JP2017004132A - 料金収受設備、料金収受方法及びプログラム - Google Patents

料金収受設備、料金収受方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】最大車長に基づく設置スペースを確保できない場所であっても設置が可能であり、また、車両の車種に応じた適正な利用料金を課金できる料金収受設備、料金収受方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】料金収受設備1は、通行する車両Aに設けられた識別媒体Tに予め記録された情報を読み取り可能な識別媒体読取部21と、前記識別媒体読取部21によって前記識別媒体Tに予め記録された情報が読み取られた場合には、前記車両Aに対し、予め定められた課金額から所定の割引額を割り引いて課金を行う課金処理部11Aと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、料金収受設備、料金収受方法及びプログラムに関する。
有料道路等の料金所には、料金を収受するための料金収受設備が設けられている。このような料金収受設備は、料金自動収受機と、車種判別装置とを備えている。料金自動収受機は、車種判別装置により走行車両の車種を判別し、当該車種に応じた料金の収受を行う。
このような料金収受設備においては、例えば特許文献1のように、車両のタイヤによる踏付けを検出する踏板が設けられた車種判別装置により、車両のタイヤ幅や車軸数等を特定し、車種の判別を行っている。
料金所においては、車両の運転席が料金自動収受機に到達した時点で、料金自動収受機により料金が算出されている必要がある。このため、車両の運転席が料金自動収受機に到達するまでに、車種判別装置において車種の判別を行う必要がある。
車種の判別に踏板を用いる場合、車両のタイヤが踏板を踏み付けた回数を車種判別装置が検出することにより、当該車両の車軸数を特定することができる。従って、車種を判別するためには、対象となる車両が踏板を完全に通過する必要がある。このため、従来、料金所において車種を判別するためには、通行する車両の最大車長(例えば18m)を考慮して、車種判別装置と料金自動収受機との間が少なくとも最大車長以上となるように配置されている。
特開2007−265003号公報
しかしながら、料金所の立地条件等の都合上、車種判別装置と料金自動収受機との距離を最大車長以上確保することが困難な場合がある。この場合、車種判別装置と料金自動収受機との距離よりも車長が長い車両は、すべてのタイヤが踏板を通過する前に、車両の運転席が料金自動収受機に到達してしまう。このような車種判別装置では、例えば、「大型車」と「特大車」とで利用料金を分けている有料道路であっても、踏板による車種の判別が完了せず、「大型車」と「特大車」との区別が困難である。このため、料金自動収受機に到達するまでに車種が判別完了しなかった車両については、当該車両が属すると推測される複数の車種の内、最も料金が高い車種に区分される(上記例では、「大型車」と「特大車」との内「特大車」に区分される)場合がある。この結果、車両の車種に応じた適正な利用料金が課金されず、車両の運転者は適正な利用料金以上の支払いを求められる可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、最大車長に基づく設置スペースを確保できない場所であっても設置が可能であり、また、車両の車種に応じた適正な利用料金を課金できる料金収受設備、料金収受方法及びプログラムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の一態様によれば、料金収受設備(1)は、通行する車両(A)に設けられた識別媒体(T)に予め記録された情報を読み取り可能な識別媒体読取部(21)と、前記識別媒体読取部によって前記識別媒体に予め記録された情報が読み取られた場合には、前記車両に対し、予め定められた課金額から所定の割引額を割り引いて課金を行う課金処理部(11A)と、を備える。
このような構成とすることで、課金処理部は、車両に設けられた識別媒体に予め記録された情報が識別媒体読取部により読み取られた場合には、当該車両に対し予め定められた課金額から所定の割引額を割り引いて課金を行う。これにより、課金処理部は、識別媒体が設けられている車両に対して割引料金を適用し、適正な利用料金を課金することが可能となる。
本発明の一態様によれば、料金収受設備は、前記車両の車種区分(D1)を判別する車種区分判別部(10D)を更に備え、前記課金処理部は、前記車種区分に応じた前記課金額から前記割引額を割り引いて課金を行う。
このような構成とすることで、課金処理部は、車両の車種区分に応じた利用料金を課金し、更に、識別媒体に予め記録された情報が読み取られた場合には、当該利用料金に対して割引料金を適用する。これにより、各車両の車種に対応した利用料金を課金することが可能である。また、課金処理部は、識別媒体に予め記録された情報が読み取られなかった場合であっても、車種区分に応じた利用料金を課金することができる。このため、車種に関わらず最高額の利用料金を課金してしまうことを回避することができ、車種によって不公平が生じないように利用料金を課金することが可能である。
本発明の一態様によれば、前記識別媒体読取部は、前記識別媒体に予め記録された割引区分情報(D22)を取得し、前記課金処理部は、取得された前記割引区分情報に応じた前記割引額を前記課金額から割り引いて課金を行う。
このような構成とすることで、識別媒体読取部は識別媒体に予め記録された割引区分情報を取得し、課金処理部は、当該車両に対し予め定められた課金額から、当該割引区分情報に応じた割引額を割り引いて課金を行う。これにより、識別媒体が設けられた車両別に異なる割引料金を適用することができる。
本発明の一態様によれば、料金収受設備1は、前記車両のナンバー情報を読み取るナンバープレート認識部(10C)を更に備え、前記識別媒体読取部は、前記識別媒体に予め記録された情報であって前記車両のナンバー情報を示す識別番号(D21)を取得し、前記課金処理部は、前記ナンバー情報と、前記識別番号とに基づいて課金を行う。
このような構成とすることで、課金処理部は、ナンバープレート認識部が読み取った車両のナンバー情報と、識別媒体読取部が読み取った識別番号とに基づいて課金を行う。これにより、課金処理部は、当該識別媒体に記録されている識別番号とナンバー情報とが一致するか否かに応じて割引料金を適用することができる。この結果、本来、割引の適用がなされない車両に識別媒体を設ける等の不正使用を検出することができる。
本発明の一態様によれば、前記識別媒体は、前記車両に取り付けられたRFタグ(T1)である。
本発明の一態様によれば、前記識別媒体は、前記車両に取り付けられたシール(T2)である。
このような構成とすることで、割引料金が適用される車両に対し、安価且つ容易に識別媒体を取り付けることができる。
本発明の一態様によれば、前記識別媒体は、証明媒体である。
このような構成とすることで、車両の運転者は、当該車両が割引が適用される対象車両であることを容易に証明することができる。
本発明の一態様によれば、前記識別媒体は、前記車両に取り付けられたナンバープレートである。
このような構成とすることで、車両に特別な機器を取り付けることなく、割引料金の適用の要否及び割引額を判断することができる。
本発明の一態様によれば、料金収受方法は、通行する車両に取り付けられた識別媒体に予め記録された情報を読み取る識別媒体読取ステップと、前記識別媒体読取ステップによって前記識別媒体に予め記録された情報が読み取られた場合には、前記車両に対し、予め定められた課金額から所定の割引額を割り引いて課金を行う課金処理ステップと、を有する。
本発明の一態様によれば、料金収受設備のコンピュータを機能させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータを、通行する車両に取り付けられた識別媒体に予め記録された情報を読み取り可能な識別媒体読取部、前記識別媒体読取部によって前記識別媒体に予め記録された情報が読み取られた場合には、前記車両に対し、予め定められた課金額から所定の割引額を割り引いて課金を行う課金処理部、として機能させる。
