JP2010000791A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応液の量を効率的よく調整するインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、印刷データを色データに変換する色処理部と、複数のノズルが配列され、記録媒体に対して反応液を吐出する反応液吐出部と、複数のノズルが配列され、前記色データに基づいて前記記録媒体に対してインクを吐出するインク吐出部と、前記インク吐出部によって画像が形成される前期記録媒体を搬送する副走査駆動部と、前記記録媒体に形成される前記画像の画素毎に対して、前記反応液吐出部が吐出する前記反応液の液滴量と前記インク吐出部が吐出する前記インクの総インク滴量との比率を一定に制御する制御部とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体に反応液とインク組成物とを付着させて印字するインクジェット記録方法およびインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、高精細な画像を高速で記録することができる。また、インクジェット記録装置は、ノンインパクト方式であるため騒音が少ない。しかも、インクジェット記録装置は、多色のインクを使用してカラー画像を記録することが容易である利点を有している。したがって、インクジェット記録装置はオフィスや家庭用として普及してきた。
従来、インクジェット記録装置では、インク組成物の小滴を飛翔させて、紙等の記録媒体に付着させて印刷するインクジェット記録方法が用いられている。この方法は、比較的安価な装置で高解像度、高品位な画像を高速で印刷可能であるという特徴を有する。通常、この方法で使用されるインク組成物は、水を主成分とし、これに着色成分および目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一般的である。
一方、特許文献1に開示されているように、インク組成物とインク組成物中の成分を増粘または凝集させる成分を含んだ反応液との2液を用いるインクジェット記録方法が最近新たに提案されている。
上記方法は、例えば、多価金属塩溶液を記録媒体に適用した後、少なくとも一つのカルボキシル基を有する染料を含むインク組成物を記録媒体に適用する。上記方法では、記録媒体上で多価金属イオンと染料から不溶性複合体が形成される。不溶性複合体によって、耐水性がありかつカラーブリードがない高品位の画像を得ることができるとされている。特許文献2、特許文献3にも、2液を用いて記録媒体に印字するインクジェット記録方法が提案されている。一般に、2液を用いたインクジェット記録方法は、反応液とインク組成物とが接触することで良好な印字を実現している。
反応液がインク組成物と接触すると、反応液中の反応剤がインク組成物中の着色剤、その他の成分の分散状態を破壊し、凝集させると考えられている。2液を用いたインクジェット記録方法は、色濃度の高い、にじみ、印刷ムラの少ない画像を提供している。上記2液を用いたインクジェット記録方法で形成されたカラー画像は、異なる色の境界領域での不均一な色混じり、すなわちカラーブリードを有効に防止されている利点を有する。さらに、特許文献4および特許文献5に記載されているように、反応液とインク組成物を接触させて良好な画像を印字するためには、適切な反応液とインク組成物との付着量の比率が必要である。
しかしながら、上記比率を保つためには、インクジェット記録ヘッドを記録媒体に対して複数回走査し、反応液の量を調整する必要がある。インクジェット記録ヘッドによる複数回の走査は印刷速度が遅くなる要因である。
平均的に反応液の量を調整する(間引く)方法では、高濃度部分は問題無いが、文字等の画像では特別な処理、たとえば、画像エッジ部の判定が必要となる。そのため、装置構成が複雑となる欠点(問題点)がある。
本発明は、反応液の量を調整するインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置は、印刷データを色データに変換する色処理部と、複数のノズルが配列され、記録媒体に対して反応液を吐出する反応液吐出部と、複数のノズルが配列され、前記色データに基づいて前記記録媒体に対してインクを吐出するインク吐出部と、前記インク吐出部によって画像が形成される前期記録媒体を搬送する副走査駆動部と、前記記録媒体に形成される前記画像の画素毎に対して、前記反応液吐出部が吐出する前記反応液の液滴量と前記インク吐出部が吐出する前記インクの総インク滴量との比率を一定に制御する制御部とを有する。
本発明のインクジェット記録装置によれば、効率よく反応液の量を調整することができる。
第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の横方向の断面図。 第1の実施形態に係る画像形成方法を説明するブロック図。 第1の実施形態に係る画像形成方法の具体例を示す図。 第2の実施形態に係る画像形成方法を説明するブロック図。 第2の実施形態に係る画像形成方法の具体例を示す図。 1画素当たりのインク量と記録媒体における波打ちの関係を調査した結果を示す図。 第3の実施形態に係る画像形成方法を説明するブロック図。 第3の実施形態に係る画像形成方法の具体例を示す図。 マルチドロップ方式およびボリュームコントロール方式のインクジェット記録ヘッドによる吐出特性を説明する図。 第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図。
以下、本実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置1の横方向の断面図である。第1の用紙カセット100および第2の用紙カセット101は、サイズの異なる記録媒体pを保持している。第1の給紙ローラ102は、選択された記録媒体サイズに対応した記録媒体pを第1の用紙カセット100から取り出し、第1の搬送ローラ対104およびレジストローラ対106に搬送する。同様に、第2の給紙ローラ103は、選択された記録媒体サイズに対応した記録媒体pを第2の用紙カセット101から取り出し、第2の搬送ローラ対105、第1の搬送ローラ対104およびレジストローラ対106に搬送する。
搬送ベルト107は、駆動ローラ108と2本の従動ローラ109で張力が与えられている。搬送ベルト107の表面には、所定間隔で穴が空いている。また、搬送ベルト107の内側には、記録媒体pを搬送ベルト107に吸着させるために、ファン110に連結された負圧チャンバ111が設置されている。
駆動ローラ108は、給紙部であるレジストローラ対106が設けられた上流側から、排紙部である第1の搬送ローラ対112、第2の搬送ローラ対113、第3の搬送ローラ対114が設けられた下流側へ向けて記録媒体pを搬送するように搬送ベルト107を駆動する。記録媒体pの搬送方向は、インクジェット記録装置1における記録動作から見ると副走査方向である。
搬送ベルト107の上方には、印刷データに応じてインクを記録媒体pに吐出するインクジェット記録ヘッドが5列で配置されている、上流側から反応液を吐出するインクジェット記録ヘッド115S、シアン(C)インクを吐出するインクジェット記録ヘッド115C、マゼンタ(M)インクを吐出するインクジェット記録ヘッド115M、イエロー(Y)インクを吐出するインクジェット記録ヘッド115Y、ブラック(Bk)インクを吐出するインクジェット記録ヘッド115Bkの順で配置されている。
インクジェットヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれは、反応液またはインクを吐出するノズルが記録媒体pの幅方向に渡って、所定の解像度で配置されている。つまり、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkは、図示しない複数のノズルがライン上に配列されたライン型のプリントヘッドである。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkは、搬送ベルト107による記録媒体pの搬送方向と直交する方向にノズルが配列されている。これらのノズルは、搬送ベルト107の上に位置する記録媒体pに対して規定の間隔を隔てて位置付けられるように配列されている。ここで、ノズルの配列方向は、主走査方向とする。
