JP2016518499A - 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー - Google Patents

官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー Download PDF

Info

Publication number
JP2016518499A
JP2016518499A JP2016513115A JP2016513115A JP2016518499A JP 2016518499 A JP2016518499 A JP 2016518499A JP 2016513115 A JP2016513115 A JP 2016513115A JP 2016513115 A JP2016513115 A JP 2016513115A JP 2016518499 A JP2016518499 A JP 2016518499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capping
pib
polymer
reaction
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016513115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6529961B2 (ja
Inventor
マシュー ピー. バージー、
マシュー ピー. バージー、
ディンソン フォン、
ディンソン フォン、
ユイホン ヤン、
ユイホン ヤン、
ティエンジー チャン、
ティエンジー チャン、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Henkel China Co Ltd
Original Assignee
Henkel China Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Henkel China Co Ltd filed Critical Henkel China Co Ltd
Publication of JP2016518499A publication Critical patent/JP2016518499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6529961B2 publication Critical patent/JP6529961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F110/08Butenes
    • C08F110/10Isobutene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F10/08Butenes
    • C08F10/10Isobutene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F290/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups
    • C08F290/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated end groups
    • C08F290/04Polymers provided for in subclasses C08C or C08F
    • C08F290/042Polymers of hydrocarbons as defined in group C08F10/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/26Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers modified by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2810/00Chemical modification of a polymer
    • C08F2810/30Chemical modification of a polymer leading to the formation or introduction of aliphatic or alicyclic unsaturated groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2810/00Chemical modification of a polymer
    • C08F2810/40Chemical modification of a polymer taking place solely at one end or both ends of the polymer backbone, i.e. not in the side or lateral chains

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

官能性ポリイソブチレン(PIB)含有オリゴマーおよびポリマーの製造方法。開示の方法により、カチオン重合条件下で官能性PIB含有ポリマーの合成を直接達成することができ、後重合反応は全く含まない。所望の官能基は、ルイス酸とは反応しないがルイス酸と弱い会合を有する望ましい官能基を有する置換フェニル環を用いて、直接求電子性芳香族置換(EAS)反応により導入される。これはさらに、リビングカチオン重合条件下での、リビング重合およびEAS反応を可能にする。開示の方法では、キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の化学量論比または化学量論に近い比を用いて、官能性ポリイソブチレンまたはイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマーを調製することができる。

