JP2000516923A - ドラスタチンペンタペプチド誘導体及びその抗腫瘍剤としての使用 - Google Patents

ドラスタチンペンタペプチド誘導体及びその抗腫瘍剤としての使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I):A−B−N(CH3)−CHD−CH(OCH3)−CH2CO−Pro−Pro−Kの抗腫瘍ペプチド及びその酸性塩に関する。Aは式:(CH32N−CHX−COのアミノ酸残基を表し、その際、Xは直鎖又は分枝鎖のアルキル基を表す。Bはバリル、イソロイシル及び2−t−ブチルグリシルからなるグループから選択されるアミノ酸残基を表す。Dは直鎖又は分枝鎖のC3〜C4アルキル基を表す。Kはt−ブトキシ基又は置換アミノ基を表す。本発明の他の実施態様は、ほ乳類、例えばヒトに式(I)の化合物の有効量を製剤学的に認容性の組成物の形で投与することよりなる、ほ乳類の悪性腫瘍の治療方法である。

Description

【発明の詳細な説明】 ドラスタチンペンタペプチド誘導体 及びその抗腫瘍剤としての使用 発明の背景 細胞成長抑制剤として重要な活性を有する一連の短いペプチドは、インド洋ア メフラシのドラベラ・アウリクラリア(Dolabel1a auricularia)から単離され た(Pettit et al.,J.Am.Chem.Soc.109:6883-6885(1987);Beckwith et al.,J.Nati.Cancer Inst.85:483-88(1993);米国特許第4,816,4 44号明細書;欧州特許出願番号第398558号明細書)。これらのペプチド はドラスタチン1〜15と呼ばれる。これらの内、ドラスタチン10及び15は 最も大きな細胞成長抑制剤の能力を有する。ドラスタチン15は、例えばナショ ナル・キャンサー・インステイトウーツ(Nationa1 Cancer Institute's)P3 88リンパ球白血病(PS系)セルラインの成長を阻害し、多様な種類のヒト悪 性腫瘍に対する著しい効果が予想される。ドラスタチン10及びドラスタチン1 5はチューブリン重合及び4種の異なるヒトリンパ腫セルラインの成長を抑制す る(Bai et al.,Biochem.Pharmacol.39:1941-1949(1990);Beckwith et al .,supra(1993))。 少量のドラスタチンペプチドは、ドラベラ・アウリクラリア中に存在するため (アメフラシ100kg当たりそれぞれ約1mg)、評価及び使用のために十分 な精製された量を得る困難性は、ドラスタチン10を含めたこの化合物のより有 望な合成に関する研究を活発化させた(Pettit et al.,J.Am.Chem Soc.111 :5463-5465(1989);Roux et al.Tetrahedron 50:5345-5360(1994);Shio ri et al.Tetrahedron 49:1913-1924(1993))。しかしながら、合成ドラスタチ ン10は、水性系中で乏しい可溶性を示し、その合成のために高価な出発材料が 必要であるという欠点を有する。これらの欠点は、構造的に変更されたドラスタ チン10誘導体の合成及び評価を行わせた(欧州特許出願番号WO93/030 54;日本国特許出願番号06234790;米国特許シリアル番号08/17 8529)。 有効な水溶性を有し、かつ有効にかつ経済的に製造することができるドラスタ チン10の生物活性を有する合成化合物が必要とされる。 発明の概要 本発明は抗腫瘍活性又は抗新生物活性を有するペプチドを提供する。この化合 物は式I: A−B−N(CH3)−CHD−CH(OCH3)−CH2CO−Pro−Pro−K (I) 及びその酸性塩である。式Iにおいて、 Aは式:(CH32N−CHX−COのアミノ酸残基であり、その際、 Xは直鎖又は分枝鎖のC3〜C4アルキル基である。 Bはバリル、イソロイシル、ロイシル及び2−t−ブチルグリシルからなるグル ープから選択されるアミノ酸残基である。 Dは直鎖又は分枝鎖のC3〜C4アルキル基である。 Kはt−ブトキシ基又は置換アミノ基である。 本発明の他の態様は、式Iの化合物及び製剤学的に認容性の担持剤を有する製 剤学的組成物である。 本発明の付加的実施態様は、式Iの1種以上の化合物の有効量を製剤学的に認 容性の組成物の形でほ乳類、例えばヒトに投与することよりなるほ乳類の悪性腫 瘍の治療方法である。 発明の詳細な説明 本発明は抗腫瘍活性を有するペプチドに関する。さらに、この化合物を有する 製剤学的組成物及びヒトを含めたほ乳類に前記組成物を投与することよりなるほ 乳類の癌を治療する方法も含まれる。 本出願人は、ドラスタチン10の構造的変更により、ドラスタチン10と比較 して悪性腫瘍疾患の治療について意想外に改善された能力を有する新規化合物が 得られることを見出した。さらに、本発明の化合物は、後に詳細に記載するよう に、有利に合成することができる。 本発明の化合物は、式Iの抗腫瘍性ペプチドである A−B−N(CH3)−CHD−CH(OCH3)−CH2CO−Pro−Pro−K (I) 前記式中、 Aは式:(CH32N−CHX−COのアミノ酸残基を表し、その際、 Xは直鎖又は分枝鎖のC3〜C4アルキル基を表し; Bはバリル、イソロイシル、ロイシル及び2−t−ブチルグリシルからなるグル ープから選択されるアミノ酸残基を表し; Dは直鎖又は分枝鎖のC3〜C4アルキル基を表し;及び Kはブトキシ基又は置換アミノ基を表す。 置換アミノ基の例は次のようなものである:−N(C1〜C3アルキル)C1〜C3 アルキル、直鎖又は分枝鎖の−NH−C1〜C8アルキル、−NH−C(CH32 CN、−NH−C(CH32CCH、−NH−C(CH32CH2CH2OH、− NH−C(CH32CH2OH、−NH−C3〜C8シクロアルキル、−NH−[ 3.3.0]ビシクロオクチル、−NHCH(CH3)CH(OH)C65、− H−キノリル、−NH−ピラジル、−NH−CH2−ベンズイミダゾリル、−N H−アダマンチル、−NH−CH2−アダマンチル、−NH−CH(CH3)−フ ェニル、−NH−C(C H32−フェニル、−N(C1〜C4アルコキシ)−C1〜C4アルキル、−N(C1 〜C4アルコキシ)−CH2−フェニル、−N(C1〜C4アルコキシ)フェニル 、−N(CH3)O−フェニル、−NH−(CH2v−フェニル(v=0、1、 2又は3)、−NH−(CH2m−ナフチル(m=0又は1)、−NH−(CH2w−ベンジルヒドリル(w=0、1又は2)、−NH−ビフェニル、−NH− ピリジル、−NH−CH2−ピリジル、−NH−CH2−CH2−ピリジル、−N H−ベンゾチアゾリル、−NH−ベンゾイソチアゾリル、−NH−ベンゾピラゾ リル、−NH−ベンゾピラゾリル、−NH−ベンズオキサゾリル、−NH−(C H2m−フルオレニル(m=0又は1)、−NH−ピリミジル、−NH−(CH2m−インダニル(m=0又は1)、−NH−(CH2CH2O)y−CH2CH3 (y=0、1、2、3、4又は5)、−NH−(CH2CH2O)y−CH3(y= 0、1、2、3、4又は5)、−NH−NH−C65、−NH−NCH3−C65 、−NH−NH−CH2−C65、及び−NH−N(CH3)−CH2−C65。 