JP2016521150A - 圧迫装置 - Google Patents

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Abstract

使用者の身体部分に圧迫を加えるための圧迫装置を開示する。圧迫装置は、使用者の身体部分の一部を実質的に覆うためのスリーブを有しており、このスリーブは、外側表面、内側表面、上縁部、下縁部、及び2つの側縁部を有している。第1の側縁部から第2の側縁部にかけての横断方向において、スリーブは、第1の側部領域、中央領域、及び第2の側部領域を有している。スリーブの少なくとも中央領域は、スリーブの少なくとも横断方向に弾性を有する主材料を含んでいる。横断方向における最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で5%〜最大30%以下であり、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商は、0.6N/cm幅/伸長率(%)以上である。装置は、使用時に閉鎖される際、スリーブが使用者の身体部分の周囲に拘束及び締め付けられるように構成され、かつスリーブに対して配置された、解放可能な閉鎖システムを更に含んでいる。

Description

本開示は、圧迫装置に関する。詳細には、本開示は、浮腫及び他の静脈性及びリンパ性の疾患、より詳細には、静脈性下腿潰瘍及び手足のリンパ浮腫の治療及び/又は管理に使用するための使用者の身体の部分(例えば、手足、胴体、首又は頭部)に圧迫を加えるための圧迫装置に関する。
圧迫療法は、一般的に、心臓に血液又はリンパ液を還流させるうえで不充分な静脈又はリンパ系を支援することを目的として行われる。したがって圧迫は、例えば、静脈性下腿潰瘍、及びリンパ浮腫などの他の臨床的状態などの浮腫及び他の静脈性及びリンパ性疾患の治療に使用するための標準的な治療法と一般的に考えられている。静脈リンパの還流、及び慢性静脈性(下腿)潰瘍の治癒に対する圧迫療法の有利な効果については、医学文献に多くが記載されている。
圧迫包帯は、圧迫療法で使用される一般的な圧迫システムの1つである。このような圧迫包帯の使用には、一般的に多層圧迫包帯の適用をともなう。多くのこのような多層包帯システムの背後にある1つの考え方は、複数の異なる種類の包帯層の組み合わせを使用することで、複数層で圧力を加え(累積圧力を与える)、しっかりと固定された持続的な圧迫を与えることである。市販の圧迫包帯としては、「3M COBAN 2 LAYER COMPRESSION SYSTEM」及び「3M COBAN 2 LITE COMPRESSION SYSTEM」の商品名で販売される包帯が挙げられる。一般的に、適正かつ効果的な圧迫包帯を確実に施すためには、通常は医療従事者が包帯を適用する必要がある。リンパ浮腫の治療又は浮腫が存在する他の圧迫療法の開始時には、圧迫療法の間に浮腫の量が低減することにともなう圧迫包帯の圧力の変化(例えば圧力の低下)及び/又は圧力のむらの変化のために、圧迫包帯を頻繁に交換する必要が通常あることを考慮すると、継続的な圧迫治療を行うために所望の圧力プロファイルが得られるように医療従事者に圧迫包帯を交換及び再適用させる必要があることは制約的であり得る。
圧迫ストッキングは、使用者自身によってしばしば着用される。しかしながら、こうした圧迫ストッキングは、しばしば望ましい圧迫圧力を与えず、あるいは装着が極めて困難である。更に、圧迫ストッキングは、着脱を可能とするような高い延伸性を示す高い弾性を有する必要がある。こうしたストッキングは、手足に着用されている間、高い延伸性を保持するものであり、したがって圧迫療法における効果の点で比較的制約がある。
他の圧迫システムも市販及び/又は提案されている。例えば、米国特許第6,152,893号(ピッグ(Pigg)ら、スミス・アンド・ネフュー社(SMITH& NEPHEW))は、手足に巻かれる柔軟な非伸展性シートを含む、手足に所定の圧迫を加えるための圧迫装置であって、前記シートには、装置を手足に固定するために、シートの対向縁部にそれぞれが沿った複数の協働する第1及び第2の締結部分が設けられ、前記第1の締結部分には、複数の第1及び第2の関連する標示が設けられ、その複数の第1及び第2の関連する標示は、圧迫をもたらすために前記第1及び第2の締結部分に対する前記第1の標示によって示されるゼロの張力を加えることと、前記第2の標示によって示される所定の最適な大きさの張力を加えることとの間の、前記第2の締結部分に対する前記第1の締結部分の相対運動を視覚的に示す、圧迫装置を開示している。国際公開第WO 01/72250号(ベネット(Bennet)ら、ネオプレス社(NEOPRESS))は、患者の下腿及び足の周囲に創口ドレッシングを支持するための弾性圧迫支持体であって、パネルと、そのパネルの2つの長縁部を互いに引き寄せるための線状の締結要素と、を備え、締結要素が、パネルの縁部に沿ってパネルと固定されるか又はパネルと一体化された、互いに整列された一対のテープ又はタブを含み、そのテープ又はタブは、前記テープ又はタブを互いに離れる方向に反対方向に引くことによってパネルが手足の周囲を圧迫して締着されるように配置され、パネルが、ふくらはぎの裏側及び足の下に位置する、長延伸性の微小穿孔ネオプレンで形成された中央部材と、パネルの2つの長縁を形成し、臑及び足の前面に沿って位置する、短延伸性の微小穿孔ネオプレンで形成された2個の側部部材とを含む3個の部材で形成される、弾性圧迫支持体を開示している。国際公開第WO 97/46181号(ショー(Shaw)ら、サーケイド・メディカル・プロダクツ社(CIRCAID MEDICAL PRODUCTS)は、中央巻回領域と一体に連結され、その中央領域の両側から互いに反対方向に外側に延びて身体部分を包囲する複数対の身体又は手足包囲バンドを含む治療用圧迫衣服を開示している。国際公開第WO 2011/066237号(リプショー(Lipshaw)ら、サーケイド・メディカル・プロダクツ社(CIRCAID MEDICAL PRODUCTS))は、本体部分と、脊柱部分とを有し、脊柱部分が脊柱の湾曲に沿って本体部分に着脱可能に取り付けられることによって、脊柱部分が本体部分の異なる位置に配置可能であり、本体部分及び/前記脊柱部分からバンドが延び、これらのバンドが、本体部分及び脊柱部分が身体の手足に巻かれる際に本体部分と脊柱部分とを互いに更に固定する、治療用圧迫衣服を開示している。本体部分、及び脊柱の湾曲にわたって取り付けられる脊柱部分で形成される同様の衣類が商品名JUXTA−CURESの商品名でサーケイド社(CIRCAID)より販売されており、この衣類は、本体部分及び脊柱部分の両方と一体に連結された4本の手足包囲バンド(フックアンドループ式ファスナーをそれぞれが有するものがそれぞれの側に2本ずつ)を有し、これらのバンドは衣類の2つの反対側に沿って互い違いの位置に配置され、衣類の両側から互いに反対方向に外側に延びて身体部分を包囲するようになっている。米国特許出願公開第2005/0209545号(ファロー(Farrow)ら、ファロー・メディカル社(FARROW MEDICAL))は、複数の相互連結可能な圧縮性又は非圧縮性材料のバンドを含む、身体部分に圧力を加えるための装置であって、バンドを、背骨又は連結手段により、各バンドの縦方向に中心で重ね合わせるか又は連結することができる、装置を開示している。同様のシステムが、FARROWWRAPの商品名でファロー社(FARROW)より販売されている。
上記に述べた他の圧迫システムは、1つには装着が容易であり得る一方で、これらのシステムは、例えば、所望の治療的圧迫圧が与えられない、かつ/又は例えばバンド又は他の開放空間の間に隙間が生じる(圧迫中の領域内に望ましくない非圧迫範囲が生じ、ひいてはこうした範囲に液体が蓄積する可能性につながる)、かつ/又は皺がよる、かつ/又は重なり合わない領域間に狭い重なり合い領域を有する(最後の2つは、過剰に高い圧力の特定の領域において不均一な圧力につながる)など、依然、多くの問題点を有している。
したがって、充分に効果的な圧迫療法を与えると同時に装着及び使用が簡単であり、理想的には、医療従事者にその都度、装着及び/又は交換してもらう必要が必ずしもない、圧迫装置が依然として求められるか又は望まれている。
本発明者らは、使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首、頭)の一部を実質的に覆うためのスリーブであって、そのスリーブに閉鎖システムが設けられることにより、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブが使用者の身体部分の周囲に拘束かつ締め付けられることによって圧迫を与え(例えばスリーブの側縁部を互いに引き寄せることにより)、圧迫を与えるように機能するスリーブの主材料が特定の選択された材料特性を有する、スリーブを提供することが特に有利であることを見出した。この点に関し、スリーブの横断方向における弾性として、スリーブの横断方向における10N/cm幅の荷重下で5%〜30%の最大伸長率、及び、伸長率20%〜伸長率25%の前記横断方向における張力の差分商が少なくとも0.6N/cm幅/伸長率(%)である材料を使用することが特に好ましいことが見出された。
したがって、使用者の身体部分の一部を実質的に覆うためのスリーブを含む、使用者の身体部分に圧迫を加えるための圧迫装置であって、スリーブが、外側表面、内側表面、上縁部、下縁部、及び2つの側縁部を有し、第1の側縁部から第2の側縁部にかけての横断方向において、スリーブが、第1の側部領域、中央領域、及び第2の側部領域を有し、スリーブの少なくとも中央領域が、少なくともスリーブの横断方向における弾性として、10N/cm幅の荷重下で5%〜最大30%以下の前記横断方向における最大伸長率を有し、かつ、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商が0.6N/cm幅/伸長率(%)以上である材料(以下、「主材料」と呼ぶ)を含み、装置が解放可能な閉鎖システムを更に含み、使用時に閉鎖システムが閉鎖される際、スリーブが使用者の身体部分の周囲に拘束及び締め付けられるように前記閉鎖システムが構成され、かつスリーブに対して配置されている、圧迫装置を開示するものである。
説明を分かりやすくするため、使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首又は頭)への圧迫装置の適用後には、スリーブの横断方向は、周方向ともなる点は認識されるべきである。ASTM D4848−98(2012)及びBS EN 14704−1:2005によれば、弾性とは、変形を引き起こす力が取り除かれた後、材料がすぐにその元のサイズ及び形状を回復しようとする材料の性質のことである。伸長率及び回復伸長率は、例えば下記の実験の項で、「伸長率及び回復伸長率の試験方法」と称されるサブセクションに詳細に述べられるようなBS EN 14704−1:2005規格「布地の弾性の測定、第1部:ストリップ試験」:方法A、編地(「Determination of the elasticity of fabrics,−Part 1:Strip tests」:Method A,Knitted Fabrics)に従って測定することができる。張力は、例えば下記の実験の項で、「張力の試験方法」と称されるサブセクションに詳細に述べられるようなBS EN 14704−1:2005「布地の弾性の測定、第1部:ストリップ試験」:方法A、編地(「Determination of the elasticity of fabrics,−Part 1:Strip tests」:Method A,Knitted Fabrics)に従って測定することができる。
スリーブに、極めて短い伸び特性、及び前記横断方向における伸長率20%〜伸長率25%において比較的高い(すなわち急な)張力の差分商を有する材料を使用することにより、適用後に引き伸ばしに対する高い抵抗を示す結果、望ましい高い定常圧力を与える圧迫装置を与えることができる。このことは、効果的な圧迫療法に特に有利であることが示されている。更に、一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%において急な差分商を有する選択された圧迫材料を使用した、延伸率が約10%〜約20%の圧迫装置を適用することが望ましく、これにより、適用後に圧迫材料が更なる引き伸ばしに抗することで、高い定常圧力が実現される。
一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商は、0.8N/cm幅/伸長率(%)以上であり、一実施形態では、1.0N/cm幅/伸長率(%)以上であり、一実施形態では、1.2N/cm幅/伸長率(%)以上であり、一実施形態では、1.4N/cm幅/伸長率(%)以上である。一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商は、12N/cm幅/伸長率(%)以下であり、一実施形態では、10N/cm幅/伸長率(%)以下であり、一実施形態では、8N/cm幅/伸長率(%)以下であり、一実施形態では、6N/cm幅/伸長率(%)以下である。
主材料は、前記横断方向の最大伸長率が、10N/cm幅の荷重下で6%以上、一実施形態では、10N/cm幅の荷重下で7%以上である。一実施形態では、主材料は、前記横断方向の最大伸長率が、10N/cm幅の荷重下で27%以下、一実施形態では、10N/cm幅の荷重下で25%以下、一実施形態では、10N/cm幅の荷重下で23%以下である。
例えば、より低い仰臥位(安静姿勢の)圧力によって快適性を高めるには、主材料の伸長率15%〜伸長率20%における横断方向の張力の差分商は、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商よりも浅いことが望ましい。一実施形態では、伸長率15%〜伸長率20%における横断方向の張力の差分商は、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の70%以下であり、一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の55%以下であり、一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の45%以下であり、一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の35%以下である。
圧迫装置、特にそのスリーブの望ましい外形の適合を促進するため、主材料はスリーブの長手方向に弾性を有することが望ましい。主材料は、長手方向に簡単に引き伸ばすことができるような異方性の弾性特性を示すことがより望ましい。一実施形態では、主材料は、伸長率30%(又は1分間の保持後の伸長率30%)における長手方向の張力に対する伸長率30%(又は1分間の保持後の伸長率30%)における横断方向の張力の比が、1.8超であり、一実施形態では2.0以上、一実施形態では2.2以上である。
一実施形態では、圧迫装置は、中央領域の面積がスリーブの全面積の少なくとも40%(具体的には少なくとも45%、より具体的には少なくとも50%)であるように構成及び配置される。これに加えるか又はこれに代えて、圧迫装置は、下縁部から上縁部までのスリーブの高さの2/3に相当する高さにおいて、スリーブの中央領域が、スリーブの横断方向にスリーブを横切って40%以上延びるように構成及び配置することができる。
一実施形態では、スリーブの中央領域の全面積の少なくとも85%(具体的には少なくとも90%、より具体的には少なくとも95%)が、前記主材料で形成される。
圧迫装置、特にそのスリーブは、使用時に拡張するかかつ/又はその形態を変化させるため、上記の面積比率(%)及び幅は、装置が使用されていない場合の装置の面積及び幅にそれぞれ対するものである。更に、スリーブ、特にその中央領域が、主材料の対応する性質を有する単一の材料、又はこれに代えてそれぞれが主材料の対応する性質を有する1種以上の材料、又はこれに代えて主材料の対応する性質を有する複合材料(例えば積層体)の形態の1種以上の材料を含むか又はこれで形成することができる点は認識されるべきである。
上記に示したように、本明細書に述べられる圧迫装置、特にそのスリーブは、例えば、浮腫の治療及び/又は管理に使用する目的で、使用者の手足の一部、胴体の一部、首の一部、頭の一部、頭頸部の一部を覆うのに特に適している。
手足に圧迫を加えるための圧迫装置では、手足の少なくとも1つの主要な筋肉を覆って延びるよう、手足を覆うようにスリーブを構成及び配置することができる。例えば、脚に使用されるように設計された圧迫装置では、上記の少なくとも主要な筋肉は、以下のもの、すなわち、前脛骨筋、ヒラメ筋、腓腹筋、大腿二頭筋、大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋から選択することができる。最初の3つの筋肉が下腿の主要筋であるのに対して、後の5つの筋肉は上腿の主要筋である(最後の4つは、大腿四頭筋と呼ばれる筋群を形成する)点は認識されるであろう。圧迫装置は、下腿のみ、又は上腿のみ、又は上腿と下腿の両方に使用されるように設計することができる。一般的には、主要筋の組み合わせが覆われることになる点も認識されるであろう。腕に使用されるように設計された圧迫装置では、上記の少なくとも主要な筋肉は、以下のもの、すなわち、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、長掌筋、腕橈骨筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、上腕筋から選択することができる。最初の4つの筋肉が下腕の主要筋であるのに対して、後の3つは上腕の主要筋であり、圧迫装置は、下腕若しくは上腕のみに対して、又は上腕及び下腕の両方に使用されるように設計することができる点は認識されるであろう。この場合にもやはり、一般的には、主要筋の組み合わせが覆われることになることが認識されるであろう。
