、

生成部は、算出部が算出した時間を用いて患者の現在位置の表示態様を変化させてもよい。

生成部は、算出部が算出した時間が閾値未満である場合に、患者の現在位置を強調表示する表示画面を生成してもよい。

患者の現在位置の表示には、医療施設内において現在位置の属する場所の名称を文字で表示する形態が含まれてもよい。

患者の現在位置の表示には、医療施設のフロア構成を示す地図画像上に現在位置を表示する形態が含まれてもよい。

生成部は、複数の患者を診療順に並べて表示する表示画面を生成してもよい。

生成部は、

複数の患者が診療場所を訪れて診療を受ける場合に選択される外来モードと、医療スタッフが複数の患者を巡回して診療を行う回診モードとで作動し、

外来モードにおいては、診療場所を訪れる患者を診療順に並べて表示する表示画面を生成し、

回診モードにおいては、医療スタッフが訪れる患者を診療順に並べて表示する表示画面を生成してもよい。

診療順を変更する変更部を備えてもよい。

変更部は、次の診療順の患者が診療場所に存在しない場合に、前記診療順を変更してもよい。

診療予定の患者が診療場所に存在しない場合に、この患者の担当の医療スタッフが閲覧する端末に対してその旨を通知してもよい。

診療予定の患者が診療場所に存在しない場合に、この患者が閲覧する端末に対してその旨を通知してもよい。

本発明の診療支援装置によれば、患者の現在位置から診療場所までの距離を用いて患者の現在位置の表示態様を変化させることにより、患者が診療場所に存在しないなどの事態を把握し易く、このような事態を把握した際に診療順を入れ替えるなどの対応をすることにより、診療の円滑化が可能である。

診療支援システムの構成を示す説明図である。 診療支援システムが有するゲート端末を示す説明図である。 クライアント端末の構成を示すブロック図である。 クライアント端末の機能を示すブロック図である。 診療支援装置の構成を示すブロック図である。 診療支援装置の機能を示すブロック図である。 初期画面である。 クリニカルフロー画面である。 タイムライン画面である。 レイアウト画面である。 表示態様の変更手順を示すフローチャートである。 表示態様の変更手順を示すフローチャートである。 現在位置の表示態様の一例である。 スキップボタンの説明図である。 再順番待ちボタンの説明図である。

図1に示すように、診療支援システム10は、病院等の医療施設において診療支援を行うコンピュータシステムであり、クライアント端末11と、診療支援装置12と、サーバ群13と、ゲート端末14と、を備える。これらの診療支援システム10を構成する各要素は、医療施設内に施設されたLAN(Local Area Network)等のネットワーク15を用いて相互に通信可能に接続されている。なお、サーバ群13を医療施設外に設置し、医療施設外と接続するネットワーク15を用いて、クライアント端末11、診療支援装置12及びゲート端末14と通信可能に接続されてもよい。

クライアント端末11は、診療支援装置12からサービスの提供(診療支援装置12の機能の提供)を受けるための端末であり、医師、検査技師、または看護師等の医療スタッフが直接的に操作するコンピュータ(タブレット端末等である場合を含む)等である。クライアント端末11は、内科もしくは外科等の診療科、放射線検査科もしくは臨床検査科等の各種検査科、ナースセンター、または、その他の必要箇所に設置される。また、クライアント端末11は、医療スタッフごとに設けることができ、また、複数の医療スタッフの共用とすることができる。このように、クライアント端末11は、複数設けることができるが、図1では1つのみを図示している。

ゲート端末14は、診療支援装置12が患者の位置を検出するために設けられ、図2に示すように、医療施設への入退場口、外科病棟、内科病棟などといった各診療科に対応するエリアへの入退場口、食堂、トイレ、売店などの入退場口、及び、レントゲン室などの検査室の入退場口等、各所に設置(図2の例では、待合室A1~A3)されている。

ゲート端末14は、例えば、Wi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の無線通信を用いてタグ16と通信する。そして、例えば、タグ16に記憶された情報を読み取り、読み取った情報を診療支援装置12に対して送信する。

タグ16は、IoT(Internet of Things)タグ、RFID(radio frequency identifier)タグ等の電子タグであり、例えば、患者に貸与されて患者に携帯される。患者は、ゲート端末14が設置された各所への入退場の際に、タグ16をゲート端末14に翳すなどしてタグ16に記憶された情報をゲート端末14に読み取らせる。これにより、タグ16に記憶された情報がゲート端末14を介して診療支援装置12に送信される。なお、図2は、患者C1~C4の4名のうち、患者C1に携帯されるタグ16が、待合室A3のゲート端末14と通信を行っている例を示している。

診療支援装置12(検出部63(図6参照))は、ゲート端末14とタグ16との通信結果に基づいて、患者の現在位置を検出する。また、診療支援装置12(算出部64(図6参照))は、現在位置が検出された患者から、この患者が将来受信する予定の診療プロセスのうち直近の診療プロセスの実行場所(診療場所)までの距離を算出する。

