JP2016511251A - ビンブラスチン誘導体及びその製造方法、並びにその応用 - Google Patents

ビンブラスチン誘導体及びその製造方法、並びにその応用 Download PDF

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Abstract

本発明は、新型ビンブラスチン誘導体及びその新型応用、並びにその調製方法を提供する。前記ビンブラスチン誘導体は、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物と、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体とを含む。前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物は、ビンブラスチン類化合物又はその塩とヒドラジン水和物を反応し得た化合物であり、前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物とN−ベンジルオキシカルボニル−グリシル−プロリンを縮合し得た化合物である。本発明は、さらに、前記ビンブラスチン誘導体又はその薬物組成物の、抗腫瘍、糖尿病性網膜症と関節リウマチの予防又は治療における応用、又は血管新生阻害剤又は血管遮断剤としての応用を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、新型ビンブラスチン類誘導体及びその製造方法、並びにその応用に関し、医薬分野に属する。
血管の新生は、各方面で緊密に調節されたプロセスである。成熟した哺乳類の生物において、生理的血管は、卵巣、子宮又は又は胎盤中にだけ存在し、その他の組織には血管が新生後に高い安定性を維持し、数多くの正と負の調節因子により規制され、よって動的平衡状態を維持する。病理学上の血管新生は、創傷治癒、又は悪性腫瘍、糖尿病性網膜症及び関節リウマチ等疾患の治療プロセスにかかる(Peter B, etal. CurrOpin Genet Dev,2005,15: 102−111)。
20世紀70年代初頭に、Judah Folkman は、悪性腫瘍の成長、転移がいずれも腫瘍血管の新生と密切に関連し、多くの腫瘍は直径2〜3mmにまで成長したら栄養と酸素とを供給するのに新生血管が必要となる(Folkman J. N Engl J Med, 1971, 285: 1182−1186)ことを、最初に提案した。腫瘍組織と比較すれば、正常組織の血管内皮細胞は、静止状態となっていて、血管が成熟し安定している。但し、腫瘍組織の血管細胞は、素早く増殖し、血管グレーディングが不規則となり、ネットワークが混乱しているいるなどの特徴がある(Dietmar W, et al. Cancer Treat Rev, 2011, 37: 63−74)。従って、腫瘍の血管システムは、とても重要な治療標的となっている。現在、多くの文献によれば、血管標的剤を血管新生阻害剤(anti−angiogenic drugs又はangiogenesis inhibitors,AIs)と血管遮断剤(vascular disrupting agents,VDAs)(Patherson DM, et al. Clin Oncol (R Coll Radio1), 2007, 19: 443−456)に分けられる傾向がある。AIsは、主に基質の分解を抑制し、血管新生因子の活化を抑制し、また腫瘍血管内皮細胞の増殖に影響する(Folkman J. Nat Rev Drug Discov. 2007, 6: 273−286)等の方式で、腫瘍の血管新生を抑制する。大量の臨床データで確認されたように、AIsは血管の新生を抑制することで腫瘍の悪化を有効に抑制することができ、腫瘍転移の発生を有効に減らすことができる(Gasparini G, et al. Nat Clin Pract Oncol. 2005, 2: 562−577)。そして、VDAsは、既に形成した腫瘍血管を高速、大規模にダメージを与え、腫瘍内部虚血で大面積を壊死させ、それにより腫瘍の成長を抑制することができる( Philip ET. Clin Cancer Res, 2004, 10: 415−427)。従って、腫瘍血管新生を抑制することと、形成した腫瘍血管にダメージを与えることは、抗腫瘍薬物の研究開発の有効な戦略となってきた。
糖尿病性網膜症は、糖尿病の一種深刻な合併症であり、真剣に糖尿病患者の生活の質に影響を与える(Malone JI, et al. Diabetes Care, 2001, 24: 522−526; Ramavat PR, et al. J Clin Diagn Res, 2013, 7: 1387−1390)。現在、糖尿病性網膜症の確実な原因はまだ完全に明らかではないが、網膜新生血管の形成が疾患の過程に関与することが記載されている(Jae SY, et al. Diabetes Metab J, 2013, 37: 262−269)。近年では,ベバシズマブは、VEGF(血管内皮成長因子)受容体拮抗薬として、糖尿病性網膜症患者の網膜血管の新生の治療に用いられることが臨床上において見出され、そして、一定の効果を達成した(Zhao LQ, et al. Br J Ophthalmol, 2011, 95: 1216−1222)。しかし、VEGF受容体拮抗薬は、糖尿病性網膜症患者の網膜血管の新生を完全に抑制することができなかった(Watanabe D, et al. N Engl J Med, 2005, 353: 782−792)。よって、糖尿病性網膜症をより効果的に抑制できる薬物を見つけることは、重要である。
その一方、関節リウマチは、自身免疫性疾患であり、慢性滑膜炎と軟骨の侵食との合併によって、最終的に骨と関節の破壊を特徴とする難治疾患に繋がった。関節リウマチの病因はいまだに完全に解明されていなく、有効な治療法もない。炎症性細胞浸潤と伴い滑膜血管新生することは、関節リウマチ血管翳形成と関節ダメージの重要な病理上特徴であると報告された(Liote F. Rev Prat, 1993, 43: 2239−2245; Roccaro AM, et al. Curr Drug Targets Inflamm Allergy, 2005, 4: 27−30; Hirohats S, et al. Lancet, 1999, 353:1331−1334)。関節リウマチ患者の滑膜血管新生を抑制することは、現在関節リウマチの効果的な治療戦略の一つとなっている。
ビンブラスチン類化合物は、キョウチクトウ植物であるツルニチニチソウから分離し得たビンブラスチン及びビンクリスチン、並びにそれらの誘導体ビノレルビンとビンフルニンを含み、それらは、ビスインドールアルカロイドに属する。ビンブラスチン(VLB)とビンクリスチン(VCR)は、天然起源のビスインドールアルカロイドである(Beer MT. Br Emp Cancer Campaign, 1955, 33: 487−489; Gorman M, et al. J Am Chem Soc, 1959, 81: 4745−4746)。薬理作用の研究に示されるように、ビンブラスチン及びその類似物又は誘導体は、細胞毒性薬物に属し、主に、チューブリンの重合を抑制し、紡錘体微小管の形成を阻害し、細胞核の分裂を中期に沈滞させる(Olmsted J B, et al. Annu Rev Biochem,1973, 42: 507−509)。ビンブラスチン及びその誘導体は、広域スペクトラム抗腫瘍活性を有し,臨床上に主にホジキン病、絨毛上皮腫の治療に用いられ、急性白血病、乳癌、卵巣癌、精巣癌、頭頸部癌、口腔咽頭癌、単球性白血病に対しても一定的な治療有効性を有する(Wilson L. Ann NY Acad Sci USA,1975, 253: 213−214)。近年では、Angelo Vacca らの研究に見出したように、非毒性量のビンブラスチンは細胞程度で血管の新生を有意に抑制することができる(Angelo V, et al. Blood, 1999, 94: 4143−4155)。Giannoula Klementらの研究に表明されているように、継続的に低用量のビンブラスチンを投与すると、腫瘍血管の新生を抑制することができる (Giannoula K, et al. J Clin Invest, 2000, 105: R15−24)。James Mooreらによれば、ビンクリスチンは腫瘍新生血管の成長を抑制することができると証明した(James M, et al. J Pediatr Surg, 2001, 36: 1273−1276)。その一方、Anna Kruczynskia らの研究によれば、ビンフルニンは制腫瘍血管の新生を抑制すると共に、新生した腫瘍血管にダメージを与えることもでき、実験性悪性腫瘍の転移に対しても有意な抑制作用を有することを証明した。(Anna K, et al. Eur J Cancer, 2006, 42: 2821−2832)。しかしながら、ビンブラスチン類化合物の糖尿病性網膜症及び関節リウマチ等方面の応用と研究について、いまだに報告されていない。
多くの臨床上において使用される化学療法薬物と同様に、ビンブラスチン類薬物は、疾患治療過程において、多くの深刻な副作用を現し、例えば、骨髄抑制、筋肉痛、及び悪性嘔吐などの副作用(Magnus P, et al. J Am Chem Soc,1987, 109: 7929−7930)により、その臨床上の適用が極めて制限された。該類薬物の副作用を軽減するための一つの有効な方法として、該薬物について構造修飾して前駆体薬物にし、腫瘍組織と正常組織との間の分子生物学差を利用して、病変の標的細胞上の遺伝子、酵素、又はシグナル伝達因子に選択的に作用させ、標的療法の目的を達成させる。近年では、大量の研究により示されるように、線維芽細胞活性化プロテアーゼα(Fibroblast−activation protein α, FAPα)は、カルスと90%以上の腫瘍組織に活性化された線維芽細胞及び周皮細胞表面(Teresa RM, et al. Oncogene, 2004, 23: 5435−5446)に特異的に発現し、骨関節炎の軟骨細胞表面にも(Jennifer MM, et al. Arthritis Res Ther, 2006, 8: R23)発現し、硝子体網膜症組織の筋線維芽細胞表面にも有意に発現する(Jennifer MM, et al. Acta Ophthalmol, 2011, 89: 115−121)。そのため、本発明は、標的性、弱毒化、効率アップの目的を達成するために、ビンブラスチン類化合物を化学的に修飾して酵素活性化前駆体薬物とした。
ビンブラスチン類薬物のターゲティングを達成し、従来技術における該類薬物が有する不利点で深刻な副作用を克服し、該薬物の有効性を改善するために、本発明は、新型ビンブラスチン誘導体(ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物とビンブラスチン類ジペプチド誘導体を含む)及びその生理学的に許容される塩を提供し、具体的な発明技術案は下記のとおりである。
本発明は、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩を提供し、その中、前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、下記のように示される、それぞれBX−CCXJ、BX−CCJ、BX−CCRB又はBX−CCFNと称する構造から選ばれる一種である。
