WO2022054249A1

WO2022054249A1 - 情報管理装置、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体

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Publication number: WO2022054249A1
Application number: PCT/JP2020/034555
Authority: WO
Inventors: 嘉之衛藤
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 2020-09-11
Filing date: 2020-09-11
Publication date: 2022-03-17
Also published as: JPWO2022054249A1

Abstract

情報管理装置（１０）は、人物特定部（１１０）、追跡情報生成部（１１１）、ラベル情報生成部（１１２）、判定部（１１３）および出力部（１１４）を有する。人物特定部（１１０）は、予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する。追跡情報生成部（１１１）は、人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する。ラベル情報生成部（１１２）は、人物特定情報に含まれる複数の人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成する。判定部（１１３）は、追跡情報とラベル情報とに基づいて、人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する。出力部（１１４）は、判定の結果を出力する。

Description

情報管理装置、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体

　本発明は情報管理装置、方法及びプログラムに関する。

　感染症の感染拡大を防止するために、個人の体調を管理したり、個人の行動を追跡して他人との接触履歴や感染リスクを分析したりする様々な技術が提案されている。

　例えば、特許文献１に記載の体調管理装置は、特定された個人について取得した生体情報の計測値と、当該個人について予め蓄積された生体情報の統計値とに基づいて当該個人の体調判定を行い、体調判定の結果に基づいて個人の管理制御を行う。

　また例えば、特許文献２に記載の情報提供システムは、端末の移動経路を分析し、端末の利用者の感染症への感染リスクの有無を判定し、感染リスクがあると判定された利用者の端末に対してリスク通知を送信する。

　また例えば、特許文献３に記載の感染通知装置は、移動端末から行動履歴を収集して、感染者のユーザＩＤを含む行動履歴に基づき、指定期間内に、同一空間内の危険エリア範囲内に存在した移動端末のユーザＩＤを特定して警告情報を通知する。

特開２０１９－１９２０３５号公報特開２０１５－１６１９８７号公報特開２０１２－１９８７１７号公報

　しかしながら、上述の接触履歴や感染リスクの分析を行う場合、その計算量が膨大になり、処理に掛かる時間やコストが増大する虞がある。

　本開示はこのような課題を鑑みてなされたものであり、効率よく処理を行う情報管理装置等を提供することを目的とする。

　本開示の１実施形態にかかる情報管理装置は、人物特定手段、追跡情報生成手段、ラベル情報生成手段、判定手段および出力手段を有する。人物特定手段は、予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する。追跡情報生成手段は、人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する。ラベル情報生成手段は、人物特定情報に含まれる複数の人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成する。判定手段は、追跡情報とラベル情報とに基づいて、人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する。出力手段は、判定の結果を出力する。

　本開示の１実施形態にかかる情報管理方法は、以下の方法をコンピュータが実行する。コンピュータは、予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する。コンピュータは、人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する。コンピュータは、人物特定情報に含まれる複数の人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成する。コンピュータは、追跡情報とラベル情報とに基づいて、人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する。コンピュータは、判定の結果を出力する。

　本開示の１実施形態にかかるプログラムは、コンピュータに、以下のステップを実行させるものである。コンピュータは、予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する。コンピュータは、人物特定情報に含まれる複数の人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成する。コンピュータは、追跡情報とラベル情報とに基づいて、人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する。コンピュータは、判定の結果を出力する。

　本開示によれば、効率よく処理を行う情報管理装置、情報管理方法およびプログラムを提供することができる。

実施形態１にかかる情報管理装置の構成を示すブロック図である。実施形態１にかかる情報管理方法を示すフローチャートである。実施形態２にかかる情報管理装置の構成を示すブロック図である。属性情報の例を示す表である。判定結果の第１の表示例を示す図である。判定結果の第２の表示例を示す図である。判定結果の第３の表示例を示す図である。実施形態３にかかる情報管理システムの構成を示すブロック図である。実施形態３にかかる情報管理装置の構成を示すブロック図である。認証装置の構成を示すブロック図である。登録端末の構成を示すブロック図である。実施形態３にかかる情報管理方法を示すフローチャートである。

　以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。

　＜実施形態１＞
　図１を参照して実施形態１について説明する。図１は、実施形態１にかかる情報管理装置１０の構成を示すブロック図である。情報管理装置１０は、所定の施設において、人物を特定し、特定した人物が感染症の濃厚接触者であるか否かを判定し、判定の結果を出力する。情報管理装置１０は、コンピュータ、スマートフォンまたはタブレット端末などであってもよいし、後述する機能を実現するための回路基板を有するその他の機器であってもよい。実施形態１にかかる情報管理装置１０は、人物特定部１１０、追跡情報生成部１１１、ラベル情報生成部１１２、判定部１１３および出力部１１４を有する。

　人物特定部１１０は、予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する。人物特定部１１０は、例えば、情報管理装置１０が人物の顔画像を含む画像データを取得する場合には、所定の施設に設置されたカメラが撮影した顔画像のデータから顔画像の特徴量を算出し、算出した特徴量に応じて人物を識別可能に特定する。そして人物特定部１１０は、複数の人物について特定を行い、特定した人物それぞれに関する情報から人物特定情報を生成する。すなわち人物特定情報は、情報管理装置１０が人物の特定を行うために必要な情報が含まれる。

　人物特定部１１０は、上述の手法の他に、例えば、それぞれの人物が所持する個人端末における固有識別情報から人物を特定するものであってもよい。この場合、施設内に複数の無線通信アクセスポイントが設置されており、情報管理装置１０は、この無線通信アクセスポイントを介して、個人端末から固有識別情報を読み取るものであってもよい。個人端末とは、例えば人物が所有するスマートフォン、ウェアラブル端末または人物が携帯するＩＣタグ付きのＩＤカード等である。すなわち、人物特定部１１０は、個人端末における固有識別情報を特定することにより、人物を特定するものとしてもよい。なお、人物特定部１１０は、上述の画像データおよび、上述の個人端末の固有識別情報の両方を取得し、これらの情報から人物を特定してもよい。