第1の実施形態に係るインクジェット記録装置1は、記録媒体pを搬送する搬送ベルト107上にライン型のインクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkを設けている。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkの本体の端面には、所定のピッチでノズルが設けられている。また、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれには、インク室を介してノズルに対向する位置にアクチュエータが設けられている。
アクチュエータは、各インク室を仕切る隔壁の頂部に取り付けられている振動板と圧電振動子により構成されている。圧電振動子に画素パターンから構成された駆動信号によって電圧が印加されると振動板が変形する。そして、インク室の体積変化による圧力がインク室内のインクに伝搬し、ノズルからインクが吐出する。ノズルの配列ピッチは、印刷される画素の密度により適宜選択される。このように、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkは、入力された画像信号に基づいて記録媒体pに対して記録動作する。
ここで、インクジェットプリンタを使用した階調印字としては、ディザ方式のようにインク滴の大きさを変えずに複数のドットでマトリックスを組んで1ピクセルとし、ピクセル内のドット数の違いで階調を表現する面積階調方式がある。また、階調印字としては、インク滴の大きさを可変することで1ドットの濃度を変えるボリュームコントロール方式もある。さらには、階調印字としては、インク滴の大きさを変えずに記録媒体のほぼ同一箇所に対して打ち込むインク滴の数を可変して画素径を変化させマルチドロップ駆動方式もある。これらにはそれぞれ一長一短があり、用途に応じて適した印字方式が使用される。
また、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkは、ライン型であればその駆動方式を問わない。つまり、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkには、熱電変換素子を用いた方式、電歪変換素子を用いた方式、その他のあらゆる方式のインク吐出方式を適用することが可能である。
搬送ベルト107と駆動ローラ108は、記録媒体pとインクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkとをノズルの配列方向と直交する副走査方向に相対的に移動する副走査駆動部である。
つまり、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置1は、ライン方式(1パス記録方式)で記録媒体pに対して記録動作する。
更に、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkには、反応液が充填されているインクカートリッジ116S、各色インクが充填されているシアン(C)インクカートリッジ116C、マゼンタ(M)インクカートリッジ116M、イエロー(Y)インクカートリッジ116Y、ブラック(Bk)インクカートリッジ116Bkがそれぞれ設けられている。インクジェット記録ヘッド115S、115Cとインクカートリッジ116C、インクジェット記録ヘッド115Mとインクカートリッジ116M、インクジェット記録ヘッド115Yとインクカートリッジ116Y、インクジェット記録ヘッド115Bkとインクカートリッジ116Bkは、それぞれチューブ117S、117C、117M、117Y、117Bkで連結されている。
本実施形態で使用するインク組成物は、カラー印字する場合にはカラーインク組成物、具体的にはイエローインク組成物、マゼンタインク組成物、およびシアンインク組成物、ブラックインク組成物を指す。
インク組成物は、少なくとも着色剤と水とを含んでいる。インク組成物に含まれる着色剤としては、染料、顔料のいずれであってもよい。
ここで、ブラック、イエロー、シアン、およびマゼンタのインク組成物の一例を示す。
ブラック
自己分散型カーボンブラック分散液
(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)
(カーボンブラック固形分濃度) 8.0重量%
グリセリン 30.0重量%
エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5重量%
サーフィノール465 1.0重量%
プロキセルXL−2(S) 0.2重量%
イオン交換水 残量(60.3重量%)
イエロー
自己分散型イエロー分散液
(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)
(イエロー顔料固形分濃度) 6.0重量%
グリセリン 45.0重量%
エチレングリコールモノブチルエーテル 5.0重量%
サーフィノール465 1.0重量%
プロキセルXL−2(S) 0.2重量%
イオン交換水 残量(42.8重量%)
マゼンタ
高分子分散剤分散型マゼンタ分散液
(富士色素社製)
(マゼンタ顔料固形分濃度) 6.0重量%
グリセリン 45.0重量%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0重量%
サーフィノール465 1.0重量%
プロキセルXL−2(S) 0.2重量%
イオン交換水 残量(42.8重量%)
シアン
高分子分散剤分散型シアン分散液
(富士色素社製)
(シアン顔料固形分濃度) 6.0重量%
グリセリン 45.0重量%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0重量%
サーフィノール465 1.0重量%
プロキセルXL−2(S) 0.2重量%
イオン交換水 残量(42.8重量%)
本実施形態で使用する反応液は、インク組成物中の着色剤などの分散状態を破壊し、着色剤成分などを凝集させる性質を有する反応剤を含有している。
反応液は、例えば、反応剤として多価金属塩、ポリアミン、ポリアミン誘導体、酸性液体、カチオン性界面活性剤などを含んで成る。反応剤が多価金属塩である場合、好ましい例としては、二価以上の多価金属イオンとこれら多価金属イオンに結合する陰イオンとから構成された水に可溶な塩が挙げられる。
多価金属イオンの具体例としては、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+などの二価金属イオンA13+、Fe3+、Cr3+などの三価金属イオンがあげられる。陰イオンとしては、Cl、N03−、I、Br、ClO3−およびCHCOOなどがある。なかでも、Ca2+またはMg2+より構成される金属塩は、良好である。
例えば、反応液の組成物は、以下のようなものである。
反応液 塩化カルシウム 25重量%
トリエチレングリコーノレモノブチルエーテル 10重量%
グリセリン 20重量%
純水 残量
このようなインク組成物と多価金属塩である反応剤は、インク組成物の付着重量に対する反応液の付着重量を1.0:0.2〜1.1の比の範囲とすることが好ましい。より好ましくは、1.0:0.3〜0.8の比の範囲である。
