JP2016529122A - 動力工具並びに作業用付属品を迅速に締付け及び解除する操作方法 - Google Patents

動力工具並びに作業用付属品を迅速に締付け及び解除する操作方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、動力工具、迅速に作業用付属品を締付け及び解除できる操作方法を提供する。動力工具は、ケース(2)と、ケースの内部に設けられているモーター(18)と、モーターにより駆動されて回転動力を出力する主軸(16)と、作業用付属品の締付け及び解除に用いるチャック部(3)と、を含み、前記チャック部は、主軸に連結する芯体(12)と、芯体に対して移動可能に設けられている複数の係合爪(14)と、芯体の外側を被覆して設けられているクランプカバー(13)と、を含み、前記クランプカバーと芯体が互いに運動することにより、前記複数の係合爪を芯体に対して閉状または開状になるように駆動する。前記動力工具は制御装置を更に含み、前記制御装置はクランプカバーまたは芯体の位置をケースに対して操作可能にロッキングし、かつモーターを制御して所定の回転方向に起動させて、クランプカバーと芯体の両者の間で互いの運動を発生させている。

Description

本発明は、動力工具並びに作業用付属品を迅速に締付け及び解除する操作方法に関する。
手持ち式動力工具、例えば電気ドリルは、木板などのワークピースを穿孔することに用いられる。その主軸には作業用付属品の挟持に用いるチャック部が設けられている。作業用付属品は異なる規格、型番のドリルを選択することができ、取付けの交換またはドリルの交換を必要とするとき、先にチャック部を開き、または元々チャック部に挟持されているドリルを解除し、開かれたチャック部から元のドリルを引き出し、その後、新しいドリルを挿入してドリルをチャック部内に締付けている。通常使用されるチャック部にはほぼ2種類有り、1つ目の種類のチャック部は、電動道具の主軸に連結される芯体、芯体に移動可能に設けられている複数の係合爪、芯体の外側を被覆して設けられて係合爪のねじ山に連結されるクランプカバーを含み、手でクランプカバーを回転させると、クランプカバーが静止している出力軸に対して回転する。従って、クランプカバーの回転によりねじ山に係合される係合爪は芯体に対して主軸の軸方向に沿って往復変位が発生し、これにより、クランプ爪が閉状または開状になってドリルの締付けまたは解除が実現される。例えば、中国特許出願の出願番号CN201210036766.6ではチャック部装置を公開している。2つ目の種類のチャック部は、電動道具の主軸に連結される芯体、芯体に移動可能に設けられている複数の係合爪、芯体の外側を被覆して設けられて芯体のねじ山に連結されるナットグローブを含み、ナットグローブは回転し、かつ芯体に対して軸方向に移動し、ナットグローブの軸方向移動によりクランプ爪が押圧されて軸方向の変位が生じ、手でナットグローブを回転させると、ナットグローブは静止している出力軸に対して回転する。従って、ナットクローブが回転して芯体に対して主軸の軸方向に沿って往復移動し、ナットグローブの往復移動によりクランプが押圧されて軸方向に変位し、これにより、クランプ爪が閉じられまたは開かれてドリルの締付けまたは解除が実現される。例えば、アメリカ特許の登録番号US7198439B2ではチャック部装置を公開している。ドリルを迅速に締付けまたは解除するとき、手でクランプカバーまたはナットグローブを固定してケースに対して静止状態を保持させる必要がある。さらに本体の電源スイッチをオンにし、モーターが主軸の回転を駆動し、更に芯体と連動して回転させることで、芯体はクランプカバーに対して回転すると同時に、係合爪が芯体に対して主軸の軸方向に変位が生じ、それによって係合爪がその間に挟持されるドリルを締付けまたは解除することができる。しかしこのような操作方式は、極限位置に締付けたときまたは緩めたとき、クランプカバーと係合爪のねじ山組またはナットグローブと芯体のねじ山組がすでに噛合しており、クランプカバーまたはナットグローブが一緒に回転し、人手と摩擦が生じるため、安全問題が存在する。
現在、市場にはドリルを迅速に締付け及び解除する電気ドリルが出現している。この種類の電気ドリルには通常手動で制御可能な操作部材が設けられており、先にケースに対してクランプカバーの位置をロッキングして、主軸が芯体と連動して回転するとき、係合爪はドリルを締付けまたは解除することができる。さらに、中国特許出願の出願番号CN201210143284.0では穿孔装置を公開している。そのチャック部は締付けモードと穿孔モードを有し、締付けモードでは、チャック部体がケースに対して固定され、ねじ山セルは軸方向に前または後に運動してクランプ爪を調整して締付けまたは緩めている。穿孔モードでは、チャック部体が主軸に連動して回転する。すなわち、クランプカバーまたは芯体の両者のいずれか1つはケースに対してその位置をロッキングすれば、クランプカバーと芯体の間に互いの運動が発生してドリルを締付け及び解除することができる。
主軸を締付けまたは解除モードで回転させるため、主軸の回転方向を確認する必要がある。すなわち、順回転と逆回転を制御してからモーターを起動して主軸を所定のモードで回転させばよい。前記既存技術のクランプカバーまたは芯体のロッキング、順回転と逆回転の制御、起動構造と制御構造は独立して設けられているため、オペレータは異なる部材を別々に操作してドリルに対してロッキングまたは解除を行う必要があり、その操作が複雑で、かつ面倒になり、更に多くのパーツと複雑な連結関係は、動力工具の体積を膨大にするおそれがある。
以上の技術的問題点を解決するため、本発明は、作業用付属品を迅速に締付け及び解除する操作が簡単で、構造がコンパクトである動力工具を提供する。
本発明の動力工具は、ケースと、ケースの内部に設けられているモーターと、モーターにより駆動されて回転動力を出力する主軸と、作業用付属品の締付け及び解除に用いられかつ主軸に連結される芯体、芯体に対して移動可能に設けられている複数の係合爪、及び芯体の外側を被覆して設けられているクランプカバーを有し、前記クランプカバーと芯体の互いの運動により、前記複数の係合爪を駆動させることで芯体に対して閉状または開状になっているチャック部と、を含む。前記動力工具は制御装置を更に含み、前記制御装置はケースに対してクランプカバーまたは芯体の位置を操作可能にロッキングし、かつモーターを制御して所定の回転方向に起動させて、クランプカバーと芯体の両者の間で互いの運動を生じさせる。
好ましくは、前記制御装置はケースに対して初期位置と作業位置との間を操作可能に運動する制御部材を含み、前記制御部材が作業位置に位置するとき、前記制御装置が機能する。
好ましくは、前記動力工具はモーターの回転方向を制御するための切換部材を更に含み、前記制御装置は制御部材と切換部材との間に連結される第1伝動機構を更に含み、前記制御部材は初期位置から作業位置に運動して第1伝動機構により切換部材をトリガーする。
好ましくは、前記第1伝動機構は、主軸の軸方向に沿って運動する1対の切換プッシュブロックと、前記切換プッシュブロックのいずれか1つと摺動可能に係合し、かつ主軸の軸方向に沿って垂直に運動する切換ボタンと、を含み、前記切換プッシュブロックは対称になって切換部材の両側に設けられ、前記切換ボタンは前記切換部材のトリガーに用いられる。
好ましくは、前記制御装置は制御部材に連結されてケースに対して回転する連結部材を更に含み、前記連結部材には1対の第1傾斜面が設けられ、前記切換プッシュブロックには、対応する第1傾斜面に当接するプッシュブロックの第1斜面と、切換ボタンに当接するプッシュブロックの第2斜面とがそれぞれ設けられており、前記切換ボタンには、対応するプッシュブロックの第2斜面に当接する1対の切換斜面が設けられている。
好ましくは、前記動力工具はモーターの起動と停止を制御するスイッチを更に含み、前記制御装置は制御部材とスイッチとの間に連結される第2伝動機構を更に含み、制御部材は初期位置から作業位置に運動して第2伝動機構によりスイッチをトリガーする。
好ましくは、前記第2伝動機構は主軸の軸方向に沿って運動するスイッチのプッシュボタンを含み、前記制御装置は制御部材に連結されてケースに対して回転するための連結部材を更に含み、前記連結部材には1対の第2傾斜面が設けられ、前記スイッチのプッシュボタンには第2傾斜面と択一的に係合する1対のプッシュボタン斜面が設けられており、前記スイッチのプッシュボタンは前記スイッチのトリガーに用いられる。
好ましくは、前記制御装置は制御部材とクランプカバーとの間に設けられているクラッチ機構を含み、前記クラッチ機構は噛合状態と分離状態とを含み、前記制御部材は初期位置から作業位置に転換、すなわち、前記クラッチ機構を制御して分離状態から噛合状態に転換させることにより、ケースに対するクランプカバーの位置をロッキングする。
好ましくは、前記クラッチ機構は、クランプカバーに対して固設されている第1クラッチユニットと、制御部材に係合される第2クラッチユニットと、を含み、前記第2クラッチユニットは主軸の軸方向に沿って移動して第1クラッチユニットと選択可能に噛合または分離する。
好ましくは、前記第1クラッチユニットと第2クラッチユニットとの間にはストッパ装置が設けられ、前記ストッパ装置はケースに対して固定され、前記ストッパ装置と第2クラッチユニットとの間には第2弾性部材が設けられている。
好ましくは、前記第2クラッチユニットには複数の収容部が設けられ、第2弾性部材は収容部に1つずつ対応する複数の押圧ばねを含み、前記押圧ばねは少なくとも一部が前記収容部により支持される。
好ましくは、前記制御装置は制御部材に連結されてケースの内部に位置する伝動部材を更に含み、制御部材は初期位置から作業位置に転換して伝動部材により第2クラッチユニットを駆動して主軸の軸方向に沿って移動させている。
好ましくは、前記伝動部材と第2クラッチユニットとの間にはカム機構が設けられている。
好ましくは、前記カム機構は、伝動部材に設けられている第1カム部と、第2クラッチセルに設けられている第2カム部と、を含み、前記第1カム部は、制御部材の回転作用によって第2カム部に係合して当接し、かつ第2クラッチセルを主軸の軸方向に沿って運動させている。
好ましくは、前記第1クラッチユニットは第1噛合部材を含み、前記第2クラッチユニットは、支持部と、主軸の軸方向に沿って前記支持部に摺動可能に設けられている第2噛合部材と、を含み、前記第2噛合部材は第1噛合部材と選択可能に噛合または分離される。
好ましくは、前記第2噛合部材と支持部との間には第1弾性部材が設けられている。
好ましくは、前記第1噛合部材はリングギヤとして設けられ、前記第2噛合部材はリングギヤと噛合可能な複数の係止ピンを含み、前記支持部は係止ピンに1つずつ対応する複数の位置制限孔を含み、前記係止ピンは少なくとも一部が対応する位置制限孔内に収容されており、前記第1弾性部材は位置制限孔と1つずつ対応する複数の押圧ばねを含み、前記押圧ばねは対応する位置制限孔内に完全に収容されて係止ピンに当接する。
好ましくは、前記クラッチ機構はクランプカバーに対して固設されている第1クラッチユニットと制御部材に係合するクラッチモジュールとを含み、前記クラッチモジュールは、主軸の軸方向に沿って移動し、かつ第1クラッチユニットと選択可能に噛合または分離する噛合部材とクラッチ部材とを含み、前記クラッチ部材は、主軸の軸方向に沿って移動し、かつ噛合部材と選択可能に噛合または分離する。
好ましくは、前記制御部材とケースとの間には弾性装置が設けられ、前記弾性装置は制御部材のために作業位置から初期位置に回復する弾性力を提供する。
