JP2016507397A - 処理を施すための印刷システムの制御 - Google Patents

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Abstract

いくつかの例では、制御データは、デジタル画像の第1の画素に対応する基材ドットの周囲にある処理用基材位置に処理流体を加えるためのものである。該第1の画素の近傍にある一組の画素の画素値から計算されたメトリック値があるしきい値を超えている場合には、該処理用基材位置に処理流体が噴射される。【選択図】図4

Description

印刷時に、インクを受ける前に被印刷物すなわち印刷基材(以下、基材という)上のインクを処理しまたは基材を処理するために処理流体が加えられる場合がある。たとえば、基材へのインクの固着を強化することによって印刷品質を改善するために、または、基材上のインクを保護するためにインク処理を行うことができる。そのような処理剤には、たとえば、前処理要素(たとえば定着液)や後処理要素(たとえばコーティング)を含めることができる。
たとえば、前処理剤を基材の一部分に加えることによって、その後、該基材のその部分に加えられるインクの固着(たとえば、接着及び/または硬化)を高めることができる。インク流体によってインクを基材に堆積させる場合には、印刷された表面におけるインク移動によって特徴付けられる合体(coalescence)、にじみ、フェザリング(ぼやけなど)、またはそれらに類似の効果に対処するために固着させるのが望ましい場合がある。他の例では、後処理剤を基材に既に加えられているインクに加えることができる。そのような後処理剤を、基材に堆積したインクを覆うコーティングを提供するためのものとすることができる。
基材に処理剤を加えるための共通の方法には、ロール塗布(roll coating)、スプレー塗布(spray coating)、手作業による塗布、または、たとえば噴射装置による処理剤噴射が含まれる。噴射装置による処理剤塗布の例では、印刷システムは、処理用基材位置(すなわち基材の処理対象位置)に処理流体(処理液)を噴射するための処理剤用プリントヘッドユニットを含むプリントヘッドを備えることができる。
(補充可能性あり)
以下、本開示を十分に理解できるようにするために、添付の図面を参照して種々の例を説明する。
いくつかの例にしたがう印刷システムを概略的に示すブロック図である。 基材の一部分と該一部分に再現されることになるデジタル画像の略図である。 いくつかの例にしたがう印刷システムを概略的に示すブロック図である。 いくつかの例にしたがう、制御データを生成して印刷システムを制御するためのシステムのブロック図である。 制御データを生成するための方法の例を実施するフローチャートである。 制御データを生成するための方法の例を実施するフローチャートである。 処理を決定するための方法の例を実施するフローチャートである。 いくつかの例にしたがう、ある基材位置(基材中の場所)の処理を決定するためのデジタル画像中の画素の処理を示す図である。 基材にデジタル画像を印刷するための方法の例を実施するフローチャートである。 本明細書における例にしたがう制御データを示すブロック図である。 処理の適用(具体的には処理剤の付加)のいくつかの例について、処理される画素の割合対インクドット密度を示すグラフである。 A〜Eは、互いに異なるしきい値に対する処理剤の使用の例である。 A〜Eは、テキスト(文字)及びエッジを含む画像についての互いに異なるしきい値に対する処理剤の使用の例を示す。
以下の説明では、本明細書及び図面に開示されている例を理解できるようにするために、多くの細部が説明されている。しかしながら、それらの細部なくしてそれらの例を実施できることが理解されよう。限られた数の例しか開示されていないが、それらの例に対する多くの修正形態及び変形形態があることが理解されるべきである。
上記したように、印刷の際に、基材上のインクを処理するために処理流体(たとえば処理液)を加えることができる(本明細書において、処理流体を「加える」は処理流体を「付加する」と同義であり、処理流体を基材に加えるとは、処理流体を基材に塗布しまたは付着させまたは堆積させることを意味する)。たとえば、基材にデジタル画像を印刷する印刷システムは、基材上に処理流体を噴射する(たとえば基材に処理流体を吹き付ける)ための処理剤用プリントヘッドユニットを含むプリントヘッドを備えることができる。デジタル画像は(複数の)画素から構成されている。デジタル画像の画素(ピクセル)の各々は基材ドット(substrate dot。基材のドット)に対応する(すなわち、該基材ドット上に画素の複製が印刷される)。
処理流体を処理成分及びキャリアから構成することができる。本明細書におけるいくつかの例では、処理流体は、定着流体、すなわち、基材上のインクの移動度(動きやすさ)を低減するための定着(固着)用成分を含む流体である。処理流体を、コーティング液(coating fluid。または塗布液)、すなわち、基板上に置かれると着色剤をコーティング(被覆)するコーティング成分を含む流体とすることもできる。
画素(ピクセル)を、デジタル画像の制御可能な最小の要素とみることができる。デジタル画像中の画素の数は、該デジタル画像の解像度(たとえば、2、4、または6メガピクセル)によって規定ないし定義される。各画素は、画素の輝度(または画素の強度。以下、画素輝度という)を規定ないし定義する画素値(ピクセル値)に関連付けられている。カラー画像では、画素値は、一般に、複数の成分を有する。たとえば、画素値は、赤、緑、及び青などの3つの成分の輝度、または、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックなどの4つの成分の輝度を有することができる。特定の画素の画素値は、該特定の画素に対応する基材ドットが受けるインク量を決定するために使用される。一般に、画素輝度が大きいほど、画素が受けるインク量は大きくなる。
インク処理には、エッジの鮮鋭度やインク処理剤の位置ずれなどのいくつかの問題が伴いうる。そのよう問題に対処するためには、一般に、インクが加えられる基材ドットに隣接するかもしくは近接する基材ドットに処理を施す(具体的には処理剤を加える)ことが有利である。インクドット(インク滴)に隣接する処理剤のドット(処理剤ドット)は、ブルームドット(bloom dot)として規定され、インク付着領域の周囲にブルームドットを加えるプロセスをブルーミング(blooming)(またはブルーム)と呼ぶ。
しかしながら、基材に処理剤を加えると、いくつかの望ましくない効果が引き起こされる場合がある。たとえば、各ドット位置にあまりに多くの処理剤を加えると、基材がゆがんだり、基材にしわがよったりしてしまう可能性がある。さらに、処理剤の過度の使用によって、印刷される1ページ当たりのコスト(CPP)が高くなりうる。さらに、処理剤の使用は、印刷システムの要素に影響を与えうるエアロゾルの発生を引き起こす可能性がある。(たとえば、処理剤が定着剤である場合には、生成されたエロゾルは、処理剤用ノズルの近傍にあるインクノズルの目詰まりを引き起こす可能性がある)。したがって、少なくともいくつかの用途では、処理剤の使用量を少なくすることが有利でありうる。
着色剤で印刷されることになる基材ドットの周囲にある基材の位置(基材位置)については、それらの基材位置のインク密度は比較的低く、それらの基材位置に処理剤を加える実質的な利益はない可能性があることがわかっている。より具体的には、それらの処理用基材位置(処理対象基材位置)には、処理剤が効果をもたらすのに十分な着色剤が存在しない可能性がある。
