JP7116192B2 - 診療支援装置及び診療支援システム - Google Patents

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Description


本発明は、診療支援装置及び診療支援システムに関する。

医療分野では、医師や検査技師等の医療スタッフが円滑に診察及び検査等を進めるために、診療等の過程及び結果を、医療スタッフ間又は診療科間等で共有する統合的な診療支援装置が使用されている。診療支援装置は、例えば、診療プロセスを複数の患者について一覧にしたリストを表示する等して、医療スタッフに提供することによって診療を支援する(特許文献1)。

医療スタッフは、診療支援装置によって表示される診療プロセスのリストに基づいて、診療を受ける患者の順番、各患者の情報及び診療内容等を把握して、診療を効率良く進めるように準備を行う。このような診療の準備の際、同じ時間帯に検査が集中しないようにすること、重症度等に応じた患者の優先度等を考慮しなければならない。

一方、診療支援装置には、患者毎の位置情報に基づいて各患者の待ち時間等の混雑状況を算出し、医療施設等のマップ上に混雑状況に関する情報を表示する装置がある(特許文献3)。

特開2016-143205号公報 特開2017-102759号公報 特許第5889686号公報

しかしながら、上記特許文献1記載の診療支援装置では、診療プロセスのリストを閲覧している医療スタッフが、それぞれの診療における混雑状況を把握することができない。このため、混雑状況を知らずに、診療プロセスのリストに基づいて、検査の予約を入れて同じ時間帯に同じ検査等が集中してしまうことがある。また、同じ検査への集中により待ち時間が多くなって実際の検査時間が把握できずに検査の後段の診療まで遅延する等の問題がある。

また、上記特許文献2及び3記載の混雑状況を表示する機能を有していても診療プロセスのリストを表示する表示画面から、マップ等の表示画面に切り替えなければ混雑状況を把握できない。このため、診療プロセスのリストにおける所定の診療の混雑状況を知りたい場合、表示画面を切り替えて、さらにその診療を受けるマップ上の場所を探さなければならず、非常に手間が掛かる。

そこで、本発明は、医療施設の各診療における患者の混雑状況を容易に把握し、適切なスケジュールで診療を進行することが可能な診療支援装置及び診療支援システムを提供することを目的とする。

本発明の診療支援装置は、表示画面生成部と、患者位置情報取得部と、混雑状況算出部とを備え、混雑状況算出部により算出された混雑状況を表示画面上に表示する。表示画面生成部は、複数名の患者について、患者ごとに、患者の識別情報と診療プロセスとを対応付けて表示する表示画面を生成する。患者位置情報取得部は、医療施設内における患者の位置情報を取得する。混雑状況算出部は、診療プロセスにおける診療を患者が受ける際の混雑状況を、患者位置情報取得部により取得した患者位置情報を用いて算出する。

混雑状況算出部は、診療を受ける前に患者が進入する待機区域を予め設定しており、患者位置情報から待機区域に患者が進入している場合、混雑状況として待機区域に進入している全ての患者の人数である待機人数を算出することが好ましい。

混雑状況算出部は、待機人数を算出し、かつ表示画面生成部から診療プロセスにおける検査予定時刻の情報を取得し、待機区域に進入している患者を検査予定時刻が早い順に並べた順番を混雑状況として算出することが好ましい。

患者位置情報の履歴を用いて、診療プロセスを構成する検査ごとの検査所要時間及び検査待ち時間から構成される検査時間情報を蓄積する検査時間情報蓄積部を備えていることが好ましい。

検査時間情報蓄積部は、検査時間情報に、患者情報、検査内容情報、検査結果情報、検査実施者情報、検査機器情報、及び日時情報のうち少なくとも1つと対応付けて蓄積することが好ましい。

混雑状況算出部は、患者を予め複数の種類に分類し、検査時間情報を用いて統計処理することにより種類ごとの検査所要時間又は検査待ち時間を算出し、種類ごとの検査所要時間又は検査待ち時間を用いて全体検査所要時間又は全体検査待ち時間を混雑状況として算出することが好ましい。

患者が受けた検査結果に対して早急な対応が必要と判断された場合、表示画面上に報知情報を表示することが好ましい。

患者が受けた検査結果に対して早急な対応が必要と判断された場合、医療スタッフ又は患者が所持する端末に報知情報を送信することが好ましい。

表示画面生成部は、診療プロセスを構成する検査のうち、所定条件を満たす特定の検査を受ける患者のみを抽出し、特定の検査を受ける予定の順番、又は特定の検査を受ける予定時刻に従って並べ替えた検査別表示画面を生成することが好ましい。

表示画面上に、各患者の現在位置情報を表示することが好ましい。

表示画面生成部は、各検査部門からの編集要求があった場合、患者が診療を受ける予定時刻の修正、又は診療を受ける予定の順番の入れ替えを行うことが好ましい。

本発明の診療支援システムは、診療支援装置とクライアント端末とこれらを相互に通信可能に接続するネットワークとで構成される診療支援システムであって、表示画面生成部と、患者位置情報取得部と、混雑状況算出部とを備え、混雑状況算出部により算出された混雑状況を表示画面上に表示する。

本発明によれば、医療施設の各診療等における患者の混雑状況に応じて、適切なスケジュールで診療を進行することが可能な診療支援装置及び診療支援システムを提供することができる。

診療支援システムの構成を示す説明図である。 診療支援システムが有するクライアント端末を示す説明図である。 クライアント端末の構成を示すブロック図である。 クライアント端末の機能を示すブロック図である。 診療支援装置の構成を示すブロック図である。 診療支援装置の機能を示すブロック図である。 位置情報センサの配置を示す説明図である。 患者位置情報を用いて混雑状況を算出する処理を説明するための説明図であり、待合室における特定の患者の入室前(A)、入室後(B)、現在の状態(C)をそれぞれ示す。 初期画面である。 クリニカルフロー画面である。 診療支援装置およびクライアント端末の各処理部の処理の流れを示すフローチャートである。 新規患者受付又は患者位置情報の変化があった際の診療支援装置の各処理部の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態において混雑状況を算出する際の処理を説明するための説明図である。 図13に対応する患者について、表示画面生成部から取得した検査予定時刻の一例である。 第3実施形態の診療支援装置の機能を示すブロック図である。 患者位置情報の履歴を示す説明図である。 患者位置情報の履歴に対応する各場所の入室及び退室時刻を示す説明図である。 検査時間情報蓄積部が蓄積した検査時間情報の一例である。 第1変形例のクリニカルフロー画面の一例である。 第2変形例のクライアント端末に表示される表示画面の一例である。

[第1実施形態]

図1に示すように、診療支援システム10は、病院等の医療施設において診療支援を行うコンピュータシステムであり、クライアント端末11と、診療支援装置12と、サーバ群13と、位置情報センサ14とを備える。これらの診療支援システム10を構成する各要素は、医療施設内に施設されたLAN(Local Area Network)等のネットワーク15を用いて相互に通信可能に接続している。なお、サーバ群13を医療施設外に設置し、医療施設外と接続するネットワーク15を用いて、クライアント端末11、診療支援装置12及び位置情報センサ14と通信可能に接続されてもよい。