Description

一態様は、官能性ポリイソブチレン(PIB)含有オリゴマーおよびポリマーを製造する方法、ならびにそれによって製造された材料に関する。別の態様は、官能性ポリイソブチレン(PIB)含有オリゴマーおよびポリマーから製造される組成物に関する。
通常、反応は完了まで進行しない。反応を完了まで強制的に進行させるためには、反応に対して計算した化学量論量より過剰に反応物を添加する。
一実施形態は、官能性ポリイソブチレン(PIB)含有オリゴマーおよびポリマーを製造する方法を提供する。開示の方法により、カチオン重合条件下で官能性PIB含有ポリマーの合成を直接達成することができ、後重合反応は全く含まない。所望の官能基は、ルイス酸と反応はしないがルイス酸と弱い会合を有する望ましい官能基を有する置換フェニル環を用いて、直接求電子性芳香族置換(EAS)反応により導入される。これはさらに、リビングカチオン重合条件下での、リビング重合およびEAS反応を可能にする。開示の方法では、キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の化学量論比または化学量論に近い比を用いて、官能性ポリイソブチレンまたはイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマーを調製することができる。
化学量論比を用いると、不完全な反応および最終生成物の低い官能化がもたらされるであろうということが、経験により示唆される。通常、反応を強制的に完了させるためには、非化学量論比を用いる。
意外にも、通常の経験に反して、化学量論的に定量的もしくは定量的に近いキャッピングまたは官能化反応を備えた開示の方法を用いることにより、高度に官能性なポリイソブチレンまたはイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマーが提供される。キャッピング反応において化学量論比未満で用いると、不完全な反応および最終生成物のより低い官能化がもたらされる。キャッピング反応において化学量論比を超えて用いると、不完全な反応および最終生成物のより低い官能化がもたらされる。すなわちキャッピング試薬をあまりに少なくまたはあまりに多く用いると、不完全な反応および最終生成物のより低い官能化がもたらされる。
さらに、キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の化学量論比または化学量論に近い比を用いることにより、得られる定量的またはほぼ定量的な生成物は、除去すべき未反応なキャッピング試薬をほとんどまたは全く含まず、このため後処理がより容易に、速くなり、高純度なオリゴマーを提供する。
開示される化合物には、あらゆる異性体および立体異性体が含まれる。一般に、別途明示的に述べない限り、開示する材料および方法は、本明細書に開示する任意の適当な成分、部分、またはステップを含む、からなる、またはから本質的になるように交互に構成することができる。開示される材料および方法は、従来技術の組成物に用いられる、またはそうでなければ本開示の機能および/もしくは目的の達成に不要な、成分、材料、原材料、補助剤、部分、種、およびステップを欠くまたは実質的に含まないように、追加的にまたは代替的に構成することができる。
用語「約」を本明細書で用いる場合、開示する機能および/または目標が実現される限り、それが修飾する量または条件は、記載した量を超えて若干異なり得ることを意味する。当業者であれば、いかなる領域の範囲も十分に探究する時間がほとんどないことを理解し、開示限度の1つまたはそれ以上を超えて少なくともいくらか、開示結果を拡大し得ることを予想する。後になって、本開示を利用しかつ本明細書中に開示する概念および実施形態を理解すれば、当業者であれば、発明に向けた努力を行わずとも、開示された限度を超えて探究を行うことができ、実施形態が予期しない特徴を有していないことがわかる場合、これらの実施形態は本明細書で用いられる約という用語の意味の範囲内である。
別途定義のない限り、本明細書で用いられる全ての科学技術用語は、当業者が通常理解するのと同じ意味を有する。本明細書において各々の様々な実施形態に用いられる際、以下の定義を適用する。
「アルキル」または「アルカン」は、一重結合のみを含む炭化水素鎖または基を指す。アルカンは、直鎖炭化水素鎖または分枝炭化水素基であることができる。アルカンは環状であることができる。アルカンは1〜20個の炭素原子、有利には1〜10個の炭素原子、より有利には1〜6個の炭素原子を含むことができる。いくつかの実施形態では、アルカンは置換されていることができる。例示的なアルカンとしては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、イソヘキシルおよびデシルが挙げられる。
「アルケニル」または「アルケン」は、1個または複数の二重結合を含む炭化水素鎖または基を指す。アルケニルは直鎖炭化水素鎖または分枝炭化水素基であることができる。アルケンは環状であることができる。アルケンは1〜20個の炭素原子、有利には1〜10個の炭素原子、より有利には1〜6個の炭素原子を含むことができる。アルケンはアリル基であることができる。アルケンは、共役している1個または複数の二重結合を含むことができる。いくつかの実施形態ではアルケンは置換されていることができる。
「アルコキシ」は、構造−OR(Rはヒドロカルビル)を指す。
「アルキン」または「アルキニル」は、1個または複数の三重結合を含む炭化水素鎖または基を指す。アルキンは、直鎖炭化水素鎖または分枝炭化水素基であることができる。アルキンは環状であることができる。アルキンは1〜20個の炭素原子、有利には1〜10個の炭素原子、より有利には1〜6個の炭素原子を含むことができる。アルキンは、共役している1個または複数の共役三重結合を含むことができる。いくつかの実施形態ではアルキンは置換されていることができる。
「アリール」または「Ar」は、単環式または多環式芳香族基を指す。シクロ環は結合によって連結されていること、または縮合されていることができる。アリールは6〜約30個の炭素原子、有利には6〜12個の炭素原子、いくつかの実施形態では6個の炭素原子を含むことができる。例示的なアリールとしては、フェニル、ビフェニルおよびナフチルが挙げられる。いくつかの実施形態では、アリールは置換されている。
「カチオン重合」は、カルボカチオン性開始剤、例えばTiClなどのルイス酸などの共開始剤、およびカチオン重合可能モノマーを用いたモノマーの重合を指す。反応は典型的には、1つの溶媒または溶媒の混合物中で、(例えば0℃未満の)低温において、実質的に湿気を排除して行われる。
「エステル」は、構造R−C(O)−O−R’(式中、RおよびR’はヒドロカルビル基から独立して選択される)を指す。ヒドロカルビル基は置換でも非置換でもよい。
「ハロゲン」または「ハロゲン化物」は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選択される原子を指す。
「ヘテロ」は、構造中の1個または複数のヘテロ原子を指す。例示的なヘテロ原子は、N、OおよびSから独立して選択される。
「ヘテロアリール」は、構造中の1個または複数の環原子がヘテロ原子である、単環式または多環式芳香環系を指す。例示的なヘテロ原子は、N、OおよびSから独立して選択される。シクロ環は結合によって連結されること、または縮合されることができる。ヘテロアリールは、5〜約30個の炭素原子、有利には5〜12個の炭素原子、いくつかの実施形態では5〜6個の炭素原子を含むことができる。例示的なヘテロアリールとしては、フリル、イミダゾリル、ピリミジニル、テトラゾリル、チエニル、ピリジル、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、キノリニル、およびイソキノリニルが挙げられる。いくつかの実施形態ではヘテロアリールは置換されている。