効果的な処理剤の使用を容易にするために、本明細書におけるいくつかの例では、第1の画素に対応する基材ドットの周辺の処理用基材位置に処理剤を加えることが決定される。処理(または処理のやり方)は、該第1の画素の近傍の一組の画素の画素値に基づいて決定される。たとえば、該第1の画素の周辺の画素の画素値の和がある所定のしきい値よりも大きい場合に処理が施される(たとえば処理剤が加えられる)。これを、印刷動作を実行するために使用することができ、該印刷動作では、第1の基材ドットの近傍にある一組の基材ドットが、選択された着色剤レベル(たとえば着色剤の選択された量)を越える着色剤の量を受けるべき(もしくは受けることになる)場合には、処理剤用プリントヘッドユニットは処理用基材位置に処理流体を噴射する。このため、大きな改善をもたらす処理用基材位置のブルーミングが容易になり、これによって、印刷のための処理剤の効果的な使用が改善される。
本明細書におけるいくつかの例を、処理剤の使用量においてステップ関数に比較的近似する処理剤の付加とみることができる。このステップ関数は、特定の基材ドットに加えられるインクの量(インク量)だけでなく、該特定の基材ドットの周辺の基材位置にある基材ドットに加えられるインク量も考慮している。該基材の領域におけるインク密度が低い場合には、処理は施されず(すなわち処理剤は加えられず)、基材の該領域におけるインク密度がインク量の所定のしきい値を上回っている場合に処理が施される(すなわち処理剤が加えられる)。
図1Aは、印刷システム100を概略的に示すブロック図である。印刷システム100は、プリントヘッド収容アセンブリ102とプロセッサ104を備えている。プリントヘッド収容アセンブリ102はプリントヘッド106を収容することができる。印刷システム100は、プリントヘッド106がプリントヘッド収容アセンブリ102内には収容されないシステム構成や、プリントヘッド106がプリントヘッド収容アセンブリ102内に装着される構成を含むことが理解されよう。プリントヘッド106は、基材112、より具体的には処理用基材位置112aに、処理流体109を噴射するための処理剤用プリントヘッドユニット108を含むものとして示されている。プリントヘッド106はさらに、基材112、より具体的には処理用基材位置112aにインク111を噴射するためのインク用プリントヘッドユニット110を備えるものとして示されている。(これらのプリントヘッドユニットは、印刷ジョブを完了するために、複数の処理用基材位置に印刷流体を噴射できることが理解されよう)。
同じ処理用基材位置にインク及び処理剤を加えるために、処理剤用プリントヘッドユニット108及びインク用プリントヘッドユニット110を、プリントヘッドの移動方向(図2を参照)に沿って整列させることができる。かかる例の動作中、プリントヘッドユニットが処理用基材位置112aの上を移動する間に、プリントヘッドユニットは、印刷流体を順次に(及び/または連続的に)噴射する。他の例では、プリントヘッド106は、(HPインクジェットウェブプレス(HP Inkjet Web Press)に実装されているプリントヘッドなどの)ページワイドアレイ(ページ幅配列)プリントヘッドである。ページワイドアレイプリントヘッドでは、それらのプリントヘッドユニットは、基材の進行方向に沿って整列しており、基材がそれらのプリントヘッドユニットの下を移動する間に印刷流体を連続的に噴射する。
プロセッサ104は、基材ドット118の周囲の処理用基材位置112aへの処理流体の付加を制御する。基材ドット118は、デジタル画像114の第1の画素に対応する。(基材ドット118を囲んでいる処理用基材位置112aの特定の例が図1Bに関して示されている)。プロセッサ104は、制御データ105を処理することによって処理剤の付加を制御することができる。プロセッサ104は、制御データ105を生成する役割を果たすことができる。他の例では、制御データ105を他のコンピューティング要素によって生成することができ、プロセッサ104は、該処理を実行するために制御データ105を受け取ることができる。プロセッサ104を、本明細書に記載されている(図2及び図3に関して後述する)機能を実施するための命令を含むメモリ(記憶装置)に通信可能に結合することができる。
本明細書で使用されている制御データ105は、特定のやり方で処理流体を付加するために、プロセッサ104または他の任意の適切なプロセッサによって処理することができる任意の適切な一組のデータを意味する。たとえば、画像の各画素に関連付けられた処理値を含めることによって、制御データを該画像のデータ(画像データ)に埋め込むことができる。この場合、1の処理値は、関連付けられている画素に対応する基材ドットに処理剤が加えられることを示すことができ、ゼロの画素値(処理値)は、処理剤が加えられないことを示すことができる。処理値はまた、加える処理剤の量を示すことができる。たとえば、処理剤に関する画素値を2bpp(ビット/画素)値とすることができる。加えられる処理剤の量は、この画素値に比例する。
図1Bは、基材112の一部、及び、該基材上に再現ないし複製されるデジタル画像114を概略的に示している。デジタル画像114は、複数の画素115から構成されている。それぞれの画素115は、図1Bでは、対応する画素とオーバーラップしている基材領域である基材ドットに対応する。着色剤の量を示す関連する画素値に基づいて対応する基材ドット上にインクを印刷することによって、該基材ドット上にそれぞれの画素115を再現ないし複製することができる。対応する処理用基材位置に画素を再現ないし複製するやり方は、具体的に使用される印刷システムに依存することが理解されよう。画素の再現ないし複製は、ハーフトーン処理などの複写技術を含むことができる。
図1Bにおいて、本明細書におけるいくつかの例にしたがう処理剤付加を例示するために、7×7画素のウィンドウ116が画素{1〜49}としてラベル付けされている。基材ドット118は、画素ウィンドウ116の中心に示されており、画素{25}に対応する。画素{25}は、上記の「第1の画素」の例として使用される。処置用基材位置112aは、第1の画素(すなわち画素{25})が中心にある5×5画素ウィンドウに対応するクロスハッチングされた基材領域として示されている。
図示されている処理用基材位置のサイズ及び位置は例示にすぎないことが理解されよう。処理用基材位置は、1×1、3×3、5×5、7×7、11×11の画素ウィンドウ、あるいはさらに大きな画素ウィンドウに対応する領域などの、特定の用途に適した任意のサイズ及び位置を有することができる。処理用基材位置を、異なる方向では画素数が異なる矩形の画素ウィンドウ(たとえば、2×3のウィンドウまたは7×5のウィンドウ)に対応付けることができる。さらに、基材位置のサイズは、画素ウィンドウのサイズに正確に一致してはならない。たとえば、基材位置のサイズを、少なくとも1mmの長さ、より具体的には、1mmと10mmの間の長さなどの選択された長さに一致ないし対応させることができる。
プロセッサ104の機能に戻ると、処理剤用プリントヘッドユニット108は、第1の基材ドットの近傍にある一組の基材ドットが、選択された着色料レベル(たとえば着色料の選択された量)を超える着色剤の量を受けることになる(または受けるべき)場合には、処理用基材位置112aに処理流体を噴射することができる。該一組の基材ドットは、印刷される画素の近傍の画素(たとえば画素{25}の近傍にある画素の組120)に対応するドットを含むことができる。
着色剤の量がある(所定の)着色剤レベルを上回っているか否かを確定ないし判定するための手順には様々なものがある。そのような1つの手順は、画像データ中の画素値からメトリック値(metric value)を計算することである。たとえば、第1の画素118の近傍にある一組の画素の画素値から計算されたメトリック値があるしきい値を超えている場合には、処理剤用プリントヘッドユニット108は、処理用基材位置に処理流体を噴射すべきことを、制御データ105によって決定することができる。図1Bを見ると、第1の画素は画素{25}として示されており、該一組の画素は、画素{9}が中心にある3×3のウィンドウからなる組120(すなわち、画素{1〜3、8〜10、15〜17})として示されている。
