JP2016520581A - 平衡制約反応のためのプロセス - Google Patents

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Abstract

水が反応生成物として生じる平衡制約化学反応を行うためのプロセス。具体的には、平衡制約反応の効率を改善するために反応クロマトグラフィーユニット(RCU)を使用するプロセス、例えば、グリコールエーテル(GE)とカルボン酸(CA)とを反応させて、水及びグリコールエーテルエステル(GEE)を形成させるためのプロセスなど。本プロセスは、GE及びCAをRCUに供給すること(但し、CA又はGEのどちらかの一方が他方の反応物に対する化学量論的不足にある)を含む。化学量論的不足にある反応物がRCUにおいて触媒の存在下で反応して、GEE及び水の混合物を形成する。ラフィネートが、RCUの分離媒体を使用して混合物から分離され、少なくともGEEを含有する。RCUの分離媒体を使用して混合物から分離される抽出物が少なくとも水を含有する。

Description

本開示は一般には、水が反応生成物として生じる平衡制約(equilibrium-limited)反応のためのプロセスに関連する。
エステル化は、アルコールと、酸とにより、エステルが反応生成物として形成される反応である。具体的には、エステル化反応の期間中において、アルコールと酸とが反応して、エステル及び水を形成する。エステル化反応を行うための1つのプロセスが反応蒸留(reactive distillation)である。反応蒸留では、所望される生成物の分離が、反応を同じ単位装置において行いながら達成されるので、反応蒸留が多くの用途で使用されている。しかしながら、そのような方法は沸点の違いに依拠しており、熱感受性の化合物については適用できない場合がある。そのようなものとして、熱感受性化合物の反応及びその後の分離のために有用であるエステル化反応プロセスが当分野では求められている。
本開示は、水が反応生成物として生じる様々な平衡制約化学反応を行うためのプロセスを提供する。具体的には、本開示は、平衡制約反応の効率を改善するために反応クロマトグラフィーユニット(RCU)を使用する平衡制約反応のプロセスで、平衡制約反応が、所定の温度についての所与の平衡転化率値(X)を有する可逆反応であるプロセスを提供する。平衡制約反応のそのようなプロセスの一例が、グリコールエーテル(GE)とカルボン酸(CA)とを所定の温度において反応させて、水及びグリコールエーテルエステル(GEE)を形成することである。このプロセスは、GE及びCAをRCUに供給すること(但し、CAのどちらかの一方がGEに対する化学量論的不足にあり、又は、GEがCEに対する化学量論的不足にある)を含む。RCUは、所定の温度における反応のための触媒と、GEE及び水を含む混合物を分離するための媒体とを有する。本明細書中で議論されるように、この混合物を分離することにより、所定の温度についての平衡転化率値よりも大きい平衡制約反応についての転化率値がもたらされる。したがって、本開示は、反応生成物を分離し、除き、それにより、反応物の転換を行わせることによって平衡転化率値よりも大きい転化率を達成することを助ける。
例えば、CAがGEに対する化学量論的不足にあるとき、CAはRCUにおいて触媒の存在下で反応して、GEE、GE、残留未反応CA及び水を含む混合物を(例えば、エステル化反応により)形成する。GEがCAに対する化学量論的不足にあるとき、GEはRCUにおいて触媒の存在下で反応して、GEE、CA、残留未反応GE及び水を含む混合物を(例えば、エステル化反応により)形成する。ラフィネート(raffinate)が、RCUの分離媒体を使用して混合物から分離され、但しこの場合、ラフィネートは少なくともGEEを含有する。抽出物もまた、RCUの分離媒体を使用して混合物から分離され、但し、この場合、抽出物は少なくとも水を含有する。
CAがGEに対して化学量論的不足にあるとき、GEは、RCUのラフィネート及び抽出物の両方のための溶離剤として作用する。加えて、残留未反応CAが、抽出物の流れ又はラフィネートの流れのどちらかにおいてRCUから溶出する場合がある。RCUを、下流での分離を容易にするために残留未反応CAを抽出物の流れに分離するような様式で操作することが好ましい。したがって、ラフィネートはGEE及びGEの両方を含み、抽出物は、水、残留未反応CA及びGEを含む。ラフィネートが混合物からGEE画分及び再循環画分に分離され、但し、この場合、再循環画分は、GEと、GEEのカット部分とを含有する。再循環画分は、GEがCAと反応することを可能にするためにRCUに戻される。抽出物もまた、混合物から、少なくとも(GE及び残留未反応CAの両方を含有する)GE/残留未反応CA画分と、GE/水画分とに分離することができる。GE/残留未反応CA画分は、GE及び残留未反応CAが再循環されることを可能にするためにRCUに戻すことができる。
GEがCAに対して化学量論的不足にあるとき、CAは、RCUのラフィネート及び抽出物の両方のための溶離剤として作用する。加えて、残留未反応GEが、抽出物の流れ又はラフィネートの流れのどちらかにおいてRCUから溶出する場合がある。RCUを、本明細書中で議論されるように、下流での分離を容易にするために残留未反応GEを抽出物の流れに分離するような様式で操作することが好ましい。したがって、ラフィネートはGEE及びGEの両方を含み、抽出物は、水、残留未反応GE及びCAを含む。ラフィネートが混合物からGEE画分及び再循環画分に分離され、但し、この場合、再循環画分は、CAと、GEEのカット部分とを含有する。再循環画分は、CAがGEと反応することを可能にするためにRCUに戻される。抽出物もまた、混合物から、少なくとも(CA及び残留未反応GEの両方を含有する)CA/残留未反応GE画分と、CA/水画分とに分離することができる。CA/残留未反応GE画分は、CA及び残留未反応GEが再循環されることを可能にするためにRCUに戻すことができる。