　追跡情報生成部１１１は、人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する。追跡情報は、特定した顔画像や個人端末の位置情報と、その位置に存在していた時刻の情報とを含む。位置情報は、画像データを解析することにより算出されてもよいし、個人端末と通信する複数の無線通信アクセスポイントとの通信状況から三角測量によって算出されてもよい。なお、追跡情報生成部１１１は、測定した位置情報と施設の地図情報とを対応させることができる。追跡情報は、施設の地図情報を含んでいてもよい。

　ラベル情報生成部１１２は、人物特定情報に含まれる複数の人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成する。本開示において、ラベルとは、例えば特定した人物が所定の感染症の「感染者」であることや、この感染症の免疫証明を保有している「免疫証明保有者」であること、あるいは、上述の感染者および免疫証明保有者のいずれにも該当しない「非該当者」であることを示す情報である。またラベル情報とは、上述のラベルと特定した人物とを紐づけた情報である。ラベル情報生成部１１２は、例えば、情報管理装置１０を管理する管理者の操作を受け付け、受け付けた操作により、特定した人物それぞれにラベルを紐づける。なお、ラベルは、上述の３種類の他に、「濃厚接触者」、「２次接触者」などが含まれていてもよいし、その他、感染症に関する情報を含んでいてもよい。なお、「免疫証明保有者」は、所定の感染症に対する感染リスクの低さを示す情報を付与された者である。免疫証明保有者は、例えば、感染症のウイルスに対する抗体を有している者を含み得る。「免疫証明」は、「抗体証明」と言い換えられてもよい。

　判定部１１３は、追跡情報とラベル情報とに基づいて、人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する。すなわち、判定部１１３は、特定した人物それぞれの施設における位置の変化、あるいは移動履歴を取得する。また判定部１１３は、特定した人物に紐づくラベルを取得する。さらに判定部１１３は、人物同士の距離を推定する。

　そして、判定部１１３は上述の情報から、感染者の濃厚接触者を判定する。このとき判定部１１３は、感染者の周囲に存在する人物を検出し、検出した人物のラベルが「非該当者」であるか否かを判定する。なおここで、判定部１１３は、免疫証明保有者の感染リスクを鑑みて、免疫証明保有者を濃厚接触者であると判定しないように設定されている。判定部１１３は、感染者と非該当者との距離が予め設定された閾値未満であるかを判定する。また判定部１１３は、感染者と非該当者とが、予め設定された閾値未満の距離にあった時間を測定する。そして、１人の非該当者が、予め設定された距離未満、且つ、予め設定された期間以上、感染者の近くに存在していた場合、判定部１１３は、その非該当者を濃厚接触者であると判定する。判定部１１３は、判定の結果を出力部１１４に供給する。

　出力部１１４は、判定部１１３から判定の結果を受け取ると、受け取った判定の結果を、所定の出力先に出力する。出力先は、例えば所定の表示装置である。

　以上、実施形態１にかかる情報管理装置１０の構成について説明した。情報管理装置１０が有する各構成は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路（circuitry）、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されてもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）、ＦＰＧＡ（field-programmable gate array）等を用いることができる。

　情報管理装置１０は、記憶部（不図示）を有し、本実施形態に係る方法を実行するためのコンピュータプログラム（以降、単にプログラムとも称する）が記憶されていてもよい。プロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムをメモリへ読み込ませ、当該プログラムを実行するものであってもよい。

　情報管理装置１０の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、情報管理装置１０の機能がＳａａＳ（Software as a Service）形式で提供されてもよい。

　次に、図２を参照して、情報管理装置１０が行う処理について説明する。図２は、実施形態１にかかる情報管理方法を示すフローチャートである。

　まず、人物特定部１１０は、予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する（ステップＳ１１）。

　次に、追跡情報生成部１１１は、人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する（ステップＳ１２）。

　次に、ラベル情報生成部１１２は、人物特定情報に含まれる複数の人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成する（ステップＳ１３）。

　次に、判定部１１３は、追跡情報とラベル情報とに基づいて、人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する（ステップＳ１４）。

　次に、出力部１１４は、判定の結果を出力する（ステップＳ１５）。

　以上、情報管理装置１０が行う処理について説明したが、図２に説明した情報管理装置１０が実行する処理は、情報管理装置１０が実行する処理の一例である。本実施形態における情報管理装置１０は、例えば、ステップＳ１２とステップＳ１３とが逆であってもよいし、並行して行われてもよい。

　以上、実施形態１について説明した。上述のとおり、実施形態１にかかる情報管理装置１０において、判定部１１３は、ラベル情報を加味したうえで濃厚接触者の判定を行う。具体的には、判定部１１３は、免疫証明保有者を濃厚接触者であるか否かの判定をする対象から除外する。これにより、判定部１１３は、免疫証明保有者についての処理を省略できる。このように、判定部１１３は、ラベル情報に応じて、濃厚接触者の判定処理を効率化できる。よって、本実施形態によれば、効率よく処理を行う情報管理装置、情報管理方法およびプログラムを提供することができる。
　＜実施形態２＞
　次に、実施形態２について説明する。図３は、実施形態２にかかる情報管理装置２０の構成を示すブロック図である。情報管理装置２０は、画像データ取得部１１５および記憶部１２０を有する点が、実施形態１と異なる。また情報管理装置２０は、施設９００に設置されている監視カメラ８００に通信可能に接続している。施設９００は、例えば複数の従業員が勤務するオフィス、倉庫または工場等である。情報管理装置２０は、施設９００において、人物を特定し、特定した人物が感染症の濃厚接触者であるか否かを判定し、判定の結果を出力する。以下に、各構成における実施形態１と異なる点について説明する。