従属請求項は、本発明の更なる実施形態を定義するものである。
本発明は、本明細書に述べられる発明の特定の適当な望ましくまた好適な有利かつ好ましい態様のすべての組み合わせを網羅するものである点は理解されるべきである。
次に本発明を添付図面を参照しながら説明する。
本明細書に述べられる圧迫装置の代表的な一実施形態の平面図であり、 図1に示される代表的な実施形態の断面図を示す。 使用者の下腿に使用された状態で示されている図1及び2に示される代表的な実施形態の正面斜視図であり、 中心軸A(図3aにも示される)を含む平面P上への軸R(図3aに示される)の投射を示す。 本明細書に述べられる圧迫装置の別の代表的な実施形態の平面図であり、 図4に示される代表的な実施形態の断面図を示す。 本明細書に述べられる圧迫装置の更なる代表的な実施形態の平面図であり、 図6の代表的な実施形態の断面図を示す。 本明細書に述べられる圧迫装置の更なる別の代表的な実施形態の平面図であり、 図8の代表的な実施形態の断面図を示す。 使用者の下腿に使用された状態で示されている図8及び9に示される代表的な実施形態の正面斜視図であり、 中心軸A(図10aにも示される)を含む平面P上への軸G及びR(図10aにも示される)の投射を示す。 本明細書に述べられる圧迫装置の更なる代表的な実施形態の平面図であり、 図11に示される代表的な実施形態の断面図を示す。 試験に使用した試作品の構成の平面図であり、 図13に示される試作品の構成の断面図を示す。 ゲーリング・テキスタイルズ社(Gehring Textiles Inc.)(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)よりSHR 700/3 D3 D/O 7208810(M1)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像及び光学顕微鏡画像を示したものであり、一方の面(面1)の外側表面を示す。 ゲーリング・テキスタイルズ社(Gehring Textiles Inc.)(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)よりSHR 700/3 D3 D/O 7208810(M1)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像及び光学顕微鏡画像を示したものであり、他方の面(面2)の外側表面を示す。 ゲーリング・テキスタイルズ社(Gehring Textiles Inc.)(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)よりSHR 700/3 D3 D/O 7208810(M1)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像及び光学顕微鏡画像を示したものであり、他方の面(面2)の外側表面を示す。 ゲーリング・テキスタイルズ社(Gehring Textiles Inc.)(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)よりSHR 700/3 D3 D/O 7208810(M1)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像及び光学顕微鏡画像を示したものであり、縦方向の側面図を示す。 ゲーリング・テキスタイルズ社(Gehring Textiles Inc.)(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)よりSHR 700/3 D3 D/O 7208810(M1)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像及び光学顕微鏡画像を示したものであり、横方向の側面図を示す。 ミュラー・テキスタイル社(Muller Textil)(ドイツ、ヴィール、51674)より3 Mesh 5992(M2)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像を示したものであり、一方の面(面1)の外側表面を示す。 ミュラー・テキスタイル社(Muller Textil)(ドイツ、ヴィール、51674)より3 Mesh 5992(M2)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像を示したものであり、他方の面(面2)の外側表面を示す。 ミュラー・テキスタイル社(Muller Textil)(ドイツ、ヴィール、51674)より3 Mesh 5992(M2)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像を示したものであり、縦方向の側面図を示す。 ミュラー・テキスタイル社(Muller Textil)(ドイツ、ヴィール、51674)より3 Mesh 5992(M2)の商品名で販売される経編されたスペーサー布地のSEM画像を示したものであり、横方向の側面図を示す。 実験のセクションにおいて試験した5種類の材料M1、M2、CS1、CS2及びCS3について伸長率(%)に対する張力のプロットを示す。
以下の説明文では、特に明らかに断らないかぎりは、「上」、「下」、「上方」、「下方」といった語は、各図に示される要素を指すものにすぎず、使用される向きなどに関していっさいの限定をしようとするものではない。すべての図が同じ縮尺というわけではない。
本発明は、本明細書に述べられる発明の特定の適当な望ましくまた好適な有利かつ好ましい態様のすべての組み合わせを網羅するものである点は理解されるべきである。
図1は、使用者の身体部分、特に手足に圧迫を加えるために用いられる圧迫装置(100)の代表的な一実施形態の外面の平面図を示し、図2は、この代表的な実施形態の断面図を示す。装置は、使用者の身体部分の一部、特に手足の一部を実質的に覆うためのスリーブ(1)を有している。スリーブは、外側表面(3)、内側表面(4)、上縁部(7)、及び下縁部(8)を有している。装置が手足に使用される場合、通常は内側表面(4)が着用者/使用者に向かって位置付けされる。(以下において、「内側」なる語は、着用者/使用者に向かって位置する物を、「外側」なる語は着用者/使用者から離れて位置する物を指す。手足に圧迫を加えるために使用される圧迫装置では、上縁部が使用者の胴体に向かって、下縁部が使用者の胴体から離れて通常は位置付けられ、また、胴体、首、又は頭に圧迫を加えるために使用される圧迫装置では、上縁部が脚から遠くに、下縁部が脚の近くに通常は位置付けられ、その際、ほぼ横断方向に延びる上縁部及び下縁部の両方は、適用後、関連する身体部分の周囲にほぼ周方向に概ね位置付けられることになる。上記に述べたように、圧迫装置の使用者の身体部分(例えば手足)への適用後には、スリーブの横断方向は周方向ともなる。図1では、スリーブの横断方向は記号T← →Tにより示され、スリーブの長手方向は記号L← →Lにより示されている。図1より認識されるように、スリーブは、スリーブの上縁部から下縁部に延びる2つの側縁部(9、10)を有している。スリーブの横断方向(第1の側縁部(9)から第2の側縁部(10))において、スリーブは、第1の側部領域(13)、中央領域(14)、及び第2の側部領域(15)を有している。
スリーブは平らにおいた場合(例えば図1に示されるように)に、ほぼ長方形、台形、又は不規則な形状を有し得る。例えば、本明細書に示される多くの代表的な実施形態(例えば図1)において、スリーブは、ほぼ台形の形状を有している。使用者の身体(例えば手足、胴体、首又は頭)の一部への最適な適合を促すためには、スリーブの上縁部及び/又は下縁部がわずかに湾曲していることが好ましく、具体的には、上縁部がわずかに凸状であってよく、かつ/又は下縁部がわずかに凹状若しくは凸状であってよい。これに代えるか又はこれに加えて、側縁部の一方又は両方がわずかに湾曲、詳細にはわずかに凸状であってもよい。これにより、よく発達した曲線部を覆った適合を促すことができる。使用時に、圧迫装置が身体部分(例えば手足、胴体、首又は頭)に適用される際、スリーブはほぼ円筒状、筒状、又は切頭円錐状の形状となることが好ましい。
本明細書に述べられる圧迫装置は、解放可能な閉鎖システムを更に有する。この閉鎖システムは、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブが使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首又は頭)の周囲に拘束されて締め付けられるように構成され、スリーブに対して配置される。スリーブ及び閉鎖システムは、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブの2つの側縁部同士が互いに引き寄せられるが重なり合わないように構成及び配置されることが望ましい。
解放可能な閉鎖システムはジッパーを有してもよく、例えば、スリーブの第1の側縁部にこのようなジッパーの半分を設け、第2の側縁部にこのジッパーの相補的な半分を設けることができる。本明細書で使用するところの「ジッパー」なる語は、スライダーの使用によって互いに噛み合わせるか又は互いから分離することで、閉じた又は開いたジッパーチェーンをそれぞれ形成することができる噛合機構を含む(例えばオス及び/又はメス)歯又は他の要素がそれぞれに設けられた、2つのジッパーテープの半分からなる機械的閉鎖装置を含む。無歯ジッパーの1つの例としては、二重溝が形成された2本のポリマー軌道を相互に噛合させるスライダーを有する、ゴア社(GORE)よりLOCKOUTの商品名で販売される閉鎖システムが挙げられる。
解放可能な閉鎖システムは、スリーブの長手方向に沿って個別の締め付けを可能とするものであることが望ましい。このようなシステムの例としては、スリーブの2つの側部領域の外側表面に設けられた複数の対向したひもガイドと、対向したガイド間を往復して延びるひもとを含む閉鎖システムを挙げることができる。このような閉鎖システムは、ひもに張力を作用させることによって、対向したガイド同士を互いに近づく方向に進めるように構成された少なくとも1つの回転可能な締め付け機構を更に有し得る。詳細には、少なくとも1つの回転可能な締め付け機構は、少なくとも1つのガイドと一体に形成することができる。一般的にこうしたリール式レーシングシステムでは、ひもは自由端を有しない。このような解放可能な閉鎖システムの他の例としては、機械的締結閉鎖システムを挙げることができる。
例えば、第1の側部領域又は第2の側部領域又は両方の領域に、近位端部及び遠位端部をそれぞれが有する複数のタブが設けられてもよく、前記近位端部がスリーブの第1の側縁領域及び/又は第2の側縁領域にそれぞれ解放可能又は固定的に取り付けられ、タブはそれぞれ第1の側縁部及び/又は第2の側縁部を横切って、スリーブのほぼ横断方向に、その遠位端部がスリーブの中央部分から遠くに位置するようにして延びる。ここで、タブの遠位端部における各タブの内側主表面(すなわち着用者に面したタブの表面)が、機械的締結システム(例えばフック、ステム、及び/又はカップ形状の締結要素)の一部を含んでもよい。各タブと対向する、第2及び/又は第1の側縁領域のそれぞれの少なくとも外側表面が、機械的締結システムの相補的部分を含むことができる(例えば前記外側表面が、前記締結要素によって係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられてもよい)。このようなタブは、少なくとも6cmのスリーブの横断方向に対する幅を有し得る。このようなタブは、最大で25cmのスリーブの横断方向に対する幅を有し得るこのようなタブは、少なくとも1cm、具体的には少なくとも2cm、より具体的には少なくとも3cmのスリーブの横断方向に対する高さを有し得る。このようなタブは、最大で10cm、具体的には最大で8cm、より具体的には最大で6cmのスリーブの横断方向に対する高さを有し得る。
上記に述べたように、このようなタブの近位端は、スリーブの第1の側部領域及び/又は第2の側部領域のそれぞれに固定的又は解放可能に取り付けることができる。このようなタブが解放可能に取り付けられる場合、タブの近位端部の内側主表面に、フック、ステム及び/又はカップ形状の締結要素(第2のタブ締結要素)が設けられてもよく、スリーブの第1の側縁領域及び/又は第2の側縁領域の外側表面が前記第2のタブ締結要素により係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられてもよい。したがって、これにより締結タブの近位端部の内側主表面を、スリーブの第1の側縁領域及び/又は側縁領域の外側表面のそれぞれに解放可能に取り付けることができる。第2のタブ締結要素は、第1のタブ締結要素と同じものであっても異なるものであってもよい。第2の締結要素と第1の締結要素とが異なるものである場合、スリーブの第1の側縁領域及び第2の側縁領域における外側表面は、第1の締結要素及び第2の締結要素の両方により係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられることが好ましい。
解放可能な閉鎖システムの別の例は、機械的締結閉鎖システムを含み、スリーブの長手方向に沿って個別の締め付けを可能とするものであることが好ましく、締結タブをリング又はアイレットとともに含むシステムが含まれる。例えば、スリーブの第2の側縁領域に、スリーブの上縁部と下縁部との間に連続して複数のアイレット又は複数のリングを設けることができる。ここで、装置は、更に、複数のストリップ形状の機械的締結タブを有してもよく、適用可能な場合、それぞれのアイレット又はリングに対して、1個の締結タブが設けられ、各締結タブは、内側タブ部分によって連結された近位端部と遠位端部とを有し、適用可能な場合、前記締結タブが、アイレット又はリングに対向して位置するとともに、その遠位端部がスリーブの中央部分から遠くに位置するようにしてスリーブのほぼ横断方向に延びるように、前記近位端部が、スリーブの第1の側縁領域に解放可能又は固定的に取り付けられ、締結タブの遠位端部の外側主表面が、機械的締結システムの一部を含み、締結タブの近位端部の前記外側主表面が、機械的締結システムの相補的部分を含む。適用可能な場合、このような締結タブ及びアイレット又はリングは、適用可能な場合、使用時に、タブがアイレット又はリングに通され、次いでそれ自体の上に折り返されることにより、適用可能な場合、スリーブの第1の側縁部がアイレット又はリングの方向に引かれ、次いでスリーブが使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首又は頭)の周囲に締め付けられて拘束されるように締結されるように、構成及び配置される。図1及び2に示される代表的な実施形態、並びに本明細書で検討される他の代表的な実施形態は、このような解放可能な閉鎖システムを含んでいる。
図1及び2の代表的な実施形態に戻ると、スリーブ(1)の第2の側縁領域(15)には、複数のリング(16)がスリーブの上縁部と下縁部との間に連続して設けられている(見やすくするために1個のリングのみに参照符合を付してある)ことが分かる。各リングは、この特定の代表的な実施形態では、横断方向に延びるストラップ(17)によってスリーブに固定的に取り付けられている。リングストラップはスリーブに直接取り付けるか、又は中間の連結要素を介してスリーブに取り付けることができる。この特定の代表的な実施形態では、ストラップは、スリーブ、具体的には第2の側部領域のスリーブの外側表面(3)に直接取り付けられた、中間の細長い城壁状要素(17a)に連結されている。この代表的な実施形態では、リングとストラップとは固定的に取り付けられているが、代替的な実施形態では、これらは解放可能に取り付けられてもよいことは認識されるであろう。代表的な圧迫装置(100)は、複数のストリップ形状の機械的締結タブ(2)を更に有している(この場合も、やはり見やすくするために1個の締結タブのみに符合を付している)。各リング(16)に対して1個のタブが設けられている。各タブは、内側タブ部分(23)によって連結された近位端部(22)及び遠位端部(24)を有している。この代表的な実施形態では、近位端部(22)は、例えば接着剤、ボンディング、又は縫い合わせによってスリーブ(1)の第1の側縁領域(13)に取り付けられている。近位端部はまた、スリーブの第1の側縁領域に解放可能に取り付けることもできる(例えば本明細書に述べられる他の代表的実施形態に示されるように)。締結タブ(2)は、1個のリングに対向して1個のタブが位置し、各タブが、その遠位端部(24)がスリーブの中央部分から遠くに位置するようにしてスリーブのほぼ横断方向に延びるように、スリーブに取り付けられている。図2より、各タブは、スリーブの外側表面(3)に向かって位置する第1の主表面(すなわち内側主表面(34))と、スリーブの外側表面から離れて位置する第2の主表面(すなわち外側主表面(33))とを有していることが分かる。タブの遠位端部(24)の外側主表面(33)は、機械的締結システムの一部(25)を含み、タブの近位端部の第2の主表面は、機械的締結システムの相補的部分(26)を含んでいる。図1及び2に示されるこの代表的な実施形態及び本明細書に述べられる他の代表的な実施形態に見られるように、締結タブの内側タブ部分の第2の主表面もまた、機械的締結システムの相補的部分(26)を含むことができる。
使用者の下腿に使用されている図1及び2に示される代表的な圧迫装置(100)の正面斜視図を示した図3aを参照すると、締結タブ(2)及びリング(16)は、使用時、締結タブがリングに通され、それ自体の上に折り返されることにより、スリーブ(1)の第1の側縁部(9)がリングの方向に引かれ、スリーブが使用者の手足の周囲に締め付けられて拘束されるよう最終的に締結されるように、構成及び配置されていることが認識される。圧迫装置(100)は、使用者の手足に配置されると手足の関連する部分を効果的に包囲し、この例示的な実施形態では、スリーブ(1)、特にスリーブの中央領域(14)が手足の大部分を包囲する。