クライアント端末11は、診療支援装置12からサービスの提供(診療支援装置12の機能の提供)を受けるための端末であり、医師、検査技師、又は看護師等の医療スタッフが直接的に操作するコンピュータ(タブレット端末等である場合を含む)等である。クライアント端末11は、内科もしくは外科等の診療科、放射線検査科もしくは臨床検査科等の各種検査科、ナースセンター、又は、その他の必要箇所に設置する。また、クライアント端末11は、医療スタッフごとに設けることができ、また、複数の医療スタッフの共用とすることができる。したがって、図2に示すように、診療支援システム10は、複数のクライアント端末11を含む。例えば、グループG1は医師A1及び医師A2が属する「内科」であり、医師A1と医師A2はそれぞれにクライアント端末11を保有する。同様に、例えば、グループG2は医師B1が属する「外科」であり、グループG2には少なくとも1台のクライアント端末11がある。また、例えば、グループG19は技師N1が属する「放射線科」であり、グループG19には少なくとも1台のクライアント端末11がある。

診療支援装置12は、例えばクライアント端末11からの要求に応じて、クライアント端末11に診療データ等を含む表示画面を提供する。診療データとは、診察、検査もしくは手術等において取得もしくは作成した画像、レポート、検査結果、その他診療の過程において、もしくは診療の結果として得られるデータ、又はこれらの所在を示す情報(いわゆるリンク(エイリアス)等)である。診療支援装置12は、表示画面において使用する診療データをサーバ群13から取得する。

診療支援装置12がクライアント端末11に提供する表示画面とは、クライアント端末11が、クライアント端末11の表示部36(図3参照)の画面を形成するために使用するデータをいう。また、診療支援装置12がクライアント端末11に提供する表示画面には、クライアント端末11が画面全体の表示を構成する全画面表示用のデータだけでなく、画面の一部に係る表示を構成するデータを含む。例えば、本実施形態においては、診療支援装置12は、表示部36の画面の一部において一般的なウィンドウ形式で表示可能な表示画面をクライアント端末11に提供する。

診療支援装置12がクライアント端末11に提供する表示画面は、具体的には、初期画面71(図9参照)、及び、クリニカルフロー画面81(図10参照)等である。クリニカルフロー画面81は、複数名の患者について、患者ごとに、患者の識別情報と、診療プロセスの一部又は全部と、を対応付けて表示する表示画面である。患者の識別情報とは、例えば、患者の氏名、生年月日、年齢、もしくは性別等、又は、患者に付与した固有の番号及び/又は記号等のID(Identification Data)である(以下、患者IDという)。診療プロセスとは、既に行った診療及び将来行う予定の診療の過程又は結果をいう。したがって、診療プロセスは、既に取得等した診療データのみならず、取得等する予定の診療データを含む場合がある。取得等する予定の診療データは、例えば、特定検査のオーダの有無、その予定日時、又は、取得予定の診療データの種別等に関する情報、等である。

診療支援装置12は、クリニカルフロー画面81上に、後述する患者の混雑状況を表示する。混雑状況は、位置情報センサ14を用いて取得した患者Pの位置情報に基づき算出される。

診療支援装置12は、例えば、XML(Extensible Markup Language)データ等のマークアップ言語を用いた記述形式で、表示画面をクライアント端末11に提供する。クライアント端末11は、XML形式の表示画面を、ウェブブラウザを用いて表示する。なお、診療支援装置12は、XMLの代わりに、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等の他の形式で表示画面をクライアント端末11に提供できる。

サーバ群13は、診療支援装置12からの要求に応じた診療データを検索し、要求に該当する診療データを診療支援装置12に提供する。サーバ群13は、電子カルテサーバ21、画像サーバ22、レポートサーバ23、等を含む。

電子カルテサーバ21は、電子カルテを格納するカルテデータベース21Aを有する。電子カルテは、1又は複数の診療データの集合体である。具体的には、電子カルテは、例えば、診察記憶、検体検査の結果、患者のバイタルサイン、検査等のオーダ、治療記録、又は、会計データ等の診療データを含む。電子カルテは、クライアント端末11を用いて入力及び閲覧できる。

なお、診察記録とは、問診もしくは触診の内容及び結果、又は病名等の記録である。検体とは患者から採取した血液又は組織等であり、検体検査とは、血液検査又は生化学検査等である。バイタルサインとは、患者の脈拍、血圧、又は体温等の患者の状態を示すデータである。検査等のオーダとは、検体検査等の検査、各種モダリティを用いた撮影、レポートの作成、処置もしくは手術、又は投薬等の依頼である。治療記録とは、処置、手術、投薬、又は、処方箋等の記録である。会計データとは、受診料、薬料、又は、入院費等に関するデータである。

画像サーバ22は、いわゆるPACS(Picture Archiving and Communication System)サーバであり、検査画像が格納される画像データベース22Aを有する。検査画像とは、CT(Computed tomography)検査、MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査、X線検査、超音波検査、又は内視鏡検査等の各種画像検査で得られる画像である。これらの検査画像は、例えばDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に準拠したフォーマットで記録する。検査画像は、クライアント端末11を用いて閲覧できる。

レポートサーバ23は、読影レポートを格納するレポートデータベース23Aを有する。読影レポート(以下、単にレポートという)とは、画像検査で得た検査画像の読影結果をまとめた報告書である。検査画像の読影は読影医が行う。レポートは、クライアント端末11を用いて、作成及び/又は閲覧できる。

上記の電子カルテ、検査画像、及び、レポートには、それぞれ、患者IDが付帯する。また、電子カルテには、患者IDの他、診療データ毎に、診療データを入力等した医療スタッフを識別する情報が付帯する。検査画像には、患者IDの他、検査を実施した医療スタッフ(具体的には検査技師)を識別する情報が付帯する。レポートには、作成した医療スタッフ(具体的には読影医)を識別する情報が付帯する。医療スタッフを識別する情報とは、医療スタッフの氏名等、又は、各医療スタッフに付与した固有の番号及び/又は記号等のIDである(以下、医療スタッフIDという)。

クライアント端末11、診療支援装置12、及び、サーバ群13を構成する各サーバ21~23は、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、又はワークステーションといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステムプログラムと、サーバプログラム又はクライアントプログラム等のアプリケーションプログラムをインストールして構成する。すなわち、クライアント端末11、診療支援装置12、及び、サーバ群13を構成する各サーバ21~23の基本的な構成は同じであり、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、ストレージ、通信部等、及び、これらを接続する接続回路を備える。通信部は、ネットワーク15と接続するための通信用のインターフェース(LANボード等)である。接続回路は、例えば、システムバス及び/又はデータバス等を提供するマザーボードである。

図3に示すように、クライアント端末11は、CPU31、メモリ32、ストレージ33、通信部34、及び、接続回路35の他に、表示部36及び操作部37を備える。表示部36は、例えば液晶等を用いたディスプレイであり、少なくとも診療支援装置12が提供する表示画面を表示する画面を有する。操作部37は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、及び/又は、キーボード等の入力デバイスである。表示部36及び操作部37は、いわゆるタッチパネルを構成することができる。