RCUは、化学量論的不足にあるCA又は化学量論的不足にあるGEの1回通過転化率が70パーセント(%)〜99%であることが可能であるような様式で操作することができる。この転化率は100%未満であるので、残留未反応CA又は残留未反応GEが混合物に存在することになる。分離されたとき、抽出物は残留未反応CA又は残留未反応GEのどちらかを含む。残留未反応CA又は残留未反応GEをRCUに戻すことによって、CA及びGEのより大きい総転化率を達成することができる。CA及びGEについてのそのような総転化率が100%の総転化率に近くなることが可能である。
本明細書中に提供されるいずれのプロセスも、RCUが擬似移動床式ユニットである状況を含む。
本明細書中に提供されるいずれのプロセスも、反応がエステル化反応である状況を含む。
本開示の実施形態には、GEに対する化学量論的不足にあるCAをRCUにおいて触媒により消失に至るまで反応させること、又は、CAに対する化学量論的不足にあるGEをRCUにおいて触媒により消失に至るまで反応させることが含まれる。他の構成の中では、RCUは擬似移動床式ユニットである。本開示の実施形態は、水が反応生成物として生じる平衡制約化学反応(例えば、アルドール縮合、エステル化反応、無水物形成及びアミド化反応など)のために使用することができる。
エステル化反応時におけるグリコールエーテル転換を例示する(実施例1)。
本開示は、反応蒸留に基づくプロセスに関して直面する諸問題(例えば、高い温度の使用、又は、反応生成物を分離するための共沸混合物の存在)を回避することができる所定の温度において平衡制約化学反応を行うためのプロセスを提供する。本開示のプロセスでは、反応クロマトグラフィーが、平衡制約化学反応と、生成物の分離との両方のために使用され、但しこの場合、反応クロマトグラフィーは、反応生成物を損なうことがあってはならない反応温度及び分離温度を可能にし、その一方で、反応生成物の連続した分離及び取り出しを依然として可能にする。反応クロマトグラフィーの使用はまた、本明細書中で議論される平衡制約化学反応の効率を、反応転化率を平衡限界を超えて改善することによって改善し、これにより、反応生成物の改善された収率及び簡略化された下流側での精製を提供するために役立つにちがいない。
本明細書中で使用される場合、「平衡定数」(equilibrium constant)は、ある具体的な単位装置に関しての所与の温度での平衡時における可逆反応の生成物と反応物との間での関係を表す値である。
本明細書中で使用される場合、「平衡転化率」(equilibrium conversion)は、体積一定の系について所与の温度(例えば、等温の反応温度)における可逆反応において達成することができる最大転化率(X)である。
本開示のプロセスでは、反応クロマトグラフィーユニット(RCU)が、水及びグリコールエーテルエステル(GEE)を含む混合物を形成するためのグリコールエーテル(GE)及びカルボン酸(CA)の所定の温度における平衡制約化学反応のために使用される。この平衡制約反応は、その所定の温度についての平衡転化率値(X)を有する可逆反応である。本明細書中で議論されるように、RCUは、GEとCAとの反応、並びに、生成物である水及びGEEの分離を可能にして、平衡制約反応の転換を行わせる。本明細書中に提供されるように、生成物である水及びGEEを分離することにより、所定の温度についての平衡転化率値よりも大きい平衡制約反応についての転化率値がもたらされる。したがって、本開示は、反応生成物を分離し、除き、それにより、反応物の転換を行わせることによって平衡転化率値よりも大きい転化率を達成することを助ける。RCUに加えて、蒸留プロセスが、移動相の再循環及び反応生成物(例えば、エステル生成物)のさらなる精製のために本開示のプロセスにおいて使用される。結果として、RCUを蒸留手順と組み合わせることによって、本開示のプロセスは、より精製された生成物の回収及び移動相の再循環をより効率的な様式で可能にする。
本開示のプロセスは、RCUにGE及びCAを供給することを含む。RCUは、反応のための触媒と、生成物であるGEE及び水を含む混合物を2つの流れ(すなわち、ラフィネート及び抽出物)の一方に分離するための分離媒体とを有する。CAがRCUにおいてGEと反応して、GEE及び水を含む混合物を形成する。ラフィネートは少なくともGEEを含有し、一方、抽出物は少なくとも水を含有する。
1つの実施形態において、GE及びCAをRCUに供給することには、CAをGEに対する化学量論的不足でRCUに供給することが含まれる。化学量論的不足において、CAはRCUにおいて触媒の存在下で反応して、GEE及び水を含む混合物を形成する。CAがGEに対する化学量論的不足でRCUに供給されるので、RCUに供給されるGEは、CAに対する化学量論的過剰にある。この化学量論的過剰のために、GEは、反応における反応物であることに加えて、RCUの抽出物及びラフィネートのための(クロマトグラフィー溶出溶媒である)溶離剤として作用する。同様に、RCUに供給されるCAはGEに対する化学量論的不足にあるので、RCUにおけるCAは、GEE及び水を含む混合物を平衡制約化学反応により形成するためのRCUにおける触媒の存在下での所定の温度についての平衡転化率値よりも大きい平衡制約反応についての転化率値を達成することができる。1つの実施形態において、RCUにおけるCAは、そのように所望されるように消失に至るまで反応することができる。