なお、本実施形態では、ゲート端末14とタグ16を用いて患者(タグ16を携帯している者)の現在位置を検出する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、タグ16に代えて、スマートフォン、スマートウォッチ等、患者の携帯する端末(携帯端末)を用い、これら患者の携帯端末が有するNFC(near field communication)機能等を用いて、ゲート端末14と通信し、患者の現在位置を検出してもよい。

また、本実施形態では、ゲート端末14にタグ16を翳す等することにより、患者の現在位置を検出する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、患者の携帯端末が有するGPS(Global Positioning System)などの位置検出機能を用いて検出した患者の現在位置を診療支援装置12に対して送信することにより、患者の現在位置を検出してもよい。

さらに、例えばゲート端末14に代えて位置情報センサを、医療施設の各所に配置し(患者が診療を受ける際に入室する受付、待合室、更衣室、診察室、検査室等、医療施設内の予め指定された複数の区域の天井または壁に、好ましくは、ほぼ均等な距離をおいて配置し)、これら位置情報センサと患者の携帯端末との間で無線通信を行って患者の現在位置を検出してもよい。携帯端末と位置情報センサとの間で行われる無線通信としては、3Gまたは4G等の携帯電話の通信規格、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)またはBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等を用いることができる(翳す等の近接を要することなく、携帯端末と位置情報センサとの間で通信可能な技術であればよい)。

図1に戻り、診療支援装置12は、例えばクライアント端末11からの要求に応じて、クライアント端末11に診療データ(例えば画像等自体)及び/または診療データの所在を示す情報(例えば画像等に対するリンク)等を含む表示画面を提供する。診療データとは、診療、検査もしくは手術等において取得もしくは作成した画像、レポート、検査結果、その他診療の過程において、もしくは診療の結果として得られるデータ、またはこれらの所在を示す情報(いわゆるリンク(エイリアス)等)である。診療支援装置12は、表示画面において使用する診療データをサーバ群13から取得する。

診療支援装置12がクライアント端末11に提供する表示画面とは、クライアント端末11が、クライアント端末11の表示部36(図3参照)の画面を形成するために使用するデータをいう。また、診療支援装置12がクライアント端末11に提供する表示画面には、クライアント端末11が画面全体の表示を構成する全画面表示用のデータだけでなく、画面の一部に係る表示を構成するデータを含む。例えば、本実施形態においては、診療支援装置12は、表示部36の画面の一部において一般的なウィンドウ形式で表示可能な表示画面をクライアント端末11に提供する。

診療支援装置12がクライアント端末11に提供する表示画面は、具体的には、初期画面71(図7参照)、クリニカルフロー画面81(図8参照)、タイムライン画面201(図9参照)、レイアウト画面301(図10参照)等である。初期画面71は、ログイン後最初に表示される表示画面である。クリニカルフロー画面81は、複数名の患者について、患者ごとに、患者の識別情報と、診療プロセスの一部または全部と、を対応付けて表示する表示画面である。

患者の識別情報とは、例えば、患者の氏名、生年月日、年齢、もしくは性別等、または、患者に付与した固有の番号及び/または記号等のID(Identification Data)である(以下、患者IDという)。診療プロセスとは、既に行った診療(診療プロセス)及び将来行う予定の診療(診療プロセス)の過程または結果をいう。したがって、診療プロセスは、既に取得等した診療データのみならず、取得等する予定の診療データを含む場合がある。取得等する予定の診療データは、例えば、診療スケジュール(診療の予定日時)、診療場所、及び/または、取得予定の診療データの種別等に関する情報、等である。ここで、診療場所には、診療を行う診療科の名前(診療を行う部屋など具体的な診療場所が判明している場合には、診療を行う部屋の名前など)、及び/または、診療を行う診療科(または具体的な診療場所)が設けられた医療施設内における診療科の位置等が含まれる。なお、診療プロセスには、1つの項目(検査等の診療)のみからなる診療プロセスと、複数の項目の集合体からなる診療プロセスとが存在するが、複数の項目の集合体からなる診療プロセスについては、このような診療プロセスを構成する個々の項目のそれぞれについても診療プロセスと称する場合がある。

タイムライン画面201は、特定の1名の患者について、その患者の診療プロセスの一部または全部を1画面に時系列に表示する表示画面である。レイアウト画面301は、特定の1名の患者について、その患者の診療プロセスの一部または全部を、縦横に並べて(例えばタイル状に並べて)表示する表示画面である。

診療支援装置12は、例えば、XML(Extensible Markup Language)データ等のマークアップ言語を用いた記述形式で、表示画面をクライアント端末11に提供する。クライアント端末11は、XML形式の表示画面を、ウェブブラウザを用いて表示する。なお、診療支援装置12は、XMLの代わりに、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等の他の形式で表示画面をクライアント端末11に提供できる。

サーバ群13は、診療支援装置12からの要求に応じた診療データを検索し、要求に該当する診療データを診療支援装置12に提供する。サーバ群13は、電子カルテサーバ21、画像サーバ22、レポートサーバ23、等を含む。

