JP2017087410A - 結束機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザの負担を軽減することができる結束機を提供する。
【解決手段】 結束機1は、複数の対象物をワイヤによって結束する。結束機1は、ハウジング16と、ハウジングに対して回転可能に支持される工具10と、ハウジング16に収容されているとともに、工具10を回転させるモータ30と、を備えている。工具10は、ワイヤを保持する保持部と、保持部よりもハウジング16側に位置し、保持部により保持されるワイヤを切断する切断部とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 結束機1は、複数の対象物をワイヤによって結束する。結束機1は、ハウジング16と、ハウジングに対して回転可能に支持される工具10と、ハウジング16に収容されているとともに、工具10を回転させるモータ30と、を備えている。工具10は、ワイヤを保持する保持部と、保持部よりもハウジング16側に位置し、保持部により保持されるワイヤを切断する切断部とを有する。
【選択図】 図1
Description
本明細書で開示する技術は、複数の鉄筋その他の対象物をワイヤによって結束するための結束機に関する。
特許文献1に、複数の鉄筋をワイヤによって結束するための結束機が開示されている。この結束機は、ワイヤを保持する工具と、工具を回転させるモータを備える。この結束機によると、ユーザは、複数の鉄筋の回りを周回させたワイヤを工具で保持し、モータによって工具を回転させることで、複数の鉄筋をワイヤによって結束させることができる。
特許文献1の結束機では、ユーザが工具でワイヤを保持したときに、ワイヤの端部が工具からはみ出して伸びる。このワイヤのはみ出し量が大きいと、モータによって工具を回転させたときに、そのはみ出したワイヤが結束機に絡みつくおそれがある。この場合、ワイヤによる鉄筋の結束が完了した後に、結束機に絡みついたワイヤを取り除く必要があり、ユーザにとって面倒である。これを防止するためには、工具でワイヤを保持した後に、プライヤーその他の道具を用いて、工具からはみ出して伸びるワイヤの端部を切り取ることが考えられる。しかしながら、ユーザは、一方の手で結束機を保持しつつ、他方の手でプライヤーを使用する必要があり、困難又は面倒である。
本明細書が開示する結束機は、複数の対象物をワイヤによって結束するための結束機であって、ハウジングと、ハウジングに対して回転可能に支持される工具と、ハウジングに収容されているとともに、工具を回転させるモータと、を備えている。工具は、ワイヤを保持する保持部と、保持部よりもハウジング側に位置し、保持部により保持されたワイヤを切断する切断部とを有する。
上記の結束機では、工具に、ワイヤを保持する保持部に加えて、ワイヤを切断する切断部が設けられている。このような構成によると、工具は、ワイヤを保持すると同時に、工具からはみ出して伸びるワイヤの端部を切断することができる。このため、その後に工具を回転させたときに、ワイヤが結束機に絡まることを防止することができる。プライヤーその他の道具によってワイヤを切断する必要もないので、ユーザの負担を軽減することができる。
いくつかの実施形態では、工具は、第1のジョーと、第1のジョーに対して相対移動可能な第2のジョーとを有してもよい。この場合、保持部は、第1のジョーに設けられた第1の保持面と、第2のジョーに設けられた第2の保持面とを有してよい。この構成によれば、第1及び第2のジョーが互いに接近することで、第1及び第2の保持面の間にワイヤが挟持され、第1及び第2のジョーが互いに離間することで、ワイヤを解放することができる。
いくつかの実施形態では、切断部は、第1のジョーと第2のジョーの少なくとも一方に設けられた刃を有していてもよい。この構成によれば、第1及び第2のジョーが互いに接近することで、ワイヤを切断することができる。
いくつかの実施形態では、結束機が、ハンドルをさらに備えてもよい。この場合、ハンドルは、ハウジングに対して相対移動可能に支持されているとともに、第1及び第2のジョーの少なくとも一方に連結されており、ハンドルがハウジングに対して相対移動したときに、第2のジョーが第1のジョーに対して相対移動してもよい。この構成によれば、ユーザは、ハンドルを操作することで、工具によるワイヤの保持及び切断を容易に行うことができる。
いくつかの実施形態では、ハウジングが、ユーザによってハンドルとともに把持されるグリップを有してもよい。この場合、ハンドルは、グリップに対して離間する開放位置と、グリップに対して近接する閉鎖位置との間を相対移動可能であるとよい。また、ハンドルが開放位置から閉鎖位置に移動したときに、第1及び第2の保持面が互いに接近するとよい。
いくつかの実施形態では、モータは、グリップの内部に配置されてもよい。上記の構成によれば、モータがグリップを内側から支えることにより、グリップの剛性を高めることができる。このため、ユーザがグリップ及びハンドルを強く把持したときでも、グリップの変形や損傷を防止することができる。
いくつかの実施形態では、結束機が、第1及び第2のジョーの少なくとも一方とハンドルとを互いに連結する連結機をさらに備えてもよい。この場合、連結機は、ハンドルの移動を第1及び第2のジョーの少なくとも一方に伝達するとともに、第1及び第2のジョーの少なくとも一方の回転をハンドルに伝達しない構成とすることができる。この構成によれば、工具がモータによって駆動されるときに、ハンドルが一緒に回転することを避けることができる。
いくつかの実施形態では、結束機が、ハウジングに設けられたスイッチを備えるとよい。この場合、スイッチは、ユーザによって操作可能であり、ユーザによって操作されたときにモータを回転させるとよい。スイッチは、ハンドルに対向するハウジングの表面とは反対側に位置していてもよい。上記の構成によれば、ユーザによるモータの回転を容易にすることができる。
いくつかの実施形態では、結束機が、モータから工具へトルクを伝達する経路上に設けられた可変比トランスミッションをさらに備えてもよい。この構成によれば、モータから工具に伝達されるトルクを変化させることができる。一般に、結束作業では、対象物のサイズや必要とされる結束強度に応じて、様々なサイズ(ワイヤ径)のワイヤが用いられる。この点に関して、結束機が可変比トランスミッションを備えていると、ワイヤのサイズに応じて、工具のトルクや回転速度を適切に切り替えることができる。
いくつかの実施形態では、ハウジングが、モータに電力を供給するバッテリが着脱可能なバッテリ取付部をさらに備えてもよい。即ち、結束機は、コードレス電動工具であってよい。但し、結束機は、コード式電動工具であってもよい。
いくつかの実施形態では、工具は、ハウジングの一端に位置しており、バッテリ取付部は、ハウジングの他端に位置しているとともに、工具の回転軸の延長線と交差していてもよい。このような構成によると、ハウジングの一端に近い部分に、工具に関連する機械的要素を集中して配置し、ハウジングの他端に近い部分に、バッテリに関連する電気的要素を集中して配置することができる。これにより、例えば、機械的要素で発生する異物(塵埃、潤滑油)が、電気的要素に悪影響を与えることが防止される。
いくつかの実施形態では、バッテリのハウジングが、平坦面を有してもよい。この場合、バッテリがバッテリ取付部に取り付けられたときに、平坦面は工具の回転軸と略垂直となるとよい。上記の構成によれば、バッテリの平坦面を接地面として、結束機を作業台などに安定的に載置することができる。
いくつかの実施形態では、バッテリ取付部は、工具の回転軸と略垂直なスライド方向に沿ってバッテリをスライド可能に受け入れてもよい。この場合、バッテリ取付部は、スライド方向に沿って伸びるとともに、バッテリと係合する少なくとも一つのレールを有するとよい。