Kは次のものの中から選択することもできる: 本発明の有利な化合物は Aは式:(CH32N−CHX−COのアミノ酸残基を表し、その際、 Xはイソプロピル基、t−ブチル基又はs−ブチル基を表し、 Bはバリル、イソロイシル及び2−t−ブチルグリシルからなるグループから選 択されるアミノ酸残基を表し、 Dはイソプロピル基、t−ブチル基又はs−ブチル基を表し、 Kはt−ブトキシ基又は次のもの:−NHCH3、−NHCH2CH3、−NH( CH22CH3、−NH(CH23CH3、−NH(CH24CH3、−NH(C H25CH3、−NHCH(CH32、−NHCH(CH2CH32、−NH(C H2CH2CH32、−NHC(CH33、−NHCH[CH(CH322、− NHCH(CH2CH3)CH2CH2CH3、−NHCH(CH3)CH2CH3、− NHCH2CH2F、−NHC(CH32CH2CH3、−NHCH(CH3)CH (CH32、−NHCH(CH3)C(CH33、−NHCH(CH3)CH2C H2CH3、−NHCH2CH(CH32、−NHCH2C(CH33、−NH−シ クロプロピル、−NH−シクロブチル、−NH−シクロペンチル、−NH−シク ロヘキシル、−NH−シクロヘプチル、−N(CH3)OCH3、−N(CH32 、−N(CH3)OCH2CH3、−N(CH3)OCH2CH2CH3、−N(CH3 )OCH(CH32、−N(CH2CH3)OCH3、−N(CH2CH3)OCH2 CH3、−N(CH3)OCH265、−N(OCH3)CH2−C65、−N( CH3)C65、−NH−CH2−C65、−NH(CH2265、−NH(C H2365、−NHCH(CH3)CH(OH)C65、−NH−CH2−シク ロヘキシル、 −NH−インダニルー(1)、−NH−CH2CF3、−NHCH(CH2F)2、 −NHC(CH32CH2OH、−NH(CH2CH2O)2CH2CH3、−NHC (CH32CN、−NH−キノリル、−NH−ピラジル、−NH−アダマンチル (2)、−NH−アダマンチル(1)、−NH−CH2−ナフチル、−NH−ベ ンズヒドリル、−NH−ビフェニル、−NH−ピリジル、−NH−CH2−ピリ ジル、−NH−CH2−CH2−ピリジル、−NH−ベンゾチアゾリル、−NH− ベンゾイソチアゾリル、−NH−ベンゾピラゾリル、−NH−ベンゾオキサゾリ ル、−NH−フルオレニル、−NH−ピリミジル、−NH−CH2-(4−メチル )−チアゾリル(2)、−NH−CH2−フラニル(2)、−NH−CH2−チエ ニル(2)、−NH−CH2-(5−メチル)チエニル(2)、−NH−チアゾリ ル(2)、−NH−イソオキサゾリル(3)、−NH−(3−メチル)イソキサ ゾリル(5)、−NH−(3−メチル)イソチアゾリル(5)、−NH−(5− トリフルオロメチル)チアジアゾリル(2)、−NH−(5−シクロプロピル) チアジアゾリル(2)、−NH−(4,5−ジメチル)チアゾリル(2)、−N H−(5−メチル)チアジアゾリル(2)の中から選択されるアミノ基を表すか 、又はKは次のもの:を表す式Iの化合物である。 合成方法 本発明の化合物は公知のペプチド合成法により製造することができる。このよ うに、ペプチドは個々のアミノ酸から又は適当な小さなペプチド断片の連結によ り逐次組立てることができる。逐次の組立において、このペプチド鎖はC−末端 から出発して、1工程当たり1個のアミノ酸により徐々に延長される。断片の連 結において、異なる長さの断片を一緒に連結することができ、かつこの断片は逐 次組立によりアミノ酸から又はより短いペプチドの断片の連結により得ることが できる。 両方の逐次組立及び断片の連結において、アミド結合の形成によるユニットを 連結する必要があり、この連結は酵素による及び化学的な多様な方法により行う ことができる。アミド結合を形成させるための化学的 Methoden der organischen Chemie Vol.XV/2,1-364,Thieme Verlag,Stuttga rt,(1974);Stewart and Younq,Solid Phase Peptide Synthesis,31-34 an d 71-82,Pierce Chemical Comp any,Rockford,IL(1984);Bodanszky et al.,Peptide Synthesis,85-128, John Wiley & Sons,New York,(1976))に詳細に記載されている。有利な方法 は、アジド法、対称法及び混合無水物法、インサイトウで生成された又は予め形 成された活性エステルの使用、アミノ酸のウレタンで保護されたN−カルボキシ 無水物の使用及び連結試薬、例えばカルボン酸活性剤、特にジシクロヘキシルカ ルボジイミド(DCC)、ジィソプロピルカルボジイミド(DIC)、1−エト キシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、1− エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド( EDCI)、n−プロパン−ホスホン酸無水物(PPA)、N,N−ビス(2− オキソ−オキサゾリジニル)イミドーホスホリルクロリド(BOP−Cl)、ブ ロモートリスーピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBr op)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カストロ試薬(BOP、P yBop)、O−ベンゾトリアゾリル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロ ニウム塩(HBTU)、O−アザベンゾトリアゾリル−N,N,N’,N’−テ トラメチルウロニウム塩(HATU)、ジエチルホスホリルシアニド(DEOC N)、2,5−ジフェニル−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−4−ヒドロキシチ オフェンジオキシド(Steqlich's試薬; GOTDO)、及び1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)を用いたア ミド結合の形成である。