JP2017001934A - Si−Mg−Alゾル、それにコアシェル微細球をドープさせた複合塗膜液及びその作製適用 - Google Patents

Si−Mg−Alゾル、それにコアシェル微細球をドープさせた複合塗膜液及びその作製適用 Download PDF

Info

Publication number
JP2017001934A
JP2017001934A JP2016002185A JP2016002185A JP2017001934A JP 2017001934 A JP2017001934 A JP 2017001934A JP 2016002185 A JP2016002185 A JP 2016002185A JP 2016002185 A JP2016002185 A JP 2016002185A JP 2017001934 A JP2017001934 A JP 2017001934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sol
aluminum
hydroxyl group
magnesium
alkoxysilane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016002185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6262261B2 (ja
Inventor
剛 陳
Gang Cheng
剛 陳
志文 周
Shibun Shu
志文 周
輝 宋
Hui Song
輝 宋
科 王
Ke Wang
科 王
明剛 劉
Minggang Liu
明剛 劉
朋遠 紀
Pengyuan Ji
朋遠 紀
高山 唐
Gaoshan Tang
高山 唐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CSG Holding Co Ltd
Dongguan CSG Solar Glass Co Ltd
Original Assignee
CSG Holding Co Ltd
Dongguan CSG Solar Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CSG Holding Co Ltd, Dongguan CSG Solar Glass Co Ltd filed Critical CSG Holding Co Ltd
Publication of JP2017001934A publication Critical patent/JP2017001934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6262261B2 publication Critical patent/JP6262261B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Abstract

【課題】優れた成膜性、理想的な孔隙率、優れた透過率を具備するSiO2塗膜液の提供。
【解決手段】Si−Mg−Alゾルは、脱イオン水、酸性触媒、溶剤、アルミニウム塩、マグネシウム塩及びアルコキシシランを含有する原料の反応により得られるものであり、前記マグネシウム塩と前記マグネシウム塩との合計質量が1mL体積のアルコキシシランに対して0.05〜0.2gであり、前記マグネシウム塩と前記アルミニウム塩との質量比は1:1である水酸基含有Si−Mg−Alゾル
【選択図】なし