好ましくは、前記制御装置は制御部材とクランプカバーとの間に設けられているクラッチ機構を更に含み、前記クラッチ機構は噛合状態と分離状態とを有し、前記制御部材は作業位置から初期位置に復帰されており、前記クラッチ機構は噛合状態から分離状態に転換して、ケースに対するクランプカバーのロッキングを解消する。
好ましくは、前記制御装置は制御部材とクランプカバーとの間に設けられているクラッチ機構を更に含み、前記クラッチ機構は噛合状態と分離状態とを有し、前記動力工具は前記クラッチ機構と選択可能に分離または噛合する保持機構を更に含み、前記制御部材は初期位置から作業位置に転換され、前記クラッチ機構は噛合状態で保持機構と噛合して前記制御部材を作業位置に保持させる。
好ましくは、前記制御部材とケースとの間には弾性装置が設けられており、クラッチ機構が分離状態に位置する場合、前記クラッチ機構は保持機構と分離され、前記弾性装置は制御部材のために作業位置から初期位置に復帰する弾性力を提供する。
好ましくは、前記制御部材は初期位置と作業位置との間でケースに対して回転し、前記制御部材の回転軸線は主軸の中心軸線に平行または共線的である。
好ましくは、前記作業位置は第1作業位置と第2作業位置とを含み、制御部材が第1作業位置に位置するとき、前記制御装置は予め設定された第1方向にモーターの起動を制御し、制御部材が第2作業位置に位置するとき、前記制御装置は第1方向と相反する第2方向にモーターの起動を制御する。
好ましくは、前記第1作業位置と第2作業位置とは、対称になって初期位置の両側に設けられている。
好ましくは、前記動力工具はモーターの回転方向を制御するための切換部材と、モーターの起動と停止を制御するスイッチと、を更に含み、前記制御部材が初期位置から作業位置に運動する過程で、前記制御装置はケースに対するクランプカバーの位置をロッキングし、切換部材をトリガーし、最後にスイッチをトリガーする。
好ましくは、前記制御装置は制御部材とクランプカバーとの間に設けられているクラッチ機構を含み、前記作業位置は、第1の位置、第2の位置、及び第3の位置を含み、制御部材が初期位置に位置するとき、前記クラッチ機構は分離されており、制御部材が第1の位置に位置するとき、前記クラッチ機構は噛合されてケースに対するクランプカバーの位置をロッキングしており、制御部材が第2の位置に位置するとき、前記切換部材はトリガーされ、制御部材が第3の位置に位置するとき、前記スイッチはトリガーされる。
好ましくは、前記第1の位置、第2の位置、及び第3の位置はそれぞれ2つを含み、前記第1の位置、第2の位置、及び第3の位置はそれぞれ対称になって初期位置の両側に設けられている。
好ましくは、前記動力工具は2種類の操作モード、即ち、制御部材を操作してチャック部を締付け及び解除する自動モードと、クランプカバーを操作して芯体に対して運動させる手動モードと、を含む。
本発明は、作業用付属品を迅速に締付ける操作方法を更に提供する。前記操作方法は、制御部材を操作して初期位置から作業位置に運動させるステップと、その後、制御部材を解除するステップを含む。
好ましくは、前記制御部材を初期位置から作業位置に運動させる操作は、前記制御部材を回転させることである。
好ましくは、前記制御装置は、開始状態または作業状態を操作可能に選択する制御部材、プロセッサ、制御部材状態検出回路、及び駆動制御回路を含み、前記制御部材状態検出回路は制御部材の物理的な状態パラメータを検出し、プロセッサは検出された物理的な状態パラメータに基づいて該物理的な状態パラメータに対応する制御信号を送信し、駆動制御回路はプロセッサからの制御信号を受信してモーターを所定の回転方向に起動させるように制御する。
好ましくは、前記制御部材はケースに対して移動可能に設けられ、かつ前記開始状態と作業状態とに対応する初期位置と作業位置との間を運動し、前記制御部材状態検出回路は制御部材の位置検出に用いる第1センサーを含む。
好ましくは、前記第1センサーは少なくとも2つのホールセンサーを含む。
好ましくは、前記制御装置は前記モーターの荷重パラメータの測定に用いる第2センサーを含み、プロセッサはセンサーにより検出されたモーターの荷重パラメータと予め設定された値とを比較演算し、検出されたモーターの荷重パラメータが予め設定された値より大きい場合、モーターを制御して停止させる。
好ましくは、前記制御部材は信号スイッチとして設けられ、信号スイッチがトリガーされたとき、電気信号を生成してプロセッサに伝達し、プロセッサは該電気信号に応じてモーターを制御して所定の回転方向に起動させる。
好ましくは、前記制御装置は前記クランプカバーまたは芯体に係合する電磁石装置を更に含み、前記プロセッサは前記信号スイッチのオン信号を受信した後、前記電磁石装置の通電を制御してケースに対してクランプカバーまたは芯体の位置をロッキングする。
好ましくは、前記動力工具は、モーターの回転方向を制御するための切換部材と、モーターの起動と停止を制御するための引き金と、を含み、プロセッサは切換部材の位置信号に基づいてモーターに対して所定の方向に回転するように制御し、プロセッサは引き金の位置信号に基づいてモーターの起動と停止を制御する。
本発明の動力工具は前記技術手段を採用したため、オペレータは、ワンタッチ式の操作、即ち、1つの操作部材を回転させる操作によって、迅速に作業用付属品の締付けまたは解除を実現することができ、操作が簡単で、便利になる。作業用付属品を制御して迅速に締付けまたは解除するための制御装置は設計がコンパクトで、動力工具の本体が軽量で、携帯しやすくなる。
本発明で用いられる他の技術手段を説明する。動力工具は、ケースと、前記ケースの内部に設けられているモーターと、前記モーターにより駆動されて回転動力を出力する主軸と、作業用付属品の締付け及び解除に用いられ主軸に連結される芯体、芯体に対して移動可能に設けられている複数の係合爪、及び芯体の外側を被覆して設けられているクランプカバーとを有するチャック部と、を含み、前記クランプカバーと芯体の互いの運動で前記複数の係合爪を芯体に対して閉状または開状になるように駆動する。前記動力工具は制御装置と保持機構を更に含み、前記制御装置は初期位置と作業位置との間を操作可能に運動する制御部材を含み、前記制御部材は作業位置に運動して、前記制御装置に対してクランプカバーまたは芯体の位置をケースに対してロッキングさせるようにし、かつ前記保持機構は、前記制御部材を作業位置に保持させている。
本発明の動力工具は前記技術手段を採用したため、オペレータは制御部材を制御して作業位置に運動させると、保持機構が制御部材を作業位置に保持させる。手動で他の機構を操作して制御部材を作業位置に保持させる必要がなくなるため、動力工具における作業用付属品の締付け及び解除の操作が非常に容易になる。
好ましくは、前記制御部材は初期位置と作業位置との間を前記ケース対して回転し、前記制御部材の回転における軸線は主軸の中心軸線に平行または共線的である。
好ましくは、前記制御装置は前記制御部材と前記クランプカバーの間に設けられているクラッチ機構を更に含み、前記クラッチ機構は噛合状態と分離状態とを有し、前記保持機構は前記クラッチ機構と選択可能に分離または噛合し、前記制御部材は初期位置から作業位置に転換されており、前記クラッチ機構は、噛合状態に位置し、かつ保持機構と噛合して前記制御部材を作業位置に保持させる。
好ましくは、前記クラッチ機構は、前記クランプカバーに対して固設されている第1クラッチユニットと、前記制御部材に連結する第2クラッチユニットと、を含み、前記第2クラッチユニットは前記主軸の軸方向に沿って第1クラッチユニットと選択可能に噛合または分離されており、前記第2クラッチユニットが第1クラッチユニットに噛合するとき、前記保持機構と前記第2クラッチユニットは係合して前記制御部材を作業位置に保持させる。
好ましくは、前記保持機構は、前記制御部材に対して回動可能に設けられている保持部材と、該保持部材に対して常に第2クラッチユニットと接触する弾性部材と、を含む。
好ましくは、前記第1クラッチユニットは第1噛合部材を含み、前記第2クラッチユニットは、支持部と、前記主軸の軸方向に沿って摺動可能に前記支持部に設けられている第2噛合部材と、を含み、前記第2噛合部材は第1噛合部材と選択可能に噛合または分離しており、前記第2噛合部材は周方向に沿って外部に向かって延伸する凸部を有する。前記第2噛合部材が第1噛合部材と噛合するとき、前記凸部は前記保持部材を阻止して前記制御部材を作業位置に保持させており、前記第2噛合部材が第1噛合部材から分離するとき、前記凸部は前記保持部材から離れていく。
好ましくは、前記作業位置は前記作業用付属品を締付ける第1作業位置と前記作業用付属品を解除する第2作業位置を含み、前記保持部材は少なくとも2つ設けられており、1つの保持部材は前記制御部材を第1作業位置に保持させることに用いられ、他の保持部材は前記制御部材を第2作業位置に保持させることに用いられている。
好ましくは、前記制御装置は前記制御部材に連結され、かつケースに対して回転する連結部材を含み、前記連結部材の回転軸線は主軸の中心軸線に平行または共線的であり、前記保持部材は枢軸を通じて前記連結部材に回動可能に設けられている。
好ましくは、前記連結部材には収容チャンバが設けられ、前記収容チャンバの開口は前記連結部材の外周面に位置し、前記保持部材は少なくとも一部が前記収容チャンバに収容されている。
好ましくは、前記枢軸は前記収容チャンバ内に設けられ、前記弾性部材はねじりばねとして前記枢軸を被覆して設けられ、前記ねじりばねの一端は前記収容チャンバの片側面に当接し、前記ねじりばねの他端は前記保持部材に当接する。
好ましくは、前記制御部材と前記ケースとの間には弾性装置が設けられ、前記クラッチ機構は保持機構と分離されており、前記弾性装置は制御部材のために作業位置から初期位置に復帰する弾性力を提供する。
図1は、本発明の好ましい第1実施例における電気ドリルの立体図である。 図2は、図1に示す電気ドリルのケースとムーブメントの立体分解図である。 図3は、図1に示す電気ドリルの正面方向から見た断面図を示す。 図4は、図3におけるA−A方向に沿った断面図である。 図5は、図2に示す電気ドリルのムーブメントの立体分解図である。 図6は、図5における第2クラッチセルの立体分解図である。 図7は、図1に示す電気ドリルの他のクラッチ機構の断面図であり、ここでは、該クラッチ機構とクランプカバーは分離されている。 図8は、図7におけるクラッチ機構とクランプカバーが噛合するときの断面図である。 図9は、図5における連結部材の立体図である。 図10は、図5における連結部材が初期位置に位置する場合、1対の切換プッシュブロックと係合するときの立体図である。 図11は、図5における切換ボタンの立体図であり、ここでは、切換ボタンの正面を示している。 図12は、図5における切換ボタンの立体図であり、ここでは、切換ボタンの背面を示している。 図13は、図5における連結部材と切換プッシュブロック、切換プッシュブロックと切換ボタン、切換ボタンと切換スイッチ及びメインスイッチのいずれか1つの間の係合を示す立体図である。 図14は、図13における切換ボタンと切換スイッチの係合関係を示す図であり、ここでは、切換スイッチは順回転位置に位置する。 図15は、図13における切換ボタンと切換スイッチの係合関係を示す図であり、ここでは、切換スイッチは初期位置に位置する。 図16は、図13における切換ボタンと切換スイッチの係合関係を示す図であり、ここでは、切換スイッチは逆回転位置に位置する。 図17は、図5における連結部材が初期位置に位置するときの主スイッチプッシュボタンと係合する立体図である。 図18は、図5における連結部材と主スイッチプッシュボタン、主スイッチプッシュボタンとメインスイッチボタン、およびメインスイッチボタンとメインスイッチの間の係合を示す図である。 