この連結試薬は単独でも又は添加物、例えばN,N−ジ メチル−4−アミノピリジン(DMAP)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール (HOBt)、N−ヒドロキシベンゾトリアジン(HOOBt)、N−ヒドロキ シアザベンゾトリアゾリル(HOAt)、N−ヒドロキシスクシンイミド(HO Su)又は2−ヒドロキシピリジンと組み合わせて使用することができる。 保護基の使用は一般に酵素によるペプチド合成において必要ないが、アミド結 合の形成に関連しない反応性基の可逆的保護は化学的合成の両方の反応体にとっ て必要である。3つの通常の保護基の技術は、化学的ペプチド合成にとって有利 である:ベンジルオキシカルボニル(Z)、t−ブトキシカルボニル(Boc) 及び9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)技術。それぞれの場合に 、鎖長延長ユニットのα−アミノ基に関して保護基が同定される。アミノ酸保護 schen Chemie Vol.xV/1,pp20-906,Thieme Verlaq,Stuttqart(1974)になさ れている。ペプチド鎖の組立のために使用されるユニットは、溶液中で、懸濁液 中で又はMerrifie1d,J.Amer.Chem.Soc.85,2149(1963)に記載されたと同 様の方法により反応させることができる。特に有利な方法は、ペプ チドをZ、Boc又はFmoc保護基技術を用いて逐次的に又は断片の連結によ り組み立てる方法である。 ペプチド合成にとって適当な溶剤は、反応条件下で不活性の溶剤、特に水、N ,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、 アセトニトリル、ジクロロメタン(DCM)、1,4−ジオキサン、テトラヒド ロフラン(THF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、酢酸エチル及び これらの溶剤の混合物である。 N−メチル化γ−アミノ酸誘導体に続くアミノ酸の連結のために、Boc−保 護アミノ酸N−カルボニル無水物(NCAs)、Z−保護NCAsを使用するか 又はピバロイルクロリド又はHATUを縮合剤として使用することがこのタイプ の連結のために最も適している。 アミノ末端でジアルキル化されたペプチドは、適当なN,N−ジアルキルアミ ノ酸を形成ブロックとして使用して、又は溶液中で適当なアルデヒド又はケトン 及び触媒、例えば木炭上のパラジウムの存在でN−非置換ペプチドの水素化によ り製造することができる。 この明細書に開示された非天然に生じる多様なアミノ酸は市販の供給源から得 ることができるか又は当業者に公知の方法を用いて市販された材料から合成する ことができる。例えば、基:−NR3−CHD−CH(OCH3)CH2CO−は 、公開された方法(Shior i et al.in Peptide Chemistry,Yanaihara,ed.(1989);Pettit et al.,J .Am.Chem.Soc.111:5463(1989);Shiori et al.,Tet.Lett.:931-934 (1991);Koga et al.,Tet.Lett.:2395-2398(1991))に従って製造すること ができる。 請求の範囲に記載された化合物の使用方法 他の実施態様において、本発明は治療上有効量の式Iの化合物又は式Iの化合 物の組合せを、ほ乳類、例えばヒトに投与することにより、ほ乳類の充実性腫瘍 (例えば肺癌、乳癌、結腸癌、前立腺癌、膀胱癌、直腸癌又は子宮内膜癌)又は 血液学的悪性腫瘍(例えば白血病、リンパ腫)の形成の部分的又は完仝な抑制方 法又は前記腫瘍の他の治療方法(例えば前記腫瘍の更なる発生の反転又は抑制) に関する。式Iの化合物は単独で、又は他の薬剤、例えば他の抗癌剤と組み合わ せて、又はさらに認容性の担持剤又は希釈剤及び場合により他の薬剤からなる調 剤学的組成物の形で投与することができる。投与は、調剤学的、有利に腫瘍学的 薬剤にとって通常の方法、例えば経口及び腸管外、例えば皮下、静脈内、筋肉内 及び腹膜内、鼻又は直腸で行うことができる。 ほ乳類、例えばヒトに投与するための用量は、前記の化合物の治療上有効量で ある。この治療上有効量は所定の時間内での1回の投与量又は複数の投与量で投 与される(つまり、一日1回又は一日2回以上)。本 明細書で使用した「治療上有効量」とは、腫瘍又は血液の悪性腫瘍の形成を(部 分的又は完全に)抑制するのに十分な量又は充実性腫瘍又は他の悪性腫瘍の反転 成長又はその進行の減少のために十分な量である。特別な状態又は治療方法につ いて、この用量は経験的に、通常の方法を用いて、及び因子、例えば使用する特 別な化合物の生物学的活性、投与法、患者の年齢、健康状態及び体重、病状の種 類及び程度、治療の頻度、他の治療剤の投与及び所望の効果に依存して決定され る。典型的な一日の投与量は経口投与の場合に体重1kgあたり約0.5〜50 mg、腸管外投与の場合に体重1kgあたり0.05〜20mgである。 本発明の化合物は、通常の液体又は固体の製剤学的形状で、例えば未被覆又は (皮膜)被覆錠剤、カプセル剤、粉末、顆粒、坐剤又は溶液の形で投与すること ができる。これらは通常の方法で製造することができる。この活性物質は、この ために、通常の調剤学的手段、例えば錠剤結合剤、充填剤、保存剤、錠剤崩壊剤 、流動調節剤、可塑剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、溶剤、持続放出組成物、酸化 防止剤及び/又は発泡ガスと共に加工される(cf.H.Sucker et al.:Pharmazeu tische Technologie,Thieme-Verlag,Stuttgart,1978)。