JP2016511653A5 - - Google Patents

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圧迫装置
本発明は、圧迫装置に関し、特にユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、若しくは頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)に圧迫を加えるための圧迫装置であって、身体部分(例えば、肢、胴体、頸部又は頭部)の浮腫並びに他の静脈及びリンパ管疾患、より特に、静脈下肢潰瘍及び肢のリンパ浮腫の治療及び/又は管理に用いるための圧迫装置に関する。
圧迫治療は、一般的に、血液又はリンパ液を心臓に戻す際の不十分な静脈又はリンパ液システムをサポートするために処方される。したがって、圧迫は、一般的に、浮腫並びに他の静脈及びリンパ管疾患(例えば、下肢静脈下肢潰瘍及び他の臨床状態例えばリンパ浮腫)の治療で用いるための標準的な治療であると考えられている。圧迫治療が持つ、静脈リンパ液環流に対する並びに慢性的な静脈(脚部)潰瘍の治療に対する明白な効果は、医学文献において資料で十分に裏付けされている。
圧迫包帯及びストッキングは、圧迫治療で用いる最も一般的な圧迫システムである。しかし、圧迫ストッキングは多くの場合に、所望の治療用圧迫圧力が得られない。
他の圧迫システムが提案されている。これらの多くを、肢の周りに巻き付けるべきスリーブ状の衣服とスリーブ状の衣服を肢の周りに固定する閉鎖メカニズム(例えば、ジッパー)とを含むように、包括的に説明することができる(例えば、米国特許第3,538,194号、同第5,653,244号、米国特許出願公開第2002/0062096号、同第2003/195449号、国際公開第2006/048619号を参照)。欧州特許第1974704号には、圧迫を身体部分に加えるための圧迫装置であって、身体部分の主部を実質的に覆うための主要部分と、身体部分の周りの周囲を完結させるための主要部分に取り付け可能な舌とを特徴とし、各縁部における主要部分には、舌に取り付け可能な締結手段が設けられ、特に、各縁部における主要部分にはジップファスナーの半片が設けられ、舌にはジップファスナーの多くの半片(主要部分上に設けられた半片と嵌合する)が設けられた、圧迫装置が開示されている。
ENCIRCLE Medical Device Linkedin Groupからは、2層の圧迫ストッキングであって、(クラス1及び2の)膝までの高さの外側ストッキングを、内側(クラスA)の膝までの高さのストッキングの最上部の上に着用する、圧迫ストッキングが販売されている。外側ストッキングは、ジッパーが最上部から下にほぼふくらはぎの中央まで延びており、ジッパーを開いて圧力を放出し、閉じてサポートを高めることができると説明されている。
ジッパーは、身体部分(例えば、肢)の周りに巻き付けるべきスリーブ状の衣服(以下では単に「スリーブ」と称される)を含む圧迫装置に対する閉鎖メカニズムとして魅力あるものであるが、このような圧迫システム(特に、高レベルの圧迫が得られるもの)には適していないことが分かっている。なぜならば、張力下で閉じることが非常に難しいか又は不可能でさえあるからである。
驚くべきことに、次のことが分かっている。すなわち、ジッパーを用いて開閉すべきスリーブに、少なくとも1つの伸張可能なガセットであって、そのガセットの長さに沿って延びる解放可能な閉鎖システム(例えば、二次のジッパー)が設けられたガゼットを設けて、解放可能な閉鎖システムが閉じているときに前記ガセットは伸張を阻止され、前記解放可能な閉鎖システムが開いているときに前記ガセットは解放可能な閉鎖システムの相補的な半片間で伸張できて、スリーブの幅が伸張できるようにすることによって、メインジッパーを閉じるのに必要な力、そして次に、圧迫装置(例えばスリーブ)を、ユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、若しくはそれらの一部及び/又は、該当する場合には、それらの組み合わせ(例えば頸部及び頭部の一部の組み合わせ))に適用するのに必要な力を著しく減少させることができる。
したがって、本発明の一態様では、ユーザの身体部分に圧迫を加えるための圧迫装置であって、ユーザの身体部分の一部を実質的に覆うためのスリーブを含み、スリーブは、上縁部、下縁部、及びその上縁部からその下縁部に延びる開口部を有し、前記開口部は2つの側縁部を有し、その第1の側縁部にはジッパーの半片が設けられ、その第2の側縁部には前記ジッパーの相補的半片が設けられ、スリーブは少なくとも1つの伸張可能なガセットを含み、そのガセットには前記ガセットの長さに沿って延びる解放可能な閉鎖システムが設けられ、前記ガセット及び解放可能な閉鎖システムは、前記解放可能な閉鎖システムが閉じているときに前記ガセットは伸張を阻止され、前記解放可能な閉鎖システムが開いているときに前記ガセットは解放可能な閉鎖システムの開いている部分間で伸張できて、スリーブの幅が伸張できるように構成及び配置されている、圧迫装置が提供される。
望ましくは、少なくとも1つの伸張可能なガセットは、スリーブの上縁部と下縁部との間で実質的に長さ方向に延びている。
本明細書で説明する圧迫装置(特にそのスリーブ)は、例えば、浮腫の治療及び/又は管理で使用するために、ユーザの肢の一部、胴体の一部、頸部の一部、頭部の一部、又は頸部及び頭部の組み合わせの一部を覆うのに特に適している。
圧迫装置をユーザの個々の身体部分(例えば、ユーザの肢又はユーザの胴体若しくは頸部)上で使用しているとき、スリーブは望ましくは、中心軸(A)の周りに配置され、前記中心軸は平面(P)内にある。このような実施形態では、圧迫装置をユーザの身体部分上で使用していて、ジッパー及び解放可能な閉鎖システムが閉じているとき、解放可能な閉鎖システムは、第2の軸(B)に沿って延び、中心軸(A)を含む前記平面(P)上への第2の軸の投影に関して、好ましくは、この第2の軸は、中心軸に対して、平行に位置合わせされているか、又は傾斜して最大45°の鋭角(β)を形成する。より好ましくは、この鋭角(β)は35°以下、更により好ましくは30°以下、また更により好ましくは25°以下、最も好ましくは20°以下であってよい。その代わりに又は加えて、このような実施形態(スリーブが望ましくは中心軸(A)の周りに配置され、前記中心軸は平面(P)内にある)の場合、圧迫装置をユーザの身体部分上で使用していて、ジッパー及び解放可能な閉鎖システムが閉じているとき、ジッパーは第3の軸(Z)に沿って延び、中心軸(A)を含む前記平面(P)上への第3の軸の投影に関して、好ましくは、この第3の軸は、中心軸に対して、平行に位置合わせされているか、又は傾斜して最大45°の鋭角(α)を形成する。より好ましくは、この鋭角(α)は35°以下、更により好ましくは30°以下、また更により好ましくは25°以下、最も好ましくは20°以下であってよい。前記解放可能な閉鎖システムが第2の軸(B)に沿って延び、ジッパーが第3の軸(Z)に沿って延びているこのような実施形態の場合、圧迫装置をユーザの身体部分上で使用していて、ジッパー及び解放可能な閉鎖システムが閉じているとき、好ましくは、第2の軸(B)と第3の軸(Z)とは互いに平行であるか、又は互いに対して傾斜して、第2の軸と第3の軸との間の理論上の交点で形成される角度が30°以下となっている。
当然のことながら、ユーザの頭部の一部又は頸部及び頭部の組み合わせの一部上で用いるための本明細書で説明する圧迫装置は、圧迫装置をユーザの個々の部分上で使用しているとき、スリーブが中心軸(A)の周りに配置されていなくてもよい。また、頸部及び頭部とともに使用するのに適した圧迫装置は、多くの場合に両方に対して使用され、すなわち、ユーザの頸部及び頭部の両方の一部をカバーするように構成されている。このような装置は、例えば、ぴったり合ったフードであって、頸部、顎先を覆い、頭部上を覆って顔を自由なままにしているフードのように構成されてよい。この場合、ジッパー及び解放可能な閉鎖システムを、頭部の最上部及び後部に沿って設けてよく、又は正面に沿って顎先/顎及び頸部正面まで設けてよい。このような実施形態の場合、望ましくは、ジッパー及び解放可能な閉鎖システムが沿って進む軸は、望ましくは、互いに平行であるか又は互いに実質的に平行である(すなわち、互いに対して傾斜して、軸間の理論上の交点で形成される角度が5°以下となっている)。
解放可能な閉鎖システムの半片がガセットの一方の長い側縁部に沿って延び、解放可能な閉鎖システムの第2の相補的半片がガセットの他方の長い側縁部に沿って延びるように、少なくとも1つのガセット及びその付随する解放可能な閉鎖システムを構成及び配置することが好ましいことが分かっている。
少なくとも1つのガセットは、実質的に矩形状(特にバンド形状)、三角形状、ダイヤモンド形状(特に細長いダイヤモンド形状)、カヌー形状、又はローボート形状であってよい。カヌー形状の意味は、ガセットが示す2つの長い弓そり側面が各端部で互いに接触して点を形成していることであると理解されたい。一方で、ローボート形状の意味は、ガセットが示す2つの長い弓そり側面が一端で互いに接触して点を形成しているが、弓そり側面の他端は横断側面によって結合されていることであると理解されたい。