図19は、本発明の実施例における電気ドリルの制御装置が初期位置に位置するときの状態を示す図である。 図20は、図19における電気ドリルの制御装置が第1作業状態にあるときの模式図である。 図21は、図19における電気ドリルの制御装置が第2作業状態にあるときの模式図である。 図22は、図19における電気ドリルの制御装置が第3作業状態にあるときの模式図である。 図23は、図19における電気ドリルの制御装置が第4作業状態にあるときの模式図である。 図24は、図19における電気ドリルの制御装置が第5作業状態にあるときの模式図である。 図25は、図19における電気ドリルの制御装置が第6作業状態にあるときの模式図である。 図26は、本発明の好ましい第2実施例の電気ドリルの制御における概略図である。 図27は、図26における電気ドリルがセンサーを通じて制御部材の位置を検出する模式図であり、ここでは、制御部材は初期位置に位置する。 図28は、図27に類似し、ここでは、制御部材はドリルを解除する作業位置に位置する。 図29は、図27に類似し、ここでは、制御部材はドリルを締付ける作業位置に位置する。 図30は、図26における電気ドリルがセンサーを通じて回転カバーの位置を検出して、モーターを制御するフローチャートである。 図31は、図5における回転カバー、保持機構、伝動部材と連結部材の位置する位置の立体分解図である。 図32は、本発明の実施例における電気ドリルの保持機構の断面図であり、ここでは、回転カバーは初期位置に位置する。 図33は、本発明の実施例における電気ドリルの保持機構の断面図であり、ここでは、回転カバーは初期位置と作業位置の間の中間位置に位置する。 図34は、本発明の実施例における電気ドリルの保持機構の断面図であり、ここでは、回転カバーは作業位置に位置する。
図1から図3に示すように、本発明の動力工具の実施例では手持ち式電気ドリル10を採用しており、電気ドリル10はケース2と本体20を含み、ケース2は2つのハフ形半ケース2aにより連結して構成されている。ケース2は電気モーター18を収容するためのメインケース、把持部4を形成するための把持部ケースを含み、メインケースと把持部ケースは互いに交叉し、本実施例では、電気ドリル10のメインケースと把持部ケースはほぼ垂直に設けられている。把持部4の電気モーター18から離れる一端にはモーター18にエネルギーを供給するための電池バッグ8が設けられ、該電池バッグ8と把持部4は取外し可能に連結されている。本体20は、モーター18、モーター18により駆動されて回転するチャック部3、チャック部3とモーター18の間に設けられている伝動機構17、及び制御装置60を含む。チャック部3は、例えば、ドリル、ビット、スコップヘッド、変換アダプターなどの作業用付属品の挟持に用いられ、本実施形態ではドリル5を例にして説明する。制御装置60はチャック部3を制御して高速にドリル5を締付けまたは解除する。制御装置60はケース2に対して回転可能に設けられている制御部材を含み、本実施例における制御部材は回転カバー6の形式でケース2の形状と係合し、手動による回転操作に適合し、かつケース2に対して初期位置と作業位置の間で運動し、制御部材が作業位置に位置するとき、制御装置60は機能を果たす。回転カバー6の回転中心線と主軸16の中心軸線は同軸になって設けられている。勿論、本実施例の回転カバー6の回転中心線も主軸16の中心軸線に平行するように設けられてもよい。把持部4のモーター18に接近する一端にはモーター18の順、逆回転を制御する切換ボタン64、モーター18の起動の制御に用いるメインスイッチボタン9が設けられている。
図3、図4に示すように、ケース2内には、モーター18の回転を制御するためのメインスイッチ66、及びモーター18の回転方向を制御するための切換スイッチ65が設けられており、切換スイッチ65にはつまみ65aが設けられ、メインスイッチボタン9は把持部4のチャック部3に接近する片側に設けられているため、操作と制御が容易になる。当然、本実施例のメインスイッチ66と切換スイッチ65を1つのスイッチに集積させることも可能であり、切換ボタン64とメインスイッチボタン9(または引き金)をトリガーして、モーター18の順回転と逆回転の設定とモーター18の起動を実現している。電池バッグ8内には充電用の電池8aが設けられており、本発明の実施例における電池は、リチウム電池を採用しているが、鉛酸、ニッケルカドミウム電池などで切替えることも可能である。モーター18の回転動力は伝動機構17を通じて主軸16に伝達される。そのうち、伝動機構17は伝動機構ケース17a内に収容されている。チャック部3は、主軸16に連結される芯体12、芯体13に対して移動可能に設けられている複数の係合爪14、芯体12の外側を被覆して設けられ、かつ複数の係合爪14のねじ山に噛合するクランプカバー13を含む。ドリル5は解除可能に係合爪14の間に締付けられて、本発明の実施例における係合爪14の数は3つである。主軸16と芯体12は直接連結されてもよいし、間接的に連結されてもよい。主軸16が芯体12と連動して回転させるとき、クランプカバー13の位置をケース2に対して固定する限り、係合爪14はクランプカバー13に対して主軸16の軸方向に沿って変位が生じ、それによってチャック部3は係合爪14を通じてドリル5を締付けまたは解除することができる。当業者は、従来の技術に基づいて、芯体とクランプカバーの互いの運動により係合爪を主軸の軸方向に沿って変位させること従って、ケースに対する芯体の位置が固定されており、主軸がクランプカバーを駆動して回転させてもチャック部は係合爪を通じてドリルを締付けまたは解除することができることを、容易に想到できる。本発明の制御装置60は、ケース2に対してクランプカバー13または芯体12の位置を操作可能にロッキングし、かつモーター18を制御して所定の回転方向に起動させるため、クランプカバー13と芯体13の両者が互いに運動し、チャック部3がドリルを締付けまたは解除することを実現する。
制御装置60は、回転カバー6に連結され、かつケース2の内部に位置して主軸の軸方向に沿って延伸する連結部材6a、及び連結部材6aに連結され、かつ連結部材6aの内側に位置する伝動部材6bを含む。回転カバー6、連結部材6a、伝動部材6bの三者が互いに固定されてもよいし、一体成形されてもよい。伝動部材6bとクランプカバー13の間にはクラッチ機構30が設けられ、クラッチ機構30は噛合状態と分離状態の2つ状態を有する。ケース2のメインスイッチボタン9に接近する部位には円弧形支持フレーム21が設けられ、弾性部材は円弧形支持フレーム21の凹溝の内部に支持されており、本実施例における弾性部材は押圧ばね22を用いている。回転カバーの連結部6aと円弧形支持フレーム21の相対する部位には間隔を有して1対の凸部25が設けられており、回転カバー6が初期位置に位置するとき、押圧ばね22は2つの凸部25の間に位置し、かつ押圧ばね22の両端はそれぞれ凸部25に当接する。回転カバー6が回転するとき、回転カバー6が連結部6aと連動して片側に向かって回転させる場合、2つの凸部25の少なくとも1つの凸部25は押圧ばね22に当接し、かつ押圧ばね22を圧縮している。いったん、回転カバー6が解除されて、押圧ばね22の作用力により、回転カバー6は自動的に逆回転して初期位置に達する。すなわち、押圧ばね22は回転カバー6のために作業位置から初期位置に復帰する弾性力を提供する。本実施例の弾性部材は押圧ばね22を採用するが、これに制限されず、当業者は他の弾性装置を採用して代替することができるが、回転カバー6を作業位置から初期位置に復帰させるための弾性力を供給すればよい。
図5に示すように、回転カバー6のチャック部3から離れる一端にはスプライン歯11が設けられ、連結部材6aの回転カバー6に接近する一端にはスプライン溝15が設けられており、回転カバー6と連結部材6aはスプライン歯11とスプライン溝15を通じて堅固に係合される。連結部材6aと伝動部材6bはそれぞれリング部材として設けられ、連結部材6aのリング状内側壁にはスプライン歯19が設けられており、それに応じて、伝動部材6bのリング状外周面にはスプライン溝29が設けられ、伝動部材6bはスプライン溝29とスプライン歯19の係合により互いに固定して連結部材6aの内部に連結されている。回転カバー6がケース2に対して回転するとき、連結部材6a、伝動部材6bは共に回転運動する。クラッチ機構30はクランプカバー13に対して固設されている第1クラッチセル24及び制御部材と係合する第2クラッチセル28を含み、第2クラッチセル28は主軸16の軸線方向に沿って移動して選択的に第1クラッチセル28と噛合または分離することができる。本実施例では、第1クラッチセル24はクランプカバー13に固定して連結され、他の選択可能な形態では、第1クラッチセル24はクランプカバー13と一体成形されてもよく、第2クラッチセル28はリング状部材として設けられている。伝動部材6bの第2クラッチセル28に向かっている片側端面には複数の第1カム面31が形成され、第2クラッチセル28の伝動部材6bに向かっている片側端面には複数の第2カム面32が形成されている。第1カム面31と第2カム面32は伝動部材6bと第2クラッチセル28の間に設けられているカム機構を構成している。回転カバー6が初期位置に位置するとき、第1カム面31と第2カム面32は互いにずれる。すなわち、凹部/凸部が噛み合っており、回転カバー6が回転するとき、第1カム面31と連動して第2カム面32と互いに当接する位置まで回転、即ち、凹部/凸部が分離または凸部/凸部が当接するため、第2クラッチセル28がクランプカバー13の方向に向かい、かつ主軸の軸方向に沿って変位が生じ、その結果、第2クラッチセル28は第1クラッチセル24と噛合または分離することができる。要するに、回転カバー6は初期位置から作業位置に運動されると、クラッチ機構30を制御して分離状態から噛合状態に転換させ、更にクランプカバー13をケース2に対してロッキングすることができる。回転カバー6が作業位置から初期位置に復帰すると、クラッチ機構30は噛合状態から分離状態に転換されて、ケース2に対するクランプカバー13のロッキングを解除することができる。
伝動機構ケース17aの第2クラッチセル28に接近する一端にはスプライン部27が設けられ、第2クラッチセル28の内側壁にはスプライン溝26が設けられており、スプライン溝26を通じてスプライン部27に係合され、第2クラッチセル18は伝動機構ケース17aを被覆して接続され、かつ伝動機構ケース17aに対して主軸の軸方向に沿って運動する。第2クラッチセル28と第1クラッチセル24の間には当て板40が設けられ、当て板40はその周方向に沿って辺縁部に複数の切欠部42が設けられ、当て板40は締結具を通じてスプライン部27に連結されることにより、第2クラッチセル28がスプライン部27に対する軸方向の運動が位置制限されており、本実施例の締結具はねじ41を採用する。第2クラッチセル28と当て板40の間には弾性部材が設けられる。本実施例では、弾性部材は押圧ばね45を採用し、第2クラッチセル28の当て板40に接近する片側端面には周方向に沿って複数の凹穴44が設けられ、複数の押圧ばね45は対応して凹穴44内に設けられており、押圧ばね45は一端が第2クラッチセル28に当接し、他端が当て板40に当接し、それにより、回転カバー6は位置復元したとき、弾性部材は第2クラッチセル28を強制的に位置復元、即ち、回転カバー6が作業位置から初期位置に復帰され、クラッチ機構30は噛合状態から分離状態に転換し、その結果、クランプカバー13のケース2に対するロッキングが解除される。