一般的に、このような締結タブ(すなわち締結時にそれ自体の上に折り返される締結タブ)は、締結タブの遠位端部の第2の主表面に、フック、ステム及び/又はカップ形状の締結要素(第1のタブ締結要素)が設けられ、締結タブの近位端部の第2の主表面が、前記第1のタブ締結要素によって係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられるように、好ましくは構成される。締結タブの内側部分の第2の主表面もまた、第1のタブ締結要素により係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられてもよい。好ましくは、このような締結タブは、締結タブが第1の側縁部を横切って延びるように、具体的には締結タブが前記側縁部を外側に少なくとも2cm超えて延びるように取り付けられる。
適用可能な場合、複数のアイレット又はリングを有する実施形態では、アイレット又はリング間の間隙は、上縁部から下縁部までのスリーブの高さの少なくとも70%に相当する高さにわたってそれぞれ延びることが好ましい。適用可能な場合、アイレットとリングとの間の間隙の高さは、0.1mm以上〜7cm以下、具体的には0.3mm以上〜3cm以下、より具体的には0.5mm〜2cmの範囲であり得る。
図1及び2に示される代表的な実施形態及び本明細書に述べられる他の代表的な実施形態より認識されるように、適用可能な場合、装置の適用及び全体の滑らかな適合を促すため、アイレット及びリングは、アイレット又はリングの開口部が、締結タブのスリーブの横断方向に対する高さよりも大きいスリーブの横断方向に対する高さを有するように、構成及び/又は選択されることが好ましい。更にリング及びストラップを有するこれらの実施形態では、リングは、リングの開口部が、ストラップのスリーブの横断方向に対する高さよりも大きなスリーブの横断方向に対する高さを有するように、構成及び/又は選択されることが好ましい。これに加えるか又はこれに代えて、適用可能な場合、アイレット及びリングは、長方形若しくはほぼ長方形の形状、又は卵形若しくはほぼ卵形の形状(例えば、細い又は細長い卵形、カヌー形、細長い涙滴形)、又は細長い若しくは細いD字形を有することが望ましい。各リングは、スリーブの(第1又は第2の)側縁部に沿って、前記縁部に隣接するか又は前記縁部から離間して、かつ(第1又は第2の)側縁部分から遠くに配置されることが好ましく、具体的には、各リングがスリーブの(第1又は第2の)側縁部の近くに側縁部を有する場合、リングの前記側縁部が、スリーブの(第1又は第2の)側縁部に隣接して配置されるか又は(第1又は第2の)第2の側縁部から最大で4cm、具体的には最大で3cmの距離だけ離間して配置される。
締結タブは、少なくとも1cm、より好ましくは少なくとも2cm、より望ましくは少なくとも3cmのスリーブの横断方向に対する高さを有することが望ましい。締結タブは、最大で10cm、より望ましくは最大で8cm、最も望ましくは最大で6cmのスリーブの横断方向に対する高さを有することが望ましい。締結タブは、少なくとも6cmのスリーブの横断方向に対する幅を有することが望ましい。締結タブは、最大で25cmのスリーブの横断方向に対する幅を有することが望ましい。
ストラップは、少なくとも1cm、より望ましくは少なくとも2cm、最も望ましくは少なくとも3cmのスリーブの横断方向に対する高さを有することが望ましい。スリーブは、最大で10cm、より好ましくは最大で8cm、最も好ましくは最大で6cmのスリーブの横断方向に対する高さを有することが望ましい。ストラップ間の間隙の高さは、0.3mm以上〜7cm以下、具体的には0.3mm以上〜3cm以下、より具体的には0.5mm〜2cmの範囲であり得る。
図1〜3aに示される代表的な実施形態より認識されるように、適用可能な場合、スリーブ、アイレット又はリング、及び締結タブを、適用可能な場合、使用時に締結タブがアイレット又はリングに通され、それ自体の上に折り返される場合に、第1の側縁部がスリーブの第2の側縁部に向かって引かれるが、スリーブの2つの側縁部が重なり合わないように構成及び配置することが望ましい場合がある。また、図1〜3aに示される代表的な実施形態より認識されるように、圧迫装置は、舌部を更に有してもよい。舌部は、使用時に舌部がスリーブの第1及び第2の側縁部に隣接して概ね中心に配置され、かつスリーブの第1及び第2の側縁部に沿って延びるようにスリーブに対して構成及び配置されることが望ましく、これにより、舌部は、使用者と、スリーブの第1の側縁部と第2の側縁部との間に画定される開口部との間に位置し、かつ各第1及び第2の側縁領域の少なくとも一部(通常は第1及び第2の側縁部に隣接した部分)の下に位置することになる。
舌部を有する圧迫装置では、舌部は、発泡材、具体的には形状記憶発泡材、より具体的には高密度形状記憶発泡材を含み得る。高密度形状記憶発泡材は、少なくとも65kg/m、より具体的には70kg/m、より具体的には少なくとも85kg/m、最も具体的には少なくとも105kg/mの密度を有する形状記憶発泡材である。適当な形状記憶発泡材の例としては、フィルトローナ・ポーラス・テクノロジーズ社(Filtrona Porous Technologies)より、SRF EP2、Argus、Argus Soft、及びArgus Supersoftの商品名で販売される高密度形状記憶発泡材が挙げられる。好ましくは、舌部は、1つ以上の発泡材の層、具体的には厚さ0.5mm以上〜10mm以下の発泡材の層、より具体的には厚さ2mm以上〜6mm以下の発泡材の層を含むことが好ましい。これに代えるか又はこれに加えて、舌部は、例えば細長いワイア、バー、グリッド、又はパッドの形の補強材を好ましくは含み得る。舌部は、その幅及び長さにほぼわたって延びる単一の補強材、又は舌部の幅にわたって連続的に設けられた、縦に延びる1個以上の補強材を含み得る。
圧迫装置、具体的にはスリーブ、より具体的にはその第1及び/又は第2の側部領域にも、スリーブ形状の維持を助けるための、具体的には、スリーブが縦方向に潰れたり又は滑り落ちたりする可能性を最小限に抑えるための1個以上の補強材が設けられてよく、このような補強材は、スリーブの横断方向に対して限定された幅を有する、例えばワイア、バー、グリッド、又はパッドの形で設けることができる。図1及び2に示される代表的な実施形態では、例えば、スリーブの上縁部と下縁部との間に縦に延びる細長い補強材(32)が、第2の側部領域(15)に第2の側縁部(10)に隣接して設けられている。
補強材は、熱成形可能な熱可塑性材料(ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステルなど(例えば3M Scotchcast熱可塑性材料72362))などの、例えば金属又は熱可塑性材料で形成することができる。5mm超の幅を有する補強材では、通気性を与えるためにミシン目を好ましくは設けることができる。意匠及び/又は固定の目的で、補強材は、場合によって、スリーブ又は舌部の適当な部分に後で取り付けられる布地ポケットの中に設けられてもよく、又は補強材は、適用可能な場合、スリーブ又は舌部の適当な部分の表面に配置してから、適用可能な場合、スリーブ又は舌部のそれぞれの部分に縫い付けられるか又は貼り合わされる布地のシートで完全に覆ってもよい。
図1及び2に示される代表的な実施形態に戻ると、スリーブの上縁部と下縁部との間に縦に延びる細長い補強材(32)が、第2の側部領域(15)に第2の側縁部(10)に隣接して設けられていることが分かる。補強材は、布地(32a)で覆われている。代表的な圧迫装置(100)は、舌部(5)を有していることも分かる。舌部、具体的にはその側縁部分は、舌部が第2の側縁部(10)を超えて延びてリング(16)の下に位置するように、スリーブの第2の側縁領域(15)の内側表面(4)に取り付けられている。図3aを参照すると、代表的な圧迫装置(100)のスリーブ(1)及び締結タブ(2)が、使用時、適用可能な場合、締結タブがアイレット又はリングに通され、それ自体の上に折り返されて締結される場合に、第1の側縁部(9)がスリーブの第2の側縁部(10)に向かって引かれるが、スリーブの2つの側縁部が重なり合わないように構成及び配置されていることが認識される。更に、図3aでは、圧迫装置(100)が使用者の身体部分(この場合、手足)に使用されている場合、舌部(5)は、スリーブ(1)の第1及び第2の側縁部(9、10)に隣接して概ね中心に配置され、かつ第1及び第2の側縁部(9、10)に沿って延びることにより、舌部が、使用者とスリーブの第1の側縁部と第2の側縁部との間に画定される開口部との間に位置し、第1及び第2の側縁領域の少なくとも一部の下に位置していることが分かる。また、図3aでは、代表的な圧迫装置(100)が使用者の手足に使用されている場合、スリーブが中心軸(A)を中心として配置され、複数のリングが第2の軸(R)に沿って延在していることが認識される。図3bを参照すると、中心軸(A)を含む平面(P)上への第2の軸(R)の投射に関して、第2の軸(R)が中心軸に対して平行又はほぼ平行に整列していることが分かる。
複数のリング又はアイレットを有するこれらの実施形態では、スリーブは、使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首又は頭)に使用される際、平面(P)内にある中心軸(A)を中心として配置され、複数のリング又はアイレットが第2の軸(R)に沿って延び、その場合、中心軸(A)を含む前記平面(P)上への第2の軸(R)の投射に関して、第2の軸が中心軸に対して平行に整列するか又は中心軸に対してほぼ平行に整列する(すなわち、第2の軸(R)は中心軸に対して5°以下の鋭角をなして傾斜していてもよい)。圧迫装置が使用者の身体部分に使用される際、一連のリング又はアイレットは、完全に真っ直ぐな軸に沿って延在せずともよい(すなわち、その投射は、張力、及び使用者の関連する身体部分の特定の幾何形状のために湾曲している場合があり、その場合、一連のリングがそれに沿って延在する関連する軸は、投射された曲線に対する最良の直線当てはめ(線形回帰)から得られる軸として定義することができる点は認識されるべきである)。
図3aから認識されるように、使用者の下腿への使用に適した圧迫装置では、スリーブは、使用時にリング(又はアイレットを有する実施形態ではアイレット)が、前方に向かって、具体的には脛骨に概ね沿って延在するように概ね配置されるように、構成及び配置されることが好ましい。したがって、このような実施形態では、スリーブの中央領域は、下腿の背面の周囲及び少なくともその側面の1つに接して、したがってふくらはぎの筋肉に隣接して一般的に配置されることになる。
本明細書に述べられる圧迫装置は、手足に圧迫を加えるうえで特に有用である。スリーブは、手足の少なくとも1つの主要な筋肉を覆って延びるように、手足を覆うように構成及び配置されることが望ましい。例えば、脚(例えば下腿及び/又は上腿)に使用されるように設計された圧迫装置では、前記少なくとも主要な筋肉は、以下のもの、すなわち、前脛骨筋、ヒラメ筋、腓腹筋、大腿二頭筋、大腿直筋、内側広筋、中間広筋、及び外側広筋から適宜選択することができるのに対して、腕(例えば下腕及び/又は上腕)に使用されるように設計された圧迫装置では、前記少なくとも主要な筋肉は、以下のもの、すなわち、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、長掌筋、腕橈骨筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、及び上腕筋から適宜選択することができる。上記で述べたように、一般的には主要筋の組み合わせが覆われることになる。
本明細書に述べられる圧迫装置、具体的にはそのスリーブは、身体部分のサイズの差(例えば胴体若しくは首若しくは頭に対する手足、又は例えば手足のみに関して脚に対する腕)及び特定の身体部分のサイズの一般的な差に適応するように、異なる大きさで提供することができる。首及び頭への使用に適した圧迫装置はしばしば両方に対して使用され、すなわち使用者の首及び頭の両方の一部を覆うように構成される。このような装置は、例えば、首、おとがいを覆い、顔は覆わずに頭に被せられるフードのように構成することができるが、その場合、解放可能な閉鎖システムは、頭の頂部及び後頭部に沿って、又は前頭部からおとがい及び首の前面に沿って設けられる。
本明細書に述べられる圧迫装置は、手足、具体的にはふくらはぎを含む下腿への使用に(例えば、特に下肢静脈瘤及び脚のリンパ浮腫の治療に)特に適している。後者に関しては、例えば、リンパ浮腫に罹患した患者を含む成人の下腿のサイズが、足首における外周で約130〜420mm、最も幅の広い点における外周で約280〜650mmの範囲であり得ることを考慮すると、圧迫装置を、潜在的使用者の関連し得る外周サイズの80%を覆うことを意図した例えば7つの標準(幅)サイズ(例えばXS、S、M、L、XL、XXL、XXXL)で提供し、残りの20%は特別注文によって提供することができる。更に、成人の下腿の長さが約20cm〜40cmの範囲であり得ることを考慮すると、上記に述べた標準(幅)サイズと併せて、やはり潜在的使用者の関連し得る長さの80%を覆うことを意図した3つの高さサイズ(例えば低い、平均、高い)を提供することも可能である。標準幅サイズに関し、潜在的使用者の関連し得る外周サイズの80%を覆うための標準サイズの数は、例えば、使用者、又は使用者の手足に圧迫装置を適用する介護者がスリーブの幅を容易に調節することができるように構成された圧迫装置を提供することによって減らすことができる。詳細には、本明細書に述べられるように締結タブをスリーブの第1の側縁領域に解放可能に取付け可能であり、スリーブの第1の側縁領域がトリミング可能であるように構成された、圧迫装置を提供することが有利である。図4〜12に示され、より詳細に検討する代表的な実施形態は、そのような圧迫装置の例を与えるものである。
図2より分かる点として、スリーブの3つの領域(13、14、及び15)は同じ材料を含む。この材料が主材料である。更に、第2の側部領域(15)においてスリーブに補強材(32)、リング/ストラップ(17)、及び舌部(5)が取付けられ、第1の側部領域(13)において締結タブ(2)が取付けられることにより、これら2つの領域において下に位置する主材料(30)の性質は通常影響される点は認識されるべきである。更に、一般的に、第1及び/又は第2の側部領域の10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率は、スリーブの中央領域の10N/cmの荷重下での横断方向への最大伸長率よりも低くなる(多くの場合、大幅に低く、伸長率0%に近づき、場合により0%に達する)。最後に、このように取り付けられた部材がないスリーブの中央領域では、主材料の性質は影響されない点も認識されるであろう。
上記に述べたように、スリーブの少なくとも中央領域は、スリーブの少なくとも横断方向の弾性として、前記横断方向における10N/cm幅の荷重下で5%〜最大30%以下の最大伸長率、かつ、伸長率20%〜伸長率25%の横断方向の張力の差分商が0.6N/cm幅/伸長率(%)以上である材料を含む。
一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商は、0.8N/cm幅/伸長率(%)以上、一実施形態では、1.0N/cm幅/伸長率(%)以上、一実施形態では、1.2N/cm幅/伸長率(%)以上、一実施形態では、1.4N/cm幅/伸長率(%)以上である。一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商は、12N/cm幅/伸長率(%)以下、一実施形態では、10N/cm幅/伸長率(%)以下、一実施形態では、8N/cm幅/伸長率(%)以下、最も好ましくは、6N/cm幅/伸長率(%)以下である。
一実施形態では、主材料は、前記横断方向の最大伸長率が、10N/cm幅の荷重下で6%以上、一実施形態では、10N/cm幅の荷重下で7%以上である。一実施形態では、主材料は、前記横断方向の最大伸長率が、10N/cm幅の荷重下で27%以下、一実施形態では、10N/cm幅の荷重下で25%以下、一実施形態では、10N/cm幅の荷重下で23%以下である。
上記に述べたように、例えばより低い仰臥位(安静姿勢の)圧力によって快適性を高めるには、主材料の伸長率15%〜伸長率20%における横断方向の張力の差分商は、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商よりも浅いことが望ましい。一実施形態では、伸長率15%〜伸長率20%における横断方向の張力の差分商は、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の70%以下であり、一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の55%以下であり、一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の45%以下であり、一実施形態では、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の35%以下である。
一実施形態では、主材料の伸長率25%〜伸長率30%における横断方向の張力の差分商は、1.2N/cm幅/伸長率(%)以上であり、一実施形態では、1.8N/cm幅/伸長率(%)以上であり、一実施形態では、2.4N/cm幅/伸長率(%)以上であり、一実施形態では、3.0N/cm幅/伸長率(%)以上である。一実施形態では、主材料の伸長率25%〜伸長率30%における横断方向の張力の差分商は、24N/cm幅/伸長率(%)以下であり、一実施形態では、20N/cm幅/伸長率(%)以下であり、一実施形態では、16N/cm幅/伸長率(%)以下であり、一実施形態では、12N/cm幅/伸長率(%)以下である。
