JP2018084933A - 端末装置、情報提供方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

端末装置、情報提供方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】医療又は介護を行う者に対して必要な情報を提供する。
【解決手段】医療又は介護の対象となる者である施設利用者が滞在又は居住する居室にベットサイド端末40を設ける。ベットサイド端末40の表示制御部472は、医療又は介護を行う者が業務を実施する際に行う認証カードによるログインである、第一の動作が完了したことに応じて、医療又は介護を行う者に対して実施すべき行為がなされるように、必要な情報を表示部に表示させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、医療又は介護を行う者に対して情報を提供する技術に関する。
従来、病院内において、各患者の診察内容が記載された電子カルテが利用されている(例えば、特許文献1参照)。電子カルテには、診察内容として、患者に処方した薬剤に関する情報や注意事項等が含まれる。医療従事者は、電子カルテ、掲示板及びミーティング等で、業務の変更内容や注意事項等の患者に行う診療に必要な情報を把握する。
特開2010−157140号公報
しかしながら、実際の診療の際には、上記の情報に基づいて実施すべき行為がなされない場合がある。これは、情報の伝達がなされてから時間が経過してしまった場合や、複数の患者の情報をまとめて聞くことにより複数の患者の情報が混在してしまった場合に、診療を行う時点で実施すべき行為の忘れが生じてしまうことが原因として想定される。このような問題は、病院で行われる診療に限られた問題ではなく、介護施設のように被介護者に対して介護サービスを提供する施設で行われる介護にも共通する問題である。
上記事情に鑑み、本発明は、医療又は介護を行う者に対して必要な情報を提供することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、医療又は介護を行う者に対して提供する情報を、前記医療又は介護の対象となる者である施設利用者が滞在又は居住する居室に設けられる表示装置に表示させる表示制御部、を備え、前記表示制御部が、前記医療又は介護を行う者が業務を実施する際に行う第一の動作が行われたことに応じて前記情報を前記表示装置に表示させる端末装置である。
本発明の一態様は、上記の端末装置であって、前記表示制御部が、前記情報を表示してから所定の時間経過後に、前記情報の表示を停止する。
本発明の一態様は、上記の端末装置であって、前記表示制御部が、前記情報を表示させている間に前記表示装置に対する前記第一の動作と異なる第二の動作が行われた場合に前記情報の表示を停止する。
本発明の一態様は、上記の端末装置であって、前記医療又は介護を行う者に対して提供する情報が、前記施設利用者の現在の状態が以前の状態から変化したことを表す状態変化情報と、前記施設利用者が、予め設定された危険な状態を表す危険状態に該当する人物であることを表す危険状態情報と、前記医療又は介護を行う者の対応及び確認に関する情報と、施設が提供したい情報との一部又は全てを含み、前記表示制御部が、前記医療又は介護を行う者に対して提供する情報に含まれる情報のうち、所定の表示条件を満たした情報を前記表示装置に表示させる。
本発明の一態様は、上記の端末装置であって、前記第一の動作が、ログイン動作である。
本発明の一態様は、上記の端末装置であって、前記表示制御部が、前記第一の動作を行った前記医療又は介護を行う者に応じて前記情報を変更する。
本発明の一態様は、上記の端末装置であって、前記表示制御部が、前記表示条件を満たした情報が複数ある場合、所定の優先順位に従って各情報を表示させる。
本発明の一態様は、医療又は介護を行う者に対して提供する情報を、前記医療又は介護の対象となる者である施設利用者が滞在又は居住する居室に設けられる表示装置に表示させる表示制御ステップ、を有し、前記表示制御ステップにおいて、前記医療又は介護を行う者が業務を実施する際に行う第一の動作が行われたことに応じて前記情報を前記表示装置に表示させる情報提供方法である。
本発明の一態様は、医療又は介護を行う者に対して提供する情報を、前記医療又は介護の対象となる者である施設利用者が滞在又は居住する居室に設けられる表示装置に表示させる表示制御ステップ、をコンピュータに実行させ、前記表示制御ステップにおいて、前記医療又は介護を行う者が業務を実施する際に行う第一の動作が行われたことに応じて前記情報を前記表示装置に表示させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、医療又は介護を行う者に対して必要な情報を提供することが可能となる。
情報提供システム100の全体を説明するための図である。 サーバ10の機能構成例を示す概略ブロック図である。 施設利用者情報テーブルの具体例を示す図である。 電子カルテデータの具体例を示す図である。 ベッドサイド端末40の機能構成例を示す概略ブロック図である。 ベッドサイド端末40の外観の一態様を示す図である。 ベッドサイド端末40の表示制御部472の動作の例を示す図である。 通常画面の一例を示す図である。 ログイン後のエラー表示画面の一例を示す図である。
まず、本発明の一実施形態におけるシステム全体について説明する。図1は、情報提供システム100の全体を説明するための図である。情報提供システム100は、病院や介護施設のように医療又は介護の対象となる者(以下「施設利用者」という。)Pが滞在(入院を含む)又は居住する施設に設けられる。情報提供システム100は、施設利用者P、及び、施設利用者Pに対して医療又は介護を行う者(以下「従業者」という。)に対して情報を提供する。
情報提供システム100では、施設利用者Pが、ベッド1に載置されるマットレス2の上に横臥している。そして、ベッド1には検出装置4が設けられている。検出装置4は、ベッドサイド端末40と接続されている。検出装置4は、例えばベッド1を構成するマットレス2及び床部3の間に設置されてもよい。なお、検出装置4は、後述するセンサ50の一具体例である。