別の実施形態において、GE及びCAをRCUに供給することには、GEをCAに対する化学量論的不足でRCUに供給することが含まれる。化学量論的不足において、GEはRCUにおいて触媒の存在下で反応して、GEE及び水を含む混合物を形成する。GEがCAに対する化学量論的不足でRCUに供給されるので、RCUに供給されるCAは、GEに対する化学量論的過剰にある。この化学量論的過剰のために、CAは、反応における反応物であることに加えて、RCUの抽出物及びラフィネートのための(クロマトグラフィー溶出溶媒である)溶離剤として作用する。同様に、RCUに供給されるGEはCAに対する化学量論的不足にあるので、RCUにおけるGEは、GEE及び水を含む混合物を平衡制約化学反応により形成するためのRCUにおける触媒の存在下での所定の温度についての平衡転化率値よりも大きい平衡制約反応についての転化率値を達成することができる。1つの実施形態において、RCUにおけるGEは、そのように所望されるように消失に至るまで反応することができる。
本開示のプロセスでは、RCUが反応容器及びクロマトグラフィーユニットの両方として使用される。RCUは、可逆反応(例えば、エステル化反応)についての同時での反応物の反応及び生成物の分離を、高まった成績を得るために可能にする。RCUの例には、エステル化反応のための触媒と、反応生成物のための分離媒体とが充填される1つ又はそれ以上のクロマトグラフィーカラムが含まれる。触媒及び分離媒体の両方が固定相としてRCUに存在することができる。反応生成物は反応生成物毎に、RCUを通過する異なる移動速度を引き起こす固定相に対する異なる親和性を有することができる。このことは、反応生成物が分離されること、逆反応が抑制されること、及び、大きい転化率をRCUの出口において提供することを引き起こす。
本開示のために好適であるRCUの一例が、擬似移動床式ユニット(SMB)である。SMBユニットは、化学反応及び分離をただ1つの装置の内部において組み合わせる連続かつ向流での操作を提供する。SMBユニットでは、多数の固定床カラム(又はカラム区画)が用いられ、但し、この場合、それぞれの固定床カラムが、アシル化反応のための触媒と、反応生成物である水及びGEEを分離するための分離媒体とを含有する。異なるエステル化反応では、異なる数及び構成の多数の固定床カラムが要求される場合がある。例えば、4基〜24基の固定床カラムを、本開示のエステル化反応のためのSMBユニットを形成することにおいて使用することができる。SMBユニットの主たる流入物及び流出物が、供給物、抽出物及びラフィネートであり、但し、この場合、それぞれの固定床カラムが流入物の流れ及び流出物の流れを含む。それぞれの流れが、個々の場所において、また、独立して制御される特定の流速でSMBユニットの固定床カラムに流入し、又はSMBユニットの固定床カラムから流出する。
プロセスの期間中に、SMBユニットは、真の向流固液二相流の理論的性能に近づくために流入物の流れ及び流出物の流れの液体を1つのカラムから別のカラムに(又はカラム区画の間で)切り換える。流入物の流れ及び流出物の流れを1つのカラムから別のカラムに切り換えることを、多数の固定床カラムの入口管路及び出口管路と連動して作動する弁(例えば、回転弁、或いは、2位置弁又は多位置弁のネットワーク)を使用して達成することができる。流体管理デバイスは、流入物の流れ及び流出物の流れの場所を移動させることを、流れを多数の固定床カラムの適切な入口管路又は出口管路に向けることによって達成する。供給物の流れの液体流速、及び、SMBユニットの弁のためのステップ時間が制御され、その結果、遅く溶出する反応生成物及び速く溶出する反応生成物が入口ポート及び出口ポートの動き又は切り換えに対して反対方向に移動するようにされる。
SMBユニットの固定床カラムは、エステル化反応に備えるための、及び、反応生成物を混合物から2つの画分に、すなわち、抽出物(これは、遅く溶出する画分を含む)と、ラフィネート(これは、速く遅く溶出する画分を含む)とに分離するための4つの帯域を提供するように構成される。SMBユニットのこれら4つの帯域がそれぞれ、異なる機能を果たす。帯域Iは固定床カラムを溶離剤入口(例えば、GE又はCA)と抽出物出口との間に含有する;帯域IIは固定床カラムを抽出物出口と供給物入口(例えば、CA又はGE又は混合物)との間に含有する;帯域IIIは固定床カラムを供給物入口(例えば、CA又はGE)とラフィネート出口との間に含有する;帯域IVは固定床カラムをラフィネート出口と溶離剤入口(例えば、GE又はCA)との間に含有する。SMBユニット内において、帯域II及び帯域IIIは、速い成分及び遅い成分がさらに離れて移動することを可能にするために役立ち、一方、帯域I及び帯域IVは、遅い成分が後方になりすぎること、及び、速い成分が前方に進みすぎることをそれぞれ防止するために役立つ。