クライアント端末11は、ストレージ33に、オペレーティングシステムプログラム等の他、作動プログラム39を記憶する。作動プログラム39は、クライアント端末11を用いて診療支援装置12の機能の提供を受けるためのアプリケーションプログラムである。本実施形態においては、作動プログラム39は、ウェブブラウザのプログラムである。但し、作動プログラム39は、診療支援装置12の機能の提供を受けるための専用のアプリケーションプログラムとすることができる。なお、作動プログラム39には、診療支援装置12が提供する表示画面の一部又は全部を制御するための1又は複数のガジェットエンジンを含む場合がある。ガジェットエンジンとは、ウェブブラウザ等に付随して動作することにより、各種機能を発揮するサブプログラムである。なお、作動プログラム39は、外部の記録メディアに記録されて配布され、その記録媒体からクライアント端末11にインストールされてもよい。または、ネットワークに接続されたサーバ等に、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてクライアント端末11にダウンロードされ、インストールされてもよい。

クライアント端末11において作動プログラム39を起動すると、図4に示すように、クライアント端末11のCPU31は、メモリ32と協働してGUI(graphical user interface)制御部41及び要求発行部42として機能する。

GUI制御部41は、診療支援装置12が提供する表示画面を表示部36においてウェブブラウザ上に表示する。GUI制御部41は、ポインティングデバイスによるボタンのクリック操作等、操作部37を用いて入力する操作指示に応じて、クライアント端末11を制御する。

要求発行部42は、操作部37の操作指示に応じて、診療支援装置12に対する各種処理の要求(以下、処理要求という)を発行する。要求発行部42が発行する処理要求は、例えば、表示画面の配信要求、又は表示画面の編集要求等である。要求発行部42は、処理要求を、通信部34及びネットワーク15を介して診療支援装置12に送信する。

表示画面の配信要求は、診療支援装置12に、特定の構成を有する表示画面の配信を要求する。例えば、表示画面の配信要求によって、初期画面71、及び、クリニカルフロー画面81等のうちいずれかを指定して配信を受けることができる。

表示画面の編集要求は、診療支援装置12から特定の構成を有する表示画面の配信を受けた後、診療支援装置12にその表示画面に表示する診療データ等の内容について編集を要求する。例えば、クリニカルフロー画面81の配信を受けた場合、表示する患者のリストの指定もしくは変更、診療プロセスの表示対象期間の指定もしくは変更、又は、表示対象とする診療プロセスの指定もしくは変更等の要求が表示画面の編集要求である。

なお、表示画面の配信要求及び/又は編集要求等は、医療スタッフID、及び、当該クライアント端末11のネットワーク上のアドレス等の情報を含む。医療スタッフIDは、診療支援システム10(あるいは診療支援装置12)へのログイン画面(図示しない)において入力する。

図5に示すように、診療支援装置12は、CPU51、メモリ52、ストレージ53、通信部54、及び、接続回路55を備える。診療支援装置12は、必要に応じてクライアント端末11と同様に表示部及び/又は操作部を備えることができ、また、必要に応じて表示部及び/又は操作部を取り付けることができるが、本実施形態においては、診療支援装置12は表示部及び操作部を有しない。

診療支援装置12は、ストレージ53に、オペレーティングシステム等の他、作動プログラム59を記憶する。作動プログラム59は、診療支援装置12を構成するコンピュータを、診療支援装置12として機能させるためのアプリケーションプログラムである。作動プログラム59が起動すると、図6に示すように、診療支援装置12のCPU51はメモリ52と協働して、要求受付部61、表示画面生成部62、患者位置情報取得部63、及び混雑状況算出部64等として機能する。なお、作動プログラム59は、外部の記録メディアに記録されて配布され、その記録媒体から診療支援装置12にインストールされてもよい。または、ネットワークに接続されたサーバ等に、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて診療支援装置12にダウンロードされ、インストールされてもよい。

要求受付部61は、クライアント端末11から表示画面の配信要求及び編集要求等の各種処理要求を受け付ける。要求受付部61が各種処理要求を受け付けると、要求受付部61は、対応する処理を実行する各部に、要求があった処理の内容に応じて、処理の指示を入力する。例えば、クライアント端末11から表示画面の配信要求があった場合、要求受付部61は、該当する表示画面の生成指示を表示画面生成部62に入力する。同様に、クライアント端末11から表示画面の編集要求があった場合、要求受付部61は、該当する表示画面の編集指示を表示画面生成部62に入力する。なお、診療支援装置12へのログインの要求も要求受付部61が受け付け、ログイン処理部(図示しない)が医療スタッフID及びパスワードの確認等のログイン処理を実行する。

表示画面生成部62は、クリニカルフロー画面81等の各種表示画面を生成又は編集する。本実施形態においては、表示画面生成部62は、新たな表示画面の配信要求があった場合に、その表示画面を表すXMLデータを生成し、かつ、表示画面の編集要求があった場合には、その要求内容に応じて先に作成したXMLデータを編集する。表示画面生成部62は、必要に応じてサーバ群13にアクセスし、表示画面の生成又は編集に使用する診療プロセス等に関する情報を取得する。なお、表示画面生成部62は、サーバ群13へのアクセス頻度を低減するために、サーバ群13から取得した診療プロセス等に関する情報の一部又は全部を保持しておくことができる。なお、ログイン処理部がログイン処理を正常に完了した場合、表示画面生成部62は、ログイン後最初に表示する初期画面71(図9参照)を生成する。また、初期画面71の作成又は編集する際には、表示画面生成部62は、初期画面71の生成又は編集に必要な情報を、サーバ群13、クライアント端末11、又は、その他の診療支援システム10と連携する装置もしくはシステムから取得する。

混雑状況算出部64は、患者位置情報取得部63により取得した患者位置情報を用いて、診療プロセスにおける診療を患者Pが受ける際の混雑状況を算出する。混雑状況算出部64により算出される混雑状況の内容については、後述する。表示画面生成部62は、生成又は編集する表示画面において、混雑状況算出部64により算出された混雑状況を表示する。なお、以下では、特定の患者を他の患者と区別する場合には、符号Pの後に数字(1、2、3・・・)を付して他の患者Pと区別する。

患者位置情報取得部63は、医療施設内における位置情報センサ14と患者Pが所持する端末の交信情報から患者Pが現在いる位置情報(以下、患者位置情報と称する。)を取得する。この患者位置情報を取得する技術としては、例えば特開2018-050739号公報に記載されている位置情報システムと同様である。位置情報センサ14は、医療施設内の複数の区域にそれぞれ設置されている。本実施形態では、患者Pが所持する端末としてスマートフォン等の携帯端末16を使用する。携帯端末16は、例えば、クライアント端末11と同様の構成を有し、かつ携帯性を有することが好ましい。

そして、携帯端末16は、位置情報センサ14と、例えばWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等の電波により通信する。携帯端末16は、病院から貸与される端末、あるいは患者の個人所有の端末でもよく、例えば所定のアプリケーションソフトをインストールすることにより、位置情報センサ14と通信可能となる。また、携帯端末16は、上記の端末に限らず、病院の受付や待合室などで貸与されるRFID(radio frequency identifier)タグや、位置取得専用の端末(腕時計型やリストバンド型の端末等)でもよい。

位置情報センサ14は、例えば図7に示すように、患者Pが診療を受ける際に入室する受付、待合室、更衣室、診察室、検査室等、医療施設17内に予め指定された複数の区域の天井や壁に、好ましくは、ほぼ均等な距離をおいて配置されている。診療支援システム10の稼働中、位置情報センサ14が定期的に電波を発信し、その電波を患者Pの携帯端末16が受信した場合、位置情報センサ14及び携帯端末16間の交信情報が、ネットワーク15を構成する無線LAN等を介して診療支援装置12の患者位置情報取得部63に送られる。