図10は、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置1の画像形成における制御系を示すブロック図である。インクジェット記録装置1の制御系は、CPU(マイクロプロセッサ)901、CPU901にバス接続されてマイクロコンピュータを構築するROM(プログラムメモリ)902及びRAM(ワーキングメモリ)904、データを格納したデータメモリ903、入力ポート906を介して操作パネル907等を備えている。操作パネル907は、インクジェット記録装置1の動作環境の詳細設定あるいは動作プロセスの動作状況などを表示させるために備えられている。操作パネル907は、各部の駆動回路からの動作信号をフィードバックして表示または設定する。
CPU(マイクロプロセッサ)901は、電源回路910、インクジェット記録ヘッド駆動回路911、搬送部駆動回路912、画像処理部90をそれぞれ制御する。CPU901は、インクジェット記録装置1の各部を駆動制御する。CPU901は、ROM902またはデータメモリ903に格納された動作プログラムにしたがって各部を制御する。
電源回路910は、各部に電源供給する。インクジェット記録ヘッド駆動回路911は、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkに駆動信号を転送する。搬送部駆動回路912は、搬送ベルト107を駆動する駆動ローラ108における搬送駆動するローラを制御する。画像処理部90は、インターフェース908を介してコンピュータ909から受信した印刷データを画像処理する。
次に、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置1による画像形成動作について説明する。はじめに、CPU901は、インターフェース908を介してコンピュータ909から受信した記録媒体pに印刷する印刷データまたはコマンドを取得してRAM904に転送する。CPU901は、ROM902に格納された動作プログラム及びデータメモリ903に格納された指令データなどに基づき印刷データを画像処理部90で画像処理する。CPU901は、インクジェット記録装置1の各部に対して動作プログラムに応じた動作プロセスで駆動制御し、記録媒体p上に画像を記録するように制御する。
CPU901は、画像処理部90で画像処理した印刷データをインクジェット記録ヘッド駆動回路911に送信する。
次に、第1の給紙ローラ102または第2の給紙ローラ103は、選択された記録媒体サイズの記録媒体pを第1の用紙カセット100または第2の用紙カセット101から一枚ずつ取り出す。そして、記録媒体pは、第1の搬送ローラ対104または第2の搬送ローラ対105およびレジストローラ対106に搬送される。
レジストローラ対106は、記録媒体pのスキューを補正し、所定のタイミングで搬送を開始する。負圧チャンバ111は、ファン110を駆動して減圧することで搬送ベルト107の穴を介して空気を吸い込む。記録媒体pは、搬送ベルト107の上で吸着された状態でインクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkと対向する位置に搬送される。
インクジェット記録ヘッド駆動回路911は、印刷データに基づいてインクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれに駆動信号を送信する。ここで、インクジェット記録ヘッド115Sは、反応液が充填されているインクカートリッジ116Sとチューブ117Sで連結されている。インクジェット記録ヘッド115Cは、シアンのインクが充填されているインクカートリッジ116Cとチューブ117Cで連結されている。インクジェット記録ヘッド115Mは、マゼンタのインクが充填されているインクカートリッジ116Mとチューブ117Mで連結されている。インクジェット記録ヘッド115Yは、イエローのインクが充填されているインクカートリッジ116Yとチューブ117Yで連結されている。インクジェット記録ヘッド115Bkは、ブラックのインクが充填されているインクカートリッジ116Bkとチューブ117Bkで連結されている。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkには、印刷データに基づいて適宜反応液またはインクが供給される。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkは、駆動信号に従ってノズルから選択的にインクをマルチドロップインク滴として記録媒体p上に吐出する。この処理を主走査駆動処理と称す。
ここで、インクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkは、一滴がインク吐出量・6pLのマルチドロップ駆動式のヘッドである。インクジェット記録ヘッド115Sは、一滴が反応液吐出量・3pLのマルチドロップ駆動式のヘッドである。
CPU901は、搬送部駆動回路912によって駆動ローラ108を駆動制御する。CPU901は、駆動ローラ108によりインクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkのノズルの配列方向に対して直交するように記録媒体pを副走査方向に移動させる。この処理を副走査駆動処理と称す。記録動作は、主走査駆動処理と副走査駆動処理による。
CPU901は、印刷データに応じて、搬送部駆動回路912による記録媒体pの搬送タイミングに合わせてインクジェット記録ヘッド駆動回路911を駆動してインクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkによるインクの吐出を制御する。したがって、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkと記録媒体pの距離は、一定の間隔、例えば0.5〜2.0mmで保持される。
CPU901は、レジストローラ対106から記録媒体pが搬送されるタイミングと同期させて、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkから反応液および各色のインクを吐出させる。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkのノズルは、記録媒体pの幅方向に渡って配列されているので、記録媒体pが搬送されると、記録媒体pにはフルカラー画像が全面に形成される。画像が形成された記録媒体pは、第1の搬送ローラ対112、第2の搬送ローラ対113、第3の搬送ローラ対114によって排紙トレイ118に排紙される。
次に、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkを使用して印刷するための第1の実施形態に係る画像形成方法について説明する。図2は、第1の実施形態に係る画像形成方法を説明するブロック図である。画像処理部90は、色変換部201、2値化処理部202、色データ生成部203、反応液データ生成部204を有する。
色変換部201は、インターフェース908を介してコンピュータ909から受信した印刷データであるRGB画像をCMYK画像に色変換する。色変換部201は、色変換したシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各データを生成する。2値化処理部202は、色変換部201で変換されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各データを2値化する。色データ生成部203は、2値化処理部202で2値化されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクのプリントデータを生成する。反応液データ生成部204は、インクジェット記録ヘッド115Sで吐出する反応液の吐出を規定する反応液データを生成する。反応液データ生成部204は、2値化処理202で生成された各画素におけるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各インクのプリントデータの総和から反応液データを生成する。