「ヒドロカルビル」は、炭素および水素原子を含む基を指す。ヒドロカルビルは、直鎖、分枝、または環状の基であることができる。ヒドロカルビルは、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリールであることができる。いくつかの実施形態では、ヒドロカルビルは置換されている。
「ルイス酸」は、一対の電子を受容できる化学物質を指す。
「(メタ)アクリレート」は、アクリレートおよびメタクリレートを指す。
「オリゴマー」は、重合して分子を形成した、10〜5,000単位、有利には10〜1,000単位などの限定された少数の繰返しモノマー単位を指す。オリゴマーは用語ポリマーの一部である。
「1段階反応」は、イソブチレンまたはイソブチレン含有モノマー混合物の重合と、得られたオリゴマーまたはポリマーの官能化とが同一反応容器中でカチオン重合反応条件下で行われる、官能化PIB含有オリゴマーまたはポリマーを形成するための化学反応を指す。
「多環芳香族炭化水素」または「PAr」または「多環式芳香族炭化水素」は、例えば2〜20個の環部分を含む、縮合した多環式芳香族基を指す。多環芳香族炭化水素は6〜約120個の環炭素原子、有利には6〜20個の環炭素原子を含むことができる。いくつかの実施形態では、多環芳香族炭化水素は環原子としてヘテロ原子を含む。例示的な多環芳香族炭化水素としては、ナフタレン、アントラセン、フェナントレンおよびフルオレンが挙げられる。いくつかの実施形態では、アリールは置換されている。
「ポリマー」は、鎖長および分子量がオリゴマーより大きい任意の重合生成物を指す。ポリマーは約50〜約25000の重合度を有することができる。本明細書で用いる場合、ポリマーはオリゴマーおよびポリマーを含む。本明細書で用いる場合、ポリマーはホモポリマーおよびコポリマーを含む。
「置換されている」は、任意の可能な位置における分子上の1個または複数の置換基の存在を指す。有用な置換基は、開示される反応スキームを著しくは損なわない基である。例示的な置換基としては、例えば、H、ハロゲン、(メタ)アクリレート、エポキシ、オキセタン、尿素、ウレタン、N、NCS、CN、NCO、NO、NX、OX、C(X、C(ハロゲン)、COOX、SX、Si(OX 3−i、アルキル、アルコール、アルコキシ(式中、XおよびXは各々独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリールを含み、iは0〜3の整数である)が挙げられる。
一実施形態は、キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の化学量論比または化学量論に近い比を用いる直接キャッピングリビングPIBにより、PIBジアクリレートを製造する方法である。キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の化学量論比または化学量論に近い比を用いることにより、未反応キャッピング試薬をほとんどまたは全く含まない定量的またはほぼ定量的な生成物を提供する。キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の化学量論比または化学量論に近い比が、生成物の官能化を最大にする比である。キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の(当量の)比は、0.7〜5の範囲であることができ、有利には0.8〜2の範囲であることができる。好ましくは、この比は0.9〜1.1など約1の範囲である。キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の比=キャッピングまたは官能化試薬の当量/ポリマー末端鎖の当量である。
キャッピング試薬は電子供与基を含む。適当な電子供与基としては、フェノキシ型構造、アリール置換芳香族構造およびアルキル置換芳香族構造の3つの主なカテゴリーが挙げられる。
官能基は反応し架橋をもたらすことができる任意の基であることができる。いくつかの適当な官能基としては、アクリレート、メタクリレート、イソシアネート、アクリル酸イソシアネート、シラン、クロロシラン、アルコキシシランなどが挙げられ、官能基はオリゴマーまたはポリマー中の末端基でも側基であってもよい。
1つまたは複数の開始部位を備えた開始剤を、官能性PIB含有オリゴマーおよびポリマーの合成に用いることができる。開始剤は二官能性開始剤を含み、これは開始部位以外の1つまたは複数の官能基を有する。いくつかの実施形態において、1つまたは複数の末端基または側基官能基を備えたPIB含有オリゴマーおよびポリマーを調製することができる。二官能性開始剤を用いて、直接キャッピング反応はオリゴマーおよびポリマーの鎖末端に官能基を発生させることができる。二官能性開始剤を用いて、同一または多様な官能基を備える官能性PIBを調製することができる。
PIB含有コオリゴマーおよびコポリマーにおける成分は、カチオン重合機構により重合することができる任意のモノマーであることができる。適当なモノマーとしては、スチレンおよびイソプレンが挙げられる。
一実施形態は、カチオン重合条件下で官能性PIBホモオリゴマーもしくはホモポリマーおよびコポリマーを直接製造し、後重合反応を全く含まない方法を含む(図表1)。カチオン重合条件下でのキャッピング反応により望ましい官能基が導入される。リビングPIBの中心がカチオンベアラ(bearer)であるので、置換芳香族構造を慎重に選択することにより、求電子性芳香族置換(EAS)反応をキャッピング反応として利用することができる。電子供与基によりEAS反応が促進され、よって、キャッピング試薬の3つの主なカテゴリー(図表2):非芳香族電子供与基を備えた芳香族、多環芳香族およびベンゾイド多環式芳香族炭化水素について議論している。
官能性PIBホモオリゴマーもしくはホモポリマーおよびコポリマーを製造する本方法は、カチオン重合条件下で、キャッピングまたは官能化試薬とポリマー末端鎖の化学量論比または化学量論に近い比を直接用いる。キャッピングまたは官能化試薬の化学量論比または化学量論に近い比を用いて調製した官能性ポリイソブチレンまたはイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマーにより、定量的またはほぼ定量的な官能性が提供される。また、キャッピングまたは官能化試薬の化学量論比または化学量論に近い比を用いることにより、得られる生成物は除去すべき未反応のキャッピング試薬をほとんどまたは全く含まず、このため後処理がより容易に、より速くなり、高純度なオリゴマーを提供する。
実施例2に示すように、アクリル酸フェノキシブチル(PBA)とポリマー鎖末端の化学量論比1.07を用いて、分子量12000を備えたポリイソブチレンジ−(tert塩化物)から出発して−70℃、15分にて、アクリレート官能性ポリイソブチレンオリゴマーを調製した。PIBジ−(tert塩化物)に対する官能基数1.74に比べて、官能性PIBのアクリレート官能基数は1.70である。実施例3に示すように、他の条件を変えないまま、PBAキャッピングを−50℃にて実施した。15分間のキャッピング反応後、官能性PIBの得られたアクリレート官能基数は1.60である。キャッピング反応を2.5時間に延長したとき、得られたアクリレート官能基数は実質的に同等(1.57)であった。いずれの試料も、PBAキャッピング反応が−50℃〜−70℃で非常に速く進んだことを示している。より低温であるほど官能性には有益である。