電子カルテサーバ21は、電子カルテを格納するカルテデータベース21Aを有する。電子カルテは、1または複数の診療データの集合体である。具体的には、電子カルテは、例えば、診療記録、検体検査の結果、患者のバイタルサイン、検査等のオーダ、治療記録、または、会計データ等の診療データを含む。電子カルテは、クライアント端末11を用いて入力及び閲覧できる。

なお、診療記録とは、問診もしくは触診の内容及び結果、または病名等の記録である。検体とは患者から採取した血液または組織等であり、検体検査とは、血液検査または生化学検査等である。バイタルサインとは、患者の脈拍、血圧、または体温等の患者の状態を示すデータである。検査等のオーダとは、検体検査等の検査、各種モダリティを用いた撮影、レポートの作成、処置もしくは手術、または投薬等の依頼である。治療記録とは、処置、手術、投薬、または、処方箋等の記録である。会計データとは、受診料、薬料、または、入院費等に関するデータである。

画像サーバ22は、いわゆるPACS(Picture Archiving and Communication System)サーバであり、検査画像が格納される画像データベース22Aを有する。検査画像とは、CT(Computed tomography)検査、MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査、X線検査、超音波検査、または内視鏡検査等の各種画像検査で得られる画像である。これらの検査画像は、例えばDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に準拠したフォーマットで記録する。検査画像は、クライアント端末11を用いて閲覧できる。

レポートサーバ23は、読影レポートを格納するレポートデータベース23Aを有する。読影レポート(以下、単にレポートという)とは、画像検査で得た検査画像の読影結果をまとめた報告書である。検査画像の読影は読影医が行う。レポートは、クライアント端末11を用いて、作成及び/または閲覧できる。

上記の電子カルテ、検査画像、及び、レポートには、それぞれ、患者IDが付帯する。また、電子カルテには、患者IDの他、診療データ毎に、診療データを入力等した医療スタッフを識別する情報が付帯する。検査画像には、患者IDの他、検査を実施した医療スタッフ(具体的には検査技師)を識別する情報が付帯する。レポートには、作成した医療スタッフ(具体的には読影医)を識別する情報が付帯する。医療スタッフを識別する情報とは、医療スタッフの氏名等、または、各医療スタッフに付与した固有の番号及び/または記号等のIDである(以下、医療スタッフIDという)。

クライアント端末11、診療支援装置12、及び、サーバ群13を構成する各サーバ21~23は、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、またはワークステーションといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステムプログラムと、サーバプログラムまたはクライアントプログラム等のアプリケーションプログラムをインストールして構成する。すなわち、クライアント端末11、診療支援装置12、及び、サーバ群13を構成する各サーバ21~23の基本的な構成は同じであり、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、ストレージ、通信部等、及び、これらを接続する接続回路を備える。通信部は、ネットワーク15と接続するための通信用のインターフェース(LANボード等)である。接続回路は、例えば、システムバス及び/またはデータバス等を提供するマザーボードである。

図3に示すように、クライアント端末11は、CPU31、メモリ32、ストレージ33、通信部34、及び、接続回路35の他に、表示部36及び操作部37を備える。表示部36は、例えば液晶等を用いたディスプレイであり、少なくとも診療支援装置12が提供する表示画面を表示する画面を有する。操作部37は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、及び/または、キーボード等の入力デバイスである。表示部36及び操作部37は、いわゆるタッチパネルを構成することができる。

クライアント端末11は、ストレージ33に、オペレーティングシステムプログラム等の他、作動プログラム39を記憶する。作動プログラム39は、クライアント端末11を用いて診療支援装置12の機能の提供を受けるためのアプリケーションプログラムである。本実施形態においては、作動プログラム39は、ウェブブラウザのプログラムである。但し、作動プログラム39は、診療支援装置12の機能の提供を受けるための専用のアプリケーションプログラムとすることができる。なお、作動プログラム39には、診療支援装置12が提供する表示画面の一部または全部を制御するための1または複数のガジェットエンジンを含む場合がある。ガジェットエンジンとは、ウェブブラウザ等に付随して動作することにより、各種機能を発揮するサブプログラムである。なお、作動プログラム39は、外部の記録メディアに記録されて配布され、その記録媒体からクライアント端末11にインストールされてもよい。または、ネットワークに接続されたサーバ等に、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてクライアント端末11にダウンロードされ、インストールされてもよい。

クライアント端末11において作動プログラム39を起動すると、図4に示すように、クライアント端末11のCPU31は、メモリ32と協働してGUI(Graphical User Interface)制御部41及び要求発行部42として機能する。

GUI制御部41は、診療支援装置12が提供する表示画面を表示部36においてウェブブラウザ上に表示する。GUI制御部41は、ポインタによるボタンのクリック操作等、操作部37を用いて入力する操作指示に応じて、クライアント端末11を制御する。

要求発行部42は、操作部37の操作指示に応じて、診療支援装置12に対する各種処理の要求(以下、処理要求という)を発行する。要求発行部42が発行する処理要求は、例えば、表示画面の配信要求、または、表示画面の編集要求等である。要求発行部42は、処理要求を、通信部34及びネットワーク15を介して診療支援装置12に送信する。

