JP2017001142A - ロボットアームにおける緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の作業時にロボットアーム側で生じる衝撃・振動をロボット本体側に伝えないようにし、これを緩衝、減少させてロボットアーム自体、ロボット本体を保護する。【解決手段】ロボットアーム3におけるロボット本体2側と、ロボットアーム3に取り付けられる作業ブロック4との間で作業ブロック4側で生じる衝撃・振動を緩衝させる。緩衝装置1は、ロボット本体2側に固定する第1固定フランジ11と、作業ブロック4側に固定する第2固定フランジ21と、これらの第1・第2の固定フランジ11,21相互間に撓み自在にして配するドーナツ盤状の緩衝板31と、この緩衝板31を第2固定フランジ21側に撓み可能にして第1固定フランジ11に連繋する第1連繋部15と、同じく緩衝板31を第1固定フランジ11側に撓み可能にして第2固定フランジ21に連繋する第2連繋部25とを備え、第1連繋部15、第2連繋部25それぞれを対称的に配する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばダイカストマシンによる鋳造に際し、鋳造後の鋳造物を所定のロボットマシンのロボットアームに連結した取出ハンドによって取り出して支持し、支持したままで鋳造物に繋がっているいわゆるバリを例えば打撃式のハンマー装置等によって打ち折り除去するとき、ロボットアームに掛かる衝撃反力を緩衝、減少化させるロボットアームにおける緩衝装置に関する。
従来から産業用ロボットは、適数の関節構造を有することで伸長・縮小、反転、ねじりその他の運動をさせるよう、基台上に設けたロボットアームによって、搬送、溶接、支持等の様々な作業に使用されている。ただ、その作業内容によってはロボットアームに反力が加わり、ロボットアーム自体、更にはロボットアームを制御するロボット本体に衝撃が掛かることで故障することも多く、定期点検、部品交換等が実施されている。
こうした点を解消すべく、例えば特許文献1に示される産業用ロボットハンド、特許文献2に示される力制限装置、トルクリミッタ、ロボットアーム、及びロボット、特許文献3に示されるロボットアーム等が提案されている。特許文献1のロボットハンドは例えば打撃時に加わる反力を、ロボットアームと作業機構との間に介装した圧縮バネによる伸縮によって緩衝させるとするのであり、特許文献2の力制限装置等は磁力による反発作用、復帰用バネによる弾発作用によって緩衝作動が得られるようにアームの関節部分に設けられるとするのであり、特許文献3のロボットアームは第1アームと第2アームとを姿勢維持手段、退避手段から成る緩衝手段によって連繋し、第2アームに掛かる衝撃時に第2アーム自体を衝撃物から揺動退避させるとするのである。
特開平7−171643号公報 特開2001−3951号公報 特開2011−240450号公報
ところが特許文献1によるロボットハンドではロボットアームと作業機構との間に圧縮バネを介装するから装置自体が比較的に大型化せざるをえず、コンパクトに構成することはできない。特許文献2による力制限装置では磁力構成、復帰バネ構成をロボットアームに組み込むには、ロボットアーム自体の内部構成の大きな変更・改良が必要であり、特に既存のロボットアームに装着するのは困難である。特許文献3によるロボットアームでは、第2アームが障害物等に衝突したとき等にこれを回避すべく揺動するから、例えば第2アーム等で打ち折りされるバリ等を有する鋳造物を支持させるとすると、バリ等に対して十分な打撃力を与えることはできない。
そこで本発明は上述したような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的は、例えば支持されている鋳造物のバリ等を打ち折るように打撃式ハンマー装置が打撃したときの反力に伴うロボットアームに生じる反動、衝撃等を緩衝し、ロボットアーム自体ひいてはロボット本体を衝撃から保護し、その故障となる原因を未然に防止できるようにし、また、既存のロボットアームにも簡単に装着できるようにしたロボットアームにおける緩衝装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、後述する発明を実施するための形態における使用符号を付記して説