制御装置60は、連結部材6aと択一的に係合できる一対の切換プッシュブロック62、切換プッシュブロック62に摺動可能に係合する切換ボタン64、及び連結部材6aに選択可能に係合してメインスイッチ66のトリガーに用いる主スイッチプッシュボタン68を更に含む。切換プッシュブロック62と伝動機構17の間には弾性部材が設けられ、本発明の実施例では位置復元バネ48を採用する。
図6に示すように、第2クラッチセル28は支持部28aとカム部28bを含み、支持部28aとカム部28bはねじ33により一体に締付けられている。第2カム面32はカム部28bに設けられ、かつ支持部28aに相対する片側端面に位置する。第2クラッチセル28は第2噛合部材を含み、本実施例では、カム部28bに相対する支持部28aの片側端面には周方向に沿って複数の位置制限孔35が設けられており、複数の押圧ばね37は位置制限孔35に対応し、かつ完全に位置制限孔35内に収容され、複数の係止ピン36は位置制限孔35に対応し、かつ係止ピン36の一部は位置制限孔35内に支持されている。位置制限孔35に露出される係止ピン36の尖端部は当て板40の切欠部42を貫通し、かつ第1クラッチセル24の第1噛合部材に選択可能に噛合する。押圧ばね37は、一端がカム部28bに当接し、他端が係止ピン36に当接することにより、係止ピン36は、押圧ばね37の作用力に抗して力を受けることで支持部28aに対して軸方向に運動できる。係止ピン36は第2噛合部材として第1クラッチセル24の第1噛合部材と選択可能に噛合または分離しており、本実施例では、第1噛合部材はクランプカバー13の第2クラッチセル28に接近する片側端面に設けられるリングギヤ43(図5を参照)である。第1噛合部材と第2噛合部材が噛合するとき、即ち、係止ピン36の尖端部とリングギヤ43が噛合するとき、ケース2に対するクランプカバー13の位置はロッキングされ、第1噛合部材と第2噛合部材が分離するとき、クランプカバー13はケース2に対して回転させることができる。
クラッチ機構は前記構造形式に制限されず、図7と図8は本実施例の他のクラッチ機構30aを示している。クラッチ機構30aは、クランプカバー13に連結する第1クラッチセルと、回転カバー6に係合するクラッチモジュールを含む。第1クラッチセルはクランプカバー13に連結され、かつ内円周面には内歯のリングギヤ43aとして形成され、クラッチモジュールは噛合部材53とクラッチ部材54を含み、噛合部材53の外周面にはリングギヤ43aに噛合する外歯531が設けられ、噛合部材53のクラッチ部材54に対面する端面には第1クラッチ歯が設けられ、対応するクラッチ部材54の端面には第1クラッチ歯と係合する第2クラッチ歯が設けられている。クラッチ部材54は主軸の周方向に沿って伝動機構ケース17aに固定され、クラッチ部材54と噛合部材53の間には位置復元バネが設けられ、回転カバー6の回転によりクラッチ部材54が駆動されて主軸の軸方向に沿って移動し、それにより第1クラッチ歯は第2クラッチ歯に噛合され、更にクラッチ部材54が噛合部材53と連動して主軸の軸方向に沿って移動させるため、外歯531はリングギヤ43aに噛合され、これにより、クランプカバー13はケース2に対する周方向の回転がロッキングされる。回転カバー6が位置復元するとき、位置復元バネはクラッチ部材54を強制的に位置復元させて、第1クラッチ歯と第2クラッチ歯が分離し、かつ外歯531とリングギヤ43aの噛合または非噛合にかかわらず、クランプカバー13は回転が制限されない。回転カバー6において、クラッチ部材54を駆動して軸方向に移動させる方式は前述の構造と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図9、図10に示すように、連結部材6aの外周面には1対の第1傾斜面70と1対の第2傾斜面72とが設けられ、第1傾斜面70は対称になって主軸16の中心線の両側に分布しており、第1傾斜面70の間は第1鉛直面71が連結されている。同じく、第2傾斜面72は対称になって主軸16の中心線の両側に分布し、第2傾斜面72の間は第2鉛直面73が連結されている。第1鉛直面71と第2鉛直面73はほぼ平行になり、第1傾斜面70と第2傾斜面72の延伸方向もほぼ同様である。1対の切換プッシュブロック62は対称になって主軸16の両側に分布し、切換プッシュブロック62には、それぞれ第2傾斜面72と摺動可能に係合するプッシュブロックの第1斜面62a、切換ボタン64と摺動可能に係合するプッシュブロックの第2斜面62bが設けられている。1つの方向に回転カバー6を回転させるとき、連結部材6aの第2傾斜面72は対応するプッシュブロックの第1斜面62aに当接し、かつ切換プッシュブロック62を矢印M1で示される主軸16の軸方向に沿って運動させている。回転カバー6を解除するとき、回転カバー6が回転して位置復元すると同時に、切換プッシュブロック62は位置復元バネ48の作用により、自動で初期位置に復帰される。
図11乃至図13に示すように、切換ボタン64は、切換部64a、切換部64aの両端に位置する作用部64bを含み、作用部64bの片側表面にはそれぞれ切換斜面64cが設けられ、切換斜面64cはそれぞれ対応する切換プッシュブロック62のプッシュブロックの第2斜面62bと摺動可能に係合することに用いられている。切換斜面64cに相対する切換部64aの片側には腰形溝67が設けられて、切換スイッチ65のつまみ65a(図3を参照)の収容に用いられる。切換プッシュブロック62が矢印M1で示す主軸の16軸方向に沿って変位が生じたとき、切換ボタン64は切換プッシュブロック62の作用を受けて、主軸16と垂直になる軸方向に沿って運動、即ち、矢印M2または矢印M2'で示す方向に運動する。
図14乃至図16に示すように、つまみ65aが回動可能に切換スイッチ65に設けられ、切換ボタン64が矢印M2で示す方向に沿って移動するとき、腰形溝67に収容されるつまみ65aは第1作業位置に回動、即ち、モーター18の順回転を制御する位置に回動される。切換ボタン64が矢印M2の相反する方向に沿って移動、即ち、矢印M2'に示す方向に移動するとき、腰形溝67に収容されているつまみ65aが第2作業位置に回動、即ち、モーター18の逆回転を制御する位置に回動される。切換ボタン64が第1作業位置と第2作業位置の中間に位置するとき、即ち、つまみ65aが初期位置に位置するとき、メインスイッチ66は操作によりトリガーされることができなくなり、切換スイッチ65のつまみ65aが第1、または第2作業位置に運動する場合にのみ、メインスイッチ66が初めにトリガーし、かつモーター18が順方向または逆方向に回転する。これにより、連結部材6aと切換プッシュブロック62の間の相互作用を通じて、回転カバー6が作業位置に回転すると、切換ボタン64を駆動して所定の方向に沿って移動させることができ、切換ボタン64はつまみ65aを駆動してモーター18の回転方向を制御することができる。すなわち、連結部材6a、切換プッシュブロック62と切換ボタン64は回転カバー6からつまみ65aまでまたは回転カバー6から切換スイッチ65までの第1伝動機構を構成し、つまみ65aまたは切換スイッチ65は本実施例における切換部材を構成し、回転カバー6が初期位置から作業位置に運動することにより、第1伝動機構により切換部材をトリガーすることができる。
図17、図18に示すように、主スイッチプッシュボタン68には1対のプッシュボタン斜面68aが設けられて、それぞれ第1傾斜面70に対応して摺動可能に係合する。回転カバー6が初期位置に位置するとき、主スイッチプッシュボタン68と第1傾斜面70の間に位置する第1鉛直面71とが当接する。回転カバー6が、主軸16の軸線を回転中心線とし、かつケース2に対して片側に向かって連結部材6aと連動して回転させるとき、プッシュボタン斜面68aと対応する第1傾斜面70とが摺動可能に係合することにより、矢印M1で示す主軸16が軸方向に沿って主スイッチプッシュボタン68を運動させる。主スイッチプッシュボタン68にはメインスイッチ66の方向に向かって延伸する接触足部68bが設けられ、接触足部68bとメインスイッチボタン9は係合して、主スイッチプッシュボタン68とメインスイッチボタン9を連動可能に設けており、主スイッチプッシュボタン68が矢印M1で示す方向に沿って運動するとき、メインスイッチボタン91と共に運動してメインスイッチ66をトリガーする。これにより、連結部材6aと主スイッチプッシュボタン68の間の互いの作用により、回転カバー6を作業位置に回転させると主スイッチプッシュボタン68と連動して移動させることができる。すなわち、連結部材6aと主スイッチプッシュボタン68は回転カバー6からメインスイッチ66の第2伝動機構を構成し、回転カバー6は初期位置から作業位置に運動することにより、第2伝動機構を通じてメインスイッチ66をトリガーし、これにより、モーター18を起動させる。本発明の実施例におけるメインスイッチ66と切換スイッチ65は一体に設けられており、当然、当業者はケース2内部の構造に基づいて調整することができる。
図19乃至図25に示すように、制御装置60の動作原理を明らかにするため、本発明の実施例における制御部材は主軸16の軸線を回転中心線とし、かつケース2に対して片側に向かって順方向に回転することを例にして説明する。制御部材はケース2に相対して他側に向かって逆回転する手順はほぼ同様であるため、ここでは記述しない。ここで明確にすることとして、本実施例で記載された順方向と逆方向は2つの相対的回転方向を示している。すなわち、第1方向と第2方向である。回転カバー6が第1方向に向かって回転するとき、制御装置60はチャック部3により作業ヘッド5の挟持に用いられており、回転カバー6が第2方向に向かって回転するとき、制御装置60は作業ヘッド5をチャック部3から解除する。つまり、回転カバー6を作業位置に回転させると、制御装置が機能を果たし、回転カバー6の作業位置は2つであって、対称になって初期位置の両側に設けられている。下記では、伝動部材6bとクラッチ機構30、クランプカバー13の間の運動関係、連結部材6bと切換プッシュブロック62の間、切換プッシュブロック62と切換ボタン64の間、連結部材6bと主スイッチプッシュボタン68の間の運動関係に対して詳細に説明する。
図19に示すように、回転カバー6は初期位置(未図示)に位置するとき、伝動部材6bとクランプカバー13の間のクラッチ機構は離れている。すなわち、第2クラッチセル28の係止ピン36と第1クラッチセル24のリングギヤ43は分離状態になっている。伝動部材6bの第1カム面31と第2クラッチセル28の第2カム面32が互いにずれる位置に位置している。仮に、回転カバー6が初期位置に位置するとき、切換スイッチ65はちょうど逆回転の位置に位置する。すなわち、切換スイッチ65のつまみ65aはちょうど第2作業位置に止まっている。図19に示すように、逆回転位置に位置する切換スイッチ65'はオンになっており、このとき、切換プッシュブロック62のプッシュブロックの第1斜面62aはちょうど対応する連結部材6aの第2傾斜面72と当接し、プッシュブロックの第2斜面62bは切換ボタン64の切換斜面64cと当接し、主スイッチプッシュボタン68のプッシュボタン斜面68aの先端は第1鉛直面71と当接する。
図20に示すように、回転カバー6が第1方向に向かって回転を始めるとき(未図示)、連結部材6aは伝動部材6bと連動して回転しており、第2クラッチセル28の第2カム面32は伝動部材6bの第1カム面31に接近し始めている。第2クラッチセル28は第1クラッチセル24に向かう方向に接近する。プッシュブロックの第2斜面62bは切換ボタン64の切換斜面64cを摺動し、これにより、主軸の軸線方向に沿って変位が生じると同時に、切換ボタン64を押圧して、主軸の軸線と垂直になる方向に変位を生じさせ、切換スイッチ65が方向切換を始めている。主スイッチプッシュボタン68のプッシュボタン斜面68aの先端は、第1鉛直面71で第1傾斜面70に向かう方向に摺動し始めている。