上述の料金収受設備、料金収受方法及びプログラムによれば、最大車長に基づく設置スペースを確保できない場所であっても設置が可能であり、また、車両の車種に応じた適正な利用料金を課金できる。
本発明の第1の実施形態に係る料金収受設備の概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る料金収受設備のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る識別媒体に記録された情報の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る割引区分の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る課金額及び割引率の例を示す図であって、(a)は車種区分及び走行距離に応じた課金額の例であり、(b)は車種区分及び割引区分に応じた割引率の例である。 本発明の第1の実施形態に係る料金収受処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る料金収受設備の概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る料金収受設備のブロック図である。 料金収受設備のハードウェア構成の例を示す図である。
<第1の実施形態>
(全体構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る料金収受設備1について図面を参照して説明する。
図1は第1の実施形態に係る料金収受設備1の概略図である。
本実施形態において、料金収受設備1は、図1に示すように有料道路の出口料金所に設置され、有料道路の利用者である車両Aの運転者から利用料金D11を収受する。
本実施形態における料金収受設備1は、車種判別装置10と、割引区分特定装置20と、料金自動収受機11と、路側表示器12と、発進制御機13と、発進検知器14と、を備えている。
料金収受設備1は、車線Lの側部のアイランドI上に設けられ、車線L上に停止した車両Aとの間で料金収受処理を行うための設備である。
以降の説明において、車線Lに沿う方向を進行方向(図1におけるX方向)と称する。また、車線L上で車両Aが進む方向側(図1における+X方向側)を進行方向奥側と称し、車両Aが進む方向側とは反対側(図1における−X方向側)を進行方向手前側と称する。
車種判別装置10は、車線Lの進行方向手前側(−X方向側)に設けられ、料金所の車線Lに進入する車両Aの特徴を検出して車種区分D1を判別するための装置群である。ここで、車種区分D1とは、有料道路の料金を決定するための車種区分を示すものであり、本実施形態においては、車種判別装置10は「車種A」及び「車種B」の二つの区分を判別するが、他の実施形態においては、二つ以上の区分(例えば「軽自動車等」、「普通車」、「中型車」、「大型車」、「特大車」の五つの区分)を有していてもよい。また、車両の特徴とは、車線Lに進入する車両A固有の車軸数、タイヤ幅、トレッド(左右のタイヤの中心間距離)、ナンバープレート情報等であって、少なくとも車両Aの車種区分D1を判別するために必要な情報である。
本実施形態において、車種判別装置10は、車両検知器10Aと、踏板10Bと、ナンバープレート認識部10Cと、を検出用装置として備えている。車種判別装置10は、これら検出用装置が検出する信号に基づいて、車両Aの車種区分D1を判別する。
割引区分特定装置20は、車線Lの進行方向手前側(−X方向側)に設けられ、車両Aが割引対象の車両であるか否かを判断し、割引対象の車両Aの割引区分D2を特定する。ここで、割引対象の車両は、識別媒体Tが設けられている車両Aである。また、識別媒体Tとは、車両Aの利用料金を収受するための情報及び各種サービスを受給するために必要な情報が記録されているものである。
なお、本実施形態において、識別媒体Tは、識別媒体Tの販売又は交付を行う施設において、当該識別媒体Tを取り付ける車両Aの車両ナンバー及び車種を申請することにより発行される。識別媒体Tには、申請された車両Aの車両ナンバーである識別番号D21と、車両Aの車種に応じて設定される割引区分情報D22とが記録される。なお、本実施形態において、識別番号D21は、識別媒体Tが設けられている車両Aの車両ナンバーである。車両Aに識別媒体Tが設けられている状態とは、車両Aの車内外に識別媒体Tが取り付けられている状態、車両Aの車内に識別媒体Tが置かれている状態、及び車両Aの車内に存在する運転者が識別媒体Tを所持している状態を示す。
識別媒体Tは、本実施形態においては、RFID(Radio Frequency Idetification)により情報の発信が可能なRFタグT1である。
RFタグT1は、割引区分特定装置20により読み取りが可能な位置であれば、車両Aのどの位置に取り付けられていてもよい。例えば、RFタグT1は、車両Aのボンネット上やフロントガラスに貼りつけられていてもよいし、車両Aのダッシュボード上に置かれていてもよい。また、車両Aに取り付けるのではなく、車両Aの運転者が携帯するようにしてもよい。
料金自動収受機11は、車種判別装置10及び割引区分特定装置20よりも車線Lの進行方向奥側(+X方向側)に設けられている。料金自動収受機11は、車両Aの車種区分D1と、有料道路の走行距離と、割引区分D2とに応じた課金処理を行う。
路側表示器12は、車両Aの運転者に対し種々の情報を通知する通知部の一態様である。本実施形態において、路側表示器12は、車種判別装置10が判別した車種区分D1に基づいて、料金所を通過するために必要な金額や車両Aの通行の可否を、電光掲示板により車両Aの運転者へ通知する。
なお、路側表示器12は、料金収受設備1の構成に応じて省略してもよい。
発進制御機13は、車線Lに進入した車両Aの利用料金D11の収受が完了するまで、車両Aを発進させないようにする等の目的で、ゲートの開放及び閉塞を行う。図1に示すように、発進制御機13は、車線Lにおける料金自動収受機11よりも進行方向奥側(+X方向側)に設けられている。発進制御機13は、料金自動収受機11から開動作指示信号が入力された際にゲートを開き、車両Aに対して発進を許可する。同様に、発進制御機13は、料金自動収受機11から閉動作指示信号が入力された際にゲートを閉じる。
発進検知器14は、車線Lにおける発進制御機13よりも進行方向奥側(+X方向側)に設けられ、車両Aが車線Lから退出したかどうかを検出する。発進検知器14の検出信号は、料金自動収受機11へ出力される。料金自動収受機11は、発進検知器14からの検出信号の入力を受け付けると、後続車両の有無等を判断して、ゲートを閉じるために発進制御機13に閉動作指示信号を出力するか、ゲートを開いたままとするか等の制御を行う。なお、料金自動収受機11で利用料金を支払うために車両Aが停止するような料金収受設備1においては、料金自動収受機11は、発進検知器14からの通過信号の入力を受け付けると、後続車両の有無によらず、ゲートを閉じるために発進制御機13に閉動作支持信号を出力するようにしてもよい。
(車種判別装置の構成)
図2は第1の実施形態に係る料金収受設備1のブロック図である。
以下、図2に示す料金収受設備1の内、車種判別装置10について説明する。
図2に示すように、車種判別装置10は、車両検知器10Aと、踏板10Bと、ナンバープレート認識部10Cと、を検出用装置として備えている。また、車種判別装置10は、これら検出用装置が検出する信号に基づいて、車両Aの車種区分D1を判別するための車種区分判別部10Dを備えている。
なお、本実施形態において、車種区分判別部10Dが車種判別装置10(例えば図1に示すように車両検知器10A)に内蔵されている態様で説明するが、この態様に限定されない。例えば、他の実施形態においては、車種区分判別部10Dがネットワーク上に接続された車種判別装置10以外の装置に内蔵されていてもよい。