いくつかの実施形態では、複数の対象物をワイヤによって結束する結束機が、ハウジングと、ハウジングに対して回転可能に支持される工具と、ハウジングに収容されているとともに、工具を回転させるモータと、を備えてもよい。この場合、工具は、ワイヤを保持可能な可動部と、可動部に設けられており、ワイヤを切断する刃と、を有していてもよい。上記の構成によれば、可動部が移動することで、ワイヤを保持するとともに、保持したワイヤを切断することができる。
(実施例)
以下では、図面を参照しながら、実施例の結束機1について説明する。結束機1は、複数の鉄筋200をワイヤ300によって結束するための電動工具である(図13〜図16参照)。鉄筋200は、コンクリートの内部に配置され、鉄筋コンクリートを構成する。なお、結束機1は、複数の鉄筋200に限られず、複数の対象物をワイヤ300によって結束するために用いることができる。
以下では、図面を参照しながら、実施例の結束機1について説明する。結束機1は、複数の鉄筋200をワイヤ300によって結束するための電動工具である(図13〜図16参照)。鉄筋200は、コンクリートの内部に配置され、鉄筋コンクリートを構成する。なお、結束機1は、複数の鉄筋200に限られず、複数の対象物をワイヤ300によって結束するために用いることができる。
図1に示すように、結束機1は、工具10と、ハウジング16と、レバーハンドル22を備えている。ハウジング16は、概して筒状形状を有しており、その前後方向に沿って伸びている。ハウジング16の一端には、工具10が回転可能に取付けられており、ハウジング16の他端には、バッテリ取付部15が設けられている。バッテリ取付部15は、バッテリパック2が着脱可能に構成されている。なお、バッテリバック2は、バッテリの一例である。バッテリパック2は結束機1の電源である。即ち、結束機1は、コードレス電動工具の一種である。なお、結束機1は、商用電源(例えば、コンセント)に接続され、電力の供給を受けるコード式の電動工具であってもよい。レバーハンドル22は、ハンドルピン24によって支持されており、ハウジング16に対して揺動(相対移動)可能となっている。なお、レバーハンドル22は、ハンドルの一例である。以下では、ハウジング16から見て、工具10側を前方側16aとし、バッテリ取付部15側を後方側16bとする。なお、レバーハンドル22の具体的な構成は特に限定されない。例えば、レバーハンドル22は、ハウジング16によって直動可能に支持されたハンドルその他の操作部材であってもよい。
工具10は、第1のジョー12及び第2のジョー14を有する。第1のジョー12及び第2のジョー14は、工具ピン13によって互いに連結されており、第2のジョー14は、第1のジョー12に対して揺動(相対移動)可能となっている。即ち、第2のジョー14は、工具10の可動部であり、上下方向に移動することができる。なお、ここでいう上下方向とは、前述した前後方向と垂直な方向である(図1参照)。工具ピン13(即ち、第2のジョー14の揺動軸)は、ハウジング16の前後方向に対して垂直に伸びている。工具10は、第1のジョー12と第2のジョー14を開閉することによって、ワイヤ300を保持及び解放することができる。レバーハンドル22は、第2のジョー14に連結されており、レバーハンドル22がハウジング16に対して揺動したときに、第2のジョー14が第1のジョー12に対して揺動する。即ち、ユーザは、レバーハンドル22を操作することによって、第1のジョー12と第2のジョー14を開閉させることができ、それによってワイヤ300を保持及び解放することができる。なお、第1のジョー12及び第2のジョー14の具体的な構成は特に限定されない。例えば、第1のジョー12と第2のジョー14は、その一方又は両方が直動(例えば上下方向に直動)することによって、互いに対して相対移動する構成であってもよい。また、例えば、後述する初期回転位置においては、第1のジョー12及び第2のジョー14は接触しておらず、第1のジョー12及び第2のジョー14が初期回転位置から回転することで、第1のジョー12及び第2のジョー14が接触する構成であってもよい。このような構成によると、第1のジョー12及び第2のジョー14が回転することで、第1のジョー12及び第2のジョー14により、ワイヤ300を保持することができる。
ハウジング16の前後方向における中間部分16cは、ユーザによってレバーハンドル22とともに把持されるグリップとなる。グリップ16cの近傍には、メインスイッチ18と変速用の操作部材20が設けられている。メインスイッチ18は、工具10を回転及び停止させるために、ユーザが操作する操作部材である。操作部材20は、工具10のトルク及び回転速度を切り替えるために、ユーザが操作する部材である。メインスイッチ18と操作部材20は、ハウジング16の表面に位置している。メインスイッチ18は、グリップ16cの前方側に位置しており、ユーザは、グリップ16c及びレバーハンドル22を把持しながら、例えば親指によってメインスイッチ18をオン操作及びオフ操作することができる。ハウジング16には、グリップ16cから離れた位置に、複数の通気口26が設けられている。一例ではあるが、本実施例におけるメインスイッチ18は、押しボタン式のスイッチであり、ユーザによって上下方向に操作される。
次に、結束機1の内部構造について説明する。図2、図3、図4に示すように、結束機1は、モータ30と、モータ30に接続された減速機構32と、減速機構32に接続されたロック機構34と、ロック機構34に接続されたスピンドル36と、スピンドル36に対して第1のジョー12を固定するシリンダ38とを備える。なお、スピンドル36とシリンダ38は、一体的に形成されている。モータ30、減速機構32、ロック機構34、スピンドル36は、ハウジング16内に配置されている。モータ30、減速機構32、ロック機構34、スピンドル36及びシリンダ38は、同軸上に位置している。結束機1はさらに、レバーハンドル22の揺動を工具10へ伝達する連結機構40、レバーハンドル22の位置(即ち、工具10の開閉)を検出するための開放センサ60、及び、ストッパ機構68を備える。
モータ30は、バッテリパック2からの供給電力によって駆動される。一例ではあるが、本実施例のモータ30は、ブラシレスモータである。ユーザがメインスイッチ18をオン操作するとモータ30は運転され、ユーザがメインスイッチ18をオフ操作するとモータ30の運転が停止される。モータ30が出力するトルクは、減速機構32、ロック機構34、スピンドル36、シリンダ38を通じて、工具10に伝達される。これにより、第1のジョー12及び第2のジョー14が、モータ30によって回転駆動される。モータ30の回転軸Aは、ハウジング16の前後方向と平行に伸びている。モータ30は、ハウジング16の中間部分、すなわち、グリップ16cの内部に配置されている。グリップ16cは、レバーハンドル22とともに、ユーザによって強く把持される。従って、ハウジング16のグリップ16cとなる部分には、比較的に高い剛性が求められる。この点に関して、グリップ16cの内部にモータ30が配置されていると、グリップ16cがモータ30によって内側から支持されることによって、グリップ16cの剛性を高めることができる。
モータ30が出力するトルクは、減速機構32に伝達される。減速機構32は、モータ30からのトルクを増幅する。減速機構32は、ユーザによる操作部材20の操作に応じて、減速比(即ち、トルクの増幅率)を切り替えることができる。即ち、減速機構32は、可変比トランスミッションの一種である。減速機構32で増幅されたトルクは、ロック機構34を介して、スピンドル36へ伝達される。スピンドル36には、工具10が接続されている。これにより、モータ30から工具10へトルクが伝達され、工具10がモータ30によって回転駆動される。ここでロック機構34は、モータ30が停止しているときに、ハウジング16に対する工具10(即ち、第1及び第2のジョー12、14)の回転を禁止するために設けられている。一例ではあるが、本実施例のロック機構34は双方向クラッチである。ロック機構34は、モータ30が停止している間、ハウジング16に対するスピンドル36の両方向の回転を禁止する。一方、モータ30が運転されているときは、ハウジング16に対するスピンドル36の回転が禁止されず、減速機構32からのトルクがロック機構34を介してスピンドル36へ伝達される。ロック機構34の詳細は後述する。