優位に、圧迫装置スリーブは、使用中に、解放可能な閉鎖システムが開いているとき、前記ガセットが、解放可能な閉鎖システムが閉じているときにガセットが有する幅に加えて、最大50mm(具体的には最大35mm、より具体的には最大20mm)の幅まで伸張することができるように構成及び配置されている。
望ましくは、少なくとも1つのガセットは、少なくともスリーブの横断方向に弾力性を有する材料から作製されている。明瞭にする目的で、圧迫装置をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、若しくは頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)上に適用した後は、スリーブの横断方向は周方向でもあることを理解されたい。ASTM D4848−98(2012)及びBS EN 14704−1:2005によれば、弾力性とは、材料の特性であって、それによって材料がその本来のサイズ及び形状を、変形を起こす力を取り除いた直後に回復する傾向がある特性である。メインジッパーを閉じることに関して、次に圧迫装置(例えばスリーブ)をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、若しくは頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)に適用するのに必要な力に関して、ガセットの望ましい機能を更に促進するために、少なくとも1つのガセットは、好ましくは、前記横断方向に30%伸びたときに材料のmm幅あたり0.02N以上の張力(例えば、以下で詳細に説明するようにBS EN 14704−1:2005に従って測定した時)、好ましくは30%伸びたときに材料のmm幅あたり0.05N以上の張力を示す材料から作製されてよい。また、メインジッパーを閉じることに関して、次に圧迫装置(例えばスリーブ)をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、若しくは頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)に適用するのに必要な力に関して、ガセットの望ましい機能を更に促進するために、少なくとも1つのガセットは、好ましくは、前記横断方向に10%伸びたときに材料のmm幅あたり0.5N以下、好ましくは0.3N/mm以下の張力を示す材料から作製されてよい(例えば、以下で詳細に説明するようにBS EN 14704−1:2005に従って測定した時)。
少なくとも1つのガセットは、少なくともスリーブの横断方向に弾力性を有しない材料から作製されてよい。ここで、望ましくは、ガセット及びその付随する解放可能な閉鎖システムは、解放可能な閉鎖システムが閉じているときにガセットが解放可能な閉鎖システムの背後で折り重なり、解放可能な閉鎖システムが開いているときに前記ガセットが解放可能な閉鎖システムの開いている部分間で広がることができるように構成及び配置されている。
好ましくは、少なくとも1つのガセットが行き渡る高さは、スリーブの上縁部から下縁部までの高さの40%以上である(具体的には50%以上、より具体的には60%以上、最も具体的には70%以上である)。より好ましくは、これらの言及した範囲内において、少なくとも1つのガセットが行き渡る高さは、スリーブの上縁部から下縁部までの高さの100%以下であってよい。
使用上の便宜のために、望ましくは、スリーブを開閉するジッパー及び/又はガセットに付随する解放可能な閉鎖システムは、スリーブの外側からの作動に対してアクセス可能である。好ましくは、スリーブを開閉するジッパーは分離型ジッパーである。ジッパーが開いているとき、望ましくは、スリーブは、実質的に矩形、台形、又は不規則な形状である。ジッパーが閉じているとき、スリーブは、実質的に円柱形、バレル形、又は切頭円錐の形状である。
スリーブは、2つ以上の伸張可能なガセットであって、独自の解放可能な閉鎖システムがそれぞれに設けられているガセットを含んでいてよい。
優位に、ガセットに付随する解放可能な閉鎖システムは、ジッパー、特に非分離型ジッパーである。
用語「ジッパー」は、本明細書で用いる場合、機械的な閉鎖装置であって、2つのジッパーテープ半片を含み、それぞれに歯又は他の要素、例えば(例えば、雄及び/又は雌の)噛合い輪郭が設けられ、それぞれ、スライダーを用いることによって互いに噛み合うか又は互いから解放されて、閉じているか又は開いているジッパーチェーンを形成することができる、閉鎖装置を含む。歯のないジッパーの例としては、GOREから商品名LOCKOUTで販売される閉鎖システムが挙げられ、これには、二重チャンネルのポリマートラックと噛み合うスライダーが含まれる。
本発明の別の態様は、本明細書で説明した圧迫装置をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)上に適用する方法であって、
a)ジッパーを開き、少なくとも1つの伸張可能なガセットを、そのガゼットの解放可能な閉鎖システムを開くことによってスリーブを開く工程と、
b)スリーブをユーザの身体部分の周りに配置する工程と、
c)ジッパーを閉じる工程と、
d)解放可能な閉鎖システムを閉じる工程であって、スリーブが2つ以上のガセットを含む場合、解放可能な閉鎖システムを、場合に応じて、順次に又は同時に閉じる工程と、を含む、方法である。
上記の本発明の課題を解決するための手段は、本発明の開示されるそれぞれの実施形態又は本発明のすべての実施を説明することを目的としたものではない。以下の説明は、例示的な実施形態をより具体的に例示するものである。また更なる実施形態を、従属請求項に記載している。本出願の全体にわたる複数の箇所で、実施例の一覧によって指針が与えられており、それらの例は、個別に及び様々な組み合わせで使用されることができる。いずれの場合も、記載される列挙は、あくまで代表的な群としてのみの役割を果たすものであって、排他的な列挙として解釈するべきではない。
ここで、本発明について、添付図面に即して記載する。
本明細書で説明する本発明による圧迫装置の例示的な実施形態の平面図である。 図1に示す例示的な実施形態の断面図である。 ユーザの下肢上で使用中の、図1及び2に示す例示的な実施形態の斜視図である。 軸B及びZ(図3aに示す)の、中心軸A(やはり図3aに示す)を含む平面P上への投影を示す図である。 本明細書で説明する本発明による圧迫装置の第2の例示的な実施形態の平面図である。 図4の例示的な実施形態の断面図である。 ユーザの下肢上で使用中の、図4及び5に示す例示的な実施形態の斜視図である。 軸B及びZ(図6aに示す)の、中心軸A(やはり図6aに示す)を含む平面P上への投影を示す図である。 本明細書で説明する本発明による2つの更なる例示的な圧迫装置の平面図である。 本明細書で説明する本発明による2つの更なる典型的な圧迫装置の平面図である。 本明細書で説明する本発明による圧迫装置の更なる例示的な実施形態の平面図である。 図9に示す例示的な実施形態の断面図である。 本明細書で説明する本発明による圧迫装置の2つの更なる例示的な実施形態の平面図である。 本明細書で説明する本発明による圧迫装置の2つの更なる典型的な実施形態の平面図である。 ユーザの下肢上で使用中の、図12に示す例示的な実施形態の斜視図である。 軸B−1、B−2、及びZ(図13aに示す)の、中心軸A(やはり図13aに示す)を含む平面P上への投影を示す図である。 ユーザの肢に適用している間の、図11に示す例示的な圧迫装置の斜視図を示す一連の説明図である。 ユーザの肢に適用している間の、図11に示す例示的な圧迫装置の斜視図を示す一連の説明図である。 ユーザの肢に適用している間の、図11に示す例示的な圧迫装置の斜視図を示す一連の説明図である。 ユーザの肢に適用している間の、図11に示す例示的な圧迫装置の斜視図を示す一連の説明図である。 本明細書で説明する本発明による幅調整可能な圧迫装置の例示的な実施形態の平面図である。 図15に示す例示的な実施形態の断面図である。 本明細書で説明する本発明による別の例示的な幅調整可能な圧迫装置の平面図である。 本明細書で説明する本発明による更なる幅調整可能な例示的な圧迫装置の説明図であり、2つの構成における例示的な実施形態の平面図である。 本明細書で説明する本発明による更なる幅調整可能な例示的な圧迫装置の説明図であり、前記2つの構成における例示的な実施形態の断面図である。 本明細書で説明する本発明による更なる幅調整可能な例示的な圧迫装置の説明図であり、前記2つの構成における例示的な実施形態の平面図である。 本明細書で説明する本発明による更なる幅調整可能な例示的な圧迫装置の説明図であり、前記2つの構成における例示的な実施形態の断面図である。
以下の説明では、用語、例えば「最上部」、「最下部」、「の上方に」、「の下方に」などは、図に示す特徴部のみに言及しており、特に断らない限り、使用する方位に対する制約などは意図されていない。全ての図が同じ縮尺というわけではない。
本発明は、本明細書で説明する本発明の、特有であり、好適であり、望ましく、好都合であり、有利でありかつ好ましい態様のすべての組み合わせを網羅していることを理解されたい。