CPU901は、色データ生成部203で生成したプリントデータおよび反応液データ生成部204で生成した反応液データをインクジェット記録ヘッド駆動回路911に送信する。インクジェット記録ヘッド駆動回路911は、プリントデータおよび反応液データに基づいてインクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれに対して駆動信号を送信する。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれは、インクジェット記録ヘッド駆動回路911から送信された駆動信号に基づいて駆動する。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれは、反応液またはインクを吐出する。記録媒体pには、所望の位置にカラー画像が形成される。
図3は、記録媒体pに印刷される画像面内における1画素を2値に変換する具体例を示している。記録媒体pには、色データ生成部203で生成されたプリントデータに基づいて2値のカラー画像201が印刷される。カラー画像201は、黒文字の“A”と赤文字の“B”である。カラー画像302Aは、記録媒体pに印刷される“A”を部分的に拡大した図である。カラー画像302Aの斜線部は、黒文字“A”を構成する任意の1画素を示している。
色データ生成部203は、斜線部分の1画素を構成するシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各インクのプリントデータ303Aを、(C、M、Y、Bk)=(0、0、0、1)と判断する。ここで、“1”は、インクを1滴吐出することを意味する。“0”は、インクを吐出しないことを意味する。したがって、反応液データ生成部204は、反応液データ304Aに示すように、カラー画像302Aの斜線部分の1画素における反応液データをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのプリントデータの合算である1と判断する。つまり、反応液の液滴数は、カラー画像302Aの斜線部分における1画素に対して1滴必要である。インクジェット記録ヘッド115Sは、カラー画像302Aの斜線部分における1画素に対して反応液を1滴吐出して印刷する。
カラー画像302Bは、記録媒体pに印刷される“B”を部分的に拡大した図である。カラー画像302Bの斜線部は、赤文字“B”を構成する任意の1画素を示している。色データ生成部203は、斜線部分の1画素を構成するシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各インクのプリントデータ303Bを、(C、M、Y、Bk)=(0、1、1、0)と判断する。したがって、反応液データ生成部204は、反応液データ304Bに示すように、カラー画像302Bの斜線部分の1画素における反応液データをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのプリントデータの合算である2と判断する。つまり、反応液の液滴数は、カラー画像302Bの斜線部分における1画素に対して2滴必要である。インクジェット記録ヘッド115Sは、カラー画像302Bの斜線部分における1画素に対して反応液を2滴吐出して印刷する。
つまり、CPU901は、インクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkが吐出するインク滴量の合計である総インク滴量とインクジェット記録ヘッド115Sが吐出する液滴量との画素毎の比率を一定にする。1画素におけるインクジェット記録ヘッド115Sが吐出する液滴量は、インクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkが吐出する総インク滴量以下であってもよい。
第1の実施形態によれば、記録媒体pに印刷するカラー画像の各画素における4色のインクのインク滴総数をカウントし、反応液を印刷する液滴量を決定することができる。さらに、第1の実施形態によれば、簡易な構成で、反応液の液滴と4色のインクのインク滴の合算の比率を適切に保ちながら高速に印刷することが可能となる。
次に、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkを使用して印刷するための第2の実施形態に係る画像形成方法について説明する。
図4は、第2の実施形態に係る画像形成方法を説明するブロック図である。画像処理部90は、色変換部401、多値化処理部402、色データ生成部403、反応液データ生成部404を有する。インクジェット記録ヘッド115Sによる反応液吐出量およびインクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkによるインク吐出量は、第1の実施形態と同様である。インクジェット記録装置1の構成および4色のインクおよび反応液の組成物も第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
色変換部401は、第1の実施形態の色変換部201と同様に、RGB画像からシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各データを生成する。多値化処理部402は、色変換部401で変換された各データを多値化する。ここでは、多値化処理部402が各データを8値化する場合について説明する。色データ生成部403は、多値化処理部402で8値化されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクのプリントデータを生成する。
反応液データ生成部404は、第1の実施形態の反応液データ生成部204と同様に、多値化処理402で生成された各画素におけるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各インクのプリントデータの総和から反応液データを生成する。
インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれは、第1の実施形態と同様に、色データ生成部403で生成したプリントデータおよび反応液データ生成部404で生成した反応液データに基づいて駆動する。記録媒体pには、所望の位置にカラー画像が形成される。
図5は、記録媒体pに印刷される画像面内における1画素を多値に変換する具体例を示している。記録媒体pには、色データ生成部403で生成されたプリントデータに基づいて多値のカラー画像501が印刷される。カラー画像501は、自然画像である。
カラー画像502は、記録媒体pに印刷される自然画像の一部を部分的に拡大した図である。カラー画像502の斜線部は、自然画像を構成する任意の1画素を示している。色データ生成部403は、斜線部分の1画素を構成するシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各インクのプリントデータ503を、(C、M、Y、Bk)=(5、0、5、1)と判断する。各数字は、8段階に階調処理された結果を示している。各数字は、マルチドロップ駆動方式のインクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkが吐出するインクのインク滴数である。“5”は、インクを5滴吐出することを意味する。
したがって、反応液データ生成部404は、反応液データ504に示すように、カラー画像502の斜線部分の1画素における反応液データをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのプリントデータの合算である11と判断する。つまり、反応液の液滴数は、カラー画像502の斜線部分における1画素に対して11滴必要である。インクジェット記録ヘッド115Sは、カラー画像502の斜線部分における1画素に対して反応液を11滴吐出して印刷する。