　画像データ取得部１１５は、監視カメラ８００から画像データを取得する。画像データ取得部１１５は、取得した画像データを、人物特定部１１０に供給する。なお、監視カメラ８００は１個でもよいし、２個以上であってもよい。以降の説明において、複数の監視カメラを総称して、監視カメラ８００と称することもある。画像データ取得部１１５は、監視カメラ８００から取得する画像データを、施設９００の地図情報と対応させることができる態様により取得する。

　情報管理装置２０において、人物特定部１１０は、画像データ取得部１１５から画像データを受け取ると、受け取った画像データから人物を特定する。具体的には、本実施形態における人物特定部１１０は、画像データから人物の生体情報を抽出し、抽出した生体情報と、後述する記憶部１２０が記憶する属性情報１２１とを照合する。そして人物特定部１１０は、生体情報にかかる人物と属性情報１２１に含まれる人物ＩＤとを紐づけることにより人物を特定する。生体情報は例えば、顔画像の特徴情報である。

　追跡情報生成部１１１は、複数の画像データから、人物特定部１１０が特定した人物の顔画像の移動履歴を検出する。そして追跡情報生成部１１１は、検出した移動履歴から、人物の追跡情報を生成する。人物の追跡情報には、時刻情報およびその時刻における人物の位置情報が含まれる。

　判定部１１３は、人物同士の距離を推定し、推定した距離が予め設定された閾値未満であって、且つ、予め設定された期間以上の状態を、濃厚接触状態であると判定する。判定部１１３は、感染者と濃厚接触状態にあった人物を、濃厚接触者であると判定する。判定部１１３は、濃厚接触者と濃厚接触状態にあった人物を、２次接触者であると判定する。判定部１１３は、２次接触者と濃厚接触状態にあった人物を、３次接触者であると判定する。なお、判定部１１３は、同様の手法により、４次接触者を判定してもよい。

　記憶部１２０は、フラッシュメモリ、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）またはＳＳＤ（Solid State Drive）等の不揮発性メモリを含む記憶装置であって、少なくとも属性情報１２１を記憶している。属性情報１２１は、情報管理装置２０が特定する人物それぞれに紐づく情報である。すなわち属性情報１２１は、人物特定情報を含む。なお本実施形態において、人物特定情報は、人物の生体情報を含む。

　また属性情報は、人物特定情報に紐づく種々の情報を含み得る。例えば属性情報１２１は、ラベル情報を含む。また属性情報は、人物のプロファイル情報を含んでいてもよい。プロファイル情報は、例えば人物の氏名、従業員番号、人物が所持する個人端末の識別情報および人物の電子メールアドレスなどを含んでいてもよい。また属性情報１２１は、人物の既往歴、服薬状況等を含んでいてもよい。記憶部１２０に含まれる情報は、情報管理装置２０を管理する管理者の操作により更新され得る。管理者による操作は、情報管理装置２０と通信可能に接続している所定の操作端末を介して実行されてもよい。この場合、所定の操作端末から情報管理装置２０へ属性情報を更新するための情報が供給されてもよい。

　次に、図４を参照して属性情報の例について説明する。図４は、属性情報の例を示す表である。図４に示す表には、人物ＩＤ（identification, identifier）と、人物ＩＤに紐づく人物特定情報およびラベルが示されている。図４の表において、例えば、人物ＩＤが「Ｐ１１」の情報には、「顔特徴情報１１」が紐づいている。なお、以降の説明において、人物ＩＤがＰ１１の人物を、人物Ｐ１１と称する。人物Ｐ１１の情報にはさらに、「非該当」のラベルが紐づいている。

　同様に、人物Ｐ１２の情報には、人物特定情報としての「顔特徴情報１２」と、「免疫証明保有」のラベルが紐づいている。人物Ｐ１３の情報には、人物特定情報としての「顔特徴情報１３」と、「非該当」のラベルが紐づいている。人物Ｐ１０の情報には、人物特定情報としての「顔特徴情報１０」が紐づいている。また人物Ｐ１０のラベルは、「非該当」から「感染者」に更新されている。なお、ラベルの更新に際して、記憶部１２０は、ラベルが更新された日時を併せて記憶できる。これにより、情報管理装置１０は、日時に応じた濃厚接触者等の判定を行うことができる。

　図４に示す属性情報を有する情報管理装置２０は、監視カメラ８００から画像データを取得する。画像データを取得した人物特定部１１０は、画像データに含まれる顔画像を抽出したうえで、顔画像の特徴情報を算出する。そして人物特定部１１０は、算出した特徴情報と、図４に示す属性情報における人物特定情報とを照合し、対応する人物ＩＤを検出する。このようにして、人物特定部１１０は、画像データに含まれる人物と、属性情報の人物ＩＤとを紐づける。そして、ラベル情報生成部１１２は、図４に示す属性情報から、人物ＩＤとラベルとを利用してラベル情報を生成する。情報管理装置２０は、人物ＩＤが「Ｐ１０」のラベルが更新された後に、濃厚接触者の判定を行うものとする。

　次に、図５を参照して、情報管理装置２０が出力する判定結果について説明する。図５は、判定結果の第１の表示例を示す図である。図５に示す判定結果は、出力部１１４が所定のディスプレイに表示する。図５に示す判定結果の例は、図４の属性情報に対応している。すなわち、図５は、図４に示した属性情報において、人物Ｐ１０が感染症の感染者であることが明らかになった後に、濃厚接触者の判定を行った結果を示すものである。