図1に示すのは、身体部分(特にユーザの肢)に圧迫を加える際に用いる圧迫装置(100)の例示的な実施形態の外側の平面図であり、図2に示すのは、この例示的な実施形態の断面図である。装置は、ユーザの身体部分の一部(特に肢の一部)を実質的に覆うためのスリーブ(1)を含んでいる。スリーブは、上縁部(7)及び下縁部(8)を含んでいる。装置を肢上で使用しているとき、通常、上縁部はユーザの胴体の方に向かって配置され、下縁部はユーザの胴体から遠い位置にあり、上縁部及び下縁部(本質的に横断方向)は両方とも、適用後に肢の周囲に本質的に配置されている。図1から分かるように、スリーブは、その上縁部からその下縁部まで延びる開口部を含み、開口部は2つの側縁部(9、10)を有している。第1の側縁部(9)にはジッパーの半片(3A)(スライダー(15)及びボックス(14)を含む)が設けられており、第2の側縁部(3B)にはジッパーの相補的半片(3B)(差し込みピン(13)を含む)が設けられている。ジッパーの各半片は、止め具(16)を含んでいる。
2つの相補的半片を伴うジッパーによって、ユーザ又は介護人はスリーブを開閉することができ、このジッパーは、本明細書では、通常メインジッパーと称される。ユーザの肢上での例示的な実施形態を示す図1、図2及び図3に示される例示的な実施形態から分かるように、ユーザの肢上に配置されたら、次にメインジッパーを閉じたときに、圧迫装置(特に、スリーブ)が優位に、肢の当該部分(この特定の場合では、ユーザの下肢)を完全に取り囲み、スリーブの主要部分(2)によって肢がほとんど取り囲まれる。
ユーザの下肢とともに使用するのに適した圧迫装置の場合、好ましくは、スリーブは、使用中にメインジッパーが概ね正面に向かって位置するように、特にその結果メインジッパーが概ね頸骨に沿って延びるように構成及び配置されている。したがってこのような実施形態の場合、スリーブの主要部分は通常、下肢の背面及び側面の周りに(特にふくらはぎ筋肉に隣接して)位置する。
スリーブ(特にスリーブの主要部分)は好ましくは、圧迫を加える際に使用するのに適した材料を含んでいる。このような材料は、当該技術分野において知られている。好ましくは、このような材料は、曲げ剛性が低くて伸縮性であり、その結果、当該身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)の形状に容易に適応することができるが、同時に、張力下でそれほど容易には伸びないため、所望の圧迫を身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)上に加えることを実現することができる。着用を快適にするために、このような材料は望ましくは通気性である。
スリーブに1つ又は複数の補強材を設けて、スリーブ形状を容易に維持できるようにして、特に、スリーブが垂直方向につぶれるか又は滑り落ちるといったいかなる傾向も最小限にすることができる。補強材は、例えば、スリーブの横断方向の幅が限定されたワイヤ、バー、網、又はパッドの形態で設けてよい。図1及び2に示す例示的な実施形態では、スリーブの上縁部と下縁部との間で延びる細長い補強材(22)が設けられている。補強材は、例えば金属又は熱可塑性材料、例えば熱成形可能な熱可塑性材料(例えばポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル(例えば、3M Scotchcast Thermoplastic Material 72362))から作製されてよい。5ミリメートルよりも大きい幅を有する補強材では、補強材に穿孔を設けて通気性を可能にすることが好ましい場合がある。デザイン及び/又は固定の目的で、補強材を織物ポケット内に設け、その後にその補強材をスリーブの適切な部分に取り付けてよく、あるいはその代わりに、補強材をスリーブの適切な部分の表面上に配置し、そして織物のシートをスリーブの個々の部分上に縫い付けるか又は積層することで、その補強材を完全に覆ってよい。
図1及び2に示す例示的な実施形態では具体的には示していないが、圧迫装置を他の構造的な要素を含むように構成してよい。例えば、下肢上で用いる圧迫装置は、スリーブから延びる(特に、スリーブの下縁部の適切な部分から延びる)足部を含んでいてよい。このような足部は巻き上げの形態で構成及び配置されてよく、又はその代わりに、このような足部は足のより広範囲に覆うように構成されてよい。またスリーブ及びこのような足部は、ブーツ状の圧迫装置(つま先が閉じているか若しくは開いており、及び/又はかかとが閉じているか又は開いている)を提供するように構成及び配置されてよい。このような足部は、スリーブと一体的に、又はその代わりに適切な締結手段(例えば、ボタン、機械的締結具など)によってスリーブに取り付けることができる別個の構成要素として設けてよい。圧迫装置はまた、周方向サイズの変更を容易にする空気袋又はゲル挿入物を含んでいてもよい。これに関して、例えば、スリーブに二重壁又はこのような挿入物用の内側ポケットを設けることができ、その結果、このような挿入物を、必要に応じて又は要望通りに、挿入及び/又は取り出すことができる。
図1及び2に示す例示的な実施形態及び本明細書で説明する他の例示的な実施形態から分かるように、メインジッパーは、望ましくは、スリーブの外側からの作動に対してアクセス可能である。加えて、メインジッパーは、好ましくは、分離型ジッパー(開放端ジッパーとも言われる)である。このようなジッパーを(特にユーザが)開閉するのを容易にするために、通常、好ましくは、分離型ジッパーの相補的半片の差し込みピン及びボックスを上縁部の付近に配置し、その結果、使用中に差し込みピン及びボックスがユーザの胴体の方に向かって配置される。これにより、ジッパーのこれらの部品に手が届いてこれらの部品を操作して、ピンをボックス内に挿入すること、及びジッピング動作を開始することが容易になり、加えて、閉じる動作が、ジッパースライダーを止め具に向かって下方に引っ張るために、容易になる。例えば図1に示す例示的な実施形態に示すように、相補的なジッパーテープ半片を上縁部を越えて延ばすことによって、使用(特に、ピンをボックス内に挿入すること)を更に容易にすることができる。
メインジッパーが開いているとき、スリーブは、実質的に台形状であってよく(例えば、図1に示す例示的な実施形態から分かるように)、又はその代わりに、スリーブは、実質的に矩形、若しくは更に不規則な形状であってよい。後者に関して、図4及び5に示すのは、それぞれ、圧迫装置の更なる例示的な実施形態の平面図及び断面図である。これは、図1及び2に示す例示的な実施形態と本質的に同じであるが、但しスリーブの全体的な形状が不規則である(及び任意的な補強材(22)の位置が移動している)。以下でより詳細に説明するように、この差の結果として、圧迫装置の使用中、メインジッパーが閉じているとき、メインジッパーは、ある角度で配置されて、ある程度まで、ユーザの身体部分(特に肢)の周囲を進む。そのため、使いやすさ及びメインジッパーの開閉を更に促進することができる。
ユーザの身体部分の一部上(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせの一部上)への最適フィットを容易にするために、スリーブの上縁部及び/又は下縁部は好ましくはわずかに湾曲してよく、特に上縁部をわずかに凸状にしてよく及び/又は下縁部(普通はユーザの胴体から遠くに位置する)をわずかに凹状又は凸状にしてよい。その代わりに又はそれに加えて、側縁部(メインジッパーの相補的半片が沿って進む)の一方又は両方が、わずかに湾曲してよく、特にわずかに凸状であってよい。これは、良く発達したふくらはぎ上でのフィッティングを容易にしている場合がある。使用中、メインジッパーが閉じているとき、好ましくは、スリーブは、実質的に円柱形状、バレル形状、又は切頭円錐形状である。前述したように、スリーブは、好ましくは、ユーザの頭部上又は頸部/頭部の組み合わせ上で用いるようにフードの形状を有してよい。
図3には、ユーザの肢(すなわち下肢)上の図1及び2に示す例示的な実施形態を示しているが、この図3から、使用中、この特定の例示的な圧迫装置(100)のスリーブ(1)が実質的に切頭円錐形状であることが分かる。図1及び2に戻って、この例示的な実施形態のスリーブには伸張可能なガセット(5、図2に示す)が含まれ、このガセットには、前記ガセットの長さに沿って延びる解放可能な閉鎖システム(4)(この場合はジッパー)が設けられていることが分かる。図1及び2から分かるように、ガセット及びその付随する解放可能な閉鎖システム(4)は、前記解放可能な閉鎖システムが閉じているときに前記ガセットは伸張を阻止され、前記解放可能な閉鎖システムが開いているときに前記ガセットは解放可能な閉鎖システムの開いている部分間で伸張できて、スリーブの幅が伸張できるように構成及び配置されている。
図1及び2に示す例示的な実施形態並びに本明細書で説明する他の例示的な実施形態から分かるように、ガセットに付随する解放可能な閉鎖システムは、望ましくは、スリーブの外側からの作動に対してアクセス可能である。
また前述したように、好ましくは、ガセット及びその付随する解放可能な閉鎖システムは、解放可能な閉鎖システムの半片(例えば、二次のジッパーの一方の半片)がガセットの一方の長い側縁部に沿って延び、解放可能な閉鎖システムの第2の相補的半片(二次のジッパーの他方の相補的半片)がガセットの他方の長い側縁部に沿って延びるように構成及び配置されている。図1及び2に示す例示的な実施形態並びに本明細書で説明する他の例示的な実施形態から分かるように、ガセットに付随する解放可能な閉鎖システムは、望ましくはジッパーであり、より望ましくは非分離型ジッパー(閉端ジッパーとしても知られる)である。明瞭にするために、ガセットに付随して解放可能な閉鎖システムとして用いるジッパーは、本明細書では、通常二次のジッパーと称される。