その中、Z−GP−は、下記に表示された構造を有するベンジルオキシカルボニル−グリシル−プロリンである:
本発明は、上記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体の調製方法を提供する。その合成ルートは、下記のとおりであるである:
具体的に、下記のステップを含む:
S1:ビンブラスチン類化合物又はその塩を有機溶剤に溶解してからヒドラジン水和物を添加して、暗所、窒素下で10〜60時間撹拌しながら加熱反応させ、反応温度は40℃〜120℃の範囲内にコントロールして、反応終了後に分離と精製とを行って、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物(R−NHNH)を得た。
S2:ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物(R−NHNH)、ベンジルオキシカルボニル−グリシル−プロリン(Z−GP−OH)及びカップリング剤を、−10℃〜50℃下、暗所で攪拌しながら反応させ、反応終了後に水を加えてクエンチしてから分離と精製とを行って、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体(Z−GP−NHNH−R)を得た。
好ましい実施態様として、S1において、前記ヒドラジン水和物は、40wt%〜80wt%のヒドラジン水和物であり、前記ビンブラスチン類化合物とヒドラジン水和物とのモル配合比は、1:5〜1200である。S1において、前記有機溶剤は、メタノールである。
好ましい実施態様として、S2中の前記カップリング剤は、クロロギ酸エチル、1−エチル−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1H−ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、及び1−クロロ−N,N’,2−トリメチルプロペから選ばれた一種又は一種以上の混合物である。
好ましい実施態様として、S2中のヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、ベンジルオキシカルボニル−グリシル−プロリン(Z−GP−OH)、及びカップリング剤の配合モル比は、1:1.05〜3.0:1.05〜3.0である。
その中、前記ビンブラスチン類化合物は、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンフルニン、ビノレルビン、又はそれらの塩であり、前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物は、下記に示されたJJ−CCXJ、JJ−CCJ、JJ−CCRB又はJJ−CCFNである。
本発明のその他の目的は、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物又はその生理学的に許容される塩を提供することであり、前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物は、上記に示されたJJ−CCXJ、JJ−CCJ、JJ−CCRB又はJJ−CCFNである。
本発明は、前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体からなるビンブラスチン類ジペプチド誘導体の生理学的に許容される塩の調製方法を提供する。
好ましい実施態様として、前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体の生理学的に許容される塩は、表1から選ばれた何れか一種の塩である:
本発明の前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩は、医薬品用とする場合、遊離状態で存在することができる。
前記ビンブラスチンジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩の調製方法であって、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体を、1.05〜3.0モル量の酸(HA)を含有する有機溶剤に溶解し、−10℃〜40℃温度で攪拌しながら3〜20時間反応させ、固体化合物を分離し洗浄した後に、固体化合物を再度に水に溶解し凍結乾燥して製品を得ることが特徴とする。
好ましい実施態様として、前記酸は、塩酸、硫酸、酢酸、酒石酸、又はクエン酸であり、前記有機溶剤は、メタノールとジクロロメタンとの体積比1:1の溶液である。
本発明は、前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩の、抗腫瘍薬物の調製における応用を提供し、好ましくは、前記腫瘍は、胃癌、肺癌、上咽頭癌、乳癌、結腸癌、肝臓癌、白血病、リンパ腫、前立腺癌、子宮頸癌、黒色腫、卵巣癌、神経芽細胞腫、上咽頭癌、ウィルムス腫瘍、又は多剤耐性腫瘍である。
本発明は、前記ラジン分解ビンブラスチン類化合物、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩の、糖尿病性網膜症又は関節リウマチの予防又は治療用薬物の調製における応用を提供する。
本発明は、前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩の血管新生阻害剤又は者血管遮断剤の薬物の調製における応用を提供する。
本発明は、薬物組成物を提供し、当該薬物組成物は、前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩、又は前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物又はその生理学的に許容される塩を含む。
その中、前記生理学的に許容される塩は、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、又はクエン酸塩である。
前記応用では、前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体がFAPα特有な加水分解の基質とすることが好ましい。
従来技術と比較すれば、本発明は、以下の効果を奏する:
(1)本発明のビンブラスチン類ジペプチド誘導体によれば、正常細胞毒性及び体内毒性をかなり減らすことができ、また体内外において、FAPα酵素による特有な加水分解でジペプチド部分(Z−GP)を切除し、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物をリリースすることができる。
(2)前記ビンブラスチン誘導体は、種々の腫瘍細胞株の体外増殖、及び担癌マウスの体内腫瘍の成長をかなり抑制することができる。
(3)本発明の前記ビンブラスチン誘導体は、新しい血管新生の抑制作用及び既に形成した新生血管のダメージ作用を有する。
(4)本発明の前記ビンブラスチン誘導体は、HUVECs細胞の侵害能力、転移能力、及びHUVECsルーメンの形成に対して良好な抑制作用を有し、角膜マイクロポケット血管新生、滑膜血管新生、及び以及マトリゲル塞栓モデル血管新生などについても良好な抑制作用を有する。また、既に形成されたHUVECsルーメン、角膜マイクロポケット血管、滑膜血管、及びマトリゲル栓塞血管に対して、ダメージ作用を有する。
(5)体内外で薬効試験結果に示されたように、本発明の前記ビンブラスチン誘導体は、悪性腫瘍、糖尿病性網膜症、及び関節リウマチなど疾患の治療また予防に応用することができる。特に、本発明は、前記ビンブラスチン誘導体が悪性腫瘍、糖尿病性網膜症及び関節リウマチ等疾患の治療また予防に応用される場合、ビンブラスチン類化合物と比較すれば、より良好な薬理効果を有し、両者の差が有意差であることを見出した。
(6)本発明の合成方法は、穏やかな反応条件、簡単な実験プロセス、高収率、高製品純度、経済実用など特徴を有する。特に、本発明の前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物は、前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体の合成中間体とすることができるだけではなく、その自身も良好な生理学的活性を有し、活性成分としてかかる薬物の調製に応用することができる。
図1は、組み換えヒトFAPαのビンブラスチン類ジペプチド誘導体に対する酵素加水分解効率を示す図である。 図2は、腫瘍組織FAPαのビンブラスチン類ジペプチド誘導体に対する酵素加水分解効率を示す図である。 図3は、ビンブラスチン誘導体のHUVECs細胞の侵害能力に対する抑制作用を示す図である。 図4は、ビンブラスチン誘導体のHUVECs細胞転移能力に対する抑制作用を示す図である。 図5は、ビンブラスチン誘導体のHUVECsルーメン形成に対する抑制作用を示す図である。 図6は、ビンブラスチン誘導体の既に形成したHUVECsルーメンに対するダメージ作用を示す図である。 図7は、ビンブラスチン誘導体の鶏胚漿尿膜血管増殖に対する抑制作用を示す図である。 図8は、ビンブラスチン誘導体の既に形成した鶏胚漿尿膜血管に対するダメージ作用を示す図である。 図9は、ビンブラスチン誘導体のラット胸部大動脈環微小血管新生に対する抑制作用を示す図である。 図10は、ビンブラスチン誘導体の既に形成したラット胸部大動脈環微小血管に対するダメージ作用を示す図である。 図11は、ビンブラスチン誘導体のマトリゲル塞栓モデル血管新生に対する抑制作用を示す図である。 図12は、ビンブラスチン誘導体の既に形成したマトリゲル塞栓モデル血管に対するダメージ作用を示す図である。 図13は、ビンブラスチン誘導体のラット角膜マイクロポケット血管新生に対する抑制作用を示す図である。 図14は、ビンブラスチン誘導体の既に形成したラット角膜マイクロポケット血管に対するダメージ作用を示す図である。 図15は、ビンブラスチン誘導体のCIAマウス滑膜血管の新生に対する抑制作用を示す図である。 図16は、ビンブラスチン誘導体の既に形成したCIAマウス滑膜血管に対するダメージ作用を示す図である。その中、図3−16において、*は、P<0.05を表し、**は、P<0.01を表す。
以下、具体的な実施例を参考しながら、本発明をさらに詳しく説明する、但し、本発明は、下記の実施態様に限られるものではない。
実施例1 ビンブラスチン誘導体の調製及び分離と精製