連結機構40は、第2のジョー14とレバーハンドル22とを互いに連結する。連結機構40は、レバーハンドル22の揺動を第2のジョー14に伝達するとともに、第2のジョー14の回転をレバーハンドル22に伝達しない構成となっている。図2、図4に示すように、レバーハンドル22は、ハウジング16の中間部分(グリップ16c)から離間する開放位置(図2)と、ハウジング16の中間部分(グリップ16c)に対して近接する閉鎖位置(図4)との間を揺動可能である。レバーハンドル22が揺動すると、連結機構40を介して接続された第2のジョー14も揺動する。即ち、図2に示すように、レバーハンドル22が開放位置にあるときは、第1のジョー12に対して第2のジョー14が離間し、工具10が開いた状態となる。図4に示すように、レバーハンドル22が閉鎖位置にあるときは、第1のジョー12に対して第2のジョー14が近接し、工具10が閉じた状態となる。そして、連結機構40により、工具10が回転するときでも、ユーザがグリップ16c及びレバーハンドル22を把持し続けることで、工具10はワイヤ300を保持し続けることができる。
連結機構40の具体的な構成は特に限定されない。一例として、本実施例の連結機構40は、リンク42と、ピストン44と、スプリング46と、外側スリーブ48と、接続ピン50と、直動部材52と、ベアリング54とを備える。リンク42の一端は、第2のジョー14に連結されている。リンク42の他端は、接続ピン50を介してピストン44に接続されている。ピストン44は、シリンダ38の内部に配置されており、ハウジング16の前後方向に沿って移動可能に支持されている。接続ピン50の両端は、シリンダ38に形成された長穴38aを通じて、シリンダ38の外部に伸びている。長穴38aの前後方向は、ハウジング16の前後方向と平行であり、接続ピン50は、シリンダ38に対して、ハウジング16の前後方向に移動可能となっている。接続ピン50は、シリンダ38の外部において、外側スリーブ48に固定されている。
外側スリーブ48は、シリンダ38及びスピンドル36の外周面に沿って伸びており、シリンダ38及びスピンドル36と共に回転可能となっている。直動部材52は、ベアリング54を介して外側スリーブ48に接続されている。これにより、直動部材52は、外側スリーブ48とともにハウジング16の前後方向に移動する一方で、外側スリーブ48が回転しても、外側スリーブ48から直動部材52へトルクが伝達されないように構成されている。直動部材52の外周面には、一対の突出部52aが設けられている。各々の突出部52aは、レバーハンドル22に設けられた長穴22a内に位置している。これにより、レバーハンドル22の揺動に応じて、直動部材52はハウジング16の前後方向(即ち、工具10の回転軸A)に沿って移動する。
上記した構成により、レバーハンドル22が揺動すると、直動部材52、外側スリーブ48、接続ピン50及びピストン44が、ハウジング16の前後方向に沿って移動する。そして、ピストン44の動作がリンク42を介して第2のジョー14に伝達され、第2のジョー14が第1のジョー12に対して揺動する。このように、連結機構40は、レバーハンドル22の揺動を、直動部材52、外側スリーブ48、接続ピン50及びピストン44の直動に変換し、ピストン44の直動をリンク42によって第2のジョー14の揺動に変換する。ここで、スプリング46は、スピンドル36とピストン44との間に配置されており、ピストン44を前方側16aへ付勢している。これにより、レバーハンドル22は開放位置へ付勢されている。
開放センサ60は、レバーハンドル22が開放位置にあるのか否かを検出するセンサである。一例ではあるが、開放センサ60はホール素子を有し、磁石62との距離に応じて出力信号を変化させる。なお、開放センサ60は、磁石62とホール素子の組み合わせに限定されず、様々なセンサ、スイッチへと変更可能である。磁石62は、プレート64を介して直動部材52に固定されている。図2に示すように、レバーハンドル22が開放位置にあるときは、磁石62が開放センサ60に近接することによって、開放センサ60は第1の信号(例えばハイレベル信号)を出力する。一方、図4に示すように、レバーハンドル22が閉鎖位置にあるときは、磁石62が開放センサ60から離間することによって、開放センサ60は第2の信号(例えばローレベル信号)を出力する。なお、本実施例の開放センサ60(ホール素子)は、レバーハンドル22が開放位置と閉鎖位置との中間位置にあるときも第2の信号を出力し、レバーハンドル22が開放位置へさらに近接したときのみ、第1の信号を出力する。
図5、図6を参照して、工具10の例示的な構造について説明する。図5、図6に示すように、第1のジョー12は、第1の保持面70と、第1の保持面70よりもハウジング16側に位置する第1の切断面72とを有している。第2のジョー14は、第2の保持面74と、第2の保持面74よりもハウジング16側に位置する第2の切断面76とを有している。第1の保持面70と第2の保持面74は、ワイヤ300を保持する保持部78を構成し、第1の切断面72と第2の切断面76は、保持部78により保持されるワイヤ300を切断する切断部80を構成する。上述のように、レバーハンドル22が開放位置(図2)から閉鎖位置(図4)へ移動すると、第1のジョー12及び第2のジョー14が互いに近接する。これにより、図6に示すように、第1の保持面70と第2の保持面74によってワイヤ300が挟持されるとともに、工具10からはみ出て伸びるワイヤ300の端部300aが第1の切断面72と第2の切断面76によって切断(せん断)される。これにより、工具10が回転したときに、工具10からはみ出て伸びるワイヤ300の端部300aが結束機1に絡みつくことを防止することができる。なお、工具10は、第1及び第2のジョー12、14のそれぞれが、保持面70、74と切断面72、76を有する構成でなくてもよい。例えば、工具10は、それぞれが保持面を有する2つの把持部材と、その後方に位置し、それぞれが切断面を有する2つの切断部材を備えてもよい。なお、切断部材は1つでもよい。この場合、切断部材も連結機構40によって動かされ、把持部材により保持されているワイヤ300を切断してもよい。
図7を参照して、ストッパ機構68の例示的な構造について説明する。ストッパ機構68は、外側スリーブ48の近傍に配置されている。図7に示すように、ストッパ機構68は、ストッパ部材82を備える。ストッパ部材82は、ピン82aによって支持されており、ハウジング16に対して揺動可能となっている。ストッパ部材82の先端82bは、外側スリーブ48の外周面に接触している。外側スリーブ48の外周面には、ストッパ部材82の先端82bに当接するストッパ面48aが設けられている。ストッパ面48aの法線ベクトルは、外側スリーブ48の周方向(外周面の接線方向)を向いている。外側スリーブ48(即ち、工具10)が正方向(図7において反時計回り)に回転するときは、ストッパ部材82がストッパ面48aに当接しない。従って、外側スリーブ48(即ち、工具10)は一方方向へ自由に回転することができる。それに対して、外側スリーブ48(即ち、工具10)が他方方向(図7において時計回り)に回転するときは、ストッパ部材82がストッパ面48aに当接し、その時点で外側スリーブ48(即ち、工具10)の回転が禁止される。以下、ストッパ部材82がストッパ面48aに当接するときの工具10の回転位置を初期回転位置という。即ち、ストッパ機構68は、工具10が初期回転位置を越えて一方方向(正方向)に回転することを許容する一方で、工具10が初期回転位置を越えて他方方向(逆方向)に回転することは禁止する。ここで、工具10が初期回転位置にあるとき、第1のジョー12に対する第2のジョー14の揺動軸と、ハウジング16に対するレバーハンドル22の揺動軸は互いに平行になる。ストッパ部材82には、スプリング(図示省略)が接続されており、スプリングにより外側スリーブ48に向けて付勢されている。なお、上述したように、ストッパ部材82は、工具10が初期回転位置にあるときに、ハウジング16に対する工具10の逆方向の回転を禁止することができる。このため、結束機1が後述するロック機構34を備えていない場合でも、ユーザは、第1及び第2のジョー12、14によってワイヤ300を保持し、ハウジング16を回転させることで、モータ30を運転することなく、ワイヤ300にトルクを加えることができる。すなわち、ワイヤ300による結束力を手動で調整することができる。なお、他の実施例形態では、ストッパ機構68が工具10の回転を禁止する方向を、本実施例と逆方向にしてもよい。これにより、ユーザの利き手や好みに応じて、ユーザが手動でワイヤ300にトルクを加える方向を逆方向にすることができる。この場合、後述する結束処理及び初期位置復帰処理時のモータ30の回転方向を、本実施例と逆方向にすることができる。