　図５は、複数の人物が樹形図により示されている。最も上の位置には人物Ｐ１０が示されている。人物Ｐ１０は、感染症の感染が確認された感染者である。判定部１１３は、感染者である人物Ｐ１０の濃厚接触者、２次接触者および３次接触者を判定して表示する。

　感染者である人物Ｐ１０の下には、予め設定された距離未満、且つ、予め設定された期間以上、人物Ｐ１０の近くに存在していた人物として、人物Ｐ１１および人物Ｐ１２が示されている。人物Ｐ１０と人物Ｐ１１とは実線により接続されており、人物Ｐ１０と人物Ｐ１２とは点線により接続されている。実線により人物Ｐ１０と接続されている人物Ｐ１１のラベルは「非該当」である。そのため、判定部１１３は、人物Ｐ１１を濃厚接触者と判定している。一方、点線により人物Ｐ１０と接続されている人物Ｐ１２のラベルは「免疫証明保有」である。そのため、判定部１１３は、人物Ｐ１２を濃厚接触者と判定していない。

　濃厚接触者と判定された人物Ｐ１１の下には、予め設定された距離未満、且つ、予め設定された期間以上、人物Ｐ１１の近くに存在していた人物として、人物Ｐ２１、人物Ｐ２２および人物Ｐ２３が示されている。人物Ｐ１１と人物Ｐ２１とは実線により接続され、人物Ｐ１１と人物Ｐ２２とは実線により接続され、人物Ｐ１１と人物Ｐ２３とは点線により接続されている。実線により人物Ｐ１１と接続されている人物Ｐ２１および人物Ｐ２２のラベルは「非該当」である。そのため、判定部１１３は、人物Ｐ２１および人物Ｐ２２を２次接触者と判定する。一方、点線により人物Ｐ１１と接続されている人物Ｐ２３のラベルは「免疫証明保有」である。そのため、判定部１１３は、人物Ｐ２３を２次接触者と判定しない。

　以下、２次接触者と判定された人物Ｐ２１および人物Ｐ２２の下には、予め設定された距離未満、且つ、予め設定された期間以上、人物Ｐ２１または人物Ｐ２２の近くに存在していた人物として人物Ｐ３１、人物Ｐ３２および人物Ｐ３３が示されている。人物Ｐ３１および人物Ｐ３２のラベルは「非該当」であり、人物Ｐ２１と実線により接続されている。すなわち、判定部１１３は、人物Ｐ３１および人物Ｐ３２を、３次接触者と判定している。一方、人物Ｐ３３のラベルは「免疫証明保有」である。そのため、判定部１１３は、Ｐ３３を３次接触者と判定しない。

　以上、判定結果の第１の表示例について説明した。判定部１１３は、免疫証明保有のラベルを有する人物（すなわち免疫証明保有者）を、濃厚接触者、２次接触者または３次接触者と判定しないように設定されている。そのため、判定部１１３は、免疫証明保有者の近くに存在した人物に対して２次接触者または３次接触者であることを判定しない。そのため情報管理装置２０は、濃厚接触者、２次接触者および３次接触者を判定する処理を効率よく実行できる。

　なお、上述の表示例においては、説明の便宜上、免疫証明保有者を表示したが、判定の結果の表示は、免疫証明保有者を含まなくてもよい。判定部１１３は、予め設定された距離未満、且つ、予め設定された期間以上、感染者等の近くに存在した人物を検出した後に、各人物のラベルに応じて濃厚接触者等を判定してもよい。判定部１１３は、各人物のラベルを検出し、免疫証明保有者を除外した後に、予め設定された距離未満、且つ、予め設定された期間以上、感染者の近くに存在した人物を判定してもよい。また、判定結果の表示の態様は、図５に示したものに限られない。例えば、判定結果は、濃厚接触者等のリストを表示するものであってもよい。

　次に、図６を参照して判定結果の別の表示例を説明する。図６は、判定結果の第２の表示例を示す図である。図６に示す判定結果は、出力部１１４が所定のディスプレイに出力する。図６には、施設９００の平面図が示されている。施設９００は、区形状であり、左下に出入口９０１を有する。また施設９００は、監視カメラ８０１～８０４がそれぞれ離れて設置されている。監視カメラ８０１～８０４は、図３に示す監視カメラ８００に含まれるものであって、施設９００に存在する人物を撮影する。

　施設９００内には、軌跡情報Ｔ１０、軌跡情報Ｔ１１および軌跡情報Ｔ２１が示されている。軌跡情報Ｔ１０は、一点鎖線により示されている曲線であって、施設９００における人物Ｐ１０の移動履歴をプロットしたものである。軌跡情報Ｔ１０によれば、人物Ｐ１０は、出入口９０１から施設９００に入り、円で示した領域Ａ１０を経由して、出入口９０１から施設９００を出ている。

　軌跡情報Ｔ１１は、二点鎖線により示された曲線であって、施設９００における人物Ｐ１１の移動履歴をプロットしたものである。人物Ｐ１１は、領域Ａ１０において、人物Ｐ１０と濃厚接触状態となった。そのため軌跡情報Ｔ１１は、人物Ｐ１１が濃厚接触者となった後の、人物Ｐ１１の移動履歴をプロットしたものとなっている。軌跡情報Ｔ１１によれば、人物Ｐ１１は、領域Ａ１０から領域Ａ１１を経由して出入口９０１に向かい、施設９００を出ている。

　軌跡情報Ｔ２１は、点線により示された曲線であって、施設９００における人物Ｐ２１の移動履歴をプロットしたものである。人物Ｐ２１は、領域Ａ１１において、人物Ｐ１１と濃厚接触状態となった。そのため軌跡情報Ｔ２１は、人物Ｐ２１が２次接触者となった後の、人物Ｐ２１の移動履歴をプロットしたものとなっている。軌跡情報Ｔ２１によれば、人物Ｐ２１は、領域Ａ１１から出入口９０１に向かい、施設９００を出ている。