明すると、ロボットアーム3におけるロボット本体2側と、ロボットアーム3の先端に取り付けられる所定の作業ブロック4との間で作業ブロック4側で生じる衝撃、振動を緩衝させる緩衝装置1において、ロボット本体2側に固定される第1固定フランジ11と、作業ブロック4側に固定される第2固定フランジ21と、これらの第1固定フランジ11、第2固定フランジ21相互間に撓み自在にして配される適数のドーナツ盤状の緩衝板31と、この緩衝板31を第2固定フランジ21側に撓み可能にして第1固定フランジ11に連繋する第1連繋部15と、同じく緩衝板31を第1固定フランジ11側に撓み可能にして第2固定フランジ21に連繋する第2連繋部25とを備え、第1連繋部15、第2連繋部25それぞれは緩衝板31を介して対称的に配されて成ることを特徴とする。
第1あるいは第2の固定フランジ11,21は、ロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2に固定されるドーナツ形状に形成されており、中心側の内周縁部にはロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2に固定させる取付固定孔12,22を開穿すると共に、外周側の外周縁部には、第1あるいは第2の連繋部15,25を固定させる固定孔13,23、第2あるいは第1の連繋部25,15を進退自在に挿入させる挿入孔14,24を開穿して構成することができる。
第1あるいは第2の連繋部15,25は、緩衝板31の内外側面に配されて緩衝板31を支持するスペーサー16,26と、このスペーサー16,26、緩衝板31に開穿された連繋孔32に作業ブロック側マウントM2あるいはロボット本体側マウントM1側から挿入されてロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2にネジ止め固定される連繋ネジ19,29とを備えて構成することができる。
スペーサー16,26は、緩衝板31における作業ブロック側マウントM2あるいはロボット本体側マウントM1側の連繋孔32の周縁に当接する大径の当接部を有し、連繋孔32内に装入される小径の挿通部を有する中空のT字形の押さえ筒体17,27と、緩衝板31におけるロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2側で挿通部に嵌め合わせて連繋孔32の周縁に当接する筒状の押し当て筒体18,28とから構成することができる。
緩衝板31は、撓み可能となるドーナツ盤状に形成されていて、第1あるいは第2の連繋部15,25それぞれを貫挿連繋させる連繋孔32が開穿形成されて構成することができる。
以上のように構成された本発明に係るロボットアームにおける緩衝装置にあって、ロボット本体2側とロボットアーム3側との間で介装される緩衝装置1は、ロボットアーム3に取り付けられる作業ブロック4によって行われる各種作業に伴う衝撃、振動を緩和、減少させ、ロボットアーム3、ロボット本体2等を損傷させない。
緩衝装置1は、ロボット本体2側の第1固定フランジ11と、作業ブロック4側の第2固定フランジ21との間で介装される適数の緩衝板31が、作業ブロック4側に生じた衝撃、振動に応じて撓むことでこれらによる衝撃、振動等を吸収し、ロボット本体2側に伝えない。
緩衝板31はドーナツ盤状で、第1連繋部15によって第1固定フランジ11に連繋される部位、第2連繋部25によって第2固定フランジ21に連繋される部位が対称配置されることで、一方では第1固定フランジ11側に、他方では第2固定フランジ21側に衝撃等の負荷を緩衝板31全体でそれぞれ平均的に分散させ、偏りを生じさせない。
第1あるいは第2の連繋部15,25のスペーサー16,26は、第1あるいは第2の固定フランジ11,21側それぞれにネジ止め連繋される連繋ネジ19,29が挿入される押さえ筒体17,27、押し当て筒体18,28によって適数の緩衝板31を挟み込み、押さえて一体的となっていることで、緩衝板31を部分的に第1あるいは第2の固定フランジ11,21側それぞれに撓ませ、変動・変位させる弾発力で衝撃、振動を緩和、減少させる。
