JP2016539772A - 摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール - Google Patents
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Abstract
本発明は、2つの回転体および接続シャフトを備える摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボールを開示する。回転体のいずれも,ディスク体および側カバーを備えており、ディスク体のいずれも、その内部に摩擦運動エネルギー貯蔵機構が設けられており、摩擦運動エネルギー貯蔵機構の一端は、ディスク体に接続されており、その他端は、側カバーに接続されている。このヨーヨーボールでは、側カバーを摘むことによって、ディスク体を外部接触面に接触させ、摩擦転動によって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構にエネルギーを貯蔵させるようになっている。エネルギー貯蔵の後、ディスク体を外部接触面との接触から外すと、摩擦運動エネルギー貯蔵機構が、エネルギーを解放し、ディスク体を同期回転させるように駆動させ、同時に側カバーを解放すると、ヨーヨーボール体の全体が回転することになる。これによって、たとえ紐が短すぎても、ボール体を投げた後に高速度で回転させることができ、この高速回転は、ボール体を投げ下ろした後、加速領域によって影響されない。従って、たとえ背の低いプレーヤーであっても、ヨーヨーボールのプレイを最大限に楽しみ、種々の曲芸的な動きをもたらすことができる。年齢および背の高さが異なるプレーヤーのそれぞれの要求が満たされることになる。既存のヨーヨーボールと比較して、摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するこのヨーヨーボールは、新規の操作モードおよび新規のプレイ方法を拡大させ、より興味を高め、かつプレイ方法をより多様化させることができる。
Description
本発明は、ヨーヨーボールに関し、詳細には、摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボールに関する。
現在の市場において、ヨーヨーボールは、2つの回転体および2つの回転体を接続する接続シャフトから本質的に成っており、紐が2つの回転体の中央に巻き付けられるようになっている。ヨーヨーボール体は、紐の端において急速に回転可能となるように、力いっぱい投げ下ろされる。しかし、ヨーヨーボールの戻りシステムおよび軸受システムによって制限され、背の低いユーザーは、紐を用いてヨーヨーボール体を投げ下ろすことによってプレイを行なうことができない。これは、紐の長さがユーザーの背の高さに比例するからである。背の高いユーザーの場合、ボール体が投げ下ろされた後、ボール体がある一定速度に加速するのに十分な加速領域があり、これによって、種々の曲芸的な動きをもたらすことができる。一方、背の低いプレーヤーの場合、ボール体に動きをもたらすことができない。何故なら、ボール体が投げ下ろされた後の加速領域が余りにも短く、ボール体の回転速度が十分に早くならないからである。
本発明の目的は、上記の問題を解消すること、および巧妙に設計された極めて興味深い手動によってエネルギーを貯蔵することができる摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボールを提供することにある。
本発明の技術的解決策は、以下のように実施されることになる。
2つの回転体および2つの回転体を接続する接続シャフトを備える摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボールにおいて、回転体のいずれも,ディスク体および側カバーを備えており、ディスク体は、側カバーに対して回転可能になっており、ディスク体のいずれも、その内部に摩擦運動エネルギー貯蔵機構が設けられており、摩擦運動エネルギー貯蔵機構の一端は、ディスク体に接続されており、その他端は、側カバーに接続されており、2つの回転体の側カバーを摘むことによって、ディスク体を外部接触面に接触させ、摩擦転動によって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構にエネルギーを貯蔵させ、エネルギー貯蔵の後、ディスク体を外部接触面との接触から外すことによって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構がエネルギーを解放し、2つのディスク体を転動方向と反対の方向に向かって同期回転させるように駆動させるようになっている。