図1及び2に示す例示的な実施形態並びに本明細書で説明する他の例示的な実施形態から分かるように、望ましくは、少なくとも1つの伸張可能なガセットは、スリーブの上縁部と下縁部との間で実質的に長さ方向に延びている。
図1及び2に示す例示的な実施形態では、ガセット(5)は上縁部から下縁部まで延びている。特に、ガセット(5)は材料片であり、一方の長い側縁部分を、スリーブ(1)の主要部分(2)を形成する材料のシートに取り付け、他方の長い側縁部分を第2のストリップ材料(6)に取り付ける。第2のストリップ材料(6)を次に、メインジッパーの相補的半片の一方(3a)に接続する。ガセットの外側面に対して、二次のジッパー(4)の2つの相補的半片の外側の長い側縁部分を、ガセットの長い側縁部分に直接又は間接的に取り付ける。
図1及び2に示す例示的な実施形態並びに本明細書で説明する他の例示的な実施形態から分かるように、ガセットに付随する解放可能な閉鎖システムは、ジッパー(特に、非分離型ジッパー)であり、望ましくは、ジッパーは、閉鎖動作の間、ジッパースライダーを上縁部に向かって、言い換えれば胴体に向かって引くように配置されている。使用及び構造が全体として容易であるので、非分離型ジッパーが一般に好ましい場合があるが、上縁部から下縁部に延びるガセットを含む実施形態の場合、分離型ジッパーが二次のジッパーとして有用な場合もある。
ガセットが行き渡る高さは、スリーブの上縁部から下縁部までの高さ未満であってよい。望ましくは、ガセットが行き渡る高さは、スリーブの上縁部から下縁部までの高さの40%以上の高さである(より望ましくは50%以上の高さであり、更により望ましくは60%以上の高さであり、最も望ましくは70%以上の高さである)。例えば、図7及び8に示すのは、本明細書で説明する本発明による圧迫装置(100)の2つの他の例示的な実施形態の説明図である。これらの例示的な実施形態のそれぞれにおいて、ガセット(5、図示せず)に二次のジッパー(4)が付随しており、ガセットが行き渡る高さは、スリーブ(1)の上縁部(7)から下縁部(8)までの高さの40%超であるが、スリーブの上縁部から下縁部までの高さ未満である。
ガセットは上縁部から下縁部に向かって延びていてよく(例えば、図7に示すように)、又は下縁部から上縁部に向かって延びていてよく、又は2つの縁部間の点から一方の縁部に向かって、しかし2つの縁部に到達することなく延びていてよい(例えば、図8に示すように)。ガセットは、メインジッパーの近くに(例えば、隣接して)位置していてよく(例えば、図1に示すように)、又はそれから離れていてよい(特にスリーブの主要部分内において)(例えば、図7及び8に示すように)。ガセットは、実質的に矩形状であってよく(例えば、図1及び2に示す例示的な実施形態のように)、又は三角形状、ダイヤモンド形状、カヌー形状、若しくはローボート形状であってよい。
前述したように、少なくとも1つのガセットは望ましくは、少なくともスリーブの横断方向に弾力性を有する材料で作製されている。例えば、図1及び2に示す例示的な実施形態では、ガセット(5)は、少なくともスリーブの横断方向に弾力性を有する材料から作製されていて、二次のジッパー(4)が閉じているときにガセットは緩和状態にあり(なぜならば、ジッパーが閉じていることによってガセットの伸張(例えば、伸び)が妨げられるため)、二次のジッパーが開いているときにガセットは二次のジッパーの2つの相補的な半片の間で(例えば、伸びることによって)伸張することができて、スリーブの幅が伸張できるようになっている。
望ましくは、このようなガセット(すなわち、少なくともスリーブの横断方向に弾力性を有する材料から作製されるガセット)は、横断方向に、材料のmm幅あたり0.02N以上の張力を30%伸びにおいて示し、より望ましくは、材料のmm幅あたり0.05N以上の張力を30%伸びにおいて示す材料から作製されている。それに加えて又はその代わりに、望ましくは、このようなガセットは、横断方向の10%伸長において、材料のmm幅あたり0.5N以下の張力、好ましくは材料のmm幅あたり0.3N以下の張力を示す材料から作製されている。このような材料の例としては、弾性バンド又は弾性織物、例えば、弾性繊維及び/又はヤード(例えば、スパンデックス若しくはエラステイン繊維又はそれらから作ったヤード)を含む弾性バンド又は織物が挙げられる。適切な材料の例としては、トリコット材料(例えば、Darlington Fabrics,Westerly,RI,USA(例えば、形式番号25530)から入手可能なもの)及び弾性バンド(例えば、TOKO−Kurzwaren,69115 Heidelberg,Germany(例えば、「Gummiband」300mm幅、物品番号001618)から入手可能なもの)が挙げられる。
その代わりに、少なくとも1つのガセットは、少なくともスリーブの横断方向に弾力性を有しない材料から作製されてよい。ここで、望ましくは、前記ガセット及びその付随する解放可能な閉鎖システムは、解放可能な閉鎖システムが閉じているときにガセットが解放可能な閉鎖システムの背後で折り重なり、解放可能な閉鎖システムが開いているときに前記ガセットが解放可能な閉鎖システムの開いている部分の間で広がるように構成及び配置されている。例えば、図9及び10に示すのは、図1及び2に示すものと同一の更なる例示的な実施形態であるが、但しガセット(5)は、少なくとも横断方向に弾力性を有しない材料から作製されている。図10から分かるように、二次のジッパー(4)が閉じているときにガセットは閉じたジッパーの背後で折り重なり、ジッパーが閉じていることによって、ガセットが広がることしたがって伸張することが妨げられ、二次のジッパーが開いているとき、ガセットは二次のジッパーの2つの相補的な半片の間で広がることによって伸張することができて、スリーブの幅が伸張することができるようになっている。
ガセットが弾力性を有する材料から作製されているか否かにかかわらず、好ましくは、スリーブは、使用中、解放可能な閉鎖システム(例えば、二次のジッパー)が開いているとき、ガセットが、幅解放可能な閉鎖システムが閉じているときにガセットが有する幅に加えて、最大で50mm(より好ましくは、最大で35mm、最も好ましくは最大で20mm)の幅まで(例えば、伸びるか又は広がることによって)伸張することができるように構成及び配置されている。
前述したように、本明細書で説明する本発明による圧迫装置のスリーブは、好ましくは、2つ以上の伸張可能なガセットであって、解放可能な閉鎖システム(例えば、二次のジッパー)がそれぞれに設けられているガセットを含んでいてよい。複数の伸張可能なガセットを用いることによって、更に、圧迫装置をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)の周りで閉じるのに必要な力を容易に小さくできることが分かっている。
図11及び12に示すのは、2つの異なる例示的な実施形態(それぞれ2つの伸張可能なガセットを含む)の説明図(平面図)である。これらの例示的な圧迫装置(100)は、多くの他の例示的な実施形態と同様に、スリーブ(1)、任意的な補強材(22)、メインジッパー(3)、並びに二次のジッパー(4)が設けられた1つの伸張可能なガセット(5、図示せず)を含んでいる。このガセットは、スリーブの上縁部と下縁部(7、8)との間で完全な高さに本質的に行き渡り、メインジッパーの相補的半片(3A)の一方の近くに(したがって、メインジッパーの第2の半片(3B)からは遠くに)位置している。これらの実施形態は両方とも、第2の伸張可能なガセット(25、図示せず)に独自の解放可能な閉鎖システム(24)(特にジッパー、より特に非分離ジッパー)が設けられている。図11に示す例示的な実施形態では、第2のガセット(25)はその二次のジッパー(24)を伴っており、このガセットは、スリーブの上縁部と下縁部との間で完全な高さに本質的に行き渡っており、メインジッパーの第2の相補的半片(3B)に近接(特に隣接)して位置している(したがって、メインジッパーの第1の半片(3A)からは遠い)。図12に示す例示的な実施形態では、第2のガセット(25)はその二次のジッパー(24)を伴っており、このガセットは、スリーブ(1)の主要部分(2)内に位置しており、スリーブの上縁部と下縁部(7、8)との間で長さ方向に実質的に延びている(が、どちらの縁部にも到達していない)。また図13とともに更に説明するように、第2のガセット(25)はその二次のジッパー(24)を伴って、ある角度で配置されている。