図21に示すように、回転カバー6が一定の角度に回転すると、連結部材6aは伝動部材6bと連動して相応の角度に回転させており、第2クラッチセル28の第2カム面32と伝動部材6bの第1カム面31が当接し始める。第2クラッチセル28の係止ピン36は第1クラッチセル24のリングギヤ43と噛合し始める。プッシュブロックの第2斜面62bは主軸の軸線方向M1に摺動して切換ボタン64の切換斜面64cから離れており、切換ボタン64は主軸の軸線と垂直になる方向M2に移動して、切換スイッチ65を切換えて所定の位置に達する。すなわち、切換スイッチ65は順回転位置ではオンになっている。このとき、主スイッチプッシュボタン68のプッシュボタン斜面68aの先端は第1鉛直面71で継続して第1傾斜面70に向かって摺動する。
図22に示すように、継続して回転カバー6を回転させると、第2クラッチセル28の第2カム面32は伝動部材6bの第1カム面31に当接し、かつ第2クラッチセル28を押圧して更に第1クラッチセル24に向かって接近させている。プッシュブロックの第2斜面62bは切換ボタン64の切換斜面64cから離れた後、切換ボタン64に接着し、もはや運動しなくなる。主スイッチプッシュボタン68のプッシュボタン斜面68aの先端は第1鉛直面71で更に第1傾斜面70に向かって移動する。
図23に示すように、回転カバー6を更に回転させると、第2クラッチセル28は伝動部材6bの押圧作用により、第2カム面32は更に第1カム面31に当接し、係止ピン36と第1クラッチセル24のリングギヤ43が噛合して所定の位置に達する。主スイッチプッシュボタン68のプッシュボタン斜面68aは第1傾斜面70に当接し、主スイッチプッシュボタン68を押圧し始めて、主軸の軸線M1方向に沿って移動させる。
図24に示すように、さらに回転カバー6を回転させると、回転カバー6が第1作業位置に位置するとき、主スイッチプッシュボタン68はメインスイッチ66をオフにする位置に移動させ、電源がオンになってモーター18を順方向に沿って回転させている。
さらに図25に示すように、モーター18がチャック部3を連結する主軸16と連動して順方向に回転させるとき、クラッチ機構30の噛合作用により、クランプカバー13はケース2に対して固定する状態になっているため、係合爪14が芯体12でクランプカバー13に相対して主軸16の軸線方向に沿って変位が発生し、それによってドリル5はチャック部3により締付けられている。一旦ドリル51が締付けられると、係合爪14は芯体12に対して軸方向に移動しなくなり、主軸16は依然として継続して回転し、クランプカバー13の反作用力を受けた結果、第2クラッチセル28の係止ピン36は押圧ばね37を圧縮して後退し、それによってクランプカバーのリングギヤ43との噛合状態から分離状態になる。このとき、オペレータは係止ピン36のリングギヤ43面でのスリップ音を聞くことができ、回転カバー6を解除すれば、回転カバー6は初期位置に復帰する。このように制御装置60を通じてドリル5に対する締付け操作を完成することができる。
チャック部3に締付けられたドリル5をチャック部3からの解除を必要とする場合、逆方向のみで制御部材を操作、即ち、第2方向に向けて回転カバー6を回転させると、回転カバー6を第2作業位置に位置させることができる。回転カバー6が回転する過程で、クラッチ機構30を噛合させるまで、クランプカバー13はケース2に対して固定され、切換ボタン64は切換スイッチ65のつまみ65aを動かして逆回転位置に位置させており、主スイッチプッシュボタン68はメインスイッチボタン9を押圧してメインスイッチ66をトリガーさせる。一旦、モーター18が主軸16の逆回転を駆動する場合、係合爪14は芯体12でクランプカバー13に相対して挟持操作と相反する方向への変位を生じるため、ドリル5はチャック部3から解除される。
上記したとおり、初期位置とそれぞれの作業位置の間は、それぞれ第1の位置、第2の位置、第3の位置を含み、回転カバー6が初期位置に位置するとき、クラッチ機構30は分離されており、回転カバー6が第1の位置に位置するとき、クラッチ機構は噛合されてケース2に相対するクランプカバー13の位置をロッキングし、回転カバー6が第2の位置に位置するとき、切換部材はトリガーされており、回転カバー6が第3の位置に位置するとき、スイッチをトリガーする。回転カバー6の作業位置が2つであるため、相応する第1の位置、第2の位置、第3の位置も2つを有し、対称になって初期位置の両側に設けられている。ドリル5をチャック部3に締付けまたはドリルをチャック部3から解除するに関わらず、回転カバー6が初期位置から作業位置へ運動する過程で、制御装置60は、先ずケースに相対するクランプカバーの位置をロッキングし、切換部材をトリガーし、最後に、スイッチをトリガーする。すなわち、クランプカバーのロッキングと切換部材のトリガーは同時に行うことができ、第1の位置と第2の位置も同様である。先にクランプカバーをロッキングしてから切換部材をトリガーし、または先に切換部材をトリガーしてからクランプカバーをロッキングしてもよい。いずれにしても、スイッチをトリガーする前に、クランプカバーのロッキングと切換部材のトリガーを行うように保証することにより、電気ドリルの操作を更に安全、安定にすることができる。
以上、制御部材を操作して、チャック部の締付け及び解除における自動モードを説明した。勿論、オペレータが自動モードを使用しない場合、芯体に対してクランプカバーを操作して運動させる手動モードを選択することができる。その場合、外部に露出され、かつ操作可能な部分を有するように設ければよい。
以上、制御部材を操作して機械的手段によりドリル5の締付けまたは解除を自動で実現することについて説明した。具体的な操作方法では、回転カバー6を操作して初期位置から作業位置に運動させた後、回転カバー6を解除する。回転カバー6を初期位置から作業位置に運動させる操作は回転である。
下記では、制御部材を操作して、電気機械結合手段を通じてドリル5の締付けまたは解除を自動で実現することを詳しく説明する。
図26は、好ましい第2実施例における電気ドリルの制御概略図を示し、電気ドリルの機械機構は第1実施例と同様であるが、モーター18を制御する方式は電子方式を通じて実現される。具体的には、制御装置60aは、開始状態または作業状態を操作可能に選択する制御部材、プロセッサ80、制御部材状態検出回路81、駆動制御回路82を含む。制御部材状態検出回路81は制御部材の位置、オン/オフまたは電気信号などの物理的な状態パラメータを検出し、プロセッサ80は検出された物理的な状態パラメータに基づいて該物理的な状態パラメータに対応する制御信号を送信しており、駆動制御回路82はプロセッサ80の制御信号を受信してモーター18を制御して所定の回転方向に起動させることに用いられ、所定の回転方向は、ドリルの締付けまたは解除に対応する回転における方向である。プロセッサ80はMCU、PLCまたはCPUなどであり、本実施形態では、プロセッサ80はマイクロプログラム制御装置(MCU)である。制御部材は依然として回転カバー6の形式であり、回転カバー6はケース2に相対して移動可能に設けられ、かつ前記開始状態と作業状態で、対応する初期位置と作業位置の間で運動し、センサーを通じて回転カバー6の位置を検出する。
図27乃至図29はセンサーを通じて回転カバーの位置を検出する模式図であり、図30はセンサーにより回転カバーの位置を検出してモーターを制御するフローチャートである。センサーは少なくとも2つのホールセンサーを含み、2つのホールセンサーを例にすると、第1ホールセンサー811と第2ホールセンサー812はそれぞれPCBパネル810に取り付けられて、プリント基板とされ、PCBパネルは伝動機構ケース17aに取り付けられて、磁性鋼813を回転カバー6に設けられ、回転カバー6は回転することにより、ケース2に対するクランプカバー13のロッキングの要否を制御し、PCBパネルを通電させると、2つのホールセンサーは磁性鋼を通じて回転カバー6の位置信号を検出する。図27に示すように、回転カバー6が初期位置に位置するとき、2つのホールセンサーはそれぞれ信号を出力せず、OFF状態になっており、このとき、電気ドリルは正常に作業を行うことができる。回転カバー6は解除における作業位置に回転したとき、第1ホールセンサー811は磁性鋼813の信号が検出されて、ON状態になっており、第2ホールセンサー812は磁性鋼813の信号が検出されず、OFF状態になっている。このとき、プロセッサ80は、駆動制御回路82がモーター18を制御して予め設定された第1方向に回転させてチャック部からドリルを解除するように駆動制御回路82を制御する。図28を参照されたい。回転カバー6が締付けられる作業位置に回転したとき、第1ホールセンサー811は磁性鋼813の信号が検出されず、OFF状態になり、第2ホールセンサー812は磁性鋼813の信号が検出されて、ON状態になっている。このとき、プロセッサ80は、駆動制御回路82がモーターを制御して予め設定された第1方向と相反する第2方向に回転させてチャック部でドリルを締付けるように駆動制御回路82を制御する。図28を参照されたい。
本実施例でも電子クラッチ方式を採用してもよく、制御装置60aはモーターの荷重変数の測定に用いるセンサーを更に含み、モーターの荷重変数はモーターを流す電流、モーターの電圧、モーターの回転数、またはモーターの効率などである。プロセッサは、センサーにより検出されたモーターの荷重変数と予め設定された値とを比較演算し、検出されたモーターの荷重変数が予め設定された値より大きい場合、モーターを制御して停止させる。
本実施例における制御部材は信号スイッチとして構成することもでき、信号スイッチがトリガーされたとき、電気信号を生じてプロセッサに伝達し、プロセッサは該電気信号に応じてモーターを制御して所定の回転方向に起動させている。本実施例では、電子制御方式を通じてクランプカバーをロッキングすることもでき、制御装置はクランプカバーまたは芯体に係合する電磁石装置を更に含み、プロセッサは信号スイッチによりオンになった信号を受信した後、電磁石装置を制御して通電させるためにケースに対してクランプカバーまたは芯体の位置をロッキングする。本実施例では、メインスイッチを設けなくてもよく、モーターの回転方向を制御する切換部材及びモーターの起動と停止を制御する引き金のみを取り付ければよい。プロセッサは切換部材の位置信号によりモーターを制御して所定の方向に回転させており、プロセッサは引き金の位置信号によりモーターの起動と停止を制御する。
オペレータは制御装置の1つの操作部材のみを操作すれば、ドリル5の締付けまたは解除を実現することができ、その操作が簡単で、迅速である。制御装置を通じてケースに対してクランプカバーまたは芯体の位置をロッキングすることを実現し、かつモーターを制御して所定の回転方向に起動させることにより、クランプカバーと芯体の両者の間に相互の運動が生じる。さらに、制御装置の各部材の間の係合がコンパクトになって、動力工具をさらに軽量にし、携帯しやすくなる。
図31に示すように、さらに操作しやすくするために、電気ドリル10は保持機構を更に含む。回転カバー6が作業位置に運動されると、制御装置60はケース2に対してクランプカバー13または芯体12の位置をロッキング(図2と図3を参照)することができ、かつ保持機構が回転カバー6を作業位置に保持させている。このように設けることで、回転カバー6を操作すると、ケース2に対してクランプカバー13または芯体12の位置をロッキングすることができ、かつ回転カバー6が作業位置に回転したとき、保持機構により回転カバー6を作業位置に保持させることができるため、手動で回転カバー6を作業位置に保持させる必要がなくなって、本発明の電気ドリルの操作がさらに便利になる。