ベッドサイド端末40は、検出装置4と接続されたり、測定装置5(例えば体温計や血圧計などの装置)と接続されたり、ネットワークを介して遠隔サーバ6等に接続されたりしている。また、認証カード7をベッドサイド端末40にかざすことにより、認証処理(ログイン処理)を実現することが可能となる。
ネットワークには、例えば、遠隔サーバ6と、サーバ10と、ステーション端末20と、移動端末30と、ベッドサイド端末40とが接続されている。サーバ10、ステーション端末20、移動端末30及びベッドサイド端末40については後に詳述する。遠隔サーバ6は、各種サービスを提供するサーバであり、インターネットを介して外部に設けられている。
改めて情報提供システム100について説明する。情報提供システム100は、遠隔サーバ6、サーバ10、ステーション端末20、移動端末30及びベッドサイド端末40を備える。ベッドサイド端末40は、施設利用者Pが滞在又は居住する居室に設置される。例えば、一台のベッドサイド端末40は、一人の施設利用者Pに対応付けられる。ベッドサイド端末40の表示部に情報が表示されることによって、施設利用者P及び従業者に対する情報の提供が行われる。また、ベッドサイド端末40には、センサ50が、直接、又は、ベッド1に備えられる他の装置(例えば、ベッド1に備えられるコントロールボックス)を介して接続される。ベッドサイド端末40と、センサ50との間の通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。センサ50は、施設利用者Pの生体情報を測定し、測定結果を直接、又は、他の装置を介してベッドサイド端末40に出力する。これにより、ベッドサイド端末40は、施設利用者Pの生体情報をリアルタイムに取得することができる。サーバ10は、他の各装置(例えば、遠隔サーバ6、ステーション端末20、移動端末30及びベッドサイド端末40)に対し、有線通信又は無線通信により通信可能に接続されている。サーバ10と他の各装置との間のネットワークは、一部又は全部が共通であってもよいし、それぞれ独立していてもよい。
サーバ10は、通信可能な情報処理装置を用いて構成される。サーバ10は、ネットワークを介して、遠隔サーバ6、ステーション端末20、移動端末30及びベッドサイド端末40と通信可能である。サーバ10は、バスで接続されたCPU(Central Processor Unit)、メモリ及び補助記憶装置を備える。サーバ10は、専用プログラムを実行することによって動作する。サーバ10は、電子カルテデータを記憶する。サーバ10は、他の装置からの要求に応じて、自装置が記憶する電子カルテデータを要求元の装置に送信する。サーバ10は、外部のクラウドサーバに設けられてもよい。
図2は、サーバ10の機能構成例を示す概略ブロック図である。サーバ10は、通信部11、記憶部12及び制御部13を備える。
通信部11は、通信インタフェース装置を用いて構成される。通信部11は、無線通信又は有線通信を介して他の装置と通信する。通信部11は、例えば、ステーション端末20、移動端末30及びベッドサイド端末40と通信する。
記憶部12は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部12は、提供情報記憶部121、施設利用者情報記憶部122及び電子カルテデータ記憶部123として機能する。
提供情報記憶部121は、制御部13によって取得される提供情報を記憶する。提供情報とは、ベッドサイド端末40において表示されることによって施設利用者Pに対して提供される情報である。
施設利用者情報記憶部122は、施設利用者情報を記憶する。施設利用者情報記憶部122は、例えば施設利用者情報テーブルを施設利用者情報として記憶してもよい。図3は、施設利用者情報テーブルの具体例を示す図である。施設利用者情報テーブルは、複数の施設利用者情報レコード71を有する。施設利用者情報レコード71は、施設利用者識別情報、ベッドサイド端末識別情報及び属性情報の各値を有する。
施設利用者識別情報は、情報提供システム100が設置された施設に滞在又は居住している施設利用者Pを一意に示す識別情報である。ベッドサイド端末識別情報は、情報提供システム100に設けられているベッドサイド端末40を一意に示す識別情報である。ベッドサイド端末識別情報には、同じ施設利用者情報レコード71の施設利用者識別情報が示す施設利用者Pに割り当てられているベッドサイド端末40の識別情報が与えられる。属性情報は、施設利用者Pに関する情報である。属性情報は、例えば施設利用者Pの性別、施設利用者Pの年齢及び施設利用者Pの住所を含む。属性情報には、同じ施設利用者情報レコード71の施設利用者識別情報が示す施設利用者Pに関する属性情報が与えられる。
電子カルテデータ記憶部123は、電子カルテデータを記憶する。図4は、電子カルテデータの具体例を示す図である。電子カルテデータには、施設利用者P毎に、各施設利用者Pに関するカルテの情報が登録されている。例えば、電子カルテデータは、診療情報81、注意情報82及び生体情報83を含む。
診療情報81は、施設利用者Pが受けている診療に関する情報と、診療を受けている施設利用者Pに関する情報と、を含む。例えば、診療情報81は、施設利用者識別情報、氏名、主治医、担当医、受持看護師、診療科、病室番号及びベッド番号の各情報を有する。診療情報81は、上述した情報とは異なる情報を有してもよい。例えば、診療情報81は、施設利用者Pが患っている病気に関する情報、施設利用者Pに対して行われる医療又は介護に関する情報、施設利用者Pに対して用いられている設備に関する情報、施設利用者Pの入院に関する情報(入院日、入院期間、退院予定日など)、施設利用者Pのステータス情報(入院手続き中、入院中、手術中、退院手続き中、退院済みなど)、施設利用者Pに対して投与される薬剤に関する情報を含んでもよい。なお、診療情報81に代えて介護情報が電子カルテデータに登録されてもよい。介護情報は、診療情報81と同趣旨の情報を有する。例えば、介護情報は、介護を受ける施設利用者Pに関する情報(施設利用者識別情報、氏名、担当医、受持介護士、居室番号、ベッド番号等)を有してもよい。