つまり、CPU901は、インクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkが吐出するインク滴量の合計である総インク滴量とインクジェット記録ヘッド115Sが吐出する液滴量との画素毎の比率を一定にする。1画素におけるインクジェット記録ヘッド115Sが吐出する液滴量は、インクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkが吐出する総インク滴量以下であってもよい。
上記第1の実施形態および第2の実施形態を一般的に表すと、はじめに、色データ生成部403は、n(nは2以上)値化したシアンプリントデータ、マゼンタプリントデータ、イエロープリントデータ、ブラックプリントデータを生成する。次に、インクジェット記録ヘッド115Cは、シアンプリントデータに基づいて、色データ生成部403でn段階のうちw(w≦n)を設定した画素に対してシアンインクをw回吐出する。インクジェット記録ヘッド115Mは、マゼンタプリントデータに基づいて、色データ生成部403でn段階のうちx(x≦n)を設定した画素に対してマゼンタインクをx回吐出する。インクジェット記録ヘッド115Yは、イエロープリントデータに基づいて、色データ生成部403でn段階のうちy(w≦n)を設定した画素に対してイエローインクをy回吐出する。インクジェット記録ヘッド115Bkは、ブラックプリントデータに基づいて、色データ生成部403でn段階のうちz(z≦n)を設定した画素に対してブラックインクをz回吐出する。
このとき、インクジェット記録ヘッド115Sは、シアンプリントデータ、マゼンタプリントデータ、イエロープリントデータ、ブラックプリントデータから、画素毎にn値化した値を合算した反応液ドロップ数(w+x+y+z)回、反応液を吐出する。
第2の実施形態によれば、記録媒体pに印刷するカラー画像の各画素における4色のインクのインク滴総数をカウントし、反応液を印刷する液滴量を決定することができる。さらに、第2の実施形態によれば、簡易な構成で、特別な処理を用いずに反応液の液滴と4色のインクのインク滴の合算の比率を適切に保ちながら高速に印刷することができる。
次に、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkを使用して印刷するための第3の実施形態に係る画像形成方法について説明する。インクジェット記録ヘッド115Sによる反応液吐出量およびインクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkによるインク吐出量は、第1の実施形態と同様である。インクジェット記録装置1の構成および4色のインクおよび反応液の組成物も第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
ここで、インクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkが記録媒体pに対して各色のインクを用いて印刷すると、記録媒体pは、インクの水分により変形し波打が発生する。図6は、1画素当たりのインク量と記録媒体pにおける波打ちの関係を調査した結果を示す。
インク量は、一滴がインク吐出量6pLのドロップ数としている。記録媒体pに発生する波打ちの判断は、目視によってなされている。“○”は、記録媒体pに波打ちがほとんど発生していないことを示す(許容範囲)。“△”は、記録媒体pに波打ちが若干発生していることを示す(許容範囲外の可能性が高い)。“×”は、記録媒体pに波打ちがかなり発生していることを示す(完全に許容範囲外)。記録媒体pは、Toshiba Copy Paper 80g/m2を用いている。
図6に示すように、この記録媒体pにおける波打ちは、1画素当たりのインク量が14ドロップを超えると目立ち始めることが確認された。この記録媒体pは、1ドロップのインク吐出量が6pLで、14ドロップを超えるインク量で印刷されると、波打ちが発生し始める。記録媒体pに波打ちが発生しない上限のインク量、第3の実施形態では14ドロップを最大打ち込み量と称す。
図7は、第3の実施形態に係る画像形成方法を説明するブロック図である。画像処理部90は、色変換部701、多値化処理部702、色データ生成部703、反応液データ生成部704、最大打ち込み量補正部705を有する。インクジェット記録ヘッド115Sによる反応液吐出量およびインクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkによるインク吐出量は、第1の実施形態と同様である。インクジェット記録装置1の構成および4色のインクおよび反応液の組成物も第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
色変換部701は、第1の実施形態の色変換部201と同様に、RGB画像からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各データを生成する。多値化処理部702は、第2の実施形態の多値化処理部402と同様に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各データを8値化する。色データ生成部703は、第2の実施形態の色データ生成部403と同様に、8値化されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクのプリントデータを生成する。
反応液データ生成部704は、第2の実施形態の反応液データ生成部404と同様に、多値化処理部702で生成された各画素におけるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各インクのプリントデータの総和から反応液データを生成する。最大打ち込み量補正部705は、色データ生成部703で生成された各画素におけるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各プリントデータと反応液データ生成部704で生成された反応液データに基づいてプリントデータおよび反応液データを補正する。最大打ち込み量補正部705による補正は、後に詳述する。
CPU901は、最大打ち込み量補正部705で補正した補正後のプリントデータおよび補正後の反応液データをインクジェット記録ヘッド駆動回路911に送信する。インクジェット記録ヘッド駆動回路911は、補正後のプリントデータおよび補正後の反応液データに基づいてインクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれに対して駆動信号を送信する。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれは、インクジェット記録ヘッド駆動回路911から送信された駆動信号に基づいて駆動する。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれは、反応液またはインクを吐出する。記録媒体pには、所望の位置にカラー画像が形成される。
図8は、記録媒体pに印刷される画像面内における1画素を多値に変換する具体例を示している。記録媒体pには、色データ生成部703で生成されたプリントデータに基づいて多値のカラー画像801が印刷される。カラー画像801は、自然画像である。
カラー画像802は、記録媒体pに印刷される自然画像の一部を部分的に拡大した図である。カラー画像802の斜線部は、自然画像を構成する任意の1画素を示している。色データ生成部803は、斜線部分の1画素を構成するシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各インクのプリントデータ803を、(C、M、Y、Bk)=(5、0、5、1)と判断する。
したがって、反応液データ生成部704は、反応液データ804に示すように、カラー画像802の斜線部分の1画素における反応液データをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのプリントデータの合算である11と判断する。つまり、反応液の液滴数は、カラー画像802の斜線部分における1画素に対して11滴必要である。