Description

本発明は、ナノコアシェル材技術分野に関し、具体的に、ガラスの透過性増加塗膜溶液及びその作製と適用に関するものである。
光学素子表面に透過性増加膜を適切に塗膜すると、光学素子表面の反射ロスを減少させることができる。例えば、ガラス表面に塗膜液を塗布して作製した透過性増加ガラスは多分野で適用でき、例えば、太陽電池の保護ガラスパネルに用いると、太陽電池の発電率を向上させることができ、また、ディスプレイの保護ガラスに用いる場合、ディスプレイの表示効果が向上され且つ省エネとなる。
ゾル−ゲル法は超白光起電ガラス(super clear photovoltaic glass)塗膜液の作製に最も常用される方法である。ゾル−ゲル法で透過性増加反射防止膜を作製する場合、珪酸エステルを原料とし、酸又は塩の触媒作用で、水解、縮重合等の反応が発生して、粒子状網状構造又は線状網状構造のシリカゾルを生成し、特定の条件でゾルを超白光起電ガラス基体に成膜し、膜層を硬化及び強化した後、透過性増加反射防止膜を形成する。酸触媒で作製されるシリカゾルは、粒子が小さく、ガラス基体との結合が強固であり、硬度も高く、工業適用の価値はあるが、膜層の孔隙率が低く、屈折率が高く、透過性増加反射防止膜の光透過率が低いため、高透過性増加塗膜ガラスの要求を満足することができない。一方、塩触媒で作製されるシリカゾルは、粒子が大きく、膜層の孔隙率が高く、光透過率も高いが、膜層とガラス基体との結合が強固でなく脱落しやすいため、工業適用の価値が低い。
ナノSiO中空微細球は、比表面積が大きく、内部の孔隙率が高く、光透過性が良く、熱安定性が高く、且つ無毒である等の特性を具備するため、新型の機能的材料として、充填材、触媒材、光電材、医薬徐放材及びコーティング材等の分野で広範に適用されている。内部の孔隙率が高く、光透過性が良く及び熱安定性が高いナノSiO中空微細球を、水酸基多含有シリカゾル体系に分散させて光起電ガラス透過性増加反射防止膜液を作製することについては、近年、既に研究者の注目を益々多く引きつけている。
従来技術としては、中国特許出願第201310049382.2号の、発明の名称「中空微細球SiO反射防止膜の作製方法」というシリカゾル案の特許が開示され、具体的に、テンプレート剤、珪酸エステルを原料とし、特定の条件で酸触媒を利用して、表面に水酸基を多く含有させたナノコアシェルSiO微細球ゾルを作製する方法が開示された。当該方法により作製されたゾルを、透過性増加反射防止塗膜液としてガラス基体の表面に塗布すると、形成された膜層は光透過率が高くなり、機械性が強くなり、膜層の硬度が高くなる。また、特許文献1の、発明の名称「SiO反射防止フィルム及びその作製方法」の特許には、段階的に塗膜して反射防止フィルムを作製する方法が開示されており、まず、光起電ガラス表面に第一のSiO緻密層を塗布し、次に、第二のSiOナノ中空粒子層を塗布し、最後に、粒子層の間隙においてSiO緻密層を充填して、高温処理を経てSiO反射防止フィルムを得るという方法が開示されている。該反射防止フィルムは優れた反射防止性、耐磨性及び耐久性を具備する。
ところが、従来技術における透過性増加反射防止塗膜液をガラスに塗布して作製された塗膜は、多くの性能においてやはり理想的ではない。
中国特許第201210097416.0号明細書
本発明は、従来技術にはない、優れた成膜性、理想的な孔隙率、優れた透過率を具備するSiO塗膜液で、問題を解決することを目的とする。そのため、本発明は、Si−Mg−Alゾルと、それにコアシェルSiO微細球をドープして作製される(例えば、超白光起電ガラス)透過性増加反射防止塗膜液とを提供する。
具体的に、本発明は下記の技術案を提供する。
本発明は、水、酸性触媒、溶剤、アルミニウム塩、マグネシウム塩及びアルコキシシランを含有する原料の反応により得られる水酸基含有Si−Mg−Alゾルであって、前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記マグネシウム塩と前記アルミニウム塩との合計質量は0.05〜0.2gであり、前記マグネシウム塩と前記アルミニウム塩との質量比は1:1である水酸基含有Si−Mg−Alゾルを提供する。
好ましくは、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルにおいて、前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記触媒の含有量は0.01〜0.1mLである。
好ましくは、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルにおいて、前記マグネシウム塩は、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、リン酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム及びアセチルアセトンマグネシウムのうちの一つ又は二つ以上であり、前記アルミニウム塩は、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、リン酸アルミニウム、蟻酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、プロピオン酸アルミニウム、ジアルキル塩化アルミニウム、モノアルキルジ塩化アルミニウム、トリアルキルトリ塩化ジアルミニウム、アルミニウムイソプロポキシド及びアセチルアセトンアルミニウムのうちの一つ又は二つ以上である。
好ましくは、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルにおいて、前記アルコキシシランは、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メタトリメトキシシラン及びメタトリエトキシシランのうちの一つ又は二つ以上である。
好ましくは、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルにおいて、前記触媒は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸及びシュウ酸のうちの一つ又は二つ以上である。
好ましくは、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルにおいて、前記溶剤は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、n−プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセリン、n−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル及びトリプロピレングリコールモノエチルエーテルのうちの一つ又は二つ以上である。
好ましくは、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルにおいて、前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記溶剤の含有量は1〜20mLであり、前記水含有量は0.1〜1mLである。
好ましくは、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルにおいて、前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記マグネシウム塩と前記アルミニウム塩との合計質量は0.13〜0.2g、好ましくは0.13〜0.15gである。
好ましくは、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルにおいて、前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記触媒の含有量は0.07〜0.1mL、好ましくは0.07〜0.09mLである。
また、本発明は、前記何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾルの作製方法を更に提供し、この作製方法は下記のステップを含む。
(1)15〜35℃で、水と酸性触媒とを、溶剤入れの反応器に加え、混合液を得るステップと、
(2)アルミニウム塩とマグネシウム塩とアルコキシシランとを、それぞれ、ステップ(1)で得られた混合液中に加え、40〜80℃まで温度を上昇させ攪拌した後、25〜80℃で老化させ、冷却後、水酸基多含有Si−Mg−Alゾルを作製するステップと、
を含む。
好ましくは、前記作製方法においては、ステップ(2)において、前記老化時間は、1〜5日間である。