本明細書中で議論されるように、SMBユニットの固定床カラムは、エステル化反応のための触媒と、水及びGEEを分離するための分離媒体とを有する。触媒及び分離媒体はSMBユニットの固定床カラムにおける1つの構造物の表面に提供することができ、又は、別個の構造物の表面に提供することができる。RCUの固定床カラムにおいて使用される分離媒体は、反応成分(例えば、GE及びCA)がそれほど強く吸着されず、その一方で、反応の共生成物(例えば、水)がより強く吸着され、それにより、反応の共生成物(例えば、水)を固体の擬似動きに関して向流的に運ぶように選択することができる。このことは、極性がより小さい反応生成物(例えば、GEE)がラフィネートの流れにおいてSMBユニットから除かれ、その一方で、極性がより大きい成分(例えば、水)が抽出物の流れにおいてSMBユニットから除かれることを可能にする。
本開示のプロセスは、水が生じる所定の温度での平衡制約化学反応のためのものであって、非水性の反応生成物(例えば、アルコール)のみが生じる平衡制約化学反応のためのものではない。そのような反応の例には、アルドール縮合(aldol condensations)、エステル化反応、無水物形成及びアミド化反応が含まれるが、これらに限定されない。アルドール縮合反応のための触媒の例には、公知であるように、酸性触媒、酵素触媒又は金属触媒が含まれるが、これらに限定されない。エステル化反応のための触媒の例には、酸性ポリマー樹脂、ゼオライト、ヘテロポリ酸及び均一触媒(例えば、硫酸など)が含まれるが、これらに限定されない[例えば、G. Busca、「Acid Catalysts in Industrial Hydrocarbon Chemistry」、Chem. Rev.、107 (11) (2007)、5366-5410を参照のこと]。アミド化反応のための触媒の例には、公知であるように、酸性触媒又は金属触媒が含まれるが、これらに限定されない。供給物の組成に依存して、いくつかの異なる触媒が、触媒作用機能を達成するために組み合わされる場合がある。
本開示のプロセスでは、多くの異なるタイプの触媒及び分離媒体を、反応及び分離を行うために使用することができる。本開示のプロセスでは、触媒及び分離媒体の両方として作用し得るただ1つだけの固体、1つ又はそれ以上の固体触媒及び分離媒体の組合せ、或いは、1つ又はそれ以上の分離媒体と一緒での均一触媒のどれかを使用することができる。分離媒体は、吸着型プロセスで使用される従来の材料であることが可能であり、これには、アシル化反応生成物の生成物のうちの少なくとも1つを分離することができるポリマー樹脂、シリカ、アルミナ、モレキュラーシーブ(molecular sieves)、活性炭又は他の公知な分離媒体が含まれるが、これらに限定されない。好ましい固体が、ただ1つの固体で触媒及び分離媒体の両方として機能し得る固体である(例えば、強酸型イオン交換樹脂など)。これらには、スルホン化されたイオン交換樹脂、例えば、Amberlyst(商標)15、Amberlyst(商標)70、DOWEX(商標)MONOSPHERE(商標)M−31又は他の市販されている強酸型ポリマー樹脂などが含まれるが、これらに限定されない。
種々の反応及び生成物の分離では、触媒及び分離媒体の異なる組合せ、並びに/或いは、触媒対分離媒体の異なる体積比率が要求される場合がある。例えば、触媒及び分離媒体は、1:100から100:1にまで及ぶ体積比率(触媒:分離媒体)でSMBユニットに存在することが可能である。触媒及び分離媒体はまた、様々な構成でSMBユニットに存在することが可能である。例えば、別個の構造物として存在するとき、触媒及び分離媒体は、SMBユニットの固定床カラムの全体にわたる均一な混合物として存在することが可能である。代替では、触媒及び分離媒体は、SMBユニットの固定床カラムに沿う触媒及び分離媒体の交互層で存在することが可能である。これらの層の厚さ及び相対的位置は、アシル化反応、及び、分離される必要がある生成物に依存し得る。
本開示の目的のために、GE及びCAがRCU(例えば、SMBユニット)に供給され、但し、この場合、RCUは、反応のための触媒と、水及びGEEを分離するための分離媒体とを有する。プロセスは連続的に稼動し、この場合、GE及びCAが導入され、反応が触媒され、生成物であるGEE及び水が混合物からラフィネート及び抽出物にそれぞれ分離される。
本明細書中で議論されるように、CAがGEに対する化学量論的不足でRCUに供給される1つの実施形態において、GEはラフィネート及び抽出物の両方における溶離剤として作用し、その一方で、CAはRCUにおいて反応する。1つの実施形態において、GEに対する化学量論的不足にあるCAは、RCUにおいて消失に至るまで反応する。
CAを反応のためにGEに対する化学量論的不足で供給する好適な例には、1:1.1から1:10までの範囲におけるCA対GEの化学量論的比率(CA:GE)、1:1.5から1:5までの範囲におけるCA対GEの化学量論的比率(CA:GE)、又は、1:2から1:3までの範囲におけるCA対GEの化学量論的比率(CA:GE)を供給することが含まれる。
同様に本明細書中で議論されるように、GEがCAに対する化学量論的不足でRCUに供給される1つの実施形態において、CAはラフィネート及び抽出物の両方における溶離剤として作用し、その一方で、GEはRCUにおいて反応する。1つの実施形態において、CAに対する化学量論的不足にあるGEは、RCUにおいて消失に至るまで反応する。