本明細書で使用されている、ある特定の画素の近傍にある一組の画素は、該特定の画素に近接する画素のグループを意味する。たとえば、該一組の画素を、図1Bに示されている処理用基材位置の処理を評価するために使用される特定の画素に隣接したものとすることができる(組120の一部を形成する画素{17}は画素{25}に隣接している)。他の例では、該一組の画素を、該特定の画素に隣接していないが、該特定の画素の近くにあるものとすることができる。たとえば、該一組の画素を、4画素未満または3画素未満または2画素未満の距離だけ(該特定の画素から)分離することができる。より具体的には、該一組の画素を、2×3のウィンドウまたは3×3のウィンドウまたはさらに大きなウィンドウ(これらに限定されないが)などの、少なくとも2×2画素の画素ウィンドウに対応付けることができる。
処理剤を基材位置112aに加えるか否かを決定するために、メトリック値を画素の組120から計算することができる。少なくともいくつかの例では、メトリック値は、画素の組120に対応する基材領域が受ける着色剤の量、より具体的には画素輝度、に関連する。たとえば、メトリック値を、画素の組120内の画素の画素値の合計(総和)に基づくものとすることができる(上記したように、画素値は、該特定の画素に対応する基材ドットが受けるインク量に関連する)。
より具体的には、処理剤付加用の制御データの生成を、処理面(treatment plane:処理プレーン)を生成することによって実施することができ、この場合、該処理面は、該処理面内の画素に対応する基材ドットに加えられる定着剤の量を示す値を含んでいる。処理面を、画像を再現ないし複製する際に使用される異なるそれぞれの着色剤に対する面を足し合わせる(加え合わせる)ことによって生成することができる(それぞれの面は、対応する基材ドットに加えられる着色剤を示す値を有する画素を含んでいる)。これによって、処理面内の各画素には、FixerPixelValueとして指定される画素値変数が割り当てられる。たとえば、CMYK印刷システムを、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの着色剤にそれぞれ対応する4つの着色剤面(colorant plane:着色剤プレーン)を用いて動作させることができる。この処理面を、異なるそれぞれの着色剤に対する面を足し合わせる(加え合わせる)ことによって生成することができる。この場合、メトリック値を次のように計算することができる。
ここで、nは、該画素の組内の画素数である(たとえば、図1Bの例ではn=9)。いくつかの例では、着色剤面の画素を、1bppまたは2bpp(ビット/画素)とすることができる。これらの例では、FixerPixelValueを、1bppモードにおいて0もしくは1、または、2bppモードにおいて0、1、2、3とすることができる。いくつかの例にしたがってメトリック値を計算するための様々なオプションがあることが理解されよう。たとえば、画素の色値を直接合計することによって、メトリック値を計算することができる。
メトリック値がある特定のしきい値を超えている場合には、領域112aが処理流体を受けることになる(受けるべきである)ことを、制御データ105によって判定することができる。一般に、このしきい値は、処理剤の付加を効果的にするインク量に合致ないし対応する。換言すれば、ある特定のインク量しきい値よりも小さいメトリック値は、処理剤の付加がある特定の印刷ジョブに対して実質的な効果をもたらさない基材領域を反映し、一方、ある特定のインク量しきい値よりも大きなメトリック値は、処理剤の付加が実質的な効果をもたらす基材領域を反映し、したがって、ある特定の印刷ジョブの印刷品質を向上させるために該基材領域に処理剤を付加するのが都合がよい。
プロセッサ104は、該第1の画素の近傍にある画素の複数の組について同等のメトリック値を計算することができる。たとえば、図1Bを参照すると、メトリック値を、基材の部分112aのエッジ(たとえば、画素{9〜13、16、20、23、27、30、34、37〜41}における各画素について計算することができる。この場合、各組は、それぞれのエッジ画素が中心にある3×3のウィンドウに対応する(したがって、全部で16個のメトリック値を計算することができる)。メトリック値のうちの少なくとも1つがあるしきい値を超えている場合には、処理用基材位置112aに処理剤を加えるべきことを制御データ105によって決定することができる。
上記の例では、第1の基材ドットの近傍における一組の基材ドットが、選択された着色剤レベルを超える着色剤量を受けべきか(または受けることになるか)否かの確定ないし判定は、該一組の基材ドットに対応する画素値の一組の値、及び、それらの画素値に関連するしきい値に基づいて行われる。この確定を行う様々なやり方があることが理解されよう。さらに、プロセッサ104を、制御データ105を生成する役目を担わなくてもよいものとすることができる。制御データ105を、たとえば、画像中の画素に対する処理データが埋め込まれた画像データとして提供することができる。この場合、プロセッサ104は、本明細書に記載されているようにして処理剤用プリントヘッドユニット108に処理流体を噴射させるために、制御データ105を処理することができる。
画像114中の各画素について上記と同じ処理を実行して、処理剤が加えられることになる基材の(複数の)位置(複数の基材位置)を指定する制御データを生成することができる。そのような制御データ105をどのようにして生成することができるかについての更なる詳細については、図4〜図8に関して後述する。
以下では、図2を参照して、いくつかの実施例にしたがう印刷システム200を説明する。図2は、印刷システム200のブロック図を示している。印刷システム200についての以下の説明は例示にすぎず、本開示にしたがう印刷システムの構成要素及び機能を限定するものではないことが理解されよう。
図示のように、印刷システム200は、プリントヘッド収容アセンブリ102を有するキャリッジ228を備えている。図示の例では、印刷システム200は、プリントヘッド収容アセンブリ102内にプリントヘッド106が含まれているものとして示されている。キャリッジ228は、基材112の幅を横断して、すなわち、プリントヘッド移動方向250、252に沿って、プリントヘッド106を移動させることができる。このため、印刷システム200は、キャリッジ228を移動させることによって、基材112の幅を横断して(幅全体にわたって)印刷を実行することができる。他の例では、プリントヘッド106は、ページワイドアレイプリントヘッドであり、基材112の幅を横断して印刷するための移動は不要である。
この例のプリントヘッド106は、複数のインク用プリントヘッドユニット238、240、242、244を含むものとして示されている。インク用プリントヘッドユニットの各々は、それぞれのインクノズルアレイ配列239、241、243、245によって、互いに異なる色のインク256を噴射するように構成されている。インク用プリントヘッドユニット238、240、242、244は、インクリザーバシステム260に流体接続されている。インクリザーバシステム260は、それぞれのインク用プリントヘッドユニットにインクを供給するためのインクリザーバ260a、260b、260c、260dを備えている。図示の例では、インクリザーバ260a、260b、260c、260dは、それぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、及びブラックインクを格納している。基本色(base color:ベースカラー)は、上記のインクのうちの1つのインクのインク滴をある基材位置に付着ないし堆積させることによって、基材112上に再現ないし複製される。さらに、二次色(secondary color)を、異なるインク用プリントヘッドユニットからのインクを組み合わせることによって再現ないし複製することができる。具体的には、二次色すなわち濃淡のある色を、基材位置内の隣接するドット位置に異なる基本色の滴を付着ないし堆積させることによって再現ないし複製することができる(人間の目は、この混色を二次色すなわち濃淡として解釈する)。