この方法で得られた 投与形態は、一般に活性物質約1〜約90重量%を含有する。 次の実施例は本発明を例示するだけであり、本発明 を限定するものではない。 実施例 天然のアミノ酸は実施例において3文字記号を用いて省略して記載した。他の 省略記号は次のものを使用した:TFA=トリフルオロ酢酸;Ac=酢酸;DC M=ジクロロメタン;DMSO=ジメチルスルホキシド;Bu=ブチル;Et= エチル;Me=メチル;Bzl=ベンジル;LDA=リチウムジイソプロピルア ミド;LHMDS=リチウムヘキサメチルジシラジド;HMPA=ヘキサメチル リン酸トリアミド。 一般的材料及び方法 本発明の化合物は、前記したような標準のZ−及びBoc−方法論を用いて典 型的な溶液合成により合成される。 精製は、適当な溶剤又は溶剤混合物から晶出により、中圧クロマトグラフィー (固定相:HD-SIL C-8,20-45micron,100オングストローム移動相:A=0. 1%TFA/水、B=0.1%TFA/MeOH有する勾配)により、又は分取 HPLC(固定相:Waters Delta-Pak C-18,15micron,100オングストローム ;移動相:A=0.1%TFA/水、B=0.1%TFA/MeOH又は0.1 %TFA/アセトニトリル)により実施される。生じた生成物の純度は、分析H PLC(固定相:100 2.1mm VYDAC C-18,300オングストローム;移動 相:アセトニトリル −水勾配、0.1%TFA、40%Cで緩衝)により測定した。特性決定は質量 スペクトル分析により行った(ESI又はFAC−MS)。 例1 (3R,4S)−4−[N−(N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル) −N−メチルアミノ)−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサノイル−プロリル− プロリル−トリアゾリル(2)−アミド(化合物)の合成 t−ブチル−(4S)−4−(N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5− メチル−3−オキソヘキサノエートの合成 Z−バリン(5g、19.9mmol)のテトラヒドロフラン60ml中の氷 冷溶液に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(3.55g、22.3mmo l)を1回で添加し、得られた混合物を3時間撹拌した。−78℃で、t−ブチ ルアセテート(13.5ml、100mmol)をLDA(90mmol)のテ トラヒドロフラン(270ml)中の溶液に添加した。30分後に、このイミダ ゾリド溶液を両頭針を介してエノレートに滴加した。得られた混合物を、温度が −15℃に上昇するまで2時間撹拌した。この反応をエーテル(3×200ml )で停止した。合わせた有機抽出物を2N水性HCl(50ml)、水性の飽和 NaHCO3(2×50ml)で洗浄し、硫酸マグネ シウムで乾燥させ、真空中で蒸発乾固させた。この残留物を、溶離剤として酢酸 エチル−ヘキサン(1:4)を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに より精製すると、無色の油状物として生成物が得られた(6.88g)。 MS:計算上の単一同位体質量349.19;測定ESI−:348.1 t−ブチル−(3R,4S)−4−(N−ベンジルオキシカルボニルアミノ) −3−ヒドロキシ−5−メチル−ヘキサノエートの合成 t−ブチルー(4S)−4−(N−ベンジルオキシカルボニル−アミノ)−5 −メチル−3−オキソヘキサノエート(6.0g、17.1mmol)のエタノ ール70ml中の0℃の溶液に、水素化ホウ素カリウム(3.23g、58.8 mmol)を添加した。0℃で4時間及び室温で12時間撹拌した後、この反応 混合物を氷酢酸でpH4にまで酸性化し、真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチ ル200ml及び水200mlの混合物中に溶かした。水相を酢酸エチル(3× 50ml)でさらに洗浄した後、合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥 させ、真空中で濃縮した。粗製生成物を、溶離剤として酢酸エチル−ヘキサン( 1:4)を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、ア ルコールが白色固体(5.31g)として得られた。 MS:計算上の単一同位体質量351.2;測定ESI+:352.2 t−ブチル−(3R,4S)−4−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メ チルアミノ)−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサノエートの合成 t−ブチル−(3R,4S)−4−(N−ベンジルオキシカルボニルアミノ) −3−ヒドロキシ−5−メチル−ヘキサノエート(3.027g、8.624m mol)のテトラヒドロフラン(40ml)中の溶液を、LHMDS(24.0 ml)のHMPA(4.5ml、25.7mmol)及びテトラヒドロフラン( 40ml)中の溶液に−78℃で添加した。20分間撹拌した後、メチルトリフ レート(5.68ml、51.7mmol)を添加した。1時間後に、この反応 を水性10%酢酸70mlの添加により停止した。この混合物を酢酸エチル(3 ×)で抽出した。合わせた有機抽出物を、水性の飽和NaHCO3(100ml )で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、溶 離剤として酢酸エチル−ヘキサン(1:4)を用いるシリカゲルのカラムクロマ トグラフィーにより精製すると、乾燥生成物が無色の油状物(2.456g)と して得られた。 MS:計算上の単一同位体質量379.24;測定FAB−MS[M+H]+: 380 t−ブチル−(3R,4S)−4−(N−メチルア ミノ)−3−メトキシ−5−メチルヘキサノエートの合成 t−ブチル−(3R,4S)−4−(N−ベンジルオキシ−カルボニル−N− メチルアミノ)−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサノエート(3.855g、 10.17mmolのメタノール100ml中の溶液に、10%Pd/C(0. 