表示画面の配信要求は、診療支援装置12に、特定の構成を有する表示画面の配信を要求する。例えば、表示画面の配信要求によって、初期画面71、クリニカルフロー画面81、タイムライン画面201、及び、レイアウト画面301等のうちいずれかを指定して配信を受けることができる。

表示画面の編集要求は、診療支援装置12から特定の構成を有する表示画面の配信を受けた後、診療支援装置12にその表示画面に表示する診療データ等の内容について編集を要求する。例えば、クリニカルフロー画面81の配信を受けた場合、表示する患者のリストの指定もしくは変更、診療プロセスの表示対象期間の指定もしくは変更、表示対象とする診療プロセスの指定もしくは変更、または、表示内容の並べ替え(ソート)等の要求が表示画面の編集要求である。このような編集要求により、例えば、複数の患者が1つの診療場所を訪れて診療を受ける場合に、これらの患者を診療順(診療の予約順)に並べ替えること(本発明の外来モードでの作動に該当する)ができる。また、例えば、1人の医療スタッフ(医師等)が複数の患者を巡回して診療(回診)を行う場合に、これらの患者を診療順(回診の順番)に並べ替えること(本発明の回診モードでの作動に該当する)ができる。

なお、表示画面の配信要求及び/または編集要求等は、医療スタッフID、及び、当該クライアント端末11のネットワーク上のアドレス等の情報を含む。医療スタッフIDは、診療支援システム10(あるいは診療支援装置12)へのログイン画面(図示しない)において入力する。

図5に示すように、診療支援装置12は、CPU51、メモリ52、ストレージ53、通信部54、及び、接続回路55を備える。診療支援装置12は、必要に応じてクライアント端末11と同様に表示部及び/または操作部を備えることができ、また、必要に応じて表示部及び/または操作部を取り付けることができるが、本実施形態においては、診療支援装置12は表示部及び操作部を有しない。

診療支援装置12は、ストレージ53に、オペレーティングシステム等の他、作動プログラム59を記憶する。作動プログラム59は、診療支援装置12を構成するコンピュータを、診療支援装置12として機能させるためのアプリケーションプログラムである。作動プログラム59が起動すると、図6に示すように、診療支援装置12のCPU51はメモリ52と協働して、要求受付部61、表示画面生成部62(生成部)、検出部63、及び算出部64等として機能する。なお、作動プログラム59は、外部の記録メディアに記録されて配布され、その記録媒体から診療支援装置12にインストールされてもよい。または、ネットワークに接続されたサーバ等に、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて診療支援装置12にダウンロードされ、インストールされてもよい。

要求受付部61は、クライアント端末11から表示画面の配信要求及び編集要求等の各種処理要求を受け付ける。要求受付部61が各種処理要求を受け付けると、要求受付部61は、対応する処理を実行する各部に、要求があった処理の内容に応じて、処理の指示を入力する。例えば、クライアント端末11から表示画面の配信要求があった場合、要求受付部61は、該当する表示画面の生成指示を表示画面生成部62に入力する。同様に、クライアント端末11から表示画面の編集要求があった場合、要求受付部61は、該当する表示画面の編集指示を表示画面生成部62に入力する。なお、診療支援装置12へのログインの要求も要求受付部61が受け付け、ログイン処理部(図示しない)が医療スタッフID及びパスワードの確認等のログイン処理を実行する。

表示画面生成部62は、クリニカルフロー画面81等の各種表示画面を生成または編集する。本実施形態においては、表示制御部66は、新たな表示画面の配信要求があった場合に、その表示画面を表すXMLデータを生成し、かつ、表示画面の編集要求があった場合には、その要求内容に応じて先に作成したXMLデータを編集する。表示画面生成部62は、必要に応じてサーバ群13にアクセスし、表示画面の生成または編集に使用する診療プロセス等に関する情報を取得する。なお、表示画面生成部62は、サーバ群13へのアクセス頻度を低減するために、サーバ群13から取得した診療プロセス等に関する情報の一部または全部を保持しておくことができる。なお、ログイン処理部がログイン処理を正常に完了した場合、表示画面生成部62は、ログイン後最初に表示する初期画面71(図7参照)を生成する。また、初期画面71の作成または編集する際には、表示画面生成部62は、初期画面71の生成または編集に必要な情報を、サーバ群13、クライアント端末11、または、その他の診療支援システム10と連携する装置もしくはシステムから取得する。

検出部63は、患者の現在位置の検出を行う。前述のように、医療施設の各所にはゲート端末14が設置されており、患者がゲート端末14の設置された場所へ入退出する際に、患者の携帯するタグ16の情報が読み取られる。このように読み取られた情報が、検出部63に送信される。検出部63は、送信された情報に基づいて患者の現在位置を検出する。

この現在位置の検出により、患者の現在位置が、例えば、「外科」である、「外科の待合室」である、「外科の受付」である、「食堂」である、「2階の東トイレ」である、「総合受付」である、または、「医療施設外(医療施設内に存在しない)」であるなどの情報が得られる。