車両検知器10Aは、料金自動収受機11よりも車線方向手前側(図1における−X側)において、車線Lの両側側に投受光一対(投光ユニットと受光ユニットとの一対)が設けられている。車両検知器10Aは、高さ方向(Z方向)に配列された不図示の受光センサにより、車両Aの車線Lへの進入に応じた検出信号を車種区分判別部10Dへ出力する。車両検知器10Aは、車線Lに進入した車両Aが受光センサに投光される光を遮ることで、車両A一台ごとの通過を検出可能な検出信号を車種区分判別部10Dへ出力する。具体的には、車両検知器10Aは、車両Aが車線Lに進入したことを検出可能な車両進入情報D9と、車両Aが車両検知器10Aを通過したことを検出可能な車両通過情報D10と、を車種区分判別部10Dへ出力する。
踏板10Bは、車線Lに進入してきた車両Aの車軸数と、タイヤ幅と、トレッドとを特定可能な検出信号を車種区分判別部10Dへ出力する。
踏板10Bは、車線Lの進行方向において、車両検知器10Aが設置されている位置と同じ位置の車線L路面上に設けられている。具体的には、踏板10Bは、内部に電気接点を利用した不図示の踏圧センサを有し、当該踏圧センサを通じて車線Lに進入した車両Aによる踏圧の、車線Lの幅方向(図2におけるY方向)における踏圧位置及び踏圧幅に応じた検出信号を検出し、車種区分判別部10Dへ出力する。
ナンバープレート認識部10Cは、車両検知器10Aによる車両Aの進入検知に応じて、車両Aのナンバープレートを含む車両Aの前面画像を撮影し、車両Aのナンバープレート情報D3(車両ナンバー及びナンバープレートの大きさ)を取得する。ナンバープレート認識部10Cは、取得したナンバープレート情報D3を車種区分判別部10Dへ出力する。
車種区分判別部10Dは、車両検知器10Aから車両進入情報D9を受信してから車両通過情報D10を受信するまでの間に、踏板10Bから受信した検出信号に基づいて、車軸数情報D4と、タイヤ幅情報D5と、トレッド情報D6とを特定する。また、車種区分判別部10Dは、ナンバープレート認識部10Cからナンバープレート情報D3を受信する。
車種区分判別部10Dは、車軸数情報D4と、タイヤ幅情報D5と、トレッド情報D6と、ナンバープレート情報D3とから、車種区分D1を判別する。
なお、料金自動収受設備1の立地等によっては、料金自動収受設備1の設置スペースが車両Aの最大車長よりも短い場合、換言すると、踏板10Bが設けられている位置から料金自動収受機11が設けられている位置までの距離が車両Aの最大車長よりも短い場合がある。この場合、料金自動収受機11が車両Aの利用料金D11を確定していなければならないタイミング、つまり、車両Aの運転席が設けられている位置が料金自動収受機11の設置されている位置に到達するタイミングまでに、車両Aの全てのタイヤが踏板10Bを通過していない可能性がある。このような車両Aについては、車種判別装置10が踏板10Bにより検出された車両Aの車軸数情報D4に応じて車種の判別を行うように構成されている場合、車軸数情報D4の検出が完了していない状態で車種区分D1を判別しなければならない。
このため、本実施形態の車種判別装置10は、車両Aの利用料金D11を確定していなければならないタイミングまでに車軸数情報D4の検出が完了していない場合は、当該タイミングまでに取得可能な情報である、ナンバープレート情報D3と、タイヤ幅情報D5と、トレッド情報D6とに基づき、「車種A」及び「車種B」の二区分で車種区分D1を判別する。
車種区分判別部10Dは、判別した車種区分D1と、ナンバープレート認識部から取得したナンバープレート情報D3とを、割引区分特定装置20へ出力する。また、車種区分判別部10Dは、判別した車種区分D1を料金自動収受機11へ出力する。
(割引区分特定装置の構成)
次に、図2に示す料金収受設備1の内、割引区分特定装置20について説明する。
図2に示すように、割引区分特定装置20は、識別媒体読取部21と、割引区分特定部22とを備えている。
識別媒体読取部21は、車両Aに取り付けられたRFタグT1に記録された情報を読み取るための装置である。本実施形態においては、識別媒体読取部21は、RFタグリーダ21Aである。
図3は第1の実施形態に係る識別媒体T(RFタグT1)に記録された情報の例を示す図である。
図3に示すように、識別媒体T(RFタグT1)には、車両Aを特定するための識別番号D21と、車両Aの割引区分を示す割引区分情報D22とが記録されている。
RFタグリーダ21Aは、電波を放射することにより、車線Lに進入した車両Aに取り付けられたRFタグT1と通信を行う。
RFタグT1は、RFタグリーダ21Aから放射された電波を受信すると、受信した電波を、記録された識別番号D21及び割引区分情報D22を含んだ状態でRFタグリーダ21Aへ反射する。RFタグリーダ21Aは、RFタグT1より反射された電波を受信することにより、RFタグT1に記録された識別番号D21及び割引区分情報D22を読み取る。
図2に示すように、RFタグリーダ21Aは、RFタグT1から読み取った識別番号D21及び割引区分情報D22を、割引区分特定部22へ出力する。
また、車両AにRFタグT1が取り付けられていない場合等、RFタグリーダ21AがRFタグT1から識別番号D21及び割引区分情報D22を取得できないときは、識別番号D21及び割引区分情報D22は割引区分特定部22へ出力されない。
割引区分特定部22は、車種判別装置10から取得した車種区分D1及びナンバープレート情報D3と、RFタグリーダ21Aから取得した識別番号D21及び割引区分情報D22とに基づき、車両Aの割引区分D2を特定する。
図2に示すように、割引区分特定部22は、識別媒体照合部22Aを備えている。
識別媒体照合部22Aは、車種判別装置10から取得したナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバー(ナンバー情報)と、RFタグリーダ21Aから取得した識別番号D21(車両ナンバー)とが一致するか否かを照合し、RFタグT1の取付状態D23を判断する。
識別媒体照合部22Aは、ナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと識別番号D21とが一致する場合は、RFタグT1が、RFタグT1に記録された識別番号D21(車両ナンバー)を有する車両Aに正常に取り付けられている(取付状態D23は「正常」)と判断する。また、識別媒体照合部22Aは、ナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと識別番号D21とが一致しない場合は、RFタグT1が、RFタグT1に記録された識別番号D21(車両ナンバー)を有しない車両に取り付けられている(取付状態D23は「異常」)と判断する。
識別媒体照合部22Aは、このように判断した取付状態D23を、割引区分特定部22へ出力する。
割引区分特定部22は、識別媒体照合部22Aから取得した取付状態D23と、RFタグリーダ21Aから取得した割引区分情報D22とに基づき、割引区分D2を特定する。
図4は第1の実施形態に係る割引区分D2の例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態において、割引区分D2は区分1〜区分8を有している。区分1〜6は、RFタグT1の割引区分情報D22の値が取り得る範囲であって、当該RFタグT1が取り付けられている車両Aに対して適用される、利用料金の区分に対応している。なお、図4の例では、区分6は緊急車両を示す。区分6は、緊急車両のように迅速に料金所を通過する必要があり、有料道路の利用料金が課金されない車両に対し、利用料金の割引率を「100%」に設定し、料金所で停車しなくとも通過できるようにするために設けられた区分である。
割引区分特定部22は、RFタグリーダ21Aから識別番号D21及び割引区分情報D22が取得でき、且つ、識別媒体照合部22Aから受信した取付状態D23が「正常」である場合は、割引区分D2には取得した割引区分情報D22の値である区分1〜6が設定される。