541g)を添加し、この混合物を脱保護が完了するまで水素化した(tlcコ ントロール)。この触媒を濾過により除去し、濾液を真空中で濃縮した。得られ た非晶質の固体(2.49g)をエーテルから、ジオキサン中のHClの溶液を 添加することにより晶出させることができた。 MS:計算上の単一同位体質量245.2;測定FAB−MS[M+H]+24 6 t−ブチル−(3R,4S)−4−[N−(ビェンジルオキシカルボニル−L −バリル)−N−メチルアミノ]−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサノエート の合成 Z−バリン(3.672g、14.6mmol)及びピバロイルクロリド(1 .8ml、14.6mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(2.5 ml、14.6mmol)を−15℃で添加した。1時間後に、t−ブチル−( 3R,4S)−4−(N−メチル−アミノ)−3−メトキシ−5−メチル−ヘキ サノエート(1.79g、7.3mmol)及びジイ ソプロピルエチルアミン(1.25ml、7.3mmol)を添加した。得られ た混合物を0℃で3時間、室温で20時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残 留物を酢酸エチル(100ml)中に溶かし、10%水性酢酸(2×30ml) で洗浄し、水性の飽和NaHCO3(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで 乾燥し、真空中で濃縮した。粗製生成物を溶離剤として酢酸エチル−ヘキサン( 1:4)を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、ジ ペプチドが無色の油状物(1.804g)として得られた。 MS:計算上の単一同位体質量478.3;測定FAB−MS[M+H]+47 9 t−ブチル−(3R,4S)−4−[N−(L−バリル)−N−メチルアミノ ]−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサノエートの合成 t−ブチル−(3R,4S)−4−[N−(ベンジルオキシカルボニル−L− バリル)−N−メチルアミノ]−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサノエート( 1.804g、3.77mmol)のメタノール(60ml)中の溶液に、10 %Pd/C(0.26g)を添加し、次いでこの混合物を完了するまで(tlc コントロール)水素化した。この触媒を濾過により分離し、濾液を真空中で濃縮 すると、脱保護されたジペプチドユニット(1.27g)が得られた。 MS:計算上の単一同位体質量344.27;測定FAB−MS[M#H]+3 45 t−ブチル−(3R,4S)−4−[(N,N−ジメチル−L−バリル−L− バリル)−N−メチルアミノ]−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサノエートの 合成 t−ブチル−(3R,4S)−4−[N−(L−バリル)−N−メチルアミノ ]−3−メトキシ−5−メチルヘキサノエート(0.375g、1.038mm ol)及びN,N−ジメチルバリン(0.301g、2.076mmol)をD MF3ml中に溶かし、0℃に冷却した。DEPC(0.496ml、2.28 3mmol)を添加し、引き続きジイソプロピルエチルアミン(0.391ml 、2.283mmol)を添加した。0℃で3時間及び室温で16時間撹拌した 後、この反応混合物を水性の飽和NaHCO3(20ml)で希釈し、トルエン /酢酸エチル2:1(3×)で洗浄した。合わせた有機層を2N水性HCl(3 ×10ml)で抽出した。次いで、水相をNaHCO3で中和し、トルエン/酢 酸エチル(2:1)(3×20ml)で抽出した。この有機層を硫酸マグネシウ ムで乾燥し、真空中で濃縮した。粗製生成物をHClのジオキサン中の溶液の添 加によりエーテルから晶出させることにより精製すると、トリペプチドが白色固 体(0.433g)として得られた。 MS:計算上の単一同位体質量471.37;測定FAB−MS[M+H]+4 72 (3R,4S)−4−[N−(N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル) −N−メチルアミノ]−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサン酸の合成 t−ブチル−(3R,4S)−4−[N−(N,N−ジメチル−L−バリル− L−バリル)−N−メチルアミノ]−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサノエー トのジクロロメタン(2ml)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2ml)を添加 した。2時間撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をトルエン( 5×10ml)と一緒に再蒸発させると、脱保護された生成物(0.268g) が得られ、これはさらに精製することなしに次の工程に使用した。 MS:計算上の単一同位体質量415.3;測定FAB−MS[M+H]+41 6 N−(t−ブチルオキシカルボニル)−プロリル−プロリル−チアゾリル(2 )−アミドの合成 Boc−プロリル−プロリン(1g、3.2mmol)及び2−アミノチアゾ ール(0.357g、3.2mmol)をDMF25ml中に溶かし、0℃に冷 却した。トリエチルアミン(1.1ml、7.6mmol)を添加し、引き続き DEPC(0.613ml、3.7mmol)を添加した。0℃で2時間及び引 き続き室温で24時間撹拌した後、この反応混合物を 酢酸エチル/トルエン(2:1)で希釈し、1M水性硫酸水素カリウム、水、水 性の飽和NaHCO3及び水性NaClで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、 真空中で濃縮した。