注意情報82は、従業者において注意される必要がある情報を有する。注意情報82は、例えば注意喚起に関する情報又はリスクアセスメントに関する情報を有する。注意喚起に関する情報の具体例として、定時採血(所定の時刻に採血が行われる必要があることを示す)、鼻かみ禁止(鼻をかむ行為を禁止する必要があることを示す)、エアマットレス使用(エアマットレスが正常であることを確認する必要があることを示す)がある。リスクアセスメントに関する情報の具体例として、褥瘡注意(褥瘡アセスメント)、転倒注意(転倒アセスメント)がある。注意情報82は、図4に示されるものに限定される必要は無い。注意情報82は、ピクトグラムとして登録されてもよい。
生体情報83は、施設利用者Pに関して測定された生体情報である。図4の例では、各生体情報の測定結果が測定日時に対応付けて登録されている。生体情報の具体例として、脈拍、最高血圧、最低血圧及び体温がある。電子カルテデータに登録される生体情報は、図4に示されるものに限定される必要は無い。他の生体情報の具体例として、血糖値、呼吸数、体重、身長、体脂肪などの値がある。
図2の説明に戻る。制御部13は、CPUを用いて構成される。制御部13は、専用プログラムを実行することによって、情報取得部131、情報提供部132及び電子カルテ制御部133として機能する。
情報取得部131は、提供情報を取得する。情報取得部131は、どのような手段によって提供情報を取得してもよい。例えば、情報取得部131は、自装置(サーバ10)に接続されたキーボード等の入力装置を介して入力された情報を提供情報として取得してもよい。例えば、情報取得部131は、ネットワークを介して他の情報処理装置から提供情報を受信してもよい。例えば、情報取得部131は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部記憶装置やCD-ROM等の記録媒体に記録されている提供情報を読み出してもよい。情報取得部131は、取得された提供情報を、提供情報記憶部121に記録する。情報取得部131は、提供情報記憶部121に記録する際に、提供情報が取得された日時を各提供情報に対応付けて記録してもよい。
情報提供部132は、提供情報記憶部121に記録されている提供情報と、施設利用者情報記憶部122に記憶されている施設利用者情報と、病院や介護施設が従業者に発信したい情報(以下「発信情報」という。)とを、情報提供システム100に設けられている各ベッドサイド端末40に対して送信する。情報提供部132は、提供情報及び施設利用者情報については、全てのベッドサイド端末40に送信してもよいし、提供情報及び施設利用者情報が提供されるべき施設利用者Pのベッドサイド端末40に対してのみ送信してもよい。情報提供部132は、例えば提供情報に含まれる提供対象の施設利用者Pを示す情報(以下「提供対象情報」という。)に基づいて送信先となるベッドサイド端末40を判定してもよい。より具体的には以下のとおりである。
提供対象情報は、例えば提供対象の施設利用者Pの施設利用者識別情報、提供対象の施設利用者Pが滞在又は居住している居室を示す情報、提供対象の施設利用者Pに対して行われる医療又は介護を示す情報である。このような情報によって、提供対象となる施設利用者Pが特定される。情報提供部132は、例えば提供対象情報に一致する属性情報を有する施設利用者情報レコード71を検索する。情報提供部132は、検索された施設利用者情報レコード71のベッドサイド端末識別情報が示すベッドサイド端末40を、提供情報の送信先となるベッドサイド端末40であると判定する。情報提供部132は、例えば提供対象情報に一致する値を含む電子カルテデータを検索する。情報提供部132は、検索された電子カルテデータの施設利用者Pに対応付けられたベッドサイド端末40を、提供情報の送信先となるベッドサイド端末40であると判定する。なお、ある施設利用者Pに対応付けられたベッドサイド端末40がどのベッドサイド端末40であるかは、施設利用者情報レコード71を参照することによって判定できる。
電子カルテ制御部133は、サーバ10が電子カルテサーバとして機能するために必要な処理を実行する。電子カルテ制御部133は、他の装置から施設利用者Pに関する情報を取得すると、取得された情報に基づいて電子カルテデータを更新する。電子カルテ制御部133は、電子カルテデータの更新を行った場合、更新を行った電子カルテデータに対応する施設利用者Pに対応付けられたベッドサイド端末40に電子カルテデータを送信する。また、電子カルテ制御部133は、他の装置から電子カルテデータの要求を受けると、電子カルテデータ記憶部123から電子カルテデータを読み出す。そして、電子カルテ制御部133は、読み出された電子カルテデータを要求元の装置に送信する。
図1の説明に戻る。ステーション端末20は、通信可能な情報処理装置を用いて構成される。ステーション端末20は、通信経路を介してサーバ10と通信可能である。ステーション端末20は、バスで接続されたCPU、メモリ及び補助記憶装置を備える。ステーション端末20は、ステーションプログラムを実行することによって動作する。ステーション端末20は、例えばナースステーションのように従業者が1名以上待機する場所に設置される。ステーション端末20は、所定の領域(例えば同じフロア・同じ病棟)に位置する居室の施設利用者Pに関する情報や、所定の領域に設置された設備に関する情報を表示する。従業者は、ステーション端末20を操作することによって、施設利用者Pに関する情報、設備に関する情報又は施設利用者Pの電子カルテデータを取得できる。
移動端末30は、携帯可能であり通信可能な情報処理装置を用いて構成される。移動端末30は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、携帯可能な専用端末等の装置を用いて構成されてもよい。移動端末30は、通信経路を介してサーバ10と通信可能である。移動端末30は、バスで接続されたCPU、メモリ及び補助記憶装置を備える。移動端末30は、例えば従業者によって携帯される。移動端末30は、施設利用者Pに関する情報や設備に関する情報を表示する。従業者は、移動端末30を操作することによって、施設利用者Pに関する情報や設備に関する情報を取得できる。