検出部63は、このようにして検出された患者の現在位置を、算出部64に送信する。

算出部64は、検出部63から送られた患者の現在位置と、この患者が将来受診する予定の診療(診療プロセス)のうち直近の診療(診療プロセス)の実行場所(診療場所)とを比較して、現在位置から診療場所までの距離を算出する。算出部64は、必要に応じてサーバ群13にアクセスし、患者の診療プロセスに関する情報を取得し、直近の診療プロセス及びこの診療プロセスの実行場所(診療場所)を検出する。また、算出部64は、医療施設のフロア構成を示すフロアマップ(図13参照)を用いて現在位置から診療場所までの距離を算出する。なお、フロアマップは、例えば、診療支援装置12のメモリ52等に予め記憶されている。

算出部64は、このようにして算出した現在位置から診療場所までの距離を、検出部63により検出された患者の現在位置とともに表示画面生成部62へ送信する。

表示画面生成部62は、検出部63が検出した「患者の現在位置」、及び算出部64が算出した「患者の現在位置から直近の診療場所までの距離」を用いて、クリニカルフロー画面81等を生成または編集する。具体的には、「患者の現在位置」をクリニカルフロー画面81等の表示画面に表示させるとともに、「患者の現在位置から直近の診療場所までの距離」を用いて、「患者の現在位置」の表示態様を変更(編集)する。

上記のように構成する診療支援システム10は、次のように動作する。まず、医療スタッフがクライアント端末11を用いて診療支援システム10にログインした場合、表示画面生成部62は、医療スタッフ毎にした設定等に基づいて、図7に示す初期画面71を生成し、クライアント端末11に提供する。これにより、クライアント端末11は、初期画面71を表示部36の画面に表示する。

初期画面71は、例えば、スケジュール表示欄72、メール表示欄73、リスト表示欄74の3つの表示欄を有する。スケジュール表示欄72及びメール表示欄73の表示内容は、クライアント端末11の作動プログラム39の一部であるガジェットエンジンが、クライアント端末11その他の装置またはシステムから情報を得て生成する。また、リスト表示欄74は、本実施形態においては、クリニカルフロー画面81の少なくとも一部を表示する。このため、表示画面生成部62は、内容を含まないスケジュール表示欄72及びメール表示欄73と、クリニカルフロー画面81の内容を含むリスト表示欄74と、を含む初期画面71を生成する。クライアント端末11はガジェットエンジンを用いてスケジュール表示欄72及びメール表示欄73の内容を補充した初期画面71を表示部36の画面に表示する。

なお、表示すべき内容の全部がリスト表示欄74内に収まらない場合、リスト表示欄74に、または、リスト表示欄74の近傍に、リスト表示欄74の表示内容を遷移(いわゆるスクロール)するスクロールバー78及びスクロールバー79を表示する。スクロールバー78は、リスト表示欄74の表示内容を左右方向に遷移し、非表示部分を表示する場合に操作するGUIである。スクロールバー79は、リスト表示欄74の表示内容を上下方向に遷移することにより、非表示部分を表示する場合に操作するGUIである。こうしたGUIの表示及び制御はGUI制御部41が行う。

上記の初期画面71において、例えば、ポインタ(図示しない)等のGUIを用いて所定のメニュー等の操作をした場合に、要求発行部42は表示画面の配信要求を発行する。こうしたGUI等の操作に基づいて要求発行部42が表示画面の配信要求を発行する動作は、表示画面配信要求ステップを構成する。本実施形態においては、リスト表示欄74に一部を表示したクリニカルフロー画面81の全体を表示するために、クリニカルフロー画面81を表示するための操作を実行する。これにより、要求発行部42は、クリニカルフロー画面81の配信要求を発行する。

要求発行部42が表示画面の配信要求を発行した場合、診療支援装置12においては要求受付部61がその表示画面の配信要求を受け、表示画面生成部62がその表示画面の配信要求に係る表示画面を生成する。表示画面生成部62が、表示画面の配信要求に係る表示画面を生成する動作は、表示画面生成ステップを構成する。本実施形態においては、表示画面生成部62は、サーバ群13等から適宜取得等した診療プロセス等に係る情報を用いて、クリニカルフロー画面81を生成する。

また、表示画面生成部62は、上記のように配信要求に係る表示画面の生成前に、表示画面の生成と同時に(表示画面の生成と並行して)、または、表示画面の生成後に、検出部63が検出した患者の現在位置を用いて表示画面の生成(または編集)を行い、表示画面に患者の現在位置を表示し、かつ、算出部64が算出した患者の現在位置から直近の診療場所までの距離を用いて表示画面の生成(または編集)を行い、表示画面に表示する患者の現在位置の表示態様を変更(編集)する。

その後、クライアント端末11のGUI制御部41は、上記のように生成した表示画面の配信を受け、これを表示部36の画面に、初期画面71の代わりに表示し、または、初期画面71を残しつつ重畳して別のウィンドウ等で表示する。

図8に示すように、本実施形態において生成等するクリニカルフロー画面81は、例えば、患者列C01、現在位置列C02、生体検査列C03、放射線列C04、内視鏡列C05、病理列C06、及び、心エコー列C07等を有するクリニカルフロー表示欄82を備える。患者列C01は、所定条件を満たす複数名の患者に係るリストを構成する。所定条件とは、例えば、担当がログインユーザである医療スタッフであること、または、担当がログインユーザである医療スタッフが属するグループ(診療科等)であること、等である。