この粗製生成物を酢酸エチル/ヘキサンから晶出させること により精製すると、白色固体(0.526g)が得られた。Rf:0.26(酢 酸エチル/ヘキサン1:1) ESI−MS:395.2[M+H]+、計算値C132644S=394.3 プロリル−プロリル−チアゾリル(2)−アミドの合成 N−(t−ブトキシカルボニル)−プロリル−プロリル−チアゾリル(2)− アミドのジクロロメタン(2ml)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2ml)を 添加した。2時間撹拌した後に、この反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を トルエン(5×10ml)を用いて再蒸発させると、脱保護された生成物が得ら れ、これはさらに精製せずに次の工程で使用された。 (3R,4S)−4-[N−(N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル)− N−メチルアミノ]−3メトキシ−5−メチル−ヘキサノイル−プロリル−プロ リル−チアゾリル(2)−アミド(化合物1)の合成 (3R,4S)−4−[N−[N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル) −N−メチルアミノ]−3 −メトキシ−5−メチルヘキサン酸0.1g(0.20mmol)及びプロリル −プロリル−チアゾリル(2)−アミド0.08g(0.20mmol)のDM F1ml中の予め冷却した溶液に、DEPC 0.037ml(0.22mmo l)及びトリエチルアミン0.096ml(0.66mmol)を添加した。0 ℃で2時間、室温で24時間撹拌した後、この反応混合物を酢酸エチル/トルエ ン(2:1)で希釈し、1M水性硫酸水素カリウム、水、水性の飽和NaHCO3 及び水性NaClで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。こ の粗製生成物を分取HPLCを介して精製すると、所望の生成物112mgが白 色固体として得られた。 ESI−MS:692[M+H]+、計算値C345776S=691 例2 (3R,4S)−4−[N−(N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル) −N−メチルアミノ]−3−メトキシ−5−メチルヘキサノイル−プロリル−プ ロリル−ベンジルアミド(化合物2)の合成 (3R,4S)−4−[N−(N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル) −N−メチルアミノ)−3−メトキシ−5−メチル−ヘキサン酸0.15g(0 .30mmol)及びプロリル−プロリル−ベンジルアミド0.15g(0.3 0mmol)のDMF2m l中の予め冷却した溶液にDEPC0.2ml(1.2mmol)及びトリエチ ルアミン0.2ml(2.33mmol)を添加した。0℃で2時間、室温で2 4時間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチル/トルエン(2:1)で希釈し、1 M水性硫酸水素カリウム、水、水性の飽和NaHCO3及び水性NaClで洗浄 し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。粗製生成物を分取HPLCを 介して精製すると、所望の生成物161mgが白色固体として得られた。 ESI−MS:699[M+H]+、計算値C386266=698 例3 (3R,4S,5S)−4−[N−(N,N−ジメチル−L−バリル−L−バ リル)−N−メチルアミノ]−3−メトキシ−5−メチル−ヘプタノイル−プロ リル−プロリル−イソプロピルアミド(化合物3) N−ベンジルオキシカルボニル−プロリル−イソプロピルアミドの合成 N−ベンジルオキシカルボニル−プロリン(25g、0.1mol)をジクロ ロメタン450ml中に溶かした。次いで、イソプロピルアミン11.07ml (0.13mol)を添加し、引き続きHOBt 7.66g(0.05mol )、EDCI 24.92g(0.13mol)及びジイソプロピルエチルアミ ン60.85ml(0.35mol)を添加した。こ の反応混合物を室温で一晩中撹拌し、さらにジクロロメタンで希釈し、5%クエ ン酸(2×)、飽和炭酸水素ナトリウム(1×)及び水(1×)で洗浄した。有 機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮すると、生成物28.48gがオ フホワイトの固体として得られた。 MS(EO):M+=290。 プロリル−イソプロピルアミドの合成 N−ベンジルオキシカルボニル−プロリル−イソプロピルアミド(28.48 g、98.2mmol)をメタノール75ml中に溶かした。この溶液をメタノ ール50ml中の3スパチュラ量の10%Pd/Cのスラリーに窒素流中で添加 した。この反応混合物を4時間水素化し、CELITE上で濾過し、メタノールで洗浄 し、溶剤を減圧下で蒸発させると、黄色の結晶性固体を16gが得られた。この 材料をジクロロメタン中に溶かし、5%クエン酸(2×)で洗浄した。合わせた 酸性の水層を1N NaOH及び固体NaOHでpH12にもたらし、ジクロロ メタン(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真 空中で濃縮すると、オフホワイトの結晶性固体14.2gが得られた。 MS(CI):M+=157。 (3R,4S,5S)−4−[N−(N,N−ジメチル−L−バリル−L−バ リル)−N−メチルアミノ )−3−メトキシ−5−メチル−ヘプタノイル−プロリル−プロリル−イソプロ ピルアミド(化合物3)の合成 (3R,4S,5S)−4−[N−(N,N−ジメチル−L−バリル−L−バ リル)−N−メチルアミノ)−3−メトキシ−5−メチル−ヘプタノイル−プロ リン(0.45g、0.855mmol)及びプロリル−イソプロピルアミド0 .147g(0.940mmol)をジクロロメタン15ml中に溶かした。H OBt 0.065g(0.428mmol)、EDCI 0.18g(0.9 4mmol)及びジイソプロピルエチルアミン0.44gを添加した。この反応 混合物を室温で一晩中撹拌した。