図3a、6a、及び13aに示すのは、ユーザの下肢上で使用中の、図1及び2、図4及び5、並びに図12にそれぞれ示す例示的な圧迫装置の斜視図である。図3a、6a、及び13aから分かるように、圧迫装置(100)がユーザの肢上に位置付けられたら、スリーブ(1)は中心軸(A)の周りに配置される。またこれらの図から分かるように、メインジッパー(3)及びガセットに付随する解放可能な閉鎖システム(4、該当するならば24)が閉じているとき、解放可能な閉鎖システム(例示的な実施形態では二次のジッパー)は第2の軸に沿って延びている。図3及び6では、この軸は「B」と識別し、図13では、2つの二次のジッパー(4、24)があるので、当該軸をそれぞれ「B−1」及び「B−2」と識別している。図3b、6b、及び13b(これらの軸の、中心軸(A)を含む平面(P)上への投影を示す)を参照して、図1及び2並びに図4及び5に示す例示的な実施形態における各二次のジッパー(4)とともに、図12に示す例示的な実施形態における第1の二次のジッパー(4)は、軸(B又はB−1)に沿って延び、この軸(B又はB−1)は、前記平面(P)上への前記軸の投影に関して、中心軸(A)と平行に位置合わせされているか、又はその中心軸(A)と本質的に平行に位置合わせされていることが分かる。図13bを参照して、図12に示す例示的な実施形態における第2の二次のジッパー(24)は、軸(B−2)に沿って延びており、この軸(B−2)は、前記平面(P)上への前記軸の投影に関して、傾斜して18°の鋭角(β)を中心軸に対して形成していることが分かる。
スリーブが中心軸(A)の周りに配置されて、前記中心軸が平面(P)内にある場合の実施形態では、圧迫装置をユーザの個々の身体部分上で使用しているとき、圧迫装置を次のように構成することが好ましいことが分かっている。すなわち、圧迫装置をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体又は頸部)上で使用しているとき、またメインジッパー及び解放可能な閉鎖システム(例えば、二次のジッパー)が閉じているときに、解放可能な閉鎖システムが第2の軸(B)に沿って延び、中心軸(A)を含む前記平面(P)上への前記第2の軸(B)の投影に関して、第2の軸が、中心軸に対して平行に位置合わせされているか、又は傾斜して最大で45°の鋭角(β)を形成するように構成する。後者のより好ましい実施形態では、前記鋭角(β)は35°以下であってよく、更により好ましくは30°以下であってよく、また更により好ましくは25°以下であってよく、最も好ましくは20°以下であってよい。当然のことながら、圧迫装置をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、又は頸部)上で使用しているとき、閉じた解放可能な閉鎖システム(すなわち、閉じた二次のジッパー)は、完全にまっすぐな軸に沿って延びていなくてよいことが可能であり、すなわちその投影は、張力及びユーザの特定の身体部分(例えば、脚部、胴体、頸部)の形状に起因して湾曲していてよく、このような場合には、解放可能な閉鎖システムが沿って延びる当該軸を、投影曲線に対する最良の線形フィット(線形回帰)によって得られる軸と規定してよい。
図3a、6a、及び13aに戻って、圧迫装置(100)がユーザの身体部分(ここでは特に、肢)上に位置し、メインジッパー(3)、並びにガセットに付随する解放可能な閉鎖システム(4、24)が閉じているとき、メインジッパーは第3の軸(Z)に沿って延びていることが分かる。図3b、6b及び13b(中心軸(A)を含む平面(P)上へのこの第3の軸(Z)の投影を示す)を参照して、図1及び2並びに図12に示す例示的な実施形態における各メインジッパーは軸(Z)に沿って延び、この軸(Z)は、前記平面(P)上への前記軸の投影に関して、中心軸(A)と平行に位置合わせされている又はその中心軸(A)と本質的に平行に位置合わせされていることが分かる。一方で、図4及び5に示す例示的な実施形態におけるメインジッパーは軸(Z)に沿って延び、この軸(Z)は、前記平面(P)上への前記軸の投影に関して、傾斜して12°の鋭角(α)を中心軸(A)に対して形成する。
スリーブが中心軸(A)の周りに配置されて、前記中心軸が平面(P)内にある場合の実施形態では、圧迫装置をユーザの個々の身体部分上で使用しているとき、圧迫装置を次のように構成することが好ましいことが分かっている。すなわち、圧迫装置をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体又は頸部)上で使用しているとき、またメインジッパー及び解放可能な閉鎖システム(例えば、二次のジッパー)が閉じているときに、メインジッパーが第3の軸(Z)に沿って延び、前記中心軸(A)を含む前記平面(P)上への前記第3の軸(Z)の投影に関して、第2の軸が、中心軸に対して平行に位置合わせされているか、又は傾斜して最大45°の鋭角(α)を形成するように構成する。後者のより好ましい実施形態では、前記鋭角(α)は35°以下であってよく、更により好ましくは30°以下であってよく、また更により好ましくは25°以下であってよく、最も好ましくは20°以下であってよい。当然のことながら、圧迫装置をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体又は頸部)上で使用しているとき、閉じたメインジッパーは完全にまっすぐな軸に沿って延びていなくてよいことが可能であり、すなわちその投影は、張力及びユーザの特定の身体(例えば、脚部、胴体、又は頸部)の形状に起因して湾曲していてよく、このような場合には、メインジッパーが沿って延びる当該軸を、投影曲線に対する最良の線形フィット(線形回帰)によって得られる軸として規定してよい。
スリーブが中心軸(A)の周りに配置されて、前記中心軸が平面(P)内にある場合の実施形態では、圧迫装置をユーザの個々の身体部分上で使用しているとき、好ましくは圧迫装置を次のように構成する。すなわち、圧迫装置をユーザの身体部分(例えば、肢、胴体、頸部)上で使用しているとき、またメインジッパー及び解放可能な閉鎖システム(例えば、二次のジッパー)が閉じているときに、第2の軸(B)及び第3の軸(Z)が互いに平行であるか、又は互いに対して傾斜して、前記第2の軸と第3の軸との間の理論上の交点で形成される角度(γ)が30°以下となるように構成する。これは、図3b、6b、及び13b(このような軸の、中心軸(A)を含む平面(P)上への投影を示す)を再び参照することによって最良に説明される。図3bに見られるように、図1及び2に示す例示的な実施形態に対して、二次のジッパー(4)が沿って延びる軸(すなわち、第2の軸(B))とメインジッパー(3)が沿って延びる軸(すなわち、第3の軸(Z))とは、平面(P)上へのこれらの軸の投影に関して、互いに平行であるか又は本質的に平行である。メインジッパー(3)及び第1の二次のジッパー(4)を考慮して、同じことが図12に示す例示的な実施形態に対して言える。しかしこの例示的な実施形態では、次のことが図13bで見られる。すなわち、第2の二次のジッパー(24)が沿って延びる軸(すなわち、第2の軸(B−2))とメインジッパー(3)が沿って延びる軸(すなわち、第3の軸(Z))とが、平面(P)上へのこれらの軸の投影に関して、互いに対して傾斜して、これらの軸間の理論上の交点で形成される角度(γ)が18°となっている。図4及び5に示す例示的な実施形態は、これに関して同様である。また図6bに見られるように、この例示的な実施形態では、二次のジッパー(4)が沿って延びる軸(すなわち、第2の軸(B))とメインジッパー(3)が沿って延びる軸(すなわち、第3の軸(Z))とは、平面(P)上へのこれらの軸の投影に関して、互いに対して傾斜して、これらの軸間の理論上の交点で形成される角度(γ)が12°となっている。
前述したように、本明細書で説明する圧迫装置は、圧迫装置をユーザの個々の部分上で使用しているときにスリーブが中心軸(A)の周りに配置されない場合があるように、構成及び配置されてよい。特に、これは、ユーザの頭部の一部又は頸部及び頭部の組み合わせの一部上で用いるように構成及び配置された圧迫装置に対して当てはまる場合がある。前述したように、このような装置は、例えば、ぴったり合ったフードであって、頸部、顎先を覆い、頭部上を覆って顔を自由なままにしているフードのように構成してよい。この場合、ジッパー及び解放可能な閉鎖システムを、頭部の最上部及び後部に沿って設けてよく、又は正面に沿って顎先/顎及び頸部正面まで設けてよい。このような実施形態では、望ましくは、ジッパー及び解放可能な閉鎖システムが沿って進む軸は、望ましくは、互いに平行であるか又は互いに実質的に平行である(すなわち、互いに対して傾斜して、軸間の理論上の交点で形成される角度が5°以下となっている)。
図14に示すのは、図11に示す例示的な実施形態を身体部分(特に、ユーザの肢(より特に、ここでは下肢))上に適用している間の種々の斜視図を示す一連の説明図(a〜d)である。容易に見られるように、参照番号を図14b及び14dのみに示している。最初は、メインジッパー(3)と両方の二次のジッパー(4、24)とは開いており、すなわちジッピングされていない。図14aに示すように、圧迫装置(100)(特にそのスリーブ(1))は、ユーザの身体部分(ここでは肢)の周りに概ね位置しており、所定の位置に概ね配置されたら、メインジッパーの一方の半片の差し込みピンが、メインジッパー(3)の他方の半片上のボックス内に挿入されて、メインジッパーがジッピングされて1つになる。図14bから分かるように、メインジッパーが完全に閉じたら、次に二次のジッパーを閉じることができる。2つの二次のジッパーを、同時に又は順次に閉じてよい。ここでの説明図は、後者の選択肢を示している。図14bでは、第1の二次のジッパー(4)は部分的に閉じている。この第1の二次のジッパーが完全に閉じたら、次に第2の二次のジッパー(24)を閉じる。図14cでは、第1の二次のジッパー(4)は完全に閉じており、第2の二次のジッパー(24)は部分的に閉じている。図14a〜cから分かるように、メインジッパーが閉じているか又は部分的に閉じていて、二次のジッパーが依然として開いているか又は部分的にのみ閉じているとき、2つのガセット(5、25)は、それらの付随する二次のジッパー(4、24)の相補的半片間で伸張することができる。また各ガセットは、メインジッパーが閉じたら(又はさらには部分的に閉じたら)、圧迫装置上に掛けられる張力に起因して伸びる。図14dに示すように、両方の二次のジッパーが完全に閉じたら、圧迫装置がユーザの下肢上に完全に適用される。