本発明は以上説明したように構成されているため、例えばロボットアーム3によって支持した打撃式ハンマー装置Hが鋳造物Sにおけるバリ等を打ち折るように打撃したときの反力に伴う反動、衝撃等を緩衝、減少でき、ロボットアーム3自体ひいてはロボット本体2を衝撃、振動等から保護し、これらに起因する故障原因を未然に防止できる。また、ロボット本体2におけるロボットアーム3の端部、ロボットアーム3の端部に連結させる取出ハンドの如き作業ブロック4、更にはロボットアーム3自体等を特に改造することなく介装でき、既存のロボット、ロボットアーム等にも簡単に装着できる。
すなわち本発明は、ロボット本体2側に固定される第1固定フランジ11と、作業ブロック4側に固定される第2固定フランジ21との間で撓み自在にして適数のドーナツ盤状の緩衝板31を配し、この緩衝板31を第2固定フランジ21側に撓み可能にして第1固定フランジ11に第1連繋部15にて連繋し、同じく緩衝板31を第1固定フランジ11側に撓み可能にして第2固定フランジ21に第2連繋部25にて連繋し、第1連繋部15、第2連繋部25それぞれは緩衝板31を介して対称的に配して成るとしたからであり、作業ブロック4側に生じる振動、衝撃等をロボット本体2側に伝えない。
また、緩衝板31はドーナツ盤状で、第1及び第2の固定フランジ11,21相互間に介装されるとき、第1連繋部15によって第1固定フランジ11に連繋される部位、第2連繋部25によって第2固定フランジ21に連繋される部位が対称的に配置されていることによって、衝撃、振動によって第1及び第2の固定フランジ11,21それぞれの側に撓む部位は緩衝板31の全域で平均的に分散させることになり、その衝撃、振動の緩和、減少に偏りを生じさせない。
第1あるいは第2の連繋部15,25におけるスペーサー16,26は、押さえ筒体17,27、押し当て筒体18,28によって適数の緩衝板31を挟み込んでおり、しかも第1あるいは第2の固定フランジ11,21側それぞれにネジ止め連繋される連繋ネジ19,29が挿入されることで一体的となっているから、緩衝板31の撓みは、第1あるいは第2の連繋部15,25それぞれの部位で、相互に逆方向に部分的に第1あるいは第2の固定フランジ11,21側それぞれに撓ませ、その撓み作用によって生じる変動・変位に伴う弾発力で衝撃、振動を緩和、減少させることができる。
しかも、緩衝板31の撓みに伴い、第1あるいは第2の連繋部15,25は、第1あるいは第2の固定フランジ11,21における挿入孔14,24に進退自在に挿入されているから、緩衝板31の部分的撓みによって第1あるいは第2の連繋部15,25が反対側の第2あるいは第1の固定フランジ21,11側への進退を阻害せず、緩衝板31自体を円滑に撓ませることができる。
第1あるいは第2の固定フランジ11,21は、ロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2に固定されるに際し、いずれをロボット本体2側、作業ブロック4側に配しても良く、また、緩衝板31の適宜な枚数の選択によって撓みに伴う弾発力を予め調整、設定でき、作業ブロック4側で生じる衝撃、振動の大小に対応させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
本発明を実施するための一形態を示す分解斜視図である。 同じく断面図である。 同じく緩衝時の断面図である。 同じく本発明装置が適用されたロボットアームの一例にあっての作業時のロボットの概要図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は本発明に係る緩衝装置であり、例えば各種作業のために使用されるロボットにおけるロボット本体2とロボットアーム3との間、ロボットアーム3自体における適宜箇所、ロボットアーム3の後端とこのロボットアーム3に連結される各種の作業ブロック4との間等に介装される。図示例の実施の形態にあっては、例えばダイカストマシンによって鋳造された鋳造物Sを把持して取り出した後、鋳造物Sに連続しているバリ等を打撃式ハンマー装置Hにて打ち折り除去すべく、鋳造物Sを支持したままとする取出ハンド(作業ブロック4)と、ロボットアーム3の先端(ロボット本体2側)との間に介装した場合として説明する(図4参照)。