さらに、回転カバー6はモーターの回転方向を操作可能に制御する。これにより、回転カバー6を操作すると、ケース2に相対してクランプカバー13または芯体12の位置をロッキングし、及びモーターの回転方向を制御することができ、かつ回転カバー6を作業位置に保持させ、モーターを起動して作業用付属品を締付けまたは解除できる。
図11〜13に示すように、本発明の好ましい実施例では、具体的に、動力工具はモーターの回転方向を制御するための切換ボタン64を更に含み、切換ボタン64は開始位置と切換位置の間で移動することができる。制御装置60は回転カバー6と切換ボタン64の間に連結される第1伝動機構を更に含み、回転カバー6は初期位置から作業位置に運動して第1伝動機構により切換ボタン64を初期位置から切換位置に移動させている。それにより、モーターの回転方向を制御する。回転カバー6が第1伝動機構によりどのように切換ボタン64を移動させるかについては、上記により記載されているため、ここでは記述しない。
電気ドリルの操作における利便性を更に向上させるため、回転カバー6はモーターの起動と停止を操作可能に制御することができる。
図11乃至図13に示すように、具体的に、動力工具はモーターの起動と停止を制御するためのメインスイッチ66を更に含み、制御装置60は回転カバー6とメインスイッチ66の間に連結される第2伝動機構を更に含み、回転カバー6は初期位置から作業位置に運動して第2伝動機構によりメインスイッチ66をトリガーする。同じく、回転カバー6が第2伝動機構によりどのようにメインスイッチをトリガーさせることについては、すでに詳述しているため、ここでは説明を省略する。
本実施例では、回転カバー6はモーターを操作可能に制御して所定の方向に回転、即ち、回転カバー6はモーターの回転方向を操作可能に制御し、更にモーターの起動と停止を制御し、それによって電気ドリルを容易に操作することができる。
当然のことながら、切換ボタン64とスイッチ66を独立して設けてもよく、回転カバー6は切換ボタン64とスイッチ66を制御せず、クランプカバー13または芯体12を制御して、ケース2に対してクランプカバー13または芯体12の位置をロッキングすることにのみ用いられる。
図6と図31に示すように、クラッチ機構30は噛合状態と分離状態を有し、保持機構はクラッチ機構30と選択可能に噛合または分離し、回転カバー6は初期位置から作業位置に転換し、クラッチ機構30は噛合状態になってケース2に対してクランプカバー13の位置をロッキングし、かつクラッチ機構30は保持機構と噛合して回転カバー6を作業位置に保持させている。
図5と図31に示すように、本発明の好ましいは実施例では、具体的に、上述した通り、クラッチ機構30はクランプカバー13に相対して固設されている第1クラッチセル24と、回転カバー6に連結される第2クラッチセル28を含み、第2クラッチセル28は主軸の軸方向に沿って選択可能に第1クラッチセル24と噛合または分離され、第2クラッチセル28が第1クラッチセル24に噛合するとき、保持機構は第2クラッチセル28に係合して回転カバー6を作業位置に保持させる。
回転カバー6とケース2の間には弾性装置22(図5を参照)が設けられ、クラッチ機構と保持機構は分離され、弾性装置22は回転カバー6が作業位置から初期位置に復帰されるための弾性力を提供する。好ましくは、弾性装置22は押圧ばねとして設けられてもよく、当然、ねじりばね、引っ張りばねなどとして設けられてもよい。
図31に示すように、さらに、保持機構は、回転カバー6に対して回動可能に設けられている保持部材92と、保持部材92を促進させて常に第2クラッチセル28と接触する弾性部材94と、を含む。本発明の好ましい実施例では、保持部材92は連結部材6aに回動可能に設けられ、弾性部材94は回転カバー6と保持部材92の間に設けられている。
第2噛合部材は径方向に沿って外側に向けて延伸する凸部96を有し、第2噛合部材が第1噛合部材と噛合するとき、凸部96は保持部材92を阻止して回転カバー6を作業位置に保持させており、第2噛合部材が第1噛合部材と分離するとき、凸部96は保持部材92から離れている。最終的に、回転カバー6は弾性装置22の作用により作業位置から初期位置に復帰される。
本発明の好ましい実施例では、保持部材92は回動可能に連結部材6aに設けられている。具体的に、連結部材6aには収容チャンバ98が設けられ、収容チャンバ98の開口は連結部材6aの外周面に位置し、保持部材92は少なくとも一部が収容チャンバ98により収容されている。
さらに、保持部材92は枢軸100により回動可能に設けられ、枢軸100は収容チャンバ98内に設けられて、保持部材92を促進させて常に第2クラッチセル28と接触する弾性部材94、即ち、ねじりばねが設けられ、かつねじりばねは枢軸100に設けられ、ねじりばねの一端は収容チャンバ98の片側面に当接し、ねじりばねの他端は保持部材92に当接する。
回転カバー6の作業位置は、第1作業位置と第2作業位置を含み、第1作業位置に位置するとき、前記作業用付属品を締付ける。第2作業位置に位置するとき、前記作業用付属品を解除する。相応して、保持部材92は少なくとも2つ設けられており、いずれか1つの保持部材92は回転カバー6を第1作業位置に保持させることに用いられ、他の1つの保持部材は回転カバー6を第2作業位置に保持させることに用いられる。
具体的に、回転カバー6は第1回転方向と第1回転方向に相反する第2回転方向を有し、いずれか1つの保持部材92はその回動軸線から回転カバー6の第1回転方向と相反する方向に向けて延伸し、他の1つの保持部材92はその回動軸線から回転カバー6の第2回転方向と相反する方向に向けて延伸する。それにより、回転カバー6は相対する2つの回転方向に向けてそれぞれ第1作業位置と第2作業位置に回転し、2つの保持部材92は回転カバー6をそれぞれ第1作業位置と第2作業位置に保持させることができる。
好ましくは、保持部材92は4つ設けられ、いずれか2つの保持部材92はその回動軸線から回転カバー6の第1回転方向と相反する方向に向けて延伸し、他の2つの保持部材92はその回動軸線から回転カバー6の第2回転方向と相反する方向に向けて延伸する。当然、保持部材92も他の形式で設けられてもよい。
図32乃至図34に示すように、保持機構が回転カバー6を作業位置に保持させることを更に明確にするため、本発明の実施例では、回転カバー6が主軸の軸線を回転中心線として、ケース2に対して第1回転方向に回転することを例にして説明する。回転カバー6において、ケース2に対して第1回転方向と相反する第2回転方向に回転するステップはほぼ同様であるため、ここでは説明しない。
図32に示すように、回転カバー66が初期位置に位置するとき(未図示)、保持部材92は第2噛合部材の凸部96と分離され、伝動部材6bとクランプカバー13の間のクラッチ機構30(図5を参照)は離れている。
図33に示すように、第1回転方向に回転カバー66が回転するとき(未図示)、連結部材6aと連動して回転させることにより、保持部材92と連動して第2クラッチセル28に対して周方向に回転させることができ、保持部材92が第2噛合部材の凸部96に運動したとき、保持部材92は凸部96により押上げられて弾性部材94の作用力を克服して枢軸100を反時計回りに回転することができる。
さらに図34に示すように、回転カバー66は第1回転方向に向けて継続して回転すると、連結部材6aは第2クラッチセル28に対して保持部材92と連動して周方向に回転し、保持部材92が凸部96を通り過ぎるとき、保持部材92は弾性部材94の作用により枢軸100を時計回りに回転し、従って、保持部材92は凸部96により阻止されて、回転カバー66を作業位置に保持させている。
主軸の回転におけるねじりモーメントが一定値に達すると、ドリルを締付けまたは解除して、第1噛合部材は第2噛合部材と分離し、それによって第2噛合部材の凸部96が保持部材92から離れ、最終的に回転カバー6は弾性装置22の作用により作業位置から初期位置に復帰される。
本発明は前述の実施形態に限らず、当業者は本発明の技術的思想の示唆によって他の変更を行うことができるが、その実現される性能が本発明と同様または類似する場合、いずれも本発明の保護範囲内に属するべきである。
本発明は前述の実施形態に限らず、当業者は本発明の技術的思想の示唆によって他の変更を行うことができるが、その実現される性能が本発明と同様または類似する場合、いずれも本発明の保護範囲内に属するべきである。
2 ケース
2a ハフ形半ケース
3 チャック部
4 把持部
5 ドリル
6 回転カバー
6a 連結部材
6b 伝動部材
8 電池バッグ
8a 電池
9 メインスイッチボタン
10 電気ドリル
11 スプライン歯
12 芯体
13 クランプカバー
14 係合爪
15 スプライン溝
16 主軸
17 伝動機構
17a 伝動機構ケース
18 電気モーター
19 スプライン歯
20 本体
21 円弧形支持フレーム
22 押圧ばね
24 第1クラッチセル
25 凸部
26 スプライン溝
27 スプライン部
28 第2クラッチセル
28a 支持部
28b カム部
29 スプライン溝
30、30a クラッチ機構
31 第1カム面
32 第2カム面
33 ねじ
35 位置制限孔
36 係止ピン
37 押圧ばね
40 当て板
41 ねじ
42 切欠部
43、43a リングギヤ
44 凹穴
45 押圧ばね
48 位置復元バネ
53 噛合部材
54 クラッチ部材
60、60a 制御装置
62 切換プッシュブロック
62a プッシュブロックの第1斜面
62b プッシュブロックの第2斜面
64 切換ボタン
64a 切換部
64b 作用部
64c 切換斜面
65、65'切換スイッチ
65a つまみ
66 メインスイッチ
67 腰形溝
68 主スイッチプッシュボタン
68a プッシュボタン斜面
68b 接触足部
70 第1傾斜面
71 第1鉛直面
72 第2傾斜面
73 第2鉛直面
80 プロセッサ
81 制御部材状態検出回路
82 駆動制御回路
531 外歯
810 PCBパネル
811 第1ホールセンサー
812 第2ホールセンサー
813 磁性鋼
92 保持部材
94 弾性部材
96 凸部
98 収容チャンバ
100 枢軸
