JP2017001265A - 段ボールシート製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】段ボールシート製造装置1は、片面段ボールシート6を作成するシングルフェーサ8と、両面段ボールシート10を作成するダブルフェーサ12と、両面段ボールシート10に罫線の付与加工及びスリット加工のそれぞれを行うスコアラ14及びスリッタ16を備えるスリッタスコアラ装置17と、罫線の付与加工及びスリット加工が施された両面段ボールシート10を切断するカッタ装置20と、を有し、更に、段ボールシート10に非接触の状態で個体識別情報を印刷する印刷装置18を有し、この印刷装置18は、シートの搬送ライン上において、ダブルフェーサ12とカッタ装置20との間の位置であって、スコアラ14及び/又はスリッタ16の近傍に配置されている。
【選択図】図1
Description
このようなことから、特許文献2に記載された技術は、コルゲータで製造される1枚1枚の段ボールシートに対して固有のシリアル番号又はバーコードなどを印刷するために利用するのには適さないと言える。
例えば、個体識別情報を段ボールシートについての生産情報(中芯とライナとの糊による貼合の状態や、スリッタやカッタ装置による加工寸法の精度や、機械運転速度や、ヒータによる加熱温度や、機械調整状況など)と関連付ける場合、本発明のように、段ボールシートの製造工程において個体識別情報を段ボールシートに印刷すると、製函工程において個体識別情報を段ボールシートに印刷する場合と比較して、かなり効率的である。製函工程の対象となっている段ボールシートを、その前の製造工程での段ボールシートと照合を取るのが困難である(手間がかかる)ため、製函工程において個体識別情報を印刷するのは非効率であるが、段ボールシートの製造工程(製段工程)において個体識別情報を印刷した場合には、段ボールシートについての生産情報を個体識別情報に関連付け易く、効率的である。
特に、上記の本発明によれば、印刷装置をスリッタスコアラ装置のスコアラ及び/又はスリッタの近傍に配置するので、スコアラ及び/又はスリッタによる加工作業によって実質的に押さえられている状態にある段ボールシートに印刷することができる。この状態では、段ボールシートの搬送精度が高いので、具体的には搬送時における段ボールシートの幅方向の位置ずれが抑制されているので、段ボールシートの幅方向に関する印刷精度を確保することができる。つまり、幅方向における印刷ずれを抑制することができる。加えて、本発明によれば、スリッタスコアラ装置による罫線の付与加工及び/又はスリット加工が行われる位置と近い位置で印刷が行われるので、これらの加工位置と印刷位置との寸法ずれを抑制することができる。
このように構成された本発明によれば、印刷装置をスコアラとスリッタとの間に配置するので、スコアラとスリッタの両方による加工作業によって段ボールシートの幅方向にずれないように押さえられている状態にある段ボールシートに印刷することができ、段ボールシートの幅方向に関する印刷精度を効果的に向上させることができる。また、スリッタスコアラ装置による罫線の付与加工及びスリット加工が行われる位置と近い位置で印刷が行われるので、これらの加工位置と印刷位置との寸法ずれを効果的に抑制することができる。
このように構成された本発明によれば、カッタ装置が段ボールシートを切断するごとに、段ボールシート上の印刷位置を設定するので、カッタ装置の切断による誤差が印刷位置に与える影響を抑制することができる。具体的には、複数回の切断によって生じた切断位置のずれの影響が累積し、搬送方向において印刷位置が大きくずれてしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明によれば、カッタ装置が切断を行ってから、段ボールシート上に設定した印刷位置と印刷装置が印刷を行う位置との間の距離に対応する長さだけ段ボールシートが搬送されたタイミングで印刷を行うので、設定した印刷位置に個体識別情報を適切に印刷することができる。
このように構成された本発明によれば、シリアル番号としての個体識別情報を印刷するごとに、この個体識別情報に対応する番号に丁取り数に応じた値を加算した番号を、次に印刷する個体識別情報として、印刷に使用するインクジェットヘッド(インクジェットノズル)のそれぞれに対して設定するので、製造される段ボールシートに対して連続する番号を順に適切に印刷することができる。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の全体を示す側面図である。
以下では、搬送方向FWにおいて上流側に配置された5台のインクジェットユニット50の組を適宜「上流側インクジェットユニットセット」と呼び、搬送方向FWにおいて下流側に配置された5台のインクジェットユニット50の組を適宜「下流側インクジェットユニットセット」と呼ぶ。基本的には、1つの生産オーダーにおいては、上流側インクジェットユニットセット及び下流側インクジェットユニットセットの一方のみが印刷に使用され、オーダー変更がなされると、使用するインクジェットユニットセットが切り替えられる。
次に、図8及び図9を参照して、本発明の実施形態において制御装置100が印刷装置18のインクジェットユニット50に対して行う制御内容について具体的に説明する。
また、上記のようにカットスケジュールを作成するのは、カッタ装置20が段ボールシート10を切断するごとに、カッタ装置20が今回切断した段ボールシート10上の位置に基づき、即ちカッタ装置20による今回の切断の誤差(切断位置のずれ)を考慮して、カッタ装置20によって次回切断させる段ボールシート10上の位置を設定することで、切断位置のずれの影響が累積しないようにするためである。