主材料は、一実施形態では、伸長率30%で、又は1分間の保持後に伸長率30%で、10N/cm幅以上、一実施形態では15N/cm幅以上、一実施形態では20N/cm幅以上、一実施形態では25N/cm幅以上の横断方向の張力を示す。一実施形態では、主材料は、伸長率30%で、又は1分間の保持後に伸長率30%で、55N/cm幅以下、一実施形態では50N/cm幅以下、一実施形態では45N/cm幅以下、最も好ましくは40N/cm幅以下の横断方向の張力を示す。
主材料の横断方向の回復伸長率は、80%以上、具体的には85%以上、より具体的には90%以上、最も具体的には95%以上であることが望ましい。
圧迫装置の疲労の最小化及び/又は回避を促すため、主材料は一実施形態では、3.5%以下の横断方向の伸長率の上昇を示す。
主材料は、スリーブの身体部分(例えば手足、胴体、首又は頭)の関連する部分への適用及び大まかな適合を促すために比較的柔軟であることが望ましい。一実施形態では、主材料は、20cm以下、具体的には15cm以下、一実施形態では10cm以下、一実施形態では5.0cm以下の横断方向及び/又は長手方向の曲げ長さを示す。これに代えるか又はこれに加えて、一実施形態では、主材料は、150mN・cm以下、一実施形態では125mN・cm以下、一実施形態では75mN・cm以下、一実施形態では35mN・cm以下の横断方向及び/又は長手方向の曲げ剛性を示す。
上記に述べたように、圧迫装置、特にそのスリーブの望ましい外形の適合を促進するため、主材料は、スリーブの長手方向に弾性を有することが望ましい。一実施形態では、主材料は、長手方向に簡単に引き伸ばすことができるような異方性の弾性特性を示す。一実施形態では、主材料は、伸長率30%(又は1分間の保持後の伸長率30%)における長手方向の張力に対する伸長率30%(又は1分間の保持後の伸長率30%)における横断方向の張力の比が、1.8超であり、一実施形態では2.0以上であり、一実施形態では2.2以上である。
一実施形態では、主材料の内側表面から外側表面への水蒸気透過率は、2000g/(m・24時間)以上であり、一実施形態では、2200g/(m・24時間)である。
一実施形態では、主材料は、繊維性の布地、具体的には織布又は編布、一実施形態ではスペーサー編布を含む。スペーサー編布は、スペーサー糸(中間結合層としての)によって互いに接合された2つの編まれた基材(例えば上層及び下層)を有する3次元的編布である。一実施形態では、このような布地、具体的にはスペーサー編布の坪量は、100g/m以上であり、一実施形態では、150g/m以上であり、一実施形態では200g/m以上であり、一実施形態では250g/m以上である。これに加えるか又はこれに代えて、このような布地、具体的にはスペーサー編布の厚さは、0.5mm以上であり、一実施形態では1.0mm以上であり、一実施形態では1.4mm以上であり、一実施形態では1.8mm以上である。これに加えるか又はこれに代えて、このような布地、具体的にはスペーサー編布の厚さは、6.0mm以下であり、一実施形態では5.2mm以下であり、一実施形態では4.4mm以下であり、一実施形態では3.6mm以下である。皮膚の圧痕の形成及び/又は皮膚刺激の可能性を最小化又は防止するため、一実施形態では、布地、具体的にはスペーサー編布は、皮膚に面する布地の面に大きな開口パターンを有しず、一実施形態では、少なくとも1方向(例えば縦方向又は横方向)で、開口部の幅は3mm以下である。他の方向(例えばそれぞれ横方向又は縦方向)で、幅は、3mm以下、又は3mm超である。経編されたスペーサー布地が適当であることが示されている。経編されたスペーサー布地は、一般的に、2個のニードルバーを有するリブラッシェル編機で編まれる。適当な経編スペーサー布地の例としては、ゲーリング・テキスタイルズ社(Gehring Textiles Inc.)(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)よりSHR 700/3 D3 D/0 7208810の商品名で販売されるスペーサー布地、及びミュラー・テキスタイル社(Muller Textil)(ドイツ、ヴィール、51674)より3 Mesh 5992の商品名で販売されるスペーサー布地が挙げられる。
圧迫装置は、中央領域の面積がスリーブの全面積の少なくとも40%(具体的には少なくとも45%、より具体的には少なくとも50%)であるように構成及び配置することができる(装置の非使用時)。これに加えるか又はこれに代えて、圧迫装置は、下縁部から上縁部までのスリーブの高さの2/3に相当する高さにおいて、スリーブの中央領域が、スリーブの横断方向にスリーブを横切って40%以上延びるように構成及び配置することができる(装置の非使用時)。
一実施形態では、スリーブの中央領域の全面積の少なくとも85%(具体的には少なくとも90%、より具体的には少なくとも95%)が、前記主材料で形成される(装置の非使用時)。
第1及び第2の側部領域が、主材料の対応する性質を有する、中央領域と同じ材料を含む場合、解放可能な閉鎖システムのそれぞれの部材が設けられること、一般的には、必要に応じて用いられる舌部及び/又は補強材が取り付けられることによって、それぞれの領域は主材料の対応する性質を有しなくなる。上記に述べたように、一般的に、スリーブの第1及び/又は第2の側部領域の10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率は、スリーブの中央領域の10N/cmの荷重下での横断方向への最大伸長率よりも低くなる(多くの場合、大幅に低く、伸長率0%に近づき、場合により0%に達する)。第1及び第2の側部領域が主材料ではなく、別の(1乃至複数の)材料を含む場合、第1及び/又は第2の側部領域に設けられた解放可能な閉鎖システムの要素及び/又は他の要素を含む装置全体に関して、第1及び第2の側部領域は中央領域よりも横断方向により大きく引き伸ばせないことが望ましい。更に、一実施形態では、第1の側部領域及び第2の側部領域の10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率は、スリーブの中央領域の10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率以下である。第1の側部領域及び/又は第2の側部領域の10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率は0%まで低くなり得る点は認識されるであろう。これに加えるか又はこれに代えて、第1の側部領域及び第2の側部領域の10N/cmの荷重下での長手方向の最大伸長率は、スリーブの中央領域の10N/cmの荷重下での長手方向の最大伸長率以下である。同様に、第1の側部領域及び/又は第2の側部領域の10N/cmの荷重下での長手方向の最大伸長率も0%まで低くなり得る点は認識されるであろう。
図4は、使用者の身体部分、具体的には手足に圧迫を加えるために使用される圧迫装置(100)の別の代表的な実施形態の外側の平面図を示し、図5はこの代表的な実施形態の断面図を示す。この装置は、使用者の身体部分、具体的には手足の一部を実質的に覆うためのスリーブ(1)であって、外側表面(3)、内側表面(4)、上縁部(7)及び下縁部(8)、並びに、上縁部から下縁部にまで延びる2つの側縁部(9、10)を含む、スリーブ(1)を有し、そのスリーブは、第1の側縁部(9)から第2の側縁部(10)にかけての横断方向に、第1の側部領域(13)、中央領域(14)、及び第2の側部領域(15)を有する。スリーブの第2の側部領域には、スリーブの上縁部と下縁部との間に連続して複数のリング(16)が設けられている。各リングは、リングとスリーブとの間、具体的にはリングと第2の側部領域との間でスリーブのほぼ横断方向に延びるストラップ(17)によって取り付けられている(この特定の実施形態では、固定的に取り付けられている)。図4の断面図を参照すると、ストラップ(17)は、スリーブ(1)の第2の側部領域(15)に、具体的には第2の側部領域のスリーブの外側表面(3)に取り付けられていることが分かる。スリーブの上縁部と下縁部との間に縦に延びる細長い補強材(32)が、ストラップの近位端、すなわち第2の側縁部(10)に隣接する第2の側部領域(15)に設けられている。この代表的な実施形態は、その側縁部の一方において第2の側縁領域(15)のスリーブの内側表面(4)に取り付けられた舌部(5)を有している。図5を参照すると、舌部は、内側の発泡材層(6)と外側の布地カバー(26)との間に位置する2個の細長い補強材(32)を有している。代表的な圧迫装置は更に、複数のストリップ状の機械的締結タブ(2)を各リング(16)について1本ずつ有している。
上記に述べたように、図4及び5の代表的な実施形態は、締結タブがスリーブの第1の側部領域(13)の外側表面に解放可能に取り付けられている点で、図1〜3aに示される代表的な実施形態と異なっている。更に、図4及び5に示される代表的な実施形態を参照すると、各締結タブ(2)の遠位端部(24)の外側主表面(33)には、フック、ステム及び/又はカップ形状の締結要素(25)が設けられ、各締結タブの近位端部(22)及び内側タブ部分(23)の外側主表面は、前記タブ締結要素により係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられていることが分かる。更に、各締結タブ(2)の近位端部(22)の内側主表面(34)には、フック、ステム及び/又はカップ形状の締結要素(27)が設けられ(これらの第2のタブ締結要素は第1のタブ締結要素(25)と同じものでも異なるものでもよい)、スリーブ(1)の第1の側部領域(13)の外側表面(3)は、第2のタブ締結要素(27)により係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられている。図4から認識されるように、一般的に、第1の側部領域(13)には、スリーブの関連する領域に適当な材料の層を貼り合わせることによって、関連する係合構造(28)が設けられる。更に、第1の側部領域(13)は、その外縁部に沿って容易にトリミングすることができる。圧迫装置、詳細にはそのスリーブの幅又は外周を短くすることが求められるか又は望ましい場合、締結タブを取り外し、適当な量の第1の側部領域をトリミングすることによって、必要な又は望ましい幅/外周を得ることができる。その後、締結タブを第1の側部領域の残りの部分に再び取り付けてから装置を適用することができる。一般的に、タブは、第1の側部領域にわたってタブが延びるように、具体的にはタブの遠位端部が第1の側縁部から外れるように、スリーブの外側表面に取り付けられる。
図5より、図1及び2に示される代表的な実施形態と同様、スリーブの3つの領域(13、14及び15)は同じ材料(30)、すなわち主材料を含むことが認識されるであろう。第1の代表的な実施形態と同様、第2の側部領域(15)におけるスリーブへの補強材(32)、リング/ストラップ(17)、及び舌部(5)の取付けのため、この領域において下に位置する主材料の性質に、通常は影響が及ぼされる(すなわち、第2の側部領域におけるスリーブの10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率(しばしば大幅に低く、0%に近い)は、中央領域におけるスリーブの10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率よりも低くなる)。第1の側部領域(13)の外側表面に締結要素係合材料(28)が貼り合わされていることにより、この領域において下に位置する主材料の性質に影響が及ぼされ得る。更に、第1の側部領域の全体的性質は、締結要素係合材料の性質、したがって締結要素係合材料と主材料を含む、得られる積層体の性質に応じて決まることになる。一実施形態では、締結要素係合材料及び貼り合わせ方法は、主材料の性質が第1の側部領域の全体的性質を規定するように選択される。しかしながら、市販の締結要素係合材料の多くは非弾性であるか又はほぼ非弾性である。適用される締結要素係合材料が非弾性であるか、又は(それ自体非弾性ではなく)10N/cmの荷重下での最大伸長率が主材料よりも低いものである場合、第1の側部領域におけるスリーブの10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率は、ゼロであるか、又は(ゼロではない場合)中央領域におけるスリーブの10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率よりも低くなる点は認識されるであろう。
図4及び5の代表的な実施形態は、ストラップがループ指示機構を好ましく有している点でも、図1〜3aに示される代表的な実施形態と異なっている。
リングとストラップを含む実施形態では、前記ストラップの少なくとも一部が少なくとも横断方向に伸展可能であることが好ましく、前記伸展可能な部分は、少なくとも横断方向に弾性を有する材料を含み、伸展可能な部分が非伸展状態にある場合には外側に隆起した材料のループが外面に形成され、使用時にスリーブの横断方向に張力がかかっている場合には伸展可能な部分が横断方向に伸展してループが平らに潰れるように、構成及び配置されている。その非伸展状態では外面に外側に隆起した材料のループを有し、使用時にスリーブの横断方向に張力がかかっている場合には横断方向に伸展してループが平らに潰れる(最終的に消失する)ようなこのような伸展可能な部分のことを、本明細書ではループ指示機構と呼ぶ。このようなループ指示機構は、伸展の大きさに対する視覚的な指示を与える有利なものであり、これにより、伸展の大きさの評価及び良好な解剖学的構造上の適合の提供を促すものである。更に、伸展可能なストラップ部分に伸展がないか、又は部分的にのみ伸展している場合、外側に面したループは完全に隆起するか又は部分的にのみ潰れているため、そのように目に見え、伸展可能なストラップ部分が完全に伸展している場合には、外側に面したループは消失する(すなわち、外側に隆起した材料のループがなくなるまで平らに潰れる)。このような視覚的指示は、ループが完全に平らに潰れていれば(したがって消失していれば)完全に伸展しており、これは充分な解剖学的構造上の適合を示すものであることから、適用時に有利である。更に、スリーブの上縁部と下縁部との間に連続して設けられる複数のリングのストラップに、又はスリーブの上縁部と下縁部との間にほぼ縦に延びる細長い伸展可能なガセットにこのようなループ指示機構を設けることにより、伸展の大きさに対する、したがって上縁部と下縁部との間のスリーブのそれぞれの高さにわたった適合に対する視覚的指標を与えることが可能であり、これにより、望ましい、かつ/又は必要な場合に、対向するリング又はアイレットに通される個々の締結タブの締め付けの程度を調節して、スリーブによって覆われる使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首、頭)の部分に対する望ましい解剖学的構造上の適合性、したがって圧迫の均一性の提供を促すことができる。このようなループ指示機構は、使用者が圧迫装置を着用している間においても有用である。例えば、実際、望ましいこととして、身体部分(例えば手足、胴体、首又は頭)の体積が、例えば効果的な圧迫療法による浮腫の軽減の結果として減少する場合、装置に対する、また伸展可能なストラップ部分に対する張力の大きさを低減させると、それまで平らに潰れていたループが外側に著明なひだを形成し、低減された張力の大きさに応じて、完全に隆起した又は幾分平らに潰れたループを形成し、これにより、装置を締め付けなおすか又は再びつけなおす必要があるという指示が与えられる。
一実施形態では、ループ材料の弾性率にループ材料の厚さを乗じた積が、前記主材料の弾性率に主材料の厚さを乗じた積の少なくとも90%であり、具体的には、ループ材料の弾性率にループ材料の厚さを乗じた積が、前記主材料の弾性率に主材料の厚さを乗じた積に等しいか又はそれよりも大きい。
図4及び5では、各ストラップ(17)は、外面に外側に隆起したループ(20)を有するように構成された伸展可能な部分(21)を有していることが分かる。これは、図4と同様、使用時にない代表的な圧迫装置を示し、したがって非伸展状態にある伸展可能なストラップ部分を示す、図5に示される断面図に最も分かりやすく示されている。ストラップの伸展可能な部分は、好ましくは、外側の材料層(18)及び内側の材料層(19)の2層を含み、内側層の材料及び外側層の材料はいずれも少なくとも横断方向に弾性を有し、内側の材料層が外側の材料層と接着されることによって、内側層の上に外側層の材料のループ(すなわちループ(20))が与えられていることも分かる。この弾性、内側層の材料と外側層の材料との互いに対する取付けの構成、及び、ストラップのリングとの、またスリーブ上への取付けの構成の結果として、ストラップのループ包含部分(21)は、少なくとも横断方向に伸展可能となっている。図4及び5に示されるように、ストラップの伸展可能な部分が伸展していない、すなわち非伸展状態にある場合、ループ(20)は細長い隆起又はこぶとして目に見える。使用時に、装置が使用者の身体部分、具体的には手足に適用される際には張力がかけられ、これによりストラップの伸展可能な部分(21)が横断方向に伸展し、ループが平らに潰れる。
ストラップの伸展可能な部分が2つの層を含む実施形態では、内側層の材料の弾性率(横断方向の)に内側層の材料の厚さを乗じた積が、外側層の材料の弾性率(横断方向の)に外側層の材料の厚さを乗じた積よりも小さいことが好ましい。一実施形態では、内側層の材料の弾性率に内側層の材料の厚さを乗じた積は、外側層の材料の弾性率に外側層の材料の厚さを乗じた積よりも少なくとも2倍、一実施形態では少なくとも4倍低い。
一般的に、上記に述べたように伸展可能な部分をループ指示機構とともに有する、リング及びストラップを含む圧迫装置では、ストラップの前記伸展可能な部分は、その非伸展状態において、少なくとも0.1cm、具体的には少なくとも0.5cmのスリーブの横断方向に対する幅を有することが望ましい。ストラップの伸展可能な部分はその非伸展状態において、望ましくは最大で4cm、より望ましくは最大で3cmの横断方向に対する幅を有する。一実施形態では、ストラップの伸展可能な部分は、その伸展状態におけるループがちょうど完全に平らに潰れる点において、少なくとも1cmのスリーブの横断方向に対する幅を有する。一実施形態では、ストラップの伸展可能な部分は、その伸展状態におけるループがちょうど完全に平らに潰れる点において、最大で8cm、より好ましくは最大で6cmのスリーブの横断方向に対する幅を有する。