ベッドサイド端末40は、通信可能な情報処理装置を用いて構成される。ベッドサイド端末40は、通信経路を介してサーバ10と通信可能である。ベッドサイド端末40は、バスで接続されたCPU、メモリ及び補助記憶装置を備える。ベッドサイド端末40は、ベッドサイド端末プログラムを実行することによって動作する。ベッドサイド端末40は、例えば施設利用者Pが滞在又は居住する居室のベッド1の近傍、壁面、入口の近傍、テーブル等の位置に設置される。
ベッドサイド端末40は、自装置が設置された居室の施設利用者Pに関する情報や、自装置が設置された居室の施設利用者Pに対して提供される提供情報を表示する。施設利用者Pは、ベッドサイド端末40に表示された提供情報を見ることができる。また、ベッドサイド端末40は、自装置に対する第一の動作が行われたことに応じて、従業者に対して提供する情報(以下、「従業者提供情報」という。)を表示する。第一の動作は、従業者が業務を実施する際に行う動作である。第一の動作は、例えばログイン動作である。従業者提供情報としては、医療又は介護における施設利用者Pに関する情報のうち特筆すべき情報、従業者の行為及び機器に関する情報及び施設から発信される情報が含まれる。
図5は、ベッドサイド端末40の機能構成例を示す概略ブロック図である。ベッドサイド端末40は、通信部41、操作部42、表示部43、近距離通信部44、報知部45、記憶部46及び制御部47を備える。
通信部41は、通信インタフェース装置を用いて構成される。通信部41は、無線通信又は有線通信を介して他の装置と通信する。通信部41は、例えば、サーバ10と通信する。
操作部42は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。操作部42は、ユーザの指示をベッドサイド端末40に入力する際にユーザによって操作される。操作部42は、入力装置をベッドサイド端末40に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、操作部42は、入力装置においてユーザの入力に応じ生成された入力信号をベッドサイド端末40に入力する。操作部42は、表示部43と一体のタッチパネルとして構成されてもよい。ここでユーザとは、施設利用者P及び従業者である。
表示部43は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部43は、画像や文字を表示する。表示部43は、画像表示装置をベッドサイド端末40に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部43は、画像や文字を表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
近距離通信部44は、ベッドサイド端末40の近傍に位置する他の機器と通信する。近距離通信部44が使用する通信方法は、無線通信であってもよいし有線通信であってもよい。近距離通信部44が使用する無線通信方法の具体例として、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、TransferJet(登録商標)、ZigBee(登録商標)、RFID、無線LANがある。近距離通信部44が使用する有線通信方法の具体例として、USB(Universal Serial Bus)、有線LAN、独自のプロトコルのケーブル、RS−232Cがある。
近距離通信部44は、例えば従業者が携帯する認証カード7と通信する。この場合、近距離通信部44は、認証カード7から認証に用いられる情報(以下「認証情報」という。)を通信により取得する。近距離通信部44は、認証情報に基づいて従業者を認証する機能(不図示の認証制御部)に認証情報を出力する。不図示の認証制御部により従業者の認証がなされた場合、従業者はベッドサイド端末40にログイン可能になる。近距離通信部44は、例えば施設利用者Pの生体情報や位置情報等の施設利用者Pに関する情報を測定する装置と通信してもよい。位置情報とは、現在の位置又は過去の位置の履歴を示す情報である。この場合、近距離通信部44は、生体情報や位置情報等の施設利用者Pに関する情報を通信により取得する。例えば、近距離通信部44は、センサ50との間で通信することによって、センサ50によって取得された生体情報を取得する。
報知部45は、ベッドサイド端末40の近傍に位置する人物に対して何かしらの情報を報知する際に動作する。報知部45は、音報知部451及び光報知部452として機能する。
音報知部451は、スピーカーを用いて構成される。音報知部451は、制御部47の制御に応じて音を発する。音報知部451は、例えば予め定められたアラーム音を発することによって、注意すべき事象が生じていることを近傍に位置する人物に対して報知する。
光報知部452は、発光装置を用いて構成される。光報知部452は、制御部47の制御に応じて光を発する。光報知部452は、例えば点灯してもよいし、所定の周期で点滅してもよいし、他の態様で発光してもよい。光報知部452は、例えば予め定められた態様で光を発することによって、注意すべき事象が生じていることを近傍に位置する人物に対して報知する。
記憶部46は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部46は、提供情報記憶部461、施設利用者情報記憶部462、電子カルテデータ記憶部463及び発信情報記憶部464として機能する。
提供情報記憶部461は、制御部47によって取得される提供情報を記憶する。
施設利用者情報記憶部462は、制御部47によって取得される施設利用者情報を記憶する。なお、施設利用者情報記憶部462は、自装置が割り当てられている施設利用者の施設利用者情報を記憶する。また、施設利用者情報記憶部462は、近距離通信部44によって取得される生体情報を記憶してもよい。
電子カルテデータ記憶部463は、制御部47によって取得される電子カルテデータを記憶する。なお、電子カルテデータ記憶部463は、自装置が割り当てられている施設利用者Pの電子カルテデータを記憶する。
発信情報記憶部464は、制御部47によって取得される発信情報を記憶する。
制御部47は、CPUを用いて構成される。制御部47は、専用プログラムを実行することによって、情報取得部471及び表示制御部472として機能する。