GEを反応のためにCAに対する化学量論的不足で供給する好適な例には、1:1.1から1:10までの範囲におけるGE対CAの化学量論的比率(GE:CA)、1:1.5から1:5までの範囲におけるGE対CAの化学量論的比率(GE:CA)、又は、1:2から1:3までの範囲におけるGE対CAの化学量論的比率(GE:CA)を供給することが含まれる。SMBユニットに導入される供給物は少なくとも1つのGE及び少なくとも1つのCAを含有し、但し、この場合、SMBユニットは、エステル化反応のために好適である圧力及び所定の温度において操作される。操作条件は、SMBユニットにおいて使用される触媒及び分離媒体に依存するであろう。SMBユニットにおけるエステル化反応のための所定の温度は、0℃から200℃までであることが可能である。SMBユニットにおけるエステル化反応のための典型的な操作圧力は、101KPaから2000KPaまでであることが可能である。当業者によって理解されるように、他の所定の温度及び圧力が、エステル化反応に依存して可能である。操作条件は、反応物(例えば、GE及びCA)の流れが液相で存在し、かつ、すべての成分が液相で存在するように設定することができる。
GEには、エステル化反応を受けるために好適であるフリーのヒドロキシル基を含むそのような化合物が含まれ得るが、これらに限定されない。GEの具体的な例には、様々なグリコールエーテル又はそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。例えば、GEは下記の式を有する:
R’−(OCHCHR”)−OH
式中、R’は、1個〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又は、6個〜11個の炭素原子を有するアリール基である;R”は、水素、メチル又はエチルである;nは1〜4の整数である。
CAには、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸、アジピン酸又はそれらの組合せからなる群から選択されるものが含まれ得るが、これらに限定されない。1つの実施形態において、CAは酢酸であり、一方、GEは1−メトキシ−2−プロパノールである。他の実施形態において、本開示のプロセスは、アルドール縮合、エステル化反応、無水物形成及びアミド化反応において使用することができる。
本明細書中で議論されるように、RCUの分離媒体は、混合物からラフィネート及び抽出物を分離することを可能にする。ラフィネートは少なくともGEEを含有し、一方、抽出物は少なくとも水を含有する。GEが溶離剤として使用される実施形態において、ラフィネート及び抽出物はまた、GEを含有する(例えば、ラフィネートはGEE及びGEを含み、抽出物は水及びGEを含み、但し、この場合、ラフィネートは極性が抽出物と比較して小さい)。代替において、CAが溶離剤として使用される場合、ラフィネート及び抽出物はまた、CAを含有する(例えば、ラフィネートはGEE及びCAを含み、抽出物は水及びCAを含み、但し、この場合、ラフィネートは極性が抽出物と比較して小さい)。加えて、(制限的な試薬に依存して)残留未反応GE又は残留未反応CAが、抽出物の流れ又はラフィネートの流れのどちらかにおいてRCUから溶出する場合がある。RCUを、下流での分離を容易にするために残留未反応GE又は残留未反応CAを抽出物の流れに分離するような様式で操作することが好ましい。例えば、(反応及び分離のための両方の滞留時間に関連づけられる)SMBの各帯域における流速、処理量、濃度、温度はそれぞれ、正しい化学種の所望される流れへの適切な分離を達成するために変更することができる。望まれない重い化合物が生成物の流れのどちらかに存在し得ることもまた、重い化合物が供給物に存在していた場合に、又は、反応(例えば、エステル化反応)の望まれない副生成物として生じた場合には起こり得ることである。
ラフィネートは、ラフィネートを混合物からGEE画分及び再循環画分に分離するための分離プロセスを受けることができる。GEが溶離剤として使用されるとき、再循環画分は、GEと、GEEのカット部分とを含有する。再循環画分はRCU(例えば、SMBユニット)に戻すことができ、その一方で、GEE画分が生成物として集められる。どのような化合物であれ、重い化合物は、分離からの残液物として除くことができる。再循環画分はRCUの供給物に戻すことができる。さらなる実施形態において、再循環画分は、再循環画分におけるGE及びGEEのモル組成が、RCUにおけるGE及びGEEのモル濃度と類似する値を有するRCU内の場所(例えば、SMBユニットのクロマトグラフィーサイクルにおける類似濃度の地点)に戻すことができる。
CAが溶離剤として使用される実施形態において、再循環画分は、CAと、GEEのカット部分とを含有する。再循環画分はRCU(例えば、SMBユニット)に戻すことができ、その一方で、GEE画分が生成物として集められる。どのような化合物であれ、重い化合物は、分離からの残液物として除くことができる。再循環画分はRCUの供給物に戻すことができる。さらなる実施形態において、再循環画分は、再循環画分におけるCA及びGEEのモル組成が、RCUにおけるCA及びGEEのモル濃度と類似する値を有するRCU内の場所(例えば、SMBユニットのクロマトグラフィーサイクルにおける類似濃度の地点)に戻すことができる。
ラフィネートのための好適な分離プロセスには、GEE画分及び再循環画分を形成することができる公知であるような蒸留プロセスが含まれるが、これに限定されない。好適な蒸留プロセスの例には、隔壁型蒸留搭(dividing wall column)(DWC)を使用する連続蒸留プロセスを含めて様々な連続蒸留プロセスが含まれる。他の分離プロセスもまた可能である。