図8を参照して、減速機構32の例示的な構造について説明する。図8に示すように、減速機構32は、第1遊星機構100と、第2遊星機構110と、第3遊星機構120と、第1遊星機構100、第2遊星機構110、及び、第3遊星機構120を収容するギヤハウジング130と、を備える。第1遊星機構100は、第1サンギヤ102と、3つの第1遊星ギヤ104を回転可能に支持する第1キャリア106と、第1リングギヤ108を備える。第1サンギヤ102はモータ30のモータ軸31に固定されており、第1リングギヤ108はギヤハウジング130に固定されており、ギヤハウジング130はハウジング16に固定されている。第2遊星機構110は、第2サンギヤ112と、3つの第2遊星ギヤ114を回転可能に支持する第2キャリア116と、第2リングギヤ118を備える。第2サンギヤ112は第1キャリア106に固定されており、第2リングギヤ118は、操作部材20によって、ハウジング16と第1キャリア106の一方へ選択的に固定される。第3遊星機構120は、第3サンギヤ122と、3つの第3ピニオンギヤ134を回転可能に支持する第3キャリア126と、第3リングギヤ128を備える。第3サンギヤ132は第2キャリア116に固定されており、第3リングギヤ128はギヤハウジング130に固定されており、ギヤハウジング130はハウジング16に固定されている。そして、第3キャリア126は、ロック機構34に接続されている。これにより、モータ30が出力するトルクは、減速機構32によって増幅されて、ロック機構34に伝達される。また、上述のように、減速機構32は、モータ30とロック機構34との間に位置している。このため、ロック機構34がモータ30と減速機構32との間に位置している場合よりも、ロック機構34に伝わるモータの振動は小さい。
上述のとおり、減速機構32では、第2リングギヤ118が、操作部材20によって、ハウジング16と第1キャリア106の一方へ選択的に固定される。第2リングギヤ118がギヤハウジング130に固定されており、かつ、ギヤハウジング130がハウジング16に固定されているとき(図8参照)、第1遊星機構100、第2遊星機構110及び第3遊星機構120がそれぞれ機能し、減速機構32は高トルク(低速回転)を出力する。一方、第2リングギヤ118が第1キャリア106に固定されたときは、第2遊星機構110が無効化され、減速機構32は低トルク(高速回転)を出力する。このように、減速機構32は、可変比トランスミッションの一例であり、ユーザによる操作部材20の操作に応じて、減速比を切り替えることができる。これにより、ユーザは、使用するワイヤ300のサイズ(線径)に応じて、工具10のトルクや回転速度を適切に切り替えることができる。
図9を参照して、ロック機構34の例示的な構造について説明する。図9に示すように、ロック機構34は、双方向クラッチの構成を有しており、入力軸150、出力軸152、複数のロックピン154及びクラッチケース158を備える。入力軸150は、減速機構32の第3キャリア136に接続されており、出力軸152は、スピンドル36に接続されている。そして、クラッチケース158はギヤハウジング130に固定されており、ギヤハウジング130はハウジング16に固定されている(図8参照)。ロック機構34は、モータ30から工具10へのトルク伝達を許可するが、工具10からモータ30へのトルク伝達を禁止する。特に、入力軸150が停止した状態で、出力軸152が回転すると、出力軸152が複数のロックピン154を介してクラッチケース158に固定される。これにより、モータ30が停止しているときは、ハウジング16に対する工具10の両方向の回転が禁止される。また、上述のように、ロック機構34は、減速機構32と工具10の間に位置している。このため、減速機構32がロック機構34と工具10の間との間に位置している場合よりも、ロック機構34に伝わるモータ30の振動は小さい。
他の実施形態では、第1リングギヤ108、第2リングギヤ118、第3リングギヤ128、及びクラッチケース158が、ハウジング16に直接固定されている構成としてもよい。
図2、図3、図4に示すように、バッテリ取付部15は、ハウジング16の後端に位置しているとともに、工具10の回転軸Aの延長線と交差する位置に設けられている。バッテリ取付部15は、バッテリパック2が着脱可能に構成されている。バッテリ取付部15は、バッテリパック2とスライド可能に係合する一対のレール15aを備えている。一対のレール15aは、回転軸Aに対して略垂直な方向に延びている。また、バッテリパック2は、平坦面2aを備えている。平坦面2aは、回転軸Aと略垂直な平面である。このため、バッテリパック2の平坦面2aを接地面として、結束機1を作業台などに安定的に載置することができる。
次に、図10を参照して、結束機1の電気的な構成について説明する。図10に示すように、結束機1は、コントローラ160とモータセンサ170をさらに備える。コントローラ160は、メモリ162と、電流センサ164を備えている。メモリ162は、結束機1の動作を制御するプログラム、及び、種々の情報を記憶することができる。種々の情報には、後述する第1フラグ、第2フラグ、レバーハンドル22の位置情報が含まれる。電流センサ164は、モータ30に流れる電流を検出することができる。モータセンサ170は、モータ30の近傍に配置されており、モータ30の回転に応じてパルス信号を出力する。なお、モータ30は、ブラシレスモータであり、モータセンサ170は、ブラシレスモータのステータに固定されたセンサ基板に設けられたホール素子33である。コントローラ160には、モータ30、モータセンサ170、開放センサ60、メインスイッチ18、及び、バッテリパック2が電気的に接続されている。コントローラ160には、モータセンサ170からのパルス信号が入力される。コントローラ160は、モータセンサ170からのパルス信号に基づいて、モータ30の回転位置及び回転速度を検出することができる。また、コントローラ160は、開放センサ60からの出力信号に基づいて、レバーハンドル22が開放位置にあるのか否かを判定することができる。また、コントローラ160は、メインスイッチ18からの出力信号に基づいて、ユーザがメインスイッチ18をオン操作しているのか否かを検出することができる。なお、モータ30が整流子モータである場合、モータセンサ170を整流子モータとは別途用意し、それを整流子モータに対して設けるとよい。
次に、図11及び図12を参照して、コントローラ160が、実行する処理について説明する。図11、図12に示すように、コントローラ160は、メモリ162に記憶されているプログラムに基づいて、主に第1処理及び第2処理を実行する。コントローラ160は、所定周期毎に、以下の処理を繰り返し実行する。
まず、ステップS2において、コントローラ160は、レバーハンドル22の位置(即ち、工具10の状態)が変化したか否かを判定する。上述のように、コントローラ160は、開放センサ60からの出力信号に基づいて、レバーハンドル22の位置を検出することができる。コントローラ160は、前回の処理サイクルで検出したレバーハンドル22の位置と、今回の処理サイクルで検出したレバーハンドル22の位置が異なる場合に、レバーハンドル22の位置が変化したと判定する。レバーハンドル22の位置が変化した場合(ステップS2でYES)、コントローラ160は、ステップS4に進む。一方、レバーハンドル22の位置が変化していない場合(ステップS2でNO)、コントローラ160は、ステップS18に進む。