付加的反応体を添加し(プロリル−イソプロピ ルアミド0.073g、HOBt 0.032g、ECI 0.09g、ジイソ プロピルエチルアミン0.223ml)、及び室温で一晩中撹拌し続けた。この 反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチル中に再溶解し、水性の飽和NaHCO3 、ブライン、及び5%クエン酸で洗浄した。酸性の水層を1N NaOHでp H10にもたらし、酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空 中で濃縮した。残留物を水100ml中に溶かし、凍結乾燥すると生成物330 mgが羽毛状の白色固体として得られた。 ESI−MS:665.5[M+H]+ 次の化合物は、例1、2及び3に記載した方法に従って製造することができた 。 省略した形の記号Xは次の意味を表す: 例4 試験管内の細胞毒性作用の測定 細胞毒性作用をミクロ培養テトラゾリウムアッセイ(MTT)(付着セルライ ンについての標準的方法)を用いて測定した。このアッセイの詳細は公開されて いる(Alley,et al.,Cancer Research 48:589 -601(1988)。指数的に成長するHT−29結腸癌細胞の培養を微量定量プレート 培養を製造するために使用した。細胞は1つのウェルあたり5000〜2000 0個の細胞を96個のウェルプレートに入れ(媒体150ml中)、37℃で一 晩中成長させた。試験化合物を、10-4M〜10-10Mで変化する10倍の希釈 物の形で添加した。次いで細胞を48時間インキュベートした。それぞれのウェ ル中に生存する細胞の数を測定するために、MTT染料を添加した(食塩水中の 3−(4 5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾ リウムブロミドの3mg/ml溶液50ml)。この混合物を37℃で5時間イ ンキュベートし、次いで25%SDS(pH2)50μlを各ウェルに添加した 。一晩中インキュベートした後、550nmでの各ウェルの吸光度をELISA 読取装置を用いて読み取った。応答したウェルからのデータの平均+/−SDに ついての値を、式%T/C(%処理された生存細胞/対照)を用いて校正した。 50%の成長抑制のT/Cを示す試験化合物の濃度を、IC50値として表した 。 結果 試験管内評価の結果を次の表に示した。IC50値は ナノモルの範囲内にあり、この化合物がHT−29系における明らかな活性を有 することを示す。 表 化合物 IC50(M) 1 2×10-9 2 4×10-9 3 6×10-9 例5 生体内活性の測定 本発明の化合物を、さらに、臨床的使用を暗示する生体内活性について前臨床 アッセイにおいて試験した。このようなアッセイは、この分野において公知のよ うに、有利にヒト起源の腫瘍組織を移植された(異種移植)ヌードマウスを用い て行った。試験化合物は異種移植片を有するマウスに投与して抗腫瘍効果につい て評価した。 無胸腺ヌードマウス中で成長させたヒト乳癌(MX−1)を、サイズ中約50 mgの腫瘍断片を用いて新しいレシピエントマウス中に移植した。移植した日を 0日として示した。このマウスをそれぞれ5〜10匹のグループに分けた。未処 理のグループを対照とした。3つのグループを、化合物1の皮下注射により治療 し、それぞれのグループは1週あたり30、20又は10mg/kg体重の用量 を投与した。用量は、インプラント後の5、7、9、12、14、16、19、 21及び23日に投与された。 腫瘍の直径及び体重を週に2回測定した。腫瘍体積はVernierキャリパーを用 いて直径を測定し、次の式を用いることにより計算した: (長さ×幅2)/2=腫瘍体積mm3 平均腫瘍体積をそれぞれの処理グループについて計算し、各グループについて 測定したT/C値を未処理の対照腫瘍と比較した。 もう一つの生体内アッセイにおいて、P388ネズミリンパ球性白血病をドナ ーマウスから移植から7日後に腹膜潅流により収穫し、試験マウスに投与した。 試験マウスは移植3日後に処理し、この薬剤を連続して5日間投与した。未処理 のマウスの生存時間は一般に11〜13日の間である。このデータは平均生存時 間(MST)及び処理/対照%で表した。ナショナル・キャンサー・インスティ トウーツ−ガイドラインに従い、128〜190%の範囲内のT/Cは中程度〜 良好な活性を有する薬剤であることが示された。 等価 当業者は、本明細書に記載された発明の特別な態様にについての全ての同等な ものを日常の実験によって認識又は確認することができる。このような同等なも のは次の請求の範囲の範囲内に含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU ,BG,BR,CA,CN,CZ,GE,HU,IL, JP,KR,LT,LV,MX,NO,NZ,PL,R O,RU,SG,SI,SK,TR,UA,US (72)発明者 ベルント ヤンセン アメリカ合衆国 01752 マサチューセッ ツ マールボーロウ アップルブリアー レーン 114 (72)発明者 クリスティアン グリージンガー ドイツ連邦共和国 D―61440 オーバー ウルゼル ハンス―ローター―シュテーク 2 (72)発明者 ダニエル ベリーク ドイツ連邦共和国 D―60437 フランク フルト アム マイン ゾイルベルガー シュトラーセ 33 (72)発明者 ミヒャエル ボレツキー ドイツ連邦共和国 D―63067 オッフェ ンバッハ リリシュトラーセ 56 (72)発明者 ジョージ ロバート ペティット アメリカ合衆国 85253 アリゾナ パラ ダイス ヴァレー ブレット ヒルズ ド ライヴ 6232