一方、割引区分特定部22は、取付状態D23が「異常」であった場合には、割引区分D2に「区分7(識別媒体異常)」を設定する。また、割引区分特定部22は、RFタグT1が車両に取り付けられていない等の理由により、RFタグリーダ21Aから識別番号D21及び割引区分情報D22が受信できない場合には、割引区分D2に「区分8(識別媒体なし)」を設定する。
なお、本実施形態の例では、割引区分D2が区分1〜区分8を有する例について説明したが、他の実施形態においては、割引区分D2は更に多くの区分を有していてもよいし、「割引あり」及び「割引なし」の二区分のみであってもよい。また、最も高額な利用料金が適用される区分1に対して割引料金が設定されない場合は、区分1を省略してもよい。
割引区分特定部22は、図2に示すように、設定した割引区分D2を料金自動収受機11に出力する。
(料金自動収受機の構成)
次に、図2に示す料金収受設備1の内、料金自動収受機11について説明する。
図2に示すように、料金自動収受機11は、課金処理部11Aと、料金収受処理部11Bと、記憶部11Cとを備えている。
課金処理部11Aは、車種判別装置10から受信した車種区分D1と、割引区分特定装置20から受信した割引区分D2と、有料道路の走行距離とに応じた車両Aの利用料金D11を決定する。走行距離は、例えば、有料道路の入口において発行された通行券に記録された情報(入口料金所番号等)に基づいて算出される、当該入口から車両Aが通過しようとする出口料金所までの距離である。
図5は第1の実施形態に係る課金額及び割引率の例を示す図であって、(a)は車種区分D1及び走行距離に応じた課金額の例であり、(b)は車種区分D1及び割引区分D2に応じた割引率D12の例である。
有料道路の車種区分D1及び走行距離に応じた課金額は、図5(a)に示す課金額テーブルD13により、予め金額が定められている。
また、車種区分D1及び割引区分D2に応じた割引率D12は、図5(b)に示す割引率テーブルD14により、予め定められている。
課金額テーブルD13及び割引率テーブルD14は、料金自動収受機11の記憶部11Cに記憶されている。
課金処理部11Aは、記憶部11Cに記憶された課金額テーブルD13を参照し、車種判別装置10から受信した車両Aの車種区分D1と、車両Aの有料道路における走行距離とに応じて予め定められた課金額を特定する。
また、課金処理部11Aは、記憶部11Cに記憶された割引率テーブルD14を参照し、車種判別装置10から受信した車両Aの車種区分D1と、割引区分特定装置20から受信した割引区分D2とに応じた割引率D12を特定する。
課金処理部11Aは、図2に示すように、決定した利用料金D11を、料金収受処理部11Bに出力する。
料金収受処理部11Bは、不図示の通知部により、課金処理部11Aから取得した利用料金D11を表示し、又は、利用料金D11を音声で出力して、車両Aの運転者へ通知する。また、料金収受処理部11Bは、車両Aの運転者より利用料金D11の収受を行う。料金収受処理部11Bは、不図示の操作部により、車両Aの運転者から投入された料金(紙幣、硬貨、クレジットカード等)の投入金額を算出するとともに、排出すべき釣銭の額を計算し、紙幣や硬貨を専用の排出口から排出する制御を行う。
(料金自動収受設備の機能)
以下、料金自動収受設備1の機能について説明する。
図6は第1の実施形態に係る料金収受処理の手順を示すフローチャートである。
なお、以下の説明において、割引区分D2は図4に示す区分1〜区分8を有し、図5(a)に示す課金額テーブルD13及び図5(b)に示す割引率テーブルD14が料金自動収受機11の記憶部11Cに記憶されているものとする。
(ステップST101:車種区分の判別)
車種判別装置10は、踏板10Bから取得した車軸数情報D4、タイヤ幅情報D5及びトレッド情報D6と、ナンバープレート認識部10Cから取得したナンバープレート情報D3とから、車両Aの車種区分D1を判別する(ステップST101)。
例えば、車種判別装置10は、車両Aの車種区分D1が「車種B」であると判別する。
車種判別装置10は、判別した車種区分D1を、割引区分特定装置20及び料金自動収受機11に出力する。
(ステップST102:識別媒体に記録された情報の読取)
割引区分特定装置20のRFタグリーダ21A(識別媒体読取部21)は、車両Aに取り付けられたRFタグT1(識別媒体T)より、RFタグT1に記録された識別番号D21及び割引区分情報D22を読み取る(ステップST102)。
(ステップST103:識別媒体の有無の確認)
割引区分特定装置20の割引区分特定部22は、RFタグリーダ21Aから識別番号D21及び割引区分情報D22を取得した場合(ステップST103:Yes)、次のステップST105に進む。一方、割引区分特定部22は、RFタグリーダ21Aから識別番号D21及び割引区分情報D22を取得しない場合(ステップST103:No)、ステップST104に進む。
なお、割引区分特定部22が識別番号D21及び割引区分情報D22を取得しないと判断するタイミングは、車両検知器10Aから料金自動収受機11までの距離よりも車両Aの車長が短い場合は、車両検知器10Aから出力される車両通過情報D10を受信したタイミングであってもよい。或いは、車両検知器10Aから出力される車両進入情報D9を受信してから一定時間経過後のタイミング等、利用料金D11を確定しなければならないタイミングまでであれば、いずれのタイミングであっても構わない。
(ステップST104:割引区分を「区分8」に設定)
割引区分特定部22は、RFタグリーダ21Aから識別番号D21及び割引区分情報D22を取得しない場合(ステップST103:No)、割引区分D2を「区分8(識別媒体なしを示す区分)」に設定して、ステップST109に進む。
(ステップST105:識別媒体の照合)
割引区分特定装置20の識別媒体照合部22Aは、車種判別装置10からナンバープレート情報D3と、RFタグリーダ21Aから識別番号D21及び割引区分情報D22とを取得する。識別媒体照合部22Aは、ナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと、識別番号D21(本実施形態においては車両ナンバー)とが一致するか否かを照合する(ステップST105)。
識別媒体照合部22Aは、ナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと識別番号D21とが一致する場合(ステップST105:Yes)は、ステップST107に進む。一方、識別媒体照合部22Aは、ナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと識別番号D21とが一致しない場合(ステップST105:No)は、ステップST106に進む。
(ステップST106:取付状態を「異常」に設定)
識別媒体照合部22Aは、ナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと識別番号D21とが一致しない場合(ステップST105:No)、取付状態D23を「異常」に設定する(ステップST106)。識別媒体照合部22Aは、当該取付状態D23を割引区分特定部22へ出力する。
(ステップST107:取付状態を「正常」に設定)
識別媒体照合部22Aは、ナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと識別番号D21とが一致する場合(ステップST105:Yes)、取付状態D23を「正常」に設定する(ステップST107)。識別媒体照合部22Aは、当該取付状態D23を割引区分特定部22へ出力する。
(ステップST108:割引区分の特定)
割引区分特定装置20の割引区分特定部22は、識別媒体照合部22Aから取得した取付状態D23と、RFタグリーダ21Aから取得した割引区分情報D22とから、割引区分D2を特定する(ステップST108)。
取付状態D23が「異常」である場合、割引区分特定装置20は、割引区分情報D22の値に関わらず、割引区分D2を識別媒体が異常であることを示す「区分7(識別媒体異常を示す区分)」に設定する。