患者位置情報取得部63は、医療施設17内に配置された位置情報センサ14のマップが予め記憶されており、位置情報センサ14及び携帯端末16間の交信情報から患者位置情報を取得する。患者位置情報取得部63により取得された患者位置情報が、混雑状況算出部64に蓄積される。

混雑状況算出部64は、患者位置情報取得部63により取得した患者位置情報を用いて、診療支援システム10の稼働中、特定の患者P1が診療を受ける際の混雑状況を算出する。本実施形態では、診療を受ける前に患者Pが進入する待機区域を予め設定しており、患者位置情報から待機区域に特定の患者P1が進入していることを検出した場合、待機区域に進入している全ての患者Pの人数である待機人数と、この待機人数に対して特定の患者P1が待機区域に進入した順番を混雑状況として算出する。

図8は、患者位置情報を用いて混雑状況を算出する処理を説明するための一例である。なお、待合室Wは、予め設定され、診療を受ける前に患者Pが入室(進入)する待機区域である。また、図8においては、煩雑化を防ぐため、位置情報センサ14及び携帯端末16の図示を省略しているが、上記の図7の説明と同様に、位置情報センサ14及び携帯端末16の交信状態から患者位置情報を取得している。

図8(A)は特定の患者Pが待合室Wに入室する場合の状態を示しており、待合室Wには2人の患者Pが入室している。図8(B)は、特定の患者P1が待合室Wに入室した際の状態を示している。上述したように、待合室Wには2人の患者Pが先に入室しているため、特定の患者P1が待合室Wに入室した順番は3人目である。そして、図8(C)は、現在の待合室Wの状態を示しており、待合室Wに入室している全ての患者Pの人数である待機人数が5人である。以上の患者位置情報が蓄積されることで、混雑状況算出部64は、現在の待機人数が5人であり、5人の待機人数に対して特定の患者P1が待機区域に入室した順番が3人目であることを混雑状況として算出することができる。なお、既に診療を受けるため待合室Wから退室した患者Pについては、待機人数、及び入室した順番から除かれている。

医療スタッフがクライアント端末11を用いて診療支援システム10にログインした場合、表示画面生成部62は、医療スタッフ毎にした設定等に基づいて、図9に示す初期画面71を生成し、クライアント端末11に提供する。これにより、クライアント端末11は、初期画面71を表示部36の画面に表示する。

初期画面71は、例えば、スケジュール表示欄72、メール表示欄73、リスト表示欄74の3つの表示欄を有する。スケジュール表示欄72及びメール表示欄73の表示内容は、クライアント端末11の作動プログラム39の一部であるガジェットエンジンが、クライアント端末11その他の装置又はシステムから情報を得て生成する。また、リスト表示欄74は、本実施形態においては、クリニカルフロー画面81の少なくとも一部を表示する。このため、表示画面生成部62は、内容を含まないスケジュール表示欄72及びメール表示欄73と、クリニカルフロー画面81の内容を含むリスト表示欄74と、を含む初期画面71を生成する。クライアント端末11はガジェットエンジンを用いてスケジュール表示欄72及びメール表示欄73の内容を補充した初期画面71を表示部36の画面に表示する。

なお、表示すべき内容の全部がリスト表示欄74内に収まらない場合、リスト表示欄74に、又は、リスト表示欄74の近傍に、リスト表示欄74の表示内容を遷移(いわゆるスクロール)するスクロールバー78及びスクロールバー79を表示する。スクロールバー78は、リスト表示欄74の表示内容を左右方向に遷移し、非表示部分を表示する場合に操作するGUIである。スクロールバー79は、リスト表示欄74の表示内容を上下方向に遷移することにより、非表示部分を表示する場合に操作するGUIである。こうしたGUIの表示及び制御はGUI制御部41が行う。

上記の初期画面71において、例えば、ポインティングデバイス(図示しない)等のGUIを用いて所定のメニュー等の操作をした場合に、要求発行部42は表示画面の配信要求を発行する。こうしたGUI等の操作に基づいて要求発行部42が表示画面の配信要求を発行する動作は、表示画面配信要求ステップを構成する。本実施形態においては、リスト表示欄74に一部を表示したクリニカルフロー画面81の全体を表示するために、クリニカルフロー画面81を表示するための操作を実行する。これにより、要求発行部42は、クリニカルフロー画面81の配信要求を発行する。

要求発行部42が表示画面の配信要求を発行した場合、診療支援装置12においては要求受付部61がその表示画面の配信要求を受け、表示画面生成部62がその表示画面の配信要求に係る表示画面を生成する。本実施形態においては、表示画面生成部62は、サーバ群13等から適宜取得等した診療プロセス等に係る情報を用いて、クリニカルフロー画面81を生成する。

図10に示すように、本実施形態において生成等するクリニカルフロー画面81は、例えば、患者列C01、診療項目列C02、診療プロセス列C03を備える。患者列C01は、所定条件を満たす複数名の患者に係るリストを構成する。所定条件とは、例えば、当日の外来患者であること、担当がログインユーザである医療スタッフであること、又は、担当がログインユーザである医療スタッフが属するグループ(診療科等)であること、等である。図10に示すクリニカルフロー画面81の例では、クライアント端末11にログインした医療スタッフである「医師 太郎」が担当する外来患者に係るリストである。また、本実施形態では、クリニカルフロー画面81に表示される複数名の患者が、上述した特定の患者P1、P2、P3・・・に相当する。

診療項目列C02は、各患者が受ける診療プロセスから診療項目名のみを抜き出したリストである。なお、診療プロセス列C03は、初期画面71におけるリスト表示欄74と同様に、スクロール操作等により、非表示部分を表示することができる。

クリニカルフロー画面81のうち、2行目以降の各行は、各患者の識別情報と、その患者の診療プロセスと、を対応付けた、いわゆるクリニカルフローを構成する。また、各患者のクリニカルフローに含む診療プロセスは、各診療プロセスが含む項目ごと(例えば診療データごと)に表示する。

患者列C01には、患者名、患者識別情報、生年月日、年齢等が入力されている。また、診療項目列C02には、診療項目を示す「診察」、「検体」、「放射線」、「生理」、「再診察」等が入力されている。診療項目列C02に入力されている診療項目は、診療プロセス列C03に入力されている各診療項目と対応している。なお、「検体」、「放射線」、「生理」は、それぞれ検体検査、放射線検査、生理検査の診療項目を示している。

診療プロセス列C03には、患者が診療を受ける各診療項目が時系列順に並んで入力されている。さらに診療プロセス列C03の各診療項目と、その診療項目のステータスが入力されている。診療項目のステータスとしては、例えば「未了」、「完了」、「実施中」等のいずれかが表示される。また、検体検査等のように、検査自体と、検査後の処理が必要な場合は、両方のステータスが表示される。そして、ステータスが「未了」の場合は開始予定時刻と所要時間が、「完了」の場合は終了時刻が、「処理中」の場合は終了予定時刻が、それぞれ入力されている。例えば、「富士 太郎」の場合、「富士 太郎」が受ける診察、検体検査、放射線検査、再診察の各診療項目が時系列順に並んでおり、診察、検体検査、および放射線検査の診療項目には、「完了」のステータスと終了時刻が、検体検査の診療項目には、検査自体の「完了」のステータスとともに、検体の「処理中」のステータスが入力されている。