本明細書におけるいくつかの例によれば、印刷システム200は、前処理流体を噴射するための少なくとも1つのプリントヘッドユニット、及び/または、後処理流体を噴射するための少なくとも1つのプリントヘッドユニットを備えることができる。図2の例では、処理剤用プリントヘッドユニット246、248は、基材位置を(処理剤で)処理するためのものである。処理剤用プリントヘッドユニット246は、前処理用ノズル配列247を介して基材位置に前処理剤(たとえば定着剤)を加えるためのものである。処理剤用プリントヘッドユニット248は、後処理用ノズル配列249を介して基材位置に後処理剤(たとえばコーティング(被覆剤))を加えるためのものである。
図2のブロック図には、前処理流体リザーバ261aと後処理流体リザーバ261bにそれぞれ流体接続された処理剤用プリントヘッドユニット246、248が示されている。処理流体リザーバ261a、261bは、処理用ノズル247、249によって噴射される処理流体を格納することができる。たとえば、前処理流体リザーバ261aは、インク定着剤成分から構成された印刷流体を格納することができ、後処理流体リザーバ261bは、コーティング成分から構成された印刷流体を格納することができる。インクリザーバシステム260及び処理流体リザーバ261a、261bは、使い捨てカートリッジ(不図示)を備えることができる。これらのリザーバを、それぞれのプリントヘッドに隣接する位置においてカートリッジ228に取り付けることができる。他の構成(軸外システムともいう)では、それらのリザーバは、カートリッジ228には取り付けられず、(インクまたは処理剤の)小さな流体供給部分が、カートリッジ228内のプリントヘッドユニットに外部から供給され、この場合、インク及び定着剤の主供給部分はそれぞれのリザーバに格納される。軸外システムでは、可撓性の導管を用いて、軸外の主供給部分から対応するプリントヘッドカートリッジに流体を運ぶ。プリントヘッドとリザーバを組み合わせて、一般に「ペン」と呼ばれる単一のユニットにすることができる。
特定の印刷システムの設計に依存して、いくつかの例を、様々な数のプリントヘッドユニットを有して実現することができ、それぞれのプリントヘッドユニットは、インクや処理剤などの印刷流体を噴射するためのノズルアレイを備えることが理解されよう。たとえば、印刷システム200は、2以上の処理剤用プリントヘッドユニットといった少なくとも1つの処理剤用プリントヘッドユニットを備えることができる。さらに、印刷システム200は、2〜6個のインク用プリントヘッドユニット、または、さらに多くのインク用プリントヘッドユニットといった、少なくとも1つのインク用プリントヘッドユニットを備えることができる。
図示の例では、インク用プリントヘッドユニットは、処理剤用プリントヘッドの一方の側に配置されている。インク用プリントヘッドを処理剤用プリントヘッドの両側に配置できることが理解されよう。さらに、それらのプリントヘッドユニットを、プリントヘッド106に一体化する(またはモノリシックに集積する)ことができる。代替的には、それぞれのプリントヘッドユニットを個別に交換できるように、それぞれのプリントヘッドユニットをプリントヘッド106内にモジュール式に実装することができる。さらに、プリントヘッド106を、印刷システム200の全動作寿命の間持ちこたえるように設計された使い捨て型のプリンター要素もしくは固定式のプリンター要素とすることができる。
印刷システム200はさらに、コントローラ262を備えており、該コントローラは、印刷システム200の上記の要素に動作可能に接続されている。コントローラ262は、制御データ105にしたがって印刷ジョブソース266から受け取った印刷ジョブを実行するように構成されているものとして示されている。コントローラ262は、プロセッサ104を含むものとして示されている。プロセッサ104は、本明細書に記載されている方法を実行するように構成されている。
プロセッサ104を、たとえば、1以上の個別のモジュール(またはデータ処理要素)によって実施することができ、この場合、それらのモジュール及び要素は、任意の特定のハードウェアもしくはファームウェアもしくはソフトウェア(すなわち、機械可読命令)構成に限定されない。プロセッサ104を、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのデジタル電子回路(たとえば特定用途向け集積回路)やコンピューターハードウェア、ファームウェア、デバイスドライバ、ソフトウェア(すなわち機械可読命令)を含む任意のコンピューティング環境もしくはデータ処理環境で実施することができる。いくつかの実施例では、それらのモジュールの機能が単一のデータ処理要素に組み合わせられる。他の実施例では、それらのモジュールのうちの1以上のモジュールの各々のモジュールのそれぞれの機能が、複数のデータ処理要素のそれぞれの組によって実行される。
記憶装置264は、コントローラ262によって、より具体的には、プロセッサ104によってアクセス可能である。記憶装置264は、コントローラ262によって、より具体的にはプロセッサ104によって実行される方法を実施ないし実装するための処理命令(たとえば、コンピューターソフトウェアなどの機械可読コード)を格納している。記憶装置264を、図3に関して後述するメモリ302と同様に物理的に構成することができる。
コントローラ262は、画像を印刷するために、(コンピューターまたは他の任意の印刷ジョブのソースとすることができる)印刷ジョブソース266から印刷ジョブコマンド及びデータを受け取る。この例では、コントローラ262は、受け取ったデータから印刷マスクを決定するように構成されている。印刷マスクは、印刷ジョブを複製ないし再現するために、異なるそれぞれのプリントヘッドのどのノズルを、所与の時刻に始動させて流体を噴射させるかを決定する制御データを含むロジック(論理)を意味する。本明細書における例にしたがって処理剤を噴射させるために、印刷マスクを、プロセッサ104によって制御データ105にしたがって処理することができる。たとえば、制御データ105は、印刷ジョブソース266によって供給される印刷マスクの一部を構成することができる。代替的には、本明細書に開示されているように処理剤が噴射されるように、制御データ105を、プロセッサ104によって実行される前処理によって印刷マスク内に組み込むことができる。
コントローラ262は、印刷マスク及びメモリ264内の制御データにしたがって制御を行うために、処理剤用プリントヘッドユニット246、248、インク用プリントヘッドユニット238、240、242、244、及び、それぞれのリザーバに動作可能に接続されている。これによって、コントローラ262、より具体的にはプロセッサ104は、たとえば制御データ105を生成及び/または処理する(これらに限定されないが)ために、印刷システム200の機能を制御することができる。
メモリ264と印刷ジョブソース266の機能を、組み合わせて単一の要素にすること、または、該機能を複数の要素に分散させることができることが理解されよう。さらに、メモリ264及び印刷ジョブソース266を、印刷システム200の外部要素として提供することができる。さらに、処理剤の噴射を制御するためのプロセッサ104の動作は、上記の例に限定されないことが理解されよう。