最大打ち込み量補正部705は、一滴の吐出量を6pLとした場合における斜線部分の1画素に対して吐出する4色のインクのインク滴数と反応液の液滴数の合算した総ドロップ数を算出する。4色のインクについて合算したインク滴数は、インクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y、115Bkのインク吐出量が一滴で6pLなので、一滴の吐出量6pLに換算しても11ドロップである。反応液の反応液滴数は、インクジェット記録ヘッド115Sの反応液吐出量が一滴で3pLなので、一滴の吐出量6pLに換算すると、11ドロップの半分の5.5ドロップとなる。最大打ち込み量補正部705は、総ドロップ数805に示すように、斜線部分の1画素について一滴の吐出量6pLで11+5.5=16.5ドロップ相当のインクおよび反応液で印刷すると判断する。
第3の実施形態で用いられる記録媒体pは、図6に示すように、1画素当たりの総ドロップ数が14を超えると波打ちが発生する。したがって、最大打ち込み量補正部705は、総ドロップ数が14を超えた16,5であるため、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのプリントデータを補正する必要があると判断する。
最大打ち込み量補正部705は、記録媒体pに波打ちが発生しない領域、つまり第3の実施形態で用いられている記録媒体pにあっては1画素当たり14ドロップ以下のインク滴数となるように制御する。
次に、最大打ち込み量補正部705による総ドロップ数を16.5から最大打ち込み量である14以下に減らすための処理について説明する。最大打ち込み量補正部705は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクのプリントデータにドロップ数を減らすための割合を乗じて調整する。具体的には、最大打ち込み量補正部705は、シアンのインクのプリントデータを5から補正後のプリントデータとして5×14/16.5⇒4に変更する。同様に、最大打ち込み量補正部705は、マゼンタのインクのプリントデータを0から補正後のプリントデータとして0×14/16.5⇒0、イエローのインクのプリントデータを5から補正後のプリントデータとして5×14/16.5⇒4、ブラックのインクのプリントデータを1から補正後のプリントデータとして1×14/16.5⇒1に変更する。最大打ち込み量補正部705は、斜線部分の1画素を構成するシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各インクの補正後のプリントデータ806に示すように、(C、M、Y、Bk)=(4、0、4、1)と判断する。
したがって、最大打ち込み量補正部705は、斜線部分の1画素における補正後の反応液データ807をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの補正後のプリントデータの合算である4+0+4+1=9と判断する。
4色のインクについて合算したインク滴数は、一滴の吐出量6pLで9ドロップである。反応液の反応液滴数は、一滴の吐出量6pLに換算すると、9ドロップの半分の4.5ドロップとなる。斜線部分の1画素における総ドロップ数は、9+4.5=13.5ドロップである。総ドロップ数が最大打ち込み量14を超えない13,5であるため、記録媒体pに波打ちは発生しない。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkそれぞれは、最大打ち込み量補正部705で補正した補正後のプリントデータおよび補正後の反応液データに基づいて駆動する。記録媒体pには、所望の位置にカラー画像が形成される。
上記第3の実施形態を一般的に表すと、はじめに、最大打ち込み量補正部705は、インクジェット記録ヘッド115Sが予め定められた反応液吐出量で吐出する前記ドロップ数(w+x+y+z)をインクジェット記録ヘッド115C、115M、115Y,115Bkが吐出する予め定められたインク吐出量に換算したドロップ数aを算出する。次に、最大打ち込み量補正部705は、換算したドロップ数aと、シアンプリントデータ、マゼンタプリントデータ、イエロープリントデータ、ブラックプリントデータから算出したドロップ数(w+x+y+z)の和(w+x+y+z+a)が、ドロップ数上限値b以下か否かを判断する。
最大打ち込み量補正部705が(w+x+y+z+a)≦bであると判断した場合、インクジェット記録ヘッド115Sは、(w+x+y+z)回、反応液を吐出する。インクジェット記録ヘッド115Cは、w回シアンインクを吐出する、インクジェット記録ヘッド115Mは、x回マゼンタインクを吐出する。インクジェット記録ヘッド115Yは、y回イエローインクを吐出する。インクジェット記録ヘッド115Bkは、z回ブラックインクを吐出する。
最大打ち込み量補正部705が(w+x+y+z+a)>bであると判断した場合、インクジェット記録ヘッド115Cは、w×b/(w+x+y+z+a)回シアンインクを吐出する。インクジェット記録ヘッド115Mは、x×b/(w+x+y+z+a)回マゼンタインクを吐出する、インクジェット記録ヘッド115Yは、y×b/(w+x+y+z+a)回イエローインクを吐出する。インクジェット記録ヘッド115Bkは、z×b/(w+x+y+z+a)回ブラックインクを吐出する。このとき、インクジェット記録ヘッド115Sは、{w×b/(w+x+y+z+a)}+{x×b/(w+x+y+z+a)}+{y×b/(w+x+y+z+a)}+{z×b/(w+x+y+z+a)}=(w+x+y+z)×b/(w+x+y+z+a)回、反応液を吐出する。
上記説明したように、最大打ち込み量補正部705を用いた第3の実施形態は、記録媒体pの種類に依存する。記録媒体pの種類が異なれば、波打ちが発生する1画素当たりのインク量も異なるからである。したがって、ユーザは、例えば操作パネル907を用いて、印刷される記録媒体pに応じて最大打ち込み量を変更するように入力する。印刷される被記録体pが変わっても、被記録体pに発生する波打ちを抑えることができる。加えて、被記録体pが異なっても、印刷品質を一定に保つことができる。
最大打ち込み量の変更は、例えばRAM904が記録媒体pの型番と最大打ち込み量の対応情報を予め記憶し、ユーザが用紙の型番を操作パネル907で選択することで、CPU901がRAM904から最大打ち込み量を取得するようにしてもよい。
例えば、第1の給紙ローラ102が第1の用紙カセット100から記録媒体pを搬送する過程で、印刷される前にインクジェット記録ヘッド115Sで印字される前に記録媒体pの特性を検知するセンサーを設け、CPU901が特性と最大打ち込み量の対応情報を記憶したRAM904から最大打ち込み量を取得するようにしてもよい。
第3の実施形態によれば、記録媒体pに印刷するカラー画像の各画素における4色のインクのインク滴総数をカウントし、反応液を印刷する液滴量を決定することができる。さらに、第3の実施形態によれば、特別な処理を用いずに反応液の液滴と4色のインクのインク滴の合算の比率を適切に保ちながら高速に印刷することができる。加えて、第3の実施形態によれば、簡易な構成で印刷データの各画素における反応液の液滴とインク組成物のインク滴を合わせたインク量が最大打ち込み量を超えないようにしているため、印刷後も記録媒体pは波打つことはない。