本実施形態では、診療項目のステータスが「未了」でかつ患者Pが受ける診療に待ち時間が発生している場合、ステータス、開始予定時刻、所要時間とともに、混雑状況82(2点鎖線で囲んでいる部分)が表示される。

この混雑状況82は、上述したように、混雑状況算出部64が算出した待機区域に進入している全ての患者Pの人数である待機人数と、待機人数に対して患者Pが待機区域に進入した順番の情報から構成されている。そして、本実施形態では、診療を受ける前に患者Pが進入する待機区域として各診察室又は各検査室に隣接する待合室を予め設定している。

例えば、「富士 太郎」の場合、「再診察」の診療項目に「未了」のステータス、開始予定時刻、及び所要時間とともに、混雑状況82である「予定者12人中7人目」という情報が表示されている。この場合、診察室に隣接する待合室が待機区域として予め設定されており、混雑状況算出部64が待合室に入室している全ての患者Pの人数である待機人数と、待機人数に対して特定の患者P1である「富士 太郎」が待合室に入室した順番を混雑状況82として算出する。なお、本実施形態では、待機人数に対して特定の患者P1が待合室に入室した順番を進捗状況ともいう。また、混雑状況82としては文字情報に限らず、例えば、待機人数を人型のマークの数で表すなど、図で示すようにしてもよい。また、以降の実施形態においても混雑状況を図で示してもよい。

また、同じ「未了」のステータスの状態でも「富士 次郎」の場合、「放射線」及び「再診察」の診療項目については混雑状況82が表示されていない。これは、「放射線」及び「再診察」の診療項目に対して予め設定された待合室に「富士 次郎」がまだ入室していないためである。

混雑状況算出部64は、上記のように算出した待機人数や進捗状況等の混雑状況82を表示画面生成部62に入力する。そして、表示画面生成部62が、混雑状況算出部64による混雑状況を表示画面に付してクライアント端末11に配信する。なお、以下の説明では、上述した混雑状況を表示画面に「付すことにより表示画面を更新する」ことを、「表示画面上に付して表示する」、「表示画面上に付す」、または、単に「表示画面上に表示する」、と称する場合がある。

また、患者位置情報取得部63は、診療システムの稼働中、患者位置情報を取得しており、患者Pの移動に応じて患者位置情報が変化する。さらに、患者位置情報の変化に応じて混雑状況算出部64が算出する混雑状況82も変更されるため、表示画面生成部62は、混雑状況82が変更されるごとに、表示画面を更新する。

クライアント端末11は、ログインユーザである医療スタッフが操作部37を操作することにより、クリニカルフロー画面81に表示される診療の開始予定時刻、所要時間等を修正したり、あるいは、特定の患者P1の診療予定の順番と、別の特定の患者P2の診療予定の順番を入れ替える編集要求を発行することもできる。なお、このような入れ替え操作は、各検査部門の医療スタッフなど権限を持つ者のみに制限して編集要求を発行することが好ましく、例えば、クライアント端末11へのログインの際に入力する医療スタッフIDにより制限する。順番入れ替えの操作としては、例えば、クライアント端末11にタッチパネルを備えている場合、ドラッグおよびドロップ操作で行うことが好ましい。表示画面生成部62は、編集要求に基づき、患者が検査を受ける予定時刻の修正、又は検査を受ける予定の順番の入れ替えを行う。

表示画面生成部62は、上記のように生成、編集、又は更新した表示画面を通信部54を介してクライアント端末11に配信する。これにより、クライアント端末11は、表示画面生成部62から提供を受けた表示画面を表示部36に表示する。

以下、上記構成による作用について、図11及び図12示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、医療スタッフは、クライアント端末11を操作して作動プログラム39を起動する。作動プログラム39の起動により、クライアント端末11のCPU31にはGUI制御部41および要求発行部42が構築される。

図11のステップS100に示すように、医療スタッフは、表示画面を閲覧するためにログイン画面を通じて医療スタッフIDを入力する。これにより要求発行部42から表示画面の配信要求が発行される。

診療支援装置12では、作動プログラム59が起動されてCPU51には要求受付部61、表示画面生成部62、患者位置情報取得部63、及び混雑状況算出部64が構築される。

クライアント端末11の要求発行部42から発行された配信要求は、診療支援装置12の要求受付部61で受け付けられ、表示画面生成部62に受け渡される。表示画面生成部62は、ログインユーザした医療スタッフ毎の設定等に基づいて、診療プロセス等に関する情報をサーバ群13等から適宜取得し、取得した診療プロセス等に関する情報を用いて、クリニカルフロー画面81等の表示画面が生成される(ステップS200)。また、この際、混雑状況算出部64により算出され、クリニカルフロー画面81に表示される複数名の患者に対する混雑状況82が変更される。なお、混雑状況82の変更については、図12示すフローチャートで別途説明する。生成された表示画面は、クライアント端末11に配信される(ステップS210)。

クライアント端末11では、GUI制御部41によりクリニカルフロー画面81等の表示画面が表示部36に表示される(ステップS110)。

医療スタッフは、クリニカルフロー画面81等の表示画面を閲覧し、各患者の診療プロセスの進捗状況を確認する。医療スタッフは、必要に応じて、診療プロセス列C03に新たな診療項目を追加したり、各診療項目に対して「実施中」、「完了」等のステータスを入力する等の編集操作を行う。こうした各種編集操作がなされた場合(ステップS120でYES)、要求発行部42から編集要求が発行される(ステップS130)。

クライアント端末11の要求発行部42から発行された編集要求は、診療支援装置12の要求受付部61で受け付けられ、表示画面生成部62に受け渡される。要求受付部61からの編集要求に基づき、表示画面生成部62により画面編集が行われる(S220)。編集後の表示画面は、クライアント端末11に配信される(ステップS230)。なお、この際、クリニカルフロー画面81に表示される患者の診療データに対して編集要求により変更があった際は、表示画面生成部62は、サーバ群13にもアクセスして診療データの更新を行う。

クライアント端末11では、GUI制御部41により編集後の表示画面が表示部36に表示される(ステップS140)。各医療スタッフは、クリニカルフロー画面81等を閲覧することで、各患者の診療プロセスのリストとともに混雑状況82を一度に確認することができる。

クライアント端末11は、医療スタッフによりログアウトの指示がされない間(ステップS150でNO)は、上記ステップS120~ステップS140を繰り返す。同様に診療支援装置12も、ログアウトの指示が要求受付部61で受け付けられない間(ステップS240でNO)は、上記ステップS220及びステップS230を繰り返す。

なお、図11では1台のクライアント端末11と診療支援装置12の処理手順を示したが、実際には診療支援装置12は複数台のクライアント端末11からの配信要求や編集要求を受け付け、複数台のクライアント端末11に対する表示画面の生成や編集、及び配信を並行して行っている。さらに、図11には含まれていないが、診療支援装置12は、表示画面の生成や編集、及び配信に加えて、ログイン中には、新規患者のクリニカルフロー追加と、混雑状況82の更新も常時行っており、配信される表示画面には、最新の混雑状況82を付した画面が作成される。