なお、本発明は、Si−Mg−AlゾルにナノコアシェルSiO微細球をドープした複合塗膜液を更に提供する。この複合塗膜液は、前記何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル、ナノコアシェルSiO微細球ゾル、カップリング剤、架橋剤及び溶剤を含有する原料の複合により得られるものであり、そのうち、重量%含有量で、前記各成分の含有量は、ナノコアシェルSiO微細球が40〜80%であり、水酸基含有Si−Mg−Alゾルが4〜10%であり、カップリング剤と架橋剤とがそれぞれ0.01〜2%であり、その他が溶剤である。
好ましくは、前記複合塗膜液において、前記ナノコアシェルSiO微細球の固形分は3重量%〜10重量%であり、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルの固形分は8重量%〜15重量%である。
好ましくは、前記複合塗膜液において、前記カップリング剤は、シランカップリング剤、チタン酸エステル系カップリング剤及びジルコン酸エステルカップリング剤のうちの一つ又は二つ以上から選ばれるものであり、前記架橋剤は、メタトリメトキシシラン、メタトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン及びジフェニルジメトキシシランのうちの一つ又は二つ以上から選ばれるものである。
好ましくは、前記複合塗膜液において、前記溶剤は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、n−プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセリン、n−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル及びトリプロピレングリコールモノエチルエーテルのうちの一つ又は二つ以上から選ばれるものである。
好ましくは、前記複合塗膜液において、前記カップリング剤と前記架橋剤とがそれぞれ0.03〜2重量%であり、好ましくはそれぞれ0.03〜0.09重量%である。
また、本発明は、前記Si−Mg−AlゾルにナノコアシェルSiO微細球をドープした複合塗膜液の作製方法を更に提供する。該作製方法は下記のステップを含む。
(1)前記何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾルと、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと、溶剤とを15〜35℃で混合し攪拌して、25〜60℃で老化させ、冷却後、混合液を得るステップと、
(2)15〜35℃で攪拌しながら、カップリング剤と架橋剤とを順次にステップ(1)で得られた混合液中に加え、25〜60℃で老化させ、冷却後、混合液を得るステップと、
(3)15〜35℃で老化させ、複合塗膜液を得るステップと、
を含む。
好ましくは、前記作製方法において、ステップ(1)における前記老化時間は4〜12時間である。好ましくは、前記作製方法において、ステップ(2)における前記老化時間は4〜12時間である。
好ましくは、前記何れか一項に記載の作製方法において、ステップ(3)における前記老化時間は6〜12時間である。
なお、本発明は、前記何れか一項に記載の複合塗膜液の、光起電ガラス表面の透過性増加反射防止塗膜の作製への適用を更に提供する。
また、本発明は、前記何れか一項に記載の複合塗膜液の、光学デバイス又は太陽エネルギーデバイス表面の透過性増加反射防止塗膜の作製への適用を更に提供する。
本発明では、先にSi−Mg−Alゾルを作製し、それから、作製しておいたナノコアシェルSiO微細球と水酸基多含有Si−Mg−Alゾルとを複合混合することによって、例えば超白光起電ガラス用の透過性増加反射防止塗膜液が作製される。或いは、需要に応じて、カップリング剤、架橋剤、付着力促進剤、レベリング剤、分散剤、湿潤剤、抑泡剤、耐磨耐擦剤、硬化剤、抑揮発剤等の助剤のうちの一つ又は二つ以上を更に利用して、複合ハイブリッドシリカゾルに変性させる。本発明の塗膜液は、例えば超白光起電ガラス表面に塗膜し、硬化、強化を経て、膜層の中のナノコアシェルSiO微細球中の核が焼却されナノSiO中空微細球を形成し、膜層がより高い孔隙率を有し、光透過率がより高くなり、光起電エレメントパワーへの増益が顕著となる。
また、本発明は光起電ガラスに用いられる場合、膜層においてナノ中空粒子層が形成され、表面に緻密層が形成される。この反射防止膜は光透過率が高く、光起電エレメントの発電パワーへの増益が顕著となり、且つ反射防止膜とガラスとの結合が強固であり、膜層の硬度がより高く、耐候性が良く、工業化の適用価値がある。
具体的に、本発明では、理想的な性能を有する光起電ガラス表面の透過性増加反射防止膜を作製するために、主に、(1)水酸基多含有Si−Mg−Alゾル及びそのナノコアシェルSiO微細球を作製すること、(2)ナノコアシェルSiO微細球と水酸基多含有Si−Mg−Alゾルとを複合ハイブリッド化すること、という案を提供する。
本発明の一つの好ましい実施形態において、本発明は下記の作製方法を提供する。
1.ナノコアシェルSiO微細球の方法であって、文献「単分散中空SiOナノ微細球の合成及び表徴」に記載された方法に基づいてナノコアシェルSiO微細球ゾルを作製する(鄒華、呉石山、沈健.単分散中空SiOナノ微細球の合成及び表徴.[J].化学学報.2009.67(3)266−269)。
2.水酸基多含有シリカゾルの作製方法であって、下記のステップを含む。
(1)特定体積の溶剤を三つ口フラスコに加え、15〜35℃で攪拌して、均質に混合された脱イオン水と触媒とを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて30分間攪拌して、A液を得るステップと、
(2)15〜35℃で攪拌しながら、特定質量のアルミニウム塩、マグネシウム塩及び特定体積のアルコキシシランをそれぞれA液中に加え、40〜80℃まで温度を上昇させ、続けて0.5〜5時間攪拌してから、攪拌を停止し、25〜80℃の条件で1〜5日間老化させ、冷却後、水酸基多含有シリカゾルを作製するステップと、
を含む。
ここで、水酸基多含有シリカゾルの作製案では、溶剤と、脱イオン水と、触媒と、マグネシウム塩と、アルミニウム塩と、アルコキシシランとの体積(又は質量)比は、1〜20(mL):0.1〜1(mL):0.01〜0.1(mL):0.025〜0.1(g):0.025〜0.1(g):1(mL)である。
また、本発明の前記Si−Mg−Alゾルの作製においては、溶剤は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、n−プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセリン、n−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル及びトリプロピレングリコールモノエチルエーテルのうちの一つ又は二つ以上である。触媒は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸及びシュウ酸のうちの一つ又は二つ以上である。マグネシウム塩は、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、リン酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム及びアセチルアセトンマグネシウムのうちの一つ又は二つ以上である。アルミニウム塩は、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、リン酸アルミニウム、蟻酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、プロピオン酸アルミニウム、ジアルキル塩化アルミニウム、アルキルジ塩化アルミニウム、トリアルキルトリ塩化ジアルミニウム、アルミニウムイソプロポキシド及びアセチルアセトンアルミニウムのうちの一つ又は二つ以上である。アルコキシシランは、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メタトリメトキシシラン及びメタトリエトキシシランのうちの一つ又は二つ以上である。
即ち、本発明においては、酸触媒の方式を用いて水酸基多含有鎖状又は網状ハイブリッド化ゾルを作製し、ナノコアシェルSiO微細球とガラスとの結合力を改善する。
3.光起電ガラス塗膜液の作製方法であって、下記のステップを含む。
(1)特定体積の前記水酸基多含有Si−Mg−Alゾルを三つ口フラスコに加え、15〜35℃で攪拌して、特定体積のナノコアシェルSiO微細球ゾルと溶剤とを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて0.5〜4時間攪拌してから、攪拌を停止し、25〜60℃で4〜12時間老化させ、冷却後、B液が作製される。