抽出物もまた、分離プロセスを受ける。例えば、GEが溶離剤として使用されるとき、抽出物は、混合物から抽出物を少なくともGE/残留未反応CA画分及びGE/水画分に分離するための分離プロセスを受ける。GE/残留未反応CA画分はGE及び残留未反応CA(例えば、GEと反応しなかったCA)の両方を含有する。GE/残留未反応CA画分はRCU(例えば、SMBユニット)の供給物に戻すことができ、その一方で、GE/水画分はプロセスから除かれる。
それ以外の実施形態において、CAが溶離剤として使用されるとき、抽出物は、混合物から抽出物を少なくともCA/残留未反応GE画分及びCA/水画分に分離するための分離プロセスを受ける。CA/残留未反応GE画分はGE及び残留未反応CA(例えば、GEと反応しなかったCA)の両方を含有する。CA/残留未反応GE画分はRCU(例えば、SMBユニット)の供給物に戻すことができ、その一方で、CA/水画分はプロセスから除かれる。
抽出物のための好適な分離プロセスには、ラフィネートについて本明細書中で議論される様々な分離プロセスが含まれるが、これらに限定されない。GE/水画分及び/又はCA/水画分は共沸混合物を形成する場合があり、但し、この場合、この共沸混合物は通常の蒸留によって分離することができない。GE/水画分又はCA/水画分を分離することは、GE/水画分のGE及び水を分離するための均一共沸蒸留プロセス、圧力スイング蒸留プロセス又は不均一共沸蒸留プロセスを必要とする場合がある。そのような共沸蒸留プロセスの様々な例が、Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology(第5版、John Wiley & Sons)の第8巻において議論される(これはその全体が参照によって本明細書中に組み込まれる)。代替となる分離選択肢には、3Åのモレキュラーシーブを用いる熱ガス圧力スイング吸着が含まれる。
本明細書中で議論されるように、CAは、平衡制約転化率を超えてGEと反応することができ、又は、GEは、平衡制約転化率を超えてCAと反応することができる。化学量論的不足にある反応物(例えば、CA又はGE)が必ずしもすべてRCUにおいて反応しないとき、当該反応物がRCUから現れる。以前に示されたように、未反応の反応物は好ましくは、より容易な下流側でのプロセス処理のために抽出物の流れに分離される。
1つの好ましい実施形態において、RCUは、化学量論的不足にある反応物(例えば、CA又はGE)の大きい総転化率を、RCUそのものを介した単回での大きい転化率(例えば、化学量論的不足にある反応物(例えば、CA又はGE)の90%超の転化率)を必要とすることなく可能にするような様式で操作される。可能な限り大きい1回通過転化率を達成することを試みるのではなく、むしろ、最大可能な値よりも低い1回通過転化率によって、溶出溶媒として作用する化学量論的過剰にある反応物の総消費を減らすことができる。このことを、ラフィネート及びGE/残留未反応CA画分又はCA残留未反応CA画分から得られる再循環画分がRCUに戻される本明細書中に記載される方策によって達成することができる。加えて、(反応及び分離のための両方の滞留時間に関連づけられる)SMBの各帯域における流速、処理量、濃度、温度はそれぞれ、最大可能な値よりも低い所望される1回通過転化率を達成するために変更することができる。溶出溶媒として作用する化学量論的過剰にある反応物を最小限にすることができ、その一方で、大きい総転化率を、残留未反応CA又は残留未反応GEの経済的な回収及び再循環を提供することによって達成することができる。例えば、最適な1回通過転化率が、低下した溶離剤要求を可能にし、その一方で、100%に近づく大きい総転化率を達成するために、化学量論的不足にあるCA又は化学量論的不足にあるGEの70%の転化率から99%の転化率にまで及ぶ場合がある。
残留未反応CA又は残留未反応GEはまた、第3の生成物としてRCUから回収することができる。1つの実施形態において、RCUから得られるこの第3の生成物は、多成分SMB分離スキームを用いることによってRCUから回収することができる。三次の反応混合物(例えば、ラフィネート、抽出物及び未反応CA)を分離するために、本明細書中で議論されるようにSMBユニットを利用するためのそのようなスキームの様々な例を、「Comparison of various ternary simulated moving bed separation schemes by multi-objective optimization」(Agrawal et al.、Journal of Chromatography A、1238 (2012)、105-113)において見出すことができる(これはその全体が参照によって本明細書中に組み込まれる)。
当業者によって理解されるように、生成物混合物のRCUにおけるラフィネート及び抽出物への分離が、移動相のGE又はCAに加えての非反応性溶媒の使用によって高まる場合があるかもしれない。そのような非反応性溶媒の例には、ケトンが含まれ得るが、これに限定されない。添加された移動相溶媒のこの使用は、必要に応じてであろうと考えられ、しかし、本開示のためにはRCUの分離能を高めるために有用であり得るであろう。加えて、RCUにGE及びCAを供給することによってGE及びCAを反応させて、水及びGEEを含む混合物を形成するためのプロセスは、非反応性溶媒を移動相として使用することを含むことができ、但し、この場合、GE及びCAが等しい化学量論的量で供給される。