取付状態D23が「正常」である場合、割引区分特定装置20は、割引区分D2に割引区分情報D22の値を設定する。例えば、車両AのRFタグT1に記録された割引区分情報D22が「区分5(軽自動車料金が適用される区分)」であった場合、割引区分特定装置20は、割引区分D2を「区分5」に設定する。
割引区分特定部22は、特定した割引区分D2を料金自動収受機11へ出力する。
(ステップST109:利用料金の算出)
料金自動収受機11の課金処理部11Aは、車種判別装置10から取得した車種区分D1と、割引区分特定装置20から取得した割引区分D2と、有料道路の走行距離とに応じた、車両Aの利用料金D11を特定する。
課金処理部11Aは、記憶部11Cに記憶されている課金額テーブルD13を参照し、車両Aの車種区分D1と、車両Aの有料道路における走行距離とから、車両Aの課金額を特定する。例えば、車両Aの車種区分D1が「車種B」であり、走行距離が「15km」の場合、課金額テーブルD13によれば車両Aの課金額は「650円」である。
ここで、車両Aの割引区分D2が「区分5(軽自動車料金が適用される区分)」の場合の割引率D12は、割引率テーブルD14によれば「20%」である。このため、課金処理部11Aは、車両Aの課金額「650円」より、当該割引率D12「20%」に相当する金額を減額し、車両Aの利用料金D11は「520円」であると算出する。
また、車両Aの割引区分D2が「区分6(緊急車両料金が適用される区分)」である場合は、割引率D12は「100%」であると特定される。このため、課金処理部11Aは、車両Aの課金額「650円」より、割引率D12「100%」に相当する金額を減額し、車両Aの利用料金D11は「0円」であると算出する。すなわち、車両Aの割引区分D2が「区分6」である場合は、車両Aの運転者に対して利用料金D11は課金されずに料金所を通過することができる。
更に、車両Aの割引区分D2が「区分7(識別媒体異常を示す区分)」又は「区分8(識別媒体なしを示す区分)」である場合、割引率D12は「0%」であると特定される。このため、課金処理部11Aは、車両Aの課金額「650円」より、割引率D12「0%」に相当する金額を減額し、車両Aの利用料金D11は「650円」であると算出する。すなわち、車両Aの割引区分D2が「区分7」又は「区分8」である場合は、割り引きが行われず、車両Aの車種区分D1及び走行距離に対する課金額が利用料金D11としてそのまま課金される。
課金処理部11Aは、車両Aの車種区分D1と有料道路の走行距離とに基づいて予め定められた車両Aの課金額から、上記のように特定された割引率D12に相当する金額を減じた額を、車両Aの利用料金D11として算出する(ステップST109)。
料金自動収受機11は、上記のように算出された利用料金D11を、車両Aの運転者から収受する。
(作用効果)
上述した料金収受設備1によれば、料金自動収受機11の課金処理部11Aは、割引区分特定装置20のRFタグリーダ21A(識別媒体読取部21)が車両Aに取り付けられたRFタグT1(識別媒体T)に予め記録された情報を読み取った場合、予め定められた課金額から、所定の割引額を割り引いた料金を、利用料金D11として車両Aの運転者に課金する。
これにより、課金処理部11Aは、RFタグT1が取り付けられている車両Aに対して割引料金を適用し、適正な利用料金D11を課金することが可能となる。
また、料金収受設備1にRFタグリーダ21Aを設置するのみであるので、料金収受設備1の設置スペースが限られている料金所においても、上述の料金収受設備1を適用することが可能である。
上述の料金収受設備1によれば、料金自動収受機11の課金処理部11Aは、車種判別装置10の車種区分判別部10Dにより判別された車種区分D1に応じた課金額から、所定の割引額を割り引いた料金を、利用料金D11として車両Aの運転者に課金する。
例えば、車両Aの車種区分D1が「車種B」であり、走行距離が「15km」の場合、図5(a)に示す課金額テーブルD13によれば、車両Aの課金額は「650円」である。ここで、RFタグT1に記録された情報に基づいて特定された割引区分D2が「区分5」である場合、図5(b)に示す割引率テーブルD14によれば、当該「区分5」の割引率D12は「20%」であるため、車両Aの運転者には、当該割引率D12が適用されて「520円」が利用料金D11として課金される。また、RFタグT1が読み取られなかった場合は割引が行われないため、車両Aの運転者には、上記の車両Aの課金額「650円」がそのまま利用料金D11として課金される。
このように、課金処理部11Aは、RFタグT1が車両に取り付けられている場合は、車種区分D1及び割引区分D2に基づいて、各車両の車種に対応した利用料金D11を課金することが可能である。また、RFタグT1が車両に取り付けられていない場合であっても、少なくとも車種区分D1に応じた利用料金D11を課金することが可能である。これにより、車両Aが軽自動車であり、RFタグT1が取り付けられていない車両であったとしても、例えば車種区分D1が「車種A」の車両と同じ利用料金D11が課金されてしまうことを回避することができる。このため、車両Aの車種によって不公平が生じないように利用料金D11を課金することが可能である。
また、料金収受設備1の設置スペースを十分確保できる有料道路においては、例えば「軽自動車料金」、「普通車料金」、「中型車料金」、「大型車料金」及び「特大車料金」の五区分の課金額が設定されている場合がある。
しかしながら、本実施形態の料金収受設備1のように、設置スペースが確保できない有料道路においては、上述のように、車両Aの利用料金D11を確定していなければならないタイミングまでに車両Aの車軸数を特定できない可能性がある。このため、本実施形態の料金収受設備1においては、当該タイミングまでに取得可能な情報である、ナンバープレート情報D3と、車軸数情報D4と、タイヤ幅情報D5と、トレッド情報D6とに基づき、「車種A」及び「車種B」の二区分で車種区分D1を判別し、これら二区分の車種区分D1に応じた課金額が設定されている。この場合、車種区分D1が「車種B」の車両に対しては、「軽自動車料金」、「普通車料金」及び「中型車料金」の課金額の内、最も高額である「中型車料金」が割り振られる。また、車種区分D1が「車種A」の車両に対しては、「大型車料金」及び「特大車料金」の内、最も高額である「特大車料金」が割り振られる。このため、このような有料道路では、車両Aが「車種B」に含まれる軽自動車であっても、車両Aの運転者は「軽自動車料金」よりも高額である「中型車料金」を支払わなければならない。
しかしながら、上述の料金収受設備1によれば、課金処理部11Aは、RFタグT1が読み取られた場合には、車種区分D1に応じた課金額に対し、所定の割引率D12を割り引いた額を車両Aの運転者に課金する。このため、車両Aが「車種B」に含まれる軽自動車であった場合は、車両Aの運転者は、「中型車料金」に対して所定の割引率D12が割り引かれた利用料金D11が課金される。
これにより、車両Aの実際の車種よりも高額な利用料金D11が課金されてしまうことを回避することができる。
上述の料金収受設備1によれば、割引区分特定装置20は、RFタグT1に記録された割引区分情報D22を取得する。料金自動収受機11の課金処理部11Aは、車両Aに対し、予め定められた課金額から、当該割引区分情報D22に応じた割引率D12を割り引いた料金を、利用料金D11として車両Aの運転者に課金する。
RFタグT1には、RFタグT1の販売又は交付時に申請された車種に応じて設定された割引区分情報D22が記録されている。このため、図4に示すように、車両Aが軽自動車であった場合、「区分5(軽自動車料金が適用される区分)」が割引区分情報D22としてRFタグT1に記録されている。また、車両Aが普通車であった場合は、「区分4(普通車料金が適用される区分)」が割引区分情報D22としてRFタグT1に記録されている。このように、RFタグT1には、予め車両Aの車種に応じた割引区分情報D22が記録されており、車両Aの車種に応じた適切な割引率D12を設定することができる。