前記溶剤は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、n−プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセリン、n−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル及びトリプロピレングリコールモノエチルエーテルのうちの一つ又は二つ以上であり、即ち、水酸基含有Si−Mg−AlゾルとナノコアシェルSiOゾル微細球とを複合する場合、利用する溶剤が水であってはいけない。
(2)15〜35℃で攪拌しながら、カップリング剤と架橋剤とを順次にB液にゆっくり加え、続けて0.5〜4時間攪拌してから、攪拌を停止し、25〜60℃で4〜12時間老化させ、冷却後、C液が作製される。
(3)続けて1.5〜3時間攪拌してから、15〜35℃で6〜12時間老化させ、光起電ガラス塗膜液が作製される。
前記水酸基多含有シリカゾル、ナノコアシェルSiO微細球ゾル、溶剤、カップリング剤、架橋剤及び各種の塗布剤助剤の重量含有量を、それぞれ下記表1に示す。
Figure 2017001934
前記ナノコアシェルSiO微細球の固形分は3%〜10%(重量%)であり、水酸基多含有Si−Mg−Alゾル(前記自製ハイブリッドゾル)の固形分は8%〜15%(重量%)である。前記カップリング剤は、シランカップリング剤、チタン酸エステル系カップリング剤及びジルコン酸エステル系カップリング剤のうちの一つ又は二つ以上から選ばれるものである。前記シランカップリング剤は、KH560、KH570、KH550、KH151、KH171、KH580又はKH602等から選ばれる。チタン酸エステル系カップリング剤は、イソプロピルトリ(ジオクチルピロホスホリルオキシ基)チタン酸エステル、イソプロピルトリ(ジオクチルホスホリルオキシ基)チタン酸エステル、イソプロピルジオレイルオキシ基(ジオクチルホスホリルオキシ基)チタン酸エステル、モノアルコキシ基不飽和脂肪酸チタン酸エステル、ダブル(ジオクチルオキシピロホスファト)エチレンチタン酸エステル又はチタン酸ブチルエステル等から選ばれる。ジルコン酸エステル系カップリング剤は、テトラ(n−プロピル)ジルコン酸エステル、n−プロポキシジルコン酸エステル、テトラ(トリエタノールアミン)ジルコン酸エステル、アルコキシトリ(ビニル−エトキシ)ジルコン酸エステル又はアルコキシトリ(p−アミノフェノキシ)ジルコン酸エステル等から選ばれる。前記架橋剤は、メタトリメトキシシラン、メタトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン及びジフェニルジメトキシシランのうちの一つ又は二つ以上から選ばれるものである。
また、前記第(3)のステップにおいて、需要に応じて常用の(一般的に使用され得る)塗布剤助剤を加えてもよく、例えば、レベリング剤、分散剤、湿潤剤、抑泡剤、耐磨耐擦剤、硬化剤及び抑揮発剤等、これらのうちの一つ又は二つ以上の任意物質の助剤を選択し添加してよく、添加重量の割合は全塗膜液体系重量の0.01%〜2.0%である。
本発明で作製される透過性増加反射防止膜は、ガラス基体との結合が強固であり、膜層の硬度がより高く、耐候性が優れており、工業化の適用価値がある。
次に、具体的な実施例によって本発明の複合塗膜液を如何に作製するか、及びその性能を如何に測定するかについて、詳しく説明する。
実施例1
(一)ナノコアシェルSiO微細球ゾルの作製
文献「単分散中空SiOナノ微細球の合成及び表徴」に記載されている方法に基づいて、ナノコアシェルSiO微細球ゾルを作製した(鄒華、呉石山、沈健.単分散中空SiOナノ微細球の合成及び表徴.[J].化学学報.2009.67(3)266−269)。具体的な作製過程は下記の通りである。
(1)原料:スチレン(Sと略称)、ポリビニルピロリドン(PVPと略称、K30)及びn−珪酸エチル(TEOS)は中国医薬集団上海化学試薬公司から購入したものであり、重合前、SをNaOH水溶液10wt%で処理し重合防止剤を除去してから、減圧蒸留を行う(通常、−50KPa〜−100KPaで、本発明の全ての実施例においては、−80KPaで蒸留を行う)。無水エタノール及びアンモニア水溶液(25wt%)は南京化学試薬有限公司より製造されたものであり、過硫酸カリウム(KPS)は天津化学試薬有限公司より製造されたものであり、使用前に再結晶処理を経て、水は脱イオン水を使用する。
(2)PS粒子の合成:S10.0g、PVP1.5g、及びHO90.0gをフラスコに加え、N下において室温で30分間攪拌し、それを70℃まで加熱して、KPS水溶液10g(1wt%)を加え、24時間重合反応を行い、PS粒子含有乳液を得て、XPS(ES−CALAB MK−II)分析を行うと、PVP用量が1.5gの場合、PS粒子表面のN含有量が3.35%であるとの結果となり、PS粒子表面にPVPが吸着していることが分かった。
(3)中空SiOナノ微細球の形成:NHOH溶液0.85gと、PS乳液5.5gとを攪拌してエタノール95.0gに加え、30℃で維持して、TEOSのエタノール溶液10mL(50wt%)を点滴添加(滴下)し、点滴添加が終了後、30℃で続けて5時間攪拌し、媒質において、TEOSには水解と縮重合反応が発生し、SiOが生成し(反応式(1)と(2)に示す)、それらはPS粒子表面に吸着し(それと共にPS核が溶解され)、中空SiOナノ微細球を形成する。媒質から分離し、エタノールで数回洗浄した後、更にエタノールに分散して、必要に備えておく。測定すると、150℃で2時間加熱乾燥した残りの固体分の含有量は、約8重量%である。
Si(OC+4HO→Si(OH)+4COH (1)
nSi(OH)→nSiO+2nHO (2)
(二)水酸基多含有シリカゾルの作製方法
(1)溶剤のメタノール100mLを三つ口フラスコに加え、15℃で攪拌して、均質に混合した脱イオン水と触媒の硝酸とを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて30分間攪拌して、A液を得る。
(2)15℃で攪拌しながら、アルミニウム塩として硝酸アルミニウム、マグネシウム塩として塩化マグネシウム及びアルコキシシランとしてテトラエトキシシランをそれぞれA液に加え、40℃まで温度を上昇させ、続けて0.5時間攪拌してから、攪拌を停止し、25℃で1日間老化させ、冷却して、水酸基多含有Si−Mg−Alゾルを作製する。測定すると、その固形分は8重量%である(150℃で2時間加熱乾燥した、残りの固体分含有量)。
前記水酸基多含有シリカゾルの作製過程において、溶剤と、脱イオン水と、触媒と、マグネシウム塩と、アルミニウム塩と、アルコキシシランとの用量比は、1mL:0.1mL:0.01mL:0.025g:0.025g:1mLである。
(三)光起電ガラス塗膜液の作製
(1)前記水酸基多含有Si−Mg−Alゾル100gを三つ口フラスコに加え、15℃で攪拌して、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと溶剤のメタノールとを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて0.5時間攪拌してから攪拌を停止し、25℃で4時間老化させ、冷却して、B液が作製される。
(2)15℃で攪拌しながら、カップリング剤としてシランカップリング剤KH560と、架橋剤のメタトリメトキシシランとを順次にB液にゆっくり加え、続けて0.5時間攪拌してから、攪拌を停止し、25℃で4時間老化させ、冷却して、C液が作製される。
(3)得られたC液を15℃で続けて1.5時間攪拌してから、15℃で6時間老化させ、光起電ガラス塗膜液1#が作製される。
前記水酸基多含有シリカゾルと、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと、溶剤と、カップリング剤と、架橋剤との重量含有量を、それぞれ、下記の表2に示す。
Figure 2017001934
(四)塗膜液の性能評価
(1)塗膜の光透過率の測定
塗膜液1#を、光透過率92.01%の超白太陽エネルギーガラス(3.2mm厚さ模様付きガラス)にローラ塗りし、表面が乾燥してから更に200℃で焙って硬化させ、最後にガラスと一緒に4分間650℃強化処理をして、150nm膜厚の透明コーティングを得る。北京奥博泰科技有限公司の気泡浮上台式スペクトル透過比測量システムAOPTEK GST−3により基準ISO9050を参照して測定された光透過率は95.08%であり、膜塗布前後の可視光透過率の変化として、光透過率が3.07%増えたとの結果となっている。
具体的に言えば、前記本発明中の「光透過率」及び全ての実施例の「光透過率」はいずれも、測量380nm〜1100nmの範囲の平均光透過率Tを指し、その計算式は以下のようになっている。
Figure 2017001934