下記の実施例は、本開示の範囲を限定するためではなく、本開示の範囲を例示するために示される。別途示される場合を除き、すべての部及び百分率が重量比である。別途具体的に述べられる場合を除き、使用されたすべての装置及び化学薬品が市販されている。
実施例1:
実施例1は、下記の反応クロマトグラフィー試験を使用する、酢酸(AA、BDH、>99%)を用いた1−メトキシ−2−プロパノール(Alfa Aesar、99+%)の可逆的エステル化である。Amberlyst(商標)15(Sigma Aldrich、湿潤状態)を66℃で乾燥し、ふるい分けして、直径が707μm未満であるサイズ部分のみを集める。乾燥したAmberlyst(商標)15と、1−メトキシ−2−プロパノール(Sigma Aldrich、≧99.5%)とによるスラリーを形成する。2つのステンレススチール製カラム(Knauer、内径:0.8センチメートル、長さ:0.25メートル)にAmberlyst(商標)15のスラリーを詰める。カラムを連続させて組み立て、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)ポンプを基本的なHPLC構成で提供する。これら2つのカラムを、110℃の温度で設定されるカラムオーブンの中に入れる。HPLCポンプを使用して、溶離剤としての1−メトキシ−2−プロパノールを0.5ミリリットル/分(mL/min)の速度でカラムに通す。背圧弁を使用して、150ポンド/平方インチ・ゲージ(psig)のカラム内の圧力を達成する。カラムの出口と、フラクションコレクターとの間に、流れを1気圧における沸騰温度よりも低く冷却するための氷浴を置く。酢酸を、手動弁(Rheodyne手動インジェクター、RH−7725I)を介してカラムに加える。このとき、HPLCポンプを使用して、0.5ミリリットル(ml)の矩形パルスをカラムに直接に加える。カラムからの流出物を一定の時間間隔で集め、ガスクロマトグラフィー及びカールフィッシャー滴定によって分析する。
比較例A
比較例Aでは、実施例1のエステル化反応が繰り返され、しかし、回分式構成(batch configuration)で行われる。回分式構成のために、1.5mLのEppendorf試験チューブに、0.13グラム(g)のAmberlyst(商標)15の樹脂、0.7mLのPM及び0.7mLの酢酸を入れる。該チューブを、温度が40℃から80℃まで制御され、混合速度が800rpmで設定されたサーモミキサーの上に置く。サンプルを定期的に採取し、GC−FIDによって分析する。
図1は、実施例1についての反応生成物の分離が達成されたことを例示する。図1はまた、実施例1については、酢酸の転化率が、100分を超えて形成される反応生成物に基づいて(台形公式を使用する計算から推定される)およそ80重量パーセント(wt.%)の転化率を達成することにおいて平衡制約を超えたことを例示する。このことは、比較例Aの回分式実験からの著しい改善であり、この場合、表1は、(反応生成物に基づいて)ほんの68wt.%の酢酸が24時間後に転換しただけであったことを例示している。この結果は、エステル化反応のための反応平衡を達成することに起因していると考えられる。
本明細書中で議論されるように、反応クロマトグラフィーは、反応と、分離とを、より大きいプロセス成績及び生産性を引き起こすただ1つの単位装置において組み合わせるプロセスである。このプロセスは、反応が平衡により制約されるときにはとりわけ好都合であり、生成物のその場での分離により、平衡が転化率増大の方向に変化する。
反応クロマトグラフィーを、Amberlyst15を触媒及び吸着剤として使用するエステルの合成に適用することが、本明細書中に提供される。数多くのエステルの中で、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(DOWANOL(商標)PMA)(工業的需要が大きい最も一般に使用されているエステルの1つ)の製造が可能である。PMAは、二番目に多く使用されているプロピレングリコールエーテルであり、その使用のほぼ90%が表面被覆においてである。PMAは、塗料、インク、ラッカー及び他のタイプの表面被覆において、例えば、自動車、建築、金属コイル及び工業的保守のための被覆などにおいて使用される樹脂を溶解することにおいて非常に効率的である。また、PMAは、家庭用製造物において、例えば、洗浄剤、塗料(噴霧塗料を含む)、ラッカー、ワニス及び殺虫剤などにおいて使用される。しかしながら、1−メトキシ−2−プロパノール(PM)の酢酸によるエステル化を介して、又は、PMの酢酸エチルとのエステル交換を介してそのどちらかでPMAを形成するための反応クロマトグラフィーについては何ら研究が行われていない。
新しいエステル生成物のためのプロセス開発が本明細書中に提供される。回分式反応及び固定床型吸着反応の動力学が、回分式反応実験及びクロマトグラフィーパルス試験を行うことによって詳しく調べられる。撹拌型回分式リアクターでの実験を、様々な温度、撹拌速度、触媒粒子サイズ及び触媒負荷量、並びに、反応物のモル比で行った。反応の平衡パラメーター及び速度論的パラメーター、並びに、温度に対するそれらの依存性を、モデルを実験データに合わせることによって求めた。吸着平衡定数及び反応パラメーターの測定を、ただ1つだけのクロマトグラフィーカラムを使用してパルス試験によって行った。樹脂は吸着剤及び触媒の両方として作用するので、実験を、吸着パラメーターを最初に得るために非反応性の混合物を用いて行い、その後、反応性の混合物を、反応パラメーターを得るために注入した。モデルの開発に加えて、転化率が回分式反応の反応平衡を超える反応クロマトグラフィーの実現性及び効率を明らかにした。