図6〜12は、ループ指示機構が、スリーブの上縁部と下縁部との間にほぼ縦に延びる細長い伸展可能なガセットとして設けられている代表的な実施形態を示す。一般的に、このようなガセットを有する圧迫装置では、ガセットは、上縁部から下縁部までのスリーブの高さの70%〜最大100%に相当する高さにわたって延びることが好ましく、ガセットはスリーブの上縁部から下縁部にまで延びることがより好ましい。上記に述べたスリーブの伸展可能な部分と同様、ガセットは、スリーブの少なくとも横断方向に弾性を有する材料を含み、ガセットがその非伸展状態にある場合(例えば圧迫装置が使用時にない場合)には装置の外面に外側に隆起した材料のループが形成され、使用時にスリーブの横断方向に張力がかかっている場合にはガセットは横断方向に伸展してループが平らに潰れる(最終的に消失する)ように、構成及び配置されている。
図6は、リングの代わりにアイレットを有する、使用者の身体部分、具体的に手足に圧迫を加えるために用いられる圧迫装置(100)の代表的な一実施形態の外面の平面図を示し、図7は、この代表的な実施形態の断面図を示す。装置は、使用者の身体部分、具体的に手足の一部を実質的に覆うためのスリーブ(1)を有している。スリーブは、外側表面(3)、内側表面(4)、上縁部(7)、下縁部(8)、及び2つの側縁部(9、10)を有している。他の代表的な実施形態と同様、第1の側縁部(9)から第2の側縁部(10)にかけての横断方向において、スリーブは、第1の側部領域(13)、中央領域(14)、及び第2の側部領域(15)を有している。スリーブの第2の側部領域には、スリーブの上縁部と下縁部との間に連続して複数のアイレット(12:1個のみのアイレットに参照番号を付してある)が設けられている。各図、具体的に図7より認識されるように、第2の側縁領域(15)もまた、アイレット(12)と第2の側縁部(10)との間に位置する補強材(32)を有している。代表的な圧迫装置は更に、複数のストリップ状の機械的締結タブ(2)を各アイレットについて1個の締結タブを有している。締結タブ(2)及び第1の側部(13)は、図4及び5に示される代表的な実施形態について上記に述べたのと同様に構成されることが好ましい。この代表的な装置もまた、アイレットの下に位置し、第2の側縁部(10)から外側に延びるように、第2の側縁領域(15)の内側表面(4)に望ましく取り付けられた舌部(5)を有している。舌部は、図4及び5に示される代表的な実施形態に関連して上記に述べたのと同様に構成されている。スリーブは更に、スリーブの上縁部(7)と下縁部(8)との間にほぼ縦に延びる細長い伸展可能なガセット(11)を有し、具体的には、ガセットはスリーブの上縁部から下縁部にまで延びている。ガセットはスリーブの少なくとも横断方向に伸展可能であり、図7に示される断面図により分かりやすく示されるように、外面に外側に隆起した材料のループ(20)を有している。伸展可能なガセット(11)は、外側の材料層(18)及び内側の材料層(19)の2つの層を含むことも分かり、それぞれの前記材料は少なくとも横断方向に弾性を有している。図7から認識されるように、ガセットの外側層は、主材料(30)であるスリーブの隣接して位置する材料と一体に形成されている。別の材料のストリップであるガセットの内側層がスリーブの内側表面に接着されることによって、内側層の上に外側層材料のループ(すなわちループ(20))が与えられる。ループ(20)は長尺状の隆起又はこぶとして目に見える。使用時に、装置(100)が使用者の身体部分、具体的には手足に適用される際に張力がかけられ、これにより伸展可能なガセット(11)は横断方向に伸展し、ループが平らに潰れる。
ガセットは、隣接して位置するスリーブ材料と少なくとも部分的に一体に形成することができるか、又はガセットは、スリーブ内に嵌め込み要素として設けることもできる(図8及び9に示される代表的な実施形態は後者の一例である)。ガセットが、隣接して位置するスリーブ材料と少なくとも部分的に一体に形成される場合、その隣接して位置するスリーブ材料は好ましくは主材料であり、そのため、ループの材料は主材料である。その場合、一般的にループ材料は、主材料と同じ弾性率及び厚さを有する点は認識されるであろう。そうでない場合、ループ材料の弾性率にループ材料の厚さを乗じた積が、前記主材料の弾性率に主材料の厚さを乗じた積の少なくとも90%であり、具体的には、ループ材料の弾性率にループ材料の厚さを乗じた積が、前記主材料の弾性率に主材料の厚さを乗じた積に等しいか又はそれよりも大きいことが好ましくなり得る。
伸展可能なガセットが2つの層を有する実施形態では(例えばそれぞれの材料が少なくとも横断方向に弾性を有する外側の材料層と内側の材料層で、内側の材料層が外側の材料層に接着されることによって、ガセットがその非伸展状態にある場合に内側層の上に外側層の材料のループが与えられ、このループは、使用時に張力がかかっており、したがって横断方向にガセットが伸展する場合に平らに潰れ得る)、内側層の材料の弾性率に内側層の材料の厚さを乗じた積が、外側層の材料の弾性率に外側層の材料の厚さを乗じた積よりも小さくなることが好ましい。一実施形態では、内側層の材料の弾性率に内側層の材料の厚さを乗じた積は、外側層の材料の弾性率に外側層の材料の厚さを乗じた積よりも少なくとも2倍、一実施形態では少なくとも4倍低い。このような2層構造のガセットは、スリーブ内に嵌め込み要素として設けることができ、又はガセットの外側層をスリーブの隣接して位置する材料と一体に形成し、ガセットの内側層を、スリーブの内側表面に接着される別の材料のストリップとすることもできる。後者の方式の実施形態、すなわち外側層が、隣接して位置するスリーブ材料と一体に形成される実施形態について、隣接して位置するスリーブ材料が主材料であるような一実施形態では、またやはりこのような実施形態では、ループ材料(すなわち、2層構造の伸展可能なガセットの外側層の材料)の弾性率及び厚さは、主材料の弾性率及び厚さに通常等しいことは認識されるであろう。そうでない場合、上記に既に述べたように、ループの材料(例えば2層構造のガセットの実施形態の外側層の材料)の弾性率にループ材料の厚さを乗じた積は、主材料の弾性率に主材料の厚さを乗じた積の少なくとも90%であることが好ましく、具体的には、ループの材料の弾性率にループ材料の厚さを乗じた積は、前記主材料の弾性率に主材料の厚さを乗じた積に等しいか又はそれよりも大きい。
図には示されていないが、図6及び7に示される代表的な圧迫装置が使用者の身体部分、具体的には手足(例えば使用者のふくらはぎを含む下腿)を覆う使用に供される場合、締結タブ(2)がアイレット(12)に通され、折り返されて、それ自体の上に締結されることは認識されるであろう。第1の側縁部(9)がこれによってアイレットに近づく方向、したがってスリーブ(1)の第2の側縁部(10)に近づく方向に引かれる。スリーブの2つの側縁部は互いに重なり合わないが、その背後に舌部(5)が中心に配置される開口部を画定することが好ましい。更に、図6及び7に示される圧迫装置を適用する際、スリーブ(1)は使用者の身体部分、具体的には手足の周囲に配置され、締結タブ(2)のそれぞれがその対向するアイレット(12)に通され、それ自体の上に折り返されて引っ張られることによって、スリーブの第1の側縁部(9)がアイレット(12)の方向に引がれ、これにより、スリーブが使用者の身体部分、具体的には手足の周囲に締め付けられ、その際、タブは、伸展可能なガセットのループが完全に平らに潰れるまで引っ張られる。ループが消失した時点で、締結タブが締結されることにより、スリーブ(及びそれにともなって圧迫装置)が使用者の身体部分、具体的には手足の周囲に拘束される。
ガセットは、その非伸展状態におけるスリーブの横断方向に対する幅が、望ましくは少なくとも0.1cm、より望ましくは少なくとも0.5cmである。ガセットは、その非伸展状態におけるスリーブの横断方向に対する幅が、望ましくは最大で4cm、より望ましくは最大で3cmである。一実施形態では、ガセットは、その伸展状態において、ループがちょうど完全に平らに潰れる点におけるスリーブの横断方向に対する幅が、少なくとも1cmである。一実施形態では、ガセットは、その伸展状態において、ループがちょうど完全に平らに潰れる点におけるスリーブの横断方向に対する幅が、最大で8cm、具体的には最大で6cmである。
ガセットは、締結タブとアイレット(又は、アイレットの代わりにリングを有する実施形態ではリング)との間のスリーブの任意の場所に設けることができる。装置が適用される際のガセットのループ指示機構を見やすくするため、ガセットは、スリーブの中央部分に、又は第2の側部に、より適当にはアイレット(又は適用可能な場合にはリング)の近くのスリーブの中央部分に、又は中央部分に向かうアイレット(又は適用可能な場合にはリング)の近くの若しくはアイレットに隣接した第2の側部に好ましくは設けることができる。
図6及び7に示される代表的な実施形態に戻ると、ガセットはスリーブの中央部分(14)にあり、アイレット(12)の近く、したがってスリーブの第1の側縁領域(13)に取り付けられた締結タブ(2)から遠くに配置されていることが分かる。図には示されていないが、この代表的な圧迫装置(100)が使用者の身体部分、具体的には手足に使用される際、スリーブ(1)は、平面(P)内に位置する中心軸(A)を中心として配置され、ガセットは第3の軸(G)に沿って延び、ただし、中心軸(A)を含む前記平面(P)上へのこの第3の軸(G)の投射に関して、第3の軸(G)は中心軸(A)と平行又はほぼ平行に整列することは認識されるであろう。代替的な実施形態では、ガセットは、上記の第3の軸(G)が中心軸に対して最大25°以下の鋭角(β)をなして傾斜するように、構成及び配置することができる。
図8及び9に示される代表的な圧迫装置は、伸展可能なガセット(11)が、圧迫装置(100)が使用者の身体部分、具体的には手足に使用される際に第3の軸(g)に沿って延び、ただし、中心軸(A)を含む前記平面(P)上へのこの第3の軸(G)の投射に関して、第3の軸(G)は中心軸(A)に対して鋭角(β)をなして傾斜するように配置されている実施形態の一例である。詳細には、図8及び9に示される代表的な圧迫装置は、アイレットの代わりに、スリーブの上縁部(7)と下縁部(8)との間に連続して複数のリング(16)を有するスリーブ(1)を有している。各リングは、スリーブ(1)とリング(16)との間に延びるストラップ(17)によって固定的に好ましく取り付けられている。この代表的な装置のリングは、スリーブの第2の側縁部(10)に沿って配置され、前記縁部から離間して、第2の側縁領域(15)から離れて配置されており、具体的には、スリーブの第2の側縁部(10)に近い各リングの側縁部(39)が、スリーブの第2の側縁部から離間している。一実施形態では、その間隔は、最大で4cm、より好ましくは最大で3cmの距離に相当する。または、リングは、第2の側縁部に沿って(ただしやはり第2の側縁領域(15)からは離れて)配置されてもよく、具体的には、スリーブの第2の側縁部(10)に近い各リングの側縁部(39)が、スリーブの第2の側縁部に隣接して配置されてもよい。図9より、この代表的な実施形態では、リング/ストラップはスリーブの第2の側縁領域(15)に取り付けられ、スリーブの領域(15)に補強材(32)が設けられていることが分かる。この代表的な実施形態は、締結タブ(2)及び舌部(5)を有しており、いずれの要素も先に上記に述べたように構成及び配置されている。伸展可能なガセット(11)に関して、図9より、この代表的な実施形態では、ガセットは、スリーブに、具体的にはその中央領域(14)に嵌め込み要素として設けられていることが認識される。更に、図9の説明図を参照すると、スリーブは2つの個別の部分(1a及び1b)からなり、ガセット(11)は外側の材料層(18)と内側の材料層(19)とを含み、内側の材料層は外側の材料層の内側表面に接着され、内側層の上に外側層の材料のループ(20)が与えられるように構成及び配置され、これによりガセットを2個のスリーブ部分(1a、1b)のそれぞれの内側表面(4)に接着することで、2個のスリーブ部分が架橋されてループ(20)が外側に面した完全なスリーブが与えられることが分かる。図9より認識されるように、2個のスリーブ部分(1a、1b)のそれぞれは、スリーブの中央部分の大部分が主材料からなるように(すなわち、嵌め込みガセットを除くスリーブの中央部分が主材料で形成されるように)、主材料(30)を含んでいる。
図8の説明図を参照すると、この代表的な実施形態のガセットは、例えば第2の側縁(10)に対して傾斜していることが分かる。更に、使用者の下腿に使用されている図8及び9に示される代表的な圧迫装置(100)の正面斜視図を示す図10aを参照すると、スリーブ(1)は中心軸(A)を中心として配置され、ガセット(11)は第3の軸(G)に沿って縦に延びていることが認識される。中心軸(A)を含む平面(P)上へのこの軸(G)の投射を示す図10bを参照すると、中心軸(A)を含む前記平面(P)上への第3の軸(G)の投射に関して、第3の軸(G)は中心軸に対して約12°の鋭角(β)をなして傾斜していることが認識される。図10aに戻ると、圧迫装置(100)の使用時には、ガセット(11)は横断方向に伸展し、ループは平らに潰れることも分かる。図10aに示唆されるように、装置が適切に適用されている場合には、ガセットは、ループが完全に平らに潰れるように(すなわち消失するように)伸展する。図10a及び10bよりやはり認識される点として、代表的な装置が使用者の手足(例えば下腿)に使用されている場合、複数のリングは第2の軸(R)に沿って延び、ただし、中心軸(A)を含む前記平面(P)上への第2の軸(R)の投射に関して、この第2の軸(R)は中心軸に対して平行に整列するか又はほぼ平行に整列している。
図11及び12に示される代表的な圧迫装置は、図8及び9に示される代表的な実施形態の変形例の1つであり、以下の2つの点で異なっている。第1の点は、ガセット(11)が嵌め込み要素として設けられておらず、ガセット(11)の外側層(18)がスリーブ(1)の隣接して位置する材料と、この特定の実施形態では、スリーブの主材料と一体に形成されており、ガセットの内側層(19)はスリーブの内側表面(4)に接着された別の材料のストリップとなっている点である。第2の点は、圧迫装置(100)が使用者の身体部分、具体的には手足に使用される際に第3の軸(g)に沿って延びるようにガセット(11)が縦に延び、ただし、中心軸(A)を含む前記平面(P)上へのこの第3の軸(G)の投射に関して、第3の軸(G)は中心軸(A)に対して平行又はほぼ平行である点である。
本明細書に示される代表的な実施形態では具体的には示されていないが、本明細書に述べられる圧迫装置は、例えば、スリーブから延出する、具体的にはスリーブの下縁部の適当な部分から延出する足部などの他の構造的要素を有するように構成することもできる。このような足部は、スターラップ(stir-up)の形態で構成及び配置してもよく、又は、このような足部は足をより広範囲に覆うように構成することもできる。更に、スリーブ及びこのような足部を、爪先側が閉じるか若しくは開いた、かつ/又は、踵側が閉じるか若しくは開いたブーツ型の圧迫装置を与えるように、構成及び配置することもできる。このような足部はスリーブと一体に形成して、又は、ボタン、機械的締結要素などの適当な締結手段によってスリーブに取り付けることができる別の構成部品として与えることができる。圧迫装置は、周方向のサイズの変更を助けるためのブラダー又はゲルインサートを有してもよい。これに関して、例えばスリーブにこのようなインサート用の二重壁又は内部ポケットを設けることにより、このようなインサートを必要又は所望に応じて挿入し、かつ/又は取り出すことができる。
以下の実施例は、本発明の実施について更に説明するものである。これらの実施例は、付属の特許請求の範囲において定義される本発明を限定することを目的としたものではない。
試験方法
伸長率及び回復伸長率の試験方法
伸長率及び回復伸長率を、BS EN 14704−1:2005「布地の弾性の測定第1部:ストリップ試験:方法A、編布」(「Determination of the elasticity of fabrics,−Part 1:Strip tests」:Method A, Knitted Fabrics)(特にセクション8.2.2及びセクション9.2.1を参照)に基づいた測定法により、与えられた方法に以下の改変を行い、かつ/又は以下の条件で測定した。
(i)ストリップ試験の試料は、測定する方向にその長さが平行となるように切断した。すなわち、ストリップを、試料の長さが、スリーブの横断/周方向となる材料の方向(前記横断方向における測定用)又はスリーブの長手方向となる材料の方向(前記長手方向における測定用)のいずれかに平行となるように切断した。
(ii)試料のサイズは長さ250mm及び幅5cmとした(8.2.2.1.1を参照)。
(ii)ゲージ長さは70mmに設定した(9.2.1.1を参照)。
(iii)延伸速度は500mm/分に設定した(セクション9.2.1.2の記載に従う)。
(iv)必要サイクリング限界は、上記のゲージ長さ及び10N/cm幅の固定荷重(与えられた試料の幅では50Nに相当)に設定した(サブセクション9.2.1.3を参照)。
(vi)最初のサイクル及び最後の(第5の)サイクルでは、試験装置を10N/cm幅に1分間保持されるように設定した(9.3の注2を参照)。
(vii)回復時間は30分間とした(9.3の注3を参照)。
(vii)試験試料は、50%RH及び20℃で24時間、予備調整した。
(viii)試験試料の数は3個とし、相加平均を報告した。