　以上、判定結果の第２の表示例について説明した。第２の表示例は、感染者および感染リスクが高い人物の軌跡情報を施設９００に重畳して表示するものである。なお、上述の表示例では、理解を容易にするため、感染者、濃厚接触者および２次接触者の例を１つずつ挙げたが、出力部１１４が表示する判定結果は、判定部１１３が判定する全ての結果を表示できる。出力部１１４は、ユーザの操作により、選択された軌跡情報を表示するものであってもよい。

　軌跡情報は、時刻情報を含む。そのため、図にされた表示は、例えば表示されている軌跡の一点が選択されると、選択された点に人物が存在していた時刻が表示されてもよい。これにより、例えば、ユーザは、選択された軌跡情報にかかる人物が濃厚接触状態となった時刻および場所を直感的に把握できる。情報管理装置２０を利用するユーザは、図６に示す表示を参照することにより、例えば、感染症の原因となるウイルスを消毒する作業を効率よく行うことができる。なお、上述の表示は、軌跡情報が選択されると、選択された軌跡にかかる人物の属性情報が表示されてもよい。これによりユーザは軌跡情報にかかる人物を容易に認識できる。

　次に、図７を参照して判定結果の表示例をさらに説明する。図７は、判定結果の第３の表示例を示す図である。図７に示す判定結果は、出力部１１４が所定のディスプレイに出力する。図７に示す表示例において、出力部１１４は、感染者の滞留期間に応じた重み付けを含む軌跡情報を出力する。図７には、施設９００の平面図が示されている。施設９００は、内部が複数のセグメント９０２に分割されている。セグメント９０２は、施設９００の内部を複数の区画（セグメント）に分割したものである。出力部１１４は、セグメントごとに、人物の滞留期間の長さに応じた表示をする。

　図７は、人物Ｐ１０の移動軌跡である軌跡情報Ｔ１０が示されている。軌跡情報Ｔ１０が重なるセグメント９０２は、軌跡情報Ｔ１０が重ならないセグメント９０２よりも、濃く表示されている。また例えば領域Ａ１０と重なるセグメント９０２Ａは、軌跡情報Ｔ１０に重なり、セグメント９０２Ａに隣接するセグメント９０２Ｂより濃く表示されている。これは、セグメント９０２Ａにおいて、人物Ｐ１０が相対的に長い期間留まっていたことを示している。

　以上、判定結果の第３の表示例について説明した。第３の表示例は、感染者等が滞留した期間に応じた重み付けを含む情報を表示するものである。なお、上述の表示例は、人物Ｐ１０のものを示したが、出力部１１４は、特定する人物それぞれの軌跡情報を表示可能である。また出力部１１４は、特定する人物の軌跡情報を選択して表示できる。情報管理装置２０を利用するユーザは、図７に示す表示を参照することにより、例えば、感染症の原因となるウイルスを消毒する作業を効率よく行うことができる。なお、図７に示した表示例は、軌跡情報Ｔ１０が省略されてもよい。すなわちこの場合、出力部１１４は、ラベル情報と追跡情報とから、感染者等が存在していた領域に対して、感染者の滞留期間に応じた重み付けを行い、重み付けされた領域の情報を含む地図情報を出力する。

　以上、実施形態１について説明した。本実施形態によれば、効率よく処理を行う情報管理装置、情報管理方法およびプログラムを提供することができる。

　＜実施形態３＞
　次に、実施形態３について説明する。図８は、実施形態３にかかる情報管理システム１の構成を示すブロック図である。情報管理システム１は、情報管理装置３０を含む複数の装置が通信可能に接続された構成を有している。情報管理システム１は、情報管理装置３０、認証装置２００、登録端末６００および監視カメラ８００を有する。情報管理システム１が有する構成のそれぞれは、ネットワーク５００に接続している。本実施形態における施設９００は、任意の人物が訪れる施設であってもよい。すなわち、施設９００は、公園、遊園地、劇場、ショッピングモール、駅など不特定多数の人物が訪れる場所を含む。

　情報管理装置３０は、認証装置２００、登録端末６００および監視カメラ８００と通信可能に接続している。情報管理装置３０は、監視カメラ８００から画像データを受け取り、受け取った画像データを利用して認証装置２００に人物の認証を実行させる。認証装置２００は認証の結果を情報管理装置３０に送信する。

　認証が成功した場合、情報管理装置３０は、認証にかかる人物を特定する。一方、認証が成功しなかった場合、情報管理装置３０は、画像データから取得した人物の生体情報を抽出し、この生体情報に対して人物ＩＤを付与し、生体情報にかかる属性情報を生成する。これにより情報管理装置３０は、認証が成功しなかった人物を、抽出した生体情報を利用して特定する。情報管理装置３０は、上述のように人物の特定を行い、特定した人物にかかるラベル情報および追跡情報を生成する。そして、所定の操作により、濃厚接触者等の判定を行う。

　また情報管理装置３０は、登録端末６００から人物の人物特定情報および属性情報を受け取る。情報管理装置３０は、人物が特定できた場合に、登録端末６００から受け取った属性情報を、自機が記憶する属性情報に反映させる。具体的には例えば、情報管理装置３０は、登録端末６００から施設９００を利用する人物の認証にかかる生体情報と、その人物のラベル情報と、を受け取る。そして生体情報を認証装置２００に認証させる。認証が成功すると、情報管理装置３０は、認証にかかる人物のラベル情報を更新する。これにより、例えば、施設９００を利用した人物が、施設９００を利用した後に感染症の感染者であったことが判明した場合には、その人物は、登録端末６００を介して、情報管理装置３０に対してラベル情報の更新をすることができる。