1.1.1 ビンブラスチンのヒドラジン分解:ビンブラスチン硫酸塩182mg(0.2mmol)を秤量し、35mLの厚肉耐圧配管に入れて、8mLのメタノールと0.9mLの80%ヒドラジン水和物(23mmol)を加えた。先に、5min間超音波をかけて、溶液中に含まれる空気を除去するために窒素を充填してからプラグを差し込んた。そして、アルミホイルで包んで光を遮断して、60℃のオイルバスにいれて24h攪拌しながら反応させた。反応終了後に水を添加し希釈して,ジクロロメタン(DCM)にて数回抽出して、有機相を合併して、水と飽和NaCl溶液にて順番に洗浄して、無水Na2SO4により乾燥させてから、減圧により溶剤を蒸発させた。得られた混合物をRP−HPLC(逆相分取高速液体クロマトグラフィー)によって分離と精製とをして(移動相として、MeOH:HO:EtN=70:30:0.005,V/V/V),薄黄色粉末状固体化合物116mgを得た。収率は76.1%であった。H NMR (300 MHz, CDCl) δ: 8.19(s, 1H), 8.03( s, 1H), 7.51 (d, J = 9.0Hz, 1H), 7.07〜7.22(m, 3H), 6.54(s, 1H), 6.09 (s, 1H), 5.74〜5.88(m, 2H), 4.13(m, 2H), 3.84〜4.00 (m, 3H), 3.78(s, 3H), 3.60(s, 3H), 3.45〜3.56 (m, 2H), 3.34 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.29(d, J = 6.0Hz, 1H), 3.12〜3.27(m, 3H), 2.81〜2.93(m, 3H), 2.78(s, 3H), 2.61 (s, 1H), 2.39〜2.54 (m, 3H), 2.26〜2.38 (m, 2H), 1.94〜2.08(m, 2H), 1.64〜1.80(m, 4H), 1.43〜1.58(m, 3H), 1.32〜1.45(m, 4H), 0.81〜0.96(m, 6H); 13C NMR (75 MHz, CDCl) δ: 175.3, 173.4, 158.0, 152.5, 135.0, 131.4, 130.4, 129.3, 123.9, 123.7, 122.5, 122.3, 120.0, 118.9, 118.4, 116.7, 110.5, 93.4, 84.1, 80.5, 73.7, 69.3, 66.4, 64.0, 55.8, 55.7, 53.3, 52.4, 50.4, 50.2, 49.7, 47.7, 45.1, 42.2, 41.0, 40.8, 38.3, 34.5, 32.8, 29.7, 22.6, 8.6, 6.9;ESI−MS (m/z): 769.9[M+H]+。上記のデータによって、産物がヒドラジン分解ビンブラスチン(JJ−CCJ)であることを証明し、その構造は、下記のとおりである。
1.1.2 ビノレルビン的ヒドラジン分解:ビノレルビン酒石酸塩185.6mg(0.2mmol)を秤量し、35mL厚肉耐圧配管中に入れて、その中にメタノール8mLと80%ヒドラジン水和物9mL(0.23mol)を加えた。先に、5min間超音波をかけて、溶液中に含まれる空気を除去するために窒素を充填してからプラグを差し込んた。そして、アルミホイルで包んで光を遮断して、52℃のオイルバスにいれて60h攪拌しながら反応させた。反応終了後に水を添加し希釈して、DCMにて数回抽出して、有機相を水と飽和NaCl溶液にて順番に洗浄して、無水NaSOにより乾燥させてから溶剤を除去させた。HPLCによって分離及び精製した結果(MeOH:HO:EtN=70:30:0.005,V/V/V)、89.8mgの黄色粉末状固体化合物を得、収率は61%であった。H NMR (300 MHz, CDCl) δ: 8.61(s, 1H), 8.22(br s, 1H), 8.02 (d, J =6.0Hz, 1H), 7.16〜7.25(m, 2H), 6.27(s, 1H), 6.09 (s, 1H), 5.79〜5.92 (m, 2H), 5.71(d, J = 9.0Hz, 1H), 4.92 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 4.52(d, J = 15.0 Hz, 1H), 4.19(d, J = 15.0 Hz, 1H), 4.02(s, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.65 (s, 1H), 3.40〜3.55(m, 3H), 3.30(dd, J = 3.0, 15.0 Hz, 1H), 3.10〜3.23(m, 2H), 2.93 (d, J=15.0 Hz, 1H), 2.85(s, 1H), 2.80(s, 1H), 2.75(d, J=3.0 Hz, 1H), 2.60〜2.73 (m, 3H), 2.36〜2.59 (m, 3H), 2.00〜2.14 (m, 4H), 1.88〜1.99 (m, 2H), 1.65〜1.84 (m, 4H), 1.22〜1.34 (m, 4H), 1.10 (t, J = 9.0, 3H), 0.84 (t, J=9.0 Hz, 3H);13C NMR (75 MHz, CDCl) δ: 174.2, 158.1, 152.9, 134.7, 134.4, 131.3, 130.0, 128.2, 124.7, 124.0, 123.4, 123.0, 122.4, 121.4, 119.2, 117.3, 110.6, 104.8, 93.0, 83.7, 73.9, 65.0, 55.7, 54.4, 53.4, 53.3, 53.0, 50.1, 48.9, 47.2, 44.7, 43.5, 42.1, 37.7, 34.5, 31.8, 29.7, 27.6, 27.3, 11.9, 8.5;ESI−MS (m/z): 737.5[M+H]+。上記のデータによって、産物がヒドラジン分解ビノレルビン(JJ−CCRB)であることを証明し、その構造は、下記のとおりである。
1.1.3 ビンクリスチンのヒドラジン分解:ビンクリスチン硫酸塩461mg(0.5mmol)を秤量して100mL厚肉耐圧配管中に入れて、その中にさらにメタノール20 mLと80%ヒドラジン水和物20mL(0.51mol)を加えた。先に、5 min間超音波をかけて、溶液中に含まれる空気を除去するために窒素を充填してからプラグを差し込んた。そして、アルミホイルで包んで光を遮断して、60℃のオイルバスにいれて24h攪拌しながら反応させた。反応終了後に水を添加し希釈して,ジクロロメタン(DCM)にて数回抽出して、有機相を水と飽和NaCl溶液にて順番に洗浄して、無水NaSOにより乾燥させてから、減圧により溶剤を蒸発させた。HPLCによって分離及び精製した結果(Acetonitrile: HO: EtN=55: 45: 0.005,V/V/V)、324 mgの淡黄色粉末状固体化合物を得、収率は86%であった。H NMR (300 MHz, CDCl) δ: 9.77 (s, 1H), 8.06 ( s, 1H), 7.51 (d, J=9.0Hz, 1H), 7.05〜7.19 (m, 3H), 6.60 (s, 1H), 6.20 (s, 1H), 5.76〜5.94 (m, 3H), 5.65 (d, J=9.0Hz, 1H), 5.48 (s, 1H), 4.00 (s, 1H), 3.85〜3.96 (m, 1H), 3.83 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.25〜3.47 (m, 4H), 3.04〜3.24 (m, 3H), 2.72〜2.88 (m, 3H), 2.35〜2.52 (m, 3H), 2.27 (d, J=15.0Hz, 1H), 2.02〜2.15 (m, 2H), 1.98 (s, 3H), 1.79〜1.93 (m, 1H), 1.48〜1.65 (m, 2H), 1.36〜1.48 (m, 2H), 0.8〜1.00 (m, 8H); ESI−MS(m/z): 755.6([M+H]+)。上記のデータによって、産物がヒドラジン分解ビンクリスチン(JJ−CCXJ)であることを証明し、その構造は、下記のとおりである。
1.1.4 ビンフルニンのヒドラジン分解:ビンフルニン163.2mg(0.2mmol)を秤量し、35mLの厚肉耐圧配管に入れて、8mLのメタノールと0.9mLの80%ヒドラジン水和物を加えた。先に、5min間超音波をかけて、溶液中に含まれる空気を除去するために窒素を充填してからプラグを差し込んた。そして、アルミホイルで包んで光を遮断して、52℃のオイルバスにいれて60h攪拌しながら反応させた。反応終了後に水を添加し希釈して,DCMにて数回抽出して、有機相を水と飽和NaCl溶液にて順番に洗浄して、無水NaSOにより乾燥させてから、減圧により溶剤を蒸発させた。HPLCによって分離及び精製した結果(Acetonitrile:HO:EtN=55:45:0.005),80.5 mgの淡黄色粉末状固体化合物を得、全収率は52%であった。H NMR (300 MHz, CDCl): δ 9.53(br s, 1H), 8.48(s, 1H), 8.28(s, 1H), 7.72(d, J=6.0Hz, 1H), 7.18(m, 3H), 6.32(s, 1H), 6.08(s, 1H), 5.55〜5.90(m, 3H), 4.48〜4.64(m, 2H), 4.06(s, 1H), 3.80(s, 3H), 3.69(s, 3H), 3.37〜3.45(m, 3H), 3.23〜3.37(m, 2H), 3.13〜3.22(m, 1H), 2.89〜3.12(m, 2H), 2.79(s, 3H), 2.66(d, J=6.0Hz, 1H), 2.61(s, 1H), 2.51(s, 1H), 2.29〜2.47(m, 2H), 1.91〜2.05(m, 3H), 1.79〜1.91(d, J=12.0Hz, 1H), 1.53〜1.78(m, 6H), 1.22〜1.36(m, 2H), 1.09 〜1.23 (m, 1H), 0.81(t, J=9.0Hz, 3H);13C NMR (75 MHz, CDCl): δ 174.7, 173.5, 157.8, 152.5, 134.6, 133.3, 130.2, 128.5, 124.0, 122.8, 122.7, 122.4, 120.0, 119.0, 118.3, 110.6, 109.2, 92.9, 83.8, 80.4, 73.7, 65.5, 55.6, 55.3, 53.4, 53.1, 52.7, 50.2, 49.3, 47.0, 46.3, 44.7, 42.0, 37.9, 33.7, 32.0, 29.9, 28.5, 22.5, 21.5, 8.4;ESI−MS(m/z): 775.4 [M+H]+。上記のデータによって、産物がヒドラジン分解ビンフルニン(JJ−CCFN)であることを証明し、その構造は、下記のとおりである。