ステップS4において、コントローラ160は、第1フラグを消去する。第1フラグは、後述する初期位置復帰処理によって、工具10の回転位置が初期回転位置に復帰した場合に記憶されるフラグである。コントローラ160は、第1フラグを記憶していれば、工具10が初期回転位置にあると判断し、第1フラグを記憶していなければ、工具10が初期回転位置にないと判断することができる。
ステップS6において、コントローラ160は、レバーハンドル22が閉鎖位置にあるのか否かを判定する。レバーハンドル22が閉鎖位置にある場合(ステップS6でYES)、コントローラ160はステップS8に進む。即ち、ユーザがレバーハンドル22を開放位置から閉鎖位置へ操作した場合、コントローラ160はステップS2、S4、S6の処理を経て、ステップS8の処理へ進む。一方、レバーハンドル22が閉鎖位置にない場合(ステップS6でNO)、コントローラ160はステップS14に進む。即ち、ユーザがレバーハンドル22を閉鎖位置から開放位置へ操作した場合、コントローラ160はステップS2、S4、S6の処理を経て、ステップS14の処理へ進む。
ステップS8において、コントローラ160は、メインスイッチ18がオフ操作されているか否かを判定する。メインスイッチ18がオフ操作されている場合(ステップS8でYES)、コントローラ160はステップS10に進む。一方、メインスイッチ18がオフ操作されていない場合(ステップS8でNO)、コントローラ160はステップS14に進む。即ち、メインスイッチ18がオフ操作された状態で、レバーハンドル22が閉鎖位置へ操作された場合に限って、コントローラ160はステップS10の処理へ進む。
ステップS10において、コントローラ160は、第2フラグを記憶する。第2フラグは、モータ30の正方向への駆動を許可するフラグである。後述するように、コントローラ160は、第2フラグを記憶している状態で、メインスイッチ18がオン操作された時に限って、モータ30を正転方向に駆動する。次いで、ステップS12において、コントローラ160は、仮にモータ30を駆動していれば、モータ30の駆動を停止する。そして、コントローラ160はステップS2へ戻る。
一方、ステップS14において、コントローラ160は、仮に第2フラグを記憶していれば、第2フラグを消去する。ステップS16に進み、コントローラ160は、仮にモータ30を駆動していれば、モータ30を停止する。そして、コントローラ160はステップS2へ戻る。このように、メインスイッチ18がオフ操作された状態で、レバーハンドル22が閉鎖位置へ操作された場合に限って、コントローラ160は第2フラグを記憶する。即ち、モータ30の駆動が許可される。一方、レバーハンドル22が開放位置にある場合、又は、メインスイッチ18がオン操作された状態でレバーハンドル22が閉鎖位置に操作された場合、第2フラグが消去され、モータ30の駆動は禁止される。
ステップS2へ戻り、レバーハンドル22の位置に変化がなければ、コントローラ160は、ステップS18へ進む。ステップS18において、コントローラ160は、レバーハンドル22が閉鎖位置にあるのか否かを判定する。レバーハンドル22が閉鎖位置にある場合(ステップS18でYES)、コントローラ160は、ステップS20に進む。レバーハンドル22が閉鎖位置にない場合(ステップS18でNO)、コントローラ160は、ステップS28(第2処理)に進む。
ステップS20において、コントローラ160は、第2フラグが記憶されているか否かを判定する。第2フラグが記憶されている場合(ステップS20でYES)、コントローラ160は、ステップS22に進む。第2フラグが記憶されていない場合(ステップS20でNO)、コントローラ160はステップS26に進み、仮にモータ30を駆動していれば、モータ30を停止する。そして、コントローラ160はステップS2へ戻る。
ステップS22において、コントローラ160は、メインスイッチ18がオン操作されたのか否かを判定する。メインスイッチ18がオン操作された場合(ステップS22でYES)、コントローラ160は、ステップS24に進み、モータ30を正転方向に駆動する結束処理を開始する。上述の説明から明らかなように、結束処理は、レバーハンドル22が閉鎖位置へ操作され、その後にメインスイッチ18がオン操作されたときに限って実行される。すなわち、コントローラ160は、レバーハンドル22が閉鎖位置のとき、または、メインスイッチ18がオン操作されている状態で、レバーハンドル22が開放位置から閉鎖位置に操作されたときに、結束処理が実行されることを禁止している。また、結束処理は、レバーハンドル22が閉鎖位置に維持され、かつ、メインスイッチ18がオン操作されている間に限って継続される。例えば、メインスイッチ18がオフ操作されると、ステップS22でNOとなり、ステップS26においてモータ30の駆動が停止される。あるいは、レバーハンドル22が閉鎖位置から一旦移動すると、その後のレバーハンドル22にかかわらず、ステップS12又はS16においてモータ30の駆動が停止される。
上記した結束処理が終了し、ユーザがレバーハンドル22を開放位置へ操作すると、コントローラ160は、ステップS2、S18を経て、ステップS28の第2処理へ進む。図12を参照して、第2処理について説明する。まず、ステップS32において、コントローラ160は、第1フラグが消去されているか否かを判定する。第1フラグが消去されている場合(ステップS32でYES)、コントローラ160は、ステップS34に進む。一方、第1フラグが消去されていない場合(ステップS32でNO)、コントローラ160はステップS44に進み、仮にモータ30を駆動していれば、モータ30を停止する。
ステップS34において、コントローラ160は、モータ30を駆動しているか否かを判定する。モータ30を駆動していなければ、コントローラ160はステップS42へ進み、モータ30を逆転方向へ駆動する初期位置復帰処理を開始する。即ち、結束処理が完了した後に、レバーハンドル22が開放位置へ操作されると、初期位置復帰処理が自動的に開始される。なお、初期位置復帰処理におけるモータ30の回転速度は、結束処理におけるモータ30の回転速度よりも遅い。また、初期位置復帰処理におけるモータ30の回転方向は、結束処理におけるモータ30の回転方向とは逆方向である。一方、モータ30が既に逆転方向で駆動されている場合(ステップS34でYES)、コントローラ160は、ステップS36へ進む。
ステップS36において、コントローラ160は、モータ30の回転速度が所定回転速度未満か否かを判定する。モータ30の回転速度が所定回転速度未満の場合、(ステップS36でYES)、コントローラ160は、ステップS38に進む。前述したように、結束機1はストッパ機構68を有し、このストッパ機構68は、工具10が初期回転位置を越えて他方方向(逆方向)に回転することを禁止する。初期位置復帰処理では工具10が逆方向に回転するので、工具10が初期回転位置まで移動したときに、ストッパ機構68によって工具10(即ち、モータ30)の回転が禁止される。その結果、モータ30の回転速度が所定回転速度未満となり(ステップS36でYES)、コントローラ160はステップS38へ進む。即ち、コントローラ160は、モータ30の回転速度に基づいて、工具10が初期回転位置まで移動したのか否かを判断する。なお、ストッパ機構68によって工具10(即ち、モータ30)の回転が禁止されると、モータ30の電流が有意に増加する。そのことから、コントローラ160は、モータ30の回転速度に代えて、モータ30の電流に基づいて、工具10が初期回転位置まで移動したのか否かを判断してもよい。即ち、コントローラ160は、ステップS36においてモータ30の電流が所定電流以上となったときに、ステップS38へ進んでもよい。コントローラ160は、ステップS38において、第1フラグを記憶する。次いで、ステップS40において、モータ30を停止する。一方、モータ30の回転数が所定回転数未満でない場合(ステップS36でNO)、コントローラ160は、ステップS42に進み、モータ30の駆動を継続する。すなわち、コントローラ160は、工具10が初期回転位置に復帰するまで、初期位置復帰処理を継続する。上述のように、レバーハンドル22が閉鎖位置の場合、コントローラ160は、第2処理を実行しない。すなわち、コントローラ160は、レバーハンドル22が閉鎖位置のときに、初期回転位置復帰処理を禁止している。