圧迫装置(特に、そのスリーブ)を異なるサイズで提供して、身体部分のサイズの差(例えば、肢対胴体若しくは頸部若しくは頭部、又は例えば、単に肢腕対脚に対して)とともに、特定の身体部分(例えば、肢)のサイズの一般的な差に適応することができる。頸部及び頭部とともに用いるのに適している圧迫装置は、多くの場合、両方に対して使用される。すなわち、ユーザの頸部及び頭部の両方の一部を覆うように構成される。
本明細書で説明する圧迫装置は、肢、特に下肢(例えば、ふくらはぎ)上で用いるのに特に適している(例えば、とりわけ脚部の静脈下肢潰瘍及びリンパ浮腫の治療用)。後者に関して、例えば成人下肢(例えば、リンパ浮腫を患っている人々)のサイズを考えると、くるぶしの周囲は約130〜420mmで、その最も広い点の周囲は約280〜650mmの範囲である可能性があり、圧迫装置を例えば7つの標準的な(幅)サイズ、例えば、XS、S、M、L、XL、XXL、XXXLで提供する(潜在的ユーザの潜在的な当該周囲サイズの80%をカバーすることを目的とする)ことが可能であり得る一方で、残りの20%を特別注文によって提供することができる。加えて、成人の下肢の長さを考えると約20cm〜40cmの範囲である可能性があり、前述した標準的な(幅)サイズとともに、3つの高さサイズ(例えば、短い、平均的、及び高い)を提供することも可能であり得る(やはり、潜在的ユーザの潜在的な当該長さの80%をカバーすることを目的とする)。標準的な幅サイズに関して、潜在的ユーザの潜在的な当該周囲サイズの80%をカバーする標準的なサイズの数は、例えば、スリーブの幅を、ユーザ、又は圧迫装置をユーザの肢上に適用する介護人が容易に調整できるように構成された圧迫装置を提供することによって、減らすことが可能である。以下では、このような幅調整可能な圧迫装置の3つの例示的な実施形態について説明する。
図15及び16に示すのは、その幅を調整することができる例示的な圧迫装置(100)の平面図及び断面図の説明図である。本明細書で説明する他の実施形態と同様に、この例示的な実施形態は、スリーブ(1)が上縁部(7)、下縁部(8)、2つの側面縁部(9、10)を有し、第1の側縁部(9)には分離ジッパーの半片(3A)が設けられ、第2の側縁部(10)には分離ジッパーの相補的半片(3B)が設けられ、伸張可能なガセット(5)には、前記ガセットの長さに沿って延びる解放可能な閉鎖システム(4)(特に二次のジッパー、より特に非分離ジッパー)並びに任意的な補強材(22)が設けられている。加えて、スリーブは、好ましくは、身体部分の主部(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)を実質的に覆うための主要部分(2)を含み、前記主要部分は第2の側縁部(10)から第1の側縁部(9)に向かって延びており、主要部分の外部表面には2つ以上の(例えば、3つの)分離ジッパー半片(23B、33B、43B)が設けられ、その分離ジッパー半片は、横断(したがって、周囲)方向(C)に沿って直列に位置し、前記ジッパー半片はそれぞれ、スリーブの上縁部から下縁部まで延びるとともに、第1の側縁部上に設けられている分離ジッパーの半片(3A)に対して相補的である。サイズの調整は、第1の側縁部(9)上に設けられた分離ジッパーの半片(3A)を、設けられた一連の相補的半片(3B、23B、33B、43B)のうちの1つと嵌め合わせることによって適切に行うことが可能である。特に、図示した例示的な実施形態では、4つの異なる幅が可能である。
図17に示すのは、その幅を調整することができる別の例示的な圧迫装置(100)の平面図及び断面図の説明図である。この例示型的な実施形態は、スリーブ(1)が2つの副構成要素を含み、第1の副構成要素(41)はメインジッパー(好ましくは、分離ジッパー)の第1の半片(3A)を含み、第2の副構成要素(42)はメインジッパーの第2の半片(3B)を含み、使用中、2つの副構成要素は、横断(したがって、周囲)方向(C)に沿って直列に位置し(特に、互いに隣接し)、互いに対して解放可能に取り付けられているという点において、本明細書で説明する他の例示的な実施形態と異なっている。図17に示すのは、互いから取り外した2つの副構成要素(41、42)である。図17から分かるように、各副構成要素は、通常、上縁部(7−1、7−2)及び下縁部(8−1、8−2)を有し、副構成要素が互いに対して解放可能に取り付けられているとき、縁部によってスリーブの上縁部及び下縁部の全体が与えられる。第1の副構成要素(41)は、メインジッパーの第1の半片(3A)を伴う第1の側縁部(9)と、第1の側縁部に対向する側面(20)とを含む。第2の副構成要素(42)は、メインジッパーの第2の半片(3B)を伴う第2の側縁部(10)と、第2の側縁部に対向する側面(19)とを含む。当然のことながら、2つの副構成要素が互いに対して取り付けられて、使える状態であるとき、前述の横縁部はスリーブの内部の方に向かって配置される。スリーブの第1及び第2の副構成要素は、例えば、解放可能な閉鎖システム(三次の解放可能な閉鎖システム)を用いることによって互いに対して解放可能に取り付けられていて、一方の副構成要素(41)の横縁部(20)が他方の副構成要素(42)の横縁部(19)に向かって位置するようになっている。好ましくは、解放可能な閉鎖システムは、解放可能な閉鎖システムの半片(30B)が第1の副構成要素(41)の横縁部(20)に沿って延び、解放可能な閉鎖システムの相補的半片(30A)が第2の副構成要素(42)の横縁部(19)に沿って延びるように構成及び配置されている。図17に見られるように、解放可能な閉鎖システムは分離ジッパーであってよい。明瞭にするために、このジッパーは、本明細書では、三次のジッパーと称される。好ましくは、第1の副構成要素(41)は、身体部分の主部(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)を実質的に覆うための主要部分(2)を含んでおり、特に、第1の副構成要素の横縁部(20)から、メインジッパーの半片(3A)を伴う側縁部(9)に向かって延びている。当然のことながら、第1の副構成要素(41)は、図1及び2に示す例示的な実施形態と同じに構成されており、この実施形態の説明を参照する。好ましくは、第2の副構成要素(42)の外部表面には2つ以上(例えば、3つ)の分離ジッパー半片(23B、33B、43B)が設けられ、この分離ジッパー半片は横断(したがって、周囲)方向(C)に沿って直列に位置し、前記ジッパー半片はそれぞれ、第2の副構成要素の上縁部(7−2)から下縁部(8−2)まで延びるとともに、第1の副構成要素上の分離メインジッパーの半片(3A)に対して相補的である。サイズの調整は、例えば、第1の副構成要素(41)上に設けられた分離ジッパーの半片(3A)を、第2の副構成要素(42)上に設けられた一連の相補的半片(3B、23B、33B、43B)のうちの1つと嵌め合わせることによってか、又はその代わりに、第2の副構成要素を用いることさえせずに単純に第1の副構成要素上の2つの相補的半片を嵌め合わせることによって適切に行なことが可能である。また、5つの異なる幅が可能である。図示した第1の副構成要素に単に基づいて最も狭い幅(実際には、図1及び2に示す例示的な実施形態と同等である)、及び4つの次第に大きくなる幅(2つの副構成要素を適切に取り付けて一緒にすることによって得られる)であり、第2の副構成要素は、第1の副構成要素に対する延長部分として記述することができる。図17に図示する例示的な実施形態では、伸張可能なガセット(5)に解放可能な閉鎖システム(例えば、二次のジッパー(4))が付随し、ガセット(5)は第1の副構成要素(41)に含まれている。解放可能な閉鎖システムを伴うガセットを、代替的に、第2の副構成要素に含めることができる。例えば、第2の副構成要素の側面に配置された三次のジッパーの半片(30A)と、一連の相補的半片において三次のジッパー半片の付近に配置されたジッパー半片(43B)との間である。このような代替的な実施形態では、第2の副構成要素を常に用いて、第1及び第2の副構成要素を含むスリーブが少なくとも1つの伸張可能なガセットを含んでいることを確実にする必要があるであろう。このような2つの副構成要素スリーブが複数の伸張可能なガセットを含むであろう場合は、それらを、第1の副構成要素若しくは第2の副構成要素のいずれかに又は両方に設けることができる。