式中、
λ:AM1.5の太陽光の分光分布Δλ:波長間隔、nm、
τ(λ):サンプルの実測太陽光スペクトル光透過率
である。
(2)塗膜の孔隙率の測定
Filmetrics F20−UV膜厚儀を用いて測ったガラス塗膜の屈折率は、1.33であり、式、
Figure 2017001934

(nが膜層の屈折率を指し、nとnがそれぞれ多孔質材質(空気)と緻密材質(純SiO石英ガラスを指す)の屈折率を指し、nが1、nが1.5であり、Pが膜層の孔隙率のことを指す)で計算して、孔隙率を得る。Filmetrics F20−UV膜厚儀としては、光の干渉原理に基づいて膜厚及び屈折率のテストを行い、測った膜層の屈折率データに基づいて推算すると、その孔隙率は約0.38である。
(3)鉛筆硬度性能の測定
中国国家基準GB/T6739を参照して、750g荷重で塗膜の鉛筆硬度を測定すると、硬度が2H、即ち≧Hであるとの結果となっているため、国家基準の要求を満たす。
(4)塗膜において、耐塩水噴霧テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、恒温恒湿テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、屋外暴露テスト(基準IEC61215参照)、紫外テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、摩擦テスト(基準EN1096−2参照)、耐酸テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、湿冷凍テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)を行った後、前記方法でその光透過率の変化を測定した。測定の条件、方法及び結果は下記の表3に示しており、各性能を測定する場合に用いたテスト装置及びその規格は下記の表4に示す。
Figure 2017001934
前記テスト結果から分かるように、本発明の方法で作製された塗膜液をガラスに塗布すると、光透過率が高くなり、塗膜の硬度が高く、耐酸、耐摩擦、耐候性等の性能が優れている。
Figure 2017001934
実施例2
(一) ナノコアシェルSiO微細球ゾルの作製
実施例1とまったく同じ方法でナノコアシェルSiO微細球ゾルを作製する。
(二) 水酸基多含有シリカゾルの作製方法
(1)溶剤のイソプロパノール100mLを三つ口フラスコに加え、15℃で攪拌して、均質に混合した別の脱イオン水(ここでは別に添加した脱イオン水である)と触媒の硝酸とを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて30分間攪拌して、A液を得る。
(2)15℃で攪拌しながら、アルミニウム塩として塩化アルミニウム、マグネシウム塩として酢酸マグネシウム及びアルコキシシランとしてテトラエトキシシランのそれぞれをA液に加え、60℃まで温度を上昇させ、続けて2時間攪拌してから、攪拌を停止し、40℃で4日間老化させ、冷却すると、水酸基多含有シリカゾルが作製される。測定を経ると、固形分は10重量%である。
前記水酸基多含有シリカゾルの作製過程において、溶剤と、脱イオン水と、触媒と、マグネシウム塩と、アルミニウム塩と、アルコキシシランとの体積(又は質量)比は、4mL:0.6mL:0.07mL:0.065g:0.065g:1mLである。
(三)光起電ガラス塗膜液の作製
(1)前記水酸基多含有Si−Mg−Alゾル100gを三つ口フラスコに加え、室温で攪拌して、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと溶剤のイソプロパノールとを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて2時間攪拌してから攪拌を停止し、50℃で10時間老化させ、冷却して、B液が作製される。
(2)室温で攪拌し、カップリング剤としてチタン酸エステル系カップリング剤のイソプロピルトリ(ジオクチルピロホスホリルオキシ基)チタン酸エステルと、架橋剤としてフェニルトリメトキシシランとを順次にゆっくりB液に加え、続けて1時間攪拌してから、攪拌を停止し、55℃で8時間老化させ、冷却して、C液が作製される。
(3)続けて2時間攪拌してから、室温で8時間老化させ、光起電ガラス塗膜液2#が作製される。
前記水酸基多含有シリカゾルと、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと、溶剤と、カップリング剤と、架橋剤との重量含有量を、それぞれ下記の表5に示す。
Figure 2017001934
(四)塗膜液性能の評価
(1)塗膜の光透過率の測定
塗膜液2#を、92.01%光透過率の超白太陽エネルギーガラス(3.2mm厚さ模様付きガラス)にローラ塗りし、表面を乾燥させてから、更に200℃で焙って硬化させ、最後にガラスと一緒に4分間650℃で強化処理をして、膜厚が150nmである透明なコーティングを得る。北京奥博泰科技有限公司の気泡浮上台式スペクトル透過比測量システムAOPTEK GST−3により基準ISO9050を参照して測定された光透過率は95.15%であり、膜塗布前後の可視光透過率の変化としては、光透過率が3.14%増えたとの結果となっている。
(2)塗膜の孔隙率の測定
Filmetrics F20−UV膜厚儀で、ガラス塗膜の屈折率が1.31であると測定して、式、
Figure 2017001934

(実施例1と同じ)で計算して、屈折率を得た。Filmetrics F20−UV膜厚儀にて、光の干渉原理を利用して膜厚及び屈折率のテストを行い、測定した膜層の屈折率データに基づいて推算すると、その孔隙率は約0.43であるとの結果となっている。
(3)鉛筆硬度性能の測定
中国国家基準GB/T6739を参照し、750g荷重で、塗膜の鉛筆硬度を測定すると、硬度が3H、即ち≧Hであるとの結果となっているため、国家基準の要求を満たす。
(4)塗膜において、耐塩水噴霧テスト(基準JC/T217−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、恒温恒湿テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、屋外暴露テスト(基準IEC61215参照)、紫外テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、摩擦テスト(基準EN1096−2参照)、耐酸テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、湿冷凍テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)を行った後、前記方法でその光透過率の変化を測定した。測定条件、方法及び結果は下記の表6に示す(用いられるテスト器具は実施例1と同じであり、下記の全ての実施例においていずれも実施例1と同じである)。
Figure 2017001934
前記テスト結果から分かるように、本発明の方法で作製された塗膜液をガラスに塗布した後、光透過率が高くなり、塗膜の硬度が高く、耐酸、耐摩擦、耐候性などの性能が優れている。
実施例3
(一)ナノコアシェルSiO微細球ゾルの作製
実施例1とまったく同じ方法でナノコアシェルSiO微細球ゾルを作製する。
(二)水酸基多く含有水酸基多含有シリカゾルの作製方法
(1)溶剤のメタノール100mLを三つ口フラスコに加え、30℃で攪拌して、均質に混合された脱イオン水と触媒の硝酸とを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて30分間攪拌して、A液を得る。
(2)30℃で攪拌しながら、アルミニウム塩として蟻酸アルミニウムと、マグネシウム塩としてアセチルアセトンマグネシウムと、アルコキシシランとしてテトラエトキシシランとをそれぞれA液に加え、60℃まで温度を上昇させ、続けて3時間攪拌してから、攪拌を停止し、60℃で4日間老化させ、冷却して、水酸基含有シリカゾルが作製される。測定を経ると、固形分は12重量%である。
前記水酸基多含有シリカゾルの作製過程において、溶剤と、脱イオン水と、触媒と、マグネシウム塩と、アルミニウム塩と、アルコキシシランとの体積(又は質量)比は、12mL:0.8mL:0.09mL:0.075g:0.075g:1mLである。
(三)光起電ガラス塗膜液の作製
(1)前記水酸基多含有Si−Mg−Alゾル100gを三つ口フラスコに加え、35℃で攪拌して、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと溶剤のメタノールとを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて4時間攪拌してから、攪拌を停止し、60℃で12時間老化させ、冷却して、B液が作製される。
(2)35℃で攪拌しながら、カップリング剤としてシランカップリング剤KH570と、架橋剤のメタトリメトキシシランとを順次にB液にゆっくり加え、続けて4時間攪拌してから、攪拌を停止し、60℃で12時間老化させ、冷却して、C液が作製される。
(3)続けて3時間攪拌してから、35℃で12時間老化させ、光起電ガラス塗膜液3#が作製される。
前記水酸基多含有シリカゾルと、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと、溶剤と、カップリング剤と、架橋剤との重量含有量を、それぞれ下記の表7に示す。
Figure 2017001934
(四)塗膜液の性能評価
(1)塗膜の光透過率の測定
塗膜液3#を、光透過率92.01%の超白太陽エネルギーガラス(3.2mm厚さ模様付きガラス)にローラ塗りし、その表面を乾燥させてから、更に200℃で焙って硬化して、最後にガラスと一緒に4分間650℃で強化処理をして、膜厚150nmの透明コーティングが得られる。北京奥博泰科技有限公司の気泡浮上台式スペクトル透過比測量システムAOPTEK GST−3で、基準ISO9050を参照して測定された光透過率は95.19%であり、膜塗布前後の可視光透過率の変化としては、光透過率が3.18%増えたとの結果となっている。
(2)塗膜の孔隙率の測定
Filmetrics F20−UV膜厚儀で、ガラス塗膜の屈折率が1.29であると測定して、式、
Figure 2017001934