図3は、いくつかの例にしたがう、印刷システム(たとえばシステム100、200)を制御するために制御データを生成するためのシステム300のブロック図である。図示のように、システム300は、制御データモジュール304の形態でメモリ媒体(記憶媒体)302に格納されているプロセッサ実行可能命令によって構成されたプログラミング(またはプログラミングされたもの)を備えている。システム300は、制御データモジュール304内の命令を実行するための、プロセッサ306の形態のハードウェアを備えることができる。プロセッサ306を、図1A及び図2に関して説明したプロセッサ104と同様に構成することができる。メモリ302を、プロセッサ306が読み取ることができる有形の(実体のある)媒体によって構成することができる。メモリ302を、プロセッサ306と同じ装置(またはデバイス)に組み込む(または集積化する)ことができ、または、メモリ302を、プロセッサ306と分離しているが、プロセッサ306によってアクセスできるようにすることができる。メモリ302とプロセッサ306の各々を、単一のシステム要素にそれぞれ組み込むことができ、または、複数のシステム要素間に分散させることができる。
メモリ302は、プロセッサ306によって実行されると、本明細書に記載されている制御データの生成を容易にする(ないし促進する)制御データモジュール304を構成するプログラム命令を格納することができる。これに加えて、または、これの代わりに、プログラム命令を、本明細書に記載されている制御データの処理、または本明細書に記載されているように処理を実行するための印刷システムの動作、または本明細書に記載されているように処理用基材位置に処理剤を加えることの決定(これらに限定されないが)などの他の機能を実施するためのプログラム命令を格納することができる。それらのプログラム命令は、本明細書で説明されているように処理剤を噴射するために制御データを実装ないし実施する印刷マスクを生成することができる。これに加えて、または、これの代わりに、それらのプログラム命令は、本明細書で説明されているように処理剤を噴射するための制御データを実装ないし実施するために印刷マスクを変更ないし修正することができる。これに加えて、または、これの代わりに、それらのプログラム命令は、画像データが(たとえば、図1Bに関して説明した処理面の形態で)処理データを含むように、画像データを生成または変更(もしくは修正)することができる。
1例では、制御データモジュール304を構成するプログラム命令を、制御エンジン108を実施するためにプロセッサ306が実行することができるインストールパッケージの一部とすることができる。この場合、メモリ302を、CDやDVDやフラッシュドライブなどの携帯型媒体、または、サーバー(該サーバーからインストールパッケージをダウンロードしてインストールすることができる)によって保守されるメモリ(記憶装置)とすることができる。別の例では、それらのプログラム命令を、既にインストールされている1つのアプリケーションの一部もしくは複数のアプリケーションの一部とすることができる。ここで、メモリ302は、ハードディスクドライブなどの集積記憶装置を含むことができる。ここで使用される有形の(すなわち実体のある)媒体は、伝搬する信号から構成されるものではないことが考慮されていることに留意されたい。いくつかの例では、該媒体は、非一時的な媒体である。
図4は、制御データを生成するための方法の例を実施するフローチャート400を示している。フローチャート400内のブロックを、図3に示されている記憶媒体302に格納されている処理命令によって実施することができる。図1A及び図2に示されているプロセッサ104、または、プロセッサ306は、フローチャート400のブロックを実行する役割を果たすことができる。図4の説明において、文脈上の例(内容的に関連する例)を提供するために図1Bを参照する。しかしながら、実施例は、それらの例に限定されないことが理解されよう。
フローチャート400は、基材112上にデジタル画像114を印刷するために、印刷システムを制御するための制御データを生成することができる。画像114は画素115から構成される。
ブロック402において、処理用基材位置112aに施される処理(または処理法)が決定される(または、処理用基材位置112aに処理を施す(より具体的には処理剤を加える)ことが決定される)。処理用基材位置112aは、デジタル画像114の画素115の第1の画素(たとえば、図1Bの画素{25})に対応する基材ドットの周囲に配置されている。
サブブロック404に示されているように、該第1の画素の近傍にある一組の画素の画素値に基づいて処理(または処理法。あるいは、処理を施すか否か(より具体的には処理剤を加えるか否か))が決定される。図1Bを参照すると、該一組の画素を、ピクセル{25}の近傍に配置されている画素の組120に対応付けることができる。この決定を、図1Bに関して説明したメトリック値を計算することによって行うことができる。このメトリック値を、たとえば、画素値の合計に基づくものとすることができる。
ブロック402における処理の決定は、画素値があるしきい値を超えているか否かを判定することによって、処理剤を処理用基材位置112aに加えるべきか否かを確定ないし判定することを含むことができる。これに加えて、または、これの代わりに、ブロック402における処理の決定は、画素の該組の画素値に基づいて、加えるべき処理剤の量を確定することを含むことができる。かかる例は、図8Aに関してより具体的に説明される。
ブロック406において、ブロック402で決定された処理(または処理法)にしたがって、制御データ(たとえば、図1Aに示されている制御データ105)が、印刷システムを制御するために生成される。制御データを異なる形態で生成することができる。たとえば、制御データを、本明細書に記載されているように画素値に基づいて生成された処理面を含む、印刷システムによって処理される画像データの形態とすることができる。これによって、ブルームされる画素(すなわち、処理剤が加えられることになる位置を示す画素)は、印刷システムによって処理される画像データの一部を構成することができる。さらに、制御データを、画像データから生成された印刷マスクの形態とすることができる。本明細書に記載されているように処理剤の付加を実行するために処理することができる制御データを実施するための様々な代替手段があることが理解されよう。
生成された制御データを、デジタル画像の印刷に関連する処理剤全体を加えるためのデータに対応付けることができる。さらに、図5に関して説明したように、制御データの生成を、デジタル画像中の画素に対する単一の順次処理によって行うことができる。
図5は、制御データを生成するための方法の例を実施するフローチャート500を示している。フローチャート500のブロックを、図3に示されている記憶媒体302に格納されている処理命令によって実施することができる。図1A及び図2に示されているプロセッサ104、または、プロセッサ306は、フローチャート500のブロックを実行する役割を果たすことができる。図5の説明において、文脈上の例(内容的に関連する例)を提供するために図1Bを参照する。しかしながら、実施例は、それらの例に限定されないことが理解されよう。
フローチャート500は、基材112上にデジタル画像114を印刷するために、印刷システムを制御するための制御データを生成することができる。画像114は画素115から構成される。ブロック502において、画素{i}が選択される。一般的には、ブロック502は、画像内の全ての画素について実行される。デジタル画像114がN個の画素から構成されている場合には、ブロック502は画素1〜画素Nについて実行される。
ブロック504において、画素{i}に対応する基材ドットの周囲の基材位置が選択される。たとえば、図1Bに示されている処理では、基材位置112aが、画素{25}に対応する基材ドットの周囲において選択される。
ブロック506において、一組の画素kが、画素{i}の近傍において選択される。たとえば、図1Bに示されている処理では、画素の組120が、画素{25}に隣接して選択される。
ブロック508において、一組の画素kの画素値に基づいて、基材位置に施される処理(または処理法。あるいは、該基材位置に処理を施すこと)が決定される。ブロック508を、図4に関して説明したブロック402と同様に実施することができる。