　情報管理装置３０は、判定結果を、登録端末６００に出力してもよい。この場合、例えば情報管理装置３０は、登録端末６００から受け取った人物特定情報に関連する判定の結果のみを、登録端末６００に出力できる。このような構成により、情報管理装置３０は、個人情報のセキュリティレベルの低下を抑制しつつ、濃厚接触者等の判定結果を出力できる。

　認証装置２００は、情報管理装置３０から画像データを受け取り、受け取った画像データから顔認証を行う。認証装置２００は、受け取った画像データに対する認証の結果を、情報管理装置３０に送信する。

　登録端末６００は、ネットワーク５００を介して情報管理装置３０に接続し、人物の人物特定情報および属性情報を供給する。登録端末６００は例えば施設９００を利用した人物が所持するスマートフォンであってもよい。登録端末６００は例えば施設９００を利用した人物を診察する医療機関が有するコンピュータであってもよい。また登録端末６００は、施設９００を利用した人物の健康状態を管理する公共施設等が有するコンピュータであってもよい。なお、登録端末６００は、１つでも２つ以上でもよい。また登録端末６００が複数の場合、その端末の種類は、上述のスマートフォンやコンピュータなど、複数の種類が存在してもよい。

　また上述の通り、登録端末６００は、情報管理装置３０から判定結果を受け取ってもよい。例えば、登録端末６００が特定の人物が所持するスマートフォンである場合、その特定の人物は、自身が非該当者である旨を情報管理装置３０に登録するとともに、情報管理装置３０から、自身が濃厚接触者等であるか否かの判定結果を受け取ることが出来る。

　以上、情報管理システム１および情報管理システム１が有する各構成の概要について説明した。情報管理システム１によれば、施設９００を利用した人物が施設９００を利用した後にラベル情報を更新できる。

　次に、図９を参照して、情報管理装置３０の構成について説明する。図９は、実施形態３にかかる情報管理装置３０の構成を示すブロック図である。情報管理装置３０は、登録受付部１１６を有する点が、実施形態２と異なる。以下に、各構成における実施形態２と異なる点について説明する。

　人物特定部１１０は、画像データ取得部１１５から画像データを受け取ると、画像データから人物の顔画像を抽出する。そして人物特定部１１０は、顔画像を認証装置２００に供給し、認証装置２００に認証させる。認証が成功した場合、人物特定部１１０は、認証にかかる顔特徴情報を属性情報１２１に紐付ける。一方、認証が成功しない場合、認証装置２００は、抽出した顔特徴情報に新たに人物ＩＤを付与して、人物特定部１１０に供給する。そこで人物特定部１１０は、新たに人物ＩＤが付与された顔特徴情報を属性情報１２１に追加する。

　登録受付部１１６は、登録端末６００から登録情報を受け付ける。登録情報は、所定の人物に付随する人物特定情報およびラベル情報を含む。すなわち、情報管理装置３０は、登録端末６００から登録情報を受け付けることにより、特定された人物が感染者、免疫証明保有者、または非該当者のいずれであるか、という情報を取得する。登録受付部１１６は、登録情報を受け付けると、受け付けた登録情報を、属性情報に反映させる。

　本実施形態における記憶部１２０は、登録情報に基づいて、属性情報を更新する。すなわち、記憶部１２０は、登録受付部１１６が受け付けた登録情報に対応する属性情報を、受け付けた登録情報に応じて、更新して記憶する。具体的には例えば、記憶部１２０は、特定された人物の、ラベル情報を更新する。

　次に、図１０を参照して、認証装置２００について説明する。図１０は、認証装置２００の構成を示すブロック図である。認証装置２００は、顔認証を行う装置である。認証装置２００は、顔特徴ＤＢ２１０、顔検出部２２０、特徴点抽出部２３０、生体情報登録部２４０及び認証部２５０を有する。

　顔特徴ＤＢ２１０は、ユーザＩＤと当該ユーザの顔特徴情報とを対応付けて記憶する顔特徴データベースである。顔検出部２２０は、画像データから顔領域を検出し、特徴点抽出部２３０に出力する。特徴点抽出部２３０は、顔検出部２２０が検出した顔領域から特徴点を抽出し、生体情報登録部２４０に顔特徴情報を出力する。顔特徴情報は、抽出した特徴点の集合である。

　生体情報登録部２４０は、顔特徴情報の登録に際して、人物ＩＤを新規に発行する。生体情報登録部２４０は、発行した人物ＩＤと、登録画像から抽出した顔特徴情報と、を対応付けて顔特徴ＤＢ２１０に登録する。認証部２５０は、顔画像から抽出された顔特徴情報と、顔特徴ＤＢ２１０内の顔特徴情報と、の照合を行う。認証部２５０は、顔特徴情報が一致している場合、顔認証が成功したと判断し、顔特徴情報が不一致の場合、顔認証が成功したと判断しない。認証部２５０は、顔認証の成否を情報管理装置１０に返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。

　認証部２５０は、顔認証に成功した場合、当該成功した顔特徴情報に対応付けられた人物ＩＤを特定し、特定された人物ＩＤと認証成功の旨とを含めた認証結果を情報管理装置１０に返信する。一方、認証部２５０は、顔認証に成功したと判断しない場合、当該顔特徴情報に対応付けられた人物ＩＤを新たに発行し、顔特徴情報と人物ＩＤとを含めた認証結果を情報管理装置１０に供給する。

　次に、図１１を参照して、登録端末６００について説明する。図１１は、登録端末６００の構成を示すブロック図である。図１１に示す登録端末６００は、端末カメラ６１０、記憶部６２０、通信部６３０、表示部６４０および端末制御部６５０を有する。