情報取得部471は、サーバ10から通信経路を介して提供情報、施設利用者情報、電子カルテデータ及び発信情報を取得する。情報取得部471は、取得された提供情報、施設利用者情報、電子カルテデータ及び発信情報をそれぞれ、提供情報記憶部461、施設利用者情報記憶部462、電子カルテデータ記憶部463及び発信情報記憶部464に記録する。情報取得部471は、取得した情報を記憶部に記録する際に、情報が取得された日時を対応付けて記録してもよい。
表示制御部472は、表示部43の表示を制御する。表示制御部472は、第一の動作が行われたことに応じて従業者提供情報を表示部43に表示させる。より具体的には、表示制御部472は、第一の動作が完了した場合に、所定の期間の間、従業者提供情報を表示部43に表示させる。第一の動作が完了した場合とは、第一の動作であるログイン動作に応じて、認証がなされることを意味する。表示制御部472は、従業者提供情報をどのような表示態様で表示させてもよい。例えば、表示制御部472は、ポップアップ表示、テロップ表示などのように表示部43の画面上に重畳させて従業者提供情報を表示させてもよいし、表示部43の画面を、従業者提供情報を表示させるための画面として表示させてもよい。
表示制御部472は、従業者提供情報を表示部43に表示させてから所定の期間が経過すると、従業者提供情報の表示を停止する。本実施形態では、情報の表示を停止するという動作は、表示部43の画面上から現在表示されている情報を表示しなくすることを意味する。その後、表示制御部472は、表示部43の画面上に通常画面を表示させる。通常画面は、従来のベッドサイド端末40に表示される画面である。通常画面には、例えば、ベッドサイド端末40が割り当てられている施設利用者Pの生体情報や状態情報などが表示される。また、表示制御部472は、例えば提供情報記憶部461から最新の提供情報を読み出し、読み出された提供情報を示す画像を表示部43に表示させる。
従業者提供情報として表示部43に表示させる内容は、状態変化情報と、危険状態情報と、従業者・機器情報と、発信情報とを含む。状態変化情報は、施設利用者Pの現在の状態が以前の状態から変化したことを表す。状態変化情報の具体例として、例えばログアウト中に施設利用者Pの状態が変化した(例えば、レッドゾーン又はイエローゾーンに変化したなど)ことや、ピクトグラムなど施設利用者Pに設定されている情報が変化したことなどが挙げられる。イエローゾーンは、施設利用者Pの病状が日常生活に支障をきたす程度ではなくても注意が必要であることを示す。レッドゾーンは、施設利用者Pの病状が日常生活に支障をきたす状態であり警戒が必要であることを示す。状態変化情報は、施設利用者Pの現在の状態が以前の状態から変化した場合に表示される。
危険状態情報は、ベッドサイド端末40が割り当てられている施設利用者Pが、予め設定された危険な状態を表す危険状態に該当する人物であることを表す。危険状態情報は、リスクが高い(例えば、電子カルテデータにおける注意情報82に、リスクが高いと判定される事項が含まれている)場合に表示される情報であり、例えばリスク項目(ベッドサイド端末40が割り当てられている施設利用者Pが、どのような病気を患っているのかを示す項目)及びリスク項目に紐づくアラームの設定などである。従業者・機器情報は、従業者の対応漏れや確認漏れがあること、機器(ベッドサイド端末40やベッド1)に異常が起きていることなどを表す。従業者・機器情報は、従業者の対応漏れや確認漏れがある場合、機器に異常が発生している場合に表示される情報であり、例えばリマインダーやアラームに対して完了していない項目があることや、自動ログアウトの発生による使用方法の違反を通知することや、ベッドサイド端末40に、エアマットレスやセンサ50等の機器が繋がっていなかったりエアマットレスが故障したりしている等の機器エラー情報を通知することなどである。発信情報は、施設から発信情報が取得された場合に表示される情報である。
表示制御部472は、上記の各情報のうち表示条件を満たした情報(以下、「表示対象情報」という。)を表示部43に表示させる。例えば、状態変化情報は、施設利用者Pの現在の状態が以前の状態から変化した場合に表示条件が満たされたと判定される。危険状態情報は、ベッドサイド端末40が割り当てられている施設利用者Pが、予め設定された危険な状態を表す危険状態に該当する場合に表示条件が満たされたと判定される。従業者の対応及び確認に関する情報は、従業者の対応漏れや確認漏れがある場合に表示条件が満たされたと判定される。発信情報は、発信情報記憶部464に発信情報がある場合に表示条件が満たされたと判定される。
表示制御部472は、表示対象情報を、予め設定されている優先順位に基づいて表示部43に表示させる。例えば、表示制御部472は、表示対象情報を時系列順(例えば、新しい順)に表示させてもよいし、従業者提供情報(状態変化情報、危険状態情報、従業者・機器情報、発信情報)の各情報自体に優先順位が設定されている場合にはその優先順位に従って表示させてもよい。従業者提供情報において、状態変化情報の優先順位が最も高く(優先度“1”)、その次に危険状態情報の優先順位が高く(優先度“2”)、その次に従業者の対応及び確認に関する情報の優先順位が高く(優先度“3”)、発信情報の優先順位が最も低い(優先度“4”)。ただし、表示制御部472は、ネットワークに接続されていない等の機器エラーにおいてはどの情報よりも優先的に表示してもよい。
表示制御部472は、優先順位が予め定められた順位以上の情報のみを表示させてもよいし、優先順位の高いものから順番に表示させてもよい。また、表示制御部472は、表示部43内の表示領域を分割して情報毎に割り当て、表示対象情報を割り当てられた領域に同時に表示させてもよいし、表示対象情報の数に応じて表示部43内の表示領域を分割してそれぞれの領域に表示対象情報を同時に表示させてもよい。また、表示制御部472は、優先順位に基づいて表示領域を分割して情報毎に割り当て、表示対象情報を割り当てられた領域に同時に表示させてもよい。例えば、表示制御部472は、優先順位に基づいて優先順位が高い順に表示領域が大きくなるように表示領域を分割して情報毎に割り当て、表示対象情報を割り当てられた領域に同時に表示させる。