図3、図4に示すように、ケース2内には、モーター18の回転を制御するためのメインスイッチ66、及びモーター18の回転方向を制御するための切換スイッチ65が設けられており、切換スイッチ65にはつまみ65aが設けられ、メインスイッチボタン9は把持部4のチャック部3に接近する片側に設けられているため、操作と制御が容易になる。当然、本実施例のメインスイッチ66と切換スイッチ65を1つのスイッチに集積させることも可能であり、切換ボタン64とメインスイッチボタン9(または引き金)をトリガーして、モーター18の順回転と逆回転の設定とモーター18の起動を実現している。電池バッグ8内には充電用の電池8aが設けられており、本発明の実施例における電池は、リチウム電池を採用しているが、鉛酸、ニッケルカドミウム電池などで切替えることも可能である。モーター18の回転動力は伝動機構17を通じて主軸16に伝達される。そのうち、伝動機構17は伝動機構ケース17a内に収容されている。チャック部3は、主軸16に連結される芯体12、芯体12に対して移動可能に設けられている複数の係合爪14、芯体12の外側を被覆して設けられ、かつ複数の係合爪14のねじ山に噛合するクランプカバー13を含む。ドリル5は解除可能に係合爪14の間に締付けられて、本発明の実施例における係合爪14の数は3つである。主軸16と芯体12は直接連結されてもよいし、間接的に連結されてもよい。主軸16が芯体12と連動して回転させるとき、クランプカバー13の位置をケース2に対して固定する限り、係合爪14はクランプカバー13に対して主軸16の軸方向に沿って変位が生じ、それによってチャック部3は係合爪14を通じてドリル5を締付けまたは解除することができる。当業者は、従来の技術に基づいて、芯体とクランプカバーの互いの運動により係合爪を主軸の軸方向に沿って変位させること従って、ケースに対する芯体の位置が固定されており、主軸がクランプカバーを駆動して回転させてもチャック部は係合爪を通じてドリルを締付けまたは解除することができることを、容易に想到できる。本発明の制御装置60は、ケース2に対してクランプカバー13または芯体12の位置を操作可能にロッキングし、かつモーター18を制御して所定の回転方向に起動させるため、クランプカバー13と芯体12の両者が互いに運動し、チャック部3がドリルを締付けまたは解除することを実現する。
制御装置60は、回転カバー6に連結され、かつケース2の内部に位置して主軸の軸方向に沿って延伸する連結部材6a、及び連結部材6aに連結され、かつ連結部材6aの内側に位置する伝動部材6bを含む。回転カバー6、連結部材6a、伝動部材6bの三者が互いに固定されてもよいし、一体成形されてもよい。伝動部材6bとクランプカバー13の間にはクラッチ機構30が設けられ、クラッチ機構30は噛合状態と分離状態の2つ状態を有する。ケース2のメインスイッチボタン9に接近する部位には円弧形支持フレーム21が設けられ、弾性部材は円弧形支持フレーム21の凹溝の内部に支持されており、本実施例における弾性部材は押圧ばね22を用いている。回転カバーの連結部材6aと円弧形支持フレーム21の相対する部位には間隔を有して1対の凸部25が設けられており、回転カバー6が初期位置に位置するとき、押圧ばね22は2つの凸部25の間に位置し、かつ押圧ばね22の両端はそれぞれ凸部25に当接する。回転カバー6が回転するとき、回転カバー6が連結部材6aと連動して片側に向かって回転させる場合、2つの凸部25の少なくとも1つの凸部25は押圧ばね22に当接し、かつ押圧ばね22を圧縮している。いったん、回転カバー6が解除されて、押圧ばね22の作用力により、回転カバー6は自動的に逆回転して初期位置に達する。すなわち、押圧ばね22は回転カバー6のために作業位置から初期位置に復帰する弾性力を提供する。本実施例の弾性部材は押圧ばね22を採用するが、これに制限されず、当業者は他の弾性装置を採用して代替することができるが、回転カバー6を作業位置から初期位置に復帰させるための弾性力を供給すればよい。
図5に示すように、回転カバー6のチャック部3から離れる一端にはスプライン歯11が設けられ、連結部材6aの回転カバー6に接近する一端にはスプライン溝15が設けられており、回転カバー6と連結部材6aはスプライン歯11とスプライン溝15を通じて堅固に係合される。連結部材6aと伝動部材6bはそれぞれリング部材として設けられ、連結部材6aのリング状内側壁にはスプライン歯19が設けられており、それに応じて、伝動部材6bのリング状外周面にはスプライン溝29が設けられ、伝動部材6bはスプライン溝29とスプライン歯19の係合により互いに固定して連結部材6aの内部に連結されている。回転カバー6がケース2に対して回転するとき、連結部材6a、伝動部材6bは共に回転運動する。クラッチ機構30はクランプカバー13に対して固設されている第1クラッチセル24及び制御部材と係合する第2クラッチセル28を含み、第2クラッチセル28は主軸16の軸線方向に沿って移動して選択的に第1クラッチセル24と噛合または分離することができる。本実施例では、第1クラッチセル24はクランプカバー13に固定して連結され、他の選択可能な形態では、第1クラッチセル24はクランプカバー13と一体成形されてもよく、第2クラッチセル28はリング状部材として設けられている。伝動部材6bの第2クラッチセル28に向かっている片側端面には複数の第1カム面31が形成され、第2クラッチセル28の伝動部材6bに向かっている片側端面には複数の第2カム面32が形成されている。第1カム面31と第2カム面32は伝動部材6bと第2クラッチセル28の間に設けられているカム機構を構成している。回転カバー6が初期位置に位置するとき、第1カム面31と第2カム面32は互いにずれる。すなわち、凹部/凸部が噛み合っており、回転カバー6が回転するとき、第1カム面31と連動して第2カム面32と互いに当接する位置まで回転、即ち、凹部/凸部が分離または凸部/凸部が当接するため、第2クラッチセル28がクランプカバー13の方向に向かい、かつ主軸の軸方向に沿って変位が生じ、その結果、第2クラッチセル28は第1クラッチセル24と噛合または分離することができる。要するに、回転カバー6は初期位置から作業位置に運動されると、クラッチ機構30を制御して分離状態から噛合状態に転換させ、更にクランプカバー13をケース2に対してロッキングすることができる。回転カバー6が作業位置から初期位置に復帰すると、クラッチ機構30は噛合状態から分離状態に転換されて、ケース2に対するクランプカバー13のロッキングを解除することができる。
伝動機構ケース17aの第2クラッチセル28に接近する一端にはスプライン部27が設けられ、第2クラッチセル28の内側壁にはスプライン溝26が設けられており、スプライン溝26を通じてスプライン部27に係合され、第2クラッチセル28は伝動機構ケース17aを被覆して接続され、かつ伝動機構ケース17aに対して主軸の軸方向に沿って運動する。第2クラッチセル28と第1クラッチセル24の間には当て板40が設けられ、当て板40はその周方向に沿って辺縁部に複数の切欠部42が設けられ、当て板40は締結具を通じてスプライン部27に連結されることにより、第2クラッチセル28がスプライン部27に対する軸方向の運動が位置制限されており、本実施例の締結具はねじ41を採用する。第2クラッチセル28と当て板40の間には弾性部材が設けられる。本実施例では、弾性部材は押圧ばね45を採用し、第2クラッチセル28の当て板40に接近する片側端面には周方向に沿って複数の凹穴44が設けられ、複数の押圧ばね45は対応して凹穴44内に設けられており、押圧ばね45は一端が第2クラッチセル28に当接し、他端が当て板40に当接し、それにより、回転カバー6は位置復元したとき、弾性部材は第2クラッチセル28を強制的に位置復元、即ち、回転カバー6が作業位置から初期位置に復帰され、クラッチ機構30は噛合状態から分離状態に転換し、その結果、クランプカバー13のケース2に対するロッキングが解除される。
図19乃至図25に示すように、制御装置60の動作原理を明らかにするため、本発明の実施例における制御部材は主軸16の軸線を回転中心線とし、かつケース2に対して片側に向かって順方向に回転することを例にして説明する。制御部材はケース2に相対して他側に向かって逆回転する手順はほぼ同様であるため、ここでは記述しない。ここで明確にすることとして、本実施例で記載された順方向と逆方向は2つの相対的回転方向を示している。すなわち、第1方向と第2方向である。回転カバー6が第1方向に向かって回転するとき、制御装置60はチャック部3により作業ヘッドの挟持に用いられており、回転カバー6が第2方向に向かって回転するとき、制御装置60は作業ヘッドをチャック部3から解除する。つまり、回転カバー6を作業位置に回転させると、制御装置が機能を果たし、回転カバー6の作業位置は2つであって、対称になって初期位置の両側に設けられている。下記では、伝動部材6bとクラッチ機構30、クランプカバー13の間の運動関係、伝動部材6bと切換プッシュブロック62の間、切換プッシュブロック62と切換ボタン64の間、伝動部材6bと主スイッチプッシュボタン68の間の運動関係に対して詳細に説明する。
当然のことながら、切換ボタン64とメインスイッチ66を独立して設けてもよく、回転カバー6は切換ボタン64とメインスイッチ66を制御せず、クランプカバー13または芯体12を制御して、ケース2に対してクランプカバー13または芯体12の位置をロッキングすることにのみ用いられる。
図32に示すように、回転カバー6が初期位置に位置するとき(未図示)、保持部材92は第2噛合部材の凸部96と分離され、伝動部材6bとクランプカバー13の間のクラッチ機構30(図5を参照)は離れている。
図33に示すように、第1回転方向に回転カバー6が回転するとき(未図示)、連結部材6aと連動して回転させることにより、保持部材92と連動して第2クラッチセル28に対して周方向に回転させることができ、保持部材92が第2噛合部材の凸部96に運動したとき、保持部材92は凸部96により押上げられて弾性部材94の作用力を克服して枢軸100を反時計回りに回転することができる。
さらに図34に示すように、回転カバー6は第1回転方向に向けて継続して回転すると、連結部材6aは第2クラッチセル28に対して保持部材92と連動して周方向に回転し、保持部材92が凸部96を通り過ぎるとき、保持部材92は弾性部材94の作用により枢軸100を時計回りに回転し、従って、保持部材92は凸部96により阻止されて、回転カバー6を作業位置に保持させている。

Claims (38)

  1. ケースと、
    ケースの内部に設けられているモーターと、
    モーターの駆動により回転動力を出力する主軸と、
    作業用付属品の締付け及び解除に用いられ、かつ前記主軸に連結される芯体、芯体に対して移動可能に設けられている複数の係合爪、及び芯体の外側を被覆して設けられているクランプカバーを含み、前記クランプカバーと芯体の互いの運動により、前記複数の係合爪を駆動させることで芯体に対して閉状及び開状になっているチャック部と、を含む動力工具であって、
    前記動力工具は、制御装置を更に含み、前記制御装置はケースに対してクランプカバーまたは芯体の位置を操作可能にロッキングし、かつモーターを制御して所定の回転方向に起動させてクランプカバーと芯体の両者の間に互いの運動を生じさせる、ことを特徴とする動力工具。
  2. 前記制御装置は、ケースに対して初期位置と作業位置との間を操作可能に運動する制御部材を更に含み、前記制御部材が作業位置に位置するとき、前記制御装置が機能する、ことを特徴とする請求1に記載の動力工具。
  3. 前記動力工具は、モーターの回転方向を制御するための切換部材を更に含み、前記制御装置は、制御部材と切換部材との間に連結される第1伝動機構を更に含み、前記制御部材は、初期位置から作業位置に運動して、第1伝動機構により切換部材をトリガーする、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  4. 前記第1伝動機構は、主軸の軸方向に沿って運動する1対の切換プッシュブロックと、前記切換プッシュブロックのいずれか1つと摺動可能に係合し、かつ主軸の軸方向と垂直に運動する切換ボタンと、を含み、前記切換プッシュブロックは対称になって切換部材の両側に設けられ、前記切換ボタンは前記切換部材のトリガーに用いられる、ことを特徴とする請求項3に記載の動力工具。
  5. 前記制御装置は、制御部材に連結され、かつケースに対して回転する連結部材を更に含み、前記連結部材には1対の第1傾斜面が設置され、前記切換プッシュブロックには、対応する第1傾斜面に当接するプッシュブロックの第1斜面と、切換ボタンに当接するプッシュブロックの第2斜面とがそれぞれ設けられており、前記切換ボタンには、対応するプッシュブロックの第2斜面に当接する1対の切換斜面が設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の動力工具。