具体的には、制御装置100は、現行のオーダーにおいて製造している段ボールシート10の厚みと、次のオーダーにおいて製造する段ボールシート10の厚みとのうち、大きな方の厚みに応じた上下方向位置に、インクジェットヘッド51を位置決めする。こうする理由は以下の通りである。現行のオーダーにおける段ボールシート10が次のオーダーにおける段ボールシート10よりも厚い場合には、現行のオーダーにおける段ボールシート10の厚みに応じた上下方向位置に、次のオーダーにおいて使用するインクジェットヘッド51を位置決めしておくことで、このインクジェットヘッド51の先端が現行のオーダーにおける段ボールシート10に接触しないようにしている。他方で、次のオーダーにおける段ボールシート10が現行のオーダーにおける段ボールシート10よりも厚い場合には、次のオーダーにおける段ボールシート10の厚みに応じた上下方向位置に、次のオーダーにおいて使用するインクジェットヘッド51を位置決めしておくことで、次のオーダーにおいてインクジェットヘッド51を上下方向位置に改めて位置決めしなくても済むようにしている。
次に、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の作用効果について説明する。
例えば、個体識別情報を段ボールシート10についての生産情報(中芯2とライナ4との糊による貼合の状態や、スリッタ16やスコアラ14、カッタ装置20による加工寸法の精度や、機械運転速度や、ヒータによる加熱温度や、機械調整状況など)と関連付ける場合、本実施形態のように、段ボールシート10の製造工程において個体識別情報を段ボールシート10に印刷すると、製函工程において個体識別情報を段ボールシートに印刷する場合と比較して、かなり効率的である。製函工程の対象となっている段ボールシート10を、その前の製造工程での段ボールシート10と照合を取るのが困難である(手間がかかる)ため、製函工程において個体識別情報を印刷するのは非効率であるが、段ボールシート10の製造工程(製段工程)において個体識別情報を印刷した場合には、段ボールシート10についての生産情報を個体識別情報に関連付け易く、効率的である。
加えて、本実施形態によれば、スコアラ14による罫線の付与加工及びスリッタ16によるスリット加工が行われる位置と近い位置で印刷が行われるので、これらの加工位置と印刷位置との寸法ずれを効果的に抑制することができる。
以下では、上記した実施形態の変形例について説明する。
8 シングルフェーサ
10 両面段ボールシート
12 ダブルフェーサ
14 スコアラ
16 スリッタ
17 スリッタスコアラ装置
18 印刷装置
20 カッタ装置
22 スタッカ装置
25 流長センサ
50 インクジェットユニット
51 インクジェットヘッド
52 上下方向移動機構
52b 上下方向移動用モータ
54 幅方向移動機構
54d 幅方向移動用モータ
100 制御装置
Claims (5)
- 段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置であって、
所定の段ピッチの段が形成された中芯とライナとを貼り合せて片面段ボールシートを作成するシングルフェーサと、
片面段ボールシートに他のライナを貼り合せて両面段ボールシートを作成するダブルフェーサと、
両面段ボールシートに罫線の付与加工を行うスコアラ、及び、両面段ボールシートにスリット加工を行うスリッタを備えるスリッタスコアラ装置と、
罫線の付与加工及びスリット加工が施された両面段ボールシートをシートの搬送方向における所定の切断長さに切断するカッタ装置と、
を有し、
更に、上記カッタ装置によって切断されることで作成される複数の両面段ボールシートのそれぞれを識別することができる個体識別情報を、段ボールシートに非接触の状態で印刷する印刷装置を有し、この印刷装置は、上記段ボールシート製造装置における段ボールシートの搬送ライン上において、上記ダブルフェーサと上記カッタ装置との間の位置であって、上記スリッタスコアラ装置のスコアラ及び/又はスリッタの近傍に配置されている、ことを特徴とする段ボールシート製造装置。 - 上記印刷装置は、上記スリッタスコアラ装置のスコアラとスリッタとの間に配置されている、請求項1に記載の段ボールシート製造装置。
- 上記印刷装置を制御する制御装置を更に備え、この制御装置は、上記カッタ装置が両面段ボールシートを切断するごとに、上記印刷装置によって上記個体識別情報を印刷させる両面段ボールシート上の印刷位置を設定する、請求項2に記載の段ボールシート製造装置。
- 上記制御装置は、上記カッタ装置が切断を行ったときに両面段ボールシート上に設定した上記印刷位置と上記印刷装置が印刷を行う位置との間の距離に対応する長さだけ、当該切断後に両面段ボールシートが搬送されたタイミングで、上記印刷装置によって上記個体識別情報を両面段ボールシートに印刷させる、請求項3に記載の段ボールシート製造装置。
- 上記印刷装置は、段ボールシートの搬送方向に対して幅方向に並列して配置された複数のインクジェットヘッドを備え、
上記個体識別情報は、シリアル番号から成り、
上記印刷装置を制御する制御装置を更に備え、この制御装置は、両面段ボールシートから丁取りするシートの数である丁取り数に基づき、上記複数のインクジェットヘッドの中から選択したインクジェットヘッドのそれぞれを用いて、両面段ボールシートに上記個体識別情報を印刷し、両面段ボールシートに上記個体識別情報を印刷するごとに、この印刷した個体識別情報に対応する番号に丁取り数に応じた値を加算した番号を、両面段ボールシートに次に印刷する個体識別情報として、上記選択したインクジェットヘッドのそれぞれに対して設定する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の段ボールシート製造装置。
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