摩擦運動エネルギー貯蔵機構によって解放される不必要なエネルギー損失を低減させるために、本発明によれば、ディスク体のいずれも、その内部に方向制限機構が設けられており、方向制限機構は、側カバーが摩擦運動エネルギー貯蔵機構に接続される位置に配置されており、方向制限機構の一端は、側カバーに接続されており、その他端は、摩擦運動エネルギー貯蔵機構に接続されており、方向制限機構によって制限される回転方向は、摩擦運動エネルギー貯蔵機構のエネルギー貯蔵方向と同じになっており、2つの回転体の側カバーを摘むことによって、ディスク体を外部接触面に接触させ、方向制限機構によって制限された回転方向に向う摩擦転動によって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構にエネルギーを貯蔵させるようになっている。
過負荷エネルギー貯蔵が摩擦運動エネルギー貯蔵機構を損傷させることを防ぐために、本発明によれば、ディスク体のいずれも、その内部に過負荷保護機構が設けられており、過負荷保護機構は、側カバーが摩擦運動エネルギー貯蔵機構に接続される位置に配置されており、過負荷保護機構の一端は、側カバーに接続されており、その他端は、摩擦運動エネルギー貯蔵機構に接続されており、側カバーを摘むことによって、摩擦運動保護機構に対する過負荷エネルギー貯蔵が行われる場合、過負荷保護機構の作用によって、側カバーが摩擦運動エネルギー貯蔵機構から離脱され、これによって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構に対するエネルギー貯蔵が停止されるようになっている。
摩擦運動エネルギー貯蔵機構によって解放される不必要なエネルギー損失を低減させると共に、過負荷エネルギー貯蔵が摩擦運動エネルギー貯蔵機構を損傷させることを防ぐために、本発明によれば、ディスク体のいずれも、その内部に方向制限機構および過負荷保護機構が設けられており、方向制限機構および過負荷保護機構は、側カバーが摩擦運動エネルギー貯蔵機構に接続される位置に配置されており、方向制限機構の一端は、摩擦運動エネルギー貯蔵機構に接続されており、その他端は、過負荷保護機構の一端に接続されており、過負荷保護機構の他端は、側カバーに接続されており、方向制限機構によって制限される回転方向は、摩擦運動エネルギー貯蔵機構のエネルギー貯蔵方向と同じになっており、2つの回転体の側カバーを摘むことによって、ディスク体を外部接触面に接触させ、方向制限機構によって制限された回転方向に向う摩擦転動によって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構にエネルギーを貯蔵させ、摩擦運動エネルギー貯蔵機構に対する過負荷エネルギー貯蔵が行われる場合、過負荷保護機構の作用によって、側カバーが方向制限機構から離脱され、これによって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構に対するエネルギー貯蔵が停止されるようになっている。
方向制限機構は、多くの構造形態を有していてもよく、本発明における方向制限機構は、複数の方向制限ブロックと、方向制限ブロックの全てが取付けられた取付けディスクと、内側螺旋状歯車歯が凹状に設けられた歯車ディスクと、を備えており、方向制限ブロックは、ピンボルトによって、取付けディスクの底面に自動的に回転することができるように接続されており、かつ取付けディスクの上方に突出しており、歯車ディスクは、方向制限ブロック上に被せられており、これによって、方向制限ブロックの制限爪が、内側螺旋状歯車歯に一方向においてクランプし、歯車ディスクを一方向に回転させるように制限するようになっており、摩擦運動エネルギー貯蔵機構の一端は、歯車ディスクに接続されており、過負荷保護機構は、取付けディスクに接続されている。
部品点数を可能な限り少なくするために、過負荷保護機構は、円リングを備えており、円リングの円弧面に凸状歯が凸状に設けられており、内側歯車リングが、凸状歯に係合されており、内側歯車リングは、取付けディスクの上面に配置されており、円リングの中央に長い凸状キーが設けられており、これに対応して、側カバーに長い凸状キーに適合して接続される長いキー溝が設けられており、摩擦運動エネルギー貯蔵機構に対する過負荷エネルギー貯蔵が行われる場合、円リングが応力を受けて変形し、凸状歯が内側歯車リングから離脱し、これによって、方向制限機構および摩擦運動エネルギー貯蔵機構がディスク体と共に回転し、摩擦運動エネルギー貯蔵機構がエネルギー貯蔵を停止するようになっている。