現在位置列C02は、検出部63が検出した「患者の現在位置」が表示される。本実施形態では、「患者の現在位置」は、テキスト(文字)で表示される。生体検査列C03(3行目)以降の各行は、各患者の識別情報に対して、その患者の診療プロセスを対応付けた、いわゆるクリニカルフローを構成する。

クリニカルフロー表示欄82は、先頭の行に、各列の表示項目を示す項目表示行を有する。項目表示行の各欄の項目名等を、ポインタ等によりクリックすることにより、降順、昇順、その他指定した条件にしたがって、行単位で表示内容の並べ替えが可能である。行単位での並べ替えとは、行方向の対応付けを維持した表示順序の変更をいう。例えば、患者列C01かつ項目表示行において「患者」をクリックすると、要求発行部42は表示画面の編集要求を発行する。そして、表示画面生成部62は、患者IDの順序等の所定条件にしたがってクリニカルフロー画面81を編集してクライアント端末11に提供する。これにより、クリニカルフロー表示欄82の表示内容が、患者ID順等に並び替わる。また、並べ替えの基準とした項目表示行の各項目には、並べ替え行ったことを示すマーク(例えば「▲」マーク)を表示する。

また、現在位置列C02は、前述のように「患者の現在位置」が表示される他、この「患者の現在位置」の表示態様が、「患者の現在位置から直近の診療場所までの距離」に応じて変化する。本実施形態では、図11に示すように、「患者の現在位置から直近の診療場所までの距離」が、第1閾値(例えば、15m)以上である場合に、図7及び図8に示すように、エクスクラメーションマーク(「!」)の模様を含む三角形状(「△」)のアイコン85が表示されることにより、表示態様が変化する(患者の現在位置が強調表示される)。例えば、図7及び図8の例では、患者「山羊 太郎」が直近の診療場所から第1閾値以上離れた場所に存在することを示している。

このように、診療支援装置12では、「患者の現在位置」を表示することにより、患者の現在位置を把握でき便利である。また、「患者の現在位置から直近の診療場所までの距離」によって「患者の現在位置」の表示態様を変化させることにより、例えば、次の診療に間に合いそうもないなどの事態を事前に把握して対応することができる。

なお、上記実施形態では、アイコンを表示させるか否かによって、表示態様を変化させる(強調表示を行う)例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、アイコンの種類(デザイン)、及び/またはサイズ等を切り替えることにより、表示態様を変化させてもよい。また、文字(「患者の現在位置」を示す文字)のサイズ、フォント、及び/または色、を切り替えることにより、表示態様を変化させてもよい。また、背景(文字が記載された領域の文字以外の部分)の色、及び/または模様を切り替えることにより、表示態様を変化させてもよい。さらに、文字の太さを切り替えることにより、表示態様を変化させてもよい。また、文字及び/またはアイコンについて、下線、輪郭線、及び/または影の有無や種類を切り替えることにより、表示態様を変化させてもよい。さらに、アイコン、文字、及び/または背景の点滅の有無を切り替えること、及び/または点滅サイクルを切り替えること等により、表示態様を切り替えてもよい。

さらに、上記実施形態では、「患者の現在位置から直近の診療場所までの距離」が第1閾値以上か否かによって表示態様を切り替える例、すなわち、表示態様を2段階に切り替える例を説明したが、表示態様を3段階以上に切り替えてもよい。この場合、「患者の現在位置から直近の診療場所までの距離」が、30m未満の場合は黒色、30m以上60m未満の場合は黄色、60m以上の場合は赤色、の文字で「患者の現在位置」を表示する等が考えられる。

また、上記実施形態では、「患者の現在位置から直近の診療場所までの距離」に基づいて表示態様を変化させる例を説明したが、「患者の現在位置と、直近の診療場所との位置関係」に基づいて表示態様を変化させてもよい。この場合、患者の現在位置が医療施設外である場合には赤色、医療施設内ではあるが直近の診療場所が含まれる診療科の病棟外である場合には黄色、直近の診療場所が含まれる診療科の病棟内である場合は緑色の文字で「患者の現在位置」を表示するといったことが考えられる。また、患者の現在位置が直近の診療場所が存在するフロア(階層)と同階層である場合は緑色、1階層異なる場合は黄色、2階層以上異なる場合は赤色の文字で「患者の現在位置」を表示するといったことも考えられる。

さらに、上記実施形態では、「直近の診療場所までの距離」を用いて表示態様を変化させる例を説明したが、これに加えて、「直近の診療までの時間」を用いて表示態様を変化させてもよい。この場合、検出部63が診療支援装置12に内蔵された時計等を参照して現在時刻を検出し、算出部64がサーバ群13にアクセスする等して、直近の診療の開始時間を取得し、取得した開始時間と現在時刻とから「直近の診療までの時間」を算出する。そして、例えば、図12に示すように、「直近の診療場所までの距離」が第1閾値(例えば、15m)以上であり、かつ、「直近の診療までの時間」が第2閾値(例えば、10分)未満である場合に、表示態様を変化させる(例えば、アイコン85(図7及び図8参照)を表示する(強調表示する))といったことが考えられる。