ブロック510において、該基材位置の処理を決定するために別の画素の組を評価するか否かが決定される。ある基材位置に対して評価される画素の組の数は、特定の用途に依存する。いくつかの例では、画素の一つの組が評価される。図6及び図7に関して後述する例では、それぞれの基材位置について、画素の複数の組が評価される。より具体的には、画素の組が、処理用基材位置にあるそれぞれの基材ドットについて計算される。
ブロック510において画素の別の組を評価することが決定された場合には、フローチャート500は、画素の別の組についてブロック506及び508を実行するために戻る。ブロック510において画素の全ての組が評価されたと判断された場合には、フローチャート500はブロック512に進む。
ブロック512において、ブロック504で選択された基材位置に対してブロック508で決定された処理(または処理法)にしたがって印刷システムを制御するために、制御データ(たとえば、図1Aに示されている制御データ105)が生成される。
ブロック514において、デジタル画像中の別の画素を処理のために評価するか否かが決定される。ブロック514において別の画素を処理のために評価することが決定された場合には、フローチャート500は、画素の別の組についてブロック502〜514を実行するために戻る。ブロック514において(たとえば、該画像中の全ての画素についてブロック504〜512が実行されたために)全ての画素の組が処理のために評価されたと判断された場合には、フローチャート500を終了することができる。
図6は、処理(または処理法。あるいは処理の実行)を決定するための方法の例を実施するフローチャート600を示している。より具体的には、フローチャート600は、画素値があるしきい値を超えているか否かを判定することによって、処理剤を処理用基材位置に加えるか否か(または処理を処理用基材位置に施すか否か)を確定ないし判定するためものである。フローチャート600のブロックを、たとえば図3に示されている記憶媒体302に格納されている処理命令によって実施することができる。図1A及び図2に示されているプロセッサ104、または、プロセッサ306は、フローチャート600のブロックを実行する役割を果たすことができる。図6の説明において、文脈上の例(内容的に関連する例)を提供するために図7を参照する。図7は、基材位置の処理(または処理法)を決定するためのデジタル画像内の画素の処理を説明する図である。しかしながら、実施例は、それらの例に限定されないことが理解されよう。
ブロック602において、処理用基材位置に対応する画素が選択される(以下ではそれらの画素を「基材位置画素」と呼ぶ)。これらの基材位置画素は、印刷される画素からある(所定の)距離内にある。図1B及び図7に関して説明されているように、本明細書におけるいくつかの例では、処理用基材位置画素は、印刷される画素が中心にある画素ウィンドウに対応して選択される。該画素ウィンドウは、印刷される画素から全方向に少なくとも1画素だけ延びている。ブルーミングウィンドウは印刷される画素を含んでいる。
図7を参照すると、この例で印刷される画素は画素{25}であり、処理用基材位置画素は、クロスハッチング(網かけ)された領域内の画素、すなわち、画素{9〜13、16〜20、23〜27、30〜34、37〜41}に対応する。図7の例では、処理用基材位置の画素ウィンドウは5×5のウィンドウである。本明細書における例の特定の用途に適した任意のサイズを有する画素ウィンドウを選択できることが理解されよう。
ブロック604において、基材位置画素からある(所定の)距離内にある画素の合計が計算される。画素値の合計を、図1Bに関して説明したように計算することができる。基材位置画素からある(所定の)距離内にある画素は、該基材位置画素が中心にある画素のP×Qのウィンドウを構成する。いくつかの例では、PはQに等しく、すなわち、画素ウィンドウは四角形(たとえば正方形)である。ウィンドウのサイズを、特定の用途に適した任意のサイズとすることができる。図7を参照すると、基材位置画素からある(所定の)距離内にある画素は、基材位置画素に中心がある3×3のウィンドウとして選択された画素の組120に対応する。それぞれの処理ステップにおいて、ブルーミングウィンドウは、それぞれ異なる基材位置画素に中心がある。すなわち、ステップIでは、画素の組120の中心には画素{9}があり、ステップIIでは、画素の組の中心には画素{10}があるといった具合である。
上記したように、(処理用基材位置に)処理剤を噴射することの決定を、印刷される画素の近傍にある画素の組の画素値から計算されたメトリック値に基づいて行うことができる。図6の例では、処理を決定するために使用されるメトリックは、該組内の画素の画素値の合計である。他の例では他のメトリックを使用できることが理解されよう。一般に、メトリックは、どれだけのインクが、基材ドット(該基材ドット上に特定の画素が印刷されることになる)の近傍にある基材領域で受けられることになるかを示すパラメータ(たとえば画素輝度)に関連する。
ブロック606において、ブロック604で計算された合計があるしきい値を超えているか否かが確定される。図1Bに関して説明したように、該しきい値を選択することができる。該しきい値を、デジタル画像を印刷するための少なくとも1つの特定の印刷パラメータに基づいて選択することができる。たとえば、使用される特定のインクまたは加えられる処理剤または使用される基材(これらに限定されないが)などのパラメータを、しきい値を選択するために考慮に入れることができる。一般に、しきい値は、処理用基材位置に対する処理剤の付加が実質的な効果(たとえば、処理剤を加えない場合と比較して、印刷品質が向上したり、耐久性が所定のレベルを上回ったりするなどの効果)をもたらすように選択される。
処理用基材位置に対する処理を実行すること(すなわち、該基材位置に処理剤を加えること)が確定されると、ブロック608において、該基材位置に処理を施す(すなわち、該基材位置に処理剤を加える)ための印刷制御データを生成する(これをブルーミングという)。
計算された合計が該しきい値を超えていない場合は、フローチャートはブロック610に進み、そこで、選択された基材位置画素について合計が計算されているか否かが判定される。全ての合計が計算されており、かつ、それらの合計のどれもが該しきい値を超えていない場合には、ブロック612において該基材位置に処理を施さないようにするための(すなわち該基材位置に処理剤を加えないようにするための)制御データがブロック612において生成される。換言すれば、プリンターに、印刷される画素のブルーミング領域に処理を施さないようにさせる(すなわち該領域に処理剤を加えないようにさせる)制御データが生成される。
画素の合計が計算されていない基材位置画素がまだある場合には、処理フロー600は、ブロック614において次の基材位置画素を選択して、ブロック604に戻る。図7に関して説明されているいくつかの例では、ブロック604〜614を実行するために全ての基材位置画素が選択される。より具体的には、図7に示されているように、処理を評価するための処理ステップが、それぞれの基材位置画素について実行される。この例では、基材位置は25個の基材位置画素から構成されており、したがって、処理フロー600は、25の処理ステップ(ステップI〜XXV)を生じる。それらの処理ステップの各々において、画素値を合計するためのウィンドウは、1つの基材位置画素が中心にある画素の異なる組から構成されている。
以下は、図7の例において制御データを生成するために使用できる擬似コード命令のリストである(THRESHOLDはしきい値を表す)。
IFSUM[{1-3,8-10,15-17}]>THRESHOLD, THEN Y=1 //{9}に中心があるウィンドウについて
IFSUM[{2-4,9-11,16-18}]>THRESHOLD, THEN Y=1 //{10}に中心があるウィンドウについて
IFSUM[{3-5,10-12,17-19}]>THRESHOLD, THEN Y=1 //{11}に中心があるウィンドウについて
IFSUM[{4-6,11-13,18-20}]>THRESHOLD, THEN Y=1 //{12}に中心があるウィンドウについて