本発明のエネルギー貯蔵機構は、エネルギー貯蔵バネおよびバネケースを備えており、エネルギー貯蔵バネは、バネケース内に配置されており、エネルギー貯蔵バネの外端は、バネケースにクランプされ、かつ接続されており、エネルギー貯蔵バネの内端は、方向制限機構にクランプされ、かつ接続されており、エネルギー貯蔵バネのエネルギー貯蔵回転方向は、方向制限機構によって制限された回転方向と同じになっており、バネケースは、ディスク体に固定して接続されている。
さらに、貫通孔が、バネケースの中央に形成されており、歯車ディスクの下側部分に耳部が設けられており、耳部は、貫通孔を通ってバネケース内に入るようになっており、耳部の周囲に沿って、互いに離間して分配された複数の円弧片が設けられており、円弧片と耳部との間に間隙が保たれており、円弧片の下端にフックが設けられており、歯車ディスクの耳部がバネケースの貫通孔内に挿入された後、フックが貫通孔から外に引き伸ばされ、貫通孔の側部に固定され、これによって、歯車ディスクがバネケースに接続されるようになっており、エネルギー貯蔵バネの内端は、歯車ディスクの円弧片にクランプされ、かつ接続されている。
ディスク体の回転の滑らかな性能を改良するために、歯車ディスクの中央に軸受台が設けられており、その上に軸受が取り付けられおり、接続シャフトは、軸受孔に挿入され、かつ接続されている。
ディスク体が頻繁な摩擦によって損傷することを防ぐために、かつディスク体の低摩擦係数に起因して摩擦によるエネルギー貯蔵が困難になることを避けるために、ディスク体のディスク口縁が、摩擦リングに接続されており、摩擦リングは、ネジによって、ディスク体に係止され、かつ接続されており、摩擦リングの直径は、ディスク体のディスク口直径よりも大きくなっており、側カバーは、摩擦リングの外側面上に被せられ、ボルトによって、接続シャフトに接続されている。
本発明によれば、回転体のディスク体のいずれも、その内部に摩擦運動エネルギー貯蔵機構が設けられており、摩擦運動エネルギー貯蔵機構の一端は、ディスク体に接続されており、その他端は、側カバーに接続されており、2つの回転体の側カバーを摘むことによって、ディスク体を外部接触面に接触させ、摩擦転動によって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構にエネルギーを貯蔵させるようになっている。エネルギー貯蔵の後、ディスク体を外部接触面との接触から外すと、摩擦運動エネルギー貯蔵機構が、エネルギーを解放し、2つのディスク体を転動方向と反対の方向に向かって同期回転させるように駆動させ、同時に側カバーを解放すると、ヨーヨーボール体の全体が回転することになる。これによって、ヨーヨーボール体を紐によって投げることなく、ヨーヨポール体を回転させることができる。たとえ紐が短すぎても、ボール体は、投げ下ろした後高速度で回転することができ、この高速回転は、ボール体が投げ下ろされた後、加速領域によって影響されない。従って、背の低いプレーヤーであっても、ヨーヨーボールのプレイを最大限に楽しみ、種々の曲芸的な動きをもたらすことができる。年齢および背の高さが異なるプレーヤーのそれぞれの要求が満たされることになる。既存のヨーヨーボールと比較して、摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するこのヨーヨーボールは、新規の操作モードおよび新規のプレイ方法を拡大させ、より興味を高め、かつプレイ方法をより多様化させることができる。加えて、ディスク体のいずれも、その内部に方向制限機構および過負荷保護機構が設けられており、これによって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構によって解放される不必要なエネルギー損失を低減させ、ヨーヨーボールの回転時間を効果的に改良し、摩擦運動エネルギー貯蔵機構が過負荷エネルギー貯蔵によって損傷することを防ぎ、ヨーヨーボールの寿命を効果的に延ばすことができる。ディスク体のディスク口は、摩擦リングに接続されており、摩擦リングの直径は、ディスク体のディスク口直径よりも大きくなっている。従って、摩擦によるエネルギー貯蔵中、接触摩擦は、摩擦リングと接触面との間に生じ、ディスク体は、摩擦および損傷から良好に保護され、これによって、ヨーヨーボールの寿命をさらに延ばすことができる。摩擦リングの摩擦係数が大きいので、摩擦リングは、転動摩擦中に滑らず、エネルギー貯蔵効果が改良されることになる。もしエネルギー貯蔵効果が低下したなら、摩擦リングのみを取り換えれるだけでよい。このヨーヨーボールは、巧妙に設計されており、背の低いユーザーの娯楽のための要件を満たすのみならず、ヨーヨーボールのプレイ方法を拡大するものであり、極めて興味深く、子供たちの娯楽の要求および新しいものに対する探究心を満たし、プレーヤーがプレイ方法について想像を巡らす十分な余地をもたらし、プレーヤーにとってヨーヨーボールを長期にわたって魅力的なものとすることができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明についてさらに説明する。