図12に示すフローチャートでは、診療支援装置12が混雑状況82を更新する処理について説明する。先ずログインから初期の表示画面を生成するまでは、図11と同様のため省略する。そして、新規患者の受付要求がクライアント端末11からあった場合(ステップS300でYES、本実施形態では新規の外来患者を受け付けた場合)、診療支援装置12は、クリニカルフロー画面81において表示する患者のリストに新規患者のクリニカルフローを追加する(ステップS310)。そして、新規患者のクリニカルフローを追加したクリニカルフロー画面81等の表示画面を配信する(ステップS320)。なお、新規患者のクリニカルフローをリストに追加した時点では、クリニカルフローの各診療項目の内容を空欄にした状態で配信し、クライアント端末11から入力可能としてもよい。

また、新規患者の受付要求が無かった場合(ステップS300でNO)、初期の表示画面のまま配信するか、後述のように患者位置情報に変更があった場合、混雑状況82を更新してから表示画面を配信する。

ステップS330に示すように、患者位置情報に変化があった場合(ステップS330でYES)、上述したように、混雑状況算出部64は患者位置情報を用いて混雑状況82の算出を行う(ステップS340)。混雑状況算出部64により算出された最新の混雑状況82が表示画面に付され、混雑情報が更新された表示画面がクライアント端末11に配信される(ステップS350)。また、ログアウトの指示が要求受付部61で受け付けられない間(ステップS360でNO)は、上記ステップS300~ステップS350を繰り返す。

上記のように、混雑状況が付されたクリニカルフロー画面81等の表示画面が表示されることで、診療プロセスのリストとともに、混雑状況が一度に分かる。これにより、患者の混雑状況に応じて、適切なスケジュールで診療を進行することが。特に、同じ時間帯に同じ検査等の予約を入れないように注意することができる。さらに、診療プロセスのリストとともに、混雑状況を知ることで、実際の検査時間を把握しやすく、検査の後段の診療等の遅延を最小限にすることができる。また、混雑状況に応じて診療の開始予定時刻を修正したり、手の空いている別の医療スタッフに担当を代わってもらうこともできる。

また、従来の診療支援装置のように診療プロセスのリストと混雑状況が一度に閲覧できない場合、重症度等に応じた優先度が高く、早めに検査を行いたい患者の順番が後になってしまうことがあったが、本実施形態では、診療プロセスのリストとともに、混雑状況が一度に分かるため、混雑状況に応じて優先度の高い患者の診療を先に行う等の対応をすることができる。さらにまた、混雑状況として、待機人数や、進捗状況をクライアント端末11に表示しているので、混雑状況をより把握しやすくなっている。

[第2実施形態]

上記第1実施形態においては、混雑状況算出部64は、特定の患者が待機区域に進入した順番を混雑状況として算出しているが、これに限らず、第2実施形態の診療支援装置では、表示画面生成部62から診療プロセスを構成する検査予定時刻の情報を取得し、待機区域に進入している患者を検査予定時刻が早い順に並べた順番を混雑状況として算出してもよい。なお、混雑状況算出部64以外の構成は、上記第1実施形態と同様である。

図13及び図14は、本実施形態において混雑状況算出部64が混雑状況を算出する際の処理を説明するための説明図である。例えば、図13に示すように、患者位置情報取得部63が取得した患者位置情報において、現在の待合室Wに患者P1~P5が入室している場合、混雑状況算出部64は、先ず、待合室Wに入室している待機人数を算出し、かつ表示画面生成部62から患者P1~P5の検査予定時刻の情報を取得する。本実施形態では、表示画面生成部62から取得する検査予定時刻とは、クリニカルフロー画面81を構成する情報に含まれる検査予定時刻の情報である。これらの検査予定時刻は、例えば、医療スタッフにより各クライアント端末11から入力されている。あるいは、検査予定時刻としては、後述する第3実施形態で説明しているように患者位置情報の履歴を用いて検査時間情報を蓄積し、蓄積した検査時間情報を、患者情報、検査内容情報、検査結果情報、検査実施者情報、検査機器情報、日時情報等を加味して統計処理して算出した検査時間情報(検査所要時間及び検査待ち時間)を用いて、診療支援装置12が算出した時刻を取得してもよい。なお、待合室Wは、予め設定され、特定の検査を受ける前に患者Pが進入する待機区域である。

図14は、混雑状況算出部64が表示画面生成部62から取得した患者P1~P5の検査予定時刻の一例である。図14の表に示す患者P1~P5は、図13に示す待合室Wに入室した患者P1~P5に対応している。混雑状況算出部64は、患者P1~P5を検査予定時刻が早い順に並べた順番を混雑状況として算出する。図14に示す例では、例えば患者P1は、検査予定時刻が早い順に並べた順番では、3人目であり、進捗状況が「予定者5人中3人目」であることが分かる。混雑状況算出部64は、上記のように算出した進捗状況を混雑状況として表示画面生成部62に入力する。そして、表示画面生成部62が、混雑状況算出部64による混雑状況を表示画面に付してクライアント端末11に配信する。

上記のように、患者位置情報とともに、診療プロセスを構成する検査予定時刻の情報を用いて混雑状況を算出しているので、より精度の高い混雑状況を算出することができる。

[第3実施形態]

以下で説明する第3実施形態では、検査時間情報蓄積部を備え、この検査時間情報蓄積部が蓄積した検査時間情報を用いて統計処理し、混雑状況を算出する。図15に示すように、診療支援装置85は、検査時間情報蓄積部86を備えている。なお、検査時間情報蓄積部86以外の構成は、上記第1及び第2実施形態の診療支援装置12と同様である。また、本実施形態において統計処理に用いる診療プロセスのデータとしては、上記第1及び第2実施形態のクリニカルフロー画面81に表示される診療プロセスのデータと同様のデータである。

検査時間情報蓄積部86は、患者位置情報取得部63が取得した患者位置情報の履歴を用いて、診療プロセスを構成する検査ごとの検査所要時間及び検査待ち時間から構成される検査時間情報を蓄積する。なお、検査時間情報蓄積部86が検査時間情報を蓄積するのは、診療支援装置85に備えた記憶装置でもよいし、サーバ群13のいずれかに蓄積してもよい。サーバ群13のいずれかに検査時間情報を蓄積する場合、検査時間情報蓄積部86は、サーバ群13にもともと記憶されていた診療データのうち、患者情報、検査内容情報、検査結果情報、検査実施者情報、検査機器情報、日時情報のうち少なくとも1つと検査時間情報とを対応付けて蓄積することが好ましい。

検査時間情報と対応付けて蓄積する患者情報としては、性別、年齢(幼年、若年、老齢)、障害の有無(視覚障害、足障害、認知症等)、症状重篤度(検査に時間を要する又は注意深い検査必要)等であり、特に検査進行に影響を与える項目を考慮している(以下の検査内容情報、検査結果情報、検査実施者情報、検査機器情報、日時情報についても同様である。)。また、検査内容情報としては、放射線検査、生理検査、検体検査、内視鏡検査等であり、さらに検査部位等の情報が含まれていてもよい。検査結果情報としては、異常値であるか否か、検査実施者が注意を要する点、再検査の有無である。検査実施者情報としては、ベテラン又は若手等の検査熟練度や、慎重・スピーディ等検査実施者個別の検査速度である。検査機器情報としては、新型(測定時間が速い)か旧型(測定時間が遅い)か、装置型番や装置の製造メーカー等である。日時情報としては、検体検査等の場合、午前中に集中する傾向があるか否か(検体処理に時間がかかるため)、上部内視鏡検査の場合も、午前中に集中する傾向があるか否か(空腹状態で実施する必要があるため)、また休診日明けか否か、曜日・時間・月末等混雑しやすい日付である等の情報である。