以下の結果を得た。(a)伸長率(S)(%)=[(最終サイクルにおける最大の力での伸び(mm)−初期の長さ)/初期の長さ]×100;(b)回復伸長率(D)(%)=(100−非回復伸長率(%));非回復伸長率(C)(%)=[(Q−P)/P]×100(ただし、Qは、第5のサイクル後、指定された保持及び回復時間の後の適用された基準マーク間の距離(mm)であり、Pは、基準マーク間の初期の距離(mm)である);(c)時間による伸長率増加率(%)=[(指定された保持時間後の最終サイクルでの伸長率−指定された保持時間の前の最終サイクルでの伸長率(すなわちS))/指定された保持時間の前の最終サイクルでの伸長率]×100。
張力の試験方法
張力を、BS EN 14704−1:2005「布地の弾性の測定第1部:ストリップ試験」:方法A、編布」(「Determination of the elasticity of fabrics,−Part 1:Strip tests」:Method A,Knitted Fabrics)(特にセクション8.2.2及びセクション9.2.1を参照)に基づいた測定法により、与えられた方法に以下の改変を行い、かつ/又は以下の条件で測定した。
(i)ストリップ試験の試料は、測定する方向にその長さが平行となるように切断した。すなわち、ストリップを、試料の長さが、スリーブの横断/周方向となる材料の方向(前記横断方向における測定用)又はスリーブの長手方向となる材料の方向(前記長手方向における測定用)のいずれかに平行となるように切断した。
(ii)試料のサイズは長さ100mm及び幅2.5cmとした(8.2.2.1.1を参照)。
(ii)ゲージ長さは70mmに設定した(9.2.1.1を参照)。
(iii)延伸速度は500mm/分に設定した(セクション9.2.1.2の記載に従う)。
(iv)必要サイクリング限界は、上記のゲージ長さ及び30%の固定伸長率に設定した(サブセクション9.2.1.3を参照)。
(v)サイクリング及び30%の固定伸長率まで伸長する間、伸長率10%、15%、20%及び25%で測定された力を、伸長率30%で測定された力とともに記録した。
(vi)最後の(第5の)サイクルでは、試験装置を最大伸長率(伸長率30%)に1分間保持した(9.3の注2を参照)。
(vii)試験試料は、50%RH及び20℃で24時間、予備調整した。
(viii)試験試料の数は3個とし、相加平均を報告した。
以下の結果を得た。(a)伸長率30%における張力は、最終サイクルにおいて伸長率30%で記録された最大の力を試料の幅サイズ(すなわち2.5cm)で割ったものであり、(b)伸長率10%、15%、20%及び25%における張力は、最終サイクルにおいて伸長率10%、15%、20%及び25%で記録された力を試料の幅サイズ(すなわち2.5cm)で割ったものであり、(c)第1の伸長率(%)から第2の伸長率(%)までの張力の差分商=[(第2の伸長率(%)における張力−第1の伸長率(%)における張力)/(第2の伸長率(%)−第1の伸長率(%))]である。
水蒸気透過率の試験方法
布地の水蒸気透過率を、試験方法DIN EN ISO 15106−第1部:2005「水蒸気透過率の測定第1部、湿度検出センサー法」(Determination of Water Vapour Transmission Rate - Part 1 Humidity Detection Densor Method)」に従い、与えられた方法で以下のパラメータ、条件を用い、以下の改変を行って測定した。
(i)38℃;水蒸気差90%;相対湿度(上側チャンバ)10%、相対湿度(下側チャンバ)100%(表1;セクション8のパラメータ群2を参照)。
(ii)基準試料Core Tex、5000g/(m・24h)、ロット番号071808;16.11.2009。
(iii)直径10cmの円形拡散領域。
(iv)試験試料の数は3個とした(試料は、直径30mmの切断円を有するダイで打ち抜き、アルミニウムバリアフィルムは、直径10mmの切断円を有するダイで切り抜き、エム・アール・エス・ザイッター社(MRS Seitter GmbH)より販売されるバージョンMRS 0225;ロット番号100604の試料カードを用いた)。
(v)試験試料は、試験に先立って50% RH及び23℃で24時間、予備調整した。
(vi)ジントロニック社(Gintronic AG)(スイス、ルティ、CH−8630)より販売されるEasyperm WVPT 650Mを測定装置として使用した。
水蒸気透過速度はg/(m・24h)で報告した。
曲げ長さ及び曲げ剛性の試験方法
布地の曲げ長さ及び曲げ剛性を、試験方法ISO 9073−7第1版1995−12−15「織物−不織布の試験方法第7部:曲げ長さの測定§布地の剛性の標準的試験方法」(「Textiles - Test methods for nonwovens Part 7:Determination of bending length」§ Standard Test Method for Stiffness of Fabrics)に従い、以下のパラメータ及び条件で測定した。
(i)試料は1インチ×8インチ(25.4mm×203.2mm)のものとした。
(ii)試料は21℃及び65% RHで24時間予備調整してから試験した。
(iii)各試験(縦及び横)方向について3個の試料を試験し(MDはスリーブの長手方向に対応し、CDはスリーブの横断方向に対応する)、平均値を報告した。
(iv)試験は、M003B Shirley剛性試験装置を使用して行った。
各試験方向について単位cmで測定した曲げ長さ(C)は、オーバーハングの長さを2で割ったものに等しく、単位mN・cmで測定した、単位幅あたりの曲げ剛性(G)は、式G=m×C×10−3(ここで、mは、単位面積あたりの試験片の質量(g/m)であり、Cは曲げ長さ(cm)である)を用いて計算した。
材料
M1:以下の特性を有する、ゲーリング・テキスタイルズ社(Gehring Textiles Inc.)(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)よりSHR 700/3 D3 D/0 7208810の商品名で販売される経編されたスペーサー:
坪量288g/m、厚さ2.3mmの100%ポリエステル;
約200μmの糸直径及び約15μmのシングルフィラメントの直径を有するマルチフィラメント糸で形成された外側層、及び約65μmの直径を有するモノフィラメント糸で形成されたスペーサー層;及び
図15a〜eの走査電子顕微鏡及び光学顕微鏡の画像に示されるような編み構造。
使用時には、面1(すなわち図15aに示される面)が装置の内部に向かって用いられ、面2(すなわち図15b及びcに示される面)が装置の外部に向かって用いられた。
M2:以下の特性を有する、ミュラー・テキスタイル社(Muller Textil)(ドイツ、ヴィール、51674)より3 Mesh 5992の商品名で販売される経編されたスペーサー:
坪量380g/m、厚さ約2.6mmの100%ポリエステル;
マルチフィラメント糸で形成された外側層と直径約65μmのモノフィラメント糸で形成されたスペーサー層;
第1の外側層と第2の外側層のマルチフィラメント糸は異なっており、一方の面(面1)では、糸の直径は約400μm、シングルフィラメントは約10μm〜約22μmの範囲の直径を有し、その大部分は約16μm〜約19μmの範囲にあり、他方の面(面2)では、糸の直径は約250μm、シングルフィラメントは約10μm〜約22μmの範囲の直径を有する不規則な形状のものであり、その大部分は約16μm〜約19μmの範囲にある;及び
図16a〜dの走査電子顕微鏡及び光学顕微鏡の画像に示されるような編み構造。
使用時には、面1(すなわち図15aに示される面)が装置の内部に向かって用いられ、面2(すなわち図16bに示される面)が装置の外部に向かって用いられた。
CM1:サーケイド・メディカル・プロダクツ社(Circaid Medical Products)(米国、カリフォルニア州、サンディエゴ、92123)よりJUXTACURESの商品名で販売される圧迫製品の布地(製品は2012年に購入);
CM2:ファロー・メディカル社(FarrowMed, LLC)(米国、テキサス州、77803)よりFARROWWRAP Trim−to−Fit strongの商品名で販売される圧迫製品の布地(製品は2012年に購入):
CM3:スリー・エム・フトゥーロ社(3M Futuro)よりReversible Splint Wristの商品名で販売される手首用副木製品(「Handgelenkschiene」製品番号47855)。厚さ3.1mm及び坪量600g/mのラバーライト社(Rubberlite)(米国、ウェストバージニア州、ハンティントン、25703)より販売されるポリエステル編布/ポリウレタンフォーム/ポリエステル編布の積層体:RP−M−767/0.075インチのRubberlite S0702フォーム/RF−M−2877ポリエステル編布RP−M−767及びRF−M−2877は、グリーン・テキスタイルズ社(Green Textiles)(米国、サウスカロライナ州、スパータンバーグ、29301−4929)製のもの。
材料の性質についての試験結果
最終サイクルで測定された伸長率(%)に対する張力の結果を図17にプロットする。以下の表は、第1の伸長率から第2の伸長率までの差分商を与えるものである。
圧迫装置による試験
人工脚を使用した試験方法
足首(中心)と膝の下端との間の長さ35cm、足首のすぐ上の外周24cm、及びふくらはぎ部分の外周35.5cm(測定位置における)のプラスチックで形成された非圧縮性の人工脚を使用して、圧迫装置を試験した。人工脚と圧迫装置との間に配置された膨張式エアブラダーを使用して、足体積の膨張、例えば、人が仰臥位/安静姿勢から立った姿勢に動く場合の通常の体積の膨張をシミュレートした。膨らませる間及び空気を抜く間のブラダーの均一な膨張及び収縮を助けるため、最初に人工脚を長さ35cmの白色の編まれたポリエステルメリヤス地(3M Stockinet 7.6cm×22.8m(MS03;70−2004−7301−8))で覆った。試験の間、メリヤス地と圧迫装置との間にブラダーが位置するように、ブラダーをメリヤス地に固定した(下記参照)。ティー・ティー・メディトレード社(TT MediTrade ApS)(デンマーク、Soleddet 16,4180 Soro)より入手したKikuhime包帯下加圧装置のセンサーに付属している直径110mmの円形パウチを、膨張式ブラダーとして機能するように取り付けた。ブラダーの縁を、2本の長さ4cmの3M Microporeテープのストリップを用いて人工脚の前面(脛骨)のメリヤス地に固定し、人工脚の外周が355mmとなる位置でブラダーを中心に配置した。直径約50mmのマイクロラブ・エレットロニカ社(MicroLab Elettronica)(イタリア)より入手したPico Press圧力センサーを、膨張式ブラダーと同じ脚の高さのふくらはぎ部分のメリヤス地に同様に固定した。センサー及びブラダーのチューブを人工脚の膝領域にまで延ばし、やはり3M Microporeテープを用いて固定した。バルブを介して膨張式ブラダーをベローズに接続した。センサーは、マイクロラブ・エレットロニカ社(MicroLab Elettronica Sas)(イタリア、Roncaglia di Ponte San Nicolo(PD))より入手したPico Press圧力測定ユニットと接続した。
試験した圧迫装置において、装置の外側表面にペンでマークを2個つけ、装置が人工脚に装着される際、2個のマークがブラダー及びセンサーの中心を通る外周線と一致する高さとなるようにした。例えば、図13及び14を参照して下記により詳細に述べる、図1に示されるものと似た設計を有する試験した圧迫装置と関連して、この位置で、ブラダーは、図13においてマークM’及びM”、並びに線Wと揃った高さを中心として配置される。マーク間の距離は少なくとも12cm(非膨張状態で)とし、両方のマークの間に主圧迫材料のみが位置するようにマークが主圧迫材料上となるように、両方のマークを配置した。更に、マークは、閉鎖システム、補強材、又は主材料の他のいずれの付属要素とも重ならないように配置した。
すべての材料及び装置は、測定前24時間以内及び測定の間、周囲条件(23℃±2℃、相対湿度50%±10%)に曝露した。
仰臥位/安静姿勢における圧力
膨張式ブラダーから空気を抜いて空にし、試験する圧迫装置を人工脚に取り付けてから閉じて締め付けることによって、約42mmHg(+/−3mmHg)(5.6kPa (+/−0.4kPa)の圧力を得た(Pico Press装置により測定)。正確な圧力を記録し、「安静状態での圧力」とした。人工脚は、それ自体の重さが、対象となる位置における圧力分布に影響しないように位置決めした(すなわち、例えば直立姿勢で横にならない)。
定常圧力
この後、センサー及び脱気された/空のブラダーが取り付けられた位置における圧迫装置の周囲の外周を、測定テープによって測定した。次いでブラダーのバルブを開き、外周が1cm(±0.1cm)だけ大きくなるまでブラダーに空気を充填し、最後にブラダーのバルブを閉じた。圧力を再度測定し、「定常圧力」として記録した。
延伸状態での基準距離
試験した圧迫装置の外側表面上の2個のマーク間の最も短い横断方向/周方向の距離を、測定テープを用いて±1mmの精度で測定し、「延伸状態での基準距離」とした。
この後、バルブを開いてブラダーの空気を抜いた。次いで、この手順を10分以内に繰り返した。上記の値(安静姿勢での圧力、定常圧力、及び延伸状態での基準圧力)を再び測定し、記録した。記録した値は、これら2つの測定値の平均である。
非延伸状態での基準距離
この後、圧迫装置を人工脚から外し、30分間の待ち時間の後、マーク間の最も短い横断方向/周方向の距離を再び測定し、「非延伸状態での基準距離」として記録した。
「圧力差」は、「定常圧力」と「安静状態での圧力」との差であり、装置の延伸抵抗の尺度である。「装置延伸率(%)」の値は、(延伸状態での基準距離の値−非延伸状態での基準距離の値)/(非延伸状態での基準距離の値)×100である。(注:平面に展開された装置におけるマークM’とM”との間の最短距離は直線である。)装置が装着された際、それに沿って同じマーク間の最短距離が測定される線(装置上にマークすることができる)は、上記に述べた直線と正確には一致しない場合もある。これは、計算される装置延伸率(%)に所定の、しかしわずかな量の不正確性を生じ得るが、試験したすべての装置は同じ方法で測定したことから、これは無視することができる。
試験した圧迫装置
S1:図13及び14に示される試作品設計に基づいた、主材料として材料M1を使用した以下に述べる圧迫装置。
CS1:サーケイド・メディカル・プロダクツ社(Circaid Medical Products)(米国、カリフォルニア州、サンディエゴ、92123)よりJUXTACURESの商品名で販売される圧迫製品(製品は2012年に購入)。装置は、製造者の指示に従ってしたがって、使用した人工脚に適合するように調整した。国際公開第2011/066237号の図1を参照し、上縁が36cmの位置、下縁が24cmの位置に位置するようにして脊柱の湾曲が配置されるように本体部分に脊柱部分を取り付け、その後、本体部分の余分な材料を切り取った。
CS2:ファロー・メディカル社(FarrowMed, LLC)(米国、テキサス州、77803)よりFARROWWRAP Trim−to−Fit strongの商品名で販売される圧迫製品(ミディアムサイズ)(製品は2012年に購入):米国特許出願公開第2005/0209545号を参照すると、この製品は、その中央において中心のバンドに沿って固定された一連の重なり合うストラップ(高さ10cm)で構成されている。装着時には、ストラップ同士は長手方向に約50%重なり合い、各ストラップの重なり合い部分において2層の材料を与える。更に、外周に沿ってストラップが重なり合い、固定されることにより、更なる材料の重なり合いが生じ、したがって部分によって、3層、更には4層の重なり合いを有する。下記に述べる試験では、ストラップが4本の製品を使用し、各ストラップの横断方向の全体の長さは、それぞれ46cm、45cm、41cm及び32cmであった(最も短いストラップが足首の近くに、最も長いストラップが膝の近くに配置される)。
CS3:図13及び14に示される試作品設計に基づいた、主材料として材料CM3を使用した以下に述べる基準圧迫装置。
S1及び基準CS3の試作品設計
S1及びCS3を、唯一の相違点が2つの試作品の主材料となるように、図13及び14に示されるのと同様の設計に従って作製した。すなわち、S1では主材料をM1とし、CS3では主材料をCM3とし、閉鎖システム及び他のすべての要素は同じとした。図13及び14を参照し、以下の寸法及び材料を使用した。
上記に述べたように、スリーブ(図13及び14の1)は、材料M1又はCM3で形成されたものである。
舌部(図13及び14の5)は、以下の4つの層(内側から外側に)で構成された、ラバーライト社(Rubberlite)(米国、ウェストバージニア州、ハンティントン、25703)より、VISCO TRI−VISCO(PUフォーム3921130000)の商品名で販売、入手されるフォーム含有積層材料で形成されたものとした。すなわち、a)グリーン・テキスタイル・アソシエーション社(Green Textile Association)よりStyle P−J−0035 401の商品名で販売される黒のポリエステルジャージー布地;b)ラバーライト社(Rubberlite)より、HYPUR−CEL T0812の商品名で販売されるポリウレタンフォーム(厚さ1.6mm);c)ラバーライト社(Rubberlite)より、VISCO−CEL V0575の商品名で販売されるポリウレタンフォーム(厚さ2.4mm);及びd)グリーン・テキスタイル・アソシエーション社(Green Textile Association)よりSR−4816の商品名で販売されるシルバーのポリエステルジャージー布地。上記の各層をウレタン硬化性ホットメルトにより貼り合わせた。舌部を、その側縁の一方に沿って、第2の側部領域のスリーブの内側表面に縫い付けにより取付けた。