緩衝装置1は、ロボット本体2側である例えばロボットアーム3の先端に固定される第1固定フランジ11と、作業ブロック側である例えば取出ハンド4の後端に固定される第2固定フランジ21と、これらの第1固定フランジ11、第2固定フランジ21相互間に撓み自在にして配される適数のドーナツ盤状の緩衝板31と、この緩衝板31を第2固定フランジ21側に撓み可能にして第1固定フランジ11に連繋する第1連繋部15と、同じく緩衝板31を第1固定フランジ11側に撓み可能にして第2固定フランジ21に連繋する第2連繋部25とを備え、第1連繋部15、第2連繋部25それぞれは緩衝板31を介して対称的に配されて成る。
第1固定フランジ11は図示にあるように、ロボットアーム3の先端面であるロボット本体側マウントM1に例えばネジ止め等にて固定されるドーナツ形状に形成されており、中心側の内周縁部に取付固定孔12を開穿すると共に、外周側の外周縁部に、第1連繋部15を固定させる固定孔13、第2連繋部25を進退自在に挿入させる挿入孔14を開穿して成る。取付固定孔12は、第1固定フランジ11自体をロボット本体側マウントM1に例えばネジ止めさせる取付ネジを挿通させる透孔状に形成されている。
固定孔13は、第1連繋部15を例えばネジ止め固定させるように小径のネジ孔として形成され、挿入孔14は、第2連繋部25における後述の連繋ネジ29の頭部が緩衝板31の撓みに伴い円滑に進退されて挿入されるに足りる内径を備えた大径の透孔状に形成されている。これらの固定孔13、挿入孔14は緩衝板31に対して第1固定フランジ11、第2固定フランジ21が第1連繋部15、第2連繋部25と共に対称的に配置構成されることから、対称的に偶数で配置形成されるものとされ、図示例にあるように例えば等間隔で4対で形成されている。もとより、これらは1対乃至3対にしたり、あるいは5対以上にしたりしても良いのである。
なお、第1連繋部15、第2連繋部25は、第1固定フランジ11、第2固定フランジ21それぞれにおける円周方向に沿って交互に、また、緩衝板31の中心すなわちロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2の中心に対して対称的に配置形成されることで、作業ブロック4側、ロボット本体2側のいずれからの衝撃であっても、また衝撃に偏りがあっても、いずれも円滑に緩衝、減少できるようにしてある。
一方、第2固定フランジ21は、取出ハンド4の基部面である作業ブロック側マウントM2に例えばネジ止めにて固定されるドーナツ形状に形成されており、上記の第1固定フランジ11と同様に構成されていて、取付固定孔22、固定孔23、挿入孔24それぞれが開穿形成されている。なお、第1あるいは第2の固定フランジ11,21は、ロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2に固定されるように、これらのロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2における固定部分の形状、構造等に対応しているのは勿論である。
緩衝板31は、例えば前記ロボット本体側マウントM1、作業ブロック側マウントM2それぞれの端面の円形状外形にほぼ対応した外径を有し、また緩衝板31自体が撓み可能となる内径を有するものとしたドーナツ盤状にして、例えば肉厚が0.3mm程度の板ばね、例えばSUS304ばね鋼にて形成されている。また、この緩衝板31には、第1連繋部15、第2連繋部25それぞれを貫挿連繋させる連繋孔32が、例えば等間隔で計8個で開穿形成されている。なお、この緩衝板31は、作業時の衝撃を吸収する程度、例えば衝撃の大小・強弱その他に対応して緩衝時の撓み量を選択調整できるように、適数枚で重ね合わせられるようにしてあり、小さい衝撃に対応して僅かに撓めば良い場合には枚数を多くし、大きい衝撃に対応して大きく撓めさせる場合には枚数を少なくすることになる。もとより、衝撃の大小・強弱に対応して選定される撓み量、柔軟性が得られるの程度のものとされる。
第1連繋部15は、緩衝板31の内外側面に配されて緩衝板31をを挟み込んで支持するスペーサー16と、このスペーサー16、前記連繋孔32に作業ブロック側マウントM2側から挿入されてロボット本体側マウントM1の固定孔13にネジ止め固定される連繋ネジ19とを備えて成る。