図16及び図17は、本実施形態において、患者位置情報の履歴を用いて検査時間情報蓄積部86が検査時間情報を蓄積するときの状況を説明するための説明図である。図16及び図17に示す例は、診療プロセスを構成する検査の1つを患者P1が受けた際の患者位置情報の履歴および検査時間情報であり、患者P1は、医療施設17内を丸数字1、2、3、4、5、6の順番で移動しており、図16における丸数字の場所と、図17における丸数字の場所が対応している。

患者P1は、受付、第1待合室、更衣室、第2待合室、検査室、第2待合室の順番で移動していることが患者位置情報の履歴から分かる。そして、検査時間情報蓄積部86は、患者位置情報の履歴から患者P1が各場所に入室及び退室した時刻を用いて検査所要時間、及び検査待ち時間を算出することができる。すなわち、検査室に入室した時刻と退室した時刻との差から検査所要時間を算出し、第2待合室に入室した時刻と退室した時刻との差から検査待ち時間を算出することができる。このようにして、検査時間情報蓄積部86は、診療プロセスを構成する検査ごとの検査所要時間及び検査待ち時間から構成される検査時間情報を蓄積する。

本実施形態では、混雑状況算出部64は、検査時間情報蓄積部86が蓄積した検査時間情報を用いて統計処理し、混雑状況を算出する。この場合、例えば、患者を予め複数の種類に分類し、検査時間情報蓄積部86が蓄積した検査時間情報を用いて統計処理する。図18は、検査時間情報蓄積部86が蓄積した検査時間情報の一例である。なお、図18に示す例では、「診察」、「検体」、「生理」、「放射線」、「再診察」等の診療項目については、入室時刻と退室時刻(各診療項目の上段が入室時刻、下段が退室時刻)を蓄積しており、診療項目から次の診療項目までの時間を待ち時間として蓄積し、受付から会計までの時間を「TOTAL」(全体)の時間として蓄積している。なお、各診療項目の入室時刻と退室時刻の両方ではなく、入室時刻と退室時刻の差を蓄積してもよい。また、この検査時間情報は、患者情報としての識別情報、年齢、及び足障害の有無等の情報と対応付けて蓄積されている。

図18に示す例では、患者の種類として、検査時間情報と対応付けて蓄積した患者情報のうち年齢を使用し、例えば、20代、30代、40代、50代、及び60代以上の高齢者等の年代ごとに分類し、年代ごとの検査時間情報を統計処理する。統計処理としては、例えば、数学的手法等の一般的な手法で行う。また、上述した患者情報、検査内容情報、検査結果情報、検査実施者情報、検査機器情報、日時情報等のいずれかで患者の種類を分類して統計処理を行ってもよい。

そして、混雑状況算出部64は、上記の統計処理により患者の種類ごとの検査所要時間又は検査待ち時間を算出し、さらに患者種類別の検査所要時間又は検査待ち時間を用いて全体検査所要時間や全体検査待ち時間を混雑状況として算出することができる。すなわち、検査予定の患者に応じた患者種類別の検査所要時間又は検査待ち時間を使用し、これらの値を検査予定の患者に応じて積算していき全体検査所要時間又は全体検査待ち時間を算出する。

図18に示す例の場合、例えば、20代、30代、40代、50代、及び高齢者の患者種類別の検査所要時間を積算して全帯検査所要時間を算出する。算出した混雑状況は、上記第1及び第2実施形態と同様に、表示画面に付してクライアント端末11に配信する。この場合、例えば、特定の患者に対して、この患者の前の検査予定の患者に応じて算出した全体検査所要時間を現在の時刻に足して開始予定時刻として表示画面に付してもよい。あるいは、特定の患者の待ち時間として、特定の患者の前の検査予定の患者に応じて算出した全体検査待ち時間を算出して表示画面に付してもよい。以上のように、診療プロセスを構成する検査ごとの検査時間情報を用いて統計処理し、混雑状況を算出しているので、より精度の高い混雑状況を算出することができる。

図19は、上記各実施形態の変形例として、クライアント端末11に配信されるクリニカルフロー画面の一例を示している。この変形例では、患者が受けた検査結果に対して早急な対応が必要と判断された場合、医療スタッフが所持するクライアント端末11に、早急な対応が必要であることを示す報知情報(パニック値ともいう。)を送信する。パニック値とは、生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値で直ちに治療を開始すれば救命しうるが,その診断は臨床的な診察だけでは困難で検査によってのみ可能であることをいう。

図19に示す例では、クリニカルフロー画面90の一部を示しており、「富士 太郎」の検体検査の診療項目において、「検査結果に注意が必要です」という文字情報とともに報知情報としての図形91を付している。この報知情報は、例えば検査を担当する医師等の医療スタッフのクライアント端末11から入力することができる。なお、報知情報を表示画面に付した以外は、上記第1及び第2実施形態と同様であり、診療支援装置12は報知情報を付した表示画面をクライアント端末11に配信する。あるいは、患者Pが携帯している携帯端末16に報知情報を配信してもよい。これにより、検査を担当する医療スタッフ以外の医療スタッフ又は患者本人も、クライアント端末11又は携帯端末16を閲覧することで、早急な対応が必要であることを認識することができる。

また、別の変形例として、表示画面生成部62は、図20に示すように、上記各実施形態の表示画面とは異なる検査別表示画面93を生成してクライアント端末11に配信する。この検査別表示画面93は、クリニカルフロー画面81を構成する診療プロセスから、所定条件を満たす特定の検査を受ける患者のみを抽出し、検査を受ける予定の順番、又は検査を受ける予定時刻に従って並べ替えた画面である。所定条件を満たす特定の検査とは、例えば、ログインユーザである医療スタッフが担当する検査であること、又は、ログインユーザである医療スタッフが属するグループ(診療科等)の検査であること、等である。図20に示す例は、放射線検査を受ける患者のみを抽出し、放射線検査を受ける予定の順番、又は検査を受ける予定時刻に従って並べ替えた画面である。これにより、医療スタッフは、検査スケジュールが分かりやすいうえに、混雑状況も容易に把握することができる。

また、図20に示す検査別表示画面93では、各患者の現在位置情報を表示している。例えば「富士 零子」の場合、「2階南トイレ」に入室していることを示し、「富士 三郎」の場合、「待合室」に入室していることを示している。この現在位置情報は、患者位置情報取得部63で取得した最新の患者位置情報を用いている。なお、このような現在位置情報の表示は検査別表示画面93に限らず、上記各実施形態の表示画面で同様の表示を行ってもよい。また、現在位置情報としては、文字情報に限らず、図7に示すような位置情報のマップを表示画面に重畳表示させてもよく、場所を示す図形(屋内、トイレ、階段のマーク等)や、待機区域からの距離に応じて異なる色で表示する等表示態様を変えて表示させてもよい。