図1−4に示されているように、摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボールは、2つの回転体1および2つの回転体1を接続する接続シャフト2を備えている。回転体1のいずれも、ディスク体11および側カバー12を備えており、ディスク体11は、側カバー12に対して回転可能になっている。ディスク体11のいずれも、その内部に摩擦運動エネルギー貯蔵機構3が設けられている。摩擦運動エネルギー貯蔵機構3の一端は、ディスク体11に接続されており、その他端は、側カバー12に接続されている。2つの回転体1の側カバー12を摘むことによって、ディスク体11を外部接触面に接触させ、摩擦転動によって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構3にエネルギーを貯蔵させるようになっている。エネルギー貯蔵の後、ディスク体11を外部接触面との接触から外すことによって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構3がエネルギーを解放し、2つのディスク体11を転動方向と反対の方向に向かって同期回転させるように駆動させ、同時に側カバー12を解放すると、ヨーヨーボール体の全体が回転することになる。これによって、ヨーヨーボール体を紐によって投げることなく、ヨーヨポール体を回転させることができる。たとえ紐が短すぎても、ボール体は、投げ下ろされた後高速度で回転することができ、この高速回転は、ボール体が投げ下ろされた後、加速領域によって影響されない。従って、背の低いプレーヤーであっても、ヨーヨーボールのプレイを最大限に楽しみ、種々の曲芸的な動きをもたらすことができる。年齢および背の高さが異なるプレーヤーのそれぞれの要求が満たされることになる。既存のヨーヨーボールと比較して、摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するこのヨーヨーボールは、新規の操作モードおよび新規のプレイ方法を拡大させ、より興味を高め、かつプレイ方法をより多様化させることができる。
図3に示されているように、この実施形態では、ディスク体11のいずれも、その内部に方向制限機構4および過負荷保護機構5が設けられている。これらの機構4,5は、側カバー12が摩擦運動エネルギー貯蔵機構3に接続される位置に配置されている。この実施形態における方向制限機構4は、4つの方向制限ブロック41と、方向制限ブロック41の全てが取付けられた取付けディスク42と、内側螺旋状歯車歯431が凹状に設けられた歯車ディスク43と、を備えている。取付けディスク42の底面に4つのピン孔421が設けられており、方向制限ブロック41は、ピンボルト9によって、ピン孔421内に挿入されている。これによって、方向制限ブロック41は、取付けディスク42の底面に自動的に回転することができるように接続され、かつ取付けディスク42の上方に突出することになる。歯車ディスク43が方向制限ブロック41上に被せられ、これによって、方向制限ブロック41の制限爪が、内側螺旋状歯車歯431にクランプされることになる。従って、歯車ディスク43が方向制限ブロック41の向きと対向して回転するとき、制限爪が内側螺旋状歯車歯431にクランプされ、その結果、歯車ディスク43は、回転することができず、これによって、歯車ディスク43の一方向回転が実現されることになる。方向制限機構4の歯車ディスク43は、摩擦運動エネルギー貯蔵機構3の一端に接続されている。この実施形態の過負荷保護機構5は、円リング51を備えている。円リング51の円弧面に凸状歯511が凸状に設けられている。内側歯車リング52が、凸状歯511に係合している。内側歯車リング52は、取付けディスク42の上面に配置されている。すなわち、取付けディスク42および内側歯車リング52は、一体設計されており、これによって、部品の数を減らし、コストを低減させ、構造をより小形化させることができる。円リング51の中央に長い凸状キー512が設けられており、これに対応して、側カバー12に長い凸状キー512に適合して接続される長いキー溝121が設けられている。全部で3つの凸状歯511が、円リング51に設けられている。摩擦運動エネルギー貯蔵機構3に対する過負荷エネルギー貯蔵が行なわれる場合、すなわち、摩擦転動が基本的に不可能なときに、もしユーザーが摩擦転動を強引に継続したなら、円リング51が応力を受けて変形し、これによって、凸状歯511が内側歯車リング52から離脱する。その結果、側カバー12は、取付けディスク42を制限することができず、方向制限機構3の全体が離脱状態になり、ディスク体11と共に回転し、これによって、摩擦運動エネルギー貯蔵機構3のエネルギー貯蔵を停止させることになる。