図示例のスペーサー16は、緩衝板31における作業ブロック側マウントM2側の連繋孔32の周縁に当接する大径の当接部を有し、連繋孔32内に挿入される小径の挿通部を有する中空のT字形の押さえ筒体17と、緩衝板31におけるロボット本体側マウントM1側で挿通部に嵌め合わせて連繋孔32の周縁に当接する筒状の押し当て筒体18とから成る。そして、このスペーサー16内に連繋ネジ19が挿通されていることで、連繋ネジ19とスペーサー16ひいては緩衝板31との相対的移動を円滑にし、緩衝板31の撓み性を良好にし、緩衝作用を損なわない。なお、押し当て筒体18は、介装される緩衝板31の枚数によって異なる肉厚に対応して、これの長さは適宜に選定され、調整されるようにしても良い。
第2連繋部25は、緩衝板31の内外側面に配されて緩衝板31を支持するスペーサー26と、このスペーサー26、前記連繋孔32にロボット本体側マウントM1側から挿入されて作業ブロック側マウントM2の固定孔23にネジ止め固定される連繋ネジ29とを備えて成る。この第2連繋部25は、前記の第1連繋部15と同様に構成されており、スペーサー26は押さえ筒体27、押し当て筒体28から成り、作業ブロック側マウントM2にネジ止めされる連繋ネジ29はスペーサー26を貫挿している。
次に、本発明に係る緩衝装置1の組み込み、その使用の一例を説明すると例えば図4に示すように、ダイカストマシンによって鋳造される鋳造物Sを、ロボットアーム3に取り付けた取出ハンド4によって把持して取り出し、この取り出した鋳造物Sを支持したままで打撃式ハンマー装置Hによって鋳造物Sに連続しているバリ等を打ち折り除去させるとき、取出ハンド4に加わる衝撃を緩衝させてロボットアーム3、ロボット本体2に影響を与えないようにするものとして使用される。すなわち、ロボットアーム3の先端と取出ハンド4との間に緩衝装置1を介装するのであり、第1固定フランジ11をロボットアーム3の先端に固定する一方、第2固定フランジ21を取出ハンド4の後端に固定しておけば良い。
こうすることで、取出ハンド4側からの衝撃がロボットアーム3側に伝わるとき、図3に示すように第2固定フランジ21に連繋されている第2連繋部25における緩衝板31の部位ではロボットアーム3側に移動するよう撓む一方、逆に第1固定フランジ11に連繋されている第1連繋部15における緩衝板31の部位では取出ハンド4側に移動するよう撓む。あるいは、互いに逆方向に移動するように撓み、また、原位置に復帰するよう撓みが戻ることで、第1固定フランジ11、第2固定フランジ21相互間が縮小あるいは拡張して衝撃、振動等を緩和、減少する。
なお、緩衝装置1の介装に際し、第1固定フランジ11を取出ハンド4側に、第2固定フランジ21をロボットアーム3側に固定するとして図示、説明したが、これを逆にすることももとより可能であり、特に限定されるものではない。
M1…ロボット本体側マウント M2…作業ブロック側マウント
S…鋳造物 H…打撃式ハンマー装置
1…緩衝装置 2…ロボット本体
3…ロボットアーム 4…作業ブロック(取出ハンド)
11…第1固定フランジ 12…取付固定孔
13…固定孔 14…挿入孔
15…第1連繋部 16…スペーサー
17…押さえ筒体 18…押し当て筒体
19…連繋ネジ
21…第2固定フランジ 22…取付固定孔
23…固定孔 24…挿入孔
25…第2連繋部 26…スペーサー
27…押さえ筒体 28…押し当て筒体
29…連繋ネジ
31…緩衝板 32…連繋孔
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、後述する発明を実施するための形態における使用符号を付記して説明すると、ロボットアーム3におけるロボット本体2側と、ロボットアーム3の先端に取り付けられる所定の作業ブロック4との間で作業ブロック4側で生じる衝撃、振動を緩衝させる緩衝装置1において、ロボット本体2側に固定される第1固定フランジ11と、作業ブロック4側に固定される第2固定フランジ21と、これらの第1固定フランジ11、第2固定フランジ21相互間に撓み自在にして衝撃吸収の撓み量に応じて適数で重ね合わせられて配され、連繋孔32が開穿されているドーナツ盤状の緩衝板31と、この緩衝板31を第2固定フランジ21側に撓み可能にして第1固定フランジ11に連繋する第1連繋部15と、同じく緩衝板31を第1固定フランジ11側に撓み可能にして第2固定フランジ21に連繋する第2連繋部25とを備え、第1連繋部15、第2連繋部25それぞれは前記連繋孔32に貫挿連繋させた緩衝板31を介して対称的に配されて成ることを特徴とする。