フェノキシエチルアクリレート(PEA)をPEA/ポリマー鎖の比=2を備えたキャッピング剤として用いると(実施例4を参照)、キャッピング反応3時間後での得られたアクリレート官能基数は1.35であり、これはポリイソブチレンジ−(tert塩化物)の官能基数1.74より実質的に低い。このことは、キャッピングまたは官能導入当量を増加すればアクリレート官能基数が増加し反応時間を減少させるという予想とは逆である。
本方法において有用な官能基は、通常制約はなく、キャッピング反応を妨げない任意の官能基を含む。いくつかの有用な官能基としては、アクリレート、メタクリレート、イソシアネート、アクリル酸イソシアネート、シラン、アルコキシシランおよびクロロシランが挙げられる。官能基は、オリゴマーまたはポリマー中の末端基または側基のいずれかであることができる。導入される官能基はクリックケミストリーに用いることができる。
PIB含有オリゴマーまたはポリマーにおける成分は、カチオン重合機構により重合することができるスチレン、イソプレンまたは他のモノマーからであることができる。コモノマーの重量比は1%〜30%であることができる。
以下は図表1:直接キャッピング反応スキームである。
Figure 2016518499
以下は図表2:キャッピング剤:3つのカテゴリーである。
Figure 2016518499
官能化PIB含有ポリマーおよびオリゴマーは、硬化性組成物の1つの成分として用いることができる。硬化性組成物の他の成分としては、コモノマー、触媒、充填剤、酸化防止剤、反応調整剤、接着促進剤、レオロジー調整剤のうちの1種または複数が挙げられる。
コモノマー
硬化性組成物は、場合によりコモノマーを含んでもよい。使用できるコモノマーには、PIB官能化オリゴマーまたはポリマー以外の重合可能な材料が含まれる。
触媒
硬化性組成物は、始動した反応の速度を調整するために触媒を含むことができる。
充填剤
硬化性組成物は、場合により充填剤を含んでもよい。いくつかの有用な充填剤としては、例えば、リトポン、ケイ酸ジルコニウム、水酸化物(カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、鉄等の水酸化物など)、珪藻土、炭酸塩(ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムの炭酸塩など)、酸化物(亜鉛、マグネシウム、クロム、セリウム、ジルコニウム、およびアルミニウムの酸化物など)、カルシウムクレー、ヒュームドシリカ、処理シリカ、沈降シリカ、未処理シリカ、黒鉛、合成繊維ならびにこれらの混合物が挙げられる。用いる場合、充填剤は未硬化組成物および硬化反応生成物の所望する物理的特性を提供するのに有効な濃度で、典型的には組成物の重量に対して約0.1%〜約70%の濃度で使用できる。
酸化防止剤
硬化性組成物は場合により酸化防止剤を含んでもよい。いくつかの有用な酸化防止剤としては、Ciba Specialty Chemicalsから商品名IRGANOXのもとに市販されているものが挙げられる。用いる場合、酸化防止剤は、硬化性組成物の約0.3〜約1重量パーセントなど、硬化性組成物の約0.1〜約15重量パーセントの範囲で用いるべきである。
反応調整剤
硬化性組成物は、反応調整剤を含むことができる。反応調整剤は、硬化性エラストマーシーラント組成物の反応速度を増加または減少させる材料である。硬化性エラストマーシーラント組成物中のフリーラジカルを除去するために、例えば、ヒドロキノン、モノメチルエーテルヒドロキノン(MEHQ)、ナフトキノン(napthoquinone)およびアントラキノンなどのキノンを含めてもよく、それによってその組成物の反応を遅くしてシェルフライフを延ばす。用いる場合、反応調整剤は、硬化性組成物の約0.1〜約15重量パーセントの範囲で用いることができる。
接着促進剤
硬化性促進剤は、互換性があり、当技術分野で公知である1種または複数の接着促進剤を含むことができる。有用な市販の接着促進剤の例としては、オクチルトリメトキシシラン(商品名A−137としてChemturaから市販)、グリシジルトリメトキシシラン(商品名A−187としてChemturaから市販)、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(商品名A−174としてChemturaから市販)、ビニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシランおよびその分縮生成物、ならびにこれらの組合せが挙げられる。用いる場合、接着促進剤は、硬化性組成物の約0.1〜約15重量パーセントの範囲で用いることができる。
レオロジー調整剤
硬化性組成物は、未硬化組成物のレオロジー特性を調整するためにチキソトロープ剤を場合により含めてもよい。いくつかの有用なチキソトロープ剤としては、例えば、未処理の、またはその表面の化学的性質を変えるように処理されている溶融シリカまたはヒュームドシリカなどのシリカが挙げられる。実質的にいかなる補強用の溶融、沈降、ヒュームドシリカを用いてもよい。
処理したヒュームドシリカの例としては、ポリジメチルシロキサン処理シリカおよびヘキサメチルジシラザン処理シリカが挙げられる。こうした処理シリカは、Cabot Corporationから商品名CAB−O−SIL ND−TS、およびDegussa CorporationからAEROSIL R805など商品名AEROSILとして市販されている。
未処理シリカの例としては、AEROSIL 300、AEROSIL 200およびAEROSIL 130などの市販の非晶質シリカが挙げられる。市販の含水シリカとしては、日本シリカ工業株式会社製造のNIPSIL E150およびNIPSIL E200Aが挙げられる。
用いる場合、レオロジー調整剤は未硬化組成物および硬化反応生成物の所望する物理的特性を提供するのに有効な濃度で、典型的には組成物の重量に対して約0.1%〜約70%の濃度で使用できる。
硬化性エラストマー組成物は、硬化機構、伸び、低温シール力、引張強さ、耐薬品性などの所望の特性を抑制しない限り、予想される性質を提供するのに有効な他の従来の添加剤を既知の濃度で、場合により含んでもよい。こうした任意の添加剤の例としては、繊維などの強化材料、希釈剤、反応性希釈剤、着色剤および顔料、メチルトリメトキシシランおよびビニルトリメチルオキシシランなどの湿気捕集剤等が挙げられる。
例示的な組成物の範囲:
硬化性組成物は典型的には、
約10〜95重量%の官能基含有PIBオリゴマーまたはポリマー、
約0〜80重量%のコモノマー、
約0〜20重量%の架橋剤、
約0〜20重量%の触媒、
約0〜70重量%の充填剤、
約0〜15重量%の酸化防止剤、
約0〜15重量%の反応調整剤、
約0〜15重量%の接着促進剤、
約0〜70重量%のレオロジー調整剤、
約0〜10重量%の他の従来の添加剤
を含むことができる。
未硬化組成物に要求される特定の物理的特性は、用途に依存する。例えば、未硬化組成物の粘度は、適用方法および所望のサイクル時間に対して策定することができる。
組成物の硬化反応生成物に要求される特定の物理的特性は、用途、用途内での最小および最大使用温度、高温での所望の引張強さ、ならびに低温での所望のシール力に依存するだろう。
一実施形態では、硬化性組成物は基材同士を結合する接着剤として用いることができる。硬化性組成物は、フィルム、ラミネーション、複合構造および電子もしくは電気デバイスに対する成分を結合するのに有用と考えられる。
一実施形態では、硬化性組成物をシーラントとして用いることができる。開示の硬化性組成物によりシールされる部品は、第2の所定シール表面と位置調整された第1の所定シール表面を有する。典型的には、位置調整されたシール表面は固定した関係にあり、互いに相対的にほとんど動かない。位置調整されたシール表面は一般にチャンバーと流体連結している。位置調整されたシール表面間のシール力により、表面間およびチャンバー内外への材料の移動が防止される。