上記第1実施形態から第3の実施形態では、図9(a)に示すように、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkが等量の吐出量で複数回吐出することで液滴量またはインク滴量を調整する場合について説明した。図9(b)に示すように、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkが1回に吐出する液滴量またはインク滴量を調整するボリュームコントロール方式であってもよい。ボリュームコントロール方式は、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkを図9(c)に示す駆動信号によって制御する。インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkが1回に吐出する液滴量またはインク滴量は、図9(d)に示すように、駆動信号の電圧値の変更に伴って可変である。同様に、インクジェット記録ヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkが1回に吐出する液滴量またはインク滴量は、図9(e)に示すように、駆動信号のパルス幅の変更に伴っても可変である。ボリュームコントロール方式であっても上記第1の実施形態から第3の実施形態の構成を適用できるとともに、同様の効果を奏する。
本実施形態は以下の構成で実現できる。(1)実施形態の係るインクジェット記録装置は、印刷データを色データに変換する色処理部と、複数のノズルが配列され、記録媒体に対して反応液を吐出する反応液吐出部と、複数のノズルが配列され、前記色データに基づいて前記記録媒体に対してインクを吐出するインク吐出部と、前記インク吐出部によって画像が形成される前記記録媒体を搬送する副走査駆動部と、前記記録媒体に形成される前記画像の画素毎に対して、前記反応液吐出部が吐出する前記反応液の液滴量と前記インク吐出部が吐出する前記インクの総インク滴量との比率を一定に制御する制御部と、を有する。
(2)上記(1)に記載のインクジェット記録装置であって、前記制御部は、画素毎に吐出する前記液滴量を前記総インク滴量以下となるように前記反応液吐出部を制御する。
(3)上記(1)に記載のインクジェット記録装置であって、前記インク吐出部は、シアンインクを吐出するシアンインク吐出部と、マゼンタインクを吐出するマゼンタインク吐出部と、イエローインクを吐出するイエローインク吐出部と、ブラックインクを吐出するブラックインク吐出部とを有する。
(4)上記(3)に記載のインクジェット記録装置であって、前記制御部は、画素毎に前記シアンインク吐出部が吐出するシアンインク滴量、前記マゼンタインク吐出部が吐出するマゼンタインク滴量、前記イエローインク吐出部が吐出するイエローインク滴量、前記ブラックインク吐出部が吐出するブラックインク滴量を合計して前記インク吐出部が吐出する前記総インク滴量を決定する。
(5)上記(4)に記載のインクジェット記録装置であって、前記反応液吐出部は、予め定められた反応液吐出量で1回以上吐出して前記反応液適量となるように調整し、前記シアンインク吐出部は、予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記シアンインク滴量となるように調整し、前記マゼンタインク吐出部は、前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記マゼンタインク滴量となるように調整し、前記イエローインク吐出部は、前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記イエローインク滴量となるように調整し、前記ブラックインク吐出部は、前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記ブラックインク滴量となるように調整する。
(6)上記(5)に記載のインクジェット記録装置であって、前記色処理部は、前記色データとしてn(nは2以上)値化したシアンプリントデータ、マゼンタプリントデータ、イエロープリントデータ、ブラックプリントデータを生成する。
(7)上記(6)に記載のインクジェット記録装置であって、前記シアンインク吐出部が前記シアンプリントデータに基づいて、前記色処理部でn段階のうち“w”(w≦n)を設定した画素に対して前記シアンインクをw回、前記予め定められたインク吐出量で吐出し、前記マゼンタインク吐出部が前記マゼンタプリントデータに基づいて、前記色処理部でn段階のうち“x”(x≦n)を設定した画素に対して前記マゼンタインクをx回、前記予め定められたインク吐出量で吐出し、前記イエローインク吐出部が前記イエロープリントデータに基づいて、前記色処理部でn段階のうち“y”(y≦n)を設定した画素に対して前記イエローインクをy回、前記予め定められたインク吐出量で吐出し、前記ブラックインク吐出部が前記ブラックプリントデータに基づいて、前記色処理部でn段階のうち“z”(z≦n)を設定した画素に対して前記ブラックインクをz回、前記予め定められたインク吐出量で吐出し、前記反応液吐出部は、前記シアンプリントデータ、前記マゼンタプリントデータ、前記イエロープリントデータ、前記ブラックプリントデータから、画素毎に前記n値化した値を合算した反応液ドロップ数(w+x+y+z)回、前記反応液を前記予め定められた反応液吐出量で吐出する。
(8)上記(5)に記載のインクジェット記録装置であって、前記予め定められた反応液吐出量は、前記インク吐出部の1回当たりの前記予め定められたインク吐出量の2分の1である。
(9)上記(7)に記載のインクジェット記録装置であって、前記反応液吐出部が前記予め定められた反応液吐出量で吐出する前記ドロップ数(w+x+y+z)を前記反応液吐出部が前記予め定められたインク吐出量に相当する量を吐出するとして換算したドロップ数をa、前記換算したドロップ数aと、前記シアンプリントデータ、前記マゼンタプリントデータ、前記イエロープリントデータ、前記ブラックプリントデータから算出したドロップ数(w+x+y+z)の和が、ドロップ数上限値b以下の場合、前記反応液吐出部は、(w+x+y+z)回、前記反応液を吐出し、前記シアンインク吐出部はw回前記シアンインクを吐出し、前記マゼンタインク吐出部はx回前記マゼンタインクを吐出し、前記イエローインク吐出部はy回前記イエローインクを吐出し、前記ブラックインク吐出部はz回前記ブラックインクを吐出する。
(10)上記(7)に記載のインクジェット記録装置であって、前記反応液吐出部が前記予め定められた反応液吐出量で吐出する前記ドロップ数(w+x+y+z)を前記反応液吐出部が前記予め定められたインク吐出量に相当する量を吐出するとして換算したドロップ数をa、前記換算したドロップ数aと、前記シアンプリントデータ、前記マゼンタプリントデータ、前記イエロープリントデータ、前記ブラックプリントデータから算出したドロップ数(w+x+y+z)の和が、ドロップ数上限値bを超えている場合、前記反応液吐出部は(w+x+y+z)×b/(w+x+y+z+a)回、前記反応液を吐出し、前記シアンインク吐出部はw×b/(w+x+y+z+a)回前記シアンインクを吐出し、前記マゼンタインク吐出部はx×b/(w+x+y+z+a)回前記マゼンタインクを吐出し、前記イエローインク吐出部はy×b/(w+x+y+z+a)回前記イエローインクを吐出し、前記ブラックインク吐出部はz×b/(w+x+y+z+a)回前記ブラックインクを吐出する。
(11)上記(9)に記載のインクジェット記録装置であって、前記ドロップ数上限値bを変更する入力部を有する。
(12)実施形態に係るインクジェット記録方法は、印刷データを色データに変換し、記録媒体に形成される画像の画素毎に対して吐出する反応液の液滴量とインクの総インク滴量との比率を一定に制御し、前記画像が形成される前記記録媒体を搬送し、前記反応液を画素毎に前記液滴量で前記記録媒体に対して吐出し、前記色データに基づいて前記インクを画素毎に前記総インク滴量で前記記録媒体に対して吐出して画像形成する。
(13)上記(12)に記載のインクジェット記録方法であって、画素毎に吐出する前記液滴量を前記総インク滴量以下に設定する。
(14)上記(13)に記載のインクジェット記録方法であって、画素毎にシアンインク滴量、マゼンタインク滴量、前イエローインク滴量、ブラックインク滴量を合計して前記総インク滴量を決定する。