補強材(図13及び14の32)は、スリー・エム社(3M)よりSCOTCHCAST 72362の商品名で販売される厚さ1.6mmの熱可塑性ダクト材料とし、補強材を覆う材料(図13及び14の32a)は、スエード状の100%コットンの布地とした。
締結ストリップ(図13及び14の2)は、ベルクロ・ユー・エス・エー社(Velcro USA Incorporated)よりVELCRO Loop 1000の商品名で販売される適当なループ材料のストリップ(図13及び14の22及び23)を、ベルクロ・ユー・エス・エー社(Velcro USA Incorporated)よりVELCRO Hook 88の商品名で販売される適当なフック材料のストリップ(図13及び14の24)と互いに縫い付けることによって作製した。締結ストリップを、スリーブの第1の側部領域に縫い付けにより取り付けた。
楕円形リング(図13及び14の16)は、図13及び14に示されるように、ステンレス鋼製、リングワイアの直径2.5mm、内側の幅6.9mm、内側の高さ52mm、上下の内径3mmのものとした。リングは、前記ループ材料で形成されたストリップ(図13及び14の17)を介して、100%ポリエステル材料の細長いストリップ(図13及び14の17a)に縫い付けにより取り付け、次いで細長いストリップを、リングストラップが補強材の上かつ補強材に沿って位置するように第2の側部領域のスリーブの外側表面に縫い付けにより取り付けた。
糸:40−PermaCore(アメリカン・アンド・エファード社)(A&E)(American & Efird LLC)(米国、ノースカロライナ州、マウントホーリー)を関連する構成要素を互いに縫い付けるために使用した。
装置S1及びCS3が人工脚に装着され、閉じられたが、まだ締め付けられていない時点では、図13でWで示される線に沿った周方向の主材料の幅は、同じ高さにおける装置の全体の外周と比較して約60%であった。上記に述べたように、人工脚で試験する際、センサー及びブラダーを、M’、M”及びWに一致した高さに配置する。締結ストリップ、リングストラップ、補強材、及び舌部が固定的に取り付けられるスリーブの領域(すなわち、第1及び第2の側縁領域)は、非延伸性であるか又はほぼ非延伸性であることは認識されるであろう。装置が使用時にない場合、スリーブの中央領域、すなわち、締結タブをスリーブと連結する長手方向の内側シーム(図14の29)と、舌部及びリングストラップをスリーブと連結するシーム(図14の31)との間の領域は、スリーブの全面積の約54%の面積を有していた。第1及び第2の側部領域の面積比率(%)はそれぞれ約33%及び13%であった。
人工脚での試験の結果
測定された圧力を参照すると、圧迫装置S1は、他の試験した装置と比較して大幅に高い圧力差を示していることが分かる。具体的には、S1の圧力差の値は、基準装置CS3で測定された圧力差よりも4倍高くなっている。S1とCS3との相違が主材料のみである(すなわち、基準材料CM3に対してM1)ことを考慮すると、このことは、圧迫材料M1が圧迫療法における使用において特に有利であることを示している。更に、試験の結果は、10N/cm幅での伸長率(%)が低く、かつ伸長率20%〜伸長率25%における張力の差分商が高いこのような主材料の使用によって、有利な延伸抵抗性、したがって効果的な治療のための望ましく高い圧迫圧力がかかっていることを示すものである。
S1とCS1とを直接比較することは、これらの圧迫装置の構造設計が異なるという事実から比較的複雑である。更に、CS1では、センサー及びブラダーが位置付けられた高さにおいて、脚の外周の14%が非延伸性材料、すなわち非延伸性閉鎖システムで覆われているのに対して、残りの86%はCS1の圧迫材料で覆われているが、S1の主圧迫材料は同じ高さの60%を覆っている(すなわち図13のWに相当する高さにおいて)。したがって、CS1がCS1の圧縮材料によって86%ではなく60%しか覆っていなかったとすると、圧力差はそれに応じて約1.5倍高くなるであろう(すなわち約9mmHg(1kPa))。この値は、S1の圧力差よりも大幅に小さい(約3.5倍低い)。
同様に、S1とCS2とを直接比較することも、これらの圧迫装置の構造設計が異なる事実により、具体的には、ブラダー及びセンサーが位置付けられた高さにおいて、CS2のストラップ同士が重なり合い、少なくとも2つの層(この場合もやはり、各ストラップの端部は3層又は4層の重なり合い部分を形成する)を与えることにより比較的複雑である。更に、CS2では、センサー及びブラダーが位置付けられた高さにおいて、少なくとも2層のCS2の圧迫材料が、脚の外周の86%を覆っていた(すなわち、非延伸性のフック/ループ閉鎖システムが外周の14%を占める)。CS2が脚の外周の60%のみを単一層で覆っていたとすると、圧力差はほぼ同じか又は更にはわずかに低くなっていたであろう(すなわち約3mmHg(0.4kPa))(すなわち、外周の差のため、1.5倍高くなるが、2層ではなく1層によって覆われるために2倍低くなる)。
本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく本発明に様々な改変及び変更を行い得ることは当業者には明らかであろう。本発明は、本明細書に記載される例示的な実施形態及び実施例によって不要に限定されるものではなく、またこうした実施例及び実施形態はあくまで例として示されるものにすぎず、本発明の範囲は、本明細書に記載される「特許請求の範囲」によってのみ限定されるものとして理解されるべきである。

Claims (59)

  1. 使用者の身体部分に圧迫を加えるための圧迫装置であって、
    前記使用者の身体部分の一部を実質的に覆うためのスリーブを備え、
    前記スリーブが、外側表面、内側表面、上縁部、下縁部、及び2つの側縁部を有し、第1の側縁部から第2の側縁部にかけての横断方向において、前記スリーブが、第1の側部領域、中央領域、及び第2の側部領域を有し、前記スリーブの少なくとも前記中央領域が、少なくとも前記スリーブの横断方向における弾性として、10N/cm幅の荷重下で5%〜最大30%以下の前記横断方向における最大伸長率を有し、かつ、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商が0.6N/cm幅/伸長率(%)以上である材料(主材料)を含み、
    前記装置が解放可能な閉鎖システムを更に備え、使用時に前記閉鎖システムが閉鎖される際、前記スリーブが前記使用者の前記身体部分の周囲に拘束及び締め付けられるように、前記閉鎖システムが構成され、かつ前記スリーブに対して配置されている、圧迫装置。
  2. 前記伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商が、0.8N/cm幅/伸長率(%)以上、具体的には1.0N/cm幅/伸長率(%)以上、より具体的には1.2N/cm幅/伸長率(%)以上、最も具体的には1.4N/cm幅/伸長率(%)以上である、請求項1に記載の圧迫装置。
  3. 前記伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商が、12N/cm幅/伸長率(%)以下、具体的には10N/cm幅/伸長率(%)以下、より具体的には8N/cm幅/伸長率(%)以下、最も具体的には6N/cm幅/伸長率(%)以下である、請求項1又は請求項2に記載の圧迫装置。
  4. 前記主材料の前記横断方向の最大伸長率が、10N/cm幅の荷重下で6%以上、具体的には、10N/cm幅の荷重下で7%以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  5. 前記主材料の前記横断方向の最大伸長率が、10N/cm幅の荷重下で27%以下、具体的には、10N/cm幅の荷重下で25%以下、より具体的には、10N/cm幅の荷重下で23%以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  6. 前記主材料の伸長率15%〜伸長率20%における横断方向の張力の差分商が、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の70%以下、具体的には、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の55%以下、より具体的には、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の45%以下、最も具体的には、伸長率20%〜伸長率25%における横断方向の張力の差分商の35%以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  7. 前記主材料の伸長率25%〜伸長率30%における横断方向の張力の差分商が、1.2N/cm幅/伸長率(%)以上、具体的には1.8N/cm幅/伸長率(%)以上、より具体的には2.4N/cm幅/伸長率(%)以上、最も具体的には3.0N/cm幅/伸長率(%)以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  8. 前記主材料の伸長率25%〜伸長率30%における横断方向の張力の差分商が、24N/cm幅/伸長率(%)以下、具体的には20N/cm幅/伸長率(%)以下、より具体的には16N/cm幅/伸長率(%)以下、最も具体的には12N/cm幅/伸長率(%)以下である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  9. 前記主材料の横断方向の回復伸長率が、80%以上、具体的には85%以上、より具体的には90%以上、最も具体的には95%以上である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  10. 前記主材料の横断方向の伸長率増加率が、3.5%以下である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  11. 前記主材料の伸長率30%における横断方向の張力が、10N/cm幅以上、具体的には15N/cm幅以上、より具体的には20N/cm幅以上、最も具体的には25N/cm幅以上であり、かつ/又は、
    前記主材料の1分間の保持後の伸長率30%における横断方向の張力が、10N/cm幅以上、具体的には15N/cm幅以上、より具体的には20N/cm幅以上、最も具体的には25N/cm幅以上である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  12. 前記主材料の伸長率30%における横断方向の張力が、55N/cm幅以下、具体的には50N/cm幅以下、より具体的には45N/cm幅以下、最も具体的には、40N/cm幅/以下であり、
    かつ/又は、
    前記材料の1分間の保持後の伸長率30%における横断方向の張力が、55N/cm幅以下、具体的には50N/cm幅以下、より具体的には45N/cm幅以下、最も具体的には40N/cm幅以下である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  13. 前記主材料が、前記スリーブの長手方向に弾性を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  14. 前記主材料の伸長率30%における長手方向の張力に対する伸長率30%における横断方向の張力の比が、1.8超であり、具体的には2.0以上、より具体的には2.2以上であり、
    かつ/又は、
    前記主材料の1分間の保持後の伸長率30%における長手方向の張力に対する1分間の保持後の伸長率30%における横断方向の張力の比が、1.8超であり、具体的には2.0以上、より具体的には2.2以上である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  15. 前記主材料の内側表面から外側表面への水蒸気透過率が、2000g/(m・24時間)以上、具体的には2200g/(m・24時間)以上である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  16. 前記主材料が、繊維性布地、具体的には織布又は編布、より具体的にはスペーサー編布、最も具体的には経編されたスペーサー布地を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  17. 前記布地の坪量が、100g/m以上、具体的には150g/m以上、より具体的には200g/m以上、更により具体的には250g/m以上であり、かつ/又は、
    前記布地の厚さが、0.5mm以上、具体的には1.0mm以上、より具体的には1.4mm以上、更により具体的には1.8mm以上であり、かつ/又は、
    前記布地の厚さが、6.0mm以下、具体的には5.2mm以下、より具体的には4.4mm以下、更により具体的には3.6mm以下である、請求項16に記載の圧迫装置。
  18. 前記主材料の横断方向及び/又は長手方向の曲げ長さが、20cm以下、具体的には15cm以下、より具体的には10cm以下、最も具体的には5.0cm以下であり、かつ/又は、
    前記主材料の横断方向及び/又は長手方向の曲げ剛性が、150mN・cm以下、具体的には125mN・cm以下、より具体的には75mN・cm以下、最も具体的には35mN・cm以下である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  19. 前記中央領域の面積が、前記スリーブの全面積の少なくとも40%(具体的には少なくとも45%、より具体的には少なくとも50%)であり、かつ/又は、
    前記下縁部から前記上縁部までの前記スリーブの高さの2/3に相当する前記高さにおいて、前記スリーブの前記中央領域が、前記スリーブの横断方向に前記スリーブを横切って40%以上延びる、請求項1〜18のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  20. 前記スリーブの前記中央領域の全面積の少なくとも85%(具体的には少なくとも90%、より具体的には少なくとも95%)が、前記主材料で形成される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  21. 前記第1の側部領域及び前記第2の側部領域の10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率が、前記スリーブの前記中央領域の10N/cmの荷重下での横断方向の最大伸長率以下であり、かつ/又は、
    前記第1の側部領域及び前記第2の側部領域の10N/cmの荷重下での長手方向の最大伸長率が、前記スリーブの前記中央領域の10N/cmの荷重下での長手方向の最大伸長率以下である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  22. 前記身体部分が手足であり、前記スリーブが前記手足の少なくとも1つの主要筋を覆って延びるように、前記スリーブが前記手足の一部を覆うように構成及び配置され、前記主要筋が、以下の群、すなわち、前脛骨筋、ヒラメ筋、腓腹筋、大腿二頭筋、大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋、前脛骨筋、ヒラメ筋、腓腹筋、大腿直筋、大腿二頭筋、及び外側広筋から選択されるか、又は、
    前記身体部分が手足であり、前記スリーブが前記手足の少なくとも1つの主要筋を覆って延びるように、前記スリーブが前記手足の一部を覆うように構成及び配置され、前記主要筋が、以下の群、すなわち、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、長掌筋、腕橈骨筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、及び上腕筋から選択される、請求項1〜21のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  23. 前記スリーブ及び前記閉鎖システムが、使用時に、前記閉鎖システムの閉鎖に際して、前記スリーブの前記2つの側縁部同士が互いに引き寄せられるが、重なり合わないように構成及び配置される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  24. 前記装置が舌部を更に備え、前記舌部が、使用時に前記舌部が前記スリーブの前記第1及び第2の側縁部に隣接して概ね中心に配置され、かつ前記スリーブの前記第1及び第2の側縁部に沿って延びるように前記スリーブに対して構成及び配置され、これにより、前記舌部が、前記使用者と、前記スリーブの前記第1の側縁部と前記第2の側縁部との間に画定される開口部との間に位置し、かつ各前記第1及び第2の側縁領域の少なくとも一部の下に位置することになる、請求項1〜23のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  25. 前記舌部が、その幅及び長さにほぼわたって延びる1個の補強材又は縦に延びる1個以上の細長い補強材を有し、かつ/又は
    前記舌部が、発泡材、具体的には形状記憶発泡材、より具体的には高密度形状記憶発泡材を含む、請求項24に記載の圧迫装置。
  26. 前記舌部が、発泡材の層、具体的には厚さ0.5mm以上〜10mm以下の発泡材の層、より具体的には厚さ2mm以上〜6mm以下の発泡材の層を含む、請求項24又は25に記載の圧迫装置。
  27. 前記閉鎖システムが、前記スリーブの前記2つの側部領域の前記外側表面に設けられた複数の対向したひもガイドと、前記対向したガイド間を往復して延びるひもとを含む、請求項1〜26のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  28. 前記閉鎖システムが、前記ひもに張力を作用させることによって、前記対向したガイドを互いの方向に進めるように構成された少なくとも1つの回転可能な締め付け機構を含み、具体的には、前記少なくとも1つの回転可能な締め付け機構が少なくとも1つのガイドと一体に成形され、かつ/又は前記ひもが自由端を有しない、請求項27に記載の圧迫装置。