1.2.1 Z−GP−NHNH−ビンブラスチン(BX−CCJ)の調製:36.7 mg(0.12 mmol)N−ベンジルオキシカルボニル−グリシル−プロリンを秤量し5mLアセトニトリルに溶解して、ゴム栓で密閉して、氷浴において5min攪拌した。そして、0.031mL(0.2mmol)DICをとって反応システムに入れて、氷浴において攪拌しながら20min反応させた。別途で76.8mg(0.1mmol)JJ−CCJを秤量し、1mL DCMに溶解して、氷浴の条件下に上記反応溶液にゆっくり滴下して、徐々に室温まで上げた後に室温で24時間撹拌しながら反応させた。反応終了後に水でクエンチして、DCMにて数回抽出して、有機相を合併し水と飽和NaCl溶液にて順番に洗浄して、無水NaSOにより乾燥させて溶剤を蒸発させた。得られた混合物をRP−HPLCによって分離及び精製(溶離液 MeOH : Water : EtN = 70 : 30 : 0.005,V/V/V)した結果、標的化合物86.6 mg(淡黄色粉末状固体)を得、収率は82.2%であった。H NMR (300 MHz, CDCl) δ: 8.04(br, 1H), 7.53 (d, J = 9.0 Hz 1H), 7.27〜7.38 (m, 5H), 7.05〜7.21(m, 3H), 6.54 (s, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.61〜5.84 (m, 2H), 5.00〜5.20 (m, 2H), 4.63 (d, J = 6.0Hz, 1H), 3.81〜4.09 (m, 4H), 3.76 (s, 3H), 3.60 (s, 3H), 3.56 (s, 2H), 3.25〜3.49 (m, 4H), 3.08〜3.24 (m, 3H), 3.04 (dd, J = 6.0, 15.0 Hz, 1H), 2.86 (s, 2H), 2.81 (s, 3H), 2.60 (s, 1H), 2.37〜2.54 (m, 2H), 2.24〜2.37 (m, 2H), 1.90〜2.10 (m, 4H), 1.58〜1.79 (m, 2H), 1.40〜1.53 (m, 2H), 1.14〜1.39 (m, 8H), 0.81〜1.00 (m, 8H); 13C NMR (75 MHz, CDCl) δ: 175.1, 171.2, 169.6, 168.8, 158.0, 156.5, 152.8, 136.5, 134.9, 131.4, 130.3, 129.3, 128.4, 128.0, 124.0, 123.5, 122.4, 122.3, 119.8, 118.9, 118.3, 116.4, 110.5, 93.5, 83.4, 80.8, 73.7, 69.4, 66.8, 66.2, 63.6, 58.8, 55.8, 55.7, 53.4, 53.2, 52.4, 50.3, 49.6, 47.3, 46.3, 45.3, 44.8, 43.4, 42.3, 40.8, 38.6, 34.5, 32.7, 29.6, 29.4, 28.2, 27.4, 24.8, 14.1, 8.7, 8.6, 6.8; ESI−MS (m/z): 1057.9[M+H]+。上記のデータによって、産物がZ−GP−NHNH−ビンブラスチン(BX−CCJ)であることを証明し、その構造は、下記のとおりである。
1.2.2 Z−GP−NHNH−ビノレルビン(BX−CCRB)の調製:33.7mg(0.11mmol)Z−GP−OHをを秤量し、5mLアセトニトリルに溶解して、ゴム栓で密閉して、氷浴において5min攪拌した。そして、0.031mL(0.2mmol)DICをとって反応システムに入れて、氷浴において攪拌しながら20min反応させて、反応液Aを得た。そして、別途で73.6mg(0.1mmol)JJ−CCRBを秤量し、1mL DCMに溶解して、氷浴の条件下に反応液Aにゆっくり滴下して、徐々に室温まで上げた後に室温で24時間撹拌しながら反応させた。反応終了後に水でクエンチして、DCMにて数回抽出して、有機相を水と飽和NaCl溶液にて順番に洗浄して、無水NaSOにより乾燥させて溶剤を蒸発させた。HPLCによって分離及び精製した結果(MeOH : HO : EtN = 70 : 30 : 0.005,V/V/V)、80.2mg白色粉末状固体化合物を得た。収率は7%であった。NMR (300 MHz, CDCl) δ: 8.69 (s, 1H), 8.43 (br, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.14〜7.40 (m, 9H), 6.41 (s, 1H), 6.32 (s, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.79 (s, 2H),5.60 (d, J = 9.0Hz, 1H), 5.00〜5.18 (m, 2H), 4.94 (d, J = 15.0 Hz 1H), 4.61 (s, 1H), 4.46 (d, J = 12.0Hz, 1H), 3.88〜4.11 (m, 4H), 3.81 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.48〜3.65 (m, 4H), 3.36 (m, 4H), 2.98〜3.27 (m, 8H), 2.87 (m, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.67 (m, 2H), 2.52 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 2.14〜2.30 (m, 1H), 1.83〜2.14 (m, 6H), 1.66〜1.81 (m, 1H), 1.50〜1.66 (m, 1H), 1.30 (t, J = 9.0 Hz, 3H), 1.09 (t, J = 9.0Hz, 3H), 0.79 (m, 3H);13C NMR (75 MHz, CDCl) δ: 174.4, 171.1, 170.0, 168.5, 167.9, 157.9, 156.5, 153.0, 136.4, 134.6, 134.2, 131.7, 130.2, 128.2, 128.1, 127.7, 127.6, 124.3, 123.3, 123.1, 122.6, 122.4, 120.6, 118.5, 117.3, 110.5, 105.6, 92.8, 82.8, 80.5, 73.8, 66.4, 64.5, 58.7, 55.6, 54.3, 52.9, 52.7, 52.1, 49.9, 48.9, 46.1, 46.0, 45.1, 44.2, 43.2, 42.8, 42.2, 38.0, 34.4, 31.5, 28.6, 27.4, 27.1, 24.4, 11.7, 8.3, 8.1;ESI−MS(m/z): 1025.6[M+H]+。上記のデータによって、産物がZ−GP−NHNH−ビノレルビン(BX−CCRB)であることを証明し、その構造は、下記のとおりである。
1.2.3 Z−GP−NHNH−ビンクリスチン(BX−CCXJ)の調製:137.7mg(0.45mmol)Z−GP−OHを秤量し、7.5mLアセトニトリル溶解して、ゴム栓で密閉して、氷浴において5min攪拌した。0.09mL(0.6mmol)DICをとって反応システムに入れて、氷浴において攪拌しながら20min反応させて、反応液Aを得た。そして、別途で339.0mg(0.45mmol)JJ−CCXJを秤量し、4.5mLDCMに溶解して、氷浴の条件下に反応液Aにゆっくり滴下して、徐々に室温まで上げた後に室温で24時間撹拌しながら反応させた。反応終了後に水でクエンチして、DCMにて数回抽出して、有機相を水と飽和NaCl溶液にて順番に洗浄して、無水NaSOにより乾燥させて溶剤を蒸発させた。HPLCによって分離及び精製した結果(MeOH : HO : EtN = 80 : 20 : 0.005,V/V/V)、286.1 mg淡黄色粉末状固体化合物を得、収率は61%であって、該化合物はBとする。
1.1mol無水酢酸をとって、その中に0.5molのギ酸を加えて、充分に均一に攪拌して11:5の溶液を配合して用意した。208mg(0.2mmol)化合物Bを秤量し、3mLのDCMに溶解して、その中適量の無水酢酸ギ酸溶液を加えて、室温下に攪拌しながら2時間反応させた。反応終了したら溶剤を蒸発させて、HPLCによって分離及び精製(MeOH: HO: EtN=65: 35: 0.005)の結果、70.3mg淡黄色粉末状固体化合物を得、全収率は32.9%であった。H NMR (300 MHz, CDOD) δ: 8.50 (m, 1H), 7.43 (d, J=6.0Hz, 2H), 7.20〜7.57 (m, 11H), 7.15 (d, J=6.0Hz, 1H), 7.08 (t, J=6.0Hz, 2H), 7.00 (t, J=6.0Hz, 2H), 6.54 (s, 1H), 6.27 (s, 1H), 5.80 (m, 2H), 5.56〜5.72 (m, 2H), 5.00〜5.14 (m, 4H), 4.42〜4.61 (m, 2H), 3.90〜4.10 (m, 9H), 3.77〜3.89 (m, 3H), 3.72〜3.75 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.61〜3.68 (m, 4H), 3.60 (s, 3H), 3.49〜3.57 (m, 3H), 3.44 (d, J=6.0Hz, 1H), 3.35〜3.41 (m, 1H), 3.29〜3.33 (m, 4H), 3.16〜3.29 (m, 6H), 3.00〜3.15 (m, 3H), 2.70〜2.87 (m, 5H), 2.63 (d, J=12.0Hz, 1H ), 2.39〜2.52 (m, 4H), 2.21〜2.38 (m, 4H), 2.05〜2.21 (m, 7H), 1.92〜2.05 (m, 4H), 1.80〜2.02 (m, 2H), 1.62〜1.74 (m, 1H), 1.44〜1.61 (m, 4H), 1.20〜1.44 (m, 13H), 0.66〜1.00 (m, 17H); 13C NMR (75 MHz, CDOD) δ: 177.3, 174.0, 173.9, 173.3, 170.3, 170.2, 159.3, 158.9, 158.5, 151.4, 138.1, 136.9, 136.5, 132.1, 131.8, 131.1, 130.4, 130.2, 129.4, 129.0, 128.9, 128.8, 126.4, 125.4, 125.2, 124.0, 123.3, 120.6, 119.9, 119.1, 118.2, 117.6, 112.0, 111.3, 102.4, 94.3, 82.8, 81.7, 75.7, 75.0, 69.5, 69.3, 69.0, 67.7, 64.0, 60.4, 60.3, 60.1, 57.5, 56.9, 56.6, 56.3, 54.4, 54.0, 53.0, 52.9, 51.9, 51.8, 47.6, 44.7, 44.1, 43.5, 41.1, 40.9, 35.8, 33.6, 33.3, 33.0, 30.7, 30.5, 30.4, 27.7, 25.8, 23.7, 14.4, 9.0, 7.3; ESI−MS(m/z): 1071.5 ([M+H]+)。上記のデータによって、産物がZ−GP−NHNH−ビンクリスチン(BX−CCXJ)であることを証明し、その構造は、下記のとおりである。