・・・・・・
(処理用基材位置画素の他の画素に中心があるウィンドウに対する同様の「IF」命令)
・・・・・・
IF SUM[{33-35,40-42,47-49}]>THRESHOLD, THEN Y=1 //{41}に中心があるウィンドウについて
ELSE Y=0
上記の擬似コードにおいて、命令SUM[{…}]は、波括弧内に記載されている画素の画素値の合計を表している。パラメータYは、画素{25}に関してブルーミングが実行されるか否かを示すために使用される。
図8Aは、基材にデジタル画像を印刷するための方法の例を実施するフローチャート800を示している。フローチャート800のブロックを、たとえば、図2に示されている記憶媒体204に格納されてプロセッサ104によって実行される処理命令によって実施することができる。フローチャート800の説明において、図2に示されている要素を参照する。図2は、説明のために使用されるにすぎないものであって、フローチャート800のブロックを実行するために使用される印刷システムを限定するものではないことが理解されよう。
ブロック802において、(たとえば、図2に示されているプロセッサ104によって)処理流体の付加を制御して、第1の基材ドットを囲んでいる基材ドットの周囲の処理用基材位置(たとえば、図1Bに示されている、画素{25}に対応する基材ドットを囲んでいる処理用基材位置112a)に処理流体を付加する。第1の基材ドットの近傍にある一組の基材ドットが、選択された着色剤レベル(たとえば、着色剤の選択された量)を超える着色剤の量を受けることになる場合には、処理用基材位置に処理流体が付加される。
プロセッサ104は、図8Aに示されている制御データ804を処理することによって制御を実行することができる。制御データ804によって、処理流体を処理用基材位置に加えるか否かを判定することができる。制御データ804によって、加える処理流体の量を決定することもできる。より具体的には、制御データ804は、第1の画素の近傍にある一組の画素の画素値から計算されたメトリック値があるしきい値を超えている場合には、処理流体を処理用基材位置に噴射することを決定するデータ806を含むことができる。
いくつかの例では、制御データ804は、処理用基材位置に対する(即ち、該基材位置に付加される)処理剤の量を決定するデータ808を含むことができる。この処理流体の量は、基材ドットの組によって受けられることになる着色剤の量に基づく。たとえば、上記のメトリック値を用いることによって、着色剤の量を明確にまたは事実上推測することができる。上記したように、そのようなメトリック値を、処理用基材位置画素からある(所定の)距離内にある画素の値の合計とすることができる。デジタル画像中の一組の画素について計算されたメトリック値を、格納されているルックアップテーブル、またはメトリックを処理剤の量に関連付ける数学的関係、または補間(補間に限定されないが)などの他の任意の適切な方法によって、処理剤の量に関連付けることができる。
上記の例では、デジタル画像を印刷するための少なくとも1つの特定の印刷パラメータに基づいて、しきい値を選択できることを説明した。同様に、着色剤のレベルも、しきい値について上記したのと同様にデジタル画像を印刷するための少なくとも1つの特定の印刷パラメータに基づいて選択することができる。さらに、着色剤のレベルを、画素値に関連するしきい値を選択することによって選択することができる。それらの画素値は、再現ないし複製される画像中の画素に対応する基材スポットが受けることになる着色剤の量に関連付けられている。
制御データ804によって、(前処理で使用される)処理剤用プリントヘッドユニット246及び/または(後処理で使用される)後処理剤用プリントヘッドユニット248などの処理剤用プリントヘッドユニットの動作を決定することができる。
処理剤用プリントヘッドユニットは、制御データ804にしたがって動作させられる。たとえば、プロセッサ104は、制御データ105を処理して処理剤用プリントヘッドユニット246、248を動作させることができる。特定の制御データに応じて、処理剤用プリントヘッドユニットは、特定の基材位置に処理流体を噴射しまたは噴射しないように動作させられる。制御データ804は、印刷ジョブで再現ないし複製されることになる全ての画素に関連する制御データを含むことができる。この場合、各画素を、制御データに応じて、ブルームするかまたはブルームしないようにすることができる。関連する処理用基材位置が処理剤を受けることが決定された場合には、画素はブルームされる。
いくつかの例にしたがってデジタル画像を印刷するための(簡潔にするために図8Aには示されていない)様々な他のブロックが存在しうることが理解されよう。たとえば、フローチャート800は、基材にデジタル画像の画素を再現ないし複製するようにインク用プリントヘッドを動作させるためのブロックを含むことができる。
上記したように、本明細書における例は、デジタル画像中の全ての画素をブルームする動作に関する処理剤の使用(たとえば使用量)を低減するのを促進する。さらに、処理剤の使用(たとえば使用量)の低減を、特定のメトリック値がブルーミングを実行することを示しているか否かを判定するために使用されるしきい値を選択することによって調節することができる。選択されたしきい値に対する処理剤の使用(たとえば使用量)の依存性については図9に関して説明する。
図9は、処理される画素の割合(%)902対インクドット密度904を表すグラフ900を示している。グラフ900は、処理剤使用曲線906a〜906iを含み、それぞれの処理剤使用曲線はあるしきい値に対応している。すなわち、処理剤使用曲線906aは0のしきい値に対応し(及び、処理剤の付加を再現する。これによって、非ゼロの画素値を有する画像中の全ての画素がブルームされる)、処理剤使用曲線906bは1のしきい値に対応し、処理剤使用曲線906cは2のしきい値に対応し、処理剤使用曲線906dは3のしきい値に対応し、処理剤使用曲線906eは4のしきい値に対応し、処理剤使用曲線906fは5のしきい値に対応し、処理剤使用曲線906gは6のしきい値に対応し、処理剤使用曲線906hは7のしきい値に対応し、処理剤使用曲線906iは8のしきい値に対応する。
グラフ900は、所与のインクドット密度について、しきい値が大きくなるとブルームされる画素の数が減少する例を示している。グラフ900からわかるように、これらの例では、しきい値が0のときには、10%のインク密度でも定着剤による完全(もしくは十分)なブラックアウト(定着剤による完全(もしくは十分)な被覆もしくは遮光)が行われる。しかしながら、しきい値が比較的大きい(たとえば5)ときは、完全なブラックアウトを生じるためには(しきい値が0であったときの10%のインク密度とは対照的に)60%のインク密度が必要になる。換言すれば、処理剤使用曲線をグラフ900の右側の方に移動させるためにしきい値を使用することができる。このため、より低いインクドット密度については処理剤を使用しないかまたは該使用(たとえば使用量)を削減して、画像を印刷するための処理剤の使用(たとえば使用量)を低減することができる。
図10のA〜Eは、異なるしきい値に対する処理剤の使用(以下、処理剤の使用を処理剤使用という)の例を示している。これらの図において、黒いドット(点)は、黒色の画素(黒画素)を表し、グレー(灰色)の領域は、処理剤を受ける処理用基材位置の画素を表している。Aは、0のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応し、処理剤の付加が再現されて全ての黒画素がブルームされている。Bは、1のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応する。Cは、2のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応する。Dは、3のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応する。Eは、4のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応する。これらの図からわかるように、しきい値が大きいほど、低い黒画素密度に対応する領域に対する処理剤の使用量は少なくなる。