(実施例1と同じ)で計算して、屈折率を得た。Filmetrics F20−UV膜厚儀にて、光の干渉原理を利用して膜厚及び屈折率のテストを行い、測定された膜層の屈折率データに基づいて推算すると、その孔隙率は約0.47であるとの結果となっている。
(3)鉛筆硬度性能の測定
中国国家基準GB/T6739を参照して、750g荷重で塗膜の鉛筆硬度を測定すると、硬度が2H、即ち≧Hであるとの結果となっているため、国家基準の要求を満たす。
(4)塗膜において、耐塩水噴霧テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、恒温恒湿テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、屋外暴露テスト(基準IEC61215参照)、紫外テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、摩擦テスト(基準EN1096−2参照)、耐酸テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、湿冷凍テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)を行った後、前記方法でその光透過率の変化を測定した。測定条件、方法及び結果を、下記の表8に示す(用いるテスト器具は実施例1と同じであり、下記の全ての実施例においていずれも実施例1と同じである)。
Figure 2017001934
前記テストの結果から分かるように、本発明の方法で作製された塗膜液をガラスに塗布した後、光透過率が高くなり、塗膜の硬度が高く、耐酸、耐摩擦、耐候性等の性能が優れている。
実施例4
(一)ナノコアシェルSiO微細球ゾルの作製
実施例1とまったく同じ方法で、ナノコアシェルSiO微細球ゾルを作製する。
(二)水酸基多含有シリカゾルの作製方法
(1)溶剤のエチレングリコール100mLを三つ口フラスコに加え、35℃で攪拌して、均質に混合された脱イオン水と触媒のシュウ酸とを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて30分間攪拌して、A液を得る。
(2)35℃で攪拌しながら、アルミニウム塩としてリン酸アルミニウムと、マグネシウム塩として炭酸マグネシウムと、アルコキシシランとしてテトラエトキシシランとをそれぞれA液に加え、80℃まで温度を上昇させ、続けて4.8時間攪拌してから、攪拌を停止し、75℃で5日間老化させ、冷却して、水酸基多含有シリカゾルが作製される。測定を経ると、固形分は15重量%である。
前記水酸基多含有シリカゾルの作成過程において、溶剤と、脱イオン水と、触媒と、マグネシウム塩と、アルミニウム塩と、アルコキシシランとの体積(又は質量)比は、15mL:0.8mL:0.1mL:0.07g:0.07g:1mLである。
(三)光起電ガラス塗膜液の作製
(1)前記水酸基多含有Si−Mg−Alゾル100gを三つ口フラスコに加え、室温で攪拌して、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと溶剤の無水エタノールとを三つ口フラスコにゆっくり加え、続けて3.8時間攪拌してから、攪拌を停止し、60℃で11時間老化させ、冷却して、B液が作製される。
(2)室温で攪拌しながら、カップリング剤としてのジルコン酸エステル系カップリング剤のテトラ−(n−プロピルジル)コン酸エステルと、架橋剤のメタトリメトキシシランとを順次にB液にゆっくり加え、続けて3時間攪拌してから、攪拌を停止し、55℃で3時間老化させ、冷却して、C液が作製される。
(3)続けて2時間攪拌してから、室温で12時間老化させ、光起電ガラス塗膜液4#が作製される。
前記水酸基多含有シリカゾルと、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと、溶剤と、カップリング剤と、架橋剤との重量含有量を、それぞれ下記の表9に示す。
Figure 2017001934
(四)塗膜液性能の評価
(1)塗膜の光透過率の測定
塗膜液4#を、光透過率92.01%の超白太陽エネルギーガラス(3.2mm厚さ模様付きガラス)にローラ塗りし、その表面を乾燥させてから、更に200℃で焙って硬化させ、最後にガラスと一緒に4分間650℃で強化処理をして、膜厚150nmの透明コーティングが得られる。北京奥博泰科技有限公司の気泡浮上台式スペクトル透過比測量システムAOPTEK GST−3により基準ISO9050を参照して測定された光透過率が95.17%であり、膜塗布前後の可視光透過率の変化としては、光透過率が3.16%増えたとの結果となっている。
(2)塗膜の孔隙率の測定
Filmetrics F20−UV膜厚儀を用いて、ガラス塗膜の屈折率が1.31であると測定し、式、
Figure 2017001934

(実施例1と同じ)で計算して、屈折率を得た。Filmetrics F20−UV膜厚儀にて、光の干渉原理を利用して膜厚及び屈折率のテストを行い、測定された膜層の屈折率データに基づいて推算すると、その孔隙率は約0.47であるとの結果となっている。
(3)鉛筆硬度性能の測定
中国国家基準GB/T6739を参照して、750g荷重で塗膜の鉛筆硬度を測定すると、硬度が3H、即ち≧Hであるとの結果となっているため、国家基準の要求を満たす。
(4)塗膜において、耐塩水噴霧テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、恒温恒湿テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、屋外暴露テスト(基準IEC61215参照)、紫外テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、摩擦テスト(基準EN1096−2参照)、耐酸テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)、湿冷凍テスト(基準JC/T2170−2013「太陽エネルギー光起電エレメント用反射防止膜ガラス」参照)を行った後、前記方法でその光透過率の変化を測定した。測定条件、方法及び結果を、下記の表10に示す(用いるテスト器具は実施例1と同じであり、下記の全ての実施例においていずれも実施例1と同じである)。
Figure 2017001934
前記テスト結果から分かるように、本発明の方法で作製された塗膜液をガラスに塗布した後、光透過率が高くなり、塗膜の硬度が高く、耐酸、耐摩擦、耐候性などの性能が優れている。
上記の実施例は、本発明の原理および効果を説明するために使用されるものであり、本発明を限定するために使用されるものではない。当業者は、本発明に記載されている開示および提案に基づいて、その技術的原理および精神から逸脱することなく、様々な修正および代替を用いて実施できるだろう。従って、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲において規定されているものである。
(関連する出願)
本出願は、中国特許出願第201510312827.0号(出願日2015年6月9日)に基づく優先権を主張しており、その内容は本明細書に参照として取り込まれる。