第1あるいは第2の固定フランジ11,21は、ロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2に固定されるドーナツ形状に形成されており、中心側の内周縁部にはロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2に固定させる取付固定孔12,22を開穿すると共に、外周側の外周縁部には、第1あるいは第2の連繋部15,25を固定させる固定孔13,23、第2あるいは第1の連繋部25,15を進退自在に挿入させる挿入孔14,24を開穿して構成することができる。
第1あるいは第2の連繋部15,25は、緩衝板31の内外側面に配されて緩衝板31を支持するスペーサー16,26と、このスペーサー16,26、緩衝板31に開穿された連繋孔32に作業ブロック側マウントM2あるいはロボット本体側マウントM1側から挿入されてロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2にネジ止め固定される連繋ネジ19,29とを備えて構成することができる。
スペーサー16,26は、緩衝板31における作業ブロック側マウントM2あるいはロボット本体側マウントM1側の連繋孔32の周縁に当接する大径の当接部を有し、連繋孔32内に装入される小径の挿通部を有する中空のT字形の押さえ筒体17,27と、緩衝板31におけるロボット本体側マウントM1あるいは作業ブロック側マウントM2側で挿通部に嵌め合わせて連繋孔32の周縁に当接する筒状の押し当て筒体18,28とから構成することができる。
緩衝板31は、撓み可能となるドーナツ盤状に形成されていて、第1あるいは第2の連繋部15,25それぞれを貫挿連繋させる連繋孔32が開穿形成されて構成することができる。

Claims (5)

  1. ロボットアームにおけるロボット本体側と、ロボットアームの先端に取り付けられる所定の作業ブロックとの間で作業ブロック側で生じる衝撃、振動を緩衝させる緩衝装置において、ロボット本体側に固定される第1固定フランジと、作業ブロック側に固定される第2固定フランジと、これらの第1固定フランジ、第2固定フランジ相互間に撓み自在にして配される適数のドーナツ盤状の緩衝板と、この緩衝板を第2固定フランジ側に撓み可能にして第1固定フランジに連繋する第1連繋部と、同じく緩衝板を第1固定フランジ側に撓み可能にして第2固定フランジに連繋する第2連繋部とを備え、第1連繋部、第2連繋部それぞれは緩衝板を介して対称的に配されて成ることを特徴とするロボットアームにおける緩衝装置。
  2. 第1あるいは第2の固定フランジは、ロボット本体側マウントあるいは作業ブロック側マウントに固定されるドーナツ形状に形成されており、中心側の内周縁部にはロボット本体側マウントあるいは作業ブロック側マウントに固定させる取付固定孔を開穿すると共に、外周側の外周縁部には、第1あるいは第2の連繋部を固定させる固定孔、第2あるいは第1の連繋部を進退自在に挿入させる挿入孔を開穿して成る請求項1に記載のロボットアームにおける緩衝装置。
  3. 第1あるいは第2の連繋部は、緩衝板の内外側面に配されて緩衝板を支持するスペーサーと、このスペーサー、緩衝板に開穿された連繋孔に作業ブロック側マウントあるいはロボット本体側マウント側から挿入されてロボット本体側マウントあるいは作業ブロック側マウントにネジ止め固定される連繋ネジとを備えて成る請求項1または2に記載のロボットアームにおける緩衝装置。
  4. スペーサーは、緩衝板における作業ブロック側マウントあるいはロボット本体側マウント側の連繋孔の周縁に当接する大径の当接部を有し、連繋孔内に装入される小径の挿通部を有する中空のT字形の押さえ筒体と、緩衝板におけるロボット本体側マウントあるいは作業ブロック側マウント側で挿通部に嵌め合わせて連繋孔の周縁に当接する筒状の押し当て筒体とから成る請求項3に記載のロボットアームにおける緩衝装置。
  5. 緩衝板は、撓み可能となるドーナツ盤状に形成されていて、第1あるいは第2の連繋部それぞれを貫挿連繋させる連繋孔が開穿形成されて成る請求項1乃至4のいずれかに記載のロボットアームにおける緩衝装置。
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