(15)上記(14)に記載のインクジェット記録方法であって、予め定められた反応液吐出量で1回以上吐出して前記反応液適量となるように調整し、予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記シアンインク滴量となるように調整し、前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記マゼンタインク滴量となるように調整し、前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記イエローインク滴量となるように調整し、前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記ブラックインク滴量となるように調整する。
(16)上記(15)に記載のインクジェット記録方法であって、前記色データとしてn(nは2以上)値化したシアンプリントデータ、マゼンタプリントデータ、イエロープリントデータ、ブラックプリントデータを生成する。
(17)上記(16)に記載のインクジェット記録方法であって、前記シアンプリントデータに基づいて、n段階のうち“w”を設定した画素に対して前記シアンインクをw回、前記予め定められたインク吐出量で吐出し、前記マゼンタプリントデータに基づいて、n段階のうち“x”を設定した画素に対して前記マゼンタインクをx回、前記予め定められたインク吐出量で吐出し、前記イエロープリントデータに基づいて、n段階のうち“y”を設定した画素に対して前記イエローインクをy回、前記予め定められたインク吐出量で吐出し、前記ブラックプリントデータに基づいて、n段階のうち“z”を設定した画素に対して前記ブラックインクをz回、前記予め定められたインク吐出量で吐出し、前記シアンプリントデータ、前記マゼンタプリントデータ、前記イエロープリントデータ、前記ブラックプリントデータから、画素毎に前記n値化した値を合算した反応液ドロップ数(w+x+y+z)回、前記反応液を前記予め定められた反応液吐出量で吐出する。
(18)上記(17)に記載のインクジェット記録方法であって、前記予め定められた反応液吐出量で吐出する前記ドロップ数(w+x+y+z)を前記予め定められたインク吐出量に相当する量を吐出するとして換算したドロップ数aを算出し、前記換算したドロップ数aと、前記シアンプリントデータ、前記マゼンタプリントデータ、前記イエロープリントデータ、前記ブラックプリントデータから算出したドロップ数(w+x+y+z)の和が、ドロップ数上限値b以下の場合、(w+x+y+z)回、前記反応液を吐出し、w回前記シアンインクを吐出し、x回前記マゼンタインクを吐出し、y回前記イエローインクを吐出し、z回前記ブラックインクを吐出する。
(19)上記(17)に記載のインクジェット記録方法であって、前記予め定められた反応液吐出量で吐出する前記ドロップ数(w+x+y+z)を前記予め定められたインク吐出量に相当する量を吐出するとして換算したドロップ数aを算出し、前記換算したドロップ数aと、前記シアンプリントデータ、前記マゼンタプリントデータ、前記イエロープリントデータ、前記ブラックプリントデータから算出したドロップ数(w+x+y+z)の和が、ドロップ数上限値bを超えている場合、(w+x+y+z)×b/(w+x+y+z+a)回、前記反応液を吐出し、w×b/(w+x+y+z+a)回前記シアンインクを吐出し、x×b/(w+x+y+z+a)回前記マゼンタインクを吐出し、y×b/(w+x+y+z+a)回前記イエローインクを吐出し、z×b/(w+x+y+z+a)回前記ブラックインクを吐出する。
115C…インクジェット記録ヘッド、115M…インクジェット記録ヘッド、115Y…インクジェット記録ヘッド、115Bk…インクジェット記録ヘッド、115S…インクジェット記録ヘッド、201…色変換部、202…2値化処理部、203…色データ生成部、204…反応液データ生成部、401…色変換部、402…多値化処理部、403…色データ生成部、404…反応液データ生成部、701…色変換部、702…多値化処理部、703…色データ生成部、704…反応液データ生成部、705…最大打ち込み量補正部。
特開平5−202328号公報 特開平3−240557号公報 特開平3−240558号公報 特開平11−348256号公報 特開平8−104000号公報

Claims (8)

  1. 印刷データを色データに変換する色処理部と、
    複数のノズルが配列され、記録媒体に対して反応液を吐出する反応液吐出部と、
    複数のノズルが配列され、前記色データに基づいて前記記録媒体に対してインクを吐出するインク吐出部と、
    前記インク吐出部によって画像が形成される前記記録媒体を搬送する副走査駆動部と、
    前記記録媒体に形成される前記画像の画素毎に対して、前記反応液吐出部が吐出する前記反応液の液滴量と前記インク吐出部が吐出する前記インクの総インク滴量との比率を一定に制御する制御部と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御部は、画素毎に吐出する前記液滴量を前記総インク滴量以下となるように前記反応液吐出部を制御することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク吐出部は、シアンインクを吐出するシアンインク吐出部と、マゼンタインクを吐出するマゼンタインク吐出部と、イエローインクを吐出するイエローインク吐出部と、ブラックインクを吐出するブラックインク吐出部とを有することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記制御部は、画素毎に前記シアンインク吐出部が吐出するシアンインク滴量、前記マゼンタインク吐出部が吐出するマゼンタインク滴量、前記イエローインク吐出部が吐出するイエローインク滴量、前記ブラックインク吐出部が吐出するブラックインク滴量を合計して前記インク吐出部が吐出する前記総インク滴量を決定することを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 印刷データを色データに変換し、
    記録媒体に形成される画像の画素毎に対して吐出する反応液の液滴量とインクの総インク滴量との比率を一定に制御し、
    前記画像が形成される前記記録媒体を搬送し、
    前記反応液を画素毎に前記液滴量で前記記録媒体に対して吐出し、
    前記色データに基づいて前記インクを画素毎に前記総インク滴量で前記記録媒体に対して吐出して画像形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  6. 画素毎に吐出する前記液滴量を前記総インク滴量以下に設定することを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録方法。
  7. 画素毎にシアンインク滴量、マゼンタインク滴量、前イエローインク滴量、ブラックインク滴量を合計して前記総インク滴量を決定することを特徴とする請求項6記載のインクジェット記録方法。
  8. 予め定められた反応液吐出量で1回以上吐出して前記反応液適量となるように調整し、
    予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記シアンインク滴量となるように調整し、
    前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記マゼンタインク滴量となるように調整し、
    前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記イエローインク滴量となるように調整し、
    前記予め定められたインク吐出量で1回以上吐出して前記ブラックインク滴量となるように調整することを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録方法。
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