  29. 前記閉鎖システムが、機械的締め付け閉鎖システムを含む、請求項1〜26のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  30. 前記第1の側部領域及び/又は前記第2の側部領域に、それぞれが近位端部及び遠位端部を有する複数のタブが設けられ、前記近位端部が前記スリーブの前記第1の側縁領域及び/又は前記第2の側縁領域にそれぞれ解放可能又は固定的に取り付けられることにより、前記タブがそれぞれ前記第1の側縁部及び/又は前記第2の側縁部を横切って、前記スリーブのほぼ横断方向に、その遠位端部が前記スリーブの前記中央部分から遠くに位置するようにして延び、各タブが内側主表面を有し、前記タブの前記遠位端部の前記内側主表面が機械的締結システムの一部を含み、各タブに対向する前記第2の側縁領域及び/又は前記第1の側縁領域のそれぞれの少なくとも前記外側表面が、前記機械的締結システムの相補的部分を含む、請求項29に記載の圧迫装置。
  31. 前記タブが、前記側縁部を超えて外側に少なくとも2cm延び、かつ/又は、
    各タブが、少なくとも6cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    各タブが、最大で25cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    各タブが、少なくとも1cm、具体的には少なくとも2cm、より具体的には少なくとも3cmの前記スリーブの横断方向に対する高さを有し、かつ/又は、
    各締結タブが、最大で10cm、具体的には最大で8cm、より具体的には最大で6cmの前記スリーブの横断方向に対する高さを有する、請求項30に記載の圧迫装置。
  32. 前記タブの前記遠位端部の前記内側主表面に、フック、ステム、及び/又はカップ形状の締結要素が設けられ、各タブに対向する前記第2の側縁領域及び/又は前記第1の側縁領域の前記外側表面のそれぞれが、前記締結要素により係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられる、請求項30又は31に記載の圧迫装置。
  33. 前記各タブの前記近位端部の前記内側主表面に、フック、ステム、及び/又はカップ形状の締結要素(第2のタブ締結要素)が設けられ、前記スリーブの前記第1の側縁領域及び/又は前記第2の側縁領域の前記外側表面が、前記第2のタブ締結要素により係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられ、前記締結タブの前記近位端部の前記内側主表面が、前記スリーブの前記第1の側縁領域及び/又は前記第2の側縁領域の前記外側表面のそれぞれに解放可能に取り付けられる、請求項30〜32のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  34. 前記スリーブの前記第2の側縁領域に、前記スリーブの前記上縁部と前記下縁部との間に連続して複数のアイレット又は複数のリングが設けられ、前記装置が、複数のストリップ形状の機械的締結タブを更に備え、適用可能な場合、それぞれのアイレット又はリングに対して、内側タブ部分によって連結された近位端部と遠位端部とを有する1個のタブが設けられ、適用可能な場合、前記タブが、アイレット又はリングに対向して位置するとともに、その遠位端部が前記スリーブの前記中央部分から遠くに位置するようにして前記スリーブのほぼ横断方向に延びるように、前記近位端部が、前記スリーブの前記第1の側縁領域に解放可能又は固定的に取り付けられ、各タブが、前記スリーブの前記外側表面に向かって位置する内側主表面と、前記スリーブの前記外側表面から離れて位置する外側主表面とを有し、前記タブの前記遠位端部の前記外側主表面が、機械的締結システムの一部を含み、前記タブの前記近位端部の前記外側主表面が、前記機械的締結システムの相補的部分を含み、適用可能な場合、前記タブ及びアイレット又はリングが、適用可能な場合、使用時に、前記タブが前記アイレット又はリングに通され、次いでそれ自体の上に折り返されることにより、適用可能な場合、前記スリーブの前記第1の側縁部が前記アイレット又はリングの方向に引かれ、次いで前記スリーブが前記使用者の前記身体部分の周囲に締め付けられて拘束されるよう締結されるように、構成及び配置されている、請求項29に記載の圧迫装置。
  35. 前記締結タブが前記第1の側縁部を横切って延びるように、具体的には前記締結タブが前記側縁部を外側に少なくとも2cm超えて延びるように、前記締結タブが取り付けられ、
    各締結タブが、少なくとも6cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    各締結タブが、最大で25cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    各締結タブが、少なくとも1cm、具体的には少なくとも2cm、より具体的には少なくとも3cmの前記スリーブの横断方向に対する高さを有し、かつ/又は、
    各締結タブが、最大で10cm、具体的には最大で10cm、より具体的には最大で6cmの前記スリーブの横断方向に対する高さを有し、
    前記スリーブが、前記使用者の前記身体部分に使用される際、平面(P)内にある中心軸(A)を中心として配置され、適用可能な場合、前記複数のアイレット又はリングが第2の軸(R)に沿って延び、その場合、前記中心軸(A)を含む前記平面(P)上への前記第2の軸(R)の投射に関して、前記第2の軸(R)が前記中心軸に対して平行に整列するか又はほぼ平行に整列し、かつ/又は、
    適用可能な場合、前記複数のアイレット又はリングが、アイレット又はリングの間の間隙を含めて、前記上縁部から前記下縁部までの前記スリーブの高さの少なくとも70%に相当する前記高さにわたってそれぞれ延び、かつ/又は、
    適用可能な場合、アイレット及び各リングの間の間隙の前記高さが、0.1mm以上〜7cm以下、具体的には0.3mm以上〜3cm以下、より具体的には0.5mm〜2cmの範囲である、請求項34に記載の圧迫装置。
  36. 前記締結タブの前記内側タブ部分の前記外側主表面が、前記機械的締結システムの前記相補的部分を有する、請求項34又は35に記載の圧迫装置。
  37. 前記締結タブの前記遠位端部の前記外側主表面に、フック、ステム及び/又はカップ形状の締結要素(タブ締結要素)が設けられ、前記締結タブの前記近位端部の前記外側主表面が、前記締結要素によって係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられる、請求項34〜36のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  38. 前記締結タブの前記内側タブ部分の前記外側主表面が、前記締結要素によって係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられる、請求項37に記載の圧迫装置。
  39. 前記締結タブの前記近位端部の前記内側主表面に、フック、ステム、及び/又はカップ形状の締結要素(第2のタブ締結要素)が設けられ、前記スリーブの前記第1の側縁領域の前記外側表面が、前記第2のタブ締結要素により係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられ、前記締結タブの前記近位端部の前記内側主表面が、前記スリーブの前記第1の側縁領域の前記外側表面に解放可能に取り付けられる、請求項34〜38のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  40. 前記締結タブの前記遠位端部の前記外側主表面の前記タブ締結要素が第1のタブ締結要素であり、前記スリーブの前記第1の側縁領域の前記外側表面が、前記第1及び第2のタブ締結要素によって係合されるように適合された構造を有するか又はこうした構造が設けられる、請求項37又は38に従属する請求項39に記載の圧迫装置。
  41. 前記スリーブの前記第1の側縁領域が、トリミング可能である、請求項34〜40のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  42. 前記スリーブに前記一連のリングが設けられ、各リングが、前記スリーブと前記リングとの間で、前記スリーブのほぼ横断方向に延びるストラップにより解放可能又は固定的に取り付けられる、請求項34〜41のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  43. 前記リングが、前記スリーブの前記第2の側縁部に沿って、前記縁部に隣接して又は前記縁部から離間し、かつ前記第2の側縁部から遠くに配置され、かつ/又は、
    各ストラップが、少なくとも1cm、具体的には少なくとも2cm、より具体的には少なくとも3cmの前記スリーブの横断方向に対する高さを有し、かつ/又は、
    各ストラップが、最大で10cm、具体的には最大で8cm、より具体的には最大で6cmの前記スリーブの横断方向に対する高さを有し、かつ/又は、
    ストラップ間の間隙の前記高さが、0.3mm以上〜7cm以下、具体的には0.3mm以上〜3cm以下、より具体的には0.5mm〜2cmの範囲である、請求項42に記載の圧迫装置。
  44. 前記ストラップの少なくとも一部が少なくとも横断方向に伸展可能であり、前記伸展可能な部分が、少なくとも横断方向に弾性を有する材料を含むとともに、前記伸展可能な部分が非伸展状態にある場合には外側に隆起した材料のループが外面に形成され、使用時に前記スリーブの横断方向に張力がかかっている場合には前記伸展可能な部分が横断方向に伸展して前記ループが平らに潰れるように、構成及び配置されている、請求項42又は43に記載の圧迫装置。
  45. 前記ループ材料の弾性率に前記ループ材料の厚さを乗じた積が、前記主材料の弾性率に前記主材料の厚さを乗じた積の少なくとも90%であり、具体的には、前記ループ材料の弾性率に前記ループ材料の厚さを乗じた積が、前記主材料の弾性率に前記主材料の厚さを乗じた積に等しいか又はそれよりも大きい、請求項44に記載の圧迫装置。
  46. 前記ストラップの前記伸展可能な部分が、外側の材料層及び内側の材料層の2層を有し、各前記材料が少なくとも横断方向に弾性を有し、前記内側層の材料の弾性率に前記内側層の材料の厚さを乗じた積が、前記外側層の材料の弾性率に前記外側層の材料の厚さを乗じた積よりも小さく、前記外側層の材料が前記ループ材料であり、前記内側の材料層が前記外側の材料層に結合されることにより、前記伸展可能なストラップ部分が非伸展状態にある場合、前記内側層の上に前記外側層の材料のループが形成され、該ループは、使用時に前記ストラップの伸展可能な部分に横断方向の張力、したがって伸展がかかっている場合には平らに潰れることができる、請求項44又は45に記載の圧迫装置。
  47. 前記内側層の材料の弾性率に前記内側層の材料の厚さを乗じた積が、前記外側層の材料の弾性率に前記外側層の材料の厚さを乗じた積よりも少なくとも2倍、具体的には少なくとも4倍低い、請求項46に記載の圧迫装置。
  48. 前記ストラップの前記伸展可能な部分が、その非伸展状態において、少なくとも0.1cm、具体的には少なくとも0.5cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    前記ストラップの前記部分がその非伸展状態において、最大で4cm、具体的には最大で3cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    前記ストラップの前記伸展可能な部分が、その伸展状態における前記ループがちょうど完全に平らに潰れる点において、少なくとも1cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    前記ストラップの前記部分が、その伸展状態における前記ループがちょうど完全に平らに潰れる点において、最大で8cm、具体的には最大で6cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有する、請求項44〜47のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  49. 前記ストリップの前記部分が非伸展状態にある場合、前記リングが、前記スリーブの前記第2の側縁部に沿って、前記縁部に隣接するか又は前記縁部から離間して、かつ前記第2の側縁部分から遠くに配置され、具体的には、各リングが前記スリーブの前記第2の側縁部の近くに側縁部を有する場合、前記リングの前記側縁部が、前記スリーブの前記第2の側縁部に隣接して配置されるか又は前記第2の側縁部から最大で4cm、具体的には最大で3cmの距離だけ離間して配置される、請求項44〜48のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  50. 前記閉鎖システムがジッパーであり、前記第1の側縁部に前記ジッパーの半分が設けられ、前記第2の側縁部に前記ジッパーの相補的な半分が設けられる、請求項1〜26のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  51. 前記スリーブが、前記スリーブの前記上縁部と前記下縁部との間にほぼ縦に延びる細長い伸展可能なガセットを含み、前記ガセットが前記スリーブの少なくとも横断方向に伸展可能であり、前記伸展可能なガセットが、少なくとも横断方向に弾性を有する材料を含むとともに、前記伸展可能なガセットがその非伸展状態にある場合には外側に隆起した材料のループが外面に形成され、使用時に前記スリーブの横断方向に張力がかかっている場合には前記伸展可能なガセットが横断方向に伸展して、前記ループが平らに潰れるように、構成及び配置されている、請求項1〜50のいずれかに記載の圧迫装置。
  52. 前記ループ材料の弾性率に前記ループ材料の厚さを乗じた積が、前記主材料の弾性率に前記主材料の厚さを乗じた積の少なくとも90%であり、具体的には、前記ループ材料の弾性率に前記ループ材料の厚さを乗じた積が、前記主材料の弾性率に前記主材料の厚さを乗じた積に等しいか又はそれよりも大きい、請求項51に記載の圧迫装置。
  53. 前記ガセットが、前記スリーブの隣接して位置する材料と少なくとも部分的に一体に形成されるか、又は前記スリーブ内に嵌め込み要素として設けられる、請求項51又は52に記載の圧迫装置。
  54. 前記ガセットが、外側の材料層及び内側の材料層の2層を有し、各前記材料が少なくとも横断方向に弾性を有し、前記内側層の材料の弾性率に前記内側層の材料の厚さを乗じた積が、前記外側層の材料の弾性率に前記外側層の材料の厚さを乗じた積よりも小さく、前記外側層の材料が前記ループ材料であり、前記内側の材料層が前記外側の材料層に結合されることにより、前記ガセットがその非伸展状態にある場合、前記内側層の上に前記外側層の材料のループが形成され、該ループは、使用時に前記ガセットに横断方向の張力、したがって伸展がかかっている場合には平らに潰れることができる、請求項51〜53のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  55. 前記内側層の材料の弾性率に前記内側層の材料の厚さを乗じた積が、前記外側層の材料の弾性率に前記外側層の材料の厚さを乗じた積よりも少なくとも2倍、具体的には少なくとも4倍低い、請求項54に記載の圧迫装置。
  56. 前記ガセットの前記外側層が前記スリーブの隣接して位置する材料と一体に形成され、前記ガセットの前記内側層が、前記スリーブの前記内側表面に接着される別の材料のストリップとされるか、又は前記2層のガセットが前記スリーブ内に嵌め込み要素として設けられる、請求項54又は55に記載の圧迫装置。
  57. 前記ガセットが、その非伸展状態において、少なくとも0.1cm、具体的には少なくとも0.5cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    前記ガセットが、その非伸展状態において、最大で4cm、具体的には最大で3cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    前記ガセットが、その伸展状態における前記ループがちょうど完全に平らに潰れる点において、少なくとも1cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有し、かつ/又は、
    前記ガセットが、その伸展状態における前記ループがちょうど完全に平らに潰れる点において、最大で8cm、具体的には最大で6cmの前記スリーブの横断方向に対する幅を有する、請求項51〜56のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  58. 前記スリーブが、前記使用者の前記身体部分に使用される際、平面(P)内にある中心軸(A)を中心として配置され、前記ガセットが第3の軸(G)に沿って延び、その場合、前記中心軸(A)を含む前記平面(P)上への前記第3の軸(G)の投射に関して、前記第3の軸(G)は、前記中心軸に対して平行に整列するか、又は最大で25°以下の鋭角(β)をなして傾斜する、請求項51〜57のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  59. 前記ガセットが、前記上縁部から前記下縁部までの前記スリーブの高さの70%〜100%に相当する前記高さにわたって延び、具体的には、前記ガセットが前記スリーブの前記上縁部から前記下縁部にまで延びる、請求項51〜58のいずれか一項に記載の圧迫装置。
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