また、上記実施形態では、現在位置列C02(図8参照)を設け、ここに「患者の現在位置」を表示する例を説明したが、「患者の現在位置」の表示場所はこれに限定されない、例えば、患者列C01(図8参照)等、他の情報を表示する表示列の一部に「患者の現在位置」を表示してもよい。

さらに、上記実施形態では、「患者の現在位置」を文字で表示する例を説明したが、例えば、図13に示す現在位置表示画面401のように、患者の現在位置を医療施設のフロア構成を示すフロアマップ(地図画像)上に表示してもよい。図13では、「山羊 太郎」の現在位置が1F(1階)の総合待合室、「山羊 二郎」の現在位置が2F(2階)の検査待合室であることを示している。この現在位置表示画面401は、例えば、クリニカルフロー表示欄82の現在位置列C02等をポインタ等によりクリック操作することにより、ポップアップ表示(現在の画面(ウィンドウ)に重ねて表示)される。なお、図13の例では、複数の患者の現在位置を表示する例を説明したが、ポインタ等で指定した患者の現在位置のみを表示するようにしてもよい。

また、本発明では、各患者について、「直近の診療場所までの距離」、及び/または「直近の診療までの時間」から、次の診療に間に合いそうもないなどの事態を事前に把握できるので、これを診療順の変更に利用してもよい。この場合、例えば、図14に示すように、診療開始時刻(または、診療開始時刻直前(数分(2~5分)前))になったにも関わらず、診療場所から所定範囲内(例えば、診療場所から半径15m以内)に存在しない場合に、クリニカルフロー表示欄82等にスキップボタン501を表示し、スキップボタン501をポインタ等によりクリック操作することにより、診療順を変更すればよい。診療順の変更には、診療をキャンセル(取り消す)することの他、順番待ちの最後に回し、他の順番待ちの患者の診療順を繰り上げること等が含まれる。このように、診療順を変更する場合、診療支援装置12のCPU51等が、サーバ群13にアクセスして診療順(診療スケジュール)を変更する変更部として機能する。

なお、診療をキャンセルした場合には、再度診療を受けるために、例えば、図15に示すように、クリニカルフロー表示欄82等に再順番待ちボタン502を表示し、ポインタ等によりクリック操作することにより、順番待ちの最後に診療を予約できるようにすることが好ましい。

さらに、上述のように、診療順を変更した場合には、患者の携帯端末等にその旨を通知することが好ましい。この通知は、例えば診療支援装置12や電子カルテに予め登録された患者の電子メールアドレスを用いて、電子メールで通知してもよいし、あるいは診療支援装置12と連携可能な携帯端末用の専用アプリを用いて通知してもよい。この場合、診療支援装置12のCPU51が、通信部54等と共同して前述の通知を行う通知部として機能する。

また、上記実施形態では、複数の患者が1つの診療場所を訪れて診療を受ける場合を想定して説明をしたが、本発明は、1人の医療スタッフ(医師等)が複数の患者を巡回して診療(回診)を行う場合においても有効である。つまり、本発明では、患者の現在位置を容易に把握できるので、回診予定の患者を診療順(回診順)に並べ替えて表示することにより、回診先に患者が存在しないなどの事態を把握し易く、回診先に存在しない患者を飛ばして回診を行う等の効率的な回診が可能となる。

なお、患者の中には、例えば、認知症による徘徊等により、診療場所に居ない、または、現れないリスクが高いといったことが予め判明している場合がある。このような患者については、現在位置の表示に加えて、例えば、特記事項として、徘徊の傾向がある等の情報を表示することが好ましい。

また、診療時間が迫っている(例えば、10分後)にも関わらず、診療場所から所定範囲内(半径15m以内)に患者が存在しない場合には、この旨を、この患者の担当医などこの患者の診療に関与する医療スタッフの携帯端末、及び/または患者の携帯端末に通知することが好ましい。この通知も先述した診療順の変更の通知と同様に、例えば診療支援装置12に予め登録された医療スタッフや患者の電子メールアドレスを用いて、電子メールで通知してもよいし、あるいは診療支援装置12と連携可能な携帯端末用の専用アプリを用いて通知してもよい。この場合、診療支援装置12のCPU51が、通信部54等と共同して前述の通知を行う通知部(第1通知部、第2通知部)として機能する。

さらに、患者の現在位置と同様に、医療スタッフの現在位置を検出し、例えば、回診のためなどにより(診療開始まで所定時間(例えば、10分)未満に)、医療スタッフが病室等の診療場所へ接近している(診療場所の所定範囲(例えば、半径15m)以内に医師が存在する)場合に、患者の携帯端末にその旨を通知してもよい。もちろん、医療スタッフが診療場所へ接近していることが検出された際に、患者の現在位置についても検出し、患者が診療場所の所定範囲内に存在する場合は、前述した通知(医師の接近の通知)を行わず、患者が診療場所の所定範囲外に存在する場合は、前述した通知を行う構成としてもよい。この場合、診療支援装置12のCPU51が、通信部54等と共同して前述の通知を行う通知部として機能する。