これにより、車種判別装置10が「車種A」及び「車種B」の二区分の車種区分D1のみの判別を行う場合であっても、RFタグT1に記録された割引区分情報D22により、RFタグT1が取り付けられた車両別に異なる割引率D12を設定することができる。
例えば、車両Aが軽自動車であり、走行距離が「15km」であった場合は、車両Aの車種区分D1は「車種B」であると判別される。このため、図5(a)に示す課金額テーブルD13によれば、車両Aの課金額は「650円」である。ここで、RFタグT1が取り付けられておらず、割引が適用されない場合は、車両Aの運転者には「650円」が課金される。しかしながら、割引区分情報D22として「区分5」が記録されているRFタグT1が車両Aに取り付けられている場合は、図5(b)に示す割引率テーブルD14に基づき、割引率D12「20%」が車両Aに適用される。この結果、課金額「650円」より、割引率D12「20%」に相当する金額が割り引かれた利用料金D11「520円」が課金される。このように、車両Aの運転者に適切な利用料金D11を課金することができる。
更に、有料道路の利用料金D11が課金されない緊急車両であっても、RFタグT1に「区分6(緊急車両料金が適用される区分)」が割引区分情報D22として記録されていることにより、料金収受設備1において緊急車両であることを容易に特定することができる。このため、緊急車両の運転者が料金所において通行券の投入や提示のために停止することは必要とされず、迅速に通過することができる。なお、料金収受設備1は、割引区分D2が「区分6(緊急車両料金が適用される区分)」であると特定された場合は直ちに発進制御機13を制御して、ゲートを解放するようにしてもよい。これにより、緊急車両は料金所において停止することなく、迅速に通過することが可能となる。
上述の実施形態における料金収受設備1は、車種区分D1が「車種B」の車両に対しては、「軽自動車料金」、「普通車料金」及び「中型車料金」の課金額の内、最も高額である「中型車料金」を課金する。ここで、例えば本来は「中型車料金」が適用される車両Aに対して、「区分5(軽自動車料金が適用される区分)」が割引区分情報D22として記録されているRFタグT1を取り付けるような不正使用が行われた場合、車種判別装置10では不正使用の判断をすることができない。
しかしながら、上述の料金収受設備1では、車種判別装置10のナンバープレート認識部10Cにより、車両Aのナンバープレート情報D3を取得する。また、割引区分特定装置20は、当該ナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと、RFタグT1に記録された識別番号D21(車両ナンバー)とが一致するか否かを照合する。これにより、上記の例のように、本来は「中型車料金」が適用される車両Aに対して、「区分5(軽自動車料金が適用される区分)」が割引区分情報D22として記録されているRFタグT1が取り付けられた場合であっても、割引区分特定装置20がナンバープレート情報D3に含まれる車両ナンバーと、RFタグT1の識別番号D21とが異なることを判断することにより、RFタグT1が不正使用されていることを検出することが可能である。
このような不正使用を検出した場合は、車両Aに対する割引区分D2は、RFタグT1に記録された割引区分情報D22の値である「区分5(軽自動車料金が適用される区分)」ではなく、「区分7(識別媒体異常を示す区分)」であると特定される。このため、車両Aに対して「区分5」の割引率D12(図5(b)に示す割引率テーブルD14によれば「20%」)は適用されず、「区分7」の割引率D12(図5(b)に示す割引率テーブルD14によれば「0%」)が適用される。つまり、不正使用が検出された車両Aに対しては、割引料金が適用されず、車両Aの車種区分D1である「車種B」に対して予め定められた料金(図5(a)に示す課金額テーブルD13によれば「650円」)を課金することが可能である。
なお、料金自動収受設備1は、このような不正使用が検出された場合、当該車両Aの識別番号D21を料金自動収受機11の記憶部11Cや、不図示の外部サーバ等に記録してもよい。また、料金自動収受設備1は、不正使用が一定回数以上検出された場合、当該RFタグT1の利用停止処理等を行うようにしてもよい。
また、割引区分D2ごとに異なる割引率D12を設定したり、時期や時間帯に応じて割引率D12を変動させることも可能である。これにより、特定の車両(例えば「車種A」)の通行が少ない時期や時間帯については割引率D12を増加させるなどして、有料道路の交通量の調整を行ったり、RFタグT1の導入意欲を高めることが可能である。
また、例えばETC(Electronic Toll Collection System(登録商標))が導入されている料金収受設備において、料金自動収受機は、ETC車載器を搭載した車両に対しては、ETC車載器に予め記録された車種に基づいて、当該車両の利用料金を課金することができる。しかしながら、ETC車載器を車両に取り付ける際には、車両との配線の接続が必要である。また、ETC車載器への登録情報のセットアップを指定の店舗で行う必要がある。このように、ETC車載器を車両に搭載するためには、手続が煩雑であった。
しかしながら、上述の料金収受設備1によれば、車両Aに取り付けられる識別媒体Tは、RFタグT1である。RFタグT1は、販売や交付を行う施設において車両Aの車両ナンバー及び車種を申請するだけで発行が可能である。また、RFタグT1は、車両Aとの配線を接続することは要さず、車両Aへの取り付けが容易である。このため、車両Aの運転者は、煩雑な手続きを行うことなく、RFタグT1を利用することが可能である。
<第2の実施形態>
(全体構成)
次に、本発明の第2の実施形態に係る料金収受設備1について図面を参照して説明する。なお、第1の実施形態と共通の構成には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図7は第2の実施形態に係る料金収受設備1の概略図である。
第1の実施形態に係る割引区分特定装置20は、識別媒体読取部21としてRFタグリーダ21Aを備えていたが、第2の実施形態に係る割引区分特定装置20は、図7に示すように、識別媒体読取部21としてシール撮像部21Bを備えている。シール撮像部21Bは、料金自動収受機11よりも車線Lの進行方向手前側(−X方向側)に設けられている。
また、本実施形態において、車種判別装置10は、車両検知器10Aにより車両Aが車線Lに進入したことを検出すると、車両進入情報D9を割引区分特定装置20へ出力する。
第1の実施形態に係る車両Aには、識別媒体TとしてRFタグT1が取り付けられていたが、第2の実施形態に係る車両Aには、識別媒体TとしてシールT2が取り付けられている。シールT2は、当該シールT2が取り付けられている車両Aの識別番号D21及び割引区分情報D22が記録された、車両ごとにユニークな識別媒体である。なお、本実施形態において、識別番号D21は、シールT2が取り付けられている車両Aの車両ナンバーである。
(割引区分特定装置の構成)
図8は第2の実施形態に係る料金収受設備1のブロック図である。
本実施形態に係る割引区分特定装置20は、図8に示すように、識別媒体読取部21と、割引区分特定部22とを備えている。本実施形態において、識別媒体読取部21はシール撮像部21Bである。
シール撮像部21Bは、赤外線を識別媒体Tに対して照射し、当該識別媒体Tに反射された赤外線を受光して撮影を行う赤外線カメラである。
シール撮像部21Bは、車種判別装置10より車両進入情報D9を受信すると、車両Aに取り付けられたシールT2に対して赤外線の照射を行うとともにシールT2の撮影を行う。
シールT2は、照射された赤外線を反射する不図示の赤外線反射層と、赤外線を吸収する(反射しない)不図示の赤外線吸収層とを有している。シールT2は、赤外線反射層及び赤外線吸収層により、当該シールT2が取り付けられている車両Aの識別番号D21及び割引区分情報D22が記されている。これにより、識別番号D21及び割引区分情報D22は肉眼では見ることはできないが、赤外線カメラであるシール撮像部21Bでは撮像が可能である。