図2,3に示されているように、この実施形態のエネルギー貯蔵機構3は、エネルギー貯蔵バネ31およびバネケース32を備えている。エネルギー貯蔵バネ31は、螺旋バネである。螺旋バネは、バネケース32内に配置されており、その外端がバネケース32に固定されている。バネケース32は、ケース体322およびカバー体321を備えている。ノッチ323がケース体322の縁に形成されており、エネルギー貯蔵バネ31の外端がノッチ323に固定して接続されている。カバー体321の周囲に沿って、3つの孔付き耳部324が設けられている。カバー体321がケース体322に被せられた後、カバー体321およびケース体322は、耳部324の孔およびディスク体11のネジ孔によって互いに真っ直ぐに並べられ、ネジによって接続され、かつ固定されるようになっている。貫通孔320が、バネケース32の中央に形成されている。これに対応して、方向制限機構4の歯車ディスク43の下側部分に耳部430が設けられている。耳部430は、貫通孔320を通ってバネケース32内に入るようになっている。耳部430の周囲に沿って、互いに離間して分配された3つの円弧片432が設けられており、円弧片432と耳部430との間に間隙が保たれている。円弧片432の各々の下端に、フック433が設けられている。歯車ディスク43の耳部430がバネケース32の貫通孔320内に挿入された後、フック433が貫通孔320から外に引き伸ばされ、貫通孔の側部に固定され、これによって、歯車ディスク43がバネケース32に接続されることになる。エネルギー貯蔵バネ31の内端は、歯車ディスク43の円弧片432にクランプされ、かつ接続されるようになっている。歯車ディスク43の中央に軸受台434が設けられており、その上に軸受6が取り付けられている。接続シャフト2が、軸受6の中央孔に挿入され、かつ接続されることになる。この実施形態のディスク体11のディスク口縁は、摩擦リング7に接続されている。摩擦リング7の摩擦係数は、ディスク体11の摩擦係数よりも大きくなっている。摩擦リング7に皿孔が設けられており、ネジがこの皿孔を貫通し、ディスク体11のディスク口縁のネジ孔内にねじ込まれ、これによって、係止接続が達成されることになる。摩擦リング7の直径は、ディスク体11のディスク口直径よりも大きく、これによって、摩擦によるエネルギー貯蔵中、摩擦リング7と接触面との間に接触摩擦が生じることになる。ディスク体11は、摩擦および損傷から良好に保護され、これによって、ヨーヨーボールの寿命をさらに延ばすことができる。摩擦リング7の摩擦係数が大きいので、摩擦リング7は、転動摩擦中に滑らず、エネルギー貯蔵効果が改良されることになる。もしエネルギー貯蔵効果が低下したなら、摩擦リング7のみを取り換えるだけでよい。加えて、摩擦リング7の外側面の縁の近くに装飾リング縁8が嵌着されている。装飾リング縁8に円弧状の凸状リブ81が下向きに設けられており、これに対応して、摩擦リング7に円弧状の長孔71が設けられている。円弧状の長孔71内に円弧状凸状リブ81が挿入され、これによって、装飾リング縁8が摩擦リング7に固定されることになる。
図4に示されているように、この実施形態の側カバー12は、摩擦リング7の外側面に被せられている。皿孔122が、側カバー12の中央に形成されている。円リング51の長い凸状キー512の中央に円孔513が設けられており、長い凸状のキー412の底に長い凸状キー512よりも小さい長いキー溝514が凹状に設けられている。この実施形態では、取付けディスク42の中央および歯車ディスク43の耳部430の中央に、それぞれ、貫通孔が設けられており、該貫通孔を接続シャフトが貫通している。この実施形態では、接続シャフト2の端は、円リング51の底の長いキー溝514に適合する長い凸状キー21となるように設計されている。長い凸状キー21の中央には、ネジ孔22が設けられている。接続シャフト2が取付けディスク42および歯車ディスク43のそれぞれの貫通孔を貫通した後、接続シャフト2の端の長い凸状キー21が円リング51の長いキー溝514内に挿入され、側カバー12の外側から側カバー12の皿孔122および円リング51の円孔513を貫通したボルトが、図3に示されているように、接続シャフト2のネジ孔22内にねじ込まれるようになっている。加えて、主軸受が、この実施形態のヨーヨーボールの2つの回転体1間に配置されており、ヨーヨーボールの紐が、主軸受の周りに巻き付けられるようになっている。
ヨーヨーボールの遊び方は、以下の通りである。