  6. 前記動力工具は、モーターの起動と停止を制御するスイッチを更に含み、前記制御装置は、制御部材とスイッチとの間に連結される第2伝動機構を更に含み、制御部材は初期位置から作業位置に運動して、第2伝動機構を通じてスイッチをトリガーする、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  7. 前記第2伝動機構は、主軸の軸方向に沿って運動するスイッチのプッシュボタンを含み、前記制御装置は、制御部材に連結され、かつケースに対して回転する連結部材を更に含み、前記連結部材には1対の第2傾斜面が設置され、前記スイッチのプッシュボタンには、第2傾斜面と択一的に係合する1対のプッシュボタン斜面が設けられ、前記スイッチのプッシュボタンは前記スイッチのトリガーに用いられる、ことを特徴とする請求項6に記載の動力工具。
  8. 前記制御装置は制御部材とクランプカバーとの間に設けられているクラッチ機構を更に含み、前記クラッチ機構は噛合状態と分離状態とを有し、前記制御部材は、初期位置から作業位置に転換して、前記クラッチ機構が分離状態から噛合状態に転換されるように前記クラッチ機構を制御して、クランプカバーの位置をケースに対してロッキングする、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  9. 前記クラッチ機構は、クランプカバーに対して固設される第1クラッチユニットと、制御部材に係合する第2クラッチユニットと、を含み、前記第2クラッチユニットは主軸の軸方向に沿って移動して第1クラッチユニットと選択可能に噛合または分離される、ことを特徴とする請求項8に記載の動力工具。
  10. 前記第1クラッチユニットと第2クラッチユニットとの間にはストッパ装置が設けられ、前記ストッパ装置はケースに対して固定されており、前記ストッパ装置と第2クラッチユニットとの間には第2弾性部材が設けられている、ことを特徴とする請求項9に記載の動力工具。
  11. 前記第2クラッチユニットには複数の収容部が設けられ、第2弾性部材は収容部と1つずつ対応する複数の押圧ばねを含み、前記押圧ばねの少なくとも一部は前記収容部により支持される、ことを特徴とする請求項10に記載の動力工具。
  12. 前記制御装置は、制御部材に連結され、かつケースの内部に位置する伝動部材を更に含み、制御部材は初期位置から作業位置に転換して伝動部材により第2クラッチユニットを駆動して主軸の軸方向に沿って移動させる、ことを特徴とする請求項9に記載の動力工具。
  13. 前記伝動部材と第2クラッチユニットとの間にはカム機構が設けられている、ことを特徴とする請求項12に記載の動力工具。
  14. 前記カム機構は、伝動部材に設けられている第1カム部と、第2クラッチセルに設けられている第2カム部と、を含み、前記第1カム部は制御部材の回転作用を介して第2カム部に係合して当接し、かつ第2クラッチセルを主軸の軸方向に沿って運動させる、ことを特徴とする請求項13に記載の動力工具。
  15. 前記第1クラッチユニットは第1噛合部材を含み、前記第2クラッチユニットは、支持部と、主軸の軸方向に沿って摺動可能に前記支持部に設けられている第2噛合部材と、を含み、前記第2噛合部材は第1噛合部材に選択可能に噛合または分離される、ことを特徴とする請求項9に記載の動力工具。
  16. 前記第2噛合部材と支持部との間には第1弾性部材が設けられている、ことを特徴とする請求項15に記載の動力工具。
  17. 前記第1噛合部材はリングギヤとして設けられ、前記第2噛合部材はリングギヤに噛合可能な複数の係止ピンを含み、前記支持部は係止ピンに1つずつ対応する複数の位置制限孔を含み、前記係止ピンの少なくとも一部は対応する位置制限孔内に収容されており、前記第1弾性部材は位置制限孔に1つずつ対応する複数の押圧ばねを含み、前記押圧ばねは対応する位置制限孔内に完全に収容されて係止ピンに当接する、ことを特徴とする請求項16に記載の動力工具。
  18. 前記クラッチ機構は、クランプカバーに対して固設されている第1クラッチユニットと制御部材に係合するクラッチモジュールとを含み、前記クラッチモジュールは主軸の軸方向に沿って移動して第1クラッチユニットに選択可能に噛合または分離される噛合部材とクラッチ部材とを含み、前記クラッチ部材は主軸の軸方向に沿って移動して、選択可能に噛合部材に噛合または分離される、ことを特徴とする請求項8に記載の動力工具。
  19. 前記制御部材とケースとの間には弾性装置が設けられ、前記弾性装置は制御部材のために作業位置から初期位置に復帰する弾性力を提供する、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  20. 前記制御装置は、制御部材とクランプカバーとの間に設けられているクラッチ機構を更に含み、前記クラッチ機構は噛合状態と分離状態とを有し、前記制御部材は作業位置から初期位置に復帰されており、前記クラッチ機構は噛合状態から分離状態に転換してケースに対するクランプカバーのロッキングを解消する、ことを特徴とする請求項19に記載の動力工具。
  21. 前記制御装置は、制御部材とクランプカバーとの間に設けられているクラッチ機構を更に含み、前記クラッチ機構は噛合状態と分離状態とを有し、前記動力工具は前記クラッチ機構に選択可能に噛合または分離される保持機構を更に含み、前記制御部材は初期位置から作業位置に転換され、前記クラッチ機構は噛合状態で保持機構と噛合して前記制御部材を作業位置に保持させる、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  22. 前記制御部材とケースとの間には弾性装置が設けられており、クラッチ機構が分離状態になったとき、前記クラッチ機構は保持機構から分離され、前記弾性装置は制御部材のために作業位置から初期位置に復帰する弾性力を提供する、ことを特徴とする請求項21に記載の動力工具。
  23. 前記制御部材は初期位置と作業位置との間でケースに対して回転し、前記制御部材の回転軸線は主軸の中心軸線に平行または共線的である、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  24. 前記作業位置は第1作業位置と第2作業位置とを含み、
    制御部材が第1作業位置に位置するとき、前記制御装置は予め設定された第1方向にモーターの起動を制御しており、
    制御部材が第2作業位置に位置するとき、前記制御装置は第1方向と相反する第2方向にモーターの起動を制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  25. 前記第1作業位置と第2作業位置とは、対称になって初期位置の両側に設けられている、ことを特徴とする請求項24に記載の動力工具。
  26. 前記動力工具は、モーターの回転方向を制御するための切換部材と、モーターの起動と停止を制御するためのスイッチと、を更に含み、前記制御部材は初期位置から作業位置に運動する過程で、前記制御装置はケースに対してクランプカバーの位置をロッキングし、切換部材をトリガーし、最後にスイッチをトリガーする、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  27. 前記制御装置は、制御部材とクランプカバーとの間に設けられているクラッチ機構を含み、前記作業位置は、第1の位置、第2の位置、及び第3の位置を含み、
    制御部材が初期位置に位置するとき、前記クラッチ機構は分離されており、
    制御部材が第1の位置に位置するとき、前記クラッチ機構は噛合されてクランプカバーの位置をケースに対してロッキングさせており、
    制御部材が第2の位置に位置するとき、前記切換部材はトリガーされており、
    制御部材が第3の位置に位置するとき、前記スイッチはトリガーされる、ことを特徴とする請求項24に記載の動力工具。
  28. 前記第1の位置、第2の位置、及び第3の位置は、それぞれ2つを含み、前記第1の位置、第2の位置、及び第3の位置は、それぞれ対称になって初期位置の両側に設けられている、ことを特徴とする請求項25に記載の動力工具。
  29. 前記動力工具は2種類の操作モード、即ち、制御部材を操作してチャック部を締付け及び解除する自動モードと、クランプカバーを操作して芯体に対して運動させる手動モードと、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  30. 制御部材を操作して初期位置から作業位置に運動させるステップと、その後、制御部材を解除するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の動力工具の作業用付属品を迅速に締付ける操作方法。
  31. 前記制御部材を初期位置から作業位置に運動させる操作は、前記制御部材を回転させることである、ことを特徴とする請求項28に記載の動力工具。
  32. 前記制御装置は、開始状態または作業状態を操作可能に選択する制御部材と、プロセッサと、制御部材状態検出回路と、駆動制御回路と、を含み、前記制御部材状態検出回路は制御部材の物理的な状態パラメータを検出し、プロセッサは検出された物理的な状態パラメータに基づいて該物理的な状態パラメータに対応する制御信号を送信し、駆動制御回路はプロセッサからの制御信号を受信してモーターを制御して所定の回転方向に起動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  33. 前記制御部材は、ケースに対して移動可能に設けられ、かつ前記開始状態と作業状態とに対応する初期位置と作業位置との間を運動し、前記制御部材状態検出回路は制御部材の位置検出に用いる第1センサーを含む、ことを特徴とする請求項30に記載の動力工具。
  34. 前記第1センサーは少なくとも2つのホールセンサーを含む、ことを特徴とする請求項31に記載の動力工具。
  35. 前記制御装置は前記モーターの荷重パラメータの測定に用いる第2センサーを更に含み、プロセッサはセンサーにより検出されたモーターの荷重パラメータと予め設定された値とを比較演算し、検出されたモーターの荷重パラメータが予め設定された値より大きい場合、モーターを制御して停止させる、ことを特徴とする請求項31に記載の動力工具。
  36. 前記制御部材は信号スイッチとして設けられており、信号スイッチがトリガーされたとき、電気信号を生成してプロセッサに伝達し、プロセッサは該電気信号に応じてモーターを制御して所定の回転方向に起動するように制御する、ことを特徴とする請求項30に記載の動力工具。
  37. 前記制御装置は前記クランプカバーまたは芯体に係合する電磁石装置を更に含み、前記プロセッサは前記信号スイッチのオン信号を受信した後、前記電磁石装置の通電を制御してクランプカバーまたは芯体の位置をケースに対してロッキングする、ことを特徴とする請求項34に記載の動力工具。
  38. 前記動力工具は、モーターの回転方向を制御するための切換部材と、モーターの起動と停止を制御するための引き金と、を更に含み、プロセッサは切換部材の位置信号に基づいてモーターに対して所定の方向に回転するように制御し、プロセッサは引き金の位置信号に基づいてモーターの起動と停止を制御する、ことを特徴とする請求項30に記載の動力工具。
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