図18〜21に示すのは、第3の例示的な圧迫装置(100)であって、その幅の調整を、特に重ね合わせ及び/又は切り取りによって行うことができる圧迫装置の説明図である。図17に示した例示的な実施形態と同様に、この例示的な実施形態のスリーブ(1)は、2つの副構成要素を含み、第1の副構成要素(41)はメインジッパーの第1の半片(3A)を含み、第2の副構成要素(42)はメインジッパーの第2の半片(3B)を含み、メインジッパーは好ましくは分離ジッパーであり、2つの副構成要素は、互いにに対して解放可能に取り付けられているとともに、スリーブの横断方向(C)に沿って直列に位置する(例えば、図20及び21を参照)。この例示的な実施形態では、第1の副構成要素(41)は、身体部分の主部(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)を実質的に覆うためのスリーブの主要部分(2)を含んでいる。加えて第1の副構成要素(41)は、二次のジッパー(4)が付随する伸張可能なガセット(5)及び任意的な補強材(22)を含んでいる。図18及び19を参照して分かるように、使用中、2つの副構成要素が横断(したがって周囲)方向(C)に沿って直列に位置し(特に互いに重なり合っている状態で)、互いに解放可能に取り付けられている。図20及び21において容易に分かるように、各副構成要素(41、42)の横縁部(20、19)が、メインジッパーの個々の半片(3A、3B)を伴う側縁部(9、10)と対向している。当然のことながら、横縁部はまっすぐであっても、又はその代わりに不規則な形状であってもよく、例えば、第2の副構成要素(42)の横縁部(19)が城郭風な形状である。この例示的な実施形態では、スリーブの第1及び第2の副構成要素は好ましくは、機械的締結閉鎖システムを用いて、互いに対して解放可能に取り付けられている。特に、第2の副構成要素(42)の、少なくとも第2の副構成要素の横縁部に近接又は隣接する部分の内部表面には、フック、柄、及び/又はカップ状の締結具が設けられ、第1の副構成要素の、少なくとも第1の副構成要素の横縁部に近接又は隣接する部分の外部表面は、前記締結具と係合するようになされた構造を有するか、又は前記締結具と係合するようになされた構造が設けられている。(第1及び第2の副構成要素の個々の横縁部分は、図20及び21において、それぞれ参照番号23及び24で標示されている)。後者に関して、フック、柄、及び/又はカップ状の締結具と係合するようになされる場合がある材料の例としては、綿毛状の不織材料、押出接合されたループ材料、編まれたループ材料及び/又はフックが挙げられる。サイズの調整は、例えば、第2の副構成要素の締結具付き内部部分を、第1の副構成要素の締結具嵌合可能な外部部分上に配置して、2つの解放可能に取り付けられた副構成要素のこれらの部分(特に、横縁部分(23、24))が完全に又は部分的に重なり合って所望のスリーブ周囲が実現するようにすることで、適切に行なことが可能である。当然のことながら、スリーブの幅は、第2の副構成要素が第1の副構成要素上に解放可能に取り付けられる(又は逆もまた同様)特定の位置に応じて、本質的に自由に調整可能である(特定の圧迫装置の全体的な構成及び寸法によって与えられる最大及び最小幅の範囲内で)。図18及び19に図示したように、第2の副構成要素(42)は、第2の副構成要素のメインジッパーのその半片(3B)を伴う第2の側縁部(10)が第1の副構成要素(特に、その主要部分(2))の外部表面に隣接して位置して、第1の副構成要素の横縁部(20)が第2の副構成要素(42)の第2の側縁部(10)を越えて延びるように、第1の副構成要素(41)上に解放可能に取り付けられてよい。これは、スリーブ幅が細いことが望ましいときに行なってよい。第1の副構成要素の横縁部分が切り取り可能となり、調整幅が細いために第1の副構成要素が第2の副構成要素のメインジッパー半片付き側縁部を越えて延びる場合には、第1の副構成要素の延び過ぎた横縁部分を切り取ることができるように、第1の副構成要素を構成及び配置することが望ましい場合がある。その代わりに、延び過ぎた横縁部分をそのままにしておくことができ、スリーブの使用中、この部分は内側の方に向かって、一種の局所的下巻きとして配置されるであろう。図18〜21に図示する例示的な実施形態では、1つの伸張可能なガセット(5)に解放可能な閉鎖システム(例えば、二次のジッパー(4))が付随しており、ガセット(5)は第1の副構成要素(41)に含まれている。解放可能な閉鎖システムを伴うガセットを、例えばメインジッパーの半片に隣接して、第2の副構成要素内に代替的に含めることができる。このような2つの副構成要素スリーブが複数の伸張可能なガセットを含むであろう場合には、それらを第1の副構成要素若しくは第2の副構成要素のいずれか又は両方に設けることができる。
本明細書で説明するような第1及び第2の副構成要素を含むスリーブを含む圧迫装置を適用する方法では、このような方法は、一般に、前述で概説した方法における工程a)の前に、第1及び第2の副構成要素を取り付けて(すなわち、解放可能に取り付けて)一緒にすることを含むであろう。特に、サイズを調整して必要な及び/又は所望の幅にするために、以下のことを行なってよい。(i)メインジッパーを閉じ、少なくとも1つの伸張可能なガセットをそのガゼットの解放可能な閉鎖システムを開くことによって開き、スリーブの第1及び第2の副構成要素を取り外し(閉じること、開くこと、及び取り外すことは任意の順番で行なってよい)、(ii)スリーブをユーザの個々の身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)の周りに配置し、並びに(iii)必要な及び/又は所望の幅が実現されるように、第1及び第2の副構成要素を(解放可能に)取り付ける。スリーブをユーザの個々の身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)の周りに配置するとき、圧迫装置を適用するユーザ又は介護人は、必要な及び/又は所望の幅が何であるかを視覚的に評価することができ、次に第1及び第2の副構成要素を取り付けて適切な幅を得ることを、必要に応じて、スリーブがまだ身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)の周りの所定の位置にある間に行うか、又は身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)から離れている間に行うことができる。第1及び第2の副構成要素を取り付けたら、次に圧迫装置を、例えば前述したように適用することができる。圧迫治療の間に、身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)の幅に著しい変化があった場合、例えば効果的な圧迫治療の結果、幅が小さくなった場合には、幅を再調整することが必要であり及び/又は望まれる場合がある。前述で列記した工程(i)において、少なくとも1つの伸張可能なガセットを開く代わりに、少なくとも1つの伸張可能なガセットを、そのガゼットの解放可能な閉鎖システムを閉じることによって代替的に閉じることが可能であることが分かる。
本明細書で説明するように2つ以上の伸張可能なガセットを含む圧迫装置では、幅の調整は、第2の(該当する場合には第3などの)ガセットを介して実現することもできる。また、このような圧迫装置の使用中、圧迫治療の始まりでは、2つ以上の伸張可能なガセットのうち1つのみが閉じているであろう。その後、身体部分(例えば、肢、胴体、頸部、頭部、又は頸部/頭部の組み合わせ)の体積及び幅の減少が効果的な圧迫治療の結果として十分に大きかったら、他のガセットを閉じてよい。
実験
張力及び回復した伸びに対するテスト方法
張力及び回復した伸びは、BS EN 14704−1:2005「Determination of the elasticity of fabrics,−Part 1:Strip tests」:Method A,Knitted Fabrics(とりわけセクション8.2.2 & 9.2.1)に基づき、以下の変形及び/又は条件を所定の方法に加えた測定を通して決定した。(i)ストリップ試験片を、その長さを横断(周囲)方向に平行にした状態で切断し、試験片サイズは100mm長及び25mm幅であった(8.2.2.1.1を参照)、(ii)ゲージ長を70mmに設定した(9.2.1.1を参照)、(iii)伸張速度を500mm/分に設定した(セクション9.2.1.2に記載)、(iv)必要な繰り返し限界を前記ゲージ長及び30%固定伸びに設定した(サブセクション9.2.1.3を参照)、(v)繰り返しの間、伸びが30%固定伸びになるまで、10%伸びで測定した力を、30%伸びで測定した力に加えて記録し、(vi)最終繰り返しにおいて、試験機を最大伸び(すなわち、30%伸び)に1分間保持した(9.3のNOTE 2を参照)、(vii)回復に必要な時間は30分であった(9.3のNOTE 3を参照)、(viii)試験片を24時間、50% RH及び20℃で前処理した、(ix)試験片の数は3であり、以下のような結果となった:(a)30%伸びにおける張力は、最終繰り返しから30%伸びで記録した最大力を、試験片の幅サイズ(すなわち、25mm)で割ったものであり、(b)10%伸長における張力は、最終繰り返しの間に10%伸長で記録した力を、試験片の幅サイズ(すなわち、25mm)で割ったものであり、(c)回復した伸びの割合は(100−未回復伸びの割合)であり、未回復伸びの割合は[(Q−P)/P]×100であり、ここで、Qは特定の保持及び回復時間後に付与された基準マーク(mm)間の距離であり、Pは基準マーク間の初期距離(mm)である。