1.2.4 Z−GP−NHNH−ビンフルニン(BX−CCFN)の調製:30.6mg(0.1mmol)Z−GP−OH(N−carbobenzoxyglycyl proline)を秤量し、5mLアセトニトリルに溶解して、ゴム栓で密閉して、氷浴において5min攪拌した。0.031mL(0.2mmol)DICをとって反応システムに入れて、氷浴において攪拌しながら20min反応させた。77.4 mg(0.1mmol)JJ−CCFNを秤量し、1mLのDCMに溶解して、氷浴の条件下に反応液Aにゆっくり滴下して、徐々に室温まで上げた後に室温で24時間撹拌しながら反応させた。反応終了後に水でクエンチして、DCMにて数回抽出して、有機相を水と飽和NaCl溶液にて順番に洗浄して、無水NaSOにより乾燥させて溶剤を蒸発させた。HPLCによって分離及び精製した結果(MeOH : HO : EtN = 75 : 25 : 0.005)、淡黄色粉末状固体化合物を得、全収率は74%であった。H NMR (300 MHz, CDCl) δ 8.54(s, 1H), 7.73(d, J=6.0Hz, 1H), 7.26〜7.38(m, 5H), 7.18(m, 3H), 6.31(s, 1H), 6.07(s, 1H), 5.79(dd, J=3.0, 9.0Hz, 1H), 5.64(d, J=12.0Hz, 1H), 5.01〜5.16(m, 2H), 4.44〜4.75(m, 2H), 3.85〜4.13(m, 2H), 3.79(s, 3H), 3.68(s, 3H), 3.51〜3.65(m, 2H), 3.31〜3.50(m, 3H), 3.26(dd, J=3.0, 15Hz, 1H), 3.07〜3.19(m, 1H), 2.90〜3.07 (m, 3H), 2.82(s, 3H), 2.78(s, 1H), 2.64(dd, J=6.0, 15.0Hz, 1H), 2.55(s, 1H), 2.33〜2.49(m, 2H), 1.65〜1.73(m, 2H), 1.59〜1.68(m, 3H), 1.31〜1.43(m, 1H), 1.20〜1.31(m, 5H), 1.06〜1.20(m, 2H), 0.82〜0.92(m, 1H), 0.80(t, J=9.0Hz, 1H);13C NMR (75 MHz, CDCl): δ 174.6, 173.3, 171.2, 170.0, 168.6, 157.8, 156.5, 155.7, 153.0, 136.4, 134.6, 133.5, 130.3, 128.5, 128.4, 127.9, 127.8, 124.3, 122.9, 122.5, 122.4, 120.1, 118.8, 118.3, 93.1, 83.1, 80.7, 73.8, 66.7, 65.3, 58.7, 55.6, 55.3, 53.1, 52.7, 50.2, 49.5, 49.4, 49.2, 46.4, 46.3, 45.8, 45.0, 44.5, 43.3, 42.3, 38.2, 33.6, 32.0, 29.6, 28.6, 28.1, 24.7, 22.5, 8.6, 8.3;ESI−MS(m/z): 1063.4 [M+H]+。上記のデータによって、産物がZ−GP−NHNH−ビンフルニン(BX−CCFN)であることを証明し、その構造は、下記のとおりである。
1.3.1 BX−CCJ硫酸塩の調製:106.0mg(0.1mmol)BX−CCJを、12mlの0.01mol/L硫酸(0.12mmol)を含有する1:1メタノール/ジクロロメタン溶液に溶解して、0℃下に攪拌しながら3h反応させて、室温下に減圧して溶剤を蒸発させ、得られた固体化合物を冷たいエーテルにて三回洗浄して、遠心分離でエーテルを除去した。固体化合物を合併して再度に水に溶解させて、凍結乾燥の結果、製品111.4 mgを得、収率は96.2%であった。
1.3.2 BX−CCRB酒石酸塩の調製:102.5mg(0.1mmol)BX−CCRBを、15mLの0.01mol/L酒石酸(0.15mmol)を含有する1:1メタノール/ジクロロメタン溶液に溶解して、0℃下で攪拌しながら3h反応させて、室温下に減圧して溶剤を蒸発させ、得られた固体化合物を冷たいエーテルにて三回洗浄して、遠心分離でエーテルを除去した。固体化合物を合併して再度に水に溶解させて、凍結乾燥の結果製品115.1mgを得、収率は98%であった。
実施例2 ビンブラスチン誘導体の体外細胞成長抑制の活性実験
実験方法:対数増殖期細胞(A549(ヒト非小細胞肺癌細胞)、LOVO(ヒト結腸癌細胞)、CNE−2(ヒト鼻咽頭癌細胞)、HepG2(ヒト肝細胞癌細胞)、Hela(ヒト子宮頚癌細胞)、MCF−7(ヒト乳癌細胞)、MDA−MB−231(ヒト乳癌細胞)、NCI−N87(ヒト胃癌細胞)、PC−3(ヒト前立腺癌細胞)、DU145(ヒト前立腺癌細胞)、K562(ヒト白血病細胞)、A375(ヒトメラノーマ細胞)、SH−SY5H(ヒト神経芽腫細胞)、ヒト前骨髄性白血病細胞(HL−60)、BEL−7402/5−Fu(ヒト肝細胞癌のフルオロウラシル耐性株)、HepG2/ADM(ヒト肝癌ドキソルビシン耐性株)、MCF−7/ADR(ヒト乳癌のアドリアマイシン耐性株))を取って、それぞれ適量なRPMI 1640培養液(FBS10%、ペニシリン100U/mL)を加えて、細胞濃度が5×10個/mLとなるように調製して、96ウェル培養プレートに播種して、各ウェルに腫瘍細胞のサスペンション液100μLを播種した。そして、5%COのインキュベーターに置いて、37℃で24h培養した後に、調製したテスト用薬物を加えて(対照群について薬物を添加しないとした)、さらに72h培養した。その後に、各ウェルに5mg/mL MTT [3−(4,5−Dimethylthiazol−2−yl)−2,5−diphenyltetrazolium bromide] の溶液30μLを加えて、37℃で4hインキュベーションして、上澄みを取り除いて、さらに各ウェルにDMSO 100μLにて溶解し得たホルマザン(formazan)を添加して、酵素標識器具を利用して(Thermo製品)570nmでOD値を測定した。
細胞成長抑制率は、下記の式のとおりに計算した:
サンプルの濃度を横軸として、細胞成長抑制率を縦軸としてカーブをプロットした。当該細胞成長抑制カーブによって、50%阻害濃度IC50値を計算した。
実験結果:表2−1と2−2とから分かるように、本実験で測定したビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、広域スペクトル抗腫瘍活性を持っていた。FAPα酵素発現陰性の腫瘍細胞株において、ビンブラスチン類化合物の細胞成長抑制活性は、対応のヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物のと近かかったが、ビンブラスチン類化合物及びその対応のヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物の細胞成長抑制活性は、何れも対応のビンブラスチン類ジペプチド誘導体のより優れていた。その一方、FAPα酵素発現陽性のLOVO細胞において、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物の細胞成長抑制活性は対応するビンブラスチン類ジペプチド誘導体とほぼ一致していて、これは、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体はFAPα酵素に切断され、対応するヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物を発生することができると判明した。
実施例3 ビンブラスチン誘導体の正常細胞に対する体外毒性実験
実験方法:実施例2の方法と同様に、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体の、人正常肝癌細胞LO2及びヒト臍帯静脈内皮細胞HUVEC対する体外細胞毒性について測定した。
実験結果:ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、LO2とHUVECに対する細胞毒性が、対応するビンブラスチン類化合物(表3を参照)よりはるかに低くなった。これは、標的修飾された化合物の細胞毒性が大幅に減少されたことを表す。
実施例4 組み換えヒトFAPαによるビンブラスチン類ジペプチド誘導体の特異性酵素分解の実験
実験方法:HPLCクロマトグラフの条件は、下記のとおりである:
高速液体クロマトグラフィーAgilent 1200;
コラムCosmosil C18逆相カラム(4.6×250mm,5μm);
移動相[0min,55%メタノールと45%水(2mMギ酸アンモニウムを含有);10min,65%メタノールと35%水(2mMギ酸アンモニウムを含有);15 min,75%メタノール和25%水(2mMギ酸アンモニウムを含有);30min,85%メタノール和15%水(2mMギ酸アンモニウムを含有);40min,85%メタノール和15%水(2mMギ酸アンモニウムを含有)];
流速:1mL/min;
検出波長:254nm;
注入量:2μL。
ビンブラスチン類ジペプチド誘導体の測定用標準曲線の構築方法は、下記のとおりである:ビンブラスチン類ジペプチド誘導体を酵素反応緩衝液(50mM Tris−HCl,1.0M NaCl,pH7.4)に溶解させて、5つの濃度勾配を設定して、それぞれは、6.25、12.5、25、50、100μMであった。ピーク面積を縦軸とし(Y)、化合物濃度(μM)を横軸(X)として標準曲線をプロットした。本実験を3回重複した。最終濃度は50μMとなるようにビンブラスチン類ジペプチド誘導体をぞれぞれ5μg/mLの組み換えヒトFAPαを含有する酵素分解反応緩衝液中にインキュベートして、37℃の水浴にて反応させた。0、0.5、1、2、4、8、12及び24hのときに、それぞれの上澄みを取って、HPLC法によって酵素分解産物を測定して、酵素分解率を計算した。その中、A: BX−CCJ;B: BX−CCRB;C: BX−CCFN;D: BX−CCXJである。
実験結果:組み換えヒトFAPαは、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体を時間依存性分解することを示した(図1を参照)。
実施例5 腫瘍組織におけるFAPαによるビンブラスチン類ジペプチド誘導体の特異性酵素分解の実験
実験方法:ヌードマウスに移植瘤を接種した21日後に、COで麻酔してから頚椎脱臼によって殺して、皮下腫瘍をストリップした。生理食塩水で洗浄し脂肪組織を取り除いて、紙で表面の水分を吸収し除去した。約2gの腫瘍組織を秤量して、はさみで小さな組織ブロックとなるように切ってからガラスホモジナイザーに移して、10mLの酵素分解緩衝液を入れて破砕した。破砕液を収集して、200メッシュに通した。10mLの破砕液を正確に量って、化合物の最終濃度は50μMとなるように、10μLの濃度50 mMのビンブラスチン類ジペプチド誘導体の保存液に添加して、37℃の水浴にて反応させた。0、2、8、12及び24h後に、それぞれ2mLの破砕液を取り15mLの遠心分離管に入れて、5mLの抽出剤(アセトニトリル/ジクロロエタン=1 : 4)を添加して、ボルテックスにより1min間ミックスして、2500rpmで5min遠心分離した。下層の有機相を取って、窒素下にブロー乾燥して、200μLのメタノールを添加し残留物を溶解させた。0.22μm濾過膜によって不純物を除去して、HPLC法によって酵素分解産物を測定して、酵素分解率を計算した。その中、A: BX−CCJ;B: BX−CCRB;C: BX−CCFN;D: BX−CCXJである。
実験結果:腫瘍組織において、FAPαは、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体を時間依存性分解することを示した(図2を参照)。
実施例6 ビンブラスチン類ジペプチド誘導体の急性毒性実験
実験方法:体重18〜22gの昆明種マウス(広東省の動物センターから購入)を用意して、ランダムにグループ化して、各グループは10匹とした。それぞれ異なる用量のVLB(ビンブラスチン)及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体を腹腔内注射して、マウスの生存状況に基づいて、半数致死量LD50を計算した。
半数致死量は、下記の式によって計算した:
実験結果:結果に表示されたように、BX−CCJのLD50は約10mg/kgであって、BX−CCRBのLD50は約12mg/kgであって、BX−CCFNのLD50は約15mg/kgであって、BX−CCXJのLD50は約10mg/kgであった。そして、VLBにとっては、4mg/kgの投薬量で、既に半分のマウスが死亡したことを確認した。