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式I: A−B−N(CH3)−CHD−CH(OCH3)−CH2CO−Pro−Pro−K (I) [式中、Aは式:(CH32N−CHX−COのアミノ酸残基を表し、その際 、xは直鎖又は分枝鎖のC3〜C4アルキル基を表し;Bはバリル、ィソロィシル 、ロイシル及び2−t−ブチルグリシルからなるグループから選択されたアミノ 酸残基を表し;Dは直鎖又は分枝鎖のC2〜C5アルキル基を表し;Kはt−ブト キシ基又は置換アミノ基を表す]で示される化合物又はそれと製剤学的に認容性 の酸との塩。 2. Kは、−N(C1〜C3アルキル)C1〜C3アルキル、直鎖又は分枝鎖の− NH−C1〜C8アルキル、−NH−C(CH32CN、−NH−C(CH32C CH、−NH−C(CH32CH2CH2OH、−NH−C(CH32CH2OH 、−NH−C3〜C8シクロアルキル、−NH−[3.3.0]−ビシクロオクチ ル、−NHCH(CH3)CH(OH)C65、−NH−キノリル、−NH−ピ ラジル、−NH−CH2−ベンズイミダゾリル、−NH−アダマンチル、−NH −CH2−アダマンチル、−NH−CH(CH3)−フェニル、−NH−C(CH3 2−フェニル、−N(C1〜C4アルコキシ)C1〜C4アルキル、−N(C1〜C4 アルコキシ)−CH2−フェニル、−N(C1〜C4アルコキシ)フェニル、−N (CH3)O−フェニル、−NH−(CH2)v−フェニル(v=0、1、2又は 3)、−NH−(CH2m−ナフチル(m=0又は1)、−NH−(CH2w− ベンズヒドリル(w=0、1又は2)、−NH−ビフェニル、−NH−ピリジル 、−NH−CH2−ピリジル、−NH−CH2−CH2−ピリジル、−NH−ベン ゾチアゾリル、−NH−ベンゾイソチアゾリル、−NH−ベンゾピラゾリル、− NH−ベンズオキサゾリル、−NH−(CH2m−フルオレニル(m=0又は1 )、−NH−ピリミジル、−NH−(CH2m−インダニル(m=0又は1)、 −NH−(CH2CH2O)y−CH2CH3(y=0、1、2、3、4又は5)、 −NH−(CH2CH2O)y−CH3(y=0、1、2、3、4又は5)、−NH −NH−C65、−NH−N(CH3)C65、−NH−NH−CH2−C65、 −NH−N(CH3)CH2−C65 からなるグループから選択される置換アミノ基を表 す、請求項1記載の化合物。 3. Xがイソプロピル基、t−ブチル基又はs−ブチル基を表し;Bはバリル 、イソロイシル又は2−t−ブチルグリシルを表し;Dはイソプロピル基、t− ブチル基又はs−ブチル基を表し;及びKはt−ブトキシ基又は置換アミノ基を 表す、請求項1記載の化合物。 4. Kは−NHCH3、−NHCH2CH3、−NH(CH23CH3、−NH( CH23CH3、−NH(CH24CH3、−NH(CH25CH3、−NHCH (CH32、−NHCH(CH2CH32、−NHCH(CH2CH2CH32、 −NHC(CH33、−NHCH[CH(CH32−]2、−NHCH(CH2C H3)CH2CH2CH3、−NHCH(CH3)CH2CH3、−NHCH2CH2F 、−NHC(CH32CH2CH3、−NHCH(CH3)CH(CH32、−N HCH(CH3)C(CH33、−NHCH(CH3)CH2CH2CH3、−NH CH2CH(CH22、−NHCH2C(CH33、NH−シクロプロピル、−N H−シクロブチル、−NH−シクロペンチル、−NH−シクロヘキシル、−NH −シクロヘプチル、−N(CH3)OCH3、−N(CH32、−N(CH3)O CH2CH3、−N(CH3)OCH2CH2CH3、−N(CH3)OCH(CH32 、−N(CH2CH3)OCH3、− N(CH2CH3)OCH2CH3、−N(CH3)OCH265、−N(OCH3 )CH2−C65、−N(CH3)OC65、−NH−CH2−C65、−NH( CH2265、−NH(CH2365、−NHCH(CH3)CH(OH) C65、−NH−CH2−シクロヘキシル、−NH−インダニル−(1)、−N H−CH2CF3、−NHCH(CH2F)2、−NHC(CH32CH2OH、− NH(CH2CH2O)2CH2CH3、−NHC(CH32CN、−NH−キノリ ル、−NH−ピラジル、−NH−アダマンチル(2)、−NH−アダマンチル( 1)、−NH−CH2−ナフチル、−NH−ベンズヒドリル、−NH−ビフェニ ル、−NH−ピリジル、−NH−CH2−ピリジル、−NH−CH2−CH2−ピ リジル、−NH−ベンゾチアゾリル、−NH−ベンゾイソチアゾリル、−NH− ベンゾピラゾリル、−NH−ベンズオキサゾリル、−NH−フルオレニル、−N H−ピリミジル、−NH−CH2−(4−メチル)チアゾリル(2)、−NH− CH2−フラニル(2)、−NH−CH2−チエニル(2)、−NH−CH2−( 5−メチル)−チエニル(2)、−NH−チアゾリル(2)、−NH−イソキサ ゾリル(3)、−NH−(3−メチル)イソキサゾリル(5)、−NH−(3− メチル)イソチアゾリル(5)、−NH−(5−トリフルオロメチル)チ アジアゾリル(2)、−NH−(5−シクロプロピル)チアジアゾリル(2)、 −NH−(4,5−ジメチル)チアゾリル(2)、−NH−(5−メチル)チア ジアゾリル(2)、 からなるグループから選択される置換アミノ基を表す、請求項1記載の化合物 。 5. Kは−NHCH3、−N(CH32、−NH(CH22CH3、−NHCH (CH32、−NHCH[CH(CH322、−NHCH(CH3)CH2CH3 、−NH(CH25CH3、−NHCH(CH2CH32、−NHCH(CH32 CH2CH3、−NHCH(CH2CH2CH22、−NHC(CH33、−NHC H(CH2CH3)CH2CH2CH2、−NHCH(CH3)C(CH33、−NH CH2CH(CH32、−NHCH2C(CH33、−NH−シクロプロピル、− NH−シクロペンチル、−NH−シクロヘキシル、−NH−シクロヘプチル、− N(CH3)OCH3、−N(CH3)(OCH2CH3)、−N(CH3)OCH2 65、−NH−CH(CH3)−C65、−NHCH2CH265、−NHC H(CH3)CH(OH)C65、−NH −CH2−シクロヘキシル、−NH−(CH2CH2O)2CH2CH3、−NH−イ ンダニル−(1)、−NHCH(CH2F)2、−NHC(CH32CN、−NH −CH2−CH2−ピリジル、4−モルホリニル、2−チアゾリジニル、及び−N H−(5−メチル)チアジアゾリル(2)からなるグループから選択される置換 アミンを表す、請求項1記載の化合物。 6. Xはイソプロピルを表し、Bはバリルを表し、Dはイソプロピル又はs− ブチルを表す、請求項5記載の化合物。 7. 製剤学的に認容性の担持剤及び治療上有効量の請求項1記載の化合物を有 する製剤学的組成物。 8. ほ乳類に腫瘍抑制量の請求項1記載の化合物を投与することよりなる、ほ 乳類の腫瘍を治療する方法。 9. 腫瘍が結腸腫瘍、乳房腫瘍又は肺腫瘍である、請求項10記載の方法。
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