次に、ユーザが本実施例の結束機1を用いて、複数の200をワイヤ300によって結束する作業手順について説明する。
まず、ユーザは、ワイヤリール302からワイヤ300を引き出し、ワイヤ300を複数の鉄筋200の回りを周回させる(図13)。なお、ワイヤ300は、必要な長さで予め切断されたものでもよい。
次いで、ユーザは、レバーハンドル22を閉鎖位置へ操作して、ワイヤ300を工具10によって保持する(図14)。前述したように、工具10は、ワイヤ300を保持する保持部78に加えて、ワイヤ300を切断する切断部80を有する(図5、図6参照)。従って、ユーザがレバーハンドル22を閉鎖位置へ操作すると、保持部78によってワイヤ300が保持されるとともに、切断部80によってワイヤ300の余長が切断される。この段階で、メインスイッチ18は未だオン操作されない。ユーザがレバーハンドル22を開放位置から閉鎖位置に操作することで、コントローラ160は、第1フラグを消去する(ステップS2、S4)。また、メインスイッチ18がオン操作されていないので、コントローラ160は、第2フラグを記憶する(ステップS8、S10)。コントローラ160が第2フラグを記憶することで、モータ30の正転方向への駆動が許可された状態となる。
次いで、ユーザは、レバーハンドル22を閉鎖位置に維持した状態で、メインスイッチ18をオン操作する(図15)。その結果、コントローラ160は、ステップS2、S18、S20、S22、S24の処理を順に実行し、モータ30を正転方向へ駆動する結束処理を開始する。レバーハンドル22が閉鎖位置に維持されており、かつ、メインスイッチ18がオン操作されている間、結束処理は継続する。
次いで、ユーザは、ワイヤ300による複数の鉄筋200の結束が完了した段階で、メインスイッチ18をオフ操作する。一方、レバーハンドル22は未だ閉鎖位置に維持される。コントローラ160は、ステップS2、S18、S20、S22、S26の処理を順に実行し、モータ30を停止する。モータ30が停止した状態において、結束機1を手動で回転させることで、ワイヤ300による結束を微調整することができる。これは、ロック機構34により、工具10がハウジング16に対して回転不能に固定されるためである。なお、結束処理が完了した後は、通常、工具10の回転位置は初期回転位置から外れている。
次いで、ユーザは、レバーハンドル22を開放位置へ操作する(図16)。これにより、ワイヤ300は、保持部78から解放される。コントローラ160は、ステップS2、S4、S6、S14、S16の処理を実行し、記憶されていた第2フラグを消去する。これにより、レバーハンドル22が開放位置にある状態で、モータ30の正転方向への駆動が禁止される。さらにコントローラ160は、ステップS2、S18、S28、S32、S34、S42の処理を順に実行し、モータ30を逆転方向へ駆動する初期位置復帰処理を開始する。初期位置復帰処理の間、コントローラ160は、ステップS2、S18、S28、S32、S34、S36、S42の処理を繰り返し実行する。工具10が初期回転位置まで回転すると、ロック機構34によって工具10の回転が禁止される。モータ30の回転速度が所定値未満になることから(ステップS36でYES)、コントローラ160は、第1フラグを記憶し(ステップS38)、モータ30を停止させる(ステップS40)。その結果、工具10が初期回転位置に復帰する。工具10が初期回転位置に復帰することで、ユーザによる結束機1の利便性が向上する。
以上のように、本実施例の結束機1は、ワイヤ300を保持する工具10と、工具10を回転させるモータ30を備える。このような構成により、ユーザは、複数の鉄筋200の回りを周回させたワイヤ300を工具10で保持し、モータ30によって工具10を回転させることで、複数の鉄筋200をワイヤ300によって結束させることができる。特に、結束機1の工具10では、ワイヤ300を保持する保持部78に加えて、ワイヤ300を切断する切断部80が設けられている。これにより、工具10は、ワイヤ300を保持すると同時に、工具10からはみ出して伸びるワイヤ300の端部300aを切断することができる(図5、図6参照)。このため、ワイヤ300を保持する工具10を回転させたときに、ワイヤ300の端部300aが結束機1に絡まることを防止することができる。
本実施例の結束機1は、ロック機構34をさらに備えている。ロック機構34は、モータ30が停止しているときに、ハウジング16に対する第1及び第2のジョー12、14の回転を禁止する。これにより、ユーザは、ハウジング16を回転させることによって、ワイヤ300を保持する第1及び第2のジョー12、14にトルクを加えることができる。それにより、モータ30を駆動することなく、ハウジング16を回転させることよって、ワイヤ300による結束力を手動で調整することができる。ここで、ロック機構34は、双方向クラッチに代えて、第1及び第2のジョー12、14をハウジング16に対して連結する一方向クラッチを有してもよい。このような構成であっても、ユーザは、ハウジング16を一方向に回転させることによって、ワイヤ300を保持する第1及び第2のジョー12、14にトルクを加えることができる。
本実施例の結束機1は、第1及び第2のジョー12、14を初期回転位置に回転及び停止させる復帰機構を備えている。なお、本実施例における復帰機構は、主に、工具10を逆転方向に回転させるコントローラ160と、工具10が初期回転位置を越えて逆転方向に回転することを禁止するストッパ機構68によって構成されている。このような構成によると、ユーザが第1及び第2のジョー12、14によってワイヤ300を保持する前に、復帰機構によって、第1及び第2のジョー12、14を初期回転位置に復帰させることができる。この初期回転位置は、特に限定されないが、ユーザが第1及び第2のジョー12、14によってワイヤ300を保持しやすい位置とするとよい。第1及び第2のジョー12、14が初期回転位置に位置することで、ユーザは第1及び第2のジョー12、14によってワイヤ300を容易に保持することができる。この結果、結束機1を使用するユーザの負担を軽減することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
いくつかの実施例では、本実施例とは異なる構成で、モータ30の動作を制御してもよい。例えば、コントローラ160は、レバーハンドル22の動作に応じて、モータ30の動作を制御するとよい。具体的には、レバーハンドル22が閉鎖位置に位置したときに、コントローラ160がモータ30を駆動させる構成とすることができる。これにより、ユーザは、複数の鉄筋200をワイヤ300によって結束させるときに、レバーハンドル22のみを操作すればよくなる。即ち、ユーザは、レバーハンドル22とレバーハンドル22とは別体のメインスイッチ18の両方を操作する必要がない。このような構成によると、メインスイッチ18が必ずしも必要とされない。この場合、結束機1は、前述した開放センサ60に加えて、レバーハンドル22が閉鎖位置にあるのか否かを検出する閉鎖センサをさらに備えるとよい。閉鎖センサは、例えば、レバーハンドル22に磁石(以下、第2磁石とする)を設けるとともに、ハウジング16にホール素子(以下、第2ホール素子とする)を設け、レバーハンドル22が閉鎖位置に移動したときに、レバーハンドル22の第2磁石が第2ホール素子に近接して、第2ホール素子の出力信号が変化するように構成してもよい。