また、現在位置情報でまだ待機区域に進入している患者と、進入していない患者とがいる場合、順番を入れ替え可能としてもよい。図20に示す例では、「待合室」に入室している「富士 三郎」と、入室していない「富士 零子」がいる場合、担当検査部門のクライアント端末11からの編集要求により「富士 零子」と「富士 三郎」の順番を入れ替え、既に入室している「富士 三郎」の順番を先にすることができる。順番入れ替えの操作としては、上記各実施形態と同様に、各検査部門からの編集要求に制限すること、ドラッグおよびドロップ操作で行うことが好ましい。あるいは、順番を上げる又は順番を下げるボタンを各患者の識別情報付近に表示させ、これらのボタンをタッチ操作した場合、順番を変更できるようにしてもよい。

なお、患者位置情報を取得する構成としては、上記各実施形態では、患者Pが所持する携帯端末16、RFIDタグ、又は位置取得専用の端末から発信する電波を位置情報センサ14が受信する構成を例示しているが、これらに限定するものではなく、例えば、患者位置情報を取得する技術としては、上記各実施形態に記載したものに限定せず、IMES(indoor messaging system)、又はBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等屋内用の位置検出技術を利用することが好ましい。あるいは、患者の顔画像等を予め取得し、医療施設内に配置したカメラで撮像した画像から画像認識技術を用いて患者位置情報を取得してもよい。

上記各実施形態において、GUI制御部41、要求発行部42、要求受付部61、表示画面生成部62、患者位置情報取得部63、混雑状況算出部64、及び、検査時間情報蓄積部86等といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(Processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、GPU(graphical Processing Unit)、FPGA (Field Programmable Gate Array) 等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、各種の処理を実行するために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。

1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ、又はCPUとGPUの組み合わせ等)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。

さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた形態の電気回路(circuitry)である。

上記記載から、以下の付記項1に記載の診療支援装置を把握することができる。

[付記項1]

プロセッサを備え、 プロセッサは、 複数名の患者について、患者ごとに、患者の識別情報と診療プロセスとを対応付けて表示する表示画面を生成し、

医療施設内における患者の位置情報を取得し、

診療プロセスにおける診療を患者が受ける際の混雑状況を、取得した患者位置情報を用いて算出し、

算出された混雑状況を表示画面上に表示する診療支援装置。

10 診療支援システム

11 クライアント端末

12 診療支援装置

13 サーバ群

14 位置情報センサ

15 ネットワーク

16 携帯端末

17 医療施設

21 電子カルテサーバ

21A カルテデータベース

22 画像サーバ

22A 画像データベース

23 レポートサーバ

23A レポートデータベース

32 メモリ

33 ストレージ

34 通信部

35 接続回路

36 表示部

37 操作部

39 作動プログラム

41 GUI(graphical user interface)制御部

42 要求発行部

52 メモリ

53 ストレージ

54 通信部

55 接続回路

59 作動プログラム

61 要求受付部

62 表示画面生成部

63 患者位置情報取得部

64 混雑状況算出部

71 初期画面

72 スケジュール表示欄

73 メール表示欄

74 リスト表示欄

78 スクロールバー

79 スクロールバー

81 クリニカルフロー画面

82 混雑状況

85 診療支援装置

86 検査時間情報蓄積部

90 クリニカルフロー画面

91 図形

93 検査別表示画面

Claims (12)


  1. 複数名の患者について、前記患者ごとに、前記患者の識別情報と診療プロセスとを対応付けて表示する表示画面を生成する表示画面生成部と、

    医療施設内における前記患者の位置情報を取得する患者位置情報取得部と、

    前記診療プロセスにおける診療を前記患者が受ける際の混雑状況を、前記患者位置情報取得部により取得した患者位置情報を用いて算出する混雑状況算出部とを備え、

    前記混雑状況算出部により算出された前記混雑状況を前記表示画面上に表示する診療支援装置。

  2. 前記混雑状況算出部は、診療を受ける前に前記患者が進入する待機区域を予め設定しており、前記患者位置情報から前記待機区域に前記患者が進入している場合、前記混雑状況として前記待機区域に進入している全ての前記患者の人数である待機人数を算出する請求項1記載の診療支援装置。

  3. 前記混雑状況算出部は、前記待機人数を算出し、かつ前記表示画面生成部から前記診療プロセスにおける検査予定時刻の情報を取得し、前記待機区域に進入している前記患者を前記検査予定時刻が早い順に並べた順番を前記混雑状況として算出する請求項2記載の診療支援装置。

  4. 前記患者位置情報の履歴を用いて、前記診療プロセスを構成する検査ごとの検査所要時間及び検査待ち時間から構成される検査時間情報を蓄積する検査時間情報蓄積部を備えた請求項1ないし3のいずれか1項記載の診療支援装置。

  5. 前記検査時間情報蓄積部は、前記検査時間情報に、患者情報、検査内容情報、検査結果情報、検査実施者情報、検査機器情報、及び日時情報のうち少なくとも1つと対応付けて蓄積する請求項4記載の診療支援装置。

  6. 前記混雑状況算出部は、前記患者を予め複数の種類に分類し、前記検査時間情報を用いて統計処理することにより前記種類ごとの検査所要時間又は検査待ち時間を算出し、前記種類ごとの検査所要時間又は検査待ち時間を用いて全体検査所要時間又は全体検査待ち時間を前記混雑状況として算出する請求項4又は5記載の診療支援装置。

  7. 前記患者が受けた検査結果に対して早急な対応が必要と判断された場合、前記表示画面上に報知情報を表示する請求項1ないし6のいずれか1項記載の診療支援装置。

  8. 前記患者が受けた検査結果に対して早急な対応が必要と判断された場合、医療スタッフ又は前記患者が所持する端末に報知情報を送信する請求項1ないし7のいずれか1項記載の診療支援装置。

  9. 前記表示画面生成部は、前記診療プロセスを構成する検査のうち、所定条件を満たす特定の検査を受ける患者のみを抽出し、前記特定の検査を受ける予定の順番、又は前記特定の検査を受ける予定時刻に従って並べ替えた検査別表示画面を生成する請求項1ないし8のいずれか1項記載の診療支援装置。

  10. 前記表示画面上に、各患者の現在位置情報を表示する1ないし9のいずれか1項記載の診療支援装置。

  11. 前記表示画面生成部は、各検査部門からの編集要求があった場合、前記患者が診療を受ける予定時刻の修正、又は診療を受ける予定の順番の入れ替えを行う請求項1ないし10のいずれか1項記載の診療支援装置。

  12. 診療支援装置とクライアント端末とこれらを相互に通信可能に接続するネットワークとで構成される診療支援システムであって、

    複数名の患者について、前記患者ごとに、前記患者の識別情報と診療プロセスとを対応付けて表示する表示画面を生成する表示画面生成部と、

    医療施設内における前記患者の位置情報を取得する患者位置情報取得部と、

    前記診療プロセスにおける診療を前記患者が受ける際の混雑状況を、前記患者位置情報取得部により取得した患者位置情報を用いて算出する混雑状況算出部とを備え、

    前記混雑状況算出部により算出された前記混雑状況を前記表示画面上に表示する診療支援システム。
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