シール撮像部21Bは、撮像したシールT2の画像より、当該シールT2に記録された識別番号D21及び割引区分情報D22を読み取る。シール撮像部21Bは、読み取った識別番号D21及び割引区分情報D22を割引区分特定部22へ出力する。
また、車両AにシールT2が取り付けられていない場合等、シール撮像部21Bが撮像した画像より識別番号D21及び割引区分情報D22を取得できないときは、識別番号D21及び割引区分情報D22は割引区分特定部22へ出力されない。
割引区分特定部22は、車種判別装置10から取得した車種区分D1及びナンバープレート情報D3と、シール撮像部21Bから取得した識別番号D21及び割引区分情報D22とに基づき、車両Aの割引区分D2を特定する。
(作用効果)
上述した料金収受設備1によれば、車両Aに取り付けられる識別媒体TはシールT2であり、割引区分特定装置20のシール撮像部21Bにより、当該シールT2に記録された識別番号D21及び割引区分情報D22を読み取る。
これにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。また、車両AにシールT2を取り付けるのみであるため、割引料金が適用される車両Aに対して安価かつ容易にシールT2を導入することが可能である。このため、例えば、緊急車両が料金所において通行券の投入や提示のために停止せずに済むように、緊急車両に事前に配布したシールT2を取り付けておくことも可能である。これにより、緊急車両が料金収受設備1を迅速に通過することができる。
なお、上述の実施形態においては、シール撮像部21Bは赤外線カメラである例について説明したが、これに限られることはない。シール撮像部21Bは、シールT2に印字された文字情報を撮像するカメラであってもよい。この場合、シール撮像部は、OCR(Optical Character Recognition)によりシールT2に記録された識別番号D21及び割引区分情報D22を読み取る。これによっても、上述と同様の効果を得ることが可能である。
また、上述の実施形態においては、シールT2に識別番号D21及び割引区分情報D22が記録されており、車両ごとにユニークな識別媒体である例について説明したが、これに限ることはない。例えば、「区分5(軽自動車用料金が適用される区分)」のシールT2、「区分4(普通車用料金が適用される区分)」のシールT2、のように割引区分情報D22ごとに共通の識別媒体であってもよい。この場合、割引区分特定部22は、「区分5」のシールT2が取り付けられている車両Aは、割引区分D2が「区分5」であると特定する。なお、この場合、不図示のサーバ等において、当該車両Aの車両ナンバー及び対応する割引区分情報D22とを関連付けたテーブルを管理する。識別媒体照合部22Aは、ナンバープレート認識部1Cが取得したナンバープレート情報D3と、割引区分特定部22が特定した割引区分情報D22と、サーバ等において管理されている当該車両Aの車両ナンバー及び割引区分情報D22と、が一致しているか否かを照合する。これによっても、上述と同様の効果を得ることができる。
(ハードウェア構成)
また、上述の各実施形態における料金収受設備1のハードウェア構成の例について説明する。
図9は料金収受設備1の車種判別装置10、割引区分特定装置20及び料金自動収受機11のハードウェア構成の一例を示す図である。
図8に示すように、車種判別装置10、割引区分特定装置20及び料金自動収受機11は、それぞれメモリ810と、記憶/再生装置820と、IO I/F(Input Output Interface)830と、外部機器I/F(Interface)840と、通信I/F(Interface)850と、CPU(Central Processing Unit)860と、補助記憶装置870とを備えている。
メモリ810は、車種判別装置10、割引区分特定装置20及び料金自動収受機11のプログラムで使用されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の媒体である。
記憶/再生装置820は、CD−ROM、DVD、フラッシュメモリ等の外部メディアへデータ等を記憶したり、外部メディアのデータ等を再生するための装置である。
IO I/F830は、料金収受設備1の各装置との間で情報等の入出力を行うためのインターフェースである。
外部機器I/F840は、車種判別装置10、割引区分特定装置20及び料金自動収受機11が備える機器の制御と、情報等の送受信とを行うためのインターフェースである。車種判別装置10では、外部機器I/F840は、車両検知器10Aと、踏板10Bと、ナンバープレート認識部10Cの制御と、情報及び信号の送受信とを行う。割引区分特定装置20では、外部機器I/F840は、識別媒体読取部21(RFタグリーダ21A及びシール撮像部21B)の制御と、情報、信号及び画像の送受信とを行う。料金自動収受機11では、外部機器I/F840は、料金収受処理部11Bの制御と、情報及び信号の送受信とを行う。
通信I/F850は、車種判別装置10、割引区分特定装置20及び料金自動収受機11がインターネット等の通信回線を介して外部サーバと通信を行うためのインターフェースである。
CPU860は、プログラムを実行し、車種判別装置10、割引区分特定装置20及び料金自動収受機11のそれぞれ機能を実行するように制御する。車種判別装置10においては、車種判別装置10が車両Aの車種区分D1を判別するように制御する。割引区分特定装置20においては、割引区分特定装置20が車両Aの割引区分D2を特定するように制御する。料金自動収受機11においては、料金自動収受機11が車両Aの利用料金D11を算出するように制御する。
補助記憶装置870は、CPU860で実行するプログラムや、プログラムを実行する際に使用するデータや、生成されたデータを記録するためのものである。補助記憶装置870は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等である。
車種判別装置10、割引区分特定装置20及び料金自動収受機11のプログラムは、CD−ROM、DVD、フラッシュメモリ等の外部メディアに記録されていてもよく、この場合は、記憶/再生装置820から外部メディアへの書き込み(記憶)及び読み出し(再生)を行う。通信I/Fから外部サーバに記憶されているプログラムを読み出してもよい。
外部メディアや外部サーバに記憶されているプログラムを、補助記憶装置870に記憶してもよい。
CPU860は、上記プログラムを実行することにより、車種判別装置10の車種区分判別部10D、割引区分特定装置20の識別媒体読取部21及び割引区分特定部22、料金自動収受機11の課金処理部11A及び料金収受処理部11Bとして機能する。CPU860が各種処理を行うと、それぞれの処理で生成されたデータは補助記憶装置870に記憶される。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば、上述の実施形態において、識別媒体Tに識別番号D21及び割引区分情報D22が記録されている例について説明したが、これに限られることはない。識別媒体Tには識別番号D21のみが記録され、当該識別番号D21に対応する割引区分情報D22を、外部サーバ等に記憶していてもよい。この場合、識別媒体読取部21は、識別媒体Tより読み取った識別番号D21のみを割引区分特定部22に出力する。割引区分特定部22は、外部サーバと通信を行い、当該識別番号D21に割り振られた割引区分情報D22を取得する。なお、識別番号D21は、車両Aを特定可能なユニークな番号であれば、車両ナンバーでなくてもよい。この場合、外部サーバには、当該識別番号D21に対応する車両ナンバー及び割引区分情報D22が記録される。
外部サーバに割引区分情報D22を記憶することにより、区分の増減等により割引区分情報D22の変更が必要となっても、識別媒体Tを交換することなく、外部サーバ側で変更を行うことができる。