シール表面の一方または両方は、機械加工または成形加工することができる。部品間のシールを形成するために、部品を最初に組立てる間、硬化性組成物を表面の一方または両方に配置させるように、所定のシール表面を設計する。所定のシール表面の設計により、表面のアライメント、表面の接触面積、表面の表面仕上げ、表面の「フィット性」および所定のシール効果を達成するための表面の分離などのパラメータが高まる。最初に組立てる前に、シールまたはガスケットを収容するように特定または設計されていない表面、例えば、漏れを減らすためにその上に補修材料を成形または塗布する部品の外表面は、所定のシール表面には含まれない。エンジンブロックとオイルパン、またはエンジンブロックとエンジンインテークマニホールドのシール表面が、固定関係にあるシール表面の例である。
一実施形態では、位置調整する際に両表面間のシールを形成するために、本開示の硬化性組成物は、1つのシール表面の少なくとも一部へ配置するために流動可能な状態であることができる。シール表面への薄膜として硬化性組成物を適用してもよい。トレーシング、スクリーン印刷、ロボット塗装等による精密パターンにおけるビードとして、硬化性組成物を適用してもよい。ビード用途では、開示の組成物は典型的には、圧力下でノズルを介して部品のシール表面上に液体または半固体として分注される。所望の幅、高さ、形状および体積を有する線またはビードを提供するために、ノズルの寸法を選択する。硬化性組成物は、小さなチューブに入れることができ、チューブを圧搾して分注することができ;カートリッジに入れてカートリッジシーリング材の縦方向の動きにより分注することができ;または5ガロンペール缶もしくは55ガロンドラム缶などのより大きな容器に入れて、使用時に従来の自動分注装置により分注することができる。容器の寸法は最終使用用途に合わせて選択することができる。
一実施形態では、硬化性組成物は現場形成ガスケット(formed in place gasket)(FIPG)を形成するために用いることができる。この用途では、組成物は第1の所定シール表面上に分注される。第1の所定シール表面および分注された組成物は、組成物が完全に硬化する前に、位置調整され、第2の所定シール表面とシールによって係合される。組成材は、それが硬化すると両シール表面に接着する。
一実施形態では、硬化性組成物は現場硬化ガスケット(cured in place gasket)(CIPG)を形成するために用いることができる。この用途では組成物は第1の所定シール表面上に分注され、第2の所定シール表面と接する前に実質的に硬化される。第1のシール表面および硬化組成物は、第2のシール表面とシールによって係合され、これにより硬化組成物を圧縮してシール表面間のシールをもたらす。組成物は第1のシール表面だけに接着するだろう。
一実施形態では、硬化性組成物は現場成形ガスケット(mold in place gasket)(MIPG)を形成するために用いることができる。この用途では第1の所定シール表面を備える部品を型に置く。組成物は型に分注され、そこで第1のシール表面と接する。組成物は型から取り出す前に典型的には硬化される。成形後、第1のシール表面および成形された組成物は第2の所定シール表面とシールによって係合され、これにより硬化組成物が圧縮されてシール表面間のシールをもたらす。組成物は第1のシール表面だけに接着する。
一実施形態では、硬化性組成物は液体射出成形(liquid injection molding)(LIM)に用いることができる。この用途では、所定のシール表面無しで、制御された圧力および温度下で未硬化組成物を型に分注する。組成物は型から取り出す前に典型的には硬化される。取り出した後、成形部品は形状を保つだろう。シール用途において、成形ガスケットは2つの所定シール表面の間に配置され、圧縮されてシール表面間にシールをもたらす。
以下の例は、本開示がより容易に理解されるよう説明するために含めるものであり、特に明記されない限り、本開示の範囲を制限することを決して意図するものではない。
IBはイソブチレンであり、m−DCCはメタジクミルクロリドである。
(PIBジ−tert−Clの調製):IBの重合は、グローブボックス中乾燥窒素雰囲気下−80℃で、[IB]=5.1M、[m−DCC]=33mM、および[ルチジン]=10mMを用い、塩化メチル/ヘキサン(38/62 重量/重量)混合物を用いて、実施する。重合を開始させるために、TiCl4(=15mM)を添加する。30分間重合した後、別の部分のTiCl4(=15mM)を添加して、反応を3時間進める。(完全な変換を確実にするために、IBの変換を現場で監視する。)IBが完全に変換した後、カチオン反応を抑制するためにTiCl4の総量に対して0.33当量のMeOHを反応器に添加した。
後処理:反応混合物をストリッピングして塩化メチルを除去し、その後5重量%のNaOH水溶液でクエンチする。有機層を水で2回、メタノールで2回洗浄する。ヘキサンを除去するために、ポリマー溶液をストリッピングする。1.74の官能基数を備えた粘稠な液体としてPIBジ−tert−Clを得た。
(アクリル酸フェノキシブチル末端キャッピング):PIBジ−tert−Cl(41.00g)を湿気のない環境で無水塩化n−ブチル(109.85g)に溶かした。次に混合物を撹拌しながら(210rpm)−70℃の冷却槽中で冷やした。上記反応混合物に、n−ヘキサン(10.15g)、ルチジン(0.10g)およびアクリル酸フェノキシブチル(1.60g)を順に添加した。−70℃に達するまで反応温度を継続的に監視した。次にTiCl4(10.34g)をこの温度で一度に添加した。混合物をこの条件で15分間反応させた。1H NMR試料アリコートを採取し、予め冷却したMeOHでクエンチし、ピーク面積の積分計算により1.77の官能基数を達成した。このほぼ化学量論(1.07当量)の鎖末端キャッピング反応を短時間で定量的に達成し、副反応なく最初の官能基数(1.74)を維持した。
(アクリル酸フェノキシブチル末端キャッピング):PIBジ−tert−Cl(41.00g)を湿気のない環境で無水塩化n−ブチル(109.85g)に溶かした。次に混合物を撹拌しながら(210rpm)−70℃の冷却槽中で冷やした。上記反応混合物に、n−ヘキサン(10.15g)、ルチジン(0.10g)およびアクリル酸フェノキシブチル(1.60g)を順に添加した。−55℃に達するまで反応温度を継続的に監視した。次にTiCl4(10.34g)をこの温度で一度に添加した。混合物をこの条件で15分間反応させた。1H NMR試料アリコートを採取し、予め冷却したMeOHでクエンチし、ピーク面積の積分計算により1.60の官能基数を達成した。反応時間を追加してもよりよい官能基数は提供されなかった:2.5時間でF=1.57。官能基数のわずかな変動は積分におけるNMRのシステムエラーが原因の可能性がある。
(アクリル酸フェノキシエチル末端キャッピング):PIBジ−tert−Cl(39.65g)を湿気のない環境で無水塩化n−ブチル(158g)に溶かした。次に混合物を撹拌しながら(140rpm)−73℃の冷却槽中で冷やした。上記反応混合物に、ルチジン(0.10g)およびアクリル酸フェノキシエチル(3.56g)を順に添加した。−73℃に達するまで反応温度を継続的に監視した。次にTiCl4(14.27g)をこの温度で一度に添加した。混合物をこの条件で3時間反応させた。1H NMR試料アリコートを採取し予め冷却したMeOHでクエンチし、ピーク面積の積分計算により1.35の官能基数を達成した。反応時間を追加してもよりよい官能基数は提供されなかった。
例証を目的として好ましい実施形態を説明してきたが、上記記載は本明細書の開示を限定するものとみなすべきではない。したがって、当業者ならば、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正形態、改変形態および代替形態を想起することができる。