実施例7 ビンブラスチン誘導体の体内抗腫瘍実験
実験方法:対数増殖期のMDA−MB−231細胞をダイジェストして、PBS(リン酸緩衝液)を用いて2回洗浄した。細胞密度が1×10個となるように調整して、各BALB/nu/nu雌性ヌードマウスに皮下に0.1mLを接種した。腫瘍が70〜100 mm までに成長したら、ヌードマウスをランダムに生理食塩水群(対照群)、ビンブラスチン類化合物(VLB、CCRB、CCFN、CCXJ)並びにビンブラスチン誘導体JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、 BX−CCFN、JJ−CCXJ及びBX−CCXJ群に分かれて、各群毎に6匹とした。各ヌードマウスについて、それぞれ1日おきで1mg/kgの上記薬物を腹腔内に注射した。総計8回投薬して、1日あけてヌードマウスの体重及び腫瘍のサイズを測定した。実験終了した後に、ヌードマウスを殺して、ピール腫瘍塊とオルガンオルガンを剥離した。上記実験中の腫瘍体積計算式は、V=1/2 ab)であって、その中、a、bはそれぞれ腫瘍塊の長径を表す。
HepG2、LOVO、K562及びHL−60細胞の裸ヌードマウス移植瘤モデルの構築は、上記に記載のと同様であった。
実験結果:1mg/kgの投薬量で、ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン誘導体は、MDA−MB−231、HepG2、LOVO、K562及びHL−60細胞のヌードマウス移植瘤成長に対して、何れも強い抑制作用を有して、且つ効果は明らかであった(表4−表8を参照)。1mg/kgの投薬量で,ビンブラスチン類ジペプチド誘導体の毒性は、対応するビンブラスチン類化合物及びヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物のより低かった。生理食塩水群と比較すれば、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体群の体重、各オルガンオルガンにも有意な差がなかったが、対応するビンブラスチン類化合物及びヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物の群は、体重が明らかに下がり、かつ、肝臓及び脾臓及び他の臓器損傷も現れた。
実施例8 ビンブラスチン誘導体のヒト血管内皮細胞HUVECsの侵害能力に対する抑制作用
実験方法:対数増殖期のHUVECs細胞をダイジェストして、遠心分離しカウントして、5×10/mLとなるようにマトリゲル(Matrigel)(BD公司)被覆Transwellシステムに接種して、各ウェルに0.1mLとし、5%COを含有して、37℃である細胞インキュベーターに24時間培養した。そして、ブランコ対照群と投薬群に分かれて、投薬群にそれぞれビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン誘導体を投薬して、薬物の最終濃度は何れも100pmol/Lであった。24時間培養したら、培養液を除去しPBSで1回洗浄して、4%(W/V)パラホルムアルデヒドで15分間固着して、ギムザ染料を用いて30分間着色して、さらにPBSで1回洗浄した。顕微鏡で観測し細胞数を計数した結果を図3に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れもHUVECs細胞の侵害作用を抑制することができた。そして、ビンブラスチン類化合物と比較すれば、前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物とビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、さらに明らかにHUVECs細胞の侵害作用を抑制した。
実施例9 ビンブラスチン誘導体の人血管内皮細胞HUVECsの転移能力に対する抑制作用
実験方法:対数増殖期のHUVECs細胞を用意して、PBSで洗浄し遠心分離して、細胞を無血清培地に再度にサスペンションした。2×10個/mLの細胞をTranswellチャンバーに接種して、各ウェルに100μLとした。そして、ブランコ対照群と投薬群に分かれて、投薬群にそれぞれビンブラスチン類化合物ビンブラスチン(CCJ)、ビノレルビン(CCRB)、ビンフルニン(CCFN)、及びビンクリスチン(CCXJ)、並びにビンブラスチン誘導体ヒドラジン分解ビンブラスチン(JJ−CCJ)、ビンブラスチンジペプチド(BX−CCJ)、ヒドラジン分解ビノレルビン(JJ−CCRB)、ビノレルビンジペプチド(BX−CCRB)、ヒドラジン分解ビンフルニン(JJ−CCFN)、ビンフルニンジペプチド(BX−CCFN)、ヒドラジン分解ビンクリスチン(JJ−CCXJ)及びビンクリスチンジペプチド(BX−CCXJ)、を投薬して、薬物の最終濃度は何れも100pmol/Lであった。そして、下チャンバーに700μLの10%新生仔ウシ血清を含有する1640培養液を添加して、5%COを含有し37℃である細胞インキュベーターに24時間培養した。その後、培養液を取り除いて、4%パラホルムアルデヒドで4℃の条件下に30min間固着して、水で2回ゆっくり洗浄した。ギムザ染料を用いて30分間着色してから、綿棒で膜上の細胞を拭き除いて、さらに水でゆっくり洗浄した。顕微鏡で観測し細胞数を計数した結果を図4に示した。
実験結果:ビンブラスチン類化合物と比較すれば、実施例1で調製し得たビンブラスチン誘導体は、HUVECs細胞の転移能力をより強く抑制した。当実験結果から分かるように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れもHUVECs細胞の転移能力に対して抑制作用を有した。また、ビンブラスチン類化合物と比較して、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体が、HUVECs細胞の転移能力をより強く抑制することができた。
実施例10 ビンブラスチン誘導体の人血管内皮細胞HUVECsルーメン形成に対する抑制作用
実験方法: マトリゲル(Matrigel)を予め冷やした48ウェルプレートに設置して、各ウェルに100μLを添加して、37℃である細胞インキュベーターに20分間培養した。マトリゲルが固化したら、1×10個HUVECs細胞/ウェルで培養液を添加した。細胞の培養液は、予めビンブラスチン類化合物ビ及びンブラスチン誘導体JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、 BX−CCFN、JJ−CCXJ及びBX−CCXJ(最終濃度:100pmol/L)並びに血管内皮増殖因子(VEGF)(最終濃度:100ng/mL)を添加した。薬物及びVEGFを添加していなかったウェルは、ブランク対照群とした。継続的に8h間培養してから、倒立顕微鏡下にルーメンの形成状況を観測し撮影して、結果を図5に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れもVEGFに誘導されたHUVECsルーメンの形成に対して抑制作用を用した。また、ビンブラスチン類化合物に比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、VEGFに誘導されるHUVECsルーメンの形成をより強く抑制することができた。
実施例11 ビンブラスチン誘導体の既に形成したHUVECsルーメンに対するダメージ作用
実験方法:文献(Zhi−Ting Deng, et al. Biochemical Pharmacology 2011, 82:1832−42.)に記載の方法を参考し改良して、マトリゲル(Matrigel)を予冷した48ウェルプレートに設置して、各ウェルに100μLを添加して、37℃である細胞インキュベーターに20分間培養した。マトリゲルが固化したら、1×10個HUVECs細胞/ウェルとなるように細胞培養液を添加して、さらに4h培養した。HUVECsルーメンが形成した後に、細胞培養液をビンブラスチン類化合物、ビンブラスチン誘導体JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、BX−CCFN、JJ−CCXJ及びBX−CCXJ(最終濃度:100pmol/L)並びに血管内皮増殖因子(VEGF)(最終濃度:100ng/mL)を添加した培養液に入れ替えた。薬物及びVEGFを添加していなかったウェルは、ブランク対照群とした。継続的に8h間培養してから、倒立顕微鏡下にルーメンの形成状況を観測し撮影して、結果を図6に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れもVEGFに誘導された既に形成したHUVECsルーメンにダメージを与えることができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、VEGFに誘導された既に形成したHUVECsルーメンをより効果的にダメージ与えるを与えた。
実施例12 ビンブラスチン誘導体の鶏胚漿尿膜血管増殖に対する抑制作用
実験方法:文献(Cho SG, et al. Cancer Res. 2009, 69(17): 7062−7070)に記載の方法を参考して、60個の5日齢種卵をランダムにPBS群、ビンブラスチン類化合物群、並びにビンブラスチン誘導体JJ−CCJ群、BX−CCJ群、JJ−CCRB群、BX−CCRB群、JJ−CCFN群、BX−CCFN群、JJ−CCXJ群、及びBX−CCXJ群に分け、各群は10個とした。種卵を消毒した後に、空気チャンバーを上向け、37℃のインキュベーターに入れた。8日間培養したら、ハサミやピンセットを利用して空気チャンバーに口を切り開いて(1.5cm×1.5cm)、卵殻膜を剥離して、鶏胚漿尿膜を露出させた。薬物含有濾紙を鶏胚漿尿膜の血管の少ないところに置いた。パラフィルムを用いて空気チャンバーの口をシールして、インキュベーターにおいてさらに1日間培養した後に、パラフィルムを取り外して、メタノールとアセトンの混合液(1:1, V/V)を注入して、室温で15min間固着した。血管が凝固したら、濾紙を中心として膜を切り取って、少量な水を盛っていた皿において展開して、ろ紙上にタイルに設置した。その後に、ろ紙と膜を一緒に水から取り出して、眼科用顕微鏡を利用して実験部周辺5mmの範囲内の血管を観測し計数して、撮影した。結果を図7に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れも鶏胚漿尿膜の血管新生を抑制することができた。また、ビンブラスチン類化合物と比較して、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、鶏胚漿尿膜の血管新生をより効果的に抑制することができた。
実施例13 ビンブラスチン誘導体の既に形成した鶏胚漿尿膜血管に対するダメージ作用