図11のA〜Eは、テキスト(文字)及びエッジを含む画像について異なるしきい値に対する処理剤使用の例を示している。Aは、0のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応し、処理剤の付加が再現されて全ての非ゼロの画素がブルームされている。Bは、1のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応する。Cは、2のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応する。Dは、3のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応する。Eは、4のしきい値を用いて決定された処理剤使用に対応する。理解されるように、しきい値が大きくなると、よりシャープなエッジについてはブルーミングは実行されない。エッジの要部をブローミングするようにしきい値を調整して、印刷された画像の品質が処理(または処理剤)によって効果的に改善されるようにすることができる。
上記では、本明細書に開示されている例を理解できるようにするために多くの細部が説明されている。しかしながら、それらの細部がなくてもそれらの例を実施できることが理解されよう。限られた数の例が開示されているが、それらの例に対する多くの修正形態及び変形形態が考慮されている。特許請求の範囲はそれらの修正形態及び変形形態をカバーすることが意図されている。さらに、フローチャートは、ブロックの特定の順番を示しているが、実行の順番を図示ものとは異なるものとすることができることが理解されよう。たとえば、2つ以上のブロックの実行の順番を、図示の順番に対してランダムに並べたものとすることができる。また、連続して図示されている2つ以上のブロックを、同時にまたは部分的に同時に実行することもできる。さらに、特許請求の範囲における特定の要素に関する「ある」という記載は、該要素が1以上ある場合を含むことを考慮しており、該要素が2以上あることを必要とするものでも、該要素が2以上あることを排除するものでもない。さらに、少なくとも「を含む」または「を備える」という用語は、非制限的な移行句(open-ended transition)として使用されている。

Claims (15)

  1. デジタル画像を再現するために印刷される画素に対応する基材ドットの周囲にある処理用基材位置に対して、処理を施すか否かを判定するための方法であって、
    前記処理用基材位置に対応する少なくとも1つの画素を選択するステップと、
    前記選択された少なくとも1つの画素からある距離内にある画素の画素値の合計を計算するステップと、
    前記処理用基材位置に処理を施すか否かを確定するステップであって、前記計算された合計があるしきい値を超えている場合には、前記処理用基材位置に処理が施されることになる、ステップと、
    前記確定するステップに基づいて、前記処理用基材位置に処理を施すための印刷制御データを生成するステップ
    を含む方法。
  2. 前記処理用基材位置に対応する全ての画素が選択される、請求項1の方法。
  3. 前記計算された合計が前記しきい値を超えていない場合には、前記計算するステップ及び前記確定するステップが選択された全ての画素について実行されている場合を除いて、前記計算するステップ及び前記確定するステップが、別の選択された画素について実行される、請求項2の方法。
  4. 前記選択された少なくとも1つの画素からある距離内にある前記画素は、少なくとも2×2の画素の画素ウィンドウに対応する、請求項1の方法。
  5. 前記しきい値はゼロではない、請求項1の方法。
  6. プロセッサが読み取りできる有形の媒体を含むコンピューターソフトウェア製品であって、前記媒体には制御データを生成するための一組の命令が格納されており、該制御データは、基材にデジタル画像を印刷するために印刷システムを制御するためのものであり、前記デジタル画像は複数の画素から構成され、
    前記命令が、
    メモリにロードされて前記プロセッサによって実行されると、前記デジタル画像の前記複数の画素のうちの第1の画素に対応する基材ドットの周囲にある処理用基材位置に施される処理を決定させる一組の命令であって、前記処理は、前記第1の画素の近傍にある一組の画素の画素値に基づいて決定されることからなる、一組の命令と、
    メモリにロードされて前記プロセッサによって実行されると、前記決定された処理にしたがって前記印刷システムを制御するための制御データを生成させる一組の命令
    を含むことからなる、コンピューターソフトウェア製品。
  7. 前記処理は、前記一組の画素における画素の画素値の合計に基づいて決定される、請求項6のコンピューターソフトウェア製品。
  8. 画素値の前記合計は、

    の形式で表され、ここで、nは、前記一組の画素における画素の数であり、FixerPixelValueは、複数の画素面を足し合わせることによって生成された処理面内の画素値に関連する画素値変数であり、それぞれの画素面は、前記基材上に画像を再現するために加えられる複数の異なる着色剤を示す画素値を含む、請求項7のコンピューターソフトウェア製品。
  9. 処理用基材位置に施す処理を決定するステップが、インク量があるしきい値を超えているか否かを判定することによって前記処理用基材位置に処理を施すか否かを確定するステップを含み、これによって、処理を施すことが確定されると、前記制御データが、前記印刷システムを制御して前記処理用基材位置に処理を施すために生成される、請求項6のコンピューターソフトウェア製品。
  10. 処理用基材位置に施す処理を決定するステップが、前記一組の画素の画素値に基づいて加えられる処理剤の量を確定するステップを含み、これによって、前記制御データが、前記処理用基材位置に前記量の処理剤を加えるために生成される、請求項6のコンピューターソフトウェア製品。
  11. 前記処理用基材位置は、前記第1の画素の周囲のブローミングウィンドウに対応する基材領域にわたって広がり、前記ブルーミングウィンドウは、前記第1の画素から全ての方向に少なくとも1つの画素だけ延びている、請求項6のコンピューターソフトウェア製品。
  12. 前記生成された制御データは、前記デジタル画像の印刷に関連する処理剤全体を加えるためのデータに対応し、前記制御データの生成は、前記デジタル画像内の画素の単一の順次処理によって行われる、請求項6のコンピューターソフトウェア製品。
  13. 基材にデジタル画像を印刷するための印刷システムであって、
    第1の基材ドットの周囲の処理用基材位置に処理流体を噴射するための処理剤用プリントヘッドユニットを含むプリントヘッドを収容するプリントヘッド収容アセンブリと、
    前記処理用基材位置に対する処理流体の付加を制御するプロセッサ
    を備え、
    前記第1の基材ドットの近傍にある一組の基材ドットが、選択された着色剤しきい値を超える着色剤の量を受けることになる場合には、前記処理用プリントヘッドユニットは、前記処理用基材位置に処理流体を噴射することからなる、印刷システム。
  14. 前記着色剤しきい値は、前記デジタル画像を印刷するための少なくとも1つの特定の印刷パラメータに基づいて選択される、請求項13の印刷システム。
  15. 前記プロセッサは、前記一組の基材ドットが受けることになる着色剤の前記量に基づいて、前記処理用基材位置に付加する処理流体の量を制御する、請求項13の印刷システム。
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