Claims (9)

  1. 比=キャッピングまたは官能化試薬の当量/ポリマー末端鎖の当量として計算されるキャッピング試薬とポリマー末端鎖の比が0.7から5の範囲である、PIBオリゴマーまたはポリマーを調製する方法。
  2. 1段階反応でPIBオリゴマーまたはポリマーを調製する方法であって、以下に示すように成分を反応させる工程:
    Figure 2016518499
    [式中、
    は、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニルおよびアルコキシから独立して選択される開始剤コア構造であり;
    Xは、ハロゲン化物、アルコキシ、エステルから独立して選択される、開始剤コア構造に結合した開始部位であり;
    mは、約2〜約1,000の整数であり;
    nは、約1〜約20の整数であり;
    CAPは、以下の構造1〜3:
    Ar−(EDG−R−Y)
    (Ar)−Ar−(EDG−R−Y)
    PAH−(EDG−R−Y)
    (式中、EDGは、O、NR、S、Rから選択される電子供与基であり;
    は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリールから独立して選択することができ;
    は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリールから独立して選択することができ;
    は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリールから独立して選択することができ;
    pは、約1〜約20の整数であり;
    qは、約1〜約20の整数であり;
    Yは、(メタ)アクリレート、OH、エポキシ、オキセタン、シアネート、イソシアネート、ウレタン、尿素、NR、SR、Si(OR 3−iから独立して選択することができ、ここで、R、R、R、R、Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリールから独立して選択することができる)の1種または複数から選択されるキャッピング試薬である)]を含み;
    比=キャッピングまたは官能化試薬の当量/ポリマー末端鎖の当量として計算されるキャッピング試薬とポリマー末端鎖の比が0.7から5の範囲である、
    1段階反応でPIBオリゴマーまたはポリマーを調製する方法。
  3. 計算されるキャッピング試薬とポリマー末端鎖の比が0.8から2の範囲である、請求項2に記載の方法。
  4. 計算されるキャッピング試薬とポリマー末端鎖の比が0.9から1.1の範囲である、請求項2に記載の方法。
  5. 計算されるキャッピング試薬とポリマー末端鎖の比が実質的に化学量論的である、請求項2に記載の方法。
  6. キャッピング試薬1)に対するEDGがNR、S、Rから選択される、請求項2に記載の方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の方法により調製されたPIBオリゴマーまたはポリマー。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のPIB含有オリゴマーまたはポリマーを含む硬化性組成物であって、コモノマー、触媒、充填剤、酸化防止剤、反応調整剤、接着促進剤、レオロジー調整剤のうちの1種または複数を場合によりさらに含む、硬化性組成物。
  9. 請求項8に記載の硬化性組成物の硬化反応生成物。
JP2016513115A 2013-05-10 2014-05-09 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー Active JP6529961B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361822037P 2013-05-10 2013-05-10
US61/822,037 2013-05-10
PCT/US2014/037476 WO2014183021A1 (en) 2013-05-10 2014-05-09 Functional polyisobutylene-containing oligomers and polymers