実験方法:60個の5日齢種卵をランダムにビンブラスチン類化合物組、並びにビンブラスチン誘導体JJ−CCJ群、BX−CCJ群、JJ−CCRB群、BX−CCRB群、JJ−CCFN群、BX−CCFN群、JJ−CCXJ群、及びBX−CCXJ群に分け、各群は10個とした。種卵を消毒した後に、空気チャンバーは上向け、37℃のインキュベーターに入れた。8日間培養したら、ハサミやピンセットを利用して空気チャンバーに口を切り開いて(1.5cm×1.5cm)、卵殻膜を剥離して、鶏胚漿尿膜を露出させた。VEGF(100nmol)を含有する濾紙を鶏胚漿尿膜の血管少ないところに置いた。パラフィルムを用いて空気チャンバーの口をシールして、インキュベーターにおいてさらに1日間培養した後に、パラフィルムを取り外して、濾紙にそれぞれビンブラスチン類化合物並びにビンブラスチン誘導体JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、BX−CCFN、JJ−CCXJ及びBX−CCXJを各1nmol落下して、パラフィルムで再度に空気チャンバーの口をシールして、インキュベーターにおいてさらに1日間培養した。その後に、パラフィルムを取り外して、メタノールとアセトンの混合液(1:1, V/V)を注入して、室温で15min間固着した。血管が凝固したら、濾紙を中心として膜を切り取って、少量の水を盛った皿において展開して、ろ紙上にタイルに設置した。その後に、ろ紙と膜を一緒に水から取り出して、眼科用顕微鏡を利用して実験部周辺5mmの範囲内の血管を観測し計数して、撮影した。結果を図8に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れもVEGF誘導された新生鶏胚漿尿膜血管にダメージを与えることができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的にVEGF誘導された新生鶏胚漿尿膜血管にダメージを与えることができた。
実施例14 ビンブラスチン誘導体のラット動脈環微小血管新生に対する抑制作用
実験方法:文献(Srinivas Reddy Boreddy, et al. PLoS One. 2011, 6(10): e25799)に記載の方法を参考して、100μLの予冷し溶解したマトリゲル(Matrigel)を予冷した48ウェルプレートに添加して、37℃である細胞インキュベーターに30分間培養して、マトリゲルを完全に固化させた。この間に、SDラットをCOによって安楽死させた後に、75%のアルコールで3min間浸けて、無菌台上にラットの胸腔を切り開いて、胸部大動脈を分離した。分離し得た胸部大動脈をPBSで血痕のないまでに洗浄して、DMEM/F12完全培養液に移した。その後、はさみや鉗子で大動脈周りに脂肪組織と結合組織を取り除いて、そして、眼科ハサミで胸部大動脈を約1ミリメートルの小片に切断して、マトリゲルに接種した。血管リングに再度に100μLの予冷したマトリゲルを設置して、再度に37℃である細胞インキュベーターに30分間培養した。その後、ブランク対照群と投薬群に分けて、投薬群に対してウェルに2nmol/Lビンブラスチン類化合物並びにビンブラスチン誘導体JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、BX−CCFN、JJ−CCXJ及びBX−CCXJのそれぞれを含有したDMEM/F12完全培養液(100ng/mL VEGFを含有)を添加した。1日おきに液を入れ替えて、液を4回入れ替えたら、倒立顕微鏡下で撮影して、発芽管を計数した。結果は図9に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、いずれも、ラット動脈環微小血管の新生を抑制することができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べると、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的にラット動脈環微小血管の新生を抑制することができた。
実施例15 ビンブラスチン誘導体の既に形成したラット胸部大動脈環微小血管に対するダメージ作用
実験方法:文献(Deng ZT, et al. Biochemical Pharmacology 2011, 82:1832−42)に記載の方法を参考し改良して、100 μLの予冷し溶解したマトリゲル(Matrigel)を予冷した48ウェルプレートに添加して、37℃である細胞インキュベーターに30分間培養して、マトリゲルを完全に固化させた。この間に、SDラットをCOによって安楽死させた後に、75%のアルコールで3min間浸けて、無菌台上にラットの胸腔を切り開いて、胸部大動脈を分離した。分離し得た胸部大動脈をPBSで血痕のないまでに洗浄して、DMEM/F12完全培養液に移した。その後、はさみや鉗子で大動脈周りに脂肪組織と結合組織を取り除いて、そして、眼科ハサミで胸部大動脈を約1ミリメートルの小片に切断して、マトリゲルに接種した。血管リングに再度に100μLの予冷したマトリゲルを設置して、再度に37℃である細胞インキュベーターに30分間培養した後に、DMEM/F12完全培養液(100ng/mL VEGFを含有)を加えた。1日おきで液を入れ替えて、微小血管が形成されたら、ウェルに2 nmol/L ビンブラスチン類化合物、又はビンブラスチン誘導体JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、 BX−CCFN、JJ−CCXJ、BX−CCXJをそれぞれ含有したDMEM/F12完全培養液を添加して、24h後に倒立顕微鏡下で撮影して、発芽管を計数した。結果は図10に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れも既に形成したラット動脈環微小血管にダメージを与えることができた。また,ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的に既に形成したラット動脈環微小血管にダメージを与えることができた。
実施例16 ビンブラスチン誘導体のマトリゲル塞栓モデル血管新生に対する抑制作用
実験方法:文献(Nasim Akhtar, et al. Angiogenesis. 2002, 5: 75−80)に記載の方法を参考して、500μLの予冷したマトリゲルを用意して,500ngのVEGFと150単位のヘパリンを添加して、ビンブラスチン類化合物並びにビンブラスチン誘導体JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、BX−CCFN、JJ−CCXJ及びBX−CCXJのそれぞれ1:1(V/V)比率で混合して、薬物最終濃度が100pmol/Lとなるように、6週齢のBALB/C nu/nuヌードマウスの背部皮下に接種した。PBS群をブランク対照群として用意して、各群は6匹とした。通常のように14日間育種した後に、ヌードマウスをCOで安楽死させた。マトリゲル塞栓を慎重に剥離した直後に、4%のパラホルムアルデヒドで固着した。24 h後に、パラフィン切片とH&E染色を行って、切片について倒立顕微鏡下で血管形成状況を観測し撮影して、新生血管の数を計数した。その結果は、図11に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、いずれも、マトリゲル塞栓モデル血管の新生を抑制することができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的にマトリゲル塞栓モデル血管の新生を抑制することができた。
実施例17 ビンブラスチン誘導体の既に形成したマトリゲル塞栓モデル血管に対するダメージ作用
実験方法:文献(Nasim Akhtar, et al. Angiogenesis. 2002, 5: 75−80)に記載の方法を参考して、500μLの予冷したMatrigelを用意して,500ngのVEGFと150単位のヘパリンを添加して、6週齢のBALB/C nu/nuヌードマウスの背部皮下に接種した。一週後に、1日おきでビンブラスチン類化合物並びにビンブラスチン誘導体JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、BX−CCFN、JJ−CCXJ及びBX−CCXJのそれぞれを尾静脈注射した。薬物濃度は、何れも1mg/kgであった。生理食塩水のをブランク対照群として設立して、各群は6匹とした。投薬7回後に、ヌードマウスをCOで安楽死させた。マトリゲル塞栓を慎重に剥離した直後に、4%のパラホルムアルデヒドで固着した。24h後に、パラフィン切片とH&E染色を行って、切片について倒立顕微鏡下で血管形成状況を観測し撮影して、新生血管の数を計数した。その結果は、図12に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、いずれも既に形成したマトリゲル塞栓モデル血管にダメージを与えることができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的に既に形成したマトリゲル塞栓モデル血管にダメージを与えることができた。
実施例18 ビンブラスチン誘導体のラット角膜マイクロポケット血管新生に対する抑制作用
実験方法:文献(Yi ZF, et al. Int J Cancer. 2009, 124: 843−852)に記載の方法を参考して、ラット角膜マイクロポケットモデルを構築した。スクラルファートとPoly−HEMAを用いてVEGF200ng/粒を含有する徐放性粒子を調製して,SDラットを2%のペントバルビタールナトリウムで麻酔した後に、VEGF徐放性粒子を角膜マイクロポケットに注射して、手術後にクロラムフェニコールを用いて目を塗った。手術後の翌日に、ラットをランダムにPBS群、ビンブラスチン類化合物群、JJ−CCJ群、 BX−CCJ群、JJ−CCRB群、 BX−CCRB群、JJ−CCFN群、BX−CCFN群、JJ−CCXJ群、及びBX−CCXJ群に分けて、各群は10匹として、投薬量は、いずれも1mg/kgであった。1日おきで、尾静脈投薬1回として、投薬7回後に、実体顕微鏡にて血管の成長状況を観測して、新生血管の長さ(VL)とクロックアワー数(CN)を計数して、下記の式で血管の面積を計算した:Area (mm) = 0.2× π × VL(mm) × CN (mm)。結果は、図13に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れもラット角膜マイクロポケット血管の新生を抑制することができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的にラット角膜マイクロポケット血管の新生を抑制することができた。
実施例19 ビンブラスチン誘導体の既に形成したラット角膜マイクロポケット血管に対するダメージ作用
実験方法:文献(Yi ZF, et al. Int J Cancer. 2009, 124(4): 843−852)に記載の方法を参考して、ラット角膜マイクロポケットモデルを構築した。スクラルファートとPoly−HEMAを用いてVEGF200ng/粒を含有する徐放性粒子を調製して,SDラットを2%のペントバルビタールナトリウムで麻酔した後に、VEGF徐放性粒子を角膜マイクロポケットに注射して、手術後にクロラムフェニコールを用いて目を塗った。手術後の翌日に、ラットをランダムにPBS群、ビンブラスチン類化合物群、JJ−CCJ群、BX−CCJ群、JJ−CCRB群、BX−CCRB群、JJ−CCFN群、BX−CCFN群、JJ−CCXJ群、及びBX−CCXJ群に分けて、各群は、10匹とした。まずは一週間フィードして、血管が新生した後に、1日おきで尾静脈投薬1回として、投薬量は、いずれも1 mg/kgであった。投薬7回後に、実体顕微鏡にて血管の成長状況を観測して、新生血管の長さ(VL)とクロックアワー数(CN)を計数して、下記の式で血管の面積を計算した:Area (mm) = 0.2 × π × VL (mm) × CN (mm)。結果は、図14に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、何れも既に形成した的ラット角膜マイクロポケット血管にダメージを与えることができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的に既に形成した的ラット角膜マイクロポケット血管にダメージを与えることができた。