上記実施形態等において、GUI制御部41、要求発行部42、要求受付部61、表示画面生成部62、検出部63、算出部64等といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array) などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、各種の処理を実行するために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。

1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。

さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた形態の電気回路(circuitry)である。

上記記載から、以下の付記項1に記載の診療支援装置を把握することができる。

[付記項1]

プロセッサを備え、

プロセッサは、

複数名の患者について、患者ごとに、患者の識別情報と診療プロセスとを対応付けて表示する表示画面を生成し、

患者の現在位置を検出し、

患者が受診予定の診療プロセスのうち直近の診療プロセスについて、患者の現在位置から診療場所までの距離を算出し、

患者の識別情報に対応付けして患者の現在位置を表示する表示画面を生成し、かつ、算出部が算出した距離を用いて患者の現在位置の表示態様を変化させる診療支援装置。

10 診療支援システム

11 クライアント端末

12 診療支援装置

13 サーバ群

14 ゲート端末

15 ネットワーク

21 電子カルテサーバ

21A カルテデータベース

22 画像サーバ

22A 画像データベース

23 レポートサーバ

23A レポートデータベース

32 メモリ

33 ストレージ

34 通信部

35 接続回路

36 表示部

37 操作部

39 作動プログラム

41 GUI制御部

42 要求発行部

52 メモリ

53 ストレージ

54 通信部

55 接続回路

59 作動プログラム

61 要求受付部

62 表示画面生成部(生成部)

63 検出部

64 算出部

66 表示制御部

71 初期画面

72 スケジュール表示欄

73 メール表示欄

74 リスト表示欄

78 スクロールバー

79 スクロールバー

81 クリニカルフロー画面

82 クリニカルフロー表示欄

85 アイコン

201 タイムライン画面

301 レイアウト画面

401 現在位置表示画面

501 スキップボタン

502 再順番待ちボタン

C01 患者列

C02 現在位置列

C03 生体検査列

C04 放射線列

C04 放射線欄

C05 内視鏡列

C06 病理列

C07 心エコー列

Claims (11)

  1. 複数名の患者について、前記患者ごとに、前記患者の識別情報と診療プロセスとを対応付けて表示する表示画面を生成する生成部と、
    前記患者の現在位置を検出する検出部と、
    前記患者が受診予定の診療プロセスのうち直近の診療プロセスについて、前記患者の現在位置から診療場所までの距離を算出する算出部と、
    診療予定の患者が診療場所に存在しない場合に、この患者の担当の医療スタッフが閲覧する端末に対してその旨を通知する第1通知部と、
    を備え、
    前記生成部は、前記患者の識別情報に対応付けして前記患者の現在位置を表示する前記表示画面を生成し、かつ、前記算出部が算出した距離を用いて前記患者の現在位置の表示態様を変化させる診療支援装置。
  2. 前記生成部は、前記算出部が算出した距離が閾値以上の場合に、前記患者の現在位置を強調表示する前記表示画面を生成する請求項1記載の診療支援装置。
  3. 前記検出部は、現在時刻を検出し、
    前記算出部は、前記直近の診療プロセスについて、現在時刻から診療の開始時間までの時間を算出し、
    前記生成部は、前記算出部が算出した時間を用いて前記患者の現在位置の表示態様を変化させる請求項1または2に記載の診療支援装置。
  4. 前記生成部は、前記算出部が算出した時間が閾値未満である場合に、前記患者の現在位置を強調表示する前記表示画面を生成する請求項3に記載の診療支援装置。
  5. 前記患者の現在位置の表示には、医療施設内において前記現在位置の属する場所の名称を文字で表示する形態が含まれる請求項1から4のいずれか1項に記載の診療支援装置。
  6. 前記患者の現在位置の表示には、医療施設のフロア構成を示す地図画像上に前記現在位置を表示する形態が含まれる請求項1から5のいずれか1項に記載の診療支援装置。
  7. 前記生成部は、前記複数の患者を診療順に並べて表示する前記表示画面を生成する請求項1から6のいずれか1項に記載の診療支援装置。
  8. 前記生成部は、
    前記複数の患者が診療場所を訪れて診療を受ける場合に選択される外来モードと、医療スタッフが前記複数の患者を巡回して診療を行う回診モードとで作動し、
    前記外来モードにおいては、前記診療場所を訪れる患者を診療順に並べて表示する前記表示画面を生成し、
    前記回診モードにおいては、前記医療スタッフが訪れる患者を診療順に並べて表示する前記表示画面を生成する請求項7記載の診療支援装置。
  9. 前記診療順を変更する変更部を備えた請求項7または8に記載の診療支援装置。
  10. 前記変更部は、次の診療順の患者が診療場所に存在しない場合に、前記診療順を変更する請求項9に記載の診療支援装置。
  11. 診療予定の患者が診療場所に存在しない場合に、この患者が閲覧する端末に対してその旨を通知する第2通知部を備えた請求項1から10のいずれか1項に記載の診療支援装置。
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