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018232748A Division JP2019065298A (ja) 2013-05-10 2018-12-12 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016518499A true JP2016518499A (ja) 2016-06-23
JP6529961B2 JP6529961B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=51867767

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016513115A Active JP6529961B2 (ja) 2013-05-10 2014-05-09 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー
JP2018232748A Pending JP2019065298A (ja) 2013-05-10 2018-12-12 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー
JP2021063124A Pending JP2021105181A (ja) 2013-05-10 2021-04-01 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018232748A Pending JP2019065298A (ja) 2013-05-10 2018-12-12 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー
JP2021063124A Pending JP2021105181A (ja) 2013-05-10 2021-04-01 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマー

Country Status (7)

Country Link
US (2) US20160083487A1 (ja)
EP (1) EP2994492B1 (ja)
JP (3) JP6529961B2 (ja)
KR (2) KR102306253B1 (ja)
CN (1) CN105764937B (ja)
TW (1) TWI643874B (ja)
WO (1) WO2014183021A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102544142B1 (ko) 2015-07-30 2023-06-15 가부시끼가이샤 쓰리본드 광경화성 수지 조성물, 연료전지 및 밀봉 방법
EP3388454A4 (en) * 2015-12-11 2019-06-19 Kaneka Corporation METHOD FOR MANUFACTURING POLYISOBUTYLENE POLYMER COMPLETE WITH (METH) ACRYLOYL GROUP
US10882945B2 (en) * 2018-03-26 2021-01-05 Medtronic, Inc. Modified polyisobutylene-based polymers, methods of making, and medical devices
CN108752992A (zh) * 2018-05-21 2018-11-06 朱红艳 一种水性可剥离树脂乳液及其制备方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04183702A (ja) * 1990-11-17 1992-06-30 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 官能性末端を有するイソブチレン系ポリマーの製造法
WO1995010544A1 (en) * 1993-10-15 1995-04-20 University Of Massachusetts At Lowell Capping of living polymers
US20060264577A1 (en) * 2005-04-08 2006-11-23 Rudolf Faust Capping reactions in cationic polymerization; kinetic and synthetic utility
JP2007502898A (ja) * 2003-05-16 2007-02-15 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト カルボキシル基を末端に有するポリイソブテンの製法
JP2008510859A (ja) * 2004-08-20 2008-04-10 シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー エキソ−オレフィン鎖末端を含むポリオレフィンの製造方法
WO2011159468A2 (en) * 2010-06-14 2011-12-22 The University Of Southern Mississippi Vinyl ether end-functionalized polyolefins
JP2012515252A (ja) * 2009-01-16 2012-07-05 ザ・ユニバーシティー・オブ・サザン・ミシシッピ フェノキシ誘導体によるポリオレフィンの官能基化
WO2013047314A1 (ja) * 2011-09-27 2013-04-04 株式会社カネカ (メタ)アクリロイル末端ポリイソブチレン系重合体、その製造方法、および活性エネルギー線硬化性組成物