実施例20 ビンブラスチン誘導体のCIAマウス滑膜血管新生に対する抑制作用
実験方法:文献(Campbell IK, et al. Eur J Immunol, 2000, 30: 1568−1575)に記載の方法によってC57マウスCIA (抗原誘導性関節炎)モデルを構築して、毎匹100μLの量で、尾根部から、100μgのII型コラーゲンを含有する乳液を皮内マルチポイント励起注射した。対照群について、モデル群と同様な方法で、生理食塩水を注射した。マウスがモデルを構築したらランダムにグループ化して、各群は10匹とした。モデル構築の翌日に、一日おきで、尾静脈によりそれぞれPBS、ビンブラスチン類化合物、JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、BX−CCFN、JJ−CCXJ又はBX−CCXJを注射して、投薬量は1.0mg/kgであった。継続的に7回投薬したら実験を終了して、マウスをCOで安楽死させて、後ろ足の右膝を剥がし取って、滑膜組織を単離した。4%のパラホルムアルデヒドで固着した後に、通常免疫組織化学方法(Yajuan Song, et al. Angiogenesis. 2012, 15: 421−432)によって滑膜組織の血管新生を検出して、CD31とラベルした。微小血管の評価基準は、文献(Tatsuta M, et al. Int J Cancer, 1999, 80: 396−399)を参考した:ブラウンも染められたシングル内皮細胞又は内皮細胞クラスターは、一つの血管として計数して、ルーメンが8個赤血球より大きくて、厚い筋層を有する血管エリアにおける血管について計数しないとした。計数方法:まずは低倍率(×10)の顕微鏡によって3つの血管密度の高いエリアを選択して、そして高倍率(×40)の顕微鏡の下で各エリアにおける微小血管の密度(MVD)値を計数した。結果は、図15に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、いずれも、CIAモデルマウスの滑膜組織の血管新生を抑制することができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的にCIAモデルマウス滑膜組織の血管新生を抑制することができた。
実施例21 ビンブラスチン誘導体の、既に形成したCIAマウス滑膜血管に対するダメージ作用
実験方法:文献(Campbell IK, et al. Eur J Immunol, 2000, 30: 1568−1575)に記載の方法によってC57マウスCIA (抗原誘導性関節炎)モデルを構築して、毎匹100μLの量で、尾根部から、100μgのII型コラーゲンを含有する乳液を皮内マルチポイント励起注射した。対照群について、モデル群と同様な方法で、生理食塩水を注射した。マウスがモデルを構築したらランダムにグループ化して、各群は10匹とした。モデルを構築した後にまずは7日間フィードフィードして、そして一日おきで、尾静脈によりそれぞれPBS、ビンブラスチン類化合物、JJ−CCJ、BX−CCJ、JJ−CCRB、BX−CCRB、JJ−CCFN、BX−CCFN、JJ−CCXJ又はBX−CCXJを注射して、投薬量は1.0mg/kgであった。継続的に7回投薬したら実験を終了して、マウスをCOで安楽死させて、後ろ足の右膝を剥がし取って、滑膜組織を単離した。4%のパラホルムアルデヒドで固着した後に、通常免疫組織化学方法(Yajuan Song, et al. Angiogenesis. 2012, 15: 421−432)によって滑膜組織の血管新生を検出して、CD31とラベルした。微小血管の評価基準は、文献(Tatsuta M, et al. Int J Cancer, 1999, 80: 396−399)を参考した:ブラウンも染められたシングル内皮細胞又は内皮細胞クラスターは、一つの血管として計数して、ルーメンが8個赤血球より大きくて、厚い筋層を有する血管エリアにおける血管については計数しないこととした。計数方法:まずは低倍率(×10)の顕微鏡によって3つの血管密度の高いエリアを選択して、そして高倍率(×40)の顕微鏡の下で各エリアにおける微小血管の密度(MVD)値を計数した。結果は、図16に示した。
実験結果に示されたように、ビンブラスチン類化合物、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、いずれも、既に形成したCIAモデルマウス滑膜組織の血管にダメージを与えることができた。また、ビンブラスチン類化合物と比べて、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、より効果的に既に形成したCIAモデルマウス滑膜組織の血管にダメージを与えることができた。
上記の実験結果に証明されたように、本発明のビンブラスチン誘導体は、体内外いおいて悪性腫瘍、糖尿病性網膜症及び関節リウマチ等疾患の治療と予防に応用することができ、特に、上記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物及びビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、悪性腫瘍、糖尿病性網膜症及び関節リウマチ等疾患に対してより良好な治療又は予防効果を有する。
上記実施例は、本発明を好ましい実施態様であり、本発明は上述した実施態様に限定されるものではなく、本発明の精神本質と旨から逸脱していない範囲内に行った変更、修飾、置換、組み合わせ、簡化は、何れも同等の置換方式と見なしべき、本発明の請求範囲内に含まれるべきである。

Claims (10)

  1. ビンブラスチン類ジペプチド誘導体が、以下に示されるBX−CCXJ、BX−CCJ、BX−CCRB又は BX−CCFN
    であり、Z−GP−は、下記の構造
    を有するベンジルオキシカルボニル−グリシル−プロリンを表す、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩。
  2. 請求項1に記載の前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体の調製方法であって、
    (1)ビンブラスチン類化合物又はその塩をヒドラジン水和物と反応させ、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物を得るステップと、
    (2)ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物とベンジルオキシカルボニル−グリシル−プロリンを、カップリング剤の作用下に反応させ、前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体を得るステップと、を含み、
    前記ビンブラスチン類化合物は、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンフルニン、ビノレルビン、又はそれらの塩であり、前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物は、下記に示されたJJ−CCXJ、JJ−CCJ、JJ−CCRB、又はJJ−CCFN
    である調整方法。
  3. 前記カップリング剤は、クロロギ酸エチル、1−エチル−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート及び1−クロロ−N,N’,2−トリメチルプロペから選択された一種又は一種以上の混合物であることを特徴とする請求項2に記載の調製方法。
  4. 以下に示されるJJ−CCXJ又はJJ−CCFN
    であるヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、又はその生理学的に許容される塩。
  5. ビンブラスチン誘導体の抗腫瘍薬物の調製における応用であって、
    前記ビンブラスチン誘導体は、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体、又はそれらの生理学的に許容される塩であり、
    前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物は、請求項4に記載のヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物であり、
    前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、請求項1に記載のビンブラスチン類ジペプチド誘導体であり、
    前記腫瘍は、胃癌、肺癌、上咽頭癌、乳癌、結腸癌、肝臓癌、白血病、リンパ腫、前立腺癌、子宮頸癌、黒色腫、卵巣癌、神経芽細胞腫、上咽頭癌、ウィルムス腫瘍、又は多剤耐性腫瘍であることが好ましい、応用。
  6. 請求項1に記載のビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩の、腫瘍の間質性線維芽細胞活性化プロテアーゼα(FAPα)の特有な加水分解基質の薬物の調製における応用であることを特徴とする請求項5に記載の応用。
  7. ビンブラスチン誘導体の、糖尿病性網膜症又は関節リウマチの治療又は予防用薬物の調製における応用であって、
    前記ビンブラスチン誘導体は、ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物、ビンブラスチン類ジペプチド誘導体、又はそれらの生理学的に許容される塩であり、
    前記ヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物は、JJ−CCFN、JJ−CCJ、JJ−CCRB、JJ−CCXJ、又はそれらの生理学的に許容される塩から選択され、
    前記ビンブラスチン類ジペプチド誘導体は、請求項1に記載のビンブラスチン類ジペプチド誘導体である、応用。
  8. ビンブラスチン誘導体の、血管新生阻害剤又は血管遮断剤として用いられる薬物の調製における応用であって、
    前記ビンブラスチン誘導体は、JJ−CCFN、JJ−CCJ、JJ−CCRB、JJ−CCXJ、BX−CCJ、 BX−CCFN、BX−CCRB、BX−CCXJ、又はそれらの生理学的に許容される塩から選択される、応用。
  9. 前記生理学的に許容される塩は、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、又はクエン酸塩であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の応用。
  10. 請求項1に記載のビンブラスチン類ジペプチド誘導体又はその生理学的に許容される塩、あるいは請求項4に記載のヒドラジン分解ビンブラスチン類化合物又はその生理学的に許容される塩を含むことを特徴とする薬物組成物。
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