ヨーヨーボールの周りに紐を巻き付け、ヨーヨーボール体の両側の側カバー12を摘み、次いで、ヨーヨーボールを机、地面、または他の外部接触面上に置き、摩擦リング7を接触面に接触させ、一方向に向かって転動させる。もしそれほどの抵抗もなく容易に前方に転動するなら、これは、転動方向が摩擦運動エネルギー貯蔵機構3に対してエネルギーを貯蔵する方向ではないことを意味している。転動抵抗が存在しないのは、方向制限機構4の歯車ディスク43が方向制限ブロック41によって制限されていないからである。すなわち、歯車ディスク43が、側カバー12に対して回転するようになっているからである。換言すれば、歯車ディスク43、エネルギー貯蔵バネ31,およびバネケース32は、ディスク体11の転動と共に同期回転し、これによって、エネルギー貯蔵バネ31にエネルギーを貯蔵することができないからである。従って、反対方向、すなわち、後方に転動させるのが適当であると判断することができる。この場合、歯車ディスク43は、方向制限ブロック41によって制限され、これによって、回転することができない。従って、エネルギー貯蔵バネ31の内端が静止しており、その一方、その外端がディスク体11の転動と共に回転し、このとき、エネルギー貯蔵バネ31がエネルギーを貯蔵し始めることになる。さらに後方に転動することができないとき、エネルギー貯蔵バネ31に対するエネルギー貯蔵が十分であることを示している。この場合、もし後方への強制的な転動が継続されたなら、円リング51が大きすぎる捻れ力を受けて変形し、これによって、凸状歯511が取付けディスク42の内側歯車リング52から離脱する。従って、取付けディスク42および歯車ディスク43は、ディスク体の転動と共に回転し、これによって、エネルギー貯蔵バネ31を過剰なエネルギー貯蔵によって損傷しないように効果的に保護することになる。エネルギーが十分に貯蔵された後、紐が巻き付けられた他の手の指によって、ヨーヨーを接触面から取り上げると、摩擦リング7の摩擦抵抗が解放され、エネルギー貯蔵バネ31が反対方向に向かって復元し始め、エネルギーを解放し、これによって、ディスク体11を反対方向に回転するように駆動させることになる。同様に、歯車ディスク43は、反対方向に回転するとき、方向制限ブロック41によって制限されず、これによって、歯車ディスク43およびディスク体11は、同期回転し、この状態でヨーヨーボールを手から離すと、紐に沿って落下し、最終的に紐の端において高速度で回転し、さらなる種々の曲芸的な動きをもたらすことができる。
実施形態を参照して、本発明を説明してきたが、この説明は、本発明を制限することを意味するものではない。当業者であれば、本発明の説明を参照することによって、開示されている実施形態の他の変更形態を予期することが可能である。しかし、これらの変更形態は、請求項によって制限されている範囲内に包含されることになる。
Claims (10)
- 2つの回転体(1)および前記2つの回転体(1)を接続する接続シャフト(2)を備える摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボールであって、前記回転体(1)のいずれも,ディスク体(11)および側カバー(12)を備えており、前記ディスク体(11)は、前記側カバー(12)に対して回転可能になっており、前記ディスク体(11)のいずれも、その内部に摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)が設けられており、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)の一端は、前記ディスク体(11)に接続されており、その他端は、前記側カバー(12)に接続されており、前記2つの回転体(1)の前記側カバー(12)を摘むことによって、前記ディスク体(11)を外部接触面に接触させ、摩擦転動によって、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)にエネルギーを貯蔵させ、エネルギー貯蔵の後、前記ディスク体(11)を外部接触面との接触から外すことによって、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)がエネルギーを解放し、前記2つのディスク体(11)を転動方向と反対の方向に向かって同期回転させるように駆動させるようになっていることを特徴とする、摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 