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4429099A (en) 1982-11-22 1984-01-31 The University Of Akron Phenol terminated polymers and epoxies therefrom
US4486572A (en) 1983-07-06 1984-12-04 University Of Akron Synthesis of amphiphilic block copolymers and networks
US5247021A (en) 1989-06-06 1993-09-21 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Process for preparation of a polymer having reactive terminal group
US5741859A (en) * 1997-02-03 1998-04-21 Dow Corning Corporation Block copolymers of polyisobutylene and polydimethylsiloxane
US6469115B1 (en) 2000-05-16 2002-10-22 Dow Corning Corporation Virtually telechelic silyl-functional polyisobutylene
DE10207963A1 (de) * 2002-02-25 2003-09-04 Basf Ag Herstellung von alpha-Chlorisopropyl-substituierten Aromaten
DE10317863A1 (de) 2003-04-16 2004-11-04 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyisobutenyl(meth)acrylaten
EP2162482B1 (en) 2007-06-19 2013-01-16 The University of Akron One pot method for making singly-terminated polyisobutylenes
ES2483944T3 (es) * 2007-12-28 2014-08-08 Bridgestone Corporation Interpolímeros que contienen unidades méricas de isobutileno y dieno
WO2009133187A1 (en) 2008-05-02 2009-11-05 Basf Se Process and apparatus for continuously polymerizing cationically polymerizable monomers
WO2010111280A1 (en) * 2009-03-23 2010-09-30 University Of Massachusetts Lowell Functional polysobutylene based macromonomers and methods for making and using the same
US20120208013A1 (en) * 2011-02-15 2012-08-16 3M Innovative Properties Company Isobutylene copolymer with grafted polymer groups
JP2016504481A (ja) * 2013-01-28 2016-02-12 ヘンケル アイピー アンド ホールディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマーの合成

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04183702A (ja) * 1990-11-17 1992-06-30 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 官能性末端を有するイソブチレン系ポリマーの製造法
WO1995010544A1 (en) * 1993-10-15 1995-04-20 University Of Massachusetts At Lowell Capping of living polymers
JP2007502898A (ja) * 2003-05-16 2007-02-15 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト カルボキシル基を末端に有するポリイソブテンの製法
JP2008510859A (ja) * 2004-08-20 2008-04-10 シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー エキソ−オレフィン鎖末端を含むポリオレフィンの製造方法
US20060264577A1 (en) * 2005-04-08 2006-11-23 Rudolf Faust Capping reactions in cationic polymerization; kinetic and synthetic utility
JP2012515252A (ja) * 2009-01-16 2012-07-05 ザ・ユニバーシティー・オブ・サザン・ミシシッピ フェノキシ誘導体によるポリオレフィンの官能基化
WO2011159468A2 (en) * 2010-06-14 2011-12-22 The University Of Southern Mississippi Vinyl ether end-functionalized polyolefins
WO2013047314A1 (ja) * 2011-09-27 2013-04-04 株式会社カネカ (メタ)アクリロイル末端ポリイソブチレン系重合体、その製造方法、および活性エネルギー線硬化性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019065298A (ja) 2019-04-25
KR102253845B1 (ko) 2021-05-21
US20200148798A1 (en) 2020-05-14
EP2994492A4 (en) 2017-01-04
JP6529961B2 (ja) 2019-06-12
EP2994492A1 (en) 2016-03-16
CN105764937A (zh) 2016-07-13
US20160083487A1 (en) 2016-03-24
CN105764937B (zh) 2017-10-31
KR20160006706A (ko) 2016-01-19
TW201504261A (zh) 2015-02-01
KR102306253B1 (ko) 2021-09-29
JP2021105181A (ja) 2021-07-26
EP2994492B1 (en) 2021-03-17
WO2014183021A1 (en) 2014-11-13
US11142595B2 (en) 2021-10-12
TWI643874B (zh) 2018-12-11
KR20210059012A (ko) 2021-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11142595B2 (en) Functional polyisobutylene-containing oligomers and polymers
KR102092287B1 (ko) 저온 밀봉 성능을 갖는 경화성 엘라스토머 조성물
JP5640994B2 (ja) シクロペンテン開環重合体およびその製造方法
JP5552419B2 (ja) 硬化性組成物
JP2013112741A (ja) ニトリルオキシド化合物、変性高分子材料並びにその製造方法及び成形体
JP2018138677A (ja) 官能性ポリイソブチレン含有オリゴマーおよびポリマーの合成
JPH09272715A (ja) 末端にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体およびその製造方法
CN109135630A (zh) 一种可湿固化含硅氧烷基聚丙烯酸酯密封胶及其制备方法
WO2016158677A1 (ja) シクロオレフィン開環共重合体およびその製造方法
US20060111536A1 (en) Organic polymer having epoxy-group-containing silicon group at end and process for producing the same
KR20190120768A (ko) 후-반응기 개질을 통한 극성 작용화된 탄화수소 수지
TWI793523B (zh) 硬化性組成物及使用其之硬化物
KR102306923B1 (ko) 초음파를 이용한 상온 재가공 가능한 황 함유 가교 고분자의 제조방법
JP2011162657A (ja) エポキシ基を末端に有するビニル系重合体および、その製造方法
JPH02151648A (ja) ジアセチレン化合物系組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170508

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180615

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181212

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6529961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250