Claims (20)

  1. 水、酸性触媒、溶剤、アルミニウム塩、マグネシウム塩及びアルコキシシランを含有する原料の反応により得られる水酸基含有Si−Mg−Alゾルであって、
    前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記マグネシウム塩と前記アルミニウム塩との合計質量は0.05〜0.2gであり、前記マグネシウム塩と前記アルミニウム塩との質量比は1:1である、ことを特徴とする、水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  2. 前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記触媒の含有量は0.01〜0.1mLである、ことを特徴とする、請求項1に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  3. 前記マグネシウム塩は、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、燐酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム及びアセチルアセトンマグネシウムのうちの一つ又は二つ以上であり、
    前記アルミニウム塩は、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、燐酸アルミニウム、蟻酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、プロピオン酸アルミニウム、ジアルキル塩化アルミニウム、モノアルキルジ塩化アルミニウム、トリアルキルトリ塩化ジアルミニウム、アルミニウムイソプロポキシド及びアセチルアセトンアルミニウムのうちの一つ又は二つ以上である、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  4. 前記アルコキシシランは、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メタトリメトキシシラン及びメタトリエトキシシランのうちの一つ又は二つ以上である、ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  5. 前記触媒は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸及びシュウ酸のうちの一つ又は二つ以上である、ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  6. 前記溶剤は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、n−プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセリン、n−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル及びトリプロピレングリコールモノエチルエーテルのうちの一つ又は二つ以上である、ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  7. 前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記溶剤の含有量は1〜20mLであり、前記水含有量は0.1〜1mLである、ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  8. 前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記マグネシウム塩と前記アルミニウム塩との合計質量は0.13〜0.2gである、ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  9. 前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記マグネシウム塩と前記アルミニウム塩との合計質量は0.13〜0.15gである、ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  10. 前記アルコキシシラン体積1mLに対して、前記触媒の含有量は0.07〜0.1mLである、ことを特徴とする、請求項1〜9の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾルの作製方法において、
    (1)15〜35℃で、水と酸性触媒とを、溶剤入れの反応器に加え、混合液を得るステップと、
    (2)アルミニウム塩とマグネシウム塩とアルコキシシランとを、それぞれ、ステップ(1)で得られた混合液に加え、40〜80℃まで温度を上昇させ攪拌してから、25〜80℃で老化させ、冷却後、水酸基多含有Si−Mg−Alゾルを作製するステップと、
    を含む、ことを特徴とする、作製方法。
  12. 前記ステップ(2)において、前記老化の時間が1〜5日間である、ことを特徴とする、請求項11に記載の作製方法。
  13. Si−Mg−AlゾルにナノコアシェルSiO微細球をドープさせた複合塗膜液であって、
    請求項1〜10の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾル、ナノコアシェルSiO微細球ゾル、カップリング剤、架橋剤及び溶剤を含有する原料の複合によって得られるものであり、
    重量含有量%で、前記各成分の含有量は、前記ナノコアシェルSiO微細球が40〜80%であり、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルが4〜10%であり、前記カップリング剤と前記架橋剤とがそれぞれ0.01〜2%であり、その他が前記溶剤である、ことを特徴とする、複合塗膜液。
  14. 前記ナノコアシェルSiO微細球の固形分は3重量%〜10重量%であり、前記水酸基含有Si−Mg−Alゾルの固形分は8重量%〜15重量%である、ことを特徴とする、請求項13に記載の複合塗膜液。
  15. 前記カップリング剤は、シランカップリング剤、チタン酸エステル系カップリング剤及びジルコン酸エステル系カップリング剤のうちの一つ又は二つ以上から選ばれるものであり、
    前記架橋剤は、メタトリメトキシシラン、メタトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン及びジフェニルジメトキシシランのうちの一つ又は二つ以上から選ばれるものである、ことを特徴とする、請求項13又は14に記載の複合塗膜液。
  16. 前記溶剤は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、n−プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセリン、n−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル及びトリプロピレングリコールモノエチルエーテルのうちの一つ又は二つ以上から選ばれるものである、ことを特徴とする、請求項13〜15の何れか一項に記載の複合塗膜液。
  17. 前記カップリング剤と前記架橋剤とがそれぞれ0.03〜2%である、ことを特徴とする、請求項13〜16の何れか一項に記載の複合塗膜液。
  18. 前記カップリング剤と前記架橋剤とがそれぞれ0.03〜0.09%である、ことを特徴とする、請求項13〜16の何れか一項に記載の複合塗膜液。
  19. 請求項13〜18の何れか一項に記載のSi−Mg−AlゾルにナノコアシェルSiO微細球をドープさせた複合塗膜液の作製方法において、
    (1)請求項1〜10の何れか一項に記載の水酸基含有Si−Mg−Alゾルと、ナノコアシェルSiO微細球ゾルと、溶剤とを15〜35℃で混合し攪拌して、25〜60℃で老化させ、冷却後、混合液を得るステップと、
    (2)15〜35℃で攪拌して、カップリング剤と架橋剤とを順次に、ステップ(1)で得られた混合液中に加え、25〜60℃で老化させ、冷却後、混合液を得るステップと、
    (3)15〜35℃で老化させ複合塗膜液を得るステップと、
    を含む、ことを特徴とする、複合塗膜液の作製方法。
  20. 請求項13〜18の何れか一項に記載の複合塗膜液を、光学デバイス若しくは太陽エネルギーデバイス表面又は光起電ガラス表面の透過性増加反射防止塗膜の作製において適用する方法。
JP2016002185A 2015-06-09 2016-01-08 Si−Mg−Alゾル、それにコアシェル微細球をドープさせた複合塗膜液及びその作製適用 Active JP6262261B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201510312827.0 2015-06-09
CN201510312827.0A CN104927416B (zh) 2015-06-09 2015-06-09 硅镁铝溶胶和掺杂核壳二氧化硅微球镀膜液及制备应用

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017001934A true JP2017001934A (ja) 2017-01-05
JP6262261B2 JP6262261B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=54114853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016002185A Active JP6262261B2 (ja) 2015-06-09 2016-01-08 Si−Mg−Alゾル、それにコアシェル微細球をドープさせた複合塗膜液及びその作製適用