レバーハンドル22の動作に応じたモータ30の動作する結束機の動作について説明する。ユーザがレバーハンドル22を閉鎖位置に操作すると、保持部78によってワイヤ300が保持されるとともに、切断部80によってワイヤ300の余長が切断される。レバーハンドル22が閉鎖位置に移動することで、閉鎖センサ(第2ホール素子)の出力信号が変化する。閉鎖センサの出力信号の変化に応じて、コントローラ160はモータ30を駆動する(詳細には、結束処理を開始する)。その後、ユーザがレバーハンドル22を開放位置へ操作すると、レバーハンドル22が開放位置へ移動したことが、開放センサ60によって検出される。開放センサ60からの出力信号に応じて、コントローラ160は、先ずモータ30の駆動を停止する。また、ユーザがレバーハンドル22を開放位置へ操作することで、保持部78からワイヤ300が解放される。コントローラ160はさらに、前述した初期位置復帰処理を実行する。すなわち、コントローラ160は、モータ30を逆方向に駆動して、工具10を初期回転位置へ復帰させる。このように、コントローラ160は、レバーハンドル22が閉鎖位置へ操作されたときに結束処理を実行し、レバーハンドル22が開放位置へ操作されたときに初期位置復帰処理を実行するように構成することができる。なお、閉鎖センサ(及び開放センサ60)には、ホール素子に限られず、各種のセンサ又はスイッチを採用することができる。すなわち、レバーハンドル22が閉鎖位置に操作されたときに、モータ30が駆動されるように構成されていればよい。また、上記したレバーハンドル22の操作に基づくモータ30の制御では、開放センサ60又は閉鎖センサの一方のみの出力信号に基づいて、モータ30の駆動及び停止を行ってもよい。この場合、結束機1は、開放センサ60又は閉鎖センサの一方のみを備えていればよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:結束機
2:バッテリパック
2a:平坦面
10:工具
12:第1のジョー
14:第2のジョー
15:バッテリ取付部
16:ハウジング
16c:グリップ
18:メインスイッチ
20:変速スイッチ
22:レバーハンドル
30:モータ
32:減速機構
34:ロック機構
36:スピンドル
40:連結機構
48a:ストッパ面
52:直動部材
60:閉鎖センサ
68:ストッパ機構
70:第1の保持面
72:第1の切断面
74:第2の保持面
76:第2の切断面
78:保持部
80:切断部
82:ストッパ部材
150:ロック機構の入力軸
152:ロック機構の出力軸
154:ロック機構のロックピン
158:ロック機構のクラッチケース
160:コントローラ
162:メモリ
164:電流センサ
170:モータセンサ
200:鉄筋
300:ワイヤ
300a:ワイヤの端部
302:ワイヤリール
A:モータの回転軸
2:バッテリパック
2a:平坦面
10:工具
12:第1のジョー
14:第2のジョー
15:バッテリ取付部
16:ハウジング
16c:グリップ
18:メインスイッチ
20:変速スイッチ
22:レバーハンドル
30:モータ
32:減速機構
34:ロック機構
36:スピンドル
40:連結機構
48a:ストッパ面
52:直動部材
60:閉鎖センサ
68:ストッパ機構
70:第1の保持面
72:第1の切断面
74:第2の保持面
76:第2の切断面
78:保持部
80:切断部
82:ストッパ部材
150:ロック機構の入力軸
152:ロック機構の出力軸
154:ロック機構のロックピン
158:ロック機構のクラッチケース
160:コントローラ
162:メモリ
164:電流センサ
170:モータセンサ
200:鉄筋
300:ワイヤ
300a:ワイヤの端部
302:ワイヤリール
A:モータの回転軸
結束機では、ハウジングがユーザによって強く把持されることがあり、ハウジングには比較的に高い剛性が求められる。この点に関して、本明細書は新規な構造の結束機を開示する。
本明細書が開示する結束機は、複数の対象物をワイヤによって結束する結束機であって、前端と後端を有し、前端から後端まで長手方向に沿って伸びるハウジングと、ハウジングの前端に設けられており、ハウジングに対して回転可能に支持される工具と、ハウジングの後端に設けられており、バッテリパックが取付けられるバッテリ取付部と、ハウジングに収容されており、長手方向に平行な回転軸を有し、バッテリパックからの電力によって工具を回転させるモータと、ハウジングに収容されており、長手方向において、モータと工具の間に設けられており、モータからのトルクを増幅する減速機構と、ハウジングに設けられており、長手方向において、減速機構よりも前端側に設けられており、モータを回転させるためにユーザによって操作されるスイッチと、を備える。
上記の結束機において、ユーザは、スイッチを操作することでモータを回転させる。スイッチを操作し、複数の対象物をワイヤによって結束させる際、ユーザは、ハウジングを強く把持しなければならない。上記した構成によると、ユーザは、スイッチよりも後端側でハウジングを把持しながら、親指でスイッチを操作することができる。ここで、ハウジングの内部では、スイッチよりも後端側に減速機を介してモータが配置されている。従って、ハウジングのユーザが把持する部分が、モータによって内側から支持されることになり、その剛性が高められる。
いくつかの実施形態では、工具は、第1のジョーと、第1のジョーに対して相対移動可能な第2のジョーとを有してもよい。この場合、第1のジョーと第2のジョーの間にワイヤを保持してもよい。この構成によれば、第1及び第2のジョーが互いに接近することで、第1及び第2の間にワイヤを保持することができ、第1及び第2のジョーが互いに離間することで、ワイヤを開放することができる。
いくつかの実施形態では、結束機が、ハウジングに対して相対移動可能であり、第1及び第2のジョーを開閉するためにユーザによって操作されるハンドルと、ハンドルを第1及び第2のジョーの少なくとも一方に連結する連結機構と、をさらに備えてよい。この場合、連結機構は、長手方向において減速機構と工具の間に設けられており、ハンドルの動作を第1及び第2のジョーの少なくとも一方に伝達するとともに、第1及び第2のジョーの少なくとも一方の回転をハンドルに伝達しなくてもよい。このような構成によれば、工具がモータによって駆動されるときに、ハンドルが一緒に回転することを避けることができる。
いくつかの実施形態では、ハンドルは、ハウジングに対して離間する開放位置と、ハウジングに対して近接する閉鎖位置との間を揺動可能であってもよい。この場合、ハンドルが閉鎖位置に位置しているときに、ハンドルの先端は、長手方向においてモータとバッテリ取付部との間に位置するハウジングの部分に対向するとよい。この構成によれば、ユーザは、ハンドルを操作する際に、ハウジングにおいて、モータが内部に配置されている部分を把持する可能性が高くなる。
いくつかの実施形態では、結束機が、モータの動作を制御するコントローラをさらに備えていてもよい。この場合、コントローラは、ハウジングに収容されており、長手方向において、モータとバッテリ取付部の間に設けられていてもよい。このような構成によれば、コントローラとモータとの間の距離を比較的に近くすることができる。
いくつかの実施形態では、工具は、第1のジョーと、第1のジョーに対して相対移動可能な第2のジョーとを有してもよい。この場合、保持部は、第1のジョーに設けられた第1の保持面と、第2のジョーに設けられた第2の保持面とを有してよい。この構成によれば、第1及び第2のジョーが互いに接近することで、第1及び第2の保持面の間にワイヤが挟持され、第1及び第2のジョーが互いに離間することで、ワイヤを解放することができる。いくつかの実施形態では、切断部は、第1のジョーと第2のジョーの少なくとも一方に設けられた刃を有していてもよい。この構成によれば、第1及び第2のジョーが互いに接近することで、ワイヤを切断することができる。