　端末カメラ６１０は、人物の顔画像を撮影するための撮影装置である。記憶部６２０は、登録端末６００の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部６３０は、ネットワーク５００との通信インタフェースである。表示部６４０は、ユーザに対して顔認証結果や、濃厚接触者等の判定結果等を表示する表示装置である。端末制御部６５０は、登録端末６００が有するハードウェアの制御を行う。

　登録端末６００は、このような構成により、人物の顔画像を撮影して画像データを生成し、生成した画像データとともに、その人物の属性情報を情報管理装置３０に供給する。これにより、登録端末６００は、施設９００を利用した人物が施設９００を利用した後に、情報管理装置３０に対して属性情報を供給できる。またこれにより、登録端末６００は、施設９００を利用した人物が施設９００を利用した後に、情報管理装置３０から濃厚接触者等の判定を受け取ることが出来る。

　次に、図１２を参照して、本実施形態における処理の流れの例を説明する。図１２は、実施形態３にかかる情報管理方法を示すフローチャートである。図１２に示すフローチャートは、登録端末６００から登録情報を受け付ける場合における情報管理装置３０の処理を示したものである。

　まず、情報管理装置３０の登録受付部１１６は、登録端末６００から登録情報を受け付ける（ステップＳ２１）。

　次に、登録受付部１１６は、受け付けた登録情報から属性情報１２１を更新する（ステップＳ２２）。

　次に、ラベル情報生成部１１２は、更新された属性情報１２１からラベル情報を生成する（ステップＳ２３）。

　次に、判定部１１３は、更新されたラベル情報を用いて、特定した人物それぞれが濃厚接触者であるか否かを判定する（ステップＳ２４）。

　次に、出力部１１４は、判定結果を出力する（ステップＳ２５）。判定結果は、情報管理装置３０に出力してもよいし、登録情報を受け付けた登録端末６００に出力してもよい。また、出力部１１４は、これに加えて、ラベル情報が更新された後に、新たに濃厚接触者等であると判定された人物に対して、判定結果を出力してもよい。この場合、例えば出力部１１４は、属性情報１２１に登録されている人物それぞれの連絡手段を参照し得る。

　以上、実施形態３について説明したが、実施形態３にかかる情報管理システム１は、上述の構成に限られない。情報管理システム１は、情報管理装置３０と認証装置２００とが一体となった構成であってもよい。本実施形態によれば、効率よく処理を行う情報管理装置、情報管理方法およびプログラムを提供することができる。

　なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体（例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ）、光磁気記録媒体（例えば光磁気ディスク）、ＣＤ－ＲＯＭ（Read Only Memory）ＣＤ－Ｒ、ＣＤ－Ｒ／Ｗ、半導体メモリ（例えば、マスクＲＯＭ、ＰＲＯＭ（Programmable ROM）、ＥＰＲＯＭ（Erasable PROM）、フラッシュＲＯＭ、ＲＡＭ（Random Access Memory））を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。

　なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。

　上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
（付記１）
　予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する人物特定手段と、
　前記人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する追跡情報生成手段と、
　前記人物特定情報に含まれる複数の前記人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成するラベル情報生成手段と、
　前記追跡情報と前記ラベル情報とに基づいて、前記人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する判定手段と、
　前記判定の結果を出力する出力手段と、を備える
情報管理装置。
（付記２）
　前記ラベル情報生成手段は、前記人物特定情報に含まれる複数の前記人物の情報に対して、感染者、免疫証明保有者、または非該当者のいずれかをそれぞれ紐付け、
　前記判定手段は、前記追跡情報と前記ラベル情報とに基づいて、前記非該当者が濃厚接触者であるか否かを判定する、
付記１に記載の情報管理装置。
（付記３）
　前記判定手段は、人物同士の距離を推定し、推定した距離が予め設定された閾値未満であって、且つ、予め設定された期間以上の状態を、濃厚接触状態であると判定し、前記人物が前記濃厚接触状態にあったか否かに基づいて、前記濃厚接触者を判定する、
付記１または２に記載の情報管理装置。
（付記４）
　前記判定手段は、前記感染者と前記濃厚接触状態にあった前記人物を、濃厚接触者であると判定する、
付記３に記載の情報管理装置。
（付記５）
　前記判定手段は、前記濃厚接触者と前記濃厚接触状態にあった前記人物を、２次接触者であると判定する、
付記４に記載の情報管理装置。
（付記６）
　前記判定手段は、前記２次接触者と前記濃厚接触状態にあった前記人物を、３次接触者であると判定する、
付記５に記載の情報管理装置。
（付記７）
　所定のカメラから画像データを取得する画像データ取得手段をさらに備え、
　前記人物特定手段は、画像データに基づいて前記人物を特定する、
付記１～６のいずれか一項に記載の情報管理装置。
（付記８）
　予め登録された前記人物が感染者、免疫証明保有者、または非該当者のいずれであるか、を含む属性情報を記憶する記憶部をさらに備え、
　前記ラベル情報生成手段は、前記人物特定情報と前記属性情報とを紐付けることにより前記ラベル情報を生成する、
付記１～７のいずれか一項に記載の情報管理装置。
（付記９）
　特定された前記人物が感染者、免疫証明保有者、または非該当者のいずれであるかを含む登録情報を受け付ける登録受付部をさらに備え、
　前記記憶部は、前記登録情報に基づいて、前記属性情報を更新する、
付記８に記載の情報管理装置。
（付記１０）
　前記記憶部は、前記人物の生体情報を含む前記属性情報を記憶し、
　前記人物特定手段は、画像データと、前記生体情報とに基づいて、前記人物を特定する、
付記８または９に記載の情報管理装置。
（付記１１）
　前記出力手段は、前記ラベル情報と前記追跡情報とに基づいて、前記感染者の軌跡情報をさらに出力する、
付記１～１０のいずれか一項に記載の情報管理装置。
（付記１２）
　前記出力手段は、前記ラベル情報と前記追跡情報とに基づいて、前記感染者の滞留期間に応じた重み付けを含む地図情報を出力する、
付記１～１１のいずれか一項に記載の情報管理装置。
（付記１３）
　予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成し、
　前記人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成し、
　前記人物特定情報に含まれる複数の前記人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成し、
　前記追跡情報と前記ラベル情報とに基づいて、前記人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定し、
　前記判定の結果を出力する、
情報管理方法。
（付記１４）
　予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する処理と、
　前記人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する処理と、
　前記人物特定情報に含まれる複数の前記人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成する処理と、
　前記追跡情報と前記ラベル情報とに基づいて、前記人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する処理と、
　前記判定の結果を出力する処理と、
を、コンピュータに実行させる情報制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。