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6262261B2 (ja)
CN (1) CN104927416B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019021639A1 (ja) * 2017-07-26 2019-01-31 富士フイルム株式会社 インク組成物及びその製造方法、並びに画像形成方法
CN110189655A (zh) * 2019-05-27 2019-08-30 深圳市致竑光电有限公司 一种发光玻璃模组
CN115403050A (zh) * 2022-08-17 2022-11-29 苏州博来纳润电子材料有限公司 一种高纯有机铝改性酸性硅溶胶及其制备方法和应用

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105964195B (zh) * 2016-05-06 2019-01-11 东莞南玻太阳能玻璃有限公司 纳米核壳二氧化硅微球及增透减反复合镀膜液制备应用
CN109852157B (zh) * 2018-11-29 2021-06-18 东莞南玻太阳能玻璃有限公司 一种高硬度ar镀膜液及其制备方法
CN110724430B (zh) * 2019-09-05 2021-10-26 深圳市安品有机硅材料有限公司 一种水性复合涂层材料及其制备方法和应用
CN114573244B (zh) * 2022-03-23 2023-11-17 东莞南玻太阳能玻璃有限公司 一种硅铝溶胶及其制备方法和应用

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501557A (ja) * 2004-06-08 2008-01-24 ライプニッツ−インスティトゥート フィア ノイエ マテリアーリエン ゲマインニュッツィゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクタ ハフトゥンク 支持体上の低屈折率を有する耐磨耗性且つ耐引掻性コーティング
CN101880154A (zh) * 2010-06-25 2010-11-10 沈阳大学 高频片式电感用纳米堇青石基陶瓷介质材料的制备方法
JP2011175252A (ja) * 2010-02-01 2011-09-08 Central Glass Co Ltd 親水性低反射部材
CN102531406A (zh) * 2012-01-17 2012-07-04 信义玻璃工程(东莞)有限公司 减反射镀膜溶液、其制备方法和光伏玻璃及其制备方法
CN104101918A (zh) * 2013-04-03 2014-10-15 法国圣戈班玻璃公司 一种光学增透膜及其制备方法和光学组件

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102702966B (zh) * 2012-05-24 2014-08-06 长兴化学材料(珠海)有限公司 减反射组合物及其制造方法与用途

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501557A (ja) * 2004-06-08 2008-01-24 ライプニッツ−インスティトゥート フィア ノイエ マテリアーリエン ゲマインニュッツィゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクタ ハフトゥンク 支持体上の低屈折率を有する耐磨耗性且つ耐引掻性コーティング
JP2011175252A (ja) * 2010-02-01 2011-09-08 Central Glass Co Ltd 親水性低反射部材
CN101880154A (zh) * 2010-06-25 2010-11-10 沈阳大学 高频片式电感用纳米堇青石基陶瓷介质材料的制备方法
CN102531406A (zh) * 2012-01-17 2012-07-04 信义玻璃工程(东莞)有限公司 减反射镀膜溶液、其制备方法和光伏玻璃及其制备方法
CN104101918A (zh) * 2013-04-03 2014-10-15 法国圣戈班玻璃公司 一种光学增透膜及其制备方法和光学组件

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019021639A1 (ja) * 2017-07-26 2019-01-31 富士フイルム株式会社 インク組成物及びその製造方法、並びに画像形成方法
US11518897B2 (en) 2017-07-26 2022-12-06 Fujifilm Corporation Ink composition, method for producing the same, and image-forming method
CN110189655A (zh) * 2019-05-27 2019-08-30 深圳市致竑光电有限公司 一种发光玻璃模组
CN110189655B (zh) * 2019-05-27 2021-10-08 深圳市致竑光电有限公司 一种发光玻璃模组
CN115403050A (zh) * 2022-08-17 2022-11-29 苏州博来纳润电子材料有限公司 一种高纯有机铝改性酸性硅溶胶及其制备方法和应用
CN115403050B (zh) * 2022-08-17 2024-04-12 浙江博来纳润电子材料有限公司 一种高纯有机铝改性酸性硅溶胶及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
CN104927416B (zh) 2017-08-29
CN104927416A (zh) 2015-09-23
JP6262261B2 (ja) 2018-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6262261B2 (ja) Si−Mg−Alゾル、それにコアシェル微細球をドープさせた複合塗膜液及びその作製適用
CN108300286B (zh) 掺锆二氧化硅聚合物溶胶及其增透减反镀膜液的制备应用
CN109321050B (zh) 一种耐候涂液、耐候性汽车玻璃及其制造方法
CN105439457B (zh) 链状或网状硅溶胶及超亲水自清洁增透镀膜液及制备应用
CN103305036B (zh) 一种含poss减反射膜镀膜液及其制备方法与应用
CN105964195A (zh) 纳米核壳二氧化硅微球及增透减反复合镀膜液制备应用
CN103408947B (zh) 一种可双重固化的高性能led封装材料及其制备方法
US20150056438A1 (en) Hollow Silica Particles, Method of Manufacturing the Same, Composition Including the Same and Sheet with Inner Cavities
TWI480345B (zh) 塗料及其製備方法及塗料所形成之薄膜
CN102849962A (zh) 一种二氧化硅超疏水薄膜的制备方法及一种超疏水材料
KR20130137086A (ko) 저굴절률막 형성용 조성물 및 이것을 사용한 저굴절률막의 형성 방법
CN105765015A (zh) 水性涂布剂、膜、膜的制造方法、层叠体、及太阳能电池模块
WO2014098169A1 (ja) ケイ素酸化物ナノ粒子とシルセスキオキサンポリマーとの複合体およびその製造方法、ならびにその複合体を用いて製造した複合材料
CN103459139A (zh) 功能性物品、运输机械用物品、建筑用物品及涂布用组合物
CN102408765A (zh) 一种紫外线和电子束固化隔热涂料
JP6233136B2 (ja) 膜形成用液組成物
WO2015137399A1 (ja) シリカ多孔質膜形成用液組成物及びその液組成物から形成されたシリカ多孔質膜
KR20190100231A (ko) 블랙 매트릭스용 조성물, 블랙 매트릭스, 및 블랙 매트릭스의 제조 방법
US9644113B2 (en) Composition for forming a thin layer with low refractive index, manufacturing method thereof, and manufacturing method of a thin layer with low refractive index
CN110386761B (zh) 一种具有高透光率的超疏水减反射涂层的制备方法
JP2012216814A (ja) 薄膜太陽電池向け透明導電膜用組成物および透明導電膜
KR101445437B1 (ko) 반사방지필름 및 그의 제조방법
KR102188211B1 (ko) 저굴절률막 형성용 조성물 및 그 제조 방법 그리고 저굴절률막의 형성 방법
CN103360800B (zh) 高漂浮型水性铝银浆及其制备方法
TWI480344B (zh) 白色塗料組合物及包含其所形成之塗層的裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6262261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250