図6は、ベッドサイド端末40の外観の一態様を示す図である。ベッドサイド端末40は、図6に示されるように複数の筐体に分けて構成されてもよい。例えば、ベッドサイド端末40は表示端末410及び固定端末420を備えてもよい。表示端末410は、図5に示した通信部41、操作部42、表示部43、報知部45、記憶部46及び制御部47を備える。固定端末420は、近距離通信部44を備える。表示端末410と固定端末420とは、例えば互いに接触する端子を用いて通信可能に接続されてもよいし、無線通信によって通信可能に接続されてもよい。また、上述した表示端末410及び固定端末420の構成は一例に過ぎず、それぞれ上述したものとは異なる構成が採用されてもよい。また、表示端末410及び固定端末420は重複して機能を備えてもよい。例えば、制御部47に相当する構成を表示端末410及び固定端末420の双方が備えてもよい。
図7は、ベッドサイド端末40の表示制御部472の動作の例を示す図である。図7の処理は、第一の動作が行われたことによって開始される。表示制御部472は、第一の動作が完了したか否かを判定する(ステップS101)。本実施形態において、第一の動作は認証カード7によるログイン動作である。ここで、表示制御部472は、第一の動作が完了したか否かをログイン時における認証がなされたか否かで判定してもよい。認証がなされた場合、表示制御部472は第一の動作が完了したと判定する。一方、認証がなされていない場合、表示制御部472は第一の動作が完了していないと判定する。
第一の動作が完了していないと判定した場合(ステップS101−NO)、表示制御部472は表示部43の画面上に認証がなされなかった旨のエラー通知を表示させる。表示部43は、表示制御部472の制御に従ってエラー通知を表示する(ステップS102)。その後、表示制御部472は、ステップS101以降の処理を実行する。
一方、ステップS101の処理において第一の動作が完了したと判定した場合(ステップS101−YES)、表示制御部472は表示部43に表示させる従業者提供情報があるか否か判定する(ステップS103)。
従業者提供情報があるか否かの判定は、未読状態の従業者提供情報があるか否かで行われてもよい。本実施形態において未読状態の従業者提供情報とは、表示部43に表示されていない従業者提供情報を意味する。例えば、表示制御部472は、表示部43に表示させていない従業者提供情報を未読状態と設定する。そして、表示制御部472は、第一の動作完了時に未読状態と設定されている従業者提供情報がある場合、表示部43に表示させる従業者提供情報があると判定する。一方、表示制御部472は、第一の動作完了時に未読状態と設定されている従業者提供情報がない場合、表示部43に表示させる従業者提供情報がないと判定する。
従業者提供情報がないと判定した場合(ステップS103−NO)、表示制御部472は表示部43に通常画面を表示させる。表示部43は、表示制御部472の制御に従って通常画面を表示する(ステップS104)。図8は、通常画面の一例を示す図である。図8に示すように、通常画面には、施設利用者Pを特定する情報411、第一の動作を行った従業者を特定する情報及び現在の日時に関する情報412及び選択ボタン413が表示される。図8では、選択ボタン413の例として、モニタボタン、経過情報ボタン、患者情報ボタン、通知ボタン、リマインダーボタン、設定ボタン及びログアウトボタン等が表示されている。なお、選択ボタン413は、これらに限定される必要はなく、その他のボタンが表示されてもよい。従業者が、いずれかのボタンを選択することによって、選択されたボタンに応じた画面が表示部43に表示される。
表示制御部472は、通常画面の表示がなされた後に、表示終了の指示が入力されたか否かを判定する(ステップS105)。例えば、表示制御部472は、ログアウトの指示が入力されたことに応じて表示終了の指示が入力されたと判定してもよい。表示終了の指示が入力されていない場合(ステップS105−NO)、表示制御部472は表示終了の指示が入力されるまで待機する。なお、表示制御部472は、選択ボタン413のうちログアウトボタン以外が選択された場合には、選択されたボタンに応じた画面を表示部43に表示させる。
一方、表示終了の指示が入力された場合(ステップS105−YES)、ベッドサイド端末40の表示制御部472は、図7の処理を終了する。
また、ステップS103の処理において従業者提供情報があると判定した場合(ステップS103−YES)、表示制御部472は従業者提供情報を表示部43に表示させる。具体的には、表示制御部472は、記憶部46に記憶されている情報に基づいて、従業者提供情報のうち表示対象情報を表示部43に表示させる。表示部43は、表示制御部472の制御に従って表示対象情報を表示する(ステップS106)。この際、表示対象情報として機器エラー情報がある場合、表示制御部472は機器エラー情報を表示部43に表示させる。
図9は、ログイン後のエラー表示画面の一例を示す図である。図9に示すように、機器エラー情報がある場合には、通常画面上に重畳して機器エラー情報がポップアップ414として表示される。図9に示す例では、機器エラーとして、ネットワークに接続されていないことが示されている。機器エラーが解消されると(図9の場合には、ネットワークへの接続が完了すると)、表示制御部472は他の表示対象情報を表示部43に表示させる。
表示制御部472は、表示させた表示対象情報に対応する従業者提供情報を未読状態から既読状態に変更する。この処理により、既に表示された情報が次回からは表示されなくなり、重複した情報提供をなくすことができる。その結果、新規な情報のみを提供することが可能になる。なお、表示制御部472は、取得してから所定の日数(例えば、1日)が経過した従業者提供情報については、自動的に既読状態に変更してもよい。このように構成されることによって、古い情報が提供されてしまうことを無くすことができる。表示制御部472は、表示部43に情報を表示させてから所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップS107)。
表示部43に情報を表示させてから所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS107−NO)、表示制御部472は所定の時間が経過するまで待機する。