また、識別媒体Tの取り付け及び取り外しを当該識別媒体Tの販売店の作業者しか行えないようにする等、不正使用が生じない運用がなされている場合においては、識別媒体照合部22Aを省略してもよい。
また、上述の実施形態においては、緊急車両用の割引区分D2(区分6)を設ける例について説明したが、これに限られることはない。例えば、障がい者用の割引区分を設けてもよい。これにより、車両Aの運転者は、障がい者手帳の提示を行う手間を省くことが可能である。
また、上述の実施形態において、識別媒体TがRFタグT1又はシールT2である例について説明したが、これに限られることは無い。識別媒体Tとして、証明媒体を使用してもよい。証明媒体は、障がい者が運転又は同乗する車両Aが料金を割引等のサービスを受給可能な対象車両であることを証明するための証明書、カード等の媒体であって、例えば障がい者手帳等を示す。
証明媒体がRFIDにより情報の発信が可能なカード等である場合、識別媒体読取部21として、上述の第1の実施形態のRFタグリーダ21Aを使用してもよい。更に、証明媒体が紙媒体である場合、識別媒体読取部21として、上述の第2の実施形態のシール撮像部21Bを使用してもよい。
識別媒体読取部21は、証明媒体より必要な情報(例えば、障がい者手帳に登録された車両の車両ナンバー(識別番号D21)、割引区分情報D22等)を取得して、割引区分特定部22に出力する。割引区分特定部22は、当該情報に基づいて、車両Aの割引区分D2を特定する。
なお、車両Aの運転者が証明媒体を識別媒体読取部21にかざすことにより、当該証明媒体の読み取りを行う場合は、識別媒体読取部21を料金自動収受機11と同位置に設けるようにしてもよい。
これにより、車両Aの運転者は、当該車両Aが障がい者割引が適用される対象車両であることを容易に証明することができる。
また、上述の実施形態において、識別媒体TがRFタグT1又はシールT2である例について説明したが、これに限られることは無い。識別媒体Tとして、車両のナンバープレートを使用してもよい。
この場合、予め外部サーバに、割引対象となる車両Aの識別番号D21及び割引区分情報D22を記憶しておく。識別媒体読取部21は、車両Aに取り付けられたナンバープレートを識別媒体Tとして読み取る。識別媒体読取部21は、車両Aのナンバープレートを読み取ることにより車両ナンバーを取得し、割引区分特定部22に出力する。割引区分特定部22は、外部サーバと通信を行い、車両ナンバーと一致する識別番号D21と、当該識別番号D21に対応する割引区分情報D22とを取得する。なお、このとき、ナンバープレート認識部10Cを識別媒体読取部21として代用してもよい。
このように外部サーバに識別番号D21及び割引区分情報D22を記憶し、車両Aのナンバープレートを識別媒体Tとして使用することにより、車両毎にユニークな識別媒体Tの発行や取付を省略することができる。
また、上述の実施形態においては、割引区分D2に応じて割引率D12が設定されている例について説明したが、これに限られることはない。例えば、割引率D12の代わりに割引額や、課金額を設定してもよい。
更に、上述の実施形態においては、識別媒体Tに割引区分情報D22が記録されている例について説明したが、例えば、割引率D12や割引額等が記録されていてもよい。これにより、料金収受設備1は車両Aの割引率D12や割引額等を特定する処理を簡易に行うことができる。
また、上述の実施形態においては、割引率テーブルD14が料金自動収受機11の記憶部11Cに記憶されている例について説明したが、これに限られることはない。割引率テーブルD14は、料金自動収受機11とネットワークを介して接続される不図示の外部サーバに記憶されていてもよい。これにより、複数の料金収受設備1により参照される割引区分D2及び割引率D12を、外部サーバで一括管理することが可能である。このため、割引率D12の変更等の調整を容易に行うことができる。
また、上述の実施形態において、料金収受設備1が有料道路の出口料金所に設けられる例について説明したが、これに限られることはない。上述の実施形態に係る料金収受設備1は、例えば、有料道路の入口料金所に設置されていてもよい。また、料金収受設備1は、駐車場の料金所に設置されていてもよい。
1 料金収受設備
10 車種判別装置
10A 車両検知器
10B 踏板
10C ナンバープレート認識部
10D 車種区分判別部
11 料金自動収受機
11A 課金処理部
11B 料金収受処理部
11C 記憶部
12 路側表示器
13 発進制御機
14 発進検知器
20 割引区分特定装置
21 識別媒体読取部
21A RFタグリーダ(識別媒体読取部)
21B シール撮像部(識別媒体読取部)
22 割引区分特定部
22A 識別媒体照合部
A 車両
L 車線
I アイランド
T 識別媒体
T1 RFタグ(識別媒体)
T2 シール(識別媒体)

Claims (10)

  1. 通行する車両に設けられた識別媒体に予め記録された情報を読み取り可能な識別媒体読取部と、
    前記識別媒体読取部によって前記識別媒体に予め記録された情報が読み取られた場合には、前記車両に対し、予め定められた課金額から所定の割引額を割り引いて課金を行う課金処理部と、
    を備える料金収受設備。
  2. 前記車両の車種区分を判別する車種区分判別部を更に備え、
    前記課金処理部は、前記車種区分に応じた前記課金額から前記割引額を割り引いて課金を行う、
    請求項1に記載の料金収受設備。
  3. 前記識別媒体読取部は、
    前記識別媒体に予め記録された割引区分情報を取得し、
    前記課金処理部は、
    取得された前記割引区分情報に応じた前記割引額を前記課金額から割り引いて課金を行う、
    請求項1又は2に記載の料金収受設備。
  4. 前記車両のナンバー情報を読み取るナンバープレート認識部を更に備え、
    前記識別媒体読取部は、前記識別媒体に予め記録された情報であって前記車両のナンバー情報を示す識別番号を取得し、
    前記課金処理部は、前記ナンバー情報と、前記識別番号とに基づいて課金を行う、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の料金収受設備。
  5. 前記識別媒体は、前記車両に取り付けられたRFタグである、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の料金収受設備。
  6. 前記識別媒体は、前記車両に取り付けられたシールである、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の料金収受設備。
  7. 前記識別媒体は、証明媒体である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の料金収受設備。
  8. 前記識別媒体は、前記車両に取り付けられたナンバープレートである、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の料金収受設備。
  9. 通行する車両に設けられた識別媒体に予め記録された情報を読み取る識別媒体読取ステップと、
    前記識別媒体読取ステップによって前記識別媒体に予め記録された情報が読み取られた場合には、前記車両に対し、予め定められた課金額から所定の割引額を割り引いて課金を行う課金処理ステップと、
    を有する料金収受方法。
  10. 料金収受設備のコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    通行する車両に設けられた識別媒体に予め記録された情報を読み取り可能な識別媒体読取部、
    前記識別媒体読取部によって前記識別媒体に予め記録された情報が読み取られた場合には、前記車両に対し、予め定められた課金額から所定の割引額を割り引いて課金を行う課金処理部、
    として機能させるプログラム。
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