いくつかの実施形態では、結束機が、ハンドルをさらに備えてもよい。この場合、ハンドルは、ハウジングに対して相対移動可能に支持されているとともに、第1及び第2のジョーの少なくとも一方に連結されており、ハンドルがハウジングに対して相対移動したときに、第2のジョーが第1のジョーに対して相対移動してもよい。この構成によれば、ユーザは、ハンドルを操作することで、工具によるワイヤの保持及び切断を容易に行うことができる。いくつかの実施形態では、ハウジングが、ユーザによってハンドルとともに把持されるグリップを有してもよい。この場合、ハンドルは、グリップに対して離間する開放位置と、グリップに対して近接する閉鎖位置との間を相対移動可能であるとよい。また、ハンドルが開放位置から閉鎖位置に移動したときに、第1及び第2の保持面が互いに接近するとよい。
いくつかの実施形態では、モータは、グリップの内部に配置されてもよい。上記の構成によれば、モータがグリップを内側から支えることにより、グリップの剛性を高めることができる。このため、ユーザがグリップ及びハンドルを強く把持したときでも、グリップの変形や損傷を防止することができる。いくつかの実施形態では、結束機が、第1及び第2のジョーの少なくとも一方とハンドルとを互いに連結する連結機をさらに備えてもよい。この場合、連結機は、ハンドルの移動を第1及び第2のジョーの少なくとも一方に伝達するとともに、第1及び第2のジョーの少なくとも一方の回転をハンドルに伝達しない構成とすることができる。この構成によれば、工具がモータによって駆動されるときに、ハンドルが一緒に回転することを避けることができる。
いくつかの実施形態では、結束機が、ハウジングに設けられたスイッチを備えるとよい。この場合、スイッチは、ユーザによって操作可能であり、ユーザによって操作されたときにモータを回転させるとよい。スイッチは、ハンドルに対向するハウジングの表面とは反対側に位置していてもよい。上記の構成によれば、ユーザによるモータの回転を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、結束機が、モータから工具へトルクを伝達する経路上に設けられた可変比トランスミッションをさらに備えてもよい。この構成によれば、モータから工具に伝達されるトルクを変化させることができる。一般に、結束作業では、対象物のサイズや必要とされる結束強度に応じて、様々なサイズ(ワイヤ径)のワイヤが用いられる。この点に関して、結束機が可変比トランスミッションを備えていると、ワイヤのサイズに応じて、工具のトルクや回転速度を適切に切り替えることができる。
Claims (14)
- 複数の対象物をワイヤによって結束する結束機であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに対して回転可能に支持される工具と、
前記ハウジングに収容されているとともに、前記工具を回転させるモータと、を備え、
前記工具は、前記ワイヤを保持する保持部と、前記保持部よりも前記ハウジング側に位置し、前記保持部により保持される前記ワイヤを切断する切断部とを有する、結束機。 - 前記工具は、第1のジョーと、前記第1のジョーに対して相対移動可能な第2のジョーとを有し、
前記保持部は、前記第1のジョーに設けられた第1の保持面と、前記第2のジョーに設けられた第2の保持面とを有する、
請求項1に記載の結束機。 - 前記切断部は、前記第1のジョーと前記第2のジョーの少なくとも一方に設けられた刃を有する、
請求項2に記載の結束機。 - 前記ハウジングに対して相対移動可能に支持されているとともに、前記第1及び第2のジョーの少なくとも一方に連結されたハンドルをさらに備え、
前記ハンドルが前記ハウジングに対して相対移動したときに、前記第2のジョーが前記第1のジョーに対して相対移動する、請求項2又は3に記載の結束機。 - 前記ハウジングは、ユーザが前記ハンドルとともに把持するグリップを有し、
前記ハンドルは、前記グリップに対して離間する開放位置と、前記グリップに対して近接する閉鎖位置との間を相対移動可能であり、
前記ハンドルが前記開放位置から前記閉鎖位置に移動したときに、前記第1及び第2の保持面が互いに接近する、請求項4に記載の結束機。 - 前記モータは、前記グリップの内部に配置されている、請求項5に記載の結束機。
- 前記第1及び第2のジョーの少なくとも一方と前記ハンドルとを互いに連結する連結機構をさらに備え、
前記連結機構は、前記ハンドルの移動を前記第1及び第2のジョーの少なくとも一方に伝達するとともに、前記第1及び第2のジョーの少なくとも一方の回転を前記ハンドルに伝達しない、請求項4から6のいずれか一項に記載の結束機。 - 前記ハウジングに設けられており、ユーザによって操作可能であり、ユーザによって操作されたときに前記モータを回転させるスイッチをさらに備え、
前記スイッチは、前記ハンドルに対向する前記ハウジングの表面とは反対側に位置する、請求項4から7のいずれか一項に記載の結束機。 - 前記モータから前記工具へトルクを伝達する経路上に設けられた可変比トランスミッションをさらに備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の結束機。
- 前記ハウジングは、前記モータに電力を供給するバッテリが着脱可能なバッテリ取付部をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の結束機。
- 前記工具は、前記ハウジングの一端に位置しており、
前記バッテリ取付部は、前記ハウジングの他端に位置しているとともに、前記工具の回転軸の延長線と交差する、請求項10に記載の結束機。 - 前記バッテリは、平坦面が設けられたハウジングを有し、
前記バッテリが前記バッテリ取付部に取り付けられたときに、前記平坦面は前記工具の回転軸と略垂直となる、請求項10又は11に記載の結束機。 - 前記バッテリ取付部は、前記工具の回転軸と略垂直なスライド方向に沿って前記バッテリをスライド可能に受け入れる、請求項10から12のいずれか一項に記載の結束機。
- 複数の対象物をワイヤによって結束する結束機であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに対して回転可能に支持される工具と、
前記ハウジングに収容されているとともに、前記工具を回転させるモータと、を備え、
前記工具は、前記ワイヤを保持可能な可動部と、前記可動部に設けられており、前記ワイヤを切断する刃と、を有する、結束機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016048557A JP2017087410A (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | 結束機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016048557A JP2017087410A (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | 結束機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=58766822
Family Applications (1)
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JP2016048557A Pending JP2017087410A (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | 結束機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017087410A (ja) |
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2016
- 2016-03-11 JP JP2016048557A patent/JP2017087410A/ja active Pending
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