一方、表示部43に情報を表示させてから所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS107−YES)、表示制御部472は表示部43に表示されている情報の表示を停止する(ステップS108)。本実施形態では、情報の表示を停止するという動作は、表示部43の画面上から現在表示されている情報を表示しなくすることを意味する。この処理により、表示部43の画面上から表示対象情報が表示されなくなる。その後、表示制御部472は、ステップS104以降の処理を実行する。
通常画面は、従来のベッドサイド端末40に表示される画面である。ステップS107における所定の時間は、短い時間(例えば、数秒)に設定されることが好ましい。従業者は、表示部43の画面上に表示された情報を基に診療又は介護の業務を行う場合がある。したがって、表示対象情報が長く表示されていると、診療又は介護の業務に取り掛かるまでに時間がかかってしまい、業務に支障が出てしまう可能性もある。そこで、診療又は介護の業務に取り掛かるまでの時間を上記のように短く設定することにより、施設利用者一人あたりに要する診療又は介護の業務に取り掛かるまでの時間を短くすることができる。また、所定の時間経過後に自動的に通常画面が表示されることにより、従業者は直ぐに診療又は介護の業務に取り掛かることができる。また、従業者による何らの操作も必要とせずに、診療又は介護の業務を行うために必要となる情報を提供することができる。
このように構成された本実施形態における情報提供システム100では、医療又は介護を行う者に対して必要な情報を提供することが可能となる。詳しくは以下のとおりである。
本実施形態における情報提供システム100では、ベッドサイド端末40において第一の動作が完了すると、医療又は介護において実施すべき行為がなされるように必要な情報が表示部43に表示される。医療又は介護において実施すべき行為がなされるように必要な情報としては、施設利用者Pの状態に関する情報や、施設利用者Pがリスクの高い患者であることを示す情報や、従業者の対応・確認がなされていないことを示す情報や、施設内から発信される情報である。上記のようにベッドサイド端末40の表示制御部472が動作することによって、医療又は介護を行う者に対して必要な情報を提供することができる。
本実施形態における情報提供システム100では、情報を表示してから所定の時間経過後に、情報の表示を停止する。所定の時間は、短い時間(例えば、数秒)である。これにより、業務への支障を極力抑えることができる。また、所定の時間経過後に自動的に表示が停止されるため、表示を停止する動作を行う必要もない。そのため、従業者の手間が削減される。
本実施形態における情報提供システム100では、従業者提供情報に含まれる情報のうち表示対象情報だけが表示部43に表示される。そのため、従業者に対して医療又は介護を行う際に必要な情報のみを提供することができる。
(変形例)
情報提供システム100が備えるステーション端末20及び移動端末30の台数は、1台に限定されない。ステーション端末20及び移動端末30は複数台設けられてもよい。
サーバ10は、複数の装置に機能を分けて実装されてもよい。例えば、電子カルテデータ記憶部123及び電子カルテ制御部133は電子カルテサーバとして他の装置に実装されてもよい。
本実施形態では、ベッドサイド端末40が、施設利用者Pが滞在又は居住する居室に設置され、一台のベッドサイド端末40が一人の施設利用者Pに対応付けられる構成を示したが、一台のベッドサイド端末40は複数の施設利用者Pで共有されてもよいし、廊下等の通路に設置されてもよい。
本実施形態では、認証カード7を用いた認証を例に説明にしたが、表示制御部472は手入力により入力された認証情報に基づいて第一の動作が完了したか否かを判定してもよい。
報知部45は、音報知部451及び光報知部452とは異なる態様の報知部を備えてもよい。例えば、振動を発生させることによって報知を行う報知部を備えてもよいし、可動部を動かすことによって報知を行う報知部を備えてもよい。また、報知部45は、必ずしも音報知部451及び光報知部452の双方を備える必要はない。報知部45は、音報知部451及び光報知部452のいずれか一方のみを備えてもよい。
表示制御部472は、表示部43に従業者提供情報を表示させている間に、ベッドサイド端末40に対して第一の動作と異なる第二の動作が行われたことに応じて、従業者提供情報の表示を停止するように構成されてもよい。ここで、第二の動作は、従業者が表示部43の画面上に触れる動作、画面上に表示される所定のボタン(例えば、確認ボタン、図9の閉じるボタン)に触れる動作などが挙げられる。その後、表示制御部472は、表示部43に通常画面を表示させる。
このように構成されることによって、従業者に情報を把握させやすくなる。例えば、本実施形態では、業務に支障が出ないように所定の期間表示後に情報の表示を停止する構成を示した。これにより、従業者は、情報の表示を停止する動作を必要としないため、画面を目視しなかった場合であっても情報が消えてしまう。その場合には、医療又は介護に必要となる情報を見逃してしまう可能性が高い。それに対して、上記のように、ベッドサイド端末40に対して必ず何らかの動作を行うことによって従業者の視線がベッドサイド端末40に向く。そのため、従業者に情報を把握させやすくなる。
表示制御部472は、第一の動作を行った従業者に応じて表示部43に表示させる従業者提供情報を変更するように構成されてもよい。具体的には、表示制御部472は、記憶部12に記憶されている情報に基づいて、第一の動作を行った従業者に対する従業者提供情報がある場合には、第一の動作を行った従業者に対する従業者提供情報のうち表示条件を満たした情報のみを優先順位に従って表示部43に表示させる。ここで、第一の動作を行った従業者に対する従業者提供情報とは、第一の動作を行った従業者が担当している施設利用者Pに関する従業者提供情報、又は、第一の動作を行った従業者が属する診療科に関する従業者提供情報である。表示制御部472は、第一の動作を行った従業者に対する従業者提供情報がある場合には、その従業者提供情報のうち表示条件を満たした情報のみを優先順位に従って表示部43に表示させる。これにより、各従業者は、自身に関係のある情報を優先的に確認することができる。