前記ディスク体(11)のいずれも、その内部に方向制限機構(4)が設けられており、前記方向制限機構(4)は、前記側カバー(12)が前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に接続される位置に配置されており、前記方向制限機構(4)の一端は、前記側カバー(12)に接続されており、その他端は、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に接続されており、前記方向制限機構(4)によって制限される回転方向は、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)のエネルギー貯蔵方向と同じになっており、前記2つの回転体(1)の前記側カバー(12)を摘むことによって、前記ディスク体(11)を外部接触面に接触させ、前記方向制限機構(4)によって制限された回転方向に向う摩擦転動によって、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)にエネルギーを貯蔵させるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 前記ディスク体(11)のいずれも、その内部に過負荷保護機構(5)が設けられており、前記過負荷保護機構(5)は、前記側カバー(12)が前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に接続される位置に配置されており、前記過負荷保護機構(5)の一端は、前記側カバー(12)に接続されており、その他端は、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に接続されており、前記側カバー(12)を摘むことによって、前記摩擦運動保護機構(3)に対する過負荷エネルギー貯蔵が行われる場合、前記過負荷保護機構の作用によって、前記側カバー(12)が前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)から離脱され、これによって、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に対するエネルギー貯蔵が停止されるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 前記ディスク体(11)のいずれも、その内部に方向制限機構(4)および過負荷保護機構(5)が設けられており、前記方向制限機構(4)および前記過負荷保護機構(5)は、前記側カバー(12)が前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に接続される位置に配置されており、前記方向制限機構(4)の一端は、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に接続されており、その他端は、前記過負荷保護機構(5)の一端に接続されており、前記過負荷保護機構(5)の他端は、前記側カバー(12)に接続されており、前記方向制限機構(4)によって制限される回転方向は、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)のエネルギー貯蔵方向と同じになっており、前記2つの回転体(1)の前記側カバー(12)を摘むことによって、前記ディスク体(11)を外部接触面に接触させ、前記方向制限機構(4)によって制限された回転方向に向う摩擦転動によって、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)にエネルギーを貯蔵させ、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に対する過負荷エネルギー貯蔵が行われる場合、前記過負荷保護機構(5)の作用によって、前記側カバー(12)が前記方向制限機構(4)から離脱され、これによって、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に対するエネルギー貯蔵が停止されるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 前記方向制限機構(4)は、複数の方向制限ブロック(41)と、前記方向制限ブロック(41)の全てが取付けられた取付けディスク(42)と、内側螺旋状歯車歯(431)が凹状に設けられた歯車ディスク(43)と、を備えおり、前記方向制限ブロック(41)は、ピンボルト(40)によって、前記取付けディスク(42)の底面に自動的に回転することができるように接続されており、かつ前記取付けディスク(42)の上方に突出しており、前記歯車ディスク(43)は、前記方向制限ブロック(41)上に被せられており、これによって、前記方向制限ブロック(41)の制限爪が、前記内側螺旋状歯車歯(431)に一方向においてクランプし、前記歯車ディスク(43)を一方向に回転させるように制限するようになっており、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)の一端は、前記歯車ディスク(43)に接続されており、前記過負荷保護機構(5)は、前記取付けディスク(42)に接続されていることを特徴とする、請求項4に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 