以下では、圧迫スリーブとして、その横断(周囲)方向に弾力性を有する可撓性材料で作製され、成人の下肢上への圧迫治療に適したものを用いた。スリーブは、スリーブを開閉するための1つのメイン分離可能ジッパーを含んでおり、メインジッパーが開いているときに、スリーブは実質的に台形状であり、わずかに湾曲した上縁部及び下縁部(上縁部が凸状で下縁部が凹状)と2つの側縁部(各横縁部にはメイン分離可能ジッパーの相補的半片の1つが設けられている)を有していた。上縁部(本質的に台形の長い横断側面)と各側面との間の角度は約90°及び90°であり、一方で、下縁部(本質的に台形の短い横断側面)と各側面との間の角度は約90°及び90°であった。スリーブは概ね台形状であるという事実にもかかわらず、角度は、上側及び下側の横断縁部が湾曲しているという事実により90°であることを理解されたい。湾曲した上縁及び下縁部の代わりに非湾曲の(まっすぐな)縁部を用いた場合、上縁部と各側面との間の角度は、約75及び75°であり、下縁部と各側面との間の角度は約105°及び105°であろう。スリーブには、挿入物として、2つの矩形バンド形状のガセットが含まれ、これらはスリーブの下縁部から上縁部まで延びていた。各ガセットでは、非分離型ジッパーがその長さに沿って延びていた。すなわち、ジッパーの一方の相補的半片が、ガセットの一方の長い側面に沿って延びていてスリーブの外部表面上に設けられ、他方の相補的半片が、ガセットの他方の長い側面に沿って延びていてやはりスリーブの外部表面上に設けられ、ジッパーの閉じた非分離型端部は、スリーブの上縁部に隣接して配置されていた。非伸張状態では、ガセット幅は本質的に、閉じた二次のジッパーの幅(すなわち、25mm)であり、二次のジッパーの2つの相補的半片の長手方向の継ぎ目間の幅である。ジッパーの閉位置では、二次のジッパーはメインジッパーと平行に進み、メインジッパーから2cm離れて配置されていた。ユーザの肢上での使用中、スリーブは平面内に位置する中心軸の周りに配置され、メインジッパー及び二次のジッパーが閉じているときに、メインジッパーが沿って延びる軸の、中心軸を含む平面上への投影に関して、メインジッパーが沿って延びる軸は、中心軸に対して平行に位置合わせされていた。同様に、ユーザの肢上での使用中、メイン及び二次のジッパーが閉じているときに、各二次のジッパーが沿って延びる各軸の、中心軸を含む平面上への投影に関して、前記軸はそれぞれ、中心軸と実質的に平行に位置合わせされていた。ガセット挿入物は、以下の材料から得られる伸張可能なトリコット材料から作製した。Darlington Fabrics(形式番号25530;322g/m(9.5oz/yd);1.016mm(0.04インチ)厚;92%ナイロン及び8%スパンデックス繊維含有量)。これは、横断(周囲)方向に弾力性を有し、前記方向において、測定張力として0.09N/mm(7%標準偏差)幅を30%伸び(回復伸び97%(4%標準偏差))で示し、並びに測定張力として0.015N/mm幅を10%伸び(12%標準偏差)で示す。スリーブは、3つのジッパーがすべて開いた状態で、非伸張状態において、その上縁部から下縁部までの高さが36cmであり、その下縁部に沿った幅が26cmであり、その上縁部に沿った幅が40cmであり、上縁部から10cmにおいて幅が約37cmであった。スリーブは「テストスリーブ3ジッパー」と称される。
別の例では、テストスリーブを2つのジッパーとともに用いた。すなわち、テストスリーブ3ジッパーと同じであるが、これは1つのガセット/二次のジッパーであった。このテストスリーブ(「テストスリーブ2ジッパー」)は、両ジッパーが開いた状態で、非伸張状態において、テストスリーブ3ジッパーと同じ寸法であった。
参考例として、テストスリーブに対応するスリーブを用いているが、ガセット及び二次のジッパーを伴わないものを実施した。この参考スリーブ(「参考1ジッパー」)は、メインジッパーが開いた状態で、非伸張状態において、テストスリーブと同じ寸法であった。
ジッパースライダーに取り付けられたバネ秤を用いて、前述のスリーブを、ふくらはぎの最も広い部分において周囲が42cmの成人下肢上で閉じるための力を測定した。参考1ジッパーでは、メインジッパーを開き、次にスリーブを下肢の周りに仰向け位置で配置し、次にメインジッパーを再び仰向け位置で閉じた。テストスリーブ2ジッパーでは、メインジッパー及び二次のジッパーを開き、次にスリーブを下肢の周りに配置し、メインジッパーを閉じて、そして二次のジッパーを閉じた(やはりすべて仰向け位置)。テストスリーブ2ジッパーのメインジッパーは閉じていたが二次のジッパーが依然として開いているときに、下縁部における幅は29cmであり、上縁部における幅は41cmであり、ふくらはぎの最も広い位置(すなわち、上縁部から10cm)では幅は42cmであった。すべての測定値は、巻き尺を用いてスリーブの外側上で決定した。テストスリーブ3ジッパーでは、メインジッパー及び2つの二次のジッパーを開き、次にスリーブを下肢の周りに配置し、メインジッパーを閉じて、次に二次のジッパーの一方を閉じ、最終的に他方の二次のジッパーを閉じた(すべて仰向け位置で行なった)。このテストスリーブのメインジッパーは閉じていたが2つの二次のジッパーが依然として開いているときに、下縁部における幅は30cmであり、上縁部における幅は41cmであり、ふくらはぎの最も広い位置(すなわち、上縁部から10cm)では幅は43cmであった。すべての測定値は、巻き尺を用いてスリーブの外側上で決定した。ジッパーを閉じるために用いる速度は、ジッパー閉鎖手順に対する典型的な平均速度を表わしていた。試験を2回繰り返した。結果を下表にまとめる(平均値)。
テストスリーブ2ジッパーに対して測定された最も高い閉鎖力(20N)は、参考に対して測定された値(36N)のほぼ半片であるが、テストスリーブ3ジッパーに対して測定された最も高い閉鎖力(16N)は、参考に対して測定された値の半片よりも小さい。すべてのスリーブによってふくらはぎ上に及ぼされる仰向け及び立位の圧力を測定し、各位置に対して同等(それぞれ18及び48N)であることが分かった。

Claims (5)

  1. ユーザの身体部分に圧迫を加えるための圧迫装置であって、
    ユーザの前記身体部分の一部を実質的に覆うためのスリーブを含み、
    前記スリーブは、上縁部、下縁部、及びスリーブの上縁部からスリーブの下縁部に延びる開口部を有し、
    前記開口部は2つの側縁部を有し、該第1の側縁部にはジッパー(メインジッパー)の半片が設けられ、該第2の側縁部には前記ジッパーの相補的半片が設けられ、
    前記スリーブは少なくとも1つの伸張可能なガセットを含み、該ガセットには前記ガセットの長さに沿って延びる解放可能な閉鎖システムが設けられ、前記ガセット及び前記解放可能な閉鎖システムは、前記解放可能な閉鎖システムが閉じているときに前記ガセットは伸張を阻止され、かつ前記解放可能な閉鎖システムが開いているときに前記ガセットは、前記スリーブの幅が伸張可能となるように、前記解放可能な閉鎖システムの開いている部分の間で伸張できるように構成及び配置されている、圧迫装置。
  2. 前記少なくとも1つのガセットは、少なくとも前記スリーブの横断方向に弾力性を有しない材料から作製され、前記ガセット及び当該ガセットに付随する解放可能な閉鎖システムは、
    前記解放可能な閉鎖システムが閉じているときに前記ガセットが前記解放可能な閉鎖システムの背後で折り重なり、かつ前記解放可能な閉鎖システムが開いているときに前記ガセットが前記解放可能な閉鎖システムの開いている部分間で広がることができるように構成及び配置されている、請求項1に記載の圧迫装置。
  3. 前記解放可能な閉鎖システムは、第2のジッパー(二次のジッパー)、具体的には非分離型ジッパーである、請求項1又は2に記載の圧迫装置。
  4. 前記スリーブは、前記メインジッパーの第1の半片を含む第1の副構成要素、及び前記メインジッパーの第2の半片を含む第2の副構成要素からなる2つの副構成要素を含み、前記2つの副構成要素は、互いに対して解放可能に取り付けられていて、前記スリーブの横断方向に沿って直列に位置する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧迫装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧迫装置をユーザの前記身体部分上に適用する方法であって、
    a)前記ガセットの解放可能な閉鎖システムを開くことにより、前記メインジッパーを開き、かつ前記少なくとも1つの伸張可能なガセットを開く工程と、
    b)前記スリーブを前記ユーザの前記身体部分の周りに配置する工程と、
    c)前記ジッパーを閉じる工程と、
    d)前記ガセットに付随する解放可能な閉鎖システムを閉じる工程であって、前記スリーブが2つ以上のガセットを含む場合、前記解放可能な閉鎖システムを、場合に応じて、順次に又は同時に閉じる工程と、を含む、方法。
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