従業者提供情報は、上記の情報を全て含まなくてもよい。例えば、従業者提供情報は、上記の情報のうち一部が含まれていればよい。
表示制御部472は、従業者提供情報を音報知部451に報知させてもよい。表示制御部472は、従業者提供情報を、通信部41を介して移動端末30に表示させてもよい。
本実施形態では、サーバ10の情報提供部132が、記憶部12に記憶されている情報を各ベッドサイド端末40に提供する構成を示したが、情報提供部132はベッドサイド端末40からの要求に応じて記憶部12に記憶されている情報を要求元のベッドサイド端末40に提供するように構成されてもよい。このように構成される場合、サーバ10の記憶部12が記憶する情報の一部又は全部は、ステーション端末20、移動端末30及びベッドサイド端末40に対して読み出し可能に制御される。例えば、提供情報記憶部121、施設利用者情報記憶部122及び電子カルテデータ記憶部123が記憶する情報の一部又は全部は、ステーション端末20、移動端末30及びベッドサイド端末40から読み出し可能に制御されてもよい。ベッドサイド端末40の情報取得部471は、所定のタイミングでサーバ10に対して情報を要求する。所定のタイミングとは、例えば所定の時刻(例えば、12時など)になったタイミングであってもよいし、情報の要求指示が入力されたタイミングであってもよいし、その他のタイミングであってもよい。サーバ10の情報提供部132は、ベッドサイド端末40からの要求に応じて、記憶部12に記憶されている情報を要求元のベッドサイド端末40に提供する。
上述した実施形態の各装置が備える各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。上述した各装置が実行するプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。各プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
1…ベッド,2…マットレス,3…床部,4…検出装置,5…測定装置,6…遠隔サーバ,7…認証カード,10…サーバ, 11…通信部, 12…記憶部, 121…提供情報記憶部, 122…施設利用者情報記憶部, 123…電子カルテデータ記憶部, 13…制御部, 131…情報取得部, 132…情報提供部, 133…電子カルテ制御部, 20…ステーション端末, 30…移動端末, 40…ベッドサイド端末, 41…通信部, 42…操作部, 43…表示部, 44…近距離通信部, 45…報知部, 451…音報知部, 452…光報知部, 46…記憶部, 461…提供情報記憶部, 462…施設利用者情報記憶部, 463…電子カルテデータ記憶部, 464…発信情報記憶部, 47…制御部, 471…情報取得部, 472…表示制御部, 410…表示端末, 420…固定端末,50…センサ, 71…施設利用者情報レコード, 81…診療情報, 82…注意情報, 83…生体情報, 100…情報提供システム

Claims (9)

  1. 医療又は介護を行う者に対して提供する情報を、前記医療又は介護の対象となる者である施設利用者が滞在又は居住する居室に設けられる表示装置に表示させる表示制御部、を備え、
    前記表示制御部が、前記医療又は介護を行う者が業務を実施する際に行う第一の動作が行われたことに応じて前記情報を前記表示装置に表示させる端末装置。
  2. 前記表示制御部が、前記情報を表示してから所定の時間経過後に、前記情報の表示を停止する、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記表示制御部が、前記情報を表示させている間に前記表示装置に対する前記第一の動作と異なる第二の動作が行われた場合に前記情報の表示を停止する、請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 前記医療又は介護を行う者に対して提供する情報が、前記施設利用者の現在の状態が以前の状態から変化したことを表す状態変化情報と、前記施設利用者が、予め設定された危険な状態を表す危険状態に該当する人物であることを表す危険状態情報と、前記医療又は介護を行う者の対応及び確認に関する情報と、施設が提供したい情報との一部又は全てを含み、
    前記表示制御部が、前記医療又は介護を行う者に対して提供する情報に含まれる情報のうち、所定の表示条件を満たした情報を前記表示装置に表示させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
  5. 前記表示制御部が、前記表示条件を満たした情報が複数ある場合、所定の優先順位に従って各情報を表示させる、請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記第一の動作が、ログイン動作である、請求項1から5のいずれか一項に記載の端末装置。
  7. 前記表示制御部が、前記第一の動作を行った前記医療又は介護を行う者に応じて前記情報を変更する、請求項1から6のいずれか一項に記載の端末装置。
  8. 医療又は介護を行う者に対して提供する情報を、前記医療又は介護の対象となる者である施設利用者が滞在又は居住する居室に設けられる表示装置に表示させる表示制御ステップ、を有し、
    前記表示制御ステップにおいて、前記医療又は介護を行う者が業務を実施する際に行う第一の動作が行われたことに応じて前記情報を前記表示装置に表示させる情報提供方法。
  9. 医療又は介護を行う者に対して提供する情報を、前記医療又は介護の対象となる者である施設利用者が滞在又は居住する居室に設けられる表示装置に表示させる表示制御ステップ、をコンピュータに実行させ、
    前記表示制御ステップにおいて、前記医療又は介護を行う者が業務を実施する際に行う第一の動作が行われたことに応じて前記情報を前記表示装置に表示させるためのコンピュータプログラム。
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