Claims (15)

  1. 水及びグリコールエーテルエステル(GEE)を含む混合物を形成するための、グリコールエーテル(GE)とカルボン酸(CA)との平衡制約反応のためのプロセスであって、ここで、前記平衡制約反応は、所定の温度についての所与の平衡転化率値(X)を有する可逆反応であり、
    反応クロマトグラフィーユニット(RCU)にGE及びCAを供給すること、ここで、前記RCUは、前記反応のための触媒と、GEE及び水を分離するための媒体とを有し;
    前記所定の温度において、前記RCUにおいて前記触媒の存在下でCA及びGEを反応させ、GEE及び水を含む前記混合物を形成すること;並びに
    前記分離媒体により前記生成物混合物をラフィネート及び抽出物に分離すること
    を含み、
    前記生成物混合物を分離することは、前記所定の温度についての前記平衡転化率値よりも大きい前記平衡制約反応についての転化率値を生じる、
    前記プロセス。
  2. GE及びCAを前記RCUに供給することは、CAをGEに対する化学量論的不足で前記RCUに供給することを含み、かつ、前記CAを反応させることは、前記CAを前記RCUにおいて前記触媒の存在下、GEに対する化学量論的不足で反応させて、GEE及び水を含む前記混合物を形成させることを含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記RCUにGE及びCAを供給することにおいて、前記GEが前記ラフィネート及び前記抽出物の両方における溶離剤として作用する、請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記ラフィネートがGEE及びGEを含み、
    前記プロセスがさらに、
    前記ラフィネートを前記混合物からGEE画分及び再循環画分に分離すること、ここで、前記再循環画分は、前記GEと、前記GEEのカット部分とを含有し、並びに
    前記再循環画分を前記RCUに戻すこと
    を含む、請求項3に記載のプロセス。
  5. 前記抽出物を、少なくとも、GE及び残留未反応CAの両方を含有するGE/残留未反応CA画分と、GE/水画分とに前記混合物から分離すること、並びに
    前記GE/残留未反応CA画分を前記RCUに戻すこと
    をさらに含む、請求項3に記載のプロセス。
  6. CAをGEに対する化学量論的不足で反応させることが、前記RCUにおける前記触媒の存在下での消失に至るまでである、請求項2に記載のプロセス。
  7. GE及びCAを前記RCUに供給することが、GEをCAに対する化学量論的不足で前記RCUに供給することを含み、かつ、前記GEを反応させることが、前記GEを前記RCUにおいて前記触媒の存在下、CAに対する化学量論的不足で反応させて、GEE及び水を含む前記混合物を形成させることを含む、請求項1に記載のプロセス。
  8. 前記RCUにGE及びCAを供給することにおいて、前記CAが前記ラフィネート及び前記抽出物の両方における溶離剤として作用する、請求項7に記載のプロセス。
  9. 前記ラフィネートがGEE及びCAを含み、かつ、当該プロセスがさらに、
    前記ラフィネートを前記混合物からGEE画分及び再循環画分に分離すること(但し、前記再循環画分は、前記CAと、前記GEEのカット部分とを含有する)、並びに
    前記再循環画分を前記RCUに戻すこと
    を含む、請求項8に記載のプロセス。
  10. 前記抽出物を、少なくとも、CA及び残留未反応GEの両方を含有するCA/残留未反応GE画分と、CA/水画分とに前記混合物から分離すること、並びに
    前記CA/残留未反応GE画分を前記RCUに戻すこと
    を含む、請求項8に記載のプロセス。
  11. GEをCAに対する化学量論的不足で反応させることが、前記RCUにおいて前記触媒により消失に至るまでである、請求項7に記載のプロセス。
  12. 前記RCUが、前記反応を触媒するための、また、前記ラフィネート及び前記抽出物を分離するための両方での酸性媒体を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 前記酸性媒体がスルホン化イオン交換樹脂である、請求項12に記載のプロセス。
  14. CAが、酢酸、プロピオン酸、酪酸又はそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1から13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 前記GEが、下記の式、
    R’−(OCHCHR”)−H
    を有し、
    式中、R’は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又は、6〜11個の炭素原子を有するアリール基である;R”は、水素、メチル又はエチルである;nは1〜4の整数である
    、請求項1から14のいずれか一項に記載のプロセス。
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