前記過負荷保護機構(5)は、円リング(51)を備えており、前記円リング(51)の円弧面に凸状歯(511)が凸状に設けられており、内側歯車リング(52)が、前記凸状歯(511)に係合されており、前記内側歯車リング(52)は、前記取付けディスク(42)の上面に配置されており、前記円リング(51)の中央に長い凸状キー(512)が設けられており、これに対応して、前記側カバー(12)に前記長い凸状キー(512)に適合して接続される長いキー溝(121)が設けられており、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)に対する過負荷エネルギー貯蔵が行われる場合、前記円リング(51)が応力を受けて変形し、前記凸状歯(511)が前記内側歯車リング(52)から離脱し、これによって、前記方向制限機構(4)および前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)が前記ディスク体(11)と共に回転し、前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)がエネルギー貯蔵を停止するようになっていることを特徴とする、請求項5に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 前記摩擦運動エネルギー貯蔵機構(3)は、エネルギー貯蔵バネ(31)およびバネケース(32)を備えており、前記エネルギー貯蔵バネ(31)は、前記バネケース(32)内に配置されており、前記エネルギー貯蔵バネ(31)の外端は、前記バネケース(32)にクランプされ、かつ接続されており、前記エネルギー貯蔵バネ(31)の内端は、前記方向制限機構(4)にクランプされ、かつ接続されており、前記エネルギー貯蔵バネ(31)のエネルギー貯蔵回転方向は、前記方向制限機構(4)によって制限された回転方向と同じになっており、前記バネケース(32)は、前記ディスク体(11)に固定して接続されていることを特徴とする、請求項2,4,5,または6に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 貫通孔(320)が、バネケース(32)の中央に形成されており、これに対応して、前記歯車ディスク(43)の下側部分に耳部(430)が設けられており、前記耳部(430)は、前記貫通孔(320)を通って前記バネケース(32)内に入るようになっており、前記耳部(430)の周囲に沿って、互いに離間して分配された複数の円弧片(432)が設けられており、前記円弧片(432)と前記耳部(430)との間に間隙が保たれており、前記円弧片(432)の下端にフック(433)が設けられており、前記歯車ディスクの前記耳部(430)が前記バネケース(32)の前記貫通孔(320)内に挿入された後、前記フック(433)が前記貫通孔(320)から外に引き伸ばされ、前記貫通孔の側部に固定され、これによって、前記歯車ディスク(43)が前記バネケース(32)に接続されるようになっており、前記エネルギー貯蔵バネ(31)の内端は、前記歯車ディスク(43)の前記円弧片(432)にクランプされ、かつ接続されるようになっていることを特徴とする、請求項7に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 前記歯車ディスク(43)の中央に軸受台(434)が設けられており、その上に軸受(6)が取り付けられおり、前記接続シャフト(2)は、前記軸受(6)の中央孔に挿入され、かつ接続されるようになっていることを特徴とする、請求項8に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
- 前記ディスク体(11)のディスク口縁が、摩擦リング(7)に接続されており、前記摩擦リング(7)は、ネジによって、前記ディスク体(11)に係止され、かつ接続されており、前記摩擦リング(7)の直径は、前記ディスク体(11)のディスク口直径よりも大きくなっており、前記側カバー(12)は、前記摩擦リング(7)の外側面上に被せられ、ボルトによって、前記接続シャフト(2)に接続されるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の摩擦運動エネルギー貯蔵および加速機能を有するヨーヨーボール。
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