　１　情報管理システム
　１０　情報管理装置
　２０　情報管理装置
　３０　情報管理装置
　１１０　人物特定部
　１１１　追跡情報生成部
　１１２　ラベル情報生成部
　１１３　判定部
　１１４　出力部
　１１５　画像データ取得部
　１１６　登録受付部
　１２０　記憶部
　１２１　属性情報
　２００　認証装置
　２１０　顔特徴ＤＢ
　２２０　顔検出部
　２３０　特徴点抽出部
　２４０　生体情報登録部
　２５０　認証部
　５００　ネットワーク
　６００　登録端末
　６１０　端末カメラ
　６２０　記憶部
　６３０　通信部
　６４０　表示部
　６５０　端末制御部
　８００　監視カメラ
　９００　施設
　９０１　出入口
　９０２　セグメント

Claims

　予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する人物特定手段と、
　前記人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する追跡情報生成手段と、
　前記人物特定情報に含まれる複数の前記人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成するラベル情報生成手段と、
　前記追跡情報と前記ラベル情報とに基づいて、前記人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する判定手段と、
　前記判定の結果を出力する出力手段と、を備える
情報管理装置。
　前記ラベル情報生成手段は、前記人物特定情報に含まれる複数の前記人物の情報に対して、感染者、免疫証明保有者、または非該当者のいずれかをそれぞれ紐付け、
　前記判定手段は、前記追跡情報と前記ラベル情報とに基づいて、前記非該当者が濃厚接触者であるか否かを判定する、
請求項１に記載の情報管理装置。
　前記判定手段は、人物同士の距離を推定し、推定した距離が予め設定された閾値未満であって、且つ、予め設定された期間以上の状態を、濃厚接触状態であると判定し、前記人物が前記濃厚接触状態にあったか否かに基づいて、前記濃厚接触者を判定する、
請求項１または２に記載の情報管理装置。
　前記判定手段は、前記感染者と前記濃厚接触状態にあった前記人物を、濃厚接触者であると判定する、
請求項３に記載の情報管理装置。
　前記判定手段は、前記濃厚接触者と前記濃厚接触状態にあった前記人物を、２次接触者であると判定する、
請求項４に記載の情報管理装置。
　前記判定手段は、前記２次接触者と前記濃厚接触状態にあった前記人物を、３次接触者であると判定する、
請求項５に記載の情報管理装置。
　所定のカメラから画像データを取得する画像データ取得手段をさらに備え、
　前記人物特定手段は、画像データに基づいて前記人物を特定する、
請求項１～６のいずれか一項に記載の情報管理装置。
　予め登録された前記人物が感染者、免疫証明保有者、または非該当者のいずれであるか、を含む属性情報を記憶する記憶部をさらに備え、
　前記ラベル情報生成手段は、前記人物特定情報と前記属性情報とを紐付けることにより前記ラベル情報を生成する、
請求項１～７のいずれか一項に記載の情報管理装置。
　特定された前記人物が感染者、免疫証明保有者、または非該当者のいずれであるかを含む登録情報を受け付ける登録受付部をさらに備え、
　前記記憶部は、前記登録情報に基づいて、前記属性情報を更新する、
請求項８に記載の情報管理装置。
　前記記憶部は、前記人物の生体情報を含む前記属性情報を記憶し、
　前記人物特定手段は、画像データと、前記生体情報とに基づいて、前記人物を特定する、
請求項８または９に記載の情報管理装置。
　前記出力手段は、前記ラベル情報と前記追跡情報とに基づいて、前記感染者の軌跡情報をさらに出力する、
請求項１～１０のいずれか一項に記載の情報管理装置。
　前記出力手段は、前記ラベル情報と前記追跡情報とに基づいて、前記感染者の滞留期間に応じた重み付けを含む地図情報を出力する、
請求項１～１１のいずれか一項に記載の情報管理装置。
　予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成し、
　前記人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成し、
　前記人物特定情報に含まれる複数の前記人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成し、
　前記追跡情報と前記ラベル情報とに基づいて、前記人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定し、
　前記判定の結果を出力する、
情報管理方法。
　予め設定された領域に存在する複数の人物のそれぞれを識別可能に特定する人物特定情報を生成する処理と、
　前記人物の位置を時間の経過とともに追跡して追跡情報を生成する処理と、
　前記人物特定情報に含まれる複数の前記人物の情報に対して、所定のラベルをそれぞれ紐付けて、ラベル情報を生成する処理と、
　前記追跡情報と前記ラベル情報とに基づいて、前記人物が感染者の濃厚接触者であるか否かを判定する処理と、
　前記判定の結果を